JP5991172B2 - 電動機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の製造方法に関する。
従来、例えば三相交流モータにおけるステータの巻線に、モータ電流を集配電(集電及び配電)する集配電リングが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の配電部品(集配電リング)は、円弧状の複数のフレームパーツをリング状に連結して環状に形成されている。それぞれのフレームパーツの端部には、その先端部において絶縁被覆が除去された端子部が曲げ加工により形成されている。複数のフレームパーツのうち、互いに隣り合う一対のフレームパーツは、一方のフレームパーツの端子部と他方のフレームパーツの端子部とが、ステータの巻線と共にはんだ付け又は溶接によって結合されている。
特許第3701639号公報
ステータの巻線には、銅等の導体の表面に例えばエナメル塗装による絶縁被覆が形成されているので、特許文献1に記載の配電部材において、巻線の端部をフレームパーツの端子部にはんだ付け又は溶接する際には、巻線の絶縁被覆を予め除去しておく必要がある。すなわち、配電部品とステータの巻線とを電気的に接続するにあたり、巻線の絶縁被覆を除去する工程が必要となり、この工程における作業工数が低コスト化及び作業時間短縮の妨げとなっていた。
そこで、本発明は、ステータの巻線の絶縁被覆を除去することなく、この巻線に集配電するための電気的な接続を得ることが可能な電動機の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータの前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングを備た集配電リングと、前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、を備えた電動機の製造方法であって、前記バスリングは、円弧状の複数の導電部材を環状に結合してなり、前記複数の導電部材は、それぞれの周方向の両端部に端子部を有し、前記端子部同士が前記巻線の端部と共に溶接され、前記端子部は、前記溶接の際に前記巻線の端部に接触する第1の接触面と、前記端子部同士の接点となる第2の接触面とを有し、前記導電部材は、前記バスリングの周方向に沿って延びる円弧部と、前記端子部とを一体に有し、前記端子部は、前記バスリングの周方向に沿って前記円弧部から延びる電動機の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータの前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングを備えた集配電リングと、前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、を備えた電動機の製造方法であって、前記バスリングは、円弧状の複数の導電部材を環状に結合してなり、前記複数の導電部材は、それぞれの周方向の両端部に端子部を有し、前記端子部同士が前記巻線の端部と共に溶接され、前記端子部は、前記溶接の際に前記巻線の端部に接触する第1の接触面と、前記端子部同士の接点となる第2の接触面とを有し、前記導電部材は、前記バスリングの周方向に沿って延びる円弧部と、前記端子部とを一体に有し、前記端子部は、前記円弧部に対して前記バスリングの径方向に突出しており、前記端子部は、前記第1及び第2の接触面よりも前記円弧部側に、前記円弧部の周方向における中央部に向かって突出するように湾曲した湾曲部を有する電動機の製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータと、前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングとを備えた電動機の製造方法であって、前記バスリングを構成する円弧状の複数の導電部材を、そのそれぞれの両端部に形成された端子部同士を対向させて環状に配置する配置工程と、前記端子部同士の間に、前記巻線の端部を、前記絶縁被覆を除去することなく挿入する挿入工程と、前記端子部同士を互いに接近させる方向に押圧し、前記端子部同士を接触させると共に、前記端子部同士の間に前記巻線の端部を挟む押圧工程と、前記導電部材に通電して前記端子部同士を前記巻線の端部と共に溶接する溶接工程とを有する電動機の製造方法を提供する。
本発明によれば、ステータの巻線の絶縁被覆を除去することなく、この巻線に集配電するための電気的な接続を得ることが可能な電動機の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る集配電リング、及び電動機の構成例を示す説明図である。 保持部材を示す斜視図である。 (a)は、集配電リングを示す斜視図である。(b)は(a)の部分拡大図である。 第1のバスリングを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 (a)は導電部材の正面図、(b)は斜視図である。(c)は、導電部材に成形される前の金属板を示す平面図である。 (a)〜(d)は、2つの導電部材巻線の端部と共に溶接して結合する際の手順を示す説明図である。 中性線を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 第2の実施の形態に係る第1のバスリングを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 第2の実施の形態に係る導電部材を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は部分拡大図、(d)は導電部材に成形される前の金属板を示す平面図である。 第3の実施の形態に係る導電部材を示し、(a)は正面図、(b)は部分拡大図である。 第4の実施の形態に係る導電部材における第1及び第2の端子部の拡大図である。 (a)は、第5の実施の形態に係る中性線を環状に結合した状態を示す正面図である。(b)は、中性線の正面図である。 (a)は、第6の実施の形態に係る中性線及び中性線を環状に結合した状態を示す正面図である。(b)は、中性線及び中性線の正面図である。 第7の実施の形態に係る集配電リングを示す正面図である。 第8の実施の形態に係る集配電リングを示す正面図である。 第8の実施の形態に係る導電部材の拡大図を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 第9の実施の形態に係る集配電リングを示す正面図である。 第9の実施の形態に係る導電部材を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は部分拡大図、(d)は導電部材に成形される前の金属板を示す平面図である。 第9の実施の形態に係る導電部材の拡大図を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図7を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る集配電リング、及びこれを備えた電動機の構成例を示す説明図である。
この電動機1は、固定子であるステータ11と、回転子であるロータ12と、ステータ11にモータ電流を集電及び配電する集配電リング10とを備えている。
ステータ11は、磁性材料からなる環状に配置された複数のティース110に、例えばエナメル塗装によって絶縁被覆された複数相の巻線111,112,113を巻き回してなる。各ティース110には、U相の巻線111、V相の巻線112、又はW相の巻線113が巻き回されている。本実施の形態では、巻線111,112,113が断面矩形状の平角電線である場合について説明する。
集配電リング10は、巻線111,112,113に対して集配電を行う第1乃至第3のバスリング21〜23及び複数の中性線24と、これらを保持する保持部材20とを備えている。第1乃至第3のバスリング21〜23には、その周方向の1箇所に給電端子21a,22a,23aが設けられている。給電端子21a,22a,23aは、第1乃至第3のバスリング21〜23の径方向の外側に突出し、図略のインバータの出力端子に接続されている。
第1乃至第3のバスリング21〜23は、インバータから出力されるモータ電流を電動機1のU相,V相,W相の各巻線111,112,113にそれぞれ配電する。これらの第1乃至第3のバスリング21〜23及び複数の中性線24は、樹脂からなる環状の保持部材20に保持されている。
U相の巻線111の一方の端部111aは、第1のバスリング21に電気的に接続されている。U相の巻線111の他方の端部111bは、中性線24に電気的に接続されている。同様に、V相及びW相の巻線112,113の一方の端部112a,113aは、第2及び第3のバスリング22,23に電気的に接続され、巻線112,123の他方の端部112b,113bは、中性線24に電気的に接続されている。
ロータ12は、図略の軸受によってステータ11と同軸上で回転可能に支持されたロータコア120と、ロータコア120の外周面に固定された複数の磁極を有する磁石121とを有している。
U相,V相,W相の各巻線111,112,113には、図略のインバータから位相が互いに120°ずれた正弦波状のモータ電流が供給され、ステータ11に回転磁界を形成する。ロータ12は、磁石121がこの回転磁界による吸引力及び反発力により回転力を受け、この回転力によってステータ11に対して回転する。
(保持部材20の構成)
図2は、保持部材20を示す斜視図である。保持部材20は、例えば射出成型された樹脂からなる。
保持部材20には、第1のバスリング21を保持する複数の保持溝201と、第2のバスリング22を保持する複数の保持溝202と、第3のバスリング23を保持する複数の保持溝203と、複数の中性線24を保持する複数の保持溝204とを有している。これらの保持溝201〜204は、保持部材20の平面20a(保持部材20の径方向に対して平行な軸方向の一端面)から厚さ方向(保持部材20の軸方向)に向かって窪むように形成されている。
また、保持溝201〜204は、平面20a側から見た場合に、円弧状に形成されている。保持溝204は保持溝203の内側に、保持溝203は保持溝202の内側に、保持溝202は保持溝201の内側に、それぞれ設けられている。
なお、保持部材20は、第1乃至第3のバスリング21〜23及び複数の中性線24を保持溝201〜204に収容した後、巻線111,112,113に接続される部分を除いて樹脂モールドしてもよい。
(集配電リング10の構成)
図3(a)は、集配電リング10を示す斜視図である。図3(b)は(a)の部分拡大図である。
第1のバスリング21は、保持部材20の保持溝201に収容される複数の円弧部211と、各々の円弧部211の両端部に設けられた端子部212とを有している。同様に、第2及び第3のバスリング22,23は、保持部材20の保持溝202,203に収容される複数の円弧部221,231と、各々の円弧部221,231の両端部に設けられた端子部222,232とを有している。
中性線24は、保持部材20の保持溝204に収容される円弧部241と、円弧部241の両端部及び中央部に設けられた3つの端子部242とを有している。
円弧部211,221,231,241と端子部212,222,232,242とは、保持部材20の厚さ方向における位置が異なり、端子部212,222,232,242は、保持部材20の平面20aの一側で、保持溝201〜204の外部に位置している。
第1のバスリング21の端子部212は、中性線24の円弧部241と交差して、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出している。第2のバスリング22の端子部222は、第1のバスリング21の円弧部211と交差して、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出している。また、第3のバスリング23の端子部232は、中性線24の円弧部241、第2のバスリング22の円弧部221、及び第1のバスリング21の円弧部211と交差して、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出している。
中性線24の端子部242は、第1のバスリング21の端子部212、第2のバスリング22の端子部222、及び第3のバスリング23の端子部232のそれぞれの間の位置で、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出している。
(第1のバスリング21の構成)
次に、第1乃至第3のバスリング21〜23のうち第1のバスリング21を例にとって、その構成を詳細に説明する。なお、第2のバスリング22及び第3のバスリング23についても、第1のバスリング21と同様に構成されている。
図4は、第1のバスリング21を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。図4(b)では、第1のバスリング21と共に、U相の巻線111の端部111aを図示している。
第1のバスリング21は、円弧状の複数(8つ)の導電部材210を環状に結合して構成されている。これらの導電部材210のうちの一つには、給電端子21aが接続されている。
複数の導電部材210は、その両端部に形成された端子部212同士がU相の巻線111の端部111aと共に溶接されている。つまり、複数の導電部材210のうち互いに隣り合う2つの導電部材210は、その一方の導電部材210の端子部212と、他方の導電部材210の端子部212とが、U相の巻線111の端部111aと共に溶接されて結合されている。
(導電部材210の構成)
図5(a)は導電部材210の正面図、(b)は斜視図である。
導電部材210は、板状の導電体を屈曲して形成され、円弧部211と端子部212とを一体に有し、全体の形状が円弧状に成形されている。円弧部211は、周方向の2箇所の屈曲部211aで屈曲され、第1のバスリング21の周方向に沿って延びる弓形を呈している。端子部212は、円弧部211に対して第1のバスリング21の径方向の内側に突出している。
端子部212は、湾曲部213と、延伸部214と、接触部215と、溶接部216とを有している。これら各部のうち、湾曲部213は最も円弧部211側に設けられ、その内側(第1のバスリング21における内側)に延伸部214、接触部215、及び溶接部216がこの順に設けられている。
湾曲部213は、円弧部211の端部に連続して設けられ、円弧部211の周方向における中央部に向かって、すなわち円弧部211の他方の端部に向かって、突出するように湾曲している。本実施の形態では、湾曲部213がU字状であり、円弧部211に沿って延びる第1領域213a及び第2領域213bと、第1領域213aと第2領域213bとの間に形成され、円弧部211に直交する方向に延びる第3領域213cとを滑らかに連結して形成されている。
延伸部214は、湾曲部213(第2領域213b)と接触部215との間に設けられている。延伸部214は、円弧部211の円弧中心に向かって延び、2つの導電部材210を周方向に並べたとき、互いに対向する2つの延伸部214同士が平行となる直線状に形成されている。なお、延伸部214の長さは、第1乃至第3のバスリング21〜23でそれぞれ異なる。
接触部215は、周方向に隣り合う他の導電部材210の端子部212に向かって突出するように、台形状に屈曲して形成されている。接触部215における他の導電部材210の端子部212側の面には、端子部212同士の接点となる平坦な接触面215aが形成されている。
溶接部216は、端子部212の先端部に設けられ、周方向に隣り合う他の導電部材210の端子部212に巻線111の端部111aを介して対向する。溶接部216には、巻線111の端部111aに向かって突出する接触面216aが凸円弧状に形成されている。
図5(c)は、導電部材210に成形される前の金属板310を示す平面図である。
導電部材210は、図5(c)に示す形状に導電性を有する板状の金属素材から打ち抜かれ、この打ち抜きによって得られた金属板310を例えばプレス加工によって屈曲して形成される。
金属板310は、円弧部211となる第1板部311と、端子部212となる第2板部312と、第1板部311と第2板部312の間に形成された連結部313とを一体に有している。連結部313は、湾曲部213の一部となり、第1板部311と第2板部312とを連結している。第1板部311と第2板部312とは互いに平行であり、第1板部311と第2板部312との間には、隙間Sが形成されている。
金属板310は、1枚の金属素材から複数個が打ち抜かれ、そのそれぞれが屈曲されて導電部材210に成形される。
(電動機1の製造方法)
図6(a)〜(d)は、電動機1の製造方法において、2つの導電部材210を巻線111の端部111aと共に溶接して結合する際の手順を示す説明図である。
この溶接は、複数の導電部材210を、それぞれの端子部212同士を対向させて環状に配置する配置工程と、端子部212同士の間に、巻線111の端部111aを、絶縁被覆を除去することなく挿入する挿入工程と、端子部212同士を互いに接近させる方向に押圧して端子部212同士を接触させると共に、端子部212同士の間に巻線111の端部111aを挟む押圧工程と、導電部材210に通電して端子部212同士を巻線111の端部111aと共に溶接する溶接工程とを有する。
以下、これら各工程について詳細に説明する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、互いに結合される2つの導電部材210のうち一方の導電部材210を「導電部材210´」とし、その各構成要素の符号にそれぞれ「´」を付して説明する。
(配置工程)
図6(a)は、導電部材210と導電部材210´とを第1のバスリング21の周方向に沿って配置した状態を示している。この配置工程では、導電部材210の端子部212と、導電部材210´の端子部212´とを第1のバスリング21の周方向に沿って向かい合わせる。これにより、端子部212の接触部215における接触面215aと、端子部212´の接触部215´における接触面215a´とが、スリット状の空間S-を介して向かい合う。また、溶接部216の接触面216aと溶接部216´の接触面216a´との間には、空間S-よりも周方向の幅が広い空間Sが形成される。
(挿入工程)
図6(b)は、接触面216aと接触面216a´との間の空間Sに、巻線111の端部111aを挿入した状態を示している。空間Sに挿入された巻線111の端部111aは、図4(b)に示すように、第1のバスリング21の軸方向に対して平行となる。なお、この状態では、接触面216a,216a´が巻線111の端部111aと接触してもよく、接触しなくともよい。
(押圧工程)
図6(c)は、治具の先端部40a,40bによって端子部212の接触部215と端子部212´の接触部215´とを押圧し、接触部215の接触面215aと接触部215´の接触面215a´とを接触させた状態を示している。治具の先端部40aは、接触部215における接触面215aと反対側の面に接触し、治具の先端部40bは、接触部215´における接触面215a´と反対側の面に接触する。
これにより、端子部212と端子部212´とが電気的に接続される。また、溶接部216の接触面216a及び溶接部216´の接触面216a´が、端子部212の弾性によって、弾性的に巻線111の端部111aに接触する。ただし、巻線111の絶縁被覆は除去されていないので、接触面216a,216a´と端部111aとの接点では、電気的な導通が得られない。
(溶接工程)
図6(d)は、一対の電極41a,41bを溶接部216,216´に接触させ、この電極41a,41bに通電して溶接している状態を示す。電極41aは、溶接部216における接触面216aと反対側の面に接触し、電極41bは、溶接部216´における接触面216a´と反対側の面に接触する。
電極41a,41bに通電すると、溶接工程の初期段階では、巻線111の端部111aと接触面216a,216a´とが導通していないので、接触部215の接触面215a及び接触部215´の接触面215a´を介して電流が流れる。この電流によるジュール熱で接触部215,215´及び溶接部216,216´が加熱されると、巻線111の端部111aにおける絶縁被覆が溶解し、溶接部216,216´が接触面216a,216a´において巻線111の端部111aと電気的に導通する。
溶接部216,216´と巻線111の端部111aとが導通すると、電極41a,41bから供給される電流の一部は、接触面216a,216a´を介して巻線111の端部111aに流れる。そして、この経路を流れる電流のジュール熱により、溶接部216,216´と巻線111の端部111aとが溶着する。これにより、導電部材210と導電部材210´とが結合されると共に、導電部材210,210´と巻線111とが電気的に接続される。なお、第2のバスリング22及び第3のバスリング23についても、第1のバスリング21と同様に形成される。
(中性線24の構成)
図7は中性線24を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
中性線24は、板状の導電体を屈曲して形成され、円弧部241と3つの端子部242とを一体に有している。円弧部241は、周方向の2箇所の屈曲部241aで屈曲され、保持部材20の周方向に沿って延びる弓形を呈している。端子部242は、円弧部241の両端部及び中央部に設けられている。
端子部242は、U字状に形成され、円弧部241に直交する方向に延びる一対の延伸部243、一対の接触部244、及び一対の溶接部245を有している。一対の延伸部243は円弧部241に連続して形成され、接触部244は、延伸部243と溶接部245との間に形成されている。
中性線24における3つの端子部242には、一対の溶接部245の間に、U相の巻線111、V相の巻線112、及びW相の巻線113が、それぞれ溶接により接続される。そして、例えば接触部244に接触した電極から電流が供給されると、この電流のジュール熱により巻線111,112,113の絶縁被覆が溶解し、一対の溶接部245と巻線111,112,113とが溶接される。なお、中性線24と巻線111,112,113との溶接では、U字状に形成された一対の延伸部243を介して電流が流れるので、接触部244同士は接触しなくともよい。また、集配電リング10における複数の中性線24は、互いに結合されず、各々の中性線24が単独で保持部材20の保持溝204に保持される。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下に述べる作用及び効果が得られる。
(1)巻線111,112,113の端部111a,112a,113aは、絶縁被覆を除去することなく第1乃至第3のバスリング21〜23に溶接することができるので、絶縁被覆を除去する工程が不要となる。これにより、集配電リング10及び電動機1の製造時間の短縮及び低コスト化が可能となる。
(2)第1のバスリング21は、複数の導電部材210を溶接により環状に結合して構成されるので、例えば板状の金属素材から環状のバスリングを一体に打ち抜く場合に比較して、金属素材の使用効率を大幅に高めることが可能となる。すなわち、環状のバスリングを一体に打ち抜く場合は、その内側における円板状の金属板が使用されないこととなるが、本実施の形態によれば、図5(c)に示す長方形状の金属板310から導電部材210を形成することができ、この金属板310は、互いに隙間を詰めて金属素材から多数打ち抜くことができるので、金属素材の使用効率を高めることが可能となる。なお、第2及び第3のバスリング22,23についても同様である。
(3)第1のバスリング21の周方向に隣り合う2つの導電部材210は、巻線111の端部111aとの溶接と同時に結合される。つまり、導電部材210同士の結合と巻線111との電気的な接続とを一つの工程で行うことができるので、集配電リング10及び電動機1のさらなる製造時間の短縮及び低コスト化が可能となる。
(4)第1乃至第3のバスリング21〜23は、端子部212,222,232が保持部材20の内周面20bよりも内方に突出しているので、例えば図4(b)に示すように、ステータ11の軸方向に平行に引き出した巻線111,112,113の端部111a,112a,113aを、屈曲させることなく端子部212,222,232に溶接することが可能となる。これにより、作業工数を低減することが可能となる。
(5)溶接部216は、接触部215よりも端子部212の先端側(円弧部211とは反対側)に設けられている。すなわち、接触面216aが接触面215aよりも端子部212の先端側に設けられているので、押圧工程において接触面215a同士を接触させたとき、溶接部216の接触面216aによって適切に巻線111の端部111aを挟持することができる。つまり、溶接部216と巻線111とを確実に溶接するためには、これらの接触部位における溶解に伴ってさらに溶接部216が巻線111の端部111a側に変位するよう、溶接部216が弾性的に端部111aに押し付けられることが望ましい。仮に溶接部216が接触部215よりも端子部212の根元側(延伸部214側)に設けられていると、溶接部216の変位が延伸部214によって規制され、溶解に伴って溶接部216が巻線111の端部111a側に変位する効果が得られない。このように、本実施の形態によれは、接触面216aを接触面215aよりも端子部212の先端側に設けることによって、溶接部216と巻線111との溶接をより確実にすることができる。
(6)巻線111は、平角電線であり、接触面216aは凸円弧状であるので、例えば接触面216aが平坦な面である場合に比較して、溶接部216と巻線111の端部111aとの接触面積が小さくなる。これにより、溶接部216と巻線111との間に流れる電流が狭い範囲に集中するので、これらの接触部位において局部的に温度が高くなり、巻線111と溶接部216との溶接をより確実に行うことができる。
(7)端子部212は、延伸部214の円弧部211側に湾曲部213を有しているので、押圧工程において端子部212が撓みやすくなり、接触部215の接触面215a同士がより確実に面接触し、例えば接触面215a同士の接触が不十分であることによる溶接のための電流の抵抗値の上昇を抑制することができる。これにより、端子部212と巻線111との溶接をさらに確実にすることができる。
(8)端子部212に湾曲部213が設けられていることにより、図5(c)に示す金属板310において、第1板部311と第2板部312とが隙間Sを介して向かい合う。すなわち、第2板部312が連結部313において第1板部311の長手方向の中央部に向かって折り返す形状となるので、金属板310の長手方向の寸法が短縮され、金属素材の使用効率をより高めることが可能となる。
(9)巻線111,112,113の端部111b,112b,113bと中性線24の端子部242との接続についても、第1のバスリング21と巻線111の端部111aとの接続と同様に、絶縁被覆を除去することなく溶接によって行うことが可能であり、集配電リング10及び電動機1のさらなる製造時間の短縮及び低コスト化が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る第1のバスリング21Aを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。図9は、第2の実施の形態に係る導電部材210Aを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は部分拡大図、(d)は導電部材210Aに成形される前の金属板310Aを示す平面図である。
なお、第2の実施の形態、及び後述する第3乃至第8の実施の形態において、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の又は対応する符号及び名称を付してその説明を省略する。
図8(a)及び(b)に示すように、第1のバスリング21Aは、複数の導電部材210Aを環状に結合してなり、そのうちの一つの導電部材210Aに端子21bが設けられている。端子21bは、導線21cによってインバータとの接続端子21dに接続されている。
導電部材210Aは、図9(a)及び(b)に示すように、円弧部211と2つの端子部212Aとを一体に有している。端子部212Aは円弧部211の両端部に設けられている。
端子部212Aは、延伸部214と、接触部215Aと、溶接部216とを有している。端子部212Aにおける接触部215Aは、接触面215bが凸円弧状に形成されている。端子部212Aは、湾曲部213を有さず、接触面215bが凸円弧状に形成されている他は、第1の実施の形態に係る端子部212と同様に構成されている。
この導電部材210A同士(導電部材210A及び導電部材210A´)を結合する際には、図9(c)に示すように、接触面215bと接触面215b´とを接触させ、この接触面215b,215b´を介して溶接のための電流を通電する。この他は、第1の実施の形態について説明したものと同様に、導電部材210A同士が結合される。
導電部材210Aは、図9(d)に示す金属板310Aを屈曲して整形される。金属板310Aは、円弧部211となる第1板部311Aと、端子部212Aとなる第2板部312Aとを一体に有し、第2板部312Aは、第1板部311Aの長手方向の両端部から、さらにこの長手方向に沿って突出している。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。また、接触面215bが凸円弧状であるので、溶接工程における接触部215A同士の接触面積が第1の実施の形態の場合よりも小さくなる。これにより、溶接工程における接触面215bの温度が高くなり、溶接部216に加え、接触部215A同士が溶着しやすくなる。これにより、導電部材210A同士の結合強度を高めることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について、図10を参照して説明する。図10は、第3の実施の形態に係る導電部材210Bを示し、(a)は正面図、(b)は部分拡大図である。
導電部材210Bは、円弧部211と、第1の端子部212Bと、第2の端子部212Cとを一体に有している。第1の端子部212Bは円弧部211の両端部のうち一方の端部に、第2の端子部212Cは円弧部211の両端部のうち他方の端部に、それぞれ設けられている。
第1の端子部212Bは、湾曲部213と、延伸部214と、接触部215Bと、溶接部216とを有している。接触部215Bにおける接触面215cは、平坦な面に形成されている。接触部215Bの溶接部216に対する突出量は、第1の実施の形態に係る端子部212における接触部215の溶接部216に対する突出量よりも大きく形成されている。
第2の端子部212Cは、湾曲部213と、接触部217と、溶接部216とを有している。接触部217は直線状に形成され、第1の実施の形態に係る端子部212における延伸部214及び接触部215の機能を兼ね備えている。接触部217の一方の面は、隣り合う他の導電部材210Bにおける接触面215cと接触する平坦な接触面217aとして形成されている。
この導電部材210B同士(導電部材210B及び導電部材210B´)を結合する際には、図10(b)に示すように、接触面217aと接触面215c´とを接触させ、この接触面217a及び接触面215c´を介して溶接のための電流を通電する。この他は、第1の実施の形態について説明したものと同様に、導電部材210B同士が結合される。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(7)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について、図11を参照して説明する。図11は、第4の実施の形態に係る導電部材210Cにおける第1及び第2の端子部212D,212Eの拡大図である。第1の端子部212Dは円弧部211の両端部のうち一方の端部に、第2の端子部212Eは円弧部211の両端部のうち他方の端部に、それぞれ設けられている。
第1の端子部212Dは、円弧部211に対して直交する方向に延びる第1の延伸部214aと、第1の延伸部214aの先端部から円弧部211とは反対側に向かって延びる第2の延伸部214bと、接触部215Cと、溶接部216とを有している。接触部215Cは、接触面215dが凸円弧状に形成されている。
第2の端子部212Eは、第1の延伸部214aと平行に延びる第3の延伸部214cと、接触部217と、溶接部216とを有している。接触部217は、第3の実施の形態に係る接触部217と同様に構成されている。接触部217は、第3の延伸部214cと直交し、円弧部211と平行に向かい合うように形成されている。
この導電部材210C同士(導電部材210C及び導電部材210C´)を結合する際には、接触面217aと接触面215d´とを接触させ、この接触面217a及び接触面215d´を介して溶接のための電流を通電する。接触部217と接触部215Cとは、複数の導電部材210Cを環状に結合してなるバスリングの径方向に押圧される。この他は、第1の実施の形態について説明したものと同様に、導電部材210C同士が結合される。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について、図12を参照して説明する。図12(a)は、第5の実施の形態に係る中性線24Aを環状に結合した状態を示す正面図である。図12(b)は、中性線24Aの正面図である。
中性線24Aは、円弧部241Aと、円弧部241Aの両端部に設けられた2つの端子部242Aと、2つの端子部242Aの間に設けられた2つの端子部242とを一体に有している。
円弧部241Aは、周方向の3箇所の屈曲部241bで屈曲され、弓形に形成されている。2つの端子部242は、隣り合う2つの屈曲部241bの間に設けられている。端子部242Aは、第1の実施の形態に係る中性線24の端子部242と同様に構成されている。
端子部242Aは、延伸部246と、延伸部246の先端側に設けられた接触部247と、接触部247の先端側に設けられた溶接部248とを有している。接触部247には、凸円弧状の接触面247aが形成されている。溶接部248には巻線111の端部111bに接触する接触面248aが形成されている。
周方向に隣り合う2つの中性線24Aは、端子部242A同士を溶接することで結合される。この2つの中性線24Aのうち、一方の中性線24Aにおける接触面248aと他方の中性線24Aにおける接触面248aとの間には、巻線111の端部111bが挟持され、それぞれの中性線24Aの溶接部248同士が巻線111の端部111bと共に溶接される。
また、端子部242の一対の溶接部245の間にも、巻線111の端部111bが溶接される。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(9)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について、図13を参照して説明する。図13(a)は、第6の実施の形態に係る中性線24B及び中性線24Cを環状に結合した状態を示す正面図である。図13(b)は、中性線24B及び中性線24Cの正面図である。
中性線24Bは、円弧部241Bと、端子部242と、端子部242Aとを有している。円弧部241Bは、周方向の中央部における1箇所の屈曲部241cで屈曲され、弓形に形成されている。端子部242は円弧部241Bの一方の端部に、端子部242Aは円弧部241Bの他方の端部に、それぞれ設けられている。
中性線24Cは、円弧部241Cと、端子部242と、端子部242Aとを有している。円弧部241Cは、周方向の中央部における1箇所の屈曲部241dで屈曲され、弓形に形成されている。中性線24Cは、端子部242及び端子部242Aの配置が中性線24Bの逆になっている。すなわち、中性線24C及び中性線24Bは対称形状に形成されている。
中性線24Bと中性線24Cとは、端子部242A同士を巻線111の端部111bと共に溶接することで結合される。中性線24Bにおける端子部242Aの溶接部248と中性線24Cにおける端子部242Aの溶接部248との間には、巻線111の端部111bが挟持され、中性線24B,24Cの溶接部248同士が巻線111の端部111bと共に溶接される。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(9)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について、図14を参照して説明する。図14は、第7の実施の形態に係る集配電リング10Aを示す正面図である。
この集配電リング10Aは、保持部材200が第1乃至第3のバスリング21〜23、及び複数の中性線24を含んで全体を樹脂モールドした構成が第1の実施の形態に係る集配電リング10と異なり、これ以外の構成は第1の実施の形態と同様である。
保持部材200は、環状に形成され、その内周面200aから内方に、端子部212,222,232,242が突出している。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態について説明した(1)〜(9)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。また、端子部212の溶接部216(図6参照)に巻線111の端部111bを溶接した際に端子部212に発生する応力が、接触部215によって緩和されるので、保持部材200の内周面200aにおける端子部212の導出部付近に亀裂等が発生することを抑制できる。なお、第2及び第3のバスリング22,23の端子部222,232についても同様である。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、第8の実施の形態に係る集配電リング10Bを示す正面図である。図16は、第8の実施の形態に係る導電部材510の拡大図を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
本実施の形態に係る集配電リング10Bは、第1の実施の形態に係る集配電リング10の第1〜第3のバスリング21〜23に替えて、第1〜第3のバスリング51〜53を備え、第1の実施の形態に係る集配電リング10の中性線24に替えて、中性線54を備えている。また、第1〜第3のバスリング51〜53及び中性線54は、第1の実施の形態に係る保持部材20に替えて、保持部材20Aに保持されている。保持部材20Aは、第1の実施の形態に係る保持部材20と同様に、第1〜第3のバスリング51〜53及び中性線54を収容するための複数の保持溝が形成されている。
また、本実施の形態では、第1のバスリング51における第1の端子部512及び第2の端子部612、第2のバスリング52における第1の端子部522及び第2の端子部622、第3のバスリング53における第1の端子部532及び第2の端子部632、及び中性線54の端子部542の形状が、第1の実施の形態に係る第1〜第3のバスリング21〜23及び中性線24の端子部212,222,232,242の形状と異なる。第1の実施の形態に係る第1〜第3のバスリング21〜23及び中性線24の端子部212,222,232,242は、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出していたのに対し、本実施の形態に係る第1のバスリング51における第1の端子部512及び第2の端子部612、第2のバスリング52における第1の端子部522及び第2の端子部622、第3のバスリング53における第1の端子部532及び第2の端子部632、及び中性線54の端子部542は、それぞれ第1〜第3のバスリング51〜53及び中性線54の周方向に沿って設けられている。
第1のバスリング51を構成する導電部材510は、円弧部511と第1の端子部512及び第2の端子部612とを一体に有している。第1の端子部512及び第2の端子部612は、第1のバスリング51の周方向に沿って円弧部511の両端部から延びるようにして形成されている。
第1の端子部512は、第1の直線部513と、湾曲部514と、溶接部515と、第2の直線部516とを有し、円弧部511側から第1の直線部513、湾曲部514、溶接部515、第2の直線部516の順に配置されている。つまり、湾曲部514及び溶接部515は、第1の直線部513と第2の直線部516との間に挟まれている。溶接部515は、接触面515aが凸円弧状に形成されている。
第2の端子部612は、第1の直線部613と、溶接部615と、第2の直線部616とを有し、円弧部511側から第1の直線部613、溶接部615、第2の直線部616の順に配置されている。つまり、溶接部615は、第1の直線部613と第2の直線部616との間に挟まれている。溶接部615は、接触面615aが凸円弧状に形成されている。また、第2の端子部612は、湾曲部を有していない。なお、図16では、第2の端子部612は第2の端子部612´として、第1の直線部613は第1の直線部613´として、溶接部615は溶接部615´として、第2の直線部616は第2の直線部616´として示す。
本実施の形態では、第1の端子部512及び第2の端子部612における導電部材510の第1のバスリング51の軸方向の幅Wは、円弧部511における導電部材510の第1のバスリング51の軸方向の幅Wと同一の寸法である。
第1のバスリング51は、導電部材510同士(導電部材510及び導電部材510´)を結合させて形成される。図16(b)に示すように、第1の端子部512における第1の直線部513の接触面513aと第2の端子部612´における第2の直線部616´の接触面616a´とを対向させる。これにより、第1の端子部512における溶接部515の接触面515aと第2の端子部612´における溶接部615´の接触面615a´とが対向する。
第1の端子部512における溶接部515と第2の端子部612´における溶接部615´との間に巻線111の端部111aを挿入し、導電部材510同士(導電部材510及び導電部材510´)を結合する際には、第1の端子部512における接触面513a及び第2の端子部612´における接触面616a´を介して溶接のための電流を通電する。これにより、溶接部515及び溶接部615´と巻線111の端部111aとが溶接して導電部材510,510´と巻線111とが電気的に接続される。なお、第2のバスリング52及び第3のバスリング53についても、第1のバスリング51と同様に形成される。
本実施の形態では、導電部材510,510´と巻線111とが溶接された後においても、第1の端子部512における接触面513aと第2の端子部612´における接触面616a´は、溶接された状態を保っている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態において説明した作用及び効果の他に、以下の作用及び効果が得られる。
第1の端子部512及び第2の端子部612は、第1のバスリング51の周方向に沿って円弧部511から延びて形成されているため、第1の実施の形態に係る第1〜第3のバスリング21〜23の端子部212,222,223のように保持部材20の内周面20bよりも内方に突出させる工程が不要となり、作業効率の向上につながる。なお、第2のバスリング52及び第3のバスリング53においても、同様の作用及び効果が得られる。また、集配電リング10Bの径方向における小型化が可能となる。
[第9の実施の形態]
次に、第9の実施の形態について、図17乃至図19を参照して説明する。図17は、第9の実施の形態に係る集配電リング10Cを示す正面図である。図18は、第9の実施の形態に係る導電部材710を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は部分拡大図、(d)は導電部材710に成形される前の金属板810を示す平面図である。
本実施の形態に係る集配電リング10Cは、第1の実施の形態に係る集配電リング10の第1〜第3のバスリング21〜23に替えて、第1〜第3のバスリング71〜73を備え、第1の実施の形態に係る集配電リング10の中性線24に替えて、中性線74を備えている。
また、本実施の形態では、第1〜第3のバスリング71〜73及び中性線74の端子部712,722,732,742の形状が、第1の実施の形態に係る第1〜第3のバスリング21〜23及び中性線24の端子部212,222,232,242の形状と異なる。第1の実施の形態に係る第1〜第3のバスリング21〜23及び中性線24の端子部212,222,232,242は、保持部材20の内周面20bよりも内方に突出していたのに対し、本実施の形態に係る第1〜第3のバスリング71〜73及び中性線74の端子部712,722,732,742は、第8の実施の形態と同様に、それぞれ第1〜第3のバスリング51〜53及び中性線54の周方向に沿って設けられている。
第1のバスリング71を構成する導電部材710は、図18(a)及び(b)に示すように、円弧部711と2つの端子部712とを一体に有している。2つの端子部712は、第1のバスリング71の周方向に沿って円弧部711の両端部から延びるようにして形成されている。
端子部712は、第1の直線部713と、湾曲部714と、溶接部715と、第2の直線部716とを有し、円弧部711側から第1の直線部713、湾曲部714、溶接部715、第2の直線部716の順に配置されている。つまり、湾曲部714及び溶接部715は、第1の直線部713と第2の直線部716との間に挟まれている。溶接部715は、接触面715aが凸円弧状に形成されている。
第1のバスリング71は、導電部材710同士(導電部材710及び導電部材710´)を結合させて形成される。図18(c)に示すように、第1の直線部713の接触面713aと第2の直線部716´の接触面716a´とを対向させ、第1の直線部713´の接触面713a´と第2の直線部716の接触面716aとを対向させる。これにより、溶接部715の接触面715aと溶接部715´の接触面715a´とが対向する。つまり、第2の接触面としての接触面713a,716a´及び接触面713a´,716aは、第1の接触面としての接触面715a,715a´を挟む2箇所に設けられている。
導電部材710は、図18(d)に示す金属板810を屈曲して形成される。金属板810は、円弧部711となる第1板部811及び端子部712となる第2板部812が連結部813によって連結され、一体となって構成されている。第2板部812は、第1板部811に対して第1のバスリング71の軸方向の一側に形成され、第1板部811の長手方向の両端部からさらにこの長手方向に沿って突出している。また、第2板部812は、第1板部811に比べて第1のバスリング71の軸方向における幅が小さく形成されている。つまり、導電部材710は、第1のバスリング71の軸方向における幅が、円弧部711よりも端子部712において狭く形成されている。
図19は、第9の実施の形態に係る導電部材710の拡大図を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
図19(a)及び(b)に示すように、溶接部715と溶接部715´との間に巻線111の端部111aを挿入し、導電部材710同士(導電部材710及び導電部材710´)を結合する際には、接触面713a及び接触面716a´を介して溶接のための電流を通電すると共に、接触面716a及び接触面713a´を介して溶接のための電流を通電する。これにより、溶接部715及び溶接部715´と巻線111の端部111aとが溶接して導電部材710,710´と巻線111とが電気的に接続される。なお、第2のバスリング72及び第3のバスリング73についても、第1のバスリング71と同様に形成される。
本実施の形態では、導電部材710,710´と巻線111とが溶接された後においても、接触面713aと接触面716a´、及び接触面716aと接触面713a´は、溶接された状態を保っている。第1のバスリング71にモータ稼働用の電流が流れる際、その電流のうち半分の電流が接触面713a,716a´を介して流れ、他の半分の電流が接触面716a,713a´を介して流れる。つまり、モータ稼働用の電流が接触面713a,716a´及び接触面716a,713a´の2箇所に分かれて流れる。これにより、端子部712の第1のバスリング71の軸方向における幅Wは、円弧部711のバスリング71の軸方向における幅Wの半分にすることが可能となる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態について説明した作用及び効果の他に、以下の作用及び効果が得られる。
第1のバスリング71にモータ稼働用の電流が流れる際、第8の実施の形態では、第1の端子部512における接触面513a及び第2の端子部612´における接触面616a´の1箇所に電流が流れるのに対し、上記実施の形態では、接触面713a,716a´及び接触面716a,713a´の2箇所に分かれて電流が流れる。これにより、端子部712,712´の第1のバスリング71の軸方向の幅Wを小さくすることが可能になるため、集配電リング10Cの軸方向における小型化につながる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]環状に配置された複数のティース(110)に絶縁被覆された巻線(111,112,113)を巻き回してなるステータ(11)の前記巻線(111,112,113)に対して集配電を行う環状のバスリング(第1〜第3のバスリング21〜23)を複数備え、前記バスリング(第1〜第3のバスリング21〜23)は、円弧状の複数の導電部材(210)を環状に結合してなり、前記複数の導電部材(210)は、それぞれの周方向の両端部に端子部(212,222,223)を有し、前記端子部(212,222,223)同士が前記巻線(111,112,113)の端部(111a,112a,113a)と共に溶接され、前記端子部(212,222,223)は、前記溶接の際に前記巻線(111,112,113)の端部(111a,112a,113a)に接触する第1の接触面(216a,216a´)と、前記端子部(212,222,223)同士の接点となる第2の接触面(215a〜215d)とを有する集配電リング(10)。
[2]前記導電部材(210)は、前記バスリング(21〜23)の周方向に沿って延びる円弧部(211)と、前記端子部(212)とを一体に有し、前記端子部(212)は、前記円弧部(211)に対して前記バスリング(第1のバスリング21)の径方向に突出している、[1]に記載の集配電リング(10)。
[3]前記導電部材(510)は、前記バスリング(第1のバスリング51)の周方向に沿って延びる円弧部(511)と、前記端子部(512)とを一体に有し、前記端子部(512)は、前記バスリング(第1のバスリング51)の周方向に沿って前記円弧部(511)から延びる、[1]に記載の集配電リング(10B)。
[4]前記第2の接触面(513a,516a´及び513a´,516a)は、前記第1の接触面(515a,515a´)を挟む2箇所に設けられた、[1]乃至[3]の何れか1項に記載の集配電リング(10B)。
[5]前記導電部材(510)は、前記バスリング(第1のバスリング51)の軸方向における幅が、前記円弧部(511)より前記端子部(512)において狭い、[4]に記載の集配電リング(10B)。
[6]前記第1の接触面(216a,216a´)は、前記第2の接触面(215a,215a´)よりも前記端子部(212)の先端側に設けられている、[2]に記載の集配電リング(10)。
[7]前記端子部(212)は、前記第1及び第2の接触面(216a,216a´及び215a,215a´)よりも前記円弧部(211)側に、前記円弧部(211)の周方向における中央部に向かって突出するように湾曲した湾曲部(213)を有する、[2]又は[6]に記載の集配電リング(10)。
[8]前記巻線(111,112,113)は、断面矩形状の平角電線であり、前記第1の接触面(216a,216a´)は、前記巻線(111,112,113)に向かって突出する凸円弧状に形成されている、[1]乃至[7]の何れか1項に記載の集配電リング(10)。
[9][1]乃至[8]の何れか1項に記載の集配電リング(10,10A,10B)と、前記ステータ(11)と、前記巻線(111,112,113)の磁界によって前記ステータ(11)に対して回転するロータ(12)とを備えた電動機(1)。
[10]環状に配置された複数のティース(110)に絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータ(11)と、前記巻線(111,112,113)の磁界によって前記ステータ(11)に対して回転するロータ(12)と、前記巻線(111,112,113)に対して集配電を行う環状の複数のバスリング(第1〜第3のバスリング21〜23)とを備えた電動機(1)の製造方法であって、前記バスリング(第1〜第3のバスリング21〜23)を構成する円弧状の複数の導電部材(210)を、そのそれぞれの両端部に形成された端子部(212,222,23)同士を対向させて環状に配置する配置工程と、前記端子部(212,222,23)同士の間に、前記巻線(111,112,113)の端部(111a,112a,113a)を、前記絶縁被覆を除去することなく挿入する挿入工程と、前記端子部(212,222,23)同士を互いに接近させる方向に押圧し、前記端子部(212,222,23)同士を接触させると共に、前記端子部(212,222,23)同士の間に前記巻線の端部を挟む押圧工程と、前記導電部材(210)に通電して前記端子部(212,222,23)同士を前記巻線(111,112,113)の端部(111a,112a,113a)と共に溶接する溶接工程とを有する電動機(1)の製造方法。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記第1の実施の形態では、第1乃至第3のバスリング21〜23の端子部212,222,232が、保持部材20の内周面20bよりも径方向の内方に突出した場合について説明したが、端子部212,222,232は、保持部材20の外周面から径方向の外方に突出していてもよい。
また、集配電リング10における第1乃至第3のバスリング21〜23の配置順序や、第1のバスリング21における導電部材210の個数等についても特に制限はない。
また、導電部材210,210A,210B,210C,510,710,810は、バスバータイプのものではなく、導体及び導体を被覆する絶縁体を有する絶縁電線から構成されていてもよい。
1…電動機、10,10A,10B…集配電リング、11…ステータ、12…ロータ、20,20A…保持部材、20a…平面、20b…内周面、21,21A…第1のバスリング、21a,22a,23a…給電端子、21b…端子、21c…導線、21d…接続端子、22…第2のバスリング、23…第3のバスリング、24,24A,24B,24C…中性線、40a,40b…先端部、41a,41b…電極、51〜53…第1〜第3のバスリング、54…中性線、110…ティース、111,112,113…巻線、111a,112a,113a…端部、111b,112b,113b…端部、120…ロータコア、121…磁石、200…保持部材、200a…内周面、201〜204…保持溝、210,210A,210B,210C,510,710,810…導電部材、211,221,231,241,241A,241B,241C,511,711,811…円弧部、211a…屈曲部、212,222,232,242,512,522,532,542,712,812…端子部、212A〜212E…端子部、213,514,714…湾曲部、213a…第1領域、213b…第2領域、213c…第3領域、214…延伸部、214a…第1の延伸部、214b…第2の延伸部、214c…第3の延伸部、215,215A〜215C…接触部、215a〜215d,513a,516a,713a,813a…接触面(第2の接触面)、216,515,715,815…溶接部、216a,515a,715a,815a…接触面(第1の接触面)、217…接触部、217a…接触面、241a,241b,241c,241d…屈曲部、242,242A…端子部、243…延伸部、244…接触部、245…溶接部、246…延伸部、247…接触部、247a…接触面、248…溶接部、248a…接触面、310,310A…金属板、311,311A…第1板部、312,312A…第2板部、313…連結部、513,713,813…第1の直線部、516,716,816…第2の直線部、611…第1板部、612…第2板部、S…隙間、S,S…空間、W,W,W,W…幅

Claims (6)

  1. 環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータの前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングを備た集配電リングと、前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、を備えた電動機の製造方法であって、
    前記バスリングは、円弧状の複数の導電部材を環状に結合してなり、
    前記複数の導電部材は、それぞれの周方向の両端部に端子部を有し、前記端子部同士が前記巻線の端部と共に溶接され、
    前記端子部は、前記溶接の際に前記巻線の端部に接触する第1の接触面と、前記端子部同士の接点となる第2の接触面とを有し、
    前記導電部材は、前記バスリングの周方向に沿って延びる円弧部と、前記端子部とを一体に有し、
    前記端子部は、前記バスリングの周方向に沿って前記円弧部から延びる
    電動機の製造方法
  2. 前記第2の接触面は、前記第1の接触面を挟む2箇所に設けられた、
    請求項1に記載の電動機の製造方法
  3. 前記導電部材は、前記バスリングの軸方向における幅が、前記円弧部より前記端子部において狭い、
    請求項に記載の電動機の製造方法
  4. 環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータの前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングを備えた集配電リングと、前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、を備えた電動機の製造方法であって、
    前記バスリングは、円弧状の複数の導電部材を環状に結合してなり、
    前記複数の導電部材は、それぞれの周方向の両端部に端子部を有し、前記端子部同士が前記巻線の端部と共に溶接され、
    前記端子部は、前記溶接の際に前記巻線の端部に接触する第1の接触面と、前記端子部同士の接点となる第2の接触面とを有し、
    前記導電部材は、前記バスリングの周方向に沿って延びる円弧部と、前記端子部とを一体に有し、
    前記端子部は、前記円弧部に対して前記バスリングの径方向に突出しており、
    前記端子部は、前記第1及び第2の接触面よりも前記円弧部側に、前記円弧部の周方向における中央部に向かって突出するように湾曲した湾曲部を有する
    電動機の製造方法
  5. 前記巻線は、断面矩形状の平角電線であり、
    前記第1の接触面は、前記巻線に向かって突出する凸円弧状に形成されている、
    請求項1乃至の何れか1項に記載の電動機の製造方法
  6. 環状に配置された複数のティースに絶縁被覆された巻線を巻き回してなるステータと、
    前記巻線の磁界によって前記ステータに対して回転するロータと、
    前記巻線に対して集配電を行う環状の複数のバスリングとを備えた電動機の製造方法であって、
    前記バスリングを構成する円弧状の複数の導電部材を、そのそれぞれの両端部に形成された端子部同士を対向させて環状に配置する配置工程と、
    前記端子部同士の間に、前記巻線の端部を、前記絶縁被覆を除去することなく挿入する挿入工程と、
    前記端子部同士を互いに接近させる方向に押圧し、前記端子部同士を接触させると共に、前記端子部同士の間に前記巻線の端部を挟む押圧工程と、
    前記導電部材に通電して前記端子部同士を前記巻線の端部と共に溶接する溶接工程とを有する
    電動機の製造方法。
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