JP6571877B2 - デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 - Google Patents

デジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法 Download PDF

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Description

本発明はデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法に係り、特にフォーカルプレーンシャッタを搭載したデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法に関する。
この種のフォーカルプレーンシャッタとして、ノーマリクローズ動作(第1撮影モード)とノーマリオープン動作(第2撮影モード)とを切り替えることが可能なフォーカルプレーンシャッタが知られている(特許文献1)。
ノーマリオープン動作とノーマリクローズ動作を切替え可能なフォーカルプレーンシャッタは、先幕を駆動する駆動部材が、チャージ用の第1駆動部材と先幕に連結した第2駆動部材とに分離して設けられ、かつ第1駆動部材のチャージ動作時に第2駆動部材の移動(先幕の閉動作)を阻止する抑止部材が設けられている。ノーマリオープン動作時には、抑止部材により先幕の閉動作を阻止することにより、チャージ完了後もフォーカルプレーンシャッタを開状態に保持し、ライブビュー画像の撮影及び表示を可能にしている。
また、特許文献1には、チャージ状態時にノーマリオープン動作により先幕及び後幕の両方を全開に保持し、静止画の撮影に際しては、先幕を作動させることなく、電子制御回路が撮像素子を制御することによって露光を開始し、後幕を閉じることによって露光を終了させるモード(第3撮影モード)が記載されている。
更に、特許文献2には、ノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタ(先幕を開口状態で保持可能なフォーカルプレーンシャッタ)を搭載したデジタルカメラにおいて、静止画の撮影時に電子シャッタで露光を開始し、開状態で保持されている先幕を閉じる動作で露光を終了させる技術が記載されている(特許文献2の図6F)。
特開2011−113060号公報 特開2011−13539号公報
特許文献1、2には、いずれもノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタにおいて、静止画の撮影時に電子シャッタで露光を開始し、開状態に保持されている後幕を閉じることにより露光を終了させ(特許文献1)、又は開状態に保持されている先幕を閉じることにより露光を終了させている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に記載のデジタルカメラは、静止画の露光時間が長い長時間露光の場合、少なくとも露光時間の期間、後幕を全開状態で保持するための後幕用電磁アクチュエータを励磁し続ける必要があり、消費電力が大きくなるという問題があり、また、後幕用電磁アクチュエータの発熱によるノイズが増加するという問題がある。
また、特許文献2に記載のデジタルカメラは、静止画の露光時間が長い長時間露光の場合、少なくとも露光時間の期間、第1電磁コイル及び第2電磁コイルの吸着力により先幕走行部材及び後幕走行部材を上方の位置に保持するため、特許文献1に記載の発明と同様の問題が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタにおいて、消費電力を低減することができるデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために一の態様に係る発明は、フォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、フォーカルプレーンシャッタ及び撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラであって、フォーカルプレーンシャッタは、第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により先幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、先幕走行用バネにより第1の方向に付勢され、第1の先幕駆動部材に当接して第1の先幕駆動部材を第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、先幕走行用バネよりも弱い付勢力により先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、後幕走行用バネにより第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉にし、第2の方向への移動により後幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にする後幕駆動部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれ先幕走行用バネ及び後幕走行用バネの付勢力に抗して第2の方向に移動させ、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれ第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材がそれぞれチャージ位置に位置する場合に、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持するロック機構と、先幕が全開している場合に、先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材がそれぞれチャージ位置に位置する場合に、先幕走行用バネ及び後幕走行用バネによる第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材の第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成され、制御部は、先幕ロック部材により先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、チャージ部材により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に移動させ、かつロック機構により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持して露光用開口部を全開にし、露光用開口部が全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、露光の完了直前に少なくとも後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕駆動部材の第1の方向への回動を阻止し、かつロック機構による第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材のチャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕走行用バネの付勢力により後幕駆動部材を介して後幕を閉方向に走行させて露光を完了させる。
本発明の一の態様によれば、フォーカルプレーンシャッタのチャージ状態において、露光用開口部を開状態に保持することができるフォーカルプレーンシャッタ(いわゆるノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタ)において、露光用開口部が全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、電子シャッタ制御により静止画撮像の露光を開始させ、露光の完了直前に後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕の閉方向への走行を阻止して幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕を閉方向に走行させて露光を完了させる。これにより、後幕用電磁アクチュエータへの通電時間を極力短くし、消費電力(励磁電力)の低減を図るようにしている。また、励磁電力の低減による発熱を低減し、発熱によるノイズの増加(画質の劣化)を防止するようにしている。
本発明の他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、露光用開口部が全開している場合に、撮像素子から連続して画像信号を読み出し、ライブビュー画像の表示を可能にすることが好ましい。ノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタであるため、フォーカルプレーンシャッタのチャージ状態において、露光用開口部を開状態に保持することができ、ライブビュー画像の撮影及び表示を可能にしている。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、露光した時間が所定時間以上の長時間露光の場合、露光の完了後、露光用開口部が全閉している期間に撮像素子から画像信号を読み出し、画像信号の読み出し後、露光用開口部が全閉している期間に撮像素子を露光した時間と同じ時間だけ電荷蓄積する電子シャッタ制御を行い、撮像素子からノイズ信号を読み出し、読み出した画像信号から読み出したノイズ信号を減算することによりノイズ除去した画像信号を取得することが好ましい。撮影された画像に含まれる暗電流ノイズは、撮像素子での露光時間に応じて増加する。そこで、長時間露光の場合、露光の完了後、露光用開口部が全閉している期間に撮像素子から画像信号を読み出し、引き続き露光時間と同じ時間だけ電荷蓄積する電子シャッタ制御を行い、電荷蓄積された電荷に対応する信号(ノイズ信号)を読み出す。そして、先に読み出したノイズ信号を含む画像信号から、後に読み出したノイズ信号を減算することで、長時間露光用のノイズ除去を行い、長時間露光の画像の画質の向上を図る。また、本発明は、露光時間の長さにかかわらず、後幕用電磁アクチュエータへの通電時間を短くすることができるため、特に長時間露光の場合に励磁電力を低減できる。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、電子シャッタ制御を行う場合に、後幕の閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子に蓄積された電荷を排出させることが好ましい。これにより、撮影された画像の後幕の走行方向の位置にかかわらず、露光時間を一定にすることができ、画質の向上を図ることができる。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、シャッタレリーズスイッチの操作による露光開始指示を入力すると、露光開始指示を入力してから短くとも幕走行準備に要する時間だけ遅延させて電子シャッタ制御による露光を開始させ、シャッタレリーズスイッチの操作による露光完了指示を入力すると、幕走行準備を行い、露光完了指示を入力してから遅延させた時間の経過後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕走行用バネの付勢力により後幕駆動部材を介して後幕を閉方向に走行させて露光を完了させることが好ましい。これにより、シャッタレリーズスイッチが操作(押下)されている時間だけ露光を続けるバルブ撮影を行う際に、幕走行準備動作の時間の影響を受けずにシャッタレリーズスイッチが操作されている時間と同じ時間だけ露光させることができる。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、露光時間が幕走行準備に要する時間以上か否かを判別する判別部を備え、制御部は、判別部により露光時間が幕走行準備に要する時間未満と判別されると、幕走行準備の動作開始を電子シャッタ制御の開始より早くし、少なくとも後幕用電磁アクチュエータを消磁させる前に幕走行準備を完了させることが好ましい。これにより、露光の開始を電子シャッタ制御により行い、露光の完了を後幕の走行により行う場合でも短時間露光の撮影が可能である。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、第1のモードと第2のモードとを切り替える切替部を備え、制御部は、切替部により第1のモードに切り替えられると、先幕ロック部材により先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、チャージ部材により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に移動させ、かつロック機構により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持して露光用開口部を全開にし、露光用開口部が全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、露光の完了直前に少なくとも後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕駆動部材の第1の方向への回動を阻止し、かつロック機構による第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材のチャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕走行用バネの付勢力により後幕駆動部材を介して後幕を閉方向に走行させて露光を完了させ、切替部により第2のモードに切り替えられると、先幕ロック部材により先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、チャージ部材により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に移動させ、かつロック機構により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持して露光用開口部を全開にし、露光用開口部が全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、先幕ロック部材による先幕の閉方向への走行阻止を解除し、戻りバネの付勢力により先幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉し、先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータをそれぞれ励磁して第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材の第1の方向への移動を阻止し、かつロック機構による第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材のチャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に先幕用電磁アクチュエータを消磁し、先幕走行用バネの付勢力により第2の先幕駆動部材及び第1の先幕駆動部材を介して先幕を開方向に走行させて露光を開始させ、露光の開始後、後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕走行用バネの付勢力により後幕駆動部材を介して後幕を閉方向に走行させて露光を完了させることが好ましい。
第1のモードは、フォーカルプレーンシャッタをノーマリオープン動作させ、シャッタレリーズスイッチが操作されると、電子シャッタ制御により静止画撮像の露光を開始させ、露光の完了直前に後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕の閉方向への走行を阻止して幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕を閉方向に走行させて露光を完了させるモードである。
第2のモードは、フォーカルプレーンシャッタをノーマリオープン動作させ、シャッタレリーズスイッチが操作されると、先幕ロック部材による先幕の閉方向への走行阻止を解除し、戻りバネの付勢力により先幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉し、また、先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータをそれぞれ励磁して幕走行準備を行い、その後、先幕用電磁アクチュエータを消磁し、先幕を開方向に走行させて露光を開始させ、露光時間経過後に先幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕を閉方向に走行させて露光を完了させるモードである。
第1のモードと第2のモードとは、切替部により切り替え可能であり、特に長時間露光の撮影時には第1のモードに設定することが好ましい。また、切替部は、ユーザの操作により第1のモードと第2のモードとを切り替えるものでもよいし、露光時間に応じて自動的に第1のモードと第2のモードとを切り替えるものでもよい。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、露光の完了の動作を行う際に幕走行準備が完了していない場合、先幕ロック部材による先幕の閉方向への走行阻止を解除し、戻りバネの付勢力により先幕を閉方向に走行させることにより露光を完了させることが好ましい。これにより、幕走行準備が完了しない状況(異常発生時等)でも撮影を行うことができる。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラにおいて、制御部は、露光の完了の動作を行う際に幕走行準備が完了せず、かつ戻りバネの付勢力による先幕の閉方向への走行が不能な場合、撮像素子から画像信号を読み出すことにより露光を完了させることが好ましい。これにより、幕走行準備が完了しない状況で、かつ先幕が閉方向に走行不能な場合(異常発生時)でも撮影を行うことができる。
更に他の態様に係る発明は、第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により先幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、先幕走行用バネにより第1の方向に付勢され、第1の先幕駆動部材に当接して第1の先幕駆動部材を第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、先幕走行用バネよりも弱い付勢力により先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、後幕走行用バネにより第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて露光用開口部を全閉にし、第2の方向への移動により後幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にする後幕駆動部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれ先幕走行用バネ及び後幕走行用バネの付勢力に抗して第2の方向に移動させ、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれ第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材がそれぞれチャージ位置に位置する場合に、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持するロック機構と、先幕が全開している場合に、先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材がそれぞれチャージ位置に位置する場合に、先幕走行用バネ及び後幕走行用バネによる第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材の第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成されたフォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、フォーカルプレーンシャッタ及び撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラの制御方法であって、制御部により先幕ロック部材を移動させ、先幕の閉方向への走行を阻止するステップと、先幕の閉方向への走行が阻止された状態で、チャージ部材により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に移動させ、かつロック機構により第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材をそれぞれチャージ位置に保持して露光用開口部を全開にするステップと、露光用開口部が全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行うステップと、露光の完了直前に少なくとも後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕駆動部材の第1の方向への移動を阻止するステップと、後幕用電磁アクチュエータにより後幕駆動部材の移動が阻止された後、制御部がロック機構による第2の先幕駆動部材及び後幕駆動部材のチャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行うステップと、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕走行用バネの付勢力により後幕駆動部材を介して後幕を閉方向に走行させて露光を完了させるステップと、を含む。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラの制御方法において、制御部は、露光用開口部が全開している場合に、撮像素子から連続して画像信号を読み出し、ライブビュー画像の表示を可能にすることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラの制御方法において、露光した時間が所定時間以上の長時間露光の場合、露光の完了後、露光用開口部が全閉している期間に撮像素子から画像信号を読み出すステップと、画像信号の読み出し後、露光用開口部が全閉している期間に撮像素子を露光した時間と同じ時間だけ電荷蓄積する電子シャッタ制御を行い、撮像素子からノイズ信号を読み出すステップと、読み出した画像信号から読み出したノイズ信号を減算することによりノイズ除去した画像信号を取得するステップと、を含むことが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラの制御方法において、制御部は、電子シャッタ制御を行う場合に、後幕の閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子に蓄積された電荷を排出させることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るデジタルカメラの制御方法において、露光時間が幕走行準備に要する時間以上か否かを判別するステップと、露光時間が幕走行準備に要する時間未満と判別されると、幕走行準備の動作開始を電子シャッタ制御の開始より早くし、少なくとも後幕用電磁アクチュエータを消磁させる前に幕走行準備を完了させるステップと、を含むことが好ましい。
本発明によれば、ノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタにおいて、シャッタレリーズスイッチが操作されると、電子シャッタ制御により静止画撮影の露光を開始させ、露光の完了直前に後幕用電磁アクチュエータを励磁して後幕の閉方向への走行を阻止して幕走行準備を行い、幕走行準備の終了後に後幕用電磁アクチュエータを消磁し、後幕を閉方向に走行させて露光を完了させるようにしたため、後幕用電磁アクチュエータへの通電時間を短くすることができ、消費電力の低減を図ることができる。
本発明に係るカメラシステムを斜め前方から見た斜視図 カメラ本体の背面図 カメラシステムの内部構成の実施形態を示すブロック図 スクエア型のフォーカルプレーンシャッタの概略構成を示す正面図 スクエア型のフォーカルプレーンシャッタの概略構成を示す他の正面図 主としてフォーカルプレーンシャッタのFPS駆動部及びFPS制御部等を示すブロック図 フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに通常撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート ノーマリオープン状態のときのフォーカルプレーンシャッタの各部の動作状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 先幕保持解除により先幕が閉方向に走行し、先幕により露光用開口部が全閉された状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 フォーカルプレーンシャッタの幕走行準備が終了した状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 先幕の開方向への走行が終了し、露光用開口部が全開している状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 後幕の閉方向への走行が終了し、露光用開口部が全閉している状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 図12に示した状態から先幕ロックレバーをロック位置に移動させた状態を示すフォーカルプレーンシャッタの正面図 図13に示した状態からノーマリオープン状態に遷移したときのフォーカルプレーンシャッタの正面図 フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第1の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第2の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第3の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第4の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第5の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第6の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート フォーカルプレーンシャッタがノーマリオープン状態のときに本発明の第7の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタの各部の動作タイミングを示すタイミングチャート 本発明に係るデジタルカメラの制御方法の実施形態を示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明に係るデジタルカメラ及びデジタルカメラの制御方法の好ましい実施の形態について説明する。
<デジタルカメラの外観>
図1はデジタルカメラを斜め前方から見た斜視図であり、図2はデジタルカメラの背面図である。
図1に示すようにデジタルカメラ10は、交換レンズ100と、交換レンズ100が着脱可能なカメラ本体200とから構成されたミラーレスのデジタル一眼カメラである。
図1において、カメラ本体200の前面には、交換レンズ100が装着される本体マウント260と、光学ファインダのファインダ窓20等が設けられ、カメラ本体200の上面には、主としてシャッタレリーズスイッチ22、シャッタースピードダイヤル23、露出補正ダイヤル24、電源レバー25、及び内蔵フラッシュ30が設けられている。
また、図2に示すようにカメラ本体200の背面には、主として液晶ディスプレイ等からなるモニタ216、光学ファインダの接眼部26、MENU及びOKキー27、十字キー28、再生ボタン29等が設けられている。
モニタ216は、撮像モード時にライブビュー画像を表示したり、再生モード時に撮像した画像を再生表示する他、各種のメニュー画面を表示する表示部として機能する。MENU及びOKキー27は、モニタ216の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キー28は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタンとして機能する。また、十字キー28の上キー及び下キーは撮像時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左キー及び右キーは再生モード時のコマ送り(順方向及び逆方向送り)ボタンとして機能する。再生ボタン29は、撮像記録した静止画又は動画をモニタ216に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。
<デジタルカメラの内部構成>
図3はデジタルカメラ10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。
[交換レンズ]
デジタルカメラ10を構成する交換レンズ100は、カメラ本体200の通信規格に沿って製造されたものであり、後述するようにカメラ本体200との間で通信を行うことができる交換レンズである。この交換レンズ100は、撮像光学系102、ズームレンズ制御部114、フォーカスレンズ制御部116、絞り制御部118、レンズ側CPU(Central Processing Unit)120(レンズ側制御部)、フラッシュROM(Read Only Memory)126、レンズ側通信部150、及びレンズマウント160を備える。
撮像光学系102は、ズームレンズ104、フォーカスレンズ106、及び絞り108を含む複数の光学部材を有する。ズームレンズ制御部114は、レンズ側CPU120からの指令に従って、ズームレンズ104のズーム位置を制御する。フォーカスレンズ制御部116は、レンズ側CPU120からの指令に従って、フォーカスレンズ106のフォーカス位置を制御する。絞り制御部118は、レンズ側CPU120からの指令に従って絞り108(開口面積)を制御する。
レンズ側CPU120は、交換レンズ100を統括制御するもので、ROM124及びRAM122を内蔵している。
フラッシュROM126は、カメラ本体200からダウンロードされたプログラム等を格納する不揮発性のメモリである。
レンズ側CPU120は、ROM124又はフラッシュROM126に格納された制御プログラムに従い、RAM(Random Access Memory)122を作業領域として、交換レンズ100の各部を統括制御する。
レンズ側通信部150は、レンズマウント160がカメラ本体200の本体マウント260に装着されている状態で、レンズマウント160に設けられた複数の信号端子(レンズ側信号端子)を介してカメラ本体200との通信を行う。即ち、レンズ側通信部150は、レンズ側CPU120の指令に従って、レンズマウント160及び本体マウント260を介して接続されたカメラ本体200の本体側通信部250との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行う。
また、交換レンズ100は、撮像光学系102の各光学部材のレンズ情報(ズームレンズ104のズーム情報、フォーカスレンズ106のフォーカス位置情報、及び絞り情報)を検出する検出部(図示せず)を備えている。ここで、ズーム情報とは、ズーム位置、ズーム倍率、焦点距離等を示す情報であり、絞り情報とは、絞り値(F値)、絞り108の開口径等を示す情報である。以下、本例では、絞り情報としてF値を使用する。
レンズ側CPU120は、カメラ本体200からのレンズ情報のリクエストに応えるために、検出された各種のレンズ情報をRAM122に保持することが好ましい。また、各光学部材のレンズ情報は、カメラ本体200からのレンズ情報の要求があると検出され、又は光学部材が駆動されるときに検出され、又は一定の周期(動画のフレーム周期よりも十分に短い周期)で検出され、検出結果を保持することができる。
[カメラ本体]
デジタルカメラ10を構成するカメラ本体200は、撮像素子(撮像部)201、撮像素子制御部202、アナログ信号処理部203、A/D(Analog/Digital)変換器204、画像入力コントローラ205、デジタル信号処理部206、RAM207、圧縮伸張処理部208、メディア制御部210、メモリカード212、表示制御部214、モニタ216、本体側CPU220、操作部222、時計部224、フラッシュROM226、ROM228、AF検出部230、明るさ検出部232、ホワイトバランス補正部234、無線通信部236、GPS(Global Positioning System)受信部238、電源制御部240、バッテリ242、本体側通信部250、本体マウント260、内蔵フラッシュ30(図1)を構成するフラッシュ発光部270、フラッシュ制御部272、フォーカルプレーンシャッタ(FPS:focal-plane shutter)280、及びFPS制御部296を備える。
撮像素子201は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサにより構成されている。尚、撮像素子201は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。
撮像素子201は、所定のパターン配列(ベイヤー配列、X−Trans(登録商標)配列、ハニカム配列等)でマトリクス状に配置された複数画素によって構成され、各画素はマイクロレンズと、赤(R)、緑(G)又は青(B)のカラーフィルタと、光電変換部(フォトダイオード等)とを含んで構成される。
交換レンズ100の撮像光学系102によって撮像素子201の受光面に結像された被写体の光学像は、撮像素子201によって電気信号に変換される。即ち、撮像素子201の各画素は、入射する光量に応じた電荷を蓄積し、撮像素子201からは各画素に蓄積された電荷量に応じた電気信号が画像信号として読み出される。
撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令に従って、撮像素子201から画像信号の読み出し制御を行う。また、撮像素子制御部202は、本体側CPU220からの電子シャッタ制御信号により、撮像素子201の各画素に蓄積にされた電荷を同時に排出させて(一斉にリセットして)、露光を開始させる電子シャッタ機能を有する。
アナログ信号処理部203は、撮像素子201で被写体を撮影して得られたアナログの画像信号に対して、各種のアナログ信号処理を施す。アナログ信号処理部203は、サンプリングホールド回路、色分離回路、AGC回路等を含んで構成されている。AGC回路は、撮像時の感度(ISO感度(ISO:International Organization for Standardization))を調整する感度調整部として機能し、入力する画像信号を増幅する増幅器のゲインを調整し、画像信号の信号レベルが適切な範囲に入るようにする。A/D変換器204は、アナログ信号処理部203から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
静止画又は動画の撮像時に撮像素子201、アナログ信号処理部203、及びA/D変換器204を介して出力されるRGBの画素毎の画像データ(モザイク画像データ)は、画像入力コントローラ205からRAM207に入力され、一時的に記憶される。尚、撮像素子201がCMOS型撮像素子である場合、アナログ信号処理部203及びA/D変換器204は、撮像素子201内に内蔵されていることが多い。
デジタル信号処理部206は、RAM207に格納されている画像データに対して、各種のデジタル信号処理を施す。本例のデジタル信号処理部206は、RAM207に記憶されている画像データを適宜読み出し、読み出した画像データに対してオフセット処理、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、デモザイク処理(デモザイキング処理、同時化処理とも言う)、RGB/YCrCb変換処理等のデジタル信号処理を行い、デジタル信号処理後の画像データを再びRAM207に記憶させる。尚、デモザイク処理とは、例えば、RGB3色のカラーフィルタからなる撮像素子の場合、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理であり、モザイクデータ(点順次のRGBデータ)から同時化されたRGB3面の画像データを生成する。
RGB/YCrCb変換処理は、同時化されたRGBデータを輝度データ(Y)及び色差データ(Cr、Cb)に変換する処理である。
圧縮伸張処理部208は、静止画又は動画の記録時に、一旦RAM207に格納された非圧縮の輝度データY及び色差データCb,Crに対して圧縮処理を施す。静止画の場合には、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)形式で圧縮し、動画の場合には、例えばH.264形式で圧縮する。圧縮伸張処理部208により圧縮された画像データは、メディア制御部210を介してメモリカード212に記録される。また、圧縮伸張処理部208は、再生モード時にメディア制御部210を介してメモリカード212から得た圧縮された画像データに対して伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
メディア制御部210は、圧縮伸張処理部208で圧縮された画像データを、メモリカード212に記録する制御を行う。また、メディア制御部210は、メモリカード212から、圧縮された画像データを読み出す制御を行う。
表示制御部214は、RAM207に格納されている非圧縮の画像データを、モニタ216に表示させる制御を行う。モニタ216は、例えば液晶表示デバイス、有機エレクトロルミネッセンスなどの表示デバイスによって構成されている。
モニタ216にライブビュー画像を表示させる場合には、デジタル信号処理部206で連続的に生成されたデジタルの画像信号が、RAM207に一時的に記憶される。表示制御部214は、このRAM207に一時記憶されたデジタルの画像信号を表示用の信号形式に変換して、モニタ216に順次出力する。これにより、モニタ216に撮像画像がリアルタイムに表示され、モニタ216を電子ビューファインダとして使用することができる。
シャッタレリーズスイッチ22は、撮像開始の指示を入力するための操作手段であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。
静止画撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が半押しされることによってS1オンの信号、半押しから更に押し込む全押しがされることによってS2オンの信号が出力され、S1オン信号が出力されると、本体側CPU220は、自動焦点調節(AF処理)及び自動露出制御(AE処理)などの撮像準備処理を実行し、S2オン信号が出力されると、静止画の撮像処理及び記録処理を実行する。尚、AF処理及びAE処理は、それぞれ操作部222によりオートモードが設定されている場合に自動的に行われ、マニュアルモードが設定されている場合には、AF処理及びAE処理が行われないことは言うまでもない。
また、動画撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、動画の記録を開始する動画記録モードになり、動画の画像処理及び記録処理を実行し、その後、シャッタレリーズスイッチ22が再び全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、スタンバイ状態になり、動画の記録処理を一時停止する。
尚、シャッタレリーズスイッチ22は半押しと全押しとからなる2段ストローク式のスイッチの形態に限られず、1回の操作でS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良く、それぞれ個別のスイッチを設けてS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良い。
また、タッチ式パネル等により操作指示を行う形態では、これら操作手段としてタッチ式パネルの画面に表示される操作指示に対応する領域をタッチすることで操作指示を出力するようにしても良く、撮像準備処理や撮像処理を指示するものであれば操作手段の形態はこれらに限られない。
撮像により取得された静止画又は動画は、圧縮伸張処理部208により圧縮され、圧縮された画像データは、撮像日時、GPS情報、撮像条件(F値、シャッタースピード、ISO感度等)の所要の付属情報が付加された画像ファイルとされた後、メディア制御部210を介してメモリカード212に格納される。
本体側CPU220は、カメラ本体200全体の動作及び交換レンズ100の光学部材の駆動等を統括制御するもので、シャッタレリーズスイッチ22を含む操作部222等からの入力に基づき、カメラ本体200の各部及び交換レンズ100を制御する。
時計部224は、タイマとして、本体側CPU220からの指令に基づいて時間を計測する。また、時計部224は、カレンダとして、現在の年月日及び時刻を計測する。
フラッシュROM226は、読み取り及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、設定情報を記憶する。
ROM228には、本体側CPU220が実行するカメラ制御プログラム、撮像素子201の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されている。本体側CPU220は、ROM228に格納されたカメラ制御プログラムに従い、RAM207を作業領域としながらカメラ本体200の各部、及び交換レンズ100を制御する。
AF検出部230は、デジタルの画像信号に基づいて、AF制御に必要な数値を算出する。いわゆるコントラストAFの場合、例えば所定のAFエリア内におけるG信号の高周波成分の積算値(焦点評価値)を算出する。本体側CPU220は、AF制御時に焦点評価値が最大となる位置(即ち、コントラストが最大になる位置)にフォーカスレンズ106を移動させる。尚、AFは、コントラストAFには限定されず、例えば、撮像素子に設けられた位相差検出用画素の画素データに基づいてデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量がゼロになるようにフォーカスレンズ106を移動させる位相差AFを行うものでもよい。
明るさ検出部232は、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する部分であり、被写体輝度に対応するAE制御に必要な数値(露出値(EV値(exposure value))を算出する。本体側CPU220は、AE制御時に明るさ検出部232から得たEV値に基づいて所定のプログラム線図からF値、シャッタースピード及びISO感度を決定する。
ホワイトバランス補正部234は、RGBデータ(Rデータ、Gデータ及びBデータ)の色データ毎のホワイトバランスゲイン(WB(White Balance)ゲイン)Gr,Gg,Gbを算出し、Rデータ、Gデータ及びBデータに、それぞれ算出したWBゲインGr,Gg,Gbを乗算することによりホワイトバランス補正を行う。ここで、WBゲインGr,Gg,Gbの算出方法としては、被写体の明るさ(EV値)及び周囲光の色温度等に基づいて被写体を照明している光源種を特定し、予め光源種毎に適切なWBゲインが記憶されている記憶部から特定した光源種に対応するWBゲインを読み出す方法が考えられるが、少なくともEV値を使用してWBゲインGr,Gg,Gbを求める他の公知の方法が考えられる。
無線通信部236は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の規格の近距離無線通信を行う部分であり、周辺のデジタル機器(スマートフォン、等の携帯端末)との間で必要な情報の送受信を行う。
GPS受信部238は、本体側CPU220の指示に従って、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、カメラ本体200の緯度、経度、及び高度からなるGPS情報を取得する。取得されたGPS情報は、撮像された画像の撮像位置を示す付属情報として画像ファイルのヘッダーに記録することができる。
電源制御部240は、本体側CPU220の指令に従って、バッテリ242から供給される電源電圧をカメラ本体200の各部に与える。また、電源制御部240は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して、バッテリ242から供給される電源電圧を交換レンズ100の各部に与える。
レンズ電源スイッチ244は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して交換レンズ100に与える電源電圧のオン及びオフの切り替えとレベルの切り替えを行う。
本体側通信部250は、本体側CPU220の指令に従って、本体マウント260及びレンズマウント160を介して接続された交換レンズ100のレンズ側通信部150との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行う。尚、本体マウント260には、図1に示すように複数の端子260Aが設けられており、交換レンズ100がカメラ本体200に装着(レンズマウント160と本体マウント260とが接続)されると、本体マウント260に設けられた複数の端子260A(図1)と、レンズマウント160に設けられた複数の端子(図示せず)とが電気的に接続され、本体側通信部250とレンズ側通信部150との間で双方向通信が可能になる。
内蔵フラッシュ30(図1)は、例えば、TTL(Through The Lens)自動調光方式のフラッシュであり、フラッシュ発光部270と、フラッシュ制御部272とから構成されている。
フラッシュ制御部272は、フラッシュ発光部270から発光するフラッシュ光の発光量(ガイドナンバー)を調整する機能を有する。即ち、フラッシュ制御部272は、本体側CPU220からのフラッシュ撮像指示に同期してフラッシュ発光部270を発光させ、交換レンズ100の撮像光学系102を介して入射する反射光(周囲光を含む)の測光を開始し、測光値が標準露出値に達すると、フラッシュ発光部270からのフラッシュ光の発光を停止させる。
[フォーカルプレーンシャッタ]
フォーカルプレーンシャッタ280は、デジタルカメラ10のメカシャッタを構成し、撮像素子201の直前に配置される。また、フォーカルプレーンシャッタ280は、後述するようにフォーカルプレーンシャッタ280のチャージ状態において、露光用開口部を開状態に保持することができるフォーカルプレーンシャッタ(ノーマリオープン動作とノーマリクローズ動作を切替え可能なフォーカルプレーンシャッタ)である。
図4及び図5は、それぞれスクエア型のフォーカルプレーンシャッタ280の概略構成を示す正面図である。
図4には、主として複数枚(本例では3枚)のシャッタ羽根で構成された先幕283A及び後幕283Bと、先幕駆動アーム284A,284A及び後幕駆動アーム284B,284Bとが図示されている。図4では、先幕283A及び後幕283Bがそれぞれ開いた状態(全開した状態)に関して示している。また、図4に示す二点鎖線は、後幕283Bにより露光用開口部281が全閉した状態に関して示している。
先幕駆動アーム284A,284A及び後幕駆動アーム284B,284Bは、それぞれ支軸284a,284a,284b,284bにより露光用開口部281が形成されたシャッタ地板282に回動自在に配設され、3枚のシャッタ羽根で構成された先幕283Aは、先幕駆動アーム284A,284Aに配設され、同様に3枚のシャッタ羽根で構成された後幕283Bは、後幕駆動アーム284B,284Bに配設されている。
先幕駆動アーム284A,284Aと先幕283Aの各シャッタ羽根とは、それぞれ平行リンク機構を構成し、先幕283Aの各シャッタ羽根は、先幕駆動アーム284A,284Aの回動時に互いに平行状態を維持しつつ、露光用開口部281を開閉する。図4上で、先幕駆動アーム284A,284Aが時計回り方向に回動すると、先幕283Aは、開方向(第1の方向)に走行し、反時計回り方向に回動すると、先幕283Aは、閉方向(第2の方向)に走行する。
同様に、後幕駆動アーム284B,284Bと後幕283Bの各シャッタ羽根とは、それぞれ平行リンク機構を構成し、後幕283Bの各シャッタ羽根は、後幕駆動アーム284B,284Bの回動時に互いに平行状態を維持しつつ、露光用開口部281を開する。図4上で、後幕駆動アーム284B,284Bが時計回り方向に回動すると、後幕283Bは、閉方向(第1の方向)に走行し、反時計回り方向に回動すると、後幕283Bは、開方向(第2の方向)に走行する。尚、先幕283Aの開方向(第1の方向)と、後幕283Bの開方向(第2の方向)とは、互いに逆方向である。
図5には、主として先幕283A(先幕駆動アーム284A)、及び後幕283B(後幕駆動アーム284B)を駆動する駆動機構が図示されている。
図5において、シャッタ地板282の上方には、シャッタ地板282と一定の間隔だけ離間して台板285が配設されており、台板285上には、第1の先幕駆動部材及び第2の先幕駆動部材として機能する第1の先幕駆動レバー286A及び第2の先幕駆動レバー286Aと、後幕駆動部材として機能する第1の後幕駆動レバー286B及び第2の後幕駆動レバー286Bと、チャージ部材288と、先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータとして機能する先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bと、先幕ロック部材として機能する先幕ロックレバー289とが配設されている。
第1の先幕駆動レバー286A及び第2の先幕駆動レバー286Aは、先幕駆動アーム284Aの支軸284aと同軸上の支軸286aにより回動自在に配設されている。
また、支軸286aには、ねじりコイルバネのコイル部が挿通されている先幕走行用バネ287A及び戻りバネ(図示せず)が配設されており、第2の先幕駆動レバー286Aは、先幕走行用バネ287Aにより、図5上で時計回り方向(先幕283Aを開く第1の方向)に付勢され、第1の先幕駆動レバー286Aは、戻りバネにより反時計回り方向に付勢されている。
第2の先幕駆動レバー286Aには、先幕用電磁石288Aにより吸着保持される磁性体片286Aaが設けられ、第1の先幕駆動レバー286Aには、第2の先幕駆動レバー286Aの先端部が当接する当接ピン286Abが設けられ、台板285には、第1の先幕駆動レバー286Aが当接するストッパ286Acが設けられている。
ここで、戻りバネの付勢力は、先幕走行用バネ287Aの付勢力よりも弱く、第2の先幕駆動レバー286Aが先幕用電磁石288Aにより吸着保持されず、かつチャージ部材288から反時計回り方向への回転駆動力が伝達されない場合(図5に示す状態)では、第1の先幕駆動レバー286A及び第2の先幕駆動レバー286Aは、先幕走行用バネ287Aの付勢力より時計回り方向の回動端(移動端)に移動する。
また、第1の先幕駆動レバー286Aには、台板285に形成された長孔285Aを介して先幕駆動アーム284Aと連結する駆動ピン286Ae(図8)が設けられており、第1の先幕駆動レバー286Aを回動させることにより、駆動ピン286Ae及び先幕駆動アーム284Aを介して先幕283Aを開閉させることができる。尚、図5に示す状態では、第1の先幕駆動レバー286Aは時計回り方向の回動端に移動しているため、先幕283Aは全開した状態となっている。
同様に、第1の後幕駆動レバー286B及び第2の後幕駆動レバー286Bは、後幕駆動アーム284Bの支軸284bと同軸上の支軸286bにより回動自在に配設されている。
また、支軸286bには、ねじりコイルバネのコイル部が挿通されている後幕走行用バネ287B及び戻りバネ(図示せず)が配設されており、第2の後幕駆動レバー286Bは、後幕走行用バネ287Bにより、図5上で時計回り方向(後幕283Bを閉じる第1の方向)に付勢され、第1の後幕駆動レバー286Bは、戻りバネにより反時計回り方向に付勢されている。
第2の後幕駆動レバー286Bには、後幕用電磁石288Bにより吸着保持される磁性体片286Baが設けられ、第1の後幕駆動レバー286Bには、第2の後幕駆動レバー286Bの先端部が当接する当接ピン286Bbが設けられ、台板285には、第1の後幕駆動レバー286Bが当接するストッパ286Bcが設けられている。
ここで、戻りバネの付勢力は、後幕走行用バネ287Bの付勢力よりも弱く、第2の後幕駆動レバー286Bが後幕用電磁石288Bにより吸着保持されず、かつチャージ部材288から反時計回り方向への回転駆動力が伝達されない場合(図5に示す状態)では、第1の後幕駆動レバー286B及び第2の後幕駆動レバー286Bは、後幕走行用バネ287Bの付勢力より時計回り方向の回動端(移動端)に移動する。
また、第1の後幕駆動レバー286Bには、台板285に形成された長孔285Bを介して後幕駆動アーム284Bと連結する駆動ピン286Be(図8)が設けられており、第1の後幕駆動レバー286Bを回動させることにより、駆動ピン286Be及び後幕駆動アーム284Bを介して後幕283Bを開閉させることができる。尚、図5に示す状態では、第1の後幕駆動レバー286Bは時計回り方向の回動端に移動しているため、後幕283Bは全閉した状態となっている。
チャージ部材288は、支軸288aを中心に回転するカム部材により構成され、第2の先幕駆動レバー286Aに設けたカム従動子286Adに接触するカム面288Aa及び第2の後幕駆動レバー286Bに設けたカム従動子286Bdに接触するカム面288Bbが形成されている。
チャージ部材288には、図6に示すチャージモータ290Bから減速ギア等の動力伝達機構291を介して回転駆動力が伝達され、チャージ部材288は、図5上で反時計回り方向又は時計回り方向に回動する。チャージ部材288が反時計回り方向に回動すると、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを、先幕走行用バネ287A及び後幕走行用バネ287Bの付勢力に抗して反時計回り方向に回動させることができる。これにより、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを、それぞれ反時計回り方向の移動端側のチャージ位置(第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bに設けられた磁性体片286Aa、286Baが、先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bに当接する位置)に移動させることができる。
先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bは、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bがそれぞれチャージ位置に位置する場合に、通電されることにより第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bの磁性体片286Aa、286Baを吸着し、先幕走行用バネ287A及び後幕走行用バネ287Bの付勢力に抗して、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを保持する。
本例の先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bは、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bの磁性体片286Aa、286Baを電磁力により吸着して保持するダイレクトタイプであるが、これに限らず、先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータによりそれぞれ駆動される係止部材を、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bに係合させることにより、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持する係止タイプでもよい。
尚、ダイレクトタイプに適用される電磁アクチュエータ(電磁石)に限らず、係止タイプに適用される電磁アクチュエータ(例えば、ソレノイド等)の場合も、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持する場合には、先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータを通電し続ける必要がある。要は、通電されることにより直接的又は間接的に第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータであれば、如何なるものでもよい。
先幕ロックレバー289は、図5に示すように先幕283Aが全開している場合(第1の先幕駆動レバー286Aがストッパ286Acに当接している場合)に、先幕283Aの閉方向への走行(第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動)を阻止するレバーであり、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン動作させるための構成部材である。
本例の先幕ロックレバー289は、支軸289aを中心に回動自在に配設され、台板285に設けられたストッパ289A,289Bのうちのいずれかに当接する位置に移動可能になっている。そして、先幕ロックレバー289がストッパ289Aに当接している位置にある場合には、先幕ロックレバー289が第1の先幕駆動レバー286Aに当接し、第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動を阻止する。
これにより、フォーカルプレーンシャッタ280のチャージ状態において、露光用開口部281を開状態に保持する、ノーマリオープン動作を可能にしている。
一方、先幕ロックレバー289がストッパ289Bに当接する位置にある場合には、先幕ロックレバー289による第1の先幕駆動レバー286Aの回動の阻止が解除される。
これにより、フォーカルプレーンシャッタ280のチャージ状態において、露光用開口部281を閉状態に保持する、ノーマリクローズ動作を可能にしている。
先幕ロックレバー289は、後述する先幕ロックレバー駆動部294(図6)により駆動されるが、先幕ロックレバー289がストッパ289A又は289Bに当接するまで駆動されると、クリック機構、又は永久磁石等によりストッパ289A又は289Bに当接した2つの状態で先幕ロックレバー289を安定して保持するように構成することが好ましい。
図6は、主としてフォーカルプレーンシャッタ280のFPS駆動部及びFPS制御部296等を示すブロック図である。
フォーカルプレーンシャッタ280のFPS駆動部は、前述したチャージ部材288、先幕ロックレバー289、先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bの他に、モータ駆動部290A、チャージモータ290B、動力伝達機構291、ロック機構駆動部292、ロック機構293、先幕ロックレバー駆動部、及び電磁石駆動部295A,295Bを備えている。
FPS制御部296は、本体側CPU220、判別部297、及び切替部298からの指示入力に基づいてFPS駆動部の各駆動部に制御信号を出力する部分である。
FPS制御部296は、フォーカルプレーンシャッタ280をチャージ動作させる場合、チャージモータ290Bを正転又は逆転させるための制御信号をモータ駆動部290Aに出力し、モータ駆動部290Aを介してチャージモータ290Bを駆動する。チャージモータ290Bの回転駆動力は、減速ギア等の動力伝達機構291を介してチャージ部材288に伝達され、チャージ部材288を先幕走行用バネ287A及び後幕走行用バネ287Bの付勢力に抗して回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置まで移動させる。
ロック機構駆動部292及びロック機構293は、チャージ位置に移動した第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを、それぞれチャージ位置に固定(ロック)する部分であり、例えば、ロック機構293は、チャージ部材288、又は第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bに係合し、チャージ部材288の回動を阻止し、又は第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bの回動を阻止することで、チャージ位置に移動した第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをそれぞれロックする。
ロック機構駆動部292は、FPS制御部296からの制御信号に基づいてロック機構293を駆動し、ロック状態又はアンロック状態にする駆動部であり、ロック機構293を駆動する場合のみ電力を消費する。
また、ロック機構駆動部292及びロック機構293のように独立したロック機構の代わりに、チャージモータ290B等をロック機構として機能させるようにしてもよい。即ち、第2の先幕駆動レバー286A 及び第2の後幕駆動レバー286B がチャージ位置で保持されるように、チャージモータ290Bから一定のトルクを発生させている状態の、モータ駆動部290A、チャージモータ290B、動力伝達機構291及びチャージ部材は、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置にロックするロック機構として機能する。
先幕ロックレバー駆動部294及び先幕ロックレバー289は、ライブビュー画像の撮影及び表示を可能にするために、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン動作させる場合に制御される。即ち、FPS制御部296は、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン動作させる場合であって、先幕ロックレバー289を非ロック位置(先幕ロックレバー289がストッパ289Bに当接する位置)にある場合、先幕ロックレバー289をロック位置(先幕ロックレバー289がストッパ289Aに当接する位置)に移動させる制御信号を先幕ロックレバー駆動部294に出力し、先幕ロックレバー駆動部294により先幕ロックレバー289をロック位置に移動させる。これにより、フォーカルプレーンシャッタ280をチャージ動作させる際に、第2の先幕駆動レバー286Aが反時計回り方向に回動してチャージ位置に移動しても、第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動(先幕283Aの閉方向の走行)が先幕ロックレバー289により阻止され、露光用開口部281を全開状態に保持することができる。
また、FPS制御部296は、ロック位置に位置している先幕ロックレバー289を非ロック位置に移動させる場合には、先幕ロックレバー289を非ロック位置に移動させる制御信号を先幕ロックレバー駆動部294に出力し、先幕ロックレバー駆動部294により先幕ロックレバー289を非ロック位置に移動させる。これにより、第1の先幕駆動レバー286Aの、先幕ロックレバー289による反時計回り方向への回動阻止が解除されるため、第1の先幕駆動レバー286Aの当接ピン286Abが第2の先幕駆動レバー286Aに当接していない場合(第2の先幕駆動レバー286Aがチャージ位置に移動している場合)には、第1の先幕駆動レバー286Aは、戻りバネ付勢力により反時計回り方向に回動し、第1の先幕駆動レバー286Aの当接ピン286Abが第2の先幕駆動レバー286Aに当接して停止する。この第1の先幕駆動レバー286Aの回動動作により先幕283Aを閉方向に走行させ、先幕283Aにより露光用開口部281を全閉させることができる。
先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bは、チャージ部材288により第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bがチャージ位置に保持されている場合において、電磁石駆動部295A,295Bを介して通電されることにより第2の先幕駆動レバー286Aの磁性体片136A及び第2の後幕駆動レバー286Bの磁性体片136Bを電磁力により吸着し、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持する。
先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bにより第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bがチャージ位置に保持されると、チャージ部材288による第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bのチャージ位置での保持を解除させ、幕走行準備を行うことができる。
そして、幕走行準備の終了後、FPS制御部296からの制御信号により先幕用電磁石288Aへの通電を停止(先幕用電磁石288Aを消磁)すると、第2の先幕駆動レバー286Aは、先幕走行用バネ287Aの付勢力により時計回り方向に回動する。このとき、第1の先幕駆動レバー286Aの当接ピン286Abが第2の先幕駆動レバー286Aに当接している場合には、第1の先幕駆動レバー286Aは、第2の先幕駆動レバー286Aとともに時計回り方向に回動し、先幕283Aを開方向に走行させる。
また、幕走行準備の終了後、後幕用電磁石288Bへの通電を停止(後幕用電磁石288Bを消磁)すると、第2の後幕駆動レバー286Bは、後幕走行用バネ287Bの付勢力により時計回り方向に回動し、同時に第2の後幕駆動レバー286Bに当接ピン286Bbが当接している第1の後幕駆動レバー286Bも時計回り方向に回動し、後幕283Bを閉方向に走行させる。
本体側CPU220は、静止画撮影時のシャッタ速度を示すシャッタ速度信号及びシャッタレリーズスイッチ22の操作を示す信号(全押しによるS2オンの信号)等をFPS制御部296に出力する。
判別部297は、露光時間(シャッタ速度)が幕走行準備に要する時間以上か否かを判別する部分であり、その判別結果をFPS制御部296に出力する。
切替部298は、第1のモードと第2のモードとを自動的又は手動で切り替える部分であり、第1のモード又は第2のモードを示す切替信号をFPS制御部296に出力する。ここで、第1のモードとは、本発明によりフォーカルプレーンシャッタ280を動作させるモード(例えば、長時間露光に好適なモード)であり、第2のモードとは、フォーカルプレーンシャッタ280を通常通り動作させるモードである。使用者は、例えば長時間露光の撮影を行うか否かに応じて切替部298を操作し、第1のモード又は第2のモードを選択することができる。また、切替部298は、自動露出制御時又は手動操作によりシャッタ速度が決定した場合、決定したシャッタ速度に応じて自動的に第1のモード又は第2のモードを選択するものでもよい。
FPS制御部296は、本体側CPU220、判別部297及び切替部298から入力する信号に基づいてFPS駆動部の各駆動部に制御信号を出力し、フォーカルプレーンシャッタ280を制御する部分であり、その詳細な動作については後述する。
[フォーカルプレーンシャッタの制御方法]
次に、上記構成のフォーカルプレーンシャッタ280の制御方法について説明する。
<通常撮影>
図7は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに通常撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
〔ノーマリオープン制御〕
電源レバー25が操作され、デジタルカメラ10の電源がONになると、本体側CPU220は、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン状態にさせるべく、FPS制御部296にノーマリオープン制御信号を出力する。FPS制御部296は、本体側CPU220からノーマリオープン制御信号を入力すると、まず、チャージ部材288を反時計回り方向に回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置まで移動させる。
図5は、デジタルカメラ10の電源がONされる前のフォーカルプレーンシャッタ280の各部の状態(初期状態)を示している。この初期状態からチャージ部材288が反時計回り方向に回動すると、図8に示すように第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを反時計回り方向に回動させ、チャージ位置まで移動させることができる。
図8は、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bがチャージ位置まで移動したノーマリオープン状態に関して示している。尚、図5に示した初期状態では、先幕ロックレバー289はロック位置にあるため、第2の先幕駆動レバー286Aが反時計回り方向に回動しても第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動は、先幕ロックレバー289により阻止される。その結果、第1の先幕駆動レバー286Aに設けられた駆動ピン286Aeが、長孔285Aを介して連結された先幕駆動アーム284Aは、図4の状態に保持され、露光用開口部281を全閉させる先幕283Aの閉方向の走行は阻止される。
続いて、FPS制御部296は、ロック機構駆動部292を介してロック機構293を動作させ、ロック機構293によりチャージ部材288の回動を阻止させる。これにより、チャージ位置に移動した第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bは、それぞれチャージ位置に保持される。尚、チャージ部材288の回動を阻止するロック機構293は、ロック期間中は機械的にロックし、ロック機構駆動部292からの駆動力(電力)を必要としないものが好ましい。
このようにノーマリオープン制御により、図8に示したようにチャージ状態において、露光用開口部281は開状態に保持され、フォーカルプレーンシャッタ280はノーマリオープン状態となる。本体側CPU220は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のとき、撮像素子201によりライブビュー画像を撮像させる制御、及び撮影したライブビュー画像をモニタ216に表示させる制御を行う。
〔先幕保持解除〕
ライブビュー画像により構図等が決定され、シャッタレリーズスイッチ22が半押しされると、本体側CPU220は、AF処理及びAE処理などの撮像準備処理を実行する。続いて、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、本体側CPU220は、撮像素子制御部202及びFPS制御部296を介して静止画撮影のための露光制御を行わせる。
FPS制御部296は、ロック位置に位置している先幕ロックレバー289を非ロック位置に移動させ、第1の先幕駆動レバー286Aの先幕ロックレバー289による反時計回り方向への回動阻止を解除する(図7の先幕保持解除)。
先幕保持解除が行われると、第1の先幕駆動レバー286Aは、戻りバネの付勢力により反時計回り方向に回動し、その結果、第1の先幕駆動レバー286Aに設けられた駆動ピン286Aeが、長孔285Aを介して連結された先幕駆動アーム284Aは、反時計回り方向に回動し、先幕283Aは閉方向に走行し、露光用開口部281を全閉させる。
図9は、先幕保持解除により先幕283Aが閉方向に走行し、先幕283Aにより露光用開口部281が全閉された状態に関して示している。
〔幕走行準備〕
続いて、FPS制御部296は、フォーカルプレーンシャッタ280の露光準備(幕走行準備)を行う(図7)。
図10は、フォーカルプレーンシャッタ280の幕走行準備が終了した状態に関して示している。
ここで、幕走行準備とは、先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bを励磁し(通電を開始し)、先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bにより第2の先幕駆動レバー286Aの磁性体片136A及び第2の後幕駆動レバー286Bの磁性体片136Bを電磁力により吸着し、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持し、かつロック機構293によるロックを解除してチャージ部材288を時計回り方向に回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bから退避させることをいう。幕走行準備が終了すると、先幕用電磁石288A又は後幕用電磁石288Bを消磁するタイミングで、第2の先幕駆動レバー286A又は第2の後幕駆動レバー286Bを、先幕走行用バネ287A又は後幕走行用バネ287Bの付勢力により時計回り方向に回動させることができる。
〔先幕走行〕
FPS制御部296は、幕走行準備が終了すると、先幕用電磁石288Aを消磁し、第2の先幕駆動レバー286Aを、先幕走行用バネ287Aの付勢力により時計回り方向に回動させる。当接ピン286Abが第2の先幕駆動レバー286Aに当接している第1の先幕駆動レバー286Aは、第2の先幕駆動レバー286Aとともに時計回り方向に回動し、先幕283Aを開方向に走行(先幕走行)させ、露光用開口部281を開く。
これにより、静止画撮影時の露光が開始される。尚、露光開始前に撮像素子201に蓄積された電荷が排出されることは言うまでもない。
図11は、先幕283Aの開方向への走行が終了し、露光用開口部281が全開している状態に関して示している。
〔後幕走行〕
FPS制御部296は、先幕用電磁石288Aの消磁により先幕283Aの開方向の走行が開始してから所定の露光時間(本体側CPU220から指示されているシャッタ速度)tの経過後、後幕用電磁石288Bを消磁し、第2の後幕駆動レバー286Bを、後幕走行用バネ287Bの付勢力により時計回り方向に回動させる。当接ピン286Bbが第2の後幕駆動レバー286Bに当接している第1の後幕駆動レバー286Bは、第2の後幕駆動レバー286Bとともに時計回り方向に回動し、後幕283Bを閉方向に走行(後幕走行)させ、露光用開口部281を閉じる。これにより、静止画撮影時の露光が終了する。
図12は、後幕283Bの閉方向への走行が終了し、露光用開口部281が全閉している状態に関して示している。
図7において、後幕283Bの閉方向への走行が終了し、露光用開口部281が全閉している期間に、本体側CPU220は、撮像素子制御部202により撮像素子201に蓄積された電荷に対応する信号(画像信号)の読み出しを行わせる。
そして、静止画を示す画像信号の読み出し後、次の静止画撮影に備えるため、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン状態にする。
即ち、FPS制御部296は、非ロック位置に位置している先幕ロックレバー289をロック位置に移動させ(図13)、続いて、チャージ部材288を反時計回り方向に回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置まで移動させる(図14)。また、FPS制御部296は、ロック機構293を動作させ、チャージ部材288の回動を阻止させる。
このようにして、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態になると、ライブビュー画像の撮影及び表示等の処理が再開される。
<本発明による撮影>
〔第1の実施形態〕
図15は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第1の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。尚、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン状態にする制御とノーマリオープン状態のときにライブビュー画像の撮影及び表示を行う制御とは通常撮影時と同様のため、その詳細な説明は省略する。また、本発明による撮影は第1のモードによる撮影に相当し、通常撮影は第2のモードによる撮影に相当する。
図15に示す本発明による撮影は、図7を用いて説明した通常撮影と比較して、主として静止画撮影の露光の開始方法と、幕走行準備のタイミングが異なる。
〔電子シャッタによる露光開始〕
フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態でライブビュー画像の表示等が行われているときに、ライブビュー画像により構図等が決定され、シャッタレリーズスイッチ22が半押しされると、本体側CPU220は、AF処理及びAE処理などの撮像準備処理を実行する。続いて、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、本体側CPU220は、撮像素子制御部202及びFPS制御部296を介して静止画撮影のための露光制御を行わせる。
この場合、静止画撮影時の露光の開始は、電子シャッタにより行う。即ち、本体側CPU220は、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、撮像素子制御部202に電子シャッタ制御信号を出力し、撮像素子制御部202により撮像素子201の各画素に蓄積された電荷を同時に排出させる。この電子シャッタ制御により、電荷が排出された後、撮像素子201の各画素には、メカシャッタによる露光開始と同様に新たに入射する光量に応じた電荷が蓄積され、静止画撮影の露光が開始される。
〔幕走行準備〕
本発明の撮影時の幕走行準備は、通常撮影時と同様に行われるが、通常撮影時の幕走行準備とは、幕走行準備のタイミングが異なる。
本発明の撮影時の幕走行準備は、電子シャッタによる静止画撮影の露光開始後、シャッタ速度に対応する露光の完了直前に行う。
即ち、FPS制御部296は、静止画撮影の露光の完了直前に、先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bを励磁し、電磁力により第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に保持し、続いてロック機構293によるロックを解除してチャージ部材288を時計回り方向に回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bから退避させる。
ここで、静止画撮影の露光の完了直前とは、後幕走行の開始時点に近い時点が好ましいが、後幕走行の開始時点から幕走行準備に要する時間だけ前の時点である必要がある。幕走行準備の終了前には後幕283Bを走行させることができないからである。
〔先幕走行〕
FPS制御部296は、幕走行準備が終了すると、先幕用電磁石288Aを消磁し、第2の先幕駆動レバー286Aを、先幕走行用バネ287Aの付勢力により時計回り方向に回動させるが、本発明の撮影時には、先幕ロックレバー289がロック位置にあり、第1の先幕駆動レバー286Aの回動が阻止されているため(先幕283Aが開状態で保持されているため)、先幕283Aが開方向に走行することはない。
〔後幕走行〕
FPS制御部296は、電子シャッタ制御により静止画の露光が開始してから所定の露光時間(本体側CPU220から指示されているシャッタ速度)の経過後、後幕用電磁石288Bを消磁し、第2の後幕駆動レバー286Bを、後幕走行用バネ287Bの付勢力により時計回り方向に回動させる。当接ピン286Bbが第2の後幕駆動レバー286Bに当接している第1の後幕駆動レバー286Bは、第2の後幕駆動レバー286Bとともに時計回り方向に回動し、後幕283Bを閉方向に走行させ、露光用開口部281を閉じる。これにより、静止画撮影時の露光が終了する。
ここで、図15に示す時間tは、先幕283Aの走行後に後幕283Bを保持するために後幕用電磁石288Bを励磁する時間(電力を必要とする時間)に対応する点で、図7に示した通常撮影時の時間(露光時間)tと共通するが、図15に示す時間tは、露光時間とは無関係な時間であって、幕走行準備に要する時間程度の短い時間である。
従って、本発明による静止画の撮影時には、露光時間が所定時間(例えば、1秒)以上の長時間露光の場合でも、先幕283Aの走行後に後幕283Bを保持するために後幕用電磁石288Bを励磁する時間(本例では、時間t)を短くすることができ、通常撮影により長時間露光する場合に比べて、大幅に消費電力を低減することができる。
また、励磁時間の短縮により励磁電力の低減による発熱を低減することができ、発熱によるノイズの増加(画質の劣化)を防止することもできる。
〔第2の実施形態〕
図16は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第2の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートであり、特に長時間露光用のノイズキャンセル制御を行う場合に関して示している。尚、図16に示す本発明の第2の実施形態において、図15に示した第1の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第2の実施形態は、静止画撮影の露光時間が第1の実施形態の露光時間に比べて長い点、及び長時間露光用のノイズキャンセル制御を行う点で、第1の実施形態と相違する。
図16において、長時間露光(後幕走行)が終了すると、撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令に従って、露光用開口部281が全閉している期間に撮像素子201から画像信号の読み出しを行う。画像信号の読み出しが終了すると、撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令に従って、電子シャッタ制御による露光を開始させる。この場合の電子シャッタ制御による露光の開始は、撮像素子201の各画素に蓄積された電荷を排出させることをいう。露光用開口部281は後幕283Bにより全閉しているため、実際には露光開始後に撮像素子201に被写体光が入射(露光)することはない。
撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令に従って、電子シャッタ制御による露光の開始後、長時間露光の露光時間と同じ時間の経過後に画像信号の読み出しを行う。この画像信号は、撮像素子201に発生する暗電流ノイズ信号(電荷蓄積時間に比例して増加する暗電流ノイズ信号)に対応する。
デジタル信号処理部206は、長時間露光により撮影された暗電流ノイズ信号を含む画像信号から、上記のようにして求めた暗電流ノイズ信号を減算することにより長時間露光用のノイズ除去を行う。
〔第3の実施形態〕
図17は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第3の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
尚、図17に示す本発明の第3の実施形態において、図15に示した第1の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第3の実施形態は、露光開始時の電子シャッタ制御が第1の実施形態と相違し、その他の動作は共通する。
即ち、本発明の第1の実施形態における露光開始時の電子シャッタ制御は、撮像素子201の各画素に蓄積された電荷を同時に排出するが、本発明の第3の実施形態における露光開始時の電子シャッタ制御は、後幕283Bの閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子201に蓄積された電荷を排出させる。
図17において、後幕走行の開始から終了までの後幕283Bの閉方向の走行特性は、斜線で示されており、斜線の傾きは、後幕283Bの走行速度に対応している。
本例では、後幕走行時に露光用開口部281は、後幕283Bにより露光用開口部281の上端から下端に向かって順次閉じる。従って、図15に示した第1の実施形態のように撮像素子201の各画素に蓄積された電荷を同時に排出する、電子シャッタによる露光開始を行うと、撮像素子201の上端側の画素と下端側の画素とでは、露光時間に差が生じる。
この露光時間の差は小さいため、長時間露光の場合には問題にならないが、露光時間が短い撮影の場合には輝度ムラの原因となる。
本発明の第3の実施形態は、電子シャッタによる露光開始時に、後幕283Bの閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子201に蓄積された電荷を排出させる。
具体的には、電子シャッタによる露光開始時に撮像素子201に蓄積された電荷を排出する際に、撮像素子制御部202により撮像素子201の1ライン毎の画素の電荷を、1ラインずつ順次時間差(後幕283Bの閉方向の走行特性に対応する時間差)をもって排出(ライン順に順次リセットを行い電荷の蓄積を開始)させる。
これにより、撮影された画像の後幕283Bの走行方向の位置にかかわらず、露光時間を一定にし、画質の向上を図るようにしている。
〔第4の実施形態〕
図18は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第4の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。尚、図18に示す本発明の第4の実施形態において、図15及び図17に示した第1の実施形態及び第3の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第4の実施形態は、シャッタ速度が高速の場合(例えば、露光時間が幕走行準備に要する時間以内の場合)に適用される。
第1の実施形態では、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、幕走行準備を行うことなく、直ちに電子シャッタによる露光を開始させる。これにより、シャッタレリーズスイッチ22の操作時点から静止画撮影の開始までのタイムラグがなく、撮影者の意図した静止画の撮影を行うことができる利点がある。
一方、幕走行準備に要する時間よりもシャッタ速度が高速の場合、電子シャッタによる露光を開始後に幕走行準備を行うと、後幕走行開始までに幕走行準備が終了しないという問題が発生する。
そこで、第4の実施形態では、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、電子シャッタによる露光開始に先行して、幕走行準備を開始させる。幕走行準備の開始時点は、その開始時点から幕走行準備を行うと、後幕走行の開始時点までに幕走行準備が終了する時点のうちの、最も後幕走行の開始時点に近い時点(即ち、後幕走行の開始時点よりも幕走行準備に要する時間だけ早い時点)であることが好ましい。
前述したように判別部297は、露光時間(シャッタ速度)が幕走行準備に要する時間以上か否かを判別し、その判別結果をFPS制御部296に出力する(図6)。
FPS制御部296は、露光時間が幕走行準備に要する時間未満であるとの判別結果を判別部297から入力する場合、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされると、幕走行準備を開始させ、続いて電子シャッタによる露光を開始(先幕走行)させる。この場合の露光開始時の電子シャッタ制御は、第3の実施形態と同様に、後幕283Bの閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子201に蓄積された電荷を排出させることが好ましい。
そして、FPS制御部296は、先幕走行後、短時間の露光時間tの経過後、後幕走行させる。これにより、露光の開始を電子シャッタ制御により行い、露光の完了を後幕283Bの走行により行う場合でも短時間露光の撮影を行うことができる。
〔第5の実施形態〕
図19は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第5の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。尚、図19に示す本発明の第5の実施形態において、図15及び図17に示した第1の実施形態及び第3の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第5の実施形態は、バルブ撮影が行われる場合に適用される。バルブ撮影とは、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされている時間(S2オン信号の出力期間)、露光を続ける長時間露光をいう。バルブ撮影は、例えば、シャッタースピードダイヤル23をバルブ撮影位置「B」に回転させることにより設定することができる。
バルブ撮影の場合、幕走行準備動作は、シャッタレリーズスイッチ22の全押しの終了(S2オン信号からS2オフ信号に変化したこと)が検出された後に行われるため、幕走行準備動作時間分、露光時間が増加するという問題がある。
バルブ撮影による露光時間が数秒レベルの場合、上記の露光時間の増加による影響は軽微であるが、バルブ撮影による露光時間が短時間の場合には、上記の露光時間の増加による影響は大きくなる。
そこで、本発明の第5の実施形態は、幕走行準備動作の時間分、電子シャッタ制御による露光開始タイミングを遅延させ、シャッタレリーズスイッチ22の全押しの終了が検出されると、幕走行準備を行い、露光開始タイミングを遅延させた時間だけ後幕走行開始を遅延させ、これによりシャッタレリーズスイッチ22が全押しされている時間と同じ時間だけ露光させる。
即ち、FPS制御部296は、図19に示すようにシャッタレリーズスイッチ22の操作による露光開始指示(S2オン信号)を入力すると、S2オン信号の立ち上がり時点から短くとも幕走行準備に要する時間tだけ遅延させて電子シャッタ制御による露光を開始させる。
ここで、時間tは、本例では幕走行準備に要する時間と、先幕283Aの走行後に後幕283Bを保持するために後幕用電磁石288Bを励磁する時間tとの合計時間である。前述したように時間tは、露光時間とは無関係な時間であって、幕走行準備に要する時間程度の短い時間であるが、0にすることもできる。従って、時間tの最小時間は、幕走行準備に要する時間である。
その後、FPS制御部296は、シャッタレリーズスイッチ22の操作による露光完了指示(S2オフ信号)を入力すると、S2オフ信号の立ち下がり時点から幕走行準備動作を開始させ、幕走行準備動作の完了後に先幕用電磁石288Aを消磁し、第2の先幕駆動レバー286Aを、先幕走行用バネ287Aの付勢力により時計回り方向に回動させ、先幕用電磁石288Aの消磁後、時間tの経過後(即ち、S2オフ信号の立ち下がり時点から時間tの経過後)に、後幕用電磁石288Bを消磁し、第2の後幕駆動レバー286Bを、後幕走行用バネ287Bの付勢力により時計回り方向に回動させる。これにより、後幕283Bを閉方向に走行させ、露光用開口部281を閉じ、静止画撮影時の露光を完了させる。
〔第6の実施形態〕
図20は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。尚、図20に示す本発明の第6の実施形態において、図15に示した第1の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第6の実施形態は、露光の完了の動作が第1の実施形態と相違する。
即ち、FPS制御部296は、露光の完了を後幕283Bの走行により行わせるのではなく、先幕283Aの閉方向への走行により行わせる。
ノーマリオープン状態のフォーカルプレーンシャッタ280の先幕283Aは、図8に示したようにロック位置にある先幕ロックレバー289により第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動(先幕283Aの閉方向への走行)が阻止されている。
電子シャッタ制御による露光の開始後、露光を終了させる際に幕走行準備が完了していない場合、FPS制御部296は、先幕ロックレバー289による第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動(先幕283Aの閉方向への走行)の阻止を解除する。第1の先幕駆動レバー286Aは、戻りバネの付勢力により反時計回り方向に付勢されているが、第1の先幕駆動レバー286Aの反時計回り方向の回動(先幕283Aの閉方向への走行)の阻止が解除されることにより、戻りバネの付勢力により反時計回り方向に回動する。
これにより、先幕283Aを閉方向に走行させ、露光を完了させることができ(図9参照)、幕走行準備が完了しない状況(異常発生時等)でも撮影を行うことができる。
尚、図20に示す例では、電子シャッタによる露光開始は、撮像素子201の全画素の電荷を同時に排出することにより行われているが、先幕283Aの閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより撮像素子201に蓄積された電荷を排出させることが好ましい。
〔第7の実施形態〕
図21は、フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態のときに本発明の第7の実施形態の撮影を行う場合の、フォーカルプレーンシャッタ280の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。尚、図21に示す本発明の第7の実施形態において、図17に示した第3の実施形態と共通する動作の説明は省略する。
本発明の第7の実施形態は、露光の完了の動作が第3の実施形態と相違する。
即ち、FPS制御部296は、露光の完了を後幕283Bの走行により行わせるのではなく、電子シャッタ制御により露光を終了させる。
ここで、電子シャッタ制御による露光終了は、撮像素子制御部202が本体側CPU220の指令に従って、撮像素子201の各画素に蓄積された電荷に対応する電気信号(画像信号)の読み出しにより行う。
これにより、露光の完了の動作を行わせる際に、幕走行準備が完了しない状況で、かつ先幕283Aが閉方向に走行不能な場合(異常発生時)でも撮影を行うことができる。
[デジタルカメラの制御方法]
次に、本発明に係るデジタルカメラの制御方法について説明する。
図22は、本発明に係るデジタルカメラの制御方法の実施形態を示すフローチャートである。
図22において、FPS制御部296は、先幕ロックレバー289をロック位置に移動させ、これにより先幕の閉方向への走行を阻止し、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン可能にする(ステップS10)。
続いて、FPS制御部296は、チャージ部材288を反時計回り方向に回動させ、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置に移動させる(ステップS12)。
次に、FPS制御部296は、ロック機構293を動作させ、チャージ位置に移動した第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bを、チャージ位置にてメカ的にロックする(ステップS14)。
これらのステップS10〜S14での制御により、フォーカルプレーンシャッタ280をノーマリオープン状態にする。
フォーカルプレーンシャッタ280がノーマリオープン状態になると、本体側CPU220の指令によりライブビュー画像の撮影及び表示が行われる(ステップS16)。これにより、静止画撮影時のフレーミングが可能になる。
その後、シャッタレリーズスイッチ22が操作されたか否かが判別され(ステップS18)、シャッタレリーズスイッチ22が操作されたと判別されると(「Yes」の場合)、本体側CPU220は、撮像素子制御部202を介して撮像素子201を制御し、電子シャッタにより静止画撮影の露光を開始させる(ステップS20)。
FPS制御部296は、電子シャッタによる露光開始後、露光完了直前に先幕用電磁石288A及び後幕用電磁石288Bを励磁し、第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286Bをチャージ位置にて吸着保持し(ステップS22)、ロック機構293による第2の先幕駆動レバー286A及び第2の後幕駆動レバー286B(チャージ部材288)のロックを解除する(ステップS24)。これらのステップS22、S24での制御により、幕走行準備を行う。
FPS制御部296は、幕走行準備が終了すると、先幕用電磁石288Aを消磁し、先幕走行を行わせ(ステップS26)、続いて後幕用電磁石288Bを消磁し、後幕走行を行わせ、露光を完了させる(ステップS28)。尚、ステップS26での先幕走行では、第2の先幕駆動レバー286Aのみが回動し、先幕は走行しない。
そして、静止画撮影の露光終了後、撮像素子201から画像信号の読み出しが行われる(ステップS30)。
尚、次の静止画撮影を行う場合には、ステップS10に戻り、静止画を撮影する毎にステップS10からステップS30の処理が繰り返される。
[その他]
本発明が適用されるデジタルカメラは、ミラーレスのデジタル一眼カメラに限らず、デジタル一眼レフカメラ、又はレンズ一体型のデジタルカメラでもよく、要はフォーカルプレーンシャッタを搭載したデジタルカメラであれば、如何なるカメラでもよい。
また、フォーカルプレーンシャッタは、ノーマリオープン動作とノーマリクローズ動作を切替え可能なフォーカルプレーンシャッタに限らず、ノーマリオープン動作のみを行うフォーカルプレーンシャッタでもよく、要はノーマリオープン動作が可能なフォーカルプレーンシャッタであればよい。
また、本実施形態では、第1の後幕駆動レバー286Bと第2の後幕駆動レバー286Bとにより後幕駆動部材が構成されているが、1つの後幕駆動レバーにより構成してもよい。この場合には、1つの後幕駆動レバーに、後幕走行用バネ及び後幕駆動アームと連結するための駆動ピンを設ける必要がある。
また、本実施形態では、幕走行準備において先幕用電磁石288Aを励磁し、先幕走行時に消磁しているが、幕走行準備において先幕用電磁石288Aを励磁しないようにしてもよい。この場合、先幕用電磁石288Aを消磁する必要もなく、第2の後幕駆動レバー286Bは、幕走行準備時に第2の後幕駆動レバー286Bのチャージ位置でのロックが解除されたときに時計回り方向に回動する。
更に、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10 デジタルカメラ
20 ファインダ窓
22 シャッタレリーズスイッチ
23 シャッタースピードダイヤル
24 露出補正ダイヤル
25 電源レバー
26 接眼部
27 OKキー
28 十字キー
29 再生ボタン
30 内蔵フラッシュ
100 交換レンズ
102 撮像光学系
104 ズームレンズ
106 フォーカスレンズ
108 絞り
114 ズームレンズ制御部
116 フォーカスレンズ制御部
118 絞り制御部
120 レンズ側CPU
122 RAM
124 ROM
126 フラッシュROM
136A 磁性体片
136B 磁性体片
150 レンズ側通信部
160 レンズマウント
200 カメラ本体
201 撮像素子
202 撮像素子制御部
203 アナログ信号処理部
204 A/D変換器
205 画像入力コントローラ
206 デジタル信号処理部
207 RAM
208 圧縮伸張処理部
210 メディア制御部
212 メモリカード
214 表示制御部
216 モニタ
220 本体側CPU
222 操作部
224 時計部
226 フラッシュROM
228 ROM
230 AF検出部
232 明るさ検出部
234 ホワイトバランス補正部
236 無線通信部
238 GPS受信部
240 電源制御部
242 バッテリ
244 レンズ電源スイッチ
250 本体側通信部
260 本体マウント
260A 端子
270 フラッシュ発光部
272 フラッシュ制御部
280 フォーカルプレーンシャッタ
281 露光用開口部
282 シャッタ地板
283A 先幕
283B 後幕
284A 先幕駆動アーム
284A 先幕駆動アーム
284B 後幕駆動アーム
284B 後幕駆動アーム
284a 支軸
284a 支軸
284b 支軸
284b 支軸
285 台板
285A 長孔
285B 長孔
286A 第1の先幕駆動レバー
286A 第2の先幕駆動レバー
286Aa 磁性体片
286Ab 当接ピン
286Ac ストッパ
286Ad カム従動子
286Ae 駆動ピン
286B 第1の後幕駆動レバー
286B 第2の後幕駆動レバー
286Ba 磁性体片
286Bb 当接ピン
286Bc ストッパ
286Bd カム従動子
286Be 駆動ピン
286a 支軸
286b 支軸
287A 先幕走行用バネ
287B 後幕走行用バネ
288 チャージ部材
288A 先幕用電磁石
288Aa カム面
288B 後幕用電磁石
288Bb カム面
288a 支軸
289 先幕ロックレバー
289A ストッパ
289B ストッパ
289a 支軸
290A モータ駆動部
290B チャージモータ
291 動力伝達機構
292 ロック機構駆動部
293 ロック機構
294 先幕ロックレバー駆動部
295A 電磁石駆動部
295B 電磁石駆動部
296 FPS制御部
297 判別部
298 切替部
S10〜S30 ステップ

Claims (17)

  1. フォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラであって、
    前記フォーカルプレーンシャッタは、
    第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、
    先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、
    前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、
    後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、
    前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成され、
    前記制御部は、
    前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、
    前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、
    前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への回動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、
    前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させ、
    さらに、露光時間が前記幕走行準備に要する時間以上か否かを判別する判別部を備え、
    前記制御部は、前記判別部により前記露光時間が前記幕走行準備に要する時間未満と判別されると、前記幕走行準備の動作開始を前記電子シャッタ制御の開始より早くし、少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを消磁させる前に前記幕走行準備を完了させるデジタルカメラ。
  2. 前記制御部は、前記シャッタレリーズスイッチの操作による露光開始指示を入力すると、前記露光開始指示を入力してから短くとも前記幕走行準備に要する時間だけ遅延させて前記電子シャッタ制御による前記露光を開始させ、前記シャッタレリーズスイッチの操作による露光完了指示を入力すると、前記幕走行準備を行い、前記露光完了指示を入力してから前記遅延させた時間の経過後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させる請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. フォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラであって、
    前記フォーカルプレーンシャッタは、
    第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、
    先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、
    前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、
    後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、
    前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成され、
    前記制御部は、
    前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、
    前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、
    前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への回動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、
    前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させ、
    記シャッタレリーズスイッチの操作による露光開始指示を入力すると、前記露光開始指示を入力してから短くとも前記幕走行準備に要する時間だけ遅延させて前記電子シャッタ制御による前記露光を開始させ、前記シャッタレリーズスイッチの操作による露光完了指示を入力すると、前記幕走行準備を行い、前記露光完了指示を入力してから前記遅延させた時間の経過後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるデジタルカメラ。
  4. 第1のモードと第2のモードとを切り替える切替部を備え、
    前記制御部は、
    前記切替部により前記第1のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への回動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させ、
    前記切替部により前記第2のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記先幕ロック部材による前記先幕の閉方向への走行阻止を解除し、前記戻りバネの付勢力により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉し、前記先幕用電磁アクチュエータ及び前記後幕用電磁アクチュエータをそれぞれ励磁して前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記先幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記先幕走行用バネの付勢力により前記第2の先幕駆動部材及び前記第1の先幕駆動部材を介して前記先幕を開方向に走行させて露光を開始させ、前記露光の開始後、前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させる請求項1からのいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
  5. フォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラであって、
    前記フォーカルプレーンシャッタは、
    第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、
    先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、
    前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、
    後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、
    前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、
    前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成され、
    さらに、露光時間に応じて第1のモードと第2のモードとを切り替える切替部であって、露光時間が所定時間以上の長時間露光の撮影時に第1のモードに設定する前記切替部を備え、
    前記制御部は、
    前記切替部により前記第1のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への回動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させ、
    前記切替部により前記第2のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記先幕ロック部材による前記先幕の閉方向への走行阻止を解除し、前記戻りバネの付勢力により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉し、前記先幕用電磁アクチュエータ及び前記後幕用電磁アクチュエータをそれぞれ励磁して前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記先幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記先幕走行用バネの付勢力により前記第2の先幕駆動部材及び前記第1の先幕駆動部材を介して前記先幕を開方向に走行させて露光を開始させ、前記露光の開始後、前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるデジタルカメラ。
  6. 前記切替部は、露光時間が1秒以上の長時間露光の撮影時に前記第1のモードに設定する請求項5に記載のデジタルカメラ。
  7. 前記制御部は、前記露光用開口部が前記全開している場合に、前記撮像素子から連続して画像信号を読み出し、ライブビュー画像の表示を可能にする請求項1から6のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
  8. 前記制御部は、前記露光した時間が所定時間以上の長時間露光の場合、前記露光の完了後、前記露光用開口部が全閉している期間に前記撮像素子から画像信号を読み出し、
    前記画像信号の読み出し後、前記露光用開口部が全閉している期間に前記撮像素子を前記露光した時間と同じ時間だけ電荷蓄積する電子シャッタ制御を行い、前記撮像素子からノイズ信号を読み出し、
    前記読み出した画像信号から前記読み出したノイズ信号を減算することによりノイズ除去した画像信号を取得する請求項1から7のいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
  9. 前記制御部は、前記電子シャッタ制御を行う場合に、前記後幕の閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させる請求項1からのいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
  10. 前記制御部は、前記露光の完了の動作を行う際に前記幕走行準備が完了していない場合、前記先幕ロック部材による前記先幕の閉方向への走行阻止を解除し、前記戻りバネの付勢力により前記先幕を閉方向に走行させることにより前記露光を完了させる請求項1からのいずれか1項に記載のデジタルカメラ。
  11. 前記制御部は、前記露光の完了の動作を行う際に前記幕走行準備が完了せず、かつ前記戻りバネの付勢力による前記先幕の閉方向への走行が不能な場合、前記撮像素子から画像信号を読み出すことにより前記露光を完了させる請求項10に記載のデジタルカメラ。
  12. 第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成されたフォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラの制御方法であって、
    前記制御部により前記先幕ロック部材を移動させ、前記先幕の閉方向への走行を阻止するステップと、
    前記先幕の閉方向への走行が阻止された状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にするステップと、
    前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行うステップと、
    前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止するステップと、
    前記後幕用電磁アクチュエータにより前記後幕駆動部材の移動が阻止された後、前記制御部が前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行うステップと、
    前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    露光時間が前記幕走行準備に要する時間以上か否かを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにより前記露光時間が前記幕走行準備に要する時間未満と判別されると、前記幕走行準備の動作開始を前記電子シャッタ制御の開始より早くし、少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを消磁させる前に前記幕走行準備を完了させるステップと、
    を含むデジタルカメラの制御方法。
  13. 第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成されたフォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラの制御方法であって、
    前記制御部により前記先幕ロック部材を移動させ、前記先幕の閉方向への走行を阻止するステップと、
    前記先幕の閉方向への走行が阻止された状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にするステップと、
    前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行うステップと、
    前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止するステップと、
    前記後幕用電磁アクチュエータにより前記後幕駆動部材の移動が阻止された後、前記制御部が前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行うステップと、
    前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    前記シャッタレリーズスイッチの操作による露光開始指示を入力すると、前記露光開始指示を入力してから短くとも前記幕走行準備に要する時間だけ遅延させて前記電子シャッタ制御による前記露光を開始させ、前記シャッタレリーズスイッチの操作による露光完了指示を入力すると、前記幕走行準備を行い、前記露光完了指示を入力してから前記遅延させた時間の経過後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    を含むデジタルカメラの制御方法。
  14. 第1の方向への移動により先幕を開方向に走行させて露光用開口部を全開にし、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向への移動により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にする第1の先幕駆動部材と、先幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢され、前記第1の先幕駆動部材に当接して前記第1の先幕駆動部材を前記第1の方向に移動させる第2の先幕駆動部材と、前記先幕走行用バネよりも弱い付勢力により前記先幕を閉方向に付勢する戻りバネと、後幕走行用バネにより前記第1の方向に付勢された後幕駆動部材であって、前記第1の方向への移動により後幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉にし、前記第2の方向への移動により前記後幕を開方向に走行させて前記露光用開口部を全開にする前記後幕駆動部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネの付勢力に抗して前記第2の方向に移動させ、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記第2の方向の移動端側のチャージ位置に移動させるチャージ部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持するロック機構と、前記先幕が全開している場合に、前記先幕の閉方向への走行を阻止する先幕ロック部材と、前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材がそれぞれ前記チャージ位置に位置する場合に、前記先幕走行用バネ及び前記後幕走行用バネによる前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を、通電されることにより直接的又は間接的にそれぞれ阻止する先幕用電磁アクチュエータ及び後幕用電磁アクチュエータと、から構成されたフォーカルプレーンシャッタと、撮像素子と、前記フォーカルプレーンシャッタ及び前記撮像素子を制御する制御部と、を備えたデジタルカメラの制御方法であって、
    前記制御部により前記先幕ロック部材を移動させ、前記先幕の閉方向への走行を阻止するステップと、
    前記先幕の閉方向への走行が阻止された状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にするステップと、
    前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行うステップと、
    前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止するステップと、
    前記後幕用電磁アクチュエータにより前記後幕駆動部材の移動が阻止された後、前記制御部が前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行うステップと、
    前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    露光時間に応じて第1のモードと第2のモードとを切り替える切替ステップであって、露光時間が所定時間以上の長時間露光の撮影時に第1のモードに設定する前記ステップと、
    前記切替ステップにより前記第1のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させることにより露光を開始させる電子シャッタ制御を行い、前記露光の完了直前に少なくとも前記後幕用電磁アクチュエータを励磁して前記後幕駆動部材の前記第1の方向への回動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    前記切替ステップにより前記第2のモードに切り替えられると、前記先幕ロック部材により前記先幕の閉方向への走行が阻止されている状態で、前記チャージ部材により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に移動させ、かつ前記ロック機構により前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材をそれぞれ前記チャージ位置に保持して前記露光用開口部を全開にし、前記露光用開口部が前記全開している場合に、シャッタレリーズスイッチが操作されると、前記先幕ロック部材による前記先幕の閉方向への走行阻止を解除し、前記戻りバネの付勢力により前記先幕を閉方向に走行させて前記露光用開口部を全閉し、前記先幕用電磁アクチュエータ及び前記後幕用電磁アクチュエータをそれぞれ励磁して前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記第1の方向への移動を阻止し、かつ前記ロック機構による前記第2の先幕駆動部材及び前記後幕駆動部材の前記チャージ位置での保持を解除する幕走行準備を行い、前記幕走行準備の終了後に前記先幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記先幕走行用バネの付勢力により前記第2の先幕駆動部材及び前記第1の先幕駆動部材を介して前記先幕を開方向に走行させて露光を開始させ、前記露光の開始後、前記後幕用電磁アクチュエータを消磁し、前記後幕走行用バネの付勢力により前記後幕駆動部材を介して前記後幕を前記閉方向に走行させて前記露光を完了させるステップと、
    を含むデジタルカメラの制御方法。
  15. 前記制御部は、前記露光用開口部が前記全開している場合に、前記撮像素子から連続して画像信号を読み出し、ライブビュー画像の表示を可能にする請求項12から14のいずれか1項に記載のデジタルカメラの制御方法。
  16. 前記露光した時間が所定時間以上の長時間露光の場合、前記露光の完了後、前記露光用開口部が全閉している期間に前記撮像素子から画像信号を読み出すステップと、
    前記画像信号の読み出し後、前記露光用開口部が全閉している期間に前記撮像素子を前記露光した時間と同じ時間だけ電荷蓄積する電子シャッタ制御を行い、前記撮像素子からノイズ信号を読み出すステップと、
    前記読み出した画像信号から前記読み出したノイズ信号を減算することによりノイズ除去した画像信号を取得するステップと、
    を含む請求項12から15のいずれか1項に記載のデジタルカメラの制御方法。
  17. 前記制御部は、前記電子シャッタ制御を行う場合に、前記後幕の前記閉方向への走行特性を模したリセットシーケンスにより前記撮像素子に蓄積された電荷を排出させる請求項12から16のいずれか1項に記載のデジタルカメラの制御方法。
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