JPH0436508B2 - - Google Patents

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JPH0436508B2
JPH0436508B2 JP57098403A JP9840382A JPH0436508B2 JP H0436508 B2 JPH0436508 B2 JP H0436508B2 JP 57098403 A JP57098403 A JP 57098403A JP 9840382 A JP9840382 A JP 9840382A JP H0436508 B2 JPH0436508 B2 JP H0436508B2
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JP
Japan
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lever
viewfinder
electronic
aperture
optical
Prior art date
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JP57098403A
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English (en)
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JPS58215872A (ja
Inventor
Shiro Sugimori
Akimasa Sato
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Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
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Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
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Publication of JPS58215872A publication Critical patent/JPS58215872A/ja
Publication of JPH0436508B2 publication Critical patent/JPH0436508B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Viewfinders (AREA)
  • Cameras In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気デイスクやテープ、或いは光学
デイスクや半導体メモリなどの記録媒体に撮影画
像(静止画又は動画)を電子的に処理して記録す
る電子カメラ、特にそのフアインダーとして一眼
レフ式光学フアインダーと電子フアインダーとを
択一的に選択、例えば交換装着できるようにした
電子カメラに関する。
撮影光学系によつて被写体像を撮影素子の撮影
画に結像し、撮影素子による光電変換によつて撮
影画像を電気信号として取り出す電子カメラは、
例えば静止画を磁気デイスクに記録する電子スチ
ルカメラや、動画を磁気テープに記録するビデオ
カメラ或いは切替によつて静止画と動画のいずれ
でも記録できるようにしたものなど、種々の形態
で所謂銀塩フイルムを用いるカメラに代つて広く
用いられている。また記録媒体として前記のほか
に例えば静止画像記録用に磁気テープや光・磁気
デイスク、磁気バブルメモリ、或いは半導体メモ
リなどを利用したり、動画記録用に磁気デイスク
や光・磁気デイスクなどを用いたりしたものも開
発され、実用化されつつある。
このような電子カメラにおいて被写体にピント
を合わせ、構図を決定するフアインダーとして
は、従来より電子フアインダーと光学フアインダ
ーとがあり、特にフアインダー光学系を撮影光学
系と共用して簡略化することおよび近接撮影時の
パララツクスを無くすことから、電子フアインダ
ーの場合はカメラの撮影素子の出力をフアインダ
ーの小型CRTを映し出すようにし、光学フアイ
ンダーの場合はこれを一眼レフ式光学フアインダ
ーとすることが多い。尚、一般的に一眼レフ式光
学フアインダーとは、撮影光学系の途中に全反射
ミラーを光軸に対して略45度に傾けて設け、ピン
トグラスに結像させてこの像を観察光学系で観察
する方式のフアインダーである。ここで、電子カ
メラにおいては撮像素子とフアインダー光学系と
の双方へ同時に結像させる必要があることから、
全反射ミラーの代りにハーフミラーやビームスプ
リツターなどが用いられる。
ところで電子カメラにこのような電子フアイン
ダーを装備した場合、電子フアインダーがカメラ
撮像素子出力を映し出しているから、フアインダ
ー内にカメラの写している映像がそのまま見ら
れ、カメラの動作状態のチエツクができるという
利点が得られる反面、消費電力が大きく、また通
常はフアインダーCRTがモノクロ画であるため
被写体の色彩が見られないという不便さがある。
一方、一眼レフ式光学フアインダーを装備した場
合はピント合わせも容易で被写体の色彩もそのま
ま見ることができるので特にカラーカメラではこ
の方式が便利であるが、カメラの撮像素子の出力
とは切り離されているのでカメラの動作状態のチ
エツクまではできず、また撮像素子の手前で撮影
光路中に撮影光の一部をフアインダーへ導びく光
学部材、例えばハーフミラーやビームスプリツタ
ーでは、その分だけ撮像素子への入射光量が減じ
る欠点がある。また、前記光学部材として全反射
ミラーを使用した場合では、当然のことながら電
子フアインダー選択時にこのミラーを撮影光路か
ら退避させる必要がある。
このため、ひとつの電子カメラ本体に対して前
記電子フアインダーと前記一眼レフ式光学フアイ
ンダーとのいずれでも選択使用可能とすることに
より、使用者がいずれかのフアインダーを撮影目
的や状況に応じて選べるようにすることが考えら
れるが、電子フアインダー使用時に、光学フアイ
ンダーは使用しないのに撮影光の一部が光学フア
インダーへ分けられるため、その分だけ撮像素子
へ達する光量が低下してしまうという欠点が避け
られない。また全反射ミラーは動画記録用の電子
カメラでは使用できないが、静止画(スチル)記
録用の電子カメラでは使用可能である。静止画を
記録するための電子カメラで全反射ミラーを採用
した場合、光学フアインダー使用時には銀塩スチ
ール用の一眼レフカメラと同様に記録時において
全反射ミラーを撥ね上げて撮影光路から退避させ
る機構を採用すればよいが、電子フアインダー使
用時はフアインダー用の画像も同じ撮像素子から
得るため、撮影光路中に挿入されたミラーが邪魔
になるという欠点があつた。一眼レフ式光学フア
インダーと電子フアインダーとを択一的に選択可
能とするにあたつて、次のような問題もある。
一眼レフ式光学フアインダーにおいては、焦点
板(後述する第1図中の焦点板4)に結像し、拡
散した光線を撮影者が肉眼で観察する。このた
め、焦点板に入射する光束が少ないと、観察する
像が暗くなり、ピント合わせや構図の決定などが
しにくくなる。したがつて、一眼レフ式光学フア
インダーでは、カメラをレリーズするまでは撮影
レンズの絞りを開放にして、明るい状態でフアイ
ンダーを観察できることが好ましい。そして、こ
の場合、撮影前の絞りが開放の段階のおいて測光
を行い、レリーズ後に絞りを制御することが好ま
しい。
一方、電子フアインダーでは、まず撮像素子
(後述する第2図中の撮像素子3)に光電変換さ
れた映像を再生して、この再生像を撮影者が観察
しながらピント合わせや構図の決定を行う。この
場合、たとえ撮像素子に入射する光量が少なくて
も、電気的に増幅することにより、小型CRT(後
述する第1図中CRT11)上で撮影者にとつて
良好な状態で被写体を観察できる。したがつて、
撮影前において実際に撮影が行れる絞り値(また
は実際に撮影が行われる絞りに近い絞り値)によ
つて映像を確認でき、またカメラの動作状態のチ
エツクを行えることが好ましい。
即ち、一眼レフ式光学フアインダーと電子フア
インダーとでは、適する測光方式が異なるという
問題がある。
本発明は、前記のような欠点を除去するべくな
されたもので、本発明の第一の目的は、一眼レフ
式光学フアインダーと電子フアインダーとを択一
的に選択するにあたつて、電子フアインダー選択
時の撮像素子への入射光量の減少或は入射光の遮
断を防止することのできる電子カメラを提供する
ことにある。
また、本発明の第二の目的は、一眼レフ光学式
フアインダーと電子フアインダーととを択一的に
選択するにあたつて、それぞれのフアインダーに
とつて好ましい測光方式を選択することが可能
な、使い勝手の良いカメラを提供することにあ
る。
上記の第一の目的を達成するために、特許請求
の範囲第1項の発明では、電子フアインダー選択
時には前記光学式フアインダーへ撮影光を分ける
光学部材(全反射ミラー,ハーフミラー,ビーム
スプリツター等)をフアインダー選択操作に伴つ
て自動的に撮影光路外に離脱せしめて撮像素子へ
の入射光の無用の減少或いは撮像素子への入射光
の遮断を防止する構成を取つている。
動画記録用電子カメラでは、撮影光の一部をフ
アインダーへ導く光学部材として全反射ミラーを
使用できず、代りにハーフミラーやビームスプリ
ツターなどの光分割部材が使用されるが、このよ
うな光分割部材を使用した場合、一眼レフ式光学
フアインダーでピント合わせを行つた後にフアイ
ンダーを電子フアインダーに取換えても、撮影レ
ンズはそのままで、ピントずれを生じないように
することは可能である。そのために、一眼レフ式
光学フアインダーと電子フアインダーとを選択で
きるようにした電子カメラにおいて、前記光学フ
アインダーに撮影光を導く光分割部材を前記電子
フアインダー選択時に撮影光路外へ離脱させる機
構を備えさせると共に、前記光学フアインダー選
択時と前記電子フアインダー選択時とにおける電
子カメラ撮像素子に対する撮影光路の光路長の変
化を補償する手段を備えさせてもよい。
前記光学部材は例えば電子カメラ本体に可動的
に取付けられたハーフミラーや全反射ミラーであ
り、この場合、光学部材は前記光学フアインダー
選択時には撮影光路中に位置して撮像素子への撮
影光の一部または全部を光学フアインダーへ導く
ようにされ、さらに電子カメラ本体には電子フア
インダー選択時に前記光学部材を撮影光路外へ変
位させる機構が取り付けられる。
別の態様においては前記光学部材が前記光学フ
アインダーと一体のハーフミラーないしビームス
プリツター等であり、電子フアインダーの選択に
際して光学フアインダーと共に光学部材が電子カ
メラ本体から取りはずされるようになつている。
次に、上記の第二の目的を達成するために、特
許請求の範囲第4項の発明では、一眼レフ式光学
フアインダー選択時には開放測光による絞り制御
を、電子フアインダー選択時には絞り込み測光に
よる絞り制御をそれぞれ選択可能な構成を取つて
いる。
また前記補償手段は、前記撮像素子を撮影光路
軸方向に変位させるもの、或いは撮影光路の光路
長を光学的に変化させる例えば適当な厚さと屈折
率をもつた光学ガラス部材などが用いられる。
本発明の電子カメラで対象とする撮影画像は静
止画又は動画いずれでもよく、カメラとしてはこ
れらを単独もしくは切替によつて選択して撮影記
録できるものを包含する。また本発明の電子カメ
ラの実施の態様においてその露出制御は、絞り優
先方式、シヤツタスピード優先方式、プログラム
方式、或いはマニユアル方式のいずれでもよく、
或いは切替によつてこれらを選択できるようにし
てもよい。
本発明を実施例図面と共に詳述すれば以下の通
りである。
第1図および第2図は本発明の一実施例を原理
的に示す模式断面図で、第1図は一眼レフ式光学
フアインダーを装着した状態を示し、第2図はこ
れに代つて電子フアインダーを装着した状態を示
している。第1図および第2図において、この実
施例の電子カメラは、撮影レンズ1を装備したカ
メラ本体8に、一眼レフ式光学フアインダー9と
電子フアインダー10とを交換して装着できるよ
うになされている。カメラ本体8には、レンズ1
からの撮影光を受けて電気的な撮像出力を生じる
例えば電荷結合素子(CCD)などの撮像素子3
と、光学フアインダー9へ撮影光の一部を導びく
ように撮像素子3の直前の撮影光路中に配置され
たハーフミラー(光分割部材)2とが設けられ、
該ハーフミラーは光学フアインダー9が装着され
ている時には第1図の如く撮影光路内に位置さ
れ、電子フアインダー10が装置されたときには
第2図の如く撮影光路外に離脱せしめられるよう
になつている。
第1図に示すように光学フアインダー9をカメ
ラ本体8に装着した場合、レンズ1を通過した光
はハーフミラー2に達し、ここで撮像素子3へ行
く光とフアインダー9へ行く光とに分けられる。
撮像素子3に達した光はその結像光学像に対応し
た撮像出力となつて電気信号の形でとり出され、
一方、ハーフミラー2で反射された光はフアイン
ダー9に至り、フアインダー9の焦点板4および
コンデンサーレンズ5を通つてペンタプリズム6
による反射により接眼レンズ7から眼に達する。
光学フアインダー9を取り外して代りに電子フ
アインダー10を装着した場合、第2図に示すよ
うにハーフミラー2は撮影光路外へ変位され、こ
のハーフミラー2の変位が光学フアインダー9の
取り外し又は電子フアインダー10の取り付けに
伴つて自動的に行なわれるようになつている。こ
のようにして電子フアインダー10が装着される
とレンズ1からの撮影光は光量低下を生じること
なく撮像素子3に入射し、撮像素子3の出力によ
つてフアインダー内の小型CRT11で画像表示
が行なわれる。
第3図、第4a図、第4b図、および第5図
は、この実施例の電子カメラの要部の構成を具体
的に示すもので、先ず光学フアインダー9を装着
した状態について説明する。
第3図および第4a図において、レンズ1から
突出しているレバー12は、レンズ1の絞りの開
閉動作を行なう絞り込みレバーであり、絞り値の
制御もこのレバー12で行なえるようになつてい
る。このレバー12を本体8側から操作するため
に、電動操作レバー13と機械操作レバー17と
が本体8側に設けられている。電動操作レバー1
3は引張バネ14により時計方向に付勢されてお
り、非作動時にはストツパーピン18に衝合して
レバー12に対する操作基点に位置され、作動時
にはモータ16により連動ギヤ15a,15bを
介して軸19を中心にバネ14に抗して反時間方
向に回動され、レバー12を操作することにな
る。一方機械操作レバー17の作動機構は、第4
a図と共に説明するが、その主要部はハーフミラ
ー2を支持するミラーボツクス39の一方の側壁
外面に配置されている。ミラーボツクス39は本
体8に固定され、上部にはピン50,51が植設
されていて、光学フアインダー9のカギ46,4
7がその装着時にピン50,51と係合するよう
になつている。第3図および第4a図において2
0はレバー17の回動軸であり、この回動軸20
はミラーボツクス39に植設されていて、別のレ
バー41の回動中心軸ともなつている。レバー1
7はバネ31によつて別のレバー28に引き寄せ
られるように時計方向に付勢されており、この別
のレバー28は軸32によつて回動可能にミラー
ボツクス39に支持され、さらにバネ30によつ
て反時計方向に付勢されている。
レバー17はミラーボツクス39に植設された
ピン52と53とによつてその回動範囲を制限さ
れ、反時計方向の回動死点をピン52で、時計方
向の回動死点をピン53で与えられている。レバ
ー17がバネ31に抗してピン52に衝合する回
動死点にあるときにレバー17の突起部17bと
係合してレバー17の時計方向の回動を阻止する
別のレバー21が軸22によつてミラーボツクス
39に枢着されており、このレバー21は引張バ
バネ23によりストツパーピン54へ向けて反時
方向に付勢されており、その尾端部の鉤部21a
でレバー17の突起部17bとの係合を果すよう
になされている。一方、レバー17がピン53に
衝合している状態から反時計方向にレバー17を
回動させるのは前記レバー28の反時計方向の回
動であり、このためにレバー28との衝合用の突
部17aがレバー17に設けられている。
24は絞り込み用マグネツトであり、このマグ
ネツト24は、通電時に該マグネツトを消磁する
コイル24aを有し、コイル24aに通電してい
ないときにはレバー21をバネ23に抗して吸着
可能である。このレバー21を絞り込み用マグネ
ツト24より離れている状態からそれに吸着させ
る位置までバネ23に抗して時計方向に回動させ
るために、レバー21の先端部に対して作用する
カム25が設けられており、このカム25の駆動
のために別のモータ27が配設されている。この
モータ27によつてカム25と同時に駆動される
別のカム26はレバー28をバネ30に抗して時
計方向に回動し、チヤージするためのものであ
る。レバー28にはその中間部近傍にピン29が
植設されており、このピン29と係合することに
よつてレバー28をチヤージ位置に留めるレバー
33が軸34によつてミラーボツクス39に枢支
されている。すなわちレバー33は先端に鉤部3
3aを有すると共に枝部38の先端にローラ35
を有し、尾端部33bにてバネ37により時計方
向の付勢を与えられている。レバー28がカム2
6によつて時計方向に回動したときローラ35が
押されてレバー33がバネ37に抗して反時計方
向に回動し、レバー28のチヤージ位置にて鉤部
33aがピン29に係合し、このようにしてレバ
ー28がレバー33によりチヤージ位置に留めら
れるようになされている。36はレバー33を前
記レバー28のチヤージ位置への係留状態に保持
する絞りリセツト用マグネツトであり、このマグ
ネツト36も前記絞り込み用マグネツト24と同
様に通電時にマグネツト36を消磁するコイル3
6aを有し、コイル36aに通電しない状態にお
いてマグネツト36はレバー33の尾端部33b
をバネ37に抗して吸着する。
レバー41は前述の如く回動軸20を中心に回
動可能であり、バネ43によつて反時計方向に付
勢されてストツパーピン44により反時計方向の
回動死点を与えられている。ミラーボツクス39
の側壁に穿たれた弧状の長穴40を介してハーフ
ミラー2に固定されたピン42が突出しており、
前記ストツパーピン44に衝合状態のレバー41
の一端部41b近傍でピン42が支えられ、この
状態にて枢支軸45によりミラーボツクス39に
上下に回動可能に支持されたハーフミラー2が第
3図に示す如く撮影光路内に正しく位置するよう
になされている。
一方、レバー41の他端は折曲げ部41aとな
つており、第5図に示すように、光学フアインダ
ーに代つて電子フアインダー10を装着するとき
に電子フアインダー10に設けられた押ピン56
が折曲げ部41を押し下げ、これによつてレバー
41がバネ43に抗して時計方向に回動するよう
になつている。尚、48,49は電子フアインダ
ー10に設けられたカギであり、前述した光学フ
アインダー9のカギ46,47と同様にピン5
0,51と係合して電子フアインダー10を本体
のミラーボツクス39に対して係止するためのも
のである。また58,59は本体8と電子フアイ
ンダー10とにそれぞれ設けられた電気接続接点
部材であり、この部材を介して両者間の電気信号
の授受が行なわれる。さらに55はシヤツター
釦、57は絞り込み測光と開放測光との切換スイ
ツチ、60は絞り優先のときに絞り値を設定する
ためのダイヤル、61はシヤツター優先のときの
シヤツター値の設定および絞り優先とプログラム
方式の選択設定のためのダイヤルである。
さて以上の構成を有する本実施例の電子カメラ
の動作をスチル撮影時について説明すれば、先ず
光学フアインダー9を装着した場合は、光学フア
インダー9を本体8に取付けけるとそのカギ4
6,47がミラーボツクス39のピン50,51
とそれぞれ係合し、レバー41には何も影響はな
い。
絞り優先方式の場合、ダイヤル61を絞り優先
位置に設定し、スイツチ57は開放測光に設定す
る。従つて開放測光を行なうために絞り込みレバ
ー12は機械操作レバー17により第4a図の如
く上方に持ち上げられており、モータ16と連動
するレバー13は絞り込みレバー12の動作範囲
外に逃げている。絞り値の設定はレンズ1の絞り
環(図示せず)により行ない、測光は後述の如く
撮像素子3によつて行ない、設定絞り値に対して
適正なシヤツター値を演算するようにする。シヤ
ツター釦55を押すとコイル24aに通電されて
絞り込み用マグネツト24が消磁され、レバー2
1がバネ23のばね力によつて反時計方向に回動
してピン54に衝合し、その尾端部21aでのレ
バー17の係止を解く。これにより第4b図に示
す如くレバー17は引張バネ31のばね力でピン
53に衝合するまで時計方向に回動し、その先端
17cは絞り込みレバー12の最小絞り値以上の
ストロークを移動する。絞り込みレバー12は、
レバー17の先端部17cの移動に追従して下が
るが、設定された絞り値の位置で第4b図に示す
如く停止し、その結果、絞りは開放測光状態から
設定値まで絞られることになる。ここで撮像素子
3の電気的なシヤツターが後述するように切ら
れ、シヤツター動作が終了すると、コイル36a
に通電がなされて絞りリセツト用マグネツト36
が消磁され、レバー33がバネ37によつて時計
方向に回動することによりレバー28の係留が解
かれ、レバー28がバネ30のばね力により反時
計方向に回動する。このレバー28の回動により
レバー17もその突部17aが押されることによ
つて同時に反時計方向に回動し、その結果レバー
17の先端部17cによつて絞り込みレバー12
が押し上げられて再び元の位置(開放)に復帰
し、レバー17はピン52によつてそれ以上の回
動を阻止される。このようにしてレバー17と絞
り込みレバー12が元の位置に復帰するが、この
ときレバー21,28,33は各々の引張バネ2
3,30,37による引張りで回動しきつたまま
である。そこでレバー17とレバー12とが復帰
した時点でカム25,26を駆動するモータ27
に通電し、カム25,26を第4a,b図に示す
ように反時計方向に1回転させて停止させる。カ
ム25の回転によりレバー21がバネ23に抗し
て時計方向に回動して絞り込み用マグネツト24
の位置にその先端を持ち来たし、該マグネツト2
4によつて吸着保持されて鉤部21aによりレバ
ー17の突起部17bを係止する。同時にもうひ
とつのカム26の回転によりレバー28がバネ3
0,31に抗して時計方向に回動し、この回動の
途中において、すでに絞りリセツト用マグネツト
36の消磁により解放されてバネ37により時計
方向に回動されているレバー33のローラ35に
レバー28が接し、引き続きカム26によるレバ
ー28の時計方向の回動によつてローラ35が押
され、これによりレバー33がバネ37に抗して
反時計方向に回動し、その鉤部33aがレバー2
8のピン29に係合すると共にレバー33の尾端
部33bはコイル36aへの通電を断たれている
絞りリセツト用マグネツト36に吸着され、かく
して全てのレバーの復帰が果され、次の撮影に備
えることになる。
以上は絞り優先方式の場合であるが、シヤツタ
ー優先の場合には、先ずダイアル61によりシヤ
ツター値を設定する。開放測光により撮像素子で
後述の如く測光された露光量より適正な絞り値を
演算し、絞り値が決まれば図示されてない絞り値
設定機構によりレバー12がその絞り値位置まで
下降して停止する。以後の動作は前述の絞り優先
の場合と変りない。
尚、或る被写体輝度(露光量)に対してひとつ
の絞り値とシヤツタースピードとの組合をプログ
ラムしておくプログラム方式についても同様であ
り、従つてその詳細は省略する。
次に光学フアインダー9を取り外し、代りに電
子フアインダー10を装着する場合について述べ
ると、第5図において、電子フアインダー10を
本体8に取付けてそのカギ48,49をピン5
0,51に係合させる。これは第5図において見
えない右側部についても同様である。このように
して電子フアインダー10が本体8に固定され、
同時に電子フアインダー10と本体8との間の電
気回路の接続も部材58,59により果される。
さらにこのとき電子フアインダー10に固着され
た押ピン56はレバー41の一端の折り曲り部4
1aを押し下げ、これにより軸20を中心にレバ
ー41が時計方向に回動され、該レバー41の他
端部41bがハーフミラー2に固設されたピン4
2を長穴40に沿つて押し上げ、これによりハー
フミラー2が枢支軸45を中心に上方へ回動され
て撮影光路外へ位置させられる。このように、電
子フアインダー10を使用する場合は開放測光で
ある必要がないから、電子フアインダー10の装
着と同時に後述の如き方法で絞り込み用マグネツ
ト24の消磁を行ない、レバー17とレバー21
との係合を解き、レバー17を時計方向に回転さ
せてその先端部17cにより絞り込みレバー12
を作動範囲外に逃げさせ、従つて絞り込みレバー
12はモータ16による電動操作レバー13によ
り作動せしめられることになる。尚、この際にレ
ンズ1の絞り環は最小絞り値に設定され、レバー
13により全絞り値範囲が制御されるようになつ
ている。
電子フアインダー10を取付けた場合も露出制
御の方法として、絞り優先、シヤツター優先、プ
ログラム制御、いずれも可能である。
絞り優先の場合は、ダイヤル61によつて絞り
優先モードにし、ダイヤ60により絞り値を設定
する。この設定によつてモータ16に設定絞り値
に相当する通電を行ない、電動操作レバー13に
よつて絞り込みレバー12を位置決めすることで
設定絞り値にセツトする。この場合、消費電力を
節減するためにモータ16の動作をシヤツター釦
55が半押しにされたときだけ行なうようにして
もよい。次いでシヤツター釦55を押込むと後述
するような撮像素子3の電気的なシヤツター動作
が行なわれ、この場合のシヤツター値は撮像素子
3による測光での露光量と設定絞り値とから決定
される。
シヤツター優先の場合は、ダイヤル61により
シヤツター値が設定され、撮像素子3での測光に
より露光量に応じた絞り値を演算して、絞り優先
の場合と同様に、モータ16の通電制御により電
動操作レバー13の位置決めで絞りの設定が行な
われる。シヤツター釦55を押込むと、設定シヤ
ツター値で撮像素子3の後述の如き電気的なシヤ
ツター動作が行なわれ撮影が行なわれる。
プログラム制御の場合は、ダイヤル61をプロ
グラム制御モードにする。撮像素子3での測光に
より露光量が測定され、予じめ定められたプログ
ラムによりシヤツター値および絞り値が決定され
る。絞りは前述と同様にして決定された絞り値に
絞られ、シヤツター動作も同様である。
前述のような撮像素子3による測光と電気的な
シヤツター動作を含む電子カメラの電気回路の構
成を例示すれば第6図の通りである。第6図のカ
メラでは、切換えによつて静止画と動画の撮影記
録ができるようになされており、このためスチル
記録部のほかにビデオテープレコーダ(VTR)
が接続可能となつている。第6図において第1,
2,3および5図と同符号のものは同効部分を示
し、撮像素子3の直前に位置するのはカラースト
ライプフイルタ62である。
光学フアインダー9は前述したように着脱可能
であり、電子フアインダー10も同様である。ハ
ーフミラー2は光学フアインダー9を装着したと
きのみ撮影光路中に正しく位置され、電子フアイ
ンダー装着時には連動的に撮影光路外に位置され
る。撮像素子3は例えばCCD等の固体撮像素子
であり、その撮像出力は、色分離回路63、マト
リクス等信号処理回路64、およびカラーエンコ
ーダ65を順に通つて標準テレビジヨン方式、例
えばNTSC信号に変換される。信号処理回路64
の出力のうち輝度信号Yは演算回路66にも入力
され、ここで撮像素子3による測光結果による適
正露光値の演算が行なわれる。67は情報入力回
路であり、設定絞り値や露出補正などどの撮影状
態の情報を演算因子として演算回路66に入力す
る。演算回路66の出力は、絞りリセツト用マグ
ネツト制御回路68、オートアイリス用駆動回路
69、フアインダー内情報表示回路70、および
固体撮像素子駆動回路71にそれぞれ与えられ
る。72は同期信号発生回路で、本カメラの各回
路動作の基準となる同期信号を発生する。
シヤツター釦55の押下げで作動するトリガ回
路73はシヤツター動作に従つてトリガ信号を発
生し、このトリガ信号は、演算回路66と、絞り
込み用マグネツト制御回路74と、そしてトリガ
切換スイツチ75aを介してスチル記録回路76
又はVTR79に送られる。
電子フアインダー10は、前述の如く小型
CRT11と前記フアインダー内情報表示回路7
0、および輝度信号Yを受けてCRT11を駆動
するCRT駆動回路80とを含み、また図示しな
いが同様なフアインダー内情報表示回路を光学フ
イルター9内にも設けるのが良い。前記電子フア
インダー10内の各回路と本体8側の回路との電
気接続は前述の通り第5図に示したような電気接
続接点部材58,59によつて果されることは述
べるまでもない。
カラーエンコーダ65のNTSC信号出力は、前
記トリガ切換スイツチ75aと連動してマニユア
ル切換される記録切換スイツチ75bにより、ス
チル撮影時にはカメラ内のスチル記録回路76に
加えられ、記録ヘツド77を介して磁気デイスク
等の磁気記録媒体78に記録され、一方、ビデオ
撮影時には外部接続されたVTR79に入力され
て記録される。この場合、トリガ切換スイツチ7
5aと記録切換スイツチ75bとの切換動作を、
VTR79のカメラ本体への接続に連動して行な
うようにするのが良い。
第6図の回路構成の動作を説明すれば、先ず光
学フアインダー9を装着して、スチル撮影を絞り
優先で行なう場合、撮影光路中のハーフミラー2
によりレンズ1からの光をフアインダー部へ導び
くため開放測光方式で測光する。すなわち、ハー
フミラー2を透過した光はストライプフイルタ6
2を通過した後、固体撮像素子3上に像を結ぶ。
このとき撮像素子3は同期信号に従つて、蓄積、
転送、読出の動作を行なつている。撮像素子3か
らの信号は色分離回路63に入り、信号処理回路
64で変換されて取り出された輝度信号Yが演算
回路66に入力され、ここで露光量の判定が行な
われる。この場合、輝度信号レベルが基準値より
も低ければ撮像素子3の蓄積時間を長くし、逆に
高ければ短かくする。測光中のこの繰返しで輝度
信号レベルが基準値になつた時点での蓄積時間が
絞り開放時の適正シヤツタータイムであるから、
次いで設定絞り値での蓄積時間を演算回路66で
求め、これを撮影時の蓄積時間、すなわちシヤツ
タータイムとする。この測光動作は、シヤツター
トリガ回路73からトリガ信号が出るまで続き、
シヤツター釦55が押込まれてトリガ回路73か
らトリガ信号が生じると、このトリガ信号を受け
て演算回路66は前記演算結果のシヤツタータイ
ムを記憶し、また駆動回路71に信号を送つて撮
像素子3をリセツトする。同時に絞り込み用マグ
ネツト制御回路74が動作し、前述のようにコイ
ル24aが励磁されてマグネツト24の消磁によ
り一連のレバー動作で機械的に絞りが設定値まで
絞り込まれ、次いで撮像素子3が前記演算結果に
よる蓄積時間だけが蓄積動作を行ない、すなわち
演算結果通りのシヤツタータイムで撮像電荷をと
り込み、この信号電荷を転送して同期信号に従つ
て色分離回路63に読出し出力を送出する。色分
離回路63以降は、良く知られたやり方で信号処
理回路64およびカラーエンコーダ66を経て
NTSC信号に変換され、スイツチ75bを介して
スチル記録回路76からヘツド77を経て磁気記
録媒体78に記録される。
転送動作の終了と同時に演算回路66からの信
号により絞りリセツト用マグネツト制御回路68
が動作され、前述のようにコイル36aが励磁さ
れてマグネツト36が消磁することにより一連の
レバー動作で絞りが機械的に開放状態に戻され、
再度測光可能状態となつて次の撮影に備えること
になる。
次にシヤツター優先でスチル撮影を行なう場合
には、測光状態での演算時に、設定シヤツタータ
イムでの絞り値を求める。トリガ信号の発生と同
時に絞り値の演算値を記憶し、前述と同様の機械
的動作により演算値まで絞りを絞り込む。このと
き絞り位置の情報は情報入力回路67から入力さ
れ、演算による絞り値と一致したときに絞り込み
動作が停止される。
またシヤツターと絞りの組合せによりプログラ
ムオート撮影もできる。
このような絞り優先、シヤツター優先、プログ
ラム制御、マニユアルの各モードの選択は、スイ
ツチ57によつて行なえばよい。
尚、測光を撮像素子利用でなくハーフミラーか
らの反射光を従前と同様の各種受光素子で受光し
て行なうような変形は容易である。
電子フアインダー10を用いてスチル撮影する
場合は、光学フアインダー9を本体8から取り外
し、代りに電子フアインダー10を装着すると、
ハーフミラー2は自動的に撮影光路外に移動す
る。この場合、電子フアインダー使用であるため
前述と同様に絞り込み測光が可能となる。
例えば絞り込み測光でプログラムオート撮影を
行なう場合、切換スイツチ57(第5図)により
プログラムオート撮影を選ぶと、オートアイリス
用駆動回路69が動作を開始する。
測光時には絞り又はシヤツタータイムを変化さ
せ、輝度信号レベルが適正値になるときの絞りと
シヤツタータイムとの組合せをプログラムと演算
回路66で比較し、両が一致する組合せの絞りと
シヤツタータイムで露光する。このとき撮像素子
3は適正な光を受け、蓄積、転送、読み出し動作
をするので、フアインダー内のCRT11による
モニタ像も適正な明るさになつている。そこでシ
ヤツター釦55を押込むと第7図に示すようにト
リガ回路73からトリガ信号が出力され、そのと
きのシヤツタータイムが記憶されてオートアイリ
スは駆動を停止し、その位置に保持される。同時
に第7図aに示すように撮像素子3がリセツトさ
れ、素子3の電荷のオーバーフローコントロール
のための時間経過の後に第7図bからcに示すよ
うにシヤツタータイムの記憶値に従つて蓄積動作
が行なわれ、次いで転送動作が行なわれる。これ
により前述の如く信号がカメラ内の記録媒体に記
録され、素子3からの読出しが終つた時点で第7
図d以降のように測光状態に復帰する。
勿論、電子フアインダー装着時でも絞り優先、
シヤツター優先、さらにはマニユアル撮影はモー
ド選択の切換で選択可能であり、絞り優先とマニ
ユアル撮影のときにはオートアイリス駆動回路6
9は動作を停止し、前述のようにレバー13がレ
バー12の動作範囲外に移動する。また絞り込み
測光と開放測光と切換えは第5図に示したスイツ
チ57で行なえばよく、開放測光のときは光学フ
アインダー装着時と同様の動作となる。
動画記録、すなわちビデオ撮影時には、VTR
79を本体8に接続する。このVTR79の接続
によりスイツチ75a,75bがVTR側に切換
り、オートアイリス用駆動回路69も動作状態と
なり、撮像素子3は蓄積と読み出しを繰り返し
て、この信号が処理されて電子フアインダー10
に入力される。
露出の制御は前述の電子フアインダー使用プロ
グラムオート撮影の場合と同様である。シヤツタ
ー釦55を押す時点で絞りとシヤツタータイムは
適正値になつているので、トリガ回路73からト
リガ信号が生じると、カラーエンコーダ65から
のNTSC信号出力は連続してVTR79に記録さ
れる。撮像素子3は連続して蓄積・読み出し動作
を行なうが、このときも常に測光が行なわれ、絞
りとシヤツタータイムは常に適正値に保持され
る。
さて、第1,2,3および5図に示した実施例
において、光学フアインダー9の使用時に撮影光
路内に位置していたハーフミラー2を電子フアイ
ンダー10の使用時に撮影光路外に離脱させる
と、実際には光路軸方向のハーフミラーの厚さと
その屈折率で決まる或る長さだけ撮影光路長の変
化が生じる。これを補償することはフアインダー
交換に都度ピント合わせをやり直さずに済む点で
効果があり、第8図はその一例を原理的に示す模
式断面図である。
第8図において第1および2図と同一符号は同
効部分を示し、フアインダーとして電子フアイン
ダー10が装着された状態が示されている。81
は撮像素子3(図では省略してある)を取付けて
ある支持板で、この例では該支持板81を撮影光
路の軸方向に移動させるようにして電子フアイン
ダー装着時の光路長変化を補償するようにしてあ
る。
すなわち、ハーフミラー2はその枢支軸45の
反対側の両脇に突出部2bを有し、ハーフミラー
2が電子フアインダー装着時の上方へ回動してい
る状態にあるときにはこの突出端2bに触れるこ
となく、ハーフミラー2が光学フアインダー装着
時の下方へ下りている状態には突出端2bで本体
後方へ押されるように板バネ82が支持板81の
両脇に取付けられており、該支持板81は取付軸
83により圧縮バネ84を介して本体後面板85
に平行に接近離反できるように取付けられてい
る。
電子フアインダー10の装着時には図示のよう
に板バネ82には何も触れておらず、従つて支持
板81は圧縮バネ84によつてレンズ1方向に寄
つた位置にあり、この状態でレンズのピント合わ
せが行なわれる。光学フアインダー9に交換する
ために電子フアインダー10を本体8から取り外
すと、第5図に関連して述べたようにハーフミラ
ー2が第8図に破線で示す如く下がり、これによ
つてその突出端2bが板バネ82に接触してこれ
を後方へ押すことになる。板バネ82のばね定数
を圧縮バネ84との関係で適当に選んでおくと、
前記突出端2bによる板バネ82の押圧により支
持板81が後退し、本体後面板85に接して停止
する。この停止までの支持板81の移動ストロー
クは、ハーフミラー2が撮影光路中に入つたこと
によつて生じた焦点の移動量に等しくされてお
り、従つてこのようにしてフアインダー交換に伴
うピントずれが防止される。尚、前記支持板の移
動ストロークは前方に対しては取付軸83の頭部
で、後方に対しては後面板85でそれぞれ位置決
めされるが、勿論この他の構造を採用しても差し
つかえない。
以上の実施例においてはいずれも光分割部材
(ハーフミラー)がカメラ本体側に取付けられて
いるが、これは光学フアインダー使用時のみ利用
するものであるから、光学フアインダー側に取付
けて、光学フアインダーの取外しで一諸に本体か
ら取外されるようにしてもよく、第9図および第
10図はそのような場合を例を示している。
これらの図において第1図と同一符号は同効部
分を示し、第9図の例ではハーフミラー2が光学
フアインダー9に設けられたミラーボツクス部9
a内に固定的に配設されており、また第10図の
例では光学フアインダー9の下部にハーフミラー
2を回動可能に取付けて、光学フアインダーを本
体8から外した状態ではハーフミラー2がその下
面部分に収納されるようにしてある。
第10図において、ハーフミラー2は枢支軸8
6によりフアインダー下部9bに回転可能に取付
けられ、この枢支軸86は大なる穴87に隙間を
大きくとつて嵌合することによりフアインダー下
部9bに取付けられている。このフアインダー下
部9bには板バネ88も一端で支持されており、
該板バネ88の先端は枢支軸86を下向きに押圧
している。一方、本体8側には前記枢支軸86を
下方から支持する受台89が設けられ、またハー
フミラー2の位置決め用のピン90が適正位置に
設けられている。
第9図の光学フアインダー9を用いればハーフ
ミラーの回転機構も不要であり、またハーフミラ
ーが上方に回動したときのハーフミラー背面での
光の反射で撮像素子に不要な光が入るというよう
な問題も生じなくなる。
第10図のものはさらにフアインダーが小型に
なるほか、本体側に位置決めピン90と受台89
を固定してフアインダー側のハーフミラー2の枢
支軸86を大穴87にガタツキを持たせて嵌める
と共に板バネ88で下方へ押圧するようにしたか
ら、本体8に光学フアインダー9を装着したとき
にハーフミラーの位置及び姿勢が正確に決められ
るという利点がある。
尚、第9図や第10図の例において電子フアイ
ンダーと交換した時の撮影光路長の変化を補正す
るやり方は、例えば第11図に示すように、電子
フアインダー10の下部に光路長補正用の透明ガ
ラス91を一体に取付けておくなど方法でよい。
勿論この透明ガラス91は、第9図又は第10図
におけるハーフミラー2と同じ材質、板厚のもの
である。
尚、光分割部材としては以上の実施例にあげた
ハーフミラーに限るものではなく、例えば第12
図のようにビームスプリツター92を光学フアイ
ンダーに組合せたものでも第9図の例と同様の効
果を得ることができ、これに第13図に示すよう
な光路長補正用の平行ガラス93を組合せた電子
フアインダー10を用意することで、第9図の例
に対する第11図の例の効果を奏することができ
よう。
又、静止画専用の電子カメラであれば銀塩フイ
ルム使用の通常の一眼レフレツクスカメラに使用
されている全反射ミラーを光学部材として用いる
ことができることは述べるまでもない。
以上に述べたように、特許請求の範囲第1項の
発明によれば、一眼レフ式光学フアインダーと電
子フアインダーとが選択でき、しかも光学フアイ
ンダー使用時に必要なハーフミラー等の光分割部
材や全反射ミラー、即ち光学部材を、電子フアイ
ンダー使用時に自動的に撮影光路外へ取除くこと
ができ、電子フアインダー選択時の撮像素子への
光量を増加できるばかりか、操作上の間違いも無
くすことができ、さらにはフアインダー交換に伴
うピントずれの防止対策も可能であるなど、種々
の利点を備えた電子カメラ実現できるものであ
る。
又、特許請求の範囲第4項の発明によれば、一
眼レフ式光学フアインダー選択時と電子フアイン
ダー選択時とで、それぞれ最適な測光方式(一眼
レフ式光学フアインダー選択時には開放測光によ
る絞り制御、電子フアインダー選択時には絞り込
み測光による絞り制御)を選択することができ、
撮影者にとつて使い勝手の良いカメラを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は光学フアインダー装着時の本発明の一
実施例を示す模式断面図、第2図は同じく電子フ
アインダー装着時の模式断面図、第3図は同じく
その詳細構造の具体例を示す斜視分解図、第4a
図は第3図の要部をレンズに向つて左側面から示
した側面図、第4b図は同じく動作状態を説明す
るための同様の側面図、第5図は電子フアインダ
ー装着時の斜視分解図、第6図は同じく電気回路
の構成例を示すブロツク図、第7図は前図の動作
説明用のフローチヤート、第8図は光路長補償手
段の一例を示す模式断面図、第9図、第10図、
第11図、第12図、および第13図はそれぞれ
本発明の別実施例を示す模式断面図である。 1:撮影レンズ、2:ハーフミラー(光分割部
材)、3:撮像素子、8:カメラ本体、9:一眼
レフ式光学フアインダー、10:電子フアインダ
ー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一眼レフ式光学フアインダーと電子フアイン
    ダーとを択一的に選択可能とした電子カメラにお
    いて、 前記一眼レフ式光学フアインダーに撮影光の一
    部又は全部を導く光学部材を、前記電子フアイン
    ダー選択時に撮影光路外へ位置せしめる機構を備
    えたことを特徴とする電子カメラ。 2 前記各フアインダーのうちの少なくとも一方
    が電子カメラ本体に着脱可能であり、この一方の
    フアインダーを電子カメラ本体に装着することに
    より前記フアインダーの択一的選択を行なうよう
    にした特許請求の範囲第1項に記載の電子カメ
    ラ。 3 前記光学部材が前記一眼レフ式光学フアイン
    ダーと一体に構成されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の電子カメラ。 4 一眼レフ式光学フアインダーと電子フアイン
    ダーと択一的に選択可能とした電子カメラにおい
    て、開放測光による絞り制御手段と絞り込み測光
    による絞り制御手段とを備え、更に 一眼レフ式光学フアインダー選択時は前記開放
    測光による絞り制御手段を、電子フアインダー選
    択時は前記絞り込み測光による絞り制御手段をそ
    れぞれ選択可能とする機構を備えたこと特徴とす
    る電子カメラ。
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