JP6558911B2 - 現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像装置、カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置に関する。ここで、現像装置とは、現像剤を担持する現像剤担持体を少なくとも有する。また、現像装置は、現像剤を収容するための枠体や現像剤を搬送する搬送部材などを有する場合もある。カートリッジとは、画像形成装置における複数の構成を一体化して画像形成装置本体に対して着脱可能としたものである。プロセスカートリッジとは、現像剤像を担持する像担持体を少なくとも有する。特に、像担持体と像担持体に作用するプロセス手段とを一体化させたものをプロセスカートリッジという。画像形成装置は、記録材(被転写材)に画像を形成する装置のことであり、特に、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
従来、電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装置において、装置構成の簡略化や廃棄物を無くすという観点から、クリーナレスシステム(トナーリサイクルシステム)が提案されている。このクリーナレスシステムにおいては、転写方式の画像形成装置において感光体の転写工程後の表面清掃手段である専用のドラムクリーナーを廃した構成となっている。そのため、転写工程後の感光体上の転写残トナーを、現像装置によってクリーニングして感光体上から除去し、現像装置に回収する。
特に、現像装置で現像を行いながらクリーニングを行うことを、現像同時クリーニングと呼ぶ。現像同時クリーニングとは、転写工程後に感光体上に残留したトナーを次工程以降の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。この方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以後に再利用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることができる。また、クリーナレスであることにより、別途のクリーナー機構がなくなりスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる(特許文献1〜4)。
ここで、クリーナレスシステムを採用した場合に、トナーをリサイクルする際に、紙粉などの異物が現像装置に混入し、その異物の影響で画像不良を生じるというおそれがあった。例えば、紙粉、異物が規制ブレードと現像スリーブ間に挟まり均一なトナー層が乱されることで発生するスジ状の画像不良が代表的なものである。他にも、紙粉がトナーとともに現像されることによって、紙の白地部に黒ポチが発生したり、逆に、印字部に白ポチが発生したりするおそれがあった。
そこで、クリーナレスシステムに採用する現像装置として、一成分磁性接触現像方式が提案されている(特許文献1)。この方式は、磁界発生手段を内包した現像スリーブ(現像剤担持体)上に、磁性現像剤(磁性トナー)を担持し感光体の表面に接触させて現像を行うものである。現像装置内の磁性トナーは、機械的供給機構や重力によって現像スリーブ近傍に搬送され、最終的には磁力によって現像スリーブに供給される。現像スリーブに供給された磁性トナーは、現像スリーブに当接配置された規制ブレードによって適正量に規制され、均一なトナー層を形成する。また、現像ローラの間にはDCバイアスが印加される。
このような現像装置では、磁力を使って現像スリーブに磁性トナーの供給を行なっている。よって、磁力をもたない紙粉よりも優先的にトナーを現像スリーブに供給することができる。そのため、非磁性接触現像方法を用いたクリーナレスシステムよりも紙粉による画像への影響は起こりにくくなっている。
一方、クリーナレスシステムにおいて長寿命化を行おうとすると、トナーのリサイクルによってカブリ性能が低下することがあった。画像形成プロセスを繰り返すうちにトナーの摩擦帯電特性が低下し、規制ブレードにより適切な電荷をトナーに付与されることができず、カブリを悪化させることがある。カブリとは、本来印字しない白部(未露光部)においてトナーがわずかに現像される画像不良のことである。
これに対し、規制ブレードに、現像バイアスに対してトナーと同極性側のバイアス(ブレードバイアス)を印加し、現像スリーブとの間に電位差を設けることで、当接部において電界によりトナーへの電荷の付与を促進する方法が提案されている(特許文献2)。ブレードバイアスによりトナーへの電荷の付与が促進されることにより、耐久時においても、適切な電荷がトナーに付与され、カブリ悪化が起こりにくくなっている。
一方で、帯電ローラを用いた接触帯電方式を採用したクリーナレスシステムが提案されている(特許文献3)。クリーナレスシステムに接触帯電方式を用いる際に、帯電部材である帯電ローラにトナーが付着することによる帯電不良がある。帯電部材にトナーが付着することを低減するための方法として、帯電部材を感光ドラムと周速差を設けるように駆動させることが知られている。また、帯電工程の安定性、メモリ除去の観点で、光除電手段を設けることも知られている。
特許第4510493号公報 特許第4785407号公報 特開2004−354978号公報 特許第4630703号公報
しかしながら、近年はユーザーの多様化が進み、使用される紙の種類も多様化している。様々な紙の中には、紙粉が多く出るような紙もありうる。また、紙粉の異物以外にも他の異物がでるような紙もありうる。このような異物が画像形成に影響を及ぼす可能性がまだある。
上記目的を達成するため、本発明の現像装置は、
現像剤を表面に担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に当接し前記現像剤担持体の表面に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
前記現像剤担持体と前記規制部材が設けられ、開口を有する現像室と、
現像剤を収容する収容室と、
前記収容室内に設けられ、前記開口を通じて前記収容室に収容される現像剤を前記現像室へ搬送する搬送部材と、
を備え、
像担持体上の現像剤が被転写材に転写された後、前記像担持体上に残留した現像剤を前記収容室に回収する現像装置であって、
前記現像室の底部が前記収容室の底部よりも鉛直方向の上方に位置し、
前記現像剤担持体のうち前記規制部材が当接する当接部が前記開口に対して鉛直方向の上に位置し、
前記規制部材は、前記現像剤担持体に当接する凸部と、前記凸部よりも前記現像剤担持体の回転方向の上流側に突出する先端部とを有し、
前記現像剤担持体の表面と、前記凸部と、前記先端部とによって前記現像剤担持体と前記先端部との間に隙間が形成され、
前記像担持体の長手方向に垂直な断面における前記先端部の前記回転方向に沿った長さは、前記現像剤担持体と前記先端部との間の距離よりも長く、前記凸部は曲面を有し、前記曲面が前記現像剤担持体の表面に当接することを特徴とする
上記目的を達成するため、本発明のカートリッジは、
画像形成を行う画像形成装置の本体に着脱可能に設けられるカートリッジであって、
上記の現像装置と、
前記現像剤担持体により現像剤が供給されることにより、表面に形成された静電潜像が現像剤像に現像される像担持体と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
画像形成を行う画像形成装置であって、
上記の現像装置と、
前記現像剤担持体により磁性現像剤が供給されることにより、表面に形成された静電潜像が現像剤像に現像される像担持体と、
を有する、
または、
上記のカートリッジ
を有することを特徴とする。
本発明によれば、異物による画像形成への影響を低減することができる。
実施例1に係る現像装置の構成を示す概略断面図 実施例1に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 実施例1における現像装置内のトナーの動きを示す図 実施例1における紙粉の動きを説明する図 規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図 規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図 実施例3に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図 実施例3に係る帯電ローラと光徐電手段の構成を示す概略断面図 実施例3に係る光徐電手段の構成を示す概略図 実施例4に係る帯電ローラと光徐電手段の構成を示す概略断面図 実施例3、4と比較例の構成を示す概略断面図 規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図 従来例の現像装置の構成を示す概略断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に
詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
<画像形成装置の全体構成の概略>
まず、図2を参照して、本実施例に係る画像形成装置の全体構成の概略について説明する。図2は、本実施例に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。本実施例においては、画像形成装置として、転写式電子写真プロセスを利用するモノクロレーザプリンタについて説明する。
本実施例に係る画像形成装置は、主な構成として、像担持体としての感光ドラム1、帯電手段としての帯電ローラ2、現像装置3、露光手段としてのレーザビームスキャナ4、転写部材としての転写ローラ5、定着装置6を備えている。また、本実施例に係る画像形成装置は、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置3等をカートリッジ化したプロセスカートリッジを着脱可能に備える構成である。
本実施例の感光ドラム1は、φ24mmの負極性のOPC感光体である。この感光ドラム1は、図2中矢印R1方向に周速度(プロセススピード、印字速度)100mm/secで回転可能に設けられる。
帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面を帯電する。帯電ローラ2は、導電性の弾性ローラであり、芯金2aと、芯金2aを覆う導電性弾性層2bとを有する。帯電ローラ2は、感光ドラム1に所定の押圧力で圧接している。感光ドラム1の表面のうち帯電ローラ2に圧接される部分(当接部)を帯電部cとする。該帯電部cと、帯電ローラ2における感光ドラム1との当接部とにより、帯電ニップが形成される。また、帯電ローラ2は感光ドラム1の回転に伴い従動回転する。
また、本実施例に係る画像形成装置は、帯電ローラ2に帯電バイアスを印加する帯電電源を有している。帯電電源は、帯電ローラ2の芯金2aに直流電圧を印加する。この直流電圧は、感光ドラム1の表面電位と帯電ローラ2の電位の電位差が、放電開始電圧以上となるような値に設定されており、具体的には帯電バイアスとして−1300Vの直流電圧が帯電電源より印加されている。このとき、感光ドラム1の表面電位(暗部電位)は−700Vに一様に帯電されている。
レーザビームスキャナ4は、レーザダイオード、ポリゴンミラー等を有している。このレーザビームスキャナ4は、目的の画像情報の時系列電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ光Lを出力し、該レーザ光Lで、帯電された感光ドラム1の表面を走査露光する。レーザ光Lによって感光ドラム1の表面を全面露光した場合、感光ドラム1の表面電位が−150Vとなるように、レーザビームスキャナ4のレーザパワーは調整されている。
現像装置3は、第1枠体3Aによって構成される現像室301と、第2枠体3Bによって構成されるトナー収容室300と、を有している。図1に示すように、第1枠体3Aは、後述する開口下端部Yを有する部分3A1と、後述する開口上端部Xを有する部分3A2と、部分3A3とを有する。また、第2枠体3Bは、第1枠体3Aの部分3A1の外側に位置する部分3B1と、トナー収容室300の大部分を形成する部分3B2と、第1枠体3Aの部分3A3の外側に位置する部分3B3と、を有する。現像室301には、現像剤担持体としての現像スリーブ31と、規制部材としての規制ブレード33と、が設けら
れている。トナー収容室300には磁性現像剤としての磁性トナーtが収容されている。なお、現像装置3の構成の詳細については後述する。
磁性トナーtは、現像スリーブ31に内包された磁界発生手段であるマグネットローラ32の磁力によって現像スリーブ31の表面に引きつけられる。磁性トナーtは一定の摩擦帯電を帯びている。そして、磁性トナーtは、現像バイアス印加電源により現像スリーブ31と感光ドラム1との間に印加された現像バイアスにより現像部aにおいて感光ドラム1上(像担持体上)の静電潜像を顕像化する。本実施例において、現像バイアスは−350Vに設定している。なお、現像部aとは、感光ドラム1の表面のうち現像スリーブ31に対向する領域であって、現像スリーブ31によって磁性現像剤が供給される領域である。
接触転写手投として中抵抗の転写ローラ5があり、感光ドラム1に所定の圧で圧接させて設けられている。感光ドラム1の表面のうち転写ローラ5に圧接される部分(当接部)を転写部bとする。該転写部bと、転写ローラ5における感光ドラム1との当接部とより、転写ニップが形成される。本実施例の転写ローラ5は、芯金5aと、芯金5aを覆う中抵抗発泡層5bとで構成されており、ローラ抵抗値5×10Ωのものを用いた。そして、+2.0kVの電圧を芯金5aに印加し、感光ドラム1上に形成された現像剤像としてのトナー像の転写材としての紙Pへの転写を行なった。
定着装置6は、転写部bを通過してトナー像が転写された紙Pを加熱・加圧することにより、トナー像を紙Pに定着させる。その後、トナー像が定着された紙Pは装置外へ排出される。
<画像形成プロセス>
次に、図2を参照して、画像形成プロセスの概要について説明する。まず、プリント信号が画像形成装置本体のコントローラに入力されると、画像形成装置は画像形成動作を開始する。そして、所定のタイミングで各駆動部が動き出し電圧が印加される。回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によって一様に帯電される。一様に帯電された感光ドラム1は、スキャナユニット4からのレーザ光Lにより露光され、その表面に静電潜像が形成される。その後、この静電潜像は、現像ローラ31によってトナー(現像剤)が供給されて、トナー像(現像剤像)として可視化される。
一方、紙Pは、被転写材収容部70から被転写材供給ユニット71により分離給送され、感光ドラム1へのトナー像の形成タイミングとの同期をとり、転写領域aへと、紙Pを送り出す。こうして、可視化された感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ5の作用によって紙Pに転写される。トナー像を転写された被転写材としての紙Pは、定着装置6に搬送される。ここで、紙P上の未定着のトナー像は、熱、圧力よって紙Pに定着される。その後、紙Pは排出ローラなどにより機外に排紙される。
<クリーナレスシステム>
次に、本実施例における、クリーナレスシステムについて詳細に説明する。本実施例では、転写されずに感光ドラム1上に残留した転写残トナーを感光ドラム1上から除去するクリーニング部材を設けない、いわゆるクリーナレスシステムを採用している。
転写工程後に感光ドラム1上に残った転写残トナーは、帯電ニップ前の空隙部における放電によって感光ドラム1と同様に負極性に帯電される。このとき、感光ドラム1表面は、−700Vに帯電される。負極性に帯電した転写残トナーは、帯電ニップにおいて電位差の関係(感光ドラム表面電位=−700V、帯電ローラ電位=−1300V)で帯電ローラ2には付着せず通過することになる。
帯電ニップを通過した転写残トナーは、感光ドラム1の表面のうちレーザ光が照射されるレーザ照射位置dに到達する。転写残トナーは露光手段のレーザ光を遮蔽するほど多くないため、感光ドラム1上の静電潜像を作像する工程に影響しない。レーザ照射位置dを通過したトナーのうち非露光部(レーザ照射を受けていない感光ドラム面)のトナーは、現像部aにおいて、静電力によって現像スリーブ31に回収される。
一方、レーザ照射位置dを通過したトナーのうち露光部(レーザ照射を受けた感光ドラム面)のトナーは、静電力的には回収されずにそのまま感光ドラム1上に存在し続ける。しかし、一部のトナーは、現像スリーブ31と感光ドラム1の周速差による物理的な力で回収されることもある。このように紙Pに転写されずに感光ドラム1上に残ったトナーは、概ね現像装置3に回収される。そして、現像装置3に回収されたトナーは、現像装置3内に残っているトナーと混合され使用される。
(帯電ローラの汚れ対応)
本実施例では、転写残トナーを帯電ローラ2に付着させずに帯電ニップを通過させるために、以下の二つの構成を採用している。
第一は、図2に示すように、感光ドラムの回転方向における転写ローラ5と帯電ローラ2の間に光除電部材8を設けていることである。光除電部材8は、帯電ニップで安定した放電を行なうために転写ニップを通過したあとの感光ドラム1表面電位を光除電している。この光除電部材8によって、帯電前の感光ドラム1の電位を長手全域−150V程度にしておくことで、帯電時に均一な放電が行なえ、転写残トナーを均一に負極性にすることが可能となる。その結果、転写残トナーは帯電ニップを通過する。
第二は、帯電ローラ2を感光ドラム1と所定の周速差を設け駆動回転させていることである。上述のように放電によってほとんどのトナーが負極性になるものの、若干負極性になりきれなかったトナーが残っており、このトナーが帯電ニップで帯電ローラ2に付着することがある。そこで、帯電ローラ2と感光ドラム1を所定の周速差を設けて駆動回転させることで、感光ドラム1と帯電ローラ2との摺擦によって、このようなトナーを負極性にさせることが可能となる。これによって帯電ローラ2へのトナーの付着を抑制する効果がある。本実施例では、帯電ローラの芯金2aに帯電ローラギアが設けられており、帯電ローラギアは感光ドラム端部に設けられたドラムギアと係合している。よって、感光ドラム1が回転駆動するのに伴って、帯電ローラ2も回転駆動する。帯電ローラ2の表面の周速は、感光ドラム1表面の周速に対して115%になるように設定されている。周速差は、本実施例の周速差は15%だが、5%から20%の範囲内であることが好ましい。あまり、大きな周速差を設けると、ローラの削れ量が大きくなり、ローラの使用期間が短くなるためである。
このようなクリーナレスシステムにおいて、特に、本実施例のように感光ドラム1から紙等の紙Pに直接転写する構成においては、紙から出た紙粉等が感光ドラム1表面に付着し、その紙粉が現像装置3に回収される場合がある。現像装置3に回収された紙粉は、規制部eにおいて、規制ブレード33と現像スリーブ31との間に挟まると、現像スリーブ31上のトナーコートを乱す。また、規制部eをすり抜けて現像スリーブ31にトナーとともにコートされた紙粉は、正規の帯電極性に帯電できていなかったり、トナーと凝集していたりする。そのため、現像しなくてもよい部分に感光ドラム1上に黒ポチとして現れたり、逆に、トナーと一緒に現像されると紙粉の部分だけ色が着かず白ポチとして現れる。なお、ここで、規制部eとは現像スリーブ31のうち規制ブレード33が当接する部分(現像当接部)である。
なお、本実施例においては、被転写材として紙を用いたため、紙粉を原因とする課題について説明するが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、被転写材としてプラスチックシート等を用いた場合に発生するプラスチック粉末等の異物により発生する課題に対しても本発明の構成を採用することで効果を得ることができる。
<現像装置の説明>
次に、図1を参照して、上記のようなクリーナレスシステムを採用した場合に生じる課題を低減するための、本実施例に係る現像装置の詳細について説明する。図1は、本実施例に係る現像装置の構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、現像装置3は、内部にトナーを収容するトナー収容室300と、現像スリーブ31を備える現像室301を備えている。
現像スリーブ31は、アルミニウムやステンレススチールのパイプによって形成された支持部としての非磁性スリーブの外周に厚み約500μmの導電性弾性層を形成したものである。そして、現像スリーブ31は、現像室301によって矢印R2方向に回転可能に支持されている。現像スリーブ31は、外径がΦ11mm、表面粗さがJIS規格のRaで通常、平均1.5〜4.5μmとなるように形成されている。現像スリーブ31は感光ドラム1に当接するように感光ドラム1の方向に押圧されている。現像スリーブ31は、その長手方向(軸方向)の両端部に、侵入量規制コロが配設されており、これらのコロを感光ドラム1に当接させることにより、現像スリーブ31と感光ドラム1表面との侵入量を所定の値になるようにしている。
また、現像スリーブ31の一方の端部には、現像スリーブギヤが固定されており、この現像スリーブギヤに画像形成装置本体の駆動源から複数のギヤを介して駆動力が伝達され、現像スリーブ31が回転駆動される。現像スリーブ31の表面速度は、感光ドラム1の表面周速に対して140%の速度差をもって順方向回転している。現像スリーブ31の表面は、所望量のトナーを担持し搬送することができるように、適切な表面粗さを有している。
また、現像スリーブ31の内側にはマグネット32が配設されている。マグネット32は、円筒形成で、その周方向にN極とS極が交互に配置された4極マグネットロールを用いた。4極とは、感光ドラム1に対向する現像極、規制ブレード33に対向する規制極、現像室301のトナーを現像スリーブ31に供給するための供給極、トナー吹出し防止シートSの対向部の漏れ防止極の4極である。各極の磁束密度は、規制極の一番強く70mT、その他が約50mTである。マグネット32は、現像スリーブ31が矢印R2方向に回転するのとは異なり、現像スリーブ31の内側に固定的に配設されている。
規制ブレード33は、例えば厚さ100μm程度のSUSやリン青銅等によって形成された板状のものであり、その基端部が支持板金に固定されるとともに、その先端部33aを現像スリーブ31表面に所定の圧力で当接させている。この当接力は約20gf/cm〜40gf/cm(現像スリーブ31の長手方向についての1cm当たりの当接荷重)となるように当接されている。実施例1では、規制ブレード33の自由端の先端部33aを現像スリーブ31に当接させている。
規制ブレード33は、マグネット32の磁力によって現像スリーブ31表面に引き付けられたトナーの厚層を規制するものである。現像スリーブ31の表面に担持されたトナーは、規制ブレード33によって層厚が規制される際の現像スリーブ31と規制ブレード33間での摺擦による摩擦帯電により、適切な電荷が付与され、さらに感光ドラム1の現像部aに対向する領域へと搬送されていく。このとき、現像スリーブ31には、直流電源か
ら現像バイアス(−350V)が印加される。現像部aにおいて、感光ドラム1表面の電位と現像スリーブ31の電位差によって、現像スリーブ31上のトナーが、静電的に、感光ドラム1表面に形成された静電潜像に付着する。このようにして、静電潜像をトナー像として現像する。
トナー搬送部材34は、トナー収容室300内(収容室内)に回転可能に配置されており、トナー収容室300内のトナーをほぐし、且つ現像室301へトナーを搬送する。トナー搬送部材34は、図1に示すように、樹脂材料で構成されるバックアップ付の軸棒部材34aとPPSフィルムシート34bから構成されている。また、図1に示すように、規制部eはトナー搬送部材34の軸中心の鉛直方向の上方に設けられている。そして、その両端部を回転中心とし、図1中の矢印R4方向に回転する。トナー搬送部材34を回転させるための駆動力は、例えば前述の現像スリーブギヤからギヤ列で適当な回転速度に落とすことで利用するのが一般的である。
本実施例において、トナーは負帯電性の磁性一成分トナーが用いられる。このトナーは、結着樹脂(スチレンn−ブチルアクリルレート共重合体)100重量部に、磁性体粒子80重量部を主成分として、ワックスなどを内包したもので、平均粒径は7.5μmである。外添剤としてシリカ微紛体1.2重量部を用いる。このようなトナーを、上述構成の現像装置3に使用した場合、現像スリーブ31上のトナーコート量は約0.4mg/cm〜0.9mg/cm程度になる。
ここで、トナーの重量平均粒径について説明する。測定装置としては、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調整する。測定法としては、上述の電解溶水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤を0.1〜0.5ml加え、さらに、測定試料を2〜20ml加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で分散処理を行い、上述のコールターカウンターにより、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、個数を基準として粒度分布を測定する。これにより、重量平均粒径が求められる。
また、使用するトナーは、使用前の状態で凝集度が40以下、使用期間通して55以下であることが好ましい。凝集度の測定方法を以下に示す。
(1)トナー凝集度測定
トナー凝集度は、パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)を用いて測定した。パウダーテスターに上から200メッシュ(目開き77μm、ワイヤー径50μm)、373メッシュ(目開き38μm、ワイヤー径30μm)、635メッシュ(目開き20μm、ワイヤー径20μm)、の順でフルイを3段重ねてセットした。そして、秤取した試料2gを静かにフルイの上にのせ、振幅1.5mmで振動を5秒間与え、各フルイ上に残ったトナーの重さを測定し、下式に従ってトナー凝集度を算出した。
ここで、秤取した試料の量をK、上段のメッシュ上のトナー量をL、中段のメッシュ上のトナー量をM、下段のメッシュ上のトナー量をN、とする。このとき、X=L/K、Y=M/K×0.6、Z=N/K×0.2とすると、トナー凝集度(%)は、下記(式1)で表される。
Figure 0006558911
流動性の高いトナーは、200メッシュの上に残るトナー量が少なく、下のメッシュに
残るトナーが多くなり、凝集度は低い値となる。
(2)トナーの平均円形度
また、使用するトナーは、粉砕トナーではなく、平均円形度が0.93以上の重合トナーが好ましい。円形度の測定方法は以下に示す。
本実施例におけるトナーの円形度は、粒子の形状を定量的に表現する簡便な方法として用いたものであり、本実施例では東亜医用電子社製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて粒子形状の測定を行い、円形度を下記(式2)により求める。更に(式3)で示すように、測定された全粒子の円形度の総和を全粒子数で除した値を平均円形度と定義する。
Figure 0006558911
Figure 0006558911
なお、本実施例で用いている測定装置である「FPIA−1000」は、各粒子の円形度を算出後、平均円形度の算出に当たって、粒子を得られた円形度によって、61分割した分割範囲に分ける。例えば、円形度0.400〜1.000を0.010間隔で、0.400以上0.410未満、0.410以上0.420未満・・・0.990以上1.000未満及び1.000のように61分割した分割範囲に分ける。そして、分割点の中心値と頻度を用いて平均円形度の算出を行う。
この算出法で算出される平均円形度の各値と、上述した各粒子の円形度を直接用いる算出式によって算出される平均円形度の各値との誤差は、非常に少なく、実質的には無視できる程度である。そのため、本実施例においては、算出時間の短縮化や算出演算式の簡略化の如きデータの取り扱い上の理由で、上述した各粒子の円形度を直接用いる算出式の概念を利用し、一部変更したこの様な算出法を用いる。
本実施例における円形度は、粒子の凹凸の度合いを示す指標であり、粒子が完全な球形の場合に1.000を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さな値となる。円形度の具体的な測定方法としては、ノニオン型界面活性剤約0.1mgを溶解している水10mlにトナー約5mgを分散させ分散液を調整し、超音波(20kHz、50W)を分散液に5分間照射する。そして、分散液濃度を5000〜20000個/μlとして、上記フロー式粒子像測定装置を用い、3μm以上の円相当径を有する粒子の円形度分布を測定する。
測定の概略は、東亜医用電子社(株)発行のFPIA−1000のカタログ(1995年6月版)、測定装置の操作マニュアル及び特開平8−136439号公報に記載されているが、以下の通りである。
試料分散液は、フラットで扁平な透明フローセル(厚み約200μm)の流路(流れ方向に沿って広がっている)を通過させる。フローセルの厚みに対して交差して通過する光路を形成するように、ストロボとCCDカメラが、フローセルに対して、相互に反対側に位置するように装着される。試料分散液が流れている間に、ストロボ光がフローセルを流
れている粒子の画像を得るために1/30秒間隔で照射され、その結果、それぞれの粒子はフローセルに平行な一定範囲を有する2次元画像として撮影される。それぞれの粒子の2次元画像の面積から、同一の面積を有する円の直径を円相当径として算出する。それぞれの粒子の2次元画像の投影面積及び投影像の周囲長から上記の円形度算出式を用いて各粒子の円形度を算出する。
<紙粉対応構成>
次に、図1、図3を参照して、実施例1の特徴である紙粉対応構成について説明する。図3は、実施例1における現像装置内のトナーの動きを示す図である。実施例1に係る現像装置3において、現像室301とトナー収容室300とが開口Qを通じて繋がっている。そして、トナー搬送部材34によってトナー収容室300内のトナーが開口Qを通じて現像室301に搬送される構成となっている。
そして、図1に示すように、現像装置3は、現像室301の底部hがトナー収容室300の底部gよりも鉛直方向の上方に位置し、規制部eが開口Qに対して鉛直方向の直上に位置することを特徴としている。なお、図1は、画像形成装置に装着された状態の現像装置3を示しており、図1において、上下方向が鉛直方向であり、鉛直方向に垂直な方向が水平方向である。また、鉛直方向の上方から下方に向かう方向が重力方向である。
図1に示すように、感光体ドラム1の回転軸方向に見たときに、規制部eから重力方向に下ろした直線を直線Bとする。また、感光体ドラム1の回転軸方向に見たときに、開口上端部Xと開口下端部Yを結ぶ直線を直線Aとする。本実施例においては、感光体ドラム1の回転軸方向に見たときに、直線Aと直線Bとの交点fが開口下端部Yを通る水平面よりも上方に存在する。本実施例において、現像スリーブ31の回転方向は、開口Qに対向する部分において開口下端部Yから開口上端部Xに向かう方向である。
また、トナー収容室300の底部gよりも現像室301の底部hの方が鉛直方向の上方に位置する。なお、図1に示すように、底部hとは、現像装置3を画像形成装置本体に装着した状態における現像室301内の最下部であり、底部gとは、現像装置3を画像形成装置本体に装着下状態におけるトナー収容室300の最下部である。
さらに、本実施例においては、トナー収容室300内のトナー搬送部材34の軸中心iは現像スリーブ31の軸中心jよりも鉛直方向の下方に配置される。そのため、トナーをトナー収容室300から汲み上げて現像室301に供給する、トナー汲み上げ方式の現像装置となっている。
このような構成をとることによって、現像装置3内のトナーは、図3(a)、図3(b)の矢印C1〜C3に示すような動きをする。図3(a)は、トナー搬送部材34によってトナー収容室300から現像室301にトナーが送り込まれた状態(矢印C1)を示している。現像室301内のトナーは、現像スリーブ31の回転に伴い矢印C2のような動きをしている。
磁力によって現像スリーブ31に供給されたトナーは、現像スリーブ31の回転によって搬送される。現像スリーブ31の規制部eまで搬送されたトナーは、規制ブレード33によって余剰分を剥ぎ落される。そのような余剰トナーは、後からくるトナーに押し出される形でトナー収容室にもどる流れ(矢印C2)を作る。特に、図3(b)に示すようにトナー搬送部材34の先端が開口Qを通り抜けたあとは、規制ブレード33周辺のトナーが、重力方向(鉛直)に自由落下してトナー収容室300に戻りやすくなる。
次に、図4を参照して、実施例1における紙粉の動きについての詳細を説明する。図4
は、実施例1における紙粉の動きを説明する図である。図4中の破線矢印D1〜D3は、紙粉の動きを示している。
転写部bで紙Pから感光ドラム1に付着した紙粉は、帯電ニップを通過する際に、マイナス側の放電を受けることでネガ極性となる。ネガ極性に帯電した紙粉は、現像部aで現像スリーブ31に電気的に回収される(矢印D1→D2)。
現像スリーブ31に回収された紙粉は、現像室301内に存在する磁性トナーと混合され、規制部eへと搬送される。磁性トナーは磁力によって現像スリーブ31に引き付けられるが、紙粉は磁力をもたないため現像スリーブ31に付着する力が小さい。そのため、規制部eまで搬送されたとしても、規制ブレード33によって余分なトナーとともに現像スリーブ31から引き剥がされる。
規制部eで現像スリーブ31から離脱した紙粉は、トナーの循環力や重力によって、現像室301からより低い位置に存在するトナー収容室300に搬送される(矢印D3)。トナー収容室300に送られた紙粉は、再びトナー搬送部材34などで現像室301に搬送されることもあるが、汲み上げ型のトナー供給方式であるため、磁力をもたない紙粉は重力方向に落下し、磁性トナーのように現像スリーブ31に供給されることはない。
図4に示すように、実施例1では、規制部e直下に現像室301とトナー収容室300とを繋げる開口Qを配置しているため、効率的に規制部eで離脱した紙粉をトナー収容室300に送り込むことが可能となっている。そのため、現像スリーブ31近傍に紙粉が存在し続けることがないため、紙粉が現像スリーブ31と規制ブレード33の間に挟まったり、規制部eを通り抜けてしまうリスクを抑制することができる。
なお、本実施例における開口Qとは、現像室301を構成する第1枠体3Aが有する開口上端部Xと開口下端部Yとの間の空間のことである。そして、本実施例においては、開口上端部Xと開口下端部Yとの間の空間(すなわち開口Q)が規制部eの直下にあればよい。ここで、図4に示すように、トナー収容室300を構成する第2枠体3Bの一部(図4中の突出部Z)が突出して開口Qを覆うような構成の場合もある。このような構成の場合においては、第2枠体3Bの突出部Zと第1枠体3Aの開口上端部Xとの間の空間が、規制部eの直下にあれば良い。すなわち、開口Qが第2枠体3Bに覆われている場合は、図4中の点線mが、点線lと点線nの間に位置し、規制部eが突出部Zの鉛直方向の上方にあればよい。一方、開口Qが第2枠体3Bに覆われていない場合においては、図4中の点線mが、点線kと点線nの間に位置し、規制部eが開口下端部Yの鉛直方向の上方にあればよい。なお、点線k、l、m、nとは、それぞれ開口下端部Y、突出部Z、規制部e、開口上端部Xを通る鉛直方向の直線である。
ここで、図13に従来例の現像装置を示す。従来例の現像装置においては、規制部eが現像室301とトナー収容室300を繋げる開口Qに対して鉛直方向の直上(上方)に位置していない。また、現像室301の底部hがトナー収容室300の底部gよりも鉛直方向の下方に位置している。
そのため、現像スリーブ31から離れた位置にある紙粉が現像室301内に存在し続ける。そのため、紙粉が現像スリーブ31に供給されるリスクがある。現像スリーブ31近傍の紙粉は、トナー収容室300から供給されるトナーの圧力によって現像スリーブ31に押しつけられる。このような紙粉は、現像スリーブ31に付着して規制部eに到達し、現像スリーブ31と規制ブレード33の間に挟まったり、規制部eを通り抜けてしまうことがある。
これまで、説明したように、規制部、開口、現像室の底部、収容室の位置が上述の関係
になることにより、紙粉を収容室に収容させることができる。
以下、本実施例に関連して、さらに効果的に紙粉を収容室に収容させることができる構成について追加的な構成について説明する。
まず、実施例1においては、トナーとしては、凝集度が低く、球形度の高いトナーを用いることで、本実施例の様な現像装置形状での紙粉対応構成の効果を発揮しやすくなる。凝集度の高いトナーはほぐれやすいため、紙粉とトナーが分離しやすい。球形度の高いトナーも、紙粉との接点が少なくなりトナーとの付着力が小さくなる。よって紙粉とトナーが分離しやすくなる。また、凝集度が低いトナーは、高い流動性により現像室とトナー収容室300の間の循環が活発になり、紙粉をトナー収容室300に搬送しやすくなる。このように、凝集度が低く、球形度の高いトナーを用いることで、実施例1の紙粉対応構成の効果を発揮しやすくなった。
ここで、本実施例での凝集度が低いトナーとは、未使用時(又は使用前)の状態で40以下の凝集度であるこという。さらに、交換前までの使用期間を通して凝集度が55以下であることが好ましい。本実施例での球形度の高いトナーとは、平均円形度が0.85以上の重合トナーをいい、好ましくは0.93以上の重合トナーが好ましい。
また、本実施例は、規制部、開口、現像室の底部、収容室の位置が上記関係を満たせばよく、トナーの特性は追加的な要件になる。このため、トナーは凝集度が低いだけでもよい。トナーは球形度の高いだけでもよい。もちろん、当然両方の特性をもったトナーの方が効果的である。
次に、図5を参照して、実施例1における現像スリーブ31に対する規制ブレード33の当接状態及び当接圧について追加的な構成について説明する。図5(a)は、実施例1の規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図であって、図5(b)は変形例1の規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図である。
実施例1においては、図5(a)に示すように、規制ブレード33の先端部33aのエッジ33a1が現像スリーブ31の表面に当接している。一方、変形例1においては、図5(b)に示すように、規制ブレード33の先端部33aの腹部33a2が現像スリーブ31の表面に当接している。
ここで、図5(a)、図5(b)の矢印E1は、紙粉の動きを示している。実施例1の構成においては、規制ブレード33の先端側にかかる当接圧が高くなり、例え紙粉が規制部e近傍まで到達したとしても規制部eの入り口で剥ぎ取られる。一方、変形例1の構成においては、規制ブレード33による当接圧はブロードになっているため、規制部e入口の当接圧が弱く、紙粉が規制ブレード33と現像スリーブ31の間に入り込む可能性がある。
これのように、規制ブレード33の先端部33aのエッジ33a1近傍において当接圧のピークを高くすることで、トナーの規制ブレード33と現像スリーブ31の間へのすり抜けや挟み込みをより低減することができる。
(実施例2)
次に、図6を参照して、実施例2について説明する。図6(a)は、実施例2の規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図であって、図6(b)は実施例2の変形例2の規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図である。実施例2及び変形例2に係る現像装置の構成は、規制ブレードの構成が異なることを除いて同様であるため、同一の構成については同一の符号を用いてその説明は省略する。
実施例2の規制ブレード33は、図6(a)に示すように、先端部33aと現像スリーブ31との間に隙間を有するように、現像スリーブ31の回転方向の上流に段差部331を有している。段差部331の回転方向の上流側にひさし部332を有する。また、実施例2の変形例2である規制ブレード33は、図6(b)に示すように段差部である曲面を有する凸部334とひさし部332を有する形状となっている。本実施例の段差部は、当接部よりも回転方向の上流に位置するため、後述する段差部と区別するため上流段差部とする。
このひさし部332を設けることで、大きな紙粉は、規制部eに到達する前にひさし部332で現像スリーブから取り除かれる(図6中矢印E1)。ひさし部332と現像スリーブ31の隙間は狭いため、ひさし部332と現像スリーブ31の隙間は搬送されてきたトナーで圧密状態となっている。よって、小さな紙粉もひさし部332にたまっている圧密状態のトナーによって侵入を阻止するため、規制部eに紙粉が入りにくい状態となっている。
また、実施例2においては、図6(a)に示すように、規制ブレード33の段差部331のエッジ331aが現像スリーブ31の表面に当接している。そのため、規制部eにおけるピーク圧を高く設定でき、現像スリーブ31と規制ブレード33の間へのトナーのすり抜けや挟み込みを低減することができる。
実施例2では、段差部331の高さHを300μm、ひさし部の長さIを1.0mmに設定しているが、本発明においてはこれに限られるものではなく、段差高さHは200〜400μm、ひさし部の長さIは0.5〜2.5mmに設定することが望ましい。
図6(b)に示す実施例2の変形例2における形状でも同様の効果を得られる。この形状においても、段差の高さHは300μm、ひさし長さlは1.0mm、凸部334のRは0.4mmに設定している。
以上のように実施例2、実施例2の変形例の形状の規制ブレード33を用いることで、規制部eに到達する前に予め大きな紙粉を除去することが可能となる。さらに、紙粉が現像スリーブ31と規制ブレード33との間に挟まったり、すり抜けることによる画像への影響を低減することが可能となる。
(実施例3)
<画像形成装置の全体構成の概略>
まず、図7を参照して、本発明の実施例3に係る画像形成装置の全体構成の概略について説明する。図7は、本発明の実施例3に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。本実施例においては、画像形成装置として、転写式電子写真プロセスを利用するモノクロレーザプリンタを用いている。なお、ここで特に説明しない事項については、実施例1、2と同様である。実施例3において実施例1、2と共通する構成については、実施例1、2と同じ符号を付し説明を省略する。
本実施例の感光ドラム1は、φ20mmの負極性のOPC感光体である。この感光ドラム1は、図中矢印R1方向に周速度(プロセススピード、印字速度)150mm/secで回転可能に設けられる。実施例1の画像形成装置よりは、感光ドラムの径を小さくし小型化している。また、光除電手段8の位置が感光ドラムの頂点直上に位置し、実施例1の構成よりも接触帯電部材側に位置していることが異なる。
<帯電ローラ汚れ対応>
本実施例では、転写残トナーを帯電ローラ2に付着させずに帯電ニップを通過させるために、以下の二つの構成を採用している。
第一は、図8に示すように、感光ドラム1の回転方向における転写ローラ5と帯電ローラ2の間に光除電部材8を設けていることである。光除電部材8は、帯電ニップで安定した放電を行なうために転写ニップを通過したあとの感光ドラム1表面電位を光除電している。この光除電部材8によって、帯電前の感光ドラム1の電位を長手全域−150V程度にしておくことで、帯電時に均一な放電が行なえ、転写残トナーを均一に負極性にすることが可能となる。その結果、転写残トナーは帯電ニップを通過する。
第二は、帯電ローラ2を感光ドラム1と所定の周速差を設け駆動回転させていることである。上述のように放電によってほとんどのトナーが負極性になるものの、若干負極性になりきれなかったトナーが残っており、このトナーが帯電ニップで帯電ローラ2に付着することがある。そこで、帯電ローラ2と感光ドラム1を所定の周速差を設けて駆動回転させることで、感光ドラム1と帯電ローラ2との摺擦によって、このようなトナーを負極性にさせることが可能となる。これによって帯電ローラ2へのトナーの付着を抑制する効果がある。
上記帯電ローラへのトナー付着を低減する構成に係る光徐電手段と帯電ローラの構成について説明する。
<光徐電部材>
図9は、実施例3における光除電部材8の概略構成を示す模式図である。図9に示すように、光徐電部材8は、画像形成装置本体に配置されたLED81が感光ドラム長手端部から光を照射し、その照射された光が感光ドラム1長手に対向して配置されたライトパイプ82を通して感光ドラム1長手全域に照射される構成になっている。本構成にすることで、感光ドラム1の長手に渡って、照射される光量のばらつきを低減できる。また、他の光徐電手段8としては、感光ドラムの長手方向にLEDが複数個配列されたLEDアレイでもよい。
<帯電ローラ(接触帯電部材)>
帯電ローラ2は、Φ6の芯金2aと、芯金2aを覆う導電性弾性層2bと、弾性層の表面を覆う表層を有する。導電性弾性層と表層を有する部分の外径は約Φ10である。帯電ローラ2は、バネによって片側約400gの加圧で感光ドラムに押圧されている。それによって、帯電ローラ2と感光ドラム1は所定のニップを形成することになる。本実施例では、帯電ローラ2の芯金2aに帯電ローラギアが設けられており、帯電ローラギアは感光ドラム端部に設けられたドラムギアと係合している。よって、感光ドラム1が回転駆動するのに伴って、帯電ローラ2も回転駆動する。帯電ローラ2表面と感光ドラム1表面の当接部(接触部)において、それぞれの表面は同方向に移動する(順方向駆動)。帯電ローラ2の表面の周速(表面の移動速度)は、感光ドラム1表面の周速に対して15%速くなるように設定されている。
<帯電ローラと光徐電部材の位置関係>
近年、画像形成装置の小型化によって、感光ドラム1の小径化されてきており、帯電ローラ2と光徐電部材8の距離が近くなっている。そのため、帯電ニップに突入したトナーや紙粉が、帯電ローラ2の駆動によって飛散し光徐電部材8を汚すことが起こる恐れがある。特にライトパイプ82の部分が汚れる恐れがあった。
本実施例では、上記課題に対応するため、帯電ニップを形成する帯電部cよりも光徐電手段8を重力方向上方に配置している。つまり、帯電ローラと感光ドラムが接する部分の
感光ドラム側の当接部(感光ドラムにおいて帯電ローラと当接する部分)である帯電部cの位置が、光除電手段8よりも鉛直方向の下方に位置する構成を取る。これにより帯電ローラ2の駆動によって飛散したトナーや紙粉は、基本的に重力方向に落下する。よって、帯電部cよりも光徐電部材を上方に配置することで、飛散して落下したトナーや紙粉が光徐電部材8を汚すことを低減できる。
さらに上述したように、帯電ローラ2の駆動方向を、感光ドラム1表面に対して順方向かつ帯電ローラ2の周速の方が感光ドラム1より速くしている。このような構成にすることで、感光ドラム上のトナーや紙粉は、帯電ローラによって、感光ドラムの回転方向下流側(又は帯電ローラの回転方向下流側)へと押し出される。そのため、帯電ニップにおいて、トナーや紙粉をかきとられるようなことは起こりにくい。また、帯電ローラが感光ドラム上のトナーや紙粉をかきとるようなことが起こったとしても、トナーや紙粉の飛散させる方向は、回転方向下流側である光徐電手段が配置されている側とは逆側(回転方向上流側)に向かう方向である。そのため、光徐電手段の方に飛散することが低減される。
(実施例4)
本発明の実施例4の特徴である帯電ローラと光徐電部材の配置について、図10に示す。これらの配置以外の構成は、実施例3と同様であり、説明を省略する。
本実施例では、図10に示すように、帯電ローラ2と光徐電手段8を、感光ドラム1の頂点uと中心v結んだ直線を挟んでそれぞれを反対側に配置している。これによって、図7や図8のように、光除電手段が感光ドラム1の頂点に位置する場合よりも、帯電ニップで飛散したトナーや紙粉が光徐電手段に付着することを低減している。帯電ローラ2と光徐電手段8の間に感光ドラム1の頂点uが存在するため、飛散したトナーや紙粉が光徐電手段側まで到達しにくい構成になっている。上述したように飛散したトナーや紙粉は、基本的にすぐに落下するため、感光ドラムの頂点部を超えるものはごく少量である。よって、大幅に光量を低下させるほど光徐電手段を汚すことはない。
図11を用いて転写残トナーと紙粉の動きを説明する。図11(a)は実施例3、図11(b)は実施例4、図11(c)は比較例を示している。比較例は、帯電ローラ2の下方に光徐電手段8を設け、さらに帯電ローラ2表面の移動方向を感光ドラム1表面と逆方向に駆動した構成である。
図中の矢印は転写残トナーと紙粉の動きを示している。図11(a),(b)においては、帯電ローラ2が順方向駆動しているため、ほとんどのトナーと紙粉は、帯電ニップを通過している。多少、トナーと紙粉が帯電ニップで飛散することがあるが、それらは光徐電手段に到達することなく再び感光ドラム1上に着地する。それに対して、図11cの比較例の構成では、帯電ニップでかきとられたトナーと紙粉が下方へ落下し、光徐電手段8に付着する。そのため、光徐電手段8は汚れによって、十分な光量で徐電光を照射できなくなってしまう恐れがある。
上記説明のように、実施例3、4に示すような帯電ローラ2と光徐電部材8の配置、構成にすることで、光徐電手段8が紙粉やトナーによって汚れることを低減することが可能になった。さらに、このような構成にすることで、帯電ローラ2と光徐電手段8の距離を近くすることが可能となり画像形成装置、そこに使用されるカートリッジの小型化にも寄与することが可能になった。
実施例3、4では、磁性トナーを用いた接触現像を採用したモノクロ画像形成装置であったがこれに限ることではなく、非磁性トナーとトナー供給ローラを用いた接触現像方式を採用したフルカラー画像形成装置であっても構わない。また、本実施例に係る画像形成
装置では、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置3、光徐電手段8を含む構成を一体化したプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成した場合について説明したが、カートリッジ化の構成はこれに限定されない。例えば、感光ドラム1と現像装置3を除いた、帯電ローラ2、光徐電手段8を含む構成を一体化したカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。また、帯電部材2、光徐電手段8、感光ドラム1とを一体化したドラムユニット(ドラム装置)のような構成でもよい。
(実施例5)
図12を参照して、実施例5について説明する。図12は、実施例5の規制ブレードと現像スリーブとの当接状態及び当接圧の分布を示す概略図である。詳細には、図12(a)は、実施例5、図12(b)は、実施例5の変形例3、図12(c)は、実施例5の変形例4、図12(d)は、実施例5の変形例5になる。これら各図は、各構成における、規制ブレード33と現像スリーブ31の当接部周辺の様子を示す模式的断面図である。該断面は、規制ブレード33の長手方向(現像スリーブ31の軸に)に垂直な断面である。なお、実施例5の画像形成装置の構成は、概ね実施例1と同様であるため、同一の構成については同一の符号を用いてその説明を省略する。本実施例の特徴は、規制ブレード33にブレードバイアスを印加すること、及び規制ブレード33の形状である。
<ブレードバイアス>
本実施例では、トナーへの適切な電荷の付与を目的として、規制ブレード33と現像スリーブ31との間に電位差を設けるため、規制ブレード33に、現像バイアスに対してトナーと同極性側のブレードバイアスが印加されている。本実施例では、電圧印加手段Vb(現像バイアス印加電源)より電圧V2(現像バイアス)として−350の電圧が現像スリーブ31に印加されている。また、本実施例では、規制ブレード33が現像スリーブ31に対し−300Vの電位差を有するように、電圧印加手段Va(ブレードバイアス印加電源)により電圧V1(ブレードバイアス)として−650Vの電圧が規制ブレード33に印加されている。すなわち、ブレードバイアスは、現像スリーブ31と規制ブレード33の電位差を、トナーと同極性(マイナス)側の大きさの電位差(−300)とすべく、現像バイアス(−350V)に対してトナーと同極性側に大きい大きさ(−650V)で印加される。ただし、紙粉対策のみを考えた場合は、バイアスを印加しない構成でもよい。
<規制ブレード>
本実施例では、規制ブレード33として、厚さ約80μmのSUS板336の周囲を、厚さ約100μmの導電性樹脂337(導電性部材)で覆ったものを用いた。また、規制ブレード33には、現像スリーブ31との接触部である規制部eの下流側に、現像スリーブ31との隙間を有するように、高さH´が300μmである段差部333が設けられている。
<紙粉の動き>
ここで、図12(a)の矢印E2は、紙粉の動きを示している。現像器内に回収された紙粉は、現像スリーブ31の表面粗さによる搬送力により、トナーとともに現像スリーブ31の表面に担持され、規制ブレード33と現像スリーブ31との間の規制部eへと搬送されることがある。規制部eに搬送されたトナーと紙粉は、規制ブレード33によって層厚が規制されるとともに、現像スリーブ31と規制ブレード33間での摺擦による摩擦帯電により電荷が付与される。その際、実施例5で用いている負帯電性のトナーに対し、トナーと紙粉との帯電列により、紙粉は正極性に帯電されやすい。ブレードバイアスにより規制ブレード33と現像スリーブ31との間に電位差を設ける構成においては、規制部eを通過し正極性に帯電した紙粉は、規制ブレード33と現像スリーブ31との電位差により、規制部e下流にて規制ブレード33に引き寄せられる。このとき、規制ブレード33
には、規制部e下流に下流段差部333が設けられている。このため、規制ブレード33に引き寄せられた紙粉は段差部333によって規制部e下流側において規制ブレード33と現像スリーブ31の間に形成される空間(隙間)へ溜められる。下流段差部333により、通紙とともに紙粉が増加していっても、紙粉を溜めることができるので、現像スリーブ31上のコートを乱すことによる画像不良の発生を低減することができる。
ここで、段差部333の段差高さH´が小さい場合には、紙粉を十分に溜めることができにくくなる。一方、段差高さH´が大きい場合には、紙粉が規制ブレードに引き寄せられにくくなる。このため、本実施例では、規制ブレード33と現像スリーブ31の電位差を−300V、段差部333の高さH´を300μmに設定しているが、電位差が−300Vの場合には、段差高さH´は100〜500μmに設定することが望ましい。
上記構成とは異なる構成においても、段差高さH´の範囲を適切に選択することにより、同様の効果を得ることができる。また、ブレードバイアスについても、トナーへの適切な電荷付与の観点から、規制ブレード33と現像スリーブ31の間に、−100V〜−600Vの電位差を有するように設定することが望ましい。
図12(b)に示す実施例5の変形例3における形状でも同様の効果を得られる。本変形例は、規制ブレード33の長手方向に垂直な断面において、規制ブレード33における現像スリーブ31との対向面側における導電性樹脂337の厚みが、規制部eから上流側(先端側)が規制部eより下流側よりも肉厚に形成された構成を有している。このような構成においても、規制部eを通過した紙粉は、段差部333により形成される規制部e下流の空間へトラップされる。この段差部333も、上記断面形状において、段差の高さH´を300μmに設定している。
図12(c)に示す実施例5の変形例4における形状でも同様の効果を得られる。本変形例は、規制ブレード33の長手方向に垂直な断面において、全体が円弧状の輪郭を有する凸部334を有した構成となっている。この凸部334は、上記断面形状において、段差の高さ(規制ブレード33における現像スリーブ31との対向面から円弧状部の最頂部までの高さ)H´を300μm、凸部334のRを0.4mmに設定している。
図12(d)に示す実施例5の変形例5における形状でも同様の効果が得られる。本変形例は、規制ブレード33の長手方向に垂直な断面において、全体が略矩形に突出した形状の先端面が凸状の円弧輪郭に形成された凸部335を有した構成となっている。この凸部335は、上記断面形状において、段差の高さ(規制ブレード33における現像スリーブ31との対向面から円弧状先端面の最頂部までの高さ)H´を300μm、凸部335の先端の円弧輪郭のRを1.2mmに設定している。
上記実施例5及び各変形例によれば、堆積した紙粉が現像スリーブ31上のトナーを乱すことを低減することができる。これにより、堆積した紙粉が現像スリーブ31上のトナーを乱すことによる画像不良の発生を低減することができる。
実施例5では、感光ドラムの回転方向下流側に段差部を設けることについて説明したが、上述した回転方向上流側に段差部を設ける構成も同時に持たせたものでもよい。この場合、より効果的に紙粉を除去できる。
実施例5において、現像装置の姿勢については実施例1と同様に、現像室301の底部hがトナー収容室300の底部gよりも鉛直方向の上方に位置し、規制部eが開口Qに対して鉛直方向の直上に位置している形態である。しかしながら、実施例5の構成による効果は、現像装置の姿勢が実施例1と異なる場合であっても、同様に発揮されうる。
また、現像剤については、実施例1と同様に磁性トナーを用いる場合について記した。磁性トナーを用いることで、現像スリーブ上のトナーは現像スリーブ内側のマグローラに引き寄せられるので、規制部e下流でトナーと紙粉を分離する際に有利に働く。しかし、非磁性現像剤を用いる場合についても、規制ブレードに電気的に引き寄せられる紙粉を、規制ブレードの段差部に溜めることで、堆積した紙粉が現像スリーブ上のトナーを乱すことによる画像不良の発生を抑制する本実施例の効果は変わらない。よって、非磁性現像剤を用いる場合についても同様の効果を有する。
3…現像装置、31…現像スリーブ(現像剤担持体)、33…規制ブレード(規制部材)、34…トナー搬送部材(搬送部材)、300…トナー収容室、301…現像室

Claims (17)

  1. 現像剤を表面に担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に当接し前記現像剤担持体の表面に担持される現像剤の層厚を規制する規制部材と、
    前記現像剤担持体と前記規制部材が設けられ、開口を有する現像室と、
    現像剤を収容する収容室と、
    前記収容室内に設けられ、前記開口を通じて前記収容室に収容される現像剤を前記現像室へ搬送する搬送部材と、
    を備え、
    像担持体上の現像剤が被転写材に転写された後、前記像担持体上に残留した現像剤を前記収容室に回収する現像装置であって、
    前記現像室の底部が前記収容室の底部よりも鉛直方向の上方に位置し、
    前記現像剤担持体のうち前記規制部材が当接する当接部が前記開口に対して鉛直方向の上方に位置し、
    前記規制部材は、前記現像剤担持体に当接する凸部と、前記凸部よりも前記現像剤担持体の回転方向の上流側に突出する先端部とを有し、
    前記現像剤担持体の表面と、前記凸部と、前記先端部とによって前記現像剤担持体と前記先端部との間に隙間が形成され、
    前記像担持体の長手方向に垂直な断面における前記先端部の前記回転方向に沿った長さは、前記現像剤担持体と前記先端部との間の距離よりも長く、前記凸部は曲面を有し、前記曲面が前記現像剤担持体の表面に当接することを特徴とする現像装置。
  2. 前記像担持体の長手方向に垂直な断面における前記先端部の前記回転方向に沿った長さが、前記現像剤担持体と前記先端部との間の距離の2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記規制部は板状金属の先端の部分に前記凸部及び先端部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記曲面の前記断面における半径の長さが、前記現像剤担持体と前記先端部との間の距
    離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記規制部材は、支持部と、支持部を覆う弾性層とを有し、
    前記弾性層が前記現像剤担持体に当接することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 回転可能に設けられる前記現像剤担持体の軸中心が、回転可能に設けられる前記搬送部材の軸中心よりも鉛直方向の上方に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 前記当接部は回転可能に設けられる前記搬送部材の軸中心よりも鉛直方向の上方に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤担持体の回転方向は、前記開口に対向する部分において前記開口の下端部から上端部へ向かう方向であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 前記規制部材は、少なくとも一部が導電性部材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記規制部材には、前記現像剤担持体との間に電位差を設けるような電圧が印加されることを特徴とする請求項9に記載の現像装置。
  11. 前記規制部材に印加される電圧は、前記現像剤担持体に印加される電圧に対して、前記現像剤と同極性側に大きい電圧であることを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  12. 前記現像剤の平均円形度が0.93以上であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 前記現像剤の凝集度が55以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像装置。
  14. 前記現像剤が磁性現像剤であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の現像装置。
  15. 画像形成を行う画像形成装置の本体に着脱可能に設けられるカートリッジであって、
    請求項1乃至14のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像剤担持体により現像剤が供給されることにより、表面に形成された静電潜像が現像剤像に現像される像担持体と、
    を有することを特徴とするカートリッジ。
  16. 画像形成を行う画像形成装置であって、
    請求項1乃至14のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像剤担持体により磁性現像剤が供給されることにより、表面に形成された静電潜像が現像剤像に現像される像担持体と、
    を有する、
    または、
    請求項15に記載のカートリッジ
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記像担持体に当接して設けられ、前記現像剤像を被転写材に転写する転写部材を有することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
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