JP6319235B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
この燃料噴射ノズルは、ニードルを軸方向に駆動するアクチュエータとともに燃料噴射弁を構成している。
また、エンジンの高負荷運転時のような燃料の噴射量の指令値が大きい大噴射量時には、高出力化を図るため、短時間で燃焼室の外側空間まで到達し、短時間で空気と混合、燃焼することができる強貫徹特性の燃料噴霧が有効であるとされている。
したがって、小噴射量時に、高分散特性の燃料噴霧を実現し、大噴射量時に、強貫徹特性の燃料噴霧を実現することが要望されている。
なお、特許文献1には、小噴射量時および大噴射量時に係わらず、燃料の噴霧貫徹力を強くすることが開示されているが、上記の要望や課題について何ら示唆していない。
第1のモードは、インナニードルをその移動範囲における最下点から上側に移動させるモードである。
第2のモードは、インナニードルがその移動範囲における最下点に存在し続けるモードである。
そして、制御部は、少なくとも燃料の噴射量の指令値を含むエンジンの運転状況に応じて第1、第2のモードを使い分けしている。噴射量の指令値は、第2のモードを使用する時の方が、第1のモードを使用する時よりも大きくなっている。
一方、第2のモードを使用する時には、アウタニードルのみを上側に駆動するようにアクチュエータを制御する。これにより、サック室内に流入した燃料は、サック室内に突き出しているインナニードルにガイドされ、整流化された後に噴孔に流入する。このため、貫徹力が強い燃料噴霧が得られる。
したがって、第1のモードを使用する小噴射量時に、高分散特性の燃料噴霧を実現することができる。また、第2のモードを使用する大噴射量時に、強貫徹特性の燃料噴霧を実現することができる。
図1ないし図9は、本発明を適用した実施形態1を示したものである。
コモンレールシステムは、燃料タンクTから吸入した燃料を加圧する燃料ポンプPと、この燃料ポンプPから吐出された高圧燃料が導入されるコモンレールRと、このコモンレールRから高圧燃料が分配供給される複数の燃料噴射弁1とを備えている。
燃料噴射弁1は、ノズルボディ4内に軸方向に移動可能に収容される円筒状のアウタニードル6と、このアウタニードル6の内周に軸方向に移動可能に収容される円柱状のインナニードル7と、アウタニードル6とインナニードル7とを互いに独立して軸方向に駆動するアクチュエータ8、9とを備えている。
ノズルボディ4の先端側の内壁には、アウタニードル6の先端が離着座する円錐状のシート面13が設けられている。
サック室12の先端には、インナニードル7の先端が離着座する球面形状の底面14が設けられている。なお、底面14の形状を円錐形状としても良い。
ノズルボディ4のニードル収容孔内には、アウタニードル6の後端側の摺動部15を摺動可能に支持する筒状のノズルシリンダ16が設置されている。また、ニードル収容孔内には、インナニードル7の後端側の摺動部17を摺動可能に支持する筒状のノズルシリンダ18が設置されている。
なお、摺動部17の軸方向先端側には、摺動部17よりも拡径した拡径部19が設けられている。また、複数の噴孔10の各入口11は、ノズルボディ4の内壁で開口している。また、複数の噴孔10の各出口20は、ノズルボディ4の外壁で開口している。また、複数の噴孔10は、各出口20からエンジンの気筒内に燃料を噴射する。
燃料溜まり室21は、燃料流路24と燃料流路25との間に形成されている。この燃料溜まり室21内に導入される燃料圧は、アウタニードル6に対して、軸方向後端側に付勢する付勢力として作用する。
制御室22は、摺動部15の端面と拡径部19の端面とノズルシリンダ16の内壁とで囲まれた空間である。この制御室22内に導入される燃料圧は、アウタニードル6に対して、軸方向先端側に付勢する付勢力として作用する。
燃料流路24は、ノズルボディ4の内壁とノズルシリンダ16の外壁およびアウタニードル6の外壁との間に形成されている。
燃料流路25は、ノズルボディ4の内壁とアウタニードル6の外壁との間に形成されている。
燃料流路26の出口側には、燃料通路28が接続している。また、制御室23の出口側には、燃料通路29が接続している。
燃料通路28は、燃料流路26を介して、制御室22と制御弁室31とを連通している。また、燃料通路29は、制御室23と制御弁室32とを連通している。
ニードルスプリング34は、アウタニードル6を軸方向先端側に付勢している。
インナニードル7の先端には、底面14に対し離着座する突部35が設けられている。この突部35は、ニードルスプリング36の付勢力によって底面14に突き当てられている。
ニードルスプリング34は、インナニードル7を軸方向先端側に付勢している。
なお、アウタニードル6およびインナニードル7の詳細は、後述する。
アクチュエータ8、9は、電荷の充放電により軸方向に伸縮するピエゾ素子をその軸方向に多数積層してなるピエゾ素子積層体を備えている。このピエゾ素子積層体は、一対のピエゾリード端子間に、ECU2からピエゾ充電電圧がそれぞれ印加される。
ここで、アクチュエータ8と制御弁41との間の変位拡大機構と、アクチュエータ9と制御弁42との間の変位拡大機構との構成は、同じであるため、一方の構成のみを説明し、他方の構成の説明が省略する。
変位拡大機構は、ピエゾ素子積層体の伸縮変位を受けてピエゾ素子積層体と一体移動可能に連結したピエゾピストン43と、制御弁41と一体移動可能に連結したバルブピストン44と、燃料が充填された油密室45とを備えている。この変位拡大機構は、ピエゾ素子積層体の変位方向と同一方向に制御弁41を駆動するように構成されている。
変位拡大機構は、バルブピストン44の変位を制御弁41に伝えて、制御弁41を閉弁状態から開弁状態へ強制的に開弁動作させる変位伝達ピン46と、ピエゾ素子積層体にプリセット荷重を当てるピエゾスプリングとを備えている。
なお、ピエゾスプリングの図示は、省略する。
制御弁室31、32には、連通ポートおよび低圧ポートがそれぞれ設けられている。
制御弁室31、32の各連通ポートには、燃料通路28、29がそれぞれ接続されている。
制御弁室31、32の各低圧ポートには、燃料排出通路47が接続されている。
制御弁41、42は、アクチュエータ8、9の伸縮変位により開弁駆動されると、制御室22、23から燃料排出通路47を介して燃料系の低圧側へ燃料を流出させる。
ここで、制御弁41、42には、リターンスプリングの付勢力が作用している。
なお、リターンスプリングの図示は省略している。
ここで、アウタニードル6とインナニードル7が軸方向後端側に移動する側を上側、アウタニードル6とインナニードル7が軸方向先端側に移動する側を下側と呼ぶ場合がある。
アウタニードル6は、ノズルシリンダ16の内周に摺接する摺動部15を有している。このアウタニードル6は、内部にインナニードル7を摺動可能に嵌合する摺動孔51を有している。この摺動孔51は、アウタニードル6の先端面と後端面とで開口している。
アウタニードル6の外周には、燃料溜まり室21内の燃料圧を受けるフランジ52が設けられている。ノズルシリンダ16とフランジ52との間には、ニードルスプリング34が設置されている。
拡径部19は、突出部54の外周に設けられている。
突部35は、突出部53の先端に設けられている。
そして、コモンレールに取り付けられた燃圧センサからの出力信号や、各種センサからの出力信号は、A/D変換回路でA/D変換れた後に、マイクロコンピュータに入力される。
ここで、マイクロコンピュータには、燃圧センサだけでなく、エアフロメータ、NEセンサ、Gセンサ、アクセル開度センサ等が接続されている。
Gセンサは、エンジンの各気筒の吸気バルブまたは排気バルブを駆動するカムシャフトの回転角を電気信号をECU2に対して出力する。
ECU2は、NEセンサおよびGセンサを使用して、各気筒の圧縮上死点TDC、エンジン回転数NEおよびクランク角CAを検出して、燃料噴射を行う気筒を判別する。
また、ECU2は、各気筒の1回の燃焼サイクル中における燃料噴射弁1からの燃料噴射を複数回に分割して行う多段噴射を実施する噴射制御手段を備えている。
この噴射制御手段は、各気筒の一燃焼サイクル中に、エンジンの燃焼トルクと成り得るメイン噴射(Main)に先立って、メイン噴射よりも噴射量が小量のパイロット噴射(pilot)を指令するように構成されている。
なお、メイン噴射は、圧縮上死点近傍で行われる。
すなわち、本実施形態では、パイロット噴射、メイン噴射およびアフター噴射の順に多段噴射が行われる。
なお、パイロット噴射やアフター噴射は、1回以上行われる。これにより、エンジンから排出される排気ガスに含まれるPM排出量を低減することができる。
具体的には、アクセル開度センサによって検出されるアクセル開度(AO)とエンジン回転数(NE)とに基づいて、エンジン負荷に応じて要求トルク(TO)を生成するための要求噴射量(Q)を算出する。
また、ECU2は、エンジンの運転状態に対応して要求トルク(TO)を算出するトルク決定手段を備えている。この場合、アクセル開度とエンジン回転数とから要求トルク(TO)を算出しても良い。また、アクセル開度のみから要求トルク(TO)を算出しても良い。
なお、アクセル開度をエンジン負荷として使用しても良い。
なお、要求トルクとエンジン回転数とに基づいて、多段噴射における噴射段数を算出しても良い。
また、ECU2は、噴射段数によって決められた各噴射における目標噴射量、噴射開始時期の指令値、噴射量の指令値等を算出する指令値決定手段を備えている。
具体的には、要求噴射量とエンジン回転数とに基づいて、噴射時期の指令値を算出する。また、要求噴射量と燃圧とに基づいて、気筒毎の燃料噴射弁1に対する噴射量の指令値(TQ)を算出する。
第1のモードは、インナニードル7をサック室12の底面14から軸方向後端側に移動させるモードである。
一方、第2のモードは、インナニードル7がサック室12の底面14に存在し続けるモードである。
また、ECU2は、エンジンの運転状態に応じて第1、第2のモードを使い分けしている。
ここで、第1のモードを高分散モード、第2のモードを強貫徹モードと呼ぶ場合がある。
そして、上記の噴射量の指令値は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、噴射量指令値が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹噴霧SFを実現するため、強貫徹モードが選択される。逆に、噴射量指令値が、境界線BLよりも小さい場合には、貫徹力を弱くして高拡散噴霧WFを実現するため、高分散モードが選択される。
そして、上記の要求噴射量は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、要求噴射量が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、要求噴射量が、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
そして、上記の要求トルクは、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、要求トルクが、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、要求トルクが、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
そして、上記のアクセル開度は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、アクセル開度が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、アクセル開度が、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
高分散モードを使用する時、すなわち、インナニードル7がその移動範囲における最下点に位置している時には、図2に示したように、インナニードル7の突部35は噴孔10の入口上端11aよりも上側にある。
強貫徹モードを使用する時には、図4に示したように、突部35は噴孔10の入口下端11bよりも下側にある。
そして、図9(a)は、縦軸が燃料の噴射率を示し、横軸がクランク角CAを示す。
また、パイロット噴射やアフター噴射時には、図9(b)に示したように、貫徹力を弱くして高拡散噴霧WFを実現するため、高分散モードが選択される。また、メイン噴射時には、図9(b)に示したように、強貫徹噴霧SFを実現するため、強貫徹モードが選択される。
以上のように、比較的負荷が低く、総燃料噴射量が少ない運転条件での燃料噴射の場合、あるいはパイロット噴射やアフター噴射等のような噴射量指令値が小さい場合には、高分散モードが選択される。このように小噴射量時には、分散力が強い高拡散噴霧WFを得ることができるので、燃料噴霧が燃焼室壁面に到達し難くなる。これにより、エンジンの冷却損失を低減できる。また、アフター燃焼では、高拡散噴霧WFによって燃料噴射弁1の噴孔10近傍で噴霧の角度を拡大することができる。これにより、アフター噴射時に比較的O2 が多く残存している燃料噴射弁1近傍で燃料を燃焼させることができる。
したがって、小噴射量時に、高拡散噴霧WFを実現することができ、大噴射量時に、強貫徹噴霧SFを実現することができる。
図10および図11は、本発明を適用した実施形態2を示したものである。ここで、実施形態1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
突出部53の先端には、摺動部56よりも拡径した拡径部55が存在している。
ここで、高分散モード時には、図10に示したように、突出部53の最長径φdiと、噴孔10より上側のサック室12の入口径φDsと、複数の噴孔10の流路面積の総和である噴孔総流路面積Sとの関係において、下記の演算式が成立する。
[数1]
S<(π/4)×(Ds2 −di2 )
これは、噴孔絞りで最も流速が絞られるようにするためである。なお、噴孔絞りとは、複数の噴孔10の絞り量で燃料の噴射量が決まる状態である。
サック室12内に存在する突出部53の最長径φdiは、摺動孔51内に収容されているインナニードル径φDiよりも大きく、その最長径φdiは、噴孔10の入口上端11aから入口下端11bまでの間にある。
以上のように、本実施形態の燃料噴射装置においては、実施形態1と同様な効果を奏する。
なお、本実施形態の拡径部55の先端57は、底面14に対して離着座可能となっている。
図12は、本発明を適用した実施形態3を示したものである。ここで、実施形態1及び2と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
スリーブ61は、ノズルシリンダ18に摺動可能に支持される摺動部17を有している。このスリーブ61は、スプリング64の付勢力によってノズルシリンダ16の座面65に突き当てられている。
これにより、インナニードル7は、その移動範囲の最下点に位置している時に、アウタニードル6のリフト量に係わらず、スリーブ61が座面65に当接し、フランジ63が座面66に当接するため、突部35がサック室12の底面14に着座しない。
この場合、サック室12の内圧が高圧になった時に、上側方向に作用する燃料圧を受ける面積が増える。このため、インナニードル7の動作応答性が向上するので、強貫徹噴霧と高拡散噴霧との切り替えを高速で行うことができる。
以上のように、本実施形態の燃料噴射装置においては、実施形態1及び2と同様な効果を奏する。
本実施形態では、本発明を、サプライポンプまたはコモンレールから導入された高圧燃料をエンジンの燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁1に適用した例を説明したが、本発明を、列型燃料ポンプや分配型燃料ポンプ等の燃料噴射ポンプから燃料溜まり室の内部に燃料が圧送され、燃料溜まり室の燃料圧がリターンスプリングの付勢力よりも上回るとニードルが開弁して、直接噴射式のエンジンの燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁1に適用しても良い。
なお、全閉位置からフルリフト位置までアウタニードル6がリフトするタイプの燃料噴射弁1の場合でも、アクチュエータへの通電時間が短い場合には、全閉位置からフルリフト位置まで軸方向後端側に移動しても低リフト位置までしかアウタニードル6がリフトしない場合も有り得る。
また、燃料噴射ノズル1のアウタニードル6とインナニードル7を、ソレノイドアクチュエータやピエゾアクチュエータの駆動力によって直接開弁駆動し、リターンスプリングの付勢力によって閉弁するように構成しても良い。
本実施形態では、直接噴射式のエンジンとして、直噴ディーゼルエンジンを採用しているが、直接噴射式のエンジンとして、直噴ガソリンエンジンを採用しても良い。
また、エンジンの運転状況である、エンジン回転数、エンジン負荷、噴射段数、噴射量または噴射圧のうちの少なくとも1つ以上に応じて第1、第2のモードを使い分けても良い。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
2 ECU(制御部)
4 ノズルボディ
6 アウタニードル
7 インナニードル
8 アクチュエータ
9 アクチュエータ
10 噴孔
11 噴孔の入口
12 サック室
Claims (6)
- エンジンの燃焼室内に燃料を噴射する噴孔(10)、およびこの噴孔の入口(11)が開口したサック室(12)を先端に有する筒状のノズルボディ(4)と、
このノズルボディ内に軸方向に移動可能に収容される筒状のアウタニードル(6)と、 このアウタニードルの内周に軸方向に摺動可能に収容されて、前記アウタニードルの先端から前記サック室内に突き出るインナニードル(7)と、
前記アウタニードルと前記インナニードルとを互いに独立して軸方向に駆動するアクチュエータ(8、9)と、
このアクチュエータを通電制御する制御部(2)と
を備え、
前記ノズルボディの内壁(13)に対して前記アウタニードルの先端を離着座させることで、燃料の噴射を開始したり停止したりする燃料噴射装置において、
前記インナニードルが軸方向後端側に移動する側を上側、前記インナニードルが軸方向先端側に移動する側を下側と定義すると、
前記制御部は、前記アウタニードルを前記ノズルボディの内壁から離座させて燃料を噴射している時の前記インナニードルの状態に関し、第1、第2のモードを使い分け、
前記第1のモードは、前記インナニードルをその移動範囲における最下点から上側に移動させるモードであり、
前記第2のモードは、前記インナニードルが前記最下点に存在し続けるモードであり、 前記制御部は、少なくとも燃料の噴射量の指令値を含む前記エンジンの運転状況に応じて前記第1、第2のモードを使い分け、
前記噴射量の指令値は、前記第2のモードを使用する時の方が、前記第1のモードを使用する時よりも大きいことを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
前記エンジンの運転状況は、エンジン回転数および要求噴射量を含み、
前記制御部は、前記エンジン回転数と前記要求噴射量との関係で規定された境界線(BL)よりも前記要求噴射量が大きい場合には、前記第1モードを選択し、
且つ前記境界線よりも前記要求噴射量が小さい場合には、前記第2モードを選択することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置において、
前記エンジンの運転状況は、エンジン回転数および要求トルクを含み、
前記制御部は、前記エンジン回転数と前記要求トルクとの関係で規定された境界線(BL)よりも前記要求トルクが大きい場合には、前記第1モードを選択し、
且つ前記境界線よりも前記要求トルクが小さい場合には、前記第2モードを選択することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
前記第1のモードを使用する時には、前記インナニードルの先端は前記噴孔の入口上端(11a)よりも上側にあり、
前記第2のモードを使用する時には、前記インナニードルの先端は前記噴孔の入口下端(11b)よりも下側にあることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
前記最下点とは、前記サック室の底面(14)に着座させたときの位置のことであることを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
前記インナニードルは、前記アウタニードルの内周に摺接する摺動部(17)、および前記アウタニードルの先端から突き出した突出部(53)を有し、
前記突出部の先端には、前記摺動部よりも拡径した拡径部(55)が存在していることを特徴とする燃料噴射装置。
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