JP6319235B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁を備えた燃料噴射装置に係わる。
従来より、ノズルボディおよびニードルを備え、ノズルボディの内壁に対しニードルを離着座させることで、燃料の噴射を開始したり停止したりする燃料噴射ノズルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この燃料噴射ノズルは、ニードルを軸方向に駆動するアクチュエータとともに燃料噴射弁を構成している。
ところで、エンジンの低負荷運転時のような燃料の噴射量の指令値が小さい小噴射量時には、冷却損失を低減するため、高分散特性の燃料噴霧が有効であるとされている。
また、エンジンの高負荷運転時のような燃料の噴射量の指令値が大きい大噴射量時には、高出力化を図るため、短時間で燃焼室の外側空間まで到達し、短時間で空気と混合、燃焼することができる強貫徹特性の燃料噴霧が有効であるとされている。
したがって、小噴射量時に、高分散特性の燃料噴霧を実現し、大噴射量時に、強貫徹特性の燃料噴霧を実現することが要望されている。
なお、特許文献1には、小噴射量時および大噴射量時に係わらず、燃料の噴霧貫徹力を強くすることが開示されているが、上記の要望や課題について何ら示唆していない。
特開2015−034486号公報
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、小噴射量時に、高分散特性の燃料噴霧を実現することができ、大噴射量時に、強貫徹特性の燃料噴霧を実現することのできる燃料噴射装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、制御部は、アウタニードルをノズルボディの内壁から離座させて燃料を噴射している時のインナニードルの状態に関し、第1、第2のモードを使い分けしている。
第1のモードは、インナニードルをその移動範囲における最下点から上側に移動させるモードである。
第2のモードは、インナニードルがその移動範囲における最下点に存在し続けるモードである。
そして、制御部は、少なくとも燃料の噴射量の指令値を含むエンジンの運転状況に応じて第1、第2のモードを使い分けしている。噴射量の指令値は、第2のモードを使用する時の方が、第1のモードを使用する時よりも大きくなっている。
これによって、第1のモードを使用する時には、アウタニードルとインナニードルをともに上側に駆動するようにアクチュエータを制御する。これにより、ノズルボディの内壁に沿って流れる燃料流れは、サック室の底面で旋回した燃料渦流れの一部を取り込みながら噴孔内に流入し、噴孔内に螺旋状の速度成分を多く有する噴流を形成する。これにより、噴孔の出口において噴射方向に直交する速度成分を多く持つ流れを形成し、分散力が強い燃料噴霧が得られる。
一方、第2のモードを使用する時には、アウタニードルのみを上側に駆動するようにアクチュエータを制御する。これにより、サック室内に流入した燃料は、サック室内に突き出しているインナニードルにガイドされ、整流化された後に噴孔に流入する。このため、貫徹力が強い燃料噴霧が得られる。
したがって、第1のモードを使用する小噴射量時に、高分散特性の燃料噴霧を実現することができる。また、第2のモードを使用する大噴射量時に、強貫徹特性の燃料噴霧を実現することができる。
燃料噴射装置の概略構成を示した構成図である(実施形態1)。 燃料噴射弁の要部を示した断面図である(実施形態1)。 燃料噴射弁の要部を示した断面図である(実施形態1)。 燃料噴射弁の要部を示した断面図である(実施形態1)。 (a)は噴射量指令値とエンジン回転数との関係を示した2次元マップで、(b)は要求噴射量とエンジン回転数との関係を示した2次元マップである(実施形態1)。 (a)は要求トルクとエンジン回転数との関係を示した2次元マップで、(b)はアクセル開度とエンジン回転数との関係を示した2次元マップである(実施形態1)。 高分散モード時におけるサック室内の燃料流れの様子を示した説明図である(実施形態1)。 強貫徹モード時におけるサック室内の燃料流れの様子を示した説明図である(実施形態1)。 (a)は、多段噴射における各噴射の噴射率を示した説明図で、(b)は噴射量と燃料の噴霧特性との関係を示した説明図である(実施形態1)。 高分散モード時におけるサック室内の燃料流れの様子を示した説明図である(実施形態2)。 強貫徹モード時におけるサック室内の燃料流れの様子を示した説明図である(実施形態2)。 燃料噴射装置の概略構成を示した構成図である(実施形態3)。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
[実施形態1の構成]
図1ないし図9は、本発明を適用した実施形態1を示したものである。
本実施形態の燃料噴射装置は、エンジンの気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁1と、この燃料噴射弁1の燃料噴射を制御する制御部(以下、ECUと呼ぶ)2とを備えている。 燃料噴射装置は、ディーゼルエンジン用の燃料噴射システムとして知られるコモンレールシステムによって構成されている。
コモンレールシステムは、燃料タンクTから吸入した燃料を加圧する燃料ポンプPと、この燃料ポンプPから吐出された高圧燃料が導入されるコモンレールRと、このコモンレールRから高圧燃料が分配供給される複数の燃料噴射弁1とを備えている。
燃料噴射弁1は、内部にニードル収容孔が形成されたハウジング3を備えている。このハウジング3は、ノズルボディ4とインジェクタボディ5とを備えている。なお、図1では、ノズルボディ4とインジェクタボディ5との間に境界線が示されていないが、ノズルボディ4とインジェクタボディ5とは別体部品であり、リテーニングナットにより一体化されている。
燃料噴射弁1は、ノズルボディ4内に軸方向に移動可能に収容される円筒状のアウタニードル6と、このアウタニードル6の内周に軸方向に移動可能に収容される円柱状のインナニードル7と、アウタニードル6とインナニードル7とを互いに独立して軸方向に駆動するアクチュエータ8、9とを備えている。
ノズルボディ4の先端には、燃料噴射を行う複数の噴孔10、およびこれらの噴孔10の入口11が開口したサック室12が設けられている。
ノズルボディ4の先端側の内壁には、アウタニードル6の先端が離着座する円錐状のシート面13が設けられている。
サック室12の先端には、インナニードル7の先端が離着座する球面形状の底面14が設けられている。なお、底面14の形状を円錐形状としても良い。
ノズルボディ4のニードル収容孔内には、アウタニードル6の後端側の摺動部15を摺動可能に支持する筒状のノズルシリンダ16が設置されている。また、ニードル収容孔内には、インナニードル7の後端側の摺動部17を摺動可能に支持する筒状のノズルシリンダ18が設置されている。
なお、摺動部17の軸方向先端側には、摺動部17よりも拡径した拡径部19が設けられている。また、複数の噴孔10の各入口11は、ノズルボディ4の内壁で開口している。また、複数の噴孔10の各出口20は、ノズルボディ4の外壁で開口している。また、複数の噴孔10は、各出口20からエンジンの気筒内に燃料を噴射する。
ニードル収容孔内には、燃料溜まり室21、制御室22、23等が形成されている。
燃料溜まり室21は、燃料流路24と燃料流路25との間に形成されている。この燃料溜まり室21内に導入される燃料圧は、アウタニードル6に対して、軸方向後端側に付勢する付勢力として作用する。
制御室22は、摺動部15の端面と拡径部19の端面とノズルシリンダ16の内壁とで囲まれた空間である。この制御室22内に導入される燃料圧は、アウタニードル6に対して、軸方向先端側に付勢する付勢力として作用する。
制御室23は、摺動部17の端面と制御室23の天井面とノズルシリンダ18の内壁とで囲まれた空間である。この制御室23内に導入される燃料圧は、インナニードル7に対して、軸方向先端側に付勢する付勢力として作用する。また、制御室22は、燃料流路26を介して、燃料が導入または排出するように構成されている。
燃料流路24は、ノズルボディ4の内壁とノズルシリンダ16の外壁およびアウタニードル6の外壁との間に形成されている。
燃料流路25は、ノズルボディ4の内壁とアウタニードル6の外壁との間に形成されている。
制御室23、燃料流路24および燃料流路26の入口側には、燃料供給通路27が接続している。この燃料供給通路27は、燃料系の高圧側に設けられるコモンレールRから高圧燃料が導入される。
燃料流路26の出口側には、燃料通路28が接続している。また、制御室23の出口側には、燃料通路29が接続している。
燃料通路28は、燃料流路26を介して、制御室22と制御弁室31とを連通している。また、燃料通路29は、制御室23と制御弁室32とを連通している。
アウタニードル6の先端には、シート面13に対し離着座して燃料流路25を開閉する円環状のシート部33が設けられている。このシート部33は、ニードルスプリング34の付勢力によってノズルボディ4のシート面13に突き当てられている。
ニードルスプリング34は、アウタニードル6を軸方向先端側に付勢している。
インナニードル7の先端には、底面14に対し離着座する突部35が設けられている。この突部35は、ニードルスプリング36の付勢力によって底面14に突き当てられている。
ニードルスプリング34は、インナニードル7を軸方向先端側に付勢している。
なお、アウタニードル6およびインナニードル7の詳細は、後述する。
ここで、ハウジング3のアクチュエータ収容孔内には、アクチュエータ8、9等が収容されている。また、制御弁室31、32内には、制御弁41、42等がそれぞれ収容されている。
アクチュエータ8、9は、電荷の充放電により軸方向に伸縮するピエゾ素子をその軸方向に多数積層してなるピエゾ素子積層体を備えている。このピエゾ素子積層体は、一対のピエゾリード端子間に、ECU2からピエゾ充電電圧がそれぞれ印加される。
燃料噴射弁1では、ピエゾ素子積層体の特徴である駆動力の大きさに対する伸長量の不足分を補うという目的で、アクチュエータ8、9と制御弁41、42との間に変位拡大機構を備えている。
ここで、アクチュエータ8と制御弁41との間の変位拡大機構と、アクチュエータ9と制御弁42との間の変位拡大機構との構成は、同じであるため、一方の構成のみを説明し、他方の構成の説明が省略する。
変位拡大機構は、ピエゾピストン43とバルブピストン44との受圧面積比に応じてピエゾ素子積層体の伸長変位を拡大してバルブピストン44に伝える。
変位拡大機構は、ピエゾ素子積層体の伸縮変位を受けてピエゾ素子積層体と一体移動可能に連結したピエゾピストン43と、制御弁41と一体移動可能に連結したバルブピストン44と、燃料が充填された油密室45とを備えている。この変位拡大機構は、ピエゾ素子積層体の変位方向と同一方向に制御弁41を駆動するように構成されている。
変位拡大機構は、バルブピストン44の変位を制御弁41に伝えて、制御弁41を閉弁状態から開弁状態へ強制的に開弁動作させる変位伝達ピン46と、ピエゾ素子積層体にプリセット荷重を当てるピエゾスプリングとを備えている。
なお、ピエゾスプリングの図示は、省略する。
制御弁41、42は、制御弁室31、32内に往復移動可能にそれぞれ収容されている。これらの制御弁41、42は、変位伝達ピン46を介してバルブピストン44に強制的に開弁駆動される。また、制御弁41、42は、制御弁室31、32の各低圧ポートをそれぞれ開閉する。
制御弁室31、32には、連通ポートおよび低圧ポートがそれぞれ設けられている。
制御弁室31、32の各連通ポートには、燃料通路28、29がそれぞれ接続されている。
制御弁室31、32の各低圧ポートには、燃料排出通路47が接続されている。
制御弁41、42は、アクチュエータ8、9の伸縮変位により開弁駆動されると、制御室22、23から燃料排出通路47を介して燃料系の低圧側へ燃料を流出させる。
ここで、制御弁41、42には、リターンスプリングの付勢力が作用している。
なお、リターンスプリングの図示は省略している。
ここで、燃料噴射弁1は、アクチュエータ8への通電に伴う伸長変位によって制御弁41が閉弁状態から開弁状態へ動作すると、制御弁室31の低圧ポートが開放される。このとき、制御室22、燃料通路28および制御弁室31内の高圧燃料は、低圧ポートおよび燃料排出通路47を介して燃料系の低圧側へ流出する。これにより、制御室22内の燃料圧は、ニードル開弁圧以下に素早く低下する。このため、図2および図3に示したように、シート部33がシート面13から離座してエンジンの燃焼室内への燃料噴射が開始される。
また、燃料噴射弁1は、アクチュエータ8への通電を停止すると、ピエゾスプリングの付勢力によってアクチュエータ8が収縮変位する。アクチュエータ8の収縮変位によって制御弁41が開弁状態から閉弁状態へ動作すると、制御弁室31の低圧ポートが閉鎖される。これにより、燃料系の低圧側への流出が止まり、燃料噴射弁1の外部から燃料供給通路27を介して高圧燃料が制御室22内に導入される。これにより、制御室22内の燃料圧は、ニードル閉弁圧以上に素早く上昇する。このため、図4に示したように、シート部33がシート面13に着座するため、エンジンの燃焼室内への燃料噴射が終了する。
[実施形態1の特徴]
ここで、アウタニードル6とインナニードル7が軸方向後端側に移動する側を上側、アウタニードル6とインナニードル7が軸方向先端側に移動する側を下側と呼ぶ場合がある。
アウタニードル6は、ノズルシリンダ16の内周に摺接する摺動部15を有している。このアウタニードル6は、内部にインナニードル7を摺動可能に嵌合する摺動孔51を有している。この摺動孔51は、アウタニードル6の先端面と後端面とで開口している。
アウタニードル6の外周には、燃料溜まり室21内の燃料圧を受けるフランジ52が設けられている。ノズルシリンダ16とフランジ52との間には、ニードルスプリング34が設置されている。
インナニードル7は、ノズルシリンダ18の内周に摺接する摺動部17を有している。このインナニードル7は、アウタニードル6の先端面からサック室12内に突き出した突出部53を有している。また、インナニードル7は、アウタニードル6の後端面から燃料通路29内に突き出した突出部54を有している。また、インナニードル7は、アウタニードル6の摺動孔51の内周に摺接する摺動部56を有している。
拡径部19は、突出部54の外周に設けられている。
突部35は、突出部53の先端に設けられている。
ECU2には、CPU、ROM、RAM等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが内蔵されている。
そして、コモンレールに取り付けられた燃圧センサからの出力信号や、各種センサからの出力信号は、A/D変換回路でA/D変換れた後に、マイクロコンピュータに入力される。
ここで、マイクロコンピュータには、燃圧センサだけでなく、エアフロメータ、NEセンサ、Gセンサ、アクセル開度センサ等が接続されている。
NEセンサは、エンジンのクランクシャフトの回転角を電気信号に変換するピックアップコイルよりなり、例えば15°CA毎にNEパルス信号をECU2に対して出力する。 ECU2は、NEセンサから出力されたNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転数NEを検出するための回転速度検出手段としての機能を有している。
Gセンサは、エンジンの各気筒の吸気バルブまたは排気バルブを駆動するカムシャフトの回転角を電気信号をECU2に対して出力する。
ECU2は、NEセンサおよびGセンサを使用して、各気筒の圧縮上死点TDC、エンジン回転数NEおよびクランク角CAを検出して、燃料噴射を行う気筒を判別する。
ECU2は、エンジンの運転状態に応じて、燃料の噴射圧力の目標値を算出する。ECU2は、燃圧センサの出力信号と噴射圧力の目標値との偏差に応じて、燃料ポンプに与える制御指令値を算出し、ポンプ駆動回路にポンプ制御信号を出力する。
また、ECU2は、各気筒の1回の燃焼サイクル中における燃料噴射弁1からの燃料噴射を複数回に分割して行う多段噴射を実施する噴射制御手段を備えている。
この噴射制御手段は、各気筒の一燃焼サイクル中に、エンジンの燃焼トルクと成り得るメイン噴射(Main)に先立って、メイン噴射よりも噴射量が小量のパイロット噴射(pilot)を指令するように構成されている。
なお、メイン噴射は、圧縮上死点近傍で行われる。
また、噴射制御手段は、各気筒の一燃焼サイクル中に、メイン噴射の後に、メイン噴射よりも噴射量が小量のアフター噴射(after)を指令するように構成されている。
すなわち、本実施形態では、パイロット噴射、メイン噴射およびアフター噴射の順に多段噴射が行われる。
なお、パイロット噴射やアフター噴射は、1回以上行われる。これにより、エンジンから排出される排気ガスに含まれるPM排出量を低減することができる。
また、ECU2は、エンジンの運転状態に対応して要求噴射量(Q)を算出する噴射量決定手段を備えている。
具体的には、アクセル開度センサによって検出されるアクセル開度(AO)とエンジン回転数(NE)とに基づいて、エンジン負荷に応じて要求トルク(TO)を生成するための要求噴射量(Q)を算出する。
また、ECU2は、エンジンの運転状態に対応して要求トルク(TO)を算出するトルク決定手段を備えている。この場合、アクセル開度とエンジン回転数とから要求トルク(TO)を算出しても良い。また、アクセル開度のみから要求トルク(TO)を算出しても良い。
なお、アクセル開度をエンジン負荷として使用しても良い。
また、ECU2は、要求噴射量とエンジン回転数とに基づいて、各気筒の一燃焼サイクル中での多段噴射における噴射段数を算出する噴射段数決定手段を備えている。
なお、要求トルクとエンジン回転数とに基づいて、多段噴射における噴射段数を算出しても良い。
また、ECU2は、噴射段数によって決められた各噴射における目標噴射量、噴射開始時期の指令値、噴射量の指令値等を算出する指令値決定手段を備えている。
具体的には、要求噴射量とエンジン回転数とに基づいて、噴射時期の指令値を算出する。また、要求噴射量と燃圧とに基づいて、気筒毎の燃料噴射弁1に対する噴射量の指令値(TQ)を算出する。
ECU2は、アウタニードル6をシート面13から離座させて燃料を噴射している時のインナニードル7の状態に関し、第1、第2のモードを使い分けしている。
第1のモードは、インナニードル7をサック室12の底面14から軸方向後端側に移動させるモードである。
一方、第2のモードは、インナニードル7がサック室12の底面14に存在し続けるモードである。
また、ECU2は、エンジンの運転状態に応じて第1、第2のモードを使い分けしている。
ここで、第1のモードを高分散モード、第2のモードを強貫徹モードと呼ぶ場合がある。
そして、図5(a)は、縦軸が噴射量指令値(TQ)を示し、横軸がエンジン回転数(NE)を示す。この図5(a)の2次元マップには、噴射量指令値とエンジン回転数との関係で規定された境界線BLが示されている。
そして、上記の噴射量の指令値は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、噴射量指令値が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹噴霧SFを実現するため、強貫徹モードが選択される。逆に、噴射量指令値が、境界線BLよりも小さい場合には、貫徹力を弱くして高拡散噴霧WFを実現するため、高分散モードが選択される。
また、図5(b)は、縦軸が要求噴射量(Q)を示し、横軸がエンジン回転数(NE)を示す。この図5(b)の2次元マップには、要求噴射量とエンジン回転数との関係で規定された境界線BLが示されている。
そして、上記の要求噴射量は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、要求噴射量が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、要求噴射量が、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
また、図6(a)は、縦軸が要求トルク(TO)を示し、横軸がエンジン回転数(NE)を示す。この図6(a)の2次元マップには、要求トルクとエンジン回転数との関係で規定された境界線BLが示されている。
そして、上記の要求トルクは、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、要求トルクが、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、要求トルクが、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
また、図6(b)は、縦軸がアクセル開度(AO)を示し、横軸がエンジン回転数(NE)を示す。この図6(b)の2次元マップには、アクセル開度とエンジン回転数との関係で規定された境界線BLが示されている。
そして、上記のアクセル開度は、強貫徹モードを使用する時の方が、高分散モードを使用する時よりも大きくなっている。
よって、アクセル開度が、境界線BLよりも大きい場合には、強貫徹モードが選択される。逆に、アクセル開度が、境界線BLよりも小さい場合には、高分散モードが選択される。
ここで、ECU2は、図5および図6に示したいずれかのデータを使用して、高分散モードを実施するか、強貫徹モードを実施するかを決定する。また、4つのデータのうちの少なくとも2つのデータを使用して、高分散モードを実施するか、強貫徹モードを実施するかを決定しても良い。なお、要求噴射量(Q)、要求トルク(TO)やアクセル開度(AO)が大きい程、噴射量の指令値が大きくなる。
高分散モードを使用する時、すなわち、インナニードル7がその移動範囲における最下点に位置している時には、図2に示したように、インナニードル7の突部35は噴孔10の入口上端11aよりも上側にある。
強貫徹モードを使用する時には、図4に示したように、突部35は噴孔10の入口下端11bよりも下側にある。
これによって、高分散モードを使用する時には、図7に示したように、アウタニードル6とインナニードル7をともに上側に駆動するようにアクチュエータ8、9を制御する。これにより、燃料流路25からサック室12内に燃料が流入する。そして、ノズルボディ4の内壁、つまりサック室12の周壁面に沿って下側に流れる燃料流れF1に、サック室12の底面14で旋回した燃料渦流れF2の一部が取り込まれる。このため、噴孔10内を通過する燃料流れF3が螺旋状の速度成分を多く有する噴流を形成する。したがって、噴孔10の出口20において噴射方向に直交する成分を多く持つ流れを形成し、エンジンの燃焼室内に、高拡散噴霧WFが噴射される。
一方、強貫徹モードを使用する時には、図8に示したように、アウタニードル6のみを上側に駆動するようにアクチュエータ8を制御する。これにより、燃料流路25からサック室12内に流入した燃料は、サック室12内に突き出している突出部53の外面にガイドされて下側に向かう。そして、突出部53の外面とサック室12の周壁面との狭い空間内を流れる間に整流化され、その後に噴孔10に流入する。したがって、エンジンの燃焼室内に、強貫徹噴霧SFが噴射される。
また、一回の燃焼サイクル中の多段噴射時において、それぞれの燃料噴射について高分散モードと強貫徹モードとを切り替えても良い。
そして、図9(a)は、縦軸が燃料の噴射率を示し、横軸がクランク角CAを示す。
また、パイロット噴射やアフター噴射時には、図9(b)に示したように、貫徹力を弱くして高拡散噴霧WFを実現するため、高分散モードが選択される。また、メイン噴射時には、図9(b)に示したように、強貫徹噴霧SFを実現するため、強貫徹モードが選択される。
[実施形態1の効果]
以上のように、比較的負荷が低く、総燃料噴射量が少ない運転条件での燃料噴射の場合、あるいはパイロット噴射やアフター噴射等のような噴射量指令値が小さい場合には、高分散モードが選択される。このように小噴射量時には、分散力が強い高拡散噴霧WFを得ることができるので、燃料噴霧が燃焼室壁面に到達し難くなる。これにより、エンジンの冷却損失を低減できる。また、アフター燃焼では、高拡散噴霧WFによって燃料噴射弁1の噴孔10近傍で噴霧の角度を拡大することができる。これにより、アフター噴射時に比較的O2 が多く残存している燃料噴射弁1近傍で燃料を燃焼させることができる。
一方、比較的負荷が高く、総燃料噴射量が多い運転条件での燃料噴射の場合には、強貫徹モードが選択される。このように大噴射量時には、貫徹力が強い強貫徹噴霧SFを得ることができるので、燃料噴霧がより遠くまで到達する。これにより、燃焼室内の空気利用率が上がり、良好な燃焼状態が得られ、高出力化を図ることができる。また、エンジンから排出される排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)の排出量やスモークの排出量を低減できる。
したがって、小噴射量時に、高拡散噴霧WFを実現することができ、大噴射量時に、強貫徹噴霧SFを実現することができる。
[実施形態2の構成]
図10および図11は、本発明を適用した実施形態2を示したものである。ここで、実施形態1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のインナニードル7は、アウタニードル6の摺動孔51の内周に摺接する摺動部56、およびアウタニードル6の先端面から突き出した突出部53を有している。
突出部53の先端には、摺動部56よりも拡径した拡径部55が存在している。
ここで、高分散モード時には、図10に示したように、突出部53の最長径φdiと、噴孔10より上側のサック室12の入口径φDsと、複数の噴孔10の流路面積の総和である噴孔総流路面積Sとの関係において、下記の演算式が成立する。
[数1]
S<(π/4)×(Ds2 −di2
これは、噴孔絞りで最も流速が絞られるようにするためである。なお、噴孔絞りとは、複数の噴孔10の絞り量で燃料の噴射量が決まる状態である。
一方、強貫徹モード時には、図11に示したように、サック室12内にインナニードル7の拡径部55を設け、噴孔10の入口11方向への燃料流れの成分を作るとともに、サック室12内における空間容積を低減し、渦の発生を抑制することができる。
サック室12内に存在する突出部53の最長径φdiは、摺動孔51内に収容されているインナニードル径φDiよりも大きく、その最長径φdiは、噴孔10の入口上端11aから入口下端11bまでの間にある。
以上のように、本実施形態の燃料噴射装置においては、実施形態1と同様な効果を奏する。
なお、本実施形態の拡径部55の先端57は、底面14に対して離着座可能となっている。
[実施形態3の構成]
図12は、本発明を適用した実施形態3を示したものである。ここで、実施形態1及び2と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施形態のインナニードル7は、その突出部54の外周に摺動可能な円筒状のスリーブ61を有している。突出部54は、スリーブ61の後端面から突き出した部分に、スリーブ61の摺動孔62よりも拡径したフランジ63を有している。
スリーブ61は、ノズルシリンダ18に摺動可能に支持される摺動部17を有している。このスリーブ61は、スプリング64の付勢力によってノズルシリンダ16の座面65に突き当てられている。
また、インナニードル7は、フランジ63が、ニードルスプリング66の付勢力によってスリーブ61の座面67に突き当てられている。
これにより、インナニードル7は、その移動範囲の最下点に位置している時に、アウタニードル6のリフト量に係わらず、スリーブ61が座面65に当接し、フランジ63が座面66に当接するため、突部35がサック室12の底面14に着座しない。
ここで、インナニードル7の移動範囲における最下点に位置している時に、インナニードル7の突部35は噴孔10の入口11下端よりも下側にあるが、サック室12の底面14に当接していない。
この場合、サック室12の内圧が高圧になった時に、上側方向に作用する燃料圧を受ける面積が増える。このため、インナニードル7の動作応答性が向上するので、強貫徹噴霧と高拡散噴霧との切り替えを高速で行うことができる。
以上のように、本実施形態の燃料噴射装置においては、実施形態1及び2と同様な効果を奏する。
[変形例]
本実施形態では、本発明を、サプライポンプまたはコモンレールから導入された高圧燃料をエンジンの燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁1に適用した例を説明したが、本発明を、列型燃料ポンプや分配型燃料ポンプ等の燃料噴射ポンプから燃料溜まり室の内部に燃料が圧送され、燃料溜まり室の燃料圧がリターンスプリングの付勢力よりも上回るとニードルが開弁して、直接噴射式のエンジンの燃焼室内に直接噴射する燃料噴射弁1に適用しても良い。
本実施形態では、本発明を、燃料噴射時に、全閉位置からフルリフト位置までアウタニードル6がリフトするタイプの燃料噴射弁1に適用した例を説明したが、本発明を、エンジンの要求噴射量が所定値よりも小さい小噴射量の場合、全閉位置から低リフト位置までアウタニードル6がリフトし、また、エンジンの要求噴射量が所定値よりも大きい大噴射量の場合、全閉位置から高リフト位置までアウタニードル6がリフトするリフト量可変型の燃料噴射弁1に適用しても良い。あるいは、燃料の噴射期間中に最大リフト量が変化するリフト量可変型の燃料噴射弁1に適用しても良い。
なお、全閉位置からフルリフト位置までアウタニードル6がリフトするタイプの燃料噴射弁1の場合でも、アクチュエータへの通電時間が短い場合には、全閉位置からフルリフト位置まで軸方向後端側に移動しても低リフト位置までしかアウタニードル6がリフトしない場合も有り得る。
本実施形態では、アウタニードル6とインナニードル7を開弁駆動するアクチュエータとして、アウタニードル6とインナニードル7の直上に設けられる制御室内の燃料圧を調整し、アウタニードル6とインナニードル7の開閉動作を制御するピエゾアクチュエータを採用しているが、制御室内の燃料圧を調整し、アウタニードル6とインナニードル7の開閉動作を制御するソレノイドバルブを採用して良い。
また、燃料噴射ノズル1のアウタニードル6とインナニードル7を、ソレノイドアクチュエータやピエゾアクチュエータの駆動力によって直接開弁駆動し、リターンスプリングの付勢力によって閉弁するように構成しても良い。
本実施形態では、2つのアクチュエータ8、9によってアウタニードル6とインナニードル7とを互いに独立して軸方向に駆動しているが、1つのアクチュエータによってアウタニードル6とインナニードル7とを互いに独立して軸方向に駆動しても良い。
本実施形態では、直接噴射式のエンジンとして、直噴ディーゼルエンジンを採用しているが、直接噴射式のエンジンとして、直噴ガソリンエンジンを採用しても良い。
また、エンジンの運転状況である、エンジン回転数、エンジン負荷、噴射段数、噴射量または噴射圧のうちの少なくとも1つ以上に応じて第1、第2のモードを使い分けても良い。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
1 燃料噴射弁
2 ECU(制御部)
4 ノズルボディ
6 アウタニードル
7 インナニードル
8 アクチュエータ
9 アクチュエータ
10 噴孔
11 噴孔の入口
12 サック室

Claims (6)

  1. エンジンの燃焼室内に燃料を噴射する噴孔(10)、およびこの噴孔の入口(11)が開口したサック室(12)を先端に有する筒状のノズルボディ(4)と、
    このノズルボディ内に軸方向に移動可能に収容される筒状のアウタニードル(6)と、 このアウタニードルの内周に軸方向に摺動可能に収容されて、前記アウタニードルの先端から前記サック室内に突き出るインナニードル(7)と、
    前記アウタニードルと前記インナニードルとを互いに独立して軸方向に駆動するアクチュエータ(8、9)と、
    このアクチュエータを通電制御する制御部(2)と
    を備え、
    前記ノズルボディの内壁(13)に対して前記アウタニードルの先端を離着座させることで、燃料の噴射を開始したり停止したりする燃料噴射装置において、
    前記インナニードルが軸方向後端側に移動する側を上側、前記インナニードルが軸方向先端側に移動する側を下側と定義すると、
    前記制御部は、前記アウタニードルを前記ノズルボディの内壁から離座させて燃料を噴射している時の前記インナニードルの状態に関し、第1、第2のモードを使い分け、
    前記第1のモードは、前記インナニードルをその移動範囲における最下点から上側に移動させるモードであり、
    前記第2のモードは、前記インナニードルが前記最下点に存在し続けるモードであり、 前記制御部は、少なくとも燃料の噴射量の指令値を含む前記エンジンの運転状況に応じて前記第1、第2のモードを使い分け、
    前記噴射量の指令値は、前記第2のモードを使用する時の方が、前記第1のモードを使用する時よりも大きいことを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
    前記エンジンの運転状況は、エンジン回転数および要求噴射量を含み、
    前記制御部は、前記エンジン回転数と前記要求噴射量との関係で規定された境界線(BL)よりも前記要求噴射量が大きい場合には、前記第1モードを選択し、
    且つ前記境界線よりも前記要求噴射量が小さい場合には、前記第2モードを選択することを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置において、
    前記エンジンの運転状況は、エンジン回転数および要求トルクを含み、
    前記制御部は、前記エンジン回転数と前記要求トルクとの関係で規定された境界線(BL)よりも前記要求トルクが大きい場合には、前記第1モードを選択し、
    且つ前記境界線よりも前記要求トルクが小さい場合には、前記第2モードを選択することを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
    前記第1のモードを使用する時には、前記インナニードルの先端は前記噴孔の入口上端(11a)よりも上側にあり、
    前記第2のモードを使用する時には、前記インナニードルの先端は前記噴孔の入口下端(11b)よりも下側にあることを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
    前記最下点とは、前記サック室の底面(14)に着座させたときの位置のことであることを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の燃料噴射装置において、
    前記インナニードルは、前記アウタニードルの内周に摺接する摺動部(17)、および前記アウタニードルの先端から突き出した突出部(53)を有し、
    前記突出部の先端には、前記摺動部よりも拡径した拡径部(55)が存在していることを特徴とする燃料噴射装置。
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