JP5260222B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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本発明は、高圧ポンプから吐出され蓄圧手段で蓄圧された高圧燃料を燃料噴射弁に供給し、該燃料噴射弁の針弁をリフトさせることによりノズルの噴孔からエンジンの燃焼室内に高圧燃料を噴射するように構成された蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁に関する。
ディーゼルエンジンなどに用いられる燃料噴射装置として、蓄圧式(コモンレール式)燃料噴射装置が知られている。蓄圧式燃料噴射装置は、高圧ポンプにより加圧された高圧燃料をコモンレール(蓄圧器)内にて所定の圧力に保持して蓄え、該コモンレール内に蓄えられた高圧燃料をエンジンの燃料噴射弁に送給し、該燃料噴射弁を電磁式アクチュエータを備えた制御弁で開閉制御することにより該燃料噴射弁からエンジンの燃焼室へ高圧燃料を噴射する構成を備えている。このような蓄圧式燃料噴射装置は、噴射圧力の高圧化を図りつつ噴射タイミング等の噴射条件を最適に制御可能で高精度の燃料噴射制御を可能としており、エンジンの高出力化、低燃費化、及びNOx排出量の抑制が図れることから、近年多く採用されてきている。
図4は、従来の蓄圧式燃料噴射装置の一例を示す断面図である。同図に示すように蓄圧式燃料噴射装置は、燃料タンク20から汲み上げられた燃料が順次送られる高圧ポンプ21と蓄圧器22と、該蓄圧器22から送給された高圧燃料が供給される燃料噴射弁100とから構成される。前記燃料噴射弁100は、先端部にノズル1が設けられ、ノズル先端部には燃料を噴射する噴孔4が設けられている。ノズル1の内周穴には針弁2が往復摺動可能に嵌合されている。燃料の無噴射時には、針弁2の先端部がノズル1のシート部5aに当接して噴孔4が閉じられ、高圧燃料が燃料溜り5に貯留される。前記ノズル1は、ノズル支持リング3により噴射弁本体7に固定されている。
前記噴射弁本体7の中央の孔7bには、コマンドピストン8が往復摺動可能に嵌入され、コマンドピストン8と針弁2は一体に往復動作する。該コマンドピストン8の下部には針弁ばね9aが介装され、該コマンドピストン8の背後には燃料が導入される制御室32が形成されている。前記蓄圧器22から供給される高圧燃料は、燃料入口管12a、燃料入口通路12を通って噴射弁本体7内に導入され、該噴射弁本体7内で分岐された2つの燃料通路のうち、燃料通路14aを通って燃料溜り5に燃料が供給されるとともに、他方の燃料通路14bを通ってインレットオリフィス13から制御室32に燃料が供給される。該制御室32内の燃料は、アウトレットオリフィス10からリーク通路16を通って外部へ流出するようになっている。
前記制御室32とリーク通路16は、制御弁ユニット15sにより開閉される。該制御弁ユニット15sは、ソレノイドコイル15及び制御弁9及び該制御弁9が固定されたアーマチュア15aによって構成される。
このような燃料噴射弁100において、燃料噴射時には、ソレノイドコイル15により、アーマチュア15a及び制御弁9が引き上げられ開くと、前記制御室32内がリークライン16に開放されて燃料通路14bをオープンにする。
これにより、燃料通路14aを通して燃料溜り5内に送られていた高圧燃料の圧力は、上記したように燃料通路14bがオープンになっているため、該高圧燃料の圧力が針弁2の下側から作用して、該針弁2をシート部5aから上方に離間させて該針弁2を開弁させる。そして、燃料溜り5内の高圧燃料は、シート部5aを通してノズル1の噴孔4からエンジンの燃焼室内に噴射される。
上記したように、燃料噴射弁において燃料噴射期間中は、制御弁をリフトさせることによって制御室内の燃料を流出させて圧力を低下させ、コマンドピストンを上方にリフトさせていた。このとき、制御室内の圧力、即ち制御室内に溜められた燃料がコマンドピストンの上端部を上方から押圧する圧力と、燃料溜り内に溜められた燃料が針弁を下方から押圧する圧力との圧力バランスを変化させることによって、コマンドピストンを上下させている。
ここで、制御室内の燃料の圧力により発生する力は通常ある一定値に定まる。その場合、コマンドピストンが移動する加速度は、一般的な物理の式 F=m×a(ここで、F:力、m:質量、a:加速度)で示されるように、対象物体の質量mに依存する。
コマンドピストンの加速度は、燃焼から考えられる適正値があるが、自由度としては加速度が大きい方がよく、その他のパラメータ(インレットオリフィス及びアウトレットオリフィス)によってコントロールされることが好ましい。
そこで、特許文献1(特開平9−42107号公報)には、コマンドピストンを、少なくとも制御室の油密が確保できる最小限の摺動部をなすコマンドピストンアウタ部と、それよりも小径で軽量の連結部をなすロッド部19とで形成することにより、コマンドピストンの重量を軽量にし、応答遅れをなくすようにした構成が開示されている。
特開平9−42107号公報
上記したように、従来の燃料噴射弁においては、コマンドピストンが縦方向に長く、質量が大きいものであった。このため、コマンドピストンの加速度を十分に得られず、開弁速度が遅くなり燃焼性能が悪化するという問題があった。特許文献1に記載されるように、コマンドピストンの一部を細くすることにより該コマンドピストンの質量を小さくすることができるが、コマンドピストンの長さは変わらないため加速度の増加量は僅かであった。
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、コマンドピストンの加速度を大きくすることができ、燃焼性能を向上させることが可能な蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、高圧ポンプから吐出され蓄圧手段にて蓄圧された燃料が供給される燃料噴射弁であって、
前記燃料噴射弁は、ノズル先端部に形成された噴孔を開閉する針弁と、該針弁と一体に往復動するコマンドピストンと、前記噴孔に連通した燃料溜りに前記燃料を供給する燃料通路と、前記コマンドピストンの背後に形成され前記燃料通路から分岐された燃料が導入される制御室と、制御弁を備えて前記制御室と外部との間を連通する燃料流出通路を開閉する制御弁ユニットとを備え、
前記制御弁ユニットにて前記流出通路を開放することにより前記針弁及び前記コマンドピストンをリフトさせて開弁し、前記燃料溜り内の燃料を前記噴孔から燃焼室内に噴射するように構成された蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁において、
前記制御弁ユニットがその上方に上部空間を介して配置されるとともに、
前記コマンドピストンの長さLcと径Dcの比がLc/Dc=5以下となるように該コマンドピストンを構成したことを特徴とする。
本発明によれば、コマンドピストンの長さLcと径Dcの比をLc/Dc=5以下とすることによりコマンドピストンを短小化でき、該コマンドピストンの質量が小さくなることによりコマンドピストンの加速度を大きくでき、燃焼性能を向上させることが可能となる。さらにその他の制御要素を燃料噴射弁の下方に集中させ、該制御弁ユニットの上方に上部空間を設けた構成とすることにより、制御ユニットへの電気配線等を収容するなど該上部空間を有効活用することが可能となる。
また、前記上部空間を前記燃料通路と連通し、該上部空間を前記蓄圧手段として機能する蓄圧室としたことを特徴とする。
これにより、上部空間を有効利用でき、また装置の小型化が可能となる。
さらに、前記コマンドピストンの長さLcと前記針弁の長さLnの比がLc/Ln=1.5以下となるように前記コマンドピストンを構成したことを特徴とする。
このようにコマンドピストンを構成することにより、該コマンドピストンの加速度をより一層大きくすることが可能となる。
以上記載のごとく本発明によれば、コマンドピストンの長さLcと径Dcの比をLc/Dc=5以下とすることによりコマンドピストンを短小化でき、該コマンドピストンの質量が小さくなることによりコマンドピストンの加速度を大きくでき、燃焼性能を向上させることが可能となる。さらにその他の制御要素を燃料噴射弁の下方に集中させ、該制御弁ユニットの上方に上部空間を設けた構成とすることにより、制御ユニットへの電気配線等を収容するなど該上部空間を有効活用することが可能となる。
また、制御ユニットの上方の上部空間を蓄圧室とすることにより、該上部空間を有効利用でき、また装置の小型化が可能となる。
さらにまた、コマンドピストンの長さLcと針弁の長さLnの比がLc/Ln=1.5以下となるようにコマンドピストンを構成することにより、該コマンドピストンの加速度をより一層大きくすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態に係る燃料噴射装置の軸心線に沿う断面図である。図1に示すように実施形態に係る燃料噴射装置は、燃料供給源である燃料タンク20から燃料を汲み上げて所定圧力で送り出す高圧ポンプ21と、該高圧ポンプ21から供給される燃料を所定の供給圧力に蓄圧する蓄圧器(コモンレール)22と、該蓄圧器22と燃料入口管12aで接続された燃料噴射弁100と、を備えている。
前記燃料噴射弁100は、蓄圧器22から供給された高圧燃料をエンジンの燃焼室内に噴射する弁であり、以下のように構成される。
前記燃料噴射弁100は、先端部に燃料を噴射する噴孔4が形成されたノズル1を備えている。該ノズル1は、その内周に針弁2が往復摺動可能に嵌合されており、燃料の無噴射時には、該針弁2の先端部が該ノズル1のシート部5aに当接されることにより噴孔4が閉じた状態となり、燃料が燃料溜り5に貯留される。
前記ノズル1は、ノズル支持リング3により噴射弁本体7に固定されている。
前記噴射弁本体7の中央の孔7bには、コマンドピストン8が往復摺動可能に嵌入されている。該コマンドピストン8の下部8aは前記針弁2の上端部に当接している。該コマンドピストン8と前記針弁2により弁体が形成され、これらは一体に往復動作する。該コマンドピストン8の下部8aと噴射弁本体7の間には針弁ばね9aが介装され、該針弁ばね9aは、無噴射時においては、針弁2の先端部をノズル1のシート部5aに圧接している。前記コマンドピストン8の背後には制御室32が形成されている。
前記制御室32は、前記コマンドピストン8の上部8bに臨んで形成されるとともに、インレットオリフィス13を通して後述する燃料通路14bに連通している。
前記噴射弁本体7の側部にはインレットコネクタ11が連結されており、該インレットコネクタ11内には燃料入口通路12が形成されている。該燃料入口通路12の入口側は、前記蓄圧器22から延設される燃料入口管12aに接続されている。
前記燃料入口通路12の出口側は噴射弁本体7内にて2つに分岐される。この分岐された一方の通路は制御室32に通じる燃料通路14bで、他方の通路は針弁2が臨む燃料溜り5に通じる燃料通路14aである。
前記燃料通路14bは制御室32に連通しており、該制御室32はアウトレットオリフィス10を介してリークライン16に連通している。また、前記燃料通路14aは燃料溜り5を介して噴孔4に連通している。
前記燃料噴射弁100の上方には制御弁ユニット15sが配置されている。該制御弁ユニット15sは、ソレノイドコイル15及び制御弁9及び該制御弁9が固定されたアーマチュア15a等によって構成される。前記制御弁9は、ソレノイドコイル15に供給する電流を制御することにより、アウトレットオリフィス10からリークライン16に繋がる燃料流出通路を開閉するようになっている。
上記構成を備えた蓄圧式燃料噴射装置において、燃料タンク20から汲み出されて高圧ポンプ21から所定圧力で送給された高圧燃料は、蓄圧器22にて蓄圧される。該蓄圧された高圧燃料は燃料入口管12a、燃料入口通路12を通って燃料噴射弁100に供給される。
燃料の無噴射時には、制御弁9が下方に位置して制御室32とリークライン16が閉じた状態にあり、制御室32内に保持された燃料の圧力、即ちコマンドピストン8と針弁2を下方に押し下げる圧力が、これらを押し上げる圧力よりも大となって、コマンドピストン8及び針弁2が下方に位置し、噴孔4を閉じている。
燃料の噴射時には、ソレノイドコイル15によりアーマチュア15a及び制御弁9が引き上げられ開くと、制御室32内がリークライン16に開放されて制御室32をオープンにする。これにより、制御室32内の高圧燃料がリークライン16に排出され、制御室32内の圧力降下が起きる。よって針弁2の下側から作用する高圧燃料の圧力が、制御室圧によりコマンドピストン8を下方に押圧する圧力と針弁ばね9aにより針弁を下方に押圧する圧力に打ち勝って、該針弁2をシート部5aから上方に離間させ該針弁2を開弁させる。そして、燃料溜り5内の高圧燃料はシート部5aを通してノズル1の噴孔4からエンジンの燃焼室内に噴射せしめられる。
このような燃料噴射弁100においては、制御室32内の圧力を変えることにより、コマンドピストン8及び針弁2に作用する上向き、下向きの力のバランスを変化させ、コマンドピストン8及び針弁2を上下させている。このとき、コマンドピストン8の加速度が大きい方が燃焼性能が高くなる。
そこで本実施形態では、コマンドピストン8の加速度を大きくする構成として、該コマンドピストン8を以下のように構成する。
該コマンドピストン8の長さは、図1中、コマンドピストンの下部8aから上部8bまでの長さLcであり、この長さLcとコマンドピストンの径Dcの比がLc/Dc=5以下となるように構成する。
上記構成を備えることによりコマンドピストン8は従来より短小化されるが、燃料噴射弁100自体の軸方向長さは、エンジンの大きさを含む設計事項により決まっているため、本実施形態では、前記制御弁ユニット15sの上方に上部空間50を形成している。
さらに好適には、前記コマンドピストン8の長さLcと前記針弁2の長さLnの比がLc/Ln=1.5以下となるようにコマンドピストン8を構成する。
図2に、本発明の実施形態と従来のコマンドピストンの加速度を比較した図を示す。図2(a)はコマンドピストンの長さLcと径Dcの比Lc/Dcに対する加速度比を示すグラフ、(b)はコマンドピストン長さLcと針弁長さLnの比Lc/Lnに対する加速度比を示すグラフである。
図2(a)に示すように従来のコマンドピストンはLc/Dcが17〜20の範囲にあり、一方、本実施形態のコマンドピストンはLc/Dcが5以下であるため、本実施形態のコマンドピストンは従来に比べて加速度を約4倍にすることができる。
同様に、図2(b)に示すように従来のコマンドピストンはLc/Lnが1.6〜2の範囲にあり、一方、本実施形態のコマンドピストンはLc/Lnが1.5以下であるため、本実施形態のコマンドピストンは従来に比べて加速度を約2倍にすることができる。このように、本実施形態によれば、コマンドピストン8の全高を短小化することができ、質量を小さくすることが可能で、延いては従来のコマンドピストンに比べてその加速度を2〜4倍にすることが可能となる。即ち、コマンドピストン8の質量を低減できることから、制御室32内の燃料による圧力が同じ場合、より大きな加速度を得ることができるものである。
図3に、本発明の実施形態と従来のコマンドピストンの針弁リフト時間を比較した図を示す。図3(a)は実施形態における針弁リフト位置と時間のグラフ、(b)は従来における針弁リフト位置と時間のグラフである。
図3(b)を参照して、図4に示した従来の燃料噴射弁を用いて、針弁2の開弁開始時からフルリフト時(L=0.5mm)までの時間Tを実測した結果、時間Tは1.4msecであった。ここから速度、加速度を計算すると、速度V=0.36(mm/msec)、加速度a=0.25(mm/msec)となった。
針弁2の開弁速度が遅いと燃料噴霧が大きくなり、燃焼性能に悪影響を及ぼすため、開弁速度を速くすることが求められる。そこで、針弁2の開弁開始時からフルリフト時までの時間を従来の半分にするため、リフト時間の目標値である時間Tを0.7msecとすると、速度V=0.71(mm/msec)、加速度a=1.02(mm/msec)となる。ここから、従来の加速度に比べて4倍の加速度とすることで、針弁2の開弁開始時からフルリフト時までの時間を従来の半分にでき、燃焼性能を確実に向上させることが可能であることがわかる。
従って、上記図2に示したように、本実施形態の構成を採用することでコマンドピストン8の加速度を4倍にすることができるため、燃焼性能を向上させることが可能となった。
また、上記したようにコマンドピストン8を短小化した構成とし、その他の制御要素を燃料噴射弁100の下方に集中させ、該制御弁ユニット15sの上方に上部空間50を設けた構成とすることにより、ソレノイドコイル15等への電気配線を収容するなど、該上部空間50を有効活用することが可能となる。また、コマンドピストン8の短小化に伴い変更される他の配置については、燃料噴射弁100に対する各種入出力の位置関係が従来系と変わらないまま上部空間50を介して下方に移動させた状態となっているため、本実施形態の蓄圧式燃料噴射装置を従来式噴射系(例えば機械式)に入れ替えて使用するレトロフィットが容易に可能となる。
また、前記上部空間50を前記燃料通路14a、14bと連通させ、蓄圧器22に変わって該上部空間50を蓄圧手段(レール)として機能する蓄圧室としてもよい。これにより、上部空間50を有効利用でき、また装置の小型化が可能となる。
本発明の燃料噴射弁は、コマンドピストンの加速度を大きくすることができ、燃焼性能を向上させることが可能であるため、蓄圧式燃料噴射装置に好適に用いることができる。
本発明の実施形態に係る燃料噴射装置の軸心線に沿う断面図である。 本発明の実施形態と従来のコマンドピストンの加速度を比較した図で、(a)はコマンドピストンの長さLcと径Dcの比Lc/Dcに対する加速度比を示すグラフ、(b)はコマンドピストン長さLcと針弁長さLnの比Lc/Lnに対する加速度比を示すグラフである。 本発明の実施形態と従来のコマンドピストンの針弁リフト時間を比較した図で、(a)は実施形態における針弁リフト位置と時間のグラフ、(b)は従来における針弁リフト位置と時間のグラフである。 従来の燃料噴射装置の軸心線に沿う断面図である。
符号の説明
1 ノズル
2 針弁
4 噴孔
7 噴射弁本体
8 コマンドピストン
9 制御弁
10 アウトレットオリフィス
13 インレットオリフィス
15s 制御弁ユニット
15 ソレノイドコイル
20 燃料タンク
21 高圧ポンプ
22 蓄圧器
50 上部空間
100 燃料噴射弁
Lc コマンドピストン長さ
Dc コマンドピストン径
Ln 針弁長さ

Claims (2)

  1. 高圧ポンプと、該高圧ポンプから吐出された燃料を蓄圧する蓄圧手段と、該蓄圧手段にて蓄圧された燃料が供給される燃料噴射弁と、を含む蓄圧式燃料噴射装置であって、
    前記燃料噴射弁は、ノズル先端部に形成された噴孔を開閉する針弁と、該針弁と一体に往復動するコマンドピストンと、前記噴孔に連通した燃料溜りに前記燃料を供給する燃料通路と、前記コマンドピストンの背後に形成され前記燃料通路から分岐された燃料が導入される制御室と、制御弁を備えて前記制御室と外部との間を連通する燃料流出通路を開閉する制御弁ユニットとを備え、
    前記制御弁ユニットにて前記流出通路を開放することにより前記針弁及び前記コマンドピストンをリフトさせて開弁し、前記燃料溜り内の燃料を前記噴孔から燃焼室内に噴射するように構成された蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁において、
    前記制御弁ユニット上方に上部空間を形成し、該上部空間を前記蓄圧手段として機能する蓄圧室として、該上部空間と前記燃料通路とを連通するとともに、
    前記コマンドピストンの長さLcと径Dcの比がLc/Dc=5以下となるように該コマンドピストンを構成したことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 高圧ポンプと、該高圧ポンプから吐出された燃料を蓄圧する蓄圧手段と、該蓄圧手段にて蓄圧された燃料が供給される燃料噴射弁と、を含む蓄圧式燃料噴射装置であって、
    前記燃料噴射弁は、ノズル先端部に形成された噴孔を開閉する針弁と、該針弁と一体に往復動するコマンドピストンと、前記噴孔に連通した燃料溜りに前記燃料を供給する燃料通路と、前記コマンドピストンの背後に形成され前記燃料通路から分岐された燃料が導入される制御室と、制御弁を備えて前記制御室と外部との間を連通する燃料流出通路を開閉する制御弁ユニットとを備え、
    前記制御弁ユニットにて前記流出通路を開放することにより前記針弁及び前記コマンドピストンをリフトさせて開弁し、前記燃料溜り内の燃料を前記噴孔から燃焼室内に噴射するように構成された蓄圧式燃料噴射装置の燃料噴射弁において、
    前記制御弁ユニット上方に上部空間を形成し、該上部空間を前記蓄圧手段として機能する蓄圧室として、該上部空間と前記燃料通路とを連通するとともに、
    前記コマンドピストンの長さLcと前記針弁の長さLnの比がLc/Ln=1.5以下となるように前記コマンドピストンを構成したことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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