JP5942797B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁は、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させるニードル制御室を備え、ニードル制御室の燃料圧力を制御することにより、ノズルニードルを開弁作動または閉弁作動させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、高圧部の高圧燃料をニードル制御室に供給する高圧供給通路が、ニードル制御室内に配置された高圧制御弁により開閉されるようになっている。この高圧制御弁は、ニードル制御室の圧力により高圧供給通路を閉じる向きに付勢される。
そして、高圧制御弁を開弁(すなわち、高圧供給通路が開)させてニードル制御室の燃料圧力を上げることにより、ノズルニードルが閉弁向きに移動して噴孔が閉じられる。
一方、ニードル制御室の燃料を外部の低圧部に排出させる排出通路が、排出制御弁によって開閉されるようになっている。
そして、排出制御弁を開弁(すなわち、排出通路を開)させてニードル制御室の燃料圧力を下げることにより、ノズルニードルが開弁向きに移動して噴孔が開かれ、燃料が噴孔から内燃機関の燃焼室に噴射される。
また、排出制御弁を閉弁(すなわち、排出通路を閉)させると、高圧制御弁が開弁してニードル制御室の燃料圧力が上がり、ノズルニードルが閉弁向きに移動して噴孔が閉じられる。
この排出制御弁の作動は、ECUにより制御される。より詳細には、ECUは、内燃機関の運転状態に基づいて噴射指令期間を算出して排出制御弁に駆動信号を出力する。なお、噴射指令期間は排出制御弁への駆動信号出力時間に相当する。そして、排出制御弁は駆動信号を受けている間は開弁し、その間は燃料が噴射される。
特表2009−528480号公報
しかしながら、排出制御弁が開弁してノズルニードルがフルリフトした後に、ニードル制御室の圧力が低下、高圧制御弁が開弁、ニードル制御室の圧力が復帰、高圧制御弁が閉弁、の作動を繰り返すために、高圧制御弁の位置が安定しない。
したがって、排出制御弁が閉弁した際の高圧制御弁の位置のばらつきにより、排出制御弁が閉弁してからノズルニードルが閉弁向きに移動を開始するまでの時間がばらついてしまい、噴射指令期間と実噴射量の線形性が悪化するという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、噴射指令期間と実噴射量の線形性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、高圧燃料を貯留するコモンレール(3)から供給された高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(412)を有するノズルボデー(41)と、ノズルボデー内で往復動して噴孔を開閉するノズルニードル(43)と、高圧燃料が常時供給されるとともにノズルニードルに開弁向きの燃料圧力を作用させる燃料溜まり室(413)と、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させるニードル制御室(46)と、ニードル制御室の燃料を外部の低圧部に排出させる排出通路(416)と、排出通路を開閉する排出制御弁(47)と、高圧燃料をニードル制御室に供給する高圧供給通路(415)と、ニードル制御室内に配置され、ニードル制御室と排出通路とを連通させる低圧連通路(481)が形成されるとともに、ニードル制御室の圧力により高圧供給通路を閉じる向きに付勢される高圧制御弁(48)と、ノズルニードルがフルリフト位置にあるときに、ニードル制御室と燃料溜まり室とを連通させて高圧制御弁の閉弁状態を維持する連通手段(433、441)とを備えることを特徴とする。
これによると、連通手段を備えることにより、ノズルニードルがフルリフト位置にあるときのニードル制御室の圧力低下が防止されるため、高圧制御弁は閉弁位置に留まる。
したがって、排出制御弁が閉弁した際の高圧制御弁の位置のばらつきがなくなり、ひいては、排出制御弁が閉弁してからノズルニードルが閉弁向きに移動を開始するまでの時間のばらつきがなくなるため、噴射指令期間と実噴射量の線形性が向上する。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を備える燃料噴射装置の構成を示す図である。 図1の燃料噴射弁の開弁状態を示す要部の図である。 図1のノズルニードルのリフト量および図1の高圧制御弁の挙動を示す図である。 図1の燃料溜まり室とニードル制御室が連通し始めるときのノズルニードルのリフト量とリターン燃料量との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁を備える燃料噴射装置の構成を示す図である。 図5の燃料噴射弁の開弁状態を示す要部の図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に示すように、燃料噴射装置は、燃料を低圧状態で蓄える低圧部としての燃料タンク1、燃料タンク1から吸い上げた燃料を高圧化し吐出する燃料ポンプ2、燃料ポンプ2から吐出された燃料を貯留するコモンレール3、コモンレール3から供給された高圧燃料を多気筒圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という。図示せず)の燃焼室に噴射させる燃料噴射弁4、内燃機関の運転状態に基づいて噴射指令期間を算出して燃料噴射弁4に駆動信号を出力するECU5を備えている。
燃料噴射弁4には、高圧配管6を介してコモンレール3から高圧燃料が供給され、燃料噴射弁4内のリーク燃料は、低圧配管7を介して燃料タンク1に戻されるようになっている。
燃料噴射弁4は、略円筒状のノズルボデー41を備え、ノズルボデー41の一端側にはテーパ状の弁座411が形成され、この弁座411に、高圧燃料を内燃機関に噴出させる噴孔412が開口している。
ノズルボデー41内には、コモンレール3から高圧燃料が常時供給される燃料溜まり室413が形成され、コモンレール3からの高圧燃料は燃料溜まり室413を介して噴孔412に向かって流れるようになっている。
燃料溜まり室413には、略円柱状のノズルニードル43、円筒状のシリンダ44、およびノズルスプリング45が配置されている。
ノズルニードル43はノズルボデー41に摺動自在に挿入されている。ノズルニードル43の一端側にはテーパ状のシート部431が形成され、ノズルニードル43の往復動に伴ってシート部431が弁座411に接離することにより、噴孔412が開閉される。なお、シート部431と弁座411との当接部よりも下流側にサック部414が形成され、このサック部414に噴孔412が接続されている。
ノズルニードル43の他端側には円柱状のピストン部432が形成され、このピストン部432がシリンダ44に摺動自在に挿入されている。また、ノズルニードル43は、燃料溜まり室413の燃料の圧力によって開弁向きに付勢されるようになっている。
シリンダ44内にはニードル制御室46が区画形成され、このニードル制御室46には、ノズルボデー41に形成された高圧供給通路415を介してコモンレール3からの高圧燃料が供給されるようになっている。そして、ニードル制御室46の燃料の圧力がピストン部432に作用し、その燃料の圧力によりノズルニードル43が閉弁向きに付勢されるようになっている。
ノズルボデー41には、ニードル制御室46の燃料を燃料タンク1側に排出させる排出通路416、および排出制御弁47が収容される弁室417が形成され、排出通路416は、弁室417および低圧配管7を介して燃料タンク1に接続されている。
排出制御弁47は、排出通路416を開閉する弁体471、ECU5から駆動電流が供給されると電磁力を発生して弁体471を開弁向きに吸引するソレノイド472、および弁体471を閉弁向きに付勢するバルブスプリング473を備えている。
ノズルボデー41には、燃料溜まり室413と弁室417とを仕切る仕切り板部418が形成されている。そして、ノズルスプリング45は、ノズルニードル43とシリンダ44とに挟持されて、ノズルニードル43を閉弁向きに付勢するとともに、シリンダ44を仕切り板部418に押し付けている。
ニードル制御室46内には、高圧供給通路415を開閉する高圧制御弁48が配置されている。この高圧制御弁48は、ニードル制御室46の圧力により高圧供給通路415を閉じる向きに付勢されている。また、高圧制御弁48には、ニードル制御室46と排出通路416とを常時連通させる低圧連通路481が形成されている。この低圧連通路481の有効流路断面積は、排出通路416の有効流路断面積よりも小さく設定されている。
ノズルニードル43のピストン部432には、ピストン部432におけるニードル制御室46側の端面と外周面とを連通させるノズル高圧連通路433が形成されている。
シリンダ44には、その内周面と外周面とを連通させるシリンダ高圧連通路441が形成されている。なお、ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441は、本発明の連通手段を構成している。
そして、ノズルニードル43が閉弁位置にあるときには、ノズル高圧連通路433とシリンダ高圧連通路441は連通しない位置関係になっている。
一方、図2に示すように、ノズルニードル43が少なくともフルリフト位置にあるとき、より詳細には、ノズルニードル43が中間リフト位置からフルリフト位置にあるときには、ノズル高圧連通路433とシリンダ高圧連通路441が連通するようになっている。
これにより、ノズルニードル43が中間リフト位置からフルリフト位置にあるときには、ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441を介して、燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通状態になる。
次に、上記構成になる燃料噴射装置の作動を説明する。燃料ポンプ2は内燃機関により駆動されて、燃料タンク1から吸い上げた燃料を高圧にして蓄圧器2に供給する。また、コモンレール3内の燃料圧力が目標圧力になるように、燃料ポンプ2の燃料吐出量が制御される。
まず、ソレノイド472への通電が停止されると、バルブスプリング473に付勢される弁体471により排出通路416が閉じられ、排出制御弁47が閉弁する。
そして、排出制御弁47の閉弁により、ニードル制御室46の圧力が低圧連通路481を介して排出通路416に伝わり、排出通路416の圧力が上昇する。これにより、高圧制御弁48は、仕切り板部418から離れ、高圧供給通路415を開いて開弁する。
この高圧制御弁48の開弁により、高圧供給通路415からニードル制御室46へ燃料が流入し、ニードル制御室46の圧力が回復することで、ノズルニードル43は閉弁向きに移動し始める。そして、シート部431が弁座411に当接して噴孔412が閉じられ、燃料噴射が終了する。
次に、ソレノイド472に通電されると、弁体471がソレノイド472に吸引されて排出通路416が開かれ、排出制御弁47が開弁する。そして、ニードル制御室46の燃料は、低圧連通路481、排出通路416、弁室417、および低圧配管7を介して燃料タンク1に戻され、ニードル制御室46の圧力が低下する。
この際、高圧制御弁48は、ニードル制御室46の圧力により仕切り板部418に押し付けられ、高圧供給通路415を閉じて閉弁する。この高圧制御弁48の閉弁により、高圧供給通路415からニードル制御室46への燃料の流入を遮断して、低圧配管7に流出する燃料量を低減する。
そして、排出制御弁47の開弁によりニードル制御室46の圧力がノズルニードル43の開弁圧まで低下すると、ノズルニードル43がノズルスプリング45に抗してリフトを開始し、シート部431が弁座411から離れて噴孔412が開かれ、噴孔412からの燃料噴射が開始される。ノズルニードル43のリフトに伴ないニードル制御室46の圧力が回復し、ノズルニードル43のリフト期間中はニードル制御室46の圧力が所定圧以上に維持され、高圧制御弁48の閉弁状態が維持される。
ここで、連通手段(ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441)を備えていない場合は、以下述べるようにノズルニードル43がフルリフトまで達するような噴射指令期間となる高負荷運転領域において、高圧制御弁48のハンチングが発生する(図3参照)。
すなわち、ソレノイド472に通電されてノズルニードル43がフルリフトに達すると、ニードル制御室46の圧力は低下し始め、高圧制御弁48を閉弁向きに付勢する力は弱くなる。高圧制御弁48は、高圧供給通路415から開弁向きの力を受けており、ニードル制御室46の圧力が所定圧未満まで低下してニードル制御室46側からの力が小さくなったところで、高圧供給通路415を開いて開弁する。
高圧供給通路415が開かれるとニードル制御室46の圧力が回復し、高圧制御弁48は再度高圧供給通路415を閉塞する。このように、ノズルニードル43がフルリフトのまま保持されると、高圧制御弁48の開閉作動が繰り返し発生する(すなわちハンチングが発生する)。
次に、ソレノイド472への通電を停止すると、排出制御弁47が閉弁し、ノズルニードル43は閉弁向きに移動を開始する。
このとき、高圧制御弁48のハンチングが発生していると、排出制御弁47が閉弁した際の高圧制御弁48の位置のばらつきにより、排出制御弁47が閉弁してからノズルニードル43が閉弁向きに移動を開始するまでの時間がばらついてしまう。
その結果、ノズルニードル43がフルリフトまで達するような噴射指令期間となる高負荷運転領域において、噴射指令期間と実噴射量の線形性が悪化してしまう。
これに対し、本実施形態では、連通手段(ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441)を備えることにより、以下述べるようにノズルニードル43がフルリフトまで達するような噴射指令期間となる高負荷運転領域において、高圧制御弁48のハンチングが発生せず(図3参照)、噴射指令期間と実噴射量の線形性が向上する。
すなわち、ノズルニードル43がフルリフト位置にあるときには、ノズル高圧連通路433とシリンダ高圧連通路441が連通し、ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441を介して燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通状態になり、ニードル制御室46の圧力低下が防止される。このようにしてニードル制御室46の圧力を所定圧以上に維持することにより、高圧制御弁48の閉弁状態が維持され、高圧制御弁48のハンチングが防止される。
したがって、排出制御弁47が閉弁した際の高圧制御弁48の位置のばらつきがなくなり、ひいては、排出制御弁47が閉弁してからノズルニードル43が閉弁向きに移動を開始するまでの時間のばらつきがなくなるため、噴射指令期間と実噴射量の線形性が向上する。
ところで、燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通し始めるときのノズルニードル43のリフト量が小さいほど、低圧配管7に流出するリターン燃料量が増加する。そして、そのリターン燃料量が増加するとポンプ仕事が増加し、燃費が悪化する。
一方、ノズルニードル43が少なくともフルリフト位置にあるときに、燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通していれば、高圧制御弁48のハンチングを防止することができる。
図4は、燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通し始めるときのノズルニードル43のリフト量を種々設定したときの、リターン燃料の量を示している。この図4によると、燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通し始めるときのノズルニードル43のリフト量を、フルリフトの80%以上に設定することにより、高圧制御弁48のハンチングを防止しつつ、リターン燃料の量を低減することができる。
また、本実施形態では、低圧連通路481の有効流路断面積をCAout、ノズル高圧連通路433およびシリンダ高圧連通路441の有効流路断面積をCAin、ノズルスプリング45のセット荷重をF、ノズルニードル43におけるニードル制御室46の圧力を受ける部位の面積をA、コモンレール3内の圧力をPc、高圧制御弁48が開弁するときのニードル制御室46の圧力をPoとしたとき、〔Po/(Pc−Po)〕1/2×CAout<CAin<(A/F×Pc−1)1/2×CAout、にしている。
これにより、ノズルニードル43がフルリフト位置にあるときに、高圧制御弁48の閉弁状態が維持され、且つ、ノズルニードル43の開弁状態が維持されるように、ニードル制御室46の圧力を制御することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5、図6に示すように、シリンダ44は、シリンダ高圧連通路441(図1参照)が廃止されている。
ノズルニードル43のピストン部432には、ピストン部432におけるニードル制御室46側と燃料溜まり室413とを連通させるノズル高圧連通路434が形成されると共に、ノズル高圧連通路434を開閉するチェック弁50が配置されている。なお、ノズル高圧連通路434およびチェック弁50は、本発明の連通手段を構成している。
チェック弁50は、ノズル高圧連通路434を開閉する弁体501と、弁体501を閉弁向きに付勢するチェック弁スプリング502とを備え、ニードル制御室46の圧力が燃料溜まり室413の圧力よりも所定値以上低くなったときに開弁して、ニードル制御室46側と燃料溜まり室413とを連通させるようになっている。より詳細には、ニードル制御室46の圧力が、高圧制御弁48の閉弁状態が維持され且つノズルニードル43の開弁状態が維持される圧力になるように、チェック弁50の開弁圧が設定されている。
上記構成において、ノズルニードル43のフルリフト後にニードル制御室46の圧力が低下しても、高圧制御弁48が開弁する前にチェック弁50が開弁することで、ノズル高圧連通路434を介して燃料溜まり室413とニードル制御室46が連通状態になり、ニードル制御室46の圧力低下が防止される。そして、ニードル制御室46の圧力を所定圧以上に維持することにより、高圧制御弁48の閉弁状態が維持され、高圧制御弁48のハンチングが防止される。
したがって、排出制御弁47が閉弁した際の高圧制御弁48の位置のばらつきがなくなり、ひいては、排出制御弁47が閉弁してからノズルニードル43が閉弁向きに移動を開始するまでの時間のばらつきがなくなるため、噴射指令期間と実噴射量の線形性が向上する。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、実施可能な範囲で任意に組み合わせが可能である。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
3 コモンレール
41 ノズルボデー
43 ノズルニードル
46 ニードル制御室
47 排出制御弁
48 高圧制御弁
412 噴孔
413 燃料溜まり室
415 高圧供給通路
416 排出通路
433 ノズル高圧連通路(連通手段)
441 シリンダ高圧連通路(連通手段)
481 低圧連通路

Claims (4)

  1. 高圧燃料を貯留するコモンレール(3)から供給された高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(412)を有するノズルボデー(41)と、
    前記ノズルボデー内で往復動して前記噴孔を開閉するノズルニードル(43)と、
    高圧燃料が常時供給されるとともに前記ノズルニードルに開弁向きの燃料圧力を作用させる燃料溜まり室(413)と、
    前記ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させるニードル制御室(46)と、
    前記ニードル制御室の燃料を外部の低圧部に排出させる排出通路(416)と、
    前記排出通路を開閉する排出制御弁(47)と、
    高圧燃料を前記ニードル制御室に供給する高圧供給通路(415)と、
    前記ニードル制御室内に配置され、前記ニードル制御室と前記排出通路とを連通させる低圧連通路(481)が形成されるとともに、前記ニードル制御室の圧力により前記高圧供給通路を閉じる向きに付勢される高圧制御弁(48)と、
    前記ノズルニードルがフルリフト位置にあるときに、前記ニードル制御室と前記燃料溜まり室とを連通させて前記高圧制御弁の閉弁状態を維持する連通手段(433、441)とを備えることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ニードル制御室を区画形成するとともに前記ノズルニードルが摺動自在に挿入されるシリンダ(44)を備え、
    前記連通手段は、前記ノズルニードルおよび前記シリンダに形成されて、前記ノズルニードルが閉弁位置にあるときには前記燃料溜まり室と前記ニードル制御室との連通を遮断し、前記ノズルニードルが中間リフト位置からフルリフト位置にあるときには前記燃料溜まり室と前記ニードル制御室とを連通させる高圧連通路(433、441)を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ノズルニードルを閉弁向きに付勢するノズルスプリング(45)を備え、
    前記低圧連通路の有効流路断面積をCAout、
    前記高圧連通路の有効流路断面積をCAin、
    前記ノズルスプリングのセット荷重をF、
    前記ノズルニードルにおける前記ニードル制御室の圧力を受ける部位の面積をA、
    前記コモンレール内の圧力をPc、
    前記高圧制御弁が開弁するときの前記ニードル制御室の圧力をPoとしたとき、
    〔Po/(Pc−Po)〕1/2×CAout<CAin<(A/F×Pc−1)1/2×CAout、であることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記連通手段は、前記ノズルニードルのリフト量がフルリフトの80%以上の領域で、前記ニードル制御室と前記燃料溜まり室とを連通させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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