JP4075894B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は燃料噴射装置に関する。
ニードル弁の内端部上に形成された圧力制御室と噴射圧を増大するための増圧ピストンの中間室とを具備し、圧力制御室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することによりニードル弁を開弁して燃料噴射を行い、中間室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することにより増圧ピストンを作動させて燃料噴射圧を増大させるようにした燃料噴射装置において、圧力制御室および中間室を三位置切換型三方弁を介して燃料排出通路に連結し、この三方弁の切換作用によって燃料噴射時に噴射圧を増大させるときには圧力制御室および中間室を共に燃料排出通路に連結し、燃料噴射時に噴射圧を増大させないとき、即ち増圧ピストンの作動を停止するときには圧力制御室のみを燃料排出通路に連結するようにした燃料噴射装置が公知である(例えば特許文献1参照)。
特開2003−106235号公報
ところで上述の三位置切換型三方弁では弁体駆動用の電磁コイルに供給される励磁電流値を変化させることによって弁体が一方の端部位置、中間位置および他方の端部位置のいずれか一つの位置に移動せしめられる。この場合、電磁力でもって弁体を中間位置に静止させることは理論的には可能であるが実際には弁体の位置は極めて不安定であり、特に激しく振動するエンジンに取付けることを意図している燃料噴射装置では電磁力によって弁体を中間位置に位置させる三位置切換型三方弁は使用したくないのが現状である。また、弁体に三位置をとらせようとすると弁体のリフト量を大きくしなければならず、弁体のリフト量を大きくするためには電磁コイルをかなり大型化しなければならない。しかしながら燃料噴射弁において電磁コイルを大型化するのは極めて困難である。
本発明は安定した二位置切換型三方弁を用いて増圧ピストンによる増圧作用を制御することのできる燃料噴射装置を提供することにある。
即ち、本発明によれば、ニードル弁の内端部上に形成された圧力制御室と噴射圧を増大するための増圧ピストンの中間室とを二位置切換型三方弁を介してコモンレール内又は燃料排出通路に選択的に連結し、圧力制御室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することによりニードル弁を開弁して燃料噴射を行い、中間室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することにより増圧ピストンを作動させて燃料噴射圧を増大させるようにした燃料噴射装置において、三方弁と中間室とを連通する燃料流通通路内にコモンレール内の燃料圧により作動せしめられる中間室制御弁を配置し、中間室制御弁は弁室と、弁室内で往復動する弁体と、弁体の軸線方向の一端面上に形成されかつコモンレール内の高圧燃料が導かれる高圧室とを具備しており、コモンレール内の燃料圧が変化して高圧室内の燃料圧が変化すると弁体が軸線方向に移動して燃料流通通路の通路面積を変化させ、それによりコモンレール内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも高い高圧側燃料領域にあるときには増圧ピストンを作動させ、コモンレール内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも低い低圧側燃料領域にあるときにはコモンレール内の燃料圧が高圧側燃料領域にあるときに比べて増圧ピストンによる増圧作用を弱めるか又は増圧ピストンの作動を停止するようにしている。
安定した燃料噴射作用および安定した増圧制御を確保することができる。
図1は燃料噴射装置の全体を図解的に示しており、図1において一点鎖線で囲まれた部分1はエンジンに取付けられた燃料噴射弁を示している。図1に示されるように燃料噴射装置は高圧の燃料を貯留するためのコモンレール2を備えており、このコモンレール2内には燃料タンク3内の燃料が高圧燃料ポンプ4を介して供給される。コモンレール2内の燃料圧は高圧燃料ポンプ4の吐出量を制御することにより機関運転状態に応じた目標燃料圧に維持され、目標燃料圧に維持されているコモンレール2内の高圧の燃料が高圧燃料供給通路5を介して燃料噴射弁1に供給される。
図1に示されるように燃料噴射弁1は燃焼室内に燃料を噴射するためのノズル部6と、噴射圧を増圧させるための増圧器7と、燃料通路を切換えるための三方弁8とを具備している。この三方弁8は図1において8aで示される一方の端部位置と図1において8bで示される他方の端部位置との二つ位置のうちのいずれか一方に切換えられる二位置切換型三方弁からなる。ノズル部6はニードル弁9を備えており、ノズル部6の先端にはニードル弁9の先端部により開閉制御される噴口10(図示せず)が形成されている。ニードル弁9の周りには噴射される高圧燃料で満たされたノズル室11が形成されており、ニードル弁9の頂面上には燃料で満たされている圧力制御室12が形成されている。圧力制御室12内にはニードル弁9を下方に向けて、即ち閉弁方向に付勢する圧縮ばね13が挿入されており、この圧力制御室12は燃料流通通路14を介して三方弁8に連結されている。
一方、増圧器7は一体成形された大径ピストン15と小径ピストン16からなる増圧ピストン17を具備する。小径ピストン16と反対側の大径ピストン15の頂面上には高圧の燃料で満たされた高圧室18が形成されており、この高圧室18は高圧燃料供給通路19を介して高圧燃料供給通路5に連結されている。従って高圧室18内には常時コモンレール2内の燃料圧(以下、コモンレール圧という)が作用している。これに対し、小径ピストン16周りの大径ピストン15の端面上には燃料で満たされた中間室20が形成されており、この中間室20内には大径ピストン15を高圧室18に向けて付勢する圧縮ばね21が挿入されている。また、大径ピストン15と反対側の小径ピストン16の端面上には燃料で満たされた増圧室22が形成されており、この増圧室22およびノズル室11は高圧燃料供給通路23、高圧燃料供給通路19から高圧燃料供給通路23に向けてのみ流通可能な逆止弁24、および高圧燃料供給通路19を介して高圧燃料供給通路5に連結されている。
一方、三方弁8と中間室20とを連通する燃料流通通路25内には中間室制御弁26が配置され、この中間室制御弁26によって燃料流通通路25の流路面積が制御される。別の言い方をすると、中間室制御弁26は一方では燃料流通通路25aおよび燃料流通通路14を介して三方弁8に連結され、他方では燃料流通通路26bを介して中間室20に連結される。また、中間室制御弁26には弁作動用としてコモンレール2内の高圧燃料が高圧燃料供給通路5,19および高圧燃料供給通路27を介して供給される。
一方、三方弁8には高圧燃料供給通路5および燃料流通通路14に加え、例えば燃料タンク3内に接続された燃料排出通路28が連結されている。この三方弁8は電磁ソレノイド或いはピエゾ圧電素子のようなアクチュエータ29によって駆動され、この三方弁8によって燃料流通通路14が高圧燃料供給通路5又は燃料排出通路28のいずれか一方に選択的に連結される。
次に図1を参照しつつ中間室制御弁26が燃料流通通路25の流路を全開している場合のニードル弁9および増圧ピストン17の作動について説明する。
図1は、三方弁8による燃料通路切換作用によって燃料流通通路14が高圧燃料供給通路5に連結されている場合を示しており、この場合には圧力制御室12内および中間室20内は共にコモンレール圧となっている。一方、このときノズル室11内、高圧室18内および増圧室22内もコモンレール圧となっている。このときノズル室11内の燃料圧によりニードル弁9を上昇させる力よりも圧力制御室12内の燃料圧および圧縮ばね13のばね力によってニードル弁9を下降させる力の方が強い。そのため、ニードル弁9は下降せしめられており、その結果ニードル弁9が閉弁するために噴口10からの燃料噴射は停止されている。一方、増圧器7については、上述したように高圧室18内、中間室20内および増圧室22内は全てコモンレール圧となっており、従ってこのときには図1に示されるように増圧ピストン17は圧縮ばね21のばね力によって上昇した状態に保持されている。
一方、三方弁8による通路切換作用によって燃料流通通路14が燃料排出通路28に連結されるとノズル部6の圧力制御室12内の燃料圧が低下するためにニードル弁9が上昇し、その結果ニードル弁9が開弁してノズル室11内の燃料が噴口10から噴射される。一方、このとき中間室20内の燃料圧が低下するために増圧ピストン17には下向きの大きな力が作用し、その結果増圧室22内の燃料圧はコモンレール圧よりも高くなる。従ってこのとき、高圧燃料供給通路23を介して増圧室22内に連結されているノズル室11内の燃料圧もコモンレール圧よりも高くなり、燃料噴射が行われている間、この高い燃料圧に維持される。従ってニードル弁9が開弁すると噴口10からコモンレール圧よりも高い噴射圧でもって燃料が噴射されることになる。
次いで三方弁8による燃料通路切換作用により図1に示される如く燃料流通通路14が再び高圧燃料供給通路5に連結されると、ノズル部6の圧力制御室12内はコモンレール圧となり、その結果燃料の噴射が停止される。また、このとき増圧器7の中間室20内もコモンレール圧となり、その結果増圧ピストン17は圧縮ばね23のばね力によって再び図1に示されるような上昇した状態に保持される。
一方、中間室制御弁26が燃料流通通路25を遮断している場合には三方弁8の切換作用によって燃料流通通路25aが高圧燃料供給通路5に連結されようと燃料排出通路28に連結されようと中間室20内の燃料圧は変動せず、従って増圧ピストン17は作動しない。従ってこのときノズル室11内は常時コモンレール圧となっており、斯くして燃料噴射時の噴射圧はコモンレール圧となる。このように中間室制御弁26によって増圧ピストン17による増圧作用が制御される。
さて、圧縮着火式内燃機関では軽負荷時、特にアイドリング運転時には機械騒音は低く、従ってこのとき大きな燃焼騒音が発生すると搭乗者に不快感を与える。ところで軽負荷運転時或いはアイドリング運転時に噴射圧を高くして噴射率を高くすると燃焼圧が急上昇するために燃焼騒音が発生し、従ってこのとき燃焼騒音を低減するには噴射圧、即ちコモンレール圧を低くすることが必要となる。一方、高負荷運転時には多量の燃料を或る決まった期間内に噴射する必要があるために噴射圧が高くされ、コモンレール圧が高くされる。このようにコモンレール圧は機関負荷或いは機関の出力トルクが小さいときには低く、機関負荷或いは機関の出力トルクが高くなるにつれて高くされる。
一方、機関高負荷運転時における機関出力を更に増大するには更に多くの燃料を或る決まった期間内に噴射する必要がある。そこで本発明では機関高負荷運転時に或る決まった期間内にできる限り多くの燃料を噴射するために増圧ピストン17を作動させて噴射圧を増大させるようにしている。なお、機関の出力トルクが増大するほどコモンレール圧が高められるので本発明ではコモンレール圧が高くなったときに増圧ピストン17による噴射圧の増大作用を行わせるようにしている。即ち、本発明では図2に示されるようにコモンレール2内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも高い高圧側燃料領域IIにあるときには増圧ピストン17を作動させ、コモンレール2内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも低い低圧側燃料領域Iにあるときにはコモンレール2内の燃料圧が高圧側燃料領域IIにあるときに比べて増圧ピストン17による増圧作用を弱めるか又は増圧ピストン17の作動を停止するようにしている。なお、図2において縦軸TQは機関の出力トルクを示しており、横軸NEは機関回転数を示している。また、増圧ピストン17を作動させるためには中間室20内の高圧の燃料を燃料排出通路28内に排出しなければならず、このように高圧燃料を排出させることはエネルギの損失となる。従ってこの高圧燃料の排出量はできる限り低減することが好ましい。この点に関し、本発明では図2の低圧側燃料領域Iにおいて増圧ピストン17の作動を停止させることによって高圧燃料の排出量が低減される。
次に図3(A),(B)を参照しつつコモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには増圧ピストン17を作動させ、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには増圧ピストン17の作動を停止するようにした中間室制御弁26の第1実施例について説明する。
図3(A)を参照すると中間室制御弁26は円筒状の弁室30と、弁室30内で往復動する弁体31と、弁体31の軸線方向の一端面上に形成されかつ高圧燃料供給通路27を介してコモンレール2内に連結された高圧室32を具備する。弁体31の軸線方向中央部の外周面上には環状をなす凹溝33が形成され、それにより弁体31は、その軸線方向において互いに間隔を隔てると共に互いに連結されかつ弁室30の内周面上を摺動する第1の弁体31aと第2の弁体31bから構成される。この実施例では第1の弁体31aと第2の弁体31bは同じ外径を有する。
図3(A)に示されるように高圧室32は第1の弁体31aの外端面上に形成され、第2の弁体31bの外端面上には端部室34が形成される。また、第1の弁体31aと第2の弁体31b間の凹溝33内には弁間室35が形成される。一方、端部室34内には第1の弁体31aおよび第2の弁体32bを高圧室32に向けて付勢するばね部材36が挿入され、この端部室34は燃料排出通路28に連結される。燃料流通通路25aと25bは整列配置されており、弁室30の内周面上には燃料流通通路25aを介して三方弁8に連結された三方弁側燃料流通開口37と燃料流通通路25bを介して中間室20に連結された中間室側燃料流通開口38とが形成されている。
コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには弁体31は図3(A)に示されるようにばね部材36のばね力により上昇しており、このとき三方弁側燃料流通開口37と中間室側燃料流通開口38は第2の弁体31bの外周面によって閉塞される。即ち、燃料流通通路25が中間室制御弁26によって遮断される。従ってこのとき増圧ピストン17の作動が停止され、噴射圧はコモンレール圧となる。
これに対し、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには弁体31は図3(B)に示されるように高圧室32内のコモンレール圧によりばね部材36のばね力に抗して押し下げられ、三方弁側燃料流通開口37および中間室側燃料流通開口38が共に弁間室35内に開口する。即ち、中間室制御弁26は燃料流通通路25の流路を全開する。従ってこのとき三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路14が高圧燃料供給通路5に連結されるとコモンレール2内の高圧燃料が中間室20内に送り込まれ、燃料流通通路14が燃料排出通路28に連結されると中間室20内の高圧燃料が排出されるので増圧ピストン17による増大作用が行われる。
図3に示す第1実施例では弁体31が図3(A)に示す状態にあろうと図3(B)に示す状態にあろうと燃料流通通路25a内にコモンレール2内の高圧燃料が供給されればこの高圧燃料は第2の弁体31bの外周と弁室30の内壁面間を通って端部室34内に漏洩し、端部室34内に漏洩した燃料は燃料排出通路28に排出される。しかしながらこのように高圧燃料が漏洩するような構造にしておくと高圧燃料ポンプ4の駆動エネルギが増大し、好ましくない。以下に述べる実施例は高圧燃料の漏洩が生じないような構造にしたものを示している。なお、以下に述べる実施例において図3に示す構造と同様な構造については同一の参照符号を用いる。
図4(A),(B)に第2実施例を示す。この第2実施例において第1実施例と異なるところは中間室制御弁26における高圧燃料の漏洩を生じさせないために端部室34が燃料流通通路25a,25bよりも流路断面の小さな燃料通路40を介して燃料流通通路25aに連結されていることである。この第2実施例においてもコモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには増圧ピストン17を作動させ、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには増圧ピストン17の作動を停止するようにしているが、燃料通路40を設けることによって増圧作用を行うときの弁体31の動きが第1実施例とは若干異なる。
即ち、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには弁体31は図4(A)に示されるように上昇しており、このとき第2の弁体31bによって燃料流通通路25a,25bは遮断されている。なお、三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路25a内の燃料圧が変動すると端部室34内の燃料圧も変動するが高圧室32内の燃料圧はさほど高くないために弁体31は図4(A)に示されるように上昇した位置に保持される。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには高圧室32内の燃料圧は高くなる。このとき三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路25aが高圧燃料流通通路5に連結されると端部室34内の燃料圧が高くなるために図4(A)に示されるように弁体31は上昇する。しかしながら実際には燃料通路40の流路面積が小さいことや、弁体31の慣性により燃料流通通路25aが高圧燃料流通通路5に連結されても弁体31はただちに上昇せず、図4(B)に示されるように中間室制御弁26は燃料流通通路25の流路を全開した状態に維持される。従ってこの間に中間室20内に高圧燃料が供給される。
次いで三方弁8による流路切換作用によって燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されると端部室34内の燃料圧が低下するために図4(B)に示されるように弁体31が下降し、中間室制御弁26が燃料流通通路25の流路を全開する。その結果、中間室20内の燃料圧は低下し、増圧ピストン17による増圧作用が行われる。
図5(A),(B)に第3実施例を示す。第1実施例および第2実施例ではばね部材36のばね力でもって弁体31に上向きの力を付与しているのでばね部材36として大型で強力なばね部材が必要となる。第3実施例では第2の弁体31bの外径を第1の弁体31aの外径よりも小さくすると共に端部室34を高圧燃料供給通路41を介してコモンレール2内に連結して端部室34内の燃料圧をコモンレール圧とし、第1の弁体31aと第2の弁体31bの断面積差分だけ弁体31に下向きの燃料圧を作用させることによってばね部材36として小型で弱いばね部材を使用できるようにしている。なお、この第3実施例では弁間室35は燃料流通通路25aよりも流路面積が小さな燃料通路42を介して燃料流通通路25aに常時連結されている。
この第3実施例においても、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには弁体31は図5(A)に示されるように上昇しており、このとき第2の弁体31bによって燃料流通通路25a,25bは遮断されている。なお、三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路25a内の燃料圧が変動すると弁間室35内の燃料圧も変動するが高圧室32内の燃料圧はさほど高くないために弁体31は図5(A)に示されるように上昇した位置に保持される。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには高圧室32内および端部室34内の燃料圧は高くなる。このとき三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路25aが高圧燃料流通通路5に連結されると弁間室35内の燃料圧がコモンレール圧になるために図5(A)に示されるように弁体31はばね部材36のばね力によって上昇する。しかしながら実際には弁体31の慣性により燃料流通通路25aが高圧燃料流通通路5に連結されても弁体31はただちに上昇せず、図5(B)に示されるように中間室制御弁26は燃料流通通路25の流路を全開した状態に維持される。従ってこの間に中間室20内に高圧燃料が供給される。
次いで三方弁8による流路切換作用によって燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されると弁間室35内の燃料圧が低下するために図5(B)に示されるように弁体31が下降し、中間室制御弁26が燃料流通通路25の流路を全開する。その結果、中間室20内の燃料圧は低下し、増圧ピストン17による増圧作用が行われる。
図6に第4実施例を示す。この第4実施例では弁体31の中心軸線上に燃料通路43が形成され、高圧室32内の高圧燃料が燃料通路43を介して端部室34内に送り込まれる。この第4実施例では端部室34内に高圧燃料を送り込むために燃料噴射弁1内に図5(A),(B)に示すような高圧燃料供給通路41を形成する必要がないという利点がある。また、高圧室32とコモンレール2との通路長および端部室34とコモンレール2との通路長の差を小さくすることができるのでコモンレール2内で発生した圧力脈動が高圧室32内および端部室34内に伝播したときこれら高圧室32内および端部室34内での圧力脈動に位相差が生じず、斯くして弁体31が振動するのを阻止することができる。
図7に第5実施例を示す。この第5実施例においても弁体31内に高圧室32と端部室34とを連通する燃料通路44が形成され、この燃料通路44内に絞り45が形成される。弁体31の移動速度は高圧室32から端部室34への燃料の移動速度或いは端部室34から高圧室32への燃料の移動速度によって定まり、各気筒の燃料噴射弁1間における弁体31の移動速度のばらつきをなくすには高圧室32から端部室34への、および端部室34から高圧室32への燃料の移動速度を一致させる必要がある。この第5実施例では絞り45を高精度で形成することにより各弁体31の移動速度を一致させることが可能となる。
また、各燃料噴射弁1間で弁体31の移動速度のばらつきをなくすには図5(A),(B)に示す実施例において図8に示す如く高圧室32および端部室34に連結された各高圧燃料供給通路27,41内に夫々絞り46,47を設けることもできる。
一方、図5(A),(B)に示す実施例ではばね部材36のばね力の設定の仕方によりコモンレール圧が増大するにつれて増圧ピストン17による増圧作用を強めるようにすることもできる。この場合の中間室制御弁26の作動が図9(A),(B)および図10(A),(B)に示されている。即ち、この場合にはコモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される高圧側燃料領域IIIにあるときには増圧ピストン17を強力に作動させ、コモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される中圧側燃料領域IIにあるときには増圧ピストン17による増圧作用を低下させ、コモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される低圧側燃料領域Iにあるときには増圧ピストン17の作動を停止するようにしている。なお、図9(A)においてもTQは機関の出力トルク、NEは機関回転数を示している。
即ち、コモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される低圧側燃料領域Iにあるときには図5(A),(B)に示す実施例においてコモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときと同様に図9(B)に示されるように弁体31が常時上昇せしめられており、増圧ピストン17の作動は停止せしめられている。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される高圧側燃料領域IIIにあるときには図5(A),(B)に示す実施例においてコモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときと同様に燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されたときに図10(B)に示されるように弁体31は最下降位置まで下降する。その結果、燃料流通通路25a,25bの流路は全開せしめられ、増圧ピストン17による強力な増圧作用が行われる。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図9(A)に示される中圧側燃料領域IIにあるときには燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されたときに弁体31は図10(A)に示されるように第2の弁体31bが三方弁側燃料流通開口37および中間室側燃料流通開口38を部分的に開口する。即ち、コモンレール2内の燃料圧が高くなるにつれて弁間室35内に開口する各燃料流通開口37,38の開口面積が徐々に増大する。弁間室35内に開口する各燃料流通開口37,38の開口面積が増大すると増圧ピストン17による増圧作用が強められ、従って図9(A),(B)および図10(A),(B)に示される実施例ではコモンレール2内の燃料圧が高くなるにつれて増圧ピストン17による増圧作用が強められることになる。
さて、図5(A),(B)から図10(A),(B)に示す実施例では燃料流通通路25aが高圧燃料供給5に連結されたときに中間室20内に十分に高圧燃料が供給される前に中間室制御弁26が燃料流通通路25を遮断してしまい、その結果良好な増圧作用を行うことができなくなる危険性がある。また、コモンレール圧が徐々に下がってくると中間室20内の高圧燃料が抜けた状態で中間室制御弁26が燃料流通通路25を遮断してしまい、その結果増圧を必要とするコモンレール圧になったときに中間室20が高圧燃料で満たされるまで増圧作用が行われなくなる危険性がある。
このような危険性がある場合には図11に示すように中間室20をコモンレール2内から中間室20内に向けてのみ流通可能な逆止弁48および絞り49を介してコモンレール2内に連結すればよい。このようにすると中間室制御弁26が燃料流通通路25を遮断していても中間室20は高圧燃料で満たされるので増圧すべきコモンレール圧になったときに確実に増圧作用を行うことができる。
このように中間室20を逆止弁48を介してコモンレール2に連結した場合には中間室制御弁26に中間室20内の高圧燃料を排出させるだけの作用を行わせてもよい。
また、中間室20を高圧燃料で満たすようにするには図12に示されるように端部室34と燃料流通通路25b又は中間室20とを燃料流通通路25bよりも流路面積の小さな燃料通路50を介して連結するようにしてもよい。このようにすると中間室20に高圧燃料が充填されてから端部室34内の燃料圧が上昇するので中間室20が高圧燃料で満たされるまで中間室制御弁26が燃料流通通路25a,25bを遮断しなくなり、斯くして中間室20は確実に高圧燃料で満たされることになる。
次に図13(A),(B)を参照しつつコモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには増圧ピストン17を作動させ、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときにはコモンレール2内の燃料圧が高圧側燃料領域IIにあるときに比べて増圧ピストン17による増圧作用を弱めるようにした実施例を示している。
この実施例では中間室20に連結された燃料流通通路25bが常時、弁間室35内に連通せしめられると共に、三方弁8に連結された燃料流通通路25aが絞り51およびバイパス通路52を介して常時、弁間室35内に連通せしめられる。即ち、この実施例ではコモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには図13(A)に示されるように弁体31が上昇しており、このとき三方弁側燃料流通開口37が第2の弁体31bによって閉塞される。従ってこのときには中間室20はバイパス通路52および絞り51を介して燃料流通通路25aに常時連通せしめられ、その結果増圧ピストン17による弱い増圧作用が行われる。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されたときに図13(B)に示されるように三方弁側燃料流通開口37が弁間室35内に完全に開口する。従ってこのときには強力な増圧作用が行われる。
図14(A),(B)は図13(A),(B)に示す実施例の変形例を示している。この変形例では第2の弁体31bの外径が第1の弁体31aの外径よりも大きく形成されており、端部室34が燃料流通通路25aと同程度の流路面積を有する燃料通路53を介して燃料流通通路25aに連結されている。この実施例でもコモンレール2内の燃料圧が図2に示される低圧側燃料領域Iにあるときには弁体31は図14(A)に示されるように上昇しており、従ってこのとき弱い増圧作用が行われる。
一方、コモンレール2内の燃料圧が図2に示される高圧側燃料領域IIにあるときには高圧室32内の燃料圧は高くなる。このとき三方弁8による流路切換作用により燃料流通通路25aが高圧燃料流通通路5に連結されると端部室34内の燃料圧がただちに高くなるために図14(A)に示されるように弁体31は上昇する。このとき高圧燃料は絞り51およびバイパス通路52を介して中間室20内に供給される。次いで三方弁8による流路切換作用によって燃料流通通路25aが燃料排出通路28に連結されると端部室34内の燃料圧がただちに低下するために図14(B)に示されるように弁体31が下降する。その結果、三方弁側燃料流通開口37が弁間室35内に完全に開口し、従って強力な増圧作用が行われる。
燃料噴射装置の全体図である。 コモンレール圧の低圧側燃料領域Iおよび高圧側燃料領域IIを示す図である。 中間室制御弁の第1実施例を示す図である。 中間室制御弁の第2実施例を示す図である。 中間室制御弁の第3実施例を示す図である。 中間室制御弁の第4実施例を示す図である。 中間室制御弁の第5実施例を示す図である。 中間室制御弁の第3実施例の変形例を示す図である。 中間室制御弁等を示す図である。 中間室制御弁を示す図である。 燃料噴射装置の全体図である。 中間室制御弁の別の実施例を示す図である。 中間室制御弁の更に別の実施例を示す図である。 中間室制御弁の図13に示す実施例の変形例を示す図である。
符号の説明
2 コモンレール
5,19,23,27,41 高圧燃料供給通路
6 ノズル部
7 増圧器
8 三方弁
9 ニードル弁
12 圧力制御室
14,25,25a,25b 燃料流通通路
17 増圧ピストン
20 中間室
22 増圧室
24,48 逆止弁
26 中間室制御弁
28 燃料排出通路
30 弁室
31 弁体
31a 第1の弁体
31b 第2の弁体
32 高圧室
34 端部室
35 弁間室
36 ばね部材
37 三方弁側燃料流通開口
38 中間室側燃料流通開口
40,42,43,44,50,53 燃料通路

Claims (12)

  1. ニードル弁の内端部上に形成された圧力制御室と噴射圧を増大するための増圧ピストンの中間室とを二位置切換型三方弁を介してコモンレール内又は燃料排出通路に選択的に連結し、上記圧力制御室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することによりニードル弁を開弁して燃料噴射を行い、上記中間室内に供給されたコモンレール内の高圧燃料を燃料排出通路内に排出することにより増圧ピストンを作動させて燃料噴射圧を増大させるようにした燃料噴射装置において、上記三方弁と中間室とを連通する燃料流通通路内にコモンレール内の燃料圧により作動せしめられる中間室制御弁を配置し、該中間室制御弁は弁室と、弁室内で往復動する弁体と、弁体の軸線方向の一端面上に形成されかつコモンレール内の高圧燃料が導かれる高圧室とを具備しており、コモンレール内の燃料圧が変化して該高圧室内の燃料圧が変化すると弁体が軸線方向に移動して燃料流通通路の通路面積を変化させ、それによりコモンレール内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも高い高圧側燃料領域にあるときには増圧ピストンを作動させ、コモンレール内の燃料圧が予め定められた燃料圧よりも低い低圧側燃料領域にあるときにはコモンレール内の燃料圧が該高圧側燃料領域にあるときに比べて増圧ピストンによる増圧作用を弱めるか又は増圧ピストンの作動を停止するようにした燃料噴射装置。
  2. 上記弁体が、その軸線方向において互いに間隔を隔てると共に互いに連結されかつ弁室の内周面上を摺動する第1の弁体と第2の弁体からなり、第1の弁体の外端面上には上記高圧室が形成され、第2の弁体の外端面上には端部室が形成され、第1の弁体と第2の弁体との間には弁間室が形成され、弁室の内周面上には燃料流通通路を介して三方弁に連結された三方弁側燃料流通開口と燃料流通通路を介して中間室に連結された中間室側燃料流通開口とが形成されており、これら燃料流通開口は弁間室を介して互いに連通せしめられ、これら燃料流通開口の連通はこれら燃料流通開口の少くとも一方を第2の弁体によって閉塞することにより遮断される請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 上記第1の弁体と第2の弁体とが同一の外径を有し、上記端部室内に第1の弁体および第2の弁体を上記高圧室に向けて付勢するばね部材を挿入し、コモンレール内の燃料圧が上記高圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路に燃料排出通路に連結されたときに上記燃料流通開口が弁間室を介して互いに連通せしめられ、コモンレール内の燃料圧が上記低圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに上記両燃料流通開口が第2の弁体によって閉塞される請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 第1の弁体が第2の弁体よりも大きな外径を有し、上記端部室内にコモンレール内の高圧燃料を導くと共に該端部室内に第1の弁体および第2の弁体を上記高圧室に向けて付勢するばね部材を挿入し、コモンレール内の燃料圧が上記高圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに上記燃料流通開口が弁間室を介して互いに連通せしめられ、コモンレール内の燃料圧が上記低圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに上記両燃料流通開口が第2の弁体によって閉塞される請求項2に記載の燃料噴射装置。
  5. 上記第1の弁体および第2の弁体内に高圧室内の高圧燃料を端部室内に送り込むための燃料通路を形成した請求項4に記載の燃料噴射装置。
  6. 上記燃料通路内に絞りを設けた請求項5に記載の燃料噴射装置。
  7. コモンレールから上記高圧室に至る高圧燃料供給通路内およびコモンレールから上記端部室に至る高圧燃料供給通路内に夫々絞りを設けた請求項4に記載の燃料噴射装置。
  8. コモンレール内の燃料圧が高くなるにつれて弁間室内に開口する各燃料流通開口の開口面積が徐々に増大し、それによりコモンレール内の燃料圧が高くなるにつれて増圧ピストンによる増圧作用が強められる請求項4に記載の燃料噴射装置。
  9. 中間室をコモンレールから中間室に向けてのみ流通可能な逆止弁および絞りを介してコモンレールに連結した請求項4に記載の燃料噴射装置。
  10. 上記端部室を中間室側燃料流通開口から中間室内に至る燃料流通通路内に連結した請求項4に記載の燃料噴射装置。
  11. 第1の弁体が第2の弁体よりも大きな外径を有し、上記端部室内にコモンレール内の高圧燃料を導くと共に該端部室内に第1の弁体および第2の弁体を上記高圧室に向けて付勢するばね部材を配置し、上記三方弁側燃料流通開口から三方弁に至る燃料流通通路をこの燃料流通通路よりも流路面積の小さな絞りを介して弁間室内に常時連通させ、上記中間室側燃料流通開口を常時弁間室に開口させ、コモンレール内の燃料圧が上記高圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに三方弁側燃料流通開口を弁間室内に開口させて増圧ピストンを作動させ、コモンレール内の燃料圧が上記低圧側燃料領域にあるときには少くとも三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに三方弁側燃料流通開口を第2の弁体により閉塞してコモンレール圧が該高圧側燃料領域にあるときに比べて増圧ピストンによる増圧作用を弱めるようにした請求項2に記載の燃料噴射装置。
  12. 第1の弁体が第2の弁体よりも小さな外径を有し、上記端部室内に第1の弁体および第2の弁体を上記高圧室に向けて付勢するばね部材を配置し、上記三方弁側燃料流通開口から三方弁に至る燃料流通通路を一方ではこの燃料流通通路よりも流路面積の小さな絞りを介して弁間室内に常時連通させると共に他方では上記端部室に連通させ、上記中間室側燃料流通開口を常時弁間室に開口させ、コモンレール内の燃料圧が上記高圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに三方弁側燃料流通開口を弁間室内に開口させて増圧ピストンを作動させ、コモンレール内の燃料圧が上記低圧側燃料領域にあるときには三方弁の切換作用により燃料流通通路が燃料排出通路に連結されたときに三方弁側燃料流通開口を第2の弁体により閉塞してコモンレール圧が該高圧側燃料領域にあるときに比べて増圧ピストンによる増圧作用を弱めるようにした請求項2に記載の燃料噴射装置。
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