JP2010196687A - 高圧ポンプ - Google Patents

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久晴 竹内
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Abstract

【課題】ギャラリからプランジャ室への燃料供給量を増加させる。
【解決手段】プランジャ44と、プランジャ室45およびギャラリ49が形成されたハウジング40、43と、ギャラリ49からプランジャ室45への流体の供給を断続する電磁弁60および流体導入弁71とを備え、ハウジング40、43には、ギャラリ49からプランジャ室45に流体を供給する第1流体供給路43bおよび第2流体供給路70が形成され、第1流体供給路43bおよび第2流体供給路70は、互いに独立した2系統の流体供給路を構成し、電磁弁60は、第1流体供給路43bを開閉してポンプ吐出量を制御し、流体導入弁71は、プランジャ室45の圧力とギャラリ49の圧力との差圧が所定圧よりも小さい場合に第2流体供給路70を開け、前記差圧が前記所定圧よりも大きい場合に第2流体供給路70を閉じる。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体を加圧して圧送する高圧ポンプに関し、特に内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射装置の燃料供給ポンプに用いて好適である。
従来、この種の高圧ポンプが特許文献1に記載されている。この従来技術では、燃料タンク内の燃料がフィードポンプによって高圧ポンプに供給され、高圧ポンプで加圧された燃料が蓄圧用コモンレールを介してインジェクタに供給された後に、インジェクタによって内燃機関に噴射されるようになっている。
高圧ポンプは、具体的には、フィードポンプからの燃料がギャラリに供給され、ギャラリの燃料が電磁弁を介してプランジャ室に供給され、プランジャ室において燃料が加圧されて蓄圧用コモンレールへ吐出されるようになっている。
また、高圧ポンプは、電磁弁の開閉制御によって、ギャラリからプランジャ室への燃料供給量を制御し、ひいてはポンプ吐出量を制御するようになっている。
特開2003−3925号公報
上記従来技術では、ギャラリからプランジャ室への燃料供給経路が電磁弁を介した経路のみになっている。換言すれば、ギャラリからプランジャ室への燃料供給経路が1系統のみになっている。
そのため、例えば内燃機関の高回転時のように、ギャラリからプランジャ室へ燃料を供給できる時間が短くなった場合には、プランジャ室への燃料供給が間に合わなくなって、高圧ポンプの吐出量が不足してしまうという問題がある。
この問題は、燃料を加圧して圧送する燃料供給用の高圧ポンプのみならず、流体を加圧して圧送する一般的な高圧ポンプにおいても同様に発生しうる。
本発明は上記点に鑑みて、ギャラリからプランジャ室への流体供給量を増加させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流体を加圧するプランジャ(44)と、
プランジャ(44)が挿入されるプランジャ室(45)、およびプランジャ室(45)に流体を供給するギャラリ(49)が形成されたハウジング(40、43)と、
ギャラリ(49)からプランジャ室(45)への流体の供給を断続する電磁弁(60)および流体導入弁(71)とを備え、
ハウジング(40、43)には、ギャラリ(49)からプランジャ室(45)に流体を供給する第1流体供給路(43b)および第2流体供給路(70)が形成され、
第1流体供給路(43b)および第2流体供給路(70)は、互いに独立した2系統の流体供給路を構成し、
電磁弁(60)は、第1流体供給路(43b)を開閉してポンプ吐出量を制御し、
流体導入弁(71)は、プランジャ室(45)の圧力とギャラリ(49)の圧力との差圧が所定圧よりも小さい場合に第2流体供給路(70)を開け、前記差圧が前記所定圧よりも大きい場合に第2流体供給路(70)を閉じることを特徴とする。
これによると、ギャラリ(49)からプランジャ室(45)に流体を供給するための流体供給路を2系統にしているので、流体供給路が1系統のみである場合と比較してギャラリ(49)からプランジャ室(45)への流体供給量を増加させることができる。
ここで、第2流体供給路(70)は、電磁弁(60)によって開閉される第1流体供給路(43b)に対して独立した流体供給路を構成している。このため、第2流体供給路(70)が常時開いていると、プランジャ(44)がプランジャ室(45)内の流体を加圧する際に、流体が第2流体供給路(70)を通じてギャラリ(49)側へ溢流してしまい、流体を十分に加圧できなくなるという問題が生じる。
この点、本発明によると、2系統目の流体供給路である第2流体供給路(70)は、プランジャ室(45)の圧力とギャラリ(49)の圧力との差圧が所定圧よりも大きい場合に流体導入弁(71)によって閉じられるので、プランジャ(44)がプランジャ室(45)内の流体を加圧する際に、流体が第2流体供給路(70)を通じてギャラリ(49)側へ溢流することを抑制できる。
このため、第1流体供給路(43b)に対して独立した第2流体供給路(70)を設けても、プランジャ(44)によるプランジャ室(45)内の流体の加圧を良好に行うことができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の高圧ポンプにおいて、流体導入弁(71)は、弁体(71a)と、弁体(71a)をギャラリ(49)側に向かって付勢するばね手段(71b)とを有していることを特徴とする。
これにより、流体導入弁(71)の構成を簡素化できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の高圧ポンプにおいて、ハウジング(43)には、第2流体供給路(70)の全体が形成され、
流体導入弁(71)は、ハウジング(43)の内部に配置されていることを特徴とする。
これにより、高圧ポンプの体格を小型化できる。
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載の高圧ポンプにおいて、ハウジング(40、43)には、第2流体供給路(70)のうちギャラリ(49)側の部位(70a)およびプランジャ室(45)側の部位(70b)が形成され、
第2流体供給路(70)のうちギャラリ(49)側の部位(70a)とプランジャ室(45)側の部位(70b)との中間部位(70c)は、ハウジング(40、43)の外部に配置された配管部材(72)によって形成され、
流体導入弁(71)は、ハウジング(40、43)の外部に配置されていることを特徴とする。
これによると、第2流体供給路(70)および流体導入弁(71)をハウジング(40、43)外部の所望位置に配置できるので、第2流体供給路(70)および流体導入弁(71)の配置の自由度を高めることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における燃料噴射装置の全体構成図である。 図1の高圧ポンプの断面図である。 図2のA−A拡大断面図である。 高圧ポンプの作動を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における高圧ポンプの要部断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る燃料噴射装置の概略を示す全体構成図である。
燃料噴射装置1は、液化ガスを燃料とした内燃機関(エンジン)の燃料噴射装置である。液化ガス燃料は、例えばDME(ジメチルエーテル)やLPG(液化石油ガス)等である。
燃料噴射装置1は、燃料タンク2、フィードポンプ3、高圧ポンプ4、コモンレール5、インジェクタ6を主な構成要素として備えている。これらの構成要素2〜6は、燃料配管7〜12で接続されている。
燃料タンク2は、液化ガス燃料としてDME燃料を貯蔵するものである。燃料タンク2内には、フィードポンプ3が配置されている。フィードポンプ3は、燃料タンク1内の液相のDME燃料を高圧ポンプ4に供給する。
フィードポンプ3は、本例では電動ポンプであり、制御手段(ECU)15の指令信号に基づいて所定流量のDME燃料が高圧ポンプ4に圧送されるようになっている。制御手段15は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータは、各種センサ情報等に基づいて内部に記憶された各種処理を実行するように構成されている。
高圧ポンプ4は、フィードポンプ2から供給されたDME燃料(流体)を所定圧力まで加圧して、加圧したDME燃料をコモンレール5に供給する燃料供給ポンプである。本例では、高圧ポンプ4として、内燃機関の駆動力によって駆動されるものを用いているが、電動ポンプを用いてもよい。
コモンレール5は、高圧ポンプ4で加圧されたDME燃料を高圧に維持したまま蓄積する蓄圧器を構成しており、燃料配管11を介してインジェクタ6に接続されている。インジェクタ6は、内燃機関の複数の気筒に対応して、複数個設けられている。図1では、図示の都合上、内燃機関の1つの気筒に対応するインジェクタ6を図示し、他の気筒に対応するインジェクタ6の図示を省略している。
コモンレール5には、レール圧センサ16が配置されている。レール圧センサ16は、コモンレール5内の圧力(以下、レール圧と言う。)を検出し、検出したレール圧を制御手段15に出力する。
コモンレール5は、レール圧が所定圧力以上となった場合に、DME燃料をコモンレール外部に流出させる安全弁(プレッシャリミッタ)5aを有している。また、コモンレール5には、安全弁5aを通じてコモンレール5から流出したDME燃料(リーク燃料)を燃料タンク2に戻すための燃料配管10が接続されている。
インジェクタ(燃料噴射弁)6は、コモンレール5から供給されるDME燃料を内燃機関の各気筒内に噴射するものであり、所定時期に所定の期間開弁するように制御手段15によって制御される。具体的には、インジェクタ6は、その内部に形成された背圧室(図示せず)の燃料圧力が制御されることにより開弁・閉弁が制御されるようになっている。
インジェクタ6においてオーバーフローしたDME燃料(リーク燃料)は、インジェクタ6に接続された燃料配管11を介して燃料タンク2に戻される。ここで、インジェクタ6においてオーバーフローしたDME燃料とは、インジェクタ6に送出されたDME燃料の余剰燃料や、インジェクタ6内部の背圧室から排出された燃料等のことである。
燃料配管11には、背圧弁17が配置されている。燃料配管10、11は、燃料タンク2側において合流(集合)して1本の燃料配管12を構成し、この集合燃料配管12が燃料タンク2に接続されている。
次に、高圧ポンプ4の詳細を図2に基づいて説明する。図2は高圧ポンプ4の断面図である。高圧ポンプ4の主ハウジング40には、その下端側に位置するカム室40aと、このカム室40aから主ハウジング40の上方に向かって延びる円柱状の摺動子挿入孔40bと、この摺動子挿入孔40bから主ハウジング40の上端面まで延びる円柱状のシリンダ挿入孔40cとが形成されている。
カム室40aには、図示しない圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という)にて駆動されるカム軸41が配置され、このカム軸41は主ハウジング40に回転自在に支持されている。また、カム軸41にはカム42が形成されている。
シリンダ挿入孔40cには、シリンダ挿入孔40cを塞ぐようにしてシリンダ43が取り付けられている。シリンダ43は、主ハウジング40とともに、高圧ポンプ4のハウジングを構成している。
このシリンダ43には、円柱状のプランジャ挿入穴43aが形成されており、このプランジャ挿入穴43aに、円柱状のプランジャ44が往復動自在に挿入されている。そして、このプランジャ44の上端面とシリンダ43の内周面とによりプランジャ室45が形成されている。
プランジャ44の下端にシート44aが連結されており、このシート44aはスプリング46によって摺動子47に押し付けられている。この摺動子47は、円筒状に形成されており、摺動子挿入孔40bに往復動自在に挿入されている。
摺動子47にはカムローラ48が回転自在に取り付けられており、このカムローラ48はカム42に当接している。そして、カム軸41の回転によりカム42が回転すると、シート44a、摺動子47およびカムローラ48とともに、プランジャ44が往復駆動されるようになっている。
シリンダ43と主ハウジング40との間には、低圧部としてのギャラリ49が形成されている。このギャラリ49には、フィードポンプ3から吐出される低圧の燃料が、低圧燃料配管7を介して供給されるようになっている。
ギャラリ49は、シリンダ43に形成された低圧連通路43b、および後述する電磁弁60内の低圧通路61aを介して、プランジャ室45に連通されている。低圧連通路43bおよび低圧通路61aは、ギャラリ49からプランジャ室45に燃料(流体)を供給する第1燃料供給路(第1流体供給路)を構成している。
シリンダ43には、プランジャ室45に常時連通する高圧連通路43cが形成されている。そして、プランジャ室45は、この高圧連通路43c、吐出弁50、および高圧燃料配管8を介してコモンレール5に接続されている。
吐出弁50は、高圧連通路43cの下流側においてシリンダ43に取り付けられている。この吐出弁50は、高圧連通路43cを開閉する弁体50aと、この弁体50aを閉弁方向に付勢するスプリング50bとを備えている。そして、プランジャ室45で加圧された燃料は、スプリング50bの付勢力に抗して弁体50aを開弁向きに移動させ、コモンレール5に圧送されるようになっている。
また、シリンダ43には、プランジャ挿入穴43aのうち摺動子47側の部位に常時連通するパージ連通路43eが形成されている。パージ弁51は、パージ連通路43eの下流側においてシリンダ43に取り付けられている。
そして、プランジャ室45からプランジャ挿入穴43aの内壁とプランジャ44との間に沿って洩れ出た燃料は、パージ連通路43eおよびパージ弁51を介してポンプ外部に流出し、図示しない燃料配管を通じて燃料タンク2に戻されるようになっている。
電磁弁60は、プランジャ44の上端面に対向した位置において、プランジャ室45を閉塞するようにしてシリンダ43に螺合固定されている。
電磁弁60はボディ61を備えており、このボディ61には、一端がプランジャ室45に連通し、かつ他端が低圧連通路43bに連通する低圧通路61aと、この低圧通路61a中に配置されたシート部61bとが形成されている。
電磁弁60は、通電時に吸引力を発生するソレノイド62、ソレノイド62により吸引されるアーマチャ63、このアーマチャ63を反吸引側に向かって付勢するスプリング64、アーマチャ63と一体に移動してシート部61bに接離することにより低圧通路61aを開閉する弁体65、この弁体65と面接触することで弁体65の開弁時の位置を規制するストッパ66とを有している。
すなわち、スプリング64は、弁体65に対して開弁方向に弾性力を作用させる。ソレノイド62およびアーマチャ63は、弁体65をスプリング64の弾性力に抗して閉弁方向に駆動する。
ストッパ66は、弁体65よりも開弁方向側(図2では下方側)に配置されており、電磁弁60とシリンダ43とに挟持されている。ストッパ66には、低圧通路61aとプランジャ室45とを連通させる連通孔66aが形成されている。電磁弁60の通電制御は、制御手段15によって所定のタイミングに行われる。
図3は、図2のA−A拡大断面図である。シリンダ43には、ギャラリ49とプランジャ室45とを連通させ、ギャラリ49からプランジャ室45に燃料(流体)を供給する第2燃料供給路(第2流体供給路)70が形成されている。
第2燃料供給路70には、燃料導入弁(流体導入弁)71が配置されている。すなわち、シリンダ43に第2燃料供給路70の全体が形成され、シリンダ43の内部に燃料導入弁71が配置されている。
本例では、燃料導入弁71としてボール弁を用いており、球状の弁体71aと、弁体71aをギャラリ49側に向かって付勢するばね手段(例えば、コイルばね)71bとを有している。本例では、ばね手段71bとして、コイルばねが用いられている。
燃料導入弁71の開弁圧は所定圧に設定されている。したがって、プランジャ室45の圧力(以下、プランジャ室圧と言う。)Ppとギャラリ49の圧力(以下、ギャラリ圧と言う。)Pgとの差圧ΔP(ΔP=Pp−Pg)が所定圧よりも小さい場合に燃料導入弁71が開弁して第2燃料供給路70を開け、当該差圧ΔPが所定圧よりも大きい場合に燃料導入弁71が閉弁して第2燃料供給路70を閉じる。
本例では、燃料導入弁71の開弁圧がほぼ零に設定されている。具体的には、プランジャ室圧Ppがギャラリ圧Pgよりも低い場合に燃料導入弁71が開弁して第2燃料供給路70を開け、プランジャ室圧Ppがギャラリ圧Pgよりも高い場合に燃料導入弁71が閉弁して第2燃料供給路70を閉じる。
次に、上記構成における基本作動を説明する。まず、燃料タンク2内のDME燃料がフィードポンプ3から低圧燃料配管7を介して高圧ポンプ4に供給される。フィードポンプ3から供給されたDME燃料は、高圧ポンプ4にて加圧されるともに、高圧燃料配管8を介してコモンレール5に送出されて蓄積される。
そして、コモンレール5内に蓄積されたDME燃料が燃料配管9を介してインジェクタ6に送出されて内燃機関の各気筒内に噴射される。各気筒内に噴射されたDME燃料が圧縮着火して内燃機関が駆動される。
次に、高圧ポンプ4の具体的作動を図2〜図4に基づいて説明する。図4は高圧ポンプ4の作動を示すタイミングチャートであり、図4(a)は、カム42によるプランジャ44のリフト量を示し、図4(b)は、電磁弁60の開閉作動を示し、図4(c)は、プランジャ室圧Ppおよびギャラリ圧Pgの挙動を示している。
高圧ポンプ4は、図4に示す4つの行程D1〜D4を繰り返し行うことで、フィードポンプ3から供給された燃料を加圧してコモンレール5に送出する。
まず、第1の行程D1では、電磁弁60のソレノイド62に通電されておらず、弁体65はスプリング64の付勢力(弾性力)により開弁位置に移動されている。すなわち、弁体65のシート面35bがボディ61のシート部61bから離れており、低圧通路61aが開かれている。
低圧通路61aが開かれているので、フィードポンプ3から吐出されてギャラリ49に流入した低圧の燃料が、低圧連通路43bおよび低圧通路61a、すなわち第1燃料供給路を介してプランジャ室45に供給される。
このとき、カム42によってプランジャ44が上昇し始めるので、プランジャ44はプランジャ室45内の燃料を加圧しようとする。しかし、第1の行程D1においては、電磁弁60に通電されておらず、低圧通路61aが開かれているため、プランジャ室45内の燃料は、第1燃料供給路をなす低圧通路61aおよび低圧連通路43bを介してギャラリ49側に溢流し、僅かしか加圧されない。
このプランジャ室45内の燃料の溢流中に電磁弁60に通電されることにより、第2の行程D2に移行する。電磁弁60に通電されると、アーマチャ63および弁体65がスプリング64の付勢力に抗して吸引され、弁体65のシート面35bがボディ61のシート部61bに着座して低圧通路61aが閉塞される。
これにより、ギャラリ49側への燃料の溢流が停止されて、プランジャ44によるプランジャ室45内の燃料の加圧が実質的に開始される。そして、プランジャ室45内の燃料圧力により吐出弁50が開弁され、燃料がコモンレール5に圧送される。
第2の行程D2において、プランジャ44が下降し始めるとプランジャ室圧Ppが低下し始める。このプランジャ室圧Ppの低下中に電磁弁60への通電が遮断されることにより、第3の行程D3に移行する。
電磁弁60への通電が遮断されると、弁体65はスプリング64の付勢力(弾性力)により開弁位置に移動する。これにより、フィードポンプ3から吐出される低圧の燃料が、ギャラリ49および第1燃料供給路(低圧連通路43bおよび低圧通路61a)を介して、プランジャ室45に供給される。
ここで、図4(c)からわかるように、ギャラリ圧Pgは全行程D1〜D4にわたってほぼ一定である。したがって、プランジャ44が下降してプランジャ室圧Ppが低下すると、プランジャ室圧Ppとギャラリ圧Pgとの差圧ΔPが所定圧よりも小さくなる。
当該差圧ΔPが所定圧よりも小さくなると第4の行程D4に移行する。本例では、プランジャ室圧Ppがギャラリ圧Pgよりも低くなると第4の行程D4に移行する。
この第4の行程D4では、プランジャ室圧Ppとギャラリ圧Pgとの差圧ΔPが所定圧よりも小さくなっているので燃料導入弁71が開弁する。これにより、フィードポンプ3から吐出されてギャラリ49に流入した低圧の燃料が、第1燃料供給路43b、61aのみならず第2燃料供給路70をも介してプランジャ室45に供給される。
このため、第1燃料供給路43b、61aのみを介して燃料をプランジャ室45に供給する第3の行程D3と比較して、プランジャ室45への燃料供給量を増加させることができる。
そして、プランジャ室45に燃料が充填されてプランジャ室圧Ppとギャラリ圧Pgとの差圧ΔPが所定圧よりも大きくなると、燃料導入弁71が閉弁して前述の第1の行程D1に移行する。本例では、プランジャ室圧Ppがギャラリ圧Pgよりも上昇すると、燃料導入弁71が閉弁して第1の行程D1に移行する。
このように、本実施形態では、ギャラリ49からプランジャ室45への燃料供給路を2系統(第1燃料供給路43b、61aおよび第2燃料供給路70)にしているので、燃料供給路が1系統のみである場合と比較して、ギャラリ49からプランジャ室45への燃料供給量を増加させることができる。
このため、例えば内燃機関の高回転時のように、ギャラリ49からプランジャ室45へ燃料を供給できる時間が短くなった場合においても、プランジャ室45への燃料供給を良好に行うことができ、高圧ポンプ4の吐出量を確保することができる。
ここで、第2燃料供給路70は、電磁弁60によって開閉される第1燃料供給路43b、61aに対して、独立した燃料供給路を構成している。このため、第2燃料供給路70が常時開いていると、プランジャ44がプランジャ室45内の燃料を加圧する際に、燃料が第2燃料供給路70を通じてギャラリ49側へ溢流してしまい、燃料を十分に加圧できなくなるという問題が生じる。
この点、本実施形態によると、2系統目の燃料供給路である第2燃料供給路70は、プランジャ圧Ppとギャラリ圧Pgとの差圧が所定圧よりも大きい場合に燃料導入弁71によって閉じられるので、プランジャ44がプランジャ室45内の燃料を加圧する際に、燃料が第2燃料供給路70を通じてギャラリ49側へ溢流することを抑制できる。
このため、第1燃料供給路43b、61aに対して独立した第2燃料供給路70を設けても、プランジャ44によるプランジャ室45内の燃料の加圧を良好に行うことができる。
なお、燃料導入弁71の開閉タイミングは、燃料導入弁71の開弁圧(所定圧)の設定によって適宜変更可能である。燃料導入弁71は、弁体71aとばね手段71bとを有するボール弁で構成することができるので、燃料導入弁71の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、第2燃料供給路70の全体が、ポンプハウジングの一部をなすシリンダ43に形成され、燃料導入弁71がシリンダ43の内部に配置されているので、高圧ポンプ4の体格を小型化することができる。
次に、上記構成における内燃機関の始動時の作動を説明する。内燃機関の始動時にはフィードポンプ3を最大出力で運転し、高圧ポンプ4の電磁弁60を開きっ放しにする。これにより、燃料噴射装置1の高圧側部材であるコモンレール5に、燃料がフィード最大圧で充填される。
すなわち、内燃機関の始動直後にレール圧をフィード最大圧まで高めておくことができるので、内燃機関の始動時にレール圧を昇圧させるのに要する時間が短くなる。その結果、スムーズな昇圧が可能となり、ひいては内燃機関の始動性を向上できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、第2燃料供給路70の全体が、ポンプハウジングの一部をなすシリンダ43に形成され、燃料導入弁71がシリンダ43の内部に配置されているが、本第2実施形態では、図5に示すように、第2燃料供給路70の一部がポンプハウジング40、43の外部に形成され、燃料導入弁71がポンプハウジング40、43の外部に配置されている。
具体的には、第2燃料供給路70のうちギャラリ49側の部位70aが、ポンプハウジングの一部をなす主ハウジング40に形成され、第2燃料供給路70のうちプランジャ室45側の部位70bがポンプハウジングの一部をなすシリンダ43に形成されている。
そして、第2燃料供給路70の中間部位70cは、主ハウジング40およびシリンダ43の外部に配置された配管部材72によって形成され、燃料導入弁71は、主ハウジング40およびシリンダ43の外部において、主ハウジング40と配管部材72との間に配置されている。
本実施形態によると、第2燃料供給路70および燃料導入弁71をポンプハウジング40、43外部の所望位置に配置できるので、第2燃料供給路70および燃料導入弁71の配置の自由度を高めることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、燃料として液化ガスを用いているが、これに限定されるものではなく、軽油等の他の燃料を用いてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の高圧ポンプを内燃機関用燃料噴射装置の燃料供給ポンプに適用したが、本発明は、流体を加圧して圧送する高圧ポンプに広く適用可能であする。
40 主ハウジング(ハウジング)
43 シリンダ(ハウジング)
44 プランジャ
45 プランジャ室
49 ギャラリ
60 電磁弁
70 第2燃料供給路(第2流体供給路)
71 燃料導入弁(流体導入弁)
71a 弁体
71b ばね手段

Claims (4)

  1. 流体を加圧するプランジャ(44)と、
    前記プランジャ(44)が挿入されるプランジャ室(45)、および前記プランジャ室(45)に前記流体を供給するギャラリ(49)が形成されたハウジング(40、43)と、
    前記ギャラリ(49)から前記プランジャ室(45)への前記流体の供給を断続する電磁弁(60)および流体導入弁(71)とを備え、
    前記ハウジング(40、43)には、前記ギャラリ(49)から前記プランジャ室(45)に前記流体を供給する第1流体供給路(43b)および第2流体供給路(70)が形成され、
    前記第1流体供給路(43b)および前記第2流体供給路(70)は、互いに独立した2系統の流体供給路を構成し、
    前記電磁弁(60)は、前記第1流体供給路(43b)を開閉してポンプ吐出量を制御し、
    前記流体導入弁(71)は、前記プランジャ室(45)の圧力と前記ギャラリ(49)の圧力との差圧が所定圧よりも小さい場合に前記第2流体供給路(70)を開け、前記差圧が前記所定圧よりも大きい場合に前記第2流体供給路(70)を閉じることを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 前記流体導入弁(71)は、弁体(71a)と、前記弁体(71a)を前記ギャラリ(49)側に向かって付勢するばね手段(71b)とを有していることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記ハウジング(43)には、前記第2流体供給路(70)の全体が形成され、
    前記流体導入弁(71)は、前記ハウジング(43)の内部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記ハウジング(40、43)には、前記第2流体供給路(70)のうち前記ギャラリ(49)側の部位(70a)および前記プランジャ室(45)側の部位(70b)が形成され、
    前記第2流体供給路(70)のうち前記ギャラリ(49)側の部位(70a)と前記プランジャ室(45)側の部位(70b)との中間部位(70c)は、前記ハウジング(40、43)の外部に配置された配管部材(72)によって形成され、
    前記流体導入弁(71)は、前記ハウジング(40、43)の外部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
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