JP2020027151A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容室と現像室との間のトナーの循環効率を向上させることができる現像装置を提供する。【解決手段】現像装置40において、現像スリーブ41の軸線方向で見たとき、現像ブレード42の先端42aを通る鉛直線Vが、搬送部材60の回転方向R2についての開口部45の上流端45aと下流端45bの間を通り、搬送部材60がトナー室47の内壁47aから離れて撓みが解放される第2の位置にあるとき、回転方向R2で、搬送部材60の先端61aは、回転中心60aから延びて開口部45の上流端45aを通る第1の直線D1の下流側、かつ回転中心60aから延びて現像ブレード42の先端42aを通る第2の直線D2の上流側に位置する。【選択図】図4

Description

本発明はレーザプリンタや複写機、ファクシミリ装置などの電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置に好適な現像装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像として現像する現像装置を搭載する。この現像装置において、現像を行う現像室と、トナーを収容する収容室とを開口部を介して連通させ、収容室から現像室に搬送されたトナーを現像スリーブで担持し、担持されたトナーの厚みを現像ブレードで規制してトナーコートを形成する構成が知られている。
現像室と収容室との間のトナーの循環が悪い場合、他の部分よりも濃度が高い部分が斑点状に現れるブロッチという現象が発生することがある。なお、ブロッチは、特に低温低湿環境において画像を形成する場合や、ハーフトーン画像を形成する場合に目立ちやすい。
これに対して特許文献1では、現像室を収容室よりも鉛直方向の上方に設ける構成が記載されている。これにより現像ブレードにより規制されたトナーが自重により収容室側へ移動し、トナーの循環効率が向上する。
特開平02‐285374号公報
ブロッチの発生を抑制するためには、現像室と収容室との間のトナーの循環効率を向上させることが好ましい。
そこで本発明は、収容室と現像室との間のトナーの循環効率を向上させることができる現像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る現像装置の代表的な構成は、現像剤を担持するための現像剤担持体であって、回転可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体が設けられる現像室と、前記現像剤を収容する収容室と、前記現像室と前記収容室を連通する開口部と、が備えられた枠体と、前記現像剤担持体に担持される前記現像剤の量を規制する規制部材であって、第1の先端を含み、鉛直方向で前記第1の先端が前記開口部の上方に配置される規制部材と、前記収容室に設けられ、回転中心の周りに第1の方向に回転可能な搬送部材であって、第2の先端を含み、前記収容室の内壁に接触して撓む第1の位置から、前記内壁から離れて撓みが解放される第2の位置に移動することで、前記現像剤を前記収容室から前記現像室に搬送する搬送部材と、を備え、前記現像剤担持体の軸線方向で見たとき、前記第1の先端を通る鉛直線が、前記第1の方向についての前記開口部の上流端と前記開口部の下流端の間を通り、前記搬送部材が前記第2の位置にあるとき、前記第1の方向で、前記第2の先端は、前記回転中心から延びて前記上流端を通る第1の直線の下流側、かつ前記回転中心から延びて前記第1の先端を通る第2の直線の上流側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、現像装置において、収容室と現像室との間のトナーの循環効率を向上させることができる。
画像形成装置の断面概略図である。 現像装置の断面概略図である。 現像室とトナー室との間のトナーの循環を説明するための模式図である。 搬送シートの撓みが解放された直後の現像装置の断面概略図である。 第1比較例に係る現像装置の断面概略図である。 第2比較例に係る現像装置の断面概略図である。 本実施形態に係る現像装置の比較実験の結果を示すグラフである。 第1比較例に係る現像装置の比較実験の結果を示すグラフである。 第2比較例に係る現像装置の比較実験の結果を示すグラフである。 本実施形態に係る現像装置の変形例を示す断面概略図である。
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、まず本発明の第1実施形態に係る現像装置を備える画像形成装置Aの全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、画像形成装置Aの断面概略図である。図1に示す様に、画像形成装置Aは、シートにトナー像を転写する画像形成部と、画像形成部に向けてシートを供給するシート給送部と、シートにトナー像を定着させる定着部を備える。
画像形成部は、静電潜像を担持する像担持体としての感光ドラム1、帯電部材としての帯電ローラ2、現像装置40、清掃部材としてのクリーニングブレード6などを備える。さらに、画像形成部は、露光装置としてのレーザスキャナユニット3、転写部材としての転写ローラ7などを備える。なお、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置40、クリーニングブレード6は、プロセスカートリッジとして一体化されており、画像形成装置Aの装置本体に対して着脱可能に構成されている。レーザスキャナユニット3、転写ローラ7は装置本体に備えられている。
画像形成に際しては、不図示の制御部が画像形成ジョブ信号を受信すると、給送ローラ15、搬送ローラ16によってシート積載部4に積載収納されたシートSが画像形成部に送り出される。
一方、画像形成部においては、帯電ローラ2に電圧が印加されることで、帯電ローラ2と接触する感光ドラム1の表面が帯電させられる。その後、レーザスキャナユニット3が内部に備える光源からレーザ光を出射し、画像情報に応じてレーザ光を感光ドラム1に照射する。これにより感光ドラム1の電位が部分的に低下して画像情報に応じた静電潜像が感光ドラム1の表面上に形成される。
その後、現像装置40が備える現像スリーブ41に電圧が印加されることで現像スリーブ41に担持されたトナー(現像剤)が感光ドラム1表面に形成された静電潜像に付着する。これにより静電潜像がトナー像として現像される。なお、このとき、現像スリーブ41には、不図示の電源から−350Vの直流電圧に対して1800V、3000Hzの交流電圧を重畳した電圧が印加される。
次に、感光ドラム1表面に形成されたトナー像は、感光ドラム1と転写ローラ7との間に形成された転写ニップ部に送り込まれる。トナー像が転写ニップ部に到着すると、転写ローラ7にトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されてトナー像がシートSに転写される。
その後、トナー像が転写されたシートSは定着装置9に送られ、定着装置9の加熱部と加圧部との間に形成された定着ニップ部において加熱・加圧され、トナー像がシートSに定着される。その後、シートSは排出トレイ11に排出される。
<現像装置>
次に、現像装置40の構成について説明する。
図2は、現像装置40の断面概略図である。図2は現像装置40を現像スリーブ41の軸線(回転軸線)で見たときの図である。言い換えれば、現像スリーブ41の軸線に直交する平面に、現像装置40の各部品を投影した投影図である。本実施形態において、現像装置40の長手方向は、現像スリーブ41の軸線方向である。
図2に示す様に、現像装置40は、現像を行う現像室46と、トナー(T)を収容するトナー室47(収容室)を備えた枠体40aを有する。現像室46とトナー室47は、開口部45を介して連通されている。開口部45の開口幅L1は、現像室46の筐体の一部である下板48と上板49によって決定される。言い換えれば、下板48と上板49は、現像室46とトナー室47の間に配置され、現像室46とトナー室47を仕切る仕切り壁の一部である。そして、仕切り壁に開口部45が備えられている。つまり、現像装置40の枠体40aは、現像室46、トナー室47、開口部45が備えられた仕切り壁としての下板48と上板49を備える。また、後述する搬送部材60の回転方向R2に関して、開口部45の上流側の端部を上流端45aとし、開口部45の下流側の端部を下流端45bとする。本実施形態においては、上流端45aは下板48の端部と一致する。下流端45bは上板49の端部と一致する。
また現像室46は、感光ドラム1と対向する位置が開口しており、この開口に感光ドラム1側に一部露出するように現像剤担持体としての現像スリーブ41が回転可能に設けられている。現像スリーブ41は、感光ドラム1にトナーを付着させて現像を行う。
現像スリーブ41は、φ14mmのアルミ素管上に導電樹脂コートを施して形成されている。現像スリーブ41は、不図示のモータの駆動力により、感光ドラム1と同じ回転速度である380mm/s(約500rpm)で矢印R1方向に回転する。
また現像スリーブ41は、マグネットロール43を非回転状態で内包する。このマグネットロール43は、現像極(S1極)、規制極(N1極)、取り込み極(S2極)、吹き出し防止極(N2極)の4極の磁極を有する。つまり、マグネットロール43は複数のS極と、複数のN極を有する。各磁極の磁力によって現像スリーブ41上にトナーを担持する。各磁極の磁力は、S1極=85mH、N1極=85mH、S2極=75mH、N2極=75mHである。
またマグネットロール43の各磁極は次のように配置されている。即ち、S1極は、感光ドラム1と最も近接する位置に配置され、N1極は、後述する現像ブレード42との当接位置の下流側に配置されている。またS2極は、トナー室47から送られてきたトナーを現像スリーブ41に汲みあげるために下板48の先端よりも現像スリーブ41の回転方向の上流側に配置されている。またN2極は、現像室46の底面側からトナーが漏れることを防止するために現像室46の下方の先端付近に配置されている。より具体的には、現像スリーブ41の回転方向を正、感光ドラム1と最も近接する点を基準とした場合、S1極=0°、N1極=200°、S2極=160°、N2極=85°の位置に配置されている。
また現像スリーブ41と対向した位置には、支持板金にゴムブレードが接着固定されて形成された現像ブレード42(規制部材)が設けられている。現像ブレード42は、現像スリーブ41にカウンターで当接し、現像スリーブ41に担持されるトナーに当接し、現像スリーブ41に担持されるトナーの量を規制する。そして、現像スリーブ41の表面上に形成されるトナー層の厚みを均一化する。また現像ブレード42は、現像スリーブ41に担持されるトナーに対して摩擦帯電によって電荷を付与する。図2に示すように、鉛直方向で、現像ブレード42の先端(第1の先端)42aは開口部45の上方に配置される。言い換えれば、鉛直方向に関して、開口部45は現像ブレード42の先端42aの下方に位置する。これにより、現像ブレード42により規制されたトナーが自重によって開口部45を介してトナー室47に落下しやすい。
トナー室47には、トナー室47内のトナーを撹拌するとともに、トナー室47から現像室46にトナーを搬送する搬送部材60が設けられている。搬送部材60は、可撓性を有し、シート状の搬送シート61と、搬送シート61を支持する支持軸62を含む。なお、搬送シート61は、支持軸62の不図示のボスに固定される。
なお、本実施形態では、搬送シート61の材質は樹脂である。搬送シート61は、長手幅214mm、短手幅29mm、厚み130μmのシートである。支持軸62は、15mm角の角棒である。また支持軸62の中心とトナー室47の底面との最短距離L2は19mmであり、搬送シート61の自由長は14mmである。
支持軸62は、回転中心60aの周りに回転可能に支持されており、不図示のモータの駆動力によって60rpmの回転速度でR2方向(第1の方向)に回転する。これにより支持軸62に支持された搬送シート61が矢印R2方向に回転する。つまり搬送部材60は、回転可能な部材であり、現像スリーブ41の回転速度よりも低速で回転する速度設定となっている。つまり、搬送部材60の回転速度は、現像スリーブ41の回転速度よりも遅い。本実施形態においては、鉛直方向に関して、回転中心60aの位置は、開口部45の位置の下方(低い位置)である。
搬送部材60は、回転に伴って搬送シート61によってトナーを押し出すことでトナー室47のトナーを現像室46に搬送する。また搬送シート61は、トナー室47の内壁47aに接して撓む(弾性変形する)ように構成されており、トナー室47の内壁47aに摺擦しながら回転してトナーを開口部45の近傍まで搬送する。そして開口部45の上流側(下板48の上流側)でトナー室47の内壁47aから離間して撓みが解放される。これにより搬送シート61は、撓んだ搬送シート61が元に戻ろうとする力によってトナーを搬送する。つまり搬送部材60は、支持軸62の回転力と搬送シート61の弾性力によってトナー室47から現像室46にトナーを搬送する。
搬送部材60についてさらに説明する。搬送部材60は先端(第2の先端)61aを含む。本実施形態において、先端61aは、搬送シート61の自由端に相当する。搬送部材60は、搬送部材60の先端61aが内壁47aに接触して搬送部材60が撓む第1の位置から、先端61aが内壁47aから離れ、搬送部材60の撓みが解放される第2の位置に移動する。搬送部材60は、第1の位置から第2の位置に移動することで、トナーをトナー室47から現像室46に、開口部45を介して搬送する。なお、第2の位置とは、撓みの開放による先端61aの移動が終わった位置であるということもできる。つまり、搬送部材60が第2の位置にあるときの先端61aの位置は、内壁47aから離れる位置に搬送部材60が到達した時に、搬送部材60が撓んでいない状態(いわゆる自然状態)であると仮定した場合の先端61aの位置と実質的に同じである。
<トナーの循環>
次に、現像室46とトナー室47との間のトナーの循環について説明する。
現像室46とトナー室47との間のトナーの循環が悪い場合、現像室46内のトナーが繰り返し現像スリーブ41に担持され、現像ブレード42により規制される。このように繰り返し担持されたトナーは、電荷が抜け切る前に現像ブレード42により再度電荷が付与されるため、現像スリーブ41には電荷の高いトナーが担持されることになる。このように現像スリーブ41に担持されたトナーの電荷が高いと、現像スリーブ41表面に対する鏡像力が強くなり、トナーが現像スリーブ41に対して強く付着するようになる。
また現像スリーブ41に担持された大粒径のトナーと小粒径のトナーを比較すると、現像ブレード42によって大粒径のトナーから規制される傾向にある。このように小粒径のトナーが現像スリーブ41に担持されると、トナーを担持した状態の現像スリーブ41表面が粗くなる(Rzが大きくなる)。この場合、現像ブレード42が現像スリーブ41に対してトナーを押圧する力が増加し、現像ブレード42による規制後に現像スリーブ41に担持されるトナー量が増加する傾向にある。その結果、現像スリーブ41には小粒径で過剰な量のトナーが強付着するようになる。この場合、最終的には現像ブレード42によるトナーへの電荷付与が不足する。
図3は、現像室46とトナー室47との間のトナーの循環を説明するための模式図である。図3は、図2と同様に、現像装置40を現像スリーブ41の軸線(回転軸線)で見たときの図である。図3に示す様に、両者間のトナーの循環経路は、トナー室47から現像室46にトナーが搬送される経路K1と、トナーが現像ブレード42に規制されてトナー室47に落下する経路K2がある。
経路K2に関して詳しく説明すると、現像ブレード42に規制されて現像スリーブ41から剥離されたトナーは、大部分が自重によってそのままトナー室47に落下する。しかしながら、現像スリーブ41から剥離されたトナーの一部は、マグネットロール43のN1極とS2極の磁力によって現像スリーブ41近傍で回転しながら滞留して小循環Cを形成する。N1極とS2極の磁力によって滞留するトナーの量には限界がある。このため、現像ブレード42によって規制されたトナーが小循環Cに供給されると、まず小循環Cの半径が大きくなり、その後に最外殻のトナーが押し出されてトナー室47側に落下する。
ここで小循環Cを構成するトナーは、現像スリーブ41の近傍にあるため、その一部が現像スリーブ41に再度担持される。このように再度担持されたトナーは、トナー室47に戻って現像室46に再度汲みあげられたトナーと比較して、現像ブレード42との摺擦回数が多くなる。従って、電荷が抜けきる前に現像ブレード42によって再び電荷が付与されて、電荷密度が高くなる。このように電荷密度が高くなると、現像スリーブ41に対する鏡像力が大きくなり、現像スリーブ41表面から剥がれにくくなる。
また上述した通り、大粒径のトナーは現像ブレード42により規制されやすいため、小粒径のトナーが現像スリーブ41上に留まりやすくなる。小粒径のトナーが現像スリーブ41に担持されると、トナーを担持した状態の現像スリーブ41表面が粗くなる。この場合、現像ブレード42が現像スリーブ41に対してトナーを押圧する力が増加し、現像ブレード42による規制後に現像スリーブ41に担持されるトナー量が増加する。
つまり小循環Cを構成するトナーが現像スリーブ41に繰り返し担持されると、現像スリーブ41には小粒径で過剰な量のトナーが強付着するようになる。この状態が継続すると、最終的には現像ブレード42によるトナーへの電荷付与が不足し、他の部分よりも濃度が高い部分が斑点状に現れるブロッチが発生する。つまり、現像室46とトナー室47との間のトナーの循環が悪い場合、ブロッチが発生することがある。なお、ブロッチは、特に低温低湿環境において画像を形成する場合や、ハーフトーン画像を形成する場合に目立ちやすい。
そこで本実施形態では、小循環Cを構成するトナーをトナー室47に効率良く戻し、トナーの循環効率を向上させるための構成を備えている。以下、その構成について説明する。
図4は、搬送シート61の撓みが解放された直後の現像装置40の断面概略図である。言い換えれば、搬送部材60が第2の位置にある時の現像装置40の断面概略図である。図4は、図2と同様に、現像装置40を現像スリーブ41の軸線(回転軸線)で見たときの図である。
図4に示す様に、搬送部材60の回転中心60aから延び、開口部45の上流端45aを通る直線を、第1の直線D1とする。搬送部材60の回転中心60aから延び、現像ブレード42の先端42aを通る直線を、第2の直線D2とする。上述のように、搬送シート61の先端61aが内壁47aから離間すると、搬送部材60(搬送シート61)の撓みが解放され、搬送部材60が第1の位置から第2の位置に移動する。このとき、搬送シート61の先端61aは、開口部45に近づくように移動し、トナーが現像室46に搬送される。ここで、搬送部材60が第2の位置にあるとき、先端61aは、回転方向R2で、第1の直線D1の下流側かつ第2の直線D2の上流側に位置する。さらに、本実施形態では、搬送部材60が第2の位置にある時、搬送シート61は開口部45を通過し、先端61aが現像室46の内部に位置する。
言い換えれば、本実施形態では、搬送シート61の撓みが解放された時、搬送シート61の先端61aが開口部45から現像室46の内部に進入した位置で、且つ、現像スリーブ41の回転方向において現像ブレード42の先端42aよりも上流側の位置に位置する。ここでいう搬送シート61の撓みが解放された時とは、搬送シート61がトナー室47の内壁47aから離間して撓みが解放された時を意味する。このような構成により、次に説明する通り、現像室46とトナー室47との間のトナーの循環効率を向上させることができる。
即ち、上述した通り、現像ブレード42により規制されたトナーが小循環Cに新たに含まれることで、小循環Cの半径は大きくなる。また、現像スリーブ41の回転速度は搬送部材60の回転速度よりも速いため、搬送シート61の先端61aが上述した位置に位置する間に小循環Cの半径が大きくなる。従って、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが上述した位置に位置することで、半径が大きくなった小循環Cを構成するトナーを搬送シート61の先端61aによって掻き取ってトナー室47に戻すことができる。このため、現像室46とトナー室47との間のトナーの循環効率を向上させることができ、ブロッチの発生を抑制することができる。
また撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが上述した位置に位置することで、搬送部材60がトナー室47から現像室46にトナーを搬送する際に、その動作を下板48に阻害されることなく行うことができる。つまり搬送シート61が下板48に接触する場合には、トナーの搬送が下板48によって阻害されるが、上述した位置に位置することで下板48によるトナー搬送の阻害が抑制される。従って、搬送シート61によってトナー室47から現像室46へ効率的にトナーを押し込むことができる。このように搬送シート61によってトナーを押し込むことで、現像室46に元々あったトナーがトナー室47側に押し出されてトナーの循環が促進され、トナーの循環効率が向上する。これはトナー室47や現像室46に存在するトナーの量が多い場合に特に顕著になる。
さらに、図4に示すように、本実施形態では、現像スリーブ41の軸線方向で見たとき、現像ブレード42の先端42aを通る鉛直な直線(鉛直線)Vが、上流端45aと下流端45bの間を通るように、現像ブレード42と開口部45が配置される。言い換えれば、水平方向に関して、現像ブレード42の先端42aの位置は、開口部45の上流端45aの位置と下流端45bの位置の間に位置する。また、現像スリーブ41の軸線方向で見たとき、上流端45aと下流端45bを結ぶ直線と、鉛直線Vが重なる、ということもできる。これにより、上述のように、現像ブレード42で規制されたトナーは、開口部45を通ってトナー室47に落下する。つまり、現像ブレード42で規制されたトナーが現像室46に留まり続けることが抑制される。
また現像ブレード42の先端42aを通る鉛直線Vと搬送シート61の移動軌跡とを、現像室46の内部でオーバーラップさせる。言い換えれば、搬送シート61が第2の位置にあるとき、搬送シート61と鉛直線Vとがオーバーラップする。これにより現像ブレード42に規制されて自重で落下するトナーを搬送シート61によって効率的にトナー室47に搬送することができる。従って、トナーの循環効率をさらに向上させることができる。
さらに、搬送シート61を上板49と接触させない構成とすることもできる。これにより搬送シート61が小循環Cを構成するトナーを掻き出す際に、この動作を上板49に阻害されることなくスムーズに行うことができる。例えば、図10に示すように、上板49を無くし、開口部45の下流端45bが、搬送部材60の移動軌跡から離れるように構成してもよい。なお、図10は、本実施形態に係る現像装置の変形例を示す断面概略図である。図10は、図4に示される現像装置40から、上板49を無くした構成を示している。
また現像スリーブ41の回転方向に関して、マグネットロール43のS2極(第1の磁極)を現像ブレード42の先端42aよりも上流側に配置する。またS2極と隣接し、S2極とは逆極性の磁極であるN1極(第2の磁極)を現像ブレード42の先端42aよりも下流側に配置する。これによりN1極が現像ブレード42の先端42aよりも上流側に位置する構成と比較して、搬送シート61が掻き取った小循環Cを構成するトナーを現像スリーブ41側に戻そうとする磁力が弱くなる。従って、搬送シート61が掻き取ったトナーをトナー室47にスムーズに返すことができる。
<比較実験>
次に、本実施形態の構成と、比較例の構成において、画像形成時の現像スリーブ41上のトナーの単位面積当たりの電荷密度と粒径を比較した比較実験の結果について説明する。
図5は第1比較例に係る現像装置の断面概略図である。図6は第2比較例に係る現像装置の断面概略図である。図5、図6は、図2と同様に、各比較例に係る現像装置を現像スリーブ41の軸線(回転軸線)で見たときの図である。
第1比較例の構成は、図5に示す様に、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが、トナー室47の内部で、且つ、搬送部材60の回転方向において開口部45の下流側に位置する構成である。言い換えれば、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが、回転方向R2に関して、第2の直線D2の下流側に位置する構成である。また第2比較例の構成は、図6に示す様に、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが、トナー室47の内部で、且つ、搬送部材60の回転方向において開口部45の上流側に位置する構成である。言い換えれば、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aが、回転方向R2に関して、第1の直線D1の上流側に位置する構成である。
第1比較例の構成を有する現像装置、第2比較例の構成を有する現像装置、本実施形態の構成を有する現像装置のそれぞれに対して、現像スリーブ41上のトナーの単位面積当たりの電荷密度と粒径を測定した。測定は、HOSOKAWA MICRON社製Espartアナライザーにより行った。また、測定は、各現像装置を用いて、15℃/10%Rhの環境下でA4サイズで1000枚の画像形成を行った後に実施した。
図7〜図9は、本実験の実験結果を示すグラフであり、図7〜図9の順に本実施形態、第1比較例、第2比較例の実験結果を示している。また図7〜図9に示すグラフにおいて、縦軸はトナーの電荷密度を示し、横軸はトナーの粒径を示す。
図7、図8に示す様に、第1比較例の構成では、本実施形態の構成と比較して、小粒径のトナーの電荷密度の上限が上がっている。これは撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aがトナー室47内における開口部45よりも下流側にあるため、小循環Cを構成するトナーの量が十分増える前に搬送シート61が小循環C部分を通過し、トナーを十分に掻き取れないためと考えられる。
また図8、図9に示す様に、第2比較例の構成では、第1比較例の構成と比較して、小粒径のトナーの電荷密度の上限がさらに上がっている。これは次の理由に依るものと考えられる。即ち、第2比較例の構成では、撓みが解放された時の搬送シート61の先端61aがトナー室47内における開口部45よりも上流側に位置する。このため、搬送シート61による現像室46へのトナーの押し込みが下板48で一部阻害される。このように搬送シート61による現像室46へのトナーの押し込みが阻害されると、現像室46からトナー室47側に押し出されるトナーの量が減る。従って、本実施形態や第1比較例の構成と比較して、トナーの循環効率が悪化して、小粒径のトナーの電荷密度の上限がさらに上がったと考えられる。
また第2比較例の構成では、搬送シート61による現像室46へのトナーの押し込みが阻害されるため、搬送シート61上にトナーが残ったまま搬送シート61が現像室46に進入する。このため、搬送シート61上のトナーで開口部45の一部が塞がれて、トナーがトナー室47に落下する経路K2(図3)が小さくなり、トナーの循環効果が悪化するものと考えられる。
また、第1比較例の構成を有する現像装置、第2比較例の構成を有する現像装置、本実施形態の構成を有する現像装置を用いて、同一の環境下(15℃/10%Rh)でA4サイズの紙に画像形成を行った。そして、それぞれの構成でブロッチが発生するタイミングを観察した。本実施形態の構成を有する現像装置では、約10000枚の画像形成を行う間、ブロッチは発生しなかった。また第1比較例の構成を有する現像装置では約8200枚の画像形成を行った時点でブロッチが発生した。第2比較例の構成を有する現像装置では約6600枚の画像形成を行った時点でブロッチが発生した。この結果からも、本実施形態の構成により、ブロッチを抑制できることが確認できた。
1…感光ドラム(感光体)
40…現像装置
41…現像スリーブ(現像剤担持体)
42…現像ブレード(規制部材)
43…マグネットロール(マグネット)
45…開口部
46…現像室
47…トナー室(収容室)
47a…内壁(収容室の内壁)
60…搬送部材
A…画像形成装置
D1…第1の直線
D2…第2の直線

Claims (7)

  1. 現像剤を担持するための現像剤担持体であって、回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体が設けられる現像室と、前記現像剤を収容する収容室と、前記現像室と前記収容室を連通する開口部と、が備えられた枠体と、
    前記現像剤担持体に担持される前記現像剤の量を規制する規制部材であって、第1の先端を含み、鉛直方向で前記第1の先端が前記開口部の上方に配置される規制部材と、
    前記収容室に設けられ、回転中心の周りに第1の方向に回転可能な搬送部材であって、第2の先端を含み、前記収容室の内壁に接触して撓む第1の位置から、前記内壁から離れて撓みが解放される第2の位置に移動することで、前記現像剤を前記収容室から前記現像室に搬送する搬送部材と、
    を備え、
    前記現像剤担持体の軸線方向で見たとき、前記第1の先端を通る鉛直線が、前記第1の方向についての前記開口部の上流端と前記開口部の下流端の間を通り、
    前記搬送部材が前記第2の位置にあるとき、前記第1の方向で、前記第2の先端は、前記回転中心から延びて前記上流端を通る第1の直線の下流側、かつ前記回転中心から延びて前記第1の先端を通る第2の直線の上流側に位置することを特徴とする現像装置。
  2. 前記搬送部材が前記第2の位置にあるとき、前記第2の先端は、前記現像室の内部に位置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記搬送部材が前記第2の位置にあるとき、前記搬送部材と前記鉛直線とはオーバーラップすることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記搬送部材の回転速度は、前記現像剤担持体の回転速度よりも遅いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記現像剤担持体は、マグネットを内包し、
    前記マグネットは、前記現像剤担持体の回転方向で、前記第1の先端の上流側に第1の磁極を有し、前記第1の先端の下流側に前記第1の磁極と隣接する磁極であり、前記第1の磁極とは逆極性の第2の磁極を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 感光体と、
    前記感光体の表面に形成された静電潜像を現像する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の現像装置と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 感光体と、
    前記感光体を露光する露光装置と、
    前記感光体の表面に形成された静電潜像を現像する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の現像装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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