JP2003149923A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003149923A
JP2003149923A JP2001347001A JP2001347001A JP2003149923A JP 2003149923 A JP2003149923 A JP 2003149923A JP 2001347001 A JP2001347001 A JP 2001347001A JP 2001347001 A JP2001347001 A JP 2001347001A JP 2003149923 A JP2003149923 A JP 2003149923A
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image carrier
forming apparatus
toner
charging
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JP2001347001A
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English (en)
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Keizo Otsuka
圭三 大柄
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 注入帯電方式において、低温低湿環境下にお
ける帯電不良を防止し、すべてに環境下で均一帯電を目
的とする。 【解決手段】 温度検知手段又は湿度検知手段を備え、
現像剤4dはトナー及び導電性を有する帯電促進粒子を
含み、帯電部材と像担持体とのニップ部に転写後の像担
持体上に残留した帯電促進粒子が介在している画像形成
装置において、装置の外気の温度と湿度を検出し、各々
検出された値に応じて接触帯電部材2と感光体1との周
束差を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成方法、及び
複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真装置や静電記録
装置等の画像形成装置において、電子写真感光体・静電
記録誘電体等の像担持体を所要の極性・電位に一様に帯
電処理(除電処理も含む)する帯電装置としてはコロナ
帯電器(コロナ放電器)がよく使用されていた。
【0003】コロナ帯電器は非接触型の帯電装置であ
り、ワイヤ電極等の放電電極と該放電電極を囲むシール
ド電極を備え、放電開口部を被帯電体である像担持体に
対向させて非接触に配設し、放電電極とシールド電極に
高圧を印加することにより生じる放電電流(コロナシャ
ワー)に像担持体面をさらすことで像担持体面を所定に
帯電させるものである。
【0004】近時は、中低速機種の画像形成装置にあっ
ては、像担持体等の被帯電体の帯電装置として、コロナ
帯電器に比べて低オゾン・低電力等の利点があることか
ら接触帯電装置が多く提案され、また実用化されてい
る。
【0005】接触帯電装置は、像担持体等の被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型、ブレード型等の導電性の帯電部材(接触帯電部
材・接触帯電器)を接触させ、この接触帯電部材に所定
の帯電バイアスを印加して被帯電体面を所定の極性・電
位に帯電させるものである。
【0006】更に最近、より低オゾン・低電力を図るべ
く、特開平10−307454号公報等には接触帯電部
材と像担持体とにより形成されるニップ部に帯電促進粒
子を介在させることにより接触注入帯電を行なう方法が
提案されている。放電現象を用いないため、帯電に必要
とされる電圧は所望する感光体表面電位分のみであり、
オゾンの発生もない。
【0007】また、従来の転写方式の画像形成装置にお
いては、転写後の感光体(像担持体)に残存する転写残
トナーはクリーナー(クリーニング装置)によって感光
体面から除去されて廃トナーとなるが、この廃トナーは
環境保護の面からも出ないことが望ましい。そこでクリ
ーナーをなくし、転写後の感光体上の転写残トナーは現
像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体上か
ら除去し現像装置に回収・再用する装置構成にしたトナ
ーリサイクルプロセスが前記出願において提案されてい
る。
【0008】上記現像同時クリーニングとは、転写後に
感光体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即ち
引き続き感光体を帯電し、露光して潜像を形成し、該潜
像の現像時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する
直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取
り電位差Vback)によって回収する方法である。こ
の方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて
次工程以後に再用されるため、廃トナーをなくし、メン
テナンスに手を煩わせることも少なくすることができ
る。またクリーナーレスであることでスペース面での利
点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるように
なる。
【0009】また、接触帯電部材と像担持体とにより形
成されるニップ部に帯電促進粒子を供給する方法として
は、接触帯電部材に直接帯電促進粒子を塗布する装置を
設ける方法がある。しかし、この方法は、装置構成が複
雑となりコストがかかること、及び塗布装置に帯電促進
粒子を補給しなければならないという問題がある。
【0010】そこで、前記出願では、現像装置の現像剤
中に帯電促進粒子を含有させ、静電潜像の現像時にトナ
ーと共に像担持体に付着させ、像担持体の移動により前
記ニップ部に帯電促進粒子を供給する方法が提案されて
いる。
【0011】尚、この構成において、像担持体に付着し
たトナーは転写手段により転写媒体にその殆どは転移す
るが、帯電促進粒子は導電性を有するためその殆どは転
写媒体に転移せず、像担持体上に付着保持されて残留す
る。そしてトナーリサイクルプロセスの画像形成装置は
クリーナーを用いないため、転写後の像担持体面に残存
の転写残トナーおよび上記の残存帯電促進粒子は像担持
体と接触帯電部材のニップ部に像担持体面の移動でその
まま持ち運ばれて接触帯電部材に付着・混入する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、環境が変化すると感光体、及び接触帯電部材
の抵抗が変化するため、環境によっては帯電不良が発生
する問題が生じる。その傾向は、低温低湿環境になるに
従って顕著になる。その対策として、接触帯電部材と感
光体との回転の周速差をすべての環境を満足する値にす
ることが考えられるが、その場合には接触帯電部材上の
トナ−やキャリアの飛散が大きくなることによる機内汚
染、また、感光体の損傷が大きくなるために、感光体の
寿命が短くなる等の問題が発生するため、万全の策とは
いえない。
【0013】そこで、本発明は、すべての環境で使用さ
れた場合においても、帯電不良を発生させないための接
触帯電部材と感光体の周速差の適正化を図ることによ
り、すべての環境において良好な帯電ができ、高画質な
画像を形成することができる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0015】(1) 像担持体と、該像担持体とニップ
部を形成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周
速差をもって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、
前記像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書
き込み手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像と
して可視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に
転写する転写手段を有し、画像形成装置の外部の温度を
検知する温度検知手段を有し、前記現像手段の現像剤は
トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、像担持
体の静電潜像の現像は該現像剤によりなされ、少なくと
も帯電部材と像担持体とのニップ部に、現像部で像担持
体に付着し転写後の像担持体上に残留した前記現像剤中
に含有の帯電促進粒子が持ち運ばれて介在している画像
形成装置において、前記温度検知手段により検知された
温度に応じて前記像担持体と帯電部材との前記周速差を
変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0016】(2) 像担持体と、該像担持体とニップ
部を形成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周
速差をもって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、
前記像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書
き込み手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像と
して可視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に
転写する転写手段を有し、画像形成装置の外部の湿度を
検知する湿度検知手段を有し、前記現像手段の現像剤は
トナー及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、像担持
体の静電潜像の現像は該現像剤によりなされ、少なくと
も帯電部材と像担持体とのニップ部に、現像部で像担持
体に付着し転写後の像担持体上に残留した前記現像剤中
に含有の帯電促進粒子が持ち運ばれて介在している画像
形成装置において、前記湿度検知手段により検知された
湿度に応じて前記像担持体と帯電部材との前記周速差を
変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0017】(3) 像担持体と、該像担持体とニップ
部を形成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周
速差をもって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、
前記像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書
き込み手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像と
して可視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に
転写する転写手段を有し、画像形成装置の外部の温度と
湿度を検知する温度検知手段と湿度検知手段とを有し、
前記現像手段の現像剤はトナー及び導電性を有する帯電
促進粒子を含み、像担持体の静電潜像の現像は該現像剤
によりなされ、少なくとも帯電部材と像担持体とのニッ
プ部に、現像部で像担持体に付着し転写後の像担持体上
に残留した前記現像剤中に含有の帯電促進粒子が持ち運
ばれて介在している画像形成装置において、前記温度検
知手段により検知された温度と前記湿度検知手段により
検知された湿度に応じて前記像担持体と帯電部材との前
記周速差を変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0018】(4) 前記帯電促進粒子の粒子抵抗が1
12Ω・cm以下であり、粒径が50μm以下であるこ
とを特徴とする請求項(1)乃至(3)の何れか1つに
記載の画像形成装置。
【0019】(5) 前記帯電促進粒子の粒子抵抗が1
10Ω・cm以下であり、粒径が50μm以下であるこ
とを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1つに記載の
画像形成装置。
【0020】(6) 前記帯電部材は弾性導電ローラで
あることを特徴とする(1)乃至(5)の何れか1つに
記載の画像形成装置。
【0021】(7) 前記帯電部材は導電性繊維から構
成されるブラシであることを特徴とする(1)乃至
(5)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0022】(8) 前記像担持体の最表面層の体積抵
抗が1×109(Ω・cm)以上1×1014(Ω・c
m)以下であることを特徴とする(1)乃至(7)の何
れか1つに記載の画像形成装置。
【0023】(9) 像担持体の帯電面に静電潜像を形
成する画像情報書き込み手段が像露光手段であることを
特徴とする(1)乃至(8)の何れか1つに記載の画像
形成装置。
【0024】〈作用〉本発明の構成によれば、画像形成
装置の外気の温度と湿度を検知し、検知された値に応じ
て接触帯電部材と感光体との周速差を変化させるものと
する。これにより、特に低温低湿環境で発生する接触帯
電部材又は感光体の抵抗値の変化による帯電不良を防止
することにより、あらゆる環境において良好な帯電がで
き、高画質な画像を形成することができる画像形成装置
を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】〈実施形態例1〉図1は本発明に
従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例
の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、直接
注入帯電方式、トナーリサイクルプロセス(クリーナー
レスシステム)のレーザープリンタ(記録装置)であ
る。
【0026】(1)本例プリンタの全体的な概略構成 1は像担持体としての、φ30mmの回転ドラム型のO
PC感光体(ネガ感光体)であり、矢印の時計方向に5
0mm/secの周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。
【0027】2は接触帯電部材としての導電性弾性ロー
ラ(以下、帯電ローラと記す)である。この帯電ローラ
2は芯金2a上に可撓性部材としてのゴムあるいは発泡
体の中抵抗層2bを形成することにより作成される。中
抵抗層2bは樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子(例
えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方
され、芯金2aの上にローラ状に形成した。その後必要
に応じて表面を研磨して直径12mm、長手長さ250
mmの導電性弾性ローラである帯電ローラ2を作成し
た。
【0028】本例の帯電ローラ2のローラ抵抗を測定し
たところ100kΩであった。ローラ抵抗は、帯電ロー
ラ2の芯金2aに総圧1kgの加重がかかるようφ30
mmのアルミドラムに帯電ローラ2を圧着した状態で、
芯金2aとアルミドラムとの間に100Vを印加し、計
測した。
【0029】ここで、導電性弾性ローラである帯電ロー
ラ2は電極として機能することが重要である。つまり、
弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得ると同
時に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵抗を有
する必要がある。
【0030】一方では被帯電体にピンホールなどの欠陥
部位が存在した場合に電圧のリークを防止する必要があ
る。被帯電体として電子写真用感光体を用いた場合、十
分な帯電性と耐リークを得るには104〜107Ωの抵抗
が望ましい。
【0031】帯電ローラ2の硬度は、硬度が低すぎると
形状が安定しないために被帯電体との接触性が悪くな
り、高すぎると被帯電体との間に帯電ニップ部を確保で
きないだけでなく、被帯電体表面へのミクロな接触性が
悪くなるので、アスカーC硬度で25度から50度が好
ましい範囲である。
【0032】帯電ローラ2の材質としては、弾性発泡体
に限定するものでは無く、弾性体の材料として、EPD
M、ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵
抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電
性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたも
のがあげられる。また、特に導電性物質を分散せずに、
イオン導電性の材料を用いて抵抗調整をすることも可能
である。
【0033】帯電ローラ2は被帯電体としての感光体1
に対して弾性に抗して所定の押圧力で圧接させて配設し
てある。nは感光体1と帯電ローラ2のニップ部である
帯電ニップ部である。この帯電ニップ部幅は3mmであ
る。本例では、この帯電ローラ2を帯電ニップ部nにお
いて帯電ローラ表面と感光体表面と互いに逆方向に等速
で移動するよう凡そ80rpmで矢印の時計方向に回転
駆動させた。即ち接触帯電部材としての帯電ローラ2の
表面は被帯電体としての感光体1の面に対して速度差を
持たせるようにした。
【0034】ここで、周速差について説明する。感光体
がArpmで回転しているときに、接触帯電部材が感光
体とは逆方向にBrpmで回転している場合には、周速
差=B/A×100であるとする。例えば、感光体が8
0rpmで回転している場合に、接触帯電部材が逆方向
に80rpmで回転している場合には周速差=80/8
0×100=100%となる。
【0035】また帯電ローラ2の芯金2aには帯電バイ
アス印加電源S1から−600Vの直流電圧を帯電バイ
アスとして印加するようにした。本例では感光体1の表
面は帯電ローラ2に対する印加電圧とほぼ等しい電位
(−590V)に直接注入帯電方式にて一様に帯電処理
される。これについては後述する。
【0036】3はレーザーダイオード・ポリゴンミラー
等を含むレーザービームスキャナ(露光器)である。こ
のレーザービームスキャナは目的の画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザー
光を出力し、該レーザー光で上記回転感光体1の一様帯
電面を走査露光Lする。この走査露光Lにより回転感光
体1の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0037】4は現像装置である。回転感光体1面の静
電潜像はこの現像装置によりトナー画像として現像され
る。本例の現像装置は磁性一成分絶縁トナー(ネガトナ
ー)を用いた反転現像装置である。4aはマグネットロ
ール4bを内包させた、現像剤担持搬送部材として非磁
性回転現像スリーブであり、この回転現像スリーブ4a
に規制ブレード4cで現像剤4dが薄層にコートされ
る。現像剤4dのトナーは規制ブレード4cで回転現像
スリーブ4aに対する層厚が規制され、また電荷が付与
される。回転現像スリーブ4aにコートされた現像剤は
スリーブ4aの回転により、感光体1とスリーブ4aの
対向部である現像部(現像領域部)aに搬送される。ま
たスリーブ4aには現像バイアス印加電源S2より現像
バイアス電圧が印加される。現像バイアス電圧は、−5
00VのDC電圧と、周波数1800Hz、ピーク間電
圧1600Vの矩形のAC電圧を重畳したものを用い
た。これにより、感光体1側の静電潜像がトナーで現像
される。
【0038】現像剤4dはトナーtと帯電促進粒子(帯
電補助粒子)mの混合物であり、トナーtは結着樹脂、
磁性体粒子、電荷制御剤を混合し、混練、粉砕、分級の
各工程を経て作成し、これに、帯電促進粒子mや流動化
剤を外添剤として添加して作成されたものである。トナ
ーtの重量平均粒径(D4)は7μmであった。帯電促
進粒子mは本例においては粒径3μmの導電性酸化亜鉛
粒子を用いた。また本例ではトナーt100重量部に対
して帯電促進粒子mを2重量部外添した。
【0039】導電性を有する帯電促進粒子mは本例では
比抵抗が106Ω・cm、二次凝集体を含めた平均粒径
3μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いたけれども、帯電促
進粒子mの材料としては、他の金属酸化物などの導電性
無機粒子や有機物との混合物など各種導電粒子が使用可
能である。
【0040】粒子抵抗は粒子を介した電荷の授受を行う
ため比抵抗としては1012Ω・cm以下が必要であり、
好ましくは1010Ω・cm以下が望ましい。
【0041】抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化し
て求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に凡そ
0.5gの粉体試料を入れ上下電極に15kgの加圧を
行うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測、そ
の後正規化して比抵抗を算出した。
【0042】粒径は良好な帯電均一性を得るために50
μm以下が望ましい。粒径の下限値は粒子が安定して得
られるものとして10nmが限界である。
【0043】本発明において、粒子が凝集体として構成
されている場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径
として定義した。粒径の測定には、光学あるいは電子顕
微鏡による観察から、100個以上抽出し、水平方向最
大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均
粒径をもって決定した。
【0044】以上述べたように帯電促進粒子mは、一次
粒子の状態で存在するばかりでなく二次粒子の凝集した
状態で存在することもなんら問題はない。どのような凝
集状態であれ、凝集体として帯電促進粒子としての機能
が実現できればその形態は重要ではない。
【0045】帯電促進粒子mは特に感光体1の帯電に用
いる場合に潜像露光時に妨げにならないよう、無色ある
いは白色に近い粒子が適切である。さらに、カラー記録
を行なう場合、帯電促進粒子mが感光体上から記録材P
に転写した場合を考えると無色、あるいは白色に近いも
のが望ましい。また、画像露光時に帯電促進粒子による
光散乱を防止するためにもその粒子は構成画素サイズ以
下であることが望ましい。
【0046】また、帯電促進粒子mは露光の妨げになら
ないように非磁性であることが好ましい。
【0047】5は接触転写手段としての中抵抗の転写ロ
ーラであり、感光体1に所定に圧接させて転写ニップ部
bを形成させてある。この転写ニップ部bに不図示の給
紙部から所定のタイミングで記録媒体としての転写材P
が給紙され、かつ転写ローラ5に転写バイアス印加電源
S3から所定の転写バイアス電圧が印加されることで、
感光体1側のトナー像が転写ニップ部bに給紙された転
写材Pの面に順次に転写されていく。
【0048】本例ではローラ抵抗値は5×108Ωのも
のを用い、+2000VのDC電圧を印加して転写を行
なった。即ち、転写ニップ部bに導入された転写材Pは
この転写ニップ部bを挟持搬送されて、その表面側に回
転感光体1の表面に形成担持されているトナー画像が順
次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0049】6は熱定着方式等の定着装置である。転写
ニップ部bに給紙されて感光体1側のトナー像の転写を
受けた転写材Pは回転感光体1の面から分離されてこの
定着装置6に導入され、トナー像の定着を受けて画像形
成物(プリント、コピー)ととして装置外へ排出され
る。
【0050】本例のプリンタはクリーナーレスであり、
転写材Pに対するトナー像転写後の回転感光体1面に残
留の転写残トナーはクリーナーで除去されることなく、
感光体1の回転にともない帯電部nを経由して現像部a
に至り、現像装置4において現像同時クリーニング(回
収)される(トナーリサイクルプロセス)。
【0051】本実施例における湿度検知手段7は帯電ロ
−ラ2近傍に設置するものとする。なお、湿度検知セン
サ−7は帯電ロ−ラ2近傍以外に感光体1の近傍、又転
写材のカセットの近傍等その他画像形成装置に設置され
ているものとする。
【0052】(2)感光体1の直接注入帯電について a)現像装置4の現像剤4dに含有させた導電性を有す
る帯電促進粒子mは、現像装置4による感光体1側の静
電潜像のトナー現像時にトナーとともに適当量が感光体
1側に移行する。
【0053】感光体1上のトナー画像は転写ニップ部b
において転写バイアスの影響で転写材P側に引かれて積
極的に転移するが、感光体1上の帯電促進粒子mは導電
性であることで転写材P側には積極的には転移せず、感
光体1上に実質的に付着保持されて残留する。また感光
体1面に実質的に付着保持される帯電促進粒子mの存在
によりトナー画像の感光体1側から転写剤P側への転写
効率が向上する効果も得られる。
【0054】そしてトナーリサイクルプロセスの画像形
成装置はクリーナーを用いないため、転写後の感光体1
面に残存の転写残トナーおよび上記の残存帯電促進粒子
mは感光体1と接触帯電部材である帯電ローラ2の帯電
ニップ部nに感光体1の回転でそのまま持ち運ばれて帯
電ローラ2に付着・混入する。
【0055】したがって、感光体1と帯電ローラ2との
ニップ部nにこの帯電促進粒子mが存在した状態で感光
体1の接触帯電が行なわれる。なお、印字初期において
は帯電ローラ表面に帯電促進粒子が供給されず帯電が行
なえないので帯電ローラ表面には予め帯電促進粒子を塗
布しておくを可とする。
【0056】この帯電促進粒子mの存在により、帯電ロ
ーラ2にトナーが付着・混入した場合でも、帯電ローラ
2の感光体1への緻密な接触性と接触抵抗を維持できる
ため、接触帯電部材が帯電ローラのような簡易な部材で
あり、しかも帯電ローラの転写残トナーによる汚染にか
かわらず、該帯電ローラ2による感光体1の直接注入帯
電を行なわせることができる。
【0057】つまり、帯電ローラ2が帯電促進粒子mを
介して密に感光体に接触して、帯電ローラ2と感光体1
のニップ部に存在する帯電促進粒子mが感光体1表面を
隙間なく摺擦することで、帯電ローラ2による感光体1
の帯電は帯電促進粒子mの存在により放電現象を用いな
い安定かつ安全な直接注入帯電が支配的となり、従来の
ローラ帯電等では得られなかった高い帯電効率が得ら
れ、帯電ローラ2に印加した電圧とほぼ同等の電位を感
光体1に与えることができる。
【0058】また帯電ローラ2に付着・混入した転写残
トナーは帯電ローラ2から徐々に感光体1上に吐き出さ
れて感光体1面の移動とともに現像部aに至り、現像装
置4において現像同時クリーニング(回収)される(ト
ナーリサイクルプロセス)。
【0059】現像同時クリーニングは前述したように、
転写後に感光体1上に残留したトナーを引き続く画像形
成工程の現像時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光し
て潜像を形成し、その潜像の現像時において、現像装置
のかぶり取りバイアス、即ち現像装置に印加する直流電
圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位
差Vbackによって回収するものである。
【0060】本実施例におけるプリンタのように反転現
像の場合では、この現像同時クリーニングは、感光体の
暗部電位から現像スリーブにトナーを回収する電界と、
現像スリーブから感光体の明部電位へトナーを付着させ
る電界の作用でなされる。
【0061】また帯電ローラ2から帯電促進粒子mが脱
落しても、画像形成装置が稼働されることで、現像装置
4の現像剤4dに含有させてある帯電促進粒子mが現像
部aで感光体1面に移行し該感光体1の回転により転写
ニップ部bを経て帯電部nに持ち運ばれて帯電ローラ2
に逐次に供給され続けるため、帯電促進粒子mの存在に
よる良好な帯電性が安定して維持される。
【0062】b)帯電ローラ2と感光体1とのニップ部
nに帯電促進粒子mを介在させることにより、該帯電促
進粒子mの潤滑効果(摩擦低減効果)により帯電ローラ
2と感光体1との間に容易に効果的に速度差を設けるこ
とが可能となる。
【0063】帯電ローラ2と感光体1との間に速度差を
設けることにより、帯電ローラ2と感光体1のニップ部
nにおいて帯電促進粒子mが感光体1に接触する機会を
格段に増加させ、高い接触性を得ることができ、容易に
直接注入帯電を可能にする。
【0064】速度差を設ける構成として、好ましくは帯
電部nに持ち運ばれる感光体1上の転写残トナーを帯電
ローラ2に一時的に回収し均すために、帯電ローラ2を
回転駆動し、さらに、その回転方向は感光体1表面の移
動方向とは逆方向に回転するように構成することが望ま
しい。即ち、逆方向回転で感光体1上の転写残トナーを
一旦引離し帯電を行なうことにより優位に直接注入帯電
を行なうことが可能である。
【0065】像担持体としての感光体1と接触帯電部材
としての帯電ローラ2とのニップ部nにおける帯電促進
粒子mの介在量は、少なすぎると、該粒子による潤滑効
果が十分に得られず、帯電ローラ2と感光体1との摩擦
が大きくて帯電ローラ2を感光体1に速度差を持って回
転駆動させることが困難である。
【0066】つまり、駆動トルクが過大となるし、無理
に回転させると帯電ローラ2や感光体1の表面が削れて
しまう。更に該粒子による接触機会増加の効果が得られ
ないこともあり十分な帯電性能が得られない。
【0067】一方、該介在量が多過ぎると、帯電促進粒
子の帯電ローラ2からの脱落が著しく増加し作像上に悪
影響が出る。実験によると該介在量は103個/mm2
上が望ましい。103個/mm2より低いと十分な潤滑効
果と接触機会増加の効果が得られず帯電性能の低下が生
じる。より望ましくは103〜5×105個/mm2の該
介在量が好ましい。
【0068】5×105個/mm2を超えると、該粒子の
感光体1へ脱落が著しく増加し、粒子自体の光透過性を
問わず、感光体1への露光量不足が生じる。5×105
個/mm2以下では脱落する粒子量も低く抑えられ該悪
影響を改善できる。該介在量範囲において感光体1上に
脱落した粒子の存在量を測ると102〜105個/mm 2
であったことから、作像上弊害がない該存在量としては
105個/mm2以下が望まれる。
【0069】該介在量及び感光体1上の該存在量の測定
方法について述べる。該介在量は帯電ローラ2と感光体
1の接触面部を直接測ることが望ましいが、帯電ローラ
2に接触する前に感光体1上に存在した粒子の多くは逆
方向に移動しながら接触する帯電ローラ2に剥ぎ取られ
ることから、本発明では接触面部に到達する直前の帯電
ローラ2表面の粒子量をもって該介在量とした。
【0070】具体的には、帯電バイアスを印加しない状
態で感光ドラム1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感
光体1及び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロスコー
プ(OLYMPUS製OVM1000N)及びデジタル
スチルレコーダ(DELTIS製SR−3100)で撮
影した。帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感光
ドラム1に当接するのと同じ条件でスライドガラスに当
接し、スライドガラスの背面からビデオマイクロスコー
プにて該接触面を1000倍の対物レンズで10箇所以
上撮影した。得られたデジタル画像から個々の粒子を領
域分離するため、ある閾値を持って2値化処理し、粒子
の存在する領域の数を所望の画像処理ソフトを用いて計
測した。また、感光体1上の該存在量についても感光体
1上を同様のビデオマイクロスコープにて撮影し同様の
処理を行い計測した。
【0071】該介在量の調整は、現像装置4の現像剤4
dにおける帯電促進粒子mの配合量を設定することによ
り行なった。一般には現像剤(トナー)t100重量部
に対して帯電促進粒子mは0.01〜20重量部であ
る。
【0072】(3)湿度と表面電位の関係 以下、図2、図3を用いて説明する。図2は温度23℃
/湿度60%の環境Aにおける、周速差と表面電位の関
係である。図3は温度23℃/湿度10%の環境Bにお
ける、周速差と表面電位の関係である。
【0073】この図2より、印加電圧を−600V印加
した場合には、環境Aでは周速差が150%以上のとき
には表面電位がほぼ600Vであり、周速差が100%
の場合には−547Vであった。この結果より、適正な
周速差は150%以上であることが望ましい。
【0074】また、この図3より、印加電圧を−600
V印加した場合には、環境Bでは周速差が200%以上
のときには表面電位がほぼ−600Vであり、周速差が
150%の場合には−562V、周速差が100%の場
合には−512Vであった。この結果より、適正な周速
差は200%以上であることが望ましい。
【0075】このように湿度に応じて表面電位に変化が
発生する原因は、帯電ロ−ラ、感光体等の抵抗の違いに
よるものと考えられる。
【0076】以上の結果から、同じ周速差を維持してい
ても環境に応じて、表面電位が変化することがわかる。
また、あらゆる環境で表面電位を維持するために周速差
に余裕をもたせる方法が考えられるが、この場合には帯
電ロ−ラ上のトナ−等の飛散、感光体への損傷等の弊害
が発生し、好ましくない。
【0077】そこで、本実施例では、上記関係に基づ
き、湿度検知手段7により検知された湿度が低湿度、例
えば、10%未満の場合には周速差を200%に制御
し、又湿度が10%以上の場合には周速差を150%に
制御を行うことで、帯電ロ−ラ上のトナ−等の飛散、感
光体への損傷等の弊害を防止しつつ、感光体の表面電位
をすべての環境で維持できる。
【0078】なお、低湿環境において常に周速差を20
0%にしている場合にはトナ−の飛散、感光体への損傷
が生じることになるが、画像形成装置を使用することに
よって転写材が定着器を通過する結果、転写材に含有す
る水分が蒸発することによって密閉状態である画像形成
装置内の湿度は上昇する。そのため、朝一の所定の枚
数、例えば、朝一から100枚くらいのまで周速差を2
00%にすると上記弊害を防止することができ、かつ、
帯電不良を防止することができる。湿度センサーを帯電
装置の近傍に設けることにより更なる効果が期待でき
る。
【0079】以上のように、湿度検知手段により検知さ
れた湿度により、周速差を変更することで、接触帯電部
材又は感光体の抵抗値の変化による帯電不良を防止する
ことにより、あらゆる環境において良好な帯電ができ、
高画質な画像を形成することができる画像形成装置を提
供することができる。
【0080】〈実施形態例2〉更なる実施例を説明す
る。
【0081】本実施例の画像形成装置の構成は、実施例
1とほぼ同じであるが、本実施例では温度検知手段を設
けたことを特徴とする。
【0082】本実施例における温度検知手段は帯電ロ−
ラ2近傍に設置するものとする。なお、温度検知手段は
帯電ロ−ラ2近傍以外に感光体1の近傍、又転写材のカ
セットの近傍等その他画像形成装置に設置されているも
のとする。
【0083】(1)温度と表面電位の関係 以下、図2、図4を用いて説明する。図2は温度23℃
/湿度60%の環境Aにおける、周速差と表面電位の関
係である。図3は温度10℃/湿度60%の環境Cにお
ける、周速差と表面電位の関係である。
【0084】この図2より、印加電圧を−600V印加
した場合には、環境Aでは周速差が150%以上のとき
には表面電位がほぼ600Vであり、周速差が100%
の場合には−547Vであった。この結果より、適正な
周速差は150%以上であることが望ましい。
【0085】また、この図4より、印加電圧を−600
V印加した場合には、環境Cでは周速差が200%以上
のときには表面電位がほぼ−600Vであり、周速差が
150%の場合には−577V、周速差が100%の場
合には−512Vであった。この結果より、適正な周速
差は200%以上であることが望ましい。
【0086】このように温度に応じて表面電位に変化が
発生する原因は、帯電ロ−ラ、感光体等の抵抗の違いに
よるものと考えられる。
【0087】以上の結果から、同じ周速差を維持してい
ても環境に応じて、表面電位が変化することがわかる。
また、あらゆる環境で表面電位を維持するために周速差
に余裕をもたせる方法が考えられるが、この場合には帯
電ロ−ラ上のトナ−等の飛散、感光体への損傷等の弊害
が発生し、好ましくない。
【0088】そこで、本実施例では、上記関係に基づ
き、温度検知手段7により検知された温度が低温度、例
えば、10℃未満の場合には周速差を200%に制御
し、又温度が10℃以上の場合には周速差を150%に
制御を行うことで、帯電ロ−ラ上のトナ−等の飛散、感
光体への損傷等の弊害を防止しつつ、感光体の表面電位
をすべての環境で維持できる。
【0089】なお、低温環境において常に周速差を20
0%にしている場合にはトナ−の飛散、感光体への損傷
が生じることになるが、本体の機内昇温により感光体、
及び帯電ロ−ラの抵抗の下がることにより常に200%
にする必要はない。そのため、朝一の所定の枚数、例え
ば、朝一から100枚くらいのまで周速差を200%に
するという方法もあるが、本実施例では、温度検知手段
により検知された温度により、所定の温度以上の場合に
は周速差を150%にする制御を行うことにより、上記
弊害を防止することができ、帯電不良を防止することが
できる。
【0090】以上のように、温度検知手段により検知さ
れた温度により、周速差を変更することで、接触帯電部
材又は感光体の抵抗値の変化による帯電不良を防止する
ことにより、あらゆる環境において良好な帯電ができ、
高画質な画像を形成することができる画像形成装置を提
供することができる。
【0091】〈実施形態例3〉本例は前記実施形態例1
の画像形成装置において、像担持体である感光体1の表
面抵抗を調整することで更に安定して均一に帯電を行な
うものである。
【0092】つまり、接触帯電部材に転写残トナーが混
入し感光体1との接触面積が低下した場合でも、帯電促
進粒子の介在と、感光体側の表面抵抗を潜像形成可能な
領域で低く設定することにより、一層効率良く電荷の授
受を行なうものである。
【0093】本例では感光体1の表面に電荷注入層を設
けて感光体表面の抵抗を調節している。図3は、本例で
使用した、表面に電荷注入層を設けた感光体1の層構成
模型図である。
【0094】即ち該感光体1は、アルミドラム基体(A
lドラム基体)11上に下引き層12、正電荷注入防止
層13、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重ねて
塗工された一般的な有機感光体ドラムに電荷注入層16
を塗布することにより、帯電性能を向上したものであ
る。
【0095】電荷注入層16は、バインダーとしての光
硬化型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)
としてのSnO2超微粒子16a(径が約0.03μ
m)、4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)(登録
商標)などの滑剤、重合開始剤等を混合分散し、塗工
後、光硬化法により膜形成したものである。
【0096】電荷注入層16として重要な点は、表層の
抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式において
は、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷
の授受が行えるようになる。
【0097】一方、感光体として用いる場合には静電潜
像を一定時間保持する必要があるため、電荷注入層16
の体積抵抗値としては1×109〜1×1014(Ω・c
m)の範囲が適当である。
【0098】また本構成のように電荷注入層16を用い
ていない場合でも、例えば電荷輸送層15が上記抵抗範
囲に或る場合は同等の効果が得られる。さらに、表層の
体積抵抗が約1013Ωcmであるアモルファスシリコン
感光体等を用いても同様な効果が得られる。
【0099】〈その他〉 1)接触帯電部材としての帯電ローラ2は実施形態例の
帯電ローラに限られるものではない。また可撓性の接触
帯電部材は弾性帯電ローラの他に、ファーブラシ、フェ
ルト、布などの材質・形状のものも使用可能である。ま
た、これらを積層し、より適切な弾性と導電性を得るこ
とも可能である。
【0100】2)接触帯電部材2や現像スリーブ4aに
対する印加帯電バイアスあるいは印加現像バイアスは直
流電圧に交番電圧(交流電圧)を重畳してもよい。交番
電圧の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使
用可能である。また、直流電源を周期的にオン/オフす
ることによって形成された矩形波であっても良い。この
ように交番電圧の波形としては周期的にその電圧値が変
化するようなバイアスが使用できる。
【0101】3)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成する
レーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常
のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子で
も構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等
の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電
潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0102】像担持体は静電記録誘電体等であっても良
い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様
に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段
で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成す
る。
【0103】4)現像手段4は実施形態例では一成分磁
性トナーによる現像装置を例に説明したが現像装置構成
について特に限定するものではない。
【0104】5)像担持体からトナー画像の転写を受け
る記録媒体は転写ドラム等の中間転写体であってもよ
い。
【0105】6)実施形態例では、転写残トナー除去の
ために一般に用いられるクリーニング装置を具備しない
場合を例に説明したが、帯電促進粒子がクリーニング装
置をすり抜けて帯電ローラに到達する構成にすれば、ク
リーニング装置を設けてもよい。
【0106】7)トナー粒度の測定方法の1例を述べ
る。測定装置としては、コールターカウンターTA−2
型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体積平均
分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX
−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、
電解液は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶
液を調製する。
【0107】測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくは、
アルキルベンゼンスルホン酸塩0.1〜5ml加え、更
に測定試料を0.5〜50mg加える。
【0108】試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンタ
ーTA−2型により、アパーチャーとして100μアパ
ーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定
して、体積平均分布を求める。これらの求めた体積平均
分布より体積平均粒径を得る。
【0109】このような実施形態においても、画像形成
の湿度、温度に応じて、周速差を変更する制御を行うこ
とで実施例1及び実施例2と同等の効果を得ることがで
きる。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、画像形成装
置の外気の温度と湿度を検知し、検知された値に応じて
接触帯電部材と感光体との周速差を変化させるものとす
る。これにより、特に低温低湿環境で発生する接触帯電
部材又は感光体の抵抗値の変化による帯電不良を防止す
ることにより、あらゆる環境において良好な帯電がで
き、高画質な画像を形成することができる画像形成装置
を提供することができた。また、さらには小電力で帯電
を行うことができることにより、省エネルギ−にも貢献
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1における画像形成装置の概略構
成図
【図2】 実施形態例1における周速差と表面電位の関
係図(23℃/60%)
【図3】 実施形態例1における周速差と表面電位の関
係図(23℃/10%)
【図4】 実施形態例2における周速差と表面電位の関
係図(10℃/60%)
【図5】 実施形態例3における画像形成装置の概略図
【符号の説明】
1 感光体(像担持体、被帯電体) 2 帯電ローラ(接触帯電部材) 3 レーザービームスキャナ(露光器) 4 現像装置 4a 現像スリーブ 4d 現像剤(トナーt+帯電促進粒子m) 5 転写ローラ 6 定着装置 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 371 G03G 9/08 371 15/08 507 21/00 312 21/10 15/08 507B Fターム(参考) 2H005 AA08 EA01 2H068 AA08 2H077 AA37 AC16 AD01 AD06 AD31 AD35 AE08 BA03 BA08 DA18 DB12 DB14 EA01 EA11 GA01 2H134 GA01 GB02 HF13 KH01 KH04 KH06 KH07 2H200 FA01 FA20 GA23 GA45 GA46 GA56 GB37 HA03 HA29 HA30 HB12 HB22 HB45 HB46 HB47 MA03 MA04 MA11 MA14 MA20 MB04 MB05 MC02 PA11 PA20 PB27 PB28

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体とニップ部を形
    成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周速差を
    もって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、前記像
    担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み
    手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像として可
    視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に転写す
    る転写手段を有し、画像形成装置の外部の温度を検知す
    る温度検知手段を有し、前記現像手段の現像剤はトナー
    及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、像担持体の静
    電潜像の現像は該現像剤によりなされ、少なくとも帯電
    部材と像担持体とのニップ部に、現像部で像担持体に付
    着し転写後の像担持体上に残留した前記現像剤中に含有
    の帯電促進粒子が持ち運ばれて介在している画像形成装
    置において、 前記温度検知手段により検知された温度に応じて前記像
    担持体と帯電部材との前記周速差を変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、該像担持体とニップ部を形
    成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周速差を
    もって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、前記像
    担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み
    手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像として可
    視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に転写す
    る転写手段を有し、画像形成装置の外部の湿度を検知す
    る湿度検知手段を有し、前記現像手段の現像剤はトナー
    及び導電性を有する帯電促進粒子を含み、像担持体の静
    電潜像の現像は該現像剤によりなされ、少なくとも帯電
    部材と像担持体とのニップ部に、現像部で像担持体に付
    着し転写後の像担持体上に残留した前記現像剤中に含有
    の帯電促進粒子が持ち運ばれて介在している画像形成装
    置において、 前記湿度検知手段により検知された湿度に応じて前記像
    担持体と帯電部材との前記周速差を変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、該像担持体とニップ部を形
    成し前記像担持体の回転方向と逆方向に所定の周速差を
    もって回転し該像担持体を帯電する帯電部材と、前記像
    担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像情報書き込み
    手段と、該静電潜像をトナーによりトナー画像として可
    視化する現像手段と、該トナー画像を記録媒体に転写す
    る転写手段を有し、画像形成装置の外部の温度と湿度を
    検知する温度検知手段と湿度検知手段とを有し、前記現
    像手段の現像剤はトナー及び導電性を有する帯電促進粒
    子を含み、像担持体の静電潜像の現像は該現像剤により
    なされ、少なくとも帯電部材と像担持体とのニップ部
    に、現像部で像担持体に付着し転写後の像担持体上に残
    留した前記現像剤中に含有の帯電促進粒子が持ち運ばれ
    て介在している画像形成装置において、 前記温度検知手段により検知された温度と前記湿度検知
    手段により検知された湿度に応じて前記像担持体と帯電
    部材との前記周速差を変化させることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電促進粒子の粒子抵抗が1012Ω
    ・cm以下であり、粒径が50μm以下であることを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電促進粒子の粒子抵抗が1010Ω
    ・cm以下であり、粒径が50μm以下であることを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電部材は弾性導電ローラであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電部材は導電性繊維から構成され
    るブラシであることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体の最表面層の体積抵抗が1
    ×109(Ω・cm)以上1×1014(Ω・cm)以下
    であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
    画像情報書き込み手段が像露光手段であることを特徴と
    する請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172728A (ja) * 2014-02-18 2015-10-01 キヤノン株式会社 カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置
US10281838B2 (en) 2014-02-18 2019-05-07 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus having a layer thickness regulating member, cartridge, and image forming apparatus

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