JP6474239B2 - ワーク表面拭取り装置およびワーク表面拭取り方法 - Google Patents

ワーク表面拭取り装置およびワーク表面拭取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークのクリーニング技術分野、特にワーク表面のクリーニング技術分野に係り、具体的には、一種のワーク表面拭取り装置およびワーク表面拭取り方法に関する。
通常、工場などで製造したワークの表面は、例えば油汚れ、屑、粉塵などで汚れているので、外観をきれいにして顧客に好まれる製品にするように、または、組立体の性能を良くして最終製品の性能を高めるように、ワークをそのまま製品として包装する前、または他のワークと組み立てて組立体とする前に、ワークに対してクリーニングを行うことが必要である。
例えば、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)の製造において、液晶パネルをバックライトモジュールの上方の正確な位置に積層してから両者を嵌合固定することで、液晶パネルとバックライトモジュールを組み立てている。また、組立て作業中に、バックライトモジュールまたは液晶パネルの表面に付着した微粒(particle)を除去しないと、組み立てが完了した後、両者の間に存在している微粒は液晶ディスプレイの光学的特性に悪影響を与えてしまう。
したがって、特に、表面処理を必要とする印刷、塗布または積層などの工程において、ワークの清潔度は、製品品質の向上、無駄遣いの低減及び装置休止時間の低減、さらには生産性および企業利潤の向上にとって、非常に重要なものとなっている。
ここで、従来公知のワーク表面クリーニング方法には、主に以下のものがある。
1、手動によるクリーニング
例えば、拭取り布で手動によって直接拭取り、または、照明条件下で肉眼でワーク表面を検査し、一旦微粒などの異物を発見すると、粘性のある粘着棒で微粒を粘着して除去する。
2、超音波クリーナーによる洗浄
その作動原理は、以下の通りである。すなわち、超音波発生器からの高周波振動信号を変換器によって高周波機械的振動に変換して媒体である洗浄溶剤に伝播し、洗浄液において疎と密を交互に繰り返すように超音波を前方へ放射させることによって、液体が流動して直径50μm〜500μmの微細な気泡を数万個生成する。これらの気泡は、超音波が縦方向に伝播する負圧域では形成、成長するが、正圧域では迅速に圧縮される。この過程において、気泡が圧縮されることによって数百度の高温と1000気圧以上の瞬間的高圧を発生するとともに瞬間的高圧は次々と発生して、一連の小さな「爆発」が連続的にワークの表面を衝撃するようになり、これによって、ワークの表面および隙間における異物が迅速に剥離され、ワーク表面を洗浄してクリーン化する目的を達成する。
3、ガスまたはガスイオンによる洗浄
例えば、中国特許ZL200810028593.7には、一種のプラスチック部品の表面のクリーニング方法が公開され、当該クリーニング方法は、以下のステップを有する。
ステップ1:プラスチック部品をワークホルダーにセットしてめっき用真空炉装置内に投入する。
ステップ2:めっき用真空炉装置内部を真空吸引する。
ステップ3:めっき用真空炉装置内へアルゴンガスを注入する。
ステップ4:負電源をオーンにし、めっき用真空炉装置内へアルゴンガスを注入することによって、めっき用真空炉装置におけるイオン放出源からアルゴンイオンを生成し、真空環境下でこのアルゴンイオンによってプラスチック部品の表面を高エネルギで衝撃する。
4、クリーンローラーによるクリーニング
クリーンローラーとワーク表面の物理的な接触によって、クリーニングと除塵の目的を達成する。クリーンローラーは、ポリマーに被覆されたラバーローラーであり、クリーンローラーがワーク表面の異物と物理的に接触すると、異物はクリーンローラーの表面に転写される(中国特許ZL200810087014.6、図8を参照)。
中国特許ZL200810028593.7号公報 中国特許ZL200810087014.6号公報
上述公知のワーク表面クリーニング方法には、以下のような問題点がある。
1、手動によるクリーニング方法の主な問題点は、以下の通りである。
大量の人による作業を必要とし、且つ効率が低く、クリーニング効果も良くなく(具体的には、汚れが漏れる可能性がある。仮に拭取り布で往復して拭き取ると、二次汚染を引き起こしてしまう。また、拭取り布や粘着棒は、汚物がある程度まで積み重ねてから交換するのが一般的であり頻繁に交換はできないので、二次汚染を引き起こしやすい。)、また、粘着棒の使用によってワークに擦り傷が生じ易く、ワークの品質が不安定になる。
2、超音波クリーナーによる洗浄の問題点は、超音波クリーナーのコストが高く、設置スペースが大きいとともに、高温高圧の発生および水分が残留し易いことから、ワークの品質が影響されてしまう。
3、ガスまたはガスイオンによる洗浄の問題点は、以下の通りである。
装置のコストが高く、設置スペースが大きいとともに、イオン放出源そのものが微粒などの異物を生成する汚染源になる可能性もあるので、イオン放出源によってワークを洗浄した後でも、微粒が依然としてワークに残留する場合もあり、ワークの品質が影響されてしまう。
4、クリーンローラーによるクリーニングの問題点は、以下の通りである。
次のクリーニング作業が影響されないようにクリーンローラーの表面に付着した汚物はすぐに処理しなければいけなく、除塵用粘着ペーパーロールが必要となる。同様に、クリーンローラーの表面に付着した汚物の処理が影響されないように除塵用粘着ペーパーロールに付着した汚物はすぐに処理する必要があり、除塵用粘着ペーパーの切断装置や巻取り装置を取り入れて、汚物が付着した除塵用粘着ペーパーをすぐに切断、剥離、収集しなければいけないので、構成が煩雑なものとなる。
また、ワークの表面は平坦に見えるが、実際に拡大鏡で拡大してみた場合、ワークの表面には大量の凹溝が形成され、これらの凹溝中の汚物について、クリーンローラーではクリーニングすることができない。また、クリーンローラーに付着した汚物はすべて処理されることが少なく、ある程度の残留があるが、クリーンローラーは一定時間運転(即ち、何回か回転)してから交換することが通常であり一周だけ回転してからすぐ交換することは不可能であるので、クリーニングが徹底しないことが多く、ワークの品質が影響されてしまう。
本発明は、上述の従来技術における問題点を克服するためになされたものであり、以下に述べるいずれかの目的のうちの少なくとも一つを達成することである。
まず、その一つの目的は、大量の人による作業を必要とせず、効率が高く、クリーニング効果が良く、ワークに擦り傷が生じなく、ワークの品質が安定するワーク表面拭取り装置を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、コストが低く、設置スペースが小さくて済み、高温高圧の発生および水分の残留がなく、ワークの品質に影響しないワーク表面拭取り装置を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、コストが低く、設置スペースが小さくて済み、装置自体が汚れの汚染源にならなく、ワークの品質に影響しないワーク表面拭取り装置を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、簡易な構成でワーク表面における凹溝中の汚れをクリーニングできてクリーニングが徹底的になり、ワークの品質が優れるワーク表面拭取り装置を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、大量の人による作業を必要とせず、効率が高く、クリーニング効果が良く、ワークに擦り傷が生じなく、ワークの品質が安定するワーク表面拭取り方法を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、コストが低く、設置スペースが小さくて済み、高温高圧の発生および水分の残留がなく、ワークの品質に影響しないワーク表面拭取り方法を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、コストが低く、設置スペースが小さくて済み、装置自体が汚れの汚染源にならなく、ワークの品質に影響しないワーク表面拭取り方法を提供することである。
また、本発明のもう一つの目的は、簡易な構成のワーク表面拭取り装置でワーク表面における凹溝中の汚れをクリーニングできてクリーニングが徹底的になり、ワークの品質が優れるワーク表面拭取り方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の第一方案では、、本発明の第一方案では、ワーク表面拭取り装置を提供し、本発明のワーク表面拭取り装置は、
巻出し機構と、
前記巻出し機構の下流側に軸方向が前記巻出し機構の軸方向と平行するように設けられた押付けローラーと、
前記押付けローラーの下流側に軸方向が前記押付けローラーの軸方向と平行するように設けられた巻取り機構と、
一端が前記巻出し機構に巻き付けられ、他端が前記押付けローラーを経てから前記巻取り機構に巻き付けられるフレキシブルなクリーニング用部材と、
被クリーニングワークを固定するためのワーク固定機構と、
前記フレキシブルなクリーニング用部材の巻きずれを防止すると共に、中間ローラーと荷重付与手段を具備し、前記中間ローラーが前記押付けローラーの下流側であって前記巻取り機構の上流側に設けられるとともに、該中間ローラーの軸方向が前記押付けローラー及び前記巻取り機構の軸方向と平行するように設けられる巻きずれ防止機構と、を有し、
前記ワーク固定機構が前記押付けローラーと間隔を空けて設けられることによって、前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材が前記押付けローラーに密着した状態で前記ワーク固定機構と前記押付けローラーの間に位置し、
また、前記ワーク固定機構が前記押付けローラーに対して移動可能に設けられることによって、前記被クリーニングワークが前記ワーク固定機構に固定されたときに、前記被クリーニングワークの被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して相対移動することによって、前記被クリーニング表面の一端から他端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触し、
前記フレキシブルなクリーニング用部材の他端が前記押付けローラーと前記中間ローラーを順に経てから前記巻取り機構に巻き付けられ、
前記荷重付与手段が前記中間ローラーと前記巻取り機構の間に位置する前記フレキシブルなクリーニング用部材に吊り下げられている、
ことを特徴とする。
また、本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻出し機構、前記巻取り機構および前記ワーク固定機構のうちの少なくとも一つに回路接続されて、該接続された機構の動作を制御する制御機構を、さらに有すると共に、前記制御機構は、前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して逆方向へ移動させる制御を行い、その制御によって前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニングに対して逆方向へ移動することによって、前記被クリーニング表面の他端から一端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面に残留した汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記制御機構での制御駆動により、前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転するときの回転量は、前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きい、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記制御機構は、前記ワーク固定機構が前記押付けローラーに対して逆方向へ移動するように駆動制御させる前に、さらに、前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させる制御を行うように駆動制御させる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻出し機構は巻出しロールを有し、前記押付けローラーは、前記巻出しロールの下流側に軸方向が前記巻出しロールの軸方向と平行するように設けられ、前記フレキシブルなクリーニング用部材の一端は、前記巻出しロールに巻き付けられる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻出し機構は、前記巻出しロールに接続されて前記巻出しロールを回転駆動するための巻出しロール駆動部材をさらに有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻取り機構は巻取りロールを有し、前記巻取りロールは、前記押付けローラーの下流側に軸方向が前記押付けローラーの軸方向と平行するように設けられ、前記フレキシブルなクリーニング用部材の他端は、前記押付けローラーを経てから前記巻取りロールに巻き付けられる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻取り機構は巻取りロールを有し、前記巻取りロールは、前記押付けローラーの下流側に軸方向が前記押付けローラーの軸方向と平行するように設けられ、前記フレキシブルなクリーニング用部材の他端は、前記押付けローラーを経てから前記巻取りロールに巻き付けられる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記押付けローラーはフレキシブルな押付けローラーである、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記巻出し機構、前記押付けローラーおよび前記巻取り機構は、全体としてV字形状をなすように設けられる、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は、前記押付けローラーに接続されて前記押付けローラーを回転駆動するための押付けローラー駆動部材をさらに有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記フレキシブルなクリーニング用部材は、無塵布またはウエスである、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク固定機構は、前記被クリーニングワークを載置するためのワーク載置台と、前記ワーク載置台に設けられて前記被クリーニングワークを固定するためのワーク固定部材と、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク固定部材は、真空吸着固定部材または治具固定部材である、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク固定機構は、前記ワーク載置台に接続されて前記ワーク載置台を前記押付けローラーに対して相対移動するように駆動するためのワーク載置台駆動部材をさらに有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は、洗浄液供給機構をさらに有し、前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向かうように設けられることによって、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすか又は噴出する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は、前記ワーク固定機構に対応して設けられて前記ワーク固定機構に固定された前記被クリーニングワークの位置を検出するためのワーク位置検出機構を、さらに有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は、前記フレキシブルなクリーニング用部材に対応して設けられて前記フレキシブルなクリーニング用部材の張力を保持するための張力保持機構を、さらに有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り装置の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は、前記ワーク固定機構の前記押付けローラーとは反対側に当接される弾力付与機構を、さらに有する、ことが好ましい。
また、本発明の第二方案では、上記のワーク表面拭取り装置を用いて実施するワーク表面拭取り方法を提供し、本発明のワーク表面拭取り方法は、
1) 前記被クリーニングワークを前記ワーク固定機構に固定するステップと、
2) 前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して相対移動させて、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動することによって、前記被クリーニング表面の一端から他端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面上の汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させるステップと、を有することを特徴とする。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ2)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間に、さらに、
前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを、有する、ことが構成されている、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ2)の実施後に、さらに、
前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップ、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は洗浄液供給機構をさらに有し、
前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向うように設けられることによって、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出し、
また、本発明のワーク表面拭取り方法は、前記ステップ2)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間または移動する前に、さらに、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出するステップを有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ2)の実施後に、さらに、
3) 前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して逆方向へ移動させて、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニングに対して逆方向へ移動することによって、前記被クリーニング表面の他端から一端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面上に残留した汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させるステップ、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ3)において前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して逆方向へ移動する前に、さらに、
前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップ、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ3)の実施後に、さらに、
4) 前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップ、を有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ3)において前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転するときの回転量は、前記ステップ4)において前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きくなっている、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ3)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して逆方向へ移動する間に、さらに、
前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを、有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ステップ3)の実施後に、さらに、
4) 前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、ことが好ましい。
本発明の他の側面は、上述のワーク表面拭取り方法の発明に加えて更に、前記ワーク表面拭取り装置は洗浄液供給機構をさらに有し、前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向うように設けられることによって、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出し、
また、本発明のワーク表面拭取り方法は、前記ステップ3)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間または移動する前に、さらに、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出するステップを有する、ことが好ましい。
本発明による優れた効果は、以下に示す事項の少なくとも一つを達成でき、それらは以下に述べる通りである。
1、本発明のワーク表面拭取り装置は、巻出し機構から押付けローラーを経て巻取り機構にフレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、汚物が付着したフレキシブルなクリーニング用部材を直ちに巻き取って廃棄することができる。また、押付けローラーでフレキシブルなクリーニング用部材を被クリーニングワークの被クリーニング表面に押付けながらクリーニングすることによって、ワーク表面における凹溝内の異物をクリーニングすることができ、しかも、従来のクリーニング方法で除去できる塵埃などの異物を除去できるだけでなく、その他の従来のクリーニング方法で除去できない油脂、指紋及び残留液体なども除去することができる。よって、大量の人による作業を必要とせず、効率が高く、クリーニング効果が良く、ワークに擦り傷が生じなく、ワークの品質が安定するので、量産に適するものである。
2、本発明のワーク表面拭取り装置は、巻出し機構から押付けローラーを経て巻取り機構にフレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、汚物が付着したフレキシブルなクリーニング用部材を直ちに巻き取って廃棄することができる。また、押付けローラーでフレキシブルなクリーニング用部材を被クリーニングワークの被クリーニング表面に押付けながらクリーニングすることによって、ワーク表面における凹溝内の異物をクリーニングすることができ、しかも、クリーンローラーでクリーニングする際に必要な除塵用粘着ペーパーロールおよび除塵用粘着ペーパーの切断装置や巻取り装置などの装置も必要としない。よって、構成が簡易で、コストが低く、設置スペースが小さくて済み、高温高圧の発生及び水分の残留がなく、装置自体が汚れの汚染源にならなく、ワークの品質に影響しなく、クリーニングが徹底的でワークの品質が優れるので、量産に適するものである。
3、本発明のワーク表面拭取り装置は、クリーニング効果をさらに向上するために洗浄液を最終的にフレキシブルなクリーニング用部材に提供するための洗浄液供給機構をさらに有し、洗浄液供給機構には、揮発性の洗浄液を注入することが好ましい。これによって、洗浄液自体が汚れの汚染源になることを防止して、ワークの品質に影響を与えないので、量産に適するものである。
4、本発明のワーク表面拭取り方法においては、被クリーニングワークの被クリーニング表面が押付けローラーに巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら押付けローラーに巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間または移動した後に、押付けローラー、巻取り機構または巻出し機構を所定量若干回転して、フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することで、フレキシブルなクリーニング用部材に付着した汚物を被クリーニング表面から離間させている。これによって、拭き取られた汚物が再度被クリーニング表面に付着することを防止することができ、このような巧妙な設計でクリーニングのコストも効率的に抑えることができるので、量産に適するものである。
5、本発明のワーク表面拭取り方法においては、被クリーニング表面の一端から他端にかけて順に押付けローラーに巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材に接触した後、これとは逆に、被クリーニング表面の他端から一端にかけて順に押付けローラーに巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材に接触し、即ち、往復拭取り(正方向拭取りと逆方向拭取り)をすることで、一回目の拭取り後に残留した汚物(ある場合)を拭き取って除去し、このような巧妙な設計でクリーニングがより徹底的になるので、量産に適するものである。
6、本発明のワーク表面拭取り方法においては、一回目の拭取り後に押付けローラー、巻取り機構または巻出し機構を所定量若干回転するときの回転量を、二回目の拭取り後に押付けローラー、巻取り機構または巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きくすることで、二回目の拭取り後の逆方向への回転によって一回目の拭取りで拭取った汚物が再度被クリーニング表面に接触して付着することを防止することができ、このような巧妙な設計でクリーニングがより徹底的になるので、量産に適するものである。
また、本発明の上述及びほかの目的、特徴および長所は、以下の詳しい説明、図面及び請求項によって十分に表されるものであり、且つ、請求項に記載の手段、装置およびそれらの組み合わせによって実現できるものである。
本発明の一実施例における被クリーニングワークの拭取り構造を示す図である。 図1に示す実施例における被クリーニングワークの拭取り構造を示す図である。 図1に示す実施例の部分拡大図である。 本発明のもう一つの実施例の部分拡大図である。 図1に示す実施例における制御機構とその他の機構との接続関係を示す図である。
以下、本発明の技術内容をより正確に理解できるように、実施例を挙げて詳細に説明する。
図1、図2、図3および図5に示すように、本発明の一実施例において、本発明のワーク表面拭取り装置は、巻出し機構1と、巻出し機構1の下流側に軸方向が巻出し機構1の軸方向と平行するように設けられた押付けローラー2と、押付けローラー2の下流側に軸方向が押付けローラー2の軸方向と平行するように設けられた巻取り機構3と、一端が巻出し機構1に巻き付けられ、他端が押付けローラー2を経てから巻取り機構3に巻き付けられるフレキシブルなクリーニング用部材4と、被クリーニングワーク10を固定するためのワーク固定機構5と、を有する。
また、ワーク固定機構5が押付けローラー2と間隔を空けて設けられることによって、押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4は、押付けローラー2に密着した状態でワーク固定機構5と押付けローラー2の間に位置する。また、ワーク固定機構5は、押付けローラー2に対して移動可能に設けられることによって、被クリーニングワーク10がワーク固定機構5に固定されたときに、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して相対移動することによって、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触することになる。
換言すれば、ワーク固定機構5が押付けローラー2に対して移動することによって、被クリーニングワーク10はフレキシブルなクリーニング用部材4に対して被クリーニング表面101に沿って移動することになる。なお、ここでの移動は、一方向への移動であってもよく、往復移動であっても良い。そのうち、一方向への移動とは、例えば、被クリーニング表面101がその一端から他端にかけて順に押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触するような移動を示し、往復移動とは、上記一方向への移動だけでなく、被クリーニング表面101がその他端から一端にかけて順に押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触するような移動も含む移動を示す。
即ち、ワーク固定機構5を参照対象とした場合、押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4は、被クリーニング表面101に接触しながら被クリーニング表面101に沿って移動する。同様に、この移動は、たとえば、押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4が、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に移動するような一方向への移動でもよく、上記一方向への移動だけでなく、押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4が被クリーニング表面101の他端から一端にかけて順に移動するような移動も含む往復移動であっても良い。
また、被クリーニングワーク10が規則的な矩形柱体である場合、即ち、被クリーニング表面101が平らな面である場合、ワーク固定機構5は押付けローラー2に対して平行する方向へ移動することになり、また、被クリーニング表面101が凹凸のある表面である場合、ワーク固定機構5の移動には、押付けローラー2に対して平行する方向への移動のほか、押付けローラー2に対して近接及び/又は離間する移動も含まれる。
巻取り機構3は、本発明に適宜ないずれの構成を採用できるが、図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、巻取り機構3は巻取りロール31を有し、この巻取りロール31は押付けローラー2の下流側に軸方向が押付けローラー2の軸方向と平行するように設けられ、フレキシブルなクリーニング用部材4の他端は押付けローラー2を経てから巻取りロール31に巻かれている。
また、巻取りロール31は回転可能であり、ここでの回転は、所定時間内における連続的な回転であってもよく、所定時間内における間欠的な回転であってもよい。
ここで、所定時間内における連続的な回転とは、例えば、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るとき、及び拭き取った後も巻取りロール31を停止せずに連続的に回転させて、フレキシブルなクリーニング用部材4を継続的に搬送することによって、被クリーニング表面101を拭取りながらフレキシブルなクリーニング用部材4の交換も行って所望のクリーニング効果を実現することができるが、この場合、コストは非常に高くなる。
また、所定時間内における間欠的な回転とは、例えば、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るときには巻取りロール31を回転せず、拭き取った後巻取りロール31を回転させることによって、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させ、これによって、クリーニングの効果を得られると共にクリーニングのコストも抑えることができる。
また、巻取りロール31の回転を制御して巻取りロール31が使用者所望の速度で所定方向に回転することができるように、図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、巻取り機構3は、巻取りロール31に接続されて巻取りロール31を回転駆動するための巻取りロール駆動部材32をさらに有する。また、上述のように、ここでの回転は、所定時間内における連続的な回転であってもよく、所定時間内における間欠的な回転であってもよいが、間欠的な回転であることが好ましい。
また、巻取りロール駆動部材32は、本分野で公知のいずれの駆動部材を適宜に利用することができ、モータ、ギアおよび減速器からなる駆動部材などを挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、巻出し機構1は、本発明に適宜ないずれの構成を採用することができるが、図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、巻出し機構1は巻出しロール11を有し、押付けローラー2は巻出しロール11の下流側に軸方向が巻出しロール11の軸方向と平行するように設けられ、フレキシブルなクリーニング用部材4の一端が巻出しロール11に巻き付けられている。
また、巻出しロール11も回転可能であり、ここでの回転は、所定時間内における連続的な回転であってもよく、所定時間内における間欠的な回転であってもよい。巻取りロール31の動作に連携して動作するとき、巻出しロール11は巻取りロール31の動作に追従して従動ロールとして動作することができる。また、逆方向へ向かって被クリーニング表面101を拭き取るときに(後述を参照)、前述の巻取りロール31の場合と同様に、被クリーニング表面101の他端から一端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るとき、及び拭き取った後も巻出しロール11を停止せずに連続回転させて、フレキシブルなクリーニング用部材4を継続的に搬送することによって、被クリーニング表面101を拭取りながらフレキシブルなクリーニング用部材4の交換も行うことで、理想的なクリーニング効果を実現することができるが、この場合、コストは非常に高くなる。
或いは、被クリーニング表面101の他端から一端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るときには巻出しロール11を回転せず、拭き取りが終わった後巻出しロール11を回転させて、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させ、これによって、クリーニングの効果を得られると共にクリーニングのコストも抑えることができる。
また、巻出しロール11の回転を制御して巻出しロール11が使用者所望の速度で所定方向に回転することができるように、図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、巻出し機構1は、巻出しロール11に接続されて巻出しロール11を回転駆動するための巻出しロール駆動部材12をさらに有する。また、上述のように、ここでの回転は、所定時間内における連続的な回転であってもよく、間欠的な回転であってもよいが、間欠的な回転であることが好ましい。
同様に、巻出しロール駆動部材12は、本分野で公知のいずれの駆動部材を適宜に利用することができ、モータ、ギアおよび減速器からなる駆動部材などを挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、被クリーニングワーク10が押し潰されることを防止するために、本発明の一実施例において、押付けローラー2として、フレキシブルな押付けローラーを使用する。ここでのフレキシブルな押付けローラーとは、押付けられると適度に変形し、押付けが解除されると元の状態に戻る押付けローラーのことであり、全体が弾性材たとえばゴムで製造される押付けローラーや、表面が弾性層たとえばゴム層または空気層で被覆された押付けローラーなどを挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、押付けローラー2の数は、必要に応じて決めることができ、一つでもよく、複数でもよい。図1、図2及び図3に示すように、本発明の一実施例において、押付けローラー2の数は一つである。この場合、フレキシブルなクリーニング用部材4と被クリーニング表面101の接触部位の面積が比較的に小さいので、両者が互いに摩擦摺動した後、被クリーニング表面101の一部の汚物102が拭き取れずに残留する可能性があり、特に、汚物が比較的多い場合、被クリーニング表面101における汚物102を完全に除去できない問題がある。
よって、クリーニング効果を向上させるために、二つまたは二つ以上の押付けローラー2を設けることができ、図4に示すように、本発明のもう一つの実施例において、押付けローラー2は二つあり、二つの押付けローラー2は互いに間隔を空けて設けられている。この場合、フレキシブルなクリーニング用部材4と被クリーニング表面101の接触部位の面積が比較的に大きいので、互いに摩擦摺動した後、一つ目の押付けローラー2を経てから一部の汚物が拭き取れずに残留していても、この一部の汚物が二つ目の押付けローラー2によって除去されることになる。
また、巻出し機構1、押付けローラー2および巻取り機構3は、全体として本発明に適宜ないずれの形状に設けられても良いが、「V」字形状に設けられることが好ましい。図1、図2及び図3に示すように、本発明の一実施例において、押付けローラー2が巻出し機構1(具体的には、巻出しロール11)と巻取り機構3(具体的には、巻取りロール31)の下方に位置して、全体として「V」字形状をなしている。
また、必要に応じて押付けローラー2を回転駆動することができるように、上記ワーク表面拭取り装置は、押付けローラー2に接続されて押付けローラー2を回転駆動するための押付けローラー駆動部材(図示略)をさらに有することが好ましい。
即ち、押付けローラー2は回転しなくてもよく、この場合、巻取りロール31または巻出しロール11の回転によってフレキシブルなクリーニング用部材4の搬送が実現される。また、押付けローラー2は回転してもよく、ここでの回転は、所定時間内における連続な回転であってもよく、間欠的な回転であってもよい。
前述の巻取りロール31または巻出しロール11の動作に連携して動作するときに、押付けローラー2は、巻取りロール31または巻出しロール11動作に追従して従動ローラーとして動作することができる。
また、押付けローラー2は駆動ローラーとして回転することもできる。例えば、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るとき、及び拭き取った後も押付けローラー2を停止せずに連続回転させて、フレキシブルなクリーニング用部材4を継続的に搬送することによって、被クリーニング表面101を拭取りながらフレキシブルなクリーニング用部材4の交換も行うことで、理想的なクリーニング効果を実現することができるが、この場合、コストは非常に高くなる。
また、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101を拭き取るときには押付けローラー2を回転させず、拭き取りが完了した後に押付けローラー2を回転させて、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させることもできる。これによって、クリーニングの効果が得られると共にクリーニングのコストも抑えることができる。
また、押付けローラー駆動部材は、本分野で公知のいずれの駆動部材を適宜に利用することができ、押付けローラー2を回転駆動するモータ、ギアおよび減速器からなる駆動部材などを挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、フレキシブルなクリーニング用部材4とは、押付けられると適度に変形し、押付けを解除すると元の状態に戻るクリーニング用部材のことであり、例えば、市販のフレキシブルなクリーンクロスなどを挙げられるが、無塵布、コロジオンまたはウエスであることが好ましい。
被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101上の凹溝中の汚物102をクリーニングする場合、フレキシブルなクリーニング用部材4が、凹溝の形状に応じて変形して凹溝中の汚物102に接触することで、凹溝中の汚物102がフレキシブルなクリーニング用部材4に付着され、さらに、被クリーニング表面101に対する相対移動(摩擦摺動)によって凹溝中の汚物102を除去してクリーニングの目的を達成する。特に、フレキシブルなクリーニング用部材4と被クリーニング表面101の相対移動の方向が凹溝の長手方向と一致する場合、クリーニング効果はよりすぐれたものとなる。
図1、図2及び図3に示すように、本発明の一実施例において、フレキシブルなクリーニング用部材4は無塵布である。また、図4に示すように、本発明のもう一つの実施例において、フレキシブルなクリーニング用部材4はウエスである。
特に、本発明において、巻出し機構1から押付けローラー2を経て巻取り機構3にフレキシブルなクリーニング用部材4を搬送し、押付けローラー2によってフレキシブルなクリーニング用部材4を被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101に押付けながらクリーニングすることによって、ワーク表面上の凹溝中の汚れをクリーニングすることができるだけでなく、押付けローラー2自体はクリーンローラーではないので、クリーンローラーでクリーニングする際に必要な除塵用粘着ペーパーロールおよび除塵用粘着ペーパーの切断装置や巻取り装置などの装置を必要としなく、これによって、クリーニング効果を向上できると共により簡易な構成とすることができる。
また、フレキシブルなクリーニング用部材4の幅は、被クリーニングワーク10の幅によって決定することができるが、通常、100mm〜290mmに設定する。
また、ワーク固定機構5は、本発明に適宜ないずれの構成を採用することができる。図1、図2及び図3に示すように、本発明の一実施例において、ワーク固定機構5は、被クリーニングワーク10を載置するためのワーク載置台51と、ワーク載置台51に設けられて被クリーニングワーク10を固定するためのワーク固定部材52と、を有する。
ワーク固定部材52は、本発明に適宜ないずれの固定部材を採用することができるが、真空吸着固定部材または治具固定部材であることが好ましい。図1および図2に示すように、本発明の一実施例において、ワーク固定部材52は真空吸着固定部材である。具体的には、ワーク載置台51には気孔が形成され、被クリーニングワーク10をワーク載置台51に配置した後、気体の吸い込みによって被クリーニングワーク10を吸着して固定する。
また、ワーク載置台51の移動を制御してワーク載置台51を使用者所望の速度で所定方向に移動させるように、図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、ワーク固定機構5は、ワーク載置台51に接続されてワーク載置台51を押付けローラー2に対して相対移動するように駆動するためのワーク載置台駆動部材53をさらに有する。また、上述のように、ここでの移動は、一方向への移動であってもよく、一方向への移動と逆方向への移動を含む往復移動であってもよい。
また、ワーク載置台駆動部材53は、本分野で公知のいずれの駆動部材を適宜に利用することができ、ボールネジ駆動部材とベルト駆動部材などを挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、クリーニング効果をより一層向上するために、図1〜図4に示すように、本発明の二つ実施例において、ワーク表面拭取り装置は、押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に向くように設けられてその中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に向けて滴らすかまたは噴出させる洗浄液供給機構6をさらに有し、押付けローラー2に滴らされたり噴出された洗浄液は、最終的には、押付けローラー2の回転または重力の作用によってフレキシブルなクリーニング用部材4に流れる。
また、洗浄液供給機構6は、本発明に適宜ないずれの構成を採用することができる。たとえば、洗浄液を加圧密閉されたタンクに入れ、電磁弁を介して噴出ヘッドに連通させ、噴出ヘッドをフレキシブルなクリーニング用部材4にあわせる。使用のときには、必要な量に応じて電磁弁をON/OFFして、加圧された必要量の洗浄液を噴出ヘッドに送り、噴出ヘッドからフレキシブルなクリーニング用部材4に噴出することができる。
また、洗浄液が残留することにより洗浄液そのものが汚れの汚染源になってワークの品質が影響されることを防止するために、洗浄液は揮発性の洗浄液であることが好ましい。揮発性の洗浄液としては、アルコール類の洗浄液、例えばアルコールなどを挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、巻取り機構3に巻き取られる際にフレキシブルなクリーニング用部材4の巻きずれが生じないように、ワーク表面拭取り装置は、巻きずれ防止機構7をさらに有することが好ましい。巻きずれ防止機構7は中間ローラー71と荷重付与手段72を有し、中間ローラー71は、押付けローラー2の下流側であって巻取り機構3の上流側に設けられるとともに、軸方向が押付けローラー2及び巻取り機構3の軸方向と平行するように設けられ、フレキシブルなクリーニング用部材4の他端は押付けローラー2と中間ローラー71をこの順に経てから巻取り機構3に巻かれ、荷重付与手段72は中間ローラー71と巻取り機構3の間に位置するフレキシブルなクリーニング用部材4に吊り下げられている。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、中間ローラー71は押付けローラー2の下流側であって巻取りロール31の上流側に設けられるとともに、軸方向が押付けローラー2及び巻取りロール31の軸方向と平行するように設けられ、フレキシブルなクリーニング用部材4の他端は押付けローラー2と中間ローラー71をこの順に経てから巻取りロール31に巻かれ、荷重付与手段72は中間ローラー71と巻取りロール31の間に位置するフレキシブルなクリーニング用部材4に吊り下げられている。荷重付与手段72の上下移動によって、フレキシブルなクリーニング用部材4の緊張した状態を維持して巻きずれを防止することができる。
また、被クリーニングワーク10の位置を正確に把握できるように、好ましくは、ワーク表面拭取り装置はワーク位置検出機構(図示略)をさらに有し、このワーク位置検出機構は、ワーク固定機構5(本実施例において、具体的にはワーク載置台51)と対応して設けられて、ワーク固定機構5(本実施例において、具体的にはワーク載置台51)に固定された被クリーニングワーク10の位置を検出する。また、ワーク位置検出機構は、本分野で公知の位置検出機構を採用することができ、赤外線位置検出センサ、可視光位置検出センサなどを挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、クリーニング効果を確保するために、好ましくは、ワーク表面拭取り装置は、フレキシブルなクリーニング用部材4に対応して設けられてフレキシブルなクリーニング用部材4の張力を保持するための張力保持機構(図示略)をさらに有する。この張力保持機構によって、フレキシブルなクリーニング用部材4の平坦度を維持することでクリーニング効果を向上することができる。
また、肉眼で観察した場合、被クリーニング表面101が凹凸のある表面であるとき、被クリーニング表面101と押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4との接触または密着状態を維持するように、ワーク表面拭取り装置は、ワーク固定機構5の押付けローラー2とは反対側に当接される弾力付与機構8をさらに有することが好ましい。このようにすることで、弾力付与機構8と押付けローラー2によって、被クリーニング表面101と押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4との接触または密着状態を維持することができる。この弾力付与機構8としては、スプリングまたはゴム体などの弾性体を挙げられるが、これに限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施例において、弾力付与機構8はスプリングであり、このスプリングはワーク載置台51の押付けローラー2とは反対側に当接されている。このようにすることで、スプリングと押付けローラー2によって、被クリーニング表面101と押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4との接触または密着状態を維持することができる。
また、クリーニング効率をより一層向上するために、好ましくは、ワーク表面拭取り装置は制御機構をさらに有し、この制御機構は、巻出し機構1、巻取り機構3およびワーク固定機構5のうちの少なくとも一つに回路接続されて、該接続された機構の動作を制御する。例えば、制御機構は、巻出し機構1の回転、巻取り機構3の回転、押付けローラー2に対するワーク固定機構5の移動を制御する。
図5に示すように、本発明の一実施例において、制御機構は、巻出しロール駆動部材12、巻取りロール駆動部材32、ワーク載置台駆動部材53、真空吸着固定部材および洗浄液供給機構6に回路接続されていて、これらの動作を制御する。この場合、制御機構は、巻出しロール駆動部材12の駆動を制御することによって巻出しロール11を回転駆動させ、巻取りロール駆動部材32の駆動を制御することによって巻取りロール31を回転駆動させ、ワーク載置台駆動部材53の駆動を制御することによって押付けローラー2に対するワーク載置台51の移動を制御し、真空吸着固定部材を制御することによって被クリーニングワーク10を固定し、洗浄液供給機構6を制御することによって洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に放出する。
また、ワーク位置検出機構を設けた場合、ワーク位置検出機構を制御機構に回路接続することができ、この場合、制御機構は、ワーク位置検出機構により検出された被クリーニングワーク10の位置情報に基づいて、巻出しロール駆動部材12、押付けローラー駆動部材(設けた場合)、巻取りロール駆動部材32、ワーク載置台駆動部材53、および洗浄液供給機構6の動作を制御することができる。
例えば、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101の一端が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に近づいたことをワーク位置検出機構により検出した場合、制御機構は、洗浄液供給機構6を制御することによって洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に放出させることができ、その後、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101の他端が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に近づいたとき、制御機構は、巻出しロール駆動部材12、押付けローラー駆動部材(設けた場合)、または巻取りロール駆動部材32の駆動を制御することによって、フレキシブルなクリーニング用部材4を搬送して、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させることができる。
また、逆方向への拭取りを実施しょうとする場合、制御機構は、洗浄液供給機構6を制御することによって洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に放出し、その後、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101の一端が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に近づいたときに、制御機構は、巻出しロール駆動部材12、押付けローラー駆動部材(設けた場合)、または巻取りロール駆動部材32を制御して逆方向へ駆動することによって、フレキシブルなクリーニング用部材4を搬送して、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させることができる。
また、張力保持機構を設けた場合、張力保持機構を制御機構に回路接続することができ、この場合、制御機構は、張力保持機構により検出された巻出し側の張力信号に基づいて巻取り側の駆動を制御して張力を調整することができる。
具体的には、張力保持機構は、巻出しロール11におけるフレキシブルなクリーニング用部材4の張力信号を検出してそれを制御機構に伝送し、制御機構は、この張力信号に基づいて巻取りロール駆動部材32の駆動を制御して、巻取りロール31におけるフレキシブルなクリーニング用部材4の張力を制御する。
また、逆方向への拭取りを実施する場合、張力保持機構は、巻取りロール31におけるフレキシブルなクリーニング用部材4の張力信号を検出してそれを制御機構に伝送し、制御機構は、この張力信号に基づいて巻出しロール駆動部材12の駆動を制御して、巻出しロール11におけるフレキシブルなクリーニング用部材4の張力を制御する。ここで、張力に対する制御は、テンションコントローラーまたはトルクリミッターによって行うことができる。
また、被クリーニングワーク10をワーク載置台51へ固定するときに被クリーニングワーク10が傷つけられることを防止するために、ワーク載置台51上に、ゴムマットなどのクッションマットを配置しても良い。
以下、上述したワーク表面拭取り装置によるワーク表面拭取り方法を説明する。
当該ワーク表面拭取り方法は、
1) 被クリーニングワーク10をワーク固定機構5に固定するステップと、
2) ワーク固定機構5を押付けローラー2に対して相対移動して、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻かられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して移動することによって、被クリーニング表面101の一端から他端にかけて順に押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触して、被クリーニング表面101上の汚物102をフレキシブルなクリーニング用部材4に付着させるステップと、
を主に有する。
また、上述の「被クリーニングワーク10をワーク固定機構5に固定するステップ」において、本発明の具体的な実施例では、ワーク固定部材52によって被クリーニングワーク10をワーク載置台51に固定することができる。
また、上述の「ワーク固定機構5を押付けローラー2に対して移動させる」とは、押付けローラー2が移動せず、ワーク固定機構5が移動することを言う。また、ワーク固定機構5の移動(本発明の具体的な実施例においては、ワーク載置台51の移動)は、ワーク載置台駆動部材53の駆動によって行うことができる。
また、被クリーニングワーク10は、巻取り側から押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4へ移動してもよく、巻出し側から押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4へ移動してもよい。図1に示すように、被クリーニングワーク10は左側から右側(図中の水平矢印方向)へ移動し、即ち、巻取り側から押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4へ向かって移動している。
また、より優れたクリーニング効果を得るために、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ2)において、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して移動させる間に、さらに、押付けローラー2、巻取り機構3または巻出し機構1を所定量若干回転してフレキシブルなクリーニング用部材4を搬送することによって、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させるステップを有する。
図1に示すように、被クリーニングワーク10が左側から右側(図中の水平矢印方向)へ移動するときに、被クリーニング表面101上の汚物102はフレキシブルなクリーニング用部材4の被クリーニング表面101との接触部位の外側(左側)に寄せられる。このとき、巻取りロール駆動部材32を反時計回り方向に回転し、または押付けローラー駆動部材(設けた場合)を時計回り方向に回転すると、フレキシブルなクリーニング用部材4は図中の斜めの矢印方向に沿って移動し、これによって、これらの汚物102を被クリーニング表面101から離間させることができる。
ここで、「所定量若干回転」とは、何周も回転する大幅な回転ではなく、僅かに回転することを示す。例えば、一回転の一部の量のみを回転してフレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させて、被クリーニング表面101をクリーニングすると共にクリーニングコストを低減する目的を達成できればよいが、必要に応じてさらに回転しても良い。
また、より優れたクリーニング効果を得るために、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ2)の実施後に、さらに、押付けローラー2、巻取り機構3または巻出し機構1を所定量若干回転してフレキシブルなクリーニング用部材4を搬送することによって、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させるステップを有する。
図1に示すように、被クリーニングワーク10が左側から右側(図中の水平矢印方向)に移動した後、被クリーニング表面101上の汚物102はフレキシブルなクリーニング用部材4の被クリーニング表面101との接触部位の外側(左側)に寄せられる。このとき、巻取りロール駆動部材32を反時計回り方向に回転し、または押付けローラー駆動部材(設けた場合)を時計回り方向に回転することで、フレキシブルなクリーニング用部材4は斜めの矢印方向に沿って移動し、これによって、これらの汚物102を被クリーニング表面101から離間させることができる。
また、洗浄液供給機構6の中の洗浄液は、任意のタイミングで供給することができる。
本発明において、好ましくは、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ2)において、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して移動する間または移動する前に、さらに、洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に滴らすかまたは噴出するステップを有しても良い。
図1及び図3に示すように、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ2)において、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して移動する間に、さらに、洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2に滴らし、その後、押付けローラー2からフレキシブルなクリーニング用部材4に流下または滴下するステップを有している。
また、一回目の拭取りが完了した後被クリーニング表面101に残留した可能性のある汚物102を除去ために、好ましくは、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ2)の実施後に、さらに、3) ワーク固定機構5を押付けローラー2に対して逆方向へ移動させて、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が再度押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング4に対して移動することによって、被クリーニング表面101の他端から一端にかけて順に押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触して、被クリーニング表面101上に残留した汚物102をフレキシブルなクリーニング用部材4に付着させるステップを有している。
また、上述の「ワーク固定機構5を押付けローラー2に対して逆方向へ移動させる」とは、ワーク固定機構5が押付けローラー2に対して元の移動経路に沿って戻ることを意図するものである。この「逆方向へ移動」によって、二回目の拭取り、即ち逆方向への拭取りを実施し、図2に示すように、被クリーニングワーク10は、右側から左側に(図中の水平矢印方向)移動する。
また、さらに優れたクリーニング効果を得るために、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ3)においてワーク固定機構5を押付けローラー2に対して逆方向へ移動させる間、または上記ステップ3)の実施後に、さらに、押付けローラー2、巻取り機構3または巻出し機構1を逆方向に所定量若干回転してフレキシブルなクリーニング用部材4を搬送することによって、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した上記残留した汚物102を被クリーニングワーク表面101から離間させるステップを有する。
図2に示すように、被クリーニングワーク10が右側から左側に(図中の水平矢印方向)移動する間または移動した後、被クリーニング表面101に残留した汚物102はフレキシブルなクリーニング用部材4の被クリーニング表面101との接触部位の外側(右側)に寄せられる。このとき、巻出しロール駆動部材12を時計回り方向に回転し、または押付けローラー駆動部材(設けた場合)を反時計回り方向に回転することで、フレキシブルなクリーニング用部材4は斜めの矢印方向に沿って移動し、これによって、これらの残留した汚物102を被クリーニング表面101から離間させることができる。
また、二回目の拭取りが完了した後の逆方向への回転によって一回目の拭取りで拭取った汚物102が再度被クリーニング表面101に接触して付着することを防止するために、一回目の拭取り後に押付けローラー2、巻取り機構3または巻出し機構1を所定量若干回転するときの回転量を、二回目の拭取り後に押付けローラー2、巻取り機構3または巻出し機構1を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きくしている。また、一回目の拭取り後の回転量は、一回目の拭取りが完了した後にフレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させるに適する回転量の2倍程度であることが好ましい。また、一回目の拭取り後の回転量は、一回目の拭取りが完了した後にフレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させるに適する回転量と二回目の拭取りが完了した後にフレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102を被クリーニング表面101から離間させるに適する回転量との合計回転量であることがより好ましい。
換言すれば、一回目の拭取り後のフレキシブルなクリーニング用部材4の搬送長さを、二回目の拭取り後のフレキシブルなクリーニング用部材4の逆方向への搬送長さより大きくしている。これによって、二回目の拭取りが完了した後の逆方向への回転によって、一回目の拭取りで拭取った汚物102が再度被クリーニング表面101に接触して付着することを防止することができる。
図1及び図2に示すように、巻取りロール駆動部材32を反時計回り方向に回転するときの回転量、または押付けローラー駆動部材(設けた場合)を時計回り方向に回転するときの回転量(例えば、7mm)は、巻出しロール駆動部材12を時計回り方向に回転するときの回転量、または押付けローラー駆動部材(設けた場合)を反時計回り方向に回転するときの回転量(例えば、3mm)より大きくなっている。
同様に、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ3)において、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が再度押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して逆方向へ移動する間または移動する前に、さらに、洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2またはフレキシブルなクリーニング用部材4に滴らすかまたは噴出するステップ、を有しても良い。
図2に示すように、本発明のワーク表面拭取り方法は、上記ステップ3)において、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101が再度押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に接触しながら押付けローラー2に巻き掛けられたフレキシブルなクリーニング用部材4に対して逆方向へ移動させる間に、さらに、洗浄液供給機構6の中の洗浄液を押付けローラー2に滴らし、その後、押付けローラー2からフレキシブルなクリーニング用部材4に流下または滴下するステップを有しても良い。
また、上記のように往復して拭取ることによって、被クリーニングワーク10の被クリーニング表面101は非常に綺麗になるが、必要によって上記の往復拭取りを繰り返して行っても良い。また、拭取りが完了した後は、巻取りロール駆動部材32を駆動することによって、汚物102が付着したフレキシブルなクリーニング用部材4を巻き取って廃棄し、巻出し機構1から綺麗な新しいフレキシブルなクリーニング用部材4を押付けローラー2に巻き掛けて、次の被クリーニングワーク10のクリーニングに待機する。
なお、フレキシブルなクリーニング用部材4に付着した汚物102が拭取り済みの被クリーニング表面101に落ちることを防止するために、巻出し機構1側から拭取り済みの被クリーニングワーク10を回収することが好ましい。
本発明によれば、従来のクリーニング方法で除去できる塵埃などの異物を除去できるだけでなく、その他の従来のクリーニング方法で除去できない油脂、指紋及び残留液体なども除去できるので、クリーニング精度が高く、クリーニングが徹底的になり、ワークを組みたててなる製品の性能を効率的に向上することができる。
上述では、主にワークへのクリーニングを説明したが、本発明はこれに限定されなく、ほかの電子部品へのクリーニングにも適用できる。
また、上記の説明および図面に示す本発明の実施例は例示に過ぎなく、本発明を限定するものではないことは、当業者は理解できるはずである。
また、上記によって本発明の目的は完全かつ有効的に実現されている。また、本発明の功能と構造原理は、実施例において説明した通りであり、上記原理に違反しない限り、実施例に対して様々な変更をすることができる。よって、本発明は、請求項の主旨および範囲に基づくすべての変形実施形態を含むものである。

Claims (30)

  1. 巻出し機構と、
    前記巻出し機構の下流側に軸方向が前記巻出し機構の軸方向と平行するように設けられた押付けローラーと、
    前記押付けローラーの下流側に軸方向が前記押付けローラーの軸方向と平行するように設けられた巻取り機構と、
    一端が前記巻出し機構に巻き付けられ、他端が前記押付けローラーを経てから前記巻取り機構に巻き付けられるフレキシブルなクリーニング用部材と、
    被クリーニングワークを固定するためのワーク固定機構と、
    前記フレキシブルなクリーニング用部材の巻きずれを防止すると共に、中間ローラーと荷重付与手段を具備し、前記中間ローラーが前記押付けローラーの下流側であって前記巻取り機構の上流側に設けられるとともに、該中間ローラーの軸方向が前記押付けローラー及び前記巻取り機構の軸方向と平行するように設けられる巻きずれ防止機構と、を有し、
    前記ワーク固定機構が前記押付けローラーと間隔を空けて設けられることによって、前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材が前記押付けローラーに密着した状態で前記ワーク固定機構と前記押付けローラーの間に位置し、
    また、前記ワーク固定機構が前記押付けローラーに対して移動可能に設けられることによって、前記被クリーニングワークが前記ワーク固定機構に固定されたときに、前記被クリーニングワークの被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して相対移動することによって、前記被クリーニング表面の一端から他端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触し、
    前記フレキシブルなクリーニング用部材の他端が前記押付けローラーと前記中間ローラーを順に経てから前記巻取り機構に巻き付けられ、
    前記荷重付与手段が前記中間ローラーと前記巻取り機構の間に位置する前記フレキシブルなクリーニング用部材に吊り下げられている、
    ことを特徴とするワーク表面拭取り装置。
  2. 前記巻出し機構、前記巻取り機構および前記ワーク固定機構のうちの少なくとも一つに回路接続されて、該接続された機構の動作を制御する制御機構を、さらに有すると共に、
    前記制御機構は、前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して逆方向へ移動させる制御を行い、その制御によって前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニングに対して逆方向へ移動することによって、前記被クリーニング表面の他端から一端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面に残留した汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワーク表面拭取り装置。
  3. 前記制御機構での制御駆動により、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転するときの回転量は、前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワーク表面拭取り装置。
  4. 前記制御機構は、前記ワーク固定機構が前記押付けローラーに対して逆方向へ移動するように駆動制御させる前に、さらに、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させる制御を行うように駆動制御させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワーク表面拭取り装置。
  5. 前記巻出し機構は巻出しロールを有し、
    前記押付けローラーは、前記巻出しロールの下流側に軸方向が前記巻出しロールの軸方向と平行するように設けられ、
    前記フレキシブルなクリーニング用部材の一端は、前記巻出しロールに巻き付けられる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  6. 前記巻出し機構は、前記巻出しロールに接続されて前記巻出しロールを回転駆動するための巻出しロール駆動部材をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のワーク表面拭取り装置。
  7. 前記巻取り機構は巻取りロールを有し、
    前記巻取りロールは、前記押付けローラーの下流側に軸方向が前記押付けローラーの軸方向と平行するように設けられ、
    前記フレキシブルなクリーニング用部材の他端は、前記押付けローラーを経てから前記巻取りロールに巻き付けられる、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のワーク表面拭取り装置。
  8. 前記巻取り機構は、前記巻取りロールに接続されて前記巻取りロールを回転駆動するための巻取りロール駆動部材をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のワーク表面拭取り装置。
  9. 前記押付けローラーは、フレキシブルな押付けローラーであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  10. 前記巻出し機構、前記押付けローラーおよび前記巻取り機構は、全体としてV字形状を成すように設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  11. 前記押付けローラーに接続されて前記押付けローラーを回転駆動するための押付けローラー駆動部材をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  12. 前記フレキシブルなクリーニング用部材は、無塵布またはウエスであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  13. 前記ワーク固定機構は、前記被クリーニングワークを載置するためのワーク載置台と、前記ワーク載置台に設けられて前記被クリーニングワークを固定するためのワーク固定部材と、を有することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  14. 前記ワーク固定部材は、真空吸着固定部材または治具固定部材であることを特徴とする請求項13に記載のワーク表面拭取り装置。
  15. 前記ワーク固定機構は、前記ワーク載置台に接続されて前記ワーク載置台を前記押付けローラーに対して相対移動するように駆動するためのワーク載置台駆動部材をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のワーク表面拭取り装置。
  16. 洗浄液供給機構をさらに有し、
    前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向うように設けられることによって、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出する、
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  17. 前記ワーク固定機構に対応して設けられて、前記ワーク固定機構に固定された前記被クリーニングワークの位置を検出するためのワーク位置検出機構を、さらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  18. 前記フレキシブルなクリーニング用部材に対応して設けられて、前記フレキシブルなクリーニング用部材の張力を保持するための張力保持機構を、さらに有することを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  19. 前記ワーク固定機構の前記押付けローラーとは反対側に当接される弾力付与機構を、さらに有することを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り装置を用いたワーク表面拭取り方法において、
    1) 前記被クリーニングワークを前記ワーク固定機構に固定するステップと、
    2) 前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して相対移動して、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動することによって、前記被クリーニング表面の一端から他端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面上の汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させるステップと、
    を有することを特徴とするワーク表面拭取り方法。
  21. 前記ステップ2)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間に、さらに、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項20に記載のワーク表面拭取り方法。
  22. 前記ステップ2)の実施後に、さらに、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項20または21に記載のワーク表面拭取り方法。
  23. 前記ワーク表面拭取り装置は、洗浄液供給機構をさらに有し、
    前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向かうように設けられることで、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出し、
    前記ワーク表面拭取り方法は、
    前記ステップ2)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間または移動する前に、さらに、
    前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出するステップを有する、
    ことを特徴とする請求項20から22のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り方法。
  24. 前記ステップ2)の実施後に、さらに、
    3) 前記ワーク固定機構を前記押付けローラーに対して逆方向へ移動させて、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニングに対して逆方向へ移動することによって、前記被クリーニング表面の他端から一端にかけて順に前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触して、前記被クリーニング表面に残留した汚物を前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項20から23のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り方法。
  25. 前記ステップ3)において、前記ワーク固定機構が前記押付けローラーに対して逆方向へ移動する前に、さらに、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項24に記載のワーク表面拭取り方法
  26. 前記ステップ3)の実施後に、さらに、
    4) 前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項25に記載のワーク表面拭取り方法。
  27. 前記ステップ3)において前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を所定量若干回転するときの回転量は、前記ステップ4)において前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転するときの回転量よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項26に記載のワーク表面拭取り方法。
  28. 前記ステップ3)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して逆方向へ移動する間に、さらに、
    前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項24から27のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り方法。
  29. 前記ステップ3)の実施後に、さらに、
    4) 前記押付けローラー、前記巻取り機構または前記巻出し機構を逆方向へ所定量若干回転して、前記フレキシブルなクリーニング用部材を搬送することによって、前記フレキシブルなクリーニング用部材に付着した前記残留した汚物を前記被クリーニング表面から離間させるステップを有する、
    ことを特徴とする請求項24から28のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り方法。
  30. 前記ワーク表面拭取り装置は、洗浄液供給機構をさらに有し、
    前記洗浄液供給機構が前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に向かうように設けられることによって、前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出し、
    前記ワーク表面拭取り方法は、
    前記ステップ3)において、前記被クリーニングワークの前記被クリーニング表面が再度前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に接触しながら前記押付けローラーに巻き掛けられた前記フレキシブルなクリーニング用部材に対して移動する間または移動する前に、さらに、
    前記洗浄液供給機構の中の洗浄液を前記押付けローラーまたは前記フレキシブルなクリーニング用部材に滴らすかまたは噴出するステップを有する、
    ことを特徴とする請求項24から29のいずれか1項に記載のワーク表面拭取り方法。
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