JP2008273066A - 液体材料吐出装置のクリーニング装置、及び該クリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法 - Google Patents

液体材料吐出装置のクリーニング装置、及び該クリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体材料吐出装置の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができるクリーニング装置を提供する。
【解決手段】本発明の液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、吐出面に付着しているインクを除去するブレード21と、液体材料をブレード21から除去するためのローラー3と、上記ブレード21を、上記吐出面に当接する位置から上記ローラー3に当接する位置まで移動させるためのモーター8とを備えており、上記ローラー3は、上記ブレード21が当接している間、ブレード21に対して均一に当接するように構成されているとともに、制御手段によって、その回転を制御されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体材料吐出装置の吐出面に付着した液体材料を拭い取る(ワイピングする)ための吐出面用ブレードと、ワイピングされた液体材料を該吐出面用ブレードから除去するためのクリーニング手段とを有した、液体材料吐出装置のクリーニング装置、及び該クリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法に関し、詳細には、クリーニング手段が、吐出面用ブレードに当接している間、吐出面用ブレードに対して常に均一に当接しているクリーニング装置、及び該クリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法に関する。
インクジェット式をはじめとする液体材料吐出装置は、液体材料を噴射するための複数のノズルが形成されているノズルプレートを有しており、吐出口が配置されたノズルプレートの吐出面から液体材料(例えば、インク)を被吐出材へ飛翔させる。今日、印字効率の良さ、低コスト化、低ランニングコスト化に有利であるなどの点から印字時のみに必要なインクを吐出させるドロップ・オン・デマンド型が注目されており、サーマルジェット式や、圧電素子を用いたカイザー式が主流となっている。
このような液体材料吐出装置の場合、インク滴飛翔に伴うインクミストや被吐出材から跳ね返るインクミストなどが吐出面に付着することがある。このような付着物は、インク吐出を阻害したり、吐出方向を偏向させたりして吐出性能に悪影響が及ぼすことがある。従って、このような事態を防ぐためには、吐出面に付着したインクや水やほこり等の異物を除去するクリーニング動作が必要になる。
吐出面に付着したインクを取り除くクリーニング方法としては、吐出面に付着したインクを拭い取る(かき取る)ワイピングと、インクを吸収するという2つの方法が主として用いられている。
ワイピングによりインクを取り除く構成としては、薄いゴム製のブレードを用い、これを吐出面に接触させる方法がある。しかしながら、薄いゴム製のブレードを用いてワイピングを行うと、吐出面に付着したインクをかき取るだけでインクを吸収せず、かき取ったインクがブレードと吐出面との間に溜り、ブレードをくぐり抜けてしまう場合がある。そこで、ブレードの他にインクを吸収する部材、例えば、スポンジような多孔質の材料で作られた吸収ローラーをさらに設けた構成が知られている(特許文献1の図9参照)。
また、凹溝が形成されたローラーを吐出面に直接押し当てることによって、吐出面に付着したインクを取り除く構成がある(特許文献2参照)。この構成を、図13を用いて説明する。図13は、ローラー表面に、ローラー軸102と平行な方向に長い隆起部材103と、隆起部材103の間にありインクを保持する浅い凹溝104とが、交互にそして連続的に形成されており、図13のように吐出面と平行にスライドしながら回転して、インクを取り除きながら吐出面をクリーニングするクリーニングローラー110を示している。図13に示すように、吐出面100に付着したインク150は、クリーニングローラ110のスライド動作によって、クリーニングローラ110の進行方向にかき集められる。それと同時に、一部のインク152は、クリーニングローラ110の凹溝104に毛細管現象により保持され、クリーニングローラ110の回転とともに吐出面100より取り除かれる。この作用により、吐出面100に付着したインクがかき集められて多量になった場合においても、凹溝104でインクを保持吸収することができるので、インクがクリーニングローラをくぐり抜けることなく完全にクリーニングすることができる。
また他にも、記録媒体ドラムに残留したトナー等からなる異物を除去するクリーニングブレードのブレードクリーニング装置がある(特許文献3参照)。この構成は、記録媒体ドラムのドラム表面に当接することができるとともに、当接を解除して所定の場所に移動できるように構成されたブレードを備えている。そして、そのブレードの移動経路の間に、ブレードに付着した異物を移し取るローラーが配設されている。このローラーは、スポンジのように異物を吸収できるような構成か、もしくはブラシのように異物を掃き取る構成となっている。この構成により、ブレードに付着した異物が再度ドラム表面に付着することを防止することができる。
また、ローラーを吐出面に当接させて吐出面に付着したインクを移し取り、さらに、このローラーにブレードを当接させて、移し取ったインクをローラーから除去する構成もある(特許文献4参照)。この構成を、図14を用いて説明する。図14に示すクリーニング装置200は、インクジェットヘッド203のノズルプレート201(吐出面を備えている)と非接触状態で対向配置され、且つ、ノズルプレート201に形成されたノズル孔202以外の領域で最も近づくように配置された回転ローラー208を備えている。ノズルプレート201と回転ローラー208との間は、ノズル孔202から排出されたインクが満たされるように構成されている。回転ローラー208は、ノズルプレート201の下面(ノズル孔202近傍)のぬれ性よりも大きく構成されており、回転ローラー208とノズルプレート201との間に満たされたインクは、ノズルプレート201側から回転ローラ208側に向かうに従って、裾広になるように広がり、回転ローラー208の回転によって最終的には該インクを回転ローラー208側に移し取られる。クリーニング装置200は、更に、回転ローラー208の表面に当接して回転ローラー208の表面に付着したインク204を除去することができるゴムブレード210を備えている。この構成により、クリーニング装置200は、回転ローラー208に多量のインク204を移し取った場合や、回転ローラーによるクリーニング動作を長時間にわたって継続させた場合であっても、回転ローラー上のインクはゴムブレードに移し取られ、且つ、該インクはゴムブレードからも除去される構成となっているため、常にノズルプレート201の下面からインク等の異物を除去することができる。
特開2005−22193号公報(2005年1月27日公開) 特開平6−255117号公報(1994年9月13日公開) 実開昭63−94468号公報(1986年6月17日公開) 特開2006−192711号公報(2006年7月27日公開)
しかしながら、上述した各構成の場合、安定したインク吐出を保障することができないという問題がある。
すなわち、例えば特許文献2のように、ノズルプレートの吐出面に対して凹凸のあるローラー表面を接触させる構成の場合、該凹凸によって吐出面が傷つけられる虞がある。ノズルプレートの吐出面は、その形状が吐出性能に大きく影響することから、上記のように吐出面に傷をつけてしまうと、吐出性能が著しく低下してしまう。
また、仮に、ノズルプレートの吐出面に特許文献3のようなブレードを当接させた場合であっても、ブレードをクリーニングするローラーがスポンジであったり、ブラシであれば、それによってブレードに傷がつく虞があり、傷がついたブレードによるワイプによって、結果的には吐出面に傷がつくことになる。
更に、ブレードをクリーニングする部材が、スポンジやブラシのように、ブレードに付着した液体材料を吸収する構造である場合、高頻度で該部材を交換する必要があり、コストパフォーマンスの向上を図ることが難しい。
一方、特許文献4のようにノズルプレートと非接触状態で対向配置された回転ローラーを配設した構成のものは、回転ローラーを精度よく吐出面に当接させることが難しく、特に、吐出面の面積が大きかったり、複数の吐出面に同時に当接させる場合には、回転ローラーを吐出面全体に均しく当接させなくてはならず、非常に高い精度を要求される。そのため、コストパフォーマンスが低く、よって、吐出面を完全にクリーニングすることが難しく、クリーニングの信頼性が劣ると言える。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体材料吐出装置(ノズルプレート)の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができる、液体材料吐出装置のクリーニング装置を提供するものである。
本発明に係るクリーニング装置は、上述した課題を解決するために、液体材料吐出装置の吐出面に付着している液体材料を除去するクリーニング装置であって、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーと、上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段と、上記ローラーの回転を制御するローラー回転制御手段とを備えており、上記ローラーは、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されており、上記ローラー回転制御手段は、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御するように構成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、液体材料吐出装置(ノズルプレート)の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができる。
具体的には、本発明のクリーニング装置は、吐出面用ブレードを用いて、吐出面に付着している液体材料を除去している。そのため、ローラーを用いる場合と比較して、吐出面からの液体材料の除去効率を向上させることができる。すなわち、ローラーを吐出面に当接させる構成の場合、上述したように、吐出面から液体材料を完全に除去できるとは言い難く、クリーニングの信頼性が劣ると言える。これに対して、本発明のクリーニング装置は、ブレードを用いているため、このような問題を生じることなく、吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができる。
また、本発明のクリーニング装置は、上記吐出面用ブレードに当接して、吐出面用ブレードから液体材料を除去するための上記ローラーを備えている。そのため、吐出面用ブレードに液体材料が所定量以上に蓄積することはなく、よって、吐出面用ブレードを長時間にわたって繰り返し使用した場合であっても、高い信頼性に基づいて吐出面から液体材料を除去することができる。
更に、このローラーは、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接する構成となっている。従来構成のようにスポンジのような多孔質の構造であったり、隆起部材及び凹溝を有した構造のものに、ブレードを当接させると、該構造の凹凸形状によって、ブレードに傷が付いてしまう虞がある。これに対して、本発明のクリーニング装置のローラーは、吐出面用ブレードに対して均一に当接する、すなわち、吐出面用ブレードに傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されておらず、平滑な面において吐出面用ブレードに当接している。そのため、吐出面用ブレードに傷を付けることなく、吐出面用ブレードから液体材料を除去することができ、安定した吐出性能を維持することができる。尚、「平滑」とは、完全に平滑である場合と、完全に平滑ではないものの、吐出面用ブレードを傷付けない程度に平滑である(つまり、実質的に平滑である)場合も含まれる。
具体的には、上記ローラーにおける上記吐出面用ブレードが当接する面の面粗度Raは、0.1〜2.0であることが好ましい。これにより、吐出面用ブレードに傷を付けることなく、吐出面用ブレードに付着した液体材料を除去することができる。これにより、傷がついたブレードによってワイプされることなく、吐出面に傷が付くことはなく、安定した吐出性能を維持することができる。
また、上記の構成によれば、ローラーがスポンジやブラシのようにブレードに付着した液体材料を吸収する構造ではないため、ローラーからの液体材料の除去が容易である。具体的には、後述するようにローラーに当接するように構成された部材(ブレード)によって、ローラーに付着した液体材料を除去する構成が考えられる。そのため、従来のように高頻度でスポンジやブラシを交換する必要がなく、コストパフォーマンスの向上を図ることが可能となる。
このように本発明のクリーニング装置に設けられたローラーは、吐出面用ブレードに傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されていない平滑な面を有しているため、吐出面用ブレードに傷を付けることを回避できる反面、上記ローラーの液体材料除去効率が、従来のようなスポンジ状のローラーや、凹溝が形成されているローラーに比べて劣ることが懸念される。しかしながら、本発明のクリーニング装置は、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御するように構成されているローラー回転制御手段を備えていることから、吐出面用ブレードとローラーとの接触距離及び当接時間を長くするように、ローラーの回転を制御することができる。そのため、平滑な面を有したローラーであっても、充分な液体材料除去効率を確保することができる。
以上のことから、本発明の構成によれば、安定した吐出性能を実現した信頼性の高いクリーニング装置を提供することができる。
具体的には、本発明に係るクリーニング装置は、上記の構成に加えて、上記ローラー回転制御手段が、上記ローラーの回転を一方向のみに制限するように構成されていることが好ましい。
このようにローラーの回転方向を一方向に限定することにより、ローラーの回転制御を簡素化することができる。
また、後述するように、ローラーに付着した液体材料を除去するために、ローラーに、ローラーをクリーニングするためのブレードを当接させる構成を採用した場合、ローラーに当接せしめた該ブレードが、ローラー表面に付着したインクを除去するのに際して、ローラーの逆回転による該ブレードの巻き込みを考慮する必要がなくなる。そのため、該ブレードの取り付け機構を簡略化することができる。更に、該ブレードによって拭き取られたローラー表面に、インクが、ローラーの逆回転によって広がる虞もない。
また、本発明に係るクリーニング装置は、上記吐出面用ブレードが、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去する第1面と、該第1面の裏面に位置する第2面とを有している。ところが、仮に、第1、第2面毎に回転制御を実施しない場合では、すなわちローラーが常時回転しているところへ、吐出面用ブレードを当接せしめると、吐出面用ブレードがローラーに巻き込まれてブレードの片面しかクリーニングできない状態が発生する。そこで、本発明に係るクリーニング装置は、上記の構成に加えて、上記ローラー回転制御手段が、上記第1面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーを回転するように制御し、上記第2面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーの回転を停止するように制御することから、上記のような状態が発生せず、良好なクリーニング動作を実行することができる。
また、本発明に係るクリーニング装置は、上記の構成に加えて、上記ローラー回転制御手段が、上記吐出面用ブレードと一体的に構成されたラックギアと、上記ローラーと連結しており、且つラックギアと咬合する回転ギア機構とを有していることが好ましい。
上記の構成によれば、吐出面用ブレードが上記駆動手段によって移動するのに応じて、ラックギアも一体的に移動するので、このラックギアと咬合する回転ギア機構を上記ローラーと連結させたことによって、吐出面用ブレードの移動と、ローラーの回転とを連動させることができる。
すなわち、上記駆動手段を、ローラーの回転駆動手段として兼用することができるため、部品点数を少なくすることができるとともに、ローラーの回転駆動手段を別途設けた場合と比較して、ローラーの回転駆動に係る消費電力が要らないため、消費電力を抑制することができる。
また、本発明に係るクリーニング装置は、上記の構成に加えて、上記ブレード駆動手段が、上記吐出面用ブレードが上記ローラーに当接している間の上記吐出面用ブレードの移動速度を、上記吐出面用ブレードが上記ローラーに当接していない間の上記吐出面用ブレードの移動速度よりも遅くなるように制御していることが好ましい。
上記の構成によれば、吐出面用ブレードの移動速度を、吐出面用ブレードがローラーと当接している間低速にすることによって、吐出面用ブレードとローラーとの接触距離及び当接時間を長くすることができる。よって、ローラーの液体材料除去効率を充分確保することができる。
また、本発明に係るクリーニング装置は、上記の構成に加えて、上記吐出面用ブレードから除去した液体材料を上記クリーニング手段から除去する除去機構を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記クリーニング手段から液体材料を除去することができるため、長時間にわたってクリーニング動作を行った場合であっても、上記クリーニング手段に付着した液体材料が、再び吐出面用ブレードに付着する虞はなく、吐出面用ブレードが吐出面から液体材料を良好に除去することができる状態を維持することができる。
具体的には、上記除去機構が、上記クリーニング手段に当接するブレードを有していることが好ましい。
これにより、クリーニング手段に付着した液体材料を上記ブレードに移し取ることができる。
また、本発明に係る液体材料吐出装置は、上記した構成のクリーニング装置と、吐出面から液体材料を吐出することができるように構成されたインクジェットヘッドとを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、安定した吐出性能を維持することができる信頼性の高い液体材料吐出装置を提供することができる。
また、本発明に係るクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法は、液体材料吐出装置の吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーであって、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されているローラーと、上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段とを備えているクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法であって、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、液体材料吐出装置(ノズルプレート)の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができる。
具体的には、本発明の方法によれば、まず、吐出面用ブレードを用いて、吐出面に付着している液体材料を除去している。そのため、ローラーを用いる場合と比較して、吐出面からの液体材料の除去効率を向上させることができる。すなわち、ローラーを吐出面に当接させる構成の場合、上述したように、吐出面から液体材料を完全に除去できるとは言い難く、クリーニングの信頼性が劣ると言える。これに対して、本発明のクリーニング装置は、ブレードを用いているため、このような問題を生じることなく、吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができる。
また、本発明は、上記吐出面用ブレードに当接して、吐出面用ブレードから液体材料を除去するための上記ローラーを備えている。そのため、吐出面用ブレードに液体材料が所定量以上に蓄積することはなく、よって、吐出面用ブレードを長時間にわたって繰り返し使用した場合であっても、高い信頼性に基づいて吐出面から液体材料を除去することができる。
更に、このローラーは、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接する構成となっている。従来構成のようにスポンジのような多孔質の構造であったり、隆起部材及び凹溝を有した構造のものに、ブレードを当接させると、該構造の凹凸形状によって、ブレードに傷が付いてしまう虞がある。これに対して、上記ローラーは、吐出面用ブレードに対して均一に当接する、すなわち、吐出面用ブレードに傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されておらず、平滑な面において吐出面用ブレードに当接している。そのため、吐出面用ブレードに傷を付けることなく、吐出面用ブレードから液体材料を除去することができ、安定した吐出性能を維持することができる。尚、「平滑」とは、完全に平滑である場合と、完全に平滑ではないものの、吐出面用ブレードを傷付けない程度に平滑である(つまり、実質的に平滑である)場合も含まれる。
また、上記の構成によれば、ローラーがスポンジやブラシのようにブレードに付着した液体材料を吸収する構造ではないため、ローラーからの液体材料の除去が容易である。具体的には、後述するようにローラーに当接するように構成された部材(ブレード)によって、ローラーに付着した液体材料を除去する構成が考えられる。そのため、従来のように高頻度でスポンジやブラシを交換する必要がなく、コストパフォーマンスの向上を図ることが可能となる。
このように本発明のクリーニング装置に設けられたローラーは、吐出面用ブレードに傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されていない、平滑な面を有しているため。そのため、吐出面用ブレードに傷を付けることを回避できる反面、上記ローラーの液体材料除去効率が、従来のようなスポンジ状のローラーや、凹溝が形成されているローラーに比べて劣ることが懸念される。しかしながら、本発明によれば、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御するように構成されていることから、吐出面用ブレードにとローラーとの接触距離及び当接時間を長くするように、ローラーの回転を制御することができる。そのため、平滑な面を有したローラーであっても、充分な液体材料除去効率を確保することができる。
以上のことから、本発明の構成によれば、安定した吐出性能を実現した信頼性の高いクリーニング装置を提供することができる。
また、本発明に係るクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法は、上記ローラーの回転を、一方向のみに制限することが好ましい。
このようにローラーの回転方向を一方向に限定することにより、ローラーの回転制御を簡素化することができる。
また、後述するように、ローラーに付着した液体材料を除去するために、ローラーに、ローラーをクリーニングするためのブレードを当接させる構成を採用した場合、ローラーに当接せしめた該ブレードが、ローラー表面に付着したインクを除去するのに際して、ローラーの逆回転による該ブレードの巻き込みを考慮する必要がなくなる。そのため、該ブレードの取り付け機構を簡略化することができる。更に、該ブレードによって拭き取られたローラー表面に、インクが、ローラーの逆回転によって広がる虞もない。
本発明に係るクリーニング装置は、以上のように、液体材料吐出装置の吐出面に付着している液体材料を除去するクリーニング装置であって、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーと、上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段と、上記ローラーの回転を制御するローラー回転制御手段とを備えているクリーニング装置であって、上記ローラーは、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されており、上記ローラー回転制御手段は、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御するように構成されていることを特徴としている。また、本発明に係る液体材料吐出装置は、以上のように、上記した構成のクリーニング装置と、吐出面から液体材料を吐出することができるように構成されたインクジェットヘッドとを備えていることを特徴としている。また、本発明に係るクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法は、液体材料吐出装置の吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーであって、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されているローラーと、上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段ととを備えているクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法であって、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御することを特徴としている。
以上の構成とすれば、液体材料吐出装置(ノズルプレート)の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。尚、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が以下の実施形態および図面に限定されるものではない。
図1は、本実施形態のインクジェット式液体材料吐出装置(以下、液体材料吐出装置と記載する)の構成を示した図である。本実施形態の液体材料吐出装置40は、例えば、赤(R)と、青(B)と、緑(G)の3原色のインクを1つの被吐出材に吐出して、R・B・Gの3種類のフィルタからなるカラーフィルタを製造する際に用いることができる。そこで、本実施形態では、R・B・Gの3種類のインクを吐出する液体材料吐出装置について説明する。
本実施形態の液体材料吐出装置40は、図1に示すように、R・B・Gの各インクジェットヘッド50a・50b・50cと、インクジェットヘッド50a・50b・50cに設けられたノズルプレートのノズル面(吐出面)をクリーニングするためのクリーニング機構(クリーニング装置)1とを少なくとも備えている。
上記インクジェットヘッド50a・50b・50cには、被吐出材(不図示)に対向する位置にノズルプレート51が設けられている。上記ノズルプレート51は、従来公知の材料を用いて構成することができ、樹脂や金属を用いて構成することができる。金属の場合は、耐久性、耐磨耗性が高く、樹脂の場合は、ノズル孔加工が容易である。
各ノズルプレート51には複数のノズル孔52が設けられている。ノズル孔52は、ノズルプレート51の吐出面において開口しており、各吐出面内で所定の配列を形成している。本実施形態の場合は、各吐出面に形成されたノズル孔52は図1に示すX軸及びY軸に対して所定の角度を有して傾斜した直線状に配列している。尚、ノズル孔52の配列、大きさ、数は、図1に示すものに限定されるものではない。
尚、本実施形態では、インクジェットヘッド50a・50b・50cがノズルプレート51のみを備えている構成について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来公知のインクジェットヘッドの構成部材を更に搭載することも可能である。例えば、インクジェットヘッドにインクを供給するためのインクタンクや、インクタンクとインクジェットヘッドとの間に設けられたインク供給管をインクジェットヘッド50a・50b・50cに搭載することができる。
このようなインクジェットヘッドは、上述のように液状のインクを吐出したり、吐出を停止したりするため、長時間使用によりインクジェットヘッドのノズルプレートの吐出面にインクが付着してしまう。このようにインクが付着したまま使用し続けると、吐出されるインクの吐出角度が付着したインクによって変化してしまう。特に、液晶パネルに用いられるカラーフィルタの画素は高精細で幅は200μm程度で、それを製造するためのインクジェット装置の吐出精度は10μm以下が求められる。カラーフィルタの製造装置においてこの吐出精度を長期間保つためには、吐出面を常に正常に保つ必要があり、吐出面への液体材料の付着や、傷は吐出精度を劣化させてしまう。そこで、本実施形態では、以下に説明する構成を備えたクリーニング機構1を備え、ノズルプレートの吐出面に付着したインクを除去して上記の問題を解消している。
具体的には、上記クリーニング機構1は、図1に示すように、X−Y平面と平行な上記ノズルプレート51の吐出面をワイピングするノズルブレード機構2と、該ノズルブレード機構2に当接するように構成されているローラー3と、該ローラー3をクリーニングするクリーニングブレード4(除去機構、クリーニング手段用ブレード)と、該ローラー3に洗浄液を供給する洗浄液供給手段5(除去機構、滴下手段)とを少なくとも備えている。
上記ノズルブレード機構2は、ブレード21と、該ブレード21を取り付けるための取り付け台22とを有している。上記ブレード21は、外圧が加わっていない状態では図1のZ軸に平行なワイプ面(鉛直面)を表裏両面21a・21bに設けており、取り付け台22に離脱可能な状態で取り付けられている。ブレード21は、Y軸方向に沿って並ぶインクジェットヘッド50a〜50cにそれぞれ対応させて計3つ設けられている。ブレード21同士は、互いにY軸方向に僅かに離間して配置されており、且つ、互いの位置がX軸方向に僅かにずれて取り付けられている。
上記ノズルブレード機構2は、後述する駆動手段によって図1のX軸に沿って駆動されるように構成されている。図2は、図1に示す切断線A−A´にてノズルブレード機構2を切断した状態を示した矢視断面図である。尚、説明の便宜上、インクジェットヘッド50aも示している。ノズルブレード機構2は、後述する駆動手段(モーター)の駆動によって図2に示すようにインクジェットヘッド50aに近づき、駆動手段による更なる駆動により、その一部分においてノズルプレート51の吐出面に当接しながら吐出面に沿って一軸移動する。これにより、吐出面はブレード21によってワイプされる。
図3は、ブレード21のワイプ面を示した平面図である。ブレード21のワイプ面は、表裏同一の構成となっており、同一面内に、撥液性を示す部分と、親液性を示す部分とを有している。具体的には、図3に示すように、ブレード21の一つの面のうち、吐出面との当接部分は撥液性であり、当接部分以外の部分は親液性となっている。
ここで、図4(a)〜(c)を用いて、同一面内に撥液性を示す部分(以下、撥液性部分と記載する)と親液性を示す部分(以下、親液性部分と記載する)とを有した基板を用いて、該基板上に液滴を乗せたときの液滴の状態を説明する。まず、図4(a)は、液滴を撥液性部分の上であって、且つ親液性部分の上に僅かに侵入した位置にのせた状態である。図中の矢印は重力方向を示している。液滴は、該位置に乗せられた直後から、図4(b)に示すように親液性部分に移動し始める。そして、更に時間が経つと、該位置にあった液滴は、図4(c)に示すように完全に親液性部分の上に位置する。このように、同一面内に撥液性部分と親液性部分とを形成しておくことによって、時間経過とともに撥液性部分の上の液滴が親液性部分に移動するという現象が見られる。
尚、撥液性部分と親液性部分とは、各々に乗せた液滴の接触角に、20°以上の差があることが好ましい。接触角の差が20°よりも小さいと、上記の現象が生じない虞がある。具体的には、親液性部分は、液滴の接触角が60°〜80°であることが好ましい。一方、撥液性部分は、液滴の接触角が100°〜120°であることが好ましい。図5に、撥液性部分と親液性部分とにおける接触角を示す。
本実施形態では、ブレード21の同一面内に撥液性部分21cと親液性部分21dとを設けて、上記の現象を利用している。すなわち、図3に示すブレード21が、ワイプ面21a・21bをZ軸と平行になるように取り付け台22に取り付けられ、図2に示すようにインクが付着した吐出面に当接すると、撥液性部分であるブレード21(ワイプ面21a・21b)の当接部分21cに吐出面のインクが移し取られる。このとき、移し取られたインクは撥液性の当接部分21cで重力方向に流れ、親液性部分21dに侵入する。すると、インクは、上記の現象によって時間経過とともに親液性部分21dに移動する。ここで、本実施形態の液体材料吐出装置は、図2に矢印で示す方向を重力方向としているため、該インクの移動を促進させることができる。そして、親液性部分21dに移動したインクの量が多かったり、インクの粘度が低いときには、該インクは、親液性部分から、更に取り付け台22へ流れ落ちる。
ブレード21は、図2に示すように、取り付け台22に設けられた凹部25の大きさと略同じ大きさの固定手段24に固定されており、固定手段24に固定された状態で上記凹部25に挿入されている。そのため、親液性部分21dに移動したインクのうち、取り付け台22へ流れ落ちたインクは、上記固定手段24に設けられた穴部24´に流入する。該穴部24´は、鉛直方向に形成された直径1mm程度の微小孔であるため、流入したインクは毛細管現象によって穴部24´を通過して、取り付け台22の凹部25の底部へ移動する。
上記取り付け台22の凹部25の底部には、X−Y平面に沿って吸収体26が設けられている。そのため、取り付け台22の凹部25の底部へ移動したインクは、上記吸収体26に吸収される。
更に、上記取り付け台22の凹部25の底部には、外部と連通する管部27の一端が開口している。管部27は、外部において廃液タンク60に繋がっている。更に、廃液タンク60に至るまでの間に、電磁弁61とポンプ62とが設けられている。従って、ポンプ62を作動し、電磁弁61が開けられると、吸収体26に吸収されたインクを管部27を介してノズルブレード機構2外部に排出することができる。
ブレード21は、弾性材料から構成することができ、フッ素系ゴムが好適である。中でも、耐薬品性が高いパーフルオロゴム(ダイキン製パーフロ(商品名))を用いることが特に好ましい。パーフロは炭素、フッ素、酸素の原子のみから構成されており、フッ素ゴムの中でも最も不活性の特性をもつ弾性体である。また、上記のように撥液性部分と親液性部分とを形成する手法としては、親液性を有する素材(例えばDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン:Diamond Like Carbon)、SiO)等をスパッタ法やプラズマ・アッシング法で製膜することによって、所望の部分を得ることができる。
上述したように、本実施形態では、ブレード21が固定手段24に固定された状態で、凹部25に挿入されている。そのため、ブレード21を交換する必要が生じた場合には、固定手段24ごと取り付け台22から取り外し、予め固定手段24に固定された新しいブレード21を取り付けることができる。ワイプ動作は、ノズルプレート51の吐出面に傷を付ける等、吐出面に対して悪影響を与えることなく実行する必要がある。そのためには、ノズルブレード機構2を調整する必要があり、ワイプ時に吐出面に与える圧力や、当接角度等、ブレード21に対して高い精度が要求される。しかしながら、その一方で、ワイプ動作(メンテナンス作業)は、カラーフィルタ製造ラインの吐出動作の合間に、僅かな時間で行うことが要求され、その時間のなかでブレード21の交換を行う必要がある。そのため、ブレード21を、直接取り付け台22に取り付けると、ブレード21は弾性を有しているため、迅速かつ精度良く取り付けることができない虞がある。そこで、本実施形態では、上記したように、ブレード21を予め固定手段24に精度良く固定しておき、その固定手段24を、取り付け台22の凹部25に取り付けるという簡易な動作で、ブレード21を迅速、且つ精度良く取り付け台22に取り付けることができる。
尚、図3に示したブレード21は、当接部分以外の部分は全て親液性となっている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図6に示すブレード21´であってもよい。図6に示すブレード21´は、図3に示したブレード21の親液性部分21dの一部が撥液性になっている。具体的には、撥液性部分21c´と、親液性部分21dとがブレード21の上記当接部分から離れる方向に細長く形成されており、且つ、撥液性部分21c´と親液性部分21dとが交互に配列している。このように構成した場合であっても、図3に示したブレード21と同じく、ブレード21の当接部分にインクの蓄積を生じさせず、ブレード21による吐出面のクリーニング効果を維持することができる。
上記ローラー3は、ブレード21が当接することができるように、ノズルブレード機構2の移動経路中に配置されている。具体的には、ローラー3は、ローラー3のローラー軸32がノズルプレート51の吐出面とほぼ同じ高さに位置しており、且つ、ノズルプレート51からX軸方向に沿って所定の距離を隔て配置されている。これにより、吐出面をワイプしたことによってインクを移し取ったブレード21が、X軸に沿って移動すると、ローラー軸より下方のローラー3表面に当接し、当接によって、ブレード21のインクをローラー3表面に移すことができる、すなわち、ブレード21からインクを除去することができる(図7参照)。本実施形態では、ローラー3は、図1に示すように円柱状であり、後述する駆動手段によって、上記ローラー軸32を回転軸として回転することができるように構成されている。
ローラー3は、その表面が、ブレード21の表面よりも高い親液性を呈しており、且つ、ブレード21が当接する領域において凹凸がない構造となっている。凹凸がない構造とは、すなわち、ブレード21が当接している状態でローラー3がローラー軸を回転軸として回転した場合に、ローラー3がブレード21に均一に当接するように、ローラー3の表面には多孔質であったり、隆起部や凹溝が形成されていたりしない構造である。本実施形態におけるローラー3は、少なくともブレード21が当接する領域において、ローラー軸からローラー3表面までの長さ(すなわち、ローラー3の半径)がいずれの箇所においても等しく、もしくは実質的に等しく構成されている。
具体的には、ローラー3の表面は、面粗度Raが0.1以上で、2.0以下であることが好ましい。Raが0.1よりも小さくなると、ローラー3の表面の親液性がブレード21の表面のそれよりも低くなり、ブレード21からインクを移し取ることが出来ない。一方、Raが2.0よりも大きくなると、当接させたブレード21に傷を付ける。上述したように、ブレード21に傷を付けてしまうと、結果的にノズルプレート51の吐出面に傷が付き、吐出面の形状変化(劣化)を引き起こして、安定した吐出性能が得られなくなる。よって、ローラー3の表面は、Raが0.1〜2.0の範囲であることが好ましい。また、ブレード21がパーフルオロゴムのようなフッ素系ゴムの場合には、Raが0.4以上であることがより好ましく、1.2以下であることがより好ましい。なかでも、Raが0.8前後であることが最も好ましい。
ローラー3の表面の材質としては、PTFE等の樹脂を用いることができる。樹脂を用いることによって、切削加工により面粗度の小さいローラが切削加工で安価で入手できる。耐薬品性の強い樹脂もあり、金型成型が必要なゴム製ローラに比べて、コストも性能も高いローラが実現できる。樹脂を用いた場合は、所望の親液性を得るために、親液化処理(プラズマ処理やアッシング等)を行う必要がある。
また、本発明は、ローラー3の表面の材質として、樹脂に限定されるものではなく、ステンレス(例えば、SUS304)、アルミ、真鍮等の金属を用いて構成することもできる。金属を用いることによって、切削加工により鏡面仕上げ等の面粗度の小さいローラが切削加工で安価で入手できる上に、耐薬品性の面からみても材質の選択の範囲が広い。液体材料吐出装置で吐出する液体材料は多種多様であり、金属製のローラーであれば様々な液体材料に対応でき、消耗されないので交換頻度も抑えることができる。
尚、上記ではRaが0.1よりも小さくなると親液性に問題が生じると述べたが、ローラー3の表面を親液化処理する場合であれば、Raは0.1より小さくてもよく、鏡面状に仕上げられたものであってもよい。Raが0.1より小さい場合や、鏡面状に仕上げられている場合であれば、Raが上記の範囲のものを採用する場合と比較して、ブレード21の傷付きをより一層抑制することができる。
ローラー3の長さ(ローラー軸方向の長さ)は、取り付け台22上の3つのブレード21全てが当接することができる長さを有している。これにより、互いにX軸方向にずれて配置された3つのブレード21は、ローラー3に順次当接する。
ローラー3の表面における、取り付け台22上のブレード21とブレード21との間にY軸方向に設けられた間隙に対応する位置には、凸型の混色防止部31が設けられている。本実施形態は、R・B・Gの3種類のインクを吐出する構成となっているため、仮にローラー3の軸長の全てにわたってローラー3の半径が均一である場合は、ローラー3表面において、R・B・Gの3種類のインクが混色する可能性があり、混色したインクが何かしらの理由でブレード21に付くと、結果的に、各インクジェットヘッドの吐出面に混色したインクが付着して、インクドットの色精度を著しく低下させてしまう。そこで、上記混色防止部31を設けることによって、ローラー3の表面に付着した各色のインクが混じり合って混色することを防止することができる。ローラー3の表面(ブレード21が当接する領域部分)からの混色防止部31の高さ(隆起長)は、各インクが混色しない程度であれば特に限定されるものではない。
上記クリーニングブレード4は、ローラー3の表面に付着したインクを除去するために設けられており、ローラー3によるブレード21のクリーニング動作の妨げにならない位置において、ローラー3に常時当接している。具体的には、クリーニングブレード4は、図1に示すように、ローラー軸よりも上方においてローラー3表面に当接していることが好ましい。クリーニングブレード4は、上記ブレード21と同じく、弾性材料から構成され、ローラー3表面における上記混色防止部31以外の領域に当接するように構成されている。これにより、ローラー3表面に傷を付けること無く、ローラー3の表面に付着したインクを除去することができる。
また、ローラー軸32に沿ったクリーニングブレード4の長さ(幅)は、ブレード21のそれよりも長く(広く)構成されている。これを図7に示す。図7に示すように、クリーニングブレード4の幅4Hは、ブレード21の幅21Hよりも大きく構成されている。このように構成することにより、ブレード21からローラー3に移し取られたインクがローラー3の表面上で広がったとしても、幅広のクリーニングブレード4によって、インクを効率的にローラー3から除去することができる。
本実施形態では、クリーニングブレード4は、図1に示すように、ブレード面がX−Y面に平行になるように設置されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、上下の該ブレード面のうちの下のブレード面にローラー3のインクを移し取る構成である場合には、クリーニングブレード4は、ローラー3表面に当接した状態において、クリーニングブレード4におけるローラー3表面との当接箇所がクリーニングブレード4における他の箇所よりも重力方向において最上部に位置するように、所定の角度を有して傾斜していてもよい。このようにクリーニングブレード4を傾斜させることによって、クリーニングブレード4によって移し取られたインクが、重力に従ってローラー3表面との当接箇所から離れる方向に移動し易い。そのため、クリーニングブレード4に移し取られたインクがローラー3表面に戻る虞がなく、好ましい。
上記洗浄液供給手段5は、図1に示すように、ローラー3のローラー軸よりも上方から、ローラー3の表面に洗浄液を滴下することができるように構成されている。ローラー3の表面に滴下された洗浄液は、ローラー3の表面に拡がり、ローラー3の表面に付着したインクの付着力を低下させ、クリーニングブレード4による除去効率を高める効果を有する。
洗浄液としては、インクの溶媒等を用いることができる。滴下量は、洗浄液の揮発性等を考慮して、洗浄液がブレードに移らない程度の量であればよく、例えば、0.05ccを、後述するローラー洗浄工程毎に滴下する構成とすればよい。
洗浄液供給手段5について、図8を用いて詳述する。図8は、洗浄液供給手段5の滴下位置について説明した斜視図である。図8に示すように、洗浄液供給手段5は、ローラー3表面における、上記混色防止部31以外の領域であって、且つクリーニングブレード4が当接しない領域に洗浄液を滴下できるように配設されている。この領域に滴下された洗浄液は、図8の斜線で示した領域に広がる。この斜線で示した領域は、クリーニングブレード4によって除去できなかったインクが残留する可能性が高い部分である。クリーニングブレード4の当接によって、僅かではあるが、ローラー3表面のインクがクリーニングブレード当接領域の外に広がる可能性がある。このクリーニングブレード当接領域の外に広がったインクが長時間かけて蓄積されると、蓄積されたインクがクリーニングブレード当接領域に侵入してしまう虞がある。このように長時間かけて蓄積されたインクは、乾燥し、クリーニングブレード4では除去できない程度にローラー3表面上で固化してしまっている。そのため、ローラー3の回転に伴って、クリーニングブレード4は、固化したインク塊に乗り上げてしまい、ローラー3表面に正確に当接することができない状態を招いてしまう。そこで、図8の灰色で示した領域に洗浄液供給手段5によって洗浄液を滴下することで、上記のような固化したインクを除去することができ、クリーニングブレード4をローラー3表面に正確に当接させ、クリーニングブレード4のクリーニング動作を正常に実現させることができるようになる。
クリーニングブレード4に付着したインクは、図1に示すように除去手段6によってクリーニングブレード4から除去される。除去手段6は、例えば、スポンジのような多孔質の吸収体から構成することができ、この吸収体に、クリーニングブレード4の表面に付着・蓄積したインクを吸収させることによって、クリーニングブレード4から除去することができる。吸収体に吸収させたインクは、図1に示す吸引手段7によって吸引し、廃液として液体材料吐出装置外に排出することができる。尚、吸引手段7として、図2に示したポンプ62を兼用してもよい。
以下に、ノズルブレード機構2の駆動機構及びローラー3の回転機構について、図9に基づいて説明する。図9は、液体材料吐出装置40のX−Z面図である。尚、図9では、ノズルブレード機構2の構造を簡素化して示している。
ノズルブレード機構2は、図9に示すように、一軸(X軸)上を移動することによって、ブレード21でノズルプレート51の吐出面をワイプし、ワイプ後に、インクが付着した状態のブレード21をローラー3に当接させる。そこで、クリーニング機構1は、ノズルブレード機構2を上記のように移動させるための駆動手段として、モーター8(ブレード駆動手段、ローラー回転制御手段)を備えている。
上記モーター8は、ボールネジ機構によりモータの回転力(回転運動)を直線の推進力(水平運動)に変換して一軸移動を実現する。ノズルブレード機構2は、モーター8による駆動により、クリーニング機構1に設けられたガイドレール9に沿って一軸移動する。詳細は後述する。モーター8には、駆動制御を行う制御部が設けられている。モーター8による駆動制御については後述する。
クリーニング機構1は、ローラー3を回転させる機構として、ラックギア10と、第1の回転ギア11と、第2の回転ギア12とを備えている。
上記ラックギア10は、図9に示すように、ノズルブレード機構2と一体的に構成されており、ノズルブレード機構2の一軸(X軸)移動に伴って、X軸上を移動するように構成されている。
上記第2の回転ギア12は、その回転軸が、図9に示すように、支持体(不図示)に支持されたローラー3のローラー軸32と同軸上に位置するように配置されている。第2の回転ギア12は、その回転軸を中心に回転することによってローラー3を回転させることができる。
上記第1の回転ギア11は、図9に示すように、ラックギア10と第2の回転ギア12とに咬合するように構成されており、図示しない部材によって位置固定されている。すなわち、第1の回転ギア11は、ラックギア10と咬合して、ラックギア10の一軸移動に伴って回転するが、一方向のみに回転するように構成されている。具体的には、第1の回転ギア11は、後述するように、ノズルブレード機構2が、ローラー3から吐出面に向けて移動する場合のみ回転して、回転を上記第2の回転ギア12に伝える。一方、ノズルブレード機構2が吐出面をワイプした後にローラー3に向けて移動する場合は、第1の回転ギア11は回転せず、よって、上記第2の回転ギア12も回転しない。このように、本実施形態の構成では、ローラー3の回転方向を一方向に限定することにより、ローラー3の回転制御を簡素化することができる。また、ローラー3に当接せしめたクリーニングブレード4が、ローラー3表面に付着したインクを除去するのに際して、ローラー3の逆回転によるクリーニングブレード4の巻き込みを考慮する必要がなくなる。そのため、クリーニングブレード4の取り付け機構を簡略化することができる。更に、クリーニングブレード4によって拭き取られたローラー3表面に、インクが、ローラー3の逆回転によって広がる虞もない。
また、上記ラックギア10は、図9に示すように、ブレード21における表裏双方のワイプ面側に設けられている。そのため、ノズルブレード機構2は、吐出面をワイプした後に、ローラー軸32を通る中心線Cよりもヘッド50側の表面にブレード21を当接させた後、中心線Cを越えて、中心線Cを挟んでヘッド50側とは反対側(クリーニングブレード4側)にブレード21を移動させることができる。
以下に、上記モーター8による駆動制御の機構を、図9と共に図10を用いて説明する。
図10の(a)は、ノズルブレード機構2のブレード21が、吐出面をワイプした後に、ローラー3の、ローラー軸32を通る中心線Cよりもヘッド50側の表面に当接している状態を示している。モーター8は、図10の(a)のようにブレード21がローラー3の表面に当接する直前、もしくは当接を開始した時点で、ブレード21の一軸移動速度を落とすように制御する。具体的には、モーター8は、ブレード21がローラー3の表面に当接する直前、もしくは当接を開始した時点でのブレード21の一軸移動速度を、ブレード21が吐出面をワイプしている間のブレード21の一軸移動速度の50%以下とする。
図10の(b)は、ブレード21が、中心線Cよりもクリーニングブレード4側に移動した状態である。ブレード21が、図10の(a)に示す状態から、図10の(b)に示す状態まで移動する間、ローラー3は回転していない。ブレード21は、その間に、上記裏面21aに付着していたインクを、図10の(a)に示すように、ローラー3に移し取らせる(図10の(a)中のP1)。
図10の(b)のように、ブレード21が中心線Cよりもクリーニングブレード4側に移動すると、上記モーター8は、次に、ブレード21を、再度、中心線Cよりもヘッド50側に移動させるようノズルブレード機構2を駆動制御する。この駆動により、ブレード21の上記表面21bが、ローラー3における、中心線Cを挟んでヘッド50側とは反対側の表面に当接し、表面21bに付着していたインクが該表面に移し取られる(図10の(c)中のP2)。このブレード21の移動中、第1の回転ギア11がラックギア10と咬合して、ラックギア10の一軸移動に伴って回転し、回転を上記第2の回転ギア12に伝える。そのため、ローラー3は、図10の(c)に示す方向に回転する。また、上記同じく、上記モーター8は、ブレード21がローラー3の表面に当接する直前、もしくは当接を開始した時点で、ブレード21の一軸移動速度を落とすように制御する。具体的には、モーター8は、ブレード21がローラー3の表面に当接する直前、もしくは当接を開始した時点でのブレード21の一軸移動速度を、ブレード21が吐出面をワイプしている間のブレード21の一軸移動速度の50%以下とする。
本実施形態におけるローラー3は、ノズルブレード機構2のブレード21が当接した際に、ブレード21に傷が付くことを避けるため、上記したように、面粗度を小さく構成している。そのため、ブレード21に傷が付くことを回避できる反面、ローラー3のインク除去効率が、従来のようなスポンジ状のローラーや、凹溝が形成されているローラーに比べて劣ることが懸念される。しかしながら、上記したように、ブレード21の移動速度をローラー3と当接する時点で低速にすることによって、ブレード21とローラー3表面との接触距離及び当接時間を長くすることができるので、ローラー3のインク除去効率を充分確保することができる。
中心線Cよりもヘッド50側にブレード21が移動した状態を、図11に示す。図11に示すように、ブレード21の裏面21a及び表面21bからインクが除去され、ブレード21がローラー3とヘッド50との間に来たところで、上記モーター8は、図中矢印で示すようにノズルブレード機構2がX軸上で往復移動するよう駆動制御する。このとき、第1の回転ギア11は、ノズルブレード機構2が一方向(図10の(c)で示した方向)に移動する度に第2の回転ギア12に回転を伝えて、ローラー3を一方向に回転させる(ローラー洗浄工程)。洗浄液供給手段5は、ローラー3が一方向に回転し始める際、及び/または一方向に回転している間、図8に示すように、ローラー3のローラー軸よりも上方から、ローラー3の表面に洗浄液を滴下する。これにより、ローラー3に当接しているクリーニングブレード4が、上記洗浄液によって粘度が低下したインクをローラー3表面から除去することができる。
このモーター8による駆動制御、及びローラー洗浄工程における洗浄液供給手段5の動作との関係を図12に示す。図12は、図10の(a)から図10の(c)までの間の状態を示しており、モーター8は、図10の(a)の状態と図10の(c)の状態とで、駆動制御の方向(回転方向)を反転にしている。そして、図11の状態になると、モーター8は、図12に示すように、駆動制御の方向を反転を短時間に繰り返す。この反転の繰り返しの初期に、洗浄液供給手段5が、洗浄液をローラー3の表面に滴下する。反転の繰り返しが行われている間、ノズルブレード機構2はX軸上で往復移動し、ローラー3は少なくとも1回転する。
ここで、モーター8によるローラー3の回転制御について説明する。下記表1は、ローラー3表面の親液性(撥液性)と、ローラー3の線速度と、クリーニングブレード4によるローラー3表面のクリーニング効果、との相関関係を示したものである。
Figure 2008273066
表1において、ローラー3表面をSUS304で構成することにより、ローラー3表面のRaが2.0で、且つ接触角19°を実現している。また、ローラー3表面をアルミで構成することにより、ローラー3表面のRaが1.5で、且つ接触角25°を実現している。ローラー3表面をアルミで構成することにより、ローラー3表面のRaが0.8で、且つ接触角33°を実現している。ローラー3表面をSUS304で構成することにより、ローラー3表面のRaが0.8で、且つ接触角48°を実現している。各接触角のローラー3(20mm径)について、24mm/秒、及び5mm/秒の線速度で回転させて、各々の条件下でのクリーニングブレード4(図1)によるローラー3表面のクリーニング効果を検証した。このとき、使用したクリーニングブレード4は、ダイキン製パーフロゴムで構成されており、接触角は50°である。また、クリーニングブレード4は、ローラー3に対して、ローラー3の回転方向に0.5mm幅ほど当接させた。クリーニング効果は、目視による確認、及びエージング実験中の不吐出やインクだれの発生頻度により、3段階評価している。また、クリーニングブレード4のクリーニング効果と併せて、ローラー3表面上のインクのクリーニングブレード4への移り易さ(液移りの程度)を検証した。
この検証から、ローラー3表面の接触角が小さいほど、ローラーを早く回転させても所望のクリーニング効果を得ることができることがわかる。言い換えれば、上記の検証から、本実施形態では、ローラー3の回転(ローラー3の線速度)を、ローラー3表面の接触角に基づいて設定することができることが示された。
すなわち、ローラー3表面の材質を考慮することによって、ローラー3の回転速度が24mm/秒と速い場合であっても、ローラー3表面上のインクをクリーニングブレード4によって除去することができる。これにより、カラーフィルタ製造ラインの吐出動作の合間に、僅かな時間で行うことが要求されるワイプ動作(メンテナンス作業)の時間短縮化に貢献することができ、カラーフィルタのコストパフォーマンスの向上を図ることが可能となる。
以上のように、本実施形態における液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、上記吐出面に当接して、吐出面に付着しているインクを除去するためのブレード21と、上記ブレード21に当接して、上記吐出面から除去した液体材料をブレード21から除去するためのローラー3と、上記ブレード21を、上記吐出面に当接する位置から上記ローラー3に当接する位置まで移動させるためのモーター8とを備えており、上記ローラー3は、上記ブレード21が当接している間、ブレード21に対して均一に当接している。そのため、吐出面に付着している液体材料をローラーを用いて除去する構成と比較して、吐出面からの液体材料の除去効率を向上させることができる。すなわち、ローラーを吐出面に当接させる構成の場合、上述したように、吐出面から液体材料を完全に除去できるとは言い難く、クリーニングの信頼性が劣ると言える。これに対して、本実施形態における液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、ブレード21を用いているため、このような問題を生じることなく、吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができる。
また、本実施形態における液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、上記ブレード21に当接して、ブレード21からインクを除去するための上記ローラー3を備えている。そのため、ブレード21にインクが所定量以上に蓄積することはなく、よって、ブレード21を長時間にわたって繰り返し使用した場合であっても、高い信頼性に基づいて吐出面からインクを除去することができる。
更に、このローラー3は、上記ブレード21が当接している間、ブレード21に対して均一に当接する構成となっている。従来構成のようにスポンジのような多孔質の構造であったり、隆起部材及び凹溝を有した構造のものに、ブレードを当接させると、該構造の凹凸形状によって、ブレードに傷が付いてしまう虞がある。これに対して、ローラー3は、ブレード21に対して均一に当接する、すなわち、ブレード21に傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されておらず、平滑な面においてブレード21に当接している。そのため、ブレード21に傷を付けることなく、ブレード21からインクを除去することができ、安定した吐出性能を維持することができる。尚、「平滑」とは、完全に平滑である場合と、完全に平滑ではないものの、ブレード21を傷付けない程度に平滑である(つまり、実質的に平滑である)場合も含まれる。
また、上記の構成によれば、ローラー3が、スポンジやブラシのように、ブレードに付着した液体材料を吸収する構造ではないため、従来のようなスポンジやブラシによって構成されたものと比較して、ローラー3からのインクの除去が容易である。よって、従来の構成と比較して、コストパフォーマンスの向上を図ることが可能となる。
このように本実施形態のローラー3は、ブレード21に傷を付ける原因となる凹凸形状が形成されていない平滑な面を有しているため。そのため、ブレード21に傷を付けることを回避できる反面、上記ローラーの液体材料除去効率が、従来のようなスポンジ状のローラーや、凹溝が形成されているローラーに比べて劣ることが懸念される。しかしながら、本実施形態のクリーニング機構1は、上記モーター8によって、ブレード21の位置に応じて、ローラー3の回転を制御するように構成されていることから、ブレード21とローラー3との接触距離及び当接時間を長くするように、ローラー3の回転を制御することができる。そのため、平滑な面を有したローラーであっても、充分な液体材料除去効率を確保することができる。
また、上記の構成によれば、ローラー3の回転方向を一方向に限定しているので、ローラーの回転制御を簡素化することができる。更に、ローラー3にクリーニングブレード4を当接させる構成であるため、ローラー3に当接せしめたクリーニングブレード4が、ローラー3表面に付着したインクを除去するのに際して、ローラー3の逆回転によるクリーニングブレード4の巻き込みを考慮する必要がない。そのため、クリーニングブレード4の取り付け機構を簡略化することができる。更に、クリーニングブレード4によって拭き取られたローラー3表面に、インクが、ローラー3の逆回転によって広がる虞もない。
また、本実施形態のブレード21には、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去する表面21bと、裏面21aとが設けられている。仮に、表面21b、裏面21a毎に回転制御を実施しない場合、すなわちローラーが常時回転しているところへブレード21を当接せしめると、ブレード21がローラー3に巻き込まれてブレード21の片面(表面21bもしくは裏面21a)しかクリーニングできない状態が発生する。しかしながら、本実施形態によれば、ローラー3は、裏面21aがローラー3に当接している間は回転するように制御されており、表面21bがローラー3に当接している間は、ローラー3は停止するように制御することから、上記のような状態が発生せず、良好なクリーニング動作を実行することができる。
また、上記の構成に加えて、本実施形態は、上記モーター8が、ブレード21が上記ローラー3に当接している間のブレード21の移動速度を、ブレード21がローラー3に当接していない間のブレード21の移動速度よりも遅くなるように制御している。これにより、ブレード21とローラー3との接触距離及び当接時間を長くすることができる。よって、ローラー3のインク除去効率を充分確保することができる。
また、本実施形態における液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、上記ブレード21から除去したインクを上記ローラー3から除去する除去機構を備えている。具体的には、除去機構として、ローラー3に当接するクリーニングブレード4を備えている。
上記の構成によれば、上記ローラー3から液体材料を除去することができるため、長時間にわたってクリーニング動作を行った場合であっても、上記ローラー3に付着した液体材料が、再びブレード21に付着する虞はなく、ブレード21が吐出面から液体材料を良好に除去することができる状態を維持することができる。
また、更に、上記除去機構として、ローラー3に、ローラー3に付着したインクを除去する成分を含有する洗浄液を滴下する洗浄液供給手段5を有しているので、ローラー3に付着したインクを、洗浄液供給手段5から滴下される洗浄液によって除去することができる。更に、本実施形態では、クリーニングブレード4に移し取られたインクを吸収する吸収体を有しているので、ローラー3に付着した液体材料をクリーニングブレード4に移し取ることができるとともに、クリーニングブレード4に移し取られたインクを吸収体によって吸収させることによって、クリーニングブレード4に移し取られたインクがローラー3に戻ることを防止することができる。
また、上記クリーニングブレード4は、上記ブレード21と比較して、ローラー軸32の延びる方向における幅が広いことから、ローラー3表面にインクを残留させることなく、ローラー3表面から良好にインクを除去することができる。
また、上記洗浄液供給手段5は、上記クリーニングブレード4における上記幅の両端の位置に洗浄液を滴下することから、ローラー3上で、インクが、クリーニングブレード4の上記幅よりも外側に拡がり、クリーニングブレード4によって除去できない状態になったとしても、クリーニングブレード4の上記幅よりも外側の位置に、洗浄液が滴下されるので、インクをローラー3に残留させることなく、信頼性の高いクリーニングを提供することができる。
また、本実施形態における液体材料吐出装置40に設けられたクリーニング機構1は、ブレード21と一体的に構成されたラックギア10と、ローラー3と連結しており、且つラックギア10と咬合する回転ギア機構(第1の回転ギア11及び第2の回転ギア12)とを備えているので、ブレード21がモーター8によって駆動されるのに応じて、ラックギア10も一体的に移動する。よって、ラックギア10と咬合する回転ギア機構をローラー3と連結させたことによって、ブレード21の移動と、ローラー3の回転とを連動させることができる。これにより、モーター8をローラーの回転駆動手段として兼用することができるため、部品点数を少なくすることができるとともに、ローラーの回転駆動手段を別途設けた場合と比較して、ローラーの回転駆動に係る消費電力が要らないため、消費電力を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ローラー3におけるブレード21が当接する面の接触角が、ブレード21におけるローラー3が当接する面の接触角よりも小さい、すなわち、ローラー3におけるブレード21が当接する面が、ブレード21におけるローラー3が当接する面よりも親液性を有している。そのため、ローラー3によってブレード21に付着している液体材料を除去する際、ブレード21からローラー3への液移りが良く、除去を効率的に行うことができる。
尚、本実施形態では、赤(R)と、青(B)と、緑(G)の3原色のインクを吐出する構成の液体材料吐出装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単色のインクを吐出する液体材料吐出装置であってもよく、4色以上のインクを吐出液体材料吐出装置であってもよい。
また、本実施形態では、ローラー3に表面21bと裏面21aとが1回ずつ当接した時点でローラー洗浄工程を行っている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ローラー3の径や、第1の回転ギア11と第2の回転ギア12とのギア比を調整することによって、表面21bと裏面21aとがそれぞれ複数回ローラー3に当接した時点でローラー洗浄工程を行う構成であってもよい。
また、本実施形態では、ローラー3として円柱構造のものを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、無端ベルトを代用してもよい。無端ベルトとしては、樹脂から構成することができ、ブレード21と当接する面に親液化処理が施されたものを用いることができる。
また、本発明に係る液体材料吐出装置は、以下の構成を特徴としていると換言することができる。
すなわち、本発明に係る液体材料吐出装置は、液体材料を除去する第1ワイパーブレードと、上記第1ワイバーブレードに付着した上記液体材料を拭き取る非多孔質材料からなるローラと、上記ローラの回転を制御するローラ回転制御機構と、上記第1ワイパーブレードを上記インク吐出面に沿って移動させると共に上記ローラと当接させクリーニングする位置まで移動させるブレード駆動機構と、上記ローラに当接して上記ローラ表面の上記液体材料を拭き取る第2ワイパーブレードとを有し、上記ブレード駆動機構によって位置制御される上記第1ワイパーブレードの位置に連動して上記ローラ回転制御機構が上記ローラを回転制御することを特徴としていると換言することができる。
また、上記の構成において、上記ローラ回転制御機構は、上記ローラを一方向に回転制御する機構を有することが好ましい。
更に、上記の構成において、上記第1ワイパーブレードは上記インク吐出面を拭き取る第1面および第2面を有し、上記ローラ回転制御機構は、上記第1ワイパーブレードの第1面がローラに当接する際には上記ローラを停止状態にすると共に、上記第1ワイパーブレードの第2面が上記ローラに当接する際には上記ローラを回転するように駆動することが好ましい。
更に、上記の構成において、上記ブレード駆動機構は、上記第1ワイパーブレードが上記インク吐出面をワイプする第1位置と、上記第1ワイパーブレードが上記ローラに当接している第2位置と、上記第1ワイパーブレードが上記インク吐出面にも上記ローラにも当接していない第3位置において、上記第1ワイパーブレードの移動速度を異ならせ、上記第2位置では上記第1ワイパーブレードの移動速度を低速にしてクリーニングを行うことが好ましい。
更に、上記の構成において、上記ブレード駆動機構によって、上記第1ワイパーブレードを上記ローラに当接せしめる前に、上記ローラ回転制御機構により上記ローラを回転させ、上記第2ワイパーブレードにより上記ローラ表面の上記液体材料を除去した後、上記ブレード駆動機構によって上記第1ワイパーブレードを上記ローラに当接せしめることが好ましい。
本発明のクリーニング装置は、液体材料吐出装置の吐出面のクリーニングを高い信頼性に基づいて実行することができ、且つ、クリーニングによる吐出面の傷付きを無くし、安定した吐出性能を実現することができる。
従って、カラーフィルタ製造装置をはじめとする液体材料吐出装置に適用することができるほか、液体材料を除去するためのあらゆるクリーニング装置に適用することができる。
本発明に係るクリーニング装置を備えた液体材料吐出装置の一実施形態の構成を示した図である。 図1に示した液体材料吐出装置の主要部の一つの構成を示しており、図1に示した切断線A−A´にて、該主要部を切断した状態を示した矢視断面図である。 本発明に係るクリーニング装置に設けられたブレードの構成を示した平面図である。 同一面に撥液性部分と親液性部分とを有する面に液滴を滴下した直後から、液滴の状態を経時的に観察した結果を示した図である。 撥液性を有する面と、親液性を有する面とにそれぞれ液滴を形成した場合の接触角を示した断面図である。 本発明に係るクリーニング装置に設けられたブレードの他の構成を示した平面図である。 図1に示した液体材料吐出装置の主要部の一つの構成を示した斜視図である。 図1に示した液体材料吐出装置の主要部の一つの構成を示した斜視図である。 図1に示した液体材料吐出装置の主要部の一つの構成を示した断面図である。 (a)・(b)・(c)はともに、図1に示した液体材料吐出装置の主要部の一つの構成を示した断面図であり、(a)はクリーニング装置に設けられたブレードの裏面に付着したインクを、クリーニング装置に設けられたローラーによって除去する段階を示した断面図あり、(b)はブレードの裏面に付着したインクの除去が完了した段階を示した断面図であり、(c)はブレードの表面に付着したインクの除去をローラーによって除去する段階を示した断面図である。 ブレードの表裏両面に付着したインクの除去が完了した段階を示した断面図である。 クリーニング装置に設けられたモーターによる駆動制御と洗浄液供給手段の動作との関係を示した図である。 従来技術を示した図である。 従来技術を示した図である。
符号の説明
1 クリーニング機構(クリーニング装置)
2 ノズルブレード機構(吐出面用ブレード)
3 ローラー(クリーニング手段)
4 クリーニングブレード
4H クリーニングブレードの幅
5 洗浄液供給手段(滴下手段)
6 除去手段
7 吸引手段
8 モーター(駆動手段)
9 ガイドレール
10 ラックギア
11 第1の回転ギア
12 第2の回転ギア
21 ブレード(吐出面用ブレード)
21a 裏面
21b 表面
21c 撥液性部分(当接部分)
21d 親液性部分(当接部分以外の部分)
21H ブレードの幅
24 固定手段
24´ 穴部
25 凹部
26 吸収体
27 管部
31 混色防止部
40 液体材料吐出装置
50a・50b・50c インクジェットヘッド
51 ノズルプレート
51a 吐出面
52 ノズル孔
60 廃液タンク
61 電磁弁
62 ポンプ

Claims (12)

  1. 液体材料吐出装置の吐出面に付着している液体材料を除去するクリーニング装置であって、
    上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、
    上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーと、
    上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段と、
    上記ローラーの回転を制御するローラー回転制御手段とを備えており、
    上記ローラーは、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されており、
    上記ローラー回転制御手段は、上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御するように構成されていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 上記ローラー回転制御手段は、上記ローラーの回転を一方向のみに制限するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 上記吐出面用ブレードは、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去する第1面と、該第1面の裏面に位置する第2面とを有しており、
    上記ローラー回転制御手段は、上記第1面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーを回転するように制御し、上記第2面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーの回転を停止するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
  4. 上記ローラー回転制御手段は、
    上記吐出面用ブレードと一体的に構成されたラックギアと、
    上記ローラーと連結しており、且つラックギアと咬合する回転ギア機構とを有していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 上記ブレード駆動手段は、上記吐出面用ブレードが上記ローラーに当接している間の上記吐出面用ブレードの移動速度を、上記吐出面用ブレードが上記ローラーに当接していない間の上記吐出面用ブレードの移動速度よりも遅くなるように制御していることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 上記吐出面用ブレードから除去した液体材料を上記ローラーから除去する除去機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  7. 上記除去機構は、上記ローラーに当接するブレードを有していることを特徴とする請求項6に記載のクリーニング装置。
  8. 上記ローラーにおける上記吐出面用ブレードが当接する面の面粗度Raが、0.1〜2.0であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の液体材料吐出装置のクリーニング装置と、
    吐出面から液体材料を吐出することができるように構成されたインクジェットヘッドとを備えていることを特徴とする液体材料吐出装置。
  10. 液体材料吐出装置の吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去するための吐出面用ブレードと、
    上記吐出面用ブレードに当接して、上記吐出面から除去した液体材料を吐出面用ブレードから除去するためのローラーであって、上記吐出面用ブレードが当接している間、吐出面用ブレードに対して均一に当接するように構成されているローラーと、
    上記吐出面用ブレードを、上記吐出面に当接する位置から上記ローラーに当接する位置まで移動させるためのブレード駆動手段とを備えているクリーニング装置にて実行されるローラー回転制御方法であって、
    上記ブレード駆動手段によって位置制御される上記吐出面用ブレードの位置に応じて、上記ローラーの回転を制御することを特徴とするローラー回転制御方法。
  11. 上記ローラーの回転を、一方向のみに制限することを特徴とする請求項10に記載のローラー回転制御方法。
  12. 上記吐出面用ブレードは、上記吐出面に当接して、吐出面に付着している液体材料を除去する第1面と、該第1面の裏面に位置する第2面とを有しており、
    上記第1面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーを回転するように制御し、上記第2面が上記ローラーに当接している間は、該ローラーの回転を停止するように制御することを特徴とする請求項10または11に記載のローラー回転制御方法。
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