JP2012143947A - 液体拭取りユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドのノズル面に液体が残ると、ノズルから液体を新たに吐出させるときに液体が周囲に飛び散って、記録品質が低下する。
【解決手段】基液体拭取りユニットは、基体の端部に設置され、液体吐出部に当接させるための当接面をその上端に有する凹部と、その基体の内部に収納され、当該凹部の底面に開口する吸引路と、凹部に収納され、上面が上記当接面よりも上部に出る液体吸収用の吸収体と、基体の端部に設置され、上記当接面よりも上部に突出し、吸収体が液体吐出部を摺動する際にガイドするガイド部と、を備えるようにして、液体吐出部に残留する液体を吸引し拭き取るようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出して被記録媒体に画像や文字、あるいは薄膜材料を形成する液体噴射ヘッド用の液体拭取りユニット及びこれを用いた液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出し、文字、図形を描画する、あるいは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜のパターンを形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料を液体タンクから供給管を介して液体噴射ヘッドに供給し、液体噴射ヘッドに形成した微小空間にこのインクを充填し、駆動信号に応じて微小空間の容積を瞬間的に縮小し溝に連通するノズルから液滴を吐出させる。
液体噴射ヘッドは、チャンネル内に充填したインク等の液体を加圧し、チャンネルに連通するノズルから吐出させて被記録媒体に記録する。この場合に、インク等の液体が吐出面に残るのでこれを拭き取る等のメンテナンス処理が必要となる。
特許文献1には、インクジェットヘッドのメンテナンス処理を行うための回復装置が記載されている。この回復装置は、印字ヘッドの内部のインクを吸引するためのキャップ手段と、印字ヘッドの外表面を拭き取るワイプ手段を分離して備えている。図14は、特許文献1に記載されるキャップ機構81の縦断面図である(特許文献1の図23)。キャップ機構81は、インクジェットヘッド15A1の先端に当接し、インクジェットヘッド15A1からメンテ吐出されたインクを収容する。インクジェットヘッド15A1はその下端部に多数のノズルが形成されたノズルプレート15A10を備えている。キャップ83は、キャップ支持枠82に支持され、2つの付勢ばねによりインクジェットヘッド15A1側に付勢され、ノズルプレート15A10に当接している。キャップ83の内部にはインクを吸収する吸収体84が収納され、キャップ83のキャップ面83b(キャップ83の底面)には吸引穴83cが開いており、吸引チューブを介してインクを吸引する。また、特許文献1では上記キャップ機構81とは別に、ワイプ機構部が記載されている。ワイプ機構は、キャップ機構81が動作している間は待機し、上記ワイプ機構が下方に移動した後にインクジェットヘッドに移動する。そして、ワイパーによりインク吐出面15A10をワイピングする。
特開2002−355982号公報
しなしながら、引用文献1に記載されるキャップ83は、吸収体84の上面とノズルプレート15A10との間に間隙が介在し、メンテ吐出の終了後にインクジェットヘッド15A1からキャップ83を下方に移動したときに、ノズルプレート15A10のノズル面にインクが残留する。ノズル面にインクが残った状態でインクを吐出させると、インクの吐出不良が起き、正常な印字が出来ない。また、ノズル面にインクが残った状態でヘッド(キャリッジ)を移動させると、インクがノズル部分に移動し、正常な吐出が出来ず、かつ、インクが周囲に飛び散ってしまい印刷物を汚してしまう。また、ノズル面を摺動してワイピングするワイパーが装着されているが、ワイプしたインクを吸引する機能がないのでノズル面からインクを十分に拭き取ることができず、またインクが下方に垂れて下部機構を汚してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ノズル面に液体が残らないようにメンテナンス品質を向上させ、被記録媒体への液滴の飛散による品質不良を無くすことができる液体拭取りユニット及び液体噴射装置を提供することである。
本発明による液体拭取りユニットは、基体の端部に設置され、上端面が液体吐出部に当接する当接面をなす凹部と、前記凹部の底面に開口し、前記基体の内部に設置される吸引路と、前記凹部に収納され、上面が前記当接面よりも上部に出る吸収体と、前記端部に設置され、前記当接面よりも上部に突出し、前記吸収体が前記液体吐出部を摺動する際のガイドとなるガイド部と、を備えることとした。
また、前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有することとした。
また、前記吸収体は、前記凸部の略中央部であり摺動する方向に沿って窪みを有することとした。
また、前記吸収体は、多孔質の高分子材料からなることとした。
また、前記吸収体は、見かけ密度が0.14g/cm3〜0.34g/cm3であることとした。
また、前記吸収体は、硬度が60°〜120°であることとした。
また、前記吸収体は、気孔率が70%〜85%であることとした。
また、前記吸収体は、内部の気孔の気孔径が20μm〜100μmであることとした。
本発明による液体噴射装置は、液体吐出部を有する液体噴射ヘッドと、前記液体吐出部に付着した液体を拭き取る液体拭取りユニットと、前記液体拭取りユニットを移動させるメンテナンス部と、を備え、前記液体吐出部は、液体吐出用の複数のノズルからなるノズル列を有し、前記液体拭取りユニットは、基体の端部に設置され、上端面が前記液体吐出部に当接する当接面をなす凹部と、前記凹部の底面に開口し、前記基体の内部に設置される吸引路と、前記凹部に収納され、上面が前記当接面よりも上部に出る吸収体と、前記端部に設置され、前記当接面よりも上部に突出し、前記吸収体が前記液体吐出部を摺動する際のガイドとなるガイド部と、を備え、前記メンテナンス部は、前記液体吐出部の側面を前記ガイド部により挟み、前記当接面を前記液体吐出部に当接させて前記ノズル列方向に摺動させることとした。
また、前記液体吐出部は、前記ノズル列を有するノズル形成部と、中央に形成した開口部から前記ノズル列が露出するように前記ノズル形成部を覆うノズルガードを備え、前記当接面が前記ノズルガードに当接することとした。
また、前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有し、前記凸部の上面が前記ノズル形成部に近接し又は接触し、前記凸部の側面が前記開口部の側面に接触することとした。
また、前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有し、前記凸部の上面と前記ノズル形成部との間隔が10μm〜100μmであることとした。
また、前記吸収体は、前記凸部の略中央部が摺動する方向に沿って窪みを有し、前記吸収体の上面が前記ノズル及びノズル近傍の表面から離間することとした。
また、前記吸収体は、多孔質であることとした。
また、前記吸収体は、見かけ密度が0.14g/cm3〜0.34g/cm3であることとした。
また、前記吸収体は、硬度が60°〜120°であることとした。
また、前記吸収体は、気孔率が70%〜85%であることとした。
また、前記当接面に対する前記上面の高さを調節するための調節手段を備えていることとした。
また、前記ガイド部は切欠き部を備え、前記切欠き部は前記液体吐出部の側に突出するワイパーを装着することとした。
また、前記凹部は、その摺動方向に面する側に側板を有し、前記側板の外面と前記端部の上面との間に液溜まりが構成され、前記側板には、前記液溜まりに溜まる液体を吸引するための貫通孔が形成されていることとした。
また、前記凹部とは反対側の端部に設置され、前記吸引路に連通する吸引接続部を備えていることとした。
また、前記液体拭取りユニットは、前記基体を保持する保持部と、前記基体と前記保持部との間に設置され、前記基体を前記液体吐出部に向けて付勢する付勢部材を備えていることとした。
また、前記メンテナンス部は、前記保持部を移動可能に支持する支持シャフトと、前記保持部を移動させる駆動部を備えることとした。
また、前記支持シャフトはガイドシャフトと送りネジ軸を備え、前記保持部はシャフト摺動部とナット部を備え、前記シャフト摺動部が前記ガイドシャフトに装着され前記ナット部が前記送りネジ軸に装着され、前記駆動部が前記送りネジ軸を回動させて前記保持部を移動させることとした。
また、前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明の液体拭取りユニットは、基体の端部に設置され、上端面が液体吐出部に当接する当接面をなす凹部と、凹部の底面に開口し、基体の内部に設置される吸引路と、凹部に収納され、上面が当接面よりも上部に出る吸収体と、端部に設置され、当接面よりも上部に突出し、吸収体が液体吐出部を摺動する際のガイドとなるガイド部と、を備える。これにより、液体吐出部の吐出面から外れることなく、吐出面に残っている液体を吸引しながら摺動するので、液滴が残らないように拭き取ることができる。そのため、液体噴射ヘッドに残った液滴が飛散して被記録媒体を汚し、記録品質が低下するのを防止することができる。
本発明に係る液体拭取りユニットの模式的な斜視図である。 本発明に係る液体拭取りユニットを液体吐出部に当接した状態を表す模式図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの断面模式図である。 本発明に係る液体拭取りユニットを液体吐出部に当接した状態を説明するための図である。 本発明に係る液体拭取りユニットを液体吐出部に当接した状態の部分断面図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの吸収体の縦断面図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの吸収体の縦断面図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの斜視図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの縦断面図である。 本発明に係る液体拭取りユニットの分解斜視図である。 本発明に係る液体拭取りユニットを液体吐出部に当接した状態を表す模式図である。 本発明に係るメンテナンス部の模式的な斜視図である。 本発明に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知のキャップ機構の断面模式図である。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る液体拭取りユニット1の模式的な斜視図であり、図2は、上記液体拭取りユニット1を液体噴射ヘッド20の液体吐出部21に当接して液体を拭き取っている状態を表す模式図であり、図3は、部分AAと部分BBの断面模式図である。
図1及び図3に示すように、本発明の液体拭取りユニット1は、基体2の上端部に液体吐出部に当接させる当接面5を有する凹部3と、凹部3の底面に開口する吸引路4と、その凹部3に収納され、上記当接面5よりも上部に出る吸収体6と、上記上端部に設置され、当接面5よりも上部に突出し、吸収体6が液体吐出部21を摺動するガイドとなるガイド部7を備えている。
液体拭取りユニット1は、基体2を手で持って操作できる四角柱の形状を有する。吸引路4は基体2の内部に収納され、基体2の下端部に設けた吸引接続部10に連通する。吸引チューブ11を吸引接続部10に接続し、図示しない吸引ポンプにより凹部3に溜まる液体を吸引する。凹部3の上面に形成した当接面5が液体吐出部21の吐出面に当接する。凹部3の当接面5と基体2の側面との角部を傾斜面SLとする。吸収体6の上面はこの当接面5よりも上部に高さdt出るように構成する。吸収体6はスポンジ状の弾力性を有し、当接面5を液体吐出部21に当接したときに吸収体6は液体吐出部21の吐出面に密着する。
図2に示すように、液体拭取りユニット1を液体噴射ヘッド20の吐出面に当接させ、液体吐出部21の長手方向に摺動させながら吐出面に付着した液体を拭き取る。液体噴射ヘッド20は、ノズル形成部22と、その上面に形成した多数のノズル23と、ノズル23のノズル面を保護するノズルガード24を備えている。多数のノズル23は液体吐出部21の長手方向に配列している。ノズルガード24はノズル23を外部に露出させるための開口部25を備えている。従って、図2の液体噴射ヘッド20においては、ノズルガード24の上面と開口部25から露出するノズル形成部22の上面が吐出面を構成する。液体拭取りユニット1の上端部に設置した2つのガイド部7によりノズルガード24の側面を挟むようにして当接面5をノズルガード24の上面に当接させ、ノズル形成部22の長手方向に液体拭取りユニット1を摺動させる。
これにより、ノズルガード24の上面に付着した液体や、開口部25の内側に溜まった液体を吸引しながら拭き取ることができる。そのため、ノズル23から液滴を正常に吐出させることができるとともに、周囲に液滴が飛散して被記録媒体を汚すことがない。また、ガイド部7によってノズルガード24の端部側面を摺動することから、ノズルガード24の上面の他に上面近傍の側面に付着した液体をも拭き取ることができる。
ここで、吸収体6の上面が当接面5よりも上部に出る高さdtは0.1mm〜0.2mmとする。吸収体6の上面を当接面5から上部に出すことによって当該上面をノズル形成部22の吐出面に極わずかな隙間を空けて近接させ、もしくは吐出面に軽く接触させ、吐出面に付着している液体を吸引することができる。上記極わずかの隙間は、例えば10μm〜100μmとすることが好ましい。また、摺動方向に傾斜面SLを形成した。ヘッドメンテナンス時などの液体充填後は吐出面に付着している液体が多いので、まず傾斜面SLを液体噴射ヘッド20の吐出面に当接させ、液体吐出部21の長手方向に摺動させることにより、余分な液滴を吸引する。次に、液体拭取りユニット1を垂直に吐出面に当てて残った液体を吸引する。
吸収体6として、液体に対して耐性を持つ多孔質の高分子材料を使用することができる。例えばポリウレタン材料を使用することができる。吸収体6の見掛け密度は、0.14g/cm3〜0.34g/cm3であることが好ましい。また、吸収体6の硬度(Asker F values;アスカーC型硬度計にて測定)は、60°〜120°であることが好ましい。吸収体6の気孔率は、70%〜85%であることが好ましい。また、吸収体6に含まれる気孔径は、20μm〜100μmであることが好ましい。特に、見掛け密度が0.20g/cm3〜0.30g/cm3、硬度が80°〜120°、気孔径が20μm〜60μm、気孔率が73%〜83%の吸収体6や、見掛け密度が0.15g/cm3〜0.25g/cm3、硬度が60°〜100°、気孔径が40μm〜100μm、気孔率が75%〜85%の吸収体6が好ましい。
図4及び図5は、液体拭取りユニット1を液体吐出部21に当接した状態を具体的に表す図である。図4(a)は液体拭取りユニット1を液体噴射ヘッド20の吐出面に当接させた状態の側面図であり、(b)はその正面図である。図5は図4(b)の部分CCの断面模式図である。液体噴射ヘッド20は、図示しない制御部や駆動回路を搭載するベース基板27と、液体の圧力変動を緩和させる圧力緩衝器26と、液体を吐出する液体吐出部21などを備えている。液体吐出部21は、液体供給室LRと、多数のチャンネルCHを備えるアクチュエータ部ACと、このアクチュエータ部ACを固定する固定部FRと、固定部FR及びアクチュエータ部ACの端面に設置され、端部側面を固定部FRに固定されるノズルガード24を備えている。アクチュエータ部ACや固定部FRがノズル形成部を構成する。図5に示す例では、ノズル23が2列に配列している。
図示しない液体タンクから液体が液体供給口28に供給され、更に圧力緩衝器26に供給される。圧力緩衝器26は、圧力変動を緩和させた液体を液体排出口29から排出して液体供給室LRに供給する。液体供給室LRは、供給された液体を多数のチャンネルCHに分配する。各チャンネルCHは、図示しない駆動部から入力する駆動信号に応じてチャンネル内の液体に圧力を加え、ノズル23から液滴を吐出させる。
基体2の上端部に設置した2つのガイド部7によりノズルガード24の側面を挟み、凹部3の当接面5をノズルガード24の上面に当接させて、吸収体6の上面をノズルガード24の上面に密着させる。吸引路4に吸引チューブ11を接続し図示しない吸引ポンプにより吸引する。この状態で液体拭取りユニット1をノズルガード24の長手方向に摺動させる。これにより、ノズルガード24の表面や開口部25の内側に残った液体を吸引し、かつ拭き取ることができる。
(第二実施形態)
図6は、本発明の第二実施形態に係る液体拭取りユニット1の吸収体6の断面形状を表す。図6(a)は、液体拭取りユニット1の摺動方向に直交する方向の縦断面形状を表し、図6(b)は、液体拭取りユニット1を液体吐出部21の上面に当接させたときの吸収体6とノズルガード24及びノズル形成部22の断面模式図を表す。
図6(a)に示すように、吸収体6はその上面に凸部8を有している。図6(b)に示すように、液体吐出部21は、ノズル23が形成されるノズル形成部22とその上面を覆うノズルガード24を備えている。ノズルガード24はノズル23から外部へ液滴を吐出できるように開口部25を備え、ノズル形成部22の側面に固定されている。そのために、ノズル23から吐出される液滴がこの開口部25やノズルガード24とノズル形成部22の間の隙間に浸み込んでいる。そこで、吸収体6の上面に凸部8を形成し、この凸部8が開口部25に嵌合するように構成した。従って、凸部8の側面は開口部25の側面に接触し、凸部8の上面がノズル形成部22の上面に極わずかな隙間を空けて近接し、もしくは軽く接触して吐出面に付着している液体を吸引する。上記極わずかの隙間は、例えば10μm〜100μmとすることが好ましい。
これにより、開口部25に溜まった液体を吸引して拭き取ることができる。また、ノズル形成部22の上端部と開口部25との間に染み込んだ液体を抜き取ることができる。特に、開口部25の側面とノズル形成部22の上面の角部に凸部8の角部を接触させることにより、ノズル形成部22と開口部25の隙間に染み込んだ液体の抜き取りが容易となる。また、当該角部に接触しなくとも、凸部8の側面と開口部25の内側面とが接触すれば、液体の表面張力によりノズル形成部22とノズルガード24の隙間に浸みこんだ液体を抜き出すことができる。
なお、本実施形態においては、上述した多数のノズル23は図6の紙面奥行き方向、即ち液体拭取りユニット1が液体吐出部21を摺動する方向に複数並設されており、凸部8も同様に紙面奥行き方向にその凸形状を維持したまま形成されている構成が好ましい。
(第三実施形態)
図7は、本発明の第三実施形態に係る液体拭取りユニット1の吸収体6の断面形状を表す。図7(a)は、液体拭取りユニット1の摺動方向に直交する方向の縦断面形状を表し、図7(b)は、液体拭取りユニット1を液体吐出部21の上面に当接させたときの吸収体6とノズルガード24及びノズル形成部22の断面模式図を表す。
図7(a)に示すように、吸収体6はその上面に凸部8を有し、その凸部8の上面に窪み9を備えている。図7(b)に示すように、液体拭取りユニット1の当接面5を液体吐出部21の上面に当接させると、凸部8が開口部25に嵌合する。従って、凸部8の側面が開口部25の内側面に接触し、凸部8の上面がノズル形成部22の上面に近接する、もしくは軽く接触する。また、ノズル形成部22のノズル23に対応する凸部8の上面に窪み9を形成したので、凸部8の上面はノズル23に接触しない。これにより、ノズル23近傍の表面を傷つけることなく、開口部25から液体を拭き取ることができる。特に、ノズル形成部22のノズル23近傍の表面には、例えば撥水性の薄膜が形成されている。この撥水性膜が吸収体6と接触して剥がれるとノズル23に形成されるメニスカスが破壊されて吐出不良が発生する。窪み9を形成してノズル23近傍の表面に吸収体6が接触しないようにしてこのような不具合を防止する。
なお、本実施形態においては、上述した第二実施形態と同様に、多数のノズル23は図7の紙面奥行き方向、即ち液体拭取りユニット1が液体吐出部21を摺動する方向に複数並設されており、凸部8も同様に紙面奥行き方向にその凸形状を維持したまま形成されている構成が好ましい。さらに、窪み9も凸部8の構成に従い、紙面奥行き方向にその窪み形状を維持したまま形成されている構成が好ましい。
(第四実施形態)
図8、図9及び図10は、本発明に第四実施形態に係る液体拭取りユニット1を説明するための図である。図8は、液体拭取りユニット1の斜視図であり、図9は部分DDの縦断面図であり、図10は液体拭取りユニット1の分解斜視図である。
液体拭取りユニット1は、液体噴射ヘッド20の液体吐出部21に当接して液体を拭き取る基体2と、基体2を移動可能に保持する保持部40を備えている。保持部40は、2つの半円筒側板46がドーナツ状の底部プレートにより接続されるケース42と、ケース42の下部に設置されるシャフト摺動部45とナット部44を備えている。保持部40は、更に、ケース42の底部プレートに立設し、基体2を固定するための2つのフック41a、41bと、底部プレートの中央に設置した円筒部43を備えている。シャフト摺動部45を図示しないガイドシャフトに摺動可能に装着し、ナット部44を図示しない送りネジ軸に移動可能に装着し、保持部40を移動可能に支持する。
基体2は、保持部40に装着されるケース18と、液体吐出部21に接触して液体を拭き取る吸収体6と、ケース18の内部に装着される流路部材15と、ケース18の内部に装着され、流路部材15の高さ調節のためのダイヤル34と、液体吐出部21の吐出面近傍の側面の液体を拭き取るための2つのワイパー31a、31bと、このワイパー31a、31bをケース18に止めるための2つのワイパーストッパー33a、33bを備えている。
ケース18は、中央に丸い穴を有する上部プレート47と、この上部プレート47と対向する下部プレート49と、上部プレート47と下部プレート49とをその外周部において接続する対向する2枚の側板48を備えている。上部プレート47はその上方に凹部3を設置する。凹部3は上面視で枡形状を有し、対向する2つの辺の上面が当接面5を構成し、他の対向する2つの辺は当該当接面5よりも上部に突出するガイド部7a、7bを構成する。下部プレート49は、フック41a、41bを挿入するための2つのガイド孔30a、30bを備え、その下面に円筒突起部65を備えている。
流路部材15は、円筒チューブ19と、その上端に設置した吸収体ホルダー12と、その下端に設置した吸引接続部10を備えている。円筒チューブ19は内部に吸引路4を備え、吸引路4は、吸収体ホルダー12の中央に形成した吸引開口部13と下部の吸引接続部10とを連通する。円筒チューブ19は吸収体ホルダー12下部の外周に雄ネジ14を備えている。円盤形状を有するダイヤル34は、外周部に歯車状の多数の溝を備え、中央部に形成した貫通孔の内壁に雌ネジ35を備えている。ダイヤル34は、ケース18の上下2枚の上部プレート47と下部プレート49の間に挿着される。流路部材15は、凹部3の底面に形成した開口部から上部プレート47の中央の孔、ダイヤル34の中央部の貫通孔、下部プレート49の中央部の孔、及びその下面に設置した円筒突起部65の貫通孔を貫通し、吸引接続部10が円筒突起部65の下部に露出する。吸収体ホルダー12は凹部3に上下動可能に収納される。円筒チューブ19の外周の雄ネジ14はダイヤル34の中央貫通孔の雌ネジ35に回転可能に装着される。吸収体6は吸収体ホルダー12の上部に設置され凹部3に収納される。ダイヤル34を回転させることにより吸収体ホルダー12が上下動し、当接面5に対する吸収体6の上面の高さを調節することができる。つまり、流路部材15、雄ネジ14、雌ネジ35及びダイヤル34が吸収体6の高さ調節手段を構成する。側板48は、そのダイヤル34を挿入した側の背面側にダイヤルストッパー39を備え、ダイヤルストッパー39の先端部に設置した鉤がダイヤル34の外周に形成した溝に食い込み、ダイヤル34の回転を規制する。
ガイド部7はその上端中央部に切欠き部32a、32bを備えている。ワイパー31a、31bはその上部に突出部を有し、ワイパー31a、31bをガイド部7a、7bの外側面に装着すると、突出部が切欠き部32a、32bに装着され、更にその先端がガイド部7a、7bの内側面から突出する。この突出部が液体吐出部21の吐出面近傍の側面に付着した液体を拭き取る。ワイパーストッパー33a、33bはワイパー31a、31bをガイド部7a、7bの外側面に外側から固定する。
当接面5を構成する対向する2つの辺の側板38a、38bは上部プレート47に起立し、側板38a、38bの外側面と上部プレート47の上面との間の角部が液溜まり16を構成する。側板38a、38bはその上部プレート47側に貫通孔17を備え、凹部3と液溜まり16とを連通させている。更に、ガイド部7a、7bが設置される対向する2つの辺の側壁は直交する側板38a、38bの外面よりも延在し、その延在部の上面が傾斜面37となっている。これにより、液体拭取りユニット1が液体吐出部21を摺動したときに液体吐出部21の吐出面に付着した液体が液溜まり16に溜まり、この溜まった液体は貫通孔17から凹部3の内部へ吸引される。
基体2を保持部40に次のように設置する。保持部40の中央に設置した円筒部43の外周に付勢手段36を装着する。基体2の円筒突起部65を保持部40の円筒部43に嵌入し、2つのフック41a、41bをガイド孔30a、30bに挿入してガイド孔30a、30bに従って回転させて保持部40と基体2を係合させる。基体2は、付勢手段36により上部に付勢された状態で保持部40に上下動可能に係合する。従って、液体拭取りユニット1を液体吐出部21に当接させたときに基体2は下方にスライドし、当接面5を液体吐出部21に所定の圧力で当接させることができる。そのために、吐出面を破損せず付着した液体を一定の条件で拭き取り吸引することができる。なお、吸収体6は、第一実施形態の上面がフラットなもの、第二実施形態の上面に凸部8を有するもの、また第三実施形態のように凸部8の上面に窪み9を有するものを使用することができることはいうまでもない。また、吸収体6の材質は第一実施形態で説明したものを使用することができる。
図11は液体拭取りユニット1を液体噴射ヘッド20の液体吐出部21に当接させて液体吐出部21の長手方向に摺動している状態を表している。図11に示す液体噴射ヘッド20は図4の液体噴射ヘッド20と同様の構造を有するので説明を省略する。液体拭取りユニット1を液体吐出部21の吐出面に当接させる。液体拭取りユニット1の2つのガイド部7a、7bにより液体吐出部21に設けたノズルガード24の側面を挟み、凹部3の当接面5がノズルガード24の上面に当接する。液体拭取りユニット1は、基体2が保持部40に上下動可能に保持され、かつ付勢手段36により付勢されている。従って当接面5を液体吐出部21に所定圧で当接させるので、ノズルガード24の損傷を防ぐことができる。
吸収体6の上面は当接面5よりも上部に出ている。そのため、吸収体6をノズルガード24の上面や開口部25の側面に接触させ、またノズル形成部22の上面にわずかな隙間を持たせて近接させ、もしくは軽く接触させることができる。また、吸収体6の背面側を、凹部3の底面に設けた開口から吸引路4を介して吸引している。そのため、ノズルガード24の上面や開口部25、或いはノズルガード24とノズル形成部22との隙間に溜まった液体を吸引することができる。また、吸収体6の上面の当接面5に対する高さを、ダイヤル34を回転させることにより調節することができる。そのため、吸収体6の上面をノズル23近傍の表面に適切な間隔を維持する、又は軽く接触させ、また、吸収体6の上面が摩耗したときは吸収体6を押し上げて吸収体6を有効に利用することができる。
また、ガイド部7a、7bの切欠き部32a、32bにワイパー31a、31bを装着した。そのため、当接面5をノズルガード24の上面に当接して摺動させたときに、ノズルガード24の側面に付着した液体を拭き取ることができる。また、液体拭取りユニット1が摺動する方向の側板38a、38bと上部プレート47との角部に液溜まり16を形成し側板38a、38bに貫通孔17を設けた。そのため、液体拭取りユニット1の摺動によって液溜まり16に液体が溜まりやすく、かつ溜まった液体を吸引除去することができる。更に、ガイド部7a、7bの延設部の上面を傾斜面37としたので、ノズルガード24の表面や側面に付着した液体が液溜まり16に流れ込みやすくした。
(第五実施形態)
図12は、本発明の第五実施形態に係るメンテナンス部50の模式的な斜視図である。メンテナンス部50は、4本の支柱52と、この支柱52により対面固定される2枚の駆動部側板51a、51bと、この2枚の駆動部側板51a、51bの間に設置される3組の支持シャフト61と、この3組の支持シャフト61に移動可能に支持される3つの液体拭取りユニット1a、1b、1cと、各支持シャフト61の送りネジ軸57を回動させて各液体拭取りユニット1a、1b、1cを移動させる駆動部58とを備えている。各支持シャフト61は、ガイドシャフト56と送りネジ軸57を備え、ガイドシャフト56が保持部40のシャフト摺動部45を装着し、送りネジ軸57がナット部44を装着して液体拭取りユニット1を支持する。
駆動部側板51aは駆動部58を備えている。駆動部58は、駆動部側板51aの内側面に設置したモータ53と、駆動部側板51aの外側面に突出するモータ53のモータ回転軸55と、モータ回転軸55と3本の送りネジ軸57の回転軸との間に設置した複数の歯車54を備え、モータの回動を送りネジ軸57に伝達する。駆動部側板51bはその背面側に吸引機構59を備えている。駆動部側板51bはその内側面に吸引口60を備え、この吸引口60と液体拭取りユニット1の吸引接続部10とは図示しないチューブにより接続される。
液体噴射ヘッド20がメンテナンス部50に移動し、各液体吐出部21が液体拭取りユニット1a、1b、1cの走行路に移動したときに、モータ53を駆動して各液体拭取りユニット1a、1b、1cを各液体吐出部のノズル列の方向に移動させる。すると、傾斜面37がノズルガード24に当接し、この傾斜面37が上下方向の高さをガイドして2つの当接面5がノズルガード24に当接する。このとき液体拭取りユニット1の位置が決まり、ノズル形成部22に対する吸収体6の隙間も定まる。そして、モータ53を駆動して各液体拭取りユニット1a、1b、1cをノズル列方向に移動し、同時に吸引ポンプにより凹部3の内部を吸引する。これにより、液体吐出部21に付着した液体を吸引しながら拭き取ることができる。
なお、図12ではメンテナンス部50が3つの液体拭取りユニット1a、1b、1cを搭載しているが、これに限定されず、更に多数の液体拭取りユニット1を装着することができる。また、駆動部58で送りネジ軸57を回転させて液体拭取りユニット1を移動させているが、この駆動方法に限定されず、駆動部側板51a、51bにプーリを設置し、このプーリにベルトを装着し、液体拭取りユニット1をベルトに係合させて移動させるものであっても良い。
(第六実施形態)
図13は、本発明の第六実施形態に係る液体噴射装置80の模式的な斜視図である。液体噴射装置80は、上記本発明に係る液体噴射ヘッド20、20’を往復移動させる移動機構83と、液体噴射ヘッド20、20’に液体を供給する液体供給管73、73’と、液体供給管73、73’に液体を供給する液体タンク71、71’と、液体噴射ヘッド20、20’のヘッドクリーニングを行うメンテナンス部50を備えている。各液体噴射ヘッド20、20’は複数のチャンネルを備え、各チャンネルに連通するノズルから液滴を吐出する。メンテナンス部50として、第五実施形態と基本構造が同じで4つの液体拭取りユニット1を備える。第四実施形態において説明した液体拭取りユニット1を使用することができ、第一〜第三実施形態で説明した吸収体6を使用することができる。
具体的に説明する。液体噴射装置80は、紙等の被記録媒体74を主走査方向に搬送する一対の搬送手段81、82と、被記録媒体74に液体を吐出する液体噴射ヘッド20、20’と、液体タンク71、71’に貯留した液体を液体供給管73、73’に押圧して供給するポンプ72、72’と、液体噴射ヘッド20を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構83等を備えている。液体噴射ヘッド20、20’は図示しない駆動回路から供給される駆動信号により駆動される。
一対の搬送手段81、82は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体74を主走査方向に搬送する。移動機構83は、副走査方向に延びた一対のガイドレール76、77と、一対のガイドレール76、77に沿って摺動可能なキャリッジユニット78と、キャリッジユニット78を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト79と、この無端ベルト79を図示しないプーリを介して周回させるモータ80を備えている。
キャリッジユニット78は、複数の液体噴射ヘッド20、20’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク71、71’は対応する色の液体を貯留し、ポンプ72、72’、液体供給管73、73’を介して液体噴射ヘッド20、20’に供給する。各液体噴射ヘッド20、20’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド20、20’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット78を駆動するモータ80の回転及び被記録媒体74の搬送速度を制御することにより、被記録媒体74上に任意のパターンを記録することできる。
キャリッジユニット78は、液体噴射ヘッド20、20’のクリーニングを行うときはメンテナンス部50の上部に移動する。メンテナンス部50は4つの液体拭取りユニットを備え、基体の上端部に設置した当接面を液体吐出部に当接させ、吸収体をノズル形成部に近接させ若しくは軽く接触させる。吸引ポンプにより吸収体の底面を吸引しながら液体拭取りユニットを液体吐出部のノズル列方向に移動させて、液体吐出部に付着したインクを吸引しながら拭き取る。この構成により、液体吐出部にインクを残さないで拭き取ることができるので、液体噴射ヘッドに残った液滴が飛散して被記録媒体を汚し、記録品質が低下するのを防止することができる。
1 液体拭取りユニット
2 基体
3 凹部
4 吸引路
5 当接面
6 吸収体
7 ガイド部
8 凸部
9 窪み
10 吸引接続部
11 吸引チューブ
12 吸収体ホルダー
13 吸引開口部
14 雄ネジ
15 流路部材
16 液溜まり
17 貫通孔
18 ケース
19 円筒チューブ
20 液体噴射ヘッド
21 液体吐出部
40 保持部
50 メンテナンス部
80 液体噴射装置

Claims (25)

  1. 基体の端部に設置され、上端面が液体吐出部に当接する当接面をなす凹部と、
    前記凹部の底面に開口し、前記基体の内部に設置される吸引路と、
    前記凹部に収納され、上面が前記当接面よりも上部に出る吸収体と、
    前記端部に設置され、前記当接面よりも上部に突出し、前記吸収体が前記液体吐出部を摺動する際のガイドとなるガイド部と、を備える液体拭取りユニット。
  2. 前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有する請求項1に記載の液体拭取りユニット。
  3. 前記吸収体は、前記凸部の略中央部であり摺動する方向に沿って窪みを有する請求項2に記載の液体拭取りユニット。
  4. 前記吸収体は、多孔質の高分子材料からなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体拭取りユニット。
  5. 前記吸収体は、見かけ密度が0.14g/cm3〜0.34g/cm3である請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体拭取りユニット。
  6. 前記吸収体は、硬度が60°〜120°である請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体拭取りユニット。
  7. 前記吸収体は、気孔率が70%〜85%である請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体拭取りユニット。
  8. 前記吸収体は、内部の気孔の気孔径が20μm〜100μmである請求項1〜7のいずれか一項の液体拭取りユニット。
  9. 液体吐出部を有する液体噴射ヘッドと、
    前記液体吐出部に付着した液体を拭き取る液体拭取りユニットと、
    前記液体拭取りユニットを移動させるメンテナンス部と、を備え、
    前記液体吐出部は、液体吐出用の複数のノズルからなるノズル列を有し、
    前記液体拭取りユニットは、基体の端部に設置され、上端面が前記液体吐出部に当接する当接面をなす凹部と、前記凹部の底面に開口し、前記基体の内部に設置される吸引路と、前記凹部に収納され、上面が前記当接面よりも上部に出る吸収体と、前記端部に設置され、前記当接面よりも上部に突出し、前記吸収体が前記液体吐出部を摺動する際のガイドとなるガイド部と、を備え、
    前記メンテナンス部は、前記液体吐出部の側面を前記ガイド部により挟み、前記当接面を前記液体吐出部に当接させて前記ノズル列方向に摺動させる液体噴射装置。
  10. 前記液体吐出部は、前記ノズル列を有するノズル形成部と、中央に形成した開口部から前記ノズル列が露出するように前記ノズル形成部を覆うノズルガードを備え、前記当接面が前記ノズルガードに当接する請求項9に記載の液体噴射装置。
  11. 前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有し、前記凸部の上面が前記ノズル形成部に近接し又は接触し、前記凸部の側面が前記開口部の側面に接触する請求項10に記載の液体噴射装置。
  12. 前記吸収体は、摺動する方向に直交する方向の断面が前記上面よりも上部に出る凸部を有し、前記凸部の上面と前記ノズル形成部との間隔が10μm〜100μmである請求項10に記載の液体噴射装置。
  13. 前記吸収体は、前記凸部の略中央部が摺動する方向に沿って窪みを有し、前記吸収体の上面が前記ノズル及びノズル近傍の表面から離間する請求項11又は12に記載の液体噴射装置。
  14. 前記吸収体は、多孔質である請求項9〜13のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  15. 前記吸収体は、見かけ密度が0.14g/cm3〜0.34g/cm3である請求項9〜14のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  16. 前記吸収体は、硬度が60°〜120°である請求項9〜15のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  17. 前記吸収体は、気孔率が70%〜85%である請求項9〜16のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  18. 前記当接面に対する前記上面の高さを調節するための調節手段を備えている請求項9〜17のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  19. 前記ガイド部は切欠き部を備え、前記切欠き部は前記液体吐出部の側に突出するワイパーを装着する請求項9〜18のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  20. 前記凹部は、その摺動方向に面する側に側板を有し、
    前記側板の外面と前記端部の上面との間に液溜まりが構成され、
    前記側板には、前記液溜まりに溜まる液体を吸引するための貫通孔が形成されている請求項9〜19のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  21. 前記凹部とは反対側の端部に設置され、前記吸引路に連通する吸引接続部を備えている請求項9〜20のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  22. 前記液体拭取りユニットは、前記基体を保持する保持部と、前記基体と前記保持部との間に設置され、前記基体を前記液体吐出部に向けて付勢する付勢部材を備えている請求項9〜21のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  23. 前記メンテナンス部は、前記保持部を移動可能に支持する支持シャフトと、前記保持部を移動させる駆動部を備える請求項9〜22のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  24. 前記支持シャフトはガイドシャフトと送りネジ軸を備え、前記保持部はシャフト摺動部とナット部を備え、前記シャフト摺動部が前記ガイドシャフトに装着され前記ナット部が前記送りネジ軸に装着され、前記駆動部が前記送りネジ軸を回動させて前記保持部を移動させる請求項23に記載の液体噴射装置。
  25. 前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える請求項9〜24のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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