JP2004216642A - インクジェット記録装置、そのインクジェットヘッドのクリーニング方法、並びにそのインクジェット記録方法を用いた画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、そのインクジェットヘッドのクリーニング方法、並びにそのインクジェット記録方法を用いた画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の大きさで繰返し性の高い安定したメニスカスインクを形成させ、高い品質でノズル面のクリーニングを行うインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドの被記録部材にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、クリーニング用インクを貯蔵するクリーニング用インク貯蔵部と、クリーニング用インク貯蔵部と連通し、先端部にクリーニング用インクのメニスカスを形成することができる細管状のクリーニングノズルと、を有し、インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等をメニスカスに吸収させることにより、インクジェットヘッドをクリーニングし、クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させることにより、クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録部材に向けてインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置、そのインクジェットヘッドのクリーニング方法、並びにそのインクジェット記録方法を用いた画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像表示素子(例えばカラーフィルタ)、及び磁気又は光記録媒体(例えばDVD)等の製造工程において、高精度のインクジェット記録装置が用いられている。インクジェット記録装置による被印刷物への高品質の記録を維持するため、定期的にインクジェットヘッドのノズル面をクリーニングし、インクジェットヘッドから汚れ及び残存インク等を取り除く必要がある。
インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等をワイパーで拭取る方法、及びインクジェットヘッドのノズル面に吸収部材を押し付けて汚れ及び残存インク等を拭取る方法等の機械的に汚れ及び残存インク等を払拭する従来例1のインクジェットヘッドのクリーニング方法が知られている。
【0003】
しかし、機械的に払拭する方法では完全に汚れ及び残存インク等を拭取ることがほぼ不可能であり、ノズル面にインクが若干残存し、インクの吐出方向性を悪化させるという問題があった。更に、ノズル面にワイパー又は吸収部材を押しつけることにより、逆にノズル内部にごみ・異物を混入させ、最悪の場合はノズルの目詰まりを引き起こしていた。また、インクの吐出方向性を向上させる為にノズル面に撥液処理が施されることがあるが、撥液処理が施されたヘッドをワイパー又は吸収部材を用いてクリーニングすると、撥液処理面が磨耗し、その寿命が著しく短くなるという問題があった。
【0004】
この問題を解決するために、近年、クリーニングヘッドの先端にクリーニング用インクのメニスカスを発生させて、インクジェットヘッドの汚れ及び残存インク等をこのメニスカスに吸収させて、インクジェットヘッドをクリーニングする方法が採られるようになってきた。特開平5−42678号公報に、この技術を用いた従来例2のクリーニング方法が記載されている。以下上記公開公報の図面及び文章を一部引用して、従来例2のインクジェットヘッドのクリーニング方法を簡略に説明する。
図17は、従来例2のインクジェットプリンタの印字ヘッドのメインテナンス装置の概略図である。図17において、101は印字ヘッド(インクジェットヘッド)、102はキャリッジ、111はクリーニング手段、112はインクチューブ、113はインクタンク、114はポンプである。
インクジェットプリンタのメンテナンスポジションにおいて、印字ヘッド101をクリーニングする時、クリーニング手段111は、印字ヘッド101に微小間隙をもって対向した位置に配置される。クリーニング手段111には、インクタンク113に連通するインクチューブ112が接続され、ポンプ114を動作させることにより、インクタンクからクリーニング手段111にインクを供給することができる。
【0005】
図18から図20は、クリーニング手段111の先端部及び印字ヘッドのノズル面117の拡大断面図である。
クリーニング手段111に、ポンプ114により加圧されたクリーニング用インク116がインクチューブ112を通して供給される。図18に示すように、クリーニング手段111の先端部に、インクの表面張力でメニスカスMが形成される。さらに加圧を継続すると、図19に示すように、印字ヘッドのノズル面117とクリーニング手段111の隙間で、クリーニング用インク116がブリッジ状になる。この状態でポンプ114を停止し、クリーニング手段111をノズル面117に沿って矢印の方向に移動させると、ノズル面117に付着している微細な残存インク滴Kは、ブリッジ状になったクリーニング用インクに吸収される。クリーニング手段111を印字ヘッドのノズル面117から離せば、図20に示すように、残存インク滴Kはクリーニング手段111内へと回収される。クリーニング手段111の先端の表面には、インク滴のきれが良好となるように、撥液処理膜115が形成されている。
【0006】
図21は、ノズル面117に付着している微細な残存インク滴Kを、メニスカスからブリッジ状に変化したインクの表面張力により吸着除去をしている状態を示した図である。また、図中の右側面図(X矢視図)は、ブリッジ状のインクにより残存インク滴Kを吸着除去している状態でのノズル面117の様子を示す。
この方法においては、所定の大きさで繰返し性の高い安定したメニスカスを形成させることが最も重要な技術的要素となっている(例えば特許文献1参照)。
【0007】
また、上記の特開平5−42678号公報に記載された従来例3のインクジェットプリンタの印字ヘッドのメインテナンス装置について図22及び図23を用いて説明する。図22は、従来例3のメンテナンス装置の概略構成図である。図22において、101は印字ヘッド(インクジェットヘッド)、102はキャリッジ、120はインク滴供給手段、121は定量吐出装置、122はインクタンク、123は廃インク受け、124は廃インクタンクである。印字ヘッド101のノズル端面には、撥液処理が施されている。
インクジェットプリンタのメンテナンスポジションにおいて、印字ヘッド101に対向して、インク滴供給手段120が配置される。インク滴供給手段120には、定量吐出装置121によって、インクタンク122から所定量のインクが供給され、インク滴が印字ヘッド101のノズル面に滴下される。滴下されたインクは、ノズル面を流下し、廃インク受け123に回収され、廃インクタンク124に集められる。インク滴が、ノズル面を流下する際に、ノズル面に付着した微小なインク滴が合体して回収される。
従来例3のメインテナンス装置の定量吐出装置の構成を図23に示す。図23において、122はインクタンク、125はモータ、126はスクリュウネジ、127はシリンダー、128、129は弁である。モータ125が回転して、スクリューネジ126に連結されたシリンダー127が、図23の左方向へ移動し、インクを定量吐出する。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−42678号公報(請求項1〜6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例2のインクジェットヘッドのクリーニング方法においては、安定したメニスカス形状を一定に維持することが困難で、次のような問題が発生する場合があった。第1に、メニスカスが所定の大きさよりも小さくなった場合、ノズル面全域にブリッジしたインクが接触せず、図21のX矢視図の様にインクの拭き残しを発生させてしまう。第2に、ノズル面に沿ってブリッジしたインクが走行している最中にインクを溢してしまった場合、インクのブリッジが失われるため、同様に、その瞬間からインクの拭き残しを発生させてしまう。第3に、メニスカスを形成するポンプ圧がばらついた場合には、余分なインクを溢してしまい、経済的ロスを発生させてしまう。
【0010】
従来例3のインクジェットヘッドのクリーニング方法においては、滴下されたインク滴がノズル面を流下する経路を高い精度で制御することが困難であるという問題があった。そのため、滴下されたインク滴が小さいと、ノズル面にインクの拭き残しが発生するという問題があった。又、クリーニングに必要なインク滴の量が、メニスカスを形成させるクリーニング方法に比べて、多いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決する為になされたものであり、所定の大きさで繰返し性の高い安定したメニスカスを形成させ、高い品質でノズル面のクリーニングを行うことができるインクジェット記録装置及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置、及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法は以下の構成を有する。
請求項1の発明は、被記録部材にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、クリーニング用インクを貯蔵するクリーニング用インク貯蔵部と、前記クリーニング用インク貯蔵部と連通し、先端部に前記クリーニング用インクのメニスカスを形成することができる細管状のクリーニングノズルと、を有し、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させることにより、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0012】
請求項2の発明は、下方向に向いた前記インクジェットヘッドのノズル面に対して上方向に向いた前記クリーニングノズルのノズル面を対向させて、前記メニスカスを前記インクジェットヘッドのノズル面に接触させた状態で、前記クリーニングノズルを前記インクジェットヘッドのノズル面に対して平行に相対移動させる移動手段を更に有し、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、前記クリーニング用インク貯蔵部を上下方向に移動制御することにより、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させ、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置である。
【0013】
請求項3の発明は、前記クリーニングノズルには、その頂端面からスラスト方向の奥に向かって狭くなるテーパ状の孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置である。
【0014】
請求項4の発明は、前記クリーニングノズルの前記頂端面において、孔径Bが外径Aに対し、A−B≦0.5mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載のインクジェット記録装置である。
【0015】
請求項5の発明は、前記クリーニングノズルにおいて、根元側に前記クリーニング用インクを収納するクリーニング用インク収納部を形成し、前記クリーニングノズルの頂端面から前記クリーニング収納部に至る経路に、前記クリーニング収納部及び前記頂端面の孔径よりも小さな孔径を有する部分を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載のインクジェット記録装置である。
【0016】
請求項6の発明は、前記ノズル面よりも親水性の高い材料で形成されたインク乗り移り面が、少なくともその一側辺が前記ノズル面の側辺と、前記メニスカスが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面を移動する方向に隣接し、前記ノズル面と±0.2mm以内の段差を有して、配置されており、前記メニスカスを、前記インクジェットヘッドの前記ノズル面をクリーニングした後、前記インク乗り移り面まで移動させ、その移動完了後、前記メニスカスを前記クリーニングノズル内に収納することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置である。
【0017】
請求項7の発明は、インク又はインク溶剤を含ませた低摩擦のローラー形状のスポンジを更に有し、前記スポンジが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面に接触して移動することにより、前記スポンジが回転しながら前記インクジェットヘッドの前記ノズル面を前処理としてクリーニングした後、前記メニスカスが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面の汚れ及び残存インク等を吸収することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置である。
【0018】
請求項8の発明は、前記インクジェットヘッドは、ピエゾ素子を用いてインクを吐出することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェット記録装置である。
【0019】
請求項9の発明は、前記インクジェットヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェット記録装置である。
【0020】
請求項10の発明は、請求項1から請求項9の何れかの請求項に記載のインクジェット記録装置を用いて、画像表示素子の各画素を着色することにより、画像表示素子を製造することを特徴とする画像表示素子の製造方法である。
【0021】
請求項11の発明は、請求項1から請求項9の何れかの請求項に記載のインクジェット記録装置を用いて、磁気又は光記録媒体に着色することにより、磁気又は光記録媒体を製造することを特徴とする磁気もしくは光記録媒体の製造方法である。
【0022】
請求項12の発明は、被記録部材にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、クリーニング用インクを貯蔵するクリーニング用インク貯蔵部と、前記クリーニングノズルと連通する細管状のクリーニングノズルと、を有するインクジェット記録装置において、前記クリーニングノズルの先端にクリーニング用インクのメニスカスを形成し、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させることにより、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とするインクジェット記録装置のインクジェットヘッドのクリーニング方法である。
【0023】
請求項13の発明は、下方向に向いた前記インクジェットヘッドのノズル面に対して上方向に向いた前記クリーニングノズルのノズル面を対向させて、前記メニスカスを前記インクジェットヘッドのノズル面に接触させた状態で、前記クリーニングノズルを前記インクジェットヘッドのノズル面に対して平行に相対移動させ、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、前記クリーニング用インク貯蔵部を上下方向に移動制御することにより、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させ、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドのクリーニング方法である。
【0024】
本発明は、所定の大きさで繰返し性の高い安定したメニスカスインクを形成させ、高い品質でノズル面のクリーニングを行うことができるインクジェット記録装置、及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法を実現できるという作用を有する。
本発明は、メニスカスインクの表面張力だけでは取除くことが出来ない異物等を取除くことができるインクジェット記録装置を実現できるという作用を有する。
本発明は、上記のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を実現できるという作用を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに記載する。
【0026】
《実施例1》
本発明の実施例1のインクジェット記録装置及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法について、図1から図8を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1のインクジェット記録装置の概略的な構成図である。
本実施例のインクジェット記録装置は、被印刷物1、複数のインクジェットヘッド2、複数のクリーニングヘッド3、XYθテーブル4、エアー定盤5、クリーニングロボット6、7、入力部8、表示部9、制御部10、XYθテーブル駆動制御部11、インクジェットヘッド駆動制御部12、クリーニングヘッド駆動制御部13を有する。
【0027】
被印刷物1は、画像表示素子の基材となるガラス基板であり、典型的にはカラーフィルタなどに用いられるガラス基板である。本発明のインクジェット記録装置の被印刷物の素材は、ガラスに限らず、樹脂系の材質であっても良い。一例として被印刷物は、磁気あるいは光記録媒体の基材となるポリカーボネイト基板であり、典型的にはCD及びDVDなどに用いられる基板である。
インクジェットヘッド2は、ノズルから被印刷物1にインクを吐出して印刷する。R(赤)、G(緑)、B(青)等の各色用のインクジェットヘッド2が複数集合してインクジェットヘッドユニットを形成している。インクジェットヘッド2のノズル(ノズル面24)は、下方向を向いている。
複数のクリーニングヘッド3は、インクジェットヘッドユニットの各々のインクジェットヘッド2に対応付けて設けられており、それぞれ対応するインクジェットヘッド2をクリーニングする。複数のクリーニングヘッド3が集合してクリーニングヘッドユニットを形成している。クリーニングヘッド3のノズル(クリーニングノズル23)は、上方向を向いている。
【0028】
XYθテーブル4は、被印刷物1を上に乗せて移動させる台である。XYθテーブル4は、図1に示したX、Y軸方向及びXY平面内での(Z軸を中心とする)回転角θの各自由度を有して移動でき、XYθテーブル4上の被印刷物1とインクジェットヘッド2との相対的な位置合わせを行う。
被印刷物1、インクジェットヘッド2及びXYθテーブル4はエアー定盤5上に構成されており、常に除振された状態にある。エアー定盤5は、外的な振動及び内部運動による振動を直ちに吸収するため、インクジェットヘッド2によるインクの吐出位置を正確に維持することが可能となる。
【0029】
クリーニングロボット6は、クリーニングヘッド3をクリーニングロボット6の長手方向に駆動し、クリーニングロボット7は、クリーニングヘッド3をクリーニングロボット7の長手方向に駆動する。
入力部8は、キーボードやマウス等のユーザが指令を入力するための装置である。
表示部9は、ユーザが入力部8で入力する際の入力メニューの表示を行い、装置の駆動状態等のモニタ表示をするディスプレイ装置である。
制御部10は、各構成部を制御するCPU等の制御装置であり、典型的にはパーソナルコンピュータ等で構成される。
XYθテーブル駆動制御部11は、XYθテーブル4を駆動制御する。
インクジェットヘッド駆動制御部12は、インクジェットヘッド2によるインク吐出を制御する。
クリーニングヘッド駆動制御部13は、クリーニングロボット6、7の駆動制御と、クリーニングヘッド3のメニスカスインク供給の制御とを行う。
【0030】
被印刷物1に印刷を行うときには、クリーニングヘッド3は、図1の右側に移動し、XYθテーブル駆動制御部11が、被印刷物1を乗せたXYθテーブル4を駆動することにより、被印刷物1がインクジェットヘッドユニット(インクジェットヘッド2)の下の所定の位置に来る。インクジェットヘッド駆動制御部12がインクジェットヘッド2を駆動し、インクジェットヘッド2が被印刷物1にインクを吐出し、XYθテーブル4が被印刷物1を移動させることにより、被印刷物1に印刷が行われる。
【0031】
印刷が完了しXYθテーブル4が図1の左端の待機位置に退避すると、クリーニングヘッド駆動制御部13は、クリーニングロボット6、7を制御して、クリーニングヘッドユニットを直ちにインクジェットヘッドユニット下方に移動させ、インクジェットヘッド2のヘッド先端のクリーニング動作を開始する。
本実施例ではクリーニングヘッド3がインクジェットヘッド2の位置に動くこととしたが、クリーニングヘッド3がインクジェットヘッド2のノズル面を相対的に移動し、クリーニング走査が可能であれば、インクジェットヘッド2が移動可能であっても良い。同様にXYθテーブル4がインクジェットヘッド2に対向する位置に移動することとしたが、インクジェットヘッド2が被印刷物1上を相対的に移動し、印刷走査が可能であれば、インクジェットヘッド2が移動可能であっても良い。
【0032】
次に、クリーニングヘッド3の構成及び基本的なクリーニング動作について、図2及び図3を用いて説明する。
図2はクリーニングヘッド3の概略図を示す。クリーニングヘッド3は、捨て打ちPos21、ローラー状スポンジ22、クリーニングノズル23を有する。Mはメニスカス形成されたクリーニング用インクである。
クリーニング完了後、印刷開始前又は印刷待機時に、インクジェットヘッド2のノズル面24がポジションIのライン上に来るように(捨て打ちPos21がノズル面24上を移動するように)、クリーニングヘッド3を位置させる。捨て打ちPos21をインクジェットヘッド2の下に位置させる。インクジェットヘッド2が捨て打ちPos21中にインクを吐出する。これにより、ノズルの乾燥を防止し、安定吐出を維持することができる。ローラ状スポンジ22については、実施例3で詳述する。
【0033】
図3は、実施例1のインクジェット記録装置の基本的なクリーニング動作を説明する図である。図3において、24はクリーニングヘッドのノズル面、Kはノズル面24の残存インク滴である。
クリーニングヘッド3がインクジェットヘッド2をクリーニングする通常の方法は、以下のようなものである。クリーニングヘッド3に一定量のクリーニングインクを供給し、クリーニングノズル23の頂端面にメニスカスMを発生させる。メニスカスMはクリーニングノズル23の頂端面から、クリーニング用インクを表面張力により表面を盛り上がらせたものである。図3(a)に示すように、メニスカスMが、インクジェットヘッド2のノズル面24に接触することなく且つノズル面24に対し垂直方向(上方向)に突出するように配置される。
【0034】
次に図3(b)に示すように、クリーニングロボット7により、下方向に向いたインクジェットヘッド2のノズル面24に対して上方向に向いたクリーニングノズル23のノズル面を対向させ、メニスカスMをノズル面24と接触させ(インクをブリッジ状にして)、クリーニングノズル23をノズル面24と平行に矢印の方向に移動させる。ノズル面24全域にメニスカスMが接触しながら移動する。ノズル面24に付着した残存インク滴Kを表面張力によりメニスカスMに吸収することができる。
インクジェットヘッド2のノズル面24には撥液処理が施されている。その表面に付着した残存インク滴Kは、ノズル面24に吸収されず且つノズル面24を濡れさせない。移動完了後は、メニスカスMのインクは、クリーニングノズル23内に回収される。
【0035】
図4及び図5を用いてクリーニング用インクを操作する方法について説明する。図4は、本発明の実施例のインクジェット記録装置のクリーニングヘッドとインクタンクとの構成と動作を示す図である。図5は、本発明の実施例のインクジェット記録装置におけるクリーニングヘッドへのインク供給制御を説明するための図である。
図4及び図5において、2はインクジェットヘッド、7はクリーニングロボット、23はクリーニングノズル、24はインクジェットヘッド2のノズル面、25はクリーニング用インク、26はインクタンク、27はタンクリフター、28はクリーニング用インク貯蔵部、Kは残存インク滴、Lはオーバーフローされたクリーニング用インク、Mはメニスカス形成されたクリーニング用インク、Nは収納されたクリーニング用インクである。
【0036】
クリーニング用インク25は、インクタンク26に貯蔵されている。インクリフター27は、インクタンク26を上下に移動させる。クリーニングノズル23はインクタンク26に連通されており、インクタンク26をタンクリフター27により上下することにより、クリーニングノズル23のクリーニングインクの状態を変化させることができる。
インクタンクの位置と、クリーニングインクの状態との関係に付いて図5を用いて説明する。
クリーニングノズル23の頂端面近傍のクリーニング用インクを新しいものに置換する場合は、インクタンク26を、図4の▲1▼の高さ(上段)にする。この時、クリーニングノズル23の頂端面近傍のクリーニング用インクは、図5(a)のLの様に、オーバーフローして新しいインクに置換される。
【0037】
インクジェットヘッド2のクリーニングを行う際には、インクタンク26を図4の▲2▼の高さ(中段)にする。この時、クリーニング用インクは図5(b)の様にメニスカスMを形成し、その状態でクリーニングノズル23をインクジェットヘッド2のノズル面24と平行に移動させれば、インクジェット2のクリーニングをすることができる。
クリーニングをしないときには、インクタンク26を図4の▲3▼の高さ(下段)にする。この時、クリーニング用インクは、図5(c)のように液面がクリーニングノズル23の奥まで下がった状態になる。クリーニングをしていない時は、クリーニングヘッド3は、常にこの状態で待機する。
【0038】
図6及び図7を用いて、本実施例のインクジェット記録装置のクリーニングノズル23の先端部近傍の構造について詳細に説明する。
図6及び図7において、23はクリーニングノズル、Mはメニスカス形成されたクリーニング用インク、Nは収納されたクリーニング用インクである。
図6は、クリーニングノズル23の先端部近傍の断面図であり、メニスカスMを形成した状態を示している。
インクが接触するクリーニングノズル23の全周表面には、インク滴が残存することがないように、ノズル面24と同様に撥液処理が施されている。また、初めから撥液性をもった材料(PTFE:テトラフルオロエチレン)でクリーニングノズル23を構成してもよい。
【0039】
図6に示したように、クリーニングノズル23には、その頂端面からスラスト方向の奥に向かって狭くなるテーパ状の孔61が設けられ(先端部に逆円錐台形状の孔が形成されており)、その根元側にクリーニング用インクを収納するクリーニング用インク収納部63が設けられている。
クリーニング用インク貯蔵部63から頂端面にクリーニング用インクを導く為の孔径Cを有する孔部(経路)62がクリーニングノズル23のスラスト方向に貫通している。頂端面の孔径BはCよりも大きく、その孔径Bは頂端面の外径Aに対し、A−B≦0.5mmとなることに特徴を持つ。
【0040】
クリーニング前におけるメニスカスMの形成状態について説明する。図6に示したように、クリーニングノズル23の頂端面の孔径をB、孔径部分でのメニスカスMの盛り上がり角をθ、メニスカスMの盛り上がり高さをhとすると、次式が成り立つ。
h=B(1−cosθ)/2sinθ
上の式から、Bとhは比例関係であることが言える。つまり、クリーニングノズル23の頂端面の孔径Bが大きければ大きいほど、より大きく高いメニスカスMを発生させることができる。
関係式A−B≦0.5mmは、以上のことを満足するために、孔径Bと外径Aとが満たすべき、経験的に得られた関係式である。
【0041】
本実施例のようにすることにより、クリーニングノズル23の頂端面の外径Aに対して、より大きく安定したメニスカスMを発生することができ、インクジェットヘッドのノズル面のクリーニングをより良好に行うことができる。また装置上の利点としては、クリーニングヘッド単体の小型化が実現できる。更に、図7のように、クリーニング終了後クリーニング用インクをNのように下げる際、クリーニングノズル23上にインク滴を残存させにくい効果もある。
【0042】
図7は、クリーニングノズル23の根元側の断面図であり、クリーニングを行って、インクを回収した後の状態を示している(図5(c)と同じ状態)。
本実施例のインクジェット記録装置は、クリーニングノズル23のスラスト方向に貫通する孔径Cからなる孔部の根元側に孔径Dのクリーニング用インク収納部を形成し、その孔径Dは孔径Cに対し、D>Cとなることに特徴を持つ。
クリーニング終了後は、直ちにクリーニング用インクNはクリーニングノズル23の孔中に収納され、待機状態になる。クリーニング用インクNは、時間が経過するにつれて乾燥し、成分変化し、更に、表面が硬化してしまう。そこで、図7に示したように、クリーニング用インクが通過するクリーニングノズル23のスラスト方向に貫通する孔径Cを小さく、更にその根元側にクリーニング用インクNを収納する孔径Dを大きく設けることにより、クリーニング用インクNが乾燥してしまうまでの時間を長くすることができる。
【0043】
これは一般的に、インク収納部の孔径D内の雰囲気が外部に出にくい状態になっている為と経験上考えられる。やむをえなく長期待機時間となった場合には、図5(a)のLと同様にクリーニング用インクNの表面部分をオーバーフローさせ、乾燥、硬化した部分を排出する。
以上の方法により、繰返し性の高く高品質で、又インク消費量を低減させ、低コストなノズル面のクリーニング方法を実現することができる。更に、上記効果により、本発明のインクジェット記録装置を用いて磁気又は光記録媒体、画像表示素子を製造することにより、高品質に印刷された磁気又は光記録媒体、画像表示素子を製造することができる。
【0044】
図8を用いて本実施例のインクジェット記録装置の、全体的な構造について説明する。図8は、本実施例のインクジェット記録装置の概略的な側面図である。
図8において、2はインクジェットヘッド、3はクリーニングヘッド、5はエアー定盤、6はクリーニングロボット、24はインクジェットヘッド2のノズル面、25はクリーニング用インク、26はインクタンク、29は位置決め部、30はスプリング、31は上下シリンダー、Mはメニスカス形成されたクリーニング用インクである。
【0045】
複数のインクジェットヘッド2は構造物により、エアー定盤5に直結されている。また、複数のクリーニングヘッド3及びインクタンク26は同一の構造物上に構成され、最終的にクリーニングロボット6及び7に直結され、エアー定盤5とは別体の架台構成となっている。このような構造にすることにより、クリーニングロボット6の移動により発生する振動が、インクジェットヘッド2の吐出精度に影響を及ぼすことが無く、任意に移動することが可能となる。
【0046】
クリーニング動作を行う際、インクジェットヘッド2のノズル面24と、メニスカスMを一定距離(例えば、0.5mm)に保った状態で、メニスカスMをノズル面24に対して移動しなければならない。
上下シリンダー31は、複数のクリーニングヘッド3及びインクタンク26が構成されている構造物をスプリング30を介して持ち上げ、位置決め部29に押し付けて、この構造物と複数のインクジェットヘッド2が取付けられた構造物との相対的な高さを一定に維持する。位置決め部29と、高さの基準となるインクジェットヘッド2が取付けられた構造物及びエアー定盤5と、の相対的な高さは一定である(固定されている)。クリーニングヘッド3及びインクタンク26が構成されている構造物は、上下シリンダー31によってスプリング30を介して位置決め部29に押し付けられているので、エアー定盤5が遥動した際でも、常に基準との相対的高さを一定に保つことができる。その際、スプリング30のスプリング力は、エアー定盤5及び上下シリンダー31の推力よりも弱いことを前提とする。
【0047】
以上のように、実施例1のインクジェット記録装置、そのインクジェットヘッドのクリーニング方法において、クリーニング用インクのメニスカスを、水頭差を利用して形成させることで、簡単な構成で一定の大きさの微小なメニスカスを発生させ維持することができる。もしクリーニング動作中にメニスカスが崩れても、大気圧により直ちにメニスカスは自然再生されることができ、より確実なノズル面のクリーニングを実現できる。更に、実施例のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を実現できる。
【0048】
《実施例2》
本発明の実施例2のインクジェット記録装置及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法について、図9から図11を用いて説明する。
本実施例のインクジェット記録装置は実施例1のインクジェット記録装置と同一の基本構成を有する。
実施例2のインクジェット記録装置においては、実施例1の構成に加えて、インクジェットヘッド2のノズル面24よりも親水性の高い材料で形成されたインク乗り移り面(インク乗り移り部32の底面)が、少なくともその一側辺がノズル面24の側辺と、メニスカスがノズル面24を移動する方向に隣接し、ノズル面24と±0.2mm以内の段差を有して、配置されている。メニスカスを、ノズル面24をクリーニングした後、インク乗り移り面まで移動させ、その移動完了後、メニスカスをクリーニングノズル内に収納することに特徴を持つ。
【0049】
図9から図11は、実施例2のインクジェット記録装置の構成及び動作を説明するための概略図ある。図9から図11において、2はインクジェットヘッド、3はクリーニングヘッド、7はクリーニングロボット、23はクリーニングノズル、24はノズル面、32はインク乗り移り部、33は回動軸受け部、Kは残存インク滴、Mはメニスカス形成されたクリーニング用インクである。
本実施例において、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
インク乗り移り部32は、回動軸受け部33を中心に回転することができ、インクジェットヘッド2のノズル面24をクリーニングしたメニスカス部Mが乗り移るためのものである。
【0050】
インクジェットヘッド2のノズル面24には実施例1と同様、撥液処理が施されている。その表面に付着した残存インク滴Kは、ノズル面24に吸収されず且つノズル面24を濡れさせない。
実施例1と同様にして、インクジェットヘッド2のクリーニングを行う場合、クリーニングノズル23はインクのメニスカスMが、ノズル面24に接触することなく且つノズル面24に対し垂直に上方向に突出するように配置される。次に、クリーニングロボット7により、メニスカスMをノズル面24と接触させ、クリーニングヘッド3をノズル面24と平行に移動させると、メニスカスMがノズル面24全域に接触しながら移動し、ノズル面24に付着した残存インク滴Kを表面張力により吸着除去する。
【0051】
本実施例では以上の動作に加え、メニスカスMがインクジェット2のノズル面24から離れるまでに、インク乗り移り部32を回動軸受け部33を中心にして、ノズル面24のすぐ近傍に位置するように回動させる。この時、インク乗り移り部32の下面(インク乗り移り面)は、インクジェット2のノズル面24と±0.2mm以内の段差となるように、インク乗り移り部32を回動する。インク乗り移り面とインクジェット2のノズル面24との隙間は、メニスカスが乗り移り面に乗り移る時、ノズル面24とインク乗り移り面との間で確実にブリッジする距離(例えば±0.2mm以内の距離)とする。
また、インク乗り移り面32の材質はノズル面24よりも親水性の高い材質で構成し、メニスカスMがノズル面24から離れる瞬間、全て残らずインクをインク乗り移り面32に移動させることができるようにしている。乗り移り面32にメニスカスMが移動すると、直ちにメニスカスMをクリーニングノズル23内に収納させる。以上の動作完了後、インク乗り移り部32は回動軸受け部33を中心に元の状態に回動する。
【0052】
以上の構成により、ノズル面24にインクを残存させることが無く、繰返し性の高い高品質なノズル面のクリーニングを実現できる。また、残存インクの被印刷物への付着を無くすことができる。更に、実施例のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を実現できる。
【0053】
《実施例3》
図2、図12から図16を用いて、本発明の実施例3のインクジェット記録装置及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法について説明する。実施例3のインクジェット記録装置は実施例1のインクジェット記録装置と同一の構成を有する。
実施例3のインクジェット記録装置のクリーニングヘッド3は、図2に示す構成を有する。クリーニングヘッド3は、メニスカス発生手段を設けた移動手段上に位置し、インク又はインク溶剤を含ませた低摩擦のローラー状スポンジ22を具備する。メニスカスによるクリーニングを行う前に、スポンジ22をインクジェットヘッド2のノズル面24に接触させ移動させることにより、スポンジ22が回転しながらノズル面24を前処理としてクリーニングすることに特徴を持つ。
【0054】
図12から図16は、実施例3のインクジェット記録装置のインクジェットヘッド2及びクリーニングヘッド3近傍の構成及び動作を説明するための概略図である。図12から図16において、2はインクジェットヘッド、3はクリーニングヘッド、7はクリーニングロボット、22はローラー状スポンジ、23はクリーニングノズル、24はノズル面、34は溶剤タンク、35はインク溶剤、36はローラー軸受け部、Kは残存インク滴、Mはメニスカス形成されたクリーニング用インク、Pはインク溶剤滴である。
本実施例において、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0055】
まず、インクジェットヘッド2のノズル面24には実施例1と同様、撥液処理が施されている。その表面に付着した残存インク滴Kは、ノズル面24に吸収されず且つノズル面24を濡れさせない。
本実施例のクリーニングヘッド3は、図2で示した実施例1のクリーニングヘッド3と同一の構成を有する。本実施例においては、ローラ状スポンジ22の役割について詳細に説明する。
図12に示すように、ローラ状スポンジ22は、ローラ軸受け部36により軸が固定され、溶剤タンク34の中に一部が入り込んだ状態で、回転することができるようになっている。溶剤タンク34の中にはインク溶剤35がストックされている。ここで、インク溶剤とは、インクに含まれている希釈剤又は分散剤の意味をもつ。ローラー軸受け部36は回転抵抗が経時的に変化しないように、その一部が常にインク溶剤35中に浸されている。
【0056】
図2において、クリーニングヘッド3を移動させた時、インクジェットヘッド2のノズル面24がポジションIIIのライン上に来るように(ローラー状スポンジ22がノズル面24上を移動するように)、クリーニングヘッド3を位置させる。クリーニングの前処理として最初に、ローラー状スポンジ22をノズル面24に接触させ、インクジェットヘッド2のノズル面24と平行に移動させることにより、溶剤35がノズル面24に塗布され、塗布された溶剤35がノズル面24に残存するインク凝固物やその他異物の堆積物に刺激を与える。
ローラー状スポンジ22としては、耐溶剤性を有し且つ反応や分解をすること無くインク溶剤35を吸収することができ、更にノズル面24表面の撥液膜の損傷を低減させる為に、低摩擦のスポンジ材料を使用する。
【0057】
以下、インクジェットヘッド2のクリーニング方法について説明する。
まず、図12に示すように、ローラー状スポンジ22はインクジェットヘッド2のノズル面24に接触せず且つ、ノズル面に対し垂直に対向した状態に配置する。
その状態から、図13に示したように、ローラー状スポンジ22をノズル面24に接触させ、ノズル面24と平行に移動させることにより、ローラー状スポンジ22を回転させ、低摩擦にてノズル面表面に残存するインク凝固物やその他異物の堆積物に刺激を与える。場合によっては、この時点でノズル面24から異物を除去できる場合もある。
次にクリーニングヘッドのポジション切替を行い、図2においてインクジェットヘッド2のノズル面24がポジションIIのライン上に来るように(クリーニングヘッド3のノズル部23に形成されたメニスカスMがノズル面24上を移動するように)、クリーニングヘッド3を位置させる。
その状態から図14に示すように、クリーニングロボット7によりクリーニングヘッド3をノズル面24と平行に移動させる。メニスカスMは、ノズル面24上を移動してその全域に接触して、ノズル面24に付着したインク溶剤滴P及び前工程にて刺激を与えられたインク凝固物やその他異物の堆積物を表面張力により吸着除去する。
【0058】
本実施例では、図2中のIII及びIIのポジション切替をして、最初にローラ状スポンジ22により溶剤35をノズル面24に塗布し、その後、メニスカスMで堆積物を吸収することとした。これに代えて、図15及び図16に示すように、ローラー状スポンジ22及びクリーニングノズル23が進行方向に並んで位置してても良い。この場合は、ローラ状スポンジが溶剤35により、堆積物に刺激を与えた直後に、堆積物がメニスカスMに吸収されることとなる。ノズル面の付着物の特性及び構造上の制約等に基づいて、実施例3の構造及び上記の構造のうちの適切な構造を選択する。
以上のことから、ノズル面24の汚染状態に合わせ、上記2種類のクリーニングを実施することが可能となり、繰返し性の高い高品質なノズル面のクリーニングを実現できる。更に、実施例のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を実現できる。
実施例3ではインク溶剤35を使用したが、これに代えて、クリーニング用インク25自身を使用しても同様の効果がある。
【0059】
本発明は、インクジェット工法の種類、被印刷物の種類、及び、インクジェットヘッドの構造にかかわらず、上記同様の効果がある。
すなわち、インクジェット工法の種類では、被印刷物が受容層と呼ばれるインク吸収性をもちインクを染み込ませることにより着色を行う工法や、被印刷物に顔料分散した樹脂を塗布・乾燥・硬化させる工法の何れに対しても有効である。
上記の実施例のインクジェット記録装置等により、画像表示素子にインクを吐出して各画素を着色し、高品質の画像表示素子を製造することができる。
上記の実施例のインクジェット記録装置等により、磁気記録媒体若しくは光記録媒体の表面にインクを吐出して印刷し、高品質の磁気記録媒体又は光記録媒体を製造することができる。
【0060】
更に、インクジェットヘッドの構造では、ピエゾ素子の変形を利用した、アクチュエータ内の容積変化によりインクを吐出させる構造のインクジェットヘッド、あるいは、熱エネルギーを利用してインクを吐出させるインクジェットヘッドの何れの場合でも有効である。
上記の実施例のインクジェット記録装置はカラーフィルタを生成したが、これに限られるものではなく、例えば被印刷物にインク以外の材料をプリントすること(例えば有機EL素子にカラー有機材料をプリントすること)もできる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェットヘッドのクリーニング方法によれば、信頼性の高いノズル面のクリーニングを実施でき、インクジェットヘッドの安定した吐出を維持することが可能となる。
本発明によれば、所定の大きさで繰返し性の高い安定したメニスカスインクを形成させ、高い品質でノズル面のクリーニングを行うことができるインクジェット記録装置、及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、メニスカスインクの表面張力だけでは取除くことが出来ない異物等を取除くことができるインクジェット記録装置を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、上記のインクジェット記録装置を用いる高品質の画像表示素子の製造方法及び光記録媒体の製造方法を実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のインクジェット記録装置全体の概略構成図
【図2】本発明の実施例のインクジェット記録装置のクリーニングヘッドの構成を示す概略図
【図3】実施例1のインクジェット記録装置の基本的なクリーニング動作を説明する図であって、図3(a)はメニスカスがインクジェットヘッドのノズル面をクリーニングする直前の様子を示す図、図3(b)はメニスカスがインクジェットヘッドのノズル面をクリーニングする様子を示す図
【図4】本発明の実施例のインクジェット記録装置のクリーニングヘッドとインクタンクとの構成と動作を示す図
【図5】本発明の実施例のインクジェット記録装置におけるクリーニングヘッドへのインク供給制御を説明するための図であって、図5(a)はインクタンクが上段に位置された時にクリーニング用インクがオーバーフローする様子を示す図、図5(b)は、インクタンクが中段に位置された時にクリーニング用インクがメニスカスを形成する様子を示す図、図5(c)は、インクタンクが下段に位置された時にクリーニング用インクが収納された様子を示す図
【図6】メニスカス形成時のクリーニングノズルの断面図
【図7】クリーニング用インク収納時のクリーニングノズルの断面図
【図8】本発明の実施例のインクジェット記録装置の概略的な側面図
【図9】本発明の実施例2のインクジェット記録装置の構成及び動作を説明するための概略図
【図10】本発明の実施例2のインクジェット記録装置において、クリーニング動作中の様子を示す図
【図11】本発明の実施例2のインクジェット記録装置において、クリーニング終了後の様子を示す図
【図12】本発明の実施例3のインクジェット記録装置のインクジェットヘッド及びクリーニングヘッド近傍の構成を説明するための概略図
【図13】本発明の実施例3のインクジェット記録装置において、ローラ状スポンジがノズル面に溶剤を付ける様子を示す図
【図14】本発明の実施例3のインクジェット記録装置において、メニスカスがノズル面をクリーニングする様子を示す図
【図15】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置のインクジェットヘッド及びクリーニングヘッド近傍の構成を説明するための概略図
【図16】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置において、クリーニング中の様子を示す図
【図17】従来例2のインクジェットプリンタの印字ヘッドのメインテナンス装置の概略図
【図18】従来例2のメインテナンス装置において、クリーニング動作前のクリーニング手段の先端部及びノズル面の拡大図
【図19】従来例2のメインテナンス装置において、クリーニング動作中のクリーニング手段の先端部及びノズル面の拡大図
【図20】従来例2のメインテナンス装置において、クリーニング動作後のクリーニング手段の先端部及びノズル面の拡大図
【図21】従来例2のメインテナンス装置において、インクの表面張力によりノズル面の汚れ及び残存インク等を吸着除去をしている状態を示す概略図
【図22】従来例3のメンテナンス装置の概略構成図
【図23】従来例3の定量吐出装置の概略構成図
【符号の説明】
1 被印刷物
2 インクジェットヘッド
3 クリーニングヘッド
4 XYθテーブル
5 エアー定盤
6、7 クリーニングロボット
8 入力部
9 表示部
10 制御部
11 XYθテーブル駆動制御部
12 インクジェットヘッド駆動制御部
13 クリーニングヘッド駆動制御部
21 捨て打ちPos
22 ローラー状スポンジ
23 クリーニングノズル
24 ノズル面
25 クリーニング用インク
26 インクタンク
27 タンクリフター
28 クリーニング用インク貯蔵部
29 位置決め部
30 スプリング
31 上下シリンダー
32 インク乗り移り部
33 回動軸受け部
34 溶剤タンク
35 インク溶剤
36 ローラー軸受け部
K 残存インク滴
L オーバーフローされたクリーニング用インク
M メニスカス形成されたクリーニング用インク
N 収納されたクリーニング用インク
P インク溶剤滴
101 印字ヘッド
102 キャリッジ
111 クリーニング手段
112 インクチューブ
113 インクタンク
114 ポンプ
115 撥液処理膜
116 クリーニング用インク
117 ノズル面
120 インク滴供給手段
121 定量吐出装置
122 インクタンク
123 廃インク受け
124 廃インクタンク
125 モータ
126 スクリュウネジ
127 シリンダー
128、129 弁

Claims (13)

  1. 被記録部材にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、
    クリーニング用インクを貯蔵するクリーニング用インク貯蔵部と、
    前記クリーニング用インク貯蔵部と連通し、先端部に前記クリーニング用インクのメニスカスを形成することができる細管状のクリーニングノズルと、
    を有し、
    前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、
    前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させることにより、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 下方向に向いた前記インクジェットヘッドのノズル面に対して上方向に向いた前記クリーニングノズルのノズル面を対向させて、前記メニスカスを前記インクジェットヘッドのノズル面に接触させた状態で、前記クリーニングノズルを前記インクジェットヘッドのノズル面に対して平行に相対移動させる移動手段を更に有し、
    前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、
    前記クリーニング用インク貯蔵部を上下方向に移動制御することにより、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させ、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記クリーニングノズルには、その頂端面からスラスト方向の奥に向かって狭くなるテーパ状の孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記クリーニングノズルの前記頂端面において、孔径Bが外径Aに対し、A−B≦0.5mmであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記クリーニングノズルにおいて、根元側に前記クリーニング用インクを収納するクリーニング用インク収納部を形成し、前記クリーニングノズルの頂端面から前記クリーニング収納部に至る経路に、前記クリーニング収納部及び前記頂端面の孔径よりも小さな孔径を有する部分を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ノズル面よりも親水性の高い材料で形成されたインク乗り移り面が、少なくともその一側辺が前記ノズル面の側辺と、前記メニスカスが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面を移動する方向に隣接し、前記ノズル面と±0.2mm以内の段差を有して、配置されており、
    前記メニスカスを、前記インクジェットヘッドの前記ノズル面をクリーニングした後、前記インク乗り移り面まで移動させ、その移動完了後、前記メニスカスを前記クリーニングノズル内に収納することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. インク又はインク溶剤を含ませた低摩擦のローラー形状のスポンジを更に有し、
    前記スポンジが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面に接触して移動することにより、前記スポンジが回転しながら前記インクジェットヘッドの前記ノズル面を前処理としてクリーニングした後、
    前記メニスカスが前記インクジェットヘッドの前記ノズル面の汚れ及び残存インク等を吸収することを特徴とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インクジェットヘッドは、ピエゾ素子を用いてインクを吐出することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記インクジェットヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れかの請求項に記載のインクジェット記録装置を用いて、画像表示素子の各画素を着色することにより、画像表示素子を製造することを特徴とする画像表示素子の製造方法。
  11. 請求項1から請求項9の何れかの請求項に記載のインクジェット記録装置を用いて、磁気又は光記録媒体に着色することにより、磁気又は光記録媒体を製造することを特徴とする磁気もしくは光記録媒体の製造方法。
  12. 被記録部材にインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、クリーニング用インクを貯蔵するクリーニング用インク貯蔵部と、前記クリーニングノズルと連通する細管状のクリーニングノズルと、を有するインクジェット記録装置において、
    前記クリーニングノズルの先端にクリーニング用インクのメニスカスを形成し、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、
    前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させることにより、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とするインクジェット記録装置のインクジェットヘッドのクリーニング方法。
  13. 下方向に向いた前記インクジェットヘッドのノズル面に対して上方向に向いた前記クリーニングノズルのノズル面を対向させて、前記メニスカスを前記インクジェットヘッドのノズル面に接触させた状態で、前記クリーニングノズルを前記インクジェットヘッドのノズル面に対して平行に相対移動させ、前記インクジェットヘッドのノズル面の汚れ及び残存インク等を前記メニスカスに吸収させることにより、前記インクジェットヘッドをクリーニングし、
    前記クリーニング用インク貯蔵部を上下方向に移動制御することにより、前記クリーニング用インク貯蔵部に貯蔵されたクリーニング用インクの液面位置を移動させ、前記クリーニングノズルに形成するメニスカスの突出量を制御することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドのクリーニング方法。
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