JP2005041140A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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直志 小竹
Masaki Kataoka
雅樹 片岡
Hiroyuki Kurita
博之 栗田
Yoichi Watanabe
陽一 渡辺
Kenji Yamazaki
憲二 山崎
Tadakuni Funatsu
格国 船津
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Abstract

【課題】 インク補給部の残留インクによる不具合を生じさせない。
【解決手段】 インクジェット記録装置は、除去ユニット200を備えている。サブインクタンク30へのインク補給動作の後に、この除去ユニット200で、インク補給口36に残る残留インクXを除去することで不具合を防止している。具体的には、除去ユニット200を移動機構によってインクジェット記録ヘッド32へと前進させ、インク補給口36を覆うように除去キャップ206の密着部206Aがインク補給部150の正面部150Aに密着する。この状態で、ローラーポンプを駆動すると、除去キャップ206とインク補給部の正面部150Aとで形成される空間が負圧となり、残留インクXが除去キャップ206に吸引され除去され、排インクタンクに回収される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置には、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドチップとこの記録ヘッドチップにインクを供給するインクタンクとが一体となったインクジェット記録ヘッドが、交換可能にキャリッジに搭載されている。
そして、このキャリッジを主走査方向に往復させ、また記録紙を副走査方向に搬送させながら、記録ヘッドチップのノズルからインク滴を吐出させることで記録紙に文字や画像を印字する。
印字によってインクジェット記録ヘッドのインクタンクのインクが減少すると、キャリッジによってインクジェット記録ヘッドをインク補給位置に移動した後に、インク補給装置の補給ポートをインクタンクのインク補給部のインク補給口に接続し、メインタンク内のインクをインクタンクに補給する。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−138541号公報 特開2002−113878号公報
さて、インクタンクにインクの補給を行うとインク補給部のインク補給口及びインク補給口周辺に残留インクが残る。このためインクの補給を繰り返すと残留インクが溜まっていき、溜まった残留インクが垂れ、下記のような不具合を生じる。
(1)記録ヘッドチップのノズル面に付着するとインク滴の吐出に影響を与え印字品位を低下させる。
(2)コネクタ等の電気接点部分に付着すると電気接続不良が発生する。
(3)インク量を測定する光学センサに付着すると誤動作を起こす。
(4)記録紙に付着し記録紙を汚す。
(5)記録紙の搬送経路に付着すると、記録紙の搬送時に記録紙を汚す。
(6)インクジェット記録ヘッドの交換時に手を汚す。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、インクジェット記録ヘッドのインク補給部の残留インクによる不具合を生じさせないインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のインクジェット記録装置は、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドチップと、前記記録ヘッドチップにインクを供給するインクタンクと、を備えるインクジェット記録ヘッドを使用するインクジェット記録装置において、前記インクタンクのインク補給部の残留インクを除去する除去手段を有していることを特徴としている。
請求項1に記載のインクジェット記録装置は、インクタンクのインクが減少すると、インク補給部からインクタンクにインクが補給される。このようなインクタンクへのインクの補給を行った後には、インク補給部に残留インクが残る。
しかし、このインク補給部の残留インクは除去手段によって除去される。
従って、残留インクがインク補給部に溜まっていき、溜まった残留インクが垂れることで起こる、例えば、以下のような不具合が生じない。(1)記録ヘッドチップのノズル面に付着するとインク滴の吐出に影響を与え印字品位を低下させる。(2)コネクタ等の電気接点部分に付着すると電気接続の不良が発生する。(3)インク量を測定する光学センサに付着すると誤動作を起こす。(4)記録紙に付着し記録紙を汚す。(5)記録紙の搬送経路に付着すると、記録紙の搬送時に記録紙を汚す。
請求項2に記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載の構成において、前記インク補給部には、インク補給口と気体吸引口とが形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、気体吸引口からインクタンク内の気体を吸引してインクタンク内を減圧する。インクタンク内が減圧するとインク補給口からインクがインクタンクに補給される。
このようなインクの補給動作を行うとインク補給部のインク補給口に残留インクが残る。更に、気体吸引口からも気体に混じりインクも若干吸引されるので気体吸引口にも残留インクが若干残る。
しかし、インク補給部のインク補給口と気体吸引口とに残った残留インクは除去手段によって除去される。従って、請求項1と同様の作用を奏す。
請求項3に記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記除去手段が、前記インク補給部の残留インクを吸引して除去する吸引手段であることを特徴としている。
請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、吸引手段によってインク補給部の残留インクが吸引され除去されるので、請求項1又は請求項2と同様の作用を奏す。
請求項4に記載のインクジェット記録装置は、請求項3に記載の構成において、前記吸引手段は、前記インク補給口に密着するキャップと、前記キャップに接続され、該キャップと前記インク補給口との間に負圧を発生させる負圧発生手段と、で構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、インク補給口にキャップが密着し、負圧発生手段によってキャップとインク補給口とで形成する空間が負圧となり、残留インクが吸引され除去される。
請求項5に記載のインクジェット記録装置は、請求項3又は請求項4に記載の構成において、前記負圧発生手段の駆動機構は、前記気体吸引口に接続され前記インクタンク内を減圧する減圧手段の駆動機構と同一であることを特徴としている。
請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、負圧発生手段の駆動機構は、インクタンク内を減圧する減圧手段の駆動機構と同一であるので、低コストで省スペースのインクジェット記録装置となる。
請求項6に記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記除去手段が、残留インクを吸収して除去するインク吸収機構であることを特徴としている。
請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、インク吸収機構によってよってインク補給部の残留インクが吸引され除去されるので、請求項1又は請求項2と同様の作用を奏す。
請求項7に記載のインクジェット記録装置は、請求項6に記載の構成において、前記インク吸収機構は、液体が含浸した吸収体と、前記吸収体からの液体の乾燥を防止する乾燥防止手段を有していることを特徴としている。
請求項7に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項6と同様の作用を奏すが、インク吸収機構は液体が含浸した吸収体を有しているので、液体によってインク補給部が洗浄され、きれいに残留インクを除去することができる。また、乾燥防止手段を有しているので洗浄効果が持続する。
請求項8に記載のインクジェット記録装置は、請求項7に記載の構成において、前記乾燥防止手段が、前記インクジェット記録ヘッドの待機中に前記吸収体を覆う乾燥防止キャップであることを特徴としている。
請求項8に記載のインクジェット記録装置によれば、インクジェット記録ヘッドの待機中は、液体が含浸した吸収体が乾燥防止キャップによって覆われているので、液体の乾燥が防止される。
請求項9に記載のインクジェット記録装置は、請求項8に記載の構成において、前記乾燥防止キャップには、前記吸収体に液体を補充する液体補充手段が取付けられていることを特徴としている。
請求項9に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項8と同様の作用を奏すが、乾燥防止キャップには、吸収体に液体を補充する液体補充手段が取付けられているので、液体が含侵した吸収体の洗浄効果はより持続する。
請求項10に記載のインクジェット記録装置は、請求項9に記載の構成において、前記液体補充手段は、液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクの液体に浸された液体補充体とで、構成され、前記液体補充体が前記乾燥防止キャップ内に、はめ込まれていることを特徴としている。
請求項10に記載のインクジェット記録装置によれば、液体が含侵した吸収体に、液体補充体が液体を補充するので、請求項11と同様の作用を奏す。
請求項11に記載のインクジェット記録装置は、請求項6から請求項10に記載の構成において、前記インク吸収機構は、液体を含侵していない吸収体を有することを特徴としている。
請求項11に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項6から請求項10と同様の作用を奏すが、インク吸収機構は液体が含浸した吸収体で残留インクを除去した後、液体を含浸していない吸収体でインク補給部に残った液体を吸収することでインク補給部が、よりきれいに洗浄される。
請求項12に記載のインクジェット記録装置は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の構成において、前記記録ヘッドチップと前記インクタンクとで構成される前記インクジェット記録ヘッドがキャリッジに交換可能に搭載されていることを特徴としている。
請求項12に記載のインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドがキャリッジに交換可能に搭載されているので、例えば、インクジェット記録ヘッドが寿命となり印字品位が低下した場合、インクジェット記録ヘッドを容易に交換できるので好適である。
また、インクジェット記録ヘッドは、残留インクが除去手段によって除去されているので、インクジェット記録ヘッドの交換の際に手を残留インクで汚すことがない。

請求項13に記載のインクジェット記録装置は、請求項1から請求項12に記載の構成において、前記除去手段による残留インクの除去動作は、インク補給装置でインクを前記インク補給部から前記インクタンクに補給する毎に行うことを特徴としている。
請求項14に記載のインクジェット記録装置は、請求項1から請求項13に記載の構成において、前記除去手段による残留インクの除去動作は、インクジェット記録装置の電源ON時に行うことを特徴としている。
請求項13及び請求項14に記載のインクジェット記録装置によれば、残留インクの除去動作を適当なタイミングで自動的に行うので好適である。
請求項15に記載のインクジェット記録装置は、請求項1から請求項14に記載の構成において、前記除去手段による残留インクの除去動作は、マニュアル操作によって行われることを特徴とする。
請求項15に記載のインクジェット記録装置によれば、除去手段による残留インクの除去動作はオペレータの操作によって任意に行えるので、例えば、インクジェット記録ヘッドの交換前に除去動作を行えば、インクジェット記録ヘッドの交換の際に確実に手を汚すことがない。
請求項16に記載のインクジェット記録装置は、請求項13から請求項15に記載の構成において、前記除去手段が、前記インク補給装置の待機場所と同じ場所に設けられていることを特徴としている。
請求項16に記載のインクジェット記録装置によれば、除去手段がインク補給装置の待機場所と同じ場所に設けらているので、インクジェット記録装置の省スペース化が図れる。
請求項17に記載のインクジェット記録装置は、請求項13から請求項15に記載の構成において、前記除去手段が、前記インク補給装置の待機場所とは異なる場所に設けられていることを特徴としている。
請求項17に記載のインクジェット記録装置によれば、除去手段が、前記インク補給装置の待機場所とは異なる場所に設けられているので、設計の自由度が広い。
以上、説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドのインク補給部にインクが残留しないので、不具合を生じることがない
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態を図面に基づき説明する。
図1に示すようにインクジェット記録装置12は、記録媒体搬送部材16、ガイド部材18、メンテナンスステーション20、リフィールステーション22等を備えている。
記録媒体搬送部材16は記録媒体P(例えば用紙等)を副走査方向Sに搬送し、ガイド部材18は、記録媒体Pの搬送経路に対向して、且つ記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に沿って設けられている。
キャリッジ26は、ガイド部材18によって支持され、ガイド部材18にガイドされてM方向に移動する。このキャリッジ26には、記録ヘッドチップ28とこの記録ヘッドチップ28にインクを供給するサブインクタンク30とで構成されているインクジェット記録ヘッド32が複数(本実施形態では4つ)、着脱可能(交換可能)に搭載されている。
また、記録ヘッドチップ28のインク滴を吐出するノズル(図示せず)が形成されたノズル面10Aが下面(記録媒体Pの搬送経路に対向する面)となって突出するように、キャリッジ26に搭載されている。
ガイド部材18の下で且つ記録媒体Pの搬送経路に隣接した位置にはメンテナンスステーション20が配置されており、記録ヘッドチップ28のノズル面10Aに対して接離(本実施形態では上下動)して、キャッピングやインクの吸引等のメンテナンスを行う。
なお、図面において、上述したようにキャリッジ26の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示す。また、後述するように、インク補給ユニット48がインク補給位置と待機位置との間を移動する方向(図5参照)及び、除去ユニット200が除去位置と待機位置との間を移動する方向(図8参照)もS方向である。
インクジェット記録装置12は、記録媒体搬送部材16で記録媒体Pを搬送し、且つ、インクジェット記録ヘッド32を搭載したキャリッジ26を主走査方向Mに往復動作させながら、画像情報に応じてインク滴を吐出して、記録媒体P上に画像を記録する。
また、各インクジェット記録ヘッド32は、本実施形態では4つ備えているので、各サブインクタンク30毎に異なる色のインク(ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))を貯留し、各記録ヘッドチップ28毎に異なる色のインクを供給することできる。従って、各記録ヘッドチップ28毎に異なる色のインク滴を吐出できるので、記録媒体Pにフルカラー画像を記録することが可能となっている。
また、後述するように、図3に示すメインタンク装置50は各色毎に対応した四つのメインタンク52を有しており、各メインタンク52から各サブインクタンク30にインクを補給する。
図2に示すようにインクジェット記録ヘッド32はノズル面10Aに形成されているノズル(図示せず)からインク滴を吐出する記録ヘッドチップ28と、この記録ヘッドチップ28の上部に設けられ記録ヘッドチップ28にインクを供給するサブインクタンク30とで構成されている。
尚、記録ヘッドチップ28のインク吐出方式は、発熱抵抗素子(図示せず)を埋め込み、その発熱によりインクを沸騰させ、その時発生する気泡の圧力によりインクを吐出させるサーマルインクジェット記録方式である。
サブインクタンク30には、サブインクタンク30内のインク量を検出する光学式のインク量センサ40が取付けられている。また、上部には、サブインクタンク30の内部と外部とで空気を流通させる大気連通孔38Aが形成されている大気連通部38が設けられている。そして、この大気連通孔38Aを通って空気が出入りすることで、サブインクタンク30内の負圧が一定に保たれるようになっている。
更にサブインクタンク30の中央部分には、インク補給部150が備えられている。インク補給部150には気体吸引口34とインク補給口36とが上下に並んで設けられ、気体吸引口34とインク補給口36との間には位置決め穴80が設けられている。
図1に示すように、リフィールステーション22には、4つの各インクジェット記録ヘッド32それぞれに対応して設けられた4つのインク補給ユニット48と、一つの除去ユニット200とが設けられている。
図7に示すように、除去ユニット200には、サブインクタンク30のインク補給部150のインク補給口36に対応した除去キャップ206と、インク補給部150の位置決め穴80と係合する先細形状の位置決めピン204と、が設けられている。
除去キャップ206は、弾性体、例えばゴム部材からなり、一端側はラッパ状に拡径した密着部206Aとなっている。尚、この密着部206Aの開口径はインク補給部150のインク補給口36の開口径より大きい(図9参照)。また、他端側は除去管202と繋がり、除去管202は除去チューブ208と接続されている。そして、除去チューブ208はポンプユニット131のローラーポンプ130に巻きかけられ図示しない排インクタンクに繋がっている。
尚、図4に示すように、このポンプユニット131には五つのローラーポンプ130を有しており、後述する四つの各インク補給ユニット48の排気ポート74に接続された排気チューブ128は、残りの四つローラーポンプ130に巻きかけられ図示しない排インクタンクに繋がっている。
図3、図7に示すように、それぞれのローラーポンプ130は、ポンプ軸266と一体で回転する回転板270と、この回転板270の外周近傍に配置された1つ又は複数(本実施形態では対角上に2つ)のローラー272とを有している。これに対し除去チューブ208、排気チューブ128は、部分的に回転板270の周囲を取り巻くように配置されており、ローラー272が除去チューブ208、排気チューブ128を局所的に押しつぶしている。
従って、回転板270が時計回り方向(矢印K方向)に回転すると、ローラー172が除去チューブ208、排気チューブ128をしごくようにして移動し、除去チューブ208、排気チューブ128内の流体(本実施形態では空気)を、除去チューブ208、排気チューブ128の他端から排インクタンクに排出する。
また、図8に示すように、除去ユニット200は図示しない移動機構によって、インク補給部150のインク補給口36を覆うように除去キャップ206がインク補給部150の正面部150Aに密着する除去位置(図8(B)参照)と、密着していない待機位置(図8(A)参照)とに前後(S方向)に移動する。
そして、除去位置(図8(B)参照)で、ローラーポンプ130(図7参照)を駆動すると、サブインクタンク30のインク補給部150の後述する残留インクX(図9参照)が、除去キャップ206から吸引されて除去され、排インクタンクに回収される。
尚、除去ユニット200によってインク補給部150の残留インクXが除去可能な位置をインクジェット記録ヘッド32の除去ポジションとする。
図3に示すように、インク補給ユニット48は、サブインクタンク30の大気連通孔38Aに対応した位置に、例えばゴム材等の弾性体からなる連通孔キャップ180が上部に取付けられている。また、インク補給部150の気体吸引口34及びインク補給口36に対応した排気ポート74及び補給ポート76が備えられている。また、位置決め穴80に対応した先細形状の位置決めピン78が備えられている。
排気ポート74には排気チューブ128が接続し、この排気チューブ128は前述したようにポンプユニット131のローラーポンプ130に巻きかけられ排インクタンクに繋がっている。
また、補給ポート76にはインクチューブ124が接続し、このインクチューブ124は、メインタンク装置50の各色に対応したインクがあらかじめ貯留されているメインタンク52の接続部54に接続している。
図4、5に示すように各インク補給ユニット48は、図示しない移動装置によって、それぞれ個別に、サブインクタンク30にインクを補給するインク補給位置(図5(B)参照)とインクを補給しない待機位置(図5(A)参照)とに前後(S方向)に移動する。
そして、図5(B)に示すように、インク補給位置では、連通孔キャップ180がサブインクタンク30の大気連通孔38Aに当たり大気連通孔38Aを封止する。また、位置決めピン78が前述したインク補給部150の位置決め穴80に係合し、排気ポート74は気体吸引口34に、補給ポート76はインク補給口36に、それぞれ連結する。
そして、インク補給位置で、ローラーポンプ130(図3参照)を駆動すると、サブインクタンク30内の空気が気体吸引口34から吸引されサブインクタンク30内が減圧し、インク補給口36からインクが補給される。
尚、インク補給ユニット48によってサブインクタンク30にインクが補給可能な位置をインクジェット記録ヘッド32のインク補給ポジションとする。
さて、ここでインク補給ユニット48の補給ポート76及びサブインクタンク30のインク補給部150のインク補給口36の構造について下記に詳しく述べていく。
図6に示すように、それぞれのインク補給ユニット48に設けられた補給ポート76は、インク補給用パイプ92が配設されている。インク補給用パイプ92は、全体として略円筒状に形成されたパイプ本体94を有している。パイプ本体94の先端には、サブインクタンク30へ補給するインクを流出させるための連通穴96が形成されている。また、パイプ本体94の先端部近傍は、先端に向かって次第に径が小さくなる先細り形状となっている。
パイプ本体94内には、その長手方向に移動可能に弁体98が収容され、さらに後端側には、Oリング100を介して、ブラケット102が圧入されている。
弁体98は、弾性部材によって構成された環状のパッキン104と、このパッキン104を保持すると共に、パイプ本体94内をスライド可能とされたパッキンホルダー106、及び、パッキンホルダー106とブラケット102との間に配設され、パッキンホルダー106とパッキン104を連通穴96に向かって付勢する圧縮コイルスプリング108とで構成されている。
尚、通常は、圧縮コイルスプリング108によってパッキンホルダー106及びパッキン104が連通穴96に向かって付勢され、パッキン104が連通穴96の周囲に圧着されて連通穴96が閉塞されているが、図6(C)及び(D)に示すように、圧縮コイルスプリング108の付勢力に抗してパッキンホルダー106及びパッキン104がスライドしパッキン104が連通穴96の周囲から離間すると、インクが流通可能となる。
パッキンホルダー106からはバルブ当接部110が突設されている。バルブ当接部110はパッキン104内を貫通し、その先端が連通穴96から外部に露出しており、後述するバルブ突起部122に押されるようになっている。
ブラケット102の後端には、ガスケットカバー112を介して、インクチューブ124の一端が接続されている。前述したようにインクチューブ124の他端は、メインタンク52の接続部54に接続されている(図3参照)。尚、後述するように、補給ポート76がサブインクタンク30のインク補給口36に接続されると、メインタンク52からサブインクタンク30へのインクの流路が形成される。
一方、サブインクタンク30のインク補給部150のインク補給口36内部の開口部44には、その内部にガスケット114が配置され、ガスケットカバー112によって脱落しないように所定位置に保持されている。また、ガスケット114は開口部44の内面に圧着しており、隙間からのインクや空気の流出を阻止している。また、ガスケット114には、内側に向かって環状に突出するリップ部114Bが形成されており、図6(C)及び(D)に示すように、挿入されたパイプ本体94に外側から全周にわたって接触して、これらの間からのインクや空気の流動を阻止している。ガスケットカバー112とガスケット114との間には、環状の押さえリング116が配設されており、パイプ本体94が抜き差しされたときの、この抜き差し方向へのリップ部114Bの変形を一定範囲に制限している。これにより、パイプ本体94を開口部44内で移動(抜き差し)するときに、リップ部114Bが不用意に追従して抜き差しの抵抗となったり、リップ部114Bへのパイプ本体94外周への密着性が低下したりしないようになる。
インク補給口36内には、ガスケット114よりもさらに奥側に、バルブ118が配置されている。バルブ118は、通常は圧縮コイルスプリング120によって付勢され、ガスケット114に形成された環状の突起部114Cに圧着されてインクの流路を閉鎖しているが、図6(C)及び(D)に示すように、圧縮コイルスプリング120の付勢力に抗してスライドし、突起部114Cから離間すると、インクの流路が形成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数は、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定されている。
バルブ118からは、パッキンホルダー106のバルブ当接部110に対向するように、バルブ突起部122が突設されている。パイプ本体94をインク補給口36内に挿入すると、図6(B)に示すように、バルブ当接部110の先端とバルブ突起部122の先端とが接触し、互いに押圧しあう。この押圧力で、弁体98及びバルブ118がスライドし、インクの流路が構成される。なお、本実施形態では、圧縮コイルスプリング120のばね定数を、圧縮コイルスプリング108のばね定数よりも大きく設定しており、まず最初にパイプ本体94内でインクの流路が形成され、ついでインク補給口36内でインクの流路が形成されるようにしている。これにより、インク補給ユニット48とサブインクタンク30とが連結される。
また、バルブ当接部110及びバルブ突起部122の位置及び形状は、パイプ本体94がインク補給口36に挿入されて、少なくともパイプ本体94の外周部にリップ部114Bが密着した後に、インクの流路が構成されるように、所定の位置及び形状となっている。
尚、排気ポート74及び気体吸引口42も同様の構成をしている。
次に、第1実施形態のインクジェット記録装置12の作用を説明する。
画像情報に応じて記録ヘッドチップ28からインク滴を吐出しながら、キャリッジ26が主走査方向Mに、記録媒体Pが副走査方向Sに、それぞれ移動することで、記録媒体P上に画像が記録される。インク滴はサブインクタンク30から記録ヘッドチップ28に供給されるインクによって形成されるため、画像記録に伴ってサブインクタンク30内のインクは減少する。そして、サブインクタンク30内のインクが所定量まで減少するとインク量センサ40が検知し、後述する補給方法でメインタンク52からサブインクタンク30にインクを補給する。
また、インクジェット記録ヘッド32を交換する場合、例えば、発熱抵抗体の腐食等で寿命となった場合、例えば、インクジェット記録装置12の図示しない操作パネルに、インクジェット記録ヘッド32を交換する必要があることを表示する。そして、図1に示すようにインクジェット記録ヘッド32を取り外し、新品と交換する。
さて以下に、サブインクタンク30へのインクの補給方法について説明する。
先ず、あるサブインクタンク30内のインクが所定量まで減少したことをインク量センサ40が検出し、その情報を図示しない制御回路に送ると、制御回路は、キャリッジ26をインク補給ポジションへと移動させる。
つぎに、図4及び図5に示すように、制御回路は、所定量までインクが減少したサブインクタンク30に対応したインク補給ユニット48を図示しない移動機構によって待機位置(図5(A))からインク補給位置(図5(B))へと前進させる。
インク補給ユニット48のサブインクタンク30への接近により、位置決めピン78は位置決め穴80への挿入を開始する。位置決めピン78の先端は先細り形状であるので、位置決めピン78が位置決め穴80内へと挿入されるとき、位置決めピン78の中心と位置決め穴80の中心とがずれていても、位置決めピン78は位置決め穴80に入る。そして、更に、インク補給ユニット48を前進させていくと、位置決めピン78は位置決め穴80に係合していく。
ここで、図6(A)に示すように、パイプ本体94内においてパッキン104が連通穴96を封止しており、パイプ本体94内は密閉されている。同様に、インク補給口44内においても、バルブ118がガスケット114の突起部114Cに密着しており、大気との連通が阻止されている。
更に、インク補給ユニット48を前進させていくと、図6(B)、(C)に示すように、パイプ本体94の先端がインク補給口36内の開口部44に入り(パイプ挿入工程の開始)、バルブ当接部110とバルブ突起部122とが接触する。ここで、さらにパイプ本体94が挿入されると、バルブ当接部110とバルブ突起部122とが互いに押圧しあう。パイプ本体94内の圧縮コイルスプリング108は、インク補給口36内の圧縮コイルスプリング120に対してばね定数が小さく設定されているので、まず、圧縮コイルスプリング108が縮みつつ、パイプ本体94のみが前進し(弁体98は静止している)、弁体98が連通穴96を開放する。このとき、パイプ本体94の外周部にリップ部114Bが密着し、これらの間がシールされている。
さらにパイプ本体94がインク補給口36内に挿入されると、図6(C)に示すように、パイプ本体94の先端部がバルブ118に接触するので、圧縮コイルスプリング120がバルブ118を介してパイプ本体94に押されて縮み始める(弁体98とパイプ本体94とは相対的に略一定の位置を保ちつつ、一体的にインク補給口36内に進入する)。これにより、バルブ118がガスケット114の突起部114Cから離間し、これらの間が開放され始める。
そして図6(D)に示すように、パイプ本体94が最も奥まで進入した状態で、インク補給ユニット48はインク補給位置となり、補給ポート76とサブインクタンク30のインク補給口44との接続が完了して連結され、メインタンク52からサブインクタンク30へのインクの流路が形成構成される。
尚、これと同時に、排気ポート74と気体吸引口34との接続も完了する。
また、インク補給ユニット48上部の連通孔キャップ180によって、大気連通孔38Aが封止されている。(図5(B)参照)
次に、この連結された状態でローラーポンプ130(図3参照)を駆動すると、サブインクタンク30内の空気が気体吸引口34からインク補給ユニット48の排気ポート74へと排出される。このとき、サブインクタンク30の大気連通孔38Aは連通孔キャップ180によって封止されているので、大気連通孔38Aからサブインクタンク30に空気(外気)が入ることはない。
このようにサブインクタンク30内の空気が排出されるに伴い、サブインクタンク30内が負圧となり、図6(D)の矢印Fに示すようにメインタンク装置50のメインタンク52内のインクが、補給ポート76からサブインクタンク30内にメインタンク装置50のメインタンク52(図3参照)のインクが補給されていく。
そして、サブインクタンク30に所定量のインクの補給が完了した後、ローラーポンプ130の駆動を止め、図示しない移動機構によってインク補給ユニット48を後退させてサブインクタンク30から離間し、待機位置(図6(A)参照)へと戻る。尚、待機位置へと戻る過程は、上述した連結過程の逆となる。
このようにして、所望のサブインクタンク30へのインクの補給が完了する。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、複数のサブインクタンク30のうち、インクの補給が必要とされる特定のサブインクタンク30に対応するインク補給ユニット48を選択的に補給位置へと移動させて、各サブインクタンク30へインクを供給できる。
さて、このようなインク補給動作を行うと、補給ポート76の抜き差しによって、インク補給口36及びその周辺部に残留インクXが残る。そして、インク補給動作を繰り返すと残留インクXが、図9に示すように徐々に溜まっていき、溜まった残留インクXが垂れ、下記のような不具合を生じる。
(1)記録ヘッドチップ28のノズル面10Aに付着するとインク滴の吐出に影響を与え印字品位を低下させる。
(2)コネクタ等の電気接点部分に付着すると電気接続の不良が発生する。
(3)インク量センサ40に付着すると誤動作を起こす。
(4)記録媒体Pに付着し記録紙を汚す。
(5)記録媒体Pの搬送経路に付着すると、記録媒体Pの搬送時に記録媒体Pを汚す。
(6)インクジェット記録ヘッド32の交換時に手を汚す。
従って、図1に示すように本実施形態のインクジェット記録装置12は、除去ユニット200を備え、この除去ユニット200で残留インクXを除去することで、上述した不具合を防止している。
具体的には、残留インクXの除去動作は次のように行われる。
まず、キャリッジ26によってインクジェット記録ヘッド32を除去ポジションに移動させる。
次に、図8に示すように、除去ユニット200を図示しない移動機構によって待機位置(図8(A))から除去位置(図8(B))へと前進させる。
除去ユニット200のサブインクタンク30への接近により、位置決めピン204は位置決め穴80係合する。
また、図9に示すようにインク補給口36を覆うように除去キャップ206の密着部206Aがインク補給部150の正面部150Aに密着する。
この状態で、ローラーポンプ130(図7参照)を駆動すると、除去キャップ206とインク補給部150のインク補給口(とその近傍の正面部150A)とで形成される空間が負圧となり、残留インクXが除去キャップ206に吸引され除去される。吸引された残留インクXは図示しない排インクタンクに回収される。
残留インクXを除去後、除去ユニット200を待機位置(図8(A)参照)へと離間し、除去動作が完了する
尚、本実施形態のように、複数のインク色を用いるインクジェット記録装置12の場合、混色を防ぐ為、除去キャップ206も各色毎に備えるほうが望ましい。しかし、除去キャップ206の密着部206Aがインク補給部150の正面部150Aに接触するのみであり、しかも、残留インクXを吸引して除去してしまうので、本実施形態のように一つの除去キャップ206で全色、吸引し除去しても問題はない。
また、残留インクXは放置すると徐々に乾燥していくので、残留インクXの除去動作は、インク補給動作の終了直後に実施することが最も効果的である。
或いは、インクジェット記録装置12の電源をONにしたときにインクジェット記録ヘッド32のメンテナンスを行うが、この時に除去動作を実施してもよい。
また、オペレータが必要に応じて任意に残留インクXの除去作業を行っても良い。例えば、インクジェット記録ヘッド32を交換する直前に残留インクXの除去動作を行うことで、インクジェット記録ヘッド32のインク補給部150の残留インクXが確実に除去され、交換時にオペレータの手を汚すことがない。
また、除去ユニット200は、インク補給ユニット48が設けられてあるリフィールステーション22に設けられているが、別の場所に設けても良い。
次に、本発明に係るインクジェット記録装置の第2実施形態について図面に基づいて説明する。尚、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、インクジェット記録装置13のリフィールステーション23には、4つの各インクジェット記録ヘッド32にそれぞれ対応して設けられた4つのインク補給ユニット48と、第1除去ユニット302及び第2除去ユニット304と、が設けられている。
図11に示すように、第2除去ユニット304には、サブインクタンク30のインク補給部150のインク補給口36に対応し、残留インクXを吸収する回収部材308が設けられている。この回収部材308は、インクを吸収しインクによって変質しないものであれば特に限定されない。また、後述するように、インク補給口36に係合しやすいように、形状が変形しにくい材質、例えば、サンファイン(登録商標)が適している。
また、インク補給部150の位置決め穴80と係合する先細形状の位置決めピン310が設けられている。
図12に示すように、回収部材308の先端部の形状はインク補給部150のインク補給口36に嵌るように、凸部308Aがあり、また、バルブ突起部122に嵌るように、凸部308Aの中央部分に凹部308Bがある。
また、第2除去ユニット304は図示しない移動機構によって、インク補給口36に回収部材308が係合する除去位置(図11(B)参照)と、係合しない位置である待機位置(図11(A)参照)とに前後(S方向)に移動する。
尚、第1除去ユニット302も同様の構成をしている。但し、第2除去ユニット304の回収部材308は、後述するように洗浄液Eが含侵している。
また、第1除去ユニット302によってインク補給部150の残留インクX及び後述する洗浄液Eが除去可能な位置をインクジェット記録ヘッド32の第1除去ポジションとし、第2除去ユニット304によってインク補給部150の残留インクXが除去可能な位置をインクジェット記録ヘッド32の第2除去ポジションとする。
図10に示すように、キャップユニット400はシャフト402によって支持され、シャフト402はインクジェット記録装置12の筐体24に片持ちで固定されている。
図13(A)に示すように、シャフト402の固定端と反対側の端部には溝が切られており、この溝にEリング406が嵌められている。このため、キャップユニット400はシャフト402から抜ける落ちることはない。また、シャフト402にはコイルスプリング404が通されており、キャップユニット400をEリング406に付勢している。尚、このキャップユニット400がEリング406に付勢されている位置は、第2除去ユニット304に対向した位置となっている。
図14に示すように、キャップユニット400は、第2除去ユニット304の回収部材308に対応するキャップ部412と、位置決めピン310と係合する位置決め穴418とが設けられ、また、内部には洗浄液Eで満たされた洗浄液タンク410が設けられている。洗浄液Eは、水、インクの溶媒等を使用する。
キャップ部412には、第2除去ユニット304の正面部304Aに密着し、第2除去ユニット304の回収部材308を包み込む乾燥防止キャップ420が嵌め込まれいる。また、この乾燥防止キャップ420には、連通筒414が取付けられ、連通筒414は洗浄液タンク410に繋がっている。
乾燥防止キャップ420の内側には、例えば多孔質体、例えばサンファイン(登録商標)からなる洗浄液補充体416を有している。洗浄液補充体416の形状は、回収部材308の凸部308A、凹部308Bと嵌るように、凹部416A、凸部416Bが形成されている。
また、洗浄液補充体416は連通筒414内を通って、洗浄液タンク410内の洗浄液Eに浸されている。従って、洗浄液補充体416は洗浄液タンク410の洗浄液Eが常時染み込んでいる。つまり、洗浄液Eが含侵している。
また、第2除去ユニット304は、通常は図示しない移動機構によって、乾燥防止キャップ420の先端がキャップユニット340の正面340Aに密着し、回収部材308が乾燥防止キャップ420に包まれている。更に、洗浄液補充体416と回収部材308とが接触した状態となっている。前述したように洗浄液補充体416は洗浄液タンク410の洗浄液Eが染み込んでいるので、接触する回収部材308に洗浄液Eが補充される。
従って、乾燥防止キャップ420によって回収部材308の洗浄液Eの乾燥が防止されると共に、回収部材308に洗浄液Eが補充される。
次に、第2実施形態のインクジェット記録装置13の作用を説明する。
第1実施形態と同様にサブインクタンク30にインクが補給されると、図12に示すように、インク補給部150に残留インクXが残る。この残留インクXの除去動作は次のように行われる。
図13(A)に示すように、第2除去ユニット304を図示しない移動機構によって、キャップ部412から離間する。次に、図13(B)に示すようにインクジェット記録ヘッド32がキャリッジ26によって移動し、キャップユニット400にあたる。更に、図13(C)に示すようにインクジェット記録ヘッド32がキャリッジ26によって、第2除去ポジションに移動するとキャップユニット400はキャリッジ26に押され移動する。
図11、図12に示すように、図示しない駆動機構によって第2除去ユニット304を前進させて回収部材308をインク補給部150のインク補給口36に係合させ、残留インクXを回収部材で吸収し除去する。尚、第2除去ユニット304の回収部材308には、洗浄液Eが含侵しているので効果的に残留インクXを除去できる。
そして、残留インクXを除去後、第2除去ユニット304を離間する。尚、インク補給口36は洗浄液Eによって若干ぬれている状態である。
次に、インクジェット記録ヘッド32はキャリッジによって、第1除去ポジションに移動する。第2除去ユニット304と同様に図11に示すように、第1除去ユニット302を前進させて回収部材308をインク補給部150のインク補給口36に係合させる。第1除去ユニット302の回収部材308は洗浄液Eが含侵していないので乾燥している。従って、洗浄液Eによって若干ぬれているインク補給口36の洗浄液Eを吸収する。そして、第1除去ユニット302を離間し除去動作が完了する。
尚、図13に示すように、インクジェット記録ヘッド32がキャリッジ26によって第2除去ポジションから外れると、キャップユニット400はコイルスプリング404に付勢され第2除去ユニット304の対向面に戻る。
そして、図14に示すように、第2除去ユニット304を前進させてキャップユニット400のキャップ部412に係合させ、回収部材308を乾燥防止すると共に洗浄液Eを補充する。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、除去キャップ202及び回収部材308は、インク補給部150のインク補給口36とその近傍のみの残留インクXを除去する構成であった。しかし、インク補給部150の気体吸引口34も気体の吸引と同時に若干インクも吸引される。このため気体吸引口34にも若干であるが、残留インクXが残る。
従って、気体吸引口34とその近傍の残留インクXを除去する構成、例えば、気体吸引口34に対応する除去キャップ又は回収部材をもう一つ有する構成としても良い。
また、上記実施の形態では、記録ヘッドチップ28のインク吐出方式は、発熱抵抗素子を利用するサーマルインクジェット記録方式であったが、これに限定されない。
例えば、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する圧電素子を利用する方式であっても良いし、静電力や磁力を利用する方式であっても良い。或いは、その他の方式であっても良い。
なお、本発明のインクジェット記録装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、記録装置がインク滴を吐出する対象物であれば広く含まれる。また、インク滴が記録媒体上に付着されることで得られる記録媒体上のドットのパターンが、本発明のインクジェット記録装置で得られる「画像」あるいは「記録画像」に広く含まれる。したがって、本発明のインクジェット記録装置は、記録用紙上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されない。また、記録媒体には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば、配線パターン等が形成される基板などが含まれる。また、「画像」には、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、上記したような配線パターンや3次元物体、有機薄膜などが含まれる。吐出する液体も着色インクに限定されるわけではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う電気実装用のバンプの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴噴射装置一般に対して、本発明のインクジェット記録装置を適用することが可能である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の要部を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドを示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドと、リフィールステーションのインク補給ユニット及びローラーポンプと、メインタンク装置と、を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置において、任意のインク補給ユニットが対応するインクジェット記録ヘッドへと前進した状態を示す図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインク補給ユニットの待機位置を示し、(B)は補給位置を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインク補給ユニットの補給ポートとインク補給部の補給口とが連結する過程を(A)から(D)へと順番に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置のリフィールステーションの除去ユニット及びローラーポンプとインクジェット記録ヘッドを示す図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の除去ユニットの待機位置を示し、(B)は除去位置を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の除去ユニットがインク補給部に密着し、残留インクXを吸引している状態を模式的に表す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の要部を示す図である。 (A)は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の第1及び第2除去ユニットの待機位置を示し、(B)は除去位置を示す図である。 (A)は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の除去ユニットの待機位置での拡大図であり、(B)は除去位置での拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置のインクジェット記録ヘッドとキャップユニットの動きを説明する模式図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の待機中に第2除去ユニットの回収部材がキャップユニットに格納された状態を示す拡大断面である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置
13 インクジェット記録装置
26 キャリッジ
28 記録ヘッドチップ
30 サブインクタンク(インクタンク)
32 インクジェット記録ヘッド
48 インク補給ユニット(インク補給装置)
34 気体吸引口
36 インク補給口
131 ポンプユニット(負圧発生手段の駆動機構、減圧手段の駆動機構)
150 インク補給部
200 除去ユニット(吸引手段)
206 除去キャップ(キャップ)
302 第1除去ユニット(残留インク吸収機構)
304 第2除去ユニット(残留インク吸収機構)
308 回収部材(吸収体)
410 洗浄液タンク(液体タンク)
416 洗浄液補充体(液体補充体)
420 乾燥防止キャップ
E 洗浄液(液体)
X 残留インク

Claims (17)

  1. ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドチップと、前記記録ヘッドチップにインクを供給するインクタンクと、
    を備えるインクジェット記録ヘッドを使用するインクジェット記録装置において、
    前記インクタンクのインク補給部の残留インクを除去する除去手段を有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク補給部には、インク補給口と気体吸引口とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記除去手段が、前記インク補給部の残留インクを吸引して除去する吸引手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吸引手段は、前記インク補給口に密着するキャップと、前記キャップに接続され、該キャップと前記インク補給口との間に負圧を発生させる負圧発生手段と、で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記負圧発生手段の駆動機構は、インク補給時に前記気体吸引口に接続され前記インクタンク内を減圧する減圧手段の駆動機構と同一であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記除去手段が、残留インクを吸収して除去するインク吸収機構であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インク吸収機構は、液体が含浸した吸収体と、前記吸収体からの液体の乾燥を防止する乾燥防止手段と、を有していることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記乾燥防止手段が、前記インクジェット記録ヘッドの待機中に前記吸収体を覆う乾燥防止キャップであることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記乾燥防止キャップには、前記吸収体に液体を補充する液体補充手段が取付けられていることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記液体補充手段は、液体を貯留する液体タンクと、前記液体タンクの液体に浸された液体補充体とで、構成され、
    前記液体補充体が前記乾燥防止キャップ内に、はめ込まれていることを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記インク吸収機構は、液体を含侵していない吸収体を有することを特徴とする請求項6から請求項10に記載のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記記録ヘッドチップと前記インクタンクとで構成される前記インクジェット記録ヘッドが、キャリッジに交換可能に搭載されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記除去手段による残留インクの除去動作は、インク補給装置でインクを前記インク補給部から前記インクタンクに補給する毎に行うことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記除去手段による残留インクの除去動作は、インクジェット記録装置の電源ON時に行うことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記除去手段による残留インクの除去動作は、マニュアル操作によって行われることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記除去手段が、前記インク補給装置の待機場所と同じ場所に設けられていることを特徴とする請求項13から請求項15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記除去手段が、前記インク補給装置の待機場所とは異なる場所に設けられていることを特徴とする請求項13から請求項15に記載のインクジェット記録装置。
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