JP3655108B2 - インクジェットプリントヘッドのリサイクリングインク溶剤システム、インクジェット印刷メカニズム及びインクジェットプリントヘッドのクリーニング方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドのリサイクリングインク溶剤システム、インクジェット印刷メカニズム及びインクジェットプリントヘッドのクリーニング方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、インクジェット印刷メカニズムに関し、より詳細には、インクジェットプリントヘッドをクリーニングするためのワイパーシステムと共に用いられる、インクジェット用インク溶剤を濾過し且つリサイクルするリサイクルインク溶剤システムに関する。
【0002】
【技術背景】
インクジェット印刷メカニズムは、しばしば“ペン”と呼ばれるカートリッジを使用し、これは、本明細書では一般に“インク”に該当する液体着色剤の液滴をページ上に射出するものである。各ペンは、インク液滴がそれを通して発射される極小ノズルで形成されたプリントヘッドを備えている。画像を印刷するには、該プリントヘッドをページを横切って前後に進ませ、その移動につれて所望のパターンにインク液滴を射出する。プリントヘッド内の特定のインク射出メカニズムは、ピエゾ電気又は熱方式のプリントヘッド技術を用いた様式のような、熟練した当業者に周知の、様々な各種様式を採用してよい。例えば、初期の2つの熱式インク射出メカニズムを、米国特許第5,278,584及び第4,683,481に示す。熱式システムでは、インクチャンネルと蒸発チャンバーを包含している障壁層が、ノズルオリフィス板と基盤層の間に配置される。この基盤層は、典型的には、直線的に配列された、抵抗体のような、ヒータ素子群を備えており、これが付勢されて蒸発チャンバー内部でインクを加熱する。加熱されると、付勢された抵抗体に結合したノズルからインク滴が射出される。プリントヘッドがページを横切って移動する際に抵抗体群を選択的に付勢することにより、インクを印刷媒体上に射出して所望の画像(例えば、画、チャート又は文書)を形成する。
【0003】
プリントヘッドをクリーニングし且つ保護するために、メンテナンス目的でプリントヘッドをステーション上で移動できるよう、典型的には“サービスステーション”機構がプリンタ架台に支持されている。保管している間、もしくは印刷していない期間中、該サービスステーションは、通常、プリントヘッドノズルを汚れ及び乾燥から実質的に密閉するキャップ(capping)システムを装備している。キャップは、プリントヘッド上を真空に引くポンプ(pumping)ユニットに接続する等して、始動を容易化できるように設計したものもある。動作中は、プリントヘッドのクロッグ(clogs)は、“吐出操作(spitting)”として知られている工程において各々のノズルを通して多数のインク滴を発射させて定期的にクリーニングし、廃棄インクは、サービスステーションの“吐出つぼ(spitton)”容器部分に回収する。吐出、脱キャップ後に、又は印刷中時々、ほとんどのサービスステーションは、インク残査、並びにプリントヘッドに堆積した何らかの紙埃又はその他の屑を除去するべくプリントヘッドの表面を拭き取るエラストマー製ワイパーを備えている。拭き取り操作は、通常、プリントヘッドとワイパーの相対運動によって、例えば、ワイパーに対してプリントヘッドを移動するか、プリントヘッドに対してワイパーを移動するか、又はプリントヘッドとワイパーの両方を移動させて行う。
【0004】
プリント画像の鮮明度とコントラストを改善するため、最近の研究は、インク自体を改善することに集中してきた。比較的黒ずんだブラックと比較的鮮明なカラーを使って、より速く、より耐水性のある印刷を実現するため、顔料をベースとしたインクが開発された。これらの顔料ベースのインクは、初期の頃の染料ベースのインクより高い固体含量を有しており、結果的に、その新規インクではより高い光学濃度が得られる。両タイプのインクとも急速に乾燥し、このため、インクジェット印刷メカニズムによって、簡単に入手でき且つ経済的な普通紙上にのみならず、最近開発された特殊コート紙、透明物、織物及びその他の媒体上にも、高品質の画像を形成させることができる。
【0005】
インクジェット工業が新しいプリントヘッドの意匠を研究する時、同工業において“オフアクシス(off−axis)”プリンタとして知られているプリンタに永久的もしくは半永久的プリントヘッドを使う方向に向う傾向がある。オフアクシスシステムでは、プリントヘッドは、プリントゾーン全域にわたって小型のインク供給体だけを搬送し、この供給体は、プリンタ内部の遠隔固定位置に置かれた“オフアクシス”固定容器からインクを送達する配管を通して補充されることになる。これらの永久又は半永久プリントヘッドは、小型のインク供給体のみを運ぶ故、それらは、以前のものより物理的に細幅でよく、交換可能型カートリッジであってよい。プリントヘッドが細幅であればある程、印刷メカニズムもより細幅となり、より小さい“フットプリント(footprint)”を有し、そのため、使用中、その印刷メカニズムを収納するのにそれ程広い机上空間を要しない。比較的細幅のプリントヘッドは、通常、比較的小型で且つ軽量であり、そのため、より小さいカートリッジ類、ベアリング類、及び駆動モータ類が使え、使用者にとってより経済的な印刷ユニットとなる。
【0006】
これらのオフアクシス印刷システムに関連した利点は色々あるが、プリントヘッドの永久性又は半永久性のため、サービスに際し、特にプリントヘッドからインク残査を拭き取る時は、特別の配慮が必要となり、プリントヘッドの寿命を縮める虞れのある、感知し得るほどのどんな損傷も付けずに実施されなければならない。この目的を達成するため、インク溶剤の使用が提案された。この提案されたシステムでは、インク溶剤、ポリエチレングリコール(“PEG”)化合物は、容器と密接したプラスチック又は発泡体ブロックのような多孔性媒体に格納され、この多孔性ブロックは、エラストマー製ワイパーがアプリケーターに接触できるようにそのアプリケーター部分が露出されている。このエラストマー製ワイパーがアプリケーターを横切って移動してPEGを集め、これが次にはプリントヘッド全域で拭い取られて堆積したインク残査を溶かし且つPEGの非固着性コーティングをプリントヘッド面の上に堆積させて、それ以後のインク残査の集積を減速させる。その後、ワイパーは、固定プラスチック製かき板(scraper)を横切って移動して、次の拭き取り工程を始める以前にワイパーから溶解インク残査と汚れたPEGを除去する。PEGの流体はまた、潤滑剤としても作用し、そのため、ワイパーの摩擦作用によってプリントヘッドが不必要に損傷されることはない。残念ながら、この提案されたシステムは、この拭き取りルチーンを達成するのに多数の部品を使っているが、多部品を使えば、多重のツール(tooling)コスト、発注、在庫管理及び組立が必要となる。さらに、プリンタの寿命中、最適のプリントヘッド機能を維持するためにPEGインク溶剤を補充しなければならないこともあり得る。
【0007】
【発明の概要】
本発明の一態様により、リサイクリングインク溶剤システムは、インクジェット印刷メカニズムにおけるインクジェット用プリントヘッドをクリーニングする手段が設けられる。該システムは、ワイパーと、プリントヘッドからインク残査を洗浄する拭き取り(wiping)位置、ワイパーからインク残査をかき取るためのかき取り(scraping)位置、及び適用(application)位置の間で移動できるようワイパーを支持するプラットフォームとを包含する。該システムはまた、ワイパーをかき取り位置に移動させた時に、本体とかき取り部分がワイパーからインク残査をかき取ることができるよう配置されているインク溶剤リサイクリング部材も包含する。リサイクリング部材の本体そのものは、インク溶剤を含浸させた多孔性材料から構成される。リサイクリング部材の本体はまた、ワイパーを適用位置に移動させた時に、ワイパーにインク溶剤を適用できるよう配置される適用位置も定める。
【0008】
本発明の一態様により、インク溶剤リサイクリング部材には、インクジェット印刷メカニズムにおけるインクジェット用プリントヘッドからインク残査をクリーニングするワイパーによって使用されるインク溶剤をリサイクルする手段が設けられる。該リサイクリング部材は、ワイパーをかき取り位置に移動させた時に、かき取り部分を定める本体が、ワイパーからインク残査をかき取ることができるよう配置されている。その本体は、インク溶剤を含浸させた多孔性材料から構成される。ワイパーを適用位置に移動させた時に、ワイパーにインク溶剤を適用できるよう配置される適用位置も定める。
【0009】
本発明のさらに別の態様に従い、インクジェット印刷メカニズムにおけるインクジェット用プリントヘッドをクリーニングする方法が講じられ、それには、ワイパーにインク溶剤を適用し、プリントヘッドからインク残査を拭き取り且つ適用したインク溶剤中の前記インク残査部分を溶解するステップが含まれる。かき取りステップでは、インク残査と、インク残査が溶解している残留インク溶剤が、ワイパーから多孔性材料のリサイクリング部材のかき板部分上にかき落とされる。リサイクリングステップでは、リサイクリング部材のかき板部分からリサイクリング部材のアプリケーター部分まで、リサイクリング部材の多孔性材料を通して、インク溶剤を移動させることにより、インク溶剤をリサイクルする。インク溶剤の移動中に、濾過ステップにおいて、溶解したインク残査を多孔性材料を使ってインク溶剤から濾過する。
【0010】
本発明のさらに別の態様により、インクジェット印刷メカニズムは、上述のようなリサイクリングインク溶剤システムを設けてもよい。
【0011】
本発明の総合的目的は、プリントヘッド及び印刷メカニズムの寿命中、特に、急速乾燥性顔料又は染料ベースのインクを使用する時、及び、好ましくは、オフアクシスシステムから施与される時に、シャープな鮮明画像をプリントするインクジェット式印刷メカニズムを提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、インクジェット印刷メカニズムにおけるプリントヘッドをクリーニングするためのリサイクリング溶剤システムを提供することにもある。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、インクジェット印刷メカニズムにおいて再使用できるようインク溶剤を濾過するためのリサイクリング溶剤システムを提供することにもある。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、インクジェット印刷メカニズムにおけるプリントヘッドをクリーニングするためのシステムであって、初期のシステムより製造が容易な少な目の部品を使い、且つそれによって使用者に信頼できる経済的インクジェット印刷ユニットを供給する、リサイクリング溶剤システムを提供することにもある。
【0015】
【好ましい実施例の詳細な説明】
図1は、工場、事務所、家庭又はその他の環境において、業務レポート、文通、机上出版物等の印刷に使用できる、本発明に従って構成された、ここでは“オフアクシス”インクジェットプリンタ20として示されているインクジェット印刷メカニズムの一実施例を図解するものである。種々のインクジェット印刷メカニズムが市販されている。例えば、本発明を具現し得る幾つかの印刷メカニズムには、その少数を挙げれば、プロッタ、ポータブル印刷ユニット、複写機、カメラ、ビデオプリンタ、及びファクシミリ装置、並びに、ファクシミリ/プリンタの組合せのような、種々の組合せ装置が含まれる。便宜のために、インクジェットプリンタ20の情況で本発明の概念を説明する。
【0016】
プリンタの構成部品は、型式モデルによって変わることがあることは明らかであるが、典型的インクジェットプリンタ20は、典型的にはプラスチック材料から成るハウジング、ケーシング又は囲い24で囲まれたフレーム又はシャーシ22を包含する。印刷媒体シートは、媒体処理システム26により印刷ゾーン25を通して送り込まれる。印刷媒体は、紙、カードストック、透明体、写真用紙、織物、マイラー、等のような、任意のタイプの適当なシート材料であってよいが、便宜のため、図示する実施例は、印刷媒体のような紙を使って説明する。媒体処理システム26は、印刷前に用紙シートを格納するための送りトレイ28を含む。ステッパモータと駆動ギヤ(図示せず)で駆動される一組の在来型用紙駆動ローラーを用いて、印刷媒体を、入力供給トレイ28から、印刷ゾーン25を通して、及び印刷後に、図1において引っ込められた即ち休止位置に示されている拡張出力乾燥ウィング部材30上へ移動してよい。ウィング30は、しばらくの間、新規印刷シートを出力トレイ部分32で乾燥するまで前に印刷されたどのシートよりも上に保持し、その後で、ウィング部材30は、その両側面を引っ込めて新規印刷シートを出力トレイ32中へ落とす。媒体処理システム26は、レター、リーガル、A−4、封筒、等を含む様々なサイズの印刷媒体を収容できるようにするために、スライド式長さ調整レバー34、スライド式幅調整レバー36、及び封筒送り口38のような、一連の調整メカニズムを包含してもよい。
【0017】
プリンタ20は、ホストデバイスから、典型的にはパーソナルコンピュータ(図示せず)のようなコンピュータから命令を受けるプリンタコントローラ(マイクロプロセッサ40として概略図示)も備えている。プリンタコントローラ40はまた、ケーシング24の外部に置かれたキーパッド42を通して設定されたユーザ入力に応答して動作することができる。コンピュータホストに結合されたモニタを用いてオペレータに見える情報、例えば、プリンタの状態又はホストコンピュータで実行中の特定プログラム、を表示してもよい。パーソナルコンピュータ、キーボード及び/又はマウス装置のような関連入力装置、及びモニタ類は、全て、熟練した当業者には周知である。
【0018】
オフアクシス・インクジェットキャリッジシステム45をスライド可能に支持して走査軸46に沿って印刷ゾーン25中を前後に進めるようにするために、キャリッジ案内ロッド44がシャーシ22によって支持されている。キャリッジ45はまた、全体的に矢印48で示されているように、ハウジング24の内装内部に置かれた、サービス領域内に案内ロッド44に沿って導かれる。在来型のキャリッジ駆動ギヤとDC(直流)モータを連結して、キャリッジ45に従来の方法で固定できるエンドレスベルトを駆動してもよく、この状態で、DCモータは、コントローラ40から受信した制御信号に応答して動作して、DCモータの回転に応じて、キャリッジ45を案内ロッド44に沿って逐次前進させる。キャリッジ位置のフィードバック情報をプリンタコントローラ40に与えるため、在来型のエンコーダストリップが、印刷ゾーン25の長手方向に沿って且つサービステーション領域48上方に伸びてよく、この状態で、在来型の光学式エンコーダ読取装置がプリントヘッドキャリッジ45の背面上に搭載され、エンコーダストリップによって与えられた位置情報を読取る。エンコーダストリップ読取装置を介して位置のフィードバック情報を与える方法は、当業者に周知の種々の様々なやり方で実施してよい。
【0019】
印刷ゾーン25では、媒体シート34は、図2に概略示された、ブラックインクのカートリッジ50と3つの単色カラーインクのカートリッジ52、54及び56のような、インクジェットカートリッジからインクを受ける。同カートリッジ50〜56はまた、当業者によって、しばしば、“ペン”とも呼ばれる。ブラックインクペン50は、本明細書では、顔料ベースのインクを含むものとして説明されている。図示されたカラーペン52〜56は顔料ベースのインクを含んでいてもよいが、説明の目的上、カラーペン52〜56は、各々が、それぞれ、シアン、マゼンタ及び黄色の染料ベースのインクを含むものとして記述されている。パラフィンベースのインク、並びに染料と顔料の両方の特長を有するハイブリッドあるいは複合インクのような、他種類のインクもペン50〜56に用いてよい、ということは明らかである。
【0020】
図示されたペン50〜56は、それぞれ、“オフアクシス”インク分配システムとして知られているものにインク供給体を格納するための小容器を包含するもので、これは、プリントヘッドが走査軸46に沿って印刷ゾーン中を往復運動する際に全インクを搬送する容器を各ペンが備えている交換式カートリッジシステムとは対照的なものである。故に、交換式カートリッジシステムは、“オンアクシス(on−axis)”と考えてよく、それに対し、印刷ゾーン走査軸から離れた固定位置に主インク供給体を蓄えるシステムは、“オフアクシス”システムと呼ばれる。図示したオフアクシス式プリンタ20では、各プリントヘッドに対する各色のインクは、導管又は配管システム58を介して、一群の主固定容器60、62、64及び66から、それぞれ、ペン50、52、54及び56のオン・ボード容器に分配される。固定された即ち主容器60〜66は、プリンタシャーシ22で支持された貯蔵器68に格納された交換可能インク供給体である。ペン50、52、54及び56の各々は、それぞれ、プリントヘッド70、72、74及び76を備えていて、それらが選択的にインクを放出して、印刷ゾーン25の媒体シート上に画像を形成する。プリントヘッド70〜76をクリーニングすることに関して本明細書に開示された概念は、図示されたオフアクシス式半永久又は永久プリントヘッドに対してと同様、全交換式インクジェットカートリッジにも、等しく適用されるが、図示システムの最大の利点は、プリントヘッドの寿命の延長が特に望まれるオフアクシスシステムにおいて実現することができる。
【0021】
プリントヘッド70、72、74及び76は、それぞれ、熟練した当業者に周知の方法で複数のノズルが貫通して形成されたオリフィス板を有する。各プリントヘッド70〜76のノズルは、オリフィス板に沿って、典型的には少なくとも1つであるが、典型的に2つの線形配列に形成される。従って、ここで使われる時、用語“線形”は、“ほとんど線形”もしくは実質的に線形と解釈でき、且つ相互から僅かに片寄った、例えば、ジグザグ配置の、ノズル配置を含んでもよい。各線形配列は、典型的には、走査軸46に垂直な縦方向に軸合わせされ、各配列の長さが、プリントヘッドの単一パスに対する最大画像列(maximum image swath)を定めることになる。図示するプリントヘッド70〜76は、熱インクジェット式プリントヘッドであるが、圧電式プリントヘッドのような、その他の方式のプリントヘッドを使用してもよい。熱式プリントヘッド70〜76は、典型的には、ノズルに結合されている複数の抵抗体を含む。選択された抵抗体が付勢されると、気泡が生成され、これがノズルからそしてノズルの下の印刷ゾーン25にある用紙シート上にインク液滴を射出する。プリントヘッドの抵抗体群は、コントローラ40からプリントヘッドキャリッジ45までの多重導体ストリップ78によって伝達される発射命令制御信号に応答して選択的に付勢される。
【0022】
図2は、本発明に従って構築されたリサイクリングインク溶剤サービスステーション80の一形態を示す。サービスステーション80は、フレーム82を含み、これは、プリンタケーシング24内部のサービス領域48においてプリンタシャーシ22で支持される。ペン50〜56のプリントヘッド70〜76をサービスできるよう、サービスステーション80は、サービスステーションフレーム82で支持された可動プラットフォームを備えている。ここでは、サービスプラットフォームは、図示する実施例ではプリントヘッド走査軸46と平行である軸84の回りに、矢印83で示されたように回転できるよう、サービスステーションフレーム82においてベアリング又はブッシング(図示せず)によって支持された回転部材として示されている。図示された回転部材は、在来型のサービスステーションモータと駆動ギヤ・アセンブリ(図示せず)で駆動される駆動ギヤ86を有していてよいタンブラ体85から成る。タンブラ85は、キャップ・アセンブリ88のような、一連のサービス部品類を、プリントヘッド70〜76をサービスできる位置に搬送する。キャップ・アセンブリ88は、好ましくは、プリントヘッド70〜76の各々をシールするための4つの個別キャップを含むが、図2では、一個のキャップ・ユニットだけが見える。タンブラ85はまた、キャッピングを容易化するため、図2で双頭矢印で示されているように、垂直方向に移動できるようにサービスステーションフレーム82に取り付けてもよい。あるいは、キャップ・アセンブリ88は、例えば、本譲受人、ヒューレット・パッカード社(Palo Alto, California)によって850C型DeskJet(登録商標)インクジェットプリンタにおいて最初に販売されたキャッピング方策を使い、ペン50〜56又はキャリッジ45と接触して移動される時は、タンブラ85から離れて上方へ移動できるようにタンブラ85に取り付けてもよい。
【0023】
回転プラットフォーム85によって搬送されるその他のサービス用部品類は、ブラック用プリントヘッド70をサービスするためのブラック用プリントヘッドワイパー90と、各色用プリントヘッド72、74及び76をサービスするための3つのカラー用ワイパー92、94及び96とを含むが、図2の側面図では、黄色ワイパー96の陰に隠れてシアン及びマゼンタ用ワイパーが見えない。好ましくは、各ワイパー90〜96は、ニトリルゴムのような、屈曲性で、弾力のある非研磨の弾性材料から作られ、又は、より好ましくは、エチレンポリプロピレンジエンモノマー(EPDM)、又は当業者に周知のその他の類似材料から作る。ワイパー90〜96に関して、適当なデュロメータ(durometer)、即ち、エラストマーの相対硬度は、Shore A 目盛で35〜80の範囲から、又は、より好ましくは、60〜80の範囲内で、又は、さらにより好ましくは、標準の製造公差である70±5のデュロメータで選択してよい。
【0024】
タンブラ85上のカラー用ワイパー92〜96が配置されている半径とは異なる半径位置に沿ってブラック用ワイパー90を配することにより(説明のため、ここでは、ブラック及びカラー用ワイパーは180°離れた状態で示されている)、好都合にも、種々の拭き取り形式を採用して、ブラック用プリントヘッド70をクリーニングし且つカラー用プリントヘッド72〜76をクリーニングすることが可能となる。例えば、染料ベースのインクを含んだカラーペン52〜56は、ブラックの顔料ベースのインクを分配するブラックペン50を拭き取るのに要するより速い拭取り速度を使って拭き取ってよい。過去においては、多くのサービスステーションが、ブラックとカラーの両方のプリントヘッドを同時に拭き取る必要のあるワイパーを使ったが、そのため、ブラック用顔料ベースインクとカラー用染料ベースインクに対する最適拭取り速度の間で妥協せざるを得なかった。ブラック用プリントヘッドをクリーニングするのに要する比較的低速の拭取りストロークでは、カラー用プリントヘッドから余分のインクが抽出されたため、過去には諸々の問題に遭遇した。カラーペンに対して、カラーインクがオリフィス板とワイパー間でしみ出るだけの余剰時間を与えることなしに、速め目の拭取りストロークを使うと、その時は、ブラック用ワイパーがブラック用プリントヘッド上のブラックインク残査を飛び越えることになろう。これらの問題は、ブラック用ワイパー90とカラー用ワイパー92〜96を、タンブラ85の周辺部の周りの別々の位置に配置し、よって、ブラック用プリントヘッド70とカラー用プリントヘッド72〜76の両方に対する拭取り操作を最適化させるサービスステーション80によって回避される。さらに、ブラック用プリントヘッド70とカラー用プリントヘッド72〜76とを別々に拭き取ることにすれば、タンブラ85の駆動に使用されるサービスステーション用モータにそれ程大きいトルクが要らず、そのため、より経済的なモータを使うことができる。
【0025】
上の技術背景の項で記述したように、プリンタ20のような、オフアクシスプリンタ用の、特に、顔料ベースのブラックインクと染料ベースのカラーインクのような、異なったタイプのインクを使う方式の、永久的又は半永久的インクジェットプリントヘッドの出現によって、サービスステーションの設計者の課題が確認された。新規サービスのアプローチは、ペンをクリーニングし且つ維持してプリントヘッドの寿命を引き伸ばすことが要求された。種々のサービスルーチンを研究する際、インク溶剤の利用が、プリントヘッドのクリーニングに対する最適のアプローチであるかも知れないと考えられた。特に、インク溶剤がまた、拭取り中にプリントヘッドのオリフィス板を滑らかにするべく作用し、プリントヘッドに対する不必要なきず又は損傷を避けて、よって、プリントヘッドの長寿命を保証するなら、それはより望ましいことですらあったであろう。さらに、インク溶剤が、プリントヘッドに適用される時に、インクの堆積を抑制するように機能する、非接着コーティングとして作用することも望まれたであろう。上の技術背景の項で述べたような、1つの早期の拭取りシステムは、残念ながら、数多くの組立部品を必要とし、且つプリンタ20の寿命中に溶剤の補充を必要とすることがあろう。
【0026】
図2は、そうした過剰な組立部品の複雑さ、並びに溶剤システムの補充の必要性を避けるための、本発明によって構成された、インク溶剤リサイクリング部材あるいはフィルターアプリケータ部材100を含むようなリサイクリングサービスステーション80を示す。リサイクリングアプリケータ部材100は、サービスステーションフレーム82によって支持されている本体102を含むが、別の容器又はコンテナー(図示せず)を用いて、本体102をサービスステーションフレーム82に取り付けてもよい。好ましくは、アプリケータ本体102は、多孔性材料、例えば、ポリウレタン発泡体のようなオープンセル熱硬化性プラスチック、焼結ポリエチレン、又は熟練した当業者に周知のその他の機能的に類似した材料、から作られる。
【0027】
図3と4は、リサイクリング溶剤アプリケータ100をより詳細に図解し、図4はまた、タンブラプラットフォーム85と、説明用としてワイパーの1つ、ここでは、ワイパー90も示す。プリントヘッド70〜76を一撫でした後、ワイパー90上のブラックインク残査104で示されるような、インク残査がワイパー90〜96上に集められる。好ましくは、リサイクリング本体102は、インクジェット用インク溶剤、好ましくは空気から水を吸収する吸湿性の材料、を含浸させるか又はしみ込ませる:何故なら、水は、説明されているインクに対する良き溶剤だからである。適当な吸湿性溶剤材料には、ポリエチレングリコール(“PEG”)、リポニック(lipponic)−エチレングリコール(“LEG”)、ジエチレングリコール(“DEG”)、グリセリン又はその他同様の性質を有するような熟練した当業者に周知の材料がある。これらの吸湿性材料は、それらがほとんどゼロ蒸気圧を有する故に長い時間中に容易に完全乾燥しない液体又はゼラチン状化合物である。説明の目的で、アプリケータ本体102は、好ましいインク溶剤、即ち、PEG105をしみ込ませる。
【0028】
図示する実施例においては、回転プラットフォーム85に搭載したワイパー90〜96と共に使えるよう、本体102は、概略、馬蹄形の構造をもち、残余物は、端部あるいはかき板106と溶剤アプリケータ端108に堆積する。図4に示すように、プリントヘッド70をクリーニング後にワイパー90に残っている余分のPEGと同様、インク残余物104はどれも、かき板端106の表面上に溜められる。この残余物104のあるものは、ついには、図4で矢印109によって図式的に示すように、吐出つぼ(spitton)フレーム82の底の方へ剥がれて落ちることがある。
【0029】
図3及び4のクロスハッチングのハッチング間隔の変化で示されるように、リサイクリング本体102は、好ましくは、異なった毛細管圧を有する(ここでは異なった多孔度で与えられる)2つ以上の部分から構成される。図3は、本体102を異なった密度の2つ以上の部分を有するものとして示し、ここでは、より低い毛細管圧を有するより多孔性の材料に対してはより広く離して示され、そして本体102がより高い毛細管圧を有する場合に孔がサイズ的に小さくなるにつれてより密に間隔をとって示される、陰影線の間隔によって区別される。図示する実施例では、リサイクリング本体102は、孔サイズを小さくすることにより与えられた次第に増大する毛細管圧を有する6つの部分又は段を有するものとして示され、ここでは、区分又は段110、112、114、116、118及び120として示され、第一区分110は最も粗い孔を有するかき板端106にあり、そしてアプリケータ端108は、最後の区分120における最も微細な孔サイズで形成される。小さ目の直径の孔サイズは、図4の矢印122で示すように、インク溶剤が、第一段、最も粗い孔の区分110から、それに続く段112、114、116、118を通って、最後に、アプリケータ端108の最終段120に、流れるように助長する。このPEGインク溶剤105の流れは、ますます小さくなる領域中に液体溶剤を引き付ける毛細管力で与えられる(ここでは、次第に小さくなる段110〜120の孔サイズで与えられる)吸上作用を使って得られるものである。
【0030】
図4において、点画は、本体102中をPEGで運ばれるインク粒子124を示す。本体102中をPEGが動くにつれ、顔料粒子が、区分110〜120の孔を繋ぐ通路に沿って捕らえられた状態になり、そのため、本体102は、PEG溶剤から顔料又は染料粒子を浄化するフィルターとして作用する。これは、図4において、区分110のかき板端106の所でかなり濃く、次いで密度が次第に減少して行き、アプリケータ端108の最終的孔段120におけるインク粒子124′のように、ほとんど認めることができなくなる。このように、リサイクリング溶剤アプリケータ100は、PEGが、吸上あるいは毛細管作用によって本体102中をかき板端106からアプリケータ端108まで進む時に、インク粒子のPEG溶剤を浄化する働きがある。
【0031】
さらに、溶剤に対する顔料の比が低いので、好都合にも、顔料粒子の凝固が防がれる。本体102内部のインク溶剤105は、好都合にも、ブラック顔料粒子を溶液又は懸濁液中に再分配して、これらの粒子が親和性を有して連結するプロセスを停止させる。図示の顔料ベースのブラックインクは、インクが乾くにつれ粘着マトリックスを形成して、印刷媒体の繊維中への移動によるインクの“にじみ(bleeding)”を防ぐ。従って、これらの連結顔料粒子は、ブラックの文書(text)を印刷する時に特に重要である明快でシャープな境目を有する印刷画像を生み出す。さらに、ブラックとカラーインクの両方の液体成分はまた、本体102内部のPEGインク溶剤105に加えられて、インク溶剤としても役立つ。
【0032】
ワイパー群がタンブラ85上に搭載された回転ワイパーシステムと共に用いられるものとして本体102を説明しているが、ワイパーから残査を洗浄し、次いで、並進又はスライド式プラットフォームのような、他方式のサービス用プラットフォーム上に取り付けられたワイパー群にPEGを適用できるように本体102を形状的に容易に変更してもよいということは明らかであるとはいえ、元の設計は、図面に示された回転拭取りシステムとして構想されたものである。事実、サービスステーションフレーム82の底面に沿ってリサイクリング部材100を取り付けるよりも、むしろ、他の実施例において、縦壁の側面に沿ってリサイクリング部材100を取り付ける方がより望ましいかも知れない。あるいは、リサイクリング部材100をサービスステーションフレーム又はサポートの天井部分から吊り下げてもよく、この状態で、ワイパー群は、インク溶剤105のかき集め及び適用のためにはリサイクリング部材100の下側を移動することになるが、選択されるインク溶剤は表面張力を有しており、そのため、リサイクリング部材102中に包埋されると、図3及び4の外観と逆になったとしても、毛細管圧の作用により溶剤105を排出させることはないであろうという理由から、これは全く実用的である。また明らかなことは、説明の目的のため、フィルター本体102は、対称的形状とした部材で示されたが、かき板端106をアプリケータ端108とは異なった形状をもつように構成することは、有利な場合もあることが分かっており、それによって組立の容易化が促進され、且つサービスステーションフレーム82中へのアプリケータ本体102の組立上のミスが防止され得るということである。
【0033】
図4ではブラック用ワイパー90だけが洗浄されているように示されているが、本体102は、好ましくは、カラー用ワイパー92〜96に対しても溶剤をかき集め且つ適用できるよう、プリンタ20を横切って(走査軸46に平行に、従って、図4では図面シートの平面中に)幅が拡張した一体化部品であることは云うまでもない。あるいは、各ワイパー90、92、94及び96に対して1つ、即ち、4つの別々の溶剤リサイクリング本体102を備えることが有益な場合もあることが分かっている。別の実施例において、ブラック用顔料ベースのインクワイパー90に対して1つと、カラー用染料ベースのインクワイパー92〜96の全てに対して他の本体102と、2つのリサイクリング本体を設けることが望ましいこともある。
【0034】
ワイパー本体102に関して多孔度が変化して行く6つの区分が示されているが、孔サイズが徐々に減少して行く単一区分を有することがさらに好ましいことがある。あるいは、少な目の区分、例えば、2又は3つの区分だけを有するか、又は長さと断面積が変化して行く区分を有することが好ましいこともある。例えば、より大きい粗いフィルター作用ができるよう、かき板端第一区分110を大き目の容積にして長めの経路を設けるようにし、アプリケータ端108の最終の最も微細な孔区分の方へ溶剤をより急速に移動させることができるように中間区分を小さ目の容積にすることが都合がよいこともある。あるいは、幾つかの実施例では、粗い最初の部分を比較的短いPEGの流路にし、PEGの移動とサイズが小さ目のインク粒子の濾過ができるように比較的長い中間部分を設けてもよい。このように、孔サイズと各区分の容積を制御することにより、本体102中を移動する溶剤の速度を調整することができる。その他の調整法を実施して、流体の速度を制御するだけではなく、本体102の種々のフィルタリング様相も制御してもよい。例えば、異なったタイプのインクを使用する時、1つのインクのタイプから比較的粗い粒子体を第一段の1つに集め、一方、別のタイプのインクから比較的微細な粒子を、その後の、小さ目の孔の段の1つに集めるようにしてもよい。
【0035】
溶剤リサイクリングシステム100の濾過及び流動特性を変えるために、本体102にその他の変形を施してもよい。例えば、十分限定された孔サイズをもつスクリーンを本体102中に挿入成形して(insert−molded)、本体102のフィルタリング様相をより緊密に制御してもよい。この挿入成形スクリーンは、金属又はプラスチック、又は孔を開けた部材、又は織又は不織の繊維であってよい。別の例として、好ましい実施例では、本体102は、PEG溶剤105に対して親和性をもつようにプラズマ処理された高密度のポリエチレン(HDPE)から作ってもよい。このプラズマ処理工程は、本体の毛細管勾配を調整してリサイクリングシステム100中のぬれ角度(wetting angle)を変化できるようコントロールしてよい。
【0036】
プラズマ処理においては、本体全体102を圧力制御空洞に置き、ここで、残留空気を実質的に排気し、その後、空洞にガスを添加して、空洞に高周波電圧を印加する。この高周波電圧がガスをプラズマに変え、これが次には、幾つかのHDPE原子をガス由来の原子と置き換えることにより固体の表面化学を変える。このプラズマ処理工程を通して、プラスチックの表面エネルギーが徹底的に変更され、そして図示の実施例において、この表面エネルギーが高められ、小さ目のぬれ角度になり、これが次には、大き目の毛細管圧を生ずる。代表的なガス添加物は、亜酸化窒素、酸素、又はヘリウムである。このプラズマ処理工程に続いて、液体溶剤105内の液浸を通して本体102内部にインク溶剤105を含浸させることができる。あるいは、これらの成分を通して真空に引いて孔の内部の空気を排除し、それに続いて、インク溶剤を導入することにより、本体102にインク溶剤105を強制充填してもよく、この場合は、プラズマ処理の必要がなくなる。
【0037】
図5は、リサイクリングサービスステーション80に使えるよう、本発明に従って構成された、インク溶剤リサイクリング部材又はフィルターアプリケータ部材130の代替実施例を示す。実際に、図5は、図示されているように、一緒に用いてよいか、あるいは、別々に用いてもよい幾つかの概念を示す。特に、図5は、(1)個別かき板部材、(2)溶剤の液体プールを含む容器、及び(3)溶剤をかき板入口端からアプリケータ出口端まで引き付けるべく毛細管圧に加えて重力送りの利用、に関する概念を図示する。
【0038】
リサイクリングアプリケータ部材130は、サービスステーションフレーム82で支持されているフレーム132と、好ましくは本体102に関して上述したものと同じタイプの多孔性材料から作られた区分化本体とを含む。このリサイクリング本体の第一部分は、部材130への入口に置かれ、且つ第一段134と、それに続いて、第一段134より孔サイズの小さい第二段135を包含する。区分化リサイクリング本体の第二部分は、出口即ち部材130のアプリケータ端に置かれ、且つ中間段136と、第一段134より孔サイズの小さい最終段138とを包含する。
【0039】
コンテナー140は、インレットポート144及びアウトレットポート146のみならず、容器チャンバー142をそこに定める。容器チャンバー142は、液体のインク溶剤の供給体を包含する。コンテナーのインレットポート144は、リサイクリング本体の第二段135を受け、一方、アウトレットポート146は、同本体の中間段136を受ける。このように、コンテナー140は、リサイクリング本体の入口部分134、135を出口部分136、138に流動可能に連結して、流体が、毛細管圧によって第一段134から最終段138に流れるようにする。第一段134を第二段135より高くすることで、矢印148で示した、重力が、好都合にも、段134と135の間の孔サイズの差に由来する毛細管圧によって与えられる流動に加えて、段134と135を通る流体の流れの促進を支援する。
【0040】
リサイクリングアプリケータ部材130もかき板部分を備え、ここでは、矢印83方向にタンブラ85によって回転される時にワイパー90〜96をクリーニングするための第一かき板エッジ152を有する堅牢なかき板150として示される。かき板150は、タンブラ85が矢印83の方向に回転される時、もし望まれるなら、ワイパー刃の他の面をクリーニングできるよう第二のかき板エッジ154を有している。かき取られたインク残査104は、かき板150の排出面156に沿って示されており、インク溶剤105の液滴は、重力148の下で第一段134に落下する状態で示されている。本体区分134〜138の相対的陰影及び点画は、図4に関して上述したように、段134〜138内での孔サイズと相対的インク量124、124′の変化を表すものである。溶剤105がリサイクリング部材130中を進む際、インクの最初のフィルタリングが段134と135で行われ、段135を出て行く溶剤105は、重力148の下で容器142内の溶剤プール中へ落下する状態で示されている。溶剤105は、毛細管力によって容器142から中間段136中へ、次いで部材130のアプリケータ部分158を形成する最終段138中へ引き込まれる。ワイパー90は、点線で示され、アプリケータ158からインク溶剤105を受け、新規の拭取り往復シーケンスを開始する状態で示されている。
【0041】
結論
このように、溶剤アプリケータ100のリサイクリング機能は、サービスステーション80内でPEGを保存し且つクリーニングする働きがあり、且つプリンタ20の寿命期間中、インク溶剤105の不必要な補充を必要とせずにサービスステーション80の寿命を引き延ばす。さらに、本体102の毛細管作用によって溶剤105が本体102中をアプリケータ端108の方へ連続して引き込まれているので、フィルターアプリケータ100は、好都合にも、後続の拭取りストロークのために清浄なインク溶剤105をアプリケータ端108で容易に利用できるようにもする。さらに別の利点として、溶剤アプリケータ100は、好都合にも、以前に提案された設計においては別々の部品類を要した、幾つかの機能を実現し、ここでは、(1)かき板端106でのワイパー用クリーナーとして、(2)インク溶剤105の貯蔵本体あるいは容器として、(3)溶剤アプリケータ108として、及び最後に(4)溶剤リサイクリング用クリーナーあるいはフィルターとして作用し、その全てが単一の部品で達成される。以上、アプリケータ100の使用によって、好都合にも、サービスステーション80の組立に要する部品数を減らす一方、プリンタ20の組立を促進し、そのために、さらに経済的なプリンタ製品20が使用者に提供される。
【0042】
以上のように、本発明は、〔1〕インクジェット印刷メカニズム(20)のインクジェットプリントヘッド(70、72、74、76)をクリーニングするためのリサイクリングインク溶剤システム(89;130)であって:
ワイパー(90、92、94、96);
プリントヘッド(70、72、74、76)からインク残査(104)をクリーニングするための拭取り位置と、ワイパー(90、92、94、96)からインク残査(104)をかき取るためのかき取り位置と、適用位置との間で移動できるようにワイパー(90、92、94、96)を支持するプラットフォーム(85);及び
ワイパーがかき取り位置へ移される時に、ワイパー(90、92、94、96)からインク残査(104)をかき取れるよう本体(102;134、135、136、138)及びかき板部分(106;150)を含む部材であって、かき板部分(106;150)がインク溶剤(105)を含浸させた多孔性材料から成り、且つ本体(102;134、135、136、138)もワイパーがアプリケーション位置に移される時にワイパー(90、92、94、96)にインク溶剤(105)を適用するべく配置されるアプリケータ部分(108;158)を定めるようにしたインク溶剤リサイクリング部材(100;130);
を含んで成るリサイクリングインク溶剤システムに関し、次のような好ましい実施態様を有する。
【0043】
〔2〕リサイクリング部材本体(102;134、135、136、138)の多孔性材料は、毛細管圧の下で本体(102;134、135、136、138)を通してアプリケータ部分(108;158)の方へインク溶剤を移動させるべくサイズ調整されている、かき板部分(110;134)からアプリケータ部分(120;138)までサイズが変化する孔群を有することを特徴とする〔1〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0044】
〔3〕ワイパー(90、92、94、96)に適用されたインク溶剤(105)が、プリントヘッド(70、72、74、76)から拭き取られたインク残査(104)の一部を溶解し、インク残査の前記溶解部分を含んでいるインク溶剤(105)はまた、ワイパーがかき取り位置に移される時にワイパー(90、92、94、96)からかき取られるようにし;
且つ
リサイクリング部材本体の多孔性材料が、インク溶剤(105)からインク残査の溶解された部分(124)を濾過できるようサイズ調整された孔群(110、112、114、116、118、120;134、135、136、138)を有する;
ことを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0045】
〔4〕リサイクリング部材本体の多孔性材料が、複数段(110、112、114、116、118、120;134、135、136、138)に配列され、かき板部分(106;150)からアプリケータ部分(108;158)まで累進的に配置された各段が直前の段の孔群より小さいサイズの孔群を有することを特徴とする〔1〕乃至〔3〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0046】
〔5〕前記複数段の1つの段の孔サイズと容積は、前記の1つの段を通して前記複数段の別の段を通すより急速にインク溶剤を移動できるように選択されることを特徴とする〔1〕乃至〔4〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0047】
〔6〕インク溶剤リサイクリング部材(100)の本体(102)が、かき板部分(106)を定められるように形成されることを特徴とする〔1〕乃至〔5〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0048】
〔7〕かき板部分が、ワイパー(90、92、94、96)からインク残査(104)を受けるかき板刃(152、154)を有する固定部材(150)と、かき板刃からリサイクリング部材本体までインク溶剤を導く排出面(156)とを包含することを特徴とする〔1〕乃至〔5〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0049】
〔8〕さらに、
本体(138)のかき板部分(134)とアプリケータ部分(158)の間に、インク溶剤(105)の供給体を入れる容器(142)を定めるコンテナー(140)を包含することを特徴とする〔1〕乃至〔7〕記載のリサイクリングインク溶剤システム。
【0050】
また、本発明は、〔9〕インクジェット印刷メカニズム(20)であって:
インクジェットプリントヘッド(70、72、74、76);
印刷のために印刷ゾーン(25)中を且つプリントヘッドのサービスのためにサービス領域(48)までプリントヘッド(70、72、74、76)を往復運動させるキャリッジ(45);及び
〔1〕乃至〔8〕の何れかに従うリサイクリングインク溶剤システム;
を含んで成るインクジェット印刷メカニズムにも関する。
【0051】
さらに、本発明は〔10〕インクジェット印刷メカニズム(20)のインクジェットプリントヘッド(70、72、74、76)をクリーニングする方法であって:
ワイパー(90、92、94、96)にインク溶剤(105)を適用するステップ;
ワイパー(90、92、94、96)を使ってプリントヘッド(70、72、74、76)からインク残査(104)を拭き取り且つ適用されたインク溶剤中の前記インク残査の一部分(124)を溶解するステップ;
前記インク残査(104)とインク残査が溶解されている残留インク溶剤とを、ワイパー(90、92、94、96)から、多孔性材料から成る本体(102;134、135、136、138)を有するリサイクリング部材(100;130)のかき板部分(106;150)上へかき落とすステップ;及び
リサイクリング部材(100;130)の多孔性材料(110、112、114、116、118;134、135、136、138)を通してリサイクリング部材(100;130)のかき板部分(106;150)からリサイクリング部材(100;130)のアプリケータ部分(108;158)までインク溶剤(105)を移動させ、且つ前記のインク溶剤(105)の移動中に、多孔性材料を使って前記溶解インクの残査をインク溶剤(105)から濾過することによってインク溶剤(105)をリサイクリングするステップ;
を含んで成るインクジェットプリントヘッドのクリーニング方法にも関する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット印刷メカニズムの一態様、ここでは、インクジェットプリントヘッドをクリーニングするために本発明のリサイクリング溶剤システムの1つの方式を備えたプリントヘッドサービスステーションを含む、インクジェット式プリンタ、の斜視図である。
【図2】図1のリサイクリング溶剤システムの側面図であって、インクジェットプリントヘッドをクリーニングしている状態を示す。
【図3】図2のリサイクリング部材の拡大断面図である。
【図4】図2のリサイクリング部材の拡大断面図であって、拭取りストロークの第二相中のワイパーを破線で示す。
【図5】図1の印刷メカニズム用としての本発明のリサイクリング部材の代替形態の拡大、断面、立面図である。
【符号の説明】
70,72,74,76 プリントヘッド
85 プラットフォーム
90,92,94,96 ワイパー
100,130 インク溶剤リサイクリング部材
102 本体
104 インク残査
105 インク溶剤
106,150 かき板部分
108,158 アプリケータ部分

Claims (12)

  1. インクジェット印刷メカニズムのインクジェットプリントヘッドをクリーニングするためのリサイクリングインク溶剤システムであって、
    ワイパーと、
    前記ワイパーにインク溶剤を適用するための位置と、前記プリントヘッドからインク残渣をクリーニングするための拭取り位置と、掻取り位置との間を移動できるように前記ワイパーを支持するプラットフォームと、
    インク溶剤を含浸させた多孔性材料からなる本体を有するインク溶剤リサイクリング装置であって、前記本体は前記適用位置で前記インク溶剤を前記ワイパーに適用するアプリケータ部分をし、前記拭取り位置で集められたインク残渣をその中に溶解する装置であり、また前記ワイパーが前記掻取り位置に移される時に前記ワイパーから前記インク残渣の溶解された部分を含む前記インク溶剤を掻取るスクレーパ部分を有する装置であり、溶解された前記インク残渣を前記インク溶剤から除去することによって前記溶剤をリサイクリングしながら、前記インク残渣と共にその中に溶解された溶剤は、前記本体の前記多孔性材料によって前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分へ送られ、また前記スクレーパ部分は、前記ワイパーからインク残渣を受け取るスクレーパブレードと、インク溶剤を前記スクレーパブレードから前記リサイクリング装置本体へ送る案内面とを有する案内部材を具備している装置と、を備えているシステム。
  2. 前記リサイクリング装置本体の前記多孔性材料は、毛細管圧の下で前記本体を通って前記アプリケータ部分へ前記インク溶剤を移動させるようにサイズ調整された、前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分までサイズが変化する孔群を有していることを特徴とする、請求項1に記載のリサイクリングインク溶剤システム。
  3. 前記リサイクリング装置本体の前記多孔性材料は、前記インク溶剤から前記インク残渣の前記溶解された部分をフィルタリングするようにサイズ調整された孔群を有していることを特徴とする、請求項1に記載のリサイクリングインク溶剤システム。
  4. インクジェット印刷メカニズムのインクジェットプリントヘッドをクリーニングするための方法であって、
    ワイパーと、前記ワイパーにインク溶剤を適用するための位置、前記プリントヘッドからインク残渣をクリーニングするための拭取り位置、および掻取り位置の間を移動できるように前記ワイパーを支持するプラットフォームと、インク溶剤を含浸させた多孔性材料からなる本体を有するインク溶剤リサイクリング装置であって、前記本体は前記適用位置で前記インク溶剤を前記ワイパーに適用するアプリケータ部分を有し、前記拭取り位置で集められたインク残渣をその中に溶解する装置であり、また前記ワイパーが前記掻取り位置に移される時に前記ワイパーから前記インク残渣の溶解された部分を含む前記インク溶剤を掻取るスクレーパ部分を有する装置であり、前記スクレーパ部分は、前記ワイパーからインク残渣を受け取るスクレーパブレードと、インク溶剤を前記スクレーパブレードから前記リサイクリング装置本体へ送る案内面とを有する硬性部材を具備している装置を用い、
    前記ワイパーにインク溶剤を適用するステップと、
    前記ワイパーを使用して前記プリントヘッドからインク残渣を拭取り、かつ前記適用されたインク溶剤中の前記インク残渣の一部分を溶解するステップと、
    前記インク残渣と、インク残渣がその中に溶解されている残留インク溶剤とを、前記ワイパーから、多孔性材料からなるリサイクリング部材のスクレーパ部分の上へ掻き落とすステップ
    インク溶剤を前記案内面で前記スクレーパブレードから前記リサイクリング部材まで送るステップと、
    前記リサイクリング部材の前記多孔性材料を通って、前記リサイクリング部材の前記スクレーパ部分から前記リサイクル部材のアプリケータ部分まで前記インク溶剤を移動させ、かつ前記インク溶剤の移動中に、前記多孔性材料で前記溶解されたインク残渣を前記インク溶剤からフィルタリングすることによって、前記インク溶剤をリサイクリングするステップと、を含んでいる方法。
  5. 前記適用ステップが、フィルタリングされたインク溶剤を前記リサイクリング部材の前記アプリケータ部分で前記ワイパーに適用するステップを含んでいることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記インク溶剤を移動させるステップが、前記リサイクリング部材の前記多孔性材料によって提供された毛細管圧によって前記インク溶剤を移動させることを含んでいることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  7. インクジェットプリントヘッドと、
    印刷のためにプリントゾーンを通り、かつプリントヘッドのサービスのために
    サービス領域まで前記プリントヘッドを往復させるキャリッジと、
    ワイパーと、
    前記ワイパーにインク溶剤を適用するための位置と、前記サービス領域にある時に前記プリントヘッドからインク残渣をクリーニングするための拭取り位置と、掻取り位置との間を移動できるように前記ワイパーを支持するプラットフォームと、
    インク溶剤を含浸させた多孔性材料からなる本体を有するインク溶剤リサイクリング装置であって、前記本体は前記適用位置で前記インク溶剤を前記ワイパーに適用するアプリケータ部分をし、前記拭取り位置で集められたインク残渣をその中に溶解する装置であり、また前記ワイパーが前記掻取り位置に移される時に前記ワイパーから前記インク残渣の溶解された部分を含む前記インク溶剤を掻取るスクレーパ部分を有している装置であり、溶解された前記インク残渣を前記インク溶剤から除去することによって前記溶剤をリサイクリングしながら、前記インク残渣と共にその中に溶解された溶剤は、前記本体の前記多孔性材料によって前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分へ送られ、また前記スクレーパ部分は、前記ワイパーからインク残渣を受け取るスクレーパブレードと、インク溶剤を前記スクレーパブレードから前記リサイクリング装置本体へ送る案内面とを有する案内装置を具備している装置、とを備えているインクジェット印刷メカニズム。
  8. 前記リサイクリング装置本体の前記多孔性材料は、毛細管圧の下で前記本体を通って前記アプリケータ部分へ前記インク溶剤を移動させるようにサイズ調整された、前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分までサイズが変化する孔群を有していることを特徴とする、請求項7に記載のインクジェット印刷メカニズム。
  9. 前記リサイクリング装置本体の前記多孔性材料は、前記インク溶剤から前記インク残渣の前記溶解された部分をフィルタリングするようにサイズ調整された孔群を有していることを特徴とする、請求項7に記載のインクジェット印刷メカニズム。
  10. ワイパーによって使用されたインク溶剤をリサイクリングし、インクジェット印刷メカニズムのインクジェットプリントヘッドから拭取られたインク残渣をその中に溶解するためのインク溶剤リサイクリング装置であって、
    前記インク溶剤で含浸された多孔性材料からなる本体であって、前記インク溶剤を前記ワイパーに適用するように配置されたアプリケータ部分をし、プリントヘッドを拭取る時に集められたインク残渣をその中に溶解する本体と、
    前記プリントヘッドを拭取った後に、前記溶剤を、その中に溶解された前記インク残渣によって、前記ワイパーから掻取るように配置されたスクレーパ部分とを備えている装置であり、
    溶解されたインク残渣を前記インク溶剤から除去することによって前記溶剤をリサイクリングしながら、前記本体の前記多孔性材料は、前記溶剤をその中に溶解された前記インク残渣によって、前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分まで送り、かつ前記スクレーパ部分は、前記ワイパーからインク残渣を受け取るスクレーパブレードと、インク溶剤を前記スクレーパブレードから前記本体まで送る案内面とを有している案内装置と、を備えていることを特徴とする装置。
  11. 前記リサイクリング装置本体の前記多孔性材料は、毛細管圧の下で前記本体を通って前記アプリケータ部分へ前記インク溶剤を移動させるようにサイズ調整された、前記スクレーパ部分から前記アプリケータ部分までサイズが変化する孔群を有していることを特徴とする、請求項10に記載のインク溶剤リサイクリング装置。
  12. 前記リサイクリング装置は、それぞれ異なる孔を有る複数の段を備えており、前記複数段の1つは第一のサイズの孔群を有しかつ前記スクレーパ部分を画定する第一の段を備え、前記複数段の別の1つは、前記第一のサイズよりも小さい第二のサイズの孔群を有しかつ前記アプリケータ部分を画定する最終段を備えていることを特徴とする、請求項10に記載のインク溶剤リサイクリング装置。
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