JP2011161687A - クリーニング方法及び流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができるクリーニング方法及び流体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクを噴射するノズル開口が複数設けられた流体噴射ヘッド24と、流体噴射ヘッド24側に向けてインクを供給するインク供給チューブと、インク供給チューブに設けられた開閉弁と、ノズル開口の外側の空間域Rを減圧するキャッピング装置41とを有するプリンターのクリーニング方法であり、開閉弁を閉弁状態とする閉弁工程と、閉弁工程の後に、キャッピング装置41によって空間域Rに負圧を発生させ、ノズル25からインクを膨出させる減圧工程とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、クリーニング方法及び流体噴射装置に関する。
従来、媒体に対して流体を噴射する流体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。このプリンターは、流体噴射ヘッドに形成されたノズルからインク(流体)を噴射することで、媒体に印刷処理を施すようになっている。
こうしたプリンターにおいては、ノズル内に気泡が混入したノズル抜け状態で噴射を行うことで、印刷した画像にドット抜けが生じることがあった。そして、ドット抜けによる印字不良の発生を抑制するため、インクとともにノズル内の気泡を排出するクリーニングを実行するようにしたプリンターがあった(例えば、特許文献1)。
特開2007−152725号公報
こうしたクリーニングにおいては、気泡を排出するために多量のインクを消費してしまうため、特許文献1においては、印字不良の度合いに応じてインクの供給量を変化させるようにしていた。しかし、クリーニングに伴ってまだかなりのインクを消費してしまうため、さらなるインク消費量の低減が課題となっていた。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体の消費を抑制しつつ、気泡を排出することができるクリーニング方法及び流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のクリーニング方法は、流体を噴射するノズル開口が複数設けられた流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッド側に向けて前記流体を供給する流体供給路と、該流体供給路に設けられた開閉弁と、前記ノズル開口の外側の空間域を減圧する減圧機構とを有する流体噴射装置のクリーニング方法であり、前記開閉弁を閉弁状態とする閉弁工程と、該閉弁工程の後に、前記減圧機構によって前記空間域に負圧を発生させ、前記ノズルから前記流体を膨出させる減圧工程とを備える。
この構成によれば、減圧機構がノズル開口の外側の空間域に負圧を発生させることで、ノズルから流体の一部を膨出させ、その流体の膨出部分に混入している気泡をノズル開口の外側となる大気側に引き出すことができる。このとき、開閉弁は閉弁状態とされているため、流体供給路の上流側から流体が供給されることはない。したがって、流体の消費を抑制しつつ、ノズルから気泡を排出させることができる。
本発明のクリーニング方法において、前記減圧機構は、前記ノズルを囲うように前記流体噴射ヘッドに当接することで前記空間域を囲み形成するキャップ部材と、前記空間域を吸引する吸引手段と、前記空間域の負圧を解消する負圧解消手段とを有し、前記減圧工程においては、前記吸引手段が前記空間域を吸引し、前記減圧工程の後に、前記開閉弁の閉弁状態が維持されるとともに前記吸引に伴い前記ノズルから前記流体が膨出した状態において、前記負圧解消手段によって前記空間域の負圧を解消する負圧解消工程をさらに備える。
この構成によれば、減圧工程の後の負圧解消工程で負圧解消手段が空間域の負圧を解消するので、ノズルから膨出した状態にある流体を無駄に消費されないように流体噴射ヘッド内に戻すことができる。これにより、ノズルのメニスカスが破壊されるのを抑制するとともに、流体の消費を抑制することができる。
本発明のクリーニング方法において、前記減圧機構は、前記キャップ部材に上流端が接続された可撓性を有するチューブと、該チューブを押し潰しつつ往復移動する押圧部材とを備えたチューブポンプを有し、前記減圧工程においては、前記押圧部材が前記チューブの上流側から下流側に向かって往路移動し、前記負圧解消工程においては、前記押圧部材が前記チューブの下流側から上流側に向かって復路移動し、前記復路移動を行う負圧解消時間は、前記往路移動を行う減圧時間よりも長い。
この構成によれば、押圧部材の往路移動に伴って吸引を行うとともに、押圧部材の復路移動に伴って吸引により生じた負圧を解消することができる。そして、吸引を短時間で行って気泡の排出性を確保するとともに、負圧解消時間を吸引時間より長くすることで、ノズル開口からの気泡の巻き込みを抑制することができる。
本発明のクリーニング方法において、前記負圧解消手段は、前記空間域を大気に連通させる大気開放弁であり、前記減圧工程において、前記大気開放弁は閉弁状態とされ、前記負圧解消工程において、前記大気開放弁は開弁状態とされる。
この構成によれば、大気開放弁を開弁状態とすることで、空間域の負圧を解消することができる。
上記目的を達成するために、本発明の流体噴射装置は、流体を噴射するノズル開口が複数設けられた流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッド側に向けて前記流体を供給する流体供給路と、該流体供給路に設けられた開閉弁と、前記ノズル開口の外側の空間域に負圧を発生させて前記ノズルから前記流体を膨出させる減圧機構とを備える。
この構成によれば、上記クリーニング方法と同様の作用効果を得ることができる。
実施形態におけるインクジェット式プリンターの概略構成を示す模式正面図。 ラインヘッドの構成を示す底面図。 流体噴射ヘッド内の概略構成を示す断面図。 キャッピング装置の概略構成を示す断面図。 ワイピング装置の概略構成を示す断面図。 差圧弁の構成及び作用を説明するための断面図で、(a)は閉弁時、(b)は開弁時を示す。 インク非供給クリーニングを説明するための断面図で、(a)は吸引前、(b)は吸引時、(c)は負圧解消時、(d)は静置後を示す。 吸引時間と負圧解消時間との関係を示すグラフ。 (a)は吸引量の範囲を示す表、(b)は吸引時間及び負圧解消時間の範囲を示す表。
以下、本発明を流体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」という)に具体化した第1実施形態を図1〜図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、プリンター11は、媒体としての用紙Pを搬送する搬送ユニット12と、用紙Pに印刷処理を施すラインヘッド13と、ラインヘッド13に流体としてのインクを供給するインク供給ユニット14と、メンテナンスユニット15とを備えている。
搬送ユニット12は、一対の給紙ローラー16と、無端状の搬送ベルト17と、駆動ローラー18と、従動ローラー19と、駆動ローラー18に接続された駆動モーター20と、一対の排紙ローラー21とを備えている。搬送ベルト17は、駆動ローラー18及び従動ローラー19に巻き掛けられ、駆動モーター20の駆動によって駆動ローラー18が図1における時計回り方向に回転すると周回移動する。そして、給紙ローラー16、搬送ベルト17及び排紙ローラー21によって用紙Pを搬送方向Xに沿って搬送するようになっている。なお、搬送ベルト17は、少なくとも用紙Pの幅方向Y(前後方向)の両端を支持するように複数本(例えば2本)設けられているとともに、前後方向に並ぶ搬送ベルト17の間にメンテナンスユニット15が配置されている。
ラインヘッド13は、基体部23と、基体部23に支持された流体噴射ヘッド24とを備えている。図2に示すように、流体噴射ヘッド24は、用紙Pの幅方向Yに沿って延びる2列のラインを形成するように、千鳥状に配列されている。そして、搬送方向Xにおける上流側(左側)に位置する1列目は、幅方向Yに沿って並ぶ4つの流体噴射ヘッド24から構成される一方、搬送方向Xにおける下流側(右側)に位置する2列目は、幅方向Yに沿って並ぶ4つの流体噴射ヘッド24から構成される。
各流体噴射ヘッド24には、インクを噴射するためのノズル25が複数設けられている。そして、流体噴射ヘッド24の下面(底面)からなるノズル形成面24aには、複数のノズル25のノズル開口25aによって幅方向Yに沿って延びる2列のノズル列Nが形成されている。図2の部分拡大図に示すように、2列のノズル列Nは、幅方向Yに沿う配置間隔が1/2画素ずつずれるように、ノズル開口25aが千鳥状に配列されている。そして、1列目と2列目の流体噴射ヘッド24は、搬送方向Xに投影したときに両端部の少なくとも1個のノズル25が重なるか、両端のノズル25がノズルピッチを開けて連続するようになっている。
このため、プリンター11では、ラインヘッド13を固定したままでも用紙最大幅範囲の印字が可能となっている。なお、本実施形態においては、1つの流体噴射ヘッド24が用紙1.1インチに対応し、8つの流体噴射ヘッド24でA4サイズ(縦297mm×横210mm)の横幅(約8.3インチ)をカバーするようになっている。また、1本のノズル列Nは330個のノズル25から構成される。したがって、1つのラインヘッド13は、幅方向Yに沿って並ぶ8(流体噴射ヘッド24の数)×2(ノズル列Nの数)×330(ノズル列Nを構成するノズル25の数)=5280個のノズル25を有している。
なお、ラインヘッド13及びインク供給ユニット14は、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のカラー印刷を行う場合には、色毎に4組設けられる(図1及び図2には簡略化のために1つずつ図示している)。そして、4つのラインヘッド13から、搬送される用紙Pに4色のインク滴を重ね打つことにより、解像度600dpiでの印刷処理が可能となっている。
図1に示すように、インク供給ユニット14は、インクを収容したインクカートリッジ26と、インクカートリッジ26から流体噴射ヘッド24側に向けてインクを供給する流体供給路を構成するインク供給チューブ27と、インクを加圧供給するための加圧ポンプ28とを備えている。なお、インクカートリッジ26は図示しないカートリッジホルダーに着脱可能に装着されることで、インク供給チューブ27に接続される。また、インク供給チューブ27の途中位置には、差圧弁80と開閉弁95とが設けられている。開閉弁95は任意に開閉操作を行うことができる弁であり、電磁弁や機械的に動作する弁を採用することができる。
ラインヘッド13の基体部23内には、インク供給チューブ27を通じてインクカートリッジ26から供給されるインクを一時的に貯留する共通インク室30が設けられている。共通インク室30には、各流体噴射ヘッド24に対応する複数の分岐流路31が接続されている。そして、共通インク室30内に貯留されたインクは、分岐流路31を通じて複数の流体噴射ヘッド24に供給される。
図3に示すように、流体噴射ヘッド24は、上下方向に積層された流路形成部材32、振動板33、流路形成部材34及びノズルプレート35を備えている。流路形成部材32には共通インク室30に連通する分岐流路31と、リザーバー36と、収容室37とが形成されている。振動板33には、リザーバー36と対応する位置に連通孔38が設けられている。流路形成部材34には、連通孔38を通じてリザーバー36と連通するキャビティ39が形成されている。
また、振動板33の上面側には、キャビティ39の上方となる位置に圧電素子40が配設されている。そして、ノズルプレート35にはキャビティ39と連通するノズル25が形成されている。すなわち、共通インク室30から分岐流路31を通じて各流体噴射ヘッド24に分配されたインクはリザーバー36に貯留され、リザーバー36から連通孔38及びキャビティ39を通じて各ノズル25に供給される。
振動板33は上下方向に振動可能に貼り付けられているとともに、圧電素子40は駆動信号を受けて伸縮することで、振動板33を上下方向に振動させるようになっている。また、振動板33が上下方向に振動すると、キャビティ39の容積が拡縮するようになっている。そして、キャビティ39の容積が縮小されると、キャビティ39内のインクがノズル25からインク滴Fbとして噴射されるようになっている。なお、流体噴射ヘッド24のノズル形成面24aはノズルプレート35の下面(底面)によって構成される態様となっている。また、本実施形態において、ノズル開口25aは直径約20マイクロメートル、ノズルプレート35の上下方向の厚さは約100マイクロメートルとなっている。
次に、メンテナンスユニット15について説明する。
メンテナンスユニット15は、流体噴射ヘッド24のノズル形成面24aをキャッピングするためのキャッピング装置41(図4参照)と、ノズル形成面24aをワイピングするためのワイピング装置42(図5参照)とを備えている。なお、キャッピング装置41及びワイピング装置42は流体噴射ヘッド24毎に設けてもよいし、複数の流体噴射ヘッド24を同時にキャッピングしたりワイピングしたりするようにしてもよい。
キャッピング装置41は、ノズル25の乾燥を防止するためのキャッピングに用いられる他、インクカートリッジ26内のインクをノズル25から吸引することで、気泡や増粘したインクなどを排出させる吸引クリーニングを実行する際に用いられる。さらに、キャッピング装置41は、インクカートリッジ26内のインクを加圧ポンプ28でノズル25から排出させる加圧クリーニングの際にも、ノズル25から排出されるインクを受容するために用いられる。一方、ワイピング装置42は、ノズル形成面24aを払拭して紙粉やインク等の付着物を除去したり、ノズル25のメニスカスを整えたりするためのワイピングを実行する際に用いられる。
まず、キャッピング装置41について説明する。
図4に示すように、減圧機構を構成するキャッピング装置41は、キャップ部材としての有底四角箱状のキャップ43と、キャップ43を昇降させる昇降機構44と、吸引手段及び負圧解消手段を構成する吸引機構45とを備えている。キャップ43の周壁の上面全体には可撓性材料からなる四角枠状のシール部材46が設けられているとともに、キャップ43の底壁には排出管47が下方に向かって突設されている。
排出管47には、吸引機構45を構成する可撓性材料よりなるチューブとしての排出チューブ48の一端側(上流端)が接続されている。排出チューブ48の他端側は廃インクタンク49内に挿入されている。また、廃インクタンク49内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材50が収容されている。
キャップ43と廃インクタンク49との間には、吸引機構45を構成するチューブポンプ51が配設されている。チューブポンプ51は、円筒状のケース52と、平面視円形状をなすポンプホイル53と、ホイル軸54と、押圧部材としての一対の押圧ローラー55とを有している。ポンプホイル53は、ケース52の軸心に設けられたホイル軸54を中心にケース52内に回動可能に収容されている。また、排出チューブ48の中間部は、ケース52の内周壁に沿うようにケース52内に収容されている。
ポンプホイル53には、円弧状をなす一対のローラー案内溝56がホイル軸54を挟んで対向するように形成されている。各ローラー案内溝56は、一端がポンプホイル53の内周側に位置する一方、他端がポンプホイル53の外周側に位置している。すなわち、両ローラー案内溝56は、一端から他端に向かって徐々にホイル軸54から遠ざかるように延びている。また、一対の押圧ローラー55は両ローラー案内溝56内に回動軸57を介して挿通支持されている。なお、両回動軸57は、それぞれ両ローラー案内溝56内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル53を、正方向(図4に矢印で示す時計回り方向)に回動させると、押圧ローラー55がローラー案内溝56の他端側(ポンプホイル53の外周側)に往路移動し、排出チューブ48の中間部を上流側から下流側へ順次押し潰しながら回動する。この回動により、チューブポンプ51より上流側の排出チューブ48の内部が減圧される。
また、ポンプホイル53を逆方向(図4における反時計回り方向)に回動させると、押圧ローラー55がローラー案内溝56の一端側(ポンプホイル53の内周側)に復路移動する。この移動により、両押圧ローラー55がそれぞれ排出チューブ48の中間部に軽く接した状態となり、排出チューブ48の内部の減圧状態が解消される。
昇降機構44は、キャップ43に下方から当接するカム部材58と、カム部材58を回動させるためのモーター59と、動力伝達機構60とを備えている。そして、モーター59が正方向に駆動されると、動力伝達機構60を介してカム部材58が回動されて、キャップ43がノズル形成面24aに当接するようになっている。
したがって、キャップ43がノズル形成面24aに当接した状態でポンプホイル53が正方向に駆動されると、キャップ43とノズル形成面24aとで囲み形成された空間域Rに負圧が発生する。これにより、ノズル25からインクが排出される吸引クリーニングが実行される。なお、ポンプホイル53が逆方向に駆動されると空間域Rの負圧が解消される。その後、昇降機構44のモーター59が逆方向に駆動されると、キャップ43が下降して、用紙Pの搬送経路から退避する。
キャッピング装置41を用いた吸引クリーニングや加圧クリーニングの際には、開閉弁95を閉弁状態とした後にチューブポンプ51や加圧ポンプ28を駆動する。そして、インク流路内の圧力を高めた状態で開閉弁95を開弁状態とすることで、インクの流速を増し、気泡の排出性を向上させる。
次に、ワイピング装置42について説明する。
図5に示すように、ワイピング装置42は、ワイピング機構61と、ワイピング機構61を昇降させる昇降機構62とを備えている。
ワイピング機構61は、ホルダー63と、前後方向に沿って延びるようにホルダー63に架設されたリードスクリュー64と、リードスクリュー64を回転させるためのモーター65と、支持部材66と、ゴムなどの弾性体からなる板状のワイパー67とを備えている。ワイパー67は支持部材66上に立設される態様で支持されるとともに、支持部材66はリードスクリュー64に支持されている。また、支持部材66の上面側には、貯留凹部66aが形成されている。
昇降機構62はワイピング機構61のホルダー63に下方から当接するカム部材68と、カム部材68を回動させるためのモーター69と、動力伝達機構70とを備えている。そして、モーター69が正方向に駆動されると、動力伝達機構70を介してカム部材68が回動されて、ワイパー67がノズル形成面24aに当接する位置までワイピング機構61が上昇するようになっている。
また、モーター65が正方向に駆動されるとリードスクリュー64が正方向に回転し、支持部材66とともにワイパー67が前後方向に沿って移動する過程で、ノズル形成面24aに摺接する。これにより、ノズル形成面24aを払拭により清掃するワイピングが実行される。このとき、ノズル形成面24aから払拭されたインクや紙粉はワイパー67を伝って流下し、貯留凹部66aに貯留される。
次に、差圧弁80について説明する。
プリンター11においては、インクカートリッジ26(図示しないカートリッジホルダ)がラインヘッド13よりも高い位置に設けられている。そして、プリンター11においては、ノズル25からインクが垂れ落ちることを防止するとともに、ノズル25内に凹状のメニスカスを形成して噴射動作を安定させるために、差圧弁80によって流体噴射ヘッド24内を−1kPa程度の負圧にしている。
図6(a)に示すように、差圧弁80は、定形性を有する流路形成部材82を有している。流路形成部材82の左端には上流側のインク供給チューブ27と接続される接続部83が設けられる一方、流路形成部材82の右端には下流側のインク供給チューブ27と接続される接続部84が設けられる。また、流路形成部材82の上面側には平面視円形状の凹部82aが形成されるとともに、凹部82aの内底面において中心から左方に偏心した位置には、円錐台形状をなす凸部82bが一つ形成されている。そして、この凸部82bの上端面に凹部82a内への開口が形成されるように、接続部83内にはインク供給チューブ27と凹部82a内とを連通させる流入路83aが形成されている。一方、接続部84内には、インク供給チューブ27と凹部82a内とを連通させる流出路84aが形成されている。
流路形成部材82の上面側には、凹部82aの開口を封止するように可撓性を有するフィルム部材85が撓みを有した状態で固着されている。また、フィルム部材85の凹部82a内に臨む内面側の略中央部には、凹部82aの開口面積よりも面積の小さい円板状の押圧板86が固着されている。そして、フィルム部材85と凹部82aとによって、圧力室87が囲み形成されている。
圧力室87内には、基台部88と、この基台部88に傾動自在に支持されたアーム部材89と、アーム部材89の一端側(左端側)を、凸部82b側に向けて付勢する付勢ばね90とが収容されている。アーム部材89は、常時は付勢ばね90の付勢力を受けて、一端側が凸部82bの上端面に設けられた流入路83aの開口を封止するとともに、他端側(右端側)が押圧板86を上方に向けて押し上げた状態となっている。これにより、フィルム部材85が圧力室87の内容積を拡大する方向に撓み変位され、圧力室87及びその下流域に位置する流体噴射ヘッド24内は−1kPa程度の負圧となる。
また、流入路83aには、加圧ポンプ28によってインクが加圧状態で供給されるとともに、常には付勢ばね90の付勢力を受けたアーム部材89の一端側によって、圧力室87内への流入が抑制された状態となっている。そして、ノズル25からの噴射又は流出によりインクが消費されると、圧力室87内の負圧が増し、図6(b)に示すように、フィルム部材85が付勢ばね90の付勢力に抗して圧力室87の内容積を減少させる方向に撓み変位する。すると、アーム部材89の他端側が押圧板86を介してフィルム部材85に押圧されて傾動し、一端側が流入路83aの開口を開放するので、流入路83aを通じて圧力室87内に加圧されたインクが流入する。
そして、インクの流入に伴って圧力室87内の負圧が減少すると、アーム部材89及びフィルム部材85は再び付勢ばね90の付勢力によって元の位置に復帰する。したがって、流体噴射ヘッド24には消費量に応じたインクが供給されるようになっている。
次に、プリンター11におけるメンテナンス動作について説明する。
プリンター11においては、インクカートリッジ26の交換時にインク供給チューブ27内に気泡が混入してドット抜けが生じたり、電源を切ったまま放置していたためにインクが増粘してノズル25の目詰まりが生じたりすることがある。こうしたドット抜けや目詰まりに起因する印刷品質の低下を抑制するため、プリンター11ではキャッピング装置41を用いて吸引クリーニングや加圧クリーニングを実行する。以下、このようにインクカートリッジ26内のインクを供給しつつノズル25からインクを排出するクリーニングを「インク供給クリーニング」という。
また、印刷処理によってノズル形成面24aに紙粉などが付着した場合には、ワイピング装置42でノズル形成面24aをワイピングする。なお、インク供給クリーニング後には、排出されたインクがノズル形成面24aに付着したり、ノズル開口25aに凸状のメニスカスが形成されたりするため、インク供給クリーニングの直後にもワイピングを行う。
ところが、このようなワイピングを行うと、ワイパー67がノズル25内に空気を押し込んでしまい、ノズル25内に微少な気泡を生じてしまうことがある。こうした気泡はインクカートリッジ26の交換等で混入する気泡と比較するとかなり小さく、ノズル25付近に留まっていることが多い。そのため、プリンター11においては、ノズル25付近の微少な気泡を排出するために、キャッピング装置41及び開閉弁95によるインク非供給クリーニングを実行する。
次に、キャッピング装置41及び開閉弁95によるインク非供給クリーニングについて詳述する。
インク非供給クリーニングは、開閉弁95を閉弁状態とする閉弁工程と、閉弁工程の後に、キャッピング装置41によって空間域Rに負圧を発生させ、ノズル25からインクを膨出させる減圧工程と、空間域Rの負圧を解消する負圧解消工程とから構成される。
減圧工程では、キャップ43をノズル形成面24aに当接させた状態でチューブポンプ51の押圧ローラー55が排出チューブ48の上流側から下流側に向かって往路移動することで、空間域Rの空気を吸引する。このとき、押圧ローラー55の移動距離を吸引クリーニングを実行する場合より短くすることで、ノズル25からインクが排出されないようにする。また、押圧ローラー55の移動速度を早くすることで、図7(a)に示すようにノズル25の内壁に付着した気泡を引きはがす。そして、図4及び図7(b)に示すようにノズル25からインクを膨出させることで、気泡をノズル開口25aの外側となる大気側に引き出す。このとき、ノズル25内のインクは、ノズル開口25aから離れない程度に減圧されている。
また、負圧解消工程では、減圧工程の後に、開閉弁の閉弁状態が維持されるとともに吸引に伴いノズル25からインクが膨出した状態において、チューブポンプ51の押圧ローラー55が排出チューブ48の下流側から上流側に向かって復路移動することで、吸引した空気を戻して空間域Rの負圧を解消する。これにより、ノズル25からインク滴Fbが離脱して排出される前に、ノズル25から凸状に膨出した状態のインクを図7(c)に示すようノズル25内に回収する。なお、気泡が排出されるとノズル25内に気泡の容積分の空隙が生じるが、短時間静置すると毛管力によって共通インク室30のインクが図7(d)に示すようにノズル25内に補給される。そして、減圧工程の後、開閉弁95を開弁状態として、インク非供給クリーニングを終了する。
こうしたインク非供給クリーニングの吸引と負圧解消は、複数回繰り返して実施することで、排出されにくい気泡についても、徐々に外側に移動させることができる。また、気泡の排出に伴ってノズル25内に空隙が生じた場合にも、吸引と負圧解消を繰り返し行うことで、ノズル25の液面位置が徐々に揃えられる。
ここで、図8に示すように、負圧解消工程で負圧解消を行う負圧解消時間Tnは、減圧工程で吸引(減圧)を行う吸引時間(減圧時間)Tsよりも長く設定されるのが好ましい。具体的には、チューブポンプ51の押圧ローラー55が排出チューブ48を押し潰しながらローラー案内溝56の他端側に向かって往路移動する時間よりも、押圧ローラー55が一端側に向かって復路移動する時間の方が長くなるように設定する。
また、吸引量を一定量とした場合、吸引時間Tsが短すぎると、インクの流速が早くなり過ぎて、ノズル25からインクが噴出して無駄に消費されてしまったり、負圧解消を始めるのが早すぎて気泡が引き出される前にインクを戻してしまったりする虞がある。逆に、吸引時間Tsが長すぎると、インクの流速が遅すぎて気泡をノズル25の内壁から引きはがすことができなかったり、負圧解消によってインクを戻すのが間に合わなくなってインクが消費されてしまったりする虞がある。
一方、負圧解消時間Tnが長すぎると、同じくインクを戻すのが間に合わなくなってインクが消費されてしまう虞がある上、気泡の排出やメニスカスの回復に時間がかかってしまう。逆に、負圧解消時間Tnが短すぎると、ノズル25の外側から空気を巻き込み、気泡を生じてしまう虞がある。
そして、インクの排出を抑制しつつ気泡の排出性を確保するために適正な吸引時間Tsは、例えば0.025秒から0.5秒と非常に短時間である。一方、このような短時間で負圧を解消すると空気を巻き込んでしまうため、0.025秒から0.5秒の吸引時間Tsに対しては、吸引時間Ts<負圧解消時間Tnとすることが好ましい。
本実施形態において、インク非供給クリーニングは、ノズル25からインクが排出されない程度に空間域Rを減圧することで実行される。そのため、吸引工程における空気の吸引量Vs、吸引時間Ts及び負圧解消時間Tnの適切な値の範囲について説明する。
図9(a)に示すように、吸引量Vsは、0.18cc≦Vs≦0.62ccとすることが好ましい。なお、0.18cc>Vsの場合には気泡を排出するだけの吸引力が得られない虞があり、0.62cc<Vsの場合にはインクが消費されてしまう虞がある。この場合、1つのラインヘッド13には5280個のノズル25が設けられていることから、1ノズル当たりのインクの膨出良好域は、およそ3.5×10−5cc〜11.7×10−5ccとなる。
また、0.18cc≦Vs≦0.62ccとした場合の吸引時間Tsは0.025秒≦Ta≦0.5秒、負圧解消時間Tnは0.09秒≦Td≦0.7秒(ただし、Ta<Td)であることが好ましい。なお、Vs=0.33cc、Ts=0.15秒で吸引を行い、Tn=0.35秒で負圧を解消することで、特に良好な結果が得られることが確認されている。
こうしたインク非供給クリーニングは、実行後にノズル形成面24aにインクが付着することがない上、ノズル25のメニスカスを整えることができるため、インク供給クリーニンクのように後処理としてワイピングを行う必要がない。また、インク消費を限りなくゼロにすることができるとともに非常に短時間で行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キャッピング装置41がノズル開口25aの外側の空間域Rに負圧を発生させることで、ノズル25からインクの一部を膨出させ、そのインクの膨出部分に混入している気泡をノズル開口25aの外側となる大気側に引き出すことができる。このとき、開閉弁95は閉弁状態とされているため、インク供給チューブ27の上流側にあるインクカートリッジ26からインクが供給されることはない。したがって、インクの消費を抑制しつつ、ノズル25から気泡を排出させることができる。
(2)減圧工程の後の負圧解消工程で負圧解消手段が空間域Rの負圧を解消するので、ノズル25から膨出した状態にあるインクを無駄に消費されないように流体噴射ヘッド24内に戻すことができる。これにより、ノズル25のメニスカスが破壊されるのを抑制するとともに、インクの消費を抑制することができる。
(3)チューブポンプ51の押圧ローラー55の往路移動に伴って吸引を行うとともに、押圧ローラー55の復路移動に伴って吸引により生じた負圧を解消することができる。そして、吸引を短時間で行って気泡の排出性を確保するとともに、負圧解消時間Tnを吸引時間Tsより長くすることで、ノズル開口25aからの気泡の巻き込みを抑制することができる。
(4)各ノズル25の背圧を共通インク室30で調整することで、ノズル25のメニスカスを均一に整えることができる。そのため、気泡が排出された一つのノズル25内に空隙が生じた場合にも、その他のノズル25との間で液面位置が揃えられる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・キャップ43に空間域Rを大気に連通させる負圧解消手段としての大気開放弁を設けてもよい。この場合には、減圧工程において大気開放弁を閉弁状態とし、負圧解消工程において大気開放弁を開弁状態とする。この場合には、大気開放弁を開弁状態とすることで、空間域Rの負圧を解消することができる。
・吸引手段は負圧を発生させることができるものであればよく、例えばチューブポンプに代えてピストンポンプやダイヤフラムポンプ等を採用することもできる。
・差圧弁80を設けなくてもよい。この場合には、インクカートリッジ26(図示しないカートリッジホルダ)をラインヘッド13よりも低い位置に配置することで、水頭差によって流体噴射ヘッド24内を負圧にすることができる。
・共通インク室30を備えず、例えばインク供給チューブ27の一端側(基端側)がインクカートリッジ26に接続される一方、他端側(先端側)が複数に分岐して流体噴射ヘッド24に接続されるようにしてもよい。
・液体供給路を弾性変形しにくい剛体の管路から構成してもよい。
・ノズル25の口径や噴射する流体を変更した場合には、摩擦抵抗や粘性等が変化するので、吸引量Vs、吸引時間Ts及び負圧解消時間Tnもそれぞれ適切な値に変更するのが好ましい。
・流体噴射ヘッド24やノズル25の数、ノズル列Nの列数などは任意に設定することができる。
・流体収容体は着脱式でないインクタンクを採用してもよい。
・長尺の流体噴射ヘッドを備えるフルラインタイプのラインヘッド式プリンターや、ラテラル式プリンター、あるいはシリアル式プリンターとして実現してもよい。
・上記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
11…流体噴射装置としてのプリンター、24…流体噴射ヘッド、25a…ノズル開口、27…流体供給路を構成するインク供給チューブ、41…減圧機構を構成するキャッピング装置、43…キャップ部材としてのキャップ、45…吸引手段及び負圧解消手段を構成する吸引機構、48…チューブとしての排出チューブ、55…押圧部材としての押圧ローラー、51…チューブポンプ、R…空間域、Tn…負圧解消時間、Ts…減圧時間としての吸引時間、95…開閉弁。

Claims (5)

  1. 流体を噴射するノズル開口が複数設けられた流体噴射ヘッドと、該流体噴射ヘッド側に向けて前記流体を供給する流体供給路と、該流体供給路に設けられた開閉弁と、前記ノズル開口の外側の空間域を減圧する減圧機構とを有する流体噴射装置のクリーニング方法であり、
    前記開閉弁を閉弁状態とする閉弁工程と、
    該閉弁工程の後に、前記減圧機構によって前記空間域に負圧を発生させ、前記ノズルから前記流体を膨出させる減圧工程とを備えることを特徴とするクリーニング方法。
  2. 前記減圧機構は、前記ノズルを囲うように前記流体噴射ヘッドに当接することで前記空間域を囲み形成するキャップ部材と、前記空間域を吸引する吸引手段と、前記空間域の負圧を解消する負圧解消手段とを有し、
    前記減圧工程においては、前記吸引手段が前記空間域を吸引し、
    前記減圧工程の後に、前記開閉弁の閉弁状態が維持されるとともに前記吸引に伴い前記ノズルから前記流体が膨出した状態において、前記負圧解消手段によって前記空間域の負圧を解消する負圧解消工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング方法。
  3. 前記減圧機構は、前記キャップ部材に上流端が接続された可撓性を有するチューブと、該チューブを押し潰しつつ往復移動する押圧部材とを備えたチューブポンプを有し、
    前記減圧工程においては、前記押圧部材が前記チューブの上流側から下流側に向かって往路移動し、
    前記負圧解消工程においては、前記押圧部材が前記チューブの下流側から上流側に向かって復路移動し、
    前記復路移動を行う負圧解消時間は、前記往路移動を行う減圧時間よりも長いことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング方法。
  4. 前記負圧解消手段は、前記空間域を大気に連通させる大気開放弁であり、
    前記減圧工程において、前記大気開放弁は閉弁状態とされ、
    前記負圧解消工程において、前記大気開放弁は開弁状態とされることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング方法。
  5. 流体を噴射するノズル開口が複数設けられた流体噴射ヘッドと、
    該流体噴射ヘッド側に向けて前記流体を供給する流体供給路と、
    該流体供給路に設けられた開閉弁と、
    前記ノズル開口の外側の空間域に負圧を発生させて前記ノズルから前記流体を膨出させる減圧機構とを備えることを特徴とする流体噴射装置。
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