JP2006137181A - 充填方法、および、液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的に液体を充填することができる液体吐出装置、および、液体吐出装置における充填方法を提供すること。
【解決手段】 まず、第1仮充填ステップで圧力室57と圧力室46との間の位置にインクの液位を移動させ、圧力室57にインクを仮充填する。次に、第2仮充填ステップで圧力室46とノズル33との間の位置にインクの液位を移動させ、圧力室57の気泡62を排出すると共に、圧力室46にインクを仮充填する。最後に本充填ステップで供給流路全体にインクを充填する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、インクジェット式記録装置、ディスプレー製造装置、電極形成装置、或いは、バイオチップ製造装置等、液体吐出ヘッドを用いて液体を液滴として吐出する液体吐出装置、および、液体吐出装置における液体の充填方法に関する。
従来、吐出ヘッドのノズルから液滴を吐出する液体吐出装置として、インクジェット式プリンタが知られている。このインクジェット式プリンタ(プリンタ)には、液体容器をキャリッジ以外の場所に搭載する、いわゆるオフキャリッジタイプの供給システムを備えるものがある。
例えば、特許文献1には、大容量のインクカートリッジを吐出ヘッドから離れた位置に配置し、インクカートリッジから吐出ヘッドへ供給管(供給チューブ)を介してインクを供給する構成のプリンタが開示されている。このプリンタにおいては、インクカートリッジと吐出ヘッドとの間に可撓性容器で形成されたサブタンクを備え、インクカートリッジとサブタンクの間に供給チューブを閉塞可能な開閉弁を備えた構成となっている。
特許文献1にはさらに、このプリンタを用いた初期充填方法についての開示がなされている。ここで、初期充填とは、プリンタが出荷され、最初に使用する際に、供給チューブ、サブタンクなどの一連の流路(以下、まとめて供給流路と呼ぶ)にインクカートリッジからインクを充填することをいう。一般に初期充填動作では、いわゆる吸引動作(吐出ヘッドのノズル面をキャップで封止しつつ当該キャップ内を減圧することにより、連通流路内の液体をノズルから吸引するなどして行う)によりインクを充填している。
初期充填動作において重要なことは、供給流路内に気泡(空気層)を残さないということである。ところが、特許文献1のように、非常に長い流路を備えたオフキャリッジタイプのプリンタにおいては、インクの移動抵抗(損失水頭)の影響により、気泡を排除するための十分な流速を得ることが困難である。また、特に、サブタンク等のような流路の拡幅部を有する場合には、構造上この拡幅部に気泡(空気層)が残りやすくなっており、インクの充填を阻害する大きな要因となっている。
このような事情に鑑み、特許文献1に係る初期充填方法においては、いわゆるチョーク吸引動作を行っている。このチョーク吸引動作は、開閉弁を閉じた状態で(つまり、チョークした状態で)吸引動作を行うことにより開閉弁の下流側の負圧を高める動作のことであり、このように負圧を高めてサブタンク内の空気を排出した状態から開閉弁を開くと、効率よくインクを供給流路に充填させることができる。
しかし、上述のようなチョーク吸引動作を用いても、一回の(チョーク)吸引動作で、気泡(空気層)を残すことなくインクを完全に充填させることは困難である。このため、充填動作は、チョーク吸引動作の後にも、複数回の吸引動作を含んで構成されているのが実情である。このような複数の吸引動作からなる一連の充填動作によれば、インクの流動を脈動的に変化させることができるため、気泡を効率的に排出することができる。
特開2003−211689号公報
ところが、上述のような充填方法によりインクを完全に充填することができたとしても、複数の吸引動作により多くのインクを廃棄する結果となってしまう。特にオフキャリッジタイプの供給システムを備えるプリンタにおいては、その廃棄量は多大なものであり、経済面においても環境面においても、好ましくない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、効率的に液体を充填することができる液体吐出装置、および、液体吐出装置における充填方法を提供することを目的としている。
本発明の充填方法は、液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路を備えた液体吐出装置における前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填するための充填方法であって、前記供給流路における途中位置まで、前記液体の液位を移動させる仮充填ステップと、該仮充填ステップの後に、前記供給流路全体に前記液体を充填する本充填ステップとを有することを特徴とする。
ここで、一連の供給流路には、液体容器と吐出ヘッドとを接続する供給管や、吐出ヘッドと供給管の連結部や、インク種毎、ノズル毎の連通流路も含まれる。
また、液体の液位とは液体容器に収容されている液体の液位のことであり、初期状態において供給流路内に保存液(製品流通時において充填されている)が充填されている場合には当該液体と保存液の界面の位置が相当し、保存液が入ってない(気体が充填されている)場合には供給流路内に形成される当該液体のメニスカスの位置が相当する。
本発明の充填方法では、仮充填ステップと本充填ステップとを行うことにより、供給流路内に脈動的な液体の流れが発生されるようになる。このため、本充填ステップで供給流路全体に液体を充填することで、該供給流路内の気泡が好適に排出されるようになるため、効率的な液体の充填を実現できる。
また、本発明の充填方法は、前記供給流路における途中位置が、前記液体を充填する際に前記供給流路内において気泡が滞留する気泡滞留部と前記ノズルとの間の位置であることを特徴とする。
気泡滞留部は、供給流路において気泡(空気層)が抜けにくい箇所であり、一回の吸引動作等によって完全に液体が充填されることはまれである。たとえ吸引動作等による液体の流量(排出量)を多くしても、気泡滞留部を通過する流量は多くなるものの、あるタイミングから気泡の周囲の流れが定常化してしまい、気泡を気泡滞留部から排出することは困難である。そこで、従来技術においては、液体を供給流路全体に充填させた後に、複数の吸引動作によって脈動的に液体を流動させて、排出しきれなかった気泡を排出するという手法をとっていた。この場合において、気泡滞留部の気泡は、供給流路内の液体の流動に乗ってノズルから排出されるわけであるが、このとき必然的に、気泡よりノズル側(以下、下流側とする)に位置する液体も共に排出されてしまうことになる。つまり、気泡の排出効果として利用するのは気泡の周囲の流動のみであるのに、気泡の下流側の液体を無駄に捨てざるを得ないということである。
本発明の充填方法の場合、脈動的な液体の流れを発生させて、気泡滞留部の気泡を排出しているという点では従来技術と思想を同じくしている。しかし、仮充填ステップでは、気泡滞留部の仮充填を行うだけで下流側への液位の移動を極力抑えており、従来技術のようにノズルまで液位を完全に移動させてから気泡滞留部の気泡を排出させるのではなく、液位が途中位置にある状態から本充填ステップにより気泡滞留部の気泡を排出させる構成としている。このため、本充填ステップで供給流路全体に液体を充填することで、気泡滞留部の気泡が好適に排出されるとともに、該気泡の下流側に位置する液体の量が少なくなるので、従来技術に比して廃棄される液体の量が低減され、効率的な液体の充填を実現できる。
また、本発明の充填方法は、前記供給流路が、管状の流路と、該管状の流路に連通された該管状の流路よりも拡幅の拡幅部とを有し、該拡幅部により前記気泡滞留部が構成されることを特徴とする。
ここで、拡幅部とは、管状の流路に連通して設けられている拡幅された流路のことを指しており、例えば、供給管の途中に設けられたサブタンク等が相当する。拡幅部は、構造上、供給流路において気泡(空気層)が抜けにくい箇所であり、この点で、拡幅部は気泡滞留部の一種である。
本発明の充填方法の場合、脈動的な液体の流れを発生させて、拡幅部の気泡を排出しているという点では従来技術と思想を同じくしている。しかし、仮充填ステップでは、拡幅部の仮充填を行うだけで下流側への液位の移動を極力抑えており、従来技術のようにノズルまで液位を完全に移動させてから拡幅部の気泡を排出させるのではなく、液位が途中位置にある状態から本充填ステップにより拡幅部の気泡を排出させる構成としている。このため、本充填ステップで供給流路全体に液体を充填することで、拡幅部の気泡が好適に排出されるようになるとともに、該気泡の下流側に位置する液体の量が少なくなるので、従来技術に比して廃棄される液体の量が低減され、効率的な液体の充填を実現できる。
また、本発明の充填方法は、前記仮充填ステップ前において、前記供給流路には液体が充填されていないことを特徴とする。
例えば、液体吐出装置が保存液を充填されずに出荷されたような場合、仮充填ステップ前の段階においては、供給流路内は空である(液体が充填されていない)。ここで、吸引動作等により液体を供給流路に充填すると、供給流路内には液体のメニスカスが形成され、当該メニスカスはノズル側に向かって移動することになる。このとき、液体の移動(流動)には大きな移動抵抗(損失水頭)を伴うが、空気は粘性が極めて小さいために、空気の移動に対する移動抵抗はほとんど生じない。つまり、供給流路において、メニスカスの位置が下流側に移動すればするほど、液体を流動させる際に生じる抵抗が大きくなると言える。さらに言い換えれば、初期充填動作において、メニスカスの位置が下流側になるほど、液体の流速、すなわち、気泡の排出力が低下する傾向にあるのである。このことからわかるように、本充填ステップによる拡幅部からの気泡の排出は、従来技術のように供給流路全体に液体を充填した後で行うよりも、メニスカスがまだ供給流路の途中位置にある状態で行う方が効果的である。
本発明の充填方法の場合、脈動的な液体の流れを発生させて、拡幅部の気泡を排出しているという点では従来技術と思想を同じくしている。しかし、仮充填ステップでは、拡幅部の仮充填を行うだけで下流側への液位の移動を極力抑えており、従来技術のようにノズルまで液位を完全に移動させてから拡幅部の気泡を排出させるのではなく、液位が途中位置にある状態から本充填ステップにより拡幅部の気泡を排出させている。このため、本充填ステップで拡幅部の気泡を排出する際において、従来技術に比して速い流速により高い排出効果を得ることができ、効率的な液体の充填を実現できる。
また、本発明の充填方法は、前記液体吐出装置が、前記ノズルから前記供給流路内の気体及び前記液体を吸引する吸引手段を備えている場合における前記充填方法において、前記仮充填ステップ及び前記本充填ステップは、前記供給流路の一部を閉塞させた状態で、前記吸引手段により吸引を行うチョーク吸引ステップと、閉塞させた前記供給流路を開いて、前記液体を流動させる高負圧吸引ステップと、を含むことを特徴とする。
ここで、吸引手段は、例えば、吐出ヘッドのノズル面を封止可能なキャップと、キャップの内部を減圧可能な吸引ポンプなどによって構成される手段であり、吐出ヘッドのノズル面をキャップで封止しつつ当該キャップ内を減圧することにより、供給流路内の液体及び空気をノズルから吸引すること(吸引動作)ができる。
この発明の充填方法によれば、チョーク吸引ステップによって供給流路内の負圧を高め、続く高負圧吸引ステップにより急激な液体の流動を発生させて、拡幅部における気泡(空気層)を効率よく排出することができる。
ところで、チョーク吸引ステップ+高負圧吸引ステップによる気泡排出の効果は、仮充填ステップ後において供給流路の下流側に空気層(気相領域)を残している場合には、より強力なものとなる。これは、同じ負圧を蓄積するにしても、その領域に空気層を含んでいる方が、コンプライアンス(圧力差による容量の変化の度合いを示す物理量)が大きい分、より急激な液体の流動を発生させることができるためである。
チョーク吸引ステップ+高負圧吸引ステップと同様の構成は、従来技術(特許文献1)においても開示されている。しかしこの場合、最初のチョーク吸引ステップ相当で高められた負圧は液体が拡幅部に到達するまでに失われてしまい、拡幅部に液体が充填される際には、通常の吸引動作となんら変わりがなくなってしまう。また、供給流路全体に液体を充填した後で、チョーク吸引ステップ相当を行って拡幅部の気泡を排出しようとしても、負圧が蓄積される領域のコンプライアンスが小さいために、本発明ほどの急激な液体の流動を発生させることができない。これに引き換え、本発明においては、液位が途中位置にある状態から本充填ステップを行うので、負圧が蓄積される領域のコンプライアンスが大きく、高い気泡排出性が期待できる。すなわち、本発明の充填方法は、単なる従来技術の付加ではなく、従来技術に比して特異な効果を発揮するものである。
また、本発明の充填方法は、前記吸引手段が吸引ポンプを備えている場合における前記充填方法において、前記チョーク吸引ステップから前記高負圧吸引ステップへの過渡段階において、前記吸引ポンプの駆動を連続して行うことを特徴とする。
チョーク吸引ステップから高負圧吸引ステップへの過渡段階において、吸引ポンプの駆動を一旦停止させてしまうと、その停止している間に負圧が低下(つまり、圧力の絶対値が上昇)してしまい、気泡の排出効率が低下してしまう。この充填方法によれば、かかる課題を回避することができる。
また、本発明の充填方法は、前記チョーク吸引ステップにおいて、前記供給流路における閉塞の位置は、前記拡幅部よりも前記液体容器側であることを特徴とする。
この充填方法によれば、チョーク吸引ステップで拡幅部の負圧を高めることができるので、拡幅部の気泡(空気層)を効率よく排出して、液体を充填することができる。
また、本発明の充填方法は、前記供給流路が、第1の拡幅部と、前記供給流路において前記第1の拡幅部よりも前記ノズル側に位置する第2の拡幅部と、を有する場合における充填方法であって、前記供給流路において、前記第1の拡幅部と前記第2の拡幅部との間の位置を前記途中位置として前記仮充填ステップを行う第1仮充填ステップと、前記供給流路において、前記第2の拡幅部と前記ノズルとの間の位置を前記途中位置として前記仮充填ステップを行う第2仮充填ステップと、前記本充填ステップと、を有することを特徴とする。
この充填方法は、供給流路が複数の拡幅部を有する場合における液体吐出装置において適用される。ここで、第1の拡幅部と第2の拡幅部とあるが、これは拡幅部が二つであることを意味するものではなく、複数の拡幅部における任意の二つの拡幅部に係る充填方法を示すものである。
拡幅部が複数ある場合、上流側の拡幅部(第1の拡幅部)から排出された気泡は下流側の拡幅部(第2の拡幅部)で再びトラップされてしまう可能性がある。従って、上流側の拡幅部の充填が不十分であると、再び下流側の拡幅部の充填を行う必要が生じ、気泡の下流側において充填された液体の大半は結局廃棄されることになって、多大な無駄を生じてしまうことになる。
この充填方法では、第1仮充填ステップにより第1の拡幅部の仮充填を先に行い、次いで第2仮充填ステップにより、第1の拡幅部の気泡(空気層)を排出すると共に第2の拡幅部への仮充填を行い、最後に本充填ステップにより、供給流路全体の充填を行うようになっている。つまり、第2仮充填ステップは、第1の拡幅部にのみ着目すれば、本充填ステップの一部も兼ねている。このように、仮充填ステップを拡幅部ごとに行い、供給流路の液体容器側の拡幅部から順に液体を充填してゆけば、気泡を供給流路の上流側から確実に追い出すことができ、効率的で確実な充填が可能である。
本発明の液体吐出装置は、液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路と、前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填する充填手段とを備えた液体吐出装置であって、前記充填手段は、前記供給流路における該供給流路内で気泡が滞留する気泡滞留部と前記ノズルとの間の途中位置まで前記液体の液位を移動させ、その後に前記供給流路全体に前記液体を充填する構成とされていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置は、気泡滞留部とノズルとの間の位置で一旦区切って充填を行うことにより、気泡(空気層)の滞留する気泡滞留部における充填を確実にした上で、供給流路全体の液体の充填を行うので、無駄に廃棄される液体の量を低減すると共に、効率のよい液体の充填が可能である。
本発明の液体吐出装置は、液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路と、前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填する充填手段とを備え、前記供給流路は、管状の流路と、該管状の流路に連通された該管状の流路よりも拡幅の拡幅部とを有している液体吐出装置であって、前記充填手段は、前記供給流路における前記拡幅部と前記ノズルとの間の位置まで前記液体の液位を移動させ、その後に前記供給流路全体に前記液体を充填することを特徴とする。
この発明の液体吐出装置は、拡幅部とノズルとの間の位置で一旦区切って充填を行うことにより、気泡(空気層)の滞留しやすい拡幅部における充填を確実にした上で、供給流路全体の液体の充填を行うので、無駄に廃棄される液体の量を低減すると共に、効率のよい液体の充填が可能である。
また、本発明の液体吐出装置は、前記ノズルから前記供給流路内の気体及び前記液体を吸引する吸引手段と、前記吸引手段による当該吸引と連動して前記供給流路の一部を閉塞可能な開閉弁と、を備えることを特徴とする。また、好ましくは、前記拡幅部が可撓性膜によって容量を可変に構成されていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、開閉弁により供給流路を閉塞させて吸引手段による吸引を行ういわゆるチョーク吸引を利用することができるので、液体の充填動作において無駄に廃棄される液体の量を低減すると共に、効率のよい液体の充填が可能である。
また、さらに、拡幅部が可撓性膜によって容量を可変に構成されている場合には、いわゆるチョーク吸引により、拡幅部の内圧低下に伴って可撓性膜が拡幅部の内方に撓み、拡幅部内の空気が積極的に排出されるので、その後の液体の充填性を一層高めることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(液体吐出装置)
まずは、図1を参照して、本発明に係る液体吐出装置の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る液体吐出装置の一例を表す概略平面図である。
液体吐出装置としてのプリンタ10は、フレーム11a,11b,11cを備えていて、フレーム11a〜11cで囲まれた領域に、プラテン16を備えている。プラテン16は、紙等の記録媒体を支持し、支持した位置において液体としてのインクを記録媒体に吐出するために設けられている。
プラテン16と対向する位置には、吐出ヘッド14を搭載するキャリッジ15を備えている。キャリッジ15は、フレーム11a,11cの内面に連結されたキャリッジガイド軸12によって支持され且つ規定されて、キャリッジ駆動モータ19により、ベルト13を介して、キャリッジガイド軸12に沿って往復運動できるようになっている。この構成において、キャリッジ15に搭載された吐出ヘッド14が、記録媒体に対して相対移動しつつインクを吐出することにより、所望の印刷を行うことができる。
プリンタ10は、含まれる色材の異なった数種のインクを使用してカラー印刷を行うようになっており、例えば、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のインクを使用する。これら各色インクは、着脱可能な液体容器としてのインクカートリッジ22a〜22dに収容されて、図面右側に位置するカートリッジホルダ20に挿着されている。カートリッジホルダ20からは、インクカートリッジ22a〜22dと連通するように構成された供給管18a〜18dが引きまわされており、チョーク機構30a〜30dを介して、キャリッジ15上の圧力調整機構17a〜17dに連通されている。さらに、圧力調整機構17a〜17dは、連通流路27(図2参照)によって、吐出ヘッド14と連通されている。かくして、インクカートリッジ22a〜22dのインクは、吐出ヘッド14に供給され、ノズル33(図2参照)から液滴として吐出させることができる。
プリンタ10は、カートリッジホルダ20の図面上方(図面手前方向)に加圧ポンプユニット28を備えており、通気管21a〜21d、カートリッジホルダ20を介して、インクカートリッジ22a〜22d内部に圧縮空気を送り込むことができる。加圧ポンプユニット28は、例えば、ダイヤフラムポンプと圧力調整のためのレギュレータとから構成されていて、インクカートリッジ22a〜22d内部の圧力を調節できるようになっている。
プリンタ10は、プラテン16の図面右方に、メンテナンスユニット25を備えており、図1においては、キャップ26とワイパ24とが図示されている。キャップ26は、吐出ヘッド14のノズル面35(図2参照)を封止可能となっており、未使用状態でのノズル目詰まりを防止する役割を果たす。また、ノズル面35を封止した状態でキャップ26の内部を減圧することにより、ノズル内に混入した異物や気泡をインクと共に吸引して除去するいわゆる吸引動作を行う際にも使用される。ワイパ24は、吸引動作後などにおいて、吐出ヘッド14のノズル面35に付着した液滴を払拭するために設けられている。
次に、図2〜図4を参照して、プリンタの供給系と廃液系に関する説明を行う。図2は、プリンタにおける供給系と廃液系の概略構成を示す模式図である。
図2において、インクカートリッジ22aは、プラスチック等で形成されたケース43の内部に、可撓性フィルムをパック状に溶着して形成されたインクパック39を収容した構成となっている。インクパック39の内部にはインクが収容され、導出部37を通じてインクを導出することができる。導出部37の先端は、ケース43に形成された貫通孔44からケース43の外側に突き出しており、カートリッジホルダ20の内側に形成された結合部38と着脱可能に結合可能である。結合部38は、中空の針形状の部材であり、供給管18aと連通している。また、インクカートリッジ22aのケース43には、通気管挿入孔36が設けられており、通気管21aの一端が挿入可能となっている。
上述の構成により、図示するようにインクカートリッジ22aがカートリッジホルダ20に挿着されると、結合部38と導出部37とは結合し、通気管21aの一端は通気管挿入孔36からケース43の内部空間40内に挿入された状態となる。インクカートリッジ22aは、この状態において内部空間40が気密状態となるように構成されており、加圧ポンプユニット28から通気管21aを通じて圧縮空気が送られると、内部空間40の内圧が上昇し、インクパック39のフィルム面を介して内部のインクを加圧する。かくして、インクパック39内のインクは、導出部37、結合部38を介して、供給管18aに加圧供給されることとなる。加圧ポンプユニット28による送気の供給圧は制御部41によって制御可能となっており、すなわち、インクの供給圧は、制御部41によって制御することができる。
供給管18aの途中には、開閉弁34を有するチョーク機構30aが設けられている。ここで、このチョーク機構30aの構成と機能について、図3を参照して説明する。図3は、チョーク機構の要部断面図である。
図3(b)に示すように、チョーク機構30aは、合成樹脂からなる基材51を備え、この基材51の一側面には凹部52が形成されている。凹部52の底面には、基材51に貫通形成された導入路53が開口している。この導入路53は、インクカートリッジ22a側の供給管18aに連通している(図2参照)。また、凹部52の底面には、凸部54が形成され、凸部54の上面では導出路55が開口している。導出路55は、基材51に貫通形成され、圧力調整機構17a側の供給管18aに連通している(図2参照)。
図3(b)に示すように、凹部52は、可撓性材質からなるフィルム56が、凹部52側に弛みを持たせた状態で基材51の一側面に固着されることで封止されている。これにより、凹部52内側面と、フィルム56とによって、密閉された圧力室57が形成されている。圧力室57にインクが供給されていない状態は、この図3(b)の状態であり、つまり、導入路53と導出路55とが遮断された状態となっている。
ここで、インクがインクカートリッジ22aからチョーク機構30aに供給されると、インクは導入路53を通じて圧力室57に流入する。圧力室57内のインクが増加すると、フィルム56は図3(a)に示すように凸部54から離間し、つまり、導入路53と導出路55とが通じた状態となる。
すなわち、上述した構成により、インクカートリッジ22aからのインクの供給圧が所定値よりも高ければインクを圧力調整機構17aに供給し、インクカートリッジ22aからのインクの供給圧が所定値よりも低ければ圧力調整機構17aへのインクの供給を遮断する開閉弁34としての機能が果たされる。そして、チョーク機構30aと当該供給圧を制御する制御部41との組み合わせにより、インクの供給/遮断(チョーク)を制御することが可能となる。
再び図2に戻って、インクカートリッジ22aからチョーク機構30aを介して送られたインクは、圧力調整機構17aに供給される。このときの供給圧は大気圧よりも高くなっているため、このままの供給圧で吐出ヘッド14にインクが供給されると、吐出ヘッド14のノズル33からインクが漏れ出すなどして、適当な吐出制御ができない。そこで、圧力調整機構17aに設けられた圧力調整弁32で減圧を行い、ノズル33において適度な負圧(大気圧に対して)となるように圧力室46の液圧を調整している。
ここで、図4を参照して、圧力調整機構17aの概略構成について説明する。図4は、圧力調整機構の要部断面図である。
図4に示すように、圧力調整機構17aは、合成樹脂からなる基材252と、基材252の両面に溶着されたフィルム248、フィルム249と、フィルム249に張り合わされた受圧板254とを備えている。そして、チョーク機構30aからインクを導入する導入路251、導入室250、圧力室46、導入室250と圧力室46とを連通する貫通孔245、圧力室46から吐出ヘッド14(図2参照)へインクを導出する導出路253が形成されている。
圧力調整機構17aにおける圧力調整弁32は、次のように構成される。すなわち、圧力調整弁32は、貫通孔245に挿通された軸部255aと、軸部255aの一端側に形成された円板部255bとからなる弁体255を備えている。弁体255の円板部255bの一面は、バネ257の一端に当接しており、バネ257の他端はバネ座258に当接している。そして、図4に示すように、圧縮されたバネ257の弾性力によって弁体255は、図の右方に付勢され、円板部255bの他面は、シール部材259を圧接して、導入室250と圧力室46の間の連通を遮断している(閉弁状態)。弁体255の軸部255aの他端側の面は、可撓性膜としてのフィルム249を介して受圧板254に対向している。
受圧板254は、フィルム249の撓みに連動して移動可能となっている。ここで、例えば、インクが導出路253から吐出ヘッド14(図2参照)に供給されて、圧力室46の内圧が下がると、フィルム249が内側に撓んで、受圧板254が矢印Bの向きに移動する。このとき、受圧板254はバネ260によって反力を受けるので、直ちに弁体255の軸部255aが押されることはないが、圧力室46の内圧と大気圧との差圧が大きくなるにつれて、受圧板254の変位量は大きくなって、やがて、弁体255が矢印Bの向きに押され始める。そして、圧力室46の内圧と大気圧との差圧が所定値よりも大きくなると、受圧板254の押し付け力はバネ257による付勢力に打ち勝ち、円板部255bをシール部材259から離間させる(開弁状態)。このとき、インクが導入室250から貫通孔245を通じて圧力室46内に流入し、圧力室46の内圧が補償され、再び閉弁状態に戻る。このように、閉弁状態、圧力室46の内圧低下、開弁状態、圧力室46の内圧補償、閉弁状態、を繰り返すことにより、圧力室46の内圧は常に一定の値に保たれる。
再び図2に戻って、圧力調整機構17aで適度な圧力に調整されたインクは、連通流路27、ノズル単位で形成されたキャビティ(圧力室)等を含むセグメント流路45を経て、吐出制御や、吸引動作などによって、ノズル33から吐出あるいは排出されることとなる。尚、吐出ヘッド14は、実際には複数の連通流路27、セグメント流路45、ノズル33を備えているが、便宜上、図では一つの流路で代表させて表している。
上述の説明のように、供給流路は、供給管18a、連通流路27のような管状の流路と、チョーク機構30aの圧力室57や圧力調整機構17aの圧力室46のような拡幅された流路である拡幅部とを有している。第1の拡幅部としての圧力室57、第2の拡幅部としての圧力室46は、構造的に気泡(空気層)のたまりやすい箇所を有しており、例えば、図4において、図の下向きが鉛直下向きであるとすると、気泡(空気層)は、浮力の影響によって圧力室46の上側に滞留し、なかなか排出することができない。滞留した気泡は、印刷動作時に吐出ヘッド14に流れ込んで吐出不良を引き起こす虞があるため、後述する初期充填動作においては、拡幅部に気泡を残すことなく確実にインクを充填することが求められる。
図2において、プリンタ10の廃液系は、図1を用いて説明したメンテナンスユニット25が主構成となっている。メンテナンスユニット25は、吐出ヘッド14のノズル面35を封止可能で、中央に貫通孔を有するキャップ26と、キャップ26の貫通孔に連通する廃液チューブ29と、廃液チューブ29の途中に設けられた吸引ポンプ23と、廃液チューブ29の終端を収容する廃液タンク31と、ゴムブレード等からなるワイパ24とを備えている。吸引ポンプ23としては、例えば、チューブポンプが用いられており、制御部41によって駆動を制御することができる。
吸引動作においては、キャップ26によってノズル面35を封止すると共に吸引ポンプ23を駆動させ、封止された空間内を減圧させることで、ノズル33からインクを吸引する。すなわち、キャップ26、廃液チューブ29、吸引ポンプ23は、吸引手段を構成している。また、この吸引手段および制御部41は、充填手段を構成している。このとき、チョーク機構30aの開閉弁34が開いた状態となっていれば新しいインクが次々に供給され、インクは供給流路内を流動し続ける。
一方、チョーク機構30aの開閉弁34が閉じた状態となっている場合には、ノズル33からのインクの流動はすぐに止まり、圧力室46、連通流路27などに大きな負圧(圧力の絶対値が低い)を発生させることができる。そして、このように負圧を高めた状態から開閉弁34を開くと一気にインクが流れ出し、強力な気泡の排出効果を得ることができる。以下、このように供給流路を一旦閉塞させてからインクを流動させる吸引動作のことを強力吸引動作と呼び、供給流路が開いた状態から開始する通常の吸引(通常吸引動作)と区別して用いる。
(初期充填動作)
次に、図5を参照して、プリンタの初期充填動作についての説明を行う。ここで、初期充填動作とは、供給流路にインクカートリッジ22a〜22dからインクを充填する動作のことをいい、ユーザーがプリンタ10を最初に使用する際に実行される。初期充填動作に臨んで、プリンタ10の供給流路には、保存液(製品流通時において充填されている液体)が充填されている場合と、何も充填されていない(気体が充填されている)場合とがあるが、本実施形態では、後者の場合について説明する。
図5は、初期充填動作におけるインクの液位の変化を示す図である。初期段階においては、図5(a)に示すように供給流路内には何も充填されていない。以下で行うインクの充填は、先に説明した通常吸引動作または強力吸引動作によって行っており、より具体的には、キャップ26で封止されたノズル33の周囲の空間60内を減圧し、供給流路の空気及びインクを吸引して行う。
まず、最初の段階では、図5(b)に示すように、第1の拡幅部としてのチョーク機構30aの圧力室57と第2の拡幅部としての圧力調整機構17aの圧力室46との間の位置(途中位置)まで、メニスカス61(インクの液位)を移動させる(第1仮充填ステップ)。この第1仮充填ステップは、供給流路における圧力室57までの領域にインクを仮充填することが目的である。ここで、仮充填という言い方を用いたが、この段階では、圧力室57の内部にはまだインクが完全に充填できておらず、若干の気泡62を残した状態であるため、このような表現を用いている。尚、第1仮充填ステップ後におけるメニスカス61の位置(途中位置)は、圧力室57に近い方が望ましいのであるが、各色インクに対応した複数の供給流路ごとの液位のばらつきを考慮して、余裕を持った途中位置の設計がなされている。
次の段階では、図5(c)に示すように、圧力室46とノズル33との間の位置(途中位置)までメニスカス61を移動させる(第2仮充填ステップ)。この第2充填ステップは、供給流路における圧力室46までの領域にインクを仮充填することと、圧力室57に残っていた気泡62を供給流路のノズル33側(以下、下流側とする)に押し出すことを目的としている。すなわち、圧力室57に着目すれば、本充填ステップの一部としての役割を、この第2充填ステップは担っている。この段階において、圧力室46には若干の気泡63を残した状態でインクが仮充填された状態となっている。
次の段階では、図5(d)に示すように、供給流路全体にインクが充填されるように、インクを流動させ、圧力室46に残っていた気泡63も含め、供給流路内に残っていた空気を排出させる(本充填ステップ)。この本充填ステップは、複数のステップに区切って行ってもよい。この本充填ステップの後に、必要に応じて微量のインクを吸引する吸引動作やワイピング動作等を実行し、一連の初期充填動作が終了する。
先にも述べたが、チョーク機構30aの圧力室57、圧力調整機構17aの圧力室46は、供給流路の中でも特に気泡(空気層)が溜まりやすい箇所であり、一回の吸引動作によって完全に充填できることはまれである。たとえ吸引動作によるインクの流量(排出量)を多くしても、これらの箇所を通過する流量は多くなるものの、あるタイミングから気泡の周囲の流れが定常化してしまい、気泡を排出することは困難である。そこで、複数の吸引動作に区切ってインクを流動させ、気泡に脈動的な排出力を与えることが効果的である。ところで、この場合において、気泡の下流側に位置するインクは、当該気泡の排出に有効に作用しないばかりか、むしろ悪影響を及ぼすケース(詳しくは後述する)もあり、また、廃インクとして最終的には捨てられてしまう存在である。
本実施形態では、脈動的なインクの流れを発生させて圧力室57、圧力室46の気泡を排出しているという点では従来技術と思想を同じくしている。しかし、本実施形態の仮充填ステップでは、圧力室46,57への仮充填を行うだけでそれ以上の下流側への液位の移動を極力抑えており、従来技術のようにノズルまで液位を完全に移動させてから圧力室46,57からの気泡を排出させるのではなく、液位がまだ途中位置にある状態から本充填ステップにより圧力室46,57の気泡を排出させる構成としている。このため、本充填ステップで圧力室46,57の気泡を排出する際において、当該気泡の下流側に位置するインクの量が少ないので、従来技術に比して廃棄されるインクの量が低減することができるのである。
また、本実施形態のように気泡の溜まりやすい箇所が複数ある場合、インクカートリッジ側(以下、上流側とする)の圧力室57から排出された気泡は、下流側の圧力室46で再びトラップされてしまう可能性がある。このため、圧力室57の充填が不十分であると、再び圧力室46の充填を行う必要が生じ、結局、圧力室46を含む下流側の領域のインクの大半を廃棄することになってしまって、多大な無駄を生じてしまうことになる。そこで、供給流路にインクを充填するにあたっては、供給流路の上流側から順に、確実にインクを充填して行く必要がある。
本実施形態では、上流側に位置する圧力室57に着目して第1仮充填ステップを、下流側に位置する圧力室46に着目して第2仮充填ステップを行っているので、供給流路の上流側から順に、確実にインクを充填してゆくことができる。
上述の第1仮充填ステップ、第2仮充填ステップ、本充填ステップは、通常吸引動作、強力吸引動作のどちらを用いて行ってもよいが、強力吸引動作の方が充填効率がよいため、本実施形態では強力吸引動作によってインクの充填を行っている。以降では、図5、図6を参照して、第2仮充填ステップを例に、強力吸引動作の具体的な工程について説明する。
図6は、強力吸引動作時におけるキャップ内圧の変化と、加圧供給動作および吸引ポンプの駆動のタイミングを示す図である。ここで、加圧供給動作とは、加圧ポンプユニット28(図2参照)による、インクカートリッジ22a(図2参照)の加圧動作のことであり、制御部41(図2参照)によって制御されている。
第2仮充填ステップにおける強力吸引動作は、第1仮充填ステップの終了後、図5(b)に示す状態から開始され、まず、インクの加圧供給動作がなされているかどうかの判定がなされる。ここで、加圧供給動作がされていない場合には、吸引ポンプ23の駆動が開始され(図6のステップS1)、加圧供給動作がされている場合には、加圧供給動作が停止された後に、吸引ポンプ23の駆動が開始される(図6のステップS1)。
図5(b)において、吸引ポンプ23が駆動を始めると、空間60は減圧され、メニスカス61は下流側に移動を始めることになる。しかし、インクが加圧供給されていない状態では、チョーク機構30aの開閉弁34はすぐに図3(b)に示すように閉じた状態となるので、インクの流動もすぐに止まることになる。このとき、開閉弁34の下流側には負圧が急速に蓄積されてゆき、やがて一定の値に漸近する(図6のチョーク吸引ステップP1)。
尚、このとき、加圧供給動作を行った状態で吸引ポンプ23を駆動した場合には、開閉弁34は開いた状態のままなので、通常吸引動作となる。すなわち、プリンタ10において強力吸引動作と通常吸引動作の選択は、加圧供給動作と吸引ポンプ駆動の組み合わせによって行うようになっている。
チョーク吸引ステップP1において、図4に示す圧力調整機構17aでは、著しく高められた圧力室46内の負圧によって、可撓性膜としてのフィルム249が矢印Bの方向に大きく撓み、圧力室46が大きく押しつぶされた状態となる。このように、圧力室46の負圧を高めることで、圧力室46の空気を積極的に排出し、この後のインクの充填性を高めることができる。
吸引ポンプ23を所定の時間駆動させたら、次に、吸引ポンプ23の駆動を続けたまま、加圧供給動作を開始する(図6のS2)。すると、チョーク機構30aの開閉弁34は、図3(a)に示すように開いた状態となり、供給流路に蓄積されていた負圧と上流側との供給圧との圧力差によって、インクが一気に流動を始める。そして、このインクの流れによって、チョーク機構30aの圧力室57に残っていた気泡62は排出され、図5(c)に示すように、圧力調整機構17aの圧力室46にインクが仮充填されてゆく(図6の高負圧吸引ステップP2)。この過程において、チョーク吸引ステップP1で蓄積されていた負圧はインクの流動によって補償されていき、インクの流れは次第に定常化されてゆく。尚、本実施形態では、ステップS2の前後において継続して吸引ポンプ23を駆動させているので、その補償速度を低減することができ、気泡の排出力の低下を抑えることができる。
インクの流れが定常化してしまった状態においては、圧力室46に滞留した気泡63の周囲の流れも定常化してしまうので、気泡63は圧力室46からなかなか排出されず、これ以上インクの流動を継続させても、単に液位を下流側に移動させるばかりとなってしまう。気泡63よりも下流側に位置するインクは、次の本充填ステップで気泡63をノズル33から排出する際に、廃インクとして捨てられることになるから、第2仮充填ステップにおいて、液位を無用に下流側に移動させることは好ましくない。そこで、所定のタイミングで吸引ポンプ23の駆動を停止し(図6のステップS3)、供給流路内の負圧の解除を待って(図6の負圧解除ステップP3)、図5(c)に示す位置でメニスカス61を停止させる。以上で、第2仮充填ステップが終了する。
第2仮充填ステップの後、本充填ステップを行う際にも、同様の強力吸引動作を行うことで、圧力室46に滞留している気泡63を効率よく排出することができる。尚、第2仮充填ステップから本充填ステップへの移行にあたっては、負圧解除ステップP3の途中で、加圧供給動作を停止させ、吸引ポンプ23を再び駆動してチョーク吸引ステップを開始するようにしてもよい。すなわち、本発明において、仮充填ステップと本充填ステップとの区切りは、吸引動作を完全に停止させる態様に限定されるものではなく、実質的に液位の移動が区切られていれば十分である。
ここからは、気泡の下流側にインクが存在すると当該気泡の排出性に悪影響を及ぼすという点について説明する。
インクの充填動作においては、供給流路内を空気及びインクが移動することになるわけであるが、この移動には流体力学上の抵抗を伴う。その抵抗(損失水頭)は、流体の粘度等に依存し、インク等の液体の移動に対しては大きな抵抗が働き、空気(気体)の移動に対してはほとんど抵抗を生じない。つまりは、供給流路におけるインクの液位によって、インクの移動に対する抵抗に差が生じるということであり、換言すれば、メニスカス61の液位が下流側に移動するほど、インクは移動しにくくなり、ひいては気泡の排出力は低下するのである。このことからわかるように、圧力室57、圧力室46のような気泡の溜まりやすい箇所へのインクの充填は、供給流路全体にインクを充填した後から行うよりも、供給流路の下流側に空気を残した状態で行う方がより効率的である。
本実施形態は、脈動的なインクの流れを発生させて圧力室57、圧力室46の気泡を排出しているという点では従来技術と思想を同じくしている。しかし、本実施形態の仮充填ステップでは、圧力室46,57への仮充填を行うだけで下流側への液位の移動を極力抑えており、従来技術のようにノズルまで液位を完全に移動させてから圧力室46,57の気泡を排出させるのではなく、液位が途中位置にある状態から本充填ステップにより圧力室46,57の気泡を排出させている。このため、本充填ステップで圧力室46,57の気泡を排出する際において、従来技術に比して速い流速により高い排出効果を得ることができ、効率的なインクの充填を実現できるのである。
強力吸引動作を行う場合においては、次のような問題もある。高負圧吸引ステップによって急激なインクの流れを得られるタイミングは、供給加圧動作を開始して開閉弁34を開いた時点からわずかの期間だけであり、このタイミングを充填動作のどのタイミングに合わせるかということはとても重要である。例えば、図5(a)の状態から、強力吸引動作を行ったとしても、圧力室57をインクが通過する際には急激なインクの流れは既に失われているため、圧力室57に完全にインクを充填することは困難である。すなわち、本実施形態は、第1仮充填ステップで圧力室57にインクが仮充填された状態(図5(b))からチョーク吸引ステップ+高負圧吸引ステップを行うことで、強力吸引動作の効果を有効に利用していると言えるのである。
しかし、圧力室57にインクが仮充填されていればどのタイミングで強力吸引を行ってもよいのかと言えば、そうではない。チョーク吸引ステップによって発生した負圧は、開閉弁34の下流側の領域に蓄積されるわけであるが、この領域のコンプライアンスが大きいほど、高負圧吸引ステップにおいて生じるインクの流れは急激なものとなり、強力な気泡の排出力を得ることができるからである。ここで、コンプライアンスとは、圧力差による容量の変化の度合いを示す物理量であり、気体のコンプライアンスは大きく、液体のコンプライアンスは小さい。
例えば、図5(b)の状態においてチョーク吸引ステップが行われたとすると、負圧が蓄積される領域の大半は気相領域なので、この領域は大きなコンプライアンスを有することになる。この場合、高負圧吸引ステップにおいて、蓄積された負圧を補償するには大量のインクの移動が必要となるため、インクの流れは非常に急激なものとなる。一方、図5(d)のように、供給流路全体にインクが充填された状態からチョーク吸引ステップで負圧を蓄積しても、負圧が蓄積される領域のコンプライアンスが小さいために、当該負圧はすぐに補償されてしまい、それほど急激なインクの流れを発生させることはできない。すなわち、本実施形態では、液位が途中位置にある状態で強力吸引動作を実行することにより、強力吸引動作の効果を有効に利用していると言えるのである。
なお、図7に示すように、例えば、供給管18aを屈曲させて、該供給管18aにおける圧力室57の上流側に、該圧力室57よりも高い位置で水平に延びる気泡滞留部としての頂上部70(供給管18aの一部)を形成した場合、この頂上部70に気泡が滞留する。したがって、供給管18aにおいては、この頂上部70のように圧力室46,57(拡幅部)以外の部位であっても気泡が滞留する箇所が存在する。
この場合、インクの初期充填動作としては、最初に頂上部70と圧力室57との間の位置までメニスカス(インクの液位)を移動させ、次に圧力室57と圧力室46との間の位置までメニスカスを移動させ、その後、上記実施形態における初期充填動作と同様の操作を行えばよい。
本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、供給流路の構成において、特許文献1に係るプリンタのようにサブタンクを拡幅部として有するものであってもよいし、特開2003−211688号公報に係るプリンタのように圧力ダンパを拡幅部として有するものであってもよい。
また、本発明に係る仮充填ステップの回数は、供給流路における拡幅部の気泡排出性や配置等によって、適宜変更することができる。例えば、拡幅部を二つ有する場合であっても、一回の仮充填ステップで両方の拡幅部に仮充填するようにしても構わない。
また、本発明に係る仮充填ステップ、本充填ステップは、必ず吸引動作を伴わなければならないわけではない。例えば、特許文献1に係るプリンタにおいては、吸引動作を行わず、インクの加圧供給の制御のみによっても、充填動作を行うことが可能である。
また、本発明に係る充填方法は、上述のような初期充填動作において使用されることに限定されず、製品出荷前の保存液の充填動作や、供給流路の洗浄における洗浄液の充填動作に使用してもよい。
このほか、各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
本発明に係る液体吐出装置の一例を表す概略平面図。 プリンタにおける供給系と廃液系の概略構成を示す模式図。 (a),(b)は、チョーク機構の要部断面図。 圧力調整機構の要部断面図。 (a)〜(d)は、初期充填動作時の供給流路におけるインクの液位の変化を示す図。 強力吸引動作時におけるキャップ内圧の変化と、加圧供給動作および吸引ポンプの駆動のタイミングを示す図。 変更例のプリンタにおける供給系と廃液系の概略構成を示す模式図。
符号の説明
10…液体吐出装置としてのプリンタ、14…吐出ヘッド、17a〜17d…供給流路を構成する圧力調整機構、18a〜18d…供給流路を構成する供給管、22a〜22d…液体容器としてのインクカートリッジ、23…充填手段及び吸引手段を構成する吸引ポンプ、26…充填手段及び吸引手段を構成するキャップ、27…供給流路を構成する連通流路、28…加圧ポンプユニット、29…充填手段及び吸引手段を構成する廃液チューブ、30a〜30d…供給流路を構成するチョーク機構、31…廃液タンク、32…圧力調整弁、33…ノズル、34…開閉弁、35…ノズル面、38…供給流路を構成する結合部、41…充填手段を構成する制御部、45…供給流路を構成するセグメント流路、46…供給流路を構成する気泡滞留部及び拡幅部としての圧力室、51…基材、52…凹部、53…供給流路を構成する導入路、54…凸部、55…供給流路を構成する導出路、56…可撓性膜としてのフィルム、57…供給流路を構成する気泡滞留部及び拡幅部としての圧力室、60…空間、61…メニスカス、62…気泡、63…気泡、70…気泡滞留部としての頂上部、245…貫通孔、248…フィルム、249…可撓性膜としてのフィルム、250…供給流路を構成する導入室、251…供給流路を構成する導入路、252…基材、253…供給流路を構成する導出路、254…受圧板、255…弁体、255a…軸部、255b…円板部、257…バネ、258…バネ座、259…シール部材、260…バネ。

Claims (12)

  1. 液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路を備えた液体吐出装置における前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填するための充填方法であって、
    前記供給流路における途中位置まで、前記液体の液位を移動させる仮充填ステップと、
    該仮充填ステップの後に、前記供給流路全体に前記液体を充填する本充填ステップとを有することを特徴とする充填方法。
  2. 前記供給流路における途中位置は、前記液体を充填する際に前記供給流路内において気泡が滞留する気泡滞留部と前記ノズルとの間の位置であることを特徴とする請求項1に記載の充填方法。
  3. 前記供給流路は、管状の流路と、該管状の流路に連通された該管状の流路よりも拡幅の拡幅部とを有し、該拡幅部により前記気泡滞留部が構成されることを特徴とする請求項2に記載の充填方法。
  4. 前記仮充填ステップ前において、前記供給流路には液体が充填されていないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の充填方法。
  5. 前記液体吐出装置が、前記ノズルから前記供給流路内の気体及び前記液体を吸引する吸引手段を備えている場合における請求項1ないし4のいずれか一項に記載の充填方法であって、
    前記仮充填ステップ及び前記本充填ステップは、前記供給流路の一部を閉塞させた状態で、前記吸引手段により吸引を行うチョーク吸引ステップと、
    閉塞させた前記供給流路を開いて、前記液体を流動させる高負圧吸引ステップと、を含むことを特徴とする充填方法。
  6. 前記吸引手段が吸引ポンプを備えている場合における請求項5に記載の充填方法であって、
    前記チョーク吸引ステップから前記高負圧吸引ステップへの過渡段階において、前記吸引ポンプの駆動を連続して行うことを特徴とする充填方法。
  7. 前記チョーク吸引ステップにおいて、前記供給流路における閉塞の位置は、前記拡幅部よりも前記液体容器側であることを特徴とする請求項5または6に記載の充填方法。
  8. 前記供給流路が、第1の拡幅部と、前記供給流路において前記第1の拡幅部よりも前記ノズル側に位置する第2の拡幅部と、を有する場合における請求項3ないし7のいずれか一項に記載の充填方法であって、
    前記供給流路において、前記第1の拡幅部と前記第2の拡幅部との間の位置を前記途中位置として前記仮充填ステップを行う第1仮充填ステップと、
    前記供給流路において、前記第2の拡幅部と前記ノズルとの間の位置を前記途中位置として前記仮充填ステップを行う第2仮充填ステップと、
    前記本充填ステップと、を有することを特徴とする充填方法。
  9. 液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路と、前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填する充填手段とを備えた液体吐出装置であって、
    前記充填手段は、前記供給流路における該供給流路内で気泡が滞留する気泡滞留部と前記ノズルとの間の途中位置まで前記液体の液位を移動させ、その後に前記供給流路全体に前記液体を充填する構成とされていることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 液体を貯留する液体容器から前記液体を吐出するノズルに前記液体を供給する一連の供給流路と、前記供給流路に前記液体容器側から前記液体を充填する充填手段とを備え、前記供給流路は、管状の流路と、該管状の流路に連通された該管状の流路よりも拡幅の拡幅部とを有している液体吐出装置であって、
    前記充填手段は、前記供給流路における前記拡幅部と前記ノズルとの間の位置まで前記液体の液位を移動させ、その後に前記供給流路全体に前記液体を充填することを特徴とする液体吐出装置。
  11. 前記ノズルから前記供給流路内の気体及び前記液体を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段による当該吸引と連動して前記供給流路の一部を閉塞可能な開閉弁と、を備えることを特徴とする請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記拡幅部が可撓性膜によって容量を可変に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
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