JP2003170607A - インクジェット記録装置の初期インク充填方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置の初期インク充填方法およびインクジェット記録装置

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JP2003170607A
JP2003170607A JP2001369954A JP2001369954A JP2003170607A JP 2003170607 A JP2003170607 A JP 2003170607A JP 2001369954 A JP2001369954 A JP 2001369954A JP 2001369954 A JP2001369954 A JP 2001369954A JP 2003170607 A JP2003170607 A JP 2003170607A
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tank
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head
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JP2001369954A
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Nobutoshi Otsuka
信敏 大塚
Atsushi Yamazaki
篤 山崎
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブタンクを有するインクジェット記録装置
において、サブタンク内の空気を除去可能なインクジェ
ット記録装置の初期インク充填方法およびインクジェッ
ト記録装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 メインタンク41からサブタンク67を
経てインクジェットヘッド26に至るインク流路にイン
クを充填するインクジェット記録装置の初期インク充填
方法において、メインタンク41からサブタンク67に
インクを送液する送液工程と、第1インク管路128
(a)の下流端を閉塞した後、インクジェットヘッド2
6のインクノズルからサブタンク67内の空気およびイ
ンクを吸引する吸引工程と、第1インク管路128
(a)の閉塞を解いた後、メインタンク41からインク
を送液しながらインクノズルからインクを吸引して、イ
ンク流路に所定量のインクを充填する充填工程とを備え
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置の新設当初等
において、インクを貯留するメインタンクからサブタン
クを経てインクジェットヘッドに至るインク流路にイン
クを充填するインクジェット記録装置の初期インク充填
方法およびインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的大型のインクジェットプリ
ンタ等のインクジェット記録装置では、インクを貯留す
る固定のインクタンクとキャリッジに搭載されたインク
ジェットヘッドとが、インクチューブによって接続さ
れ、インクジェットヘッドの駆動による吸引作用によっ
て、インクタンクからインクジェットヘッドにインクが
供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
インクジェット記録装置は、インクタンクのインクの貯
留量によってインクの水位が異なり水頭圧が変化するた
め、安定したインクジェットヘッドの吐出性能維持が困
難となる問題があった。また、インクジェットヘッドか
らインクの液垂れを防ぐためにインクジェットヘッドを
インクタンクよりも幾分高い位置に設置することが必要
になるが、インクジェット記録装置の限られた空間内に
おいては、スペース的に大型のインクタンクを適切に配
置できるとは限らない。そこで、インクタンクの設置の
自由度を増すべく、インクタンクとインクジェットヘッ
ドとの間にサブタンクを介設し、サブタンクにより上記
の水頭圧を確保することが考えられる。また、サブタン
クは、空気の混入を防止すべく蒸着フィルム等で形成し
た袋状のものを用いることが好ましい。しかし、このよ
うなサブタンクを用いたインク供給システムでは、イン
クタンクからインクジェットヘッドに至るインク流路に
インクを満たすインクの初期充填作業において、単純
に、インクタンク側からの送液とインクジェットヘッド
側からの吸引を行っても、サブタンク内の空気が抜け
ず、サブタンク内に空気が残留してしまうおそれがあ
る。なお、残留した空気が気泡となってインクに混入す
ると、印刷品質が極端に低下することはいうまでもな
い。
【0004】本発明は、サブタンク内の空気を確実に除
去することができるインクジェット記録装置の初期イン
ク充填方法およびインクジェット記録装置を提供するこ
とをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置の初期インク充填方法は、インクを貯留する密
着変形可能な袋状のメインタンクからサブタンクを経て
インクジェットヘッドに至るインク流路にインクを充填
するインクジェット記録装置の初期インク充填方法にお
いて、メインタンク側からインク流路にインクを送液す
る送液工程と、サブタンクの第1インク管路を閉塞した
後、インクノズルから吸引してサブタンク内の空気とイ
ンクを抜く吸引工程と、前記第1インク管路の閉塞を解
いた後、メインタンクからインクを送液しながら、イン
クノズルからインクを吸引して、インク流路に所定量の
インクを充填する充填工程とを備えていることを特徴と
する。
【0006】この構成によれば、送液工程では送液した
インクによって第1インク管路内の空気がサブタンクに
押し出され、サブタンクにインクが流入すると共に第1
インク管路にインクが充填される。そして、吸引工程で
はインクノズルからの吸引によって、サブタンクが密着
変形するので、サブタンク内の空気が除去されると共に
第2インク管路にインクが充填される。充填工程では、
インクの送液と吸引が同時に行われ、インク流路に所定
量のインクが充填される。このような工程を経ることに
より、サブタンク内に空気を残留させることなく、イン
ク流路にインクを適切に充填することができる。なお、
ここに言う「所定量」については、サブタンクが満水状
態となる量とすることが好ましい。
【0007】この場合、送液工程において、サブタンク
に第2インク管路を略満たす量のインクが前期サブタン
クに貯留した状態でインクの送液を停止が好ましい。
【0008】この構成によれば、送液工程後になされる
吸引工程の吸引動作により第2インク管路はインクで略
満たされる。また、吸引停止後に負圧状態となったサブ
タンク及び第2インク管路によりインクが幾分逆流して
も、サブタンク内に再び空気が混入することを防止する
ことができる。さらに、送液するインク量を第2インク
管路を略満たす程度と限定できるため、送液過程におけ
るメインタンクからサブタンクへのインク送液時間及び
吸引過程での吸引時間を最小限にとどめることができ
る。
【0009】これらの場合、吸引工程において、吸引し
たインクがインクジェットヘッドのインクノズルに達す
る手前でインク吸引を停止することが好ましい。
【0010】この構成によれば、吸引工程で吸引したイ
ンクがインクノズルから外部に流出することがないの
で、吸引停止後にサブタンク及び第2インク管路が負圧
状態となって逆流が生じても、吸引により一度外部に流
出したインクでインクノズル内が汚染されることがな
い。
【0011】さらに、インクジェットヘッドが異なるイ
ンク色の複数のノズル列を有し、各色のインクを同時に
吸引するような場合には、混色したインクの逆流によっ
て、インクノズル内が汚染されるのを有効に防止するこ
とができる。
【0012】これらの場合、充填工程終了後、インクノ
ズルにメニスカスを形成すべく吸引を行うことが好まし
い。
【0013】この構成によれば、インク充填後、最終的
にはインクノズルのノズル口にメニスカスが形成される
ので、インク送液工程、吸引工程、充填工程をインクノ
ズルのメニスカス状態を考慮せずに行うことができると
共に、初期インク充填を完了した時点でインクジェット
ヘッドを印刷に適した状態とすることができる。
【0014】本発明のインクジェット記録装置は、イン
クを貯留するメインタンクと、インクを吐出して印刷を
行うインクジェットヘッドと、メインタンクからインク
ジェットヘッドに至るインク流路に開設され密着変形可
能な袋状のサブタンクを備えたインクジェット記録装置
において、メインタンクから第1インク管路を介してサ
ブタンクにインクを送液する送液手段と、インクジェッ
トヘッドのインクノズルから第2インク管路を介してサ
ブタンク内の空気及びインクを吸引する吸引手段と、第
1インク管路の下流側を閉塞する閉塞手段と、送液手
段、吸引手段及び閉塞手段を制御する制御手段とを備
え、制御手段は送液手段、吸引手段及び閉塞手段を制御
し、メインタンクからサブタンクにインクを送液した
後、第1インク管路の下流端を閉塞してサブタンク内の
空気及びインクを吸引し、さらに第1インク管路の閉塞
を解いて、メインタンクからインクを送液しながらイン
クノズルからインクを吸引して、インク流路に所定量の
インクを充填することを特徴とする。
【0015】この構成によれば、メインタンクからサブ
タンクを経てインクジェットヘッドに至るインクジェッ
ト記録装置のインク流路に初期インク充填を行うとき、
まず、インクをメインタンクからサブタンクに送液する
ので、サブタンクにインクが流入すると共に第1インク
管路にインクが充填され、第1インク管路内の空気がサ
ブタンクに送り込まれる。次に、第1インク管路下流側
を閉塞してインクノズルから吸引を行い、サブタンクが
密着変形するので、サブタンク内の空気及びインクをサ
ブタンク及びインク流路から除去されると共に第2イン
ク管路にインク充填される。さらに、第1インク管路下
流側の閉塞を解き、メインタンクからインクの送液とイ
ンクノズルからの吸引が同時に行われる。このように制
御手段が制御を行うので、インクジェットヘッドの吐出
性能に影響を及ぼす空気をサブタンク及びインク流路に
残留させることなくインクを適切に充填できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態について説明する。実施形態のインク
ジェットプリンタは、パーソナルコンピュータ(以下、
パソコン)などの外部装置に接続された業務用の大型カ
ラープリンタであり、外部装置で作成した画像データに
基づいて、インクジェット方式により所望の画像を印刷
するものである。具体的には、インクジェットプリンタ
は、連続紙である印刷テープに後に切り抜いてラベルと
して用いる多数の単位画像を連続して印刷するものであ
り、例えば、生鮮食品のラップフィルム上に貼着される
ラベルを小ロットで印刷することを可能にするものであ
る。
【0017】図1は、インクジェットプリンタの全体構
成を示す外観斜視図であり、図2はインクジェットプリ
ンタの一部構成を省略して、その背面側からの外観斜視
図である。
【0018】両図に示すように、このインクジェットプ
リンタ1は、大型の機台2に小形のフィニッシャー3を
連結して構成されており、機台2側には、機台2上に設
置した印刷テープAに印刷を行うプリント手段5と、機
台2から右側にはり出したロール状の印刷テープAを繰
り出し供給するテープ供給手段6と、機台2を縦断する
テープ送り経路4に沿って供給された印刷テープAを送
るテープ送り手段7とを備え、フィニッシャー3側に
は、テープ送り手段7から受け取った印刷済みの印刷テ
ープAをロール状に巻き取るテープ巻取り手段8が組み
込まれている。
【0019】また、機台2には、プリント手段5のヘッ
ドユニット31(インクジェットヘッド34)にインク
を供給するインク供給手段9と、インクジェットヘッド
34を保全するメンテナンス手段10とを備えると共
に、これら各主要な構成手段を個別かつ関連させて制御
するコントローラ11(制御手段)を備えている。
【0020】このインクジェットプリンタ1は、ロール
上から繰り出した印刷テープAを、テープ送り手段7の
吸着テーブル141を介して水平に吸着し、この状態で
プリント手段5を駆動させてこれに多数の画像(単位画
像B)を連続印刷すると共に、その印刷済み部分(単位
印刷領域C)を吸着テーブル141から随時送り出して
次の連続印刷を行って、最終的に、テープ巻取り手段8
で印刷後の印刷テープAを巻き取っていくものである
(図1および図3参照)。なお、図3に示すように印刷
テープAの単位印刷領域Cには、多数の単位画像Bと共
に、各単位画像B位置検出用の画像位置マークDと、単
位印刷領域Cごとのテープ送りを行うための検出マーク
Eとが印刷される。
【0021】印刷テープAは、いわゆる剥離紙付きのロ
ール紙であり、テープ幅が最小の50mmから最大の1
50mmまで10mmピッチとした、幅の異なる複数種
(11種)のものが用意されている。印刷にあたって
は、この印刷テープAの延在方向にラベルとなる単位画
像Bが連続的に印刷され、この各単位画像Bが、外工程
となる別のカット装置により画像位置マークDを介して
認識されてハーフカットされ、粘着材付きラベルとな
る。
【0022】なお、この印刷に用いられるインク、すな
わち1ラインのカラー印刷に用いるインクは、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラ
ック(K)に、ライトシアン(LC)およびライトマゼ
ンダ(LM)を加えた、計6色の基準色で構成され、各
色インクは、サブタンクとしての各中間インクパック8
9を介して各インクジェットヘッド34(ヘッドユニッ
ト31)に供給されている(図2等参照)。
【0023】機台2は、アングル材12を直方体形状に
組み、その上部には台板13を、下部には棚板14を固
定して成ると共に、棚板14の下部には、4個のキャス
ター15と、6個のアジャストボルト付き支持脚16と
が取り付けられている。台板13上には、プリント手段
5の他、中央にメンテナンス手段10および奥側にイン
ク供給手段9のサブタンクが配設され、手前側にテープ
送り手段7の主要部が配設されている。また、台板13
の長手方向の一方の端部には、前後方向中間のアングル
材12を介してテープ供給手段6が取り付けられてい
る。
【0024】台板13は、テープ巻取り手段8側でかつ
手前側の一部(2箇所)が略方形に開口しており、この
開口部17、17に臨んで台板13と棚板14との間に
は、下方に大きく迂回するように、テープ送り経路4が
形成されている。また、棚板14の奥側には、インク供
給手段9の主構成部品(タンク側)が配設されると共に
メンテナンス後の不要な廃インクを貯留する大型の廃イ
ンクタンク18が配設されている。さらに、仕切り板1
9を挟んで右手前側の台板13と棚板14との間には、
コントローラ11が配設されている。
【0025】なお、図示では省略したが、機台2の台板
13上には、配設された上記各手段等を一体として覆う
安全カバーが設けられ、その正面には開閉扉が、またそ
の上面には警告等がそれぞれ設けられている。安全カバ
ーには、開閉扉の閉塞を検出する検出スイッチ(検出セ
ンサ)が取り付けられており、この検出スイッチが開閉
扉の閉塞を検出している状態でのみ、図外の主電源がO
Nできるようになっている。また、主電源がONの状態
で開閉扉を開放すると、検出スイッチを介して主電源が
自動的にOFFするようになっている。なお、警告等に
は印刷動作中を表示する動作表示灯部の他、テープエン
ドを表示するテープ表示灯部等を有している。
【0026】一方、フィニッシャー3は、フィニッシャ
ー本体20と、フィニッシャー本体20の下部に取り付
けた4個のアジャストボルト付き支持脚21とで構成さ
れ、フィニッシャー本体20にテープ巻取り手段8が組
み込まれている。フィニッシャー本体20の正面左上部
には、印刷テープAの巻取りトルク等を調整する操作パ
ネル22が設けられている。なお、安全カバーと同様
に、フィニッシャー3が機台2と連結状態でのみ、イン
クジェットプリンタ1の主電源がONできるようになっ
ている。
【0027】次に、インクジェットプリンタ1の各手段
構成装置について順に説明する。プリント手段5は、図
1ないし図4に示すように、多数のインクジェットヘッ
ド34を搭載したヘッドユニット31と、ヘッドユニッ
ト31を主走査方向および副走査方向に自在に移動させ
るX・Y移動機構42とを有している。
【0028】ヘッドユニット31は、背面に上記の雌ね
じブロックを取り付けた支持ブラケット32と、支持ブ
ラケット32の下部に水平に取り付けた統一キャリッジ
33(図4、5参照)と、支持ブラケット32の左右に
取り付けた複数の紙粉除去ファン40、41から成る紙
粉除去機構39とを有し、統一キャリッジ33には、下
面に多数のインクノズル(ノズル列)を形成した複数の
インクジェットヘッド34が搭載されている。具体的に
は、統一キャリッジ33は4つの部分キャリッジ37を
着脱自在に装着しており、この各部分キャリッジ37
に、それぞれ横並び3個、すなわち全部分キャリッジ3
7に合計で12個のインクジェットヘッド34が取り付
けられている。
【0029】この場合、各インクジェットヘッド34は
部分キャリッジ37に固定(接着またはねじ止め)さ
れ、各部分キャリッジ37は、複数のピンからなる位置
決め装着手段50により統一キャリッジ33に着脱自在
に装着されている。また、各部分キャリッジ37に搭載
した各インクジェットヘッド34は、インクノズルを形
成した本体部分を統一キャリッジ33から下方に突出さ
せ、かつこの本体部分を対向配置するようにして、その
インクノズル列群38を中央に集約配置している(図6
参照)。本体部分の裏側には、各色のサブタンクからの
各チューブ172を連結して、各色インク供給を適宜行
うインク供給部位36が形成されている。
【0030】図6に模式的に示すように、1ラインの基
準色を構成する6色のインクノズル列群38は4分割さ
れており、分割された6色の分割インクノズル列群38
aが、3個のインクジェットヘッド34に組みこまれ
て、各部分キャリッジ37に搭載されている。具体的に
は、各部分キャリッジ37に搭載される3個のインクジ
ェットヘッド34の第1ヘッド35−1には、ブラック
(K)およびシアン(C)の二つの分割インクノズル列
38aが組み込まれ、第2ヘッド35−2には、ライト
シアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)の2つの
分割インクノズル列38aが組み込まれ、第3ヘッド3
5−3には、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の2
つの分割インクノズル列38aが組み込まれている。
【0031】そして、これらの分割インクノズル列群3
8aは、一部(のインクノズル)を重複させるようにし
て千鳥上に配設され、全体としてほぼ4インチ(1ライ
ン)の各色インクノズル列群38を構成している。
【0032】X・Y移動機構42は、台板13上に載置
した、いわゆるX・Yロボットであり、ヘッドユニット
31をX軸方向(主走査方向、印刷テープAの長手方向
または延在方向)に移動させるX軸テーブル43と、X
軸テーブル43をY軸方向(副走査方向、印刷テープA
の幅方向)に移動させるY軸テーブル44と、Y軸テー
ブル44に平行に配設され、X軸テーブル43の移動を
ガイドするY軸ガイド45とで構成されている。
【0033】図示は省略したが、X軸テーブル43は、
外殻を構成したX軸テーブルフレーム46の内部に、そ
れぞれヘッドユニット31を主走査方向に往復動させる
主走査ボールねじと主走査ボールねじを正逆回転させる
主走査モータとを、Y軸テーブル44は、外殻を構成し
たY軸テーブルフレーム47の内部に、それぞれX軸テ
ーブルフレーム46を副走査方向に往復動させる副走査
ボールねじと副走査ボールねじを正逆回転させる副走査
モータとを収容している。
【0034】主走査モータおよび副走査モータは、上記
コントローラ11に接続されており、主走査モータを正
逆回転させることにより、ヘッドユニット31が主走査
方向に往復動し、副走査モータを正逆回転させることに
より、X軸テーブル43を介してヘッドユニット31の
移動により1ラインの印刷が行なわれ、副走査方向への
移動により次のラインへのヘッドユニット31の移動が
行われる。
【0035】特に図示しないが、X・Y移動機構42は
ヘッドユニット31のX軸方向の基準位置(ホーム位
置、図示左側:X軸の原点)を検出するX方向検出セン
サと、X軸テーブル43を介してヘッドユニット31の
Y方向検出センサとを備えており、インクジェットプリ
ンタ1の主電源がONされると、X・Y移動機構42は
常にこの基準位置にリセットされるようになっている。
【0036】次に、インク供給手段9について、図2を
参照して説明する。インク供給手段9は、棚板14に配
設され各色インクを大量に貯留したメインタンクユニッ
ト61と、台板13上に配設されメインタンクユニット
61からの各色インクを各インクジェットヘッド34に
供給するサブタンクユニット87と、これらメインタン
クユニット61、サブタンクユニット87およびインク
ジェットヘッド34を連結するチューブユニット171
とを備えている。メインタンクユニット61はサブタン
クユニット87より低い位置に配置され、サブタンクユ
ニット87はインクの垂れを防止すべくインクジェット
ヘッド34より幾分低い位置に配置されている。
【0037】具体的には、メインタンクユニット61は
サブタンクユニット87にインクを加圧供給し、サブタ
ンクユニット87に貯留されたインクは、インクジェッ
トヘッド34のポンプ作用(インク吐出)を受けてこれ
に供給される。すなわち、メインタンクユニット61か
ら圧力供給されたインクは、サブタンクユニット87で
圧力的に縁切りされて、インクジェットヘッド34に供
給される。
【0038】インク供給手段9の各ユニットの詳細な説
明に先立ち、全体のインク供給系について、図10を参
照して更に詳述すると、6色(K,C,LC,LM,
M,およびY)の分割インクノズル列群38aが横並び
3個のインクジェットヘッド34に組み込まれた4個の
ヘッド群35に対応するべく、すなわち計12個のイン
クジェットヘッド34から成る24個のインクノズル列
に対応するべく、メインタンクユニット61には各色1
個のインクカートリッジ62(計6個)を備え、サブタ
ンクユニット87には、各色2個の中間インクパック8
9(計12個)を備えている。
【0039】これにより、インクカートリッジ62内の
各色インクは、チューブユニット171によって2分岐
を2度繰り返して、24個のインクノズル列38に供給
されてゆくようになっている。したがって、複数のイン
クジェットヘッド34(複数のインクノズル列)に対す
るインクカートリッジ62の個数を減らすことができ、
インクカートリッジ62の配置に自由度を持たすことが
できる。また、チューブユニット171の好配置等によ
り、インクジェットヘッド34へのインク流路におい
て、圧力損失を極力軽減することができるようになって
いる。
【0040】では、メインタンクユニット61につい
て、図2及び図10を参照して詳細に説明する。メイン
タンクユニット61は、インクカートリッジ62と、イ
ンクカートリッジ62を着脱自在に収容する加圧タンク
70と、加圧タンク70に加圧エアーを供給するエアー
供給機構81とを備え、インクカートリッジ62および
加圧タンク70は各色別に複数個(6個)設けられ、一
方エアー供給機構81は単一のもので構成され、インク
カートリッジ62内のインクをポンプアップしてサブタ
ンクユニット87に供給する。
【0041】図7に示すように、カートリッジケース6
3は、上部を開口して深い容器状に形成した下ケース6
4と、下ケース64の開口を閉塞する上ケース65とで
上下2分割構造に構成され、内部にインクタンク67を
収容するタンク収容部66を構成している。上ケース6
5および下ケース64は、左右の縁部を介してスナップ
イン形式で係合しており、その内部空間(タンク収容部
66)は、非密閉空間となっている。すなわち、カート
リッジケース63内は、加圧タンク70内と連通し、タ
ンク収容部66の圧力と加圧タンク70内の圧力とが常
に同圧に保たれるようになっている。
【0042】加圧タンク70は、図2に表すように、棚
板14に3段の2列構成で固定的に設置され、各色の加
圧タンク70が同図に表すように割り振られている。加
圧タンク70は、図8および図9に表すように、主要部
をなす胴部71と、胴部71の一方の小口に設けた閉塞
部材72と、胴部71の他方の小口に設けた蓋部材73
とで、内部に完全密閉空間を形成可能に構成されてい
る。
【0043】蓋部材73は、これを閉塞状態にロックす
る一対の止め金具74と、止め金具74による蓋部材7
3の完全閉塞状態を検出する検出器75とを有してい
る。一対の止め金具74は、蓋本体76に設けた掛け具
78と、支持蓋77に設けた掛け具78が係止される掛
止具79とからなり、一対のものが蓋部材73の中心に
対し点対称位置に配置されている。これにより、止め金
具74をロック状態にすることで、強密着して加圧タン
ク70の気密性が保持される。なお、検出器75は、コ
ントローラ11に接続されている。
【0044】このように、完全気密状態の加圧タンク7
0により、非気密状態のインクカートリッジ62を収容
して加圧しているため、インクカートリッジ62のカー
トリッジケース63の構造を簡略化することができ、イ
ンクカートリッジ62の取扱い性を向上している。そし
て、インクカートリッジ62を加圧収容状態において、
蓋部材73を円滑に開放操作するために、各加圧タンク
70の側部、すなわち胴部71の右側部には、大気開放
バルブ80がそれぞれ設けられている。各大気開放バル
ブ80は、三方弁から成り、エアー供給機構81からの
加圧エアーを受けると共に、エアー供給機構81からの
加圧エアーが所定値以下に減圧したときに、弁体が移動
して加圧タンク70内を大気に開放するようになってい
る。
【0045】エアー供給機構81は、図10に表すよう
に、インク供給専用のものとしてエアー配管82により
各加圧タンク70を連結して構成され、各加圧タンク7
0に接続され加圧エアーを供給する加圧ポンプ83と、
加圧ポンプ83と加圧タンク70との間のエアー配管8
2に介設したレギュレータ84と、エアー配管82内に
発生する脈流を平準化するエアータンク85と、エアー
タンク85と各加圧タンク70の各大気開放バルブ80
との間のエアー配管82に介設した切替えバルブ86
と、を備えている。
【0046】レギュレータ84は、検出した圧力(加圧
力)をフィードバックして加圧ポンプ83の駆動を制御
するようにし、加圧タンク70内の圧力を常に一定に保
つようにして、加圧タンク70内に収容したインクカー
トリッジ62の圧力を、これと同圧に保つようにしてい
る。切替えバルブ86は、電磁弁(電磁三方弁)で構成
され、コントローラ11に接続されている。切替えバル
ブ86は、常時は開弁されており、各加圧タンク70に
エアーを供給可能になっていると共に、インクカートリ
ッジ62の交換に際し切替えられることで、各加圧タン
ク70内を大気に開放できるようになっている。
【0047】具体的には、平常状態の切替えバルブ86
を切替えると、エアー供給機構81から大気開放バルブ
80に至るエアー配管82内のエアーが大気開放とな
る。すなわち、各大気開放バルブ80は自動的に切替え
られ、各加圧タンク70内は大気開放状態となる。これ
により、各加圧タンク50内にそれぞれ適切な加圧エア
ー供給でき、かつ簡単に大気開放状態にすることができ
る。
【0048】したがって、後述するサブタンクユニット
87の供給バルブ104を開放することで、加圧タンク
70内の圧力により、インクカートリッジ62のインク
が、チューブユニット171を介してサブタンクユニッ
ト87に加圧供給される。すなわち、加圧ポンプ83に
より、加圧タンク70内を必要な水頭圧に維持しておい
て、供給バルブ104の開放により、この水頭圧を利用
してインクの供給が行われる。なお、大気開放バルブ8
0は、エアー供給機構81からの加圧エアーが所定値に
戻ったときに、上記の弁体が復帰移動して自動復旧する
ようになっている。また、エアータンク85は、空気圧
シリンダーのチューブを利用したものである。
【0049】次に、図2、図11および図12を参照し
て、サブタンクユニット87について説明する。サブタ
ンクユニット87は、台板13上の奥側左右に配設した
二つの部分ユニット87a、87bからなり、各部分ユ
ニット87a、87bは、中間タンクとして機能する中
間インクパック89と、中間インクパック89を横向き
鉛直姿勢に支持するサブタンクフレーム96と、中間イ
ンクパック89のメインタンクユニット41側に設けた
供給バルブ104と、中間インクパック89のインクジ
ェットヘッド34側に設けた排出バルブ105とを有
し、これらをそれぞれ6個ずつ備えている。
【0050】具体的には、各部分ユニット87a、87
bに中間インクパック89等が、それぞれ横並び6個
(各色2個)、すなわち全部分ユニット87a、87b
に合計で12個の中間インクパック89等が設けられて
いる。そして、各部分ユニット87a、87bは、部分
ユニット87a、87b毎に設けたサブベースプレート
88上に6個のサブタンクフレーム96を支持すると共
に、各サブベースプレート88を介して台板13上に固
定されている。
【0051】中間インクパック89は、変形可能な柔軟
性を有する袋状の中間パック本体90と、中間パック本
体90の一端に取り付けた樹脂製のインク流入口部材9
2と、他端に取り付けた樹脂製のインク流出口部材93
と、中間パック本体90においてインク流入口部材92
とインク流出口部材93とを接続する流路保持パイプ
(図示省略)とを有している。
【0052】中間パック本体90は、インクタンク67
のパック本体68と略同様に、2枚のフィルムシートを
その周縁部で熱溶着することで袋状に形成され、内部に
インクを貯留する変形自在な貯留空間91を構成してい
る。また、中間パック本体90は、両側面部の両端部に
それぞれインク流入口部材92およびインク流出口部材
93を対向させるように取り付けて、封止されている。
このような構成により、中間パック本体90は、貯留空
間91にインクが充填されると、偏平状態(減水状態)
から両フィルムシートが互いに離間して略筒状に膨出す
る膨出状態(満水状態)に変形する。
【0053】インク流入口部材92およびインク流出口
部材93は、それぞれ樹脂材料により所定の強度を有し
て構成され、中間パック本体90側である基部側のサブ
取付孔部94と、サブ取付孔部94と一体に形成された
外側のサブフランジ部95とで構成され、軸心にはイン
クの流路が形成されている。そして、各サブフランジ部
95には、それぞれチューブ172が接続されると共
に、各サブ取付孔部94には流路保持パイプが接続され
て、インク流入口部材92およびインク流出口部材93
のインクの流路に連通するインク流路を形成している。
【0054】流路保持パイプは、図示しないが、剛性お
よび耐溶剤性を有する材質で円筒状に形成され、この円
筒状からなる胴部に、円筒内部と中間パック本体90内
(貯留空間91)とを連通する複数の小孔が穿孔されて
いる。これにより、両フィルムシートが密着する偏平状
態であっても、中間パック本体90内にインク流路が確
保され、両フィルムシートの密着を阻止して中間インク
パック89のエアー除去等を、円滑にかつ確実に行える
ようになっている。なお、両フィルムシートの密着が、
特に問題とならない場合には、流路保持パイプを省略で
きることは、いうまでもない。
【0055】サブタンクフレーム96は、略「C」字状
に両端を折り曲げて形成されていると共に、サブタンク
フレーム96の鉛直支持面の下端を内側の中間インクパ
ック89側に略「L」字状に上方に折り曲げて形成した
部分に設けたインクハイ検出器98と、サブタンクフレ
ーム96の鉛直支持面の下端部を外側に略「L」字状に
下方に折り曲げて形成した部分に設けたインクロー検出
器100とを有して、サブベースプレート88に立設し
ている(図2参照)。中間インクパック89は、中間パ
ック本体90を鉛直に立てかつインク流入口部材92お
よびインク流出口部材93を水平に位置させた横向き鉛
直姿勢で、サブタンクフレーム96の鉛直支持面の上部
に両面粘着テープを介して貼着されている。
【0056】中間インクパック89の中間パック本体9
0正面には、サブタンクフレーム96の鉛直支持面に対
向する検出板102が取り付けられている。検出板10
2の下端部は、内外方向(パック本体の膨出方向)にそ
れぞれ延設されており、インクハイ検出器98側に突出
したハイ検出部位99と、インクロー検出器100側に
突出したロー検出部位101とが一体に形成されてい
る。ロー検出部位101は、横向き鉛直姿勢のパック本
体の下側を越えてインクロー検出器100に対し延在し
ている。
【0057】インクロー検出器100は、中間インクパ
ック89の減水状態を検出するものであり、インクパッ
ク内のインク量が少なくなると、パック本体の収縮に伴
い、接触していたロー検出部位101が離間する(イン
クロー検出)。これにより、ON−OFF操作されて、
中間インクパック89の減水を検出し、この結果がサブ
コントローラ103からコントローラ11に送られる。
そして、コントローラ11により、閉弁状態の供給バル
ブ104が開弁されてメインタンクユニット61からイ
ンクが加圧供給される。
【0058】一方、インクハイ検出器98は、中間イン
クパック89の満水状態を検出するものであり、インク
供給が行われて中間パック本体90が膨らむと、離間し
ていたハイ検出部位89が前進して当接される(インク
ハイ検出)。これにより、OFF−ON操作されて、中
間インクパック89の満水を検出する。このとき、この
検出結果がサブコントローラ103からコントローラ1
1に送られるが、コントローラ11による供給バルブ1
04の閉弁指令に先立って、サブコントローラ103に
より、供給バルブ104が閉弁するようになっている
(詳細は後述する)。
【0059】供給バルブ104は、サブタンクフレーム
96の一方の折曲げ端に支持された電磁弁(電磁二方
弁)で構成され、インクジェットプリンタ1のコントロ
ーラ11およびサブコントローラ103により、開閉制
御される。すなわち、供給バルブ104は、インクカー
トリッジ62のインクを中間インクパック89に供給す
る際に、インクロー検出器100により自動的に開弁さ
れ、常時は閉弁されている。なお、中間インクパック8
9を交換するメンテナンスでは、供給バルブ104は当
然に閉弁されている。
【0060】排出バルブ105は、供給バルブ104と
同様に、サブタンクフレーム96の他方の折曲げ端に支
持された電磁弁(電磁二方弁)で構成され、インクジェ
ットプリンタ1のコントローラ11により開閉制御され
る。すなわち、排出バルブ105は、常時は開弁されて
おり、メンテナンスに際してコントローラ11により閉
弁される。これにより、メンテナンス時において、チュ
ーブユニット171のインク流路を閉塞することができ
るため、インクの漏れを防止した状態で円滑且つ確実に
インクパックの交換を行うことができる。
【0061】次に、メンテナンス手段10について説明
する。メンテナンス手段10は、フラッシングインクを
受ける上記のフラッシングボックス111の他、非駆動
時においてインクジェットヘッド34を保管する保管ユ
ニット115と、ノズル詰りを解消するためにマニュア
ル操作等でインクジェットヘッド34をクリーニングす
るクリーニングユニット121と、マニュアル操作等に
よりインクジェットヘッド34をワイピングするワイピ
ングユニット131とを有し、これらはいずれも機台2
上において、テープ送り経路4から奥側に外れたX軸テ
ーブル43の近傍に併設されている。
【0062】フラッシングボックス111は、底部を有
する四周枠上のボックス本体112とボックス本体11
2の底部に敷設したインク吸収体113と、インク吸収
体113の四周縁部を押止するべくボックス本体112
の上端縁部に固定した枠状押止板114とを有してい
る。そして、図1および図4に示すように、その取付け
位置はX軸方向の原点(基準位置)に一致し、その奥側
をX軸テーブル43に支持されているため、X軸方向の
原点位置を維持した状態でX軸テーブル43と共にY軸
方向に移動することができる。したがって、フラッシン
グボックス111は、印刷にあたり、X軸方向の原点に
復動したヘッドユニット34に下側から覆うよう常に臨
むこととなる。これにより、印刷動作中において、ヘッ
ドユニット34の加速開始位置あるいは減速開始位置
(基準位置)で、すなわちヘッドユニット34の1往復
(2ラインの印刷)毎に、フラッシングを行うことがで
き、全体として印刷処理時間を短縮することができる。
なお、フラッシングは、印刷開始時においてまず行われ
ることが好ましい。
【0063】保管ユニット115は、図1および図13
に示すように、機台2上の略中央部に配設され、それぞ
れ3個の保管用キャップ116(キャップ部材)を搭載
した4個のキャップ支持体117と、各キャップ支持体
117を上下方向にスライドさせ、収容する保管用ベー
スフレーム118と、4個の部分キャップ支持体117
を介して計12個の保管用キャップ116をヘッドユニ
ット31に向かって離接させるキャップ移動機構119
と、を備えており、印刷非駆動時において、各インクジ
ェットヘッド34(インクノズル)を個々に封止し、これ
を高湿度に保つことができるようにしている。なお、キ
ャップ移動機構119は上記のコントローラ11に接続
されており、保管用ベースフレーム118は、下端部に
形成した左右合わせて6ヶ所の固定部120を介して台
板13の所定位置にねじ止めされている。
【0064】クリーニングユニット121は、図1、図
14および図15に示すように、2個の部分ユニット1
21a、121bからなり、各部分ユニット121a、
121bは、台板13上に固定されたクリーニングベー
スプレート122に支持されているとともに、相互にY
軸方向に位置ずれして配設されている。クリーニングユ
ニット121の各部分ユニット121a、121bは、
それぞれ3個のクリーニング用キャップ125(キャッ
プ部材)を搭載したクリーニング用キャップ支持体12
4と、クリーニング用キャップ支持体124を上下方向
にスライド自在に収容するクリーニング用支持フレーム
123と、クリーニング用キャップ支持体124を介し
て3個のクリーニング用キャップ125をヘッドユニッ
ト34に向かって離接させるクリーニング用キャップ移
動機構129と、各クリーニング用キャップ125を介
してインクを吸引するインクポンプ(計2台)130
と、を備えている。なお、クリーニング用キャップ移動
機構129および各インクポンプ130は、上記のコン
トローラ11に接続されている。
【0065】各クリーニング用キャップ125は、キャ
ップ本体126と、キャップ本体126の底部に敷設し
たインク吸収材127と、キャップ本体126の上端に
装着したシール部材128とで構成されている。各シー
ル部材128は、各インクジェットヘッド34の本体部
分34aの底面(インクノズル形成面)に密着可能に構
成され、これを封止する。各クリーニング用キャップ支
持体124は、左右の位置でその離接昇降移動を各クリ
ーニング用支持フレーム123に案内される。また、ク
リーニング用キャップ支持体124には、部分キャリッ
ジ37に搭載した横並び3個のインクジェットヘッド3
4(各ヘッド群35)に対応するように、横並びに3個
のクリーニング用キャップ125が搭載されている。
【0066】すなわち、図6をも参照して説明すると、
一対のクリーニング用キャップ支持体124は、隣接す
る2つのヘッド群35(第1・第2ヘッド群35−1,
35−2および第3・第4ヘッド群35−3,35−
4)に対応するようにしてY軸方向に位置ずれして配設
され、第1ヘッド群35−1(および第3ヘッド群35
−3)に、一方のクリーニング用キャップ支持体124
が対応し、第2ヘッド群35−2(および第4ヘッド群
35−4)に、他方のクリーニング用キャップ支持体1
24が対応している。
【0067】各クリーニング用キャップ移動機構129
は、各クリーニング用支持フレーム123の側部に配設
したモータ等からなり、各クリーニング用キャップ支持
体124を個々に、かつコントローラ11により関連さ
せて(同期して)昇降させるようになっており、インク
ジェットヘッド34を封止する封止位置と、インクジェ
ットヘッド34から離間する待機位置との間で、各クリ
ーニング用キャップ支持体124を昇降移動させる。し
たがって、常時は、各クリーニング用キャップ支持体1
24を待機位置に維持している。
【0068】そして、各クリーニング用キャップ移動機
構129は、クリーニングのためにヘッドユニット31
がクリーニングユニット121の直上部に臨んだときの
み、駆動して、各クリーニング用キャップ支持体124
を上昇させる。なお、図示省略したが、クリーニング用
ユニット121にも、保管ユニット115と同様に、ク
リーニング用キャップ支持体124の待機位置を検出す
る検出スイッチが取り付けられており、各クリーニング
用キャップ支持体124が封止位置にあるときには、ヘ
ッドユニット31の移動をインターロックするようにな
っている。
【0069】ここで、図6および図14を参照してクリ
ーニング動作について説明すると、クリーニングのため
に第1ヘッド群35−1および第2ヘッド群35−2が
クリーニングユニット121に臨むと、クリーニング用
キャップ移動機構129が駆動し、一対のクリーニング
用キャップ支持体124を介して、全てのクリーニング
用キャップ125を上昇させてヘッドユニット31に密
接させる。続いて、各インクポンプ130が駆動し、際
1ヘッド群35−1および第2ヘッド群35−2の各イ
ンクジェットヘッド34の全インクノズルからインクを
吸引する(クリーニング)。
【0070】そして再度、クリーニング用キャップ移動
機構129が駆動して全てのクリーニング用キャップ1
25を下降させると共に、X・Y移動機構42が駆動し
て、第3ヘッド群35−3および第4ヘッド群35−4
を、一対のクリーニングキャップ支持体124に臨むよ
うにY軸方向に移動させる。すると、各クリーニング用
キャップ125の上昇とポンプ吸引とが行われ、第3ヘ
ッド群35−3および第4ヘッド群35−4の各インク
ジェットヘッド34のインク吸引が行われる。一方、各
インクポンプ130で吸引したインクは、それぞれイン
ク吸収材127からのチューブ172を介して廃インク
タンク18に導かれるようになっている。
【0071】ワイピングユニット131は、図1および
図14に示すように、クリーニングユニット121に隣
接してヘッドユニット31のX軸方向の終端であって、
印刷テープAの印刷エリアGから外れて配設され、クリ
ーニングユニット121と同様に、隣接する2つのヘッ
ド群35(第1・第2ヘッド群35−1、35−2およ
び第2・第4ヘッド群35−3、35−4)に対応する
ようにして、Y軸方向に位置ずれして配設されている。
【0072】ワイピングユニット131は、樹脂製のワ
イパーブレード132と、ワイパーブレード132を回
転上昇させるソレノイド133とを備え、各ソレノイド
133がコントローラ11に接続、制御されている。ソ
レノイド133は、ワイピングのためにヘッドユニット
31がワイピングユニット131の直上部に臨んだとき
に、これを励磁すると、ワイパーブレード132を回動
上昇させてワイピング位置に臨ませ、これを対応するイ
ンクジェットヘッド34に接触させる。逆に消磁する
と、ワイパーブレード132を回動下降させ、ヘッドユ
ニット31の主走査および副走査の移動に干渉しないよ
うに退避位置に離間させる。
【0073】これにより、ワイピング位置に臨んだワイ
パーブレード132に対し、X・Y移動機構42を駆動
して、ヘッドユニット31をX軸方向に微小距離移動さ
せることでワイピング動作を行い、インクジェットヘッ
ド34の下面(インクノズル面)に付着したインクを除
去し、インクノズルの適切なメニスカスを保持すること
ができるようになっている。なお、ワイピング動作は、
クリーニング動作と同様に、第1ヘッド群35−1およ
び第2ヘッド群35−2の処理が終了した後、第3ヘッ
ド群35−3および第4ヘッド群35−4の処理が行わ
れる。すなわち、ワイピングユニット131とX・Y移
動機構42との協働により、2回に分けて全インクジェ
ットヘッド34のワイピングが行われる。
【0074】このように、メンテナンス手段10は、イ
ンクジェットヘッド34を保管するための保管ユニット
115を、フラッシングボックス111およびクリーニ
ングユニット121と独立させているため、インクジェ
ットヘッド34を適切に保護することができる。すなわ
ち、インクジェットヘッド34の保管をクリーニングユ
ニット121等で兼用することに比べ、吐出(吸引)に
よるインク汚れの影響を回避することができる。
【0075】次に、テープ送り手段7(紙送り装置)に
ついて説明する。図16は、テープ送り手段7を模式的
に表した図であり、同図および図1に示すように、テー
プ送り手段7は、テープ送り経路4の略中央に配設した
台板13上の吸着テーブル141と、吸着テーブル14
1を挟んで配設されテープ送り経路4に沿って印刷テー
プAを送るテープ送り機構144とを備えている。
【0076】印刷テープAは、吸着テーブル141の千
鳥上に配設された吸引孔142を介して各吸引ファン1
43がエアー吸引を行うことによって、浮かないよう水
平に保たれる。そして、ヘッドユニット31に同期して
回転するようコントローラ11によって制御されたテー
プ送り機構144のテープ送りモータ145が、テープ
送りローラ146を回転させて印刷テープAのテープ送
り及び停止を高精度に行っている。
【0077】続いて、テープ巻取り手段8について、図
1を参照して簡単に説明する。テープ巻取り手段8は、
フィニッシャー本体20に回転自在に支持されたテープ
巻取りリール151と、テープ巻取りリール151の直
上部に位置する巻取りローラ152と、巻取りローラ1
52を回転駆動させる巻取りモータ(図示省略)と、巻
取りローラ152に近接してこれに臨む巻取りガイドロ
ーラ154と、印刷済みの印刷テープAの幅方向を規制
する幅規制部155と、フィニッシャー3と機台2との
間に位置する押えローラ156とを有している。テープ
送り手段7から送られてくる印刷済みの印刷テープA
は、押えローラ156を介して幅規制部155へと導か
れ、ここでテープ巻取りに際しての幅ガイドが行われ
て、テープ巻取りリール151にロール状に巻き取られ
てゆく。
【0078】次に、テープ供給手段6について、図1を
参照して説明する。テープ供給手段6の支持部は供給支
持フレーム161とアングル材12に固定したブラケッ
ト163とで構成され、供給支持フレーム161には、
供給ローラ162と供給ローラ162を回転駆動する供
給モータ165、調整アーム166が支持され、ブラケ
ット163には、ロール状に巻回した印刷テープAを回
転自在に支持する繰り出しリール164が設けられてい
る。そして、調整アーム166の基部には遮光板が設け
られており、この遮光板の移動軌跡上に臨んで一方の支
持フレーム161に2つのフォトインタラプタが設けら
れ、供給モータ165と共にコントローラ11に接続さ
れている。印刷テープAは、フォトインタラプタによる
調整アーム166の遮光板の検出結果に基づいて制御さ
れた供給モータ165の駆動によって供給され、調整ロ
ーラ167および供給ガイド部材168間の印刷テープ
Aのたるみ量が1回のテープ送り量(単位印刷領域C)
以上に設定されるように、供給ローラ167が印刷テー
プAを先方に繰り出し供給している。
【0079】次に、チューブユニット171について、
図1、図2および図12を参照して説明する。チューブ
ユニット171は、メインタンクユニット61、サブタ
ンクユニット87およびインクジェットヘッド34を連
結する硬質の複数本のチューブ172と、チューブ17
2に接続される複数個の二分岐継ぎ手173と、機台2
上の配管経路において複数本のチューブ172を保持す
る複数個のチューブホルダ174とを有している。
【0080】メインタンクユニット61の各色インクタ
ンク67に接続された6本のチューブ172の他方の端
部は、各タンク側二分岐継ぎ手173に接続されて分岐
し、各色2個の計12個の中間インクパック89に接続
されている。また、このメイン側の分岐した各チューブ
172には、各供給バルブ104が介設されている。一
方、ヘッド側二分岐継ぎ手173は、台板13上に置か
れ、各排出バルブ105に接続されると共に、その残り
の二口にインクジェットヘッド34に接続されるチュー
ブ172がそれぞれ接続されている。
【0081】そして、全中間インクパック89からイン
クジェットヘッド34への複数本(24本)のチューブ
172は、他の装置(X・Y移動機構33など)に干渉
することなく、台板13上からX軸ケーブルベア(登録
商標)48内およびY軸ケーブルベア49内を通って上
方へと導かれ、配管支持プレート175を介して各イン
クジェットヘッド34へと配管されている。
【0082】ところで、この各色インクの配管は、クリ
ーニングユニット121にも対応しており、図10およ
び図14に表すように、1の中間インクパック89から
分岐しておくられるインクは、第1ヘッド群35−1お
よび第2ヘッド群35−2(或いは第3ヘッド群35−
3および第4ヘッド群35−4)のインクジェットヘッ
ド34(インクノズル列)に供給され、1のクリーニン
グ動作に臨む二つの各ヘッド群35−1,35−2(3
5−3,35−4)の組に対応している。
【0083】次に、コントローラ11により構成される
主制御系について説明する。図17のブロック図に表す
ように、インクジェットプリンタ1の制御系は、パソコ
ン等の外部装置で作成した画像データを、その操作によ
り読み込む(入力する)入力部181と、プリント手段
5を有して印刷テープAに画像の印刷を行う印刷部18
2と、メンテナンス手段10を有してインクジェットヘ
ッド34の保全処理を行う保全部183と、インク供給
手段9を有してインクジェットヘッド34にインク供給
を行うインク供給部184と、テープ供給手段6(供給
モータ165)、テープ送り手段7(テープ送りモータ
145)およびテープ巻取り手段8(巻取りモータ15
3)を有して印刷テープAを送る搬送部185と、各部
を駆動する各種ドライバを有する駆動部186と、サブ
コントローラ103やテープ送り手段7のテープ送りセ
ンサ等を有して各種検出を行う検出部187と、インク
ジェットプリンタ1の各部を制御する制御部188(コ
ントローラ11)とを備えている。
【0084】制御部188は、CPU189、ROM1
90、RAM191およびP−CON192を有してお
り、これらは互いにバス193を介して接続されてい
る。ROM190は、CPU189で処理する制御プロ
グラムを記憶する制御プログラム領域の他、キャラクタ
テーブルや色変換テーブルなど各種の制御データを記憶
する制御データ領域を有している。RAM191は、外
部から入力した画像データを記憶する画像データ領域、
印刷のための画像データを記憶する印刷画像データ領
域、テープ送りのための送り量データを記憶する送り量
データ領域の他、各色に対応する色変換バッファ領域や
各種レジスタ群を有し、制御処理のための作業領域とし
て使用される。
【0085】P−CON192には、CPU189の機
能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取
り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLS
Iなどにより構成されて組み込まれている。このため、
P−CON192は、パソコンのキーボード等と接続さ
れ、入力部181からの各種指令や画像データなどをそ
のままあるいは加工してバス193に取り込むと共に、
CPU189と連動して、CPU189等からバス19
3に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは
加工して駆動部186に出力する。
【0086】そして、CPU189は、上記の構成によ
り、ROM190内の制御プログラムに従って、P−C
ON192を介して各種検出信号、各種指令、各種デー
タ等を入力し、RAM191内の各種データ等を処理し
た後、P−CON192を介して駆動部186に制御信
号を出力する。これにより、プリント手段5およびテー
プ送りモータ145等が制御され、印刷テープAに対し
て所定の印刷条件・テープ送り条件で画像印刷やテープ
送りを行うなどインクジェットプリンタ1全体を制御し
ている。
【0087】ここで、本件の初期インク充填に関連し
て、まず、通常のインク供給について図18を参照しな
がら説明する。通常のインク供給は、サブタンクユニッ
ト87の供給バルブ104を開閉することにより、加圧
タンク70内の圧力を調節して行われる。インク供給指
令は中間インクパック89に取り付けられたインクロー
検出器100によって行われ、インク供給指令がコント
ローラ11におくられると、コントローラ11は、イン
ク補給が必要な供給バルブ104を開弁する(S1,S
2)。そして、インクカートリッジ62からのインク補
給が行われ(S3)、インクハイ検出をすると(S4:
Yes)、サブコントローラ103は、供給バルブ10
4を閉弁する(S5)し、その後、コントローラ11か
らも供給バルブ104の閉弁指令を行って、インクの補
給を完了するようにしている(S6)。
【0088】これに対し、装置の新設等によるインクの
初期充填でのインク供給では、中間インクパック89を
含むインク流路の空気残留を防止するため、コントロー
ラ11は、通常のインク供給とは異なる制御を行ってい
る。ここで図19の模式図を参照しながら、インクの初
期充填方法について説明する。
【0089】まず、コントローラ11は、供給バルブ1
04を開いて、メインタンクユニット61のインクカー
トリッジ62からサブタンクユニット87の中間インク
パック89にチューブ172(第1インク管路:172
a)を経てインクを供給する。このとき、コントローラ
11は、予め得ておいた中間インクパック89からイン
クジェットヘッド34までのチューブ172(第2イン
ク管路:172b)を略満たすことができる量のインク
を供給する。また、コントローラ11は切替えバルブ8
6を制御することで各大気開放バルブ80を切替え、メ
インタンクユニット61の各加圧タンク70内の加圧エ
アーを調整して、供給するインク量を適切に保ってい
る。
【0090】次に、コントローラ11は、供給バルブ1
04を閉じ、インクジェットヘッド群35をクリーニン
グユニット121に移動させ、各クリーニング用キャッ
プ125を上昇させ、各インクポンプ130を駆動させ
て中間インクパック89内の空気とインクを吸引する。
この場合、吸引されたインクがクリーニング用キャップ
125に達することのないよう、実際には安全を見て、
吸引されたインクがインクジェットヘッド34に達する
手前でインクポンプ130を停止する(タイマー制
御)。これにより、中間インクパック69内の空気及び
インクがクリーニングユニット121に完全吸引され
る。
【0091】さらに、コントローラ11は、供給バルブ
104を再び開いて、インクを送液しながら、インクポ
ンプ130を駆動してインクを吸引する。このとき、イ
ンク吸引量が送液量を超えないよう制御し、インクカー
トリッジ62からインクジェットヘッド34までのイン
ク流路にインクを充填する。この場合、インクポンプ1
30の駆動は、吸引したインクがクリーニングキャップ
に完全に達するまで行う(タイマー制御)ことになる
が、その際、インクポンプ130の単位時間あたりのイ
ンク吸引量によっては、メインタンクユニット61から
のインク供給量が追いつかず、中間インクパック89が
空になるおそれがある。かかる場合にはインクポンプ1
30を一時停止させるよう制御する。そして、その後、
再びインクポンプ130を用いてメニスカスを形成する
ためにインクの吸引(クリーニング)を実施する。
【0092】このように、初期インク充填において、コ
ントローラ11が各装置を制御することにより、ノイズ
やインクジェットヘッド34の吐出性能を低下させる中
間インクパック89内の空気を除去した上でのインク充
填が可能になり、インク充填工程を経た後にクリーニン
グを実施することで適切なメニスカス状態を形成でき
る。
【0093】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置の初期
インク充填方法およびインクジェット記録装置によれ
ば、サブタンクを有するインクジェット記録装置におい
て、インクジェットヘッドからの吸引によりサブタンク
を密着変形させてサブタンク内の空気を除去できるた
め、インク流路に空気を残留させることがなく、インク
の初期充填直後でもインクジェットヘッドの安定した吐
出性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るインクジェットプリンタを、そ
の一部を省略して示す背面側からの外観斜視図である。
【図3】印刷テープへの印刷結果の説明図である。
【図4】プリント手段廻りを示す平面図である。
【図5】ヘッドユニットの外観斜視図である。
【図6】模式的に表したヘッドユニットの構造図であ
る。
【図7】インクカートリッジを示した図であり、(a)
カートリッジケースの分解斜視図、(b)インクタンク
の斜視図、(c)カートリッジケースの正面図である。
【図8】加圧タンクにインクカートリッジを収容した様
子を示す断面図である。
【図9】加圧タンクを示す、(a)開放状態の斜視図お
よび(b)開放状態の側面図である。
【図10】インク供給系の配管系統図である。
【図11】サブタンクユニットを示す斜視図である。
【図12】サブタンクユニット廻りを示す斜視図であ
る。
【図13】保管ユニット廻りを示す(a)斜視図および
(b)平面図である。
【図14】クリーニングユニットおよびワイピングユニ
ット廻りを示す、(a)斜視図および(b)平面図であ
る。
【図15】クリーニングユニット廻りを示す斜視図であ
る。
【図16】テープ送り手段を模式的に表した断面図であ
る。
【図17】実施形態に係るインクジェットプリンタの制
御系のブロック図である。
【図18】サブタンクユニットのバルブ制御の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図19】初期インク充填に関する模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 機台 3 フィニッシャー 4 テープ送
り経路 5 プリント手段 6 テープ供
給手段 7 テープ送り手段 8 テープ巻
取り手段 9 インク供給手段 10 メンテナ
ンス手段 11 コントローラ 18 廃イン
クタンク 31 ヘッドユニット 34 インク
ジェットヘッド 42 X・Y移動機構 43 X軸テ
ーブル 44 Y軸テーブル 61 メイン
タンクユニット 62 インクカートリッジ 67 インク
タンク 69 インク供給口 70 加圧タ
ンク 80 大気開放バルブ 81 エアー
供給機構 82 エアー配管 83 加圧ポ
ンプ 84 レギュレータ 85 エアー
タンク 86 切替えバルブ 87 サブタ
ンクユニット 89 中間インクパック 91 貯留空
間 92 インク流入口部材 93 インク
流出口部材 98 インクハイ検出器 100 イン
クロー検出器 102検出板 103 サ
ブコントローラ 104 供給バルブ 105 排
出バルブ 111 フラッシングボックス 115 保
管ユニット 116保管用キャップ 119 キ
ャップ移動機構 121 クリーニングユニット 125 ク
リーニング用キャップ 129 クリーニング用キャップ移動機構 130 イ
ンクポンプ 131 ワイピングユニット 141 吸
着テーブル 142 吸着孔 143 吸
引ファン 171 チューブユニット 172 チ
ューブ 181 入力部 182 印
刷部 183 保全部 184 イ
ンク供給部 185 搬送部 186 駆
動部 187 検出部 188 制
御部 189 CPU 190 R
OM 191 RAM 192 P
−CON 193 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EB15 EB50 EC08 EC09 EC16 EC17 EC18 EC19 EC20 EC23 EC32 EC53 EC62 EC64 JA13 JA17 JB04 KB08 KB10 KB11 KB37 KC01 KC07 KC14 KC16 KC22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留するメインタンクから容積
    変化可能な袋状のサブタンクを経てインクジェットヘッ
    ドに至るインク流路にインクを充填するインクジェット
    記録装置の初期インク充填方法において、 前記メインタンクから第1インク管路を経て前記サブタ
    ンクにインクを送液する送液工程と、 前記第1インク管路の下流端を閉塞した後、前記インク
    ジェットヘッドのインクノズルから第2インク管路を経
    て前記サブタンク内の空気およびインクを吸引する吸引
    工程と、 前記第1インク管路の閉塞を解いた後、前記メインタン
    クからインクを送液しながら前記インクノズルからイン
    クを吸引して、前記インク流路に所定量のインクを充填
    する充填工程と、を備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置の初期インク充填方法。
  2. 【請求項2】 前記送液工程において、 前記サブタンクに、前記第2インク管路を略満たす量の
    インクが前記サブタンクに貯留した状態で、前記インク
    の送液を停止することを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置の初期インク充填方法。
  3. 【請求項3】 前記吸引工程において、 吸引したインクが前記インクジェットヘッドの前記イン
    クノズルに達する手前で、前記インク吸引を停止するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録装置の初期インク充填方法。
  4. 【請求項4】 前記充填工程の後、 インクジェットヘッドの前記インクノズルから、前記イ
    ンクノズルにメニスカスを形成するための吸引を行うク
    リーニング工程を更に加えたことを特徴とする請求項
    1、2または3に記載のインクジェット記録装置の初期
    インク充填方法。
  5. 【請求項5】 インクを貯留するメインタンクと、イン
    クを選択的に吐出して印刷を行うインクジェットヘッド
    と、前記メインタンクから前記インクジェットヘッドに
    至るインク流路に介設した容積変化可能な袋状のサブタ
    ンクとを備えたインクジェット記録装置において、 前記メインタンクから第1インク管路を介して前記サブ
    タンクにインクを送液する送液手段と、前記インクジェ
    ットヘッドのインクノズルから第2インク管路を介して
    前記サブタンク内の空気およびインクを吸引する吸引手
    段と、前記第1インク管路の下流端を閉塞する閉塞手段
    と、前記送液手段、前記吸引手段および前記閉塞手段を
    制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記送液手段、前記吸引手段および前
    記閉塞手段を制御し、前記メインタンクから前記サブタ
    ンクにインクを送液した後、前記第1インク管路の下流
    端を閉塞して前記サブタンク内の空気およびインクを吸
    引し、さらに前記第1インク管路の閉塞を解いて、前記
    メインタンクからインクを送液しながら前記インクノズ
    ルからインクを吸引して、前記インク流路に所定量のイ
    ンクを充填することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
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