JP2010058339A - インクジェットプリンタおよびそのインクジェットプリンタを用いたインク供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクを充填させるラインを選択し、選択したラインのバルブのみ開弁することで、初期インク充填時におけるインクの無駄な流出を軽減できるインクジェットプリンタとインク供給方法を提供する。
【解決手段】インクを印刷媒体に吐出するプリンタヘッド100と、ノズルに供給するインクが貯留されたカートリッジ110と、カートリッジ110とプリンタヘッド100のノズルの接続部を開閉する供給バルブ155と、カートリッジ110からノズルにインクを供給するポンプと、供給バルブ155の開閉を行いカートリッジ110からのインクの供給を制御するコントロールユニット120と、対象のノズルを選択する操作パネル121を備え、コントロールユニット120が、操作パネル121により選択されたノズルに接続された供給バルブ155を開閉させ、選択されたノズルにインクが供給されるように制御する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、インクジェットプリンタおよびそのインクジェットプリンタを用いたインク供給方法に関する。
インクジェットプリンタは、多数のノズルが形成されたプリンタヘッドを印刷媒体に対して相対移動させながらノズルから液体インクの微粒子を吐出して印刷媒体に塗着させ、印刷面に文字や図形、模様、写真等の情報を印刷する装置である。インクジェットプリンタでは、吐出に応じて液体インクが消費されるため、用途に応じた容量のカートリッジがプリンタヘッドのキャリッジまたはプリンタ本体に設けられる。商業用の大判広告やのぼり等を印刷する大型のインクジェットプリンタでは、大量の液体インクが比較的短時間のうちに消費される。このため、このような商業用のインクジェットプリンタでは、一般的に、大容量のカートリッジがプリンタ本体に設けられ、カートリッジとプリンタヘッドがチューブ等により接続されて、液体インクの吐出に応じてカートリッジからプリンタヘッドのノズルに供給されるように構成される。
ここで、このようなインクジェットプリンタでは、カートリッジの液体インクの貯留量によって液体インクの水位が異なり水頭圧が変化するため、安定したプリンタヘッドの吐出性能維持が困難となる問題があった。また、プリンタヘッドからの液体インクの液垂れを防ぐためにプリンタヘッドをインクタンクよりも幾分高い位置に設置することが必要になるが、インクジェットプリンタの限られた空間内においては、スペース的に大型のインクタンクを適切に配置できるとは限らない。そこで、インクタンクの設置の自由度を増すべく、インクタンクとプリンタヘッドとの間にサブタンクを介設し、サブタンクにより上記の水頭圧を確保する方法が考えられる。
(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−170607
しかしながら、上述したようなインクジェットプリンタの場合、液体インクをプリンタヘッドのノズル、サブタンクに対し供給する際に、全てのライン(プリンタヘッドのノズルとサブタンク)に液体インクの供給を行うため、部品が故障し部品交換を行ったような場合、部品交換をした後、部品交換後のラインにのみ液体インクの初期充填を行えばよいところ、全てのラインに液体インクの充填を行うため、不要なラインにも液体インクの充填を行うことになる。このように、部品を交換した直後のような初期インク充填時に余分な液体インクが流出し、液体インクが無駄になってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、初期インク充填時に全てのラインに液体インクを充填させることなく、あらかじめ液体インクを充填させるラインを選択し、その選択したラインにのみ液体インクの充填を行うことで液体インクの無駄な流出を軽減できるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、複数のノズルから液体インクを吐出し印刷媒体に印刷を施す複数のプリンタヘッドと、各ノズルに供給する液体インクが貯留された少なくとも1つのカートリッジと、カートリッジとプリンタヘッドの各ノズルの接続部を開閉する複数のバルブと、カートリッジから各ノズルに液体インクを供給するインク供給手段と、バルブの開閉をそれぞれ独立で行い、各カートリッジから各ノズルへの液体インクの供給を制御するバルブ制御手段(例えば、実施形態におけるコントロールユニット120)とを備えたインクジェットプリンタにおいて、液体インクを供給する対象のノズルを選択する選択手段(例えば、実施形態における操作パネル121)を備え、バルブ制御手段が、選択手段により選択されたノズルに接続されたバルブを開閉させ、選択されたノズルに液体インクが供給されるように制御するように構成される。
また、上記インクジェットプリンタにおいて、選択手段は、各種メニューを表示する表示部(例えば、実施形態におけるウインドウ122)と、表示部に表示されたメニューを選択入力させる選択入力部(例えば、実施形態におけるエンターボタン125、上移動ボタン127、左移動ボタン128、下移動ボタン129、右移動ボタン130)とを備えた構成が望ましい。そして、表示部に各ノズルを液体インクの供給対象とするか否かを設定する設定選択画面が表示された後、選択入力部から、いずれのノズルを液体インクの供給対象とするかについての情報が入力されたときに、選択手段が、バルブ制御手段に、選択されたノズルに接続されたバルブのみを開閉させることが好ましい。
さらに、上記インクジェットプリンタにおいて、バルブ制御手段は、選択手段により液体インクの供給対象とするノズルが選択されたときに、選択されたノズルの数に応じてバルブ開弁時間を算出し、バルブ開弁時間だけノズルに接続されたバルブを開弁させることが好ましい。
また、上記インクジェットプリンタにおいて、バルブ制御手段は、選択されたノズルに接続されたバルブを開弁し、バルブ開弁時間が経過した後、全てのバルブを所定時間の間だけ開弁し、プリンタヘッドのノズルをクリーニングすることが好ましい。
また、前記課題を解決するために、本発明に係るインク供給方法は、上述のインクジェットプリンタを用いて行うインク供給方法であって、選択手段が、液体インクを供給するノズルを選択するための選択操作を受け付けるユーザ入力ステップと、バルブ制御手段が、ノズルに接続されたバルブを開閉し、カートリッジからノズルへの液体インクの供給を制御するインク供給ステップとを備えている。そして、バルブ制御手段が、選択手段により選択されたノズルにのみ接続されたバルブを開閉し、選択されたノズルにのみ液体インクが供給されるように制御する。
本発明に係るインクジェットプリンタにおいて、液体インクの初期インク充填時に、選択手段により選択したバルブのみを開弁できるようにすることにより、選択したサブタンク、プリンタヘッドのノズルにのみインクを供給することができる。よって、インクの供給が不要なサブタンク、プリンタヘッドのノズルにまでインクを供給することがなくなるため、初期インク充填時に無駄となるインクを削減できインクを有効に使用することができる。
また、本発明に係るインクジェットプリンタにおいては、バルブ開弁時間が経過した後に全てのサブタンクのバルブを開弁し、プリンタヘッドのノズル等のクリーニングを実行することで、液体インクの供給による負圧状態が引き起こす逆流による混色を防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用したインクジェットプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)の一例として、印刷対象面に沿った直交二軸のうち、一軸を印刷媒体移動、他の一軸をプリンタヘッド移動としたタイプを採り上げ、紫外線の照射を受けて硬化する紫外線硬化型のインク(いわゆるUVインク)を使用するUV硬化インクジェットプリンタ(以下、プリンタ装置と称する)に適用した構成例について説明する。本実施形態のプリンタ装置Pを斜め前方から見た斜視図を図1に示し、斜め後方から見た斜視図を図2に示すとともに、このプリンタ装置Pにおける装置本体1の要部構成を図3に示しており、まず、これらの図面を参照してプリンタ装置Pの全体構成について概要説明する。なお、以降の説明では、図1中に付記する矢印F,R,Uの指す方向を、それぞれ前方、右方、上方と称して説明する。
プリンタ装置Pは、多数のノズルが形成されたプリンタヘッド100を、塩ビシートやターポリン、ポリエステルフィルム等のシート状の印刷媒体M(メディアとも称される)に対して相対移動させながらノズルからインクの微粒子を吐出して、印刷対象面に文字や図形、模様、写真等の情報を印刷する装置である。プリンタ装置Pは、大別的には、印刷機能を果たす装置本体1、装置本体1を支持する支持部2の後側に設けられてロール状に巻かれた未印刷状態の印刷媒体Mを送り出す送り出し機構3、支持部2の前側に設けられて印刷が終了した印刷媒体Mを巻き取る巻き取り機構4などから構成される。
装置本体1は、躯体を形成するボディ10の上下中間部に印刷媒体Mを前後に挿通させる横長窓状のメディア挿通部6が形成され、このメディア挿通部6の下側に位置する下側ボディ10Lに、印刷媒体Mを支持するプラテン5、およびプラテン5に支持された印刷媒体Mを前後に移動させるメディア移動機構7が設けられ、メディア挿通部6の上側に位置する上部ボディ10Uにプリンタヘッド100を保持するキャリッジ20、およびキャリッジ20を左右に移動させるキャリッジ移動機構30が設けられている。装置本体1には、メディア移動機構7による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構30によるキャリッジ20の左右移動、プリンタヘッド100によるインクの吐出、カートリッジ110からのインクの供給など、プリンタ装置Pの各部の作動を制御するコントロールユニット120が設けられ、操作パネル121が装置本体1の前面に配設されている。
キャリッジ20は、上部ボディ10Uに取り付けられたガイドレール21に、スライドブロック(不図示)を介して左右に移動自在に支持されており、後述するキャリッジ駆動機構30により駆動される。キャリッジ20には、UVインクを吐出するプリンタヘッド100が設けられている。
キャリッジ20の左右側部に、プリンタヘッド100から印刷媒体Mに吐出されたUVインクに紫外光を照射して硬化させるUV光源が設けられている。UV光源は、キャリッジ20の左端部に設けられた左UV光源8Lと、キャリッジ20の右側部に設けられた右UV光源8Rとからなり、これら左右のUV光源8L,8Rがキャリッジ20に設けられたプリンタヘッド100を左右外側から挟み込むように配設される。左UV光源8Lおよび右光源8Rは、波長λ=110〜380nm程度の紫外光を出射する光源、例えば、UVランプやUV−LED等を用いて構成される。左右のUV光源8L,8Rの点灯・消灯は、キャリッジ移動機構30によるキャリッジ20の移動およびプリンタヘッド100からのインク吐出に応じて、コントロールユニット120により制御される。
キャリッジ移動機構30は、ガイドレール21を挟んでボディ10の左右側部に設けられた駆動プーリ31および従動プーリ32と、駆動プーリ31を回転駆動するキャリッジ駆動モータ33、駆動プーリ31と従動プーリ32との間に巻き掛けられた無端ベルト状のタイミングベルト34などから構成される。キャリッジ20はタイミングベルト34に連結固定されており、キャリッジ駆動モータ33を回転駆動させることにより、ガイドレール21に支持されたキャリッジ20が、キャリッジ駆動モータ33の回転角度(コントロールユニット120から出力される駆動制御値)に応じた移動量でプラテン5の上方を左右に移動される。
プリンタヘッド100は、図4に示すように、キャリッジ20上に左右に並んで配設して構成される。また、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の基本4色のインクについて、各色2本ずつの合計8本のカートリッジ110を使用するプリンタ装置Pの場合には、図5に示すように、各カートリッジ110に対応した8個のプリンタヘッド100が設けられる。なお、キャリッジ20には、後に詳述する8個のサブタンク150が各プリンタヘッド100に対応して設けられている。
コントロールユニット120は、各部操作スイッチが設けられた操作パネル121、操作パネル121等から入力された操作信号等について演算処理を行い、制御プログラムに従って各部の作動を制御する演算処理部等を備え、メディア移動機構7による印刷媒体Mの前後移動、キャリッジ移動機構30によるキャリッジ20の左右移動、プリンタヘッド100の各ノズルからのインク吐出、カートリッジ110によるインクの供給等を制御する。
コントロールユニット120に読み込まれた印刷プログラムに基づいて印刷媒体Mに印刷を行う場合において、メディア移動機構7による印刷媒体の前後移動と、キャリッジ移動機構30によるキャリッジ20の左右移動とを組み合わせて印刷媒体Mとプリンタヘッド100とを相対移動させ、各プリンタヘッド100から印刷媒体Mにインクを吐出させるとともに、キャリッジ20の移動方向後方に位置するUV光源(例えば、キャリッジ右動時には左UV光源8L)を点灯させて、印刷プログラムに応じた情報を印刷する。
操作パネル121は、図8に示すように、ウインドウ122、プリンタ装置Pの運転を開始させる運転ボタン123、プリンタ装置Pの運転を停止させる停止ボタン124、プリンタ装置Pの設定変更内容を確定させる際に押下するエンターボタン125、また、音声案内による音が出力されるスピーカ126、ウインドウ122に表示された入力操作可能な位置を示す下線や記号で表わされるカーソルを上方向に移動させる上移動ボタン127、左方向に移動させる左移動ボタン128、下方向に移動させる下移動ボタン129、右方向に移動させる右移動ボタン130等により構成される。
カートリッジ110は、図5に示すように、このプリンタ装置Pにおける単位時間当たりのインク消費量に応じた容量のインクを貯留し得るように設定される。本実施形態では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色をそれぞれ2本ずつ合計8本の各色500ml程度の容量のカートリッジ110を用い、本実施形態では、これらのカートリッジ110を装置本体1の背面に着脱可能に配設した構成例を示す(図2を参照)。
また、サブタンク150は、図6に示すように、一側方に開口し、側面視において、上下に長い薄型矩形の本体部材151と、この本体部材151の開口部を覆って閉止される蓋部材152、蓋部材152の閉止によって形成されるタンク内部にインクを貯留するインク貯留室153、このインク貯留室153と連通し、インク貯留室153の後部において上下に延びるフロート収容部154、インク貯留室153に流入するインクの量を制御する供給バルブ155、インクの貯留状態を検出するサブタンク貯留検出部160等で構成されている。サブタンク150は、本体部材151の開口縁面にシーラントまたは接着剤を塗布して蓋部材152を閉止することにより一体に接着されるとともにネジ等の締結手段(不図示)により強固に結合され、インク貯留室153が密閉状態に保持されている。また、フロート収容部154には、中心部にマグネット164a(後に詳述)が固着されインクに浮揚する円盤状のフロート164(後に詳述)が上下移動自在に収容される。蓋部材152および本体部材151の少なくとも一方は、透明または半透明の材料を用いて形成される。このため、インク貯留室153のUVインクの貯留状態、およびフロート164の浮遊状態等を外部から目視確認可能に構成される。なお、サブタンク150とカートリッジ110の接続部に図示しないポンプが配設され、コントロールユニット120がこのポンプを回転制御することにより、カートリッジ110からサブタンク150にインクが流入される。
サブタンク貯留検出部160は、上下に延びて形成されたフロート収容部154に上下自在に収容されてインク貯留室153のインクの液面と共に上下移動するフロート164と、このフロート164の中心部に固着されたマグネット164a、またマグネット164aによる磁気を検出する磁気センサ166が実装された液面検出基板165等から構成される。
また、サブタンク貯留検出部160において、本体部材151の後方壁に上下に延びる蟻溝状の基板装着部161が形成されており、この基板装着部161に液面検出基板165が装着固定されると、液面検出基板165は後方壁を挟んでフロート164と対向配置され、フロート164に固着されたマグネット164aの磁気を磁気センサ166で検出することにより、フロート164の高さ位置、すなわちインク貯留室153に貯留されたインクの液面の高さを検出可能な状態に構成されている。
本実施形態では、基板装着部161に液面検出基板165が装着固定されて、液面検出基板165に実装された複数の磁気センサ166が上下に並んで位置することにより、液面検出基板165がインク貯留室153のインクの液面高さ位置を細かく検出可能としている。なお、磁気センサ166として、インク貯留室153にインクが充填されてインクの液面が充填基準高さであることを検出するインクハイ検出センサ166Hと、所定量以下であることを検出するインクロー検出センサ166Lの2つを液面検出基板165に実装し、インクハイ検出センサ166Hにより出力されたインクハイ検出信号と、インクロー検出センサ166Lにより出力されたインクロー検出信号が、コントロールユニット120に入力されるよう構成されている。
また、コントロールユニット120には、部品交換後等にインクの初期充填をする際に選択したノズルにインクを充填する場合に備え、図12に示すように、あらかじめ開放するバルブの数とバルブを開放する計時時間とを対応づけたテーブル180が登録されている。
以上のように構成されるプリンタ装置Pにおいて、以下でプリンタヘッド100へのインクの供給方法について説明する。なお、これまでの説明から明らかなように、インクの供給系については4つの系統(C,M,Y,K)について同様であるため、各系統に共通する事項については、これらの添え字を省略して説明する。
(通常のインク供給時の制御)
インク貯留室153に貯留されたインクが印刷プログラムの実行等によりプリンタヘッド100のノズルから吐出され、インクが徐々に減少し、インク貯留室153に貯留されたインクが所定量以下になった場合のインク供給(以下、通常のインク供給とする)について、図7を参照しながら説明する。なお、通常のインク供給はプリンタ装置Pにより自動的に実行される。
上記インクの供給は、まず、コントロールユニット120がカートリッジ110とサブタンク150の接続部分に配設されたポンプを回転させ、その後、サブタンク150の供給バルブ155を開閉することにより行われる。まず、インクが所定量以下になると、前述したサブタンクインク貯留部160のインクロー検出センサ166Lにより、インクロー検出信号がコントロールユニット120に入力される。その際、コントロールユニット120は、インク供給指令を発し(S1)、インクの供給が必要なサブタンク150の供給バルブ155を開弁する(S2)。そして、図5に示すカートリッジ110からチューブ170を通じてサブタンク150にインクの吸引が行われ、インクが所定量以上になると、前述したサブタンクインク貯留部160のインクハイ検出センサ166Hにより、インクハイ検出信号がコントロールユニット120に入力される(S3)。その後、プリンタヘッド100のノズルにインクの吸引が行われ(S4)、インクの吸引が完了した後、コントロールユニット120は供給バルブ155を閉弁し(S5)、インクの供給を完了する。
(初期インク充填時の制御)
上記通常のインク供給に対し、プリンタ装置Pの初期導入時、または供給バルブ155等が故障し部品交換をした直後等、プリンタヘッド100のノズル、サブタンク150のインク貯留室153及びチューブ170等にインクが存在しない場合がある(以下、初期インク充填時とする)。このような、初期インク充填時の場合におけるインク供給について、図9、図10、図11を参照しながら説明する。なお、初期インク充填時におけるインク供給は、操作パネル121を手動で操作し、コントロールユニット120によりインク充填制御を実行する。図9は、初期インク充填時における操作パネル121(図8参照)上のウインドウ122の画面遷移を表す。図9に示したウインドウ122に表示される画面は、ボタン(メンテナンスボタン201等)、ウインドウ122に表示された入力操作可能な位置を示す下線や記号で表わされるカーソル203等で構成され、操作パネル121の各種移動ボタン(上移動ボタン127、左移動ボタン128、下移動ボタン129、右移動ボタン130)を押下しカーソル203を上下左右に移動させた後にエンターボタン125を押下することで、ウインドウ122に表示されたボタンの押下等の操作を実行する。また、図10(a)は初期インク充填時のオペレータの操作のフローチャート、図10(b)は初期インク充填時のプリンタ装置Pのフローチャート、また、図11は初期インク充填時におけるカートリッジ110のインク残量を模式的に表す図である。
まず、プリンタ装置Pのメイン電源をONにした直後の状態において、図8のウインドウ122には、図9(a)に示すトップ画面が表示される。初期インク充填のようなメンテナンス作業を実施する場合には、図9(a)に表示されているメンテナンスボタン201を押下する。すると、図9(b)のメンテナンス画面が表示され、初期インク充填時にはノズル選択吸引ボタン202を押下する(S101)。その後、ノズル選択画面図9(c)が表示され、その後、以下に示す方法でインクを充填させるプリンタヘッド100のノズルを選択する。
図9(c)のノズル選択画面は、各プリンタヘッド100をインク充填の対象とするか否か(以下、ON/OFF状態とする)の操作が可能な位置を示すカーソル203、各プリンタヘッド100のON/OFF状態を表すノズルイメージ204等で構成されている。操作パネルの左移動ボタン128、右移動ボタン130を押下しカーソル203を左右に移動させ、操作パネルの上移動ボタン127、下移動ボタン129を押下することで、カーソル203により選択したノズルイメージ204のON/OFF状態を切り替え、各ノズルのON/OFF状態を決定していく(S102)。なお、図9(d)に示すように、各ノズルがON状態の時にはアンダーラインの上部に各ノズルの色彩を表すC,M,Y,Kの英字が表示され、OFF状態の時にはアンダーラインのみが表示されたままの状態になっている。
上記のような操作でプリンタヘッド100の選択が完了した後、図9(d)における次へボタン205を押下すると、図9(e)に示すノズル選択確認画面が表示される。ここで、選択したノズルを変更する場合は、戻るボタン206を押下すると、再び図9(d)の画面が表示されノズルの選択が可能な状態になる。また図9(e)の画面にてノズルの選択を変更しない場合は、インク供給開始ボタン207を押下し(S103)、対象ノズルへのインクの吸引を開始する。インクの吸引が開始された時点で、ウインドウ122には図9(f)に示すインク吸引待ち画面が表示される。
上記のような操作を行い、インクの吸引が開始されると、コントロールユニット120にてインク吸引開始ボタン207が押下されたことを検知し、コントロールユニット120は、カートリッジ110とサブタンク150の接続部分にある図示しないポンプを回転させる(S201)。その後、コントロールユニット120は、選択されたノズルの数を算出し、算出したノズルの数から、前述したテーブル180に基づき(図12参照)、計時時間を設定する(S202)。その後、計時を開始し(S203)、選択されたノズルのライン上にある供給バルブ155を開弁する(S204)。その後、カートリッジ110のインクが、チューブ170を介してサブタンク150により吸引され始める。こうして図11(b)に示すように、カートリッジ110のインクは、サブタンク150により吸引され、サブタンク150のインク貯留室153からプリンタヘッド100のノズルまでがインクで満たされ、設定した計時時間が経過するまでインクの吸引が行われる。
上記のようにインクの吸引が行われ、計時時間が経過し(S205)選択した全てのプリンタヘッド100のノズルにインクの供給が終了した後に、供給バルブ155を開いていないサブタンク150にも負圧がかかり逆流による混色を防ぐため、コントロールユニット120は、全ての供給バルブ155を所定時間開弁し、ハードクリーニングを実行する(S206)。なお、この際、図11(c)に示すように、全てのカートリッジ110のインクがハードクリーニングのために使用され若干量減少する。ハードクリーニングが終了した後、コントロールユニット120は、全ての供給バルブ155を閉弁し、選択したノズルへのインクの吸引が完了する(S104)。
選択したプリンタヘッド100のノズルへのインクの吸引が完了すると、操作パネル121のウインドウ122には、図9(g)のインク吸引完了画面が表示される。その後、トップ画面に戻るボタン208を押下することで、図9(h)のトップ画面に遷移し、全ての初期インク充填が完了する。
以上、本実施形態においては、インク量をインクロー検出センサ166L、またはインクハイ検出センサ166Hにより検出する例について説明したが、これに限られることなく、例えば、カメラ等の撮影手段を内蔵し、この撮影手段によりインクの量を撮影することでインクの量を検出するようにしてもよい。
また、上述したように、本実施形態においては、初期インク充填時に、任意の供給バルブ155を開弁できるようにすることにより、選択したプリンタヘッド100のノズルにのみインクを供給することができる。よって、供給バルブ155等の故障等が発生し、部品の交換をしたラインにのみインクを充填させたいような場合でも、全ての供給バルブ155を開弁することなく、交換した部品が存在するラインにのみ選択的にインクの吸引を行うことができるため、初期インク充填時に無駄となるインクを削減でき、インクを有効に活用することができる。
また、本実施形態においては、供給バルブ155が開弁し計時時間が経過した後に全てのサブタンク150の供給バルブ155を開弁し、プリンタヘッド100のノズル等のハードクリーニングを実行することで、液体インクの供給による負圧状態が引き起こす逆流による混色を防ぐことができる。
上記実施形態では、本発明を適用したインクジェットプリンタの一例として、一軸印刷媒体移動、一軸プリンタヘッド移動タイプのUV硬化インクジェットプリンタに適用した構成例について説明したが、本発明は他の形態のインクジェットプリンタ、例えば二軸プリンタヘッド移動タイプのインクジェットプリンタや、二軸印刷媒体移動タイプのインクジェットプリンタにも適用することができ、使用するインクについても染料系や顔料系など他の種類のインクを用いたインクジェットプリンタに適用することができる。
本発明の適用例として示すプリンタ装置の斜め前方からの外観斜視図である。 上記プリンタ装置の斜め後方からの外観斜視図である。 上記プリンタ装置における装置本体の要部構成を示す正面図である。 上記プリンタ装置におけるキャリッジ周辺の斜視図である。 インク供給系の配置系統図である。 上記キャリッジに設けられたサブタンクの外観斜視図である。 通常インク供給時におけるインク充填プログラムのフローチャートである。 上記プリンタ装置における操作パネルの模式図である。 初期インク充填時における操作パネルのウインドウに表示される操作画面の一例である。 初期インク充填時におけるオペレータの操作、または上記プリンタ装置のインク供給プログラムのフローチャートである。 初期インク充填時におけるカートリッジのインク量を表す図である。 あらかじめ開放するバルブの数とバルブを開放する計時時間とを対応づけたテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
P プリンタ装置(インクジェットプリンタ)
100 プリンタヘッド
110 カートリッジ
120 コントロールユニット
121 操作パネル
122 ウインドウ
125 エンターボタン
127 上移動ボタン
128 左移動ボタン
129 下移動ボタン
130 右移動ボタン
150 サブタンク
155 供給バルブ

Claims (5)

  1. 複数のノズルから液体インクを吐出し印刷媒体に印刷を施す複数のプリンタヘッドと、
    前記各ノズルに供給する液体インクが貯留された少なくとも1つのカートリッジと、
    前記カートリッジと前記プリンタヘッドの各ノズルの接続部を開閉する複数のバルブと、
    前記カートリッジから各ノズルに液体インクを供給するインク供給手段と、
    前記バルブの開閉をそれぞれ独立で行い、前記各カートリッジから前記各ノズルへの液体インクの供給を制御するバルブ制御手段とを備えたインクジェットプリンタにおいて、
    液体インクを供給する対象のノズルを選択する選択手段を備え、
    前記バルブ制御手段が、前記選択手段により選択されたノズルに接続されたバルブを開閉させ、前記選択されたノズルにのみ液体インクが供給されるように制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記選択手段は、各種メニューを表示する表示部と、
    前記表示部に表示されたメニューを選択入力させる選択入力部とを備え、
    前記表示部に各ノズルを液体インクの供給対象とするか否かを設定する設定選択画面が表示された後、前記選択入力部から、いずれのノズルを液体インクの供給対象とするかについての情報が入力されたときに、
    前記選択手段が、前記バルブ制御手段に、選択されたノズルに接続されたバルブのみを開閉させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記バルブ制御手段は、前記選択手段により液体インクの供給対象とするノズルが選択されたときに、
    選択されたノズルの数に応じてバルブ開弁時間を算出し、
    前記バルブ開弁時間だけ前記ノズルに接続されたバルブを開弁させることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記バルブ制御手段は、前記選択されたノズルに接続されたバルブを開弁し、
    前記バルブ開弁時間が経過した後、全てのバルブを所定時間の間だけ開弁し、前記プリンタヘッドのノズルをクリーニングすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタを用いて行うインク供給方法であって、
    前記選択手段が、液体インクを供給するノズルを選択するための選択操作を受け付けるユーザ入力ステップと、
    前記バルブ制御手段が、前記ノズルに接続されたバルブを開閉し、前記カートリッジから前記ノズルへの液体インクの供給を制御するインク供給ステップとを備え、
    前記バルブ制御手段が、前記選択手段により選択されたノズルに接続されたバルブを開閉し、前記選択されたノズルにのみ液体インクが供給されるように制御することを特徴とするインク供給方法。
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