JP2015039782A - 液体噴射方法及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】警告が不要な場合にユーザーが液体噴射を指示してから液体噴射動作を開始するまでの液体切れ予測処理による待ち時間を比較的短く済ませられる液体噴射方法及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】規定サイズより大きい用紙サイズかつ専用紙への印刷である場合(S11で肯定判定)、これから印刷してもインク切れとならない程度にインクカートリッジに十分なインク量があるか否かを判断する(S12)。十分なインク量があるか否かの判断で用いるインク使用量には、予め設定されたターゲット1数量当たりのインク使用量の数値を用いる。このため、インク使用量の取得所要時間が短くなる。十分なインク量がない場合は警告表示を行う(S13)。警告表示時は、印刷中止(S15で肯定判定)、インクカートリッジ交換(S17で肯定判定)、印刷続行(S17で否定判定)のうちいずれか一つを選択可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、インク等の液体を噴射可能な液体噴射部を有する液体噴射方法及び液体噴射装置に関する。
例えばインクジェットプリンター等の液体噴射装置では、液体噴射ヘッド(液体噴射部の一例)のノズルから液体の一例としてのインクを噴射して用紙等のターゲットに画像等が印刷される。また、この種の液体噴射装置では、インクを収容するインクカートリッジが設けられ、インクカートリッジ内のインク残量がインクエンドに達すると、印刷を中断してインクカートリッジの交換を促すようになっている。例えば印刷を中断すると、インクカートリッジ交換後に一旦乾くなどしたインクの続きで印刷を開始することになるため、その境界に筋が入るなど印刷不良の原因になるため、印刷の中断の原因となるインクエンドが印刷の途中で起こるかどうかが事前に分かることが好ましい。
例えば特許文献1には、インクエンドの警告を印刷開始前に事前に行う記録装置が開示されている。この記録装置では、印刷処理で射出したインク滴数およびクリーニング動作やフラッシング動作による吐出インク滴数を色毎にドットカウンターでカウントし、得られた射出ドット数を記録材消尽警告装置のインク残量検出手段に与える。記録材消尽警告装置は受け取った射出ドット数を基に色毎の残存インク量を計算する。また、ハーフトーンモジュールによるハーフトーン処理後の濃・淡ビットマップのドット数カウント値か或いは色補正モジュールによる色補正処理後の色別階調ビットイメージデータの階調値の和を基にインク必要量を算出する。インク消耗度判定手段で残存インク量とインク必要量を比較してその結果により警告部に警告メッセージ等を表示させる。
特開平11−5300号公報
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置では、インク必要量を、ハーフトーン処理後の濃・淡2値データか或いは色補正モジュールによる色補正処理後の色別階調ビットイメージデータの階調値の和を基に算出するため、比較的正確なインク必要量を算出できるが、算出時間が長くなる。このため、印刷の途中でインクエンドにならず警告が不要な場合でも、ユーザーが印刷を指示してから印刷動作を開始するまでに時間がかかってしまうという課題がある。なお、インクジェットプリンターに限らず、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様の課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、警告が不要な場合にユーザーが液体噴射を指示してから液体噴射動作を開始するまでの液体切れ予測処理による待ち時間を比較的短く済ませられる液体噴射方法及び液体噴射装置を提供することにある。また、その目的は、ユーザーが液体噴射を指示して液体噴射を行う選択を受け付けた液体噴射を開始した後、液体噴射が中断された場合も、その後の待ち時間を比較的短く済ませられる液体噴射方法及び液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射方法は、取得された条件に基づいて、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置の液体噴射方法であって、使用可能な液体残量を取得する残量取得ステップと、前記取得された条件に含まれるターゲットのサイズに対応して予め設定されたターゲット1数量当りの設定液体使用量を用いて液体の噴射により使用される液体使用量を推測する使用量推測ステップと、前記液体残量と前記液体使用量に基づいて推測される液体噴射後の液体残量が閾値より小さい場合、使用される前記ターゲットに前記液体を噴射する前に、液体残量に関する警告を行う警告ステップと、を備えている。なお、液体噴射装置で各ステップの処理を行ってもよいし、液体噴射装置がホスト装置からの指示で液体の噴射を行う構成の場合は、液体噴射装置とホスト装置との一方で各ステップの処理を行ってもよいし、各ステップの処理を液体噴射装置とホスト装置とで分担してもよい。
この方法によれば、液体の噴射に使用される液体使用量として、予め設定された数値を使用するため、液体使用量の算出等の取得に要する時間が短く済む。したがって、各ステップによる処理の所要時間を短く済ませられるので、警告が不要な場合にターゲットへの液体の噴射を指示してから液体の噴射が開始されるまでの待ち時間を比較的短く済ませられる。
上記液体噴射装置の液体噴射方法では、取得された前記条件に含まれるターゲットのサイズが規定サイズよりも大きいサイズである場合に前記各ステップの処理を行い、前記規定サイズ以下のサイズである場合は前記各ステップを行わないことが好ましい。
この方法によれば、ターゲットのサイズが規定サイズより大きく、液体噴射途中で液体残量が閾値より小さくなって液体エンドと判定されるリスクが相対的に高い場合は、各ステップの処理を行って、必要に応じて液体残量に関する警告が行われる。このため、ターゲットへの液体噴射の途中で液体切れになる頻度を低減できる。一方、ターゲットのサイズが規定サイズより小さい場合、液体噴射途中で液体残量が閾値より小さくなって液体エンドと判定されるリスクが低いので、各ステップの処理を行わない。よって、ターゲットへの液体の噴射を指示してから速やかに液体の噴射を開始させることができる。
上記液体噴射装置の液体噴射方法では、前記取得された条件にターゲットの材質を含み、取得されたターゲットの材質が前記液体の受容能力の高い部類に属する材質である場合、前記各ステップの処理を行い、前記液体の受容能力の高い部類に属する材質でない場合は前記各ステップの処理を行わないことが好ましい。
この方法によれば、ターゲットが液体の受容能力の高い部類に属する材質(例えば専用紙)である場合、液体使用量が多いと予測され、液体噴射途中で液体残量が閾値を下回り液体エンドと判定されるリスクが高いので、各ステップの処理は行う。一方、ターゲットが液体の受容能力の高い部類に属さない材質(例えば普通紙)である場合、液体使用量が少ないと予測され、液体噴射途中で液体エンドになるリスクが低いので、各ステップの処理は行わない。このため、液体の受容能力の高い部類に属する材質である一部のターゲットに限り各ステップの処理を行えばよいので、それ以外のターゲットでは液体噴射開始前に各ステップの処理による待ち時間が発生することを回避できる。
上記液体噴射装置の液体噴射方法では、前記警告では液体噴射を行なうか中止するかの選択の入力を促すことが好ましい。
この方法によれば、液体残量が閾値を下回ると判定されて警告されたときに、液体エンドのリスクを承知のうえで液体噴射を行なうか中止するかを選択できる。例えば交換用の予備の液体収容体がない場合に液体噴射を行う選択が可能となる。
上記液体噴射装置の液体噴射方法では、前記取得された条件に画像データを含み、前記液体噴射を行う選択を受け付けた場合、前記画像データを含む前記取得された条件を、少なくとも当該受け付けた液体噴射を終えるまで保持することが好ましい。
この方法によれば、ユーザーが液体噴射を指示して液体噴射を行う選択を受け付けた液体噴射を開始した後、仮に液体噴射途中で液体残量が閾値を下回り液体噴射が中断された場合も、同じ条件で液体噴射を再度行う場合、画像データを含む保持された条件を使うことができるので、条件を再度選択し直す操作の手間を低減できる。よって、液体噴射が中断された場合も、その後の待ち時間を比較的短く済ませられる。
上記課題を解決する液体噴射装置では、取得された条件に基づいて、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置であって、使用可能な液体残量を取得する液体残量取得部と、取得された前記条件に含まれるターゲットのサイズに対応して予め設定されたターゲット1数量当りの設定液体使用量を用いて液体の噴射により使用される液体使用量を推測する液体使用量推測部と、前記液体残量と前記液体使用量に基づいて推測される液体噴射後の液体残量が閾値より小さい場合、使用される前記ターゲットに前記液体を噴射する前に、液体残量に関する警告を行う警告部と、を備えている。
この構成によれば、液体噴射動作に使用される液体使用量として、予め設定された数値を使用するため、液体使用量の取得時間を短く済ませられる。したがって、各ステップによる処理の所要時間を短く済み、警告が不要な場合にターゲットへの液体の噴射を指示してから液体の噴射が開始されるまでの待ち時間が比較的短く済む。
第1実施形態の液体噴射装置を示す斜視図。 ホスト装置と印刷装置の電気的構成を示すブロック図。 液体噴射装置内のコンピューターの機能構成を示すブロック図。 設定データを示す模式図。 インク残量の管理内容を示す模式図。 警告画面を示す模式図。 インク切れ予測処理を示すフローチャート。 インク切れ予測処理の一部の処理を詳細に示すフローチャート。 第2実施形態における印刷続行時の処理を示すフローチャート。 変形例における設定データを示す模式図。 図10と異なる変形例における設定データを示す模式図。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。この実施形態の液体噴射装置11は、給送されたシート状をなすターゲット(媒体)の一例としての用紙に液体収容体から供給された液体を噴射して文字や図形等を含む画像等を印刷する装置である。
図1に示すように、液体噴射装置11は、略直方体形状を呈する装置本体12の内部に、用紙Pに対して液体の一例としてのインクを噴射して画像等を記録する記録部13を備えている。更に液体噴射装置11は、複数枚の用紙Pを積層状態で収容可能な給送カセット15(給送トレイ)を装置本体12に対して挿抜可能に備えている。なお、給送カセット15は、図1に示す一段の例に限らず、二段以上の複数段設けられてもよい。
給送カセット15は、規定サイズ(基準サイズ)以下の複数種のサイズのうちユーザーが選択した1サイズの用紙Pを、幅方向に位置決めされた状態で複数枚積層状態に収容可能となっている。給送カセット15から最上位のものから順番に一枚ずつ送り出された用紙Pは、給送ローラー16を経由して搬送方向Yの下流側へ給送されて記録部13へ供給される。
給送カセット15に収容可能な規定サイズ以下の用紙Pは、液体噴射装置11が対応可能な複数種の用紙サイズのうち比較的使用頻度の高いサイズである。本例では、規定サイズは一例としてA4判であり、給送カセット15には例えばA4判、B5判、ハガキ、2L判、L判などのA4判以下の各サイズの用紙Pを収容可能である。
図1に示すように、装置本体12の背面側には、用紙Pを手差しで一枚ずつセットできそのセットされた用紙Pを記録部13へ給送する手差給送部18が設けられている。手差給送部18は、用紙Pの挿入口19を開閉可能な開閉蓋20を備えている。開閉蓋20の図1に示す開状態で露出する挿入口19へ用紙Pを手差しで差し込んでセットできる。なお、本実施形態では、必要に応じて、給送カセット15から給送される用紙Pを用紙P1と呼称し、手差給送部18から給送される用紙Pを用紙P2と呼称して区別する。
手差給送部18は、引き出し可能な支持板21Aと、支持板21Aから引き出し可能な支持板21Bとを有する二段引き出し構造のサポート21を備え、セットされた用紙P2はサポート21に支持される。また、2つの可動部材22,22の間隔を調節することによって、手差しされる用紙P2の給送方向と交差する幅方向の位置決めが可能である。手差給送部18には、規定サイズより大きな最大サイズまでの複数種のサイズの用紙P2をセット可能になっている。
一例として最大サイズはA3判であり、手差給送部18には、例えばA3判、A4判、B5判、ハガキ、2L判、L判など最大サイズ以下の各サイズの用紙P2をセット可能である。もちろん、規定サイズがB5判で最大サイズがA4判であったり、規定サイズがA3判で最大サイズがA2判であったりしてもよい。
図1に示す液体噴射装置11では、給送カセット15及び手差給送部18のうち選択された一方から記録部13に給送された用紙Pに対して記録が行われる。ここで、図1に示すように、記録部13は、装置本体12内に給送される用紙Pの給送方向と交差する幅方向(これを主走査方向Xと呼ぶ)に沿って延びるように架設されたガイドフレーム23に案内されて主走査方向Xに移動可能なキャリッジ24を有する。
このキャリッジ24の下面側には、インクを噴射可能なノズルを複数列有する液体噴射ヘッド25が支持されている。そして、キャリッジ24の移動に伴って移動する液体噴射ヘッド25から用紙Pに対してインクを噴射する。一方、用紙Pは、液体噴射ヘッド25に対して、搬送モーター43(図2参照)の駆動に伴って主走査方向Xと交差する搬送方向(これを副走査方向Yと呼ぶ)に移動(間欠移動)される。こうして記録部13では、キャリッジ24の主走査方向Xへの移動時にインク滴が噴射される噴射動作と、用紙Pの副走査方向Yへの搬送動作とによって、用紙Pに着弾した多数のインク滴のドットにより画像等を描画するインク噴射動作(印刷動作)が行われる。
図1に示すように、キャリッジ24の上部には、種類の異なるインクをそれぞれ収容した複数の液体収容体の一例としてのインクカートリッジ26が装着され、各インクカートリッジ26内のインクが液体噴射ヘッド25に供給される。なお、図1の例では4個のインクカートリッジ26が搭載されているが、インクカートリッジ26の搭載個数は、5個、6個、7個など他の個数でもよい。各インクカートリッジ26のうち例えば1個又は2個に黒インクが収容され、残り3個以上にカラー用のそれぞれ異なる色(例えばシアン、マゼンタ、イエロー)のインクが収容されている。本実施形態では、以下の説明を簡単にするため、インクカートリッジ26は、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクをそれぞれ収容する4個が装着されるものとする。
なお、インクカートリッジ26は、キャリッジ24に装着される所謂オンキャリッジタイプに限らず、装置本体12内の所定位置に固定されたホルダーに装着される所謂オフキャリッジタイプでもよい。さらに液体収容体は、インクカートリッジ26に替え、装置本体12の外側に取付け又は配置され、より多量のインクを収容可能な外付けタイプのインクタンクでもよい。
また、装置本体12の前面側には、操作パネル27が回動可能な状態で連結されている。操作パネル27には、メニュー画面等を表示するための表示部28(例えば液晶ディスプレイ)及び操作部29(例えば操作ボタン)が設けられている。操作パネル27は、用紙Pの排出口KSを閉じる閉位置と、排出口KSを露出させる図1に示す開位置との間を回動可能となっている。
装置本体12の前側には、記録部13から排出される用紙Pを受ける略矩形形状の媒体受け部31が出退可能な状態で設けられている。媒体受け部31は伸長した状態において、排出口KSを通じて印刷後に排出される用紙Pを上側の受け面32で受け止める。なお、媒体受け部31は、ターゲット(媒体)の一例である光ディスクを載置したトレイ(図示せず)を記録部13へ案内可能なガイド部を兼ね、収納位置に配置した媒体受け部31のガイド部に沿ってトレイを挿入することによって、光ディスクを記録部13へ給送してそのレーベル面への印刷が可能になる。
次に図2を用いてホスト装置100と液体噴射装置11の電気的構成を説明する。液体噴射装置11は、操作部29を用いてユーザーが印刷の指示を行うことが可能であるうえ、図2に示すホスト装置100と有線又は無線で通信可能に接続した状態でホスト装置100から印刷を指示することが可能である。
ホスト装置100は、本体101、キーボード及びマウスからなる操作部102、及び表示部103(モニター)を備えている。ホスト装置100は、例えばパーソナルコンピューターにより構成されるが、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistants))等の携帯端末でもよい。
本体101には、コンピューター105及び通信部106が備えられている。コンピューター105は、図示しないCPU(中央処理装置)、ROM、RAM及びハードディスクドライブを備えている。コンピューター105は、CPUがプログラムを実行して構築されるソフトウェアからなるプリンタードライバー107を内蔵する。本実施形態では、プリンタードライバー107及び液体噴射装置11により、印刷システムが構成される。
ユーザーは操作部102を操作して、印刷対象(例えば画像データ)の選択と、プリンタードライバー107が表示部103に表示した設定画面に対する印刷条件の選択とが可能である。印刷条件には、媒体サイズ(例えば用紙サイズ)、媒体種(例えば用紙種)、印刷色及び印刷モード(印刷品質)などが含まれる。プリンタードライバー107は、印刷を指示する命令を受け付けると、印刷条件に従って例えばRGB表色系の画像データに対し解像度変換、色変換及びハーフトーン処理等を含む画像処理を施し、CMYK表色系の印刷イメージデータを生成する。この印刷イメージデータに印刷条件の一部をヘッダーに付けて印刷ジョブデータPDを生成し、これを液体噴射装置11へ送信する。本例では、ヘッダーに少なくとも用紙サイズ及び用紙種が含まれる。なお、本実施形態では、画像データと印刷条件とが、取得される条件の一例に相当する。
また、図2に示すように、液体噴射装置11は、各種制御を司るコントローラー40及び通信部41を備えている。ホスト装置100と液体噴射装置11は、通信部41,106を通じて有線又は無線で通信が可能になっている。コントローラー40は、ホスト装置100から受信した印刷ジョブデータPDに基づいて液体噴射装置11の印刷動作等を制御する。なお、液体噴射装置11からホスト装置100へのインク関連情報(インク残量やインク切れ等)の通知なども通信部41,106を通じて行われる。
コントローラー40には、出力系として、表示部28、液体噴射ヘッド25、キャリッジ24の動力源となるキャリッジモーター42、及び用紙Pや光ディスク等のターゲットを搬送させる動力源となる搬送モーター43等が接続されている。また、コントローラー40には、入力系として、操作部29、各インクカートリッジ26内のインク残量が所定値以下になったことを光学的に個別に検知するインクセンサー44が接続されている。
図2に示すように、コントローラー40は、コンピューター50、表示ドライバー51、ヘッドユニット52及び各モータードライバー53,54を備えている。コンピューター50は印刷ジョブデータに基づきヘッドユニット52及び各ドライバー53,54を介して液体噴射ヘッド25、キャリッジモーター42及び搬送モーター43をそれぞれ駆動制御する。
搬送モーター43は正逆回転可能であり、その正逆回転の動力は、一方向回転機構55を介して給送ローラー16に一方向回転として伝達され、搬送ローラー対56及び排出ローラー対57には入力の回転方向に応じた正転又は逆転の回転として伝達される。搬送モーター43の動力は動力伝達切換部58(クラッチ部)を介して給送カセット15から用紙Pを送り出すピックアップローラー59、メンテナンス装置60のキャップ61の昇降機構62及び吸引ポンプ63に選択的に伝達される。動力伝達切換部58は、キャリッジ24の移動経路上に配置された切換えレバー(図示せず)をキャリッジ24が押した状態で、搬送モーター43が回転することで回転位置に応じた切換位置に切り換えられる。そして、その切換位置に応じた動力伝達先として、ピックアップローラー59、メンテナンス装置60の昇降機構62及び吸引ポンプ63のうちから一つが選択される。
図2に示すように、各インクカートリッジ26にはキャリッジ24に装着された状態でコンピューター50からアクセス可能な状態に接続されるメモリー素子65(IC)が設けられている。メモリー素子65には対応するインクカートリッジ26の識別番号(ID)、インク色及びインク量(内容量)を含むインク関連情報が記憶されている。
コンピューター50は、CPU71(中央処理装置)、ASIC72(Application Specific IC(特定用途向けIC))、RAM73及び不揮発性メモリー74を備えている。不揮発性メモリー74には液体噴射装置11の各種機能を実現する各種のプログラムが記憶されている。不揮発性メモリー74に記憶されたプログラムの中に、図7及び図8にフローチャートで示すインク切れ予測処理用のプログラムが含まれる。インク切れ予測処理用のプログラムは、印刷の指示を受け付けてから印刷を開始するまでの間に実行され、これから開始する印刷の途中で、インク残量とインク必要量とを基にインク残量が閾値を下回って印刷を中断させなければならないインクエンドに達するか否かを判定し、インク残量が閾値を下回る判定の場合に警告する処理に用いられる。また、同様のインク切れ予測処理用のプログラムがホスト装置100のコンピューター105内のメモリーにも記憶されている。
操作部29又は表示部28のタッチパネル機能を用いて、ユーザーは、印刷条件の設定を含む各種の入力操作を行う。ユーザーは画像の選択後、媒体サイズ(例えば用紙サイズ)、媒体種(例えば用紙種)、印刷色(カラー/グレイスケール)、印刷モード(印刷品質)などの印刷条件を設定する。媒体サイズには、規定サイズの一例であるA4判、規定サイズよりも大きなサイズの一例である最大サイズのA3判、B5判、ハガキ、2L判、L判等がある。媒体種は、ターゲット(媒体)の材質を特定する項目であり、インクの受容能力の高さの程度で材質を特定する。媒体種には、写真紙、光沢紙、フォトマット紙、普通紙、光ディスクなどがある。本例では、写真印刷に用いられる写真紙、光沢紙、フォトマット紙を専用紙として扱う。
ここで、本実施形態において、「液体の受容能力の高い部類に属する材質」とは専用紙を指す。専用紙は普通紙に比べインクの受容能力が相対的に高い材質により形成されている。専用紙は例えば樹脂コーティングが施されるなどしてその表面に多量のインクを載せても、普通紙のように紙繊維にインクが吸収された際の膨張により用紙が波打つコックリング現象などが発生しにくい。このため、専用紙が選択されたときは、インクを多量に噴射する写真印刷のときの印刷条件が選択される可能性が高い。
また、印刷モードには、印刷速度よりも印刷画質を優先する「高画質モード」(例えば「きれい」)、印刷画質よりも印刷速度を優先する「低画質モード(高速モード)」(例えば「ふつう」)等がある。高画質モードが選択された場合は、低画質モードに比べ高解像度の印刷が行われ、ターゲット1数量当たりのインク使用量が相対的に多くなる。専用紙が選択された場合は、写真印刷が行われる可能性が高く、高画質モードが選択される可能性が高い。
ユーザーは液体噴射装置11にメモリーカード又はUSBメモリー等の外部記憶媒体を装着し、外部記憶媒体から読み込んで表示部28に表示された画像の中から操作部29等の操作で印刷対象の画像の選択及び印刷条件の選択をした後、印刷実行を指示する。また、ホスト装置100から液体噴射装置11に印刷を指示する際は、操作部102の操作で印刷対象の画像の選択及び印刷条件の選択をした後、印刷実行を指示する。この場合、ホスト装置100から印刷ジョブデータPDが液体噴射装置11へ送信される。
液体噴射装置11は、印刷条件設定画面を表示部28に表示させる機能、インク残量やインクエンド等のインク関連情報を報知する機能の他、印刷対象のデータ(画像又は文書のデータ)を印刷条件に合った印刷ジョブデータに変換するデータ生成機能を備えている。さらに液体噴射装置11は、印刷途中にインク切れの可能性があるか否かを判定してインク切れの可能性がある場合は印刷実行前にその旨を警告するインク切れ予測機能を備えている。そして、液体噴射装置11は、この警告時にユーザーに対して、印刷中止と、インクカートリッジ交換と、印刷続行とのうち一つの選択を促す。
プリンタードライバー107は、印刷条件設定画面の表示機能、インク関連情報の報知機能の他、印刷対象のデータ(画像又は文書のデータ)を印刷条件に合った印刷ジョブデータに変換するデータ生成機能を備えている。ホスト装置100から液体噴射装置11に印刷を指示した際は、プリンタードライバー107は、液体噴射装置11側と同様のインク切れ予測処理を行い、液体噴射装置11から受信したインク残量の情報を用いて印刷途中にインク切れの可能性があると判定した場合は印刷実行前にその旨を警告する。そして、プリンタードライバー107は、この警告時にユーザーに対して、印刷中止と、インクカートリッジ交換と、印刷続行とのうち一つの選択を促す。
次に図3を参照しつつ液体噴射装置11内のコンピューター50の機能構成を説明する。図3に示すコンピューター50は、プログラムを実行するCPU71及び各種の機能回路を内蔵するASIC72により構築される複数の機能構成要素を有している。図3に示すように、コンピューター50内には、機能構成要素として、主制御部80、データバッファー81、コマンド解析部82、印刷制御部83、クリーニング制御部84、液体残量算出部85、液体使用量推測部86及び警告部87を備えている。印刷制御部83は、ヘッド制御部91、キャリッジ制御部92及び搬送制御部93を備えている。また、液体残量算出部85は、ドットカウンター95及び演算部96を備えている。さらに警告部87は判定部98を備えている。なお、本実施形態では、液体残量算出部85により、液体残量取得部の一例が構成される。
主制御部80は、各部81〜87を統括的に制御するとともに、操作部29等による各種入力信号と印刷条件情報との受付け、及び各種の判定処理を行う。主制御部80は、キャリッジ24に搭載されたインクカートリッジ26の交換を検知すると、交換後のインクカートリッジ26のメモリー素子65からインク関連情報を取得し、インク色とインク量の情報を不揮発性メモリー74の所定記憶領域に書き込む。
データバッファー81は、RAM73の一部の記憶領域よりなり、ホスト装置100から受信した印刷ジョブデータPDを格納する。
コマンド解析部82は、データバッファー81から入力した印刷ジョブデータPDをコマンドデータCDと印刷イメージデータIDとに分け、そのうちコマンドデータCDを解釈して得た各コマンド(命令)をキャリッジ制御部92及び搬送制御部93に送る。印刷イメージデータIDはヘッド制御部91及びドットカウンター95に送られる。
ヘッド制御部91はイメージデータIDに基づき液体噴射ヘッド25を駆動制御する。また、キャリッジ制御部92は、コマンドに従ってキャリッジモーター42を駆動制御し、印刷時及びメンテナンス時におけるキャリッジ24を主走査方向Xに位置制御する。さらに、搬送制御部93は、コマンドに従って搬送モーター43を駆動制御し、印刷時における用紙P等のターゲットの給送及び搬送を制御する。
クリーニング制御部84は、所定のクリーニング時期及びクリーニング指示を受け付けた時に、メンテナンス装置60を駆動させて液体噴射ヘッド25のノズルをクリーニングする。クリーニング制御部84は、動力伝達切換部58を適宜切り換えつつ搬送モーター43を駆動させ、昇降機構62を介してキャップ61を上昇させて液体噴射ヘッド25をキャッピングし、この状態で吸引ポンプ63を駆動して液体噴射ヘッド25のノズルを囲むキャップ61内の空間を負圧とし、ノズルから増粘インクや気泡を吸引排出する。また、クリーニング制御部84は、印刷中に所定時間毎にキャリッジ24を用紙Pから主走査方向Xに外れたホーム位置に移動させて、液体噴射ヘッド25の全ノズルから印刷とは関係のないインク滴をキャップ61に向けて吐出させ、ノズル内のインクをリフレッシュするフラッシングを行わせる。
液体残量算出部85は、各インクカートリッジ26のインク残量を算出する。液体残量算出部85は、印刷イメージデータIDを基にドット数を計数するドットカウンター95と、ドットカウンター95の値を用いてインク消費量を算出し、前回のインク残量からインク消費量を減算してインク残量Qrを算出する演算部96とを備える。ドットカウンター95は、各インク色の印刷イメージデータIDを基に液体噴射ヘッド25で消費されたインク消費量に相当するドット数をインク色別に計数する。印刷イメージデータIDが例えば2階調の場合、1ドットは、噴射あり「1」、噴射なし「0」の1ビットで表される。例えば4階調の場合、1ドットは、噴射なし「00」、小ドット「01」、中ドット「10」、大ドット「11」の2ビットで表される。3階調以上の場合は、1ドット当たりのインク量が複数種あるので、インク量因子(サイズ因子)の係数を乗じて1ドット当たりの計数値としている。また、ドットカウンター95は、フラッシング時に吐出されるドット数、及びクリーニング時のインク排出量に応じたドット数を計数する。こうしてドットカウンター95は、インク色別にインク消費量に相当する値を計数する。
演算部96は、定期又は不定期にインク色別のドットカウンター95の値を基にインク色毎のインク消費量Qcを算出し、各インク色について前回のインク残量Qrから今回のインク消費量Qcを減算することで、最新(今回)のインク残量Qr(=Qr−Qc)を算出する。液体噴射装置11の電源遮断時にはインク残量Qrを不揮発性メモリー74又はメモリー素子65に書込んで保存し、次回電源投入時にその保存先から読み出したインク残量Qrを電源オン時のインク残量Qrとする。なお、インクセンサー44からインクカートリッジ26の残量がインクエンドに達した旨の検知信号を入力すると、インク残量Qrを、インクセンサー44の設定検知レベルの設定インク残量に更新する。
図5は、コンピューター50で管理されるインク残量を示す。図5に示すように、例えば新品のインクカートリッジ26に交換した際のインク量は、メモリー素子65から読み込んだ満インク量Qoである。インクカートリッジ26の装着後、各種のメンテナンス及び印刷時のインク滴の噴射により、消費された分のインク量を計測して減算する。そして、インク残量がエンドに近づいたレベルに設定されたニアエンドNEを過ぎてさらに所定のインク量が減ると、第1インクエンドIE1に達する。第1インクエンドIE1は、液体噴射装置11が印刷の指示を受け付けたときにインク残量Qrがこのレベル以下になっていると、印刷を行わない設定値である。
第1インクエンドIE1になっても多少の印刷はできる余剰量ΔQがある。余剰量ΔQの時を第1インクエンドIE1に設定している。この余剰量ΔQは、一例として規定サイズのA4判の専用紙であれば最大インク使用量の印刷条件であってもターゲット1数量分を印刷し切ることができる量である。
給送カセット15に収容される用紙は手差給送部18に比べ使用頻度が高い。この使用頻度の高い用紙サイズのうち一番大きいサイズ(規定サイズ)であるA4判でかつ専用紙に、インク使用量が最大の印刷条件で印刷した場合、その印刷途中でインク残量Qrが第1インクエンドIE1に達してもその1枚については最後(最終パス)まで印刷できる余剰量ΔQが設定されている。換言すれば、余剰量ΔQは、規定サイズかつ専用紙であるターゲット一枚に、印刷解像度の高い高画質モードでターゲット全面にインクで塗り潰すフルベタ印刷が行われた際のインク使用量と、その一枚の印刷中のメンテナンスに使用されるインク使用量(フラッシング使用量)とを合わせた量にほぼ設定されている。
このため、規定サイズ(A4判)以下の用紙Pであれば、選択された印刷条件に関わらず、その印刷途中で第1インクエンドIE1に達しても、その後インク切れになることなくその一枚の印刷を最後まで終えることができる。そのため、本実施形態では、用紙サイズが規定サイズ以下の用紙Pへの印刷の場合、インク切れ予測処理は行わない。また、規定サイズよりも大きいサイズ(本例ではA3判)でも普通紙が選択されるときの印刷条件であれば、余剰量ΔQのインクで一枚の印刷を終えられるため、この場合もインク切れ予測処理は行わない。つまり、規定サイズよりも大きいサイズ(本例ではA3判)かつ専用紙への印刷に限り、インク切れ予測処理を行う。
図3に示す主制御部80は、印刷の指示を受け付けると、インク残量Qrが第1インクエンドIE1以下のインク色があれば、表示部28,103にそのインク色がインクエンドに達した旨と印刷不可能な旨を表示するとともに、その指示された印刷を禁止する。一方、印刷の指示を受け付けた際にインク残量Qrが第1インクエンドIE1よりも多ければ、図7及び図8に示すインク切れ予測処理を行う。
液体使用量推測部86は、選択されたターゲットのサイズに対応して予め設定されたターゲット1数量当りのインク使用量(液体使用量)を用いて、これから印刷するターゲット一枚当たりのインク使用量を推測する。液体使用量推測部86は、不揮発性メモリー74に記憶された設定データRD1から、用紙サイズに対応して予め設定された用紙一枚当たりのインク使用量(g/枚)を取得する。
図4に示すように、設定データRD1には、規定サイズよりも大きな用紙サイズである最大サイズ(本例ではA3判)でかつ用紙種が専用紙である場合に対応するターゲット1数量当り(用紙一枚当り)のインク使用量QA3(g/枚)が設定されている。この設定インク使用量QA3は、印刷モードとして高画質モードを選択して用紙全面をインクで塗り潰すフルベタ印刷で使用されるインク使用量と、印刷中のメンテナンス(例えばフラッシング)で使用されるインク使用量(フラッシング使用量)とを合わせた想定で最大のインク使用量に設定されている。設定インク使用量QA3として最大インク使用量を設定することで、規定サイズよりも大きなサイズの用紙に印刷する際のインク切れの予測判定を安全サイドで行い、警告が表示されることなく開始した印刷の途中でインク切れになる頻度を原則起こらない程度に低減させている。
警告部87は、液体残量算出部85からインク残量を入力し、液体使用量推測部86からインク使用量を入力する。警告部87は、インク残量Qrとインク使用量Qeに基づいて推測される液体噴射後の予測インク残量Qpr(=Qr−Qe)が閾値Qesより小さいか否かを判定可能な判定部98を備えている。判定部98は、印刷前のインク残量Qrから液体使用量推測部86が推測したインク使用量Qeを差し引いた印刷後の予測インク残量Qprが、閾値Qesよりも多ければ印刷可能と判定する。一方、警告部87は、液体噴射後の予測インク残量Qprが閾値Qesより小さいと判定部98が判定した場合、今回指示された印刷を開始する前に、液体残量(インク残量)に関する警告を行う。
警告部87は、予測インク残量Qprが閾値Qesを下回るインク切れを予測した場合、表示部28,103のうち印刷指示操作元の装置側の一方に図6に示す警告画面Gを表示させる。図6に示すように、警告画面Gには、印刷途中にインク切れとなる可能性がある旨のメッセージGMと、ユーザーに選択させる三つのボタン、すなわち印刷中止ボタン111、インクカートリッジ交換ボタン112、及び印刷続行ボタン113が設けられている。警告画面Gは、判定部98の判定結果に基づいて警告部87により表示される。
また、プリンタードライバー107は、液体噴射装置11側のものと同様のインク切れ予測処理用のプログラムを含み、図4と同様の設定データRD1をメモリーに記憶している。操作部102から印刷の指示を受け付けたプリンタードライバー107は、液体噴射装置11との通信でインク残量Qrのデータを取得し、インク切れ予測処理で印刷途中にインク切れになると予測した場合、表示部103に警告画面Gを表示する。
印刷続行ボタン113の選択により開始された印刷中、主制御部80は、キャリッジ24が1パス分の印刷を終える度に都度更新したインク残量Qrが閾値Qesに達したか否かを判断する。そして、主制御部80は、インク残量Qrが閾値Qesを下回ると、印刷を中断する。つまり、印刷の途中に第1インクエンドIE1になっても印刷を中断することなく継続し、第2インクエンドIE2のレベルを下回ったらその時点で印刷を中断する。なお、第2インクエンドIE2では余剰量ΔQよりも少ないものの所定のインク残量ΔQ2(<ΔQ)が僅かに残る。インク残量ΔQ2の時に印刷を中断する理由は、インク残量Qrの誤差のため実際はインク残量が空であるにも関わらず噴射動作を継続し、キャリッジ24側のインク流路に空気が入り込むことを回避するためである。
次に図7及び図8等を参照して液体噴射装置11の作用を説明する。
ユーザーは液体噴射装置11の操作部29又はホスト装置の操作部102を操作して印刷対象の画像の選択と印刷条件の選択とを行う。印刷条件の各項目には予めデフォルト値が設定されており、ユーザーはデフォルト値と異なる値を設定する際にその項目の選択肢の中から所望の値を選択する。そして、ユーザーは操作部29又は102を操作して液体噴射装置11に印刷を指示する。この印刷の指示を受け付けると、コンピューター50は、図7に示すインク切れ予測処理を実行する。
ステップS11では、規定サイズより大きい用紙サイズ(本例ではA3判)かつ専用紙への印刷であるか否かを判定する。本例では、A3判かつ専用紙であれば、ステップS12に進む。一方、A3判かつ専用紙でなければ、ステップS19に進んで印刷を実行する。例えばA4判かつ専用紙、あるいはA3判かつ普通紙への印刷である場合は、いずれもインク切れ予測処理をスキップして印刷を開始する。
ステップS12では、インクカートリッジに十分なインク量があるか否かを判定する。この判定は、液体使用量推測部86の推測値を用いて判定部98が行う。まず液体使用量推測部86が、ターゲットのサイズに応じたターゲット1数量当りのインク使用量Qeを推測する。すなわち、不揮発性メモリー74に記憶された図5に示す設定データRDを参照して、A3判に対応するターゲット1数量当たりの設定インク使用量QA3をインク使用量Qeとする。次いで判定部98は、インク残量Qrとインク使用量Qeを基に推測される液体噴射後の予測インク残量Qprが閾値Qes未満であるか否かを判定する。
なお、液体噴射ヘッド25が1パスの印刷を行う度に、演算部96はドットカウンター95の計数値を基にインク残量Qrを算出し、1パス毎に更新されたインク残量Qrに基づき十分なインク量があるか否かが適切に判定される。インク量が十分あれば、ステップS19に進んで印刷を実行する。一方、インク量が十分なければステップS13に進む。
ステップS13では、警告を表示する。例えば図6に示す警告画面Gを表示する。警告画面Gには、印刷途中でインク切れになる可能性がある旨のメッセージGMと、印刷中止・インクカートリッジ交換・印刷続行のうちいずれか一つの選択を促すボタン111〜113とが含まれる。表示部28,103への警告の表示処理は、警告部87が行う。
次のステップS14では、UI(ユーザーインターフェイス)による選択操作あったか否かを判定する。すなわち、主制御部80は、ボタン111〜113のうちいずれか一つが選択された際の操作信号の入力があったか否かを判定する。操作信号の入力があった場合はステップS15に進む。なお、一定時間以上操作の入力がなければ、選択操作待ち状態を維持したまま省電力モードに移行する。
ステップS15では、印刷中止の選択であるか否かを判断する。印刷中止の選択であればステップS16に進み、印刷中止の選択でなければステップS17に進む。
ステップS16では、印刷を中止する。この場合、主制御部80は、印刷イメージデータ及び印刷条件データをRAM73(つまりデータバッファー81)から消去する。
一方、ステップS17では、インクカートリッジ交換が選択されたか否かを判断する。インクカートリッジ交換が選択された場合はステップS18に進む。インクカートリッジ交換が選択されなかった場合は印刷続行が選択されたことになる。印刷続行が選択された場合はステップS19に進んで印刷を実行する。
ステップS18では、インクカートリッジ交換処理及び交換クリーニングを行う。ユーザーはインクカートリッジ26を交換する。主制御部80はインクカートリッジ交換を電気的に検知すると、例えば新品のインクカートリッジのメモリー素子65からインク関連情報を読み出してRAM73の所定記憶領域に記憶する。この結果、RAM73の所定記憶領域にはインクカートリッジ26のインク残量Qr(新品であれば満インク量Qo)が書き込まれる。インクカートリッジ交換後、その交換時に混入した虞のあるインク流路上の気泡を排出する交換クリーニングが行われる。液体噴射装置11では、用紙Pを搬送する搬送機構とメンテナンス装置60とが共通の動力源(搬送モーター43)で駆動されるため、仮に印刷の途中でインクカートリッジ交換を行うと、交換クリーニングの際に搬送機構が一緒に駆動されて用紙Pの位置がずれてしまい、印刷は失敗となる。しかし、本実施形態では、印刷開始前に警告が表示されるため、印刷開始前にインクカートリッジ交換を行うことで、印刷の途中でインク切れになることを極力回避できる。
次に図8を参照しつつ図7のステップS12におけるインクカートリッジに十分なインク量があるか否かの判定処理の詳細を説明する。
まずステップS21において、インク残量を算出する。演算部96は、RAM73の所定記憶領域に記憶された1番目の色のインクカートリッジに対応するインク残量から、ドットカウンター95の計数値に基づく同じインク色のインク消費量を減算し、現在のインク残量Qrを取得する。インク色が例えばCMYK4色の場合、カラー印刷であればCMY3色のうちまず1番目の色(一例としてシアン)についてインク残量を算出する。なお、本実施形態では、ステップS21の処理が、残量取得ステップの一例に相当する。
次のステップS22では、予め設定されたターゲット1数量当たりのインク使用量を、ターゲット一枚の印刷に使用されるインク使用量Qeとして推定する。液体使用量推測部86は、不揮発性メモリー74に記憶されている図4に示す設定データRD1を参照して、規定サイズより大きなサイズであるA3判かつ専用紙に対応する予め設定されたターゲット一数量当たりのインク使用量QA3を取得し、これをインク使用量Qeとする。なお、本実施形態では、ステップS22の処理が、使用量推測ステップの一例に相当する。
次のステップS23では、これから行う印刷の終了後の予測インク残量Qprを、式Qpr=Qr−Qeにより計算する。
次のステップS24では、予測インク残量Qprが閾値Qes以上(Qpr≧Qes)であるか否かを判断する。Qpr≧Qesが成立してターゲット一枚の印刷が可能と判断した場合はステップS25に進み、Qpr≧Qesが不成立でターゲット一枚の印刷が不可能と判断した場合はステップS13に進む。なお、本実施形態では、ステップS23,S24の処理及びステップS13(図7)の処理が、警告ステップの一例に相当する。
ステップS25では、全インク色について上記処理(S21〜S24)を終了したか否かを判断する。例えば全インク色のうち一部(例えば1番目のインク色)の処理のみ終了し、全インク色の処理を終了していない場合、ステップS26に進んで、処理の対象を次(例えば2番目)のインク色に移行した後、ステップS21に戻る。
そして、2番目の色についてステップS21〜S24の処理を同様に行う。2番目の色についてステップS24でQpr≧Qesが成立し、ターゲット一枚の印刷が可能と判断した場合は、さらに3番目の色に移行して同様の処理を行う。こうして1色ずつ順番に処理を進め、そのうち1色でもステップS24でQpr≧Qesが不成立になってターゲット一枚の印刷が不可能と判断した場合は、その時点でステップS13に移行して表示部28,103に警告を表示する(図7参照)。一方、全インク色でステップS24のQpr≧Qesが成立してターゲット一枚の印刷が可能と判断した結果、ステップS25で肯定判定がなされた場合は、ステップS19に進んで印刷を実行する(図7参照)。すなわち、主制御部80は、印刷制御部83に印刷を開始させる。
このときターゲット一枚当たりのインク使用量QA3という予め設定された数値を用いるので、ハーフトーン処理後の濃・淡2値データか或いは色補正処理後の色別階調ビットイメージデータの階調値の和を基にインク使用量を算出する従来の構成に比べ、インク使用量の取得所要時間を大幅に短縮できる。このため、インク切れ予測処理の所要時間が大幅に短縮され、ユーザーが印刷を指示してから速やかに印刷が開始される。
印刷実行中、主制御部80は、キャリッジ24が1パス移動する度にインク残量Qrを取得し、そのインク残量Qrが閾値Qes以上であるか否かを判断する。Qr≧Qesが成立していれば、印刷可能なため、そのまま印刷を継続する。一方、最終パスを終了するまでの印刷途中でQr≧Qesが不成立になった場合は、その時点で印刷を中断する。しかし、本実施形態では、第1インクエンドIE1に達しても余剰量ΔQのインク残量があり、A4判の専用紙やA3判の普通紙の印刷は、この余剰量ΔQのインクで印刷できるうえ、余剰量ΔQのインクで印刷できない可能性があるA3判の専用紙については、印刷開始前にインク切れ予測処理を行ってインク切れになる可能性があることを警告する。このため、警告がないまま印刷途中でインク切れ(Qr<Qes)になって印刷が中断される事態はほとんど発生しない。また、A4判の専用紙やA3判の普通紙の印刷では、インク切れ予測処理(S12以降の処理)をスキップして印刷実行(S19)がなされる。このため、ユーザーが印刷を指示してから速やかに印刷を開始させることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)液体残量算出部85内のドットカウンター95及び演算部96によりインク残量Qrを算出し、液体使用量推測部86により、選択された用紙サイズに対応して予め設定されたターゲット一枚当りのインク使用量QA3をインク使用量Qeとして推測する。インク残量Qrとインク使用量Qeに基づいて推測される液体噴射後の予測インク残量Qprが閾値Qesより小さい場合、使用される用紙Pにインクを噴射する前に、警告部87によりインク残量に関する警告を行う。よって、印刷動作に使用されるインク使用量Qeとして、予め設定された数値QA3を使用するため、インク使用量Qeの算出時間を短く済ませられる。したがって、警告が不要な場合にインク切れ予測処理の待ち時間を短く済ませ、ユーザーが印刷を指示してからインク切れ予測処理が行われる割に比較的速やかに印刷動作を開始させることができる。
(2)設定インク使用量QA3を最大インク使用量に設定しているので、印刷途中でインク切れになる頻度を低減できる。特に最大インク使用量は、画質を優先する高画質モードでフルベタ印刷した場合のインク使用量と印刷中のメンテナンスでのインク使用量(フラッシング量)とを含むので、警告なくインク切れとなる頻度を一層低減できる。
(3)ターゲットのサイズが規定サイズより大きい場合に限り、インク切れ予測処理を実施するので、インク切れ予測処理の実施による印刷開始時期の遅れを必要な最小限度に留めることができる。換言すれば、インク切れの恐れがない規定サイズ以下の用紙で印刷する場合はインク切れ予測処理を省くので、印刷を指示してから速やかに印刷を開始させることができる。よって、印刷スループット向上に寄与する。
(4)規定サイズよりも大きなターゲットのサイズ(一例として最大サイズのA3判)である場合でもターゲットの材質がインクの受容能力の高い部類に属する材質の一例である専用紙に限ってインク切れ予測処理を行う。つまり、ターゲットのサイズが規定サイズよりも大きくても、インクの受容能力の高い部類に属さない材質(例えば普通紙)が選択されている場合はインク切れ予測処理を省略するので、印刷を指示してから速やかに印刷を開始できる頻度を一層増やすことができる。また、専用紙に限定してインク切れ予測処理を行うので、比較的高価な専用紙での印刷の失敗を回避できる。
(5)相対的に使用頻度の高い給送カセット15に収容可能なターゲットのサイズ以外で、相対的に使用頻度の低い手差給送部18にセット可能なターゲットのサイズに限りインク切れ予測処理を実施する。よって、インク切れ予測処理の実施頻度を低減して警告の発生頻度を低減できるうえ、印刷を指示してから速やかに印刷を開始できる頻度を一層増やすことができる。
(6)警告時には、ユーザーが、印刷中止、インクカートリッジ交換及び印刷続行の中から選択できるので、その時々のユーザーの都合により所望する選択を行うことができる。特に警告時の選択肢として、印刷続行があるので、予備のインクカートリッジがない場合でも印刷することができる。また、警告時の選択肢として、印刷中止があるので、予備のインクカートリッジ26がない場合には印刷の中止を選択して、印刷の失敗を確実に回避できる。さらに警告時の選択肢として、インクカートリッジ交換があるので、予備のインクカートリッジ26に交換後に印刷を確実に失敗なく行うことができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について図2、図3及び図9等を参照しつつ説明する。本実施形態は、警告が表示された際に、ユーザーが印刷続行を選択した場合の処理に特徴がある。
図6の警告画面Gで選択された印刷続行の指示を受け付けた際は、印刷イメージデータ及び印刷条件データを、少なくとも受け付けた印刷を終えるまでRAM73の所定記憶領域(一例としてデータバッファー81)に保持する。ところで、紙ジャムエラー発生時は、印刷が終わっておらず印刷イメージデータ及び印刷条件データは破棄される前なのでRAM73に保存されている。これに対して、インク切れによる印刷中断時は、それまでの印刷は終了しているので、使用されたデータは破棄されている。また、搬送機構とメンテナンス装置60とが共通の動力源で駆動される液体噴射装置11では、インクカートリッジ交換後のクリーニング実施時に搬送モーター43が駆動されて用紙Pの位置がずれてしまい、その印刷の続きの位置に用紙Pを戻すことは困難である。このため、次の用紙Pに印刷することとするが、中断した印刷の続きから印刷すると用紙が無駄になるので、本実施形態では、RAM73に保存しておいた印刷イメージデータ及び印刷条件データを使って、次の用紙Pに印刷を最初からやり直す再印刷を行う。この再印刷の指示は、画像の選択と印刷条件の選択とのうち少なくとも一部の操作を省略して簡単に済ませる。
以下、図9に示すフローチャートを参照して印刷続行の選択を受け付けた場合の処理について説明する。
ステップS17において、インクカートリッジ交換が選択されなかった場合、つまり印刷続行が選択された場合は、ステップS31に進む。
ステップS31では、印刷イメージデータ及び印刷条件データを保持する。例えば主制御部80はデータバッファー81を制御して印刷ジョブデータPDを格納領域に保持する。ここで、第1実施形態では、印刷ジョブデータPDはコマンド解析部82に送られることで無くなるが、この第2実施形態では、データバッファー81に1枚分の印刷イメージデータと印刷条件データとを保持できる分だけ格納領域を増やしている。例えば、データが1枚分一度に送られてくる場合はその一枚分のデータを格納領域に別途保存する。一方、データが複数回に分けて一部(例えば1パス分)ずつ間欠的に送られてくる場合は、その一部ずつを複数回蓄積して一枚分のデータを格納領域に保存する。後者の場合、印刷中もこの保存処理を継続する。こうしてデータバッファー81に入力された印刷ジョブデータPDは、コマンド解析部82に送られるデータとは別に格納領域に保存される。なお、コマンド解析後の印刷イメージデータIDと印刷条件データをRAM73の所定記憶領域に保存してもよい。
そして、次のステップS32では、印刷を実行する。この印刷中において、主制御部80は、キャリッジ24が1パス移動する度にインク残量Qrを取得し、そのインク残量Qrが閾値Qes以上であるか否かを判断する。Qr≧Qesが成立していれば印刷を継続する。一方、Qr≧Qesが不成立になった場合はインク切れとなる。
ステップS33では、インク切れになったか否かを判断する。インク切れ(Qr<Qes)である場合は、ステップS34に進んで印刷を中断する。一方、インク切れになることなく印刷を終えた場合はこのルーチンを終了する。
印刷を中断した場合、次のステップS35でインクカートリッジ交換を促す旨を表示する。主制御部80はユーザーによるインクカートリッジ交換を電気的に検知する。
ステップS36では、インクカートリッジ交換がなされたか否かを判断する。インクカートリッジ交換を検知した場合はステップS37に進み、一定時間を経過してもインクカートリッジ交換を検知しないか、ユーザーによるキャンセル操作信号を入力した場合はこのルーチンを終了する。
ステップS37では、インクカートリッジ交換処理及び交換クリーニングを行う。この処理は第1実施形態におけるステップS18(図7)と同様である。
ステップS38では、再印刷が選択されたか否かを判断する。例えばインクカートリッジ交換を検知した後、主制御部80は再印刷をするか否かをユーザーに問い合わせる問合せ画面(図示せず)を表示部28,103に表示する。この問合せ画面には再印刷を指示する再印刷ボタンと再印刷を指示しないキャンセルボタンとが含まれ、主制御部80は入力される操作信号からどちらのボタンが選択されたかを判断する。キャンセルが選択された場合は当該ルーチンを終了し、再印刷が選択された場合はステップS39に進む。
ステップS39では、再印刷を実行する。ここで、再印刷の指示を受け付けた主制御部80は、データバッファー81の格納領域から印刷イメージデータ及び印刷条件データを読み出し、各データを先頭から順番にデータバッファー81に入れ直す。こうしてコマンド解析部82により解析された命令(コマンド)がキャリッジ制御部92及び搬送制御部93に送られるとともに、印刷イメージデータIDがヘッド制御部91へ印刷の順番に一部ずつ送られる。印刷制御部83により液体噴射ヘッド25及び各モーター42,43が制御され、中断された画像の印刷を最初からやり直す再印刷が行われる。
この実施形態によれば、前記第1実施形態に加え、さらに次の効果が得られる。
(7)印刷続行ボタン113の選択を受け付けると、印刷イメージデータ及び印刷条件データをRAM73の所定記憶領域に保持する。このため、開始した印刷を仮にインク切れで中断しても、インクカートリッジ交換後の再印刷時にRAM73に保持する各データを用いることで、画像及び印刷条件の選択操作を省き再印刷ボタンを操作するだけよい。
なお、上記実施形態は以下のような形態に変更することもできる。
・第1実施形態におけるステップS11の判定処理で印刷モードを判定条件の一つに用いてもよい。例えばステップS11では、規定サイズよりも大きな用紙サイズかつ専用紙でかつ高画質モードであるか否かを判定する。そして、ステップS12の処理では、不揮発性メモリー74に記憶された図10に示す設定データRD2を参照して最大サイズ(かつ専用紙かつ高画質モード)に応じたターゲット1数量当たりのインク使用量QA3を用いてインク切れ予測判定をする。液体使用量推測部86は、設定データRD2中の最大サイズ(A3判)に応じたターゲット一枚当たりのインク使用量QA3を取得する。
・図11に示すように、ターゲットの全てのサイズについてターゲット1数量当たりのインク使用量が複数種の材質(媒体種)毎に予め設定された設定データRD3を用いてもよい。図11の例では、A3判、A4判、…、ハガキ等の用紙サイズ毎に、専用紙と普通紙との二種類の材質別に、ターゲット1数量当りのインク使用量(液体使用量の一例)が設定されている。ターゲット1数量当たりのインク使用量は、A3判では専用紙がQA3S、普通紙がQA3N、A4判では専用紙がQA4S、普通紙がQA4N、ハガキサイズでは専用紙がQHS、普通紙がQHNにそれぞれ設定されている。その他に、B5判、2L判、L判等についてもインク使用量/枚が設定されている。この構成によれば、ターゲットのサイズかつ材質に応じたターゲット1数量当たりのインク使用量が予め設定されているので、余剰量ΔQが少なく印刷途中でインク切れ(Qpr<Qes)になる可能性がある場合でも、ターゲットのサイズかつ材質に応じた適切な警告を行うことができる。
・第2インクエンドIE2を無くし、第1インクエンドIE1のときのインク残量を閾値Qesとし、ステップS12で予測インク残量Qprが閾値Qesを下回るときに、警告を行ってもよい(S13)。
・ステップS11(図7)においてインク切れ予測処理を行うか否かを判定するための判定条件からターゲットの材質(媒体種)を外し、ターゲットのサイズが規定サイズより大きいことだけを判定条件としてもよい。また、ターゲットのサイズが規定サイズより大きいことと高画質モードであることの二つを判定条件としてもよい。ターゲットのサイズが規定サイズより大きいことと用紙の外側のはみ出し領域にもインク滴を噴射する縁なし印刷が設定されていることとの二つを判定条件としてもよい。要するに、ターゲットのサイズが規定サイズより大きいことと(サイズ条件)、写真印刷が行われる可能性が高い印刷条件のうち少なくとも一つの印刷条件とを含む判定条件であればよい。
・設定インク使用量は最大インク使用量に限定されない。例えば印刷中のメンテナンスで使用するインク使用量を含めない値でもよい。また、高画質モード(高印刷解像度)でフルベタ印刷時のインク使用量に対して所定割合の値(例えば50〜90%の範囲内の所定値)でもよい。高画質モードで単色のインクでフルベタ印刷されることはまずあり得ないので、複数色のインクが使用される大部分の印刷で適切な警告を表示でき、警告がないままインク切れで印刷が中断される事態をほぼ防止できる。
・インク残量が一定量(例えばニアエンドNE)以下になった場合に限りインク切れ予測処理を行ってもよい。この構成によれば、インク残量が一定量以下に減るまでは、無駄なインク切れ処理を省き、印刷を指示してから早期に印刷を開始させることができる。
・規定サイズは給送カセット15に収容可能なターゲットの最大サイズに限定されない。この最大サイズよりも小さなサイズでもよいし、この最大サイズよりも大きく且つ手差給送部18にセット可能な最大サイズよりも小さなサイズ(例えばB4判)でもよい。
・図7のステップS11においてターゲットの給送元が手差給送部18であるか否かを判定し、ターゲットのサイズが規定サイズよりも大きい可能性がある手差給送部18である場合に、インク切れ予測処理(S12以降)を行う方法としてもよい。
・給送部におけるターゲットのサイズを検知可能なセンサーを設け、図7のステップS11において給送元とされる給送部に設けられたセンサーにより検出されたターゲットのサイズが規定サイズより大きいか否かを判定し、規定サイズより大きければインク切れ予測処理(S12以降)を行う方法としてもよい。このように取得される条件の一つであるターゲットのサイズの取得方法は、印刷条件の選択による方法に限らず、センサーによる検出でもよい。
・液体噴射装置11とプリンタードライバー107とのうち一方のみにインク切れ予測処理用プログラムを設けてもよい。例えばこのプログラムを液体噴射装置11だけに設けた構成では、警告画面Gを表示部28以外にホスト装置100側の表示部103にも表示させる場合、警告の旨の情報をホスト装置100のプリンタードライバー107に送信して警告画面Gを表示部103に表示させればよい。また、このプログラムをプリンタードライバー107だけに設けた構成では、警告画面Gを表示部103以外に液体噴射装置11側の表示部28にも表示させる場合、液体残量を液体噴射装置11から取得してインク切れ予測処理を行うとともに、警告の旨の情報を液体噴射装置11に送信して警告画面Gを表示部28に表示させればよい。
・第2実施形態において搬送機構とメンテナンス装置60とが別々の動力源で駆動される液体噴射装置では、印刷続行が選択されて開始した印刷をインク切れにより中断した場合、インクカートリッジ交換後の印刷を、印刷を中断した用紙に中断した印刷の続きから再開させてもよい。この場合、印刷イメージデータ等の保持は不要である。
・警告は表示に限らず、音声又は音でもよいし、LEDによる点灯警告でもよい。
・給送カセット15を最大サイズの用紙Pも収容可能に構成してもよい。この場合、手差給送部18を規定サイズまでセット可能としてもよい。また、手差給送部がなく給送カセットのみの体噴射装置、この逆に給送カセットがなく手差給送部(自動給送装置)のみの体噴射装置でもよい。
・液体残量をドットカウンター95の計数値を用いた計算で取得する替わりに、液体収容体(例えばインクカートリッジ26)別に液体残量を連続的に検出可能なセンサーを設け、液体収容体毎のインク残量を各センサーの検出信号に基づき取得してもよい。
・液体噴射装置は、液体噴射ヘッドがターゲットの搬送方向と交差する方向に移動するシリアルプリンターに限らず、1個又は複数個の液体噴射ヘッドがターゲットの搬送方向と交差する方向に、ターゲットの幅全域にノズルが配置されるように延びる状態に配置されてなるラインプリンターでもよい。
・ターゲットは用紙や光ディスク等に限定されず、樹脂製のフィルム、紙と樹脂の複合体フィルム(樹脂含浸紙、樹脂コート紙など)、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、金属箔、金属フィルム、セラミックシートなどであってもよい。
・液体噴射装置は、インクを噴射するプリンター(複合機を含む)に限定されず、インク以外の他の液体を噴射又は吐出する液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、液体は、液体噴射装置から噴射可能な材料であればよい。例えば、物質が液相状態のもの、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂のような流状体を含む。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含む。液体の代表的な例としてはインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクは、一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含する。液体噴射装置の具体例としては、例えば、色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置、マイクロディスペンサー、マイクロレンズ等のレンズ層を形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液をターゲットに噴射する液体噴射装置などが挙げられる。ターゲットは回路基板等でもよい。
11…液体噴射装置、15…給送カセット、18…手差給送部、25…液体噴射ヘッド、28…表示部、29…操作部、50…コンピューター、73…RAM、74…不揮発性メモリー、80…主制御部、83…印刷制御部、85…液体残量取得部の一例としての液体残量算出部、86…液体使用量推測部、87…警告部、95…ドットカウンター、96…演算部、100…ホスト装置、102…操作部、103…表示部、105…コンピューター、107…プリンタードライバー、P,P1,P2…用紙、IE1…第1インクエンド、IE2…第2インクエンド、RD1,RD2,RD3…設定データ、Qr…インク残量、Qpr…予測インク残量、Qes…閾値、PD…印刷ジョブデータ。

Claims (6)

  1. 取得された条件に基づいて、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置の液体噴射方法であって、
    使用可能な液体残量を取得する残量取得ステップと、
    前記取得された条件に含まれるターゲットのサイズに対応して予め設定されたターゲット1数量当りの設定液体使用量を用いて液体の噴射により使用される液体使用量を推測する使用量推測ステップと、
    前記液体残量と前記液体使用量に基づいて推測される液体噴射後の液体残量が閾値より小さい場合、使用される前記ターゲットに前記液体を噴射する前に、液体残量に関する警告を行う警告ステップと、
    を備えたことを特徴とする液体噴射方法。
  2. 取得された前記条件に含まれるターゲットのサイズが規定サイズよりも大きいサイズである場合に前記各ステップの処理を行い、前記規定サイズ以下のサイズである場合は前記各ステップを行わないことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射方法。
  3. 前記取得された条件にターゲットの材質を含み、
    取得されたターゲットの材質が前記液体の受容能力の高い部類に属する材質である場合、前記各ステップの処理を行い、前記液体の受容能力の高い部類に属する材質でない場合は前記各ステップの処理を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射方法。
  4. 前記警告では液体噴射を行なうか中止するかの選択の入力を促すことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の液体噴射方法。
  5. 前記取得された条件に画像データを含み、
    前記液体噴射を行う選択を受け付けた場合、前記画像データを含む前記取得された条件を、少なくとも当該受け付けた液体噴射を終えるまで保持することを特徴とする請求項4に記載の液体噴射方法。
  6. 取得された条件に基づいて、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置であって、
    使用可能な液体残量を取得する液体残量取得部と、
    取得された前記条件に含まれるターゲットのサイズに対応して予め設定されたターゲット1数量当りの設定液体使用量を用いて液体の噴射により使用される液体使用量を推測する液体使用量推測部と、
    前記液体残量と前記液体使用量に基づいて推測される液体噴射後の液体残量が閾値より小さい場合、使用される前記ターゲットに前記液体を噴射する前に、液体残量に関する警告を行う警告部と、
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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