JP4586757B2 - 印刷装置、その制御方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置、その制御方法及びそのプログラムに関する。
従来、カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷用紙へ印刷する機能と、カートリッジに収容されたインクをノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングする機能とを備えた印刷装置として、カートリッジにおけるインク残量を管理し、インク残量が一定値になった場合にクリーニングで使用するインク量を通常値の半分に減らすものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置によれば、クリーニングに使用するインク量を削減することが可能となり、印刷可能枚数を増やすことができる。
特開2005−59304号公報(図9)
ところで、印刷装置において、印刷可能な枚数の上限である印刷保証枚数が設定されたカートリッジを装着し、印刷済枚数が印刷保証枚数に達した時点でそのカートリッジの使用を打ち切るようにする制御(シャットオフ制御という)を採用することが考えられる。このシャットオフ制御を採用した場合、ユーザは現在装着されているカートリッジを使ってあと何枚印刷できるかを印刷済枚数と印刷保証枚数とから容易かつ明確に認識することができる。このため、従来のようにインク残量をみてあと何枚印刷できるかをユーザ自身が予測する必要がなくなり、使い勝手が向上する。このようなシャットオフ制御を採用した印刷装置では、印刷保証枚数を印刷するのに必要なインク量とその印刷保証枚数を印刷するまでの間に実行されるクリーニングで消費されるインク量とを予測し、それらを考慮して工場出荷時のカートリッジのインク充填量が設定されている。
しかしながら、例えば実際のクリーニング回数が予測していた回数よりも少ないときにはシャットオフ制御によりカートリッジの使用が打ち切られたときにカートリッジ内のインク余り量が多く残ってしまうことがあり、逆に実際のクリーニング回数が予測していた回数よりも多いときにはシャットオフ制御によりカートリッジの使用が打ち切られる前にカートリッジ内のインク余り量が少なくなりすぎてクリーニングをキャンセルせざるを得ないことがある。また、シャットオフ制御を採用した印刷装置において、特許文献1のようにインク残量が一定値になった場合にクリーニングで使用するインク量を通常値の半分にしたとしても、実際のクリーニング回数が予測していた回数よりも多いときには印刷済枚数が印刷保証枚数に達する前にインク切れになることがあり、シャットオフ制御が機能しないことが頻発するおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、シャットオフ制御を採用した印刷装置において、シャットオフ制御の実効を図ると共にノズルのクリーニングが要求されたときにそのクリーニングを確実に実施することを目的とする。
本発明は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の印刷装置は、
カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、
印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにする印刷制御手段と、
前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、
クリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定するクリーニングインク量設定手段と、
前記クリーニングインク量設定手段により設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するクリーニング制御手段と、
を備えたものである。
この印刷装置では、印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて印刷媒体への印刷が行われるよう印刷手段を制御し、印刷済枚数が印刷保証枚数に達しているときにはカートリッジによる印刷を打ち切るようにする(シャットオフ制御)。また、ノズルのクリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が印刷保証枚数に達したとしたときにカートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもってノズルのクリーニングが実行されるようクリーニング手段を制御する。このように、印刷済枚数が印刷保証枚数に達したとしたときにカートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量をクリーニングインク量として設定するため、印刷済枚数が印刷保証枚数に達する前にインク切れになる事態がほとんど発生せず、シャットオフ制御の実効を図ることができる。また、インク余り予測量の範囲内でクリーニングインク量を設定するため、ノズルのクリーニングが要求されたときにそのクリーニングを確実に実施することができる。なお、印刷制御手段とクリーニング制御手段は一つの制御装置として構成されていてもよいし、それぞれ別の制御装置として構成されていてもよい。
本発明の第1の印刷装置において、前記クリーニングインク量設定手段は、クリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を予め定められた固定値(>1)で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定してもよい。こうすれば、クリーニングインク量を容易に設定することができる。なお、固定値は1を超える値であれば特に限定されないが、2とすることが好ましい。
本発明の第1の印刷装置は、更に、前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量を導出する印刷インク総量導出手段と、前記ノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を導出するクリーニングインク総量導出手段と、を備え、前記クリーニングインク量設定手段は、クリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷インク総量に基づいて印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときの印刷インク総量予測値を求め、該印刷インク総量予測値とそれまでの前記クリーニングインク総量とを含むインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量として設定してもよい。こうすれば、インク余り予測量を比較的精度よく求めることができる。ここで、インク消費総量には、印刷やクリーニング以外(例えばフラッシング等)にインクが消費される場合にはそのときの消費量も含めることが好ましい。また、クリーニングインク量設定手段は、印刷インク総量予測値を求めるにあたり、印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に印刷保証枚数を乗じた値を印刷インク総量予測値としてもよい。こうすれば、印刷インク総量予測値を比較的精度よく求めることができる。
本発明の第2の印刷装置は、
カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、
印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにする印刷制御手段と、
前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、
交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶するクリーニング回数記憶手段と、
前記カートリッジが新しいカートリッジに交換されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数に基づいて前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数を設定するクリーニング予測回数設定手段と、
前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、該新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量を前記インク余り予測量と前記クリーニング予測回数とに基づいて設定する一方、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定するクリーニングインク量設定手段と、
前記クリーニングインク量設定手段により設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するクリーニング制御手段と、
を備えたものである。
この印刷装置では、印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて印刷媒体への印刷が行われるよう印刷手段を制御し、印刷済枚数が印刷保証枚数に達しているときにはカートリッジによる印刷を打ち切るようにする(シャットオフ制御)。また、新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、該新しいカートリッジに交換されたあとクリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量をインク余り予測量とクリーニング予測回数とに基づいて設定する一方、新しいカートリッジに交換されたあとクリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、このようにして設定されたクリーニングインク量のインクでもってノズルのクリーニングが実行されるようクリーニング手段を制御する。ここでは、新しいカートリッジに交換した場合に、交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を考慮してクリーニングインク量を設定するので、1回あたりのクリーニングインク量が適量となる。また、新しいカートリッジに交換したあとのクリーニング回数がクリーニング予測回数に達した以降は、その時点でのインク余り予測量よりも少ない量でクリーニングを行うため、確実にクリーニングを実行することができるし、印刷済枚数が印刷保証枚数に達する前にインク切れになる事態がほとんど発生しないことからシャットオフ制御の実効を図ることができる。なお、印刷制御手段とクリーニング制御手段は一つの制御装置として構成されていてもよいし、それぞれ別の制御装置として構成されていてもよい。
本発明の第2の印刷装置において、前記クリーニングインク量設定手段は、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を予め定められた固定値(>1)で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定してもよい。こうすれば、クリーニングインク量を容易に設定することができる。なお、固定値は1を超える値であれば特に限定されないが、2とすることが好ましい。
本発明の第2の印刷装置において、前記クリーニング回数記憶手段は、交換直前に使用していたカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶し、前記クリーニング予測回数設定手段は、前記カートリッジが新しいカートリッジに交換されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数を前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数に設定してもよい。こうすれば、1回あたりのクリーニングインク量がより適切な量となりやすい。但し、クリーニング予測回数設定手段は、これ以外に、例えば交換前にそれまでに使用したすべてのカートリッジについて各カートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数の平均値をクリーニング予測回数としてもよいし、交換前にそれまでに使用していたすべてのカートリッジのうち一部のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数の平均値をクリーニング予測回数としてもよい。
本発明の第2の印刷装置は、更に、前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量を導出する印刷インク総量導出手段と、前記ノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を導出するクリーニングインク総量導出手段と、を備え、前記クリーニングインク量設定手段は、前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき又は前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷インク総量に基づいて前記印刷保証枚数を印刷したときの印刷インク総量予測値を求め該印刷インク総量予測値とそれまでの前記クリーニングインク総量とを含むインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量としてもよい。こうすれば、インク余り予測量を比較的精度よく求めることができる。ここで、インク消費総量には、印刷やクリーニング以外(例えばフラッシング等)にインクが消費される場合にはそのときの消費量も含めることが好ましい。また、クリーニングインク量設定手段は、印刷インク総量予測値を求めるにあたり、印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に前記印刷保証枚数を乗じた値を前記印刷インク総量予測値としてもよい。こうすれば、印刷インク総量予測値を比較的精度よく求めることができる。
本発明の第1及び第2の印刷装置は、写真専用プリンタであることが好ましい。例えば文字列を印刷する場合には、1枚の用紙に1行だけ文字列を印刷する場合もあれば1枚の用紙に数十行の文字列を印刷する場合もあるため1枚あたりの印刷インク量のバラツキが大きくなりがちであるが、写真のみを印刷する場合には、1枚あたりの印刷インク量のバラツキを小さく抑えることができるためインク余り予測量の精度が高まる。また、印刷媒体のサイズは予め定められた一つのサイズであることが好ましい。例えばL判用紙に写真を印刷する場合とA4用紙に写真を印刷する場合とでは1枚あたりの印刷インク量のバラツキが大きくなりがちであるが、L判用紙のみを印刷する場合には1枚あたりの印刷インク量のバラツキを小さく抑えることができるためインク余り予測量の精度が高まる。
本発明の第1の印刷装置の制御方法は、
カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、を備えた印刷装置の制御方法であって、
(a)印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにするステップと、
(b)クリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するステップと、
を含むものである。
この印刷装置の制御方法では、印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて印刷媒体への印刷が行われるよう印刷手段を制御し、印刷済枚数が印刷保証枚数に達しているときにはカートリッジによる印刷を打ち切るようにする(シャットオフ制御)。また、ノズルのクリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が印刷保証枚数に達したとしたときにカートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもってノズルのクリーニングが実行されるようクリーニング手段を制御する。このように、印刷済枚数が印刷保証枚数に達したとしたときにカートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量をクリーニングインク量として設定するため、印刷済枚数が印刷保証枚数に達する前にインク切れになる事態がほとんど発生せず、シャットオフ制御の実効を図ることができる。また、インク余り予測量の範囲内でクリーニングインク量を設定するため、ノズルのクリーニングが要求されたときにそのクリーニングを確実に実施することができる。なお、この第1の印刷装置の制御方法において、上述した第1の印刷装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した第1の印刷装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明の第2の印刷装置の制御方法は、
カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶するクリーニング回数記憶手段と、を備えた印刷装置の制御方法であって、
(a)印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにするステップと、
(b)前記新しいカートリッジに交換されたことが検出されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数に基づいて前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数を設定するステップと、
(c)前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、該新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量を前記インク余り予測量と前記クリーニング予測回数とに基づいて設定する一方、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するステップと、
を含むものである。
この印刷装置の制御方法では、印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて印刷媒体への印刷が行われるよう印刷手段を制御し、印刷済枚数が印刷保証枚数に達しているときにはカートリッジによる印刷を打ち切るようにする(シャットオフ制御)。また、新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、該新しいカートリッジに交換されたあとクリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量をインク余り予測量とクリーニング予測回数とに基づいて設定する一方、新しいカートリッジに交換されたあとクリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、このようにして設定されたクリーニングインク量のインクでもってノズルのクリーニングが実行されるようクリーニング手段を制御する。ここでは、新しいカートリッジに交換した場合に、交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を考慮してクリーニングインク量を設定するので、1回あたりのクリーニングインク量が適量となる。また、新しいカートリッジに交換したあとのクリーニング回数がクリーニング予測回数に達した以降は、その時点でのインク余り予測量よりも少ない量でクリーニングを行うため、確実にクリーニングを実行することができるし、印刷済枚数が印刷保証枚数に達する前にインク切れになる事態がほとんど発生しないことからシャットオフ制御の実効を図ることができる。なお、この第2の印刷装置の制御方法において、上述した第2の印刷装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した第2の印刷装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した第1又は第2の印刷装置の制御示方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した印刷装置の制御方法の各ステップが実行されるため、該印刷装置の制御方法と同様の作用効果が得られる。
次に本発明を具現化した一実施形態について説明する。図1は本実施形態であるインクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図、図2はカートリッジ50の構成の概略を表す説明図、図3は記憶素子54に記憶されたカートリッジ情報54aの説明図、図4は操作パネル60の説明図である。本実施形態のインクジェットプリンタ20は、例えばデジカメなどで撮影した写真画像を印刷用の画像として用い、記録紙SとしてL判サイズの用紙を用いるいわゆる写真専用プリンタとして構成されている。また、本実施形態では、予め定められた印刷可能な枚数の上限である印刷保証枚数Ngrtが設定されたカートリッジ50とこの印刷保証枚数Ngrtの記録紙Sとがセット販売されており、インクジェットプリンタ20は、このセット販売されているカートリッジ50と記録紙Sとを利用可能に構成されている。このインクジェットプリンタ20では、印刷保証枚数Ngrtが設定されたカートリッジ50で印刷保証枚数Ngrtの印刷が終了したあとはインクが残っていたとしてもこのカートリッジ50での印刷ができなくなるよう設定されている。ユーザは、予定している枚数の印刷が保証されている上記セットを購入し、インクジェットプリンタ20にカートリッジ50と記録紙Sとをセットして印刷を実行するものとする。なお、本実施形態では、印刷保証枚数Ngrtの印刷が終了したあとそのカートリッジでの印刷をできなくする制御を「シャットオフ制御」と呼び、そのカートリッジでの印刷をできなくすることを「シャットオフする」と呼ぶこととする。
本実施形態のインクジェットプリンタ20は、図1に示すように、プラテン40上を図中奥から手前へと搬送される記録紙Sにインク滴を吐出して印刷を行うプリンタ機構21と、駆動モータ33により駆動される紙送りローラ35を含む紙送り機構31と、プラテン40の一端に形成されたキャッピング装置41と、ユーザが各種の指示を入力する操作パネル60と、インクジェットプリンタ20全体をコントロールするコントローラ70とを備えている。
プリンタ機構21は、キャリッジベルト32によりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・レッド(R)・ブルー(B)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容しキャリッジ22へインクを供給可能なカートリッジ50と、カートリッジ50から供給された各インクに圧力をかける印刷ヘッド24とを備えている。キャリッジ22は、メカフレーム48の右側に取り付けられたキャリッジモータ34aとメカフレーム48の左側に取り付けられた従動ローラ34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモータ34aによって駆動されるのに伴って移動する。ここでは、キャリッジ22上にカートリッジ50を搭載しない、いわゆるオフキャリッジ型を採用している。印刷ヘッド24は、キャリッジ22の下部に設けられており、圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式により印刷ヘッド24の下面に設けられた多数のノズル23から各色のインクを吐出するものである。なお、この印刷ヘッド24は、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダ25が配置されており、このリニア式エンコーダ25を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。
カートリッジ50は、図2に示すように、メカフレーム48に着脱可能に装着されており、溶媒としての水に着色剤としての染料又は顔料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・レッド(R)・ブルー(B)及びブラック(K)などの印刷用に用いるインクを各々収容したインク容器52a〜52fと、クリーニング処理などで排出された廃インクを吸収して保存する廃液パッド53と、カートリッジ50に関する情報などを記憶する記憶素子54とを備えている。カートリッジ50は、インク供給口51a〜51fとキャリッジ22との間に接続された供給チューブ29を介し、図示しない供給ポンプの駆動によりキャリッジ22へインクを供給可能となっている(図1参照)。記憶素子54は、読み書き可能な不揮発性のメモリであり、カートリッジ50が本体に装着されると、その表面に設けられた出力端子55と本体に設けられた接続端子47とが接続し、記憶素子54からの情報の読み出し及び記憶素子54への情報の書き込みが可能となっている。この記憶素子54には、カートリッジ50の情報であるカートリッジ情報54aが記憶されている。このカートリッジ情報54aには、図3に示すように、現在装着されているカートリッジ50の各インク容器52a〜52f(C,M,Y,R,B,K)に対応する初期インク充填量Iint,現在装着されているカートリッジ50で印刷可能な印刷枚数の上限として設定されている印刷保証枚数Ngrt,現在のカートリッジ50が装着されている間に印刷された枚数を表す印刷済枚数Npr,現在のカートリッジ50が装着されている間に行われた印刷により消費されたインクの総量を表す印刷インク総量ΣIpr,現在のカートリッジ50が装着されている間に実際に行われたクリーニング実行回数Ncln,現在のカートリッジ50が装着された際に設定されるクリーニング予測回数Nx,現在のカートリッジ50が装着されている間に行われたクリーニングにより消費されたインクの総量を表すクリーニングインク総量ΣIcln,廃液パッド53に最大吸収可能な量である廃液許容量WImax,現在までに廃液パッド53に吸収した量である廃液量WIなどが含まれている。
キャッピング装置41は、プラテン40の印刷可能領域から図1中の右側に外れた位置に設けられ、略直方体で上部が開口した筐体を備えている。このキャッピング装置41は、印刷休止中などに印刷ヘッド24が乾燥するのを防止するために印刷ヘッド24を封止するときにも利用される。また、キャッピング装置41には、吸引ポンプ42が接続され、吸引ポンプ42を作動するとキャッピング装置41の内部空間に負圧が発生する。キャッピング装置41がノズル23を封止しているときにこの負圧を発生させることにより、印刷ヘッド24内のインクが強制的に吸い出される。吸引ポンプ42によって吸い出されたインクは、廃インクとして廃液チューブ43及び廃液導入口53aを介してカートリッジ50の廃液パッド53に吸収される。なお、このキャッピング装置41は、印刷ヘッド24の先端でインクが乾燥して固化するのを防止するために定期的又は所定のタイミングで印刷データとは無関係にインク滴を吐出させる、いわゆるフラッシング動作を行うときにも利用される。
操作パネル60は、ユーザがインクジェットプリンタ20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、図4に示すように、各種の指示に応じた文字、図形又は記号が表示される表示部62や、各種操作を行う操作部64が設けられている。表示部62は、カラー画像を表示する液晶パネルにより構成されている。操作部64には、ユーザが処理や文字等を選択するカーソルなどを移動させるときに押下されるカーソルキー64aや処理選択などを決定するときに押下される決定キー64b、各種設定を行うときに押下される設定キー64c、キャンセル時などに押下される戻りキー64d、選択されている画像の印刷を実行するときに押下される印刷実行キー64eなどが配置されている。表示部62に表示される情報表示画面80には、印刷保証枚数Ngrtと印刷済枚数Nprと印刷可能枚数との関係が視認可能な態様で表示される枚数表示部80aや現在の状況などをユーザに文字により報知するメッセージ表示部80bなどが設けられている。枚数表示部80aは、印刷保証枚数Ngrtの所定の割合(ここでは1割とする)に対応する矩形状のブロックが上下に配置され、印刷可能枚数に対応するブロックが下から順に着色され、印刷済枚数Nprに対応するブロックが印刷可能枚数に対応するブロックの上側に白色で表示される。図4では、印刷済枚数Nprが全体の2割、印刷可能枚数が全体の8割となっている。このとき、メッセージ表示部80bには印刷可能枚数が何枚かを文字で表示するようにしてもよい。なお、印刷可能枚数は印刷保証枚数Ngrtから印刷済枚数Nprを引くことにより算出される。
コントローラ70は、図1に示すように、メカフレーム48の背面に取り付けられたメイン基板49上に設けられ、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリ75と、外部機器との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)79と、図示しない入出力ポートとを備えている。ROM73には、後述する印刷・表示制御ルーチンなどが記憶されている。また、RAM74には、印刷バッファ領域が設けられており、この印刷バッファ領域に一時的にユーザPC90から送られてきた印刷データが記憶される。フラッシュメモリ75には、カートリッジ50の取り外し・再装着に備えて、現在装着中のカートリッジ50の上述したカートリッジ情報54aと同様のカートリッジ情報が記憶されている。このコントローラ70には、記憶素子54からの信号や操作パネル60からの信号などが図示しない入力ポートを介して入力されるほか、ユーザPC90から出力された印刷ジョブなどがI/F79を介して入力される。また、コントローラ70からは、印刷ヘッド24への制御信号や駆動モータ33への制御信号、キャリッジモータ34aへの駆動信号、吸引ポンプ42への動作制御信号などが図示しない出力ポートを介して出力されるほか、ユーザPC90への印刷ステータス情報などがI/F79を介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンタ20の動作について説明する。図5は、コントローラ70のCPU72により実行されるメイン制御ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、ROM73に記憶され、インクジェットプリンタ20の電源がオンされたあとCPU72により所定タイミング毎に繰り返し実行される。このルーチンが開始されると、CPU72は、まず、現在装着されているカートリッジ50の各インク容器52a〜52f(C,M,Y,R,B,K)に対応する初期インク充填量Iint,現在装着されているカートリッジ50で印刷可能な印刷枚数の上限として設定されている印刷保証枚数Ngrt,現在のカートリッジ50が装着されている間に印刷された枚数を表す印刷済枚数Npr,現在のカートリッジ50が装着されている間に行われた印刷により消費されたインクの総量を表す印刷インク総量ΣIpr,現在のカートリッジ50が装着されている間に実際に行われたクリーニング実行回数Ncln,現在のカートリッジ50が装着された際に設定されるクリーニング予測回数Nx,現在のカートリッジ50が装着されている間に行われたクリーニングにより消費されたインクの総量を表すクリーニングインク総量ΣIclnなどのデータを入力する(ステップS110)。これらのデータは、カートリッジ50に取り付けられた記憶素子54とコントローラ70のフラッシュメモリ75の両方に記憶されているが、ここではフラッシュメモリ75からこれらのデータを読み込んで入力するものとした。また、CPU72は、カートリッジ50を交換するときに開閉する図示しないカートリッジカバーが開閉操作された場合には、カートリッジ50に取り付けられた記憶素子54に記憶されたデータとフラッシュメモリ75に記憶されたデータとが一致するか否かを判定し、両者のデータが一致しているときにはカートリッジ交換が行われなかったと判断してデータの更新を行わないが、両者のデータが一致しないときにはカートリッジ50が新しいものに交換されたと判断し、交換前のカートリッジ50を装着していたときのクリーニング実行回数Nclnを交換後の新しいカートリッジ50を装着している間に実行されるであろうクリーニング予測回数Nxに設定すると共に印刷済枚数Nprや印刷インク総量ΣIpr,クリーニング実行回数Ncln,クリーニングインク総量ΣIclnをゼロにリセットするなどのデータの更新を行う。
続いて、CPU72は、印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達したか否かの判定(ステップS120)やいずれかのインク容器52a〜52fのインク残量がインク切れ判定値を下回ったか否かの判定(ステップS130)を行う。ここで、インク切れ判定値は、印刷用紙へ印刷している途中でインク切れにならないことを考慮してゼロよりも若干大きな値に設定されている。また、通常は印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達するまでインク切れになることがないように各インク容器52a〜52fの初期インク充填量Iintが設定されているが、何らかの予期せぬ事情によりインク切れになる可能性も否定できないため、その場合に備えてステップS130の処理を行うようにしている。なお、インク残量やインク切れ判定値の単位は重量で表されるものとした。そして、ステップS120で印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達しておらず、いずれのインク容器52a〜52fのインク残量もインク切れ判定値を下回っていないときには、ノズル23のクリーニング要求があるか否かを判定する(ステップS140)。ノズル23のクリーニングは、操作パネル60からユーザが指示したりユーザPC90にインストールされたプリンタドライバからユーザが指示したりすることにより要求されるほか、CPU72により所定タイミングごとに自動的に要求される。
ステップS140でクリーニング要求がないときには、続いて印刷要求があるか否かを判定する(ステップS150)。印刷要求は、操作パネル60からユーザが指示したりユーザPC90にインストールされたプリンタドライバからユーザが指示したりすることによりなされる。このステップS150で印刷要求がないときには、そのまま本ルーチンを終了する。一方、印刷要求があるときには、印刷要求の対象となっている写真画像に基づく印刷データを読み出し、プリンタ機構21がその印刷データを印刷するよう制御する(ステップS160)。具体的には、プリンタ機構21の駆動モータ33を駆動して紙送りローラ35などを回転させて記録紙Sをプラテン40上の印刷可能領域へ搬送し、RAM74の印刷バッファ内の印刷データをビットマップイメージへ展開し、展開した展開データを記録紙Sに印刷するよう印刷ヘッド24への電圧を制御する。このようにしてプリンタ機構21による印刷が終了したあと、印刷済枚数Nprに今回印刷した枚数を加算した値を新たな印刷済枚数Nprとし(ステップS170)、更に印刷インク総量ΣIprに今回の印刷で使用した印刷インク量Iprを加算した値を新たな印刷インク総量ΣIprとし(ステップS180)、本ルーチンを終了する。なお、印刷インク総量ΣIprは、各色ごとに算出するものとした。具体的には、ドットには大ドット、中ドット、小ドットの3つの大きさのドットがあり、各色ごとに各大きさのドット1つあたりのインク重量が決められているものとした。そして、1回の印刷パスが終わるごとに各色につきどの大きさのドットが何回用いられたかという情報と各ドット1つあたりのインク重量とに基づいて各色ごとのインク使用量(単位:重量)を算出し、1枚の印刷用紙の印刷が終わった時点で1回の印刷パスごとのインク使用量を各色ごとに合算して各色ごとの印刷インク量Iprを算出し、各色ごとの印刷インク量Iprを累算することにより各色ごとの印刷インク総量ΣIprを算出するものとした。
一方、ステップS140でクリーニング要求があったときには、まず、クリーニング実行回数Nclnに値1を加算した値を新たなクリーニング実行回数Nclnとし(ステップS190)、続いて更新後のクリーニング実行回数Nclnが値1か否かを判定する(ステップS200)。そして、クリーニング実行回数Nclnが値1のときつまり現在のカートリッジ50を装着してから初めてクリーニングが実行されるときには、インク余り予測量Ixを算出する(ステップS210)。このインク余り予測量Ixは、印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達したと仮定したときにカートリッジ50に余って残ると予測されるインク量であり、各色ごとに算出するものとした。具体的には、ある色の印刷インク総量ΣIprを印刷済枚数Nprで割ることによりその色の1枚あたりの印刷インク量平均値を求め、その平均値に印刷保証枚数Ngrtを乗じることにより印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達したと仮定したときのその色の印刷インク総量予測値(Ngrt×ΣIpr/Npr)とし、現在装着されているカートリッジ50の初期インク充填量Iintから印刷インク総量予測値(Ngrt×ΣIpr/Npr)を差し引くことによりその色のインク余り予測量Ixを算出するものとした(式(1)参照)。なお、この時点でインクを消費する他の操作(フラッシング等)が実行されている場合には、それらを加味してインクの余り予測量Ixを算出するものとする。
Ix=Iint-(Ngrt×ΣIpr/Npr) …(1)
そして、ステップS210のあと又はステップS200でクリーニング実行回数Nclnが値1でなかったときには、クリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nx以上か否かを判定する(ステップS220)。そして、クリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nx未満と判定されたとき、ステップS210で求めた各色のインク余り予測量Ixのうち最も小さい値をクリーニング予測回数Nxで除した値をクリーニングインク量Iclnに設定し(ステップS230)、更に、クリーニングインク総量ΣIclnに今回のクリーニングインク量Iclnを加算した値を新たなクリーニングインク総量ΣIclnに設定し(ステップS260)、その後クリーニングを実行する(ステップS270)。つまり、クリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nxの1回前までは、現在のカートリッジ50が装着されて初めてクリーニングの要求があった時点で算出した各色のインク余り予測量Ixのうち最も小さい値をクリーニング予測回数Nxで除した値(Ix/Nx)をクリーニングインク量Iclnとしてクリーニングを実行するのである。ここで、クリーニングは以下の手順により実行される。即ち、キャッピング装置41と対向する位置に印刷ヘッド24が配置されるようにキャリッジモータ34aを駆動してキャリッジベルト32を介してキャリッジ22を移動させる。このキャリッジ22の移動に伴ってキャッピング装置41が印刷ヘッド24に向かってせり上がることによりノズル23が封止される。この状態で吸引ポンプ42を作動するとキャッピング装置41の内部空間に負圧が発生するため、その負圧により各色に対応して形成されたノズル23内のインクが強制的に吸い出される。なお、吸引ポンプ42によって吸い出されたインクは、廃インクとして廃液チューブ43及び廃液導入口53aを介してカートリッジ50の廃液パッド53に吸収される。また、クリーニングで実際に消費されたインク量は、吸引ポンプ42の回転量と該回転量に対応するインク重量とに基づいて算出することができる。こうしてクリーニングを実行したあと、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS220でクリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nx以上であると判定されたとき、この時点で新たにインク余り予測量Ixを算出する(ステップS240)。インク余り予測量Ixは以下の手順により各色ごとに算出される。即ち、その時点におけるある色の印刷インク総量ΣIprを印刷済枚数Nprで割ることによりその色の1枚あたりの印刷インク量の平均値を求め、その平均値に印刷保証枚数Ngrtを乗じることにより印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達したと仮定したときのその色の印刷インク総量予測値(Ngrt×ΣIpr/Npr)を求め、現在装着されているカートリッジ50の初期インク充填量Iintから印刷インク総量予測値(Ngrt×ΣIpr/Npr)とその時点までのクリーニングインク総量ΣIclnを差し引くことによりその色のインク余り予測量Ixを算出するものとした(式(2)参照)。なお、この時点でインクを消費する他の操作(フラッシング等)が実行されている場合には、それらを加味してインクの余り予測量Ixを算出するものとする。
Ix=Iint-(Ngrt×ΣIpr/Npr)-ΣIcln …(2)
続いて、クリーニングインク量Iclnを設定し(ステップS250)、クリーニングインク総量ΣIclnに今回のクリーニングインク量Iclnを加算した値を新たなクリーニングインク総量ΣIclnに設定し(ステップS260)、その後クリーニングを実行する(ステップS270)。ここでは、クリーニングインク量IclnはステップS240で算出した各色のインク余り予測量Ixのうち最も小さい値を固定値C(本実施例ではC=2とする)で除した値とした。つまり、クリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nxに達したとき又はそれ以降は、そのクリーニングの要求があった時点で算出した各色のインク余り予測量Ixのうち最も小さい値を固定値Cで除した値(Ix/C)をクリーニングインク量Iclnとしてクリーニングを実行するのである。なお、クリーニングの手順については既に述べたとおりである。こうしてクリーニングを実行したあと、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS120で印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達したとき又はステップS130でいずれかのインク容器52a〜52fのインク残量がインク切れ判定値を下回ったときには、操作パネル60のメッセージ表示部80bにこれ以上印刷できない旨を表示し(ステップS280)、本ルーチンを終了する。なお、通常は印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達するまでインク切れになることがないように各インク容器52a〜52fの初期インク充填量Iintが設定されているが、何らかの予期せぬ事情によりインク切れになる可能性も否定できないため、その場合に備えてステップS130の処理を行うようにしている。
次に、図6〜図8のタイミングチャートに基づいて、印刷時間の推移に伴う印刷済枚数Nprとインク総消費量の変化を説明する。ここでは、インクジェットプリンタ20に初めてカートリッジ50が装着された場合について説明する。また、説明の便宜のため、印刷保証枚数Ngrtは10枚とし、用紙1枚あたりの印刷に使用するインク量は同じ分量であるとし、インクを消費するのは印刷時とクリーニング時のみとする。なお、初めてカートリッジ50が装着された場合には、交換前のカートリッジ50のデータが存在しないため、クリーニング予測回数Nxはゼロに設定される。さて、図6に示すように、6回目の印刷終了後つまり印刷済枚数Nprが6回になった時点で、このカートリッジ50を装着してから初めてクリーニング要求があったときを考える。このとき、クリーニング実行回数Nclnは1であるためステップS200で肯定判定され、ステップS210でインク余り予測量Ixを算出する。その後、クリーニング実行回数Nclnはクリーニング予測回数Nx(ゼロ)よりも大きいためステップS220で肯定判定され、ステップS240で再度インク余り予測量Ixを算出するがこれは先ほどのインク余り予測量Ixと同じ値になる。そして、ステップS250でインク余り予測量Ixを固定値C(=2)で割った値(Ix/2)をクリーニングインク量Iclnとし、ステップS260でクリーニングインク総量ΣIclnを更新し、ステップS270でクリーニングを実行する。図6のインク総消費量は、このクリーニングが終了した時点のものである。その後、図7に示すように、7回目の印刷終了後つまり印刷済枚数Nprが7回になった時点で、再びクリーニング要求があったとする。このとき、クリーニング実行回数Nclnは2になるためステップS200で否定判定され、クリーニング実行回数Nclnはクリーニング予測回数Nx(ゼロ)よりも大きいためステップS220で肯定判定され、ステップS240でこの時点でのインク余り予測量Ixを算出する。これは前回のインク余り予測量Ixとは異なる値(前回の1/2)になる。そして、ステップS250でインク余り予測量Ixを固定値C(=2)で割った値(Ix/2)をクリーニングインク量Iclnとし、ステップS260でクリーニングインク総量ΣIclnを更新し、ステップS270でクリーニングを実行する。図7のインク総消費量は、このクリーニングが終了した時点のものである。その後、8回目の印刷終了後と9回目の印刷終了後にそれぞれクリーニング要求があり、各クリーニング要求に対応して7回目の印刷終了後の処理と同様に処理され、最後の10回目の印刷を終了したとする。このときの様子を図8に示す。この例では、各回のクリーニングインク量Iclnをみると、図6のIx/2をAとすれば、1回目はA/2,2回目はA/(22),3回目はA/(23),4回目はA/(24)という等比級数となり、回数が無限大になったときのクリーニングインク総量ΣIclnはAに収束する(なお、この点は固定値Cが1を超えていれば同じである)。したがって、クリーニングの回数が嵩むにつれてクリーニングインク量Iclnは徐々に小さくなっていくが、何回になろうともクリーニングを実行することができる。また、クリーニングインク総量ΣIclnと印刷インク総量ΣIprとの和は理論上、初期インク充填量Iintを超えることがないため、シャットオフ制御の実効を図ることができる。
次に、図9〜図11のタイミングチャートに基づいて、印刷時間の推移に伴う印刷済枚数Nprとインク総消費量の変化を説明する。ここでは、新たなカートリッジ50に交換したとき、交換前のカートリッジ50が装着されている間に図8に示すように合計4回のクリーニングが実行されていた場合について説明する。また、説明の便宜のため、印刷保証枚数Ngrtは10枚とし、用紙1枚あたりの印刷に使用するインク量は同じ分量であるとする。なお、新たなカートリッジ50が装着された場合には、交換前のカートリッジ50のクリーニング実行回数Nclnは4回であるため、クリーニング予測回数Nxは4に設定される。さて、図9に示すように、6回目の印刷終了後つまり印刷済枚数Nprが6回になった時点で初めてクリーニング要求があったときを考える。このとき、クリーニング実行回数Nclnは1であるためステップS200で肯定判定され、ステップS210でインク余り予測量Ixを算出する。その後、クリーニング実行回数Nclnはクリーニング予測回数Nx(=4)よりも小さいためステップS220で否定判定され、ステップS230でインク余り予測量Ixをクリーニング予測回数Nx(=4)で割った値(Ix/4)をクリーニングインク量Iclnとし、ステップS260でクリーニングインク総量ΣIclnを更新し、ステップS270でクリーニングを実行する。図9のインク総消費量は、このクリーニングが終了した時点のものである。その後、7回目の印刷終了後と8回目の印刷終了後にそれぞれクリーニング要求があり、各クリーニング要求に対応して6回目の印刷終了後の処理と同様に処理されたときの様子を図10に示す。図10に示すように、クリーニング実行回数が1回目から3回目までは、クリーニングインク量Iclnは同じ値(Ix/4,但しIxは初めてクリーニング要求があったときのインク余り予測量)である。その後、図11に示すように、9回目の印刷終了後つまり印刷済枚数Nprが9回になった時点で、再びクリーニング要求があったとする。このとき、クリーニング実行回数Nclnは4になりクリーニング予測回数Nx(=4)以上となるためステップS220で肯定判定され、ステップS240でこの時点のインク余り予測量Ixを算出し、ステップS250でそのインク余り予測量Ixを固定値C(=2)で割った値(Ix/2)をクリーニングインク量Iclnとし、ステップS260でクリーニングインク総量ΣIclnを更新し、ステップS270でクリーニングを実行する。図11のインク総消費量は、このクリーニングが終了した時点のものである。この例では、クリーニング実行回数Nclnがクリーニング予測回数Nx(=4)の1回前までつまり1回目〜3回目までは、クリーニングインク量Iclnは同じ値(Ix/4,但しIxは初めてクリーニング要求があったときのインク余り予測量)であるが、クリーニング実行回数Nclnが4回目以降はそのクリーニング要求があった時点でのインク余り予測量Ixを固定値C(=2)で割った値(Ix/2)となるため、この時点でのインク余り量IxをBとすれば、4回目はB/2,5回目はB/(22),6回目はA/(23),…という等比級数となり、回数が無限大になったときの4回目以降のクリーニングインク量の累算値はBに収束する。したがって、クリーニングの回数がクリーニング予測回数Nxになった以降は回が進むにつれてクリーニングインク量Iclnは徐々に小さくなっていくが、何回になろうともクリーニングを実行することができる。また、クリーニングインク総量ΣIclnと印刷インク総量ΣIprとの和は理論上、初期インク充填量Iintを超えることがないため、シャットオフ制御の実効を図ることができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のプリンタ機構21が本発明の印刷手段に相当し、吸引ポンプ42がクリーニング手段に相当し、コントローラ70のCPU72及びROM73、RAM74、フラッシュメモリ75が印刷制御手段、クリーニングインク量設定手段、印刷インク総量導出手段、クリーニングインク総量導出手段、クリーニングインク量設定手段に相当する。また、記憶素子54(又はフラッシュメモリ75)がクリーニング回数記憶手段に相当する。なお、本実施形態では、インクジェットプリンタ20の動作を説明することにより本発明の印刷装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のインクジェットプリンタ20によれば、初めてカートリッジ50を装着した場合(つまりクリーニング予測回数Nxがゼロの場合)には、クリーニングを行う際にインク余り予測量Ixよりも少ない量(インク余り予測量Ix/固定値C)をクリーニングインク量Iclnとして設定するため、印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達する前にインク切れになる事態が生じにくく、シャットオフ制御の実効を図ることができる。また、インク余り予測量Ixの範囲内でクリーニングインク量Iclnを設定するため、ノズル23のクリーニングが要求されたときにそのクリーニングを確実に実施することができる。
また、カートリッジ50を交換した場合、交換直前のカートリッジ50が装着されていたときのクリーニング実行回数Nclnを交換後のカートリッジ50が装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数Nxとし、このクリーニング予測回数Nxを考慮してその後のクリーニングインク量Iclnを設定するので、1回あたりのクリーニングインク量が適量となる。また、新しいカートリッジ50に交換したあとのクリーニング回数がクリーニング予測回数Nxに達した以降は、その時点でのインク余り予測量Ixよりも少ない量でクリーニングを行うため、確実にクリーニングを実行することができるし、印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達する前にインク切れになる事態がほとんど発生しないことからシャットオフ制御の実効を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態の図5のメイン制御ルーチンにおいて、ステップS190でクリーニング実行回数Nclnを更新したあと、S240に進んでインク余り予測量Ixを算出し、ステップS250でインク余り予測量Ixを固定値Cで割った値をクリーニングインク量Iclnとし、ステップS260でクリーニングインク総量ΣIclnを更新し、ステップS270でクリーニングを実行するようにしてもよい(図12参照)。この場合、クリーニングを行う際にインク余り予測量Ixよりも少ない量(インク余り予測量Ix/固定値C)をクリーニングインク量Iclnとして設定するため、印刷済枚数Nprが印刷保証枚数Ngrtに達する前にインク切れになる事態が生じにくく、シャットオフ制御の実効を図ることができる。また、インク余り予測量Ixの範囲内でクリーニングインク量Iclnを設定するため、ノズル23のクリーニングが要求されたときにそのクリーニングを確実に実施することができる。
上述した実施形態では、クリーニングインク総量ΣIclnはクリーニングインク量Iclnの累算値として算出したが、クリーニングで実際に消費したインク量を吸引ポンプ42の回転数と該回転量に対応するインク重量とに基づいて算出し、そのインク量の累算値として算出してもよい。
上述した実施形態では、初めてカートリッジ50を装着した場合のクリーニング予測回数Nxをゼロとしたが、その場合のクリーニング予測回数Nxを1以上の整数(例えば2回)としてもよい。この場合も、上述した実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、交換後のカートリッジ50が装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数Nxとして、交換直前のカートリッジ50が装着されている間に実行されたクリーニング実行回数Nclnを採用したが、過去に交換されたカートリッジ50が複数存在する場合にはそれらのカートリッジ50のクリーニング実行回数Nclnの平均値を採用してもよい。
上述した実施形態では、本体にカートリッジ50を装着するオフキャリッジ式のプリンタ機構21としたが、キャリッジ22にカートリッジ50を装着するオンキャリッジ式のプリンタ機構としてもよい。このとき、図示しないカートリッジ交換ボタンが押下された場合に、カートリッジ50に取り付けられた記憶素子54に記憶されたデータとフラッシュメモリ75に記憶されたデータとが一致するか否かを判定し、カートリッジ交換が行われたか否かを判断するようにしてもよい。
上述した実施形態では、インクジェットプリンタ20はプリンタ機能を有するものとして例示したが、プリンタ機能に加えてスキャナ機能やファクシミリ機能などを搭載していてもよい。
インクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図である。 カートリッジ50の構成の概略を表す説明図である。 記憶素子54に記憶されたカートリッジ情報54aの説明図である。 操作パネル60の説明図である。 メイン制御ルーチンの一例を表すフローチャートである。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 印刷枚数とインク総消費量との推移を表す説明図である。 別例のメイン制御ルーチンを表すフローチャートである。
符号の説明
20 インクジェットプリンタ、21 プリンタ機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、25 リニア式エンコーダ、28 ガイド、29 供給チューブ、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モータ、34a キャリッジモータ、34b 従動ローラ、35 紙送りローラ、40 プラテン、41 キャッピング装置、42 吸引ポンプ、43 廃液チューブ、47 接続端子、48 メカフレーム、49 メイン基板、50 カートリッジ、51a〜51f インク供給口、52a〜52f インク容器、53 廃液パッド、53a 廃液導入口、54 記憶素子、54a カートリッジ情報、55 出力端子、60 操作パネル、62 表示部、64 操作部、64a カーソルキー、64b 決定キー、64c 設定キー、64d 戻りキー、64e 印刷実行キー、70 コントローラ、72 CPU、73 ROM、74 RAM、75 フラッシュメモリ、79 インタフェース(I/F)、80 情報表示画面、80a 枚数表示部、80b メッセージ表示部、90 ユーザPC。

Claims (13)

  1. カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、
    印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにする印刷制御手段と、
    前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、
    前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量を導出する印刷インク総量導出手段と、
    前記ノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を導出するクリーニングインク総量導出手段と、
    クリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定するクリーニングインク量設定手段と、
    前記クリーニングインク量設定手段により設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するクリーニング制御手段と、
    を備えた印刷装置であって、
    前記クリーニングインク量設定手段は、クリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷インク総量に基づいて印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときの印刷インク総量予測値を求め、該印刷インク総量予測値とそれまでの前記クリーニングインク総量を含む印刷以外のインク消費量との和であるインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量として設定し、
    前記クリーニングインク量設定手段は、前記印刷インク総量予測値を求めるにあたり、前記印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に前記印刷保証枚数を乗じた値を前記印刷インク総量予測値とする、
    印刷装置。
  2. 前記印刷手段は、前記印刷媒体への印刷とは無関係にインクを前記ノズルから吐出させるフラッシングが可能な手段であり、
    前記印刷以外のインク消費量は、それまでの前記クリーニングインク総量であるか、又はそれまでの前記クリーニングインク総量とそれまでの前記フラッシングに使用されたフラッシングインク総量との和である、
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記クリーニングインク量設定手段は、クリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を予め定められた固定値(>1)で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する、
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記クリーニングインク量設定手段は、クリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を2で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、
    印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにする印刷制御手段と、
    前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、
    交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶するクリーニング回数記憶手段と、
    前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量を導出する印刷インク総量導出手段と、
    前記ノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を導出するクリーニングインク総量導出手段と、
    前記カートリッジが新しいカートリッジに交換されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数に基づいて前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数を設定するにあたり、該記憶されているクリーニング回数を該クリーニング予測回数に設定するか又は該記憶されているクリーニング回数の平均値を該クリーニング回数に設定するクリーニング予測回数設定手段と、
    前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量を前記クリーニング予測回数で除した値を該新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する一方、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定するクリーニングインク量設定手段と、
    前記クリーニングインク量設定手段により設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するクリーニング制御手段と、
    を備えた印刷装置であって、
    前記クリーニングインク量設定手段は、前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき又は前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷インク総量に基づいて前記印刷保証枚数を印刷したときの印刷インク総量予測値を求め該印刷インク総量予測値とそれまでの前記クリーニングインク総量を含む印刷以外のインク消費量との和であるインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量とし、
    前記クリーニングインク量設定手段は、前記印刷インク総量予測値を求めるにあたり、前記印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に前記印刷保証枚数を乗じた値を前記印刷インク総量予測値とする、
    印刷装置。
  6. 前記印刷手段は、前記印刷媒体への印刷とは無関係にインクを前記ノズルから吐出させるフラッシングが可能な手段であり、
    前記印刷以外のインク消費量は、それまでの前記クリーニングインク総量であるか、又はそれまでの前記クリーニングインク総量とそれまでの前記フラッシングに使用されたフラッシングインク総量との和である、
    請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記クリーニングインク量設定手段は、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を予め定められた固定値(>1)で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する、
    請求項5又は6に記載の印刷装置。
  8. 前記クリーニングインク量設定手段は、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量を2で割った値を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する、
    請求項5〜7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 前記クリーニング回数記憶手段は、交換直前に使用していたカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶し、
    前記クリーニング予測回数設定手段は、前記カートリッジが新しいカートリッジに交換されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数を前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数に設定する、
    請求項5〜8のいずれかに記載の印刷装置。
  10. 写真専用プリンタである、
    請求項1〜9のいずれかに記載の印刷装置。
  11. カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、を備えた印刷装置の制御方法であって、
    (a)印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにするステップと、
    (b)クリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するステップと、
    を含む印刷装置の制御方法であって、
    前記ステップ(b)では、クリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量に基づいて印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときの印刷インク総量予測値を求め、該印刷インク総量予測値とそれまでのノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を含む印刷以外のインク消費量との和であるインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量として設定し、
    前記ステップ(b)では、前記印刷インク総量予測値を求めるにあたり、前記印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に前記印刷保証枚数を乗じた値を前記印刷インク総量予測値とする、
    印刷装置の制御方法。
  12. カートリッジに収容されたインクを印刷ヘッドのノズルから吐出させることにより印刷媒体への印刷を行う印刷手段と、前記カートリッジに収容されたインクを前記ノズルから吸引することにより該ノズルをクリーニングするクリーニング手段と、交換前に使用していた1又は複数のカートリッジが装着されている間に実行されたクリーニング回数を記憶するクリーニング回数記憶手段と、を備えた印刷装置の制御方法であって、
    (a)印刷済枚数が予め定められた印刷保証枚数に達していないときには印刷データに基づいて前記印刷媒体への印刷が行われるよう前記印刷手段を制御し、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達しているときには前記カートリッジによる印刷を打ち切るようにするステップと、
    (b)前記新しいカートリッジに交換されたことが検出されたとき、前記クリーニング回数記憶手段に記憶されているクリーニング回数に基づいて前記新しいカートリッジが装着されている間に実行されるであろうクリーニング予測回数を設定するにあたり、該記憶されているクリーニング回数を該クリーニング予測回数に設定するか又は該記憶されているクリーニング回数の平均値を該クリーニング回数に設定するステップと、
    (c)前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき、印刷済枚数が前記印刷保証枚数に達したとしたときに前記カートリッジに余って残ると予測されるインク余り予測量を前記クリーニング予測回数で除した値を該新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数の1回前までのクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定する一方、前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、前記インク余り予測量よりも少ない量を該実行要求のあったクリーニングで使用するクリーニングインク量として設定し、該設定されたクリーニングインク量のインクでもって前記ノズルのクリーニングが実行されるよう前記クリーニング手段を制御するステップと、
    を含む印刷装置の制御方法であって、
    前記ステップ(c)では、前記新しいカートリッジに交換されたあと最初にクリーニングの実行要求があったとき又は前記新しいカートリッジに交換されたあと前記クリーニング予測回数以上の回数のクリーニングの実行要求があったとき、それまでの前記印刷媒体への印刷に使用された印刷インク総量に基づいて前記印刷保証枚数を印刷したときの印刷インク総量予測値を求め該印刷インク総量予測値とそれまでの前記ノズルのクリーニングに使用されたクリーニングインク総量を含む印刷以外のインク消費量との和であるインク消費総量を前記カートリッジの初期インク充填量から差し引いた値を前記インク余り予測量とし、
    前記ステップ(c)では、前記印刷インク総量予測値を求めるにあたり、前記印刷インク総量をそれまでに印刷した印刷枚数で割った値に前記印刷保証枚数を乗じた値を前記印刷インク総量予測値とする、
    印刷装置の制御方法。
  13. 請求項11又は12に記載の印刷装置の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのプログラム。
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