JP2020192709A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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【課題】インクカートリッジに貯留されたインクを撹拌する。【解決手段】プリンタ10は、第1インクカートリッジ25Aに着脱可能に接続される第1上流側端部62Aを有する第1上流側流路61Aと、第2インクカートリッジ25Bに着脱可能に接続される第2上流側端部62Bを有する第2上流側流路61Bと、第1上流側流路61Aおよび第2上流側流路61Bと連通する下流側流路65と、第1上流側流路61Aに配置された第1上流側電磁弁64Aと、下流側流路65に配置された下流側電磁弁64Cと、第1上流側流路61Aに配置され、第1上流側流路61A内のインクを移動させる可逆ポンプ66と、下流側流路65に配置され、第1インクカートリッジ25Aまたは第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aに向けてインクを供給する第1供給ポンプ68と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、記録媒体にインクを吐出するインクヘッドを備えたインクジェットプリンタが知られている。インクヘッドは、インクを吐出するノズルを有する。ノズルから吐出されるインクには、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクなどのプロセスカラーインクや、ホワイトインクおよびメタリックインクなどの特色インクが含まれる。例えば、ホワイトインクは、記録媒体に印刷をする際の下地層として用いられる。メタリックインクは、記録媒体に特殊光沢を付与するときに用いられる。これらのインクは通常、インクカートリッジに密封して貯留されている。
ここで、プロセスカラーインクやホワイトインクには顔料が含まれており、その粒子は比較的大きい。また、メタリックインクには金属粉が含まれている。これらのインクでは、使用されずに静止している時間が経過するにしたがって、徐々にインク内の顔料や金属粉が沈降する虞がある。特に、ホワイトインクやメタリックインクでは顔料や金属粉が沈降しやすい傾向にある。
インク内の顔料や金属粉が沈降してしまうと、インクカートリッジ内のインクに濃度のムラが生じる。即ち、インクカートリッジの上層部ではインクの濃度が低く、インクカートリッジの下層部ではインクの濃度が高くなる。かかる状態でインクをインクヘッドに供給してしまうと、インクヘッドから一定の濃度のインクが吐出されず、望ましいインク濃度が得られない結果となり、印刷品質が低下してしまう虞がある。かかる問題に対処すべく、例えば、特許文献1には、特別仕様のインクカートリッジ内にインクを貯留したインクパックを配置し、インクカートリッジを回転運動させる技術が開示されている。これにより、インクパック内のインクが撹拌され得る。
特開2002−200764号公報
ところで、特許文献1に示す技術では、専用のインクカートリッジを用いており汎用性がない。また、インクカートリッジを回転運動させるためのスペースが必要となり、プリンタが大型化する虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクカートリッジに貯留されたインクを撹拌することができるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、インクを密封して貯留可能な第1インクカートリッジに着脱可能に接続される第1上流側端部を有する第1上流側流路と、インクを密封して貯留可能な第2インクカートリッジに着脱可能に接続される第2上流側端部を有し、前記第1上流側流路と連通する第2上流側流路と、前記インクヘッドに接続された下流側端部を有しかつ前記第1上流側流路および前記第2上流側流路と連通する下流側流路と、を有するインク経路と、前記第1上流側流路に配置され、前記第1上流側流路を開放または閉鎖する第1上流側電磁弁と、前記下流側流路に配置され、前記下流側流路を開放または閉鎖する下流側電磁弁と、前記第1上流側流路に配置され、前記第1上流側端部から離れる第1方向および前記第1上流側端部に向かう第2方向にインクを移動させるインク搬送装置と、前記下流側流路に配置され、前記第1インクカートリッジまたは前記第2インクカートリッジから前記インクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、を備えている。
本発明のインクジェットプリンタによると、下流側電磁弁を閉鎖しかつ第1上流側電磁弁を開放した状態で、インク搬送装置を駆動してインクを第1方向に移動させることで第2インクカートリッジ内に貯留されたインクを第1インクカートリッジ内に移動させることができ、かつ、インク搬送装置を駆動してインクを第2方向に移動させることで第1インクカートリッジ内に貯留されたインクを第2インクカートリッジ内に移動させることができる。このように、第1インクカートリッジと第2インクカートリッジとの間でインクを移動させることによって、インクを撹拌することができる。また、第1インクカートリッジおよび第2インクカートリッジ自体には特別な構造は求められないため、通常用いられている汎用性のインクカートリッジを用いることができる。さらに、第1インクカートリッジおよび第2インクカートリッジが静止した状態でインクを撹拌することができるため、第1インクカートリッジおよび第2インクカートリッジをコンパクトに配置することができる。
本発明によれば、インクカートリッジに貯留されたインクを撹拌することができるインクジェットプリンタを提供することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの主要部の正面図である。 一実施形態に係る第1インク供給システムを示す模式図である。 一実施形態に係る第2インク供給システムを示す模式図である。 一実施形態に係るキャリッジの底面図である。 一実施形態に係るプリンタの制御系のブロック図である。 他の一実施形態に係る第1インク供給システムを示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、プリンタ10とする。)について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいるユーザから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記ユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Yは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を表す。副走査方向Xは主走査方向Yと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Xは前後方向である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図1に示すように、プリンタ10は、記録媒体12に印刷を行う。記録媒体12は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体12は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体12は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体12は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体12には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、ベース部材40と、本体ケース50と、右脚部16Rと、左脚部16Lと、インクヘッドユニット20(図2参照)と、制御装置30(図2参照)とを備えている。ベース部材40は、主走査方向Yに延びる。ベース部材40は、プラテン15を備えている。プラテン15は、主走査方向Yに延びる。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40の下部に取り付けられている。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40を支持する。
図2に示すように、インクヘッドユニット20は、ベース部材40に設けられている。インクヘッドユニット20は、本体ケース50の内方に配置されている。インクヘッドユニット20は、プラテン15より上方に配置されている。インクヘッドユニット20は、キャリッジ22、第1インクヘッド20A、第2インクヘッド20B、第1ダンパー45Aおよび第2ダンパー45Bを備えている。第1インクヘッド20Aはインクヘッドの一例である。第2インクヘッド20Bは、他のインクヘッドの一例である。
図2に示すように、プリンタ10は、ベース部材40に設けられたガイドレール13を備えている。ガイドレール13は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール13には、インクヘッドユニット20のキャリッジ22が係合している。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール13に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール13の左端側に配置された左側のプーリ19aと、ガイドレール13の右端側に配置されたプーリ19bとを有している。プーリ19bには、キャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19aに連結されていてもよい。プーリ19bは、キャリッジモータ8aによって駆動される。プーリ19aおよびプーリ19bには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ22はベルト16に固定されている。プーリ19aおよびプーリ19bが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ22が主走査方向Yに移動する。このように、キャリッジ22はガイドレール13に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
図2に示すように、プラテン15は、ベース部材40の中央部に設けられている。プラテン15は、本体ケース50の左前カバー54Lと右前カバー54Rとの間に配置されている。プラテン15には、記録媒体12が載置される。プラテン15は、主走査方向Yに延びる。プラテン15には、複数のグリットローラ17が設けられている。グリットローラ17は、ベース部材40に設けられた図示しないピンチローラと対向する位置(ここではピンチローラの下方)に配置されている。グリットローラ17はフィードモータ17aに連結されている。グリットローラ17はフィードモータ17aによって回転駆動される。記録媒体12がグリットローラ17とピンチローラとの間に挟まれた状態でグリットローラ17が回転すると、記録媒体12は副走査方向X(図1参照)に搬送される。
図2に示すように、本体ケース50には、複数のインクカートリッジ25が収容される。インクカートリッジ25はインクを密封して貯留可能な容器である。インクカートリッジ25は、例えば、内部に貯留されたインクの量に応じて変形可能なインクパウチである。インクパウチは、可撓性を有する材料から形成されている。可撓性を有する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料や、アルミ箔を積層加工したラミネートフィルム等が挙げられる。本実施形態では、インクカートリッジ25として2個の第1インクカートリッジ25A、25Cと、2個の第2インクカートリッジ25B、25Dと、4個の第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hが本体ケース50に収容される。第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hは、他のインクカートリッジの一例である。第1インクカートリッジ25A、25Cは、後述する第1インク経路60(図3参照)の第1上流側端部62A(図3参照)に着脱自在に接続されている。第2インクカートリッジ25B、25Dは、第1インク経路60の第2上流側端部62B(図3参照)に着脱自在に接続されている。第1インク経路60は、インク経路の一例である。第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hは、後述する第2インク経路70(図4参照)の上流側端部72(図4参照)に着脱自在に接続されている。第2インク経路70は、他のインク経路の一例である。
本実施形態では、第1インクカートリッジ25A、25Cが貯留可能なインクの体積である第1体積は、第2インクカートリッジ25B、25Dが貯留可能なインクの体積である第2体積と同じである。第1インクカートリッジ25A、25Cが貯留可能なインクの体積である第1体積は、第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hが貯留可能なインクの体積である第3体積と同じである。第1インクカートリッジ25A、25Cの構成と第2インクカートリッジ25B、25Dの構成とは同じである。第1インクカートリッジ25A、25Cの構成と第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hの構成とは同じである。
図2に示すように、第1インクカートリッジ25A、25Cは、特色インクを密封して貯留する。特色インクとしては、例えば、ホワイトインクやメタリックインクが挙げられる。ホワイトインクおよびメタリックインクは、静止時間の継続に伴ってインク成分(粒子状の顔料や金属粉等)の沈降が生じる沈降系インクである。本実施形態では、第1インクカートリッジ25Aは、特色インクとしてホワイトインクを貯留する。第1インクカートリッジ25Cは、特色インクとしてメタリックインクを貯留する。なお、初期状態では、第2インクカートリッジ25B、25Dにはインクが貯留されていない。即ち、初期状態では、第2インクカートリッジ25B、25Dは、空である。
図2に示すように、第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hは、プロセスカラーインクを密封して貯留する。プロセスカラーインクとしては、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクが挙げられる。プロセスカラーインクは、静止時間の継続に伴ってインク成分(粒子状の顔料)の沈降が比較的生じにくいインクである。第3インクカートリッジ25Eは、シアンインクを貯留する。第3インクカートリッジ25Fは、マゼンタインクを貯留する。第3インクカートリッジ25Gは、イエローインクを貯留する。第3インクカートリッジ25Hは、ブラックインクを貯留する。なお、第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hに貯留されるインクは上述したものに限定されない。第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hは、例えば、ライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン等のインクを貯留してもよい。
図2に示すように、プリンタ10は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25B、第1インクカートリッジ25Cおよび第2インクカートリッジ25Dごとに第1インク供給システム55を備えている。プリンタ10は、第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hごとに第2インク供給システム56を備えている。図3に示すように、第1インク供給システム55は、インクカートリッジ25に加えて、第1インクヘッド20A、第1インク経路60、第1上流側電磁弁64A、第2上流側電磁弁64B、可逆ポンプ(可逆回転式ポンプ)66、下流側電磁弁64C、第1供給ポンプ68、第1ダンパー45A、第1検出装置69Aおよび第2検出装置69Bを備えている。可逆ポンプ66は、インク搬送装置の一例である。第1供給ポンプ68は、インク供給装置の一例である。図4に示すように、第2インク供給システム56は、インクカートリッジ25に加えて、第2インクヘッド20B、第2インク経路70、電磁弁74、第2供給ポンプ78、第2ダンパー45Bを備えている。電磁弁74は、他の電磁弁の一例である。第2供給ポンプ78は、他のインク供給装置の一例である。図2に示すように、第1インクヘッド20A、第2インクヘッド20Bおよび第1ダンパー45A、第2ダンパー45Bはキャリッジ22に搭載され、主走査方向Yに往復移動する。一方、インクカートリッジ25は、キャリッジ22に搭載されておらず、主走査方向Yに往復移動しない。そのため、キャリッジ22が主走査方向Yに移動しても第1インク経路60および第2インク経路70が破損しないように、第1インク経路60および第2インク経路70の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、主走査方向Yに延びた状態で配置されている。本実施形態では、2つの第1インク経路60と4つの第2インク経路70が設けられている。第1インク経路60および第2インク経路70は、ケーブル類保護案内装置46で覆われている。
以下では、一例として、ホワイトインクを貯留する第1インクカートリッジ25Aを含む第1インク供給システム55について説明する。なお、メタリックインクを貯留する第1インクカートリッジ25Cを含む第1インク供給システム55は、貯留されるインクが異なることを除き、ホワイトインクを貯留する第1インクカートリッジ25Aを含む第1インク供給システム55と同様の構成であるため、重複する説明を省略する。図3は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aへホワイトインク(以下、単にインクとする。)を供給する第1インク供給システム55を示す模式図である。
図5に示すように、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bは、副走査方向X(前後方向)の長さが主走査方向Y(左右方向)の長さよりも長い形状に形成されている。第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bは、同じ形状かつ同じ大きさに形成されている。第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bは、副走査方向Xに並ぶ複数のノズル23と、ノズル23が形成されたノズル面24とを備えている。ノズル23内は、負圧(大気圧より低い圧力)に設定されている。なお、ノズル23は微小であるため、図5では複数のノズル23を直線で表している。第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bは、ノズル面24が外部に露出されるようにキャリッジ22に収容されている。第2インクヘッド20Bは、第1インクヘッド20Aの側方に配置されている。ここでは、第2インクヘッド20Bは、第1インクヘッド20Aの左方に配置されている。
図3に示すように、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bと第1インクヘッド20Aとは、第1インク経路60を介して連通している。第1インク経路60は、上流側流路61と下流側流路65とを有する。上流側流路61は、第1上流側端部62Aを有する第1上流側流路61Aと、第2上流側端部62Bを有する第2上流側流路61Bとを有する。第1上流側流路61Aと第2上流側流路61Bとは連通している。第1上流側端部62Aは、第1インクカートリッジ25Aのインク取り出し口に着脱可能に接続されている。第2上流側端部62Bは、第2インクカートリッジ25Bのインク取り出し口に着脱可能に接続されている。下流側流路65は、下流側端部63を有する。下流側流路65は、第1上流側流路61Aおよび第2上流側流路61Bと連通する。より詳細には、下流側流路65は、三方弁67を介して第1上流側流路61Aおよび第2上流側流路61Bに接続されている。下流側端部63は、第1インクヘッド20Aに接続されている。第1インク経路60は、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aにインクを導く流路を形成している。第1インク経路60は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。第1インク経路60の構成は特に限定されないが、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。ただし、チューブ以外の材料で構成されていてもよい。第1インク経路60の一部がチューブによって構成されていてもよい。
図3に示すように、第1上流側流路61Aは、チューブ58AA、チューブ58ABおよびチューブ58ACを有している。チューブ58AAは、第1インクカートリッジ25Aと第1上流側電磁弁64Aとを連通する。チューブ58ABは、第1上流側電磁弁64Aと可逆ポンプ66とを連通する。チューブ58ACは、可逆ポンプ66と三方弁67とを連通する。第1上流側端部62Aは、チューブ58AAに設けられている。第2上流側流路61Bは、チューブ58BAおよびチューブ58BBを有している。チューブ58BAは、第2インクカートリッジ25Bと第2上流側電磁弁64Bとを連通する。チューブ58BBは、第2上流側電磁弁64Bと三方弁67とを連通する。第2上流側端部62Bは、チューブ58BAに設けられている。
図3に示すように、下流側流路65は、チューブ59AA、チューブ59AB、チューブ59ACおよびチューブ59ADを有している。チューブ59AAは、三方弁67と下流側電磁弁64Cとを連通する。チューブ59ABは、下流側電磁弁64Cと第1供給ポンプ68とを連通する。チューブ59ACは、第1供給ポンプ68と第1ダンパー45Aとを連通する。チューブ59ADは、第1ダンパー45Aと第1インクヘッド20Aとを連通する。下流側端部63は、チューブ59ADに設けられている。このような経路によって、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aにインクが供給される。
図3に示すように、第1上流側電磁弁64Aは、第1上流側流路61Aに配置されている。第1上流側電磁弁64Aは、第1インクカートリッジ25Aと可逆ポンプ66との間に配置されている。第1上流側電磁弁64Aは、本体ケース50内に配置されている。第1上流側電磁弁64Aは、第1上流側流路61Aを開放または閉鎖可能に構成されている。第1上流側電磁弁64Aが第1上流側流路61Aを開放することで、第1インクカートリッジ25Aに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aまたは第2インクカートリッジ25Bに供給することができる。一方、第1上流側電磁弁64Aが第1上流側流路61Aを閉鎖することで、第1インクカートリッジ25Aに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aまたは第2インクカートリッジ25Bに供給することができなくなる。第1上流側電磁弁64Aは、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、第2上流側電磁弁64Bは、第2上流側流路61Bに配置されている。第2上流側電磁弁64Bは、第2インクカートリッジ25Bと三方弁67との間に配置されている。第2上流側電磁弁64Bは、本体ケース50内に配置されている。第2上流側電磁弁64Bは、第2上流側流路61Bを開放または閉鎖可能に構成されている。第2上流側電磁弁64Bが第2上流側流路61Bを開放することで、第2インクカートリッジ25Bに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aまたは第1インクカートリッジ25Aに供給することができる。一方、第2上流側電磁弁64Bが第2上流側流路61Bを閉鎖することで、第2インクカートリッジ25Bに貯留されたインクを第1インクヘッド20Aまたは第1インクカートリッジ25Aに供給することができなくなる。第2上流側電磁弁64Bは、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、下流側電磁弁64Cは、下流側流路65に配置されている。下流側電磁弁64Cは、三方弁67と第1供給ポンプ68との間に配置されている。下流側電磁弁64Cは、本体ケース50内に配置されている。下流側電磁弁64Cは、下流側流路65を開放または閉鎖可能に構成されている。下流側電磁弁64Cが下流側流路65を開放することで、上流側流路61内のインクを第1インクヘッド20Aに供給することができる。一方、下流側電磁弁64Cが下流側流路65を閉鎖することで、上流側流路61内のインクを第1インクヘッド20Aに供給することができなくなる。下流側電磁弁64Cは、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、可逆ポンプ66は、第1上流側流路61Aに配置されている。可逆ポンプ66は、第1上流側電磁弁64Aと三方弁67との間に配置されている。可逆ポンプ66は、第1上流側端部62Aから離れる第1方向(図3の矢印F1の方向)および第1上流側端部62Aに向かう第2方向(図3の矢印F2の方向)にインクを移動させる。可逆ポンプ66は、図3の矢印F1の方向にインクを移動させることによって、第1インクカートリッジ25Aから第2インクカートリッジ25Bに向けてインクを供給する。即ち、第1上流側電磁弁64Aおよび第2上流側電磁弁64Bが開放されかつ下流側電磁弁64Cが閉鎖されているときには、可逆ポンプ66は、第1インクカートリッジ25Aから第2インクカートリッジ25Bに向けてインクを供給する。また、可逆ポンプ66は、図3の矢印F2の方向にインクを移動させることによって、第2インクカートリッジ25Bから第1インクカートリッジ25Aに向けてインクを供給する。即ち、第1上流側電磁弁64Aおよび第2上流側電磁弁64Bが開放されかつ下流側電磁弁64Cが閉鎖されているときには、可逆ポンプ66は、第2インクカートリッジ25Bから第1インクカートリッジ25Aに向けてインクを供給する。可逆ポンプ66は、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、第1供給ポンプ68は、下流側流路65に配置されている。第1供給ポンプ68は、下流側電磁弁64Cと第1ダンパー45Aとの間に配置されている。第1供給ポンプ68は、第1インクカートリッジ25Aまたは第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aに向けてインクを供給する。即ち、第1上流側電磁弁64Aおよび下流側電磁弁64Cが開放されかつ第2上流側電磁弁64Bが閉鎖されているときには、第1供給ポンプ68は、第1インクカートリッジ25Aから第1インクヘッド20Aに向けて(即ち矢印F3の方向に)インクを供給する。このとき、可逆ポンプ66は、矢印F1の方向にインクを移動させるが、第2上流側電磁弁64Bが閉鎖されているため、インクは第1供給ポンプ68に向けて流れる。また、第2上流側電磁弁64Bおよび下流側電磁弁64Cが開放されかつ第1上流側電磁弁64Aが閉鎖されているときには、第1供給ポンプ68は、第2インクカートリッジ25Bから第1インクヘッド20Aに向けて(即ち矢印F4の方向に)インクを供給する。第1供給ポンプ68は、制御装置30(図2参照)に制御される。
図3に示すように、第1ダンパー45Aは、下流側流路65に配置されている。第1ダンパー45Aは、第1供給ポンプ68と第1インクヘッド20Aとの間に配置されている。第1ダンパー45Aは、インクが一時的に貯留される第1貯留室46Aを有している。第1貯留室46Aには、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bから供給されたインクが一時的に貯留される。第1ダンパー45Aは、第1インクヘッド20Aと連通している。
図3に示すように、第1検出装置69Aは、第1インクカートリッジ25Aに設けられている。第1検出装置69Aは、第1インクカートリッジ25A内のインクの量を検出する。第2検出装置69Bは、第2インクカートリッジ25Bに設けられている。第2検出装置69Bは、第2インクカートリッジ25B内のインクの量を検出する。第1検出装置69Aおよび第2検出装置69Bの構成は、インクの量を検出できる限りにおいて特に限定されない。
次に第2インク供給システム56について説明する。以下では、一例として、シアンインクを貯留する第3インクカートリッジ25Eを含む第2インク供給システム56について説明する。なお、マゼンタインクを貯留する第3インクカートリッジ25Fを含む第2インク供給システム56、イエローインクを貯留する第3インクカートリッジ25Gを含む第2インク供給システム56およびブラックインクを貯留する第3インクカートリッジ25Hを含む第2インク供給システム56は、貯留されるインクが異なることを除き、シアンインクを貯留する第3インクカートリッジ25Eを含む第2インク供給システム56と同様の構成であるため、重複する説明を省略する。図4は、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bへシアンインク(以下、単にインクとする。)を供給する第2インク供給システム56を示す模式図である。
図4に示すように、第3インクカートリッジ25Eと第2インクヘッド20Bとは、第2インク経路70を介して連通している。第2インク経路70は、上流側端部72および下流側端部73を有する。上流側端部72は、他の上流側端部の一例である。下流側端部73は、他の下流側端部の一例である。上流側端部72は、第3インクカートリッジ25Eのインク取り出し口に着脱可能に接続されている。下流側端部73は、第2インクヘッド20Bに接続されている。第2インク経路70は、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bにインクを導く流路を形成している。
図4に示すように、第2インク経路70は、チューブ75A、チューブ75B、チューブ75Cおよびチューブ75Dを有している。チューブ75Aは、第3インクカートリッジ25Eと電磁弁74とを連通する。チューブ75Bは、電磁弁74と第2供給ポンプ78とを連通する。チューブ75Cは、第2供給ポンプ78とダンパー45Bとを連通する。チューブ75Dは、ダンパー45Bとインクヘッド20Bとを連通する。上流側端部72は、チューブ75Aに設けられている。下流側端部73は、チューブ75Dに設けられている。このような経路によって、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bにインクが供給される。
図4に示すように、電磁弁74は、第2インク経路70に配置されている。電磁弁74は、第3インクカートリッジ25Eと第2供給ポンプ78との間に配置されている。電磁弁74は、本体ケース50内に配置されている。電磁弁74は、第2インク経路70を開放または閉鎖可能に構成されている。電磁弁74が第2インク経路70を開放することで、第3インクカートリッジ25Eに貯留されたインクを第2インクヘッド20Bに供給することができる。一方、電磁弁74が第2インク経路70を閉鎖することで、第3インクカートリッジ25Eに貯留されたインクを第2インクヘッド20Bに供給することができなくなる。電磁弁74は、制御装置30(図2参照)に制御される。
図4に示すように、第2供給ポンプ78は、第2インク経路70に配置されている。第2供給ポンプ78は、電磁弁74と第2ダンパー45Bとの間に配置されている。第2供給ポンプ78は、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bに向けてインクを供給する。即ち、電磁弁74が開放されているときには、第2供給ポンプ78は、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bに向けて(即ち矢印F5の方向に)インクを供給する。第2供給ポンプ78は、制御装置30(図2参照)に制御される。
図4に示すように、第2ダンパー45Bは、第2インク経路70に配置されている。第2ダンパー45Bは、第2供給ポンプ78と第2インクヘッド20Bとの間に配置されている。第2ダンパー45Bは、インクが一時的に貯留される第2貯留室46Bを有している。第2貯留室46Bには、第3インクカートリッジ25Eから供給されたインクが一時的に貯留される。第2ダンパー45Bは、第2インクヘッド20Bと連通している。
図1に示すように、本体ケース50のうち右前カバー54Rの後方には、操作パネル18が設けられている。操作パネル18は、プリンタの状態を表示する表示部(図示せず)と、ユーザによって操作される入力キー(図示せず)が設けられている。操作パネル18は、プリンタ10の各種の動作を制御する制御装置30(図2参照)に接続されている。
図6に示すように、プリンタ10の全体の動作は、制御装置30によって制御されている。制御装置30の構成は特に限定されない。制御装置30は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図2に示すように、制御装置30は、本体ケース50の内部に設けられている。ただし、制御装置30は本体ケース50の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置30は、プリンタ10の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置30は、有線または無線を介してプリンタ10と通信可能に接続されている。
図6に示すように、制御装置30は、操作パネル18、第1インクヘッド20A、第2インクヘッド20B、キャリッジモータ8a、フィードモータ17a、第1上流側電磁弁64A、第2上流側電磁弁64B、下流側電磁弁64C、可逆ポンプ66、第1供給ポンプ68、電磁弁74、第2供給ポンプ78、第1検出装置69Aおよび第2検出装置69Bと通信可能に接続している。制御装置30は、第1インクヘッド20A、第2インクヘッド20B、キャリッジモータ8a、フィードモータ17a、第1上流側電磁弁64A、第2上流側電磁弁64B、下流側電磁弁64C、可逆ポンプ66、第1供給ポンプ68、電磁弁74、第2供給ポンプ78を制御する。
図6に示すように、制御装置30は、記憶部31と、撹拌制御部32と、印刷制御部34と、計数部35と、判定部36と、通知部37とを備えている。制御装置30の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれる。なお、このプログラムは、インターネットを通じてダウンロードされるものであってもよい。また、制御装置30の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。なお、これら各部の具体的な機能については後述する。
記憶部31は、記録媒体12に印刷される所定の画像の画像データを記憶する。記憶部31は、第1インクカートリッジ25A、25Cの交換履歴を記憶する。本実施形態では、例えば、第1インクカートリッジ25A、25Cおよび第2インクカートリッジ25B、25Dのいずれにおいてもインクが空になったとき、第1インクカートリッジ25A、25Cを新たな第1インクカートリッジ25A、25C(即ちインクを貯留するカートリッジ)に交換する。また、記憶部31は、第1検出装置69Aおよび第2検出装置69Bに基づいて、第1インクカートリッジ25A、25Cおよび第2インクカートリッジ25B、25Dのいずれにインクが貯留されているかを記憶する。
撹拌制御部32は、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bによる印刷を開始する前に第1インクカートリッジ25A、25Cと第2インクカートリッジ25B、25Dとの間でインクを移動させる。即ち、撹拌制御部32は、印刷開始前に、第1上流側電磁弁64Aおよび第2上流側電磁弁64Bを開放し、かつ、下流側電磁弁64Cを閉鎖する。そして、可逆ポンプ66を駆動することによって、第1インクカートリッジ25A、25Cと第2インクカートリッジ25B、25Dとの間でインクを移動させる。例えば、第1インクカートリッジ25A、25Cにインクが貯留されている場合には、撹拌制御部32は、可逆ポンプ66を駆動してインクを矢印F1の方向に移動させる。即ち、第1インクカートリッジ25A、25C内のインクを第2インクカートリッジ25B、25Dに移動させる。好ましくは、第1インクカートリッジ25A、25C内のインクの全てを第2インクカートリッジ25B、25Dに移動させる。第1インクカートリッジ25A、25C内のインクの全てが移動したかどうかは、第1検出装置69Aによって検出される。即ち、第1検出装置69Aによって第1インクカートリッジ25A、25C内のインクが空になったことが検出されるまで可逆ポンプ66を駆動させる。
また、撹拌制御部32は、第2インクカートリッジ25B、25Dに移動されたインクを、再度、第1インクカートリッジ25A、25Cに移動させてもよい。このとき、撹拌制御部32は、可逆ポンプ66を駆動してインクを矢印F2の方向に移動させる。即ち、第2インクカートリッジ25B、25D内のインクを第1インクカートリッジ25A、25Cに移動させる。好ましくは、第2インクカートリッジ25B、25D内のインクの全てを第1インクカートリッジ25A、25Cに移動させる。第2インクカートリッジ25B、25D内のインクの全てが移動したかどうかは、第2検出装置69Bによって検出される。即ち、第2検出装置69Bによって第2インクカートリッジ25B、25D内のインクが空になったことが検出されるまで可逆ポンプ66を駆動させる。
さらに、撹拌制御部32は、第1インクカートリッジ25A、25Cと第2インクカートリッジ25B、25Dとの間で複数回インクを移動させてもよい。例えば、インクを移動させる回数は、印刷終了後からの経過時間に基づいて決定してもよい。また、撹拌制御部32は、可逆ポンプ66によるインクの送り量を、印刷終了後からの経過時間に基づいて決定してもよい。
印刷制御部34は、画像データに基づいて、記録媒体12への所定の画像の印刷を行う。印刷制御部34は、画像データに基づいて、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bから記録媒体12に向けてインクを吐出させて画像を形成する印刷動作を行う。印刷制御部34は、キャリッジモータ8aを駆動させてキャリッジ22を主走査方向Yに移動させる。印刷制御部34は、フィードモータ17aを駆動させて記録媒体12を副走査方向Xに移動させる。印刷制御部34は、第1インクカートリッジ25A、25Cにインクが貯留されている場合には、第1上流側電磁弁64Aおよび下流側電磁弁64Cを開放しかつ第2上流側電磁弁64Bを閉鎖し、可逆ポンプ66および第1供給ポンプ68を駆動して、図3の矢印F3のように第1インクカートリッジ25A、25Cから第1インクヘッド20Aにインクを供給する。また、印刷制御部34は、第2インクカートリッジ25B、25Dにインクが貯留されている場合には、第2上流側電磁弁64Bおよび下流側電磁弁64Cを開放しかつ第1上流側電磁弁64Aを閉鎖し、可逆ポンプ66および第1供給ポンプ68を駆動して、図3の矢印F4のように第2インクカートリッジ25B、25Dから第1インクヘッド20Aにインクを供給する。さらに、印刷制御部34は、電磁弁74を開放し、第2供給ポンプ78を駆動して、図4の矢印F5のように第3インクカートリッジ25E、25F、25G、25Hから第2インクヘッド20Bにインクを供給する。
計数部35は、第1インクカートリッジ25A、25C、または第2インクカートリッジ25B、25Dが新規に装着された後、第1インクカートリッジ25A、25Cと第2インクカートリッジ25B、25Dとの間でインクを移動させた移動回数、すなわちインク攪拌の総回数をインクカートリッジ毎に計数する。計数部35は、例えば、可逆ポンプ66の駆動に基づいて、上記移動回数(総回数)を計数する。計数された移動回数は記憶部31に記憶される。
判定部36は、計数部35によって計数された移動回数(総回数)が所定の回数を超えたか否かを判定する。判定部36は、第1インクカートリッジ25A、25C、および第2インクカートリッジ25B、25D毎に判定している。上記所定の回数は、第1インクカートリッジ25A、25C、および第2インクカートリッジ25B、25Dの耐久性に応じて、適宜決定される。
通知部37は、移動回数が所定の回数を超えた第1インクカートリッジおよび第2インクカートリッジについて交換を通知する。なお、通知方法は特に限定されず、例えば、視覚的な表示、音声等による通知が挙げられる。本実施形態では、通知部37は、操作パネル18を通じて視覚的に作業者に対する通知を行う。
本実施形態のプリンタ10によると、下流側電磁弁64Cを閉鎖しかつ第1上流側電磁弁64Aを開放した状態で、可逆ポンプ66を駆動してインクを第1方向(図3の矢印F1の方向)に移動させることで第2インクカートリッジ25B内に貯留されたインクを第1インクカートリッジ25A内に移動させることができ、かつ、可逆ポンプ66を駆動してインクを第2方向(図3の矢印F2の方向)に移動させることで第1インクカートリッジ25A内に貯留されたインクを第2インクカートリッジ25B内に移動させることができる。このように、第1インクカートリッジ25Aと第2インクカートリッジ25Bとの間でインクを移動させることによって、インクを撹拌することができる。また、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25B自体には特別な構造は求められないため、通常用いられている汎用性のインクカートリッジを用いることができる。さらに、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bが静止した状態でインクを撹拌することができるため、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bをコンパクトに配置することができる。
本実施形態のプリンタ10では、第1インクカートリッジ25Aが貯留可能なインクの体積である第1体積は、第2インクカートリッジ25Bが貯留可能なインクの体積である第2体積と同じである。これにより、例えば、第1インクカートリッジ25Aに第1体積のインクが貯留されかつ第2インクカートリッジ25Bにはインクが貯留されていない場合(即ち第1インクカートリッジ25Aはインクが満杯であり第2インクカートリッジ25Bはインクが空である場合)、第1インクカートリッジ25A内のインクを全て第2インクカートリッジ25Bに移動させることができるため、インクの撹拌をより確実に行うことができる。
本実施形態のプリンタ10では、第1インクカートリッジ25Aの構成と第2インクカートリッジ25Bの構成とは同じである。このように、インクを撹拌するために別途特別なインクカートリッジを設ける必要がないため、コストの低減を実現することができる。
本実施形態のプリンタ10は、第2上流側流路61Bに配置され、第2上流側流路61Bを開放または閉鎖する第2上流側電磁弁64Bを備えている。これにより、第1上流側電磁弁64Aおよび第2上流側電磁弁64Bを適宜制御することによって、第1インクカートリッジ25Aおよび第2インクカートリッジ25Bのそれぞれから第1インクヘッド20Aにインクを供給することができる。
本実施形態のプリンタ10では、インクは、沈降系インクである。沈降系インク、即ち、ホワイトインクやメタリックインクはインク内に含まれる顔料や金属粉の沈降が進行しやすいが、第1インクカートリッジ25Aと第2インクカートリッジ25Bとの間で沈降系インクを適宜移動させることによって沈降が生じていない状態で沈降系インクを第1インクヘッド20Aに供給することができる。
本実施形態のプリンタ10では、記録媒体12にプロセスカラーインクを吐出する第2インクヘッド20Bと、第2インク経路70に配置され、第2インク経路70を開放または閉鎖する電磁弁74と、第2インク経路70に配置され、第3インクカートリッジ25Eから第2インクヘッド20Bに向けてプロセスカラーインクを供給する第2供給ポンプ78と、を備えている。プロセスカラーインクは、沈降系インクと比較してインク内の顔料の沈降が起きにくいため、プロセスカラーインクでは撹拌をしなくてもよい場合があり得る。かかる場合には、プロセスカラーインクを貯留する第3インクカートリッジ25Eと第2インクヘッド20Bとの間の構成を簡略化することによって、プリンタ10全体の構成が複雑化することを抑制することができる。
本実施形態のプリンタ10では、制御装置30は、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bによる印刷を開始する前に第1上流側電磁弁64A、下流側電磁弁64Cおよび可逆ポンプ66を制御して、第1インクカートリッジ25Aと第2インクカートリッジ25Bとの間でインクを移動させる。これにより、印刷前にはインクの撹拌が実施され、第1インクヘッド20Aから一定の濃度のインクを吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10では、制御装置30は、第1インクヘッド20Aおよび第2インクヘッド20Bによる印刷を開始する前に第1上流側電磁弁64A、下流側電磁弁64Cおよび可逆ポンプ66を制御して、第1インクカートリッジ25A内の全てのインクを第2インクカートリッジ25Bに移動させる第1動作、または、第2インクカートリッジ25B内の全てのインクを第1インクカートリッジ25Aに移動させる第2動作を実行する。これにより、印刷前にはインクの撹拌がよりよく実施され、第1インクヘッド20Aから一定の濃度のインクを吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10では、制御装置30の通知部37は、移動回数が所定の回数を超えた第1インクカートリッジ25A、25Cおよび第2インクカートリッジ25B、25Dについて交換を通知する。インクカートリッジとしてのインクパウチにおいて、インクの貯留と移動(放出)による変形が繰り返されることによりインクパウチに劣化が生じ得るが、インクパウチの劣化が生じる前に交換を通知することによって、インクパウチからインクが漏れる等の不具合の発生を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、第1インク供給システム55は、第2上流側電磁弁64Bを備えていたが、備えていなくてもよい。
上述した実施形態では、プロセスカラーインクについてはインクカートリッジ25間での移動がなく撹拌されない構成であったが、第1インク供給システム55と同様の構成を採用することによって、撹拌可能としてもよい。
上述した実施形態では、可逆ポンプ66は、三方弁67と第1上流側電磁弁64Aとの間に配置されていたが、これに限定されない。可逆ポンプ66は、第1インクカートリッジ25Aと第1上流側電磁弁64Aとの間に配置されていてもよい。
上述した実施形態では、初期状態では、第2インクカートリッジ25B、25Dにはインクが貯留されておらず、第1インクカートリッジ25A、25Cにインクが貯留されているが、これに限定されない。例えば、初期状態では、第2インクカートリッジ25B、25Dにはインクが貯留され、第1インクカートリッジ25A、25Cにインクが貯留されていなくてもよい。
撹拌制御部32は、印刷が行われていないときにおいて、定期的に(例えば4時間〜8時間毎に)第1インクカートリッジ25A、25Cと第2インクカートリッジ25B、25Dとの間でインクを移動させてもよい。これにより、インク内の顔料や金属粉の沈降を抑制することができる。
また、図7に示すように、第1インク供給システム55は、可逆ポンプ66と第1ダンパー45Aとに接続された循環流路80を備えていてもよい。このとき、撹拌制御部32は、三方弁67と第1ダンパー45Aとの間に位置するインクを循環流路80を用いて移動させる。即ち、撹拌性制御部32は、例えば、印刷が行われていないときに、第1上流側電磁弁64Aおよび第2上流側電磁弁64Bを閉鎖し、かつ、下流側電磁弁64Cを開放する。そして、可逆ポンプ66を駆動することによって、三方弁67と第1ダンパー45Aとの間に位置するインクを図7の矢印F6の方向に移動させる(即ち循環させる)。これにより、ホワイトインクおよびメタリックインクを撹拌することができ、インク成分の沈降を抑制することができる。
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
20A 第1インクヘッド(インクヘッド)
25A、25C 第1インクカートリッジ
25B、25D 第2インクカートリッジ
30 制御装置
60 第1インク経路(インク経路)
61A 第1上流側流路、61B 第2上流側流路
62A 第1上流側端部、62B 第2上流側端部
63 下流側端部
64A 第1上流側電磁弁、64B 第2上流側電磁弁、64C 下流側電磁弁
65 下流側流路
66 可逆ポンプ
68 第1供給ポンプ

Claims (9)

  1. 記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、
    インクを密封して貯留可能な第1インクカートリッジに着脱可能に接続される第1上流側端部を有する第1上流側流路と、インクを密封して貯留可能な第2インクカートリッジに着脱可能に接続される第2上流側端部を有し、前記第1上流側流路と連通する第2上流側流路と、前記インクヘッドに接続された下流側端部を有しかつ前記第1上流側流路および前記第2上流側流路と連通する下流側流路と、を有するインク経路と、
    前記第1上流側流路に配置され、前記第1上流側流路を開放または閉鎖する第1上流側電磁弁と、
    前記下流側流路に配置され、前記下流側流路を開放または閉鎖する下流側電磁弁と、
    前記第1上流側流路に配置され、前記第1上流側端部から離れる第1方向および前記第1上流側端部に向かう第2方向にインクを移動させるインク搬送装置と、
    前記下流側流路に配置され、前記第1インクカートリッジまたは前記第2インクカートリッジから前記インクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、を備えている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記第1インクカートリッジが貯留可能なインクの体積である第1体積は、前記第2インクカートリッジが貯留可能なインクの体積である第2体積と同じである、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第1インクカートリッジの構成と前記第2インクカートリッジの構成とは同じである、請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第2上流側流路に配置され、前記第2上流側流路を開放または閉鎖する第2上流側電磁弁を備えている、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記インクは、沈降系インクである、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 記録媒体にプロセスカラーインクを吐出する他のインクヘッドと、
    プロセスカラーインクを密封して貯留する他のインクカートリッジに着脱可能に接続される他の上流側端部と、前記他のインクヘッドに接続された他の下流側端部を有する他のインク経路と、
    前記他のインク経路に配置され、前記他のインク経路を開放または閉鎖する他の電磁弁と、
    前記他のインク経路に配置され、前記他のインクカートリッジから前記他のインクヘッドに向けてプロセスカラーインクを供給する他のインク供給装置と、を備えている、請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記第1上流側電磁弁と、前記下流側電磁弁と、前記インク搬送装置とを制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記インクヘッドによる印刷を開始する前に前記第1上流側電磁弁、前記下流側電磁弁および前記インク搬送装置を制御して、前記第1インクカートリッジと前記第2インクカートリッジとの間でインクを移動させる、請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記制御装置は、前記インクヘッドによる印刷を開始する前に前記第1上流側電磁弁、前記下流側電磁弁および前記インク搬送装置を制御して、前記第1インクカートリッジ内の全てのインクを前記第2インクカートリッジに移動させる第1動作、または、前記第2インクカートリッジ内の全てのインクを前記第1インクカートリッジに移動させる第2動作を実行する、請求項7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記制御装置は、
    前記第1インクカートリッジおよび前記第2インクカートリッジ毎に、前記第1インクカートリッジと前記第2インクカートリッジとの間でインクを移動させた移動回数を計数する計数部と、
    計数された前記移動回数が所定の回数を超えたか否かを判定する判定部と、
    前記移動回数が前記所定の回数を超えた前記第1インクカートリッジおよび前記第2インクカートリッジについて交換を通知する通知部と、を備えている、請求項7または8に記載のインクジェットプリンタ。
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