JP2012096463A - ヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法 - Google Patents

ヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水平面に対して斜めに傾けられて配置されるヘッドのノズル面の全面にわたって均一に洗浄液を供給することを可能とするヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法を提供する。
【解決手段】傾斜配置されたインクジェットヘッド(100)のノズル面に対応して傾斜させた洗浄液保持面(202)を具備する洗浄液保持部と、洗浄液保持部に対してヘッドを移動させる移動手段と、洗浄液保持面とノズル面とを対向させた状態において、洗浄液が洗浄液保持面とノズル面との間にメニスカスを形成しながら洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように傾斜の上部から洗浄液を供給し、ヘッドの移動方向下流側の外縁の位置が、洗浄液保持面のヘッド移動方向における中央よりも上流側に位置するように配置された洗浄液ノズルを具備する洗浄液供給部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明はヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法に係り、特にインクジェットヘッドの液体吐出面の洗浄技術に関する。
汎用の画像形成装置として、インクジェットヘッドから液体を吐出して所定の媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。インクジェットヘッドを長期間稼動させると、インクジェットヘッドのインク吐出面(ノズル面)に固化したインクや媒体の紙粉などが付着する。特に、インク吐出するノズル開口やその近傍に付着物が付着すると、インクの飛翔曲がりや吐出量の減少といった吐出異常が発生してしまい、画像の品質を低下させてしまう。このようなインクの吐出異常を回避するために、インクジェットヘッドのインク吐出面は定期的にメンテナンスが実行される。
特許文献1は、ページ幅を有する印刷ヘッドのヘッド面に付着する異物を効果的に除去する印刷システムを開示している。かかる印刷システムは、インク噴出用オリフィスが開口する印刷ヘッド面に洗浄カップを当接させて、洗浄カップの内部における洗浄液の流れを第1の方向から第1の方向と反対の第2の方向へ切り換えることで洗浄液を加速して洗浄液の流れに剪断力を発生させ、この剪断力をヘッド面に作用させることで印刷ヘッド面の洗浄を行うように構成されている。
特開2001‐130015号公報
媒体を搬送する手段として、円筒形状の搬送ドラムの外周面に媒体を固定し、該搬送ドラムを回転させることで媒体を搬送ドラムの円周方向に移動させるドラム搬送方式が知られている。かかるドラム搬送方式では、ヘッドのノズル面と媒体(搬送ドラムの外周面)が平行になるように、水平面に対してヘッドが傾けられて配置される。傾斜したノズル面に洗浄液を付与すると傾斜の上側から下側へ洗浄液が流れてしまい、ノズル面の全面に均一に洗浄液を付与することが困難となる。
一方、特許文献1に係る印刷ヘッドの洗浄構造を、ドラム搬送方式に対応して水平面に対して斜めに配置されたインクジェットヘッドの洗浄に適用すると、洗浄液の流れが斜め上向きになることがある。洗浄液の斜め上向きの流れと斜め下向きの流れが生じる場合には、所望の効果を得ることが困難になると考えられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、水平面に対して斜めに傾けられて配置されるヘッドのノズル面の全面にわたって均一に洗浄液を供給することを可能とするヘッド洗浄装置及び画像形成装置並びにヘッド洗浄方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るヘッド洗浄装置は、水平面に対して液体吐出面が傾けられたインクジェットヘッドの前記液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられた洗浄液保持面を具備し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面が前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置される構造を有する洗浄液保持手段と、前記インクジェットヘッドの液体吐出面と前記洗浄液保持面とを対向させ、前記液体吐出面と前記洗浄液保持面との前記所定の間隔を一定に保ちつつ、前記洗浄液保持面と略平行な面内において前記洗浄液保持手段とを相対的に移動させる相対移動手段と、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面の傾斜の上部から前記洗浄液保持面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給口を具備する洗浄液供給手段と、を備え、前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給口の前記洗浄液保持手段を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に配置される構造を有し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、インクジェットヘッドと洗浄液保持手段との相対移動によって、洗浄液供給口から洗浄液保持面へ供給された洗浄液が該相対移動方向へ引かれて洗浄液保持面の該相対移動方向の端部から流出してしまうことがなく、洗浄液保持面の傾斜上部から下部にわたって前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスが形成され、好ましい液体吐出面への洗浄液の付与が実現される。
本発明に係るヘッド洗浄装置を備えたインクジェット記録装置の概略構成を示す全体構成図 図1に示すインクジェット記録装置に適用されるフルライン型ヘッドの構造例を示す平面透視図 図2に示すインクジェットヘッドのノズル配置を説明する平面透視図 図2に示すインクジェットヘッドの立体構造を示す断面図 図1に示すインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図1に示すインクジェット記録装置に適用されるメンテナンス処理部の全体構成図 図6に示すヘッド洗浄部の構造を模式的に図示した説明図 図6に示す洗浄液ノズルの配置を説明する図 図6に示す洗浄液ノズルの配置例を示す模式図 本発明の第1応用例に係るヘッド洗浄装置の概略構成を模式的に示す図 本発明の第2応用例に係るヘッド洗浄装置の概略構成を模式的に示す図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るヘッド洗浄装置を具備するインクジェット記録装置(画像形成装置)の全体構成を示した構成図である。同図に示すインクジェット記録装置10は、色材を含有するインクと該インクを凝集させる機能を有する凝集処理液を用いて、所定の画像データに基づいて記録媒体14の記録面に画像を形成する二液凝集方式の記録装置である。
インクジェット記録装置10は、主として、給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、及び排出部70を備えて構成される。また、図1では図示を省略されているが、描画部40へインク供給を行うインク供給装置が設けられている。
処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60の前段に搬送される記録媒体14の受け渡しを行う手段として渡し胴32,42,52,62が設けられるとともに、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60のそれぞれに記録媒体14を保持しながら搬送する手段として、ドラム形状を有する圧胴34,44,54,64が設けられている。
渡し胴32〜62及び圧胴34〜64は、外周面の所定位置に記録媒体14の先端部を挟んで保持するグリッパー80A,80Bが設けられている。グリッパー80Aとグリッパー80Bにおける記録媒体14の先端部を挟んで保持する構造、及び他の圧胴又は渡し胴に備えられるグリッパーとの間で記録媒体14の受け渡しを行う構造を同一であり、かつ、グリッパー80Aとグリッパー80Bは、圧胴34の外周面の圧胴34の回転方向について180°移動させた対称位置に配置されている。
グリッパー80A,80Bにより記録媒体14の先端部を狭持した状態で渡し胴32〜62及び圧胴34〜64を所定の方向に回転させると、渡し胴32〜62及び圧胴34〜64の外周面に沿って記録媒体14が回転搬送される。
なお、図1中、圧胴34に備えられるグリッパー80A,80Bのみ符号を付し、他の圧胴及び渡し胴のグリッパーの符号は省略する。
給紙部20に収容されている記録媒体(枚葉紙)14が処理液塗布部30に給紙されると、圧胴34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に、凝集処理液(以下、単に「処理液」と記載することがある。)が付与される。なお、「記録媒体14の記録面」とは、圧胴34〜64の保持された状態における外側面であり、圧胴34〜64に保持される面と反対面である。
その後、凝集処理液が付与された記録媒体14は描画部40に送り出され、描画部40において記録面の凝集処理液が付与された領域に色インクが付与され、所望の画像が形成される。
さらに、該色インクによる画像が形成された記録媒体14は乾燥処理部50に送られ、乾燥処理部50において乾燥処理が施されるとともに、乾燥処理後に定着処理部60に送られ、定着処理が施される。乾燥処理及び定着処理が施されることで、記録媒体14上に形成された画像が堅牢化される。このようにして、記録媒体14の記録面に所望の画像が形成され、該画像が記録媒体14の記録面に定着した後に、排出部70から装置外部に搬送される。
以下、インクジェット記録装置10の各部(給紙部20、処理液塗布部30、描画部40、乾燥処理部50、定着処理部60、排出部70)について詳細に説明する。
(給紙部)
給紙部20は、給紙トレイ22と不図示の送り出し機構が設けられ、記録媒体14は給紙トレイ22から一枚ずつ送り出されるように構成されている。給紙トレイ22から送り出された記録媒体14は、渡し胴(給紙胴)32のグリッパー(不図示)の位置に先端部が位置するように不図示のガイド部材によって位置決めされて一旦停止する。
(処理液塗布部)
処理液塗布部30は、給紙胴32から受け渡された記録媒体14を外周面に保持して記録媒体14を所定の搬送方向へ搬送する処理液胴(処理液ドラム)34と、処理液胴34の外周面に保持された記録媒体14の記録面に処理液を付与する処理液塗布部30と、含んで構成されている。処理液胴34を図1における反時計回りに回転させると、記録媒体14は処理液胴34の外周面に沿って反時計回り方向に回転搬送される。
図1に示す処理液塗布部30は、処理液胴34の外周面(記録媒体保持面)と対向する位置に設けられている。処理液塗布部30の構成例として、処理液が貯留される処理液容器と、処理液容器の処理液に一部が浸漬され、処理液容器内の処理液を汲み上げる汲み上げローラと、汲み上げローラにより汲み上げられた処理液を記録媒体14上に移動させる塗布ローラ(ゴムローラ)と、を含んで構成される態様が挙げられる。
なお、該塗布ローラを上下方向(処理液胴34の外周面の法線方向)に移動させる塗布ローラ移動機構を備え、該塗布ローラとグリッパー80A,80Bとの衝突を回避可能に構成する態様が好ましい。
処理液塗布部30により記録媒体14に付与される処理液は、描画部40で付与されるインク中の色材(顔料)を凝集させる色材凝集剤を含有し、記録媒体14上で処理液とインクとが接触すると、インク中の色材と溶媒との分離が促進される。
処理液塗布部30は、記録媒体14に塗布される処理液量を計量しながら塗布することが好ましく、記録媒体14上の処理液の膜厚は、描画部40から打滴されるインク液滴の直径より十分に小さくすることが好ましい。
(描画部)
描画部40は、記録媒体14を保持して搬送する描画胴(描画ドラム)44と、記録媒体14を描画胴44に密着させるための用紙押さえローラ46と、記録媒体14にインクを付与するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを備えている。描画胴44は、記録媒体14の先端部を挟持するグリッパー80A,80Bが、周面から突出しないように配置されている。また、描画胴44は記録媒体14を外周面に固定保持するための機能を有している。記録媒体14の固定保持機能の具体例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
用紙押さえローラ46は、描画胴44の外周面に記録媒体14を密着させるためのガイド部材であり、描画胴44の外周面に対向し、渡し胴42と描画胴44との記録媒体14の受渡位置よりも記録媒体14の搬送方向下流側であり、且つ、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yよりも記録媒体14の搬送方向上流側に配置される。
また、用紙押さえローラ46と記録媒体14の搬送方向における最上流側のインクジェットヘッド48Yとの間には、用紙浮き検出センサ(不図示)が配置されている。該用紙浮き検出センサは、記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下に進入する直前の浮き量を検出している。本例に示すインクジェット記録装置10は、用紙浮き検出センサにより検出された記録媒体14の浮き量が所定のしきい値を超える場合には、その旨を報知するとともに記録媒体14の搬送を中断させるように構成されている。
渡し胴42から描画胴44に受け渡された記録媒体14は、グリッパー(符号省略)によって先端が保持された状態で回転搬送される際に、用紙押さえローラ46によって押圧され、描画胴44の外周面に密着する。このようにして、記録媒体14を描画胴44の外周面に密着させた後に、描画胴44の外周面から浮き上がりのない状態で、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に送られる。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yはそれぞれ、マゼンダ(M)、黒(K)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のインクに対応しており、描画胴44の回転方向(図1における反時計回り方向)に上流側から順に配置されるとともに、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのインク吐出面(ノズル面)が描画胴44に保持された記録媒体14の記録面と対向するように配置される。なお、「インク吐出面(ノズル面)」とは、記録媒体14の記録面と対向するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの面であり、後述するインクが吐出されるノズル(図3に符号108を付して図示する。)が形成される面である。
また、図1に示すインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面とインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面が略平行となるように、水平面に対して傾けられて配置されている。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yは、記録媒体14における画像形成領域の最大幅(記録媒体14の搬送方向と直交する方向の長さ)に対応する長さを有するフルライン型のヘッドであり、記録媒体14の搬送方向と直交する方向に延在するように固定設置される。また、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのそれぞれは、詳細を後述するインク供給装置からインクが供給される。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面(液体吐出面)には、記録媒体14の画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルがマトリクス配置されて形成されている。
記録媒体14がインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの直下の印字領域に搬送されると、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから記録媒体14の凝集処理液が付与された領域に画像データに基づいて各色のインクが吐出(打滴)される。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yから、対応する色インクの液滴が、描画胴44の外周面に保持された記録媒体14の記録面に向かって吐出されると、記録媒体14上で処理液とインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料系色材)又は不溶化する色材(染料系色材)の凝集反応が発現し、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体14上に形成された画像における色材の移動(ドットの位置ずれ、ドットの色ムラ)が防止される。
また、描画部40の描画胴44は、処理液塗布部30の処理液胴34に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yに処理液が付着することがなく、インクの吐出異常の要因を低減することができる。
なお、本例では、MKCYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
(乾燥処理部)
乾燥処理部50は、画像形成後の記録媒体14を保持して搬送する乾燥胴(乾燥ドラム)54と、該記録媒体14上の水分(液体成分)を蒸発させる乾燥処理を施す乾燥処理装置56を備えている。なお、乾燥胴54の基本構造は、先に説明した処理液胴34及び描画胴44と共通しているので、ここでの説明は省略する。
乾燥処理装置56は、乾燥胴54の外周面に対向する位置に配置され、記録媒体14に存在する水分を蒸発させる処理部である。描画部40により記録媒体14にインクが付与されると、処理液とインクとの凝集反応により分離したインクの液体成分(溶媒成分)及び処理液の液体成分(溶媒成分)が記録媒体14上に残留してしまうので、かかる液体成分を除去する必要がある。
乾燥処理装置56は、ヒータによる加熱、ファンによる送風、又はこれらを併用して記録媒体14上に存在する液体成分を蒸発させる乾燥処理を施し、記録媒体14上の液体成分を除去するための処理部である。記録媒体14に付与される加熱量及び送風量は、記録媒体14上に残留する水分量、記録媒体14の種類、及び記録媒体14の搬送速度(乾燥処理時間)等のパラメータに応じて適宜設定される。
乾燥処理装置56による乾燥処理が行われる際に、乾燥処理部50の乾燥胴54は、描画部40の描画胴44に対して構造上分離しているので、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yにおいて、熱又は送風によるヘッドメニスカス部の乾燥によるインクの吐出異常の要因を低減することができる。
記録媒体14のコックリングの矯正効果を発揮させるために、乾燥胴54の曲率を0.002(1/mm)以上とするとよい。また、乾燥処理後の記録媒体の湾曲(カール)を防止するために、乾燥胴54の曲率を0.0033(1/mm)以下とするとよい。
また、乾燥胴54の表面温度を調整する手段(例えば、内蔵ヒータ)を備え、該表面温度を50℃以上に調整するとよい。記録媒体14の裏面から加熱処理を施すことによって乾燥が促進され、次段の定着処理時における画像破壊が防止される。かかる態様において、乾燥胴54の外周面に記録媒体14を密着させる手段を具備するとさらに効果的である。記録媒体14を密着させる手段の一例として、真空吸着、静電吸着などが挙げられる。
なお、乾燥胴54の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥胴54の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
このように構成された乾燥胴54の外周面に、記録媒体14の記録面が外側を向くように(すなわち、記録媒体14の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥処理を施すことで、記録媒体14のシワや浮きに起因する乾燥ムラが確実に防止される。
(定着処理部)
定着処理部60は、記録媒体14を保持して搬送する定着胴(定着ドラム)64と、画像形成がされ、さらに、液体が除去された記録媒体14に加熱処理を施すヒータ66と、該記録媒体14を記録面側から押圧する定着ローラ68と、を備えて構成される。なお、定着胴64基本構造は処理液胴34、描画胴44、及び乾燥胴54と共通しているので、ここでの説明は省略する。ヒータ66及び定着ローラ68は、定着胴64の外周面に対向する位置に配置され、定着胴64の回転方向(図1において反時計回り方向)の上流側から順に配置される。
定着処理部60では、記録媒体14の記録面に対してヒータ66による予備加熱処理が施されるとともに、定着ローラ68による定着処理が施される。ヒータ66の加熱温度は記録媒体の種類、インクの種類(インクに含有するポリマー微粒子の種類)などに応じて適宜設定される。例えば、インクに含有するポリマー微粒子のガラス転移点温度や最低造膜温度とする態様が考えられる。
定着ローラ68は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体14を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ68は、定着胴64に対して圧接するように配置されており、定着胴64との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体14は、定着ローラ68と定着胴64との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
定着ローラ68の構成例として、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成する態様が挙げられる。かかる加熱ローラで記録媒体14を加熱することによって、インクに含まれるポリマー微粒子のガラス転移点温度以上の熱エネルギーが付与されると、該ポリマー微粒子が溶融して画像の表面に透明の被膜が形成される。
この状態で記録媒体14の記録面に加圧を施すと、記録媒体14の凹凸に溶融したポリマー微粒子が押し込み定着されるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、好ましい光沢性を得ることができる。なお、画像層の厚みやポリマー微粒子のガラス転移点温度特性に応じて、定着ローラ68を複数段設けた構成も好ましい。
また、定着ローラ68の表面硬度は71°以下であることが好ましい。定着ローラ68の表面をより軟質化することで、コックリングにより生じた記録媒体14の凹凸に対して追随効果を期待でき、記録媒体14の凹凸に起因する定着ムラがより効果的に防止される。
図1に示すインクジェット記録装置10は、定着処理部60の処理領域の後段(記録媒体搬送方向の下流側)には、インラインセンサ82が設けられている。インラインセンサ82は、記録媒体14に形成された画像(又は記録媒体14の余白領域に形成されたチェックパターン)を読み取るためのセンサであり、CCDラインセンサが好適に用いられる。
本例に示すインクジェット記録装置10は、インラインセンサ82の読取結果に基づいてインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの吐出異常の有無が判断される。また、インラインセンサ82は、水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段を含む態様も可能である。かかる態様において、水分量、表面温度、光沢度の読取結果に基づいて、乾燥処理部50の処理温度や定着処理部60の加熱温度及び加圧圧力などのパラメータを適宜調整し、装置内部の温度変化や各部の温度変化に対応して、上記制御パラメータが適宜調整される。
(排出部)
図1に示すように、定着処理部60に続いて排出部70が設けられている。排出部70は、張架ローラ72A,72Bに巻きかけられた無端状の搬送チェーン74と、画像形成後の記録媒体14が収容される排出トレイ76と、を備えて構成されている。
定着処理部60から送り出された定着処理後の記録媒体14は、搬送チェーン74によって搬送され、排出トレイ76に排出される。
(メンテナンス処理部)
図1には図示を省略したが、同図に示すインクジェット記録装置10は、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面(図1中不図示、図4に符号114Aを付して図示)を洗浄するためのヘッド洗浄部(図6に符号200を付して図示)を含むメンテナンス処理部(図5に符号188を付して図示)を具備している。メンテナンス処理部は、描画部40(描画胴44)の記録媒体14の搬送方向と直交する方向に隣接して、描画胴44の真横に配設される(図6参照)。メンテナンス処理が実行されるときは、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを描画胴44の真上からメンテナンス処理部の処理領域へ移動させる。なお、メンテナンス処理部の詳細は後述する。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、描画部40に具備されるインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造の一例について説明する。なお、各色に対応するインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号100によってインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」ともいう。)を示すものとする。
図2は、インクジェットヘッド100の概略構成図であり、同図はインクジェットヘッド100から記録媒体の記録面を見た図(ヘッドの平面透視図)となっている。同図に示すヘッド100は、n個のヘッドモジュール102‐i(iは1からnの整数)をヘッド100の長手方向に沿って一列につなぎ合わせてマルチヘッドを構成している。また、各ヘッドモジュール102‐iは、ヘッド100の短手方向の両側からヘッドカバー104,106によって支持されている。なお、ヘッドモジュール102を千鳥状に配置してマルチヘッドを構成することも可能である。
複数のサブヘッドにより構成されるマルチヘッドの適用例として、記録媒体の全幅に対応したフルライン型ヘッドが挙げられる。フルライン型ヘッドは、記録媒体の移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)について、記録媒体の主走査方向における長さ(幅)に対応して、複数のノズル(図3に符号108を付して図示する。)が並べられた構造を有している。かかる構造を有するヘッド100と記録媒体とを相対的に1回だけ走査させて画像記録を行う、いわゆるシングルパス画像記録方式により、記録媒体の全面にわたって画像を形成し得る。
ヘッド100を構成するヘッドモジュール102‐iは、略平行四辺形の平面形状を有し、隣接するサブヘッド間にオーバーラップ部が設けられている。オーバーラップ部とは、サブヘッドのつなぎ部分であり、ヘッドモジュール102‐iの並び方向について、隣接するドットが異なるサブヘッドに属するノズルによって形成される。
図3は、ヘッドモジュール102‐iのノズル配列を示す平面透視図である。同図に示すように、各ヘッドモジュール102‐iは、ノズル108が二次元状に並べられた構造を有し、かかるヘッドモジュール102‐iを備えたヘッドは、いわゆるマトリクスヘッドと呼ばれるものである。図3に図示したヘッドモジュール102‐iは、副走査方向Yに対して角度αをなす列方向W、及び主走査方向Xに対して角度βをなす行方向Vに沿って多数のノズル108が並べられた構造を有し、主走査方向Xの実質的なノズル配置密度が高密度化されている。図3では、行方向Vに沿って並べられたノズル群(ノズル行)は符号110を付し、列方向Wに沿って並べられたノズル群(ノズル列)は符号112を付して図示されている。
なお、ノズル108のマトリクス配置の他の例として、主走査方向Xに沿う行方向、及び主走査方向Xに対して斜め方向の列方向に沿って複数のノズル108を配置する構成が挙げられる。
図4は、記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル108に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図である。同図に示すように、本例のヘッド100は、ノズル108が形成されたノズルプレート114と、圧力室116や共通流路118等の流路が形成された流路板120等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート114は、ヘッド100のノズル面114Aを構成し、各圧力室116にそれぞれ連通する複数のノズル108が二次元的に形成されている。
流路板120は、圧力室116の側壁部を構成するとともに、共通流路118から圧力室116にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口122を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図4では簡略的に図示しているが、流路板120は一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート114及び流路板120は、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路118はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路118を介して各圧力室116に供給される。
圧力室116の一部の面(図4おける天面)を構成する振動板124には、個別電極126及び下部電極128を備え、個別電極126と下部電極128との間に圧電体130が挟まれた構造を有するピエゾアクチュエータ132が接合されている。振動板124を金属薄膜や金属酸化膜により構成すると、ピエゾアクチュエータ132の下部電極128に相当する共通電極として機能する。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様では、振動板部材の表面に金属などの導電材料による下部電極層が形成される。
個別電極126に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ132が変形して圧力室116の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル108からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ132が元の状態に戻る際、共通流路118から供給口122を通って新しいインクが圧力室116に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニットを図3に示す如く、主走査方向Xと角度βをなす行方向V及び副走査方向Yに対して角度αをなす列方向Wに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向Yの隣接ノズル間隔をLとするとき、主走査方向Xについては実質的に各ノズル108が一定のピッチP=L/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
本例では、ヘッド100に設けられたノズル108から吐出させるインクの吐出力発生手段としてピエゾアクチュエータ132を適用したが、圧力室116内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
〔制御系の説明〕
図5は、インクジェット記録装置10の制御系の概略構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース140、システム制御部142、搬送制御部144、画像処理部146、ヘッド駆動部148を備えるとともに、画像メモリ150、ROM152を備えている。
通信インターフェース140は、ホストコンピュータ154から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース140は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース140は、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
システム制御部142は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能し、さらに、画像メモリ150及びROM152のメモリコントローラとして機能する。すなわち、システム制御部142は、通信インターフェース140、搬送制御部144等の各部を制御し、ホストコンピュータ154との間の通信制御、画像メモリ150及びROM152の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ154から送り出された画像データは通信インターフェース140を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像処理部146によって所定の画像処理が施される。
画像処理部146は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データをヘッド駆動部148に供給する制御部である。画像処理部146において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッド駆動部148を介してヘッド100の吐出液滴量(打滴量)や、吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図5に示すヘッド駆動部148には、ヘッド100の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
ヘッド駆動部148は、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、該駆動波形を増幅して駆動電圧を生成する増幅部と、所定の駆動波形を有する駆動電圧をヘッドへ供給する駆動電圧供給部と、を含んで構成されている。システム制御部から送られる画像データ(デジタルデータ)に基づいて駆動波形が生成され(又は、予め記憶されている駆動波形の中から対応する駆動波形が選択され)、当該駆動波形を有する駆動電圧が生成される。
搬送制御部144は、画像処理部146により生成された印字制御用の信号に基づいて記録媒体14(図1参照)の搬送タイミング及び搬送速度を制御する。図5における搬送駆動部156は、図1の圧胴34〜64を回転させるモータや、渡し胴32〜62を回転させるモータ、給紙部20における記録媒体14の送出機構のモータ、排出部70の張架ローラ72A(72B)を駆動するモータなどが含まれ、搬送制御部144は上記のモータのドライバーとして機能している。また、図示は省略するが、記録媒体14の搬送制御に対応して、描画胴44(図1参照)における記録媒体14の固定保持を制御する固定保持制御手段が設けられている。例えば、記録媒体14を真空吸着により固定する態様では、真空ポンプの動作を制御するポンプ制御部と、真空流路の開閉を切り換えるバルブの動作を制御するバルブ制御部と、を含んで構成される。
画像メモリ(一次記憶メモリ)150は、通信インターフェース140を介して入力された画像データを一旦格納する一次記憶手段としての機能や、ROM152に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部146の作業領域)としての機能を有している。画像メモリ150には、逐次読み書きが可能な揮発性メモリ(RAM)が用いられる。
ROM152は、システム制御部142のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部142を通じてデータの読み書きが行われる。ROM152は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
さらに、このインクジェット記録装置10は、処理液付与制御部160、乾燥処理制御部162、及び定着処理制御部164を備えており、システム制御部142からの指示に従って、それぞれ、処理液塗布部30、乾燥処理部50、及び定着処理部60の各部の動作を制御する。
処理液付与制御部160は、画像処理部146から得られた印字データに基づいて、処理液塗布部30による処理液付与のタイミングの制御を制御するとともに、処理液の付与量を制御する。また、乾燥処理制御部162は、乾燥処理部50に含まれる乾燥処理装置56(図1参照)における乾燥処理のタイミングを制御するとともに、処理温度、送風量等を制御し、定着処理制御部164は、定着処理部60に含まれるヒータ66(図1参照)の温度を制御するとともに、定着ローラ68(図1参照)の押圧を制御する。
図1に示したインラインセンサ82を含むインライン検出部166は、インラインセンサ82から出力される読取信号にノズル除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施す信号処理部を含む処理ブロックである。システム制御部142は、当該インライン検出部により得られた検出信号に基づいて、ヘッド100の吐出異常の有無を判断する。
本例に示すインクジェット記録装置10は、ユーザインターフェース170を具備し、該ユーザインターフェース170は、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置172と、表示部(ディスプレイ)174を含んで構成される。入力装置172には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置172を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部174の表示を通じて確認することができる。この表示部174はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。
パラメータ記憶部180は、インクジェット記録装置10の動作に必要な各種制御パラメータが記憶されている。システム制御部142は、制御に必要なパラメータを適宜読み出すとともに、必要に応じて各種パラメータの更新(書換)を実行する。
プログラム格納部184は、インクジェット記録装置10を動作させるための制御プログラムが格納されている記憶手段である。システム制御部142(又は装置各部)は、装置各部の制御を実行する際にプログラム格納部184から必要な制御プログラムを読み出すとともに、該制御プログラムを適宜実行する。
メンテナンス制御部186は、システム制御部142から送られてくる指令信号に基づき、メンテナンス処理部188の動作を制御する制御ブロックである。インクジェット記録装置10の制御がメンテナンスモードに移行すると、ヘッド100を描画胴44の真上の印刷位置からメンテナンス位置に移動させるとともに、ヘッド100の移動に対応して、メンテナンス処理部188の各部を動作させる。
〔メンテナンス処理部の詳細な説明〕
次に、図5に図示したメンテナンス処理部188について、さらに詳細に説明する。
(全体構成)
図6は、描画部40と、描画部40に隣接して設けられているメンテナンス処理部188とを図示した斜視図である。同図に示すように、メンテナンス処理部188は描画胴44の軸方向の外側に隣接して設けられている。メンテナンス処理部188には、インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yのノズル面114A(図4参照)に洗浄液を付与するヘッド洗浄部200と、ブレードなどの払拭部材によりノズル面114Aを拭き取る払拭部274と、ノズル108(図4参照)のパージ(予備吐出)及び吸引を行うときに使用されるノズルキャップ276と、を具備し、描画部40に近い方からヘッド洗浄部200(破線により図示)、払拭部274(一部を破線により図示)、ノズルキャップ276がこの順に並んで配置されている。
各色に対応したインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを搭載したヘッドユニット280は、描画胴44の回転軸282と平行に配置されたボールネジ284に取り付けられている。ボールネジ284の下側には、ボールネジ284と平行にガイド軸284Gが配置されており、ヘッドユニット280はこのガイド軸284Gに摺動自在に係合している。また、ヘッドユニット280の下側には当該ヘッドユニット280の移動を案内するガイド溝286Aを有するガイドレール部材286がボールネジ284と平行に配設されている。
インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを一体的に保持するヘッドユニット280の筐体288の下面には、ガイド溝286Aに係合する係合部(不図示)が突出して形成されており、この係合部がガイド溝286Aに摺動自在に係合した構造によって、ヘッドユニット280はガイド溝286Aに案内されて移動可能となっている。
ボールネジ284、ガイド軸284G、ガイドレール部材286は、図6に示すように、ヘッドユニット280を描画胴44の上部の画像形成位置(印刷位置、描画位置)P1から、ノズルキャップ276と対向する位置(キャッピング位置)P2まで移動させることができるように、所要の長さで描画胴44の軸方向に沿って延設されている。なお、本例に示すインクジェット記録装置10における「メンテナンス位置」とは、ヘッド洗浄部200による処理位置(洗浄位置)からキャッピング位置P2までの領域が含まれる。
ボールネジ284は、不図示の駆動手段(例えば、モータ)により回転され、この回転により、ヘッドユニット280は、画像形成位置P1とメンテナンス位置P2との間を移動する。また、ヘッドユニット280は、図示せぬ上下移動機構により、描画胴44から遠ざかる方向、又は描画胴44に近づく方向に移動させることができる。
使用する記録媒体14の厚さに応じて、描画胴44表面に対するヘッドユニット280の高さ(記録媒体14の記録面と各インクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yとのクリアランス)が制御される。また、用紙搬送時にジャムなどが発生した場合には、ヘッドユニット280を図6の上方向に移動させ、画像形成時の所定高さ位置から退避させることができる。
なお、ヘッドユニット280の筐体288と、ボールネジ284及びガイド軸284Gとの連結部289は、図6に示すように、ヘッドユニット280の上下方向の移動を案内する直動可能な係合構造289Aが採用されている。
かかる構造を有するメンテナンス処理部188によるメンテナンス処理では、ヘッド洗浄部200においてヘッド100のノズル面(図4参照)に洗浄液が付与され、払拭部274においてノズル面114Aに払拭処理が施され、ノズルキャップ276においてパージ又は吸引などのノズルを介したインク排出処理が施される。
(ヘッド洗浄部)
次に、ヘッド洗浄部200について説明する。なお、以下の説明では、図6に図示したインクジェットヘッド48M,48K,48C,48Yを総称して「ヘッド100」と記載する。
図7は、ヘッド洗浄部200の概略構造を模式的に図示した説明図である。なお、同図はフルライン型のヘッド100の幅方向(副走査方向)から見た図であり、同図における紙面を貫く方向はヘッド100の長手方向(記録媒体搬送方向と直交する主走査方向)である。図7に示すヘッド洗浄部200は、1回に1つのヘッド100に対して洗浄液付与処理を行うものである。
図7に示すヘッド洗浄部200は、ヘッド100のノズル面114Aに塗布する洗浄液が保持される洗浄液保持面202を有し、洗浄液保持面202に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズル204が洗浄液保持面202の傾斜の上側端部206の近傍に設けられる洗浄液塗布ユニット208と、洗浄液ユニットに供給される洗浄液を貯留する洗浄液タンク210と、洗浄液保持面202への洗浄液の供給量(単位時間あたりの洗浄液供給量)を制御する供給ポンプ212と、を具備している。
供給ポンプ212を所定の回転速度で加圧方向に動作させると、供給流路213及び洗浄液塗布ユニット208内の流路215を介して、洗浄液タンク210から洗浄液供給ノズル204へ洗浄液が送液され(図7に符号Sを付して洗浄液塗布ユニット208内の送液方向を図示)、洗浄液供給ノズル204から洗浄液保持面202へ一定量の洗浄液が供給される。ヘッド100のノズル面114Aと洗浄液保持面202の間に、洗浄液供給ノズル204から流し込まれたわずかな量の洗浄液214は、ノズル面114Aの撥液性を利用して濡れ広がるとともに、ノズル面114Aと洗浄液保持面202との間にメニスカス(コート層)216を形成しながら傾斜した洗浄液保持面202を滑り落ちる。図7に符号Fを付した白抜き矢印線は、洗浄液のコート層216の移動方向(図7における右上から左下方向)を示している。
傾斜した洗浄液保持面202を滑り落ちた洗浄液は、洗浄液保持面202の傾斜の下側端部218の外側に設けられた回収トレイ220に落下する。回収トレイ220は、回収流路222を介して洗浄液タンク210と連通されており、回収流路222に設けられた回収ポンプ224を動作させると、回収トレイ220に集められた使用済みの洗浄液は、回収流路222に設けられたフィルタ226により異物が除去され、洗浄液タンク210に送液され、再利用される。
洗浄液は、ノズル面114Aに付着したインクを溶解させる機能や、固化したインクをノズル面114Aから剥離させる機能を有していればよく、例えば、水(純水)を適用することができる。また、水などの溶媒に所定の溶質成分を溶解させた水溶液を適用してもよい。
洗浄液供給ノズル204から洗浄液保持面202の傾斜の下側端部218までの長さは、少なくともヘッド100(ノズル面114A)のノズルが配設されるノズル配設領域のヘッド100の長手方向(傾斜方向)の長さWを超えていればよく、両側のヘッドカバー104,106の長さW2を足した長さ(W+W×2)を超えることがより好ましい。
図7には、洗浄液保持面202の傾斜の上側端部206に洗浄液供給ノズル204を具備する態様を例示したが、洗浄液供給ノズル204は、ノズル108(図4参照)が設けられるノズル配設領域よりも傾斜上側であればよい。また、洗浄液供給ノズル204はヘッド100の長手方向について少なくとも1つ設けられていればよいが、ヘッド100の長手方向について複数の洗浄液供給ノズル204を備える態様も可能である。
洗浄液が、ノズル面114Aと洗浄液保持面202との間にメニスカスを形成しながら傾斜面を滑り落ちるためには、ノズル面の表面性(接触角、表面粗さ等)、洗浄液保持面の表面性(接触角、表面粗さ等)、洗浄液の物性(粘度等)、洗浄液の平均流速(単位時間あたりの供給量)、洗浄液供給口の形状、サイズなどのパラメータを適宜最適化する必要がある。洗浄液供給ノズル204の配置について、以下に詳細に説明する。
(洗浄液供給ノズルの説明)
図8は、洗浄液供給ノズル204の配置を模式的に表した説明図であり、不図示のヘッド側(上側)から洗浄液保持面202を見ている。ヘッド100(図7参照)が停止ししている状態では、洗浄液供給ノズル204から供給された洗浄液はすべて洗浄液供給ノズル204の傾斜の下側端部218へ流れ落ちるため、ヘッド100(ノズル面114A)の傾斜方向全域に対して洗浄液によるコート層(液膜)216(図7参照)を容易に生成することが可能となる。なお、図8に示す下向きの矢印線は、洗浄液の流れ方向を表している。
一方、メンテナンス時間の短縮を目的として、ヘッドを移動させた状態でノズル面114Aへの洗浄液の付与が行われると、ヘッドの移動方向(左向きの矢印線により図示)に流れる力が生じるために、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における下流側端部230から洗浄液が流れ落ち、ノズル面114Aと洗浄液保持面202との間に洗浄液のコート層216が形成されない領域が生じてしまう。図8に示す左斜め下向きの矢印線は、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における下流側端部230から流れ落ちる洗浄液の方向を表している。すなわち、ヘッドを移動させながらノズル面に洗浄液を付与すると、洗浄液はヘッドの移動に引きずられて斜め下方向に向かって流れ落ちるために、図8にドットハッチを付して図示した領域には洗浄液のコート層216が形成されないことがあり得る。
そこで、本発明に係るヘッド洗浄部200は、洗浄液供給ノズル204の配置が所定の条件を満たすように最適化されることで、洗浄液供給ノズル204から洗浄液保持面202へ供給された洗浄液が下側端部218の全域に到達し、洗浄液が付与されない領域の発生が防止されている。
図9は、洗浄液供給ノズル204の最適化の配置例を示す図である。同図に示す洗浄液供給ノズル204は、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における中央位置232よりも、同方向の上流側に配置されている。すなわち、洗浄液供給ノズル204の同方向側(図中左側)の外縁が、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における中央位置232よりも同方向の上流側に配置されることで、洗浄液にヘッドの移動方向と平行な流れが生じたとしても、すべての洗浄液が下側端部218に達するので、ノズル面114Aの必要な領域に洗浄液が付与される。
この洗浄液供給ノズル204の配置位置は、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における下流側端部230から中央位置232までの距離(後端長さ)H(m)、洗浄液供給ノズル204の中心から洗浄液保持面202の傾斜方向における下側端部218までの距離L(m)、洗浄液保持面202における洗浄液の平均流速u(m/sec)、ヘッド移動速度v(m/sec)の値の他、洗浄液の粘度、洗浄液保持面202の傾斜角度、洗浄液保持面202の表面粗さ(洗浄液保持面202に対する洗浄液の接触角)、ノズル面114Aに対する洗浄液の接触角、ノズル面114Aと洗浄液保持面202との間隔などの条件によって適宜設定される。
図9では、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における中央位置232の直近に洗浄液供給ノズル204が設けられる態様を例示したが、洗浄液保持面202のヘッド移動方向における上流側端部234の近傍に洗浄液供給ノズル204が設けられる態様も可能である。
上記の如く構成されたヘッド洗浄部200を備えたインクジェット記録装置10によれば、ヘッド100のノズル面114Aに洗浄液を供給するヘッド洗浄部200において、洗浄液供給ノズル204のヘッド移動方向側の外縁が、洗浄液保持面202の同方向における中央位置232よりも同方向の上流側に配置されるので、ヘッド100を移動させながらノズル面114Aへ洗浄液を供給しても、洗浄液保持面202のヘッド移動方向の下流側端部230から洗浄液が落下して、ノズル面114Aに洗浄液が付与されない領域が発生することが回避され、好ましいノズル面114Aの洗浄が実現される。
本例では、洗浄液供給ノズル204の開口形状が円形状である態様を例示したが、洗浄液供給ノズル204の開口形状は円形状に限定されず、四角形などの多角形形状やだ円としてもよい。また、複数の洗浄液供給ノズル204を備え、該複数の洗浄液供給ノズル204がヘッド100の移動方向について並べられた態様も好ましい。
また、本例では、洗浄液供給ノズル204を1つ備える態様を例示したが、洗浄液供給ノズル204を複数備える態様も可能である。かかる態様では、ヘッド移動方向において最も下流側の洗浄液供給ノズル204を基準として、洗浄液供給ノズル204の最適配置が決められる。
本例に示すヘッド洗浄部200は、1つのヘッド100に対応するように構成されている。複数のヘッドに対して洗浄液付与処理を実行する場合は、1つのヘッド洗浄部200を用いて1ヘッドずつ洗浄液付与処理を実行してもよいし、複数のヘッド洗浄部200を備えて、複数のヘッド100について同時に洗浄液付与処理を実行してもよい。
また、本例では、インクジェット記録装置10に含まれる形態のヘッド洗浄部200を示したが、ヘッド洗浄部200をインクジェット記録装置10と独立した別装置とすることも可能である。
〔第1応用例〕
次に、上記実施形態の第1応用例として、複数のヘッドに対応した一体構造を有する洗浄液塗布ユニット308がヘッド洗浄部300に具備される態様について説明する。先に説明したヘッド洗浄部200(図7〜9参照)は、1ヘッドに対応して、1回の処理で1ヘッドに対して洗浄液を付与できる形態の洗浄液塗布ユニット208が具備されているが、複数のヘッドに対して同時に、かつ、一括して洗浄液付与処理を実行することができる形態も可能である。
図10は、4つのヘッド100‐1,100‐2,100‐3,100‐4に対応する一体構造を有する洗浄液塗布ユニット308の概略構成を示す図である。同図に示す洗浄液塗布ユニット308は、4つのヘッド100‐1,100‐2,100‐3,100‐4のそれぞれに対応する洗浄液保持面302‐1,302‐2,302‐3,300‐4を具備するとともに、洗浄液保持面302‐2の傾斜の上側端部に洗浄液保持面302‐1,302‐2へ洗浄液を供給する洗浄液供給ノズル304‐1が設けられ、洗浄液保持面302‐3の上側端部に洗浄液保持面302‐3,302‐4へ洗浄液を供給する洗浄液供給ノズル304‐2が設けられている。
同図に示す洗浄液保持面302‐1,302‐2,302‐3,300‐4は、それぞれヘッド100‐1,100‐2,100‐3,100‐4のノズル面114A‐1,114A‐2,114A‐3,114A‐4の傾斜角度に対応する傾斜を有し、洗浄液保持面302‐1と洗浄液保持面302‐2は連続する面であり、洗浄液保持面302‐3と洗浄液保持面302‐4は連続する面である。洗浄液供給ノズル304‐1から供給された洗浄液は、ヘッド100‐2(ノズル面114A‐2)と洗浄液保持面302‐2の間にコート層316‐2を形成するとともに、ヘッド100‐1(ノズル面114A‐1)と洗浄液保持面302‐1の間にコート層316‐1を形成する。
同様に、洗浄液供給ノズル304‐2から供給された洗浄液は、ヘッド100‐3(ノズル面114A‐3)と洗浄液保持面302‐3の間にコート層316‐3を形成するとともに、ヘッド100‐4(ノズル面114A‐4)と洗浄液保持面302‐4の間にコート層316‐4を形成する。図10に示す白抜き矢印線は洗浄液の流れ方向を表している。
かかる構造を有するヘッド洗浄部300によれば、複数のヘッドに対して同時に洗浄液付与処理を実行することができ、メンテナンス時間を大幅に短縮することが可能である。本応用例では、すべてのヘッド100‐1〜100‐4に対して一括して洗浄液付与処理を実行することができる洗浄液塗布ユニット308を示したが、かかる洗浄液塗布ユニット308を二分割して、ヘッド100‐1,100‐2に対応する洗浄液塗布ユニット308‐1、及びヘッド100‐3,100‐4に対応する洗浄液塗布ユニット308‐2という、2つの洗浄液塗布ユニット308を具備する構成も可能である。
〔第2応用例〕
次に、本発明の第2応用例に係るヘッド洗浄部400について説明する。図11は、洗浄液塗布ユニット408の洗浄液保持面402に対向する側(ヘッド100のノズル面114A側)から、洗浄液保持面402に洗浄液を供給するように構成されたヘッド洗浄部400の概略構成図である。
同図に示すヘッド洗浄部400は、洗浄液保持面402の傾斜の上部における洗浄液保持面402と対向する位置に洗浄液供給部405が設けられている。洗浄液供給部405の洗浄液保持面402と対向する面には洗浄液供給ノズル404が設けられている。図11に符号S’を付した白抜き矢印線は、洗浄液供給部405内の洗浄液の移動方向(図11における下方向)を表している。
なお、図11では図示を省略したが、図11に示す洗浄液供給部405に付随して、図7に図示した洗浄液タンク210、及び供給ポンプ212、回収トレイ220、回収ポンプ224、フィルタ226などが設けられている。図11に図示した洗浄液塗布ユニット408は、洗浄液保持面402と対向する面から洗浄液が供給される点以外は、図7に図示した洗浄液塗布ユニット408と同一の構造を有しており、ノズル面114Aと洗浄液保持面402との間に洗浄液供給ノズル404から洗浄液がわずかに供給され、洗浄液はノズル面114Aと洗浄液保持面402との間を濡れ広がりながら傾斜の上側端部406から下側端部418へ移動し、洗浄液のコート層416が形成される。
かかる構造を有するヘッド洗浄部400は、洗浄液保持面402と、洗浄液供給ノズル404(洗浄液供給部405)とのヘッド移動方向における位置が最適化されている。すなわち、洗浄液供給ノズル404のヘッド移動方向下流側の外縁が、洗浄液保持面402の同方向における中央位置よりも同方向の上流側に配置されている。
本例では、記録媒体にカラー画像を形成するインクジェット記録装置について説明したが、本発明の適用範囲はいわゆるグラフィック用途の印刷装置に限定されず、工業用途のレジスト塗布装置、微細パターン形成装置等のインクジェット方式のヘッドを備えた液体吐出装置、画像形成装置に対して適用可能である。
また、本発明の適用範囲は上記実施形態及び応用例に限定されるものではなく、適宜構成の変更、追加、削除をすることが可能である。
〔付記〕
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):水平面に対して液体吐出面が傾けられたインクジェットヘッドの前記液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられた洗浄液保持面を具備し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面が前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置される構造を有する洗浄液保持手段と、前記インクジェットヘッドの液体吐出面と前記洗浄液保持面とを対向させ、前記液体吐出面と前記洗浄液保持面との前記所定の間隔を一定に保ちつつ、前記洗浄液保持面と略平行な面内において前記洗浄液保持手段とを相対的に移動させる相対移動手段と、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面の傾斜の上部から前記洗浄液保持面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給口を具備する洗浄液供給手段と、を備え、前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給口の前記洗浄液保持手段を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に配置される構造を有し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように構成されることを特徴とするヘッド洗浄装置。
本発明によれば、インクジェットヘッドと洗浄液保持手段との相対移動によって、洗浄液供給口から洗浄液保持面へ供給された洗浄液が該相対移動方向へ引かれて洗浄液保持面の該相対移動方向の端部から流出してしまうことがなく、洗浄液保持面の傾斜上部から下部にわたって前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスが形成され、好ましい液体吐出面への洗浄液の付与が実現される。
相対移動手段の移動方向の一例として、洗浄液保持手段を固定して、洗浄液保持手段に対してインクジェットヘッドを移動させる態様が挙げられる。また、長尺のインクジェットヘッドを具備する態様では、長手方向についてインクジェットヘッドを移動させる態様が挙げられる。
洗浄液供給口の平面形状は、円形状、だ円形状、四角形形状などの形状を適用可能である。また、洗浄液供給口を複数備える態様も可能である。
(発明2):発明1に記載のヘッド洗浄装置において、前記洗浄液供給口は、前記洗浄液供給口の前記移動方向の下流側の外縁の位置から前記洗浄液保持面の前記移動方向の下流側の端部までの長さHが、前記洗浄液供給口の前記移動方向の下流側の外縁の位置から前記洗浄液保持面の前記移動方向の上流側の端部までの長さの2倍以上となる位置に配置されることを特徴とする。
かかる態様によれば、洗浄液供給口の移動方向の下流側の外縁の位置から洗浄液保持面の移動方向の下流側の端部までの長さHがより大きくなるように洗浄液供給口を配置することで、ヘッドと洗浄液保持手段との相対移動方向に液が移動しても、洗浄液保持面の移動方向下流側端部からの洗浄液の流出を回避しうる。
例えば、洗浄液保持面を移動方向について、下流側端部から洗浄液供給口までの長さに対する洗浄液供給口から上流側の端部までの長さが1/2とされる。
(発明3):発明1又は2に記載のヘッド洗浄装置において、前記洗浄液供給口は、前記洗浄液保持面に設けられることを特徴とする。
かかる態様によれば、洗浄液供給手段と洗浄液保持手段とを一体に構成することができ、省スペース化に寄与する。
(発明4):発明1乃至3のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、前記洗浄液保持面の傾斜方向の長さは、洗浄対象のインクジェットヘッドの傾斜方向における長さ以上であることを特徴とする。
かかる態様によれば、インクジェットヘッドの傾斜方向の全領域について、均一に洗浄液を供給しうる。
(発明5):発明1乃至4のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、前記洗浄液保持手段は、複数のヘッドに対応する複数の洗浄液保持面を有することを特徴とする。
かかる態様によれば、複数のインクジェットヘッドに対して同時に洗浄液の付与処理を行うことができ、洗浄液の付与処理時間を短縮することが可能である。
(発明6):発明1乃至5のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、前記洗浄液保持面の傾斜方向の長さは、記録媒体の最大幅に対応する長さにわたって複数のノズルが設けられたライン型インクジェットヘッドにおける短手方向の長さ以上であり、前記相対移動手段は、前記ライン型インクジェットヘッドの長手方向について、前記ライン型インクジェットヘッドを前記洗浄液保持手段に対して所定の速度で移動させることを特徴とする。
かかる態様によれば、1回の処理でライン型ヘッドの液体吐出面の全面に対して、洗浄液を付与することができ、処理時間の短縮化が見込まれる。
(発明7):水平面に対して液体吐出面が傾けられて配置されたインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられた洗浄液保持面を具備するとともに、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面が前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置される構造を有する洗浄液保持手段を具備し、前記インクジェットヘッドの液体吐出面に洗浄液を塗布するヘッド洗浄装置と、前記インクジェットヘッドの液体吐出面と前記洗浄液保持面とを対向させ、前記液体吐出面と前記洗浄液保持面との前記所定の間隔を一定に保ちつつ、前記洗浄液保持面と略平行な面内において前記インクジェットヘッドと前記洗浄液保持手段とを相対的に移動させる相対移動手段と、を備え、前記ヘッド洗浄装置は、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面の傾斜の上部から前記洗浄液保持面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給口を具備する洗浄液供給手段を備えるとともに、前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給口の前記洗浄液保持手段を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に配置される構造を有し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように構成されることを特徴とする画像形成装置。
画像形成装置には、インクジェットヘッドからインクを吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置が含まれる。
(発明8):発明7に記載の画像形成装置において、円筒形状の外周面に記録媒体を固定する記録媒体固定領域を具備する記録媒体固定部材を有し、前記記録媒体固定部材を円筒形状の回転軸の回りに回転させて記録媒体を所定の方向に搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録媒体固定部材の外周面に沿って前記外周面に対向する位置に水平面に対して傾けられて配置される複数の液体のそれぞれに対応する複数のインクジェットヘッドと、を備え、前記洗浄液保持手段は、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれに対応して傾斜の異なる複数の洗浄液保持面を有することを特徴とする。
かかる態様において、当該装置に搭載されるすべてのインクジェットヘッドに対応するように、インクジェットヘッドと同数の洗浄液保持面を具備する態様が好ましい。
(発明9):水平面に対して液体吐出面が傾けられたインクジェットヘッドの前記液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられ、前記液体吐出面と対向させた状態において、前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置された洗浄液保持面と、前記インクジェットヘッドとを、前記所定の間隔を保ちつつ前記洗浄液保持面と略平行な面内において相対的移動させる相対移動工程と、前記洗浄液保持面を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に位置するように配置された洗浄液供給口から洗浄液が供給され、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜の上部から下部へ前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちる洗浄液供給工程と、を含むことを特徴とするヘッド洗浄方法。
10…インクジェット記録装置、44…描画胴、48M,48K,48C,48Y,100…インクジェットヘッド、200,300,400…ヘッド洗浄部、114A…ノズル面、202,302,402…洗浄液保持面、204,304,404…洗浄液供給ノズル、284…ボールネジ、284G…ガイド軸

Claims (9)

  1. 水平面に対して液体吐出面が傾けられたインクジェットヘッドの前記液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられた洗浄液保持面を具備し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面が前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置される構造を有する洗浄液保持手段と、
    前記インクジェットヘッドの液体吐出面と前記洗浄液保持面とを対向させ、前記液体吐出面と前記洗浄液保持面との前記所定の間隔を一定に保ちつつ、前記洗浄液保持面と略平行な面内において前記洗浄液保持手段とを相対的に移動させる相対移動手段と、
    前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面の傾斜の上部から前記洗浄液保持面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給口を具備する洗浄液供給手段と、
    を備え、
    前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給口の前記洗浄液保持手段を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に配置される構造を有し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように構成されることを特徴とするヘッド洗浄装置。
  2. 請求項1に記載のヘッド洗浄装置において、
    前記洗浄液供給口は、前記洗浄液供給口の前記移動方向の下流側の外縁の位置から前記洗浄液保持面の前記移動方向の下流側の端部までの長さHが、前記洗浄液供給口の前記移動方向の下流側の外縁の位置から前記洗浄液保持面の前記移動方向の上流側の端部までの長さの2倍以上となる位置に配置されることを特徴とするヘッド洗浄装置。
  3. 請求項1又は2に記載のヘッド洗浄装置において、
    前記洗浄液供給口は、前記洗浄液保持面に設けられることを特徴とするヘッド洗浄装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、
    前記洗浄液保持面の傾斜方向の長さは、洗浄対象のインクジェットヘッドの傾斜方向における長さ以上であることを特徴とするヘッド洗浄装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、
    前記洗浄液保持手段は、複数のヘッドに対応する複数の洗浄液保持面を有することを特徴とするヘッド洗浄装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のヘッド洗浄装置において、
    前記洗浄液保持面の傾斜方向の長さは、記録媒体の最大幅に対応する長さにわたって複数のノズルが設けられたライン型インクジェットヘッドにおける短手方向の長さ以上であり、
    前記相対移動手段は、前記ライン型インクジェットヘッドの長手方向について、前記ライン型インクジェットヘッドを前記洗浄液保持手段に対して所定の速度で移動させることを特徴とするヘッド洗浄装置。
  7. 水平面に対して液体吐出面が傾けられて配置されたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドの液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられた洗浄液保持面を具備するとともに、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面が前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置される構造を有する洗浄液保持手段を具備し、前記インクジェットヘッドの液体吐出面に洗浄液を塗布するヘッド洗浄装置と、
    前記インクジェットヘッドの液体吐出面と前記洗浄液保持面とを対向させ、前記液体吐出面と前記洗浄液保持面との前記所定の間隔を一定に保ちつつ、前記洗浄液保持面と略平行な面内において前記インクジェットヘッドと前記洗浄液保持手段とを相対的に移動させる相対移動手段と、
    を備え、
    前記ヘッド洗浄装置は、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面とを対向させた状態において、前記洗浄液保持面の傾斜の上部から前記洗浄液保持面に対して洗浄液を供給する洗浄液供給口を具備する洗浄液供給手段を備えるとともに、
    前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給口の前記洗浄液保持手段を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に配置される構造を有し、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちるように構成されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    円筒形状の外周面に記録媒体を固定する記録媒体固定領域を具備する記録媒体固定部材を有し、前記記録媒体固定部材を円筒形状の回転軸の回りに回転させて記録媒体を所定の方向に搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記記録媒体固定部材の外周面に沿って前記外周面に対向する位置に水平面に対して傾けられて配置される複数の液体のそれぞれに対応する複数のインクジェットヘッドと、
    を備え、
    前記洗浄液保持手段は、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれに対応して傾斜の異なる複数の洗浄液保持面を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 水平面に対して液体吐出面が傾けられたインクジェットヘッドの前記液体吐出面に対応して水平面に対して傾けられ、前記液体吐出面と対向させた状態において、前記液体吐出面との間に所定の間隔を有するように配置された洗浄液保持面と、前記インクジェットヘッドとを、前記所定の間隔を保ちつつ前記洗浄液保持面と略平行な面内において相対的移動させる相対移動工程と、
    前記洗浄液保持面を固定して前記インクジェットヘッドを移動させるときの移動方向下流側の外縁が、前記洗浄液保持面の前記移動方向における中央よりも上流側に位置するように配置された洗浄液供給口から洗浄液が供給され、前記洗浄液保持面に供給された洗浄液が、前記洗浄液保持面と前記液体吐出面との間にメニスカスを形成しつつ、前記液体吐出面に接触しながら前記洗浄液保持面の傾斜の上部から下部へ前記洗浄液保持面の傾斜を滑り落ちる洗浄液供給工程と、
    を含むことを特徴とするヘッド洗浄方法。
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