JP6424190B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
このレバー式コネクタでは、相手側ハウジングにハウジングが嵌め込まれ、その後、レバーを嵌合開始位置から嵌合完了位置へ回動させてハウジングのロック部に係止ロックさせることで、ハウジングが相手側ハウジングに嵌合された状態に維持される。
(1) 相手側コネクタの相手側ハウジングに対して挿抜されるハウジングと、
前記ハウジングの両側面に沿って配置された一対の側板と、前記側板の端部を連結する操作部とを有し、前記ハウジングに回動可能に装着されてレバー仮係止位置と嵌合完了位置との間で回動操作可能なレバーと、
前記ハウジングに設けられて前記嵌合完了位置に移動された前記レバーを係止ロックするロック部と、を備え、
前記レバーの嵌合開始位置から前記嵌合完了位置までの回動操作で、前記ハウジングが前記相手側ハウジングに嵌合されるレバー式コネクタであって、
前記ハウジングの両側部には、前記レバーが前記レバー仮係止位置及び前記嵌合完了位置にあるときには前記側板の一部を外側からそれぞれ覆い、且つ、前記レバーが前記レバー仮係止位置と前記嵌合完了位置との間の前記嵌合開始位置にあるときには前記側板を外側から覆わないレバー外れ防止部が設けられている
ことを特徴とするレバー式コネクタ。
(2) 前記レバー外れ防止部の内面は、前記レバーが前記嵌合完了位置に移動したときに、前記側板に設けられた振動抑制用突起にそれぞれ接触する
ことを特徴とする上記(1)に記載のレバー式コネクタ。
(3) 前記ハウジングには、前記操作部を係止ロックするための前記ロック部の両側に一対の壁部が形成され、
前記操作部には、前記一対の壁部に外嵌可能な凹部が形成され、
前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記凹部の内側面が前記一対の壁部の対向する外側面にそれぞれ接触する
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のレバー式コネクタ。
(4) 前記凹部の内側面及び前記一対の壁部の外側面の何れか一方の面には、ガタ詰突起が設けられている
ことを特徴とする上記(3)に記載のレバー式コネクタ。
(5) 前記側板の内面には、前記ハウジングに対して前記レバーを前記レバー仮係止位置に係止する係止突起が形成され、
前記ハウジングの前記両側面には、前記レバーの回動時に前記係止突起が非接触状態となる逃がし溝が形成され、
前記逃がし溝の一端には、前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止突起が乗り上げて係止される本係止面が設けられている
ことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のレバー式コネクタ。
(6) 前記レバーを回動可能に支持するために前記ハウジングの前記両側面に突設された支軸の先端には、軸線と交差する方向に延びる係止片が形成され、
前記レバーの前記側板には、前記支軸に回動可能に支持されるために前記係止片の外形に対応した開口形状を有して前記係止片が挿通される回動孔が形成され、
前記回動孔の近傍には、少なくとも前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止片の内面により押圧付勢される被押圧突起が形成されている
ことを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のレバー式コネクタ。
この状態で、ハウジングの両側部に設けられたレバー外れ防止部によってレバーの側板の一部が外側から覆われるので、嵌合完了位置でロック部に係止ロックされたレバーは、側板がハウジングから外れるのを防止される。これにより、振動や衝撃などの外力がレバーに付与されても、ロック部によるレバーの係止ロックを維持させることができ、相手側コネクタとの高い嵌合信頼性を維持することができる。
上記(2)の構成のレバー式コネクタでは、レバーが嵌合完了位置に移動された際、レバー外れ防止部の内面がレバーの側板に設けられた振動抑制用突起に対して接触した状態(隙間なし状態又は圧接状態)となる。そこで、レバー外れ防止部に対して側板のがたつきがないレバーは、振動が付与されても異音を発生することがない。
上記(3)の構成のレバー式コネクタでは、レバーが嵌合完了位置に配置されると、ロック部の両側に形成された一対の壁部に操作部の凹部が隙間なく外嵌された状態(隙間なし状態又は圧接状態)となる。そこで、嵌合完了位置でロック部に係止ロックされたレバーの操作部のがたつきをさらに抑えることができる。これにより、振動や衝撃などの外力が付与されてもロック部によるレバーの係止ロックを維持させることができ、相手側コネクタとの高い嵌合信頼性を維持することができる。
上記(4)の構成のレバー式コネクタでは、レバーが嵌合完了位置に配置されると、一対の壁部の外側面及び凹部の内側面の何れか一方の面に突設されたガタ詰突起が圧縮変形されて一対の壁部に操作部の凹部が圧接された状態となる。圧縮変形が容易なガタ詰突起により、嵌合完了位置でロック部に係止ロックされたレバーの操作部のがたつきを容易に抑えることができる。
上記(5)の構成のレバー式コネクタでは、レバーの側板の内面に形成された係止突起が、ハウジングに対してレバーをレバー仮係止位置に係止することができる。そこで、相手側コネクタへの嵌合前の意図しないレバーの回動を抑制でき、不所望に回動されたレバーを相手側コネクタへの嵌合時にレバー仮係止位置へ戻す煩雑な作業を不要にでき、相手側コネクタとの嵌合作業を円滑に行うことができる。
また、レバーを回動させる際には、レバーの側板の内面に形成された係止突起がハウジングの側面に形成された逃がし溝を通ることで、係止突起がハウジングの側面に接触することはなく、レバーは所定方向へ向かって円滑に回動される。そして、レバーが嵌合完了位置に移動されると、レバーの係止突起が逃がし溝の本係止面に乗り上げることで、レバーのがたつきが抑制される。これにより、振動や衝撃などの外力が付与されてもロック部によるレバーの係止ロックをより確実に維持させることができ、相手側コネクタとの高い嵌合信頼性を維持することができる。
上記(6)の構成のレバー式コネクタでは、少なくともレバーが嵌合完了位置に移動された状態では、ハウジングの両側面に突設された支軸に形成された係止片の内面が、レバーの側板に形成された回動孔の近傍に形成された被押圧突起をハウジングの側面側へ押圧付勢する。そこで、レバーの側板は、ハウジングの支軸に対するがたつきが抑制され、振動による異音の発生が防止される。
図1は、相手側コネクタ1に嵌合される前の本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタ10を後方側から視た斜視図である。図2は、図1に示したハウジング20の斜視図である。図3の(a)は図2に示したハウジング20の側面図、図3の(b)は図1に示したレバー50の側板51の内面を示す断面である。
また、図3の(b)に示すように、レバー50の側板51には、ハウジング20の側面22と対向する内面に、カム溝77が形成されている。このカム溝77は、レバー50がレバー仮係止位置に移動された状態において側板51の前方側で開放されており、側板51の後方側へ向かって斜め下方へ延在されている。このカム溝77には、ハウジング20を相手側ハウジング2と嵌合させた際に、相手側ハウジング2のカムボス5が入り込む(図7の(b)参照)。そして、この状態からレバー50が嵌合完了位置へ向かって回動されると、回動されるレバー50のカム溝77が回動し、カム溝77内に入り込んだカムボス5が引き寄せられる(図8の(a),(b)参照)。これにより、ハウジング20と相手側ハウジング2とが互いに引き寄せられて嵌合する。
そして、レバー50が嵌合完了止位置に達すると、側板51の係止突起73が、テーパ面からなる本係止面44へ乗り上げることで、レバー50のがたつきが抑制される(図8の(b)参照)。
なお、係止突起73及び逃がし溝43は、両方の側板51及び両側面22に必ずしも設けられる必要はなく、一方の側板51及び側面22にのみ設けられてもよい。
また、レバー50は、嵌合完了位置に移動された状態では、振動抑制用突起62がレバー外れ防止部35の内側に入り込む(図6参照)。そこで、レバー50は、嵌合完了位置に移動されることで、側板51の振動抑制用突起62がレバー外れ防止部35によって外側から覆われると共に、レバー外れ防止部35の内面が振動抑制用突起62に対して圧接状態となり、レバー外れ防止部35に対して側板51のがたつきがなくなる。なお、レバー外れ防止部35の内面は、振動抑制用突起62に対して接触した状態であればよく、圧接状態でなく隙間なし状態であってもよい。
これにより、レバー50は、係止部53がロック部24の係合部29に係止ロックされることで、ハウジング20に対して回動が規制されたロック状態とされる。
また、図9に示すように、アーム保護壁40は、可撓アーム部27の両側部の上方にオーバーラップして延在されているので、可撓アーム部27が不所望に上方へめくり上げられた際には両側部に当接して可撓アーム部27の変形を防止する。
そこで、嵌合完了位置でロック部24に係止ロックされたレバー50の操作部52は、ハウジング20の上面23に対するがたつきが抑えられる。これにより、振動や衝撃などの外力がレバー50に付与されても、ロック部24による操作部52の係止ロックを維持させることができ、相手側コネクタ1との高い嵌合信頼性を維持することができる。
図7〜図8は、レバー50の回動による係止突起73及びカムボス5の動きを説明する図である。
先ず、図7の(a)に示すように、レバー50がレバー仮係止位置に仮係止された状態のレバー式コネクタ10のハウジング20を相手側コネクタ1の相手側ハウジング2に嵌合させる。
また、レバー50が嵌合完了位置へ回動されると、支軸25における係止片26の内面により、側板51の外面に突設された被押圧突起56が側面22側へ押圧付勢されるので、レバー50は、ハウジング20の支軸25に対して側板51のがたつきが抑えられる(図4参照)。
[1] 相手側コネクタ(1)の相手側ハウジング(2)に対して挿抜されるハウジング(20)と、
前記ハウジングの両側面(22)に沿って配置された一対の側板(51)と、前記側板の端部を連結する操作部(52)とを有し、前記ハウジングに回動可能に装着されてレバー仮係止位置と嵌合完了位置との間で回動操作可能なレバー(50)と、
前記ハウジング(20)に設けられて前記嵌合完了位置に移動された前記レバーを係止ロックするロック部(24)と、を備え、
前記レバーの嵌合開始位置から前記嵌合完了位置までの回動操作で、前記ハウジングが前記相手側ハウジングに嵌合されるレバー式コネクタであって、
前記ハウジングの両側部には、少なくとも前記嵌合完了位置に移動された前記側板の一部(上方縁部61及び振動抑制用突起62)を外側からそれぞれ覆うレバー外れ防止部(35)が設けられている
ことを特徴とするレバー式コネクタ(10)。
[2] 前記レバー外れ防止部(35)の内面は、前記レバー(50)が前記嵌合完了位置に移動したときに、前記側板(51)に設けられた振動抑制用突起(62)にそれぞれ接触する
ことを特徴とする上記[1]に記載のレバー式コネクタ(10)。
[3] 前記ハウジング(20)には、前記操作部(52)を係止ロックするための前記ロック部(24)の両側に一対の壁部(41)が形成され、
前記操作部(51)には、前記一対の壁部に外嵌可能な凹部(71)が形成され、
前記レバー(50)が前記嵌合完了位置に移動された際に、前記凹部の内側面(71a)が前記一対の壁部の対向する外側面(41a)にそれぞれ接触する
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のレバー式コネクタ(10)。
[4] 前記凹部(71)の内側面(71a)及び前記一対の壁部(41)の外側面(41a)の何れか一方の面には、ガタ詰突起(72,42)が設けられている
ことを特徴とする上記[3]に記載のレバー式コネクタ(10)。
[5] 前記側板(51)の内面には、前記ハウジング(20)に対して前記レバー(50)を前記レバー仮係止位置に係止する係止突起(73)が形成され、
前記ハウジングの前記両側面(22)には、前記レバーの回動時に前記係止突起が非接触状態となる逃がし溝(43)が形成され、
前記逃がし溝の一端には、前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止突起が乗り上げて係止される本係止面(44)が設けられている
ことを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載のレバー式コネクタ(10)。
[6] 前記レバー(50)を回動可能に支持するために前記ハウジング(20)の前記両側面(22)に突設された支軸(25)の先端には、軸線と交差する方向に延びる係止片(26)が形成され、
前記レバーの前記側板(51)には、前記支軸に回動可能に支持されるために前記係止片の外形に対応した開口形状を有して前記係止片が挿通される回動孔(55)が形成され、
前記回動孔の近傍には、少なくとも前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止片の内面により押圧付勢される被押圧突起(56)が形成されている
ことを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれか1つに記載のレバー式コネクタ(10)。
2:相手側ハウジング
10:レバー式コネクタ
20:ハウジング
22:側面
24:ロック部
25:支軸
26:係止片
35:レバー外れ防止部
41:壁部
42:ガタ詰突起
43:逃がし溝
44:本係止面
50:レバー
51:側板
52:操作部
55:回動孔
56:被押圧突起
61:上方縁部
62:振動抑制用突起
71:凹部
71a:内側面
72:ガタ詰突起
73:係止突起
Claims (5)
- 相手側コネクタの相手側ハウジングに対して挿抜されるハウジングと、
前記ハウジングの両側面に沿って配置された一対の側板と、前記側板の端部を連結する操作部とを有し、前記ハウジングに回動可能に装着されてレバー仮係止位置と嵌合完了位置との間で回動操作可能なレバーと、
前記ハウジングに設けられて前記嵌合完了位置に移動された前記レバーを係止ロックするロック部と、を備え、
前記レバーの嵌合開始位置から前記嵌合完了位置までの回動操作で、前記ハウジングが前記相手側ハウジングに嵌合されるレバー式コネクタであって、
前記ハウジングの両側部には、前記レバーが前記レバー仮係止位置及び前記嵌合完了位置にあるときには前記側板の一部を外側からそれぞれ覆い、且つ、前記レバーが前記レバー仮係止位置と前記嵌合完了位置との間の前記嵌合開始位置にあるときには前記側板を外側から覆わないレバー外れ防止部が設けられている
ことを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記レバー外れ防止部の内面は、前記レバーが前記嵌合完了位置に移動したときに、前記側板に設けられた振動抑制用突起にそれぞれ接触する
ことを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。 - 前記ハウジングには、前記操作部を係止ロックするための前記ロック部の両側に一対の壁部が形成され、
前記操作部には、前記一対の壁部に外嵌可能な凹部が形成され、
前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記凹部の内側面が前記一対の壁部の対向する外側面にそれぞれ接触する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレバー式コネクタ。 - 前記側板の内面には、前記ハウジングに対して前記レバーを前記レバー仮係止位置に係止する係止突起が形成され、
前記ハウジングの前記両側面には、前記レバーの回動時に前記係止突起が非接触状態となる逃がし溝が形成され、
前記逃がし溝の一端には、前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止突起が乗り上げて係止される本係止面が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のレバー式コネクタ。 - 前記レバーを回動可能に支持するために前記ハウジングの前記両側面に突設された支軸の先端には、軸線と交差する方向に延びる係止片が形成され、
前記レバーの前記側板には、前記支軸に回動可能に支持されるために前記係止片の外形に対応した開口形状を有して前記係止片が挿通される回動孔が形成され、
前記回動孔の近傍には、少なくとも前記レバーが前記嵌合完了位置に移動された際に、前記係止片の内面により押圧付勢される被押圧突起が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のレバー式コネクタ。
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