JP3000129B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

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JP3000129B2
JP3000129B2 JP6212874A JP21287494A JP3000129B2 JP 3000129 B2 JP3000129 B2 JP 3000129B2 JP 6212874 A JP6212874 A JP 6212874A JP 21287494 A JP21287494 A JP 21287494A JP 3000129 B2 JP3000129 B2 JP 3000129B2
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locking
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connector
lock arm
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健一 岡本
直人 田口
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車用ワイ
ヤーハーネスの相互接続に用いられる低挿抜力のレバー
式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとして、従来広く知ら
れる技術は、図8〜図9に示す、特開平4―87169
号公報で開示されているような、スプリングを用いたも
のがある。図8において、雌コネクタ102はロック突
起104を有して回動可能なカムレバー103を備え、
該カムレバー103は内側端部に備える支軸に装着され
たコイルバネ106によって、前端が上方向に跳ね上げ
られた状態にある。一方、ロック部108を有する雄コ
ネクタ101は、その前端から雌コネクタ102の前端
開口に挿入された後、跳ね上げられた状態にあるカムレ
バー103が下方に押し下げられると、その梃子作用に
より低嵌合力によって雌コネクタ102内の所定位置ま
で嵌挿されて電気的に連結される。
【0003】また、雄コネクタ101が雌コネクタ10
2の前端開口に挿入された後、跳ね上げられた状態にあ
るカムレバー103が下方に押し下げられることによっ
て、カムレバー103のロック突起104は、そのテー
パ状係合部105が雄コネクタ101側のロックアーム
107におけるロック部108のテーパ状係合部109
と摺接しつつ、ロック部108を下方へ押圧し、完全嵌
合時にロック部108を乗り越えてその下部に達して、
両コネクタを図9のように本係止して完全嵌合状態とす
る。
【0004】ここで、両コネクタ101、102の嵌合
途中にあってカムレバー103が下方に降りた状態にお
かれていれば、雄コネクタ101は進路が妨害され、そ
れ以上の嵌挿が困難になる。弾性部材のコイルバネ10
6はこれを解決するために付設されたものであり、この
構成によって、初期位置においてカムレバー103はコ
イルバネ106の弾発力により上方に付勢されて起立
し、進路妨害しない状態に保持されている。また、両コ
ネクタ101、102の完全嵌合状態が実現されていな
い場合は、ロック突起104がロック部108と係止状
態にないから、カムレバー103は図8のように跳ね上
がった状態になる。これにより、両コネクタ101、1
02の不完全嵌合を容易に発見あるいは確認することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来技術においては、コネクタの挿入嵌合接続工
程にあって、係止レバーであるカムレバー103を所定
の初期位置に置き、かつ不完全嵌合状態の確認作業を容
易とするためのスプリング(前記例ではコイルバネ10
6)等の弾発部品を装備せねばならず、そのため低コス
ト化したコネクタの実現が困難であった。
【0006】さらに、完全嵌合状態にあっても、前記弾
発部品が常に係止レバーを押し戻すよう作用しているた
め、係合部分は常に応力が加えられた状態となり、比較
的小さな外力が加わっただけで嵌合離脱が生じ易いとい
う問題があった。しかも係合部分には常に応力が加えら
れているから、係合部品が破損あるいは経時劣化し易い
という欠点もあった。加えて、従来技術においては、例
えば完全嵌合状態において係止レバーに予期せぬ大きな
外力(衝撃)が突発的に作用したような場合、このよう
な突発的衝撃力を逃がす構成がないため、係合部分は回
復不能に破壊されるか、あるいは破損を受けるという問
題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題や欠点
を解決するためなされたもので、その目的はコネクタの
嵌合接続工程にあって、係止レバーを常時付勢する弾発
部品を省略して低コスト化を図り、しかも容易に嵌合離
脱せず、また係合部分が破損あるいは経時劣化しにく
く、さらに予期せぬような突発的衝撃力が作用した際に
もこれを効果的に逃がして、係合部分の破損防止が可能
な、レバー式コネクタを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本発明に係るレバー式コネクタは、相互に嵌合される
一対の雌雄コネクタから成り、一方のコネクタに係合軸
を突設し、他方のコネクタに、前記係合軸が嵌入する嵌
合溝を有して支軸を中心に回動自在の係止レバーを設
け、該係止レバーを回動させて前記嵌合溝に嵌入された
前記係合軸を押圧移動させ、該係合軸を有する嵌挿途中
のコネクタが前記係止レバーを備えるコネクタに嵌合す
る構成のレバー式コネクタにおいて、前記係止レバーの
回動方向前面にロック部を設け、該係止レバーを備える
コネクタの壁部に前記ロック部と係合可能なロックアー
ム係止片を具備するロックアームを、回動する前記係止
レバーの前記ロック部と係合する位置に配設すると共
に、前記係止レバーのロック部は、該係止レバーの回動
方向に並行な長尺部を有し、該長尺部の外側(係止レバ
ー先端寄り)端部から内側に向かい、長尺部に対してな
だらかに立ち上がる摺接斜面を備え、かつ前記ロックア
ームのロックアーム係止片は、コネクタ嵌合方向に並行
な長尺部を有し、該長尺部の下端に外側稜部を備え、前
記係止レバーの回動時に前記摺接斜面が前記外側稜部に
当接することにより、前記ロックアーム係止片と前記ロ
ックアームの少なくとも一方が弾性変位して弾発力を前
記ロック部に与えるように弾性変形可能に設けられた
とを特徴とするレバー式コネクタ。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本発明に係るレバー式コネクタは、係止レバー
の前面にロック部を設け、係止レバーを備えるコネクタ
の壁部に前記ロック部と係合可能なロックアーム係止片
を具備するロックアームを配設し、前記ロックアーム係
止片と前記ロックアームの少なくとも一方を弾性変形可
能に構成して、係止レバーの回動時にロックアーム係止
片とロックアームの少なくとも一方を過渡的に弾性変形
させて、ロック部とロックアーム係止片とを係合させ
る。この結果、係止レバーを付勢するためのスプリング
部材が不要になり、よって部品点数削減による不良率の
低下とコネクタのコスト削減が可能になる。
【0012】さらにコネクタ嵌合接続作業中に不完全嵌
合が発生しても、前記ロックアーム係止片とロックアー
ムの少なくとも一方の弾性変形に基づき発生する応力が
前記ロック部すなわち係止レバーを押し戻して、安定な
仮係止状態に自動的に移行させる。これによって不完全
嵌合による不良品の容易な発見と故障の未然防止が可能
になる。
【0013】また、係止レバーに突発的な衝撃力が加わ
った際には、鈍角を擁して嵌合している前記ロック部と
前記ロックアーム係止片とが係合を解いて衝撃力を逃が
し、よって構成部品の損傷破壊を免れることができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係るレバー式コネクタの一
実施例を示す斜視図である。さらに図2は、そのX―X
断面図を示す。図1において、本発明に係るレバー式コ
ネクタ1は、相互に嵌合される一対の雌コネクタ3と雄
コネクタ10からなり、雄コネクタ10を雌コネクタ3
へ嵌挿する以前の状態を示している。雄コネクタ10は
矢印1A方向に進んで、雌コネクタ3と嵌合する。
【0015】内部に複数個の端子を備え、前面に複数個
の雄タブ10Aを備える雄コネクタ10は、その両端側
に係合軸11を突設している。内部に複数個の端子3A
(図5参照)を備える雌コネクタ3は、その外壁部が中
空のフード8を形成し、フード8の後部両側に設けた支
軸4を中心に回動自在の係止レバー2が装着されてい
る。また前面に複数個の挿入孔18Aを備えて、前記端
子3Aを係止する可撓係止片19の動きを規制して該端
子3Aを二重係止できるストッパ18が嵌挿されている
(図5参照)。係止レバー2はその両側部に、前記雄コ
ネクタ10の前記係合軸11を嵌入させる嵌合溝2Kを
備え、その回動方向7前面に、後述するロック部2Aを
一体に備える。一方フード8の後方には、後述する弾性
変形可能なロックアーム係止片6を一体に備え、根元5
Aを中心に弾性変形可能なロックアーム5が、回動され
る係止レバー2のロック部2Aと係合する位置に、フー
ド8と一体に連設されている。
【0016】図3は、ロックアーム係止片6の拡大断面
図である。同図に示すように、ロックアーム係止片6は
略L字形状で、コネクタ嵌合方向1Aに並行な長尺部6
Aを有し、該長尺部6Aの、前記支軸4から遠い側の端
部6Bでフード8に一体に連設されている。従って、該
端部6Bを支点に弾性変位して回動可能に構成されてい
る。
【0017】ロックアーム係止片6の前記支軸4に近い
側には、図中下方に垂下する垂下部6Dが連設されてい
る。垂下部6Dの支軸4側の壁(図中、右端)は、長尺
部6Aと略直角の仮係止面6Hを形成し、該仮係止面6
Hの下端の外側稜部6Cからは、摺接面6Eが長尺部6
Aと略並行に設けられている。また、仮係止面6Hの上
端に連設して、傾斜あるいは曲率を有するガイド面6R
が設けられている。さらに、前記摺接面6Eの内側稜部
6F、すなわち支軸4から遠い側の稜部から上方に張設
される係合面6Gを具備する。ここで係合面6Gと長尺
部6Aのなす角θ3は、例えば直角や鈍角等で構成され
る。
【0018】図4は、ロック部2Aの拡大断面図であ
る。ロック部2Aは、その長尺部2Bが係止レバー2の
回動方向7(図2参照)と略並行に、該係止レバー2先
端に設けられるとともに、長尺部2Bに対して鋭角θ1
の傾斜を有する摺接斜面2Cが先端部上面を形成してい
る。該摺接斜面2Cは、外側(係止レバー2先端寄り)
端部2Eと内側端部2Dとの間に張設されていて、外側
端部2Eから内側端部2Dに向かい、長尺部2Bに対し
てなだらかに立ち上がる傾斜面を形成している。
【0019】また、前記外側端部2Eから長尺部2Bと
略直角に、下方に伸びる仮係止面2Gが形成されてい
る。さらに仮係止面2G下端に連設して、傾斜あるいは
曲率を有するガイド面2Rが設けられている。さらに、
前記摺接斜面2Cの内側端部2Dから長尺部2B上端ま
で垂下する係合面2Fが設けられている。ここで係合面
2Fと長尺部2Bのなす角θ2は、例えば直角や鈍角等
で構成されている。
【0020】つぎに、図1および図2のレバー式コネク
タの一連の嵌合過程を示す要部断面図である図5〜図7
に基づいて、本発明のレバー式コネクタの動作を説明す
る。本発明のレバー式コネクタ1は、雄コネクタ10を
雌コネクタ3へ嵌挿時に、雄コネクタ10の係合軸11
が係止レバー2の嵌合溝2Kの壁部に当接されると、前
記係止レバー2の回動とともに壁部が係合軸11を押圧
移動させる。すなわち、係止レバー2を回動させると嵌
合溝2Kに嵌入されている係合軸11を押圧移動させ、
これによって嵌挿途中の雄コネクタ10を引き込んで、
雌コネクタ3に仮嵌合あるいは完全嵌合させる。
【0021】図5は、図2において図中右上端に倒れて
位置していた係止レバー2が、図2に示すレバー回動方
向7に沿って左方向に回動した状態に対応する断面図
で、雄コネクタ10が雌コネクタ3と仮係止にある状態
を示している。これをさらに詳細に説明すると、回動し
てきた係止レバー2のロック部2Aの先端下部のガイド
面2Rが、まずロックアーム5を構成するロックアーム
係止片6のガイド面6Rに接触する。この状態で係止レ
バー2がさらに回動されると、円滑な表面と傾斜の両ガ
イド面2R、6Rは接して滑らかに摺動して、ロック部
2Aを回動方向に進める。やがてロック部2Aの仮係止
面2Gが、ロックアーム係止片6の仮係止面6Hと当接
して係止レバー2を図示の位置に仮係止させる。すなわ
ち両仮係止面2G、6Hの当接によって、係止レバー2
は停止しており、両仮係止面2G、6Hの有する摩擦係
数に基づいて、係止レバー2は安定な状態に仮係止され
る。
【0022】つぎに、この仮係止状態(あるいは仮嵌合
状態)から本嵌合に進む途中で、望まない不完全嵌合状
態となった場合の動作を説明する。図6に示すように、
仮嵌合状態からさらに係止レバー2を回動方向7に進め
ると、ロック部2Aの表面に摺接するロックアーム係止
片6の垂下部6Dの下端の外側稜部6Cが、ロック部2
Aの外側端部2Eをのりこえて、傾斜角θ1で傾斜する
摺接斜面2Cに当接し、これを下方に押圧する。この状
態でさらに係止レバー2を回動方向7に進めると、外側
稜部6Cは摺接斜面2Cに当接押圧しつつ、内側端部2
D方向に移動し、これに伴い外側稜部6Cはさらに押し
上げられる。これによって、ロックアーム係止片6はた
わみ、図中の弾性変位方向6Wの示す方向に弾性変位す
る。またこの弾性変位は、ロックアーム5自体の根本5
Aからのたわみが寄与することもある。この弾性変位に
よる弾発力で、外側稜部6Cは摺接斜面2Cに弾性変位
方向6Wと逆方向の力を与え続けている。
【0023】ここで、例えば係止レバー2を回動方向7
に押し進めるのを止めると、外側稜部6Cの弾発力が摺
接斜面2Cに作用しており、また摺接斜面2Cは後側に
立ち上がる傾斜を有するから、外側稜部6Cは摺接斜面
2Cに沿って元の位置へ復元移動する。これに伴って、
ロック部2A(すなわち係止レバー2)も図中の押戻方
向6Vに押し戻され、やがて前記両仮係止面2G、6H
が当接する位置まで戻り、すなわち図5に示す前記の仮
係止状態に戻って安定する。このように、不完全嵌合状
態では、ロックアーム部分の弾発復元力が係止レバーに
作用する構成であるから、係止レバーは強制的に仮係止
状態に戻される。したがって不完全嵌合状態がそのまま
継続することがなく、この結果、不良状態の放置や非検
出に基づく不具合を解消することができる。
【0024】つぎに、前記図5における仮係止状態か
ら、本嵌合すなわち本係止に移る場合の動作を説明す
る。図5の仮係止状態から、図7に示すように係止レバ
ー2をさらに回動方向7に進めると、前記と同様にロッ
ク部2Aの表面に摺接するロックアーム係止片6下端の
外側稜部6Cが、ロック部2Aの外側端部2Eをのりこ
えて、鋭角θ1の摺接斜面2Cに当接する。さらに係止
レバー2を回動方向7に進めると、外側稜部6Cは摺接
斜面2Cに当接して押し上げられつつ、内側端部2D方
向に移動する。この時、前記同様にロックアーム係止片
6はたわみ、弾性変位する。
【0025】やがて外側稜部6Cが内側端部2Dを乗り
越え、さらに内側稜部6Fが内側端部2Dを乗り越える
と、係合面6Gと係合面2Fが当接する状態になり、こ
こで係止レバー2は本係止位置に落ち着く。すなわち、
両コネクタ3、10の本嵌合が完了する。
【0026】この本係止時において、押し上げられて橈
んでいたロックアーム係止片6やロックアーム5が元の
位置に戻る。これによってロックアーム係止片6やロッ
クアーム5の弾性変位は解除されてなくなり、弾発力は
消滅する。したがって本係止時には、ロック部2Aやロ
ックアーム係止片6、さらにはロックアーム5に応力が
かかることはない。この結果、比較的小さな外力が加わ
っただけで、これが応力に加算されて嵌合離脱が生じて
いた従来構成の不都合が解決される。のみならず、本発
明に係るレバー式コネクタは、本係止状態では係合部分
には応力が加えられないから、常時作用する応力による
係合部品の破損あるいは経時劣化といった、従来構成の
不都合を併せ解消するものである。
【0027】つぎに、完全嵌合時において、係止レバー
に予期せぬ大きな外力(衝撃)が突発的に作用する場合
の動作を、以下に説明する。ロックアーム係止片6の係
合面6Gを、図3に示すように該ロックアーム係止片6
の長尺方向と鈍角θ3を形成する構成とし、さらに係止
レバー2のロック部2Aを、図4に示すように該ロック
部2Aの長尺方向と鈍角θ2を形成する構成とする。
【0028】この場合にあって、図7に示すように本係
止されている係止レバー2の長尺方向に突発的に、矢印
で示す方向の大衝撃力20が作用すると、係合面2Fと
係合面6Gの傾斜角を有する当接面9には、ロックアー
ム係止片6に対しては前記弾性変位方向6W方向に加わ
る力が突発的に発生し、係止レバー2に対しては図中下
方への押下力21が突発的に発生する。この結果、係合
面2Fと係合面6Gは摺動して移動し、係合面2Fと係
合面6Gが離れる。すなわちロック部2Aとロックアー
ム係止片6との係合が瞬時に解除され、よって大衝撃力
20が係合面2Fと係合面6Gをはじめ、ロック部2A
やロックアーム係止片6に作用するのを阻止して、係合
部品の破損を回避することができる。このようにして突
発的大衝撃力20を回避させたのち、本嵌合を解いて仮
係止状態に移行した係止レバー2を、再び本嵌合させれ
ばよい。すなわち本構成は、一種のメカニカルブレーカ
ーを構成しているものといえる。
【0029】前記の鈍角θ3と鈍角θ2の構成につき述
べる。鈍角θ3と鈍角θ2は、通常発生する程度の強さ
の衝撃力にはロック部2Aとロックアーム係止片6との
係合が解除されず、一方において前記のような大衝撃力
の印加に際しては遅滞なく瞬時に係合解除するよう、鈍
角θ3と鈍角θ2を形成するようにすると効果的であ
る。また鈍角θ3と鈍角θ2は等しく構成することもで
きる。
【0030】このように、本発明に係るレバー式コネク
タは、係止レバーに軸方向の回動力を付勢するためのス
プリング等の部材を不要にし、よってコネクタのコスト
削減を可能にし、部品点数の削減による故障発生原因を
減少させ、さらに組み付け作業中等で不完全嵌合が発生
すると、これを安定な仮係止状態に自動的に移行させて
不良品の検出を容易にし、しかも突発的な大衝撃力が加
わった際には、大衝撃力を逃がして構成部品の損傷破壊
を免れ得るものであるから、その産業的効果は非常に顕
著なものがある。
【0031】なお、前記実施例では係止レバーを雌コネ
クタ側に設け、係合軸を雄コネクタ側に設けた構成であ
ったが、両コネクタを入れ替えた構成にすることも勿論
可能である。また、前記実施例ではロックアーム係止片
6の仮係止面6Hを、ロックアーム係止片6の長尺方向
に略垂直に形成しているが、これに限ることなく、仮係
止面6H上端が端部B側に倒れる傾斜を有して形成す
ることも可能である。同様に、係止レバー2のロック部
2Aにおいても、仮係止面2G上端が外側へ倒れる傾斜
を有して形成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るレバー
式コネクタは、係止レバーの前面にロック部を設け、係
止レバーを備えるコネクタの壁部に前記ロック部と係合
可能なロックアーム係止片を具備するロックアームを配
設し、前記ロックアーム係止片とロックアームの少なく
とも一方を弾性変形可能に構成して、係止レバーの回動
時にロックアーム係止片とロックアームの少なくとも一
方を過渡的に弾性変形させて、ロック部とロックアーム
係止片とを係合させるものであるから、係止レバーを常
時付勢するためのスプリング部材が不要になり、よって
部品点数削減による不良率の低下とコネクタのコスト削
減が可能になる。
【0033】さらにコネクタ嵌合接続作業中等で不完全
嵌合が発生しても、前記ロックアーム係止片とロックア
ームの少なくとも一方の弾性変形に基づき発生した復元
力が、前記ロック部すなわち係止レバーを押し戻して、
係止レバーを安定な仮係止状態に自動的に移行させる。
これによって不完全嵌合にある不良品の容易な検出と、
故障の未然防止が可能になる。
【0034】また、係止レバーに突発的な衝撃力が加わ
った際には、鈍角の傾斜角度を設けて嵌合している前記
ロック部とロックアーム係止片とが瞬時に係合を解いて
大衝撃力を逃がすので、構成部品の損傷破壊を防止する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレバー式コネクタの一実施例の斜
視図である。
【図2】図1のレバー式コネクタのX―X断面図であ
る。
【図3】図2のロックアーム係止片の拡大図である。
【図4】図2のロック部の拡大図である。
【図5】図1のレバー式コネクタの仮嵌合状態を示す断
面図である。
【図6】図1のレバー式コネクタの嵌合過程を示す要部
断面図である。
【図7】図1のレバー式コネクタの完全嵌合状態を示す
要部断面図である。
【図8】従来のスプリングレバー式コネクタの嵌合前の
正面断面図である。
【図9】従来のスプリングレバー式コネクタの嵌合後の
正面断面図である。
【符号の説明】
1 レバー式コネクタ 1A コネクタ嵌合方向 2 係止レバー 2A ロック部 2B 長尺部 2C 摺接斜面 2D 内側端部 2E 外側端部 2F 係合面 2G 仮係止面 2R ガイド面 3 雌コネクタ 4 支軸 5 ロックアーム 5A 根元 6 ロックアーム係止片 6A 長尺部 6B 端部 6C 外側稜部 6D 垂下部 6E 摺接面 6F 内側稜部 6G 係合面 6H 仮係止面 6R ガイド面 8 フード 10 雄コネクタ 11 係合軸 18 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/56 - 13/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に嵌合される一対の雌雄コネクタか
    ら成り、一方のコネクタに係合軸を突設し、他方のコネ
    クタに、前記係合軸が嵌入する嵌合溝を有して支軸を中
    心に回動自在の係止レバーを設け、該係止レバーを回動
    させて前記嵌合溝に嵌入された前記係合軸を押圧移動さ
    せ、該係合軸を有する嵌挿途中のコネクタが前記係止レ
    バーを備えるコネクタに嵌合する構成のレバー式コネク
    タにおいて、 前記係止レバーの回動方向前面にロック部を設け、該係
    止レバーを備えるコネクタの壁部に前記ロック部と係合
    可能なロックアーム係止片を具備するロックアームを、
    回動する前記係止レバーの前記ロック部と係合する位置
    に配設すると共に、前記係止レバーのロック部は、該係
    止レバーの回動方向に並行な長尺部を有し、該長尺部の
    外側(係止レバー先端寄り)端部から内側に向かい、長
    尺部に対してなだらかに立ち上がる摺接斜面を備え、か
    つ前記ロックアームのロックアーム係止片は、コネクタ
    嵌合方向に並行な長尺部を有し、該長尺部の下端に外側
    稜部を備え、前記係止レバーの回動時に前記摺接斜面が
    前記外側稜部に当接することにより、前記ロックアーム
    係止片と前記ロックアームの少なくとも一方が弾性変位
    して弾発力を前記ロック部に与えるように弾性変形可能
    に設けられたことを特徴とするレバー式コネクタ。
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