JP6423532B2 - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6423532B2
JP6423532B2 JP2017526266A JP2017526266A JP6423532B2 JP 6423532 B2 JP6423532 B2 JP 6423532B2 JP 2017526266 A JP2017526266 A JP 2017526266A JP 2017526266 A JP2017526266 A JP 2017526266A JP 6423532 B2 JP6423532 B2 JP 6423532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
stopper
piston rod
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017526266A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017002595A1 (ja
Inventor
佑 石丸
佑 石丸
直樹 石橋
直樹 石橋
孝幸 大野
孝幸 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Publication of JPWO2017002595A1 publication Critical patent/JPWO2017002595A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6423532B2 publication Critical patent/JP6423532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/3207Constructional features
    • F16F9/3214Constructional features of pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/48Arrangements for providing different damping effects at different parts of the stroke
    • F16F9/483Arrangements for providing different damping effects at different parts of the stroke characterised by giving a particular shape to the cylinder, e.g. conical
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/48Arrangements for providing different damping effects at different parts of the stroke
    • F16F9/49Stops limiting fluid passage, e.g. hydraulic stops or elastomeric elements inside the cylinder which contribute to changes in fluid damping
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
    • F16F9/512Means responsive to load action, i.e. static load on the damper or dynamic fluid pressure changes in the damper, e.g. due to changes in velocity
    • F16F9/5126Piston, or piston-like valve elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/58Stroke limiting stops, e.g. arranged on the piston rod outside the cylinder

Description

本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され、車両の振動を緩衝するのに好適に用いられるシリンダ装置に関する。
一般に、4輪自動車等の車両には、各車輪(車軸側)と車体との間にシリンダ装置としての油圧緩衝器が設けられ、車両の振動を緩衝するようにしている(例えば、特許文献1参照)。この種の従来技術によるシリンダ装置には、ピストンロッドの最大伸長時に油圧的なクッション作用を発生させて伸び切り防止を行う構成とした油圧式のストッパ機構が設けられている。
国際公開第2005/106282号
ところで、従来技術のシリンダ装置は、ストッパ機構を構成するピストンリングを、抜けを防止するために、ストッパ機構に設けたリング溝に組付ける構成としている。この場合、ピストンリングをリングに組付けるときに、ピストンリングを拡径する必要があるので、ピストンリングを破損する虞があり、さらには組付けが複雑となってしまうという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ストッパ機構の構成部品をピストンロッドに組付けるときの作業性を向上することができるようにしたシリンダ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、作動流体が封入された第1シリンダと、前記第1シリンダ内に摺動可能に嵌装され、前記第1シリンダ内を区画する第1ピストンと、前記第1ピストンに連結されたピストンロッドと、前記第1シリンダの一端側に設けられ前記ピストンロッドを挿通させて摺動可能に案内するロッドガイドと、前記第1シリンダ内の前記ロッドガイド側位置するストッパ機構と、を備えたシリンダ装置であって、前記ストッパ機構は、前記第1シリンダ内の前記ロッドガイド側端部に設けられ第2シリンダと、前記ピストンロッドの移動に伴って移動し前記第2シリンダに嵌装可能に設けられる第2ピストンと、を有し、前記第2ピストンは、前記ピストンロッドに結合される第1部材と、前記第1部材と一体化され、前記第1部材との間で前記第2ピストンの外周囲にリング溝を形成する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とで形成される前記リング溝に軸方向に変位可能でかつ抜止め状態に取付けられ、環状で一部が切り離された周方向の両端を有するピストンリングと、からなり、前記第1部材と前記第2部材とは、塑性変形により一体化されることを特徴としている。

この構成によれば、ストッパ機構の構成部品をピストンロッドに組付けるときの作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態によるシリンダ装置としての油圧緩衝器を示す縦断面図である。 図1中の第2ピストンを拡大して示す分解斜視図である。 メタルフローによりストッパとキャッスルとを一体結合させる工程を示す断面図である。 メタルフローによりストッパとキャッスルとを一体結合させた断面図である。 ピストンロッドの伸び切り時のストッパ機構を拡大して示す断面図である。 ピストンロッドの伸長行程のストッパ機構を拡大して示す断面図である。 ピストンロッドの縮小行程のストッパ機構を拡大して示す断面図である。 第1の変形例において、メタルフローによりストッパとキャッスルとを一体結合させた断面図である。 第2の変形例による緩衝器を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るシリンダ装置を、油圧緩衝器に適用した場合を例に挙げて、添付図面に従って詳細に説明する。
図1において、1はシリンダ装置の代表例としての油圧緩衝器を示している。この油圧緩衝器1は、その外殻をなす筒状の外筒2と、後述の内筒5、第1ピストン6、ピストンロッド7、ロッドガイド9およびストッパ機構11とを含んで、複筒式の緩衝器として構成されている。
油圧緩衝器1の外筒2は、その一端(図1中の下端)側がボトムキャップ(図示せず)によって閉塞された閉塞端となり、他端側としての上端側は開口端となっている。外筒2の開口端(上端)側には、径方向内側に屈曲して形成されたかしめ部2Aが設けられ、該かしめ部2Aは、外筒2の開口端側を閉塞する蓋体3を抜止め状態で保持している。
環状円板からなる蓋体3は、外筒2の開口端(上端)側を閉塞するため後述のロッドガイド9に当接した状態で、その外周側が外筒2のかしめ部2Aにより固定されている。蓋体3の内周側には、弾性材料からなるロッドシール4が取付けられ、該ロッドシール4は、後述のピストンロッド7と蓋体3との間をシールしている。
第1シリンダとしての内筒5は、外筒2内に同軸をなして設けられている。内筒5の一端(下端)側は、前記ボトムキャップ側にボトムバルブ(図示せず)を介して嵌合、固定されている。内筒5の他端(上端)側は、径方向外向きに拡径して形成された筒状の拡径部5Aとなっている。この拡径部5Aの上端側内周には、後述のロッドガイド9が嵌合して取付けられている。内筒5内には、作動流体としての作動油(油液)が封入されている。作動流体としては、作動油、オイルに限らず、例えば添加剤を混在させた水等を用いることができる。
内筒5と外筒2との間には環状のリザーバ室Aが形成され、このリザーバ室A内には、前記作動油と共にガスが封入されている。このガスは、大気圧状態の空気であってもよく、また圧縮された窒素ガス等の気体を用いてもよい。リザーバ室A内のガスは、ピストンロッド7の縮小時(縮み行程)に当該ピストンロッド7の進入体積分を補償すべく圧縮される。
第1ピストン6は、内筒5内に摺動可能に挿嵌されている。この第1ピストン6は、内筒5(第1シリンダ)内をボトム側油室Bとロッド側油室Cとの2室に区画している。また、第1ピストン6には、ボトム側油室Bとロッド側油室Cとを連通可能な油路6A,6Bが形成されている。さらに、第1ピストン6の上端面には、ピストンロッド7の縮小によって第1ピストン6が下向きに摺動変位するときに、油路6Aを流通する作動油に抵抗力を与えて所定の減衰力を発生する縮小側のディスクバルブ6Cが配設されている。一方、第1ピストン6の下端面には、ピストンロッド7の伸長によって第1ピストン6が上向きに摺動変位するときに、油路6Bを流通する作動油に抵抗力を与えて所定の減衰力を発生する伸長側のディスクバルブ6Dが配設されている。
ピストンロッド7は、その一端(下端)側が第1ピストン6に連結されている。即ち、該ピストンロッド7は、下端側が内筒5内に挿入され、ナット8等によって第1ピストン6の内周側に固着されている。また、ピストンロッド7の上端側は、ロッドガイド9、蓋体3等を介して外筒2および内筒5の外部へと伸縮可能に突出している。ピストンロッド7には、第1ピストン6の取付位置から予め決められた寸法だけ離間した位置に、溝としての環状溝7Aが設けられている。この環状溝7Aは、例えば転造等の手段を用いて形成され、後述のストッパ14が嵌合して固定されるものである。
ロッドガイド9は、段付円筒状に形成され、外筒2の上端側に嵌合されると共に、内筒5の拡径部5Aの上端側にも固定して設けられている。これにより、ロッドガイド9は、内筒5の上側部分を外筒2の中央に位置決めすると共に、内周側に挿通されたピストンロッド7を軸方向へと摺動可能にガイドするものである。また、ロッドガイド9は、蓋体3を外筒2のかしめ部2Aにより外側からかしめ固定するときに、該蓋体3を内側から支持する支持構造物を構成する。
ロッドガイド9は、例えば金属材料、硬質な樹脂材料等に成型加工、切削加工等を施すことにより所定の形状に形成されている。即ち、ロッドガイド9は、図1に示すように、上側に位置して外筒2の内周側に挿嵌される大径部9Aと、該大径部9Aの下側に位置して内筒5の内周側に挿嵌される小径部9Bとを有して、段付円筒状に形成されている。この小径部9Bの内周側には、内筒5内に挿通されたピストンロッド7を軸方向に摺動可能にガイドするガイド部10が設けられている。このガイド部10は、例えば金属製筒体の内周面をフッ素系樹脂(4フッ化エチレン)等で被覆した摺動筒体として構成されている。
また、ロッドガイド9の大径部9Aには、蓋体3と対向する大径部9Aの上面側に環状の油溜め室9Cが設けられている。この油溜め室9Cは、ロッドシール4およびピストンロッド7を径方向外側から取囲む環状の空間部として形成されている。そして、油溜め室9Cは、ロッド側油室C内の作動油(または、この作動油中に混入したガス)がピストンロッド7とガイド部10との僅かな隙間等を介して漏出したときに、この漏出した作動油等を一時的に溜めるための空間を提供するものである。
さらに、ロッドガイド9の大径部9Aには、外筒2側のリザーバ室Aに常時連通した連通路9Dが設けられている。この連通路9Dは、前記油溜め室9Cに溜められた作動油(ガスを含む)を外筒2側のリザーバ室Aへと導くものである。なお、蓋体3とロッドガイド9との間には逆止弁(図示せず)が設けられている。即ち、蓋体3とロッドガイド9との間に設けられた前記逆止弁は、油溜め室9C内に漏出油が増えて溢れた場合に、この溢れた作動油がロッドガイド9の連通路9D(リザーバ室A)側に向けて流れるのを許し、逆向きの流れを阻止するものである。
次に、本実施の形態で採用した油圧式のストッパ機構11について詳細に説明する。このストッパ機構11は、ピストンロッド7が外筒2および内筒5から外側へと伸長して(伸びまたは縮んで)、内筒5の端部(伸び切り位置)に達したときに後述の如く作動し、油圧的なクッション作用によってピストンロッド7の伸長動作を停止させ、所謂伸び切り防止を行うものである。
ここで、ストッパ機構11は、第2シリンダ12と第2ピストン13とを有している。第2シリンダ12は、内筒5のうちピストンロッド7の突出端側寄りに位置した拡径部5Aの内側に固定して設けられている。また、第2ピストン13は、第1ピストン6よりもロッドガイド9側に位置してピストンロッド7の外周側に設けられている。ピストンロッド7の最大伸長時(伸び切り時)には、第2ピストン13が第2シリンダ12の内周側に摺動可能に挿嵌(進入)されるものである。
第2シリンダ12は、内筒5の拡径部5A内に筒状のカラー12Aを介して抜止め状態で設けられたスリーブ12Bを有している。スリーブ12Bの上端側は、ロッドガイド9の小径部9Bの下端側に嵌合して固定されている。スリーブ12Bの下端側は、テーパ状に拡開した開口端12Cを形成している。この開口端12Cは、ピストンロッド7と一体に動く第2ピストン13がスリーブ12B内へと摺動可能に挿嵌されるのを円滑化し、補償するものである。
第2ピストン13は、第1ピストン6と第2シリンダ12との間に設けられ、ストッパ機構11の可動部を構成している。即ち、第2ピストン13は、ピストンロッド7の移動に伴って内筒5内を一体に移動(変位)し、第2シリンダ12に嵌装可能に設けられている。第2ピストン13は、ピストンロッド7に結合されるストッパ14と、ストッパ14の上側に位置するキャッスル15と、ストッパ14とキャッスル15との間に位置するピストンリング17と、キャッスル15の上側に位置するクッション部材18と、を有している。
第1部材としてのストッパ14は、第2ピストン13の下側に位置して、ピストンロッド7の外周側で、環状溝7Aに抜止め状態で嵌合される。このストッパ14は、筒状部14Aと、鍔部14Bと、切欠き14Cと、嵌合部14Dとを有している。即ち、ストッパ14は、金属材料を用いて、図2に示すように、上側に位置する筒状部14Aと、該筒状部14Aの下側に位置する大径部としての鍔部14Bとを備え、段付円筒状に形成されている。このストッパ14は、キャッスル15とピストンリング17とをピストンロッド7に抜止め状態で取付けると共に、油圧ストッパとして作動油の流れを抑制して減衰力を発生させるものである。
ここで、筒状部14Aの上端側(キャッスル15側)に位置する係合部形成面14A1は、メタルフロー(塑性流動)によりキャッスル15のストッパ取付穴15Aの環状溝15A1内に抜止め状態で嵌合される。即ち、この係合部形成面14A1がメタルフローにより環状溝15A1内に嵌合するときに、筒状部14Aよりも僅かに大きな外径寸法をもつ係合部14A2が形成される(図3、図4参照)。この塑性変形部としての係合部14A2により、ストッパ14とキャッスル15とは一体的に結合(一体化)され、ストッパ14とキャッスル15との間にピストンリング17を抜止め状態で取付けることができる。
鍔部14Bは、筒状部14Aの下端側(第1ピストン6側)から径方向外向きに突出し、筒状部14Aよりも大きな外径寸法をもって形成されている。鍔部14Bの上端面は、ピストンリング17の下端面と当接し、ピストンリング17が第1ピストン6側に脱落するのを規制している。この鍔部14Bの上端面には、鍔部14Bの上端面を部分的に僅かに切欠いて形成された切欠き14Cが設けられている(図2参照)。この切欠き14Cは、作動油の流れを絞る絞り通路を構成し、ピストンロッド7の伸長時に作動油の流れを抑制して後述の如く減衰力を発生させるものである。
嵌合部14Dは、ストッパ14の鍔部14Bの下端内周側に位置し、後述のメタルフローにより径方向内側へと縮径される。これにより、嵌合部14Dは、ピストンロッド7の環状溝7Aに嵌合し、ストッパ14全体をピストンロッド7に抜止め、廻止め状態で固定する。この嵌合部14Dは、ストッパ14の内径と比較して所定寸法だけ小さい内径を有し、ストッパ14の鍔部14Bと一体的に形成されている。嵌合部14Dは、メタルフローにより環状溝7A内に抜止め状態で嵌合して結合され、ストッパ14をピストンロッド7に固定する役割をなすものである。
また、鍔部14Bの下側外周面には、嵌合部14Dをメタルフローにより径方向内側へと縮径させて形成するときに、下向きに漸次縮径した斜め下向きの傾斜面からなるテーパ面14Eが形成される。このテーパ面14Eは、ストッパ14の外周側を流れる作動油のガイド面となり、作動油の流れを円滑化するものである。
第2部材としてのキャッスル15は、ストッパ14の上側に位置して、ピストンロッド7の外周側に挿通して設けられている。このキャッスル15は、金属材料を用いて、筒状体として形成されている。キャッスル15には、ストッパ取付穴15Aと、複数の凹窪部15Bとを有している。ここで、キャッスル15は、ストッパ14、ピストンリング17、クッション部材18と共に、ストッパ機構11の可動部(第2ピストン13)を構成している。
ストッパ取付穴15Aは、キャッスル15の端面(ストッパ14と対向する端面)から軸方向に延びる有底穴からなり、その底部側には径方向に外向きに拡径された環状溝15A1が形成されている。ストッパ14の係合部14A2は、ストッパ取付穴15Aの環状溝15A1内にメタルフローにより嵌着される。これにより、ストッパ14はキャッスル15に抜止め、廻止め状態で固定され、キャッスル15とストッパ14とは一体的に結合される。
凹窪部15Bは、筒状体からなるキャッスル15の下端面(ストッパ14が結合される端面)に位置して、キャッスル15の周方向に等間隔で複数個(例えば、5個)配置されている。これらの凹窪部15Bは、キャッスル15の下端面を径方向に切欠くことにより、作動油がキャッスル15の下端面とピストンリング17の上端面との間を流通するための流路を形成している。このように、凹窪部15B、言い換えると切欠きを形成することにより、キャッスル15とピストンリング17との間を作動油が常時流通することができる。
リング溝16は、ストッパ14とキャッスル15との間に位置して、ストッパ14の筒状部14Aの外周面(第2ピストン13の外周囲)に形成されている。このリング溝16は、メタルフローによりキャッスル15とストッパ14とを一体的に結合することにより、ストッパ14とキャッスル15とにより断面コ字状の周溝として形成されている。即ち、キャッスル15の下端面はリング溝16の上端面を構成し、ストッパ14の鍔部14Bの上端面はリング溝16の下端面を構成している。この場合、キャッスル15の凹窪部15Bは、リング溝16に形成された切欠きとして、作動油をキャッスル15とピストンリング17との間を常時流通させる。リング溝16には、ピストンリング17が遊嵌され、抜止め状態で軸方向に所定の範囲で変位可能に取付けられる。
ピストンリング17は、リング溝16内に遊嵌され、ストッパ14とキャッスル15との間に抜止め状態で設けられている。即ち、ピストンリング17は、ストッパ14とキャッスル15とにより軸方向の移動が規制され、鍔部14Bの上端面とキャッスル15の下端面との間で僅かに軸方向に変位することができる。ピストンリング17は、ストッパ14をキャッスル15にメタルフローで結合するときの熱に対して、十分な耐熱性を有する樹脂材料を用いて形成されている。
ここで、ピストンリング17は、耐熱性の高い弾性材料(例えば、フッ素系樹脂)を用いて環状に形成され、例えば周方向の途中部位(一箇所)が、カット部17Aの位置で切断されたC字状のリングにより縮拡径可能に構成されている。即ち、ピストンリング17は、一部が切り離された周方向の両端としてのカット部17Aを有している。このため、ピストンリング17がスリーブ12B内へと進入したときに、ピストンリング17の外周面はスリーブ12Bの内周面に摺接する。この結果、ピストンリング17の外周面は、スリーブ12Bと第2ピストン13との間をシールし、作動油の流通を制限することができる。
ピストンリング17は、ストッパ14の鍔部14Bの上端面とキャッスル15の下端面との間のリング溝16内に着脱可能に取付けられる。自由長状態(外力を加えていないフリーな状態)のピストンリング17は、その外径寸法が内筒5の内径よりも小さく、スリーブ12Bの内径よりも僅かに大きい寸法に形成されている。また、ピストンリング17の軸方向一側に位置する上端面角隅側には、ピストンリング17がスリーブ12B内に進入する際の損傷やかじり等を防止するため、角部が円弧状をなすように面取り加工が施されている。
クッション部材18は、ピストンロッド7の外周側に挿通して設けられた衝突防止用の緩衝部材であり、第2ピストン13のロッドガイド9への衝突、衝撃を緩和するものである。クッション部材18は、弾性変形可能な合成樹脂、ゴム材料または硬質ゴム材料(例えば、ピストンリング17よりも軟質な弾性材料)を用いて筒状体として形成されている。これにより、ピストンロッド7の最大伸長時に、万一第2ピストン13がロッドガイド9に衝突(当接)した場合でも、このときの衝撃を緩和し、かつピストンロッド7がこれ以上に伸長するのを規制する。クッション部材18は、凹凸面18Aと、凹溝18Bとを有している。ここで、クッション部材18は、ストッパ14、キャッスル15、ピストンリング17と共に、ストッパ機構11の可動部(第2ピストン13)を構成している。
凹凸面18Aは、図2に示すように、クッション部材18の上面に位置して、波形状に形成されている。このため、ピストンロッド7の最大伸長時に第2ピストン13が第2シリンダ12内へと進入し、クッション部材18の凹凸面18Aが仮にロッドガイド9(小径部9B)の下面に当接しても、両者の間で密着現象等が生じるのを波形状の凹凸面18Aにより防ぐことができる(図5参照)。
凹溝18Bは、筒状体からなるクッション部材18の外周側に位置して、クッション部材18の周方向に等間隔で複数個(例えば、6個)配置されている。この凹溝18Bは、クッション部材18の外周面を軸方向に延びるように切欠くことにより、作動油が第2シリンダ12のスリーブ12Bとクッション部材18との間を流通するための流路を形成している。
本実施の形態によるシリンダ装置としての油圧緩衝器1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その組付け方法について説明する。
まず、油圧式のストッパ機構11の可動部を構成する第2ピストン13をピストンロッド7に組付けるときには、第1ピストン6をピストンロッド7に取付ける前に第2ピストン13の組付け工程(サブ組付け)および固定工程を行う。
第2ピストン13の組付け工程として、図3に示すように、係合部形成面14A1側からストッパ14の筒状部14A内に、ピストンリング17を遊嵌させるように装入する。この場合、ピストンリング17の自由長状態の内径寸法は、ストッパ14の筒状部14Aの外周面(外径寸法)よりも僅かに大きい。このため、キャッスル15の取付状態では、ピストンリング17は鍔部14Bの端面とキャッスル15の端面(凹窪部15Bが形成された面)との間で僅かに軸方向に変位することができる。
ピストンリング17の取付け後に、キャッスル15のストッパ取付穴15Aの底面にストッパ14の係合部形成面14A1が当接するように、キャッスル15をストッパ14に組付ける。そして、図3に示すように、超硬冶工具19をストッパ14の係合部形成面14A1に当接するようにストッパ14の内周側に挿通した状態で、駆動モータ(図示せず)によって超硬冶工具19を高速回転させる。この場合、超硬治工具19の円弧状をなす面取り面19Aがストッパ14の係合部形成面14A1に当接している。これにより、係合部形成面14A1は、摩擦熱により数秒間で高温(例えば1000℃前,後)になり、局部変形(軟化、塑性流動)を生じ、キャッスル15のストッパ取付穴15Aの環状溝15A1と嵌合する係合部14A2が形成される。この結果、図4に示すように、キャッスル15はストッパ14に対してメタルフローにより抜止め状態で一体に結合される。
次に、第2ピストン13の固定工程として、図4に示す如く組付けたストッパ14、キャッスル15、ピストンリング17からなる予めサブ組付けされたサブ組立体20を、逆向きに反転させる。この状態でサブ組立体20をピストンロッド7の外周面に沿って下端側となる第1ピストン6側から挿入する。そして、ストッパ14の嵌合部14Dを、例えばメタルフロー等の固定手段を用いて環状溝7Aに嵌合させ、これにより第2ピストン13のストッパ14だけをピストンロッド7に固定する。このとき、ストッパ14、キャッスル15、ピストンリング17からなるサブ組立体20は、ピストンロッド7の外周側に固定される。その後、ピストンロッド7の外周側には、クッション部材18がキャッスル15の上側から遊嵌するように挿通され、クッション部材18の下端面はキャッスル15の上端面と当接する。
一方、ストッパ機構11の第2シリンダ12は、内筒5の拡径部5Aの内側に、筒状のカラー12Aを介してスリーブ12Bを嵌合することにより組立てられる。この状態で、内筒5の内側にピストンロッド7を挿通して設け、このときに、第1ピストン6を内筒5内に摺動可能に挿嵌する。
その後は、ロッドガイド9の大径部9Aを外筒2に、小径部9Bを内筒5に圧入した後、ロッドシール4等が取付けられた蓋体3をロッドガイド9の上側に配設する。次に、ロッドガイド9が軸方向にがたつかないように、円筒状の押圧具(図示せず)等により蓋体3を介してロッドガイド9を内筒5に押付ける。この状態で、外筒2の上端部を径方向内側に折曲げることにより、蓋体3の外径側とロッドガイド9の大径部9Aとをかしめ部2Aによって固定する。
次に、このように組立てられた油圧緩衝器1は、ピストンロッド7の上端側を自動車の車体側に取付け、外筒2の下端側を車軸(いずれも図示せず)側に取付ける。これにより、自動車の走行時に振動が発生した場合には、ピストンロッド7が内筒5、外筒2から軸方向に縮小,伸長するときに、第1ピストン6のディスクバルブ6C,6D等によって縮小側,伸長側の減衰力が発生され、車両の上,下振動を減衰するように緩衝することができる。
即ち、ピストンロッド7が伸長行程にある場合には、ロッド側油室C内が高圧状態となるから、ロッド側油室C内の圧油がディスクバルブ6Dを介してボトム側油室B内へと流通し、伸長側の減衰力が発生する。そして、内筒5から進出したピストンロッド7の進出体積分に相当する分量の作動油が、リザーバ室A内からボトムバルブ(図示せず)を介してボトム側油室B内に流入する。
このとき、ロッド側油室C内が高圧状態となるから、ロッド側油室C内の作動油は、例えばピストンロッド7とガイド部10との僅かな隙間等を介して油溜め室9C内に漏出することがある。また、油溜め室9C内に漏出油が増えると、溢れた作動油は、蓋体3とロッドガイド9との間に設けた逆止弁(図示せず)を介してロッドガイド9の連通路9D側に導かれ、徐々にリザーバ室A内に還流される。この場合、ピストンリング17の外周面と内筒5の内周面との間は隙間が空いているので、作動油はこの隙間を介してストッパ機構11の一側と他側とを流れる。
一方、ピストンロッド7の縮小行程では、第1ピストン6の下側に位置するボトム側油室B内が高圧になるから、ボトム側油室B内の圧油が第1ピストン6のディスクバルブ6Cを介してロッド側油室C内へと流通し、縮小側の減衰力を発生する。そして、内筒5内へのピストンロッド7の進入体積分に相当する分量の作動油が、ボトム側油室Bから前記ボトムバルブを介してリザーバ室A内に流入し、リザーバ室Aは内部のガスが圧縮されることにより、ピストンロッド7の進入体積分を吸収する。この場合も上記伸長時と同様に、ピストンリング17の外周面と内筒5の内周面との間は十分な隙間が空いているので、作動油はこの隙間を介してストッパ機構11の一側と他側とを流れる。
ところで、ピストンロッド7が外筒2の外側へと大きく伸長するときには、ストッパ機構11の可動部である第2ピストン13が第2シリンダ12の内周側へと摺動可能に挿嵌(進入)される。このとき、ピストンリング17の外周面がスリーブ12Bの内周面に摺接し、ピストンリング17はストッパ14の鍔部14Bとキャッスル15との間で軸方向に相対変位する。即ち、図6に示すように、ピストンリング17の下端面は、ストッパ14の鍔部14Bの上面に当接される。
この場合、ピストンリング17の自由長状態の内径寸法は、ストッパ14の筒状部14Aの外周面よりも僅かに大きいので、ピストンリング17とストッパ14の筒状部14Aの外周面との間には隙間が形成される。そして、この隙間と鍔部14Bに設けられた切欠き14Cとにより、作動油の流通を許す小さな通路(油路)が形成される。この通路は、第2ピストン13の軸方向一側(上側)から他側(下側)に向けて第2シリンダ12内の作動油を排出する。
これにより、第2シリンダ12内で第2ピストン13の軸方向一側(上側)から他側(下側)へと排出方向に流通する作動油には、切欠き14Cを流通するときに大きな絞り抵抗が与えられる。
このため、ピストンロッド7が大きく伸長し、第2ピストン13がピストンリング17と一緒に第2シリンダ12内に挿嵌されるように進入した状態(ピストンロッド7の伸び切り状態)では、前述した作動油の絞り抵抗によってピストンロッド7の伸長動作を抑制する方向の力を発生することができる。この力は、ピストンロッド7の最大伸長時の衝撃緩和力を構成するものである。この結果、ピストンロッド7の伸長方向の変位に対して油圧的なクッション作用を与えることができ、ピストンロッド7の伸び切りを抑制することができる。
また、仮に、クッション部材18が第2シリンダ12の内側でロッドガイド9の下面に衝突する位置まで、ピストンロッド7が最大伸長した場合でも、このときには、衝突防止用のクッション部材18が弾性変形することにより衝撃を緩和することができる。さらに、ピストンロッド7のこれ以上の伸長動作を抑制することができる(図5参照)。
一方、このように最大伸長したピストンロッド7が縮小行程に切換ったとき(第2ピストン13が第2シリンダ12から下方へと抜出す方向に変位するとき)には、ピストンリング17が第2シリンダ12のスリーブ12Bに摺接することにより、ピストンリング17が上向きに相対変位するように動作する。即ち、図7に示すように、ピストンリング17の上端面は、キャッスル15の下端面に当接する。
しかし、この場合には、キャッスル15には複数の凹窪部15Bが設けられているので、ピストンリング17の上端面と凹窪部15Bとの間には作動油が流通する切欠き(隙間)が形成される。このため、ピストンロッド7の縮小行程では、第2ピストン13の軸方向他側から一側へと第2シリンダ12内に向けて作動油が円滑に流通するのを、キャッスル15の複数の凹窪部15Bによって許すことができ、ピストンロッド7の縮小動作を円滑化することができる。
特に、複数の凹窪部15Bが形成する隙間は、鍔部14Bの切欠き14Cの流路面積よりも大きな流路面積をもって形成されているので、ピストンロッド7の伸長時に比べて、ピストンロッド7の縮小時の方が作動油の流路面積が大きくなる。この結果、第2ピストン13は、第2シリンダ12内から下方へと滑らかに進出するように動作し、ピストンロッド7の円滑な縮小動作を補償することができる。
かくして、本実施の形態によれば、油圧式のストッパ機構11を、内筒5の拡径部5Aの内側に固定して設けられた第2シリンダ12と、ピストンロッド7の外周側に設けられた第2ピストン13とにより構成している。この第2ピストン13は、ピストンロッド7に結合されるストッパ14と、ストッパ14の上側に位置するキャッスル15と、ストッパ14とキャッスル15とにより形成されるリング溝16に取付けられるピストンリング17と、クッション部材18とを有している。
ここで、ストッパ14とキャッスル15とは一体化され、ストッパ14とキャッスル15との間にリング溝16を形成する構成としている。この場合、ピストンリング17をストッパ14に挿嵌してストッパ14とキャッスル15とを結合することにより、ピストンリング17をリング溝16内に取付けている。これにより、ピストンリング17をリング溝16内で軸方向に変位可能でかつ抜止め状態で取付けることができる。また、ストッパ14とキャッスル15とピストンリング17とによりサブ組立体20を構成している。この結果、少ない部品点数でストッパ機構11を構成できるので、ストッパ機構11の組付け性および生産性を向上できる。
また、ストッパ14の係合部形成面14A1をメタルフローすることにより塑性変形部としての係合部14A2を形成し、該係合部14A2を用いて、ストッパ14とキャッスル15とを、一体化する構成としている。これにより、ストッパ14とキャッスル15とを抜止めして、強固に結合することができる。
また、ストッパ14には、作動油の流れを抑制して減衰力を発生させる絞り部としての切欠き14Cを設ける構成としている。これにより、ピストンロッド7が最大伸長位置に近づいたときには、ピストンリング17がストッパ14の鍔部14Bと当接し、切欠き14Cにのみ作動油が流れる流路とすることができる。この結果、作動油の流通を抑制し減衰力を発生させることができるので、ピストンロッド7の最大伸長時の衝撃緩和力を発生することができる。
また、キャッスル15の凹窪部15Bは、リング溝16に形成された切欠きとして、作動油をキャッスル15とピストンリング17との間を常時流通させる構成としている。これにより、ピストンロッド7の縮小行程では、第2ピストン13の軸方向他側から一側へと第2シリンダ12内に向けて作動油が円滑に流通するのを許すことができ、ピストンロッド7の縮小動作を円滑化することができる。
なお、前記実施の形態では、超硬冶工具19を用いてストッパ14の係合部形成面14A1をメタルフローして、係合部14A2を形成する構成とした。この場合、例えば図8に示す第1の変形例のように、内側冶具21と外側冶具22とを用いてメタルフローを行う構成としてもよい。即ち、サブ組立体20を構成するストッパ14とキャッスル15とピストンリング17とは、ガイド部材としての内側冶具21および外側冶具22を用いて、径方向および軸方向に位置決めされる。この場合、内側冶具21をキャッスル15の内周側に挿嵌し、一端が段付状に形成された外側冶具22をキャッスル15の外周側に挿嵌することで、サブ組立体20の組立作業を効率的に行うことができる。
また、前記実施の形態では、ストッパ14の嵌合部14Dを、例えばメタルフロー等の固定手段を用いて環状溝7Aに嵌合させ、これにより第2ピストン13をピストンロッド7に固定する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、図9に示す第2の変形例のように構成してもよい。即ち、ピストンロッド7の環状溝7Aに、止め輪としてのリング部材31を嵌合させて、該リング部材31にストッパ14を載置させる構成としてもよい。これにより、第2ピストン13をピストンロッド7に固定することができる。
また、前記実施の形態では、ストッパ14とキャッスル15とはメタルフローを用いて一体化される構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、ねじ、接着、溶接等の手段を用いて、ストッパとキャッスルとを一体化する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、キャッスル15に5個の凹窪部15Bを設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、キャッスルに1個ないし4個または6個以上の凹窪部を設ける構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、クッション部材18の上面に波形状の凹凸面18Aを設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、クッション部材の上端面から下端面に向けて軸方向に貫通する貫通孔を設ける構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、ピストンリング17を、例えば耐熱性を有するフッ素系合成樹脂を用いて縮拡径可能なリングとして形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば高強度の繊維強化樹脂材料等を用いてピストンリングを形成してもよいし、金属材料を用いてピストンリングを形成してもよい。
また、前記実施の形態では、第2シリンダ12は、内筒5(第1シリンダ)の中に第2シリンダ12となる筒を挿嵌し、内筒5と第2シリンダ12とを別体で設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば内筒を縮径させて、内筒と第2シリンダとを一体に形成する構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、外筒2と内筒5とを含んだ複筒式の緩衝器を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、単一のシリンダ内にピストンを摺動可能に挿嵌して設ける単筒式の緩衝器にも適用することができる。
さらに、前記実施の形態では、4輪自動車の各車輪側に取付ける油圧緩衝器1をシリンダ装置の代表例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば2輪車に用いる油圧緩衝器であってもよく、車以外の種々の機械、建築物等に用いるシリンダ装置に用いてもよいものである。
以上説明した実施形態に基づく緩衝器として、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
シリンダ装置の第1の態様としては、作動流体が封入された第1シリンダと、前記第1シリンダ内に摺動可能に嵌装され、前記第1シリンダ内を区画する第1ピストンと、前記第1ピストンに連結されたピストンロッドと、前記第1シリンダの一端側に設けられ前記ピストンロッドを挿通させて摺動可能に案内するロッドガイドと、前記ピストンロッドが伸びまたは縮んで前記第1シリンダ内の端部に達するときに作動するストッパ機構と、を備えたシリンダ装置であって、前記ストッパ機構は、前記第1シリンダ内の端部に設けられた第2シリンダと、前記ピストンロッドの移動に伴って移動し前記第2シリンダに嵌装可能となった第2ピストンと、を有し、前記第2ピストンは、前記ピストンロッドに結合される第1部材と、前記第1部材と一体化され、前記第1部材との間で前記第2ピストンの外周囲にリング溝を形成する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とで形成される前記リング溝に軸方向に変位可能でかつ抜止め状態に取付けられ、環状で一部が切り離された周方向の両端を有するピストンリングと、からなり、前記ピストンロッドには、前記第1部材と前記第2部材と前記ピストンリングとから構成されるサブ組立体が固定されることを特徴とする。これにより、ストッパ機構の構成部品をピストンロッドに組付けるときの作業性を向上することができる。
第2の態様としては、第1の態様において、前記第1部材と前記第2部材とは、塑性変形部により一体化されることを特徴とする。これにより、第1部材と第2部材とを抜止めして強固に結合することができる。
第3の態様としては、第1または第2の態様において、前記リング溝には、作動流体が前記第2部材と前記ピストンリングとの間を常時連通する切欠きが形成されることを特徴とする。これにより、第2部材と前記ピストンリングとの間を作動流体が円滑に流通することができる。
第4の態様としては、第1ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記ピストンロッドには溝が設けられ、前記第1部材は、前記溝に塑性流動により結合されることを特徴とする。これにより、ピストンロッドと第1部材とを強固に固定することができる。
第5の態様としては、第1ないし第3の態様のいずれかにおいて、前記ピストンロッドには溝が設けられ、前記第1部材は、前記溝に設けられたリング部材に載置されることを特徴とする。これにより、ピストンロッドと第1部材とを簡易な手段で固定することができる。
1 油圧緩衝器(シリンダ装置)
5 内筒(第1シリンダ)
6 第1ピストン
7 ピストンロッド
9 ロッドガイド
11 ストッパ機構
12 第2シリンダ
13 第2ピストン
14 ストッパ(第1部材)
15 キャッスル
15B 凹窪部(切欠き)
16 リング溝
17 ピストンリング
17A カット部(両端)
20 サブ組立体
31 リング部材

Claims (4)

  1. 作動流体が封入された第1シリンダと、
    前記第1シリンダ内に摺動可能に嵌装され、前記第1シリンダ内を区画する第1ピストンと、
    前記第1ピストンに連結されたピストンロッドと、
    前記第1シリンダの一端側に設けられ前記ピストンロッドを挿通させて摺動可能に案内するロッドガイドと、
    記第1シリンダ内の前記ロッドガイド側位置するストッパ機構と、を備えたシリンダ装置であって、
    前記ストッパ機構は、
    前記第1シリンダ内の前記ロッドガイド側端部に設けられ第2シリンダと、
    前記ピストンロッドの移動に伴って移動し前記第2シリンダに嵌装可能に設けられる第2ピストンと、を有し、
    前記第2ピストンは、
    前記ピストンロッドに結合される第1部材と、
    前記第1部材と一体化され、前記第1部材との間で前記第2ピストンの外周囲にリング溝を形成する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とで形成される前記リング溝に軸方向に変位可能でかつ抜止め状態に取付けられ、環状で一部が切り離された周方向の両端を有するピストンリングと、からなり、
    前記第1部材と前記第2部材とは、塑性変形により一体化されることを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記リング溝には、作動流体が前記第2部材と前記ピストンリングとの間を常時連通する切欠きが形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記ピストンロッドには溝が設けられ、前記第1部材は、前記溝に塑性流動により結合されることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
  4. 前記ピストンロッドには溝が設けられ、前記第1部材は、前記溝に設けられたリング部材に載置されることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
JP2017526266A 2015-06-30 2016-06-13 シリンダ装置 Active JP6423532B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131327 2015-06-30
JP2015131327 2015-06-30
PCT/JP2016/067530 WO2017002595A1 (ja) 2015-06-30 2016-06-13 シリンダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017002595A1 JPWO2017002595A1 (ja) 2018-04-26
JP6423532B2 true JP6423532B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=57608145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017526266A Active JP6423532B2 (ja) 2015-06-30 2016-06-13 シリンダ装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10533624B2 (ja)
JP (1) JP6423532B2 (ja)
KR (1) KR102140364B1 (ja)
CN (1) CN107709823B (ja)
CZ (1) CZ308063B6 (ja)
DE (1) DE112016002997T5 (ja)
WO (1) WO2017002595A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020128752A (ja) * 2017-06-05 2020-08-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置
DE112019002456T5 (de) * 2018-05-16 2021-01-21 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Zylindervorrichtung
WO2020261941A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置
US11047445B2 (en) 2019-07-18 2021-06-29 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Damper with dual pistons
US11506253B2 (en) * 2020-10-01 2022-11-22 DRiV Automotive Inc. Durable bumper
CN112161015B (zh) 2020-10-28 2022-05-06 北京京西重工有限公司 液压阻尼器组件和用于液压阻尼器组件的附加活塞
KR102573771B1 (ko) * 2021-01-07 2023-09-04 베이징웨스트 인더스트리즈 코포레이션 리미티드 유압식 스트로크 정지 장치가 있는 유압식 서스펜션 댐퍼
CN112879478B (zh) * 2021-01-07 2022-06-28 北京京西重工有限公司 液压阻尼器
CN113074207B (zh) 2021-04-14 2022-04-29 北京京西重工有限公司 液压阻尼器
US20220341481A1 (en) * 2021-04-22 2022-10-27 DRiV Automotive Inc. Hydraulic Rebound Stop Pressure Relief System
DE102021211490B4 (de) 2021-10-12 2023-10-05 Zf Friedrichshafen Ag Kraftfahrzeugschwingungsdämpfer mit einem hydraulischen Endanschlag
DE102021214016A1 (de) 2021-12-09 2023-06-15 Zf Friedrichshafen Ag Schwingungsdämpfer mit hydraulischen Endanschlag
CN114517819B (zh) * 2022-02-08 2023-07-25 北京京西重工有限公司 单管阻尼器组件和用于其的液压回弹止动组件

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1267508A (en) * 1968-04-01 1972-03-22 Woodhead Mfg Company Ltd Improvements relating to shock absorbers
DE2659488A1 (de) * 1976-12-30 1978-07-06 Stabilus Gmbh Gasfeder mit arretierkolben
DE2806541A1 (de) * 1978-02-16 1979-08-23 Fichtel & Sachs Ag Stossdaempfer oder federbein mit hydraulisch-mechanischem zuganschlag
JPH0617704B2 (ja) * 1986-01-31 1994-03-09 カヤバ工業株式会社 シヨツクアブソ−バ
US4901828A (en) * 1988-03-21 1990-02-20 Monroe Auto Equipment Company Method and apparatus for controlling displacement of a piston in a shock absorber
GB2303193B (en) * 1995-07-13 1998-10-14 Draftex Ind Ltd Gas spring
JP2002005215A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Showa Corp 油圧緩衝器のピストン装置
DE10105101C1 (de) 2001-02-05 2002-12-12 Zf Sachs Ag Hydraulischer Zuganschlag für Schwingungsdämpfer
JP2004225890A (ja) * 2002-11-29 2004-08-12 Tokico Ltd スプリングシート固定構造
ES2246138B1 (es) 2004-04-28 2007-03-16 Kyb Suspensions Europe, S.A. Tope de rebote hidraulico para amortiguadores hidraulicos.
CN2828437Y (zh) * 2005-10-19 2006-10-18 李德胜 机动车辆液压减震器
JP5131678B2 (ja) * 2007-03-05 2013-01-30 本田技研工業株式会社 減衰力可変ダンパ
JP5321822B2 (ja) * 2009-05-28 2013-10-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置及びスタビライザ装置
CN101886683B (zh) * 2010-01-29 2011-11-30 宁波亚德客自动化工业有限公司 可调式液压缓冲器
US20120090931A1 (en) * 2010-10-15 2012-04-19 Olaf Krazewski Shock absorber
CN106122344B (zh) * 2010-11-11 2019-04-16 京西重工股份有限公司 减振器
DE102011089140B3 (de) * 2011-12-20 2013-03-28 Zf Friedrichshafen Ag Schwingungsdämpfer mit einem hydraulischen Endanschlag
JP5683634B2 (ja) 2012-11-28 2015-03-11 株式会社ショーワ 圧力緩衝装置
WO2014165951A1 (pt) * 2013-04-10 2014-10-16 Magneti Marelli Cofap Companhia Fabricadora De Peças Amortecedor hidráulico para suspensão e respectivo batente hidráulico aperfeiçoado
JP2015068428A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置及びその製造方法
JP6179424B2 (ja) * 2014-02-28 2017-08-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置
US9835220B2 (en) * 2015-10-05 2017-12-05 Beijingwest Industries, Co., Ltd. Shock absorber with hydraulic rebound system

Also Published As

Publication number Publication date
DE112016002997T5 (de) 2018-03-15
US10533624B2 (en) 2020-01-14
JPWO2017002595A1 (ja) 2018-04-26
CN107709823B (zh) 2019-10-08
CN107709823A (zh) 2018-02-16
WO2017002595A1 (ja) 2017-01-05
CZ308063B6 (cs) 2019-12-04
CZ2017804A3 (cs) 2018-02-07
KR102140364B1 (ko) 2020-07-31
KR20180022708A (ko) 2018-03-06
US20180195574A1 (en) 2018-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6423532B2 (ja) シリンダ装置
JP6179424B2 (ja) シリンダ装置
JP2015068428A (ja) シリンダ装置及びその製造方法
JP6620212B2 (ja) 油圧圧縮ストップアッセンブリを備える油圧式ダンパ
JP6577826B2 (ja) 緩衝器
JP2018523796A (ja) ピストン−シリンダー型ダンパー
JP6404468B2 (ja) シリンダ装置
EP1811197B1 (en) Piston rod of vehicle shock absorber and method of machining the same
CN210769980U (zh) 缓冲器、减振器及车辆
WO2018225711A1 (ja) シリンダ装置
JP6810603B2 (ja) シリンダ装置
JP2015197142A (ja) シリンダ装置
JP2019163769A (ja) 緩衝器
JP2015227677A (ja) シリンダ装置
JP2017032060A (ja) 緩衝器
JP2015197141A (ja) 緩衝器
JP2019031986A (ja) シリンダ装置
JP5587961B2 (ja) ショックアブソーバー
JP2017180563A (ja) 緩衝器
KR100455215B1 (ko) 쇽 업소버의 스토퍼
JPH09257079A (ja) 油圧緩衝器
WO2017090476A1 (ja) シリンダ装置
WO2017146085A1 (ja) シリンダ装置
JP2023090068A (ja) 緩衝器
CN114667404A (zh) 缓冲器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6423532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250