JP6400690B2 - 発酵飲料を調製する方法およびこのようにして製造される飲料 - Google Patents

発酵飲料を調製する方法およびこのようにして製造される飲料 Download PDF

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Description

本発明は、目的飲料を得るためにブレンド用リカーで希釈される濃縮前駆物質の製造によって、発酵飲料を製造する方法に関する。目的飲料は、好ましくはビールまたは麦芽ベース飲料、またはシードルである。濃縮前駆物質は、ピキア属(Pichia)種酵母の存在下における発酵によって得られる。
ビールおよび発酵麦芽ベース飲料は、一般に、その発酵を駆動するための酵母の麦芽汁への添加によって、製造される。発酵は、炭水化物から、アルコールおよび二酸化炭素、有機酸、またはエステルへの変換である。発酵は、必ずしもそうではないが、通常は、嫌気条件で実施される。
醸造酵母は、「トップクロッピング」(または「上面発酵」)および「ボトムクロッピング」(または「下面発酵」)に分類されてもよい。トップクロッピング酵母は、それらが、発酵中に麦芽汁の上部に泡を形成するために、このように称される。それらは高いアルコール濃度を生じ得て、典型的に16〜24℃のより高い温度では、よりフルーティーでより甘口のビールを生成することが多い。トップクロッピング酵母の一例は、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である。ボトムクロッピング酵母は、典型的に、低温発酵のラガータイプビールを製造するのに使用されるが、34℃未満に保持すれば、より高い温度でもまた発酵し得る。これらの酵母は、典型的により多くの糖類を発酵して、より辛口のビールを作り出し、低温で良好に増殖する。ボトムクロッピング酵母の一例は、サッカロミセス・パストリアヌス(Saccharomyces pastorianus)(またはサッカロミセス・カールスベルゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)である(http://en.wikipedia.org/wiki/Beer_fermentation#Fermentingを参照されたい)。
サッカロミセス属(Saccharomyces)の酵母は、ビール醸造で最も広く利用されている酵母であるため、醸造界では「従来型酵母」とも称され、または「ビール酵母」と称されることすらある。国家規制次第であるが、特にこのような名称が、ビール酵母(=サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母)の使用を要するかどうか次第で、発酵麦芽ベースの飲料は、「ビール」と称されてもまたは称されなくてもよい。本文脈では、「ビール」という用語は、1974年にさかのぼる、かなり広義の定義に従って解釈される:「ホップ粉末またはホップ抽出物および飲用に適した水を含む、デンプン質または糖状原料を使用して調製された麦芽汁から、発酵によって得られる飲料。大麦麦芽および小麦麦芽の他には、以下のみが醸造のために考慮されて、ホップ麦芽または小麦麦芽、デンプン質または糖状原料と混合されてもよく、その中で総量は、
(a)トウモロコシ、米、砂糖、小麦、大麦、およびそれらの様々な形態、
(b)ショ糖、転化糖、デキストロース、およびグルコースシロップ
のデンプン質または糖状原料の総重量40%を超えてはならない。
いくつかの国の法令によると、全ての発酵麦芽ベース飲料がビールと称され得る訳ではないが、本発明の文脈では、「ビール」および「発酵麦芽ベース飲料」という表現は、本明細書で同義語として使用され、相互交換し得る。
原料、特に、発酵のために使用される酵母は、ビールを特徴付ける香味プロファイルを決定する。醸造者は、ビールの香味プロファイルの幅を広げる手段を活発に探索している。例えば、ベルギーの多くの特産ビールでは、完成ビールに酵母株を添加して、「再発酵」を開始させることもある。非サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母であるブレタノマイセス属(Brettanomyces)酵母が、最初にサッカロミセス属(Saccharomyces)酵母で発酵させたビールの再発酵段階における風味調節のために、使用されることが多い(Vanderaeghen et al.,Appl Microbiol Biotechnol(2003)62:140−150を参照されたい)。
例えば、国際公開第200015757号パンフレット、欧州特許第1308501号明細書では、数種のエステルには有利になり、他には不利になるように、サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母を遺伝子組み替えすることも提案されている。このような改変酵母は、単独でまたは未改変サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母との組み合わせで、使用してもよい。低アルコール含有ビールの特定の分野において、英国特許第1384309号明細書は、発酵中に形成されるアルコールが皆無またはわずかになるように、麦芽汁を好気的に発酵させることで、アルコール含有ビールに近い香味プロファイルをもたらすことを提案する。
非サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母は、ワイン(国際公開第201178642号パンフレット、米国特許出願公開第2011045140号明細書、Viana et al,Food microbiology,25,(6)(2008),p.778、またはRojas et al,Food Science and Biotechnology in Developing Countries,FSB1−2004(p.?)を参照されたい)、果汁(国際公開第2012066176号パンフレットを参照されたい)、ココア(欧州特許第2325295号明細書を参照されたい)などの飲料の発酵工程で広範に使用される。ビールはまた、詳細を指定することなく、国際公開第201178642号パンフレット、米国特許出願公開第2011045140号明細書でも言及される。非サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母の例は、カンジダ属(Candida)、クロエケラ属(Kloeckera)、ピキア属(Pichia)、デバリオミセス属(Debaryomyces)、ハンセニアスポラ属(Hanseniaspora)、ハンゼヌラ属(Hansenula)、クルイベロミセス(Kluyveromyces)、メチニコビア属(Metschnikowia)、サッカロミコデス属(Saccharomycodes)、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)、ジゴサッカロミセス属(Zygosaccharomyces)、ブレタノマイセス属(Brettanomyces)、ロドトルラ属(Rhodotorula)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、ウィリオプシス属(Williopsis)などを含んでなる。特に、ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)は、ワイン醸造用ブドウ上、ソルガムビールの自然発酵中、ココア発酵中、オリーブ発酵、およびテキーラ醸造において検出される。
日本国特許出願公開第2006197840号明細書は、あらかじめ臭化エチジウムで変異処理され、YPDG培養上で選択的に分離されて、膜形成能力が低下した変異型を提供する、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)酵母およびピキア・アノマラ(Pichia anomala)を使用して製造される、アルコール含有酒を開示する。このようにして得られたアルコール含有酒の香味成分は、「豊富」であるとされている。同様に、米国特許出願公開第20110045140号明細書は、市販の酵母株と相乗的に作用してワイン発酵培養物中で高レベルの揮発性チオールを生じる、2つの新規ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)株を開示する。
ワインおよびビール発酵において、または低アルコールワイン製造のために、エステルレベルを増大させるために、ウィリオプシス属(Williopsis)(ハンゼヌラ属(Hansenula)およびピキア属(Pichia)などの非サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母種もまた、サッカロミセス属(Saccharomyces)と組み合わせて試験された。例えば、国際公開第2013/030398号パンフレットは、最初に、ピキア属(Pichia)酵母の存在下でホップ添加麦芽汁を発酵させて、それに続いて、ホップ添加麦芽汁をサッカロミセス属(Saccharomyces)またはブレタノマイセス属(Brettanomyces)種の第2の酵母で発酵させることで、ビールを醸造する方法を開示する。このような非サッカロミセス属(Saccharomyces)酵母は、バナナフレーバーによって特徴付けられるイソアミル酢酸の生成のためにもまた、考慮される。例えば、酵母ウィリオプシス・マラキイ(Williopsis mrakii)およびウィリオプシス・サタヌス(Williopsis saturnus)は、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)よりも、有意により高レベルの酢酸イソアミルを生成することが知られている。これは、バナナフレーバーの生成または低アルコールワインにおける使用で記載された。
本発明は、ビール、シードル、または発酵麦芽ベース飲料を生成する方法を提供して、このようにして得られる香味プロファイルにおける完全に新しい分野への門戸を開き、アルコール含有および非アルコール飲料の双方に応用できる。この利点および本発明のその他の利点は、継続して報告される。
本発明は、添付の独立クレームで定義される。好ましい実施形態は、従属クレームで定義される。特に、本発明は、飲料の製造方法に関し、前記方法は、
(a)少なくとも1つの発酵性糖を含有するベースリカーをピチア属(Pichia)種の酵母に接触させて、好気条件下で、少なくとも10ppm、好ましくは少なくとも25ppmの量の酢酸イソアミル(IAAT)、または少なくとも90ppmの量の酢酸エチルを含んでなる濃縮前駆物質が形成されるまで、前記少なくとも1つの発酵性糖の発酵を実施するステップと、
(b)このようにして得られた濃縮前駆物質をそのまま、またはさらなる処理後に、50容積/%を超えるブレンド用リカーとブレンドして、飲料総重量に対して少なくとも0.5ppmのIAAT含有量を有する、前記飲料を製造するステップと
を含んでなり、特に断りのない限りppm量は、濃縮前駆物質総重量に対して表される。
「リカー」という用語は、本明細書で、「工程で製造されまたは使用される液体、特に、[...]醸造で使用される水」という、オックスフォード英語辞典の定義を与えられる(http://oxforddictionaries.com/definition/english/liquorを参照されたい)。少なくとも1つの発酵性糖は、好ましくはグルコース、フルクトース、ガラクトース、および/または1つまたは複数のオリゴ糖または多糖類を含んでなる。オリゴ糖は、グリコシド結合を通じて連結するいくつかの単糖残基から構成されると定義され、それは酸によって加水分解されて、構成単糖単位(またはグルコース)を与え得る。炭水化物は2〜10個の単糖残基からなり、所定構造はオリゴ糖であることで、一般に意見の一致を見ている。本発明に適するオリゴ糖の例は、マルトース、乳糖、スクロース、またはマルトトリオースを含んでなる。多糖類としては、デンプンおよびβグルカンが考えられる。本発明では、使用されるオリゴ糖の全部または一部が、ステップ(a)でグルコースに変換されることが好ましい。
麦芽汁は、ホップ添加またはホップ未添加であり得る。麦芽汁にホップが添加される場合、化合物のアルコールまたはチオール基とのエステル化もまた誘導されることが予測される。対応する酢酸塩エステルは、通常は著しくより低い風味知覚閾値を有する。このエステル化増大を達成するためにピキア属(Pichia)酵母、特にピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)を利用し得ることが分かった。
好ましい実施形態では、ベースリカーは麦芽汁を含んでなり、ステップ(b)のブレンド後に得られる飲料は、アルコール含有またはアルコール非含有ビールまたは麦芽ベース飲料である。代案としては、ベースリカーは、リンゴ果汁またはリンゴ抽出物を含んでなり、ステップ(b)のブレンド後に得られる飲料は、シードルである。
ステップ(a)の終了時に得られる濃縮前駆物質は、好ましくは、エタノール容積%あたり、少なくとも5ppm(=ppm/%ABV)の量、好ましくは6〜40ppm/%ABV、より好ましくは8〜30ppm/%ABV、最も好ましくは10〜25ppm/%ABVを構成する量の酢酸イソアミルを含んでなり、最も好ましい実施形態では、前記濃縮前駆物質は、
(a)35〜500ppm/%ABV、好ましくは45〜250ppm/%ABVを構成する量の酢酸エチル、および/または
(b)8〜15ppm/%ABV、好ましくは10〜14ppm/%ABVを構成する量のフェニル酢酸エチル、および/または
(c)0.05〜15容積%、好ましくは2〜10容積%、より好ましくは4〜7容積%を構成する量のエタノール
を含んでなる。
ステップ(a)の発酵は、好気条件で行われなくてはならず、すなわち、発酵リカーに酸素含有気体が提供されなくてはならない;開放型タンクは、薄い表面層のみが空気に曝露するので、リカーに対する好気発酵条件を確実にするのに十分であるとは見なされない。本発明では、好気条件は、空気存在下でリカーを激しく振盪または撹拌させることで、および/またはリカーに酸素含有気体(好ましくは空気)を所定の流速で供給することで作り出される。好ましくは、流速は、少なくとも0.00001dm/dm liquor/分を提供し、より好ましくは流速は、0.001dm/dm liquor/分〜10dm/dm liquor/分を構成する酸素供給を提供する。好ましくは、発酵は、ガス流によってまたは追加的な機械的撹拌によって引き起こされる、撹拌条件下で実施される。
発酵ステップ(a)で使用されるピキア属(Pichia)種の酵母は、好ましくはピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、ピキア・アノマラ(Pichia anomala)、およびピキア・フェルメンタンス(Pichia fermentans)の群から選択される。ピキア属(Pichia)の2種以上の酵母の配合物を利用し得るが、単一または混合物かどうかに関わりなく、ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)を使用することが好ましい。
本発明では、ステップ(a)で得られる濃縮前駆物質は、大量のエステルおよびその他の香味化合物のために、そのままでは飲用に適するには強すぎる、香味プロファイルを有する。それはブレンド用リカーと共に使用しなくてはならず、香味プロファイルが弱いブレンド用リカーによりはっきりとした香味プロファイルを提供し、またはブレンド用リカーの香味プロファイルをさらに増強する。ブレンド用リカーは、相対的により少量の香味化合物を含んでなる、水、アルコール含有またはアルコール非含着香剤有ビール、シードルまたは麦芽ベース飲料であってもよい。濃縮前駆物質とのブレンドは、ブレンド後に得られる最終飲料の香味プロファイルの調節を可能にする。濃縮前駆物質は、0.1〜49容積%、好ましくは0.3〜30容積%、より好ましくは0.4〜15容積%、最も好ましくは0.5〜6容積%を構成する量で、ブレンド用リカーに添加し得る。濃縮前駆物質は、完全に形成されたブレンド用リカーとブレンドされてもよい。代案としては、濃縮前駆物質は、ブレンド用リカーの製造段階において、ブレンド用リカーと混合してもよい。具体的には、ブレンド用リカーがビールまたはシードルである場合、濃縮前駆物質は、ビールまたはシードルまたは麦芽ベース飲料の発酵段階、成熟段階、濾過段階前後などの、ブレンド用リカー調製の任意の段階で、ブレンド用リカーと混合し得る。
本発明はまた、上で定義される方法のステップ(a)によって得られる濃縮前駆物質にも関し、それは、少なくとも10ppm、好ましくは少なくとも15ppmの量の酢酸イソアミル量を含んでなる。好ましくは、酢酸イソアミル含有量は、エタノール含有量に対して、エタノール容積%あたり5〜40ppm(=ppm/%ABV)、より好ましくは8〜30ppm/%ABV、最も好ましくは10〜25ppm/%ABVを構成する。最も好ましい実施形態では、前記濃縮前駆物質は、
(a)35〜500ppm/%ABV、好ましくは45〜250ppm/%ABVを構成する量の酢酸エチル、および/または
(b)8〜15ppm/%ABV、好ましくは10〜14ppm/%ABVを構成する量のフェニル酢酸エチル、および/または
(c)0.05〜15容積%、好ましくは2〜10容積%、より好ましくは4〜7容積%を構成する量のエタノール
を含んでなる。
本発明また、濃縮前駆物質を、上で定義される方法のステップ(b)で定義されるブレンド用リカーとブレンドすることで得られる飲料にも関する。本発明の飲料は、アルコール含有またはアルコール非含有ビール、麦芽ベース飲料またはシードルであり得る。それは、好ましくは、
(a)3.1ppmを超える、好ましくは5.50ppmを超える、より好ましくは10.00ppmを超える、最も好ましくは3.5〜15.0ppmの酢酸イソアミル、および
(b)5.0〜180.0ppm、好ましくは10.0〜100.0.0ppmの酢酸エチル、および
(c)0.3〜7.0ppm、好ましくは1.0〜2.0ppmのフェニル酢酸エチル、および
(d)0.01〜13.0容積%、好ましくは0.03〜9.0容積%のエタノール
を含んでなる。
本発明の本質のより完全な理解のために、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明に言及する。
図1(a)は、本発明による方法のブロック図、図1(b)は、ブレンドに先立つ濃縮前駆物質の蒸留がある、好ましい実施形態のブロック図を示す。 図2は、異なるピキア属(Pichia)酵母について、濃縮前駆物質の発酵時間の関数としての外観エキス濃度を示す。 図3は、図2の異なるピキア属(Pichia)酵母について、濃縮前駆物質の香味プロファイルを示す。 図4は、図2の異なるピキア属(Pichia)酵母について、濃縮前駆物質の多様な香味化合物の濃度を示す。 図5は、濃縮前駆物質、ブレンド用リカー、そして0.5〜1.0%ABVの目標エタノール含有量の2つの飲料配合物の香味プロファイルを示す。 図6は、IAATおよびETAT収率に対する、発酵中の酸素供給の影響を示す。
図1(a)で図示されるように、本発明の方法は、ベースリカー(1)を発酵させて濃縮前駆物質(11)を形成するステップを含んでなり、濃縮前駆物質(11)をブレンド用リカー(12)で希釈して、飲料(21)をもたらし得る。ベースリカー(1)は、グルコース、フルクトース、またはガラクトースなどであり、好ましくはグルコースである、少なくとも1つの発酵性糖を含有しなくてはならない。ベースリカーは、好ましくは、醸造所で慣例的に使用される麦芽汁であり、またはリンゴ果汁またはリンゴ抽出物を含有するリカーである。前者の場合、方法の終了時に、ビールまたはビール様濃縮前駆物質が得られ得る。後者の場合、シードル濃縮前駆物質が形成され得る。麦芽汁およびリンゴベースのベースリカーの混合物は、ビール・シードル混合濃縮前駆物質をもたらす。ベースリカーが麦芽汁である場合、それは有利にはホップと共に提供され得る。グルコースの代わりにまたはそれに加えて、少なくとも1つの発酵性糖は、スクロースまたはマルトトリオースの群から選択される、1つのオリゴ糖またはその混合物を含んでなってもよい。使用されるオリゴ糖の一部、好ましくはそれらの少なくとも20重量%、より好ましくは少なくとも50重量%、最も好ましくは少なくとも90重量%が、ステップ(a)の前またはその最中に、グルコースに変換されことが好ましい。これは、α−アミラーゼ、アミログルコシダーゼ、および/またはプルラナーゼなどの当該技術分野で周知の酵素によって達成し得る。Attenuzyme(登録商標)flexは、Novozymesから入手できる酵素混合物であり、前述の3つの活性が組み合わされている。麦芽汁ベースのベースリカー(1)は、醸造所で使用される任意の従来の麦芽汁であり得て、上で考察される糖類、酵母栄養素、および/または亜鉛イオンの添加と共に、当該技術分野で既知の添加剤を含んでなってもよい。ベースリカー(1)の一例は、約50〜100g/lの麦芽エキス、ほぼ同一量の砂糖、特にグルコース、約100〜500ppbのZn2+を含んでなってもよい。麦芽汁の遊離アミノ窒素(=FAN)は、50ppm〜400ppm、好ましくは80ppm〜300ppmの範囲であることが好ましい(表2もまた参照されたい)。
発酵は、ピキア属(Pichia)種の酵母の存在下で実施しなくてはならない。ピキア属(Pichia)酵母は、好ましくは、属ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、ピキア・アノマラ(Pichia anomala)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)またはピキア・フェルメンタンス(Pichia fermentans)である。最も好ましい酵母は、ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)である。異なるタイプの前述のピキア属(Pichia)酵母の混合物を利用して、このようにして得られる濃縮前駆物質の香味プロファイルを調節および最適化し得る。このような酵母は、Belgian Coordinated Collections of Microorganisms(BCCM)から、カタログMUCL(Micro−organismes de l’Universite Catholique de Louvain)中で得られ得る(http://bccm.belspo.be/db/mucl_search_form.phpを参照されたい)。本発明に適するMUCLカタログからのピキア属(Pichia)酵母の例としては、MUCL31933(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、MUCL51789(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、MUCL45826(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、MUCL31933(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、MUCL40657(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、MUCL29040(ピキア・アノマラ(Pichia anomala)、MUCL51792(ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
発酵ステップ(a)は、好ましくは一段階発酵からなる。一段階発酵は、常態では、濃縮したリカー(11)を形成するのに十分であり、好ましい。代案としては、それは、ピキア属(Pichia)の1種の酵母、特にピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)酵母を含む、少なくとも2種の酵母による混合または逐次発酵であってもよい。発酵は、10℃〜37℃、好ましくは15℃〜25℃、より好ましくは室温で実施し得る。発酵性糖類から、対応するアルコールおよびエステルへの十分な変換を達成するために、発酵ステップは、少なくとも24時間、好ましくは少なくとも48時間、より好ましくは少なくとも72時間、最も好ましくは少なくとも80時間にわたり実施してもよい。大多数の発酵工程、特に醸造所における発酵工程とは異なり、ベースリカーの発酵は、典型的に空気であるO含有気体を供給する、好気条件下で実施しなくてはならない。O供給で表される空気の流量は、少なくとも0.00001dm/dm liquor/分であってもよく、より好ましくは流速は、0.001dm/dm liquor/分〜10dm/dm liquor/分を構成する酸素供給を提供する。約20%の酸素を含有する空気の場合、空気流量は、前述の値の5倍であるべきである。発酵するリカーは、好ましくは発酵中に撹拌して、(1)酵母膜形成を回避し、(2)リカー中に存在する全ての成分、酵母、および酸素の良好な移動を確実にする発酵中の麦芽汁撹拌は、工程の収率を改善する。撹拌は、機械的に実施し得て、またはガス流によって生じる。
使用される酵母の量および発酵時間などの発酵条件は、濃縮前駆物質の総重量に対して、少なくとも10ppmの酢酸イソアミル(IAAT)を含有する濃縮前駆物質(11)をもたらすように、制御しなくてはならない。発酵後のエタノール含有量は、ベースリカー(1)中に存在する、発酵性糖類の量およびタイプ次第で変動してもよい。濃縮前駆物質(11)中のエタノール含有量は、好ましくは0.5〜8容積%、好ましくは2〜7容積%、より好ましくは4〜6.5容積%を構成する。本発明のステップ(b)における濃縮前駆物質のブレンドの程度は、最終飲料(21)中で所与のエタノール含有量に達することを目標とすることが多いので、エステルおよび高級アルコール(すなわち、エタノールよりも高分子量を有する)の量は、容積%エタノールあたりのppm単位で表すことが有利であり、ppm/%ABVと称される。濃縮前駆物質中のエタノール含有量と比較したIAAT含有量は、好ましくは5〜40ppm/%ABV、好ましくは8〜30ppm/%ABV、より好ましくは10〜25ppm/%ABVを構成する。
本発明の実施形態では、本方法のステップ(a)で得られる濃縮前駆物質をさらに処理し得る。具体的には、図1(b)で図示されるように、濃縮前駆物質(11)を蒸留して、特定の香味に富んだ留出物(11a)を回収し得る。前記留出物(11a)は、ブレンド用リカー(12)とブレンドして、目標香味プロファイルのある飲料をもたらし得る。
飲料の香味プロファイルは、前記飲料の一種のフィンガープリントであり、エステルおよび高級アルコールをはじめとする、いくつかの香味化合物の含有量によって定義される。ビールのような飲料は非常に複雑であって、このようなエステルおよび高級アルコールの多数のタイプを含んでなり、香味プロファイルは非常に複雑であり得る。しかしいくつかの香味化合物が優勢であり、飲料の香味プロファイルの優れた定義は、このような選択された優勢な香味化合物の含有量のみによって得られ得る。これは、既に上で論じた酢酸イソアミル(IAAT)に確かに当てはまるが、それはまた、酢酸エチル(ETAT)に関わり、場合によっては、フェニル酢酸エチル(PEAT)にも関わる。エタノール以外にも、イソアミルアルコール(IAOH)、プロパノール(PPOH)、およびイソブタノール(iBOH)などの高級アルコールが、飲料の香味プロファイルに実質的に寄与する。濃縮前駆物質(11)が、35〜500ppm/%ABV、好ましくは45〜250ppm/%ABV、より好ましくは50〜180ppm/%ABVを構成する量で、酢酸エチル(ETAT)を含んでなることが好ましく、および/またはフェニル酢酸エチル(PEAT)は、8〜15ppm/%ABV、好ましくは10〜14ppm/%ABVを構成する量である。イソアミルアルコールは、10〜60ppm/%ABV、好ましくは15〜50ppm/%ABV、より好ましくは25〜40ppm/%ABVを構成し得る。プロパノールは、1〜10ppm/%ABV、好ましくは2〜7ppm/%ABVで存在してもよい。イソブタノールは、10〜40ppm/%ABV、好ましくは20〜35ppm/%ABVを構成する量で存在してもよい。表1は、選択された香味化合物の香味の説明を示す。
Figure 0006400690
濃縮前駆物質は、本方法のステップ(b)で水とブレンドされてもよい。しかし、本発明の最大可能性は、濃縮前駆物質(11)と、それ自身の香味プロファイルを有して、このような濃縮前駆物質とブレンドすることでそれを随意に調節し得るブレンド用リカー(12)とブレンドすることで、到達し得る。具体的には、ブレンド用リカーは、アルコール含有またはアルコール非含有ビールまたは麦芽ベース飲料、またはシードルであってもよい。それは、通常、あまり強くない香味プロファイルを有し、それはこのようなブレンドによって向上させて、場合によっては直接発酵では達成可能でない、新しい訴求力のある香味プロファイルの飲料(21)を作り出し得る。本発明は、ブレンド用リカーを製造する任意の特定の方法に限定されない。それは、香味の少ない既存のビールまたはシードルであってもよく、またはそれは、特定の香味プロファイルを達成するための様々な既存のビールの配合物であってもよく、それを濃縮前駆物質の香味プロファイルと組み合せることで、目標プロファイルがもたらされる。目的飲料のエタノール含有量は、%ABVがより低いブレンド用リカーを使用して、濃縮前駆物質と比較して低下させ得て、または代案としては、より稀ではあるが、ブレンドによって増大させてもよい。最終飲料(21)は、
(a)3.1ppmを超える、好ましくは5.5ppmを超える、より好ましくは10.0ppmを超える、最も好ましくは3.5〜15.0ppmの酢酸イソアミル、および/または
(b)5.0〜180.0ppm、好ましくは10.0〜100.0.0ppmの酢酸エチル、および/または
(c)0.3〜7.0の、好ましくは1.0〜5.0ppmのフェニル酢酸エチル、および/または
を含んでなってもよい。
本方法で使用されるベースリカー(1)およびブレンド用リカー(12)の本質次第で、得られる飲料(21)は、アルコール含有またはアルコール非含有ビール、麦芽ベース飲料またはシードルであり得て、探索される香気プロファイル範囲は、ほぼ無限である。
ベースリカー(1)
50部の固体乾燥麦芽エキス(水分含量4重量%)を水で78.1g/lの濃度に希釈して、実質的に全ての糖類がグルコースに変換されるまで、attenuzyme(登録商標)flexと64℃の温度で2時間接触させた。次に75.0g/lの濃度で50部のグルコース、ならびに200ppbのZn2+をこの懸濁液に添加した。リカーを105℃の温度で15分間低温殺菌し、デカントして澱を除去した。このようにして得られたベースリカーは、発酵前に十分に混合した。表2は、本実施例で使用されるベースリカー組成物を列挙する。
発酵および濃縮前駆物質(11)
12mlの増殖させたピキア属(Pichia)酵母の様々な属およびタイプを、それぞれ空気で満たされた80%のヘッドスペースがある、238mlのベースリカー(1)を含有する様々な容器に入れて、緩く栓をして、二酸化炭素の放出と空気の進入を許した。発酵は、このような容器内で20℃で90時間実施した。発酵工程において好気条件を作り出すために、容器を振盪機に取り付けて、全発酵段階を通じて激しく振盪した。表3は、90時間の発酵後に得られた、濃縮前駆物質(11)中の特定のエステルおよびアルコールの含有量を列挙する。図2は、発酵ステップ(a)における糖含有量を代表する、外観エキス濃度の時間発展を示す。図3は、表3に列挙される酵母タイプによって得られる濃縮前駆物質の酢酸イソアミル(IAAT)、酢酸エチル(ETAT)、フェニル酢酸エチル(PEAT)、イソアミルアルコール(IAOH)、プロパノール(PPOH)、およびイソブタノール(iBOH)の量に基づく、香気プロファイルを示す。酵母の属およびタイプ次第で、香気プロファイルが実質的に変動することを認め得る(例えば、ピキア・アノマラ(Pichia anomala)MUCL29040によって得られるプロファイル(白抜き三角形)を、様々なタイプのピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)によって得られるプロファイルと比較されたい;縦軸目盛りは対数であることに留意されたい)。図4(a)および(b)は、図3で図示されて表3に列挙されるのと同じデータを棒グラフで示す。
Figure 0006400690
Figure 0006400690
ブレンド用リカー(12)およびブレンド
表3に列挙される濃縮前駆物質(11)を、表3の下方で定義される組成のアルコール非含有またはアルコール含有ビールである、ブレンド用リカー(12)とブレンドした。濃縮前駆物質および希釈リカーをブレンドして、それぞれ<0.05%ABV、<0.5%ABV、5.3%ABV、および6.4〜6.5%ABVの目標エタノール含有量を有する、様々な飲料を製造した。このようにして得られた飲料は、表4aおよび4bに列挙される香気プロファイルを有し、図5(a)および(b)で図示される。
Figure 0006400690
Figure 0006400690
図5(a)および(b)は、表4aおよび4bに列挙されるブレンド飲料の酢酸イソアミル(IAAT)、酢酸エチル(ETAT)、フェニル酢酸エチル(PEAT)、イソアミルアルコール(IAOH)、プロパノール(PPOH)、およびイソブタノール(iBOH)の量に基づいて香気プロファイルを図示する。図5(a)および(b)は、使用されるブレンドリカー(12)のタイプを変動させることで(1つのグラフの曲線を比較されたい)、または使用される濃縮前駆物質(11)を変動させることで、ブレンド飲料の香気プロファイルが実質的に変動し得ることを示す(図5(a)の曲線を図5(b)のものと比較されたい)。より多くのバリエーションが、配合物に添加される、様々な量のブレンドリカー(12)および濃縮前駆物質(11)によって得られ得ることが、明らかである。濃縮前駆物質の香気プロファイルが、使用される特定のピキア属(Pichia)酵母次第で変動すること(図3を参照されたい)、そしてブレンド用リカーが、アルコール含有またはアルコール非含有ラガー、エール、またはピルズビールなどの任意の標準的ビールから選択されてもよいことを考慮すると、当業者が、このようにして、多くは以前の周知の技術によって達成可能でない、多種多様な香気プロファイルを有する飲料を製造してもよいことは、明らかである。
図6は、0.0002〜0.2dm空気/dm麦芽汁/分の範囲にわたる空気流量の関数として、ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)MUCL51792による、表2で定義される麦芽汁からなるベースリカー発酵中のエタノール(ETOH)、ETATおよびIAAT濃度の変遷を示す。発酵工程は、166時間継続し、図6に示されるIAAT、ETAT、およびETOH含有量を有する濃縮前駆物質がもたらされた。ベースリカーは、全発酵工程中に、インペラによって機械的に50rpmで撹拌した。このようにして得られた濃縮前駆物質のエステルおよびエタノール含有量は、実質的に酸素供給量の関数として変動することを認め得る。MUCL51792による発酵後におけるIAATおよびETATの最大量は、10−4〜10−2dm/dm麦芽汁/分、特に10−3dm/dm麦芽汁/分前後を構成する空気供給によって得られた。
好ましい実施形態では、濃縮前駆物質(11)は、前記ビールの発酵または成熟段階において、エールまたはラガーなどのビールであるブレンド用リカー(12)とブレンドされ得る。
本発明は強い香味プロファイルを有する濃縮前駆物質(11)を、ほとんど個性のないぼやけた香味プロファイルを有するブレンド用リカー(12)とブレンドするステップを含んでなる、新たな一連の発酵飲料(21)を製造する方法、または飲料の香味をさらに増強する方法、および強い/革新的な香味の飲料を開発する方法における、大きな進歩を構成する。本発明の方法は、多岐にわたる味、匂い、および香味を有する飲料の製造に向けて扉を開く。代案は、本発明から誘導され得る。
例えば、背景技術セクションで言及されるように、発酵は、炭水化物から、アルコールおよび二酸化炭素、有機酸またはエステルへの変換である。炭水化物は、通常は糖類、特にグルコースまたはその他のオリゴ糖または多糖類である。しかしより広義には、炭水化物はまた、アルコール、特にエタノールであってもよく、それは、IAATおよびETATなどをはじめとする有機酸およびエステルに変換される。したがって本出願の全ての説明は、変更すべきところは変更して、砂糖の代わりに、アルコール、特にエタノールを含有するベースリカーにも適用される。これは、本発明に関して上で説明されたように、ベースリカーとして既存のビールを使用して、ブレンド用リカーとのブレンドによる新しい飲料の製造に特に適応された、特定の香気プロファイルがある濃縮前駆物質を製造できるようにする。
別の例として、ウィリオプシス・マラキイ(Williopsis mrakii)およびウィリオプシス・サタヌス(Williopsis saturnus)などのウィリオプシス属(Williopsis)種の酵母もまた、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)よりも有意に高いレベルの酢酸イソアミルを生成することが知られている。したがって、ピキア属(Pichia)種の酵母を、ウィリオプシス・マラキイ(Williopsis mrakii)およびウィリオプシス・サタヌス(Williopsis saturnus)などのウィリオプシス属(Williopsis)種の酵母で置き換えることで、本発明と全く同一様式で、濃縮前駆物質を製造し、次に希釈リカーとブレンドして飲料を得てもよい。生物ピキア属(Pichia)種の酵母を使用して説明された本発明に関する全ての工程段階は、それに代えて、ウィリオプシス属(Williopsis)種酵母を使用する方法にも、変更すべきところは変更して適用される。

Claims (13)

  1. (a)少なくとも1つの発酵性糖を含有するベース液体(1)をピキア属(Pichia)種の酵母(2)に接触させて、好気条件下で、少なくとも10ppmの量の酢酸イソアミル(IAAT)または少なくとも90ppmの量の酢酸エチルを含んでなる濃縮前駆物質(11)が形成されるまで、前記少なくとも1つの発酵性糖の発酵を実施するステップと、
    (b)このようにして得られた前記濃縮前駆物質をそのまま(11)、またはさらなる処理後に、50容積/%を超えるブレンド用液体(12)とブレンドして、飲料総重量に対して少なくとも0.5ppmのIAAT含有量を有する、飲料(21)を製造するステップと、
    を含んでなり、特に断りのない限りppm量が濃縮前駆物質総重量に対して表されることを特徴とする、飲料(21)を製造する方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記少なくとも1つの発酵性糖が、グルコースまたはフルクトース、および/またはマルトース、スクロース、またはマルトトリオース、デンプン、およびβグルカンの群から選択される、1つまたは複数のオリゴ糖または多糖類を含んでなり、前記使用される1つまたは複数のオリゴ糖の一部がステップ(a)でグルコースに変換されることを特徴とする、方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、前記ベース液体(1)が麦芽汁を含んでなり、前記飲料(21)が、アルコール含有またはアルコール非含有ビールまたは麦芽ベース飲料であることを特徴とする、方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法において、前記濃縮前駆物質(11)が、エタノール容積%あたり少なくとも5ppm(=ppm/%ABV)の量で酢酸イソアミルを含んでなることを特徴とする、方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法において、前記濃縮前駆物質(11)が、
    (a)35〜500ppm/%ABVを構成する量の酢酸エチル、および/または
    (b)8〜15ppm/%ABVを構成する量のフェニル酢酸エチル、および/または
    (c)0.05〜15容積%を構成する量のエタノール
    を含んでなることを特徴とする、方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法において、前記少なくとも1つの発酵性糖の発酵が、少なくとも0.00001dm/dm liquor/分の流量で、酸素含有気体の供給下において、ガス流によってまたは追加的な機械的撹拌によって引き起こされる撹拌条件下で実施されることを特徴とする、方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法において、前記ブレンド用液体(12)が、水;アルコール含有またはアルコール非含有ビール、シードルまたは麦芽ベース飲料であり、前記濃縮前駆物質(11)とのブレンドが、ブレンド後に得られる最終飲料の香味プロファイルを調節可能にし、前記ブレンドが、ビールまたはシードルまたは麦芽ベース飲料の発酵段階、または、成熟段階、または、濾過段階前後を含むブレンド用液体の製造工程で実施されることを特徴とする、方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記濃縮前駆物質(11)が、濃縮液体とブレンド用液体の総容積に対して、0.1〜49容積%を構成する量で、前記ブレンド用液体(12)とブレンドされることを特徴とする、方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法において、前記ピキア属(Pichia)種の酵母が、属ピキア・クルイベリ(Pichia kluyveri)、ピキア・アノマラ(Pichia anomala)、またはピキア・フェルメンタンス(Pichia fermentans)であることを特徴とする、方法。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法において、ステップ(a)の終了時に得られる前記濃縮前駆物質が蒸留されて、蒸留液(11a)が、ステップ(b)のブレンド用液体(12)とブレンドされることを特徴とする、方法。
  11. アルコール含有またはアルコール非含有ビール、シードル、または麦芽ベース飲料の群から選択される飲料を形成するために、ブレンド用液体と共に使用される濃縮前駆物質(11)であって、前記濃縮前駆物質が、請求項1乃至6の何れか1項に記載のステップ(a)に従った方法によって得られ、前記濃縮前駆物質の総重量に対して少なくとも15ppmの酢酸イソアミルを含んでなることを特徴とする、濃縮前駆物質。
  12. 請求項11に記載の濃縮前駆物質において、
    (a)エタノール容積%あたり少なくとも5ppm(=ppm/%ABV)の量である、酢酸イソアミル、および
    (b)35〜240ppm/%ABVを構成する量の酢酸エチル、およ
    (c)8〜15ppm/%ABVを構成する量のフェニル酢酸エチル、およ
    (d)0.5〜8容積%を構成する量のエタノール
    をさらに含んでなることを特徴とする、濃縮前駆物質。
  13. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法によって得られて、
    (a)3.1ppmを超える酢酸イソアミル、およ
    (b)5.0〜180.0ppmの酢酸エチル、および
    (c)0.3〜7.0ppmのフェニル酢酸エチル、および
    (d)0.01〜13.0容積%のエタノールを含んでなることを特徴とする、アルコール含有またはアルコール非含有ビール、シードル、または麦芽ベース飲料の群から選択される飲料(21)。
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