JP6368130B2 - レール構造とレール構造改装方法 - Google Patents
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Description
また、従来、スイング式の開き戸を開口部に採用していた店舗等において、人が出入りする際に開き戸を押したり引いたりして回転させることは力を要するため、子供や老人や障害者等のように力の弱い人には負担になっていた。そのため、店舗等では、人が出入りし易いようにスイング式の開き戸からスライド式の戸体に改装する工事が行われている。
本発明によれば、既設の凹部とは別個に床面を斫って形成した改装用凹部内に、ガイドレール溝部を挿入してその両側に設けたフランジ部を床面に設置して改装用凹部を覆うようにしたので、斫り工事は必要であるが、溶接等が必要でなく短い工期でスライド式の戸体を取り付けるためのレール構造を設置できる。
レール構造の施工に際し、改装用凹部とガイドレールのガイドレール溝部及びフランジ部との間に隙間を残すことで一層工期を短縮でき、しかも改装用凹部とガイドレールとの間に隙間があるために、改装用凹部にガイドレール溝部を挿入した際、戸体の位置に応じてガイドレール溝部の位置調整が可能である。
ガイドレールを固定部材によって床面に固定することで凹部とガイドレールとの間に隙間があっても堅固に固定できる。
固定具によってガイドレールのフランジ部を床面に連結することでガイドレールを床面に固定できる。
また、固定部材は改装用凹部とガイドレールとの隙間を埋めるモルタルであってもよい。
モルタルによって改装用凹部とガイドレールとの隙間を埋めることでガイドレールを床面に固定できる。
フランジ部と床面との間に止水材を設けることで雨水等がガイドレールの下側に侵入することを防止できる。
図1に示すように、本実施形態による建物の開口部の下部レール構造は、例えば店舗の開口部のスイング式の開き戸を、スライド式の自動ドアに改装したものである。改装後の構造として、図1(a)は片引き式の自動ドア10を示すものであり、店舗の開口部1に隣接して設けたFIX窓11と、開口部1に設けていて自動的に開閉可能な1枚の開閉ドア12とを備え、FIX窓11と開口部1の上部にランマとしてFIX窓13が設けられている。
図1(a)及び図2に示す開口部1の改装構造では、既設のFIX窓11と開口部1の上部に配設されたFIX窓13は左右の縦枠13aと上枠13bと下枠13cとの間にガラスパネル18が収納されている。また、FIX窓11と開閉ドア12を仕切る方立19の上部にもFIX窓13を2つに仕切る縦枠13aが形成されている。なお、FIX窓13に代えて他の窓、例えば排煙窓を設置してもよい。
そして、開口部1の屋内側に設けた開閉ドア12をスライドさせることで開口部1を開閉可能とした。開閉ドア12は、図1(a)に示すように、例えば左右の縦框12aと上框12bと下框12cとで囲われた枠体内にパネルとして、例えばガラスパネルが納められている。
しかも、横枠20の内部には、上部レール23と開閉ドア12とエンジン25を収納したボックス28を支える支持部材24を、ねじ21で取り付け支持するために例えば断面略コの字状の補強板30が連結されている。
下部レール構造として、既存の出入り口である開口部1Aの床面FLに設けたフロアヒンジ3の屋内側の床面FLを斫り、新たな開口部1に凹部32が形成されている。凹部32は支持部材24に固定した上部レール23に対向する位置に形成され、凹部32は上部レール23と同一長さにわたって見付け方向に形成されている。なお、凹部32は、図2、図3に示す例では、長手方向に直交する断面視で略四角形状を有しているが、実際には斫りで形成されるために断面略V字状またはU字状等の不定形の断面形状を有している。
ここで、床面FLに形成した凹部32は少なくともレール本体34のガイドレール溝部34aが陥入される深さを有し、しかもガイドレール溝部34aの幅よりも広い幅Hを有しているが、一対のフランジ部34b間の幅より小さい幅に形成されている。そして、開口部1に取り付けた開閉ドア12が多少傾いていたとしても、凹部32内でガイドレール溝部34aの位置を前後左右方向に調整できて開閉ドア12をスライド可能にガイドできるようになっている。
なお、レール本体34が床面FLに固定された状態で、ガイドレール溝部34aと凹部32との間に隙間Sがあってもよく、レール本体34が凹部32に対してずれたり移動したりすることを阻止できる。
図6に示すように、まず既設の開口部1Aに設けたスイング系の開き戸2を撤去する。そして、図2〜図4において、既設の開口部1Aの屋内側に設置する新たな開口部1における上部レール23に対向する位置の床面FLを斫って凹部32を上部レール23の長さに亘って形成する。また、凹部32の両側の床面FLにビス用の穴を穿孔し、この穴内にフィッシャープラグ37を取り付ける。
次にレール本体34のガイドレール溝部34aを凹部32内に陥入させて両側のフランジ部34bを凹部32の外側の床面FL上に載置する。そして、各フランジ部34bにボルト36を挿通して、予め埋設したフィッシャープラグ37に螺合させて各フランジ部34bを床面FLに固定する。
いずれにしても、開閉ドア12を上部レール23に吊り下げる前に、床面FLに凹部32とレール本体34を形成すればよく、その他の手順は任意に設定できる。
また、改装に際して、フロアヒンジ3を残して、その屋内側の床面FLに凹部32とレール本体34を設置すると共に、溶接工程やモルタルの充填等の左官工程を必要としないので工数が小さく施工期間が短くて済むという効果がある。
さらに、開口部1やFIX窓11の横枠20に支持部材24に設けた上部レール23を介して開閉ドア12を吊り持ちすることで、開閉ドア12が垂直でない場合や位置ずれする場合が生じても、床面FLの凹部32に対してレール本体34の位置を調整できるためガイド部35をガイドレール溝部34aに確実に挿入できる。
例えば、上述した実施形態では図1(a)に示す片開き式の自動ドア10について説明したが、上述した実施形態における開口部1のレール構造とレール構造改装方法は図1(b)に示す両開き式の自動ドア15にも適用できる。
本変形例において、レール本体34をボルト36とフィッシャープラグ37で固定することなく、固定部材としてモルタル42を用いて固定した。即ち、床面FLに斫りで凹部32を形成した後、凹部32内に適宜の厚さで固化材として例えばモルタル42を充填させ、モルタルが固まる前にレール本体34のガイドレール溝部34aを凹部32内に押し込み、フランジ部34bが床面FLに当接した状態に保持してモルタル42を固化させる。
このようなレール構造改築方法によれば、ボルト36とフィッシャープラグ37を用いないでレール本体34を凹部32に固定することができる。なお、固化材はモルタルに限定されるものではなく、コンクリートや接着剤等でもよい。
また、ボルト36とフィッシャープラグ37に代えて接着剤によってレール本体34のフランジ部34bを床面FLに固定するようにしてもよい。
また、本発明においてレール本体34はガイドレールを構成する。
また、本発明のレール構造とガイドレールとレール構造改築方法は、自動ドアについて説明したが、本発明は自動ドアだけでなく、手動ドアや半自動で戻る引き戸等、すべてのスライド式の戸体に用いるレール構造とレール構造の改築方法に適用できる。
3 フロアヒンジ
10、15 自動ドア
12 開閉ドア
23 上レール
32 凹部
34 レール本体(ガイドレール)
34a ガイドレール溝部
34b フランジ部
35 ガイド部
36 ボルト
37 フィッシャープラグ
38 パッキン
39 止水材
40 シール材
S 隙間
FL 床面
Claims (8)
- 既設のスイング式の開き戸を撤去した既設の開口部とずれた位置で床面を別個に斫って形成された改装用凹部と、
該改装用凹部内に陥入するガイドレール溝部及び前記改装用凹部を覆うフランジ部を備えたガイドレールと、
を備えたことを特徴とするレール構造。 - 前記改装用凹部とガイドレールとの間に隙間を有している請求項1に記載されたレール構造。
- 前記ガイドレールは固定部材によって床面に固定されている請求項1または2に記載されたレール構造。
- 前記固定部材は前記フランジ部と床面を連結する固定具である請求項3に記載されたレール構造。
- 前記固定部材は改装用凹部とガイドレール溝部との隙間を埋める固化材である請求項3に記載されたレール構造。
- 前記フランジ部と床面との間に止水材を設けた請求項1から5のいずれか1項に記載されたレール構造。
- 既設のスイング式の開き戸を撤去した既設の開口部とずれた位置で床面に別個に改装用凹部を斫って形成する工程と、
該改装用凹部内にガイドレールのガイドレール溝部を陥入させて前記改装用凹部をフランジ部で覆う工程と、
を備えたことを特徴とするレール構造改装方法。 - 前記改装用凹部を前記ガイドレールのフランジ部で覆った後、固定部材によってガイドレールを床面に固定する工程を更に備えた請求項7に記載されたレール構造改装方法。
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