JP4256746B2 - エレベータ出入り口装置の付設方法 - Google Patents

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Description

この発明は、遮煙構造を戸周りに構成したエレベータ出入り口装置の付設方法に関するものである。
従来のエレベータ出入り口装置においては、遮煙シャッタを乗り場に設置し、火災時に遮煙シャッタを稼働させて乗り場を覆い、昇降路内への煙の侵入や昇降路から流出した煙の建物内への拡散を防止していた。しかし、遮煙シャッタを構築するための費用が嵩み、また、建築構造への制約が生じて乗り場スペースの利用に支障を及ぼしたり、さらには、美観が損なわれるという不具合があった。
この不具合を解消するために、エレベータの出入り口の上縁部および側縁部を構成する枠体と、出入り口を開閉する引き戸と、引き戸の上縁部に沿って配置されて枠体方向に突設され、引き戸の戸袋端寄りが引き戸の戸当たり端寄りよりも枠体側に突出する方向に傾斜して形成された傾斜遮煙板と、枠体の傾斜遮煙板に対向した縁部に沿って設けられ、引き戸が全閉した時に傾斜遮煙板に接する接触板と、引き戸の戸当たり端寄りの側縁部に沿って設けられて枠体側に張り出して配置され、引き戸の全閉時に枠体の引き戸の側縁部に対向した縁部外側に接する側縁部遮煙板とを備え、戸の全閉時に、傾斜遮蔽板と接触板との接触、さらには側縁部遮煙板と枠体の側縁部との接触により枠体と引き戸との隙間を塞ぎ、乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止する改良型のエレベータ出入り口装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2715828号公報
従来の改良型のエレベータ出入り口装置は、エレベータの新設時に設置されることを前提に構成されているものであり、特に接触板を取り付けるために、出入り口の上縁部を構成する枠体の部位が特殊な構造に構成されていた。
そこで、既設のエレベータ出入り口装置に遮煙構造を付加するために従来の改良型のエレベータ出入り口装置を適用する場合には、既設の枠体を撤去する必要があり、枠体の撤去・設置工事、さらには壁の補修工事が行われ、多大なコスト増をもたらしてしまう、という課題があった。
この発明は、エレベータの出入り口の既設の三方枠を利用して簡易に遮煙構造を構築できるエレベータ出入り口装置の付設方法を得ることを目的とする。
この発明は、エレベータの出入り口を構成する上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、上記上枠に取り付けられたハンガーケースと、上記ハンガーケースに水平方向に延設されたトラックと、ローラを有し、該ローラを上記トラックに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガーと、上記ドアハンガーの下端に取り付けられて、上記三方枠の立面に沿って水平方向に移動して上記出入り口を開閉する戸と、上記上枠の上面に密着して該上枠の長さ方向の全域に渡って取り付けられた遮煙板と、上記戸の上面に密着し、該戸の長さ方向の全域に渡って、かつ、上記上枠側に延出するように取り付けられ、上記戸の全閉時、上記遮煙板に接触して上記戸と上記上枠との隙間を閉塞する接触板とを備え、、断面コ字状の浮かし構造体が、該コ字状の開口側を上記戸側に向けて、該コ字状の下辺を上記上枠の上面に取り付けられ、上記ハンガーケースが、上記浮かし構造体のコ字状の上辺に取り付けられて上記上枠の上面から上方に離間して配設され、上記遮煙板が、上記浮かし構造体によって形成された空きスペースを利用して上記三方枠の上面に密接して取り付けられているエレベータ出入り口装置の付設方法において、上記戸を上記ドアハンガーから取り外し、上記出入り口から乗り場に搬出する工程と、上記ローラを上記トラックから外し、上記ドアハンガーとともに上記出入り口から乗り場に搬出する工程と、上記ハンガーケースを上記上枠から外し、上記断面コ字状の浮かし構造体をコ字状の開口を昇降路側に向けて上記上枠の上面に取り付け、ついで取り外された該ハンガーケースを該浮かし構造体に取り付ける工程と、上記遮煙板を上記浮かし構造体によって形成された空きスペースを利用して上記上枠の上面に密接して取り付ける工程と、上記ローラおよび上記ドアハンガーを上記出入り口から上記昇降路内に運び入れ、上記ローラを上記トラックに掛けて、上記ドアハンガーを吊設する工程と、上記戸を上記昇降路内に運び入れ、上記ドアハンガーの下端に上記接触板を介在させて上記戸を取り付け、上記戸を吊設する工程とを有する
この発明によれば、既設の三方枠を利用して遮煙構造を構築できるので、改修工事で安価に遮煙構造のエレベータ出入り口装置を得ることができる。
既設の三方枠の上枠に取り付けられているハンガーケースを浮かして上枠上面に遮煙板の取付スペースを確保し、この取付スペースに遮煙板を取り付けて既設の三方枠を利用した遮煙構造を実現している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を示す正面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図、図5は図1のV−V矢視断面図である。
各図において、1はエレベータの昇降路、2は昇降路1に開口する出入り口3が設けられた乗り場、4は出入り口3の上縁部および両側縁部を構成する上枠5および一対の縦枠6からなる三方枠、7は出入り口3を開閉する戸(引き戸)である。
8は鋼材を断面コ字状に成形してなる浮かせ構造体であり、コ字状の開口側を昇降路1側に向けて、コ字状の一辺(下辺)を三方枠4の上枠5の上面にボルト20およびナット21により締着固定されている。9はハンガーケースであり、浮かせ構造体8のコ字状の他辺(上辺)にボルト22およびナット23により締着固定されて、昇降路1内の出入り口3上方に上枠5から離反して配置されている。そして、このハンガーケース9には、三方枠4の立面に沿って水平方向に延びるトラック10が取り付けられている。11はドアハンガーであり、ローラ12が一端側に水平軸周りに回転自在に取り付けられ、他端がボルト24およびナット25により戸7の上面に締着固定されている。そして、ローラ12がトラック10に走行自在に掛けられて、戸7がトラック10に吊設され、トラック10に案内されて水平方向に移動できるようになっている。これにより、戸7は、図3乃至図5に示されるように、三方枠4の立面との間に隙間Dを有して三方枠4に対面して配置され、三方枠4に沿って水平方向に互いに反対方向に移動して出入り口3を開閉する。
14は鋼材を断面L字状に成形して作製された傾斜遮煙板である。この傾斜遮煙板14は、上枠5の長さとほぼ同じ長さを有し、中央が戸7側に位置し、かつ、両端が戸7から離れるように戸7の開閉経路に対して傾斜して、浮かせ構造体8により形成された空きスペースに位置するように上枠5の上面に密接して取り付けられている。
15は弾性変形しやすい薄鋼板で作製された接触板である。この接触板15は、戸7の幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さを有し、ドアハンガー11の下端と戸7の上面との間に介装され、かつ、上枠5側に延出するようにして、ボルト24およびナット25によりドアハンガー11とともに戸7に締着固着されている。そして、接触板15は、戸7の戸当たり端側の延出長さが短く、かつ、戸7の戸袋端側の延出長さが長くなるように戸7の開閉経路に対して傾斜して戸7の上面に取り付けられている。これにより、戸7の全閉時、接触板15が弾性変形して傾斜遮煙板14のL字状の起立片に接触し、上枠5と戸7との隙間Dが閉塞される。
16は鋼板をL字状に折り曲げ成形して作製され、戸7の高さとほぼ同じ高さを有する固定金具であり、そのL字状の一辺を戸7の戸袋側端面にボルト26およびナット27により締着固定されている。17は弾性変形しやすい薄鋼板で作製され、固定金具16とほぼ同じ高さを有する側縁部遮煙板であり、その一端をボルト28およびナット29により固定金具16のL字状の他辺に締着固定されて戸7の開閉方向と直交して配置されている。そして、戸7の全閉時に、側縁部遮煙板17が、弾性変形して三方枠4の縦枠6の外壁面に接触し、縦枠6と戸7との隙間Dが閉塞される。
18は戸7の幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さに作製され、戸7の下端から下方に延出するように取り付けられた下部遮煙板であり、この下部遮煙板18は敷居13の溝内に挿入され、敷居13の溝の底面に接触して、敷居13と戸7の下端との隙間Eが閉塞される。19は戸7の下端に取り付けられた戸の脚であり、この戸の脚19は敷居13の溝に係合して戸7の開閉動作における戸7の下端側の揺動を抑制する。
このように構成されたエレベータ出入り口装置においては、ローラ12がトラック10に案内されて走行し、2枚の戸7が開閉動作する。そして、戸7の全閉時(2枚の戸7が戸当たり状態に当接している時)には、接触板15が弾性変形して傾斜遮煙板14のL字状の起立片に接触し、上枠5と戸7との隙間Dが閉塞される。また、側縁部遮煙板17が、弾性変形して三方枠4の縦枠6の外壁面に接触し、縦枠6と戸7との隙間Dが閉塞される。さらに、下部遮煙板18が敷居13の溝内に収納されて溝底面に接触して、敷居13と戸7の下端との隙間Eが閉塞される。
これにより、建物の火災時に、建物内の煙が昇降路1内に進入したり、昇降路1から乗り場2に流出して建物に広がることが防止される。
また、浮かせ構造体8がコ字状の開口側を昇降路1側に向けて三方枠4の上枠5の上面にボルト20およびナット21により締着固定されているので、傾斜遮煙板14を取り付けるスペースを上枠5の上面に形成することができる。そこで、既設のエレベータ出入り口装置に遮煙構造を付設する場合、既設の三方枠4を利用できる。これにより、三方枠4の撤去・設置工事、さらには三方枠4の撤去に伴う壁の補修工事が不要となり、低コストで遮煙構造を構築することができる。また、建築構造への制約がなく、高い自由度で乗り場2のスペースを使用することができ、さらに美観が損なわれることもない。
ここで、遮煙構造の付設方法について図6および図7を参照しつつ説明する。
まず、既設のエレベータ出入り口装置は、図6の(a)に示されるように、ハンガーケース9がボルト20およびナット21により三方枠4の上枠5の上面に締着固定され、ローラ12がトラック10に掛けられて、戸7Aがトラック10に吊設されている。
ついで、図6の(b)に示されるように、ボルト24を取り外して戸7Aとドアハンガー11との締着が解除され、図6の(c)に示されるように、戸7Aを出入り口3から乗り場2側に運び出す。そして、ローラ12とトラック10との係合が解除され、ドアハンガー11を出入り口3から乗り場2側に運び出し、図6の(d)に示される状態となる。
つぎに、ハンガーケース9と昇降路1の内壁面との連結を解除し、ボルト20によるハンガーケース9と上枠5との締結を解除する。そして、図7の(a)に示されるように、浮かせ構造体8をボルト20およびナット21により上枠5の上面に締着固定し、ハンガーケース9をボルト22およびナット23により浮かせ構造体8に締着固定する。ついで、図示していないが、ハンガーケース9を昇降路1の内壁面に連結固定する。その後、図7の(b)に示されるように、傾斜遮煙板14を上枠5の上面に取り付ける。
ついで、図7の(c)に示されるように、ドアハンガー11が出入り口3から昇降路1内に運び込まれ、ローラ12をトラック10に掛けて、ドアハンガー11がトラック10に吊設される。
ついで、戸7Aに比べて浮かし構造体8の高さ分背の高い戸7が用意される。そして、固定金具16および側縁部遮煙板17が戸7の戸袋側端面に取り付けられる。また、下部遮煙板18および戸の脚19が戸7の下端に取り付けられる。この時、下部遮煙板18および戸の脚19は、戸7の工場出荷時に予め取り付けられていてもよい。さらには、固定金具16および側縁部遮煙板17も、予め取り付けられていてもよい。
ついで、図7の(c)に示されるように、側縁部遮煙板17および下部遮煙板18などが取り付けられた戸7が出入り口3から昇降路1内に運び込まれる。そして、ドアハンガー11、接触板15および戸7がボルト24により締着固定され、図7の(d)に示されるように、戸7がトラック10に吊設されて、遮煙構造の付設作業が終了する。
このように、この遮煙構造の付設方法によれば、浮かせ構造体8を設置することにより、傾斜遮煙板14を設置するためのスペースが上枠5の上面側に形成でき、既設の三方枠4を利用して傾斜遮煙板14を取り付けることができる。そこで、三方枠4を撤去することに起因する多大なコスト増をなくすことができ、低コストで、短い付設工期で遮煙構造を構築することができる。さらに、乗り場仕上げ面などの廃材も削減されるので、環境に配慮したものとなる。
なお、浮かせ構造体8を設置することにより、既設の戸7Aでは高さが不足することになり、新たな背の高い戸7に交換する必要がある。しかし、既設の三方枠4の撤去費用・交換費用および壁の補修費用に比べれば、戸7の交換費用は著しく安価であり、既設の三方枠4の利用による低コスト化の効果を損なうものではない。
また、上記実施の形態1では、傾斜遮煙板14が鋼材で作製されているものとしているが、傾斜遮煙板14の材料は鋼材に限定されるものではなく、耐熱材であればよく、例えばセラミックスを用いることができる。
また、上記実施の形態1では、接触板15が薄鋼板で作製されているものとしているが、接触板15の材料は薄鋼板に限定されるものではなく、弾性を有する耐熱材であればよく、例えばグラスファイバーを薄板状に成形したものを用いることができる。
また、上記実施の形態1では、戸7Aをドアハンガー11から取り外して出入り口3から乗り場2側に運び出すものとしているが、戸7Aとドアハンガー11とを一緒に乗り場2側に運び出し、乗り場2で戸7Aをドアハンガー11から取り外してもよい。また、ドアハンガー11、接触板15および戸7を昇降路1内で締着一体化するものとしているが、ドアハンガー11、接触板15および戸7を乗り場2で締着一体化した後、昇降路1内に運び込み、トラック10に吊設するようにしてもよい。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
図8において、グラスウールをガラスクロスで巻いたもの、グラスファイバー等の不燃弾性体からなる遮煙材30が傾斜遮煙板14の起立片に、傾斜遮煙板14の長さ方向の全域に渡って取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、戸7の全閉時、遮煙材30が、弾性変形した接触板15と傾斜遮煙板14の起立片との間に挟持され、上枠5と戸7との隙間Dが閉塞される。そこで、昇降路1への煙の侵入や、昇降路1から乗り場2への煙の流出が阻止される。
このように、この実施の形態2においても、既設の三方枠4を利用して遮煙構造が構築でき、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、戸7の全閉時に、遮煙材30が接触板15の弾性変形力により押圧されるので、全閉時の気密性が向上される。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
図9において、ドアハンガー11Aは、上記実施の形態1で用いられたドアハンガー11に比べて、浮かせ構造体8の高さ分長く作製され、その下端がボルト24により戸7Aの上面に締着固定されている。接触板15Aは、弾性変形しやすい薄鋼板を断面J状に折り曲げ成形して作製されている。この接触板15Aは、戸7Aの幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さを有し、J状の折り返し部を上にして、下端を戸7Aの上面に密接させてドアハンガー11Aに固定されている。そして、接触板15Aは、戸7Aの戸当たり端側の延出長さが短く、かつ、戸7の戸袋端側の延出長さが長くなるように戸7の開閉経路に対して傾斜している。これにより、戸7Aの全閉時、接触板15AのJ状の折り返し先端部が弾性変形して傾斜遮煙板14のL字状の起立片に接触し、上枠5と戸7Aとの隙間Dが閉塞される。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、戸7Aの全閉時、接触板15AのJ状の折り返し先端部が弾性変形して傾斜遮煙板14の起立片に接し、上枠5と戸7Aとの隙間Dが閉塞される。そこで、昇降路1への煙の侵入や、昇降路1から乗り場2への煙の流出が阻止される。
このように、この実施の形態3においても、既設の三方枠4を利用して遮煙構造が構築でき、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、浮かせ構造体8の高さ分長さの長いドアハンガー11Aを用いているので、既設の三方枠4とともに、既設の戸7Aを利用することができる。そして、ドアハンガーに比べて高価な戸を利用できるので、更なる低コスト化が図られる。
また、この遮煙構造の付設方法は、戸7Aを乗り場2に運び出した後、ドアハンガー11をドアハンガー11Aに交換し、さらに接触板15Aを取り付ける点を除いて、上記実施の形態1と同様に行われる。
従って、ドアハンガー11Aおよび接触板15Aの取付作業は乗り場2で行われるので、上記実施の形態1に比べて、作業性を悪化させることもない。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
図10において、鋼材を断面コ字状に成形して作製された高さ調整構造体31がボルト24により戸7Aの上面に締着固定され、ドアハンガー11Bがボルト32およびナット33により高さ調整構造体31に締着固定されている。また、ドアハンガー11Bおよび高さ調整構造体31は、浮かせ構造体8を配置することにより生じる既設の戸7Aと三方枠4との高さ方向の変動を調整する形状(寸法)に作製されている。さらに、接触板15Aが、J状の折り返し部を上にして、下端を戸7Aの上面に密接させて高さ調整構造体31に固定されている。そして、接触板15Aは、戸7Aの戸当たり端側の延出長さが短く、かつ、戸7の戸袋端側の延出長さが長くなるように戸7の開閉経路に対して傾斜している。これにより、戸7Aの全閉時、接触板15AのJ状の折り返し先端部が弾性変形して傾斜遮煙板14のL字状の起立片に接触し、上枠5と戸7Aとの隙間Dが閉塞される。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4では、高さ調整構造体31が取り付けられているので、浮かせ構造体8の設置に伴う戸7Aの高さ変動がない。そこで、既設の戸7Aを利用して、遮煙構造を構築できる。そして、戸7Aの全閉時、接触板15AのJ状の折り返し先端部が弾性変形して傾斜遮煙板14の起立片に接し、上枠5と戸7Aとの隙間Dが閉塞される。これにより、昇降路1への煙の侵入や、昇降路1から乗り場2への煙の流出が阻止される。
このように、この実施の形態4においても、既設の三方枠4を利用して遮煙構造が構築でき、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、ドアハンガー11Bおよび高さ調整構造体31を用いているので、浮かせ構造体8を設置しても、既設の三方枠4とともに、既設の戸7Aを利用することができ、低コスト化が図られる。
また、この遮煙構造の付設方法は、戸7Aを乗り場2に運び出した後、ドアハンガー11を取り外し、高さ調整構造体31およびドアハンガー11Bを戸7Aに取り付け、さらに接触板15Aを取り付ける点を除いて、上記実施の形態1と同様に行われる。
従って、ドアハンガー11B、高さ調整構造体31および接触板15Aの取付作業は乗り場2で行われるので、上記実施の形態1に比べて、作業性を悪化させることもない。
こで、高さ調整構造体31の高さを浮かせ構造体8の高さに一致させれば、既設のドアハンガー11を用いることができることはいうまでもないことである。
なお、上記各実施の形態では、両開きする戸を有するエレベータ出入り口装置について説明しているが、本発明は、片開きする戸を有する出入り口装置に適用しても同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、乗り場側のエレベータ出入り口装置について説明しているが、本発明は、かご側の出入り口装置に適用しても同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を示す正面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 図1のV−V矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設工程を説明する工程断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設工程を説明する工程断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。 この発明の実施の形態4に係るエレベータ出入り口装置における上枠周りを示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 昇降路、2 乗り場、3 出入り口、4 三方枠、5 上枠、7、7A 戸、8 浮かし構造体、9 ハンガーケース、10 トラック、11、11A、11B ドアハンガー、12 ローラ、14 傾斜遮煙板、15、15A 接触板、31 高さ調整構造体。

Claims (1)

  1. エレベータの出入り口を構成する上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、上記上枠に取り付けられたハンガーケースと、上記ハンガーケースに水平方向に延設されたトラックと、ローラを有し、該ローラを上記トラックに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガーと、上記ドアハンガーの下端に取り付けられて、上記三方枠の立面に沿って水平方向に移動して上記出入り口を開閉する戸と、上記上枠の上面に密着して該上枠の長さ方向の全域に渡って取り付けられた遮煙板と、上記戸の上面に密着し、該戸の長さ方向の全域に渡って、かつ、上記上枠側に延出するように取り付けられ、上記戸の全閉時、上記遮煙板に接触して上記戸と上記上枠との隙間を閉塞する接触板とを備え、断面コ字状の浮かし構造体が、該コ字状の開口側を上記戸側に向けて、該コ字状の下辺を上記上枠の上面に取り付けられ、上記ハンガーケースが、上記浮かし構造体のコ字状の上辺に取り付けられて上記上枠の上面から上方に離間して配設され、上記遮煙板が、上記浮かし構造体によって形成された空きスペースを利用して上記三方枠の上面に密接して取り付けられているエレベータ出入り口装置の付設方法であって、
    上記戸を上記ドアハンガーから取り外し、上記出入り口から乗り場に搬出する工程と、
    上記ローラを上記トラックから外し、上記ドアハンガーとともに上記出入り口から乗り場に搬出する工程と、
    上記ハンガーケースを上記上枠から外し、上記断面コ字状の浮かし構造体をコ字状の開口を昇降路側に向けて上記上枠の上面に取り付け、ついで取り外された該ハンガーケースを該浮かし構造体に取り付ける工程と、
    上記遮煙板を上記浮かし構造体によって形成された空きスペースを利用して上記上枠の上面に密接して取り付ける工程と、
    上記ローラおよび上記ドアハンガーを上記出入り口から上記昇降路内に運び入れ、上記ローラを上記トラックに掛けて、上記ドアハンガーを吊設する工程と、
    上記戸を上記昇降路内に運び入れ、上記ドアハンガーの下端に上記接触板を介在させて上記戸を取り付け、上記戸を吊設する工程
    とを有するエレベータ出入り口装置の付設方法。
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