JP5042598B2 - エレベータ出入り口装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遮煙構造を乗り場ドア周りに構成したエレベータ出入り口装置に関するものである。
従来のエレベータ出入り口装置においては、遮煙シャッタを乗り場に設置し、火災時に遮煙シャッタを稼働させて乗り場を覆い、昇降路内への煙の侵入や昇降路から流出した煙の建物内への拡散を防止していた。しかし、遮煙シャッタを構築するための費用が嵩み、また、建築構造への制約が生じて乗り場スペースの利用に支障を及ぼしたり、さらには、美観が損なわれたりするという不具合があった。
この不具合を解消するために、エレベータの出入り口の上縁部および側縁部を構成する枠体と、出入り口を開閉する引き戸と、引き戸の上縁部に沿って配置されて枠体方向に突設され、引き戸の戸袋端寄りが引き戸の戸当たり端寄りよりも枠体側に突出する方向に傾斜して形成された傾斜遮煙板と、枠体の傾斜遮煙板に対向した縁部に沿って設けられ、引き戸が全閉した時に傾斜遮煙板に接する接触板と、引き戸の戸袋端寄りの側縁部に沿って設けられて枠体側に張り出して配置され、引き戸の全閉時に枠体の引き戸の側縁部に対向した縁部外側に接する側縁部遮煙板とを備え、戸の全閉時に、傾斜遮煙板と接触板との接触、さらには側縁部遮煙板と枠体の側縁部との接触により枠体と引き戸との隙間を塞ぎ、乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止する従来の改良型のエレベータ出入り口装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2715828号公報
しかしながら、従来の改良型のエレベータ出入り口装置は、エレベータの新設時に設置されることを前提に構成されているものである。そのため、既設エレベータの出入り口の上縁部を構成する上枠および側縁部を構成する縦枠からなる三方枠(枠体)を利用しつつ従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造を適用しても、乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止できない場合があった。
例えば、インジケータが上枠の乗り場側の部位に配設されている既設エレベータに、その三方枠を利用しつつ従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造を適用する場合について図面を参照しつつ説明する。
図6は既設エレベータの乗り場ドア周りを昇降路側から見た正面図、図7は図6のVII−VII矢視断面図である。
図6および図7において、建築壁8は、建物の主要部の壁を形成する建築壁本体8aおよび乗り場1の天井を形成する建築天井8bを有している。そして、既設エレベータの乗り場1の建築壁本体8aには昇降路2に開口する出入り口3が設けられている。
そして、上述したように、出入り口3の上縁部および側縁部は、上枠5および縦枠7からなる三方枠4で構成されている。
そして、上枠5は、両縦枠7の上端間に架設された天板部5aと、天板部5aの乗り場1側の先端から天板部5aの間口方向の全域に渡って鉛直上方に突出された前板部5bとを有し、概略断面L字に形成されている。このとき、前板部5bの先端は建築天井8bに固定されている。また天板部5aの昇降路2側の先端は、間口方向の全域に渡って鉛直上方に折り曲げられて、突出部5cが形成されている。
そして、天板部5aの上部の建築壁本体8aは予め切除されており、設置スペース12が、天板部5a、前板部5bおよび突出部5cに囲まれた空間に形成されている。
このとき、前板部5bが、設置スペース12の乗り場1側を覆い、開口12aが設置スペース12の昇降路2側に形成されている。
なお、設置スペース12には、後述のインジケータ9や上部遮煙ゴム取付板40が配設される。また、インジケータ9の表示部10の外形形状に対応する穴6が、前板部5bに形成されている。
インジケータ9は、乗り場1にいる利用者に情報を提供するための表示部10を有し、該表示部10が穴6から乗り場1に露出されるように配設されている。このとき、インジケータ9は、開口12aを介して昇降路2側から設置スペース12に配設される。
また、三方枠4の下方の建築床13の部位には、敷居14が固定されている。また、敷居14には、その上面に開口し、間口方向に延びる敷居溝15が凹設されている。
そして、出入り口3を開閉する乗り場ドア71(横引き式の二枚両引き戸)が以下のように配設されている。
断面L字のドアハンガー72が、乗り場ドア71の上端の壁に、ボルト74およびナット73aにより締着固定されている。このとき、乗り場ドア71の下端の高さ調整を行うための複数枚のスペーサ81がドアハンガー72の断面L字の一辺72aと乗り場ドア71の上端の壁との間に介装されている。また、ドアハンガー72の断面L字の他辺72bが断面L字の一辺72aの乗り場1側の縁部から鉛直上方に突出されている。
そして、ハンガーローラ75が、ドアハンガー72の断面L字の他辺72bの先端(上端)側に水平軸回りに回動自在に取り付けられている。
また、建築壁本体8aにおける出入り口3上方の昇降路2側の部位には、断面L字状に形成されたブラケット79が、その断面L字の一辺をボルト・ナット73bによって締着固定されている。さらに、ハンガーケース76が、ブラケット79の断面L字の他辺に固着されている。また、ハンガーケース76には、間口方向と平行に伸びるドアレール78が取り付けられている。そして、ハンガーローラ75がドアレール78に走行自在に掛けられて、乗り場ドア71がドアレール78に吊設されている。そして、乗り場ドア71のそれぞれは、ドアレール78に案内されて水平方向に互いに反対方向に移動して出入り口3を開閉できるようになっている。
また、アップスラストローラ77が、その外周面とハンガーローラ75の外周面との間でドアレール78を下方および上方から挟持するように水平軸回りに回動自在にドアハンガー72の断面L字の他辺72bに取り付けられている。
アップスラストローラ77を配設したことにより、乗り場ドア71の開閉における加減速によって発生する慣性力が、乗り場ドア71を上方に浮き上がらせるように働いても、ドアレール78がアップスラストローラ77の浮き上がりを抑制するのでので、乗り場ドア71の浮き上がりも抑制される。
ここで、ドアハンガー72、ナット73a、ボルト74、ハンガーローラ75、アップスラストローラ77およびスペーサ81を乗り場ドア付設部材70とする。
また、敷居溝15内に摺動自在に嵌合されたガイドシュー80が、乗り場ドア71の下端から突出するように取り付けられ、乗り場ドア71の揺動が抑制される。
なお、乗り場ドア71の配設後にインジケータ9の保守点検や交換を行う場合は、まず、乗り場ドア71を開状態にする。そして、昇降路2内で所望の高さに停止したかご(図示せず)のかご室(図示せず)またはかごの上部に乗った作業員が開口12aからインジケータ9の保守点検や交換を行うようになっている。
上記のように構成された既設エレベータでは、ハンガーケース76が縦枠7の上端より離れた建築壁8に配置されるので、乗り場ドア71の上端が、縦枠7の上端より大きく上部に突出されている。
即ち、既設エレベータに、その三方枠4を利用しつつ従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造を適用した場合、乗り場ドア71の全閉時、乗り場ドア71の上縁部に沿って配置された傾斜遮煙板に接触するように、乗り場ドア71の上縁部から離れた上枠5の縁部に接触板を設けることは困難となる。また、縦枠7の上端より上部に突出された乗り場ドア71の部位に配設された側縁部遮煙板は縦枠7の側縁部と接触させることができない。
従って、既設エレベータに、その三方枠4を利用しつつ従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造を適用しても、乗り場1と昇降路2との間の煙の流通を阻止できない。
また、従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造を既設エレベータに適用させるためには、既設エレベータの上枠5を撤去し、代わりにインジケータ9の設置を必要としない新規の上枠を配設したり、インジケータ9を従来の改良型のエレベータ出入り口装置の遮煙構造の構築に邪魔にならない位置へ移動したりする必要がある。従って、従来の改良型のエレベータ出入り口装置を既設エレベータに適用させるには、上枠5を固定する建築壁8の取り壊しや補修が必要となるので、膨大な費用と長期の施工期間を要するという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、既設エレベータの三方枠を利用しつつ、乗り場ドア周りに遮煙構造を付設可能なエレベータ出入り口装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ出入り口装置は、エレベータの乗り場の建築壁に形成されて昇降路に開口する出入り口の側縁部を構成する一対の縦枠、および一対の縦枠の上端間に固定支持されて出入り口の上縁部を構成する上枠を有し、上枠は、一対の縦枠の上端間に架設された天板部、天板部の昇降路側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設された突出部、および天板部の乗り場側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設され、その先端を建築壁に固定された前板部を有し、天板部、突出部および前板部で囲まれた設置スペースが昇降路側に開口するように形成されている三方枠と、建築壁の出入り口の上部の昇降路側の壁面に取り付けられたハンガーケースと、ハンガーケースに出入り口の間口方向に平行に延設されたドアレールと、上端に取り付けられたハンガーローラをドアレールに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガーと、上端がドアハンガーの下端に固定され、下端が突出部の高さ位置にまで延設された延長部材と、延長部材の下端に固定され、ドアレールに案内されて出入り口を開閉する横引き式の乗り場ドアと、突出部に上枠の間口方向の全域に渡って固定され、設置スペース内に延設された上部取付板と、乗り場ドアの開閉方向の全域に渡って乗り場側に延出するように該乗り場ドアの上面に固定され、該乗り場ドアからの戸当たり側の延出長さが短く、かつ該乗り場ドアからの戸袋側の延出長さが長くなるように、該乗り場ドアの開閉方向に対して傾斜して該乗り場ドアの上面に配設された底板および該底板の乗り場側の縁部から開閉方向の全域に渡って下方に延設された上部密接部を有する上部遮煙板、および上記上部取付板の間口方向の全域に渡って昇降路側に延出するように該上部取付板の上面に固定され、該上部取付板からの戸当たり側の延出長さが長く、かつ該上部取付板からの戸袋側の延出長さが短くなるように、該上部取付板の間口方向に対して傾斜して該上部取付板の上面に配設された上部遮煙部材を有し、乗り場ドアの全閉時に、上部密接部が上部遮煙部材に密接して、上枠と乗り場ドアとの隙間を遮煙する上部遮煙構造体と、乗り場ドアの全閉時に、縦枠と乗り場ドアとの隙間を遮煙する側部遮煙構造体と、乗り場ドアの全閉時に、乗り場ドアの下端と三方枠の下部に配設された敷居との隙間を遮煙する下部遮煙構造体と、を有している。

この発明によれば、ドアハンガーの下端から上枠の突出部の高さ位置まで延長部材を延設させ、延長部材の下端に乗り場ドアを固定したので、既設の三方枠を利用しつつ遮煙構造を付設でき、付設工事にかかる費用および工期を大幅に短縮することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を昇降路側から見た正面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図2のIII−III矢視断面図である。
なお、上記従来技術と同一部分または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図1〜図3において、ドアハンガー22、ナット23a,23c、ボルト・ナット23b、ボルト24a,24b、ハンガーローラ25、ハンガーケース26、アップスラストローラ27、ドアレール28、ブラケット29およびガイドシュー30は、前述のドアハンガー72、ナット73a、ボルト・ナット73b、ボルト74、ハンガーローラ75、ハンガーケース76、アップスラストローラ77、ドアレール78、ブラケット79およびガイドシュー80のそれぞれと同様に構成されているが、ドアハンガー22の断面L字の他辺22bが、断面L字の一辺22aの昇降路2側の縁部から鉛直上方に突出されている。
そして、ドアハンガー22と乗り場ドア21(横引き式の二枚両引き戸)の上端との間に延長部材としての延長板33が配設されている。
延長板33は、断面コの字に形成され、その開口を昇降路2側に向け、一方の側片33aが、ドアハンガー22の断面L字の一辺22aにボルト24bおよびナット23cにより締着固定されている。このとき、複数のスペーサ31が、側片33aと断面L字の一辺22aとの間に介装されている。
そして、延長板33の他方の側片33bが、後述の上部遮煙板36を介して乗り場ドア21に、ボルト24aおよびナット23aにより締着固定されている。
これにより、乗り場ドア21が、ドアレール28に吊設されている。そして、乗り場ドア21のそれぞれは、ドアレール28に案内されて水平方向に互いに反対方向に移動して出入り口3を開閉できるようになっている。
このとき、延長板33の下端の高さ位置(側片33bの高さ位置)は、上枠5の突出部5cの高さ位置近傍に配置されている。また、図2に示されるように、乗り場ドア21と縦枠7および乗り場ドア21と上枠5との間には、間口方向と垂直かつ水平な方向(奥行き方向)に隙間Aが形成されている。
そして、上部遮煙構造体が、上部遮煙板36、上部取付板としての上部遮煙ゴム取付板40および上部遮煙部材としての上部遮煙ゴム41により構成されている。
上部遮煙板36は、乗り場ドア21の幅(開閉方向の幅)と略同じ長さの断面コの字に鉄板などを加工して形成され、断面コの字の底を形成する底板36aが、乗り場ドア21の上面を覆うように配置され、さらに断面コの字の乗り場1側の側片を形成する上部密接部36bが底板36aの縁部から概略乗り場ドア21の乗り場1側の面に沿って鉛直下方に延出されている。
また、底板36aの乗り場1側の縁部は、図3に示されるように、乗り場ドア21から乗り場1側に延出されている。このとき、底板36aは、乗り場ドア21の戸当たり側の延出長さが短く、かつ、戸袋側の延出長さが長くなるように、乗り場ドア21の開閉方向に対して傾斜して乗り場ドア21の上面に配置されている。
そして、上部遮煙ゴム取付板40が断面L字に形成され、断面L字の一辺が突出部5cに合わせて固着され、さらに断面L字の他片が設置スペース12に延設されている。このとき、上部遮煙ゴム取付板40は、上枠5の上枠の間口方向の略全域に渡って固定されている。
また、上部遮煙ゴム41が、その先端が上部密接部36bに向かって延出するように上部遮煙ゴム取付板40の間口方向の略全域に渡って取り付けられている。また、上部遮煙ゴム41は難燃性で弾性を有している。
このとき、上部遮煙ゴム41は、乗り場ドア21の戸当たり側の延出長さが長く、かつ、戸袋側の延出長さが短くなるように、乗り場ドア21の開閉方向に対して傾斜している。
そして、乗り場ドア21の全閉時、上部遮煙ゴム41は上部密接部36bを押圧して弾性変形し、上部密接部36bに密接されて上枠5と乗り場ドア21との隙間Aが閉塞されるようになっている。
そして、側部遮煙構造体が側部遮煙目地43および側部遮煙部材としての側部遮煙ゴム44により構成されている。
側部遮煙ゴム44は、難燃性で弾性を有し、乗り場ドア21の高さと略同じ高さに形成され、乗り場1側に突出するように乗り場ドア21の戸袋側の側端面に固着されている。
また、側部遮煙目地43が、乗り場ドア21の高さと略同じ高さを有する厚肉の矩形平板状に形成され、縦枠7の昇降路2側の面にその高さ方向の全域に渡って固着されている。また、側部遮煙目地43には、鉄板や難燃性のゴムなどが用いられる。
このとき、側部遮煙目地43は、乗り場ドア21の全閉時、乗り場ドア21の戸袋側の部位と対向するように配置されている。
そして、側部遮煙ゴム44が乗り場ドア21の全閉時に、側部遮煙目地43を押圧して弾性変形し、側部遮煙目地43に密接されることにより縦枠7と乗り場ドア21との隙間Aが閉塞されるようになっている。
また、下部遮煙構造体が、乗り場ドア21の幅とほぼ同じ長さの下部遮煙部材としての下部遮煙ゴム45を、乗り場ドア21の下端から突出するように配設して構成されている。そして、下部遮煙ゴム45の先端が、敷居溝15より乗り場1側の敷居14の上面の部位に密接されている。これにより、敷居14と乗り場ドア21の下端との隙間B(図2参照)が閉塞される。下部遮煙ゴム45もまた、難燃性で弾性を有している。
このように構成されたエレベータ出入り口装置においては、ハンガーローラ25がドアレール28に案内されて走行し、2枚の乗り場ドア21が開閉動作する。そして乗り場ドア21が開状態から閉動作されると、全閉状態(2枚の乗り場ドア21が戸当たり状態に当接している時)になる少し手前から上部遮煙ゴム41と上部遮煙板36の上部密接部36bが当接し、さらに閉方向に乗り場ドア21が移動して全閉状態になると、上部遮煙ゴム41が上部密接部36bに押圧状態に密接し、上枠5と乗り場ドア21との隙間Aが閉塞される。
また、側部遮煙ゴム44は、乗り場ドア21が全閉される少し手前で側部遮煙目地43に当接し、さらに閉方向に乗り場ドア21が移動して全閉されると、側部遮煙ゴム44が側部遮煙目地43に押圧状態に密接し、縦枠7と乗り場ドア21との隙間Aが閉塞される。
さらに、下部遮煙ゴム45が、敷居14における敷居溝15の乗り場1側の上面の部位に密接するように乗り場ドア21の下端に配設されているので、敷居14と乗り場ドア21の下端との隙間Bが閉塞される。
これにより、乗り場ドア21の全閉時、建物の火災時に建物内の煙が昇降路2内に進入したり、昇降路2から乗り場1に流出して建物に広がったりすることが防止される。
上記のように、簡易な構造の延長板33を、ドアハンガー22の下端から上枠5の突出部5cの高さ位置近傍まで延設させ、その下端に乗り場ドア21を固定したので、乗り場ドア21の上端が三方枠4から大きく上部に突出することが回避できる。さらに、上枠5に上部遮煙ゴム取付板40を設置するという容易な改修を施すだけで、上部遮煙ゴム41、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44、側部遮煙目地43による遮煙構造を既設の三方枠を利用しつつ付設し、上枠5および縦枠7と乗り場ドア21との間の隙間Aを閉塞することができる。また、敷居14と乗り場ドア21の下端との隙間Bは、下部遮煙ゴム45を配設することにより閉塞される。
ここで、ドアハンガー22、ナット23a,23c、ボルト24a,24b、ハンガーローラ25、アップスラストローラ27、スペーサ31、延長板33、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44および下部遮煙ゴム45を乗り場ドア付設部材20aとする。
なお、乗り場ドア付設部材20aの重量のうち、ドアハンガー22、延長板33、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44および下部遮煙ゴム45の重量が大半を占めている
また、乗り場ドア付設部材20aが一体化された乗り場ドア21は、その重心が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置するように配設されている。例えば、ハンガーケース26を奥行き方向に移動してドアレール28の位置をずらしたり、乗り場ドア21とドアハンガー22との間の固定位置をずらしたりして、乗り場ドア付設部材20aが一体化された乗り場ドア21の重心位置を調整している。
これにより、乗り場ドア21は、ドアレール28の下方で垂下された状態から、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントを支点として回動することがなくなる。
従って、敷居溝15の中心に嵌合されているガイドシュー30が、敷居溝15のいずれか一方の側壁側に移動して押圧状態に接触されることはない。
従って、乗り場ドア21が開閉動作を行うときに、ガイドシュー30と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗が最小限に抑制される。つまり、乗り場ドア21の開閉時の走行抵抗も最小限に抑制される。
一方、既設エレベータでは、図7に示されるように、ナット73aおよびボルト74による乗り場ドア71とドアハンガー72との締着固定位置は、ハンガーローラ75とドアレール78との当接ポイントの鉛直下方から大きく奥行き方向の昇降路2側にずれている。従って、明らかに、乗り場ドア付設部材70が一体化された乗り場ドア21の重心が、ハンガーローラ75とドアレール78との当接ポイントの鉛直下方から奥行き方向の昇降路2側にずれる。
この場合、乗り場ドア71は、ハンガーローラ75とドアレール78との当接ポイントを支点として、乗り場ドア71が敷居溝15のいずれか一方の側壁側に回動されやすくなる。そして、乗り場ドア71が奥行き方向に回動されると、ガイドシュー80は、敷居溝15の側壁を大きな力押圧し、ガイドシュー80と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗が大きくなる。従って、乗り場ドア71の開閉動作時の走行抵抗が大きくなる。
ここで、乗り場ドア21は、タイマ(図示せず)を有するエレベータ制御盤(図示せず)によって開閉が制御されるかごドア(図示せず)に連動して開閉される。また、乗り場ドア21が全閉されると、エレベータ制御盤で全閉信号が受信されるようになっている。
上記エレベータ出入り口装置において、仮に乗り場ドア付設部材20aが一体化された乗り場ドア21の重心が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方からずれている場合、下記の不具合が発生する。
乗り場ドア21の閉動作においては、上記のガイドシュー30と敷居溝15の側壁との摩擦抵抗に加え、全閉の少し手前から上部遮煙ゴム41と上部遮煙板36の上部密接部36bとの接触による摩擦抵抗が加わり、乗り場ドア21の走行抵抗が増大する。
このため、上記のガイドシュー30と敷居溝15の側壁との摩擦抵抗が大きいまま乗り場ドア21を閉動作させると、クローザの駆動力以上にその負荷が大きくなって、乗り場ドア21が全閉できなくなるおそれがある。
この場合、エレベータ制御盤では、乗り場ドア21が全閉されないので全閉信号が受信されない。そして、エレベータ制御盤は、乗り場ドア21を閉動作させるとともにタイマ動作を開始させるようになっており、タイマが所定の時間(例えば8秒)経過しても全閉信号が受信されない場合、再び乗り場ドア21を開動作させ、再度乗り場ドア21を閉動作させるようになっている。
従って、乗り場ドア21は戸開動作および戸閉動作を繰り返し、各階の呼びに対応する通常のかごの走行ができなくなってしまう。
この場合、保守員による既設エレベータの点検が必要となり、ガイドシュー30と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗を小さくするための対策が必要となる。
しかし、この実施の形態1では、乗り場ドア付設部材20aが一体化された乗り場ドア21の重心は、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置し、ガイドシュー30と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗が大きくなることはない。従って、上述のように乗り場ドア21の閉動作が完了されないという事態が回避され、各階の呼びに対応した通常のかごの走行を行うことができる。
また、乗り場ドア21が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントを支点として回動することがないので、乗り場ドア21の全閉時、上部遮煙ゴム41および下部遮煙ゴム45が上部遮煙板36の上部密接部36bや敷居14から離れることがない。よって、上部遮煙ゴム41と上部密接部36bおよび下部遮煙ゴム45と敷居14との間の密接状態が疎になり、遮煙性能が低下することが未然に防止される。
ここで、遮煙構造の付設方法について説明する。
まず、既設エレベータ出入り口装置は、図7に示されるように、ハンガーケース76がブラケット79を介してボルト・ナット73bによって、上枠5上部の建築壁本体8aに固定されている。
次いで、ボルト・ナット73bを取り外し、ハンガーケース76の建築壁本体8aへの固定を解除する。そして、ハンガーケース76、ドアレール78、ブラケット79および乗り場ドア付設部材70が一体化されたままの乗り場ドア21を上方に移動してガイドシュー30を敷居溝15から外し、さらに出入り口3から乗り場1側に運びだす。
次いで、図2および図3に示されるように上部遮煙ゴム取付板40を上枠5に取りつけ、また、側部遮煙目地43を縦枠7の昇降路2側の面に取り付ける。
次いで、ハンガーケース26、ドアレール28、ブラケット29および乗り場ドア付設部材20aが予め一体化されている乗り場ドア21を出入り口3から昇降路2側に運びこみ、ガイドシュー30を敷居溝15に合わせ、ハンガーケース26を上枠5上部の建築壁本体8aの所定の部位にブラケット29を介してボルト・ナット23bにて固定する。
そして、上部遮煙ゴム41が、乗り場ドア21の全閉時に上部遮煙板36の上部密接部36bと密接するように昇降路2側に延出させて上部遮煙ゴム取付板40に取り付けることにより、遮煙構造の付設作業が終了する。
ここで、ハンガーケース76、ブラケット79、ドアレール78および乗り場ドア付設部材70が一体化された既設の乗り場ドア71をすべて撤去し、新規にハンガーケース26、ドアレール28、ブラケット29、乗り場ドア付設部材20aが予め一体化させた乗り場ドア21、上部遮煙ゴム取付板40および側部遮煙目地43を配設している。
しかし、上枠5を撤去し、インジケータ9の設置を必要としない新規の上枠を用意したり、建築壁8を取り壊したり、補修したりする費用に比べれば、新たに用意した乗り場ドア21、ブラケット29、ドアレール28、上部遮煙ゴム取付板40、側部遮煙目地43、ハンガーケース26および乗り場ドア付設部材20aの部材費用や、配設費用は安価であり、既設の三方枠4の利用による低コスト化の効果を損なうものではない。
また、新たに用意したブラケット29、ドアレール28、ハンガーケース26および乗り場ドア付設部材20aが一体化した乗り場ドア21や上部遮煙ゴム取付板40、側部遮煙目地43の配設は容易であり、その工期は、三方枠4を撤去し、新規の三方枠を取りつけるために建築壁8を補修して遮煙構造を付設するのに比べて著しく短縮できる。
なお、新規にハンガーケース26、ドアレール28、ブラケット29および乗り場ドア付設部材20aが予め一体化させた乗り場ドア21を配設するものとして説明したが、既設のハンガーケース76、ドアレール78、ブラケット79等が流用可能であればハンガーケース26、ドアレール28、ブラケット29等を用いる必要はない。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置の側断面図である。
図4において、エレベータ出入り口装置は、延長ドアハンガー50が、断面L字に形成されている。そして、延長ドアハンガー50の断面L字の一辺50aが乗り場ドア21の上部の壁にナット23aおよびボルト24aにより締着固定されている。
また、上部遮煙板36の底板36aおよび複数枚のスペーサ31が、断面L字の一辺50aと乗り場ドア21の上端の間に介装されている。
また、延長ドアハンガー50の断面L字の他辺50bが断面L字の一辺50aの昇降路2側の縁部から鉛直上方に突出されている。そして、ハンガーローラ25が、延長ドアハンガー50の断面L字の他辺50bの先端側に水平軸回りに回動自在に取り付けられている。
このとき、延長ドアハンガー50の断面L字の他辺50bの下端は、上枠5の突出部5cの高さ位置近傍にまで延設され、乗り場ドア21の上端が、上枠5の突出部5cの上端と略同じ高さに配置されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
そして、ナット23a、ボルト24a、ハンガーローラ25、アップスラストローラ27、スペーサ31、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44、下部遮煙ゴム45および延長ドアハンガー50からなる乗り場ドア付設部材20bが一体化された乗り場ドア21は、その重心が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置するように配置されている。
なお、乗り場ドア付設部材20bの重量のうち、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44および下部遮煙ゴム45および延長ドアハンガー50の重量が大半を占めている。
この実施の形態2によれば、延長ドアハンガー50を、その下端が上枠5の突出部5cの高さ位置近傍まで延設されるように配設したので、乗り場ドア21の上端が、三方枠4から大きく上部に突出することがない。従って、実施の形態1と同様に既設の三方枠4を利用しつつ乗り場ドア21周りに遮煙構造を構築できるので、遮煙構造の付設工事にかかる費用および工期を大幅に短縮することができる。
また、乗り場ドア付設部材20bが一体化された乗り場ドア21は、その重心が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置するように配設されているので、乗り場ドア21の回動が抑制され、ガイドシュー30と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗が大きくなることがない。従って、乗り場ドア21の開閉時の走行抵抗が増大されて乗り場ドア21の閉動作が完了されないという事態が回避され、各階の呼びに対応した通常のかごの走行を問題なく行うことができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3に係るエレベータ出入り口装置の側断面図である。
図5において、エレベータ出入り口装置は、ドアハンガー22の下端に配置した断面L字の一辺22aと乗り場ドア21の上端との間が、延長部材としての延長ボルト51により接続されている。なお、詳細には図示しないが、断面L字の一辺22aと各乗り場ドア21との間は、乗り場ドア21の開閉方向に所定の距離をあけて配置された2本の延長ボルト51により接続されている。また、延長ボルト51の下端は上枠5の突出部5cの上端の高さ位置にまで延設されている。
このとき、延長ボルト51の上端側が、断面L字の一辺22aおよびスペーサ31に貫通されている。そして、断面L字の一辺22aおよびスペーサ31は、延長ボルト51の上端側で螺着された2つのナット23dに挟持されている。
また、延長ボルト51の下端側が、上部遮煙板36および乗り場ドア21の上端の壁に貫通されている。上部遮煙板36の底板36aおよび乗り場ドア21の上部の壁は、延長ボルト51の下端側で螺着されたナット23dに挟持されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
そして、ドアハンガー22、ナット23d、ハンガーローラ25、アップスラストローラ27、スペーサ31、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44、下部遮煙ゴム45および延長ボルト51からなる乗り場ドア付設部材20cが一体化された乗り場ドア21の重心は、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置するように配置されている。
なお、乗り場ドア付設部材20cの重量のうち、ドアハンガー22、上部遮煙板36、側部遮煙ゴム44および下部遮煙ゴム45および延長ボルト51の重量が大半を占めている。
この実施の形態3によれば、延長ボルト51をドアハンガー22の下端から上枠5の突出部5cの高さ位置にまで延設されるように配設したので、延長ボルト51の下端に固定された乗り場ドア21は、その上端が三方枠4から大きく上部に突出することがない。従って、実施の形態1と同様に既設の三方枠4を利用しつつ乗り場ドア21周りに遮煙構造を構築できるので、遮煙構造の付設工事にかかる費用および工期を大幅に短縮することができる。
また、乗り場ドア付設部材20cが一体化された乗り場ドア21の重心が、ハンガーローラ25とドアレール28との当接ポイントの鉛直下方に位置されているので、乗り場ドア21の回動が抑制され、ガイドシュー30と敷居溝15の側壁との間の摩擦抵抗が増大することない。従って、乗り場ドア21の開閉時の走行抵抗が増大されて乗り場ドア21の閉動作が完了されないという事態が回避され、各階の呼びに対応した通常のかごの走行を問題なく行うことができる。
また、2本の延長ボルト51で乗り場ドア21とドアハンガー22との間を固定しているので、実施の形態1の延長板33および延長ドアハンガー50に比べてその重量を軽くすることができる。乗り場ドア付設部材20cが一体化された乗り場ドア21の総重量が軽量化されるので、乗り場ドア21の開閉動作時の加減速による慣性力が小さくなる。従って、上記慣性力が乗り場ドア21周りの構成部品に与える負荷が小さくなるので、乗り場ドア21の開閉速度を早くすることも可能となる。
なお、この実施の形態3では、ドアハンガー22の断面L字の一辺22aと各乗り場ドア21との間を2本の延長ボルト51により接続するものとして説明したが、2本の延長ボルト51で接続するものに限定されるものではない。延長ボルトが各乗り場ドア21等の重量に対する強度を考慮して、ドアハンガー22の断面L字の一辺22aと各乗り場ドア21との間を3本以上の延長ボルト51で接続したりしてもよい。
また、各実施の形態では、横引き式の両開き戸を有するエレベータ出入り口装置について説明したが、本発明は横引き式の片開き戸を有するエレベータ出入り口装置にも適用しても同様の効果が得られる。
また、ハンガーケース26はブラケット29を介して、建築壁8における出入り口3上方の昇降路2側の部位に配設するものとして説明したが、直接建築壁8に配設可能な構造に形成してもよい。
また、上部遮煙部材、側部遮煙部材および下部遮煙部材として上部遮煙ゴム41、側部遮煙ゴム44および下部遮煙ゴム45を用いるものとして説明したが、上部遮煙部材、側部遮煙部材および下部遮煙部材は、ゴムを用いるものに限定されず、弾力性があり難燃性を有する樹脂などを用いてもよい。
側部遮煙構造体は、側部遮煙目地43および側部遮煙ゴム44により構成されるものとして説明したが、背景技術で述べた側縁部遮煙板と接触板とで構成されるものなどでもよい。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を昇降路側から見た正面図である。 図1のII−II矢視断面である。 図2のIII−III矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置の側断面図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータ出入り口装置の側断面図である。 既設エレベータの乗り場ドア周りを昇降路側から見た正面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。
符号の説明
1 乗り場、2 昇降路、3 出入り口、4 三方枠、5 上枠、5a 天板部、5b 前板部、5c 突出部、7 縦枠、8 建築壁、12 設置スペース、20a〜20c 乗り場ドア付設部材、21 乗り場ドア、22 ドアハンガー、25 ハンガーローラ、26 ハンガーケース、28 ドアレール、33 延長板(延長部材)、33a,33b 側片、36 上部遮煙板、36a 底板、36b 上部密接部、40 上部遮煙ゴム取付板(上部取付板)、41 上部遮煙ゴム(上部遮煙部材)、43 側部遮煙目地(側部遮煙構造体)、44 側部遮煙ゴム(側部遮煙構造体)、45 下部遮煙ゴム(下部遮煙構造体)、51 延長ボルト(延長部材)。

Claims (5)

  1. エレベータの乗り場の建築壁に形成されて昇降路に開口する出入り口の側縁部を構成する一対の縦枠、および一対の上記縦枠の上端間に固定支持されて上記出入り口の上縁部を構成する上枠を有し、上記上枠は、一対の上記縦枠の上端間に架設された天板部、上記天板部の上記昇降路側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設された突出部、および上記天板部の上記乗り場側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設され、その先端を上記建築壁に固定された前板部を有し、上記天板部、上記突出部および上記前板部で囲まれた設置スペースが上記昇降路側に開口するように形成されている三方枠と、
    上記建築壁の上記出入り口の上部の上記昇降路側の壁面に取り付けられたハンガーケースと、
    上記ハンガーケースに上記出入り口の間口方向に平行に延設されたドアレールと、
    上端に取り付けられたハンガーローラを上記ドアレールに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガーと、
    上端が上記ドアハンガーの下端に固定され、下端が上記突出部の高さ位置にまで延設された延長部材と、
    上記延長部材の下端に固定され、上記ドアレールに案内されて上記出入り口を開閉する横引き式の乗り場ドアと、
    上記突出部に上記上枠の間口方向の全域に渡って固定され、上記設置スペース内に延設された上部取付板と、
    上記乗り場ドアの開閉方向の全域に渡って上記乗り場側に延出するように該乗り場ドアの上面に固定され、該乗り場ドアからの戸当たり側の延出長さが短く、かつ該乗り場ドアからの戸袋側の延出長さが長くなるように、該乗り場ドアの開閉方向に対して傾斜して該乗り場ドアの上面に配設された底板および該底板の乗り場側の縁部から開閉方向の全域に渡って下方に延設された上部密接部を有する上部遮煙板、および上記上部取付板の間口方向の全域に渡って上記昇降路側に延出するように該上部取付板の上面に固定され、該上部取付板からの戸当たり側の延出長さが長く、かつ該上部取付板からの戸袋側の延出長さが短くなるように、該上部取付板の間口方向に対して傾斜して該上部取付板の上面に配設された上部遮煙部材を有し、上記乗り場ドアの全閉時に、上記上部密接部が上記上部遮煙部材に密接して、上記上枠と上記乗り場ドアとの隙間を遮煙する上部遮煙構造体と、
    上記乗り場ドアの全閉時に、上記縦枠と上記乗り場ドアとの隙間を遮煙する側部遮煙構造体と、
    上記乗り場ドアの全閉時に、上記乗り場ドアの下端と上記三方枠の下部に配設された敷居との隙間を遮煙する下部遮煙構造体と、
    を有することを特徴とするエレベータ出入り口装置。
  2. 上記延長部材は、断面コの字に形成された延長板であり、該延長板の両側片に上記ドアハンガーの下端および上記乗り場ドアの上端がそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ出入り口装置。
  3. 上記延長部材は延長ボルトであり、該延長ボルトの両端側の部位に、上記ドアハンガーの下端および上記乗り場ドアの上端がそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ出入り口装置。
  4. エレベータの乗り場の建築壁に形成されて昇降路に開口する出入り口の側縁部を構成する一対の縦枠、および一対の上記縦枠の上端間に固定支持されて上記出入り口の上縁部を構成する上枠を有し、上記上枠は、一対の上記縦枠の上端間に架設された天板部、上記天板部の上記昇降路側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設された突出部、および上記天板部の上記乗り場側の先端から該天板部の間口方向の全域に渡って上方に突設され、その先端を上記建築壁に固定された前板部を有し、上記天板部、上記突出部および上記前板部で囲まれた設置スペースが上記昇降路側に開口するように形成されている三方枠と、
    上記建築壁の上記出入り口の上部の上記昇降路側の壁面に取り付けられたハンガーケースと、
    上記ハンガーケースに上記出入り口の間口方向に平行に延設されたドアレールと、
    上端に取り付けられたハンガーローラを上記ドアレールに走行自在に掛けて吊設され、下端が上記突出部の高さ位置にまで延設された延長ドアハンガーと、
    上記延長ドアハンガーの下端に取り付けられ、上記ドアレールに案内されて上記出入り口を開閉する横引き式の乗り場ドアと、
    上記突出部に上記上枠の間口方向の全域に渡って固定され、上記設置スペース内に延設された上部取付板と
    記乗り場ドアの開閉方向の全域に渡って上記乗り場側に延出するように該乗り場ドアの上面に固定され、該乗り場ドアからの戸当たり側の延出長さが短く、かつ該乗り場ドアからの戸袋側の延出長さが長くなるように、該乗り場ドアの開閉方向に対して傾斜して該乗り場ドアの上面に配設された底板および該底板の乗り場側の縁部から開閉方向の全域に渡って下方に延設された上部密接部を有する上部遮煙板、および上記上部取付板の間口方向の全域に渡って上記昇降路側に延出するように該上部取付板の上面に固定され、該上部取付板からの戸当たり側の延出長さが長く、かつ該上部取付板からの戸袋側の延出長さが短くなるように、該上部取付板の間口方向に対して傾斜して該上部取付板の上面に配設された上部遮煙部材を有し、上記乗り場ドアの全閉時に、上記上部密接部が上記上部遮煙部材に密接して、上記上枠と上記乗り場ドアとの隙間を遮煙する上部遮煙構造体と、
    上記乗り場ドアの全閉時に、上記縦枠と上記乗り場ドアとの隙間を遮煙する側部遮煙構造体と、
    上記乗り場ドアの全閉時に、上記乗り場ドアの下端と上記三方枠の下部に配設された敷居との隙間を遮煙する下部遮煙構造体と、
    を有することを特徴とするエレベータ出入り口装置。
  5. 上記上部遮煙構造体、上記側部遮煙構造体および上記下部遮煙構造体の上記乗り場ドアに取り付けられる部材、上記ドアハンガーおよび上記延長部材からなる乗り場ドア付設部材、または上記上部遮煙構造体、側部遮煙構造体および下部遮煙構造体の上記乗り場ドアに取り付けられる部材および上記延長ドアハンガーからなる乗り場ドア付設部材が取り付けられた上記乗り場ドアの重心が、上記ハンガーローラと上記ドアレールとの当接ポイントの鉛直下方に位置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ出入り口装置。
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