JP2010137957A - エレベータの出入口装置及びエレベータの出入口装置のリニューアル方法 - Google Patents

エレベータの出入口装置及びエレベータの出入口装置のリニューアル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既設の三方枠を残したリニューアル工事を行う場合、既設の枠を残したままで乗り場ドアの耐衝撃性を向上させることが可能なエレベータの出入口装置を提供する。
【解決手段】戸開方向に折り返された既設折り返し部18を持つ既設縦枠17を有する既設三方枠と、既設縦枠17に取り付けられた新設縦枠20を有する新設三方枠と、この新設三方枠の新設縦枠20の昇降路8側の端部に新設縦枠20に連続して形成され、戸開方向に折り返された新設縦枠折り返し部21と、ドアパネル5と、ドアパネル5の戸開方向の端部に設けられ、戸開方向へ折り返されたドア折り返し部16を有する遮蔽板15とを備え、新設縦枠折り返し部21は既設折り返し部18よりも戸開方向に突出した突出部を有し、ドアパネル5の戸閉時において、この突出部と、ドア折り返し部16とによって合いじゃくり構造が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明はエレベータの出入口装置及びエレベータの出入口装置のリニューアル方法に関する。
エレベータの出入口装置をリニューアルする場合、乗り場ドアや三方枠、ホールシルが改修される。
防災上、乗り場ドアには防火扉としての機能が求められる。乗り場ホール側の階床において火災が発生した場合、火災が乗り場ホールと昇降路とを介して他の階床に延焼することを乗り場ドアは防ぐ。万一、火災が発生した場合、乗り場ホール側に凸に湾曲するよう、乗り場ドアは出入口に設置されている(例えば特許文献1参照)。乗り場ドアに物品が衝突することや、乗客の身体がかごの内あるいは外から乗り場ドアに当たることがあり、乗り場ドアには耐衝撃性にも優れていなければならない。従来、耐火性及び耐衝撃性を兼ね備えた乗り場ドアを確保するためには、既設の三方枠やホールシルを交換する工事を要する。
近年、法規の改正によってエレベータの乗り場ドアには耐火性や耐衝撃性を向上させるよう要求されている。乗り場ドアは、熱変形による歪みを生じさせずに、高い衝撃強度を保持する必要がある。リニューアルされた後の乗り場ドアにも高い耐火性及び耐衝撃性が求められる。
かご室の出入口柱の補修時等に被覆体が出入口柱に装着されるエレベータの出入口装置については、従来、簡易な作業によって容易に被覆体を出入口柱に良好な仕上がり状態により正常に被着できるようにした装置が提案されている(特許文献2参照)。エレベータ用敷居については、敷居溝の修復作業を作業員が容易に、かつ短時間で行えるようにしたエレベータ用敷居が提案されている(特許文献3参照)。
特開2002−37575号公報(図5、図6) 特開2002−226158号公報 実開平7−2368号公報
しかしながら、リニューアル工事はエレベータの運行を長時間休止させる必要がある。また、エレベータの仕様を更新したり、出入口の意匠を変更するといった改修も行われる。エレベータの出入口装置を構成する部品どうしで装着される位置が異なる場合、リニューアル工事では既設三方枠も改修される。
エレベータの出入口装置は、既設の三方枠などを交換しないでリニューアル工事を済ませられるようにした構造を有することが望ましい。既設の三方枠などを交換せずに、リニューアル工事を行える設置工法が必要である。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、既設の三方枠を残したリニューアル工事を行う場合、既設の枠を残したままで乗り場ドアの耐衝撃性を向上させることが可能なエレベータの出入口装置及びエレベータの出入口装置のリニューアル方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、エレベータの乗り場に設けられ、それぞれが戸開方向に折り返された既設折り返し部を持つ一対の既設縦枠を有する既設三方枠と、前記乗り場に設けられ、それぞれがこの既設三方枠の前記一対の既設縦枠に取り付けられた一対の新設縦枠を有する新設三方枠と、それぞれこの新設三方枠の前記一対の新設縦枠の昇降路側の端部にこれらの新設縦枠に連続して形成され、いずれも各戸開方向に折り返された2つの新設縦枠折り返し部と、それぞれこれらの新設縦枠折り返し部と対向して設けられ、前記乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルと、これらのドアパネルの戸開方向の各端部に設けられ、それぞれ戸開方向へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板と、を備え、各新設縦枠折り返し部は各既設折り返し部よりも戸開方向に突出した突出部を有し、各ドアパネルの戸閉時において、これらの突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置が提供される。
また、本発明の一態様によれば、エレベータの乗り場に設けられ、上方に折り返された既設折り返し部を持つ既設上枠を有する既設三方枠と、前記乗り場に設けられ、この既設三方枠の前記既設上枠に取り付けられた新設上枠を有する新設三方枠と、この新設三方枠の前記新設上枠の昇降路側の端部に前記新設上枠に連続して形成され、上方に折り返された新設上枠折り返し部と、それぞれこの新設上枠折り返し部と対向して設けられ、前記乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルと、これらのドアパネルの各上端部に設けられ、それぞれ下方へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板と、を備え、前記新設上枠折り返し部は前記既設折り返し部よりも上方に突出した突出部を有し、この突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置が提供される。
また、本発明の一態様によれば、それぞれ戸開方向に折り返された既設折り返し部を有する一対の既設縦枠と、エレベータの乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルとを前記乗り場に設ける工程と、これらの既設縦枠に、組立て後いずれも各戸開方向に折り返される2つの新設縦枠折り返し部を前記昇降路側の端部に設けて成る一対の新設縦枠を取り付ける工程と、前記2枚のドアパネルの戸開方向の各端部に、それぞれ戸開方向へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板を取り付ける工程とを備え、各新設縦枠折り返し部に設けられた各既設折り返し部よりも戸開方向に突出した突出部と、各ドア折り返し部とによって各ドアパネルの戸閉時において合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置のリニューアル方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、上方に折り返された既設折り返し部を有する既設上枠と、エレベータの乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルとを、前記乗り場に設ける工程と、この既設上枠に、組立て後上方に折り返される新設上枠折り返し部を前記昇降路側の端部に設けて成る新設上枠を取り付ける工程と、前記2枚のドアパネルの各上端部に、それぞれ下方へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板を取り付ける工程と、を備え、前記新設上枠折り返し部に設けられた前記既設折り返し部よりも上方に突出した突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置のリニューアル方法が提供される。
本発明によれば、既設の三方枠を残したリニューアル工事を行う場合、既設の枠を残したままで乗り場ドアの耐衝撃性を向上させることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータの出入口装置について、図面を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの出入口装置を上方から見た断面図である。図1(b)はこの装置を乗り場ホール側から見た正面図である。図1(c)は同装置を正面右側から見た側断面図である。図1(a)には図1(b)のAA線に沿う断面構造が示されている。図1(a)中、上側は昇降路を表し、下側は乗り場ホールを表す。図1(c)には図1(b)のBB線に沿う断面構造が示されている。
エレベータの出入口装置1は、出入口2の縁部を形成する三方枠3と、この三方枠3の内側に配置された両開き式のドアパネル4、5とを備える。三方枠3は躯体6a、6bに鉄筋などを介して固設されており、乗り場ホール7から昇降路8に向かって左側、右側にそれぞれ立設された縦枠9、10と、ドアパネル4、5の上方に配置される上枠11とからなる。縦枠9は既設枠とこの既設枠に被せる新設枠との2層構造を有する。縦枠10も既設枠及び新設枠からなる。上枠11も既設枠及びこれに被せる新設枠からなる。
三方枠3の昇降路8側の下方には、ドアパネル4、5が開閉される方向に沿って延びるホールシル(敷居)12が取り付けられている。このホールシル12は乗り場ホール7の床面とほぼ面一にされており、上面には長手方向に沿って延びる溝13が形成されている。ドアパネル4、5の各下端部には複数個のガイドシュー14(図中1個のみが表示されている)が固定されており、これらのガイドシュー14がこの溝13内に摺動自在に嵌合してドアパネル4、5と一体に移動するようになっている。ドアパネル4、5は、これらのドアパネル4、5の上部が図示しない複数のハンガーローラ及びレールを介して三方枠3の上部に懸架され、これらのハンガーローラを介して戸開、戸閉の各方向に移動することにより、出入口2が開閉される。
図2は図1(b)のCC線に沿うドアパネル5及び縦枠10の断面図である。同図中、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。矢印イはドアパネル5の戸開方向を表し、矢印ロはドアパネル5の戸閉方向を表す。ドアパネル5の戸開側の側端部には、遮蔽板15が固定されている。この遮蔽板15の乗り場ホール7側の端部は、戸閉方向に折り返され、折り返し部16を構成している。躯体6bには、既設縦枠17が固定されている。既設縦枠17の昇降路8側の端部は所定幅だけ直角を越える角度にまで折り返されており、この端部が折り返されて折り返し部18が構成されている。折り返し部18の先端部には、出入口2の上下方向に長い板材19が取り付けられており、この板材19は躯体6bの壁面を覆う。
既設縦枠17の外面には新設縦枠20が固定されている。新設縦枠20も出入口2の上下方向の長さと同じ長さを有する。この新設縦枠20の昇降路8側の端部は、戸開方向に所定幅だけ直角を越える角度にまで折り返され、折り返し部21を構成している。本実施形態に係るエレベータの出入口装置1は、後付けされた新設縦枠20の折り返し部21と、遮蔽板15の折り返し部16とにより、ドアパネル5が閉じたときに合いじゃくりを構成する。新設縦枠20は既設縦枠17に対して付け枠として積層状に取り付けられている。付け枠の折り返し部21の長さは既存枠の折り返し部18の長さよりも長くされており、この折り返し部21が戸閉時に対面するドアパネル5の折り返し部16とラップすることによって、合いじゃくり構造が形成されている。
また、図1のドアパネル4及び縦枠9の配置関係はドアパネル5及び縦枠10の配置関係と左右対称である。このドアパネル4は、既設縦枠に新設縦枠が付け枠として積層状に取り付けられており、この付け枠の折り返し部の長さは既存枠の折り返し部の長さよりも長い。この折り返し部が戸閉時に対面するドアパネル4の折り返し部と重なることによって、合いじゃくり構造が形成されている。ドアパネル4、5は、これらのドアパネル4、5に対してドアの開閉力を伝達するドア開閉装置によって開閉されるようになっている。
このような構成の本実施形態に係るエレベータの出入口装置1では、ドア開閉装置がドアパネル4、5を開閉駆動し、これらのドアパネル4、5は同期して互いに反対方向に動作し、出入口2を開閉する。例えばドアパネル5が戸閉された状態では、図2に示すように、板材19の昇降路8側の面と、折り返し部21の乗り場ホール7側の面とを側壁とし、折り返し部18のイ方向側の面を底面とする凹部が形成される。この凹部に折り返し部16の先端部が凸部として入り込む。また、折り返し部16の昇降路8側の面と、ドアパネル5の乗り場ホール7側の面とを側壁とし、遮蔽板15のロ方向側の面を底面とする凹部が形成される。この凹部に折り返し部21の先端部が凸部として入り込む。板材19、折り返し部18、折り返し部16、折り返し部21、遮蔽板15、及びドアパネル5が合いじゃくり状に配置される。上面視かぎ形状にこれらが配置される。
万一、乗り場ホール7側において火災が発生した場合、ドアパネル4、5の各乗り場ホール7側の表面が加熱され、ドアパネル4、5の各表板が膨張あるいは伸張などの熱変形を起こす。これらのドアパネル4、5は乗り場ホール7側に凸に湾曲する。図2の折り返し部21は、折り返し部16に当接し、ドアパネル5の反りが規制される。ドアパネル4の反りもこのドアパネル4側に形成される合いじゃくり構造によって規制される。これにより、ドアパネル4、5が湾曲変形した場合に生じうる出入口2及び昇降路8間の隙間の発生が防止される。煙や炎が昇降路8へ侵入することが防止される。
このようにして、本実施形態に係るエレベータの出入口装置1によれば、付け枠を既設枠に取り付けるという簡単な作業により、乗り場ドアは高い耐火性を確保できるようになる。合いじゃくり構造によりドアの脱落も防止され、耐衝撃性も高まる。従って、既設の三方枠を交換せずにリニューアル工事を行え、かつ乗り場ドアに高い耐火性及び耐衝撃性を与えることができるようになる。
従来、このエレベータの出入口装置1により得られる効果と同等の効果を得るためには、既設の三方枠などを交換している。三方枠3の縦枠及び上枠はボルトなどにより、コンクリート又はモルタル製の躯体に埋設固定されている。このため、コンクリートの一部などを機械によって取り除く必要がある。この作業は、騒音、作業性、作業期間の点で、乗客やエレベータ管理者に対して不便をかけるものである。
これに対して本実施形態に係るエレベータの出入口装置1によれば、新設縦枠の既設枠への取り付けといった程度の作業量で、耐衝撃性及び耐火性能に優れた乗り場ドアを得ることができるようになる。別途新設のを取付工事せずに済む。このように、三方枠3を残したリニューアル工事において、既設枠を残したままで乗り場ドアの耐火性能及び耐衝撃性能に対する強度をアップさせることが可能となる。
(第1の実施形態の変形例)
上記の既設縦枠17の折り返し部18は、新設縦枠20の折り返し部21によって隙間なく装着されていたが、これらの折り返し部18及び折り返し部21の間にクリアランスを空けて、このクリアランスにシムを挟み込むことにより所望のクリアランスを保持するようにしてもよい。
図3はクリアランスをもって配置された折り返し部18及び折り返し部21をそれぞれ上方から見たこれらの断面構造を示す図である。新設縦枠20は、その折り返し部21が既設縦枠17の折り返し部18の表面に対して昇降路8側に浮き上がった状態で装備されており、折り返し部18及び折り返し部21間のクリアランスにはシム22が介装されている。シム22には耐火性能の高い弾性部材が用いられる。例えば合成樹脂製のシム22を用いることができる。シム22には板ばねを用いてもよい。このシム22は貫通穴を設けておき、折り返し部18及び折り返し部21にもそれぞれ貫通穴を形成しておく。これらのシム22、折り返し部18及び折り返し部21の各貫通穴に低頭ボルト23が通されて、低頭ボルト23の先端はナットなどによってボルト締めされている。
即ち、本発明の第1の実施形態の変形例に係るエレベータの出入口装置は、第1の実施形態の三方枠3において、既設縦枠17の昇降路8側の折り返し部18と、新規に取り付ける新設縦枠20の折り返し部21との間にクリアランスを設け、そのクリアランスにシム22を挿入して折り返し部18及び折り返し部21間をネジ固定する構造を有する。
例えば、新設縦枠20と躯体6bとの間に所定のクリアランスを確保することができないときに、シム22の厚みを調整することによってクリアランスを調整することができる。新設縦枠20の板材の厚さに応じてクリアランスを調整することができる。
一般に、既設縦枠17の外表面上での端縁部から屈曲部までの寸法は、設置位置に応じて異なるものである。新設縦枠20自体を加工する際、新設縦枠20の2つの面のうちの既設縦枠17の外面に装着される側の面の寸法を、この既設縦枠17の外面の寸法と一致させることは、困難であるが、この変形例に係るエレベータの出入口装置によれば、新設縦枠20を後付けする作業がし易くなる。
(第2の実施形態)
上記の第1の実施形態では、縦枠9、10は横断面ハの字状に配置されていたが(図1(a))、乗り場の意匠に応じて三方枠には小枠が選ばれることがある。本発明の実施の形態に係るエレベータの出入口装置は三方枠の形状が小枠構造である場合にも用いられる。三方枠の枠形状が異なる場合でも、同様に合いじゃくり構造を形成することができる。
図4(a)は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの出入口装置1Aを上方から見た断面図である。図4(b)はエレベータの出入口装置1Aを乗り場ホール7側から見た正面図である。図4(c)は同装置を正面右側から見た側断面図である。図4(a)には図4(b)のAA線に沿う断面構造が示されており、図4(c)には図4(b)のBB線に沿う断面構造が示されている。図5は図4(b)のCC線に沿うドアパネル5及び縦枠の断面図である。図5中、矢印イはドアパネル5の戸開方向を表し、矢印ロはドアパネル5の戸閉方向を表す。これらの図中、既出符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものである。
エレベータの出入口装置1Aは、三方枠3Aと、ドアパネル4、5とを備える。三方枠3Aは、乗り場ホール7から昇降路8に向かって左側、右側にそれぞれ立設された縦枠24、25と、ドアパネル4、5の上方に配置される上枠11とからなる。縦枠25は既設縦枠26とこの既設縦枠26の外面を覆う新設縦枠27との2層構造を有する。縦枠24も図示しない既設縦枠及び新設縦枠からなる。また、図5の例では、既設縦枠26及び新設縦枠27の間に、シム22が低頭ボルトなどによりボルト締めされている。
図5に示すように、ドアパネル5の戸開側の側端部には、遮蔽板15が固定されており、この遮蔽板15は折り返し部16を有する。躯体6bに固定された既設縦枠26の昇降路8側の端部は、所定幅だけ断面L字状に折り返されており、この折り返されて成る折り返し部28の先端部には、出入口2の上下方向に長い板材29が取り付けられており、この板材29は躯体6bの壁面を覆う。
既設縦枠26の外面には、出入口2の上下方向の長さと同じ長さを有する新設縦枠27が固定されている。この新設縦枠27の昇降路8側の端部は、戸開方向に折り返され、折り返し部30を構成している。エレベータの出入口装置1Aは、この折り返し部30と、遮蔽板15の折り返し部16とにより、ドアパネル5が閉じたときに合いじゃくりを構成する。ドアパネル4及び縦枠24の配置関係はドアパネル5及び縦枠25の配置関係と左右対称である。ドアパネル4も、既設縦枠に新設縦枠が付け枠として積層状に取り付けられており、この付け枠の折り返し部の長さは既存枠の折り返し部の長さよりも長い。この折り返し部が戸閉時に対面するドアパネル4の折り返し部と重なることによって、合いじゃくり構造が形成されている。
このような構成により、ドア開閉装置がドアパネル4、5を開閉駆動し、ドアパネル4、5は出入口2を開閉する。ドアパネル4、5がそれぞれ戸閉されると、ドアパネル4、5によってそれぞれ合いじゃくり構造が形成される。万一、乗り場ホール7側において火災が発生した場合でも、折り返し部30は、折り返し部16に当接し、ドアパネル5の反りが規制される。ドアパネル4の反りも規制される。
本発明のこの実施形態に係るエレベータの出入口装置1Aによれば、小枠のリニューアル工事も、既設の三方枠を残したまま行えるとともに、乗り場ドアの耐火性能及び耐衝撃性能に対する強度をアップさせることが可能になる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るエレベータの出入口装置は、既設の三方枠の折り返し部にそれぞれ戸開方向に突出する板部材を取り付けて、これらの板部材を使って、ドアパネル側の遮蔽板15との間に合いドアじゃくり構造を形成するようにしている。
図6(a)は既設縦枠17とこの既設縦枠17に取り付けられる板部材とを昇降路8側から見た斜視図である。既設縦枠17の折り返し部18は上下に延びる面部を成し、この面部に板部材31が戸開方向である左側に突出するように、ネジ穴加工あるいはリベット穴加工や溶接固定により取り付けられている。例えば板部材31に複数のネジ穴を形成しておき、これらのネジ穴にネジを挿入することによって、板部材31は既設縦枠17に締結される。ドアパネル4側の図示しない既設縦枠にも、その締結端の向きがドアパネル5側の板部材31の締結端の向きと左右対称になるようにして板部材によって締結固定される。
このような構成の既設縦枠17、他の既設縦枠を含む本実施形態に係るエレベータの出入口装置では、ドアパネル5側において、板部材31と、遮蔽板15の折り返し部16とが、ドアパネル5が閉じたときに合いじゃくりを形成する。ドアパネル4側においても、板部材と、ドアパネル4に取り付けた遮蔽板の折り返し部とが、ドアパネル4が閉じたときに合いじゃくりを構成する。乗り場ドアに高い耐火性及び耐衝撃性が与えられる。
本発明のこの実施形態に係るエレベータの出入口装置によれば、リニューアル工事の際、折り返し部16の高さ位置やドア開閉方向の幅の寸法に応じて、板部材31の高さ位置や長さを合わせて取り付けらることができるため、細かな合いじゃくりを構成することができる。板部材31の代わりに、戸開方向に延出する突起物を用いても良い。
(第3の実施形態の変形例)
ドアパネル5と、遮蔽板15との間にボルトが通るような構造を、これらのドアパネル5と遮蔽板15とが採ることがある。この場合、変形例として切り欠きが形成された板部材が用いられる。
図6(b)は本発明の第3の実施形態の変形例に係る既設縦枠17及びこの既設縦枠17に取り付けられる板部材の各単体の昇降路8側から見た斜視図である。既設縦枠17の折り返し部18の面部に板部材32が左側に突出するように取り付けられている。板部材32は左側の端縁部から中央部にかけてボルト挿入用の切欠部33が形成されている。ドアパネル5と、このドアパネル5に取り付けられた遮蔽板15とにはそれぞれボルト穴が形成されており、各ボルト穴にボルト34が挿入されるようにされている。ドアパネル4についてもドアパネル5の例と同じである。
このような構成により、ドアパネル5が戸閉して右側に移動すると、板部材32は、切欠部33にボルト34を通すことにより、折り返し部18及びドアパネル5の間に介在される。この状態でドアパネル5が閉じたときに合いじゃくりが形成される。ドアパネル4も同様に合いじゃくりが形成される。乗り場ドアに高い耐火性及び耐衝撃性が与えられる。
この変形例に係るエレベータの出入口装置によれば、ドアパネル4、5の各戸袋側に板が設置された場合、もしくはドアパネル4、5に例えば補強用の突起物をボルト34などにより固定する場合でも、合いじゃくり構造を形成することができる。
(第4の実施形態)
上枠11(図1)も、既設枠の外面を覆うようにして新設枠が取り付けられる。本発明の第4の実施形態に係るエレベータの出入口装置は、既設の上枠11と後付けした新設上枠との間に空隙を持たせ、新設上枠の昇降路8側の折り返し部を既設の上枠よりも突出させるようにしている。
図7は本実施形態に係るエレベータの出入口装置を正面右側から見た側断面図であり、図1(c)及び図4(c)のエレベータの出入口装置1、1Aの上部を拡大した各断面構造に相当する。上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じものを表す。
ドアパネル5は、ハンガー35に遮蔽板36を介在させてボルト37により締結されており、このハンガー35に懸架されている。この遮蔽板36の乗り場ホール7側の端部は、下方に所定幅だけ折り返され、折り返し部38を構成している。躯体6bには既設上枠39が固定されており、この既設上枠39の昇降路8側の端部は、所定幅だけ上方に折り返されている。折り返し部40はドアパネル5のパネル面と平行である。既設上枠39の外面には新設上枠41が固定されている。この新設上枠41と、既設上枠39とによって上枠11が構成される。新設上枠41の昇降路8側の端部は、上方に所定幅だけ折り返され、折り返し部42を構成している。この折り返し部42と、遮蔽板36の折り返し部38とにより、ドアパネル5が閉じたときに合いじゃくりを構成する。
また、新設上枠41と、既設上枠39とは、この新設上枠41の折り返し部42の面と、この既設上枠39の折り返し部40の面とが平行になるように、隙間w1を隔てて対面する。新設上枠41の折り返し部42の折り返し幅は、既設上枠39の折り返し部40の折り返し幅よりもw2だけ大きくされている。後付け枠の昇降路8側の部位が延長されており、この延長された部位とドアパネル5の合いじゃくり板とのラップ代が確保されている。ドアパネル4及び上枠11の配置関係はドアパネル5及び上枠11の配置関係と左右対称である。既設上枠39の乗り場ホール7側端部は、躯体6bの鉄筋に図示しないボルトなどにより固定されており、既設上枠39と躯体6bとの間の間隙には、モルタル43が充填されている。
このような構成により、常時、ドアパネル4、5のそれぞれと上枠11とは合いじゃくり構造を形成し、乗り場ホール7側において火災が万一発生した場合、折り返し部42は、折り返し部38に当接し、ドアパネル5の反りが規制される。ドアパネル4についてもドアパネル5の例と同じである。
本発明のこの実施形態に係るエレベータの出入口装置によれば、リニューアル工事の際、既設の三方枠を残した状態で三方枠を新設することができ、乗り場ドアの耐火性能及び耐衝撃性能に対する強度をアップさせることが可能になる。
(第5の実施形態)
上記の各実施形態及び変形例では、既設三方枠に新設三方枠を後付けし、この新設三方枠とドアパネルとから構成される合いじゃくり構造を用いて乗り場ドアの耐火性能及び耐衝撃性能を向上させるものである。本発明の第5の実施形態に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシル12は、既設のホールシルの上に、このホールシルを覆うようにして薄板を後付けで装着し、この薄板によりドアパネルのガイドシューを溝13から外れにくくなるようにした構造を有し、この構造により強度を向上させるようにしている。
図8(a)はホールシル12の縦断面構造を示す図である。同図中、既出の符号は上述した要素に対応する。ホールシル12は、床面44の昇降路8側の側端に据え付けられた既設のホールシル45と、このホールシル45の上に設けられた被せシル46とを有する。ホールシル45はアルミやステンレスなどの部材で構成され、モルタルなどを用いて固定される。被せシル46は金属薄板からなり、板面に突条及び溝部が形成されている。これらのホールシル45及び被せシル46はボルト47により一体的に固定されている。
被せシル46の下側の凹凸はホールシル45の底及び側壁に当たる縦断面形状を有し、この被せシル46がこのホールシル45に上方からかぶせられることにより溝13が形成されている。溝13は、断面コ字型の開口を上方に向けてドアパネル4、5の開閉方向に延びて形成されており、溝13の開口端の溝幅は、溝13の溝底における溝幅よりも狭い。被せシル46は、ガイドシュー14の挿入口の開口縁部に抜止め構造を有する。
図8(b)はガイドシュー14が溝13に嵌挿された状態の溝13及びガイドシュー14の縦断面構造を示す図である。ガイドシュー14は、先端部14a及び取り付けベース14bからなる。被せシル46の溝13の溝縁部には、これらの溝縁部からそれぞれ溝幅方向中央に向かって突出した突起部48が形成されており、ガイドシュー14が上方へ変位すると、先端部14aがこれらの突起部48に当接して引っ掛かるようになっている。
この構造を有するエレベータの乗り場敷居において、後付けされた被せシル46の溝13を、ドアパネル4、5が係合して移動する。溝部の入り口部の一部が狭める形の断面形状を被せシル46を有するため、ガイドシュー14は溝13から脱落することが防止される。
本発明のこの実施形態に係るエレベータの出入口装置によれば、ドアパネル4、5が変形した場合でも、ホールシル12の引っ掛かり構造によってガイドシュー14が抜け止めされ、ドアパネル4、5が脱落することが抑制されるため、耐衝撃性能が向上し、かつ熱変形に対する強度が向上する。
(第5の実施形態の第1変形例)
図9は本発明の第5の実施形態の第1変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシル12Aの縦断面構造を示す図である。ホールシル12Aは、既設のホールシル45と、薄板状の被せシル46aとを有する。床面44の一部には、この床面44よりも低い底面を有する凹状溝部49が形成されている。被せシル46aの乗り場ホール7側の端部は所定幅だけ下方へ折り返されており、折り返された折り返し部50は凹状溝部49に挿入されている。この折り返し部50が挿入された状態の凹状溝部49にはコーキング材が充填されており、コーキング材の上面と折り返し部50とが連続するようにされている。既設のホールシル45の乗り場ホール7側の側壁と、折り返し部50の昇降路8側の面との成す角度は、0度から90度の範囲の所望の角度を選ぶことができる。
即ち、ホールシル12Aは薄板状であり、乗り場ホール7側の段差をなくすために乗り場ホール7側に鈍角をつけた構造を有する。このホールシル12Aを設置する工法は、乗り場ホール7側の床の一部を削り、削った後、薄板製のホールシル12aを既設ホールシル45の上に設置し、削った凹状溝部にシール材やモルタルを用いて埋め戻すものである。
このようにして、この変形例によれば、床の一部を削って、被せシル46aの一部がコーキング処理によって埋め戻される工法が実施されるため、乗客の足元がホールシル12Aの上面に引っ掛けられることが防止されるようになる。
(第5の実施形態の第2変形例)
図10は本発明の第5の実施形態の第2変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシル12Bの縦断面構造を示す図である。ホールシル12Bは、既設のホールシル45と、このホールシル45の上面のうち溝13よりも昇降路8寄りの面上に置かれたスペーサ51と、ホールシル45の上面のうち溝13よりも乗り場ホール7寄りの面上に置かれたスペーサ52と、このスペーサ52よりも乗り場ホール7側に設けられ傾斜面を有する床材53とを備える。スペーサ51、52は別部材の敷居として機能する。スペーサ51、52によって溝13の溝深さが調節可能にされている。溝深さが決定された後、床材53が勾配をつけて盛られることによって、スペーサ52の上面及び床面44が連続するようになっている。
即ち、ホールシル12B、既設の乗り場敷居の上に、この乗り場敷居の溝に沿った位置に別部材の敷居を取り付けることで敷居の溝の深さを深くした構造を有する。このホールシル12Bを設置する工法は、既設のホールシル45の上のスペーサ51、52の高さ位置を決めて、位置決めの後、床材53を盛ることにより乗り場床を面一にする。
この変形例によれば、ホールシル45に対するガイドシュー14の差込深さを既設のホールシルの状態の差し込み深さよりも深くすることができる。差し込み深さが増えることは、引っかかり代が増えることと同義であるため、耐火性能や耐衝撃性の向上を実現している。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、エレベータドアの扉方式は両開きのみに限定されることはなく、片開きのドアにおいても、戸袋側や枠上部のドアパネルと三方枠の隙間部は類似した構造であるため、本発明を片開き方式のドアにも適用することができる。さらに、三方枠の形状においては、機能的には昇降路側の三方枠の形状のみ類似した形状であれば、本発明の効果が得られるため、三方枠の乗り場側の意匠面の形状は任意の形状とすることができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの出入口装置の三面図である。 図1のエレベータの出入口装置のドアパネル及び三方枠の縦枠の断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられる折り返し部及び折り返し部の断面構造を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの出入口装置の三面図である。 図4のエレベータの出入口装置のドアパネル及び三方枠の縦枠の断面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るエレベータの出入口装置に用いられる既設縦枠及び板部材の各単体の斜視図であり、(b)は本発明の第3の実施形態の変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられる既設縦枠及び板部材の各単体の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るエレベータの出入口装置の側断面図である。 (a)は本発明の第5の実施形態に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシルの縦断面構造を示す図であり、(b)は溝及びガイドシューの縦断面構造を示す図である。 本発明の第5の実施形態の第1変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシルの縦断面構造を示す図である。 本発明の第5の実施形態の第2変形例に係るエレベータの出入口装置に用いられるホールシルの縦断面構造を示す図である。
符号の説明
1,1A…エレベータの出入口装置、2…出入口、3,3A…三方枠、4,5…ドアパネル、6a,6b…躯体、7…乗り場ホール、8…昇降路、9,10,24,25…縦枠、11…上枠、12,12A,12B…ホールシル、13…溝、14…ガイドシュー、14a…先端部、14b…取り付けベース、15,36…遮蔽板、16…折り返し部、17,26…既設縦枠、18,28…折り返し部、19,29…板材、20,27…新設縦枠、21,30…折り返し部、22…シム、23…低頭ボルト、31,32…板部材、33…切欠部、34,37,47…ボルト、35…ハンガー、38,42…折り返し部、39…既設上枠、40…折り返し部、41…新設上枠、43…モルタル、44…床面、45…ホールシル、46,46a…被せシル、48…突起部、49…凹状溝部、50…折り返し部、51,52…スペーサ、53…床材。

Claims (11)

  1. エレベータの乗り場に設けられ、それぞれが戸開方向に折り返された既設折り返し部を持つ一対の既設縦枠を有する既設三方枠と、
    前記乗り場に設けられ、それぞれがこの既設三方枠の前記一対の既設縦枠に取り付けられた一対の新設縦枠を有する新設三方枠と、
    それぞれこの新設三方枠の前記一対の新設縦枠の昇降路側の端部にこれらの新設縦枠に連続して形成され、いずれも各戸開方向に折り返された2つの新設縦枠折り返し部と、
    それぞれこれらの新設縦枠折り返し部と対向して設けられ、前記乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルと、
    これらのドアパネルの戸開方向の各端部に設けられ、それぞれ戸開方向へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板と、を備え、
    各新設縦枠折り返し部は各既設折り返し部よりも戸開方向に突出した突出部を有し、各ドアパネルの戸閉時において、これらの突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置。
  2. 前記既設三方枠の各既設折り返し部と、各ドア折り返し部との間にそれぞれクリアランスが形成され、各クリアランスにそれぞれシムが挿入され、各シムを介して前記各既設折り返し部及び前記各ドア折り返し部がネジ固定されたことを特徴とする請求項1記載のエレベータの出入口装置。
  3. 前記各既設折り返し部にそれぞれ戸開方向に延出する複数の板もしくは複数の突起物が取り付けられ、各板又は各突起物と、前記2つのドア折り返し部とによって、合いじゃくり構造が形成されることを特徴とする請求項1記載のエレベータの出入口装置。
  4. エレベータの乗り場に設けられ、上方に折り返された既設折り返し部を持つ既設上枠を有する既設三方枠と、
    前記乗り場に設けられ、この既設三方枠の前記既設上枠に取り付けられた新設上枠を有する新設三方枠と、
    この新設三方枠の前記新設上枠の昇降路側の端部に前記新設上枠に連続して形成され、上方に折り返された新設上枠折り返し部と、
    それぞれこの新設上枠折り返し部と対向して設けられ、前記乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルと、
    これらのドアパネルの各上端部に設けられ、それぞれ下方へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板と、を備え、
    前記新設上枠折り返し部は前記既設折り返し部よりも上方に突出した突出部を有し、この突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置。
  5. 前記2枚のドアパネルの下端部にそれぞれ取り付けられガイドシューと、
    前記乗り場に設けられ、既設溝を有する既設敷居と、
    この既設敷居の前記既設溝に嵌合する突条を有し、この突条が前記既設溝に嵌合することにより、各ガイドシューを案内する新設溝を形成して成る薄板とを有し、
    この薄板の前記新設溝の溝開口部の一部の溝幅がこの新設溝の溝奥部における溝幅よりも狭くされ、前記各ガイドシューが抜け止めされたことを特徴とする請求項1又は4記載のエレベータの出入口装置。
  6. それぞれ戸開方向に折り返された既設折り返し部を有する一対の既設縦枠と、エレベータの乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルとを前記乗り場に設ける工程と、
    これらの既設縦枠に、組立て後いずれも各戸開方向に折り返される2つの新設縦枠折り返し部を前記昇降路側の端部に設けて成る一対の新設縦枠を取り付ける工程と、
    前記2枚のドアパネルの戸開方向の各端部に、それぞれ戸開方向へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板を取り付ける工程とを備え、
    各新設縦枠折り返し部に設けられた各既設折り返し部よりも戸開方向に突出した突出部と、各ドア折り返し部とによって各ドアパネルの戸閉時において合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
  7. 上方に折り返された既設折り返し部を有する既設上枠と、エレベータの乗り場および昇降路の間の出入口を開閉する2枚のドアパネルとを、前記乗り場に設ける工程と、
    この既設上枠に、組立て後上方に折り返される新設上枠折り返し部を前記昇降路側の端部に設けて成る新設上枠を取り付ける工程と、
    前記2枚のドアパネルの各上端部に、それぞれ下方へ折り返されたドア折り返し部を有する2枚の遮蔽板を取り付ける工程と、を備え、
    前記新設上枠折り返し部に設けられた前記既設折り返し部よりも上方に突出した突出部と、各ドア折り返し部とによって合いじゃくり構造が形成されることを特徴とするエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
  8. 前記乗り場に設けられた既設敷居の既設溝に嵌合する突条を有する薄板をこの既設溝に設置することにより、それぞれ前記2枚のドアパネルの下端部にそれぞれ取り付けられた複数のガイドシューが案内される新設溝を作成する工程を更に備えたことを特徴とする請求項6又は7記載のエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
  9. 前記薄板によって形成される前記新設溝の一部に、この新設溝から各ガイドシューが抜け止めすることを防止する引っ掛け部材を設ける工程を更に備えたことを特徴とする請求項8記載のエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
  10. 前記新設溝を作成する工程に先立って作業され、前記乗り場側の床の一部を削って凹状溝部を作成する工程と、
    前記新設溝を作成した工程の後に作業され、前記薄板を前記乗り場側に鈍角をつけて折り曲げてこの薄板の端部をこの凹状溝部に挿入する工程と、
    前記凹状溝部に前記薄板の端部が挿入された状態で、この凹状溝部にシール材又はモルタルを用いて埋め戻す工程とを備えることを特徴とする請求項8記載のエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
  11. 前記既設敷居の前記既設溝の上に複数のスペーサを設ける工程と、
    これらのスペーサの上端部から床面へかけて勾配がつくようにして床材をこの床面上に敷設する工程とを備えることを特徴とする請求項8記載のエレベータの出入口装置のリニューアル方法。
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