JPH0610270U - エレベーターの乗場敷居 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターかごへの出入りに際しても何ら
邪魔とならず、しかも長い間水返しの機能を持続できる
エレベーターの出入口装置を提供すること。 【構成】 乗場床１のエレベーター出入口部２に設けら
れ、乗客の踏面となる上面３を乗場床１と面一状態から
漸高傾斜させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エレベーターの出入口装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のエレベーターの出入口装置としては、実開昭５３−９９７５８号公報に 記載されているように、乗場側敷居の手前位置の床面に断面が半円形の突出帯を 貼り付け、水が乗場側から昇降路内に流れ込むことを防止するものが知られてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来技術は、乗場側敷居の手前位置に半円形の突出帯が存在し、 その奥が再び乗場の床面と同じ高さとなるため、乗客がエレベーターかごに出入 りする際につまずくおそれがあるとともに、つまずいた際その都度衝撃が加わり 早期に剥がれて水返しの機能を失うという問題があった。

【０００４】 本考案の目的は、エレベーターかごへの出入りに際しても何ら邪魔とならず、 しかも長い間水返しの機能を持続できるエレベーターの出入口装置を提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、乗場床のエレベーター出入口部に設けら れ、乗客の踏面となる上面と、乗場ドア下端に設けられたドアシューを案内する 溝を備えたエレベーターの乗場敷居において、前記上面を乗場床と面一状態から 漸高傾斜させたものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、乗場敷居上面を乗場床面と面一状態から漸高傾斜させたので 、乗客のつまずきを防止するとともに、水返し効果により昇降路内に対する清掃 水等の流入を防止する効果がある。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図１および図２より説明する。図１はエレベーター出 入口部の正面図、図２は図１のＩ−Ｉ矢視図であり、図２において１は乗場床、 ２は乗場床１を含むエレベーター出入口部、３は乗客の踏面となる乗場敷居７の 上面、４は乗場ドア、５は乗場ドア４の下端に設けられたドアシュー、６はドア シュー５を案内する乗場敷居７に設けられた溝、８、９、１０は乗場敷居７の上 面３に付着された水返しで、これにより乗場敷居７の上面３は、乗場床と面一状 態から漸高傾斜状態に形成される。水返し８、９、１０は軟質ゴム、プラスチッ クまたは金属帯からなり、例えば接着剤で乗場敷居７の上面に付着される。

【０００８】 本実施例によれば、既設のエレベーターに対して容易に水返し対策を行なうこ とができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、乗場敷居上面を乗場床面と面一状態から漸高傾斜させたので 、乗客のつまずきを防止するとともに水返し効果により昇降路内に対する清掃水 等の流入を防止する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すエレベーターの出入口
部の正面図である。

【図２】図１のＩ−Ｉ矢視図である。

【符号の説明】

１ 乗場床 ２ 出入口部 ３ 乗場敷居上面 ４ 乗場ドア ５ ドアシュー ６ 乗場敷居溝 ７ 乗場敷居 ８、９、１０ 水返し

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗場床のエレベーター出入口部に設けら
   れ、乗客の踏面となる上面と、乗場ドア下端に設けられ
   たドアシューを案内する溝を備えたエレベーターの乗場
   敷居において、前記上面を乗場床と面一状態から漸高傾
   斜させたことを特徴とするエレベーターの乗場敷居。