JP2008013356A - エレベータ出入り口装置およびその付設方法 - Google Patents

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Kazuo Ito
和男 伊藤
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Yoshinori Nakamichi
良昇 中道
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Abstract

【課題】エレベータの出入り口を構成する既設の三方枠を固定する建物壁の一部の改修を行うだけで、既設の三方枠を利用しつつ、簡易に遮煙構造を乗場ドア周りに構築することを可能にするエレベータ出入り口装置およびその付設方法を得ることを目的とする。
【解決手段】出入り口3を構成する上枠5および縦枠8を有する三方枠4と、出入り口3を開閉する乗場ドア9と、乗場ドア9の上部と上枠5との間の隙間を遮煙する上部遮煙構造体16と、を備え、さらに、上枠5は、底部7および側片6aを有し、上部に開口する枠体に形成され、上部遮煙構造体16は、その一端側を設置空間部23内に延在させて他端側を乗場ドア9の上部に固着された遮煙部材17と、設置空間部23内に延在する位置調整板24と、乗場ドア9の全閉時に、遮煙部材17の他端側が位置調整板24に弾性的に密接するように位置調整板24の高さを調整する高さ位置調整手段と、を備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、既設のエレベータの乗場ドア周りに遮煙構造を構築したエレベータ出入り口装置およびその付設方法に関するものである。
従来のエレベータ出入り口装置は、エレベータの出入り口の上縁部および側縁部を構成する枠体と、出入り口を開閉する引き戸と、引き戸の上縁部に沿って配置されて枠体方向に突設され、引き戸の戸袋端寄りが引き戸の戸当たり端寄りよりも枠体側に突出する方向に傾斜して形成された傾斜遮煙板と、枠体の傾斜遮煙板に対向した縁部に沿って設けられ、引き戸が全閉した時に傾斜遮煙板に接する接触板と、引き戸の戸袋端寄りの側縁部に沿って設けられて枠体側に張り出して配置され、引き戸の全閉時に枠体の引き戸の側縁部に対向した縁部外側に接する側縁部遮煙板と、を備え、戸の全閉時に、傾斜遮煙板と接触板との接触、さらには側縁部遮煙板と枠体の側縁部との接触により枠体と引き戸との隙間を塞ぎ、乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止している(例えば、特許文献1参照)。
特許第2715828号公報
しかしながら、従来のエレベータ出入り口装置は、エレベータの新設時に設置されることを前提に構成されるものであり、特に接触板を取り付けるために、出入り口の上縁部を構成する枠体の部位が特殊な構造に構成されていた。
さらに、例えば、従来のエレベータ出入り口装置における出入り口を構成する枠体は、建物壁本体に形成された開口に設置され、枠体と枠体上部の建物壁本体との間の空間に、モルタルなどの流動体を流し込んで固化して固定されるのが一般的である。
従って、遮煙構造を有さない既設のエレベータ出入り口装置を改修し、従来のエレベータ出入り口装置のように傾斜遮煙板、接触板および側縁部遮煙板などを供える遮煙構造を構築する場合には、既設の枠体の撤去や、新規の枠体の設置が必要となる。これには、固化されたモルタルなどによる壁の大規模な改修・補修工事も併せて行われるため、既設の枠体の撤去や新規の枠体の設置には、多大なコスト増をもたらしてしまう、という課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、エレベータの出入り口を構成する既設の三方枠を固定する建物壁の一部の改修を行うだけで、既設の三方枠を利用しつつ、簡易に遮煙構造を乗場ドア周りに構築することを可能にするエレベータ出入り口装置およびその付設方法を得ることを目的とする。
建物壁に開口されたエレベータの出入り口を構成する上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、建物壁の三方枠の上部の昇降路側壁面に取り付けられたハンガーケースと、ハンガーケースに出入り口の間口方向に平行に延設されたガイドレールと、ローラを有し、ローラをガイドレールに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガと、ドアハンガの下端に取り付けられて、ガイドレールに案内されて出入り口を開閉する乗場ドアと、乗場ドアの全閉時に、乗場ドアの上部と上枠との間の隙間を遮煙する上部遮煙構造体と、を備えたエレベータ出入り口装置において、上枠は、出入り口の天井を構成する底部および底部の昇降路側端部から上方に曲げられて出入り口の間口方向の全域に渡って昇降路側に露出する側片を有し、上部に開口する枠体に形成され、設置空間部が、側片から乗場側に所定の深さを有し、かつ上枠の上部に長手方向の全域に渡って昇降路側に開口するように建物壁に形成されており、上部遮煙構造体は、乗場ドアの開閉方向の長さと同じ長さを有し、その一端側を設置空間部内に延在させて他端側を乗場ドアの上部に開閉方向の全域に渡って密着状態に固着された弾性部材からなる遮煙部材と、上枠と同じ長さを有する断面L字状に形成され、L字状の他辺を設置空間部内に延在させてL字状の一辺を側片に該上枠の長さ方向の全域に渡って密接状態に取り付けられた位置調整板と、乗場ドアの全閉時に、遮煙部材の他端側の開閉方向の全域が位置調整板のL字状の他辺の上面に弾性的に密接するように位置調整板の高さを調整する高さ位置調整手段と、を備えている。
既設のエレベータ出入り口装置に遮煙構造を付設する場合には、既設の三方枠の上枠上部の建物壁の一部を改修して形成された設置空間部と乗場ドアとの間に、簡易な構造の上部遮煙構造体を付設するだけで、乗場ドアの全閉時に上枠と乗場ドアとの間を閉塞する遮煙構造を既設の三方枠を利用しつつ構築可能であるので、既設の三方枠を交換して遮煙構造を付設する場合に比べて、短工期および低コストで遮煙構造を付設できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明に係るエレベータ出入り口装置を昇降路側から見た正面図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図3のA部拡大断面図、図5は図1のV−V矢視断面図である。また、図6および図7はこの発明に係るエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設工程を説明する工程断面図である。
図1〜図5において、乗場1の建物壁21には、昇降路2に開口する出入り口3が設けられている。そして、出入り口3の上縁を構成する上枠5および一対の縦枠8からなる三方枠4の下部には、敷居18が固定されている。また、敷居18には、その上面に開口し、間口方向に延びる敷居溝18aが凹設されている。
そして、出入り口3には、出入り口3を開閉する横引き式の二枚両引きドア(乗場ドア9)が配置されている。
乗場ドア9のそれぞれの上端部には、ドアハンガ10の一端がボルト19およびナット20により締着固定されている。また、それぞれのドアハンガ10の他端には、ローラ11が水平軸回りに回動自在に取り付けられている。
また、建物壁21は、建物の主要部の壁を形成する建物壁本体22aと、三方枠4と建物壁本体22aとの間に流し込んだモルタルなどの流動体を固化して形成された三方枠固定壁22bとで構成されている。
そして、出入り口3の上方の建物壁本体22aの昇降路側壁面には、ハンガーケース12が固着され、さらにハンガーケース12には、間口方向と平行に伸びるガイドレール13が取り付けられている。そして、ローラ11がガイドレール13に走行自在に掛けられて、乗場ドア9がガイドレール13に吊設されている。そして、乗場ドア9が三方枠4に対面して配置されている。このとき、乗場ドア9と縦枠8および乗場ドア9と上枠5との間には、間口方向と垂直かつ水平な方向(奥行き方向)に隙間Bが形成され、乗場ドア9は間口方向に互いに反対方向に移動して出入り口3を開閉する。
そして、矩形平板状に形成され、長手方向の長さが乗場ドア9の幅(乗場ドア9の開閉方向の長さ)とほぼ同じである遮煙部材保持板14が、それぞれの乗場ドア9の上面とドアハンガ10の下端との間に、長手方向を乗場ドア9の幅方向に合わせて介装されている。さらに、遮煙部材保持板14は、両長辺が下方に垂直に折り曲げられて、幅方向(乗場ドア9の開閉方向)と平行な面を有する曲げ部15a,15bが形成されている。このとき、遮煙部材保持板14の上面は、三方枠4より上方にあり、乗場ドア9側の曲げ部15bが、乗場ドア9と三方枠4との間に配置されている。
また、上枠5は側片6a,6bおよび出入り口3の天井を構成する底部7を有する断面コの字状の長尺の枠体に形成されて、コの字の底部7を敷居18と対向させ、また、長手方向を間口方向に合わせ、対向する両縦枠8の上部端面を連結するように配設されている。ここで、側片6aが昇降路2側に配置され、側片6bが乗場1側に配置されている。
このとき、側片6aは、底部7の昇降路2側の端部から上方に曲げられた形状であり、出入り口3の間口方向の全域に渡って昇降路2側に露出されている。
そして、上枠5の断面コの字の開口と対向する建物壁本体22aの下端面が上枠5との間に間隔をあけて配置されている。そして、上枠5と建物壁本体22aとの間には、上述の三方枠固定壁22bが、上枠5の底部7に至るまで流し込んだモルタルなどの流動体を固化することにより形成されている。これにより、上枠5は三方枠固定壁22bを介して建物壁本体22aに固定されている。
また、三方枠固定壁22bにおける昇降路2側の一部が、上枠5の長手方向に沿って削り取られており、上枠5の上部の三方枠固定壁22bは、上枠5の長手方向の長さ全域に渡って昇降路2側に開口する設置空間部23を有している。設置空間部23の側片6aから乗場1側に向かう方向(奥行き方向)の深さは、上枠5の奥行き方向の長さの半分程度である。さらに、三方枠固定壁22bは、側片6aの上部内壁が露出されるように削り取られている。
そして、遮煙部材17、位置調整板24および高さ位置調整手段としてのジャッキボルト27を有する上部遮煙構造体16が、乗場ドア9の上部と上枠5との間の隙間を遮煙するように配設されている。
位置調整板24は、図4に示されるように矩形形状の鋼板を断面L字状になるように折り曲げ成形して作製されている。位置調整板24は、上枠5とほぼ同じ長さに形成されて、その長手方向を上枠5の長手方向に合わせて配置されている。このとき、位置調整板24のL字状の一辺25は、上枠5の昇降路2側(乗場ドア9側)の側片6aに合わせて配置され、L字状の他辺26は、その短手方向を奥行き方向に一致させて、上枠5の断面コの字の開口を覆うように設置空間部23の内部に延在されている。
また、ジャッキボルト27は、ネジ溝を有する棒状のボルト部材28aおよびボルト部材28aに予め螺合されているナット部材28bを有している。
そして、位置調整板24におけるL字状の他辺26の先端側の部位に、ボルト部材28aが螺合されて、ボルト部材28aの先端は、設置空間部23の底面における三方枠固定壁22bに当接されている。このとき、ボルト部材28aは、L字状の他辺26から上部に延出されている。
なお、位置調整板24のL字状の他辺26へのジャッキボルト27の螺合は、位置調整板24の長手方向の両端でなされている。設置空間部23の底面におけるボルト部材28aの当接部分(ジャッキ当接部)の周辺は、水平な平坦面になるように三方枠固定壁22bが削られている。そして、ジャッキボルト27の軸方向は乗場ドア9の高さ方向(鉛直方向)と平行となっている。また、ナット部材28bが、L字状の他辺26の上面で当接されて、ボルト部材28aは、L字状の他辺26の上部に固定されている。
そして、位置調整板24のL字状の一辺25は、リベット29によって、側片6aに固定されている。リベット29による固定は、位置調整板24の長手方向の両端近傍および中間点でなされている。
なお、リベット29による位置調整板24の固定前に、ジャッキボルト27のボルト部材28aを軸周りに回動させることにより、L字状の他辺26から上部への延出量を変えて、設置空間部23の底面からL字状の他辺26までの高さ調整を任意に行うことができる。
また、難燃性のゴムなどを材料とし、弾性を有する遮煙部材17が、乗場ドア9の幅とほぼ同じ長さの長辺を有する矩形平板状に形成されている。そして、遮煙部材17における一方の長辺(一端側の長辺)側が、乗場1側の曲げ部15bの長手方向に合わせられて接着剤などによって曲げ部15bに固着されている。また、遮煙部材17の他方の長辺(他端側の長辺)側が、上枠5の上端に向かって突出されて、位置調整板24のL字状の他辺26の上面に弾性的に密接するように配置されている。そして、遮煙部材17は、乗場ドア9の開閉の際には、乗場ドア9の開閉に連動し、位置調整板24の上面を弾性変形された状態で摺動しながらに移動される。また、乗場ドア9の全閉時には、それぞれの乗場ドア9に取り付けられた遮煙部材17同士が幅方向に連続するように接触される。これにより、上枠5と乗場ドア9との隙間Bが閉塞される。
また、図5に示されるように固定金具30が鋼板をL字状に折り曲げ成形して作製されている。固定金具30は乗場ドア9とほぼ同じ高さを有し、そのL字状の一辺を乗場ドア9の戸袋側端面にボルト19およびナット20により締着固定されている。
また、固定金具30とほぼ同じ高さを有する側部遮煙構造体としての側縁部遮煙板31が、弾性変形しやすい鋼板で作製され、その一端をボルト19およびナット20により固定金具30のL字状の他辺に締着固定されている。
そして、乗場ドア9の全閉時に、側縁部遮煙板31が、弾性変形して三方枠4の縦枠8の外壁面に接触し、縦枠8と乗場ドア9との隙間Bが閉塞される。
また、図1および図3に示されるように、敷居溝18a内に摺動自在に嵌合されたガイドシュー32が、乗場ドア9の下端から突出するように、乗場ドア9のそれぞれに2つずつ取り付けられている。
ガイドシュー32によって、乗場ドア9の下端は、それぞれ敷居溝18aに沿った方向にガイドされるとともに、揺動が抑制される。
そして、乗場ドア9の幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ長さに作製された下部遮煙構造体としての下部遮煙板33が、乗場ドア9の下端から下方に延出するように取り付けられている。この下部遮煙板33は敷居溝18a内に挿入され、敷居溝18aの底面に接触している。従って、敷居18と乗場ドア9の下端との隙間Cがガイドシュー32および下部遮煙板33によって閉塞される。
このように構成されたエレベータ出入り口装置においては、ローラ11がガイドレール13に案内されて走行し、2枚の乗場ドア9が開閉動作する。そして、乗場ドア9の全閉時には、乗場ドア9の上部にそれぞれ取り付けられた遮煙部材17の他方の長辺側が、位置調整板24のL字状の他辺26の上面に、位置調整板24の長手方向全域に渡って接触しているので上枠5と乗場ドア9との隙間Bが閉塞される。さらに、側縁部遮煙板31が弾性変形して三方枠4の縦枠8の外壁に接触しているので、縦枠8と乗場ドア9との隙間Bが閉塞される。さらに、下部遮煙板33が敷居溝18aに収納されて接触して、敷居18と乗場ドア9の下端との隙間Cが閉塞される。
これにより、建物の火災時に、建物内の煙が昇降路2内に進入したり、昇降路2から乗場1に流出して建物に広がったりすることが防止される。
また、上枠5上部の三方枠固定壁22bにおける昇降路2側の一部を削りとって形成された設置空間部23と乗場ドア9の上部に簡易な構造の位置調整板24、遮煙部材17およびジャッキボルト27を配設するだけで、上枠5と乗場ドア9との間を閉塞する遮煙構造を実現可能であり、既設のエレベータ出入り口装置に遮煙構造を付設する場合には、既設の三方枠4を利用することができる。従って、既設の三方枠4の撤去や設置作業は不要であるので、既設の三方枠4を交換して遮煙構造を付設する場合に比べて、短工期および低コストで遮煙構造を付設できる。
また、三方枠固定壁22bは、その一部のみを削り取るだけであるので、三方枠固定壁22bにおいて、三方枠4を固定するための強度は問題なく保たれる。
ここで、既設のエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設方法について図6および図7を参照しつつ説明する。
まず、既設のエレベータ出入り口装置は、図6の(a)に示されるように、ハンガーケース12が建物壁本体22aに固着され、ローラ11がガイドレール13に掛けられて、既設の乗場ドア9Aがガイドレール13に吊設されている。さらに、建物壁本体22aと上枠5との間は、モルタルが固化された三方枠固定壁22bにより閉塞され、上枠5が建物壁本体22aに三方枠固定壁22bを介して固定されている。
ついで、図6の(b)に示されるように、ローラ11とガイドレール13との係合を解除し、ドアハンガ10が締着固定された既設の乗場ドア9Aを昇降路2から出入り口3を介して乗場1側に運び出す。
ついで、図6の(c)に示されるように、三方枠固定壁22bのうち、上枠5の昇降路2側の一部を削りとる。このとき、上枠5の昇降路2側の側片6aの上部を露出させる。さらに、後工程に用いられるジャッキボルト27のボルト部材28aの先端が当接される部分(ジャッキ当接部)を水平な平坦面になるように削る。
ついで、図6の(d)に示されるように、三方枠固定壁22bを削って形成された設置空間部23における昇降路2側の開口を介して位置調整板24を上枠5の長手方向に合わせて配置する。このとき、位置調整板24におけるL字状の一辺25を上枠5の側片6aに合わせて配置し、L字状の他辺26を、上枠5の断面コの字の開口と対面させ、設置空間部23内で、奥行き方向に延在するように配置する。そして、位置調整板24のL字状の他辺26において、その長手方向の両端に予め形成されているタップ(図示せず)にジャッキボルト27のボルト部材28aを螺合させ、設置空間部23における三方枠固定壁22bのジャッキ当接部にボルト部材28aの先端を当接させる。
そして、ジャッキボルト27のボルト部材28aを回動させ、ボルト部材28aのジャッキ当接部から位置調整板24のL字状の他辺26までの高さが所定の高さになるように調整する。そして、ナット部材28bをL字状の他辺26の上部に当接させ、ボルト部材28aをL字状の他辺26に固定する。
なお、所定の高さに調整することとは、後工程にて設置される乗場ドア9から突出される遮煙部材17が、乗場ドア9が再度設置されたときに、位置調整板24のL字状の他辺26の上面に乗場ドア9の開閉方向の全域に渡って弾性的に密接する位置に調整することである。
ジャッキボルト27による位置調整板24の高さ位置の調整作業の終了後、図7の(a)に示されるように、位置調整板24の長手方向の両端近傍および中間点の部位において、L字状の一辺25および上枠5の側片6aを奥行き方向に貫く貫通孔(図示せず)を形成し、該貫通孔に挿通させたリベット29により位置調整板24を上枠5の側片6aに固定する。
ついで、図7の(b)に示されるように、乗場ドア9を出入り口3から、昇降路2側に運び込む。なお、別工程にて、乗場ドア9の上部には、ローラ11が固定されたドアハンガ10が締着固定されている。さらに、乗場ドア9と、ドアハンガ10との間に介装された遮煙部材保持板14を介して遮煙部材17が取り付けられている。さらに、乗場ドア9の両側縁には固定金具30および側縁部遮煙板31が取り付けられ、乗場ドア9の下部にはガイドシュー32および下部遮煙板33が取り付けられている。
そして、図7の(c)に示されるように、ローラ11をガイドレール13に係合させて乗場ドア9をガイドレール13に吊設する。このとき、遮煙部材17は、位置調整板24の上面に接触されている。
以上により、エレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設作業が終了する。
このように、エレベータ出入り口装置の遮煙構造の付設方法によれば、一部の昇降路2側の三方枠固定壁22bを削りだして形成された設置空間部23を利用して、既設の三方枠4の上枠5に位置調整板24を固定し、さらに位置調整板24に接触するように遮煙部材17を配置することが可能である。従って、既設の三方枠4を撤去する必要がないので、既設の三方枠4を撤去することに起因する膨大なコストの増大をなくすことができ、短工期および低コストで遮煙構造を構築できる。
また、ジャッキボルト27を用いたことにより、位置調整板24のL字状の他辺26の長さ方向を水平方向に向けたまま、位置調整板24における鉛直方向の位置調整を容易に行うことができるので、位置調整板24の位置調整に伴う工数の増大を抑制することができる。
なお、上記説明では、乗場ドア9は、横引き式の二枚両引きドアであるものとして説明したが、乗場ドアは横引き式の二枚両引きドアに限定されず、横引き式の乗場ドアを有するエレベータであれば本発明を適用できる。
また、乗場ドア9の全閉時には、側部遮煙構造体としての側縁部遮煙板31によって縦枠8と乗場ドア9との隙間Bが閉塞し、下部遮煙構造体としての下部遮煙板33およびガイドシュー32によって敷居18と乗場ドア9の下端との隙間Cを閉塞するものとして説明したが、縦枠8と乗場ドア9との隙間Bおよび敷居18と乗場ドア9の下端との隙間Cを閉塞するための構造は、側縁部遮煙板31や下部遮煙板33に限定されるものではない。三方枠4の縦枠8と乗場ドア9との間の隙間Bや乗場ドア9の下端との隙間Cの遮煙構造は、難燃性のゴムなどを乗場ドア9の縦枠8側や下部に取り付け、乗場ドア9の全閉時に該難燃性のゴムが縦枠8の外壁や敷居18と乗場ドア9の高さ方向または幅方向にわたって接するようにして、縦枠8と乗場ドア9との隙間Bおよび隙間Cを閉塞するなどして構築してもよい。
また、遮煙部材17は難燃性のゴムにより形成されるものとして説明したが、遮煙部材17の材料はゴムに限定されるものではなく、難燃性で弾性を有する材料であればよい。
また、既設の乗場ドア9Aにドアハンガ10が締着固定された状態で、ローラ11とガイドレール13との係合を解除して、既設の乗場ドア9Aを乗場1側へ運びだすものとして説明したが、先にボルト19およびナット20によるドアハンガ10と既設の乗場ドア9Aとの締着固定を解除して、既設の乗場ドア9Aおよびドアハンガ10を別々に乗場1に運び出してもよい。
また、乗場ドア9をガイドレール13へ再度吊設する工程においては、ローラ11が固定されたドアハンガ10が締着固定された乗場ドア9を昇降路2に運びこみ、ローラ11をガイドレール13に係合させて乗場ドア9をガイドレール13に吊設するものとして説明したが、ドアハンガ10に固定されているローラ11をガイドレール13に係合させた後、乗場ドア9を昇降路2内に運び込んで、昇降路2内でドアハンガ10に乗場ドア9を締着固定させてもよい。
設置空間部23の側片6aから乗場1側に向かう方向(奥行き方向)の深さは、上枠5の奥行き方向の長さの半分程度であるものとして説明したが、設置空間部23の側片6aから乗場1側に向かう方向の深さは、特に限定されるものではなく、三方枠固定壁22bの強度が保たれ、設置空間部23に遮煙部材17と位置調整板24が延在されるスペースやジャッキボルト27を配置させるためのスペースが確保されていればよい。
この発明に係るエレベータ出入り口装置を昇降路側から見た正面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図3のA部拡大断面図である。 図1のV−V矢視断面図である。 この発明に係るエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設工程を説明する工程断面図である。 この発明に係るエレベータ出入り口装置における遮煙構造の付設工程を説明する工程断面図である。
符号の説明
1 乗場、2 昇降路、3 出入り口、4 三方枠、5 上枠、6a 側片、7 底部、8 縦枠、9 乗場ドア、10 ドアハンガ、11 ローラ、12 ハンガーケース、13 ガイドレール、16 上部遮煙構造体、17 遮煙部材、21 建物壁、23 設置空間部、24 位置調整板、25 L字状の一辺、26 L字状の他辺、27 ジャッキボルト(高さ位置調整手段)、28a ボルト部材、28b ナット部材。

Claims (3)

  1. 建物壁に開口されたエレベータの出入り口を構成する上枠および一対の縦枠を有する三方枠と、
    上記建物壁の上記三方枠の上部の昇降路側壁面に取り付けられたハンガーケースと、
    上記ハンガーケースに上記出入り口の間口方向に平行に延設されたガイドレールと、
    ローラを有し、該ローラを上記ガイドレールに走行自在に掛けて吊設されたドアハンガと、
    上記ドアハンガの下端に取り付けられて、上記ガイドレールに案内されて上記出入り口を開閉する乗場ドアと、
    上記乗場ドアの全閉時に、上記乗場ドアの上部と上記上枠との間の隙間を遮煙する上部遮煙構造体と、
    を備えたエレベータ出入り口装置において、
    上記上枠は、上記出入り口の天井を構成する底部および該底部の昇降路側端部から上方に曲げられて該出入り口の間口方向の全域に渡って昇降路側に露出する側片を有し、上部に開口する枠体に形成され、
    設置空間部が、上記側片から乗場側に所定の深さを有し、かつ上記上枠の上部に長手方向の全域に渡って昇降路側に開口するように上記建物壁に形成されており、
    上記上部遮煙構造体は、
    上記乗場ドアの開閉方向の長さと同じ長さを有し、その一端側を上記乗場ドアの上部に上記開閉方向の全域に渡って密着状態に固着させ、他端側を上記設置空間部内に延在させた弾性部材からなる遮煙部材と、
    上記上枠と同じ長さを有する断面L字状に形成され、L字状の他辺を上記設置空間部内に延在させてL字状の一辺を上記側片に該上枠の長さ方向の全域にわたって密接状態に取り付けられた位置調整板と、
    上記乗場ドアの全閉時に、上記遮煙部材の他端側の上記開閉方向の全域が上記位置調整板の上記L字状の他辺の上面に弾性的に密接するように該位置調整板の高さを調整する高さ位置調整手段と、
    を備えていることを特徴とするエレベータ出入り口装置。
  2. 上記高さ位置調整手段は、一端を上記設置空間部の底面に当接させて、上記位置調整板のL字状の他辺に螺着され、該他辺からの延出量を変えて該他辺の該設置空間部の底面からの高さを調整するボルト部材と、上記ボルト部材に螺着され、所定量延出した該ボルト部材を上記L字状の他辺に固着するナット部材と、を備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ出入り口装置。
  3. 上記請求項1に記載のエレベータ出入り口装置の付設方法であって、
    上記ガイドレールに吊設された既設の乗場ドアを上記出入り口から上記乗場側に搬出する工程と、
    上記建物壁の上記昇降路側の一部を削りとり、上記側片から上記乗場側に所定の深さを有し、かつ上記上枠の上部に長手方向の全域に渡って上記昇降路側に開口するように上記設置空間部を形成する工程と、
    上記位置調整板の上記L字状の一辺を上記側片に密接状態に、かつ、上記L字状の他辺を上記設置空間部内に延在させて配置させた後、上記高さ位置調整手段により、上記位置調整板のL字状の他辺の上記設置空間部の底面からの高さを所定の高さに調整する工程と、
    上記遮煙部材が取り付けられた上記乗場ドアを上記出入り口から上記昇降路内に運び入れ、上記乗場ドアを上記ガイドレールに吊設する工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ出入り口装置の付設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009208870A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Mitsubishi Electric Corp エレベータの乗場ドア装置、及びエレベータの乗場ドア装置の設置方法
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