JP2003214013A - 引き戸ユニット及び引き戸の構築方法 - Google Patents

引き戸ユニット及び引き戸の構築方法

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JP2003214013A
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Takao Yamamoto
隆夫 山本
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NIPPON JUTAKU PANEL KOGYO KYODO KUMIAI
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NIPPON JUTAKU PANEL KOGYO KYOD
NIPPON JUTAKU PANEL KOGYO KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床にレールや溝を不要とし、バリアフリーの引
き戸を容易に施工でき、とりわけリフォームに有効であ
る。 【解決手段】リフォーム前の壁29はドア枠42、開き
戸用のドア43を有する(a)。ドア43を取り外し、
左右及び上端に、縦材45、45、横材46を固定し、
ドア43の幅及び高さを増加してドア1とし、ドアノブ
44を引き手13に取り換える。互いに長さ方向に摺動
自在である複数列のレールからなるスライドユニット1
5を、ドア1の上端部と壁29との間に固定して、引き
戸ユニット40を構成し、リフォームが完了する
(b)。ドア1を閉じた状態で、開口部30を塞ぎ、ス
ライドユニット15は外から見えない。ドア1を引く
と、スライドユニット15に沿って平行移動し、開口部
30が空き、出入りできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅などの開口
部を閉鎖、開放できる引き戸ユニット、及び既存の開き
戸(ヒンジドア)を使用して、引き戸(スライドドア)
を構成することができる引き戸の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の引き戸では、開口部の周囲で壁の
厚さ内に、ドア枠(框)を設け、上下のドア枠に溝を設
けて、ドアを摺動させて、引き戸を構成していた。
【0003】また、リフォームで、開き戸を引き戸に変
更する場合、開き戸用のドア枠を取り外して、必要なら
ば壁も改修して、引き戸用のドア枠を取り付け、スライ
ド用のドアを取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の引き戸の場
合、開放時にドアを収容するスペースを壁厚さ内に設け
る為に、引き戸収容部の壁を薄くする必要があり、壁施
工に手間がかかっていた。更に、このような薄くした壁
とした場合には、壁に手すり、電気ボックス等の取付け
が不可能であり、手すり等を設ける箇所では、壁全体を
厚くする必要があった。また、四周のドア枠、特に床面
のドア枠が壁厚から突出し、見栄えが悪いものとなって
いた。
【0005】また、リフォームで、開き戸を引き戸に変
更する場合には、ドア枠の取り外し作業、及び取付け作
業が煩雑で、手間がかかっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明では、壁
面に、ドアの上端部を、横方向のレールユニットを介し
て連結して引き戸ユニットを構成したので、前記問題点
を解決した。
【0007】即ちこの発明は、開口部を有する壁面で、
該開口部を覆うことができるドアを配置し、前記壁面の
開口部の直上部と、前記ドアの上端部の壁面側の面と
を、横方向のレールユニットを介して、連結したことを
特徴とする引き戸ユニットである。
【0008】前記において、レールユニットは、壁面に
取付ける第一レールと、ドアに取り付ける第二レールと
の間に、中間レールを介在させて、互いに長さ方向に摺
動自在に係止して構成したことを特徴とする引き戸ユニ
ットである。また、ドアの下端部に、床面又は壁面に取
り付けたガイドピンを係止して、ドアの開閉を案内でき
る案内溝を形成したことを特徴とする引き戸ユニットで
ある。
【0009】また、構築方法の発明は、 (1) 壁の開口部に取り付けられた開き戸から、該ドアを
取り外す。 (2) 前記取り外したドアの上端部の壁面側の面と、前記
壁面の開口部の直上部とを、横方向のレールユニットを
介して、連結する。以上の工程で引き戸を構成すること
を特徴とする引き戸の構築方法である。
【0010】更に、前記において、取り外したドアの四
周縁の少なくとも1縁に、ドア幅及び/又はドア高さを
増すための部材を連設することを特徴とする引き戸の構
築方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】(1) リフォーム前の壁29に
は、ドア枠42に開き戸用のドア43が取り付けられて
いる(図7(a))。
【0012】(2) 開き戸用のドア43を取り外し、
ドア43の左右両端面及び上端に、縦材45、45、横
材46を固定し、ドア43の幅及び高さを増加する。ま
た、ドアノブ44を(図7(a))を、引き手13に取
り換える(図7(b))。
【0013】(3) 互いに摺動自在である内レール1
7、中間レール20及び外レール23を重ねてなるスラ
イドユニット15(図3(a)(b))を、ドア43の
横材46と壁29との間に固定して、引き戸ユニット4
0を構成し、リフォームが完了する(図7(b))。
尚、ドア43の幅及び高さを増加して、ドア1とする。
【0014】(4) ドア1を閉じた状態で、ドア1で
開口部30が塞がれる(図4、図5(a))。ドア1を
開く方向へ引くと、外レール23から、中間レール20
及び内レール17を引き出して、ドア1を開くと、開口
部30が空き、出入りできる(図5(b))。
【0015】
【実施例1】図面に基づきこの発明の実施例を説明す
る。
【0016】[1]ドアの構成
【0017】上下に並列配置した上枠材3、下枠材4
を、左枠材5と右枠材6とで挟んで構成したドア外周桟
7に、表面板8、8を被せて、ドア1を構成する。上下
枠材3、4、左右枠材5、6の間には、紙製、木製その
他の材料からなるハニカム材9を充填してある。上枠材
3の壁側面に、スライドレールユニット15を固定する
為の切欠き11が形成されている。また、下枠材5の下
面には、ガイドピン34を挿入するガイド溝12が形成
されている。また、図中13は、引き手である。
【0018】[2]レールユニット15の構成
【0019】レールユニット15は、外レール(第一レ
ール)23、内レール(第二レール)17、中間レール
20とから構成する。
【0020】内レール17は、取付板18の両端部を略
直角に立ち上げて係合部19、19を形成した断面略コ
字状に形成する。また、中間レール20は、基板21の
両端部を立ち上げて係合部22、22を形成した断面略
コ字状に形成する。また、外レール23は、取付板24
の両端部を直角より広がるように立ち上げて係合部を形
成した断面略コ字状に形成する。
【0021】外レール23の内側に中間レール20を、
取付板24と基板21とが沿うように重ね、両係合部2
5、22間に複数のボールベアリング26、26を介在
させる。また、中間レール20の内側に、内レール17
を、基板21と取付板18とが反対側に位置するように
重ね、両係合部22、19間にボールベアリング26、
26を介在させる。従って、内レール17の係合部19
の外面、外レール23の係合部25の内面、中間レール
20の係合部22の内外両面は、ボールベアリング2
6、26を嵌合して摺動できる形状に形成されている。
【0022】以上のようにして、レールユニット15を
構成する(図3)。
【0023】[3]引き戸ユニット40の構成
【0024】壁29に幅Dの開口部30が形成されて
いる。ドア1の幅Dは、開口部30の幅Dより大き
く形成されている。
【0025】レールユニット15から内レール17を引
き出し、内レール17の取付板をドア1の切込み11
に、固定する。
【0026】ドア取付け側の壁面29に、レールユニッ
ト15を取り付けたドア1を配置し、レールユニット1
5の外レール23の取付板24を固定する。
【0027】ドア1を閉じた状態で、開口部30がドア
1の中央付近に位置して開口部30を塞ぎ(図5
(a))、ドア1を開いた状態で、ドア1の一側端部
が、開口部30の側縁31より開口部30側に位置して
いる(図5(b))。
【0028】また、床28に固定したガイドピン34
を、ドア1のガイド溝12に挿入し、ガイドピン34の
固定位置は、ドア1を開いた状態で、ガイド溝12の一
端部に位置するように固定してある(図5(b))。ま
た、閉じた状態のドア1の上端部を覆うことができる上
部ボックス35を壁面29の開口部30の上方に固定す
る(図6、図4)。上部ボックス35は、横方向の固定
部36と下方に垂れた覆い部37とからなる断面略L字
状で(図4)、ドア1の一側に、覆い部と壁面との間を
塞ぎ部38が連設されている(図5)。
【0029】以上のようにして、引き戸ユニット40を
構成する(図4、5)。
【0030】[4]引き戸ユニット40の作動
【0031】ドア1を閉じた状態で、ドア1で開口部3
0が塞がれ、この状態で、ドア1の上端部は、上部ボッ
クス35内に収容される(図4、図5(a))。
【0032】ドア1を開く方向へ引くと、外レール23
から、中間レール20及び内レール17が、ボールベア
リング26、26により滑らかに引き出される。また、
ドア1の下面では、ガイド溝12がガイドピン34によ
り案内されるので、操作中にドア1がぶれるおそれがな
い。
【0033】ドア1を開いた状態にすると、開口部30
から出入りできる。この際、レールユニット15は、壁
29に露出するが、上部ボック35に覆われているの
で、周囲から見えない(図5(b))。
【0034】[5]他の実施例
【0035】前記実施例において、レールユニット15
は、中間レール20を使用したので、閉じた状態のレー
ルユニット15の全体長さに比して大きな移動距離を与
えることができ、かつドア1を閉じた状態で壁29側に
レールが見えないので(図5(a))、すっきりした納
まりとなり外観上見栄えが良いので好ましいが、中間レ
ール20を省略することもできる(図示していない)。
【0036】また、前記構造のレールユニット15とし
たので、レールユニット15の厚さを薄くでき、かつド
アを支える強度を有するが、ドア1を閉じた位置と開い
た位置との間で、ドア1を移動させることができ、かつ
ドア1を吊って保持できる強度を有すれば、レールユニ
ット15の構成は任意である(図示していない)。
【0037】また、前記実施例において、ドア1の構造
は、上下左右のドア枠7内にハニカム材9を充填した構
造としたが、ドア1は、ボード状など他の構造を採用す
ることもできる(図示していない)。この場合、レール
ユニット15への負担を考慮して、なるべく軽い構造と
することが望ましい。
【0038】また、前記実施例において、ガイドピン3
4は床28に設けたが、壁29の床付近に設けることも
できる(図示していない)。
【0039】
【実施例2】次に、この発明の他の実施例を説明する。
この実施例は、リフォームで、開き戸を引き戸に変更す
る実施例である。
【0040】(1)壁29の開口部30(幅D)にド
ア枠42が取り付けられ、開き戸が形成されている(図
7(a))。開き戸用のドア43には、ドアノブ44が
取り付けられている。
【0041】(2)開き戸用のドア枠42から、ドア4
3を取り外し、ドア43からドアノブ44を取り外し、
ドアノブ44の取付け跡を隠すように、引き手13を取
付ける(図7(b))。
【0042】(3)ドア43の左右両端面に、ドアの高
さと同等の長さの縦材45、45を固定し、ドア43の
幅を増加する。
【0043】また、ドア43の上端面にスライドユニッ
ト15を固定する為の横材46を固定する。横材46
は、幅を増加した後のドアの幅Dに対応した長さとす
る。従って、縦材45、45の上端面は、横材46の下
面に当接して塞がれている。
【0044】尚、この場合、当初のドア43の幅と同一
とした横材46を固定して、横材46の左右両端面を塞
ぐように、縦材45、45を取付けることもできる(図
示していない)。
【0045】(4)前記実施例1と同様に、スライドユ
ニット15をドア43の横材46と壁29との間に固定
する(図7(b))。以上で、引き戸ユニット40を構
成する。尚、図中48は幅木である。
【0046】(5)以上のようにしてドア43の高さ及
び幅を広げてドア1として(幅D)、前記実施例1と
同様に、引き戸ユニット40を作動できる(図4、図
5)。
【0047】(6)前記実施例において、実施例1と同
様に、上部ボックス35、ガイド溝12とガイドピン3
4とを取り付けて、引き戸ユニット40を構成すること
もできる。
【0048】また、前記実施例において、ドア43の左
右両縁及び上縁に縦材45又は横材46を固定したが、
所定のドア幅及びドア高さを実現できれば、各縁の増幅
又は増長は、任意である(図示していない)。
【0049】また、前記実施例において、開き戸用のド
ア枠42は、そのまま使用しても機能上等において何等
問題は生じないが、必要に応じて、引き戸用のドア枠に
取り換えることもできる(図示していない)。
【0050】
【発明の効果】この発明は、壁面とドアとを、横方向の
レールユニットを介して連結して、引き戸ユニットを構
成するので、引き戸を容易に施工できる効果がある。ま
た壁厚の薄い壁であっても、容易かつ見栄え良く引き戸
を構成できる。また、床側にレールや溝などが不要であ
るので、車椅子などでの走行の際に支障無く、バリアフ
リーの住宅を構成できる。
【0051】また、第一レールと第二レールに加えて、
中間レールを使用したレールユニットを構成した場合に
は、ドアの移動距離を多くとれ、車椅子でも通過できる
ような開口部を形成でき、開口部を有効活用できる効果
がある。また、ガイドピンとガイド溝を併用した場合に
は、ドアの開け閉めの際にぶれることなく、滑らかなド
アの移動ができる。
【0052】また、この発明の引き戸の構築方法によれ
ば、開き戸用のドア枠を撤去することなく、開き戸を容
易に引き戸へリフォームできる効果がある。更に、開き
戸用のドアをそのまま使って、引き戸用のドアに再利用
できるので、廃棄物を減少して、資源の有効活用ができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例で使用するドアので、(a)
は平面図、(b)は一部を破切した正面図、(c)は底
面図である。
【図2】図1(b)のA−A線における拡大断面図であ
る。
【図3】この発明の実施例に使用するレールユニット
で、(a)は開いた状態の正面図、(b)は閉じた状態
の正面図、(c)は(b)のB−B線における断面図で
ある。
【図4】この発明の引き戸ユニットの実施例の一部を省
略した縦断面図である。
【図5】同じく引き戸ユニットの作動を説明する概略し
た横断面図で、(a)は閉じた状態、(b)は開いた状
態を夫々表す。
【図6】この発明の引き戸ユニットを取付ける壁の正面
図である。
【図7】この発明の実施例2で、(a)はリフォーム前
の開き戸の斜視図、(b)は引き戸の構成を表す概略し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 ドア 7 ドア外周桟(ドア) 8 表面板(ドア) 9 ハニカム材(ドア) 12 ガイド溝(ドア) 13 引き手(ドア) 15 レールユニット 17 内レール(第二レール) 18 取付板(内レール) 19 係合部(内レール) 20 中間レール 21 基板(中間レール) 22 係合部(中間レール) 23 外レール(第一レール) 24 取付板(外レール) 25 係合部(外レール) 26 ボールベアリング 28 床 29 壁 30 開口部 31 側縁(開口部) 32 上縁(開口部) 33 ドア枠 34 ガイドピン 35 上部ボックス 36 固定部(上部ボックス) 37 覆い部(上部ボックス) 38 塞ぎ部(上部ボックス) 40 引き戸ユニット 42 ドア枠(開き戸用) 43 ドア(開き戸) 45 縦材 46 横材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する壁面で、該開口部を覆う
    ことができるドアを配置し、前記壁面の開口部の直上部
    と、前記ドアの上端部の壁面側の面とを、横方向のレー
    ルユニットを介して、連結したことを特徴とする引き戸
    ユニット。
  2. 【請求項2】 レールユニットは、壁面に取付ける第一
    レールと、ドアに取り付ける第二レールとの間に、中間
    レールを介在させて、互いに長さ方向に摺動自在に係止
    して構成したことを特徴とする請求項1記載の引き戸ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 ドアの下端部に、床面又は壁面に取り付
    けたガイドピンを係止して、ドアの開閉を案内できる案
    内溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の引き戸
    ユニット。
  4. 【請求項4】(1) 壁の開口部に取り付けられた開き戸か
    ら、該ドアを取り外す。 (2) 前記取り外したドアの上端部の壁面側の面と、前記
    壁面の開口部の直上部とを、横方向のレールユニットを
    介して、連結する。以上の工程で引き戸を構成すること
    を特徴とする引き戸の構築方法。
  5. 【請求項5】 取り外したドアの四周縁の少なくとも1
    縁に、ドア幅及び/又はドア高さを増すための部材を連
    設することを特徴とする請求項4記載の引き戸の構築方
    法。
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