JP6355292B1 - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】酵素玄米ごはんに適した炊飯器を提供する。【解決手段】炊飯器1は、温度検出部5が検出する温度を50℃以上70℃以下の範囲内に維持して内容物をふやかすふやかし工程と、内なべ部2内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で温度検出部5が検出する温度を110℃以上130℃以下の範囲内に維持する第一加熱工程と、内なべ部内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で温度検出部5が検出する温度を、第一加熱工程よりもさらに上げた上で115℃以上155℃以下の範囲内にする第二加熱工程と、所定時間だけ前記内容物を蒸らす蒸らし工程と、を順に実行する炊飯制御内容を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、主に玄米と小豆とを使用したいわゆる酵素玄米ごはんを炊飯することのできる炊飯器に関する。
近年、玄米と小豆に塩と水を加えて炊飯したいわゆる酵素玄米ごはん(発酵玄米ごはん、あるいは寝かせ玄米ごはんともいう)は、栄養価の高い食物として注目されている。
例えば特許文献1には、玄米等を炊飯するための炊飯器として、玄米等をあらかじめ水に漬けておかなくても炊飯可能とした構成が開示されている。
特開2014−113266号公報
しかしながら、酵素玄米ごはんにおいては、小豆を使用するため、最低でも1時間程度は水に漬けておく工程が必要であった。また、従来の炊飯器を用いる場合、炊飯時間が長くなり、しかも玄米や小豆の表皮の硬さが残って食べづらくなるという問題がある。また、酵素玄米ごはんは栄養価の高い食物ではあるが、柔らかく炊き上げないと消化が悪くなってしまい、玄米等の栄養素を適切に体内へ吸収しにくいという問題が生じる。
また、酵素玄米ごはんは、炊飯後に保温状態を2〜4日程度保って熟成を促すが、適切な温度で保温しないと熟成がうまく進行しない。また、保温時に密閉状態のままにしておくと酵素玄米ごはんにべたつきが生じて食感が悪くなってしまう。一方、外気を自由に取り入れることのできる開放状態のままで保温してしまうと、酵素玄米ごはんから水分が過剰に失われて過乾燥となってしまい、同様に食感が悪くなったり熟成が適切に進まなかったりする問題がある。
結局、酵素玄米ごはんをおいしく炊飯するにあたり、従来の炊飯器を使用すると面倒な手間がかかってしまったり、酵素玄米ごはんのおいしさや高い栄養価を適切に引き出すことができなかったりする問題があった。
そこで本発明は、酵素玄米ごはんにとって好適な炊飯器を提供することを目的とする。
本発明は、玄米及び小豆を少なくとも含む酵素玄米ごはんを内容物とする内なべ部と、前記内なべ部を加熱する加熱部と、前記内なべ部の底部の温度を検出する温度検出部と、前記内なべ部内と当該内なべ部の外部とを連通又は非連通とする開閉弁部と、前記温度検出部が検出した温度に基づいて前記加熱部及び前記開閉弁部を制御する制御手段と、を備えた炊飯器であって、前記制御手段は、炊飯手順を順に実行する指令信号を受信して常温の内なべ部を加温し続けるステップを経た後で前記温度検出部が検出する温度を50℃以上70℃以下の範囲内に維持して前記内容物をふやかすふやかし工程と、前記ふやかし工程の後に、前記内なべ部内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で前記温度検出部が検出する温度を110℃以上130℃以下の範囲内に維持する第一加熱工程と、前記第一加熱工程の後に、前記内なべ部内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で前記温度検出部が検出する温度を、前記第一加熱工程よりもさらに上げた上で115℃以上155℃以下の範囲内にする第二加熱工程と、前記第二加熱工程の後に、所定時間だけ前記内容物を蒸らす蒸らし工程と、を実行する炊飯制御内容を具備することを特徴とする炊飯器である。
かかる構成にあっては、前記ふやかし工程において温度を上記の範囲内に維持することで、玄米と小豆の両方に十分な水分を含ませるとともに、その後の工程において玄米と小豆の両方の糖化を好適に促進させるきっかけとすることができる。特に小豆は表面が硬く、水分を吸収し難いところ、本発明の温度とすることにより、適切に吸水効果が得られて軟化を促進することができる。
また、前記第一加熱工程において上記の温度範囲に維持することで、玄米と小豆の両方を適切に軟化させることができる。なお、本発明は、開閉弁部を開閉制御して上記のように内なべ部内の圧力を高く維持することとしたため、水の沸点が上昇して上述した温度で玄米と小豆とを加熱可能としている。なお、前記第一加熱工程において130℃を越える温度に加熱してしまうと、内容物としての小豆が割れてしまい、外観や食感が悪くなってしまうと共に、小豆の甘みも減少してしまう。
さらに、前記第一加熱工程を経た後、前記第二加熱工程で急峻に高温化することにより、内容物を短時間で炊き上げることができる。
そして、上記の工程を含む制御内容を具備することにより、例えば酵素玄米ごはんの蒸らし工程にかかる時間を30分以内とすることができる。ここで、当該蒸らし工程にかかる時間が短時間となっても、上記温度範囲でのふやかし工程を経ているため、玄米や小豆の軟化が促進され、消化吸収が良く、風味の良いおいしい酵素玄米ごはんを炊きあげることができる。また、玄米や小豆の軟化が促進され、保温時のメイラード反応が従来と変わらず活発に行われることになるため、栄養価の高い酵素玄米ごはんが得られる。
また、前記制御手段は、前記炊飯制御内容の蒸らし工程を終了してから、前記温度検出部が検出する温度を72℃以上76℃以下の範囲内に維持する第一保温工程と、前記第一保温工程の後に、前記温度検出部が検出する温度を前記第一保温工程よりもさらに下げて70℃以上74℃以下の範囲内に維持する第二保温工程と、を実行する保温制御内容を具備する構成が提案される。
前記第一保温工程では、従来に比べ温度を高めに設定することで、炊きあがった酵素玄米ごはんを早めに熟成させることができる。一方、高温を維持すると乾燥しやすくなるところ、本発明は、前記第二保温工程において温度を第一加熱工程よりも下げて保温するため、前記酵素玄米ごはんの過剰な乾燥を防ぐことができる。また、上記構成とすることにより、いずれの保温工程内で食してもおいしい酵素玄米ごはんを得ることができる。なお、上記保温工程において例えば69℃以下とすると、酵素玄米ごはんが腐敗しやすくなるおそれがある。
また、前記制御手段は、前記保温制御内容を実行すると共に、前記開閉弁部を、開放状態または閉鎖状態とするステップを繰り返す開閉弁部制御内容を具備する構成にあって、前記開閉弁部制御内容は、時間経過とともに、閉鎖状態の時間を、前回の閉鎖状態の時間よりも長くしていくステップを含む構成が提案される。
かかる構成とすることにより、炊きあがった酵素玄米ごはんの水分量を最適な状態で維持することができる。すなわち、炊飯が終了して保温する段階においては、酵素玄米ごはんの熟成が進み水分が過剰に発生する。ここで、水分量の調整を放置すると酵素玄米ごはんが水分でべたつく問題がある。一方、単純に開放状態を維持するだけでは酵素玄米ごはんの過乾燥となる問題がある。そこで、時間経過とともに閉鎖状態の時間を徐々に長くしていくことにより、過乾燥を防いで酵素玄米ごはんの水分量を最適な状態で維持することができる。また、並行して酵素玄米ごはんの熟成が好適に進むため、酵素玄米ごはんの栄養がより消化吸収されやすい状態となる。
本発明の炊飯器は、酵素玄米ごはんを好適な状態に炊飯することができる優れた効果がある。
実施例にかかる炊飯器の概略図である。 実施例にかかる炊飯器のブロック図である。 実施例にかかる酵素玄米ごはんの炊飯手順に伴う、温度検出部が検出する温度の変化を示したグラフである。 実施例にかかる酵素玄米ごはんの保温手順に伴う、開閉弁部の開閉状態を示すタイムチャートである。
以下、本発明の炊飯器を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
図1に示すように、炊飯器1は、耐圧性を有する内なべ部2と、内なべ部2を加熱するヒーターを有した加熱部3と、内なべ部2内の圧力等を調整するために内なべ部内と外部とを連通(開放状態)又は非連通(閉鎖状態)とする開閉弁を有した開閉弁部4と、内なべ部2の底部の温度を検出する温度検出部5と、を備えている。また、炊飯器1には、中央制御処理装置(CPU)と、記憶装置(ROM,RAM)と、を有した制御部6が備えられている。
そして、図2に示すように、温度検出部4が検出した温度に基づいて制御部6が加熱部3及び開閉弁部4を電気的に制御する。なお、制御部6によって、本発明に係る制御手段が構成されている。
また、制御部6には、炊飯器1の表面に設けられた入力用パネル(図示省略)が接続されており、使用者が入力用パネルを操作することで炊飯器1の様々な機能を活用することができるよう設定されている。
以下に炊飯器1を用いた炊飯工程の一例を説明する。
まず、十分に洗われた所定量の玄米及び小豆を内なべ部2内に投入し、所定量の水と塩とを加える。例えば玄米を4合(洗米前で約180ml)使用する場合、小豆は28g程度、塩は4g程度、水は920ml程度である。なお、炊飯器1において、使用する玄米の量に応じた水量を示す目盛りが内なべ部2内に設けられていてもよく、その目盛りを目安にして水を加えるようにしてもよい。
次に、内なべ部2内に材料を入れた後、入力用パネルを用いて制御部6に酵素玄米ごはん用の炊飯手順を順に実行するよう指示する。当該指示に対応する指令信号を受信した制御部6は、以下に記載する条件を満たすように加熱部3及び開閉弁部4を順に制御する。
(ふやかし工程A)
まず、図3に示すAの領域において、温度検出部5が検出する内なべ部2の底部の温度を60±10℃の範囲内に維持するふやかし工程Aを実行する。このように、内なべ部2の底部の温度をかかる範囲内に設定することで、玄米と小豆の両方に十分な水分を含ませることができると共に、玄米と小豆の両方の糖化を促進することができる。なお、本実施例におけるふやかし工程Aにかかる時間は約20分である。
ここで例えばふやかし工程Aにおける温度が50℃に満たない場合、玄米と小豆に十分な水分を含ませるための時間が長くなってしまう。もしくは、炊飯後の蒸らし工程の時間を長くしないと炊飯時の酵素玄米ごはんに硬さが残る。
また、ふやかし工程Aにおける温度が70℃を超える場合、玄米と小豆の糖化が進み難くなったり、食味が落ちたり、あるいはポリフェノールが抜けることで小豆の色が落ちて見た目が不良となる。
(第一加熱工程B)
次に、内なべ部2内の圧力を1.8気圧〜2.2気圧に保った状態で、図3に示すBの領域において、温度検出部5が検出する内なべ部2の底部の温度を120±10℃の範囲内に維持する第一加熱工程Bを実行する。内なべ部2内の圧力と内なべ部2の底部の温度をかかる範囲内に設定することで、玄米と小豆の両方を軟化させることができる。なお、120℃前後という温度は、内なべ部2内の圧力を上述のように2気圧前後に保って水の沸点を上昇させることで達成できるものであり、例えば圧力なべと同様の効果が得られる。例えば、第一加熱工程Bにかかる時間は約30分である。
ここで例えば内なべ部2内の圧力が1.8気圧に満たないと、120℃前後という温度に達することなく水が沸騰してしまい、玄米と小豆を軟化させることが困難となる。
また、内なべ部2内の圧力が2.2気圧を超えると、玄米と小豆が過度に軟化してしまい、小豆が割れたり、炊きあがった酵素玄米ごはんの食感が悪くなったりしてしまう。
そして、内なべ部2の底部の温度が110℃に満たないと、玄米と小豆を軟化させることが困難となる。
そして、内なべ部2の底部の温度が130℃を超えると、小豆が割れてしまって外観や食感が悪くなる。さらに小豆の甘みも減少してしまう。また、130℃を超えた温度を維持すると、酵素玄米ごはんがこげる可能性がある。
(第二加熱工程C)
第一加熱工程Bを経た後、内なべ部2内の圧力を1.8気圧〜2.2気圧に保った状態で、図3に示すCの領域において、温度検出部5が検出する内なべ部2の底部の温度を第一加熱工程Bよりも高い135±20℃の範囲内にする第二加熱工程を実行する。内なべ部2内の圧力と内なべ部2の底部の温度をかかる範囲内に設定することで、第一加熱工程Bで軟らかくなった玄米と小豆を短時間で炊き上げることができる。なお、第二加熱工程Cにおいて、仮に上記温度を所定時間だけ維持してしまうと、水分が十分でないため酵素玄米ごはんがこげてしまうおそれがある。
また、ここで例えば、第二加熱工程Cにおける内なべ部2の底部の温度が115℃に満たない場合、玄米と小豆の炊き上げにかかる時間が長くなり、全体として炊飯にかかる時間が長くなってしまう。そのうえ、長い時間をかけたとしても玄米と小豆を十分に軟化させることができず、食味が悪い。
また、内なべ部2の底部の温度が155℃を超えると、内容物を焦げ付かせてしまい、酵素玄米ごはんの熟成が阻害されてしまう。
(蒸らし工程D)
第二加熱工程Cを経た後、図3に示すDの領域において、開閉弁部4を30分間だけ閉鎖し、その後開閉弁部4を3分間だけ開放する蒸らし工程Dを実行する。上記したようにふやかし工程A、第一加熱工程B、及び第二加熱工程Cを経た酵素玄米ごはんは、蒸らし工程Dにかかる時間を約30分という短時間とすることができる。なお、蒸らし工程Dにおいては、後述する第一保温工程における設定温度である74±2℃の温度範囲より低い温度とならないように加熱部3が制御される。なお、ふやかし工程Aと、第一加熱工程Bと、第二加熱工程Cと、蒸らし工程Dとによって、本発明に係る炊飯制御内容が構成される。
なお、蒸らし工程Dが極端に短い(例えば10分)と、玄米や小豆の中心部分に硬さが残り、食感が悪くなり、消化も悪くなる。また、メイラード反応が十分に進行せず、酵素玄米ごはんの栄養価を十分に発揮することができなくなる。
なお、蒸らし工程Dを経た酵素玄米ごはんは、その時点でも十分に食すことができるが、所定の温度で保温し、玄米や小豆に含まれるでんぷんに基づくメイラード反応によって熟成を行うことで、さらに栄養価が高まり、軟らかく消化吸収が良く、おいしさが向上する。
(第一保温工程E)
本実施例においては、蒸らし工程Dが終了した後、図3に示すEの領域において、温度検出部5が検出する内なべ部2の底部の温度を74±2℃の範囲内に維持する第一保温工程Eを実行する。ここで、74±2℃という温度は従来の炊飯器において設定されている保温温度よりも高いが、内なべ部2の底部の温度をかかる範囲内に定めることで、早い段階で玄米や小豆に含まれるでんぷんに基づくメイラード反応による熟成を進めることができる。なお、例えば第一保温工程Eにかかる時間は約24時間である。
(第二保温工程F)
第一保温工程Eにおいて24時間経過した後は、図3に示すFの領域において、温度検出部5が検出する内なべ部2の底部の温度を第一保温工程Eのときよりも低い72±2℃の範囲内に維持する第二保温工程Fを実行する。なお、第一保温工程E及び第二保温工程Fによって、本発明に係る保温制御内容が構成される。
第一保温工程Eでは、従来よりも高めの74±2℃の温度で保温するため、酵素玄米ごはんが乾燥しやすくなる。そこで、24時間の経過を契機に、72±2℃まで温度を下げて保温することで、酵素玄米ごはんの過剰な乾燥を防ぐことができる。このように各保温工程E,Fで温度を適切に管理することにより、酵素玄米ごはんの熟成を促しつつ、いつ食してもおいしいものとすることができる。
さらに詳述すると、特に上述のふやかし工程Aを経ているために、玄米や小豆の軟化が促進されており、消化吸収が良く、風味の良いおいしい酵素玄米ごはんを炊きあげることができる。また、玄米やあずきの軟化が促進されることで、保温時(少なくとも第一保温工程E)のメイラード反応が従来と変わらず活発に行われるため、蒸らし工程Dが30分程度の短時間でも十分にメラノイジンが生成されて酵素玄米ごはんの栄養価を高めることができる。なお、上記保温工程E,Fにおいて例えば69℃以下で保温すると、酵素玄米ごはんが腐敗しやすくなるおそれがある。
また、制御部6は、上記の第一保温工程E及び第二保温工程Fを実行するとともに、開閉弁部4を開放状態とするステップと閉鎖状態とするステップとを繰り返す開閉弁部制御内容を実行する。以下に開閉弁部制御内容について詳述する。
(炊飯直後〜1時間)
蒸らし工程Dが終了してから1時間の間、図4に示すGの領域において、開閉弁部4は開放状態を維持する。なお、蒸らし工程Dを終えた酵素玄米ごはんは水分を十分に含んでいるため、内なべ部2の内部を閉鎖しておくと、過剰な水分が玄米や小豆の表面にべたつきを与えてしまい、食感が悪くなる。このため、開閉弁部4を開放状態とすることで余計な水分を外部に放出し、酵素玄米ごはんのべたつきを抑制することができる。
(1時間〜12時間)
蒸らし工程Dが終了してから1時間経過後は、そこからさらに12時間経過するまでの間、図4に示すHの領域において、開閉弁部4は開放状態を5分間だけ維持した後閉鎖状態を5分間だけ維持するステップを繰り返す。
(12時間〜48時間)
12時間経過した後は、そこからさらに48時間経過するまでの間、図4に示すIの領域において、開閉弁部4は開放状態を5分間だけ維持した後、閉鎖状態を10分間だけ維持するステップを繰り返す。
(48時間以降)
48時間経過した後は、図4に示すJの領域において、開閉弁部4は開放状態を5分間だけ維持した後、閉鎖状態を15分間だけ維持するステップを繰り返す。
換言すれば、炊飯が終わった後の保温工程において、時間経過とともに閉鎖状態を維持する時間を前回の閉鎖状態の時間よりも増やしていく構成が特徴となる。これは、酵素玄米ごはんの熟成が進行するに伴って水分が発生するものの、単純に開放状態を維持するだけでは酵素玄米ごはんが乾燥しすぎてしまい、酵素玄米ごはんの熟成が阻害されるおそれがある。また、酵素玄米ごはんの乾燥によって食感が悪くなり、栄養素の消化吸収も抑制されてしまうおそれがある。そこで、食感の悪化がおこらず、軟らかい状態を維持して栄養素を十分に消化吸収できる酵素玄米ごはんを提供できるよう、開放状態の時間を確保しながら閉鎖状態の時間を時間経過とともに長くしていく着想に至った。これによって酵素玄米ごはんが過剰に乾燥することなく、また逆に酵素玄米ごはんに余計なべたつきが発生することなく、いつでもおいしい酵素玄米ごはんを提供することが可能となる。
なお、酵素玄米ごはんの熟成にかける時間は最大でも約7日間(168時間)程度であり、その期間以内に食すことが望ましい。7日を越えて保温を続けると、腐敗はしないが水分が抜けて硬くなってしまい、食べづらくなる。
上記した実施例においては、本発明の要旨を逸脱しない限り適宜変更自在である。例えば炊飯器1には酵素玄米ごはんの炊飯以外にも、白米や玄米の炊飯手順が制御部6のROM等に記憶されていても構わないし、タイマー等で希望の時間に炊飯手順を実行するように構成されていても構わない。また、内なべ部2の寸法形状も適宜自由に選択可能である。また例えば、開閉弁部制御内容において、保温状態が48時間以上経過した後は、開閉弁部4を常時閉鎖状態としても構わない。また、開閉弁部4は、製造コストを考慮して、電気的に制御される開閉弁と、自重のみで開口を閉鎖する公知の錘式圧力調整弁とを含む構造からなるものであってもよい。
1 炊飯器
2 内なべ部
3 加熱部
4 開閉弁部
5 温度検出部
6 制御部(制御手段)

Claims (3)

  1. 玄米及び小豆を少なくとも含む酵素玄米ごはんを内容物とする内なべ部と、
    前記内なべ部を加熱する加熱部と、
    前記内なべ部の底部の温度を検出する温度検出部と、
    前記内なべ部内と当該内なべ部の外部とを連通又は非連通とする開閉弁部と、
    前記温度検出部が検出した温度に基づいて前記加熱部及び前記開閉弁部を制御する制御手段と、
    を備えた炊飯器であって、
    前記制御手段は、
    炊飯手順を順に実行する指令信号を受信して常温の内なべ部を加温し続けるステップを経た後で前記温度検出部が検出する温度を50℃以上70℃以下の範囲内に維持して前記内容物をふやかすふやかし工程と、
    前記ふやかし工程の後に、前記内なべ部内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で前記温度検出部が検出する温度を110℃以上130℃以下の範囲内に維持する第一加熱工程と、
    前記第一加熱工程の後に、前記内なべ部内の圧力を1.8気圧以上2.2気圧以下の範囲内に維持した状態で前記温度検出部が検出する温度を、前記第一加熱工程よりもさらに上げた上で115℃以上155℃以下の範囲内にする第二加熱工程と、
    前記第二加熱工程の後に、所定時間だけ前記内容物を蒸らす蒸らし工程と、
    を実行する炊飯制御内容を具備する
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記制御手段は、
    前記炊飯制御内容の蒸らし工程を終了してから、前記温度検出部が検出する温度を72℃以上76℃以下の範囲内に維持する第一保温工程と、
    前記第一保温工程の後に、前記温度検出部が検出する温度を前記第一保温工程よりもさらに下げて70℃以上74℃以下の範囲内に維持する第二保温工程と、
    を実行する保温制御内容を具備する
    請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記制御手段は、
    前記保温制御内容を実行すると共に、前記開閉弁部を、開放状態または閉鎖状態とするステップを繰り返す開閉弁部制御内容を具備する構成にあって、
    前記開閉弁部制御内容は、
    時間経過とともに、閉鎖状態の時間を、前回の閉鎖状態の時間よりも長くしていくステップを含む
    請求項2に記載の炊飯器。
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