JP2007000327A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】短粒米と長粒米の特性を生かし、短粒米と長粒米それぞれを食する地域で好まれる食味のご飯を、炊飯時間の要求に応じて炊飯することができる炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】米と水を入れる鍋1と、前記鍋を加熱する加熱手段2と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段3と、前記温度検知手段3の入力から前記加熱手段の動作を制御する炊飯制御手段4と、長粒米と短粒米を選択する米種選択手段5と、前記米種選択手段によって選択された米種に応じて予め設定された複数の炊飯シーケンスを記憶する炊飯シーケンス記憶手段6とを備え、前記炊飯制御手段は、米種選択手段により選択された米種に応じて、前記炊飯シーケンス記憶手段によって記憶された炊飯シーケンスを実行するために、前記加熱手段の動作を制御するようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は炊飯器に関する。
従来から、良く知られている電気炊飯器は、日本産米をはじめとする短粒米を対象とし、短粒米の特徴と日本人の嗜好に合わせたご飯を炊くための炊飯方法で炊き上げるものが殆どである。
ところが米の自由化により海外からの輸入米が国内に入ってくるようになり、さらに平成5年度の冷害による国内産米の不足という事態等によって、一般家庭でも外国産米を食する機会もでてきている。そこで、単一種の外国産米や複数種の外国産米のブレンド米、あるいは日本米に外国産米をブレンドした米の炊飯を良好に行うことができる炊飯器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、外国産米選択スイッチにより外国産米の種類を選択するとともに、各種炊飯メニュー選択スイッチにより炊飯メニューを選択する操作により、外国産米の種類に応じたおいしいご飯が炊けるとともに、外国産米の種類に応じた各種の炊き方(例えば、早炊き、炊き込み、おこわ、お粥等)ができるようなものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−255591号公報 特開平7−265199号公報
しかしながら、前記従来の構成では、外国産米、あるいは外国産米のブレンド米を日本国産米により近く、より日本人の嗜好にあわせて日本人がおいしいと感じるご飯を炊くためのものであり、外国産米の栽培地域や食されている地域では必ずしもおいしいとは言いがたいものであり、また炊飯時間も長いと評価されることが多かった。
例えば、長粒米の代表的なタイ米は、本来、米自体の性質が硬く、デンプン構成はアミロース含量が25%以上と高いものが多く、ご飯になると粘りが少なくパサパサとした食感となる。このパサパサとした食感がタイやその周辺の地域では、その気候や食生活、料理に合うもので好まれている。炊飯方法も日本のような炊き干し法に対し、湯取り法と呼ばれる方法があり、これは大量の湯の中に米を入れ、しばらくゆでた後、ゆで汁を捨ててからさらに蒸し煮にするものである。こうした調理法によりさらに余分なデンプンが取り除かれ、パサパサとした食感のご飯となる。このように米の種類や性質が異なり、調理法や嗜好も異なる地域で、日本人に好まれる短粒米をおいしく炊くための炊飯方法で炊飯したり、日本米の食感に近づくような炊飯方法で炊飯すると、その地域ではおいしくないと評価されてしまうという問題があった。また、伝統的な食習慣の違いや、調理法の違いから、米を浸漬してから炊飯する習慣が少ないなど、日本の炊飯方法である、浸漬、炊き上げ、沸騰、むらしという工程で炊飯する炊飯方法は、炊飯時間が長すぎると評価されることが多かった。
また、長粒米と短粒米の大きな特性の違いとして、吸水特性がある。1データを例に挙げると、水温20℃における吸水率を比較すると、タイ長粒米の吸水率が60分で20.3%に対し、日本米は21.2%、さらに120分浸漬後では、タイ長粒米の吸水率が20.5%に対し、日本米は22.1%となっている。さらに、水温40℃、60℃で比較しても、長粒米の方が日本米より吸水率が低くなる傾向がみられる。ところが水温80℃になると、これまでの傾向が逆転し、水温80℃、60分浸漬では、長粒米の吸水率が29%、日本米の吸水率は22%となり、明らかに長粒米の吸水率が高くなっている。
また、もう1つのデータとして、米を多くの水の中で加熱した時の加熱吸水率と膨張容積がある。加熱吸水率は、タイ長粒米で324%、日本米で275%とタイ長粒米が明らかに高く、膨張容積でもタイ長粒米は44.59ml、日本米は34.23mlとなりタイ長粒米の方が大きく米粒が膨張している。
これらのデータを実際の炊飯状態に置き換えてみると、タイ長粒米は60℃以下での吸水率は比較的低いが、80℃以上の高温では一気に吸水し膨張するため、時間をかけて浸漬した後、ゆっくり温度を上げていくと釜内全体が沸騰するころには炊飯水として加えられた水の殆どを吸水してしまうため沸騰を維持する時間が短くなる。つまり、釜内の水が沸騰し、98℃以上の高温を維持してデンプンをβデンプンからαデンプンへと変化させる糊化の進行が妨げられることになり、炊き上がったご飯に芯が残ってしまう場合がある。また、吸水と膨張が水分の多く熱の伝わりやすい釜底の部分から進行するためと、熱を伝え釜内の対流を起こし釜内に熱をまんべんなく伝える炊飯水が早期になくなるため、釜内の熱の分布が不均一になり、釜上部には水分と熱が行き渡りにくく、釜上部のご飯の炊き具合が悪くなるという現象も、特に炊飯量の多い場合に発生していた。
つまり、長粒米を短粒米と同じ炊き方や加水量で炊飯すると、食味が長粒米の栽培地域や食する地域の人にはおいしいと評価されず、また釜内の炊きむらが大きくなるなどの不具合があった。さらに、炊飯時間が長いという問題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、短粒米と長粒米の特性を生かし、短粒米と長粒米それぞれを食する地域で好まれる食味のご飯を、炊飯時間の要求に応じて炊飯することができる炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の入力から前記加熱手段の動作を制御する炊飯制御手段と、長粒米か短粒米かを選択する米種選択手段と、長粒米および短粒米の各々に応じた複数の炊飯シーケンスを記憶する炊飯シーケンス記憶手段とを備え、前記長粒米の炊飯シーケンスにおいての浸水工程時間は短粒米のそれよりも短くすると共に炊き上げ工程の昇温速度は短粒米のそれよりも速く設定し、前記炊飯制御手段は、前記米種選択手段により選択された選択結果に従い、前記炊飯シーケンス記憶手段によって記憶された炊飯シーケンスを実行するために、前記加熱手段の動作を制御するようにしたことを特徴とする炊飯器である。
本発明の炊飯器によれば、米種選択手段によって長粒米と短粒米に適したそれぞれの炊飯シーケンスを選択できるため、長粒米は長粒米の特性を生かした炊飯により、長粒米を食する地域の人に好まれるご飯を短時間で炊飯することができ、一方、短粒米は短粒米の特性を生かした炊飯により、短粒米を食する地域の人に好まれるご飯を炊飯することができるものである。
請求項2に記載の発明は、前記鍋には、前記米種選択手段と炊き分けメニュー選択手段により選択された、短粒米あるいは長粒米に適した水位線が少なくとも2通り表示されたことを特徴する請求項1に記載の炊飯器である。
本発明によれば、これまでユーザーは白米を炊飯するために刻印または印刷された内釜の水位線を目安に炊飯時の水量を調整していたが、短粒米と長粒米の吸水特性と炊飯後のご飯の食感を考慮して、短粒米専用の水位線と長粒米専用の水位線を少なくとも2通り表示されているので、長粒米を炊飯した場合に硬さが適当でなかったり、炊きむらが発生したりする等の不具合を防ぎ、短粒米と長粒米のいずれの米種を炊飯しても、良好な硬さで炊きむらの少ない食感の優れたご飯を炊飯することができる。
本発明の炊飯器は、短粒米と長粒米の特性を生かして、それぞれに適した炊飯シーケンスと水位線により、短粒米と長粒米それぞれを食する地域で好まれる食味のご飯を、炊飯時間の要求に応じて炊飯することができるようにした炊飯器を実現できるという有利な効果を奏する。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面を参照にしながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2及び図3を用いて、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけブロック図を示すものである。
図1において、1は米と水を入れる鍋で、この鍋を加熱する加熱手段2と鍋1の温度を検知する温度検知手段3と、温度検知手段3の温度データの信号をもとに、加熱手段2の動作を最適に制御する炊飯制御手段4と、短粒米と長粒米を選択する米種選択手段5と、米種選択手段5によって選択された米種に応じて予め設定された複数の炊飯シーケンスを記憶する炊飯シーケンス記憶手段6により構成されている。
図2は、本発明の実施の形態の炊飯器の一部切欠した側面図である。図2において、10は炊飯器のボディ(本体)である。ボディ10には、その上面を覆う蓋11が開閉自在に設置されている。ボディ10の収納部12は、上方の上枠13と下方のコイルベース14とから構成される。1は、ステンレス、鉄などの磁性体によって形成される鍋である。鍋1は、上枠13の上端から浮き上がった状態で載置することにより、収納部12に着脱自在に収納される。鍋1は収納時に、収納部12との間に隙間を有する。コイルベース14の鍋1底部に対向する部分に、鍋1の加熱手段として本実施の形態の場合は、誘導加熱する誘導加熱コイル15が配設される。誘導加熱コイル15は、コイルベース14の底面外側に配設された外コイルと、底面内側に配設された内コイルとからなる。それぞれの誘導加熱コイルは、鍋1の底部の中心の略真下に中心を有する巻線である。16は、回路基板である。回路基板16にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピュータはソフトウエアにより、誘導加熱コイル15に交番磁界を発生させるための電流を制御する。実施の形態1の炊飯器は、鍋1を誘導加熱し、鍋1内の調理物17を加熱調理する。調理物17は、炊飯前の米と水又は炊き上がったご飯等である。
第1の実施の形態における炊飯器の炊飯工程について、図3の炊飯工程図を参照に、短粒米と長粒米との炊飯シーケンスとの違いに着目して説明する。
まず、短粒米の炊飯シーケンスは、図3(a)に示すように、主として、浸水工程A、炊き上げ工程B、沸騰維持工程C、むらし工程Dから成る。
浸水工程Aでは、第一の所定時間t1(通常20分前後)になるまで、温度検知手段3の検知温度Taが第一の所定温度T1(通常55℃前後)になるように炊飯制御手段4が加熱手段2を制御し、加熱手段2で鍋1を加熱するものである。浸水工程は、糊化温度よりも低温の水に米を浸し、予め米に吸水させておくことで、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化させるための工程である。
次に、浸水工程A終了後、炊き上げ工程Bに移行する。炊き上げ工程Bでは、図3(a)に示すように、温度検知手段3の検知温度Taが第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))になるまで、加熱手段2が鍋1を加熱するものである。
なお、本工程では、温度検知手段3の検知温度により加熱手段2を制御したが、別途、鍋の開口部を覆う蓋の温度を検知する蓋温度検知手段を設け、蓋温度検知手段の検知温度が所定温度に達するまで、加熱手段2が鍋1を加熱することもできる。
引き続き、炊き上げ工程B終了後、沸騰維持工程Cに移行する。沸騰維持工程Cでは、鍋1に水が有る間は、温度検知手段3の検知温度Taが、図3(a)に示すように、第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))で沸騰状態を維持するように炊飯制御手段4が加熱手段2を制御し、加熱手段2が鍋1を加熱する。そして、沸騰維持工程Cが経過していくと、鍋1内の水が蒸発して、鍋1内に水がなくなると、鍋1の温度が上昇する。温度検知手段3の検知温度Taが、第三の所定温度T3(水の沸点以上)に到達すると、鍋1内に水がなくなったと判断し工程の終了とする。この工程は、米澱粉を糊化させる工程であり、炊飯後の飯の糊化度は100%近くに達するが、この工程終了時には糊化度は50〜60%程度となる。
次に、むらし工程Dに進む。むらし工程Dでは、図3(a)に示すように、第二の所定時間t2(通常15分前後)になるまで、温度検知手段3の検知温度Taが第二の所定温度T2(通常100℃近傍)で維持するように制御手段が加熱手段2を制御し、加熱手段2が鍋1を加熱する。むらし工程は沸騰維持工程に引き続き、米澱粉の糊化させる工程であり、むらし工程の開始時には糊化度は50〜60%程度であったものが、むらし工程終了時、すなわち、炊飯終了時には、糊化度は100%近くに達するのである。
このような炊飯工程を実行すると、温度検知手段3の検知温度Taが図3(a)に示すこととなり、すべての工程を通過するとトータル時間として、この実施の形態の炊飯器の場合約48分を要する。
次に長粒米の炊飯シーケンスを、図3(b)に示す。炊飯工程の要素としては主として、浸水工程A、炊き上げ工程B、沸騰維持工程C、むらし工程Dから成るのは一般的な炊飯器と同様である。
しかし、浸水工程Aでは第1の所定時間t1’は5分以下と短く、浸水工程Aでは短粒米のように20%以上の吸水状態にするのを目的とせず、米と水をなじませたり、水温の調整をしたりして、浸水工程以後の動作を安定させるために行う。
次に、炊き上げ工程Bでは、図3(b)に示すように、温度検知手段3の検知温度Taが第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))になるまで、加熱手段2が鍋1を加熱するのは従来と同様であるが、その昇温速度は従来より早くなるように加熱手段2のを制御している。また、本工程では、温度検知手段3の検知温度により加熱手段2を制御したが、別途、鍋の開口部を覆う蓋の温度を検知する蓋温度検知手段を設け、蓋温度検知手段の検知温度が所定温度に達するまで、加熱手段2が鍋1を加熱することもできるのは、短粒米の炊飯シーケンスと同様である。
引き続き、炊き上げ工程B終了後、沸騰維持工程Cに移行する。沸騰維持工程Cでは、鍋1に水が有る間は、温度検知手段3の検知温度Taが、図3(b)に示すように、第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))で沸騰状態を維持するように炊飯制御手段4が加熱手段2を制御し、加熱手段2が鍋1を加熱する。そして、沸騰維持工程Cが経過していくと、鍋1内の水が蒸発して、鍋1内に水がなくなると、鍋1の温度が上昇する。温度検知手段3の検知温度Taが、第三の所定温度T3(水の沸点以上)に到達すると、鍋1内に水がなくなったと判断し工程の終了とする。
次に、むらし工程Dに進む。むらし工程Dでは、図3(b)に示すように、第二の所定時間t2(通常15分前後)になるまで、温度検知手段3の検知温度Taが第二の所定温度T2(通常100℃近傍)で維持するように制御手段が加熱手段2を制御し、加熱手段2が鍋1を加熱する。むらし工程は沸騰維持工程に引き続き、米澱粉の糊化させる工程であり、むらし工程の開始時には糊化度は50〜60%程度であったものが、むらし工程終了時、すなわち、炊飯終了時には、糊化度は100%近くに達するのである。長粒米の場合は短粒米より、米粒からのデンプンの流出が少なく、釜底の焦げや乾燥が少ないため、このむらし工程Dでは、短粒米より、加熱を積極的に行い、もともとデンプン組織が硬い長粒米の糊化をさらに促進する。
これまでの浸水工程A、炊き上げ工程B、沸騰維持工程C、むらし工程Dの一連の工程における動作は、短粒米の炊飯シーケンスに対し、先に述べた長粒米の特性、主に吸水特性にあわせたものとなっている。すなわち、浸水工程Aは極力短時間として、炊き上げ工程Bを短時間で行うことによって、炊飯水を沸騰維持工程Cの時点まで残して、長粒米の吸水が最大、最速になる80℃以上の高温でデンプンが糊化するための十分な時間を維持しするためである。こうした、長粒米の吸水特性に適合した炊飯シーケンスで炊飯を実行することにより、長粒米のデンプンを短時間で効率よく糊化し、釜内の炊きむらを減少し、パサパサとした食感のご飯を炊飯することができる。そして、すべての工程を通過するとトータル時間として、この長粒米の炊飯シーケンスの場合約32分を要し、短粒米の炊飯シーケンスで炊飯した場合より約16分早く炊飯することができる。
次に、第1の実施の形態における炊飯器の通常炊飯時の動作について、図4のフローチャートを参照にして説明する。ステップ401で米種選択スイッチを操作し、S402で短粒米を選択されると、続いてS403で炊飯スイッチが押されて炊飯を開始する。S404では、選択された短粒米専用シーケンスが実行され、各炊飯工程を経てS405で炊飯終了と判断されると、炊飯終了のブザーで報知し、保温に移行する。
また、S407で長粒米が選択された場合には、S408で炊飯スイッチが押されて炊飯を開始する。S409では、選択された長粒米専用シーケンスが実行され、各炊飯工程を経てS410で炊飯終了と判断されると、炊飯終了のブザーで報知し、保温に移行する。
このように米種を選択できることにより、選択した米種の特性に合わせた専用シーケンスで炊飯するため、短粒米は短粒米を食する地域の人に好まれるご飯を、長粒米は長粒米を好まれる地域のご飯を炊飯することができる。
(実施の形態2)
次に、第2の実施の形態における炊飯器の炊飯炊き分けメニューについての炊飯動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
図5において、S501で米種選択スイッチが操作され、S502で短粒米が選択されると、さらにS503で炊飯炊き分けメニュー選択スイッチが操作され、S504から506で、この実施の形態の場合の炊き分けメニューである「標準コース」「超快速コース」「精煮コース」のいずれかが選択される。S504で標準コースが選択された場合には、S504で炊飯スイッチが押され、S510で短粒米・標準専用シーケンスが実行され、各炊飯工程を経た後、S513で炊飯終了と判断されると、炊飯終了のブザーで報知し、保温に移行する。また、S505で超快速コースが選択されると、S511では短粒米・超快速専用シーケンスが実行され、S506で精煮コースが選択されると、S512では短粒米・精煮専用シーケンスが実行される。
あるいは、S501の米種選択スイッチの操作で、S519の長粒米が選択された後、S520で炊飯炊き分けメニュー選択スイッチが操作された場合も同様に、S521からS523で、この実施の形態の場合の炊き分けメニューである「標準コース」「超快速コース」「精煮コース」のいずれかが選択される。S521で標準コースが選択された場合には、S524で炊飯スイッチが押され、S527長粒米・標準専用シーケンスが実行され、各炊飯工程を経た後、S530で炊飯終了と判断されると、炊飯終了のブザーで報知し、保温に移行する。また、S522で超快速コースが選択されると、S522では長粒米・超快速専用シーケンスが実行され、S523で精煮コースが選択されると、S529では長粒米・精煮専用シーケンスが実行される。
本実施の形態の場合の炊飯炊き分けメニューは、炊飯時間とご飯の食感でそれぞれ特徴があるコースで「標準コース」は、炊飯時間が約32分から40分で一般的に多くの人に好まれる標準的な硬さのご飯である。「超快速コース」は、炊飯時間が約20分から30分で、特に急いで炊飯する必要がある場合や、追加炊きをする場合に便利なコースで、ご飯はやや硬めの食感となる。「精煮コース」は、炊飯時間が約45分から50分となり、軟らかい食感のご飯を好む人や、冷めても軟らかく、老化しにくいご飯を炊くことができる。
このように、短粒米を食する地域の人にも、長粒米を食する地域の人にも、それぞれの米の特性と、食生活に適した食味のご飯を提供できるとともに、さまざまな人の嗜好にも対応できる。
(実施の形態3)
図6は、第3の実施の形態における炊飯器の内釜に印刷された水位線の一部の概要図である。
図6は白米を炊飯する際に米と水をいれた上端の水位の目安を示すものであり、ユーザーはこの水位線を使用することにより、炊飯準備の際の水の計量の手間が省け、また毎回ご飯の硬さが一定に安定した食味のご飯を炊飯することができるものである。ところが、先の述べたように、短粒米と長粒米ではその吸水特性やデンプン組織の組成の違いから、長粒米の方が短粒米よりも炊飯時の水の要求量が多いため、同じ水位線を使用したのでは、短粒米が軟らかすぎたり、長粒米が硬すぎたりする等の不具合があった。そこで図6に示すように、長粒米の方が短粒米より加水量が多くなるように、短粒米と長粒米それぞれ専用の水位線を印刷することにより、短粒米を炊飯した場合にも、長粒米を炊飯した場合にも、加水量の計量が簡便になるだけでなく、適当な硬さのご飯をすることができる。
以上の通り、本発明の炊飯器は、短粒米と長粒米の特性を生かして、それぞれに適した炊飯シーケンスと水位線により、短粒米と長粒米それぞれを食する地域で好まれる食味のご飯を、炊飯時間の要求に応じて炊飯することができるようにした炊飯器を実現できる。
以上の各実施の形態では、加熱手段として誘導加熱コイルを採用したが、これは、電熱ヒーターに変更しても良いことは言うまでもない。
本発明の炊飯器は、民生用のみならず業務用の炊飯器にも有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図 本発明の実施の形態1〜実施の形態3の炊飯器の側面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯工程図 本発明の実施の形態1の炊飯器の炊飯動作のフローチャート 本発明の実施の形態2の炊飯器の炊飯動作のフローチャート 本発明の実施の形態3の炊飯器の内釜水位線の一部概略図
符号の説明
1 鍋
2 加熱手段
3 温度検知手段
4 炊飯制御手段
5 米種選択手段
6 炊飯シーケンス記憶手段

Claims (2)

  1. 米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の入力から前記加熱手段の動作を制御する炊飯制御手段と、長粒米か短粒米かを選択する米種選択手段と、長粒米および短粒米の各々に応じた複数の炊飯シーケンスを記憶する炊飯シーケンス記憶手段とを備え、前記長粒米の炊飯シーケンスにおいての浸水工程時間は短粒米のそれよりも短くすると共に炊き上げ工程の昇温速度は短粒米のそれよりも速く設定し、前記炊飯制御手段は、前記米種選択手段により選択された選択結果に従い、前記炊飯シーケンス記憶手段によって記憶された炊飯シーケンスを実行するために、前記加熱手段の動作を制御するようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記鍋には、前記米種選択手段と炊き分けメニュー選択手段により選択された、短粒米あるいは長粒米に適した水位線が少なくとも2通り表示されたことを特徴する請求項1に記載の炊飯器。
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