JP2001277968A - 先行車発進報知装置 - Google Patents

先行車発進報知装置

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JP2001277968A
JP2001277968A JP2000102020A JP2000102020A JP2001277968A JP 2001277968 A JP2001277968 A JP 2001277968A JP 2000102020 A JP2000102020 A JP 2000102020A JP 2000102020 A JP2000102020 A JP 2000102020A JP 2001277968 A JP2001277968 A JP 2001277968A
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delay time
distance
alarm
preceding vehicle
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JP2000102020A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Murashige
和宏 村重
Tsuneo Kudo
恒夫 工藤
Takuji Oka
卓爾 岡
Tsukasa Harada
司 原田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員が自車の発進のための操作をしていること
を検出し、発進操作が検出された時、警報出力を抑制す
ることで、乗員(ドライバ)が先行車(前方障害物)の発進
に気付いて、発進操作が検出された時に警報の出力を抑
止することができる先行車発進報知装置の提供を目的と
する。 【解決手段】自車の前方に検出波を発信し、当該検出波
の前方障害物からの反射波を受信することにより上記前
方障害物と自車との間の距離を検出する距離検出手段S
2と、自車および上記障害物がともに停止していると判
定する停止判定手段S4と、上記停止判定手段S4によ
る停止判定中に上記前方障害物との距離増加率が第1所
定値より大きくなった時、警報を出力する警報手段S2
0と、乗員が自車の発進のための操作をしていることを
検出する発進操作検出手段S11と、乗員が発進操作を
していることが検出された時、上記警報の出力を抑制す
る警報抑制手段(S6,S18またはS21)とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車の前方に停
止している先行車が発進した時に先行車発進報知(先行
車発進警報)を実行するような先行車発進報知装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自車の前方に停止している先行車
が発進した時に先行車発進報知を実行する装置として
は、例えば特開平8−115499号公報に記載の装置
がある。すなわち、車両の最前部に設けられ、車両(自
車)からその前方に位置する他の車両(先行車)までの相
対距離を所定時間毎に検出する距離検出部と、車両(自
車)の走行系に設けられ、その走行および停止の状態を
検出する走行状態検出部とを備え、上記距離検出部によ
り検出された相対距離が時間的に変化したか否かを判定
し、自車と先行車との間の車間距離が広くなった時、先
行車が発進したと判定して警報(先行車発進報知)を出力
するように構成した装置である。
【0003】この従来装置によれば、先行車の発進時に
その旨を自車乗員(運転者)に報知することができる利点
がある反面、乗員が先行車の発進に気付いて、発進操作
を行なっている場合にも上述の警報が実行されるため煩
わしく、耳障りが生ずる問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、乗員が自
車の発進のための操作をしていることを検出し、発進操
作が検出された時、警報出力を抑制することで、乗員
(ドライバ)が先行車(前方障害物)の発進に気付いて、発
進操作が検出された時に警報の出力を抑止することがで
きる先行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0005】この発明はまた、乗員が自車の発進操作を
始めてから所定の遅延時間が経過するまでは警報出力を
抑制し、遅延時間の経過時に自車が走行している場合に
は警報をキャンセルし、自車が停止している場合には警
報出力を実行することで、自車の走行、停止に対して適
切な警報抑止、先行車発進報知を実行することができる
先行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0006】この発明はさらに、停止判定中に自車と前
方障害物との間の距離が所定距離(例えば予め設定され
た一定の距離)より大きくなった時に警報を出力するこ
とで、前方障害物(先行車)が所定距離以上離れるまで警
報出力を抑制し、先行車が微動走行および停止を繰返し
ているような場合の警報出力を防止することができる先
行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0007】この発明はさらに、前方障害物との距離増
加率の所定値を、第1所定値と、第1所定値より大きい
値の第2所定値とに設定し、前方障害物との間の距離の
増加率が第2所定値より大きい時には発進操作開始から
警報出力までの遅延時間を、増加率が小さい場合に対し
て大きく(長く)設定し、前方障害物との距離が上述の所
定距離より大きくなり、かつ遅延時間経過後に警報を出
力することで、先行車が急発進した場合の不要な警報を
防止することができる先行車発進報知装置の提供を目的
とする。
【0008】この発明はさらに、前方障害物との間の距
離が所定距離より大きくなった時、前方障害物の加速度
に応じた遅延時間を設定し、当該遅延時間の経過時に警
報出力することで、先行車が急発進した場合の不要な警
報を防止することができる先行車発進報知装置の提供を
目的とする。
【0009】この発明はさらに、自車停止時の操作状態
に応じて上述の遅延時間を変更することで、自車発進ま
での乗員の操作に要する時間に対応して遅延時間を変更
させることができる先行車発進報知装置の提供を目的と
する。
【0010】この発明はさらに、シフトレバーをニュー
トラルレンジにする第1の操作状態(1種類の自車停止
操作)に対して、シフトレバーをニュートラルレンジに
し、かつパーキングブレーキを作動させている第2の操
作状態(2種類の自車停止操作)の方が、上述の遅延時間
を長い値に設定することで、シフトレバーやパーキング
ブレーキの操作状態に対応して遅延時間を変更し、より
一層適切な警報出力の抑制を実行することができる先行
車発進報知装置の提供を目的とする。
【0011】この発明はさらに、自車の停止態様を検出
し、自車が発進するまでに要する操作時間の差異に応じ
て遅延時間を設定することで、自車の停止時の操作状態
のみならず自車の停車態様(例えば登り坂での停車など)
を検出し、発進に要する時間に応じて遅延時間を設定す
ることができ、さらに適切な警報出力の抑制を行なうこ
とができる先行車発進報知装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による先行車発
進報知装置は、自車の前方に検出波を発信し、当該検出
波の前方障害物からの反射波を受信することにより上記
前方障害物と自車との間の距離を検出する距離検出手段
と、自車および上記障害物がともに停止していると判定
する停止判定手段と、上記停止判定手段による停止判定
中に上記前方障害物との距離増加率が第1所定値より大
きくなった時、警報を出力する警報手段と、乗員が自車
の発進のための操作をしていることを検出する発進操作
検出手段と、乗員が発進操作をしていることが検出され
た時、上記警報の出力を抑制する警報抑制手段とを備え
たものである。
【0013】上記構成により、上述の距離検出手段は自
車の前方に検出波(超音波、ミリ波、レーザーレーダー
等参照)を発信し、当該検出波の前方障害物(先行車参
照)からの反射波を受信することにより上記前方障害物
と自車との間の距離(車間距離参照)を検出し、停止判定
手段は自車および前方障害物が共に停止していることを
判定し、警報手段は停止判定手段による停止判定中に前
方障害物との距離増加率が第1所定値より大きくなった
時に警報を出力するが、上述の発進操作検出手段で乗員
が自車の発進操作をしていることを検出した時、警報抑
制手段は警報の出力を抑制する。このため、乗員が前方
障害物(先行車参照)の発進に気付いて、発進操作が検出
された場合には警報の出力を抑止することができる。
【0014】この発明の一実施態様においては、乗員が
自車の発進操作を始めてから所定の遅延時間が経過する
まで上記警報手段による出力を抑制し、上記遅延時間が
経過した時、自車が走行している際には警報をキャンセ
ルし、自車が停止している際には警報を出力するもので
ある。
【0015】上記構成により、遅延時間経過時の自車の
走行、停止に対応して警報のキャンセルまたは警報出力
が行なわれるので、適切な警報抑止または先行車発進報
知を実行することができる。
【0016】この発明の一実施態様においては、上記停
止判定手段による停止判定中に自車と前方障害物との間
の距離が所定距離より大きくなった時、上記警報手段で
警報を出力するものである。
【0017】上記構成により、前方障害物(先行車)が所
定距離以上に自車から離れるまでは、上述の警報抑制手
段にて警報の出力を抑制することができる。したがっ
て、先行車が微動走行および停止を繰返しているような
場合には不必要な警報出力の発生を防止することができ
る。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記第
1所定値より大きな値の第2所定値を設定し、前方障害
物との間の距離の増加率が第2所定値より大きい時には
遅延時間を増加率が小さい場合に対して大きく設定し、
上記前方障害物との距離が上記所定距離より大きくな
り、かつ設定された遅延時間経過後に警報を出力するも
のである。
【0019】上記構成により、停止中の先行車が緩発進
した場合と、急発進した場合とで、先行車の距離増加率
が異なり、また先行車が所定距離を超えるまでの時間に
も差異があり、特に先行車が急発進した際には短時間で
所定距離を超える。この時、遅延時間が仮に同一に設定
されていると、自車乗員が先行車の急発進に気付いて発
進操作を行なっても、この発進操作中に警報出力が成さ
れることがあるが、この一実施態様においては、距離の
増加率が第2所定値より大きい時には遅延時間も大きく
設定しているので、先行車が急発進した場合の不要な警
報を防止することができる。
【0020】この発明の一実施態様においては、上記前
方障害物との間の距離が所定距離より大きくなった時、
前方障害物の加速度に応じた遅延時間を設定し、当該遅
延時間の経過時に警報を出力するものである。
【0021】上記構成により、前方障害物(先行車)が急
発進して所定距離より大きくなった場合の加速度は、先
行車が緩発進して所定距離より大きくなった場合の加速
度に対して大きく、このような加速度の差異に応じて遅
延時間を設定(加速度が大きい程、遅延時間を長く設定)
するので、自車乗員が先行車の急発進に気付いて発進操
作を開始してから自車が発進するまでの時間と、上記設
定された遅延時間との関係により、先行車が急発進した
場合の不要な警報を防止することができる。
【0022】この発明の一実施態様においては、上記遅
延時間を、自車停止時の操作状態に応じて変更する遅延
時間変更手段を備えたものである。
【0023】上記構成により、上述の遅延時間変更手段
は自車停止時の操作状態に応じて遅延時間を変更するの
で、自車発進までの乗員の操作に要する時間に対応した
遅延時間を適切に設定することができる。
【0024】この発明の一実施態様においては、シフト
レバーをニュートラルレンジにする第1の操作状態に対
して、シフトレズーをニュートラルレンジにし、かつパ
ーキングブレーキを作動させている第2の操作状態時に
は、上記遅延時間が長い値に設定されるものである。
【0025】上記構成により、上記第1の操作状態に対
して第2の操作状態の方が遅延時間が長い値に設定され
る。つまり自車停止時のシフトレバーやパーキングブレ
ーキの操作状態に応じて、自車発進までの乗員操作に要
する時間が長い第2の操作状態時にあっては、遅延時間
が長く設定されるので、より一層適切な警報出力の抑制
効果が得られる。
【0026】この発明の一実施態様においては、自車の
停車態様を検出する停車態様検出手段を設け、上記停車
態様検出手段で検出された停車態様から自車発進までの
操作時間に応じて遅延時間が設定されたものである。
【0027】上記構成により、自車の停止時の操作状態
のみならず、上記停車態様検出手段にて自車の停車態様
(例えば登り坂での停車など)が検出され、検出された停
車態様から自車発進するまでの操作に要する時間に応じ
て遅延時間が設定されるので、さらに適切な警報出力の
抑制を行なうことができる。
【0028】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は先行車発進報知装置を示し、この先行車
発進報知装置は図1の自車両α(以下単に自車と略記す
る)において、フロントバンパ1に超音波センサ2を埋
込み、この超音波センサ2で図2に示すように自車αと
自車前方の先行車βまたは他の物体(前方障害物)との間
の距離Lを検出すべく構成している。
【0029】つまり、超音波センサ2は自車αの前方に
検出波としての超音波を発信し、当該超音波の先行車β
を含む前方障害物からの反射波を受信することにより、
先行車βと自車αとの間の距離Lを検出するものであ
る。
【0030】図3は、先行車発進報知装置の制御回路ブ
ロック図を示し、制御手段としてのCPU10は、超音
波センサ2、車速センサ3、パーキングブレーキ・スイ
ッチ4、フットブレーキ・スイッチ5、ギヤポジション
・スイッチのようなシフトポジション・スイッチ6、補
正係数k(図13参照)を手動入力するためのマニュアル
調整部7、電源スイッチ8からの各種信号入力に基づい
て、ROM9に格納されたプログラムに従って、超音波
センサ2、報知器(警報器)の一例としてのブザー11
(電子ブザーを含む)を駆動制御し、またRAM(記憶手
段)12は図4に示す第1マップM1やその他の必要な
データ等を記憶する。
【0031】ここで、図4に示す第1マップM1は横軸
に時間をとり、縦軸に車間距離Lをとって、先行車βと
の距離増加率ΔLの第1所定値Th1と、第2所定値T
h2と、第3所定値Th3とを設定(但しTh3>Th
2>Th1)すると共に、Th1〜Th2間における遅
延時間をb=0に設定し、Th2〜Th3間における遅
延時間をb=B(但しBは所定の値)に設定したマップで
ある。
【0032】つまり、第1所定値Th1より大きな値の
第2所定値Th2を設定し、先行車βとの間の距離Lの
増加率ΔLが第2所定値Th2より大きい時には遅延時
間bを増加率ΔLが小さい場合に対して大きく設定(B
>0)したマップである。
【0033】また上述のCPU10は、超音波センサ2
を用いて自車αの前方に超音波を発信し、当該超音波の
先行車βからの反射波を受信することにより、先行車β
と自車αとの間の距離Lを検出する距離検出手段(図5
に示すフローチャートのステップS2参照)と、自車α
および先行車βがともに停止していると判定する停止判
定手段(図5に示すフローチャートのステップS4参照)
と、この停止判定手段による停止判定中に先行車βとの
距離増加率ΔLが第1所定値Th1より大きくなった
時、ブザー11を作動させて、警報を出力する警報手段
(図5に示すフローチャートのステップS20参照)と、
乗員(ドライバ)が自車αの発進のための操作をしている
ことを検出する発進操作検出手段(図5に示すフローチ
ャートのステップS11参照)と、乗員が発進操作をし
ていることが検出された時、上述の警報の出力を抑制す
る警報抑制手段(図5に示すフローチャートのステップ
S18またはS21参照)と、を兼ねる。
【0034】そして、図5に示すこの実施例では、乗員
が自車αの発進操作を始めてから所定の遅延時間T0+
a(ステップS17参照)が経過するまで上述の警報手段
(ステップS20参照)による出力を抑制し(ステップS
18参照)、上述の遅延時間T0+aが経過した時、自
車αが走行している際(時速V≠0)には警報をキャンセ
ルし(ステップS21参照)自車αが停止している際(時
速V=0)には警報を出力(ステップS20参照)すべく
構成している。
【0035】さらに、この実施例では、上述の停止判定
手段(ステップS4参照)による停止判定中に自車αと先
行車βとの間の距離Lが所定距離R1(例えば約4m)よ
り大きくなった時(ステップS10のYES判定参照)、
上述の警報手段(ステップS20参照)で警報を出力すべ
く構成している。
【0036】また、先行車βとの距離Lが上述の 所定
距離R1より大きくなり、かつ設定された遅延時間bの
経過後に警報を出力するように構成している(ステップ
S16参照)。
【0037】加えて、この実施例では上述の遅延時間T
0+aを、自車停止時の操作状態に応じて変更する遅延
時間変更手段(各ステップS14、S15参照)を備え、
シフトレバーをニュートラルレンジにする第1の操作状
態(ステップS14参照)に対して、シフトレバーをニュ
ートラルレンジにし、かつパーキングブレーキを作動さ
せている第2の操作状態(ステップS15参照)の方が、
上述の遅延時間が長い値A2(但し、A2>A1)に設定
変更されるように構成している。このように構成した先
行車発進報知装置の作用を図5に示すフローチャートを
参照して、以下に詳述する。
【0038】なお、以下の説明で用いる符号の内容は次
の通りである。 L…計測された車間距離 Ln-1…前回計測された車間距離 Ln…今回計測した車間距離 Va…車速 t…超音波を送信し、この超音波が先行車等で反射され
反射波を受信するまでに要した時間 Δt…所定タイミング(たとえば100msec) R1…所定距離(たとえば車間距離=4m) V…車速 Vb…相対速度 ΔL…距離増加率 t0…先行車の発進判定からの実経過時間 T0+a…遅延時間 T0…遅延時間の基準値(たとえば0.4秒) a…遅延時間の補正値 t1…所定距離R1通過後の経過時間 b…遅延時間(但し、所定距離R1通過後の遅延時間) A…テーブルから読込む追加遅延時間 A1,A2…遅延時間の補正値(但し、A2>A1) Th1,Th2,Th3…距離増加率の所定値(但し、
Th3>Th2>Th1) g…先行車の加速度 c…加速度gに応じた遅延時間 k…補正係数 ステップS1で、CPU10は例えば100msecタイミ
ング毎に自車αの車速Vを計測する。つまり車速センサ
3からの入力により所定タイミング毎に時車速を検出す
る。
【0039】次に、ステップS2で、CPU10は超音
波センサ2を駆動して、自車αと先行車βとの間の車間
距離Lを計測する。この車間距離Lは次の[数1]で示す
ことができる。
【0040】[数1] L=Va×t÷2 但し、Vaは音速(340m/sec) tは超音波を送信し、この超音波が先行車βまたは他の
物体で反射され、反射波を受信するまでに要した時間
で、単位は秒 なお、このステップS2では、誤差等を排除する目的
で、車間距離Lのフィルタシリング処理を実行し、平滑
化を行なってもよい。
【0041】次にステップS3で、CPU10は次の
[数2]に基づいて相対速度Vbを算出する。 [数2] Vb=(Ln-1−Ln)/Δt[m/s] 但し、Ln-1は前回計測された車間距離 Lnは今回計測した車間距離 Δtは所定タイミングの一例としての100msec このステップS3においても誤差等を排除する目的で、
相対速度Vbのフィルタリング処理を実行し、平滑化を
行なってもよい。
【0042】次にステップS4で、CPU10は自車α
と先行車βとが共に停止しているか否かを判定する。V
=0で、かつVb=0の場合には自車αおよび先行車β
が共に停止しているのでYES判定され、それ以外の場
合にはNO判定される。
【0043】上述のステップS4でYES判定されると
次のステップS5に移行し、NO判定されるとステップ
S1にリターンする。次にステップS5で、CPU10
は距離Lに増加率ΔLの大小に基づいて先行車βの発進
判定を実行する。すなわち、図4に示す第1マップM1
との対比によりΔL>Th3またはΔL<Th1である
と判定された時にはステップS6に移行し、ΔL<Th
1であると判定された時にはステップS7に移行し、Δ
L>Th2であると判定された時にはステップS8に移
行する。
【0044】上述のステップS6で、CPU10は警報
出力を禁止すると共に、発進報知の初期化処理を実行す
る。上述のステップS7で、距離増加率ΔLが第1所定
値Th1より大きいことに対応して、CPU10は遅延
時間をb=0に設定する。なお、b=0に設定する処理
に代えてbの値を次に述べるBよりも小さい値に設定す
べく構成してもよい。
【0045】上述のステップS8で、距離増加率ΔLが
第1所定値Th1よりも大きいところの第2所定値Th
2以上になったことに対応して、CPU10は遅延時間
をb=0よりも大きい値b=Bに設定する。
【0046】次にステップS9で、CPU10は警報出
力を解除すべき解除条件が成立したか否かを判定する。
この判定は両者α、βの接近と、シフトレバーがリバー
スレンジに操作されたことと、ブレーキ操作が解除され
たことと、自車速Vが例えば2km/h以上になった見との
OR論理により判定され、これら各条件のうち何れか1
つの条件が成立した時にはYES判定される一方、何れ
の条件も成立しない場合にはNO判定される。
【0047】而して、ステップS9でYES判定される
と先のステップS6に移行し、NO判定されると次のス
テップS10に移行する。このステップS10で、CP
U10は車間距離Lが予め設定された所定距離R1以上
となったか否かを判定、L<R1の時(NO判定時)には
次のステップS11に移行し、L≧R1の時(YES判
定時)には別のステップS16に移行する。
【0048】上述のステップS11で、CPU10は図
3に示す各スイッチ4,5,6からの信号入力に基づい
て乗員が発進操作をしたか否かを判定し、NO判定時に
は次のステップS12に移行し、YES判定時には別の
ステップS13に移行する。
【0049】上述のステップS12で、発進操作なしに
対応して、CPU10は遅延時間の補正値をa=0に設
定する。一方、上述のステップS13で、CPU10は
シフトレバーがニュートラルレンジに操作された第1の
操作状態か、あるいはシフトレバーがニュートラルレン
ジに操作され、かつパーキングブレーキが作動ONされ
ている第2の操作状態かを判定し、第1の操作状態であ
る場合(図中のNのみ参照)にはステップS14に移行
し、第2の操作状態である場合(図中のN+P参照)には
別のステップS15に移行する。
【0050】上述のステップS14で、CPU10は遅
延時間の補正値をa=A1(但し、A1<A2)に設定
し、上述のステップS15で、CPU10は遅延時間の
補正値をa=A2(但し、A2>A1)に設定する。
【0051】次にステップS17で、CPU10は先行
車βを発進判定してからの現行の経過時間t0が遅延時
間T0+aに達したか否かを判定する。ここで、T0は
遅延時間の基準値であって、例えば0.4秒に設定され
る。また補正値aは発進操作がない場合には零となり、
発信操作が検出された場合には第1の操作状態、第2の
操作状態に対応しa=A1またはa=A2となる。
【0052】そこで、ステップS17において経過時間
t0が遅延時間T0+a未満の時にはNO判定されてス
テップS18に移行する一方、経過時間t0が遅延時間
T0+aに達した時にはYES判定されて次のステップ
S19に移行する。
【0053】上述のステップS18で、t0<T0+a
に対応して、CPU10は警報出力を抑制した後に、ス
テップS9にリターンする。一方、ステップS19で、
t0≧T0+aに対応して、CPU10は車速Vが零か
否かを判定し、V=0の時(YES判定時)にはステップ
S20に移行し、V≠の時(NO判定時)には別のステッ
プS21に移行する。
【0054】上述のステップS20で、CPU10は先
行車発進および遅延時間T0+aの経過に対応して、ブ
ザー11を駆動し、警報出力を実行して、先行車βが発
進した旨を自車乗員に報知する。一方、上述のステップ
S21で、CPU10は発進操作ありに対して、警報出
力をキャンセルする。
【0055】ところで、前述のステップS10でYES
判定されるとステップS16に移行するが、このステッ
プS16で、CPU10は両車α,β間の車間距離Lが
所定距離R1になってからの経過時間t1と遅延時間b
とを比較する。
【0056】この遅延時間bはステップS7,S8の値
が反映されるので、ΔL>Th1の時にはb=0とな
り、Δ>Th2の時にはb=B(但し、Bは所定の値)と
なっている。而して、このステップS16でt1≧bで
あると判定された時(YES判定時)にはステップS19
に移行し、t1<bであると判定された時(NO判定時)
にはステップS9にリターンする。
【0057】このように図1〜図5で示した実施例の先
行車発進報知装置(請求項1,2,3,4,6,7に相
当する実施例)は、自車αの前方に検出波(超音波参照)
を発信し、当該検出波(超音波参照)の先行車βからの反
射波を受信することにより先行車βと自車αとの間の距
離Lを検出する距離検出手段(ステップS2参照)と、自
車αおよび先行車βがともに停止していると判定する停
止判定手段(ステップS4参照)と、上記停止判定手段に
よる停止判定中に先行車βとの距離増加率ΔLが第1所
定値Th1より大きくなった時、警報を出力する警報手
段(ステップS20参照)と、乗員が自車αの発進のため
の操作をしていることを検出する発進操作検出手段(ス
テップS11参照)と、乗員が発進操作をしていること
が検出された時、上記警報の出力を抑制する警報抑制手
段(ステップS18,S21参照)とを備えたものであ
る。
【0058】この構成により、上述の距離検出手段(ス
テップS2参照)は自車αの前方に検出波(超音波参照)
を発信し、当該検出波の先行車βからの反射波を受信す
ることにより先行車βと自車αとの間の距離(車間距離
L参照)を検出し、停止判定手段(ステップS4参照)は
自車αおよび先行車βが共に停止していることを判定
し、警報手段(ステップS20参照)は停止判定手段によ
る停止判定中に先行車βとの距離増加率ΔLが第1所定
値Th1より大きくなった時に警報を出力するが、上述
の発進操作検出手段(ステップ11参照)で乗員が自車α
の発進操作をしていることを検出した時、警報抑制手段
(ステップS18,S21参照)は警報の出力を抑制す
る。このため、乗員が先行車βの発進に気付いて、発進
操作が検出された場合には警報の出力を抑止して、不必
要な警報音の発生を防止することができる。
【0059】また、乗員が自車αの発進操作を始めてか
ら所定の遅延時間T0+aが経過するまで上記警報手段
(ステップS20参照)による出力を抑制し、上記遅延時
間T0+aが経過した時、自車αが走行している際(V
≠0の時)には警報をキャンセル(ステップS21参照)
し、自車αが停止している際(V=0の時)には警報を出
力(ステップS20参照)するものであるから、遅延時間
T0+aの経過時の自車αの走行、停止に対応して警報
のキャンセルまたは警報出力が行なわれるので、適切な
警報抑止または先行車発進報知を実行することができ
る。
【0060】さらに、上記停止判定手段(ステップS4
参照)による停止判定中に自車αと先行車βとの間の距
離Lが所定距離R1より大きくなった時(ステップS1
0のYES判定参照)、上記警報手段で警報を出力する
ものである。
【0061】つまり、先行車βが所定距離R1(例えば
約4m)以上に自車αから離れるまでは、上述の警報抑
制手段(ステップS21参照)にて警報の出力を抑制する
ことができる。したがって、先行車βが微動走行および
停止を繰返しているような場合には不必要な警報出力の
発生を防止することができる。
【0062】加えて、上記第1所定値Th1より大きな
値の第2所定値Th2を設定し、先行車βとの間の距離
Lの増加率ΔLが第2所定値Th2より大きい時には遅
延時間bを増加率ΔLが小さい場合に対して大きく設定
しb=B、上記先行車βとの距離Lが上記所定距離R1
より大きくなり、かつ設定された遅延時間bの経過後に
警報を出力するものである。
【0063】すなわち、停止中の先行車βが緩発進した
場合と、急発進した場合とで、先行車βの距離増加率Δ
Lが異なり、また先行車βが所定距離R1を超えるまで
の時間にも差異があり、特に先行車βが急発進した際に
は短時間で所定距離R1を超える。この時、遅延時間b
が仮に同一に設定されていると、自車αの乗員が先行車
βの急発進に気付いて発進操作を行なっても、この発進
操作中に警報出力が成されることがあるが、図5のフロ
ーチャートで示したように、距離Lの増加率ΔLが第2
所定値Th2より大きい時には遅延時間bも大きく設定
b=Bしているので、先行車βが急発進した場合の不要
な警報を防止することができる。
【0064】しかも、上記遅延時間T0+aを、自車α
の停止時の操作状態に応じて変更する遅延時間変更手段
(各ステップS14,S15参照)を備えたものであるの
で、この遅延時間変更手段により自車αの停止時の操作
状態に応じて遅延時間T0+aを変更(この実施例では
補正値aをA1またはA2に変更)するので、自車発進
までの乗員の操作に要する時間に対応した遅延時間T0
+aを適切に設定することができる。
【0065】特に、シフトレバーをニュートラルレンジ
にする第1の操作状態に対して、シフトレズーをニュー
トラルレンジにし、かつパーキングブレーキを作動させ
ている第2の操作状態時の方が、上記遅延時間T0+a
が長い値(T0+A2>T0+A1)に設定されるもので
ある。
【0066】このように、上記第1の操作状態に対して
第2の操作状態の方が遅延時間T0+aが長い値に設定
される。つまり自車停止時のシフトレバーやパーキング
ブレーキの操作状態に応じて、自車発進までの乗員操作
に要する時間が長い第2の操作状態時にあっては、遅延
時間T0+aも長く設定されるので、より一層適切な警
報出力の抑制効果が得られ、乗員の自車発進操作中に警
報音が発せられることを良好に防止できる。
【0067】図6は先行車発進報知装置の他の実施例を
示すフローチャートで、図5の各ステップS13,S1
4,S15を省略すると共に、ステップS11でのYE
S判定時にステップS6に移行すべく構成し、このステ
ップS6を警報抑制手段に設定したものである。
【0068】このように構成すると、ステップS11で
発進操作していることが検出された場合(YES判定時)
には、ステップS6に移行し、このステップS6で、C
PU10はブザー11による先行車発進報知を禁止する
ので、自車乗員が先行車βの発進に気付いて発進操作を
行っている場合には、不必要な警報音の出力を防止する
ことができる。
【0069】このように構成(請求項1〜4に相当)して
も、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作
用、効果を奏するので、図6において図5と同一の部分
には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0070】図7は先行車発進報知装置のさらに他の実
施例を示すフローチャートで、図5のフローチャートに
おけるステップS10のYES判定部とステップS16
との間にステップS22を介設したものであって、この
ステップS22で、先行車βが所定距離R1より大きく
なった時点の当該先行車βの加速度に応じて遅延時間c
を設定し、設定された遅延時間cの経過時に警報を出力
すべく構成したものである。
【0071】このため図3のRAM12には図8に示す
第2マップM2を予め記憶させている。この第2マップ
M2は横軸に所定距離R1超過時の先行車βの加速度g
をとり、縦軸に所定距離R1超過後の遅延時間cをとっ
て、加速度gが大きくなる程、遅延時間cも大きくなる
ように設定したマップである。
【0072】このように構成すると、ステップS10で
L≧R1であるとYES判定された場合、ステップS2
2に移行し、このステップS22で、CPU10は図8
に示す第2マップM2から所定距離R1超過時の先行車
βの加速度gに対応して、所定距離R1超過後の遅延時
間cを読出した後に、この読出した遅延時間cを処理上
の遅延時間bに設定する(b=c)。そして、この設定さ
れた遅延時間(b=c)の経過時t1≧bに警報を出力す
るものである。
【0073】要するに、図7、図8に示す実施例(請求
項1,2,3,5,6,7に相当する実施例)は、先行
車βとの間の距離Lが所定距離R1より大きくなった
時、先行車βの加速度gに応じた遅延時間b=cを設定
し、当該遅延時間b=cの経過時(t1≧bになった時)
に警報を出力するものである。
【0074】この構成により、先行車βが急発進して所
定距離R1より大きくなった場合の加速度gは、先行車
βが緩発進して所定距離R1より大きくなった場合の加
速度gに対して大きく、このような加速度gの差異に応
じて遅延時間cを設定(加速度gが大きい程、遅延時間
cを長く設定)しているので、自車乗員が先行車βの急
発進に気付いて発進操作を開始してから自車αが発進す
るまでの時間と、上記設定された遅延時間cとの関係に
より、先行車βが急発進した場合の不要な警報を防止し
て、発進操作中に警報音が出力されるのを抑制すること
ができる。
【0075】なお、その他の点については先の実施例と
ほぼ同様の作用、効果を奏するので、図7において図5
と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を
省略する。
【0076】図9、図10は先行車発進報知装置のさら
に他の実施例を示し、図5で示した先の実施例において
は第1の操作状態と第2の操作状態との2通りに対応し
て遅延時間T0+aの補正値aをa=A1またはa=A
2に変更すべく構成したが、図9、図10に示すこの実
施例では追加遅延時間Aを設定したテーブルTA(図1
0参照)を設け、発進操作があった時に図10のテーブ
ルTAから自車停止時の複数の操作状態に応じてそれぞ
れ異なる追加遅延時間Aを読込むように構成したもので
ある。
【0077】このため、図5のフローチャートの各ステ
ップS13,S14,S15を省略し、ステップS11
のYES判定部とステップS17との間に新たに2つの
ステップS23,S24を介設すると共に、図3に示す
RAM12には図10のテーブルTAを予め記憶させて
いる。
【0078】このテーブルTAは自車停止時の操作状態
がフットブレーキのみである場合に、追加遅延時間Aを
0.1秒に設定し、以下同様にシフトレバーをNレンジ
に操作状態のみの時には0.5秒に設定し、シフトレバ
ーをNレンジに操作し、かつフットブレーキを作動させ
た時にはO.7秒に設定し、シフトレバーをNレンジに
操作し、かつパーキングブレーキを作動させた時には
1.0秒に設定し、シフトレバーをPレンジに操作し、
かつパーキングブレーキを作動させた時(登り坂での停
止に相当)には1.5秒に設定したものである。なお、
追加遅延時間Aの設定秒数は一例であって、これに限定
されるものではなく、自車αの停止から発進操作に要す
る時間が長い程、追加遅延時間Aを長く設定すればよ
い。
【0079】このように構成すると、ステップS11で
自車αの発進操作が検出された時(YES判定時)、ステ
ップS23に移行して、このステップS23で、CPU
10は図10のテーブルTAから自車停止時の操作状態
に対応して追加遅延時間Aの読込みを実行する。
【0080】次のステップS24で、CPU10は読込
んだ値Aを補正値aとするので、遅延時間T0+aを自
車停止時の複数の操作状態に応じて変更設定することが
できる。
【0081】このように図9、図10に示す実施例(請
求項1,2,3,4,6に相当する実施例)は、上述の
遅延時間T0+aを、自車αの停止時の操作状態に応じ
てテーブルTAから読込んで変更する遅延時間変更手段
(ステップS23,S24参照)を備えたものであるか
ら、この遅延時間変更手段で自車停止時の操作状態に応
じて遅延時間T0+Aを更に細かく変更することがで
き、自車発進までの乗員の操作に要する複数パターンの
時間に対応したそれぞれ遅延時間を適切かつ、より一層
細かくに設定することができる。なお、その他の点につ
いては先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するの
で、図9において図5と同一の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
【0082】図11、図12、図13は先行車発進報知
装置のさらに他の実施例を示す。この実施例においても
図1、図2、図3の回路装置を用いるが、この実施例の
場合、制御手段としての上述のCPU10は、自車αの
前方に超音波を発信し、当該超音波の先行車βからの反
射波を受信することにより先行車βと自車αとの間の距
離Lを検出する距離検出手段(ステップQ2参照)と、自
車αおよび先行車βがともに停止していると判定する停
止判定手段(ステップQ4参照)と、上記停止判定手段に
よる停止判定中に先行車βとの距離増加率ΔLが第1所
定値Th1より大きくなった時、遅延時間の経過後に警
報を出力する警報手段(ステップQ10参照)と、乗員が
自車αの発進のための操作をしていることを検出する発
進操作検出手段(ステップQ8参照)と、乗員が発進操作
をしていることが検出された時、上記警報の出力を抑制
する警報抑制手段(ステップQ11参照)と、自車αの停
車態様(自車停止時の操作状態を含む)を検出する停車態
様検出手段(ステップQ5参照)と、を兼ねる。
【0083】而して、上述の停車態様検出手段で検出さ
れた停車態様から自車発進までの操作時間に応じて上述
の遅延時間(T0+aに相当する遅延時間)を変更設定す
べく構成している。
【0084】図3で示したマニュアル調整部7は上記遅
延時間を可変調整するダイヤル式の調整部であって、C
PU10はこのマニュアル調整部7からの入力に対応し
て補正係数k(図13参照)を可変し、遅延時間を補正す
べく構成している。また図3に示すRAM12は第1の
マップM1(図4参照)の他に図12に示す第3マップM
3と、図13に示す第4マップM4とそれぞれ記憶して
いる。
【0085】上述の第3マップM3(図12参照)はブレ
ーキペダルのON,OFF、シフトレバー位置、パーキ
ングブレーキのON,OFFに対応して遅延時間T0+
aを設定したマップで、この実施例ではパターンP1の
場合に遅延時間を2.0秒に設定し、パターンP2の場
合に遅延時間を1.8秒に設定し、パターンP3の場合
に遅延時間を1.5秒に設定し、パターンP4の場合に
遅延時間を1.0秒に設定し、パターンP5の場合に遅
延時間を0.5秒に設定し、パターンP6の場合(登り
坂での停車態様)に遅延時間を2.5秒に設定している
が、この数値は一例であって、これに限定されるもので
はない。
【0086】また第4マップM4(図13参照)は横軸に
マニュアル調整部7のダイヤル目盛位置をとり、縦軸に
補正係数kをとって、ダイヤル操作量に対応して補正係
数kを変更するように設定したマップである。
【0087】このように構成した先行車発進報知装置の
作用を、図11に示すフローチャートを参照して以下に
詳述する。ステップQ1で、CPU10は所定タイミン
グ例えば100mQecタイミング毎に自車αの車速Vを
計測する。つまり車速センサ3からの入力により所定タ
イミング毎に時車速を検出する。
【0088】次に、ステップQ2で、CPU10は超音
波センサ2を駆動して、自車αと先行車βとの間の車間
距離Lを計測する。この車間距離Lは次の[数1]で示す
ことができる。
【0089】[数1] L=Va×t÷2 但し、Vaは音速(340m/Qec) tは超音波を送信し、この超音波が先行車βまたは他の
物体で反射され、反射波を受信するまでに要した時間
で、単位は秒 なお、このステップQ2では、誤差等を排除する目的
で、車間距離Lのフィルタシリング処理を実行し、平滑
化を行なってもよい。
【0090】次にステップQ3で、CPU10は次の
[数2]に基づいて相対速度Vbを算出する。 [数2] Vb=(Ln-1−Ln)/Δt[m/Q] 但し、Ln-1は前回計測された車間距離 Lnは今回計測した車間距離 Δtは所定タイミングの一例としての100mQec このステップQ3においても誤差等を排除する目的で、
相対速度Vbのフィルタリング処理を実行し、平滑化を
行なってもよい。
【0091】次にステップQ4で、CPU10は自車α
と先行車βとが共に停止している停止判定を実行する。
V=0で、かつVb=0の場合には自車αおよび先行車
βが共に停止していることが確認される。
【0092】次にステップQ5で、CPU10はパーキ
ングブレーキ・スイッチ4、フットブレーキ・スイッチ
5、シフトポジション・スイッチ6からの信号に基づい
て、自車Aの停止中の操作状態を含む停車態様を検出し
た後に、図12に示す第3マップM3から対応するパタ
ーン(P1〜P6のうち何れかのパターン)に相当した遅
延時間を読出して、設定する。
【0093】次にステップQ6で、CPU10はマニュ
アル調整部7のダイヤル操作状態を検出し、図13に示
す第4マップM4からダイヤル目盛位置に対応する補正
係数kを読出し、ステップQ5で既に設定された遅延時
間に補正係数kを乗じて、遅延時間の補正を実行する。
【0094】次にステップQ7で、CPU10は先行車
βの発進を検出する。この先行車発進検出は先行車βと
の距離Lの増加率ΔLが第1所定値Th1(図4参照)よ
り大きくなったことに基づいて、先行車βが発進したと
検出されるが、車間距離Lが所定距離R1以上になった
ことに基づいて検出するように構成してもよい。
【0095】次にステップQ8で、CPU10は図3の
各スイッチ4,5,6からの信号入力に基づいて乗員が
自車αを発進操作させているか否かを判定し、NO判定
時にはステップQ9に移行し、YES判定時には別のス
テップQ11に移行する。
【0096】このステップQ11で、CPU10は発進
操作の検出に対応して、ブザー11による警報出力の発
生をキャンセル(警報抑制)する。
【0097】一方、上述のステップQ9で、CPU10
は各ステップQ5,Q6で予め設定された遅延時間が経
過したか否かを判定し、遅延時間の経過時(YES判定
時)にのみ次のステップQ10に移行する。このステッ
プQ10で、CPU10はブザー11を駆動して、先行
車βが発進したことを乗員に報知(警報出力発生)する。
【0098】以上要するに図11〜図13で示した実施
例の先行車発進報知装置(請求項1,8に相当する実施
例)は、自車αの前方に超音波を発信し、当該超音波の
先行車βからの反射波を受信することにより先行車βと
自車αとの間の距離Lを検出する距離検出手段(ステッ
プQ2参照)と、自車αおよび先行車βがともに停止し
ていると判定する停止判定手段(ステップQ4参照)と、
上記停止判定手段による停止判定中に先行車βとの距離
増加率ΔLが第1所定値Th1より大きくなった時、警
報を出力する警報手段(ステップQ10参照)と、乗員が
自車αの発進のための操作をしていることを検出する発
進操作検出手段(ステップQ8参照)と、乗員が発進操作
をしていることが検出された時、上記警報の出力を抑制
する警報抑制手段(ステップQ11参照)とを備えたもの
である。
【0099】この構成により、上述の距離検出手段(ス
テップQ2参照)は自車αの前方に超音波を発信し、当
該超音波の先行車βからの反射波を受信することにより
先行車βと自車αとの間の距離L(車間距離参照)を検出
し、停止判定手段(ステップQ4参照)は自車αおよび先
行車βが共に停止していることを判定し、警報手段(ス
テップQ10参照)は停止判定手段による停止判定中に
先行車βとの距離増加率ΔLが第1所定値Th1より大
きくなった時に警報を出力するが、上述の発進操作検出
手段(ステップQ8参照)で乗員が自車αの発進操作をし
ていることを検出した時、警報抑制手段(ステップQ1
1参照)は警報の出力を抑制する。このため、乗員が先
行車βの発進に気付いて、発進操作が検出された場合に
は警報の出力を抑止することができる。
【0100】しかも、自車αの停車態様を検出する停車
態様検出手段(ステップQ5参照)を設け、上記停車態様
検出手段で検出された停車態様から自車発進までの操作
時間に応じて遅延時間(図12参照)が設定されたもので
あるから、自車αの停止時の操作状態のみならず、上記
停車態様検出手段(ステップQ5参照)にて自車αの停車
態様(例えばパターンP6で示すような登り坂での停車
など)が検出され、検出された停車態様から自車発進す
るまでの操作に要する時間に応じて遅延時間cが設定さ
れるので、さらに適切な警報出力の抑制を行なうことが
できる。
【0101】なお、GPSセンサと、道路地図情報を予
め記憶したCD−ROMとを設けて、自車αの現在位置
を検出して、例えば登り坂での停車等の自車αの停車態
様をより一層正確に検出すべく構成してもよい。
【0102】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の検出波は、実施例の超音波に対応
し、以下同様に、前方障害物は、先行車βに対応し、距
離検出手段は、CPU10制御によるステップS2,Q
2に対応し、停止判定手段は、ステップS4,Q4に対
応し、警報手段は、ステップS20,Q10に対応し、
発進操作検出手段は、ステップS11,Q8に対応し、
警報抑制手段は、ステップS6,S18,S21,Q1
1に対応し、遅延時間変更手段は、ステップS14,S
15,S23,S24に対応し、停車態様検出手段は、
ステップQ5に対応するも、この発明は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【0103】例えば、上記検出波としては超音波に代え
てミリ波やレーザーレーダーを用いてもよく、報知器1
1としてはブザーに代えて電子音声による案内手段を用
いてもよい。なお、上記CPU10制御による各ステッ
プは、その処理内容に対応した各手段を構成するもので
ある。
【0104】
【発明の効果】この発明によれば、乗員が自車の発進の
ための操作をしていることを検出し、発進操作が検出さ
れた時、警報出力を抑制するので、乗員(ドライバ)が先
行車(前方障害物)の発進に気付いて、発進操作が検出さ
れた時に警報の出力を抑止することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先行車発進報知装置を備えた自車両
の正面図。
【図2】 自車と先行車との距離を示す説明図。
【図3】 先行車発進報知装置の制御回路ブロック図。
【図4】 第1マップの説明図。
【図5】 先行車発進報知および警報抑制の制御を示す
フローチャート。
【図6】 本発明の他の実施例を示すフローチャート。
【図7】 本発明のさらに他の実施例を示すフローチャ
ート。
【図8】 第2マップの説明図。
【図9】 本発明のさらに他の実施例を示すフローチャ
ート。
【図10】 RAMに記憶させたテーブルの説明図。
【図11】 本発明のさらに他の実施例を示すフローチ
ャート。
【図12】 第3マップの説明図。
【図13】 第4マップの説明図。
【符号の説明】
α…自車 β…先行車(前方障害物) S2,Q2…距離検出手段 S4,Q4…停止判定手段 Q5…停車態様検出手段 S6,S18,S21,Q11…警報抑制手段 S14,S15,S23,S24…遅延時間変更手段 S11,Q8…発進操作検出手段 S20,Q10…警報手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 626 B60R 21/00 626C B60K 31/00 B60K 31/00 Z F02D 29/02 301 F02D 29/02 301Z G01S 15/93 G01S 15/93 G08G 1/16 G08G 1/16 E (72)発明者 岡 卓爾 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 原田 司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA25 AA35 AB01 AC22 AC24 AC26 AC59 AE01 AE04 AE14 AE19 3G093 AA05 BA23 BA24 CB05 DB05 DB11 DB15 DB16 FA01 FA10 FA11 FB04 5H180 AA01 CC03 CC14 LL01 LL04 LL07 LL09 5J083 AA02 AB13 AE01 AF06 AG09 CA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車の前方に検出波を発信し、当該検出波
    の前方障害物からの反射波を受信することにより上記前
    方障害物と自車との間の距離を検出する距離検出手段
    と、自車および上記障害物がともに停止していると判定
    する停止判定手段と、上記停止判定手段による停止判定
    中に上記前方障害物との距離増加率が第1所定値より大
    きくなった時、警報を出力する警報手段と、乗員が自車
    の発進のための操作をしていることを検出する発進操作
    検出手段と、乗員が発進操作をしていることが検出され
    た時、上記警報の出力を抑制する警報抑制手段とを備え
    た先行車発進報知装置。
  2. 【請求項2】乗員が自車の発進操作を始めてから所定の
    遅延時間が経過するまで上記警報手段による出力を抑制
    し、上記遅延時間が経過した時、自車が走行している際
    には警報をキャンセルし、自車が停止している際には警
    報を出力する請求項1記載の先行車発進報知装置。
  3. 【請求項3】上記停止判定手段による停止判定中に自車
    と前方障害物との間の距離が所定距離より大きくなった
    時、上記警報手段で警報を出力する請求項1または2記
    載の先行車発進報知装置。
  4. 【請求項4】上記第1所定値より大きな値の第2所定値
    を設定し、前方障害物との間の距離の増加率が第2所定
    値より大きい時には遅延時間を増加率が小さい場合に対
    して大きく設定し、上記前方障害物との距離が上記所定
    距離より大きくなり、かつ設定された遅延時間経過後に
    警報を出力する請求項3記載の先行車発進報知装置。
  5. 【請求項5】上記前方障害物との間の距離が所定距離よ
    り大きくなった時、前方障害物の加速度に応じた遅延時
    間を設定し、当該遅延時間の経過時に警報を出力する請
    求項1,2または3記載の先行車発進報知装置。
  6. 【請求項6】上記遅延時間を、自車停止時の操作状態に
    応じて変更する遅延時間変更手段を備えた請求項2,4
    または5記載の先行車発進報知装置。
  7. 【請求項7】シフトレバーをニュートラルレンジにする
    第1の操作状態に対して、シフトレズーをニュートラル
    レンジにし、かつパーキングブレーキを作動させている
    第2の操作状態時には、上記遅延時間が長い値に設定さ
    れる請求項6記載の先行車発進報知装置。
  8. 【請求項8】自車の停車態様を検出する停車態様検出手
    段を設け、上記停車態様検出手段で検出された停車態様
    から自車発進までの操作時間に応じて遅延時間が設定さ
    れた請求項1記載の先行車発進報知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7477979B2 (en) 2004-03-05 2009-01-13 Honda Motor Co., Ltd. Follow running control system
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