JP3620388B2 - 前車発進報知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一時停車した前車の後ろに停車したときに前車が発進したら報知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
信号待ちなどで一時停車した前車に続いてその後方に停車したときに、前車の発進に気づかずに後続車から警告を受けることを避けるため、前車の発進を検知して報知するようにした前車発進報知装置が知られている(例えば、特開平08−293100号公報参照)。この装置では、前車との車間距離が停車時の車間距離より所定値以上大きくなったときに前車が発進したと判定し、発進判定から所定時間経過後の前車との相対速度が所定値以上になったら、前車の発進を報知するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前車が大型車で車高が高い車両の場合に、前車との車間距離を測定するレーザービームが車体の下に潜り込んでしまい、車体下の不特定部位を検出することがある。この状態から前車が発進すると、ビームの当たっている部位が車体上部へ変化することがある。通常、前車の発進後は前車との車間距離が増加するが、このような場合には実際に車間距離が増加しているのにもかかわらず、レーザービームによる車間距離測定値は増加しないことがある。
【0004】
しかしながら、上述した従来の前車発進報知装置では、前車の発進判定から所定時間が経過するまで報知を抑制するので、上述したケースの場合には報知が遅れてしまう。なお、近距離の検出精度が悪いセンサーを用いた場合にも、発進を正確に検知できないために報知が遅れるという同様な問題が発生する。
【0005】
また、上述した従来の前車発進報知装置では、最終的には相対速度に基づいて報知の決定を行っているので、乗員が気づかないようなわずかな相対速度の差が前車の発進のたびにあった場合、あるときは報知を判定するための基準値を超えて報知がなされ、またあるときは基準値を超えないために報知がなされないことがおこり、乗員に違和感を与える。
【0006】
本発明の目的は、適切な前車発進報知を行うことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施の形態を示す図1および図5に対応づけて本発明を説明すると、
(1) 請求項1の発明は、自車の直前を走行している車両(前車)までの車間距離を検出する車間距離検出手段12と、自車の停止を検出する停車検出手段11と、車間距離検出値に基づいて自車と前車との相対速度Vrを演算する相対速度演算手段24と、相対速度演算値Vrに応じた報知車間距離Lkを設定する報知距離設定手段24と、自車が停止しているときに車間距離検出値が報知車間距離Lkを越えたら前車が発進したとして報知する報知手段20,21,24とを備え、報知距離設定手段24によって、相対速度演算値V r が第1の所定値V2未満のときは、相対速度演算値V r が小さいほど報知車間距離L k を長くするようにしたものである
(2) 請求項2の前車発進報知装置は、報知距離設定手段24によって、相対速度演算値Vrが第2の所定値(ただし、第2の所定値>第1の所定値)V 1 以上のときは相対速度演算値V r が大きいほど報知車間距離L k を長くし、相対速度演算値V r が第1の所定値V 2 未満のときは相対速度演算値V r が小さいほど報知車間距離L k を長くし、相対速度演算値V r が第1の所定値V 2 以上で且つ第2の所定値V 1 未満のときは報知車間距離L k が所定値以下にならないようにしたものである。
【0008】
上述した課題を解決するための手段の項では、説明を分かりやすくするために一実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の効果】
(1) 請求項の発明によれば、相対速度演算値が第1の所定値未満のときは、相対速度演算値が小さいほど報知車間距離を長くするようにしたので、渋滞時に前車が発進と停止を繰り返えしても報知車間距離が長いので報知タイミングが遅くなり、前車の発進と停止のたびに報知が行われて運転者が煩わしく感じるのを防止できる。その上、前車がどんなに緩やかに発進しても、車間距離がある程度離れたら確実に前車発進を報知することができる。
(2) 請求項の発明によれば、相対速度演算値が第2の所定値(ただし、第2の所定値>第1の所定値)以上のときは相対速度演算値が大きいほど報知車間距離を長くし、相対速度演算値が第1の所定値未満のときは相対速度演算値が小さいほど報知車間距離を長くし、相対速度演算値が第1の所定値以上で且つ第2の所定値未満のときは報知車間距離が所定値以下にならないようにしたので、相対速度演算値に拘わらず運転者が煩わしさを感じない報知車間距離を設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は一実施の形態の構成を示す。
車速センサー11は自車速Vsを検出するセンサーである。レーザーレーダー12はレーザー光の発光部と受光部を有し、自車の直前を走行している車両(以下、前車と呼ぶ)と自車との車間距離を計測する。また、前車発進報知セットスイッチ13は前車発進報知機能を開始させるための操作スイッチであり、前車発進報知キャンセルスイッチ14は前車発進報知機能を停止させるための操作スイッチである。さらに、前車追従制御セットスイッチ15は前車追従制御機能を開始させるための操作スイッチであり、前車追従制御キャンセルスイッチ16は前車追従制御機能を停止させるための操作スイッチである。
【0011】
アクセルペダルスイッチ17はアクセルペダルの踏み込み状態を検出するスイッチであり、運転者がアクセルペダルを踏み込むとオンする。ブレーキペダルスイッチ18はブレーキペダルの踏み込み状態を検出するスイッチであり、運転者がブレーキペダルを踏み込むとオンする。スタンバイインジケーター19は、信号待ちなどで一時停車した前車に続いてその後方に停車したときに、前車との車間距離Lと相対速度Vrがそれぞれ所定の条件(スタンバイ条件)を満たすときに点灯する表示灯である。前車発進報知インジケーター20は前車の発進が検知されたときに点灯して報知し、前車発進報知ブザー21は前車の発進が検知されたときに所定時間、例えば1[sec]間吹鳴して報知する。前車追従制御インジケーター22は前車追従制御中に点灯する。スロットルアクチュエーター23はスロットルバルブを駆動して開閉する。
【0012】
電子コントロールユニット(ECU)24はCPUとメモリなどの周辺部品から構成され、上述したセンサーやスイッチ11〜17からの信号に基づいて前車発進報知制御と前車追従制御を行い、インジケーターやブザー19〜22により前車の発進や制御状態を報知するとともに、スロットルアクチュエーター23を駆動制御する。
【0013】
図2〜図4は一実施の形態の前車発進報知制御および前車追従制御を示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、一実施の形態の動作を説明する。
電子コントロールユニット24のCPUは、装置のメインスイッチが投入されるとこの制御プログラムを実行する。
【0014】
ステップ100において、各種フラグの初期化を行う。前車発進報知機能フラグは、前車発進報知機能が作動状態のときに1が設定され、非作動状態のときに0が設定される。前車追従制御機能フラグは、前車追従制御機能が作動状態のときに1が設定され、非作動状態のときに0が設定される。また、スタンバイフラグは信号待ちなどで一時停車した前車に続いてその後方に停車したときに、前車との車間距離Lと相対速度Vrがそれぞれ所定の条件(スタンバイ条件)を満たすときに1が設定される。上述したスタンバイインジケーター19は、スタンバイフラグに1が設定されているときに点灯する。さらに、前車発進報知フラグは前車の発進が検知されたときに1が設定される。上記前車発進報知インジケーター20は前車発進報知フラグに1が設定されているときに点灯し、上記前車発進報知ブザー21は前車発進報知フラグに1が設定されると所定時間吹鳴する。
【0015】
なお、スタンバイインジケーター19と前車発進報知インジケーター20は、運転者が容易に識別できるように異なる表示色とするのが望ましい。例えば、スタンバイインジケーター19を緑色に、前車発進報知インジケーター20を黄色にする。また、異なる表示色とする代わりに、インジケーター19と20の表示形状を異なるものとしてもよい。
【0016】
ステップ100では上述した4種のフラグにすべて初期値0を設定する。続くステップ101〜102で、前車発進報知セットスイッチ13がオンされているかどうかを確認し、オンされているときは前車発進報知機能フラグに1を設定する。またステップ103〜104では、前車発進報知キャンセルスイッチ14がオンされているかどうかを確認し、オンされているときは前車発進報知機能フラグに0を設定する。
【0017】
ステップ105〜106において、前車追従制御セットスイッチ15がオンされているかどうかを確認し、オンされているときは前車追従制御機能フラグに1を設定する。またステップ107〜108では、前車追従制御キャンセルスイッチ16がオンされているかどうかを確認し、オンされているときは前車追従制御機能フラグに0を設定する。
【0018】
前車発進報知機能フラグと前車追従制御機能フラグの設定が終了したらステップ109へ進み、レーザーレーダー12により先行車との車間距離Lを測定し、車間距離測定値Lを微分して前車との相対速度Vrを算出する。なお、相対速度Vrは、1測距周期ごとの車間距離Lの差分ΔLを測距周期Δtで除する(ΔL/Δt)ことによって簡単に算出できるが、車間距離測定値Lにバンドパスフィルター処理を施して算出する方法などが知られている。
【0019】
ステップ110において、前車発進報知機能フラグに1が設定されているかどうかを確認し、1が設定されているときは図3のステップ112へ進み、前車発進報知制御を行う。一方、前車発進報知機能フラグに1が設定されていないときは、前車発進報知機能を作動させる必要がないからステップ111へ進む。
【0020】
なお、前車発進報知機能フラグに1が設定されているときでも、図3のステップ112で停車中でないと判定されたときは前車発進報知機能を作動させる必要がないからステップ113へ進み、スタンバイフラグと前車発進報知フラグにともに0を設定して図2のステップ111へ進む。自車が停車中であるかどうかは自車速Vsに基づいて判定し、自車速Vsが0のときに停車中であるとする。なお、自車速Vsが0近傍の所定値以下であるとしてもよい。また、自車速Vsが0の条件に代えて、または加えて、ブレーキペダルが踏み込まれていること、あるいはパーキングブレーキがかけられていること、シフトレバーがニュートラルポジションに設定されていることなどの条件で停車を判定するようにしてもよい。
【0021】
ステップ111において、前車追従制御機能フラグに1が設定されているかどうかを確認し、1が設定されているときは図4のステップ124へ進み、前車追従制御を行う。一方、前車発進報知機能フラグと前車追従制御機能フラグにともに1が設定されていないときはステップ101へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0022】
まず、前車発進報知制御を説明する。
図3のステップ112において、停車中であると判定されたときはステップ114へ進み、前車発進報知フラグに0が設定されているかどうかを確認する。前車発進報知フラグに1が設定されているときは、すでに前車発進報知状態にあり、前車発進報知の開始の判断を行う必要がないので図2のステップ111へ進む。
【0023】
前車発進報知フラグに0が設定されているときはステップ115へ進み、スタンバイフラグに0が設定されているかどうかを確認する。スタンバイフラグに0が設定されているときはステップ116へ進み、スタンバイ条件を確認する。
【0024】
この実施の形態では、自車が停車しており、前車との車間距離L≦6[m]で、且つ前車との相対速度Vr=0[m/s]をスタンバイ条件とする。車間距離Lが6[m]より大きい場合は、前車が離れすぎていて前車発進報知の対象とし難く、前車発進報知の態勢にあるとしない。また、前車との相対速度Vrが0[m/s]でないときは、すでに前車が動いているから前車発進報知の対象としない。なお、スタンバイ条件はこの実施の形態に限定されない。
【0025】
スタンバイ条件を満たす場合はステップ117へ進み、スタンバイフラグに1を設定してスタンバイインジケーター19を点灯するとともに、現在の前車との車間距離Lを停止時車間距離Loとして記憶し、図2のステップ111へ進む。
【0026】
ステップ115でスタンバイフラグに1が設定されているときは、すでに上述したスタンバイ条件が満たされており、ステップ118〜123で前車の発進を検知して報知する制御を行う。
【0027】
図5は前車との相対速度Vrに対する報知車間距離Lkの関数を示す。ここで、報知車間距離Lkは、車間距離計測値Lがこの報知車間距離Lkを越えたら前車発進報知を決定する判定基準値である。
まず、この実施の形態では、一般的な運転者が煩わしさを感じない前車発進報知の車間距離Lkの下限値を10mとする。報知車間距離Lkの関数が最少となる相対速度領域V1>Vr≧V2では、Lk=10[m]とする。
【0028】
このように、相対速度VrがV2以上で且つV1未満のときは報知車間距離Lkが所定値、この実施の形態では10m以下にならないようにしたので、相対速度Vrに拘わらず運転者が煩わしさを感じない報知車間距離Lkを設定することができる。
【0029】
所定値V2は、前車が緩やかに発進したときの相対速度領域を区分する相対速度で、前車が一般的なクリープ車速で発進したときの相対速度2[m/s]とする。また、前車がどんなにゆっくり発進しても必ず報知してほしい車間距離を20[m]とし、相対速度Vr=0で車間距離L=20[m]になるように報知車間距離関数を設定すると、
【数1】
Lk=−5Vr+20 ・・・(1)
となる。
【0030】
このように、相対速度VrがV2未満のときは、相対速度Vrが小さいほど報知車間距離Lkを長くするようにしたので、渋滞時に前車が発進と停止を繰り返えしても報知車間距離Lkが長いので報知タイミングが遅くなり、前車の発進と停止のたびに報知が行われて運転者が煩わしく感じるのを防止できる。その上、前車がどんなに緩やかに発進しても、車間距離がある程度離れたら確実に前車発進を報知することができる。
【0031】
一方、所定値V1は、前車が急発進したときの相対速度領域を区分する相対速度である。前車が急発進したときには、前車が発進してから所定時間の間は前車の発進を報知しないようにし、乗員が煩わしく感じるのを避ける。発進報知を控える上記所定時間は、一般的な運転者の感覚に合わせて例えば3[sec]とする。また、この実施の形態では、一般的な運転者の停止時車間距離Loを2[m]とする。
【0032】
ここで、車間距離Loで停車している前車が加速度α[m/s]で発進したとすると、t[sec]後の速度v(t)[m/s]と車間距離l(t)[m]は、
【数2】
v(t)=α*t ・・・(2)
【数3】
l(t)=α*t/2+Lo ・・・(3)
となり、数式2を数式3に代入すると、
【数4】
l(t)=(t/2)*v(t)+Lo ・・・(4)
が得られる。そこで、t=3、Lo=2、v(t)=Vr、l(t)=Lkとおくと、報知車間距離Lkの関数は、
【数5】
Lk=1.5Vr+2 ・・・(5)
となる。また、数式5とLk=10の交点の相対速度Vrは5.3[m/s]であり、所定値V1=5.3[m/s]とする。
【0033】
このように、相対速度VrがV1以上のときは、相対速度Vrが大きいほど報知車間距離Lkを長くするようにしたので、前車が急発進しても発進加速度にかかわらずほぼ一定時間は報知が行われず、運転者に報知の煩わしさを感じさせない。
【0034】
以上のようにして報知車間距離Lkの関数を予め設定しておき、相対速度Vr[m/s]に応じた報知車間距離Lkを読み出し、車間距離測定値L[m]が報知車間距離Lk[m]を越えたときに前車発進を報知する。なお、運転者の感覚に合わせて報知車間距離関数の各定数を可変にしてもよい。
【0035】
図3のステップ118〜122では、車間距離測定値Lが図5に示す相対速度Vrに応じた報知車間距離Lkを越えるかどうかを判定する。越えていないときは図2のステップ111へ進み、越えたときはステップ123へ進む。車間距離測定値Lが相対速度Vrに応じた報知車間距離Lkを越えたときは、ステップ123で前車発進を報知する。つまり、前車発進報知ブザー21を所定時間吹鳴するとともに、前車発進報知フラグに1を設定して前車発進報知インジケーター20を点灯し、スタンバイフラグに0を設定してスタンバイインジケーター19を消灯する。
【0036】
次に、前車追従制御を説明する。
図4のステップ124において、ブレーキペダルスイッチ18オンしているかどうかを確認し、ブレーキペダルが踏み込まれているときはステップ126へ進み、追従制御を行わずに前車追従制御機能フラグに0を設定してステップ101へ戻る。
【0037】
ブレーキペダルが踏み込まれていないときはステップ125へ進み、自車速Vs[km/h]が前車追従制御可能範囲内にあるか、すなわち110≧Vs≧40を満たすかどうかを確認し、制御可能範囲から外れているときはステップ126へ進む。ステップ126では、追従制御を行わずに前車追従制御機能フラグに0を設定してステップ101へ戻る。
【0038】
自車速Vsが前車追従制御可能範囲内にあるときは、ステップ127でアクセルペダルスイッチ17がオンか、つまりアクセルペダルが踏み込まれているかどうかを確認する。アクセルペダルが踏み込まれているときは、運転者がより早い車速または大きい加速を希望していると判断し、ステップ128へ進んで運転者のアクセル操作によるマニュアル運転を行う。その後、図2のステップ101へ戻って上記処理を繰り返す。
【0039】
ブレーキペダルおよびアクセルペダルがともに踏み込まれておらず、且つ自車速Vsが前車追従制御可能範囲内にあるときは、ステップ129〜131で前車追従制御を行う。まず、ステップ129で自車速Vs[m/s]および前車との相対速度Vr[m/s]に基づいて次式により前車との目標車間距離LT[m]を算出する。
【数6】
LT=(Vs+Vr)*(車間時間) ・・・(6)
数式6において、(Vs+Vr)は前車の車速を表す。(車間時間)は車間距離/自車速であり、この実施の形態では例えば2秒とする。
【0040】
続くステップ130において、車間距離計測値Lが目標車間距離LTに一致するように自車速Vsを変化させるため、スロットルアクチュエーター23を駆動制御する。なお、車間距離計測値Lが目標車間距離LTより大きいとき、または自車の走行車線上に先行車が検出されないときは、予め設定した車速となるようにスロットルアクチュエーター23を駆動制御する。ステップ131で、前車追従制御インジケーター22を点灯して図2のステップ101へ戻り、上記処理を繰り返す。
【0041】
このように、相対速度Vrに応じた報知車間距離Lkを設定し、自車速Vsが0のときに車間距離計測値Lが報知車間距離Lkを越えたら前車が発進したとして報知するようにしたので、前車が急発進しても、緩やかに発進しても、あるいは渋滞時に前車が発進と停止を繰り返しても、報知遅れがなく適切な前車発進報知を行うことができる。また、近距離の検出精度が高くない車間距離検出手段を用いても報知遅れを防止でき、適切な前車発進報知を行うことができる。
【0042】
以上の実施の形態の構成において、レーザーレーダー12が車間距離検出手段を、車速センサー11が停車検出手段を、電子コントロールユニット24が相対速度演算手段および報知距離設定手段を、前車発進報知インジケーター20、前車発進報知ブザー21および電子コントロールユニット24が報知手段をそれぞれ構成する。
【0043】
なお、車間距離検出手段はレーザーレーダーに限定されず、例えばミリ波レーダーなどのように前車との車間距離を測定できるものであればどのようなものでもよい。また、報知手段はインジケーターおよびブザーに限定されず、例えば音声により前車発進を報知してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】一実施の形態の前車発進報知制御および前車追従制御を示すフローチャートである。
【図3】図2に続く、一実施の形態の前車発進報知制御および前車追従制御を示すフローチャートである。
【図4】図3に続く、一実施の形態の前車発進報知制御および前車追従制御を示すフローチャートである。
【図5】前車との相対速度Vrに対する報知車間距離Lkの関数を示す図である。
【符号の説明】
11 車速センサー
12 レーザーレーダー
13 前車発進報知セットスイッチ
14 前車発進報知キャンセルスイッチ
15 前車追従制御セットスイッチ
16 前車追従制御キャンセルスイッチ
17 アクセルペダルスイッチ
18 ブレーキペダルスイッチ
19 スタンバイインジケーター
20 前車発進報知インジケーター
21 前車発進報知ブザー
22 前車追従制御インジケーター
23 スロットルアクチュエーター
24 電子コントロールユニット

Claims (2)

  1. 自車の直前を走行している車両(以下、前車と呼ぶ)までの車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    自車の停止を検出する停車検出手段と、
    車間距離検出値に基づいて自車と前車との相対速度を演算する相対速度演算手段と、
    相対速度演算値に応じた報知車間距離を設定する報知距離設定手段と、
    自車が停止しているときに車間距離検出値が報知車間距離を越えたら前車が発進したとして報知する報知手段とを備え
    前記報知距離設定手段は、相対速度演算値が第1の所定値未満のときは、相対速度演算値が小さいほど報知車間距離を長くすることを特徴とする前車発進報知装置。
  2. 請求項1に記載の前車発進報知装置において、
    前記報知距離設定手段は、相対速度演算値が第2の所定値(ただし、第2の所定値>第1の所定値とする)以上のときは相対速度演算値が大きいほど報知車間距離を長くし、相対速度演算値が第1の所定値未満のときは相対速度演算値が小さいほど報知車間距離を長くし、相対速度演算値が第1の所定値以上で且つ第2の所定値未満のときは報知車間距離が所定値以下にならないようにすることを特徴とする前車発進報知装置。
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