JP3890689B2 - 車間距離警報装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車間距離警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前方車両との車間距離が自車速及び相対速度との関係からあらかじめ定められた警報距離以下になると車間距離警報を発してドライバに注意を与える車間距離警報装置として、図8に示す構成のものが知られている。この従来の車間距離警報装置は、レーザレーダ装置のように前方にレーザビームを放射し、前方車両の後尾に反射して戻ってくる反射光を受光し、その放射タイミングから反射光の受光タイミングまでの時間差に基づいて車間距離を検出する車間距離検出装置1と、自車速を検出する車速センサ6の出力する車速信号を入力して自車速を計算し、また車間距離検出装置1の出力する車間距離の時間的変化から前方車両との相対速度を計算し、自車速と相対速度とに基づいてあらかじめ設定されている警報距離とその時の実際の車間距離とを比較し、車間距離警報を出力すべきか否かを判断する警報判断部2a、及び、ドライバがフットブレーキを操作するとオン信号を出力するブレーキスイッチ5の信号を入力し、警報判断部2aからの警報出力信号をそのまま出力するか、出力を停止するかを制御する警報出力制御部2bを備えた警報処理装置2と、この警報処理装置2の警報出力制御部2bから警報出力信号を受けて車間距離警告を表示する表示装置3と、同じく警報出力信号を受けて車間距離警報音を出力する警報ブザー4とから構成されている。
【0003】
図9は従来から広く用いられている、警報処理装置2の警報判断部2aが参照する車速・相対速度−警報距離特性グラフであり、自車速Vfと先行車の車速Va(=自車速Vf−相対速度Vr)と、ドライバの反応時間t1と、減速操作によって発生する減速度αとの関係から決定される警報距離算出式で与えられるものである。走行条件が図9の特性線の下側の領域に入ると警報条件が成立し、車間距離警報出力判断する。
【0004】
このような従来の車間距離警報装置では、図10のフローチャートに示すように、この車間距離警報システムがスタートすると(ステップS100)、車速センサ6の信号を入力して自車速を計算し(ステップS101)、続いて車間距離検出装置1が出力する前方車両との車間距離データを入力して、さらに前回の車間距離データとの間で単位時間あたりの車間距離変化から相対速度を計算する(ステップS102,S103)。次に、これらの車速、車間距離、相対速度について、前述の車速・相対速度−警報距離特性を参照し、警報条件を満足しているかどうか判断する(ステップS104)。
【0005】
ここで警報条件を満足していなければ安全車間距離を維持しているものと判断してステップS101に戻り、車間距離監視を継続する。一方、警報条件を満足していれば、次に、ブレーキスイッチ5からブレーキ操作を示すオン信号が入力されているかどうか判断する(ステップS105)。そしてブレーキスイッチ5がオンであれば、ドライバは車間距離が短くなったので速度を弛めるべくブレーキを踏んだものと見なして警報出力を停止し(ステップS106)、ブレーキスイッチ5がオフのままであれば、車間距離警報を出力させてドライバに車間距離警報を発する(ステップS107)。
【0006】
例示すると、図9の特性線を参照して、自車速が70km/hで、相対速度が10km/hで近づいている場合、警報距離Lは28mであるから、現実の車間距離がこの警報距離28m以下であれば車間距離警報出力と判断し、ブレーキが踏まれないまま、この警報車間距離以下になれば車間距離警告を表示し、また車間距離警報音を出力してドライバに警告するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の車間距離警報装置では、次のような問題点があった。すなわち、信号待ちによる停車中や渋滞道路で停止、発進を頻繁に繰り返すような走行条件において、ブレーキペダルに足を乗せて停止しながら前方への注意がおろそかになっている間にドライバの不注意によりブレーキペダルの踏力が弱まり、特にオートマチック車のクリープ現象により車両が低速で前進し、前方の停止車両に異常に接近してしまうような状況が考えられる。ところが、ブレーキペダルに足を乗せていてブレーキスイッチはオンのままになっているので、このような場合、車間距離警報装置を作動させていても警報出力が停止され、ドライバは前方注視を怠っていると車間距離接近に気付かない恐れがある。
【0008】
このような状況はまた、車両が停止した位置が下り坂の途中であってはオートマチック車と共にマニュアルミッション車にも起こることが考えられる。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、従来の車間距離警報機能に加えて、特に車両のクリープ現象程度の極低速度領域における警報判断機能を新たに設定し、この極低速度領域の車間距離警報出力の際にはブレーキスイッチがオンになっていても車間距離警報の出力停止を行わないことにして、追突防止の支援機能をさらに高めた車間距離警報装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の車間距離警報装置は、前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、前記車間距離検出手段によって検出された前方車両との車間距離が自車両の速度及び前記前方車両との相対速度に対応してあらかじめ定められている警報距離以下か否かを判断する第1の警報判断手段と、自車速が走行状態から停止状態に変化したことが検出された後に、所定の車速以下において自車両の速度及び前方車両との車間距離に対応してあらかじめ定められている低速時警報距離以下か否かを判断する第2の警報判断手段と、車間距離警報を出力する警報出力手段と、自車両のブレーキ操作がなされたことを検出するブレーキ検出手段と、前記第1の警報判断手段により警報条件が満足されていると判断され、かつ前記ブレーキ検出手段がブレーキ操作を検出していない時に前記警報出力手段に車間距離警報を出力させ、また前記第2の警報判断手段が前記低速時警報条件が満足されていると判断された時に前記警報出力制御手段に車間距離警報を出力させる警報出力制御手段とを備えたものである。
【0011】
請求項1の発明の車間距離警報装置では、車間距離検出手段によって検出された前方車両との車間距離が、自車両の速度及び前方車両との相対速度に対応してあらかじめ定められている警報距離以下か否かを第1の警報判断手段によって判断し、また自車速が走行状態から停止状態に変化したことが検出された後には、所定の車速以下において自車両の速度及び前方車両との車間距離に対応してあらかじめ定められている低速時警報距離以下か否かを第2の警報判断手段によって判断する。そして警報出力制御手段が、第1の警報判断手段が警報条件が満足されていると判断し、かつブレーキ検出手段がブレーキ操作を検出していない時には警報出力手段に車間距離警報を出力させ、また第2の警報判断手段が低速時警報条件が満足されていると判断した時にはブレーキ操作が検出されていても警報出力手段に車間距離警報を出力させる制御を行う。
【0012】
これによって、交差点で先行車に続いて停車している時や渋滞道路で断続的に極低速度運転が繰り返される時には、ブレーキを踏んでいても低速時警報距離以下まで前方車に接近すれば車間距離警報を出力し、ドライバの不注意でブレーキ踏力が緩んで前方車両に異常に接近するような事態を避ける。
【0013】
さらに、請求項1の発明は、アイドル回転数を検出するアイドル回転数検出手段と、前記アイドル回転数検出手段の検出するアイドル回転数を通常のアイドル回転数設定値と比較するアイドル回転数判断手段とを備え、前記第2の警報判断手段が、前記アイドル回転数判断手段が前記通常のアイドル回転数設定値以上であると判断している時に、当該設定値以下のアイドル回転数に対する通常の低速時警報距離よりも長めの距離が設定されている第2の低速時警報距離を用いて警報出力を判断するようにしたものである。
【0014】
これによって、アイドル回転数を監視し、特に停車中あるいは極低速度運転中にアイドル回転数が上昇してクリープ力が通常よりも大きくなるような場合には、低速時警報距離として通常より大きめの第2の低速時警報距離に基づいて車間距離警報出力を判断することによって、前方車の対する追突を避ける安全車間距離を確実に維持できるようにする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、交差点で先行車に続いて停車している時や渋滞道路で断続的に極低速度運転が繰り返される時には、ブレーキを踏んでいても低速時警報距離以下まで前方車に接近すれば車間距離警報を出力するので、ドライバの不注意でブレーキ踏力が緩んで前方車両に異常に接近するような事態を避けることができ、追突防止の支援機能が向上する。
【0016】
さらに、アイドル回転数を監視し、特に停車中あるいは極低速度運転中にアイドル回転数が上昇してクリープ力が通常よりも大きくなるような場合にも、低速時警報距離として通常より大きめの第2の低速時警報距離に基づいて車間距離警報出力を判断することによって、前方車の対する追突を避ける安全車間距離を確実に維持できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態を示しており、この第1の実施の形態の車間距離警報装置は、従来例と同様のレーザレーダ装置のような車間距離検出装置1と、本実施の形態の特徴部分をなす警報処理装置20と、従来例と同様の車間距離警告を表示する表示装置3と車間距離警報音を出力する警報ブザー4と、警報処理装置20にブレーキオンオフ信号を出力するブレーキスイッチ5と自車両の速度検出を出力する車速センサ6から構成されている。
【0018】
警報処理装置20は、従来例の警報判断部2aと同様に、自車速を検出する車速センサ6の出力する車速信号を入力して自車速を計算し、また車間距離検出装置1の出力する車間距離の時間的変化から前方車両との相対速度を計算し、あらかじめ設定されている自車速と相対速度とに基づく警報距離とその時の実際の車間距離とを比較し、車間距離警報を出力すべきか否かを判断する通常警報判断部20aと、クリープ現象などの極低速走行領域において警報条件に入っているかどうか判断する低速警報判断部20bと、これらの通常警報判断部20aと低速警報判断部20bのどちらで警報判断するかを切り替えるために、車速センサ6からの車速信号を受けて車速変化状態を判断する車速判断部20cと、通常警報判断部20aまたは低速警報判断部20bからの警報出力信号に対して、ブレーキスイッチ5の信号に応じて警報信号を表示装置3と警報ブザー4に出力するか停止するかを制御する警報出力制御部20dから構成されている。
【0019】
通常警報判断部20aが参照する警報出力特性は従来例と同様に図9に示すものである。そして低速警報判断部20bは、図3に示す低速時警報特性を参照する。低速走行を車速10km/h以下とし、前方車両との相対速度がゼロでない場合に適用するものとする。この程度の低速走行領域では、ブレーキ操作後、3m以下程度で完全停止が可能であるものとみて、ドライバが警報を確認してブレーキ操作を開始するまでの反応時間として1秒程度考慮することにより、図示したような特性に設定している。例えば、車速が6〜7km/hでは、低速時警報距離として5mを設定するのである。
【0020】
次に、上記構成の第1の実施の形態の車間距離警報装置の動作について説明する。図2のフローチャートに示すように、本システムがスタートすると(ステップS200)、まず車速センサ6からの信号に基づいて車速判断部20cで自車速を計測し(ステップS201)、この時の自車速が走行中から完全に停止した状態、したがって車速がゼロに変化したかどうか判断する(ステップS202)。
【0021】
車速がゼロに変化して完全停止状態になっていない時にはNOに分岐して、通常警報判断部20aで車間距離検出装置1の車間距離データに基づいて車間距離を計測し(ステップS203)、また前回取り込んだ車間距離との間で単位時間あたりの車間距離変化量に基づいて相対速度を算出する(ステップS204)。そしてこれらの車間距離情報、自車速情報及び相対速度情報を用いて車速・相対速度−警報距離特性を参照して現在の走行条件が車間距離警報条件を満たしているか否かを判断する(ステップS205)。
【0022】
ここで警報条件を満たしていなければ安全車間距離が保たれているので警報出力せずに車速計測に戻る(ステップS201)。一方、現在の走行条件が警報条件を満たしている時には通常警報判断手段は20aは警報出力指令を警報出力制御部20dに出力し、警報出力制御部20dでは、ブレーキスイッチ5の入力を見てオンされていればドライバが車間距離を広げるためにブレーキ操作したものと見なして警報出力の停止制御を行い、それまで表示装置3と警報ブザー4に警報出力していればそれを停止し、また新たな警報出力指令であればそれによる警報出力を行わないで、車速計測に戻る(ステップS206,S207)。
【0023】
警報出力制御部20dは、通常警報判断部20aから警報出力指令を受け、かつブレーキスイッチ5からオン信号を受けなければ表示装置3と警報ブザー4に警報出力し、車間距離警告表示と車間距離警報音によってドライバに知らせる(ステップS206,S208)。そして通常速度の警報判断モードを繰り返す(ステップS201)。
【0024】
他方、ステップS201の車速計測の結果、車速がゼロとなり自車がいったん停止した時には、ステップS202でYESに分岐して低速警報判断モードに入る。この低速警報判断モードでは、低速警報判断部20bがブレーキスイッチ5のオン/オフにかかわらずいったん警報出力を停止する(ステップS209)。次に自車速を計測し(ステップS210)、車速が低速領域、つまり10km/hであるかどうかを確認し、低速領域でなければ通常の発進が行われたと見なして低速警報判断モードを抜けて通常速度の判断モードに戻る(ステップS211,S201)。
【0025】
しかし、いったん完全停止した後、10km/h以下という低速走行が継続されている場合(ステップS211でYESに分岐する場合)には、低速警報判断部20bが車間距離計測を行い(ステップS212)、前回の車間距離データと新たな車間距離データとを用いて相対速度を演算する(ステップS213)。
【0026】
ここで、図3に示した低速時警報特性を参照して警報条件を満たしているかどうかを判断し(ステップS214)、警報条件を満たしていない場合には低速で安全車間距離を保ちつつ走行しているものと見なし、引き続き低速警報判断モードを繰り返す(ステップS214,S210)。
【0027】
一方、低速警報条件を満たしている場合には、低速警報判断部20bは警報出力指令を出力し、これを受けて警報出力制御部20dはブレーキスイッチ5のオン/オフに関係なく、警報出力を表示装置3と警報ブザー4に与え、車間距離警報を出力させる(ステップS214,S215)。そして低速警報判断モードを繰り返す(ステップS210)。
【0028】
この第1の実施の形態の車間距離警報装置では、図4のタイミングチャートに示す動作が実現できる。自車両が最初70km/h程度の一定速度で走行しているものとする。いま前方に停止車両があり、車間距離が徐々に短くなっていくため、タイミングt1に通常警報領域に入って車間距離警報が出力される。車間距離警報が鳴ることによってドライバがタイミングt2にブレーキ操作を行い、減速が開始されてタイミングt3で自車両と前方車両との車間距離7mを残して停止する。
【0029】
この後、タイミングt4にブレーキスイッチはオンのままでクリープ現象が発生して自車両が時速8km/h程度で動き始めたとすると、前方車両との車間距離がさらに短縮され、タイミングt5に低速時警報特性の警報距離5mを下回ったことが判断され、ここで再び警報が出力される。この車間距離警報を聞いてドライバがブレーキペダルをより強く踏むことによってタイミングt6に自車両が完全に停止し、追突が回避される。この後、タイミングt7で前方車が発進し、タイミングt8には自車両も発進する。
【0030】
このようにして、本発明の第1の実施の形態では通常速度領域では車間距離警報出力判断し、かつブレーキスイッチがオフのままであれは車間距離警報を出力し、ブレーキスイッチがオンした時には車間距離警報を停止するが、自車両がいったん停止した後、低速走行を継続している時には車間距離が低速警報距離よりも短くなればブレーキスイッチのオン/オフ状態に関係なく常に車間距離警報を出力することにより、特に交差点で先行車に続いて停車している時や渋滞道路で断続的に極低速度運転が繰り返される時に、ドライバの不注意でブレーキ踏力が緩んで前方車両に異常に接近するような事態を避けることができる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5〜図7に基づいて説明する。第2の実施の形態の特徴は、図1に示した第1の実施の形態の構成に対して、特に警報処理装置20内にアイドル回転判断部20eを設け、エンジン回転数をセンシングするエンジン回転センサ7からの信号を取り込んでアイドル回転数を計測し、通常回転数か高速回転数かを判断し、この結果を低速警報判断部20bに与えるようにし、また低速警報判断部20bはこのアイドル回転判断部20eが通常回転数であると判断している時には図7の低速時警報距離特性における通常特性線N1を参照して警報判断を行い、アイドル回転判断部20eが高速回転数であると判断している時には高速特性線N2を参照して警報判断を行うようにした点にある。
【0032】
通常、アイドル回転数は1000rpm以下に設定されているが、特に暖機運転時には1000rpmを超える回転数まで上昇させることがある。そこで特に冬季において十分な暖機をしないうちに一般道路を走行すると、エンジン制御システムの方で自動的にアイドル回転数を1000rpm以上にアップしていることがあり、このような場合、通常のアイドル回転数によるクリープ力よりも大きなクリープ力を発生させるので、ドライバが停止中にいつもより大きな力でブレーキペダルを踏んでいなければ自然に進み出すことがあり、また進み出した自車両をブレーキを踏んで停止させるにも、通常のアイドル回転による場合よりも停止距離が長くなる。
【0033】
そこで第2の実施の形態では、アイドル回転数の大小によって複数種の低速時警報距離特性N1,N2を用意し、アイドル回転数に応じて用いる警報距離特性を変えることにより、高低いずれのアイドル回転数であってもより確実に追突防止の支援ができるようにしているのである。
【0034】
次に、この第2の実施の形態の車間距離警報装置の動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。図6に示すフローチャートは図2に示したフローチャートにおける低速警報モードのステップS209〜S215の部分について置き換えられるべきものである。したがって、図2のフローチャートにおいてステップS201で自車速を計測し、それが停止速度ゼロでない場合には、通常警報判断部20a、警報出力制御部20dによって第1の実施の形態と同様に通常速度警報モードであるステップS203〜S208を実行する。
【0035】
しかしながら、自車速がいったんゼロになった後には低速警報モードに移行し、図6のステップS209以降の処理を実行することになる。ここでは、自車両がいったん完全に停止した時には、警報を停止し(ステップS209)、自車速を計測する(ステップS210)。そして車速が10km/h以上であれば通常速度の車間距離警報モードに移行するためにこの低速警報モードから抜ける(ステップS211,S201)。
【0036】
車速が10km/hよりも小さくて低速走行中であれば、次に車間距離を計測し(ステップS212)、前方車両に対する相対速度を演算し(ステップS213)、さらにアイドル回転判断部20eの判断結果を得て、高速アイドリング中(アイドル回転数>1000rpm)であれば、クリープ力が大きいので警報距離特性線N2側を用いることにし(ステップS216,S217)、通常アイドル回転数の場合よりも長い警報距離を用いて車間距離警報の出力の要否を判断する(ステップS214)。そしてこの高速アイドリング中の警報距離よりも車間距離が短くなっていれば車間距離警報出力を警報出力制御部20dを通じて表示装置3と警報ブザー4に出力して車間距離警報を出力する(ステップS215)。一方、アイドル回転数が1000rpmよりも小さい場合には、第1の実施の形態と同様の低速時警報距離特性線N1を用いて実際の車間距離と比較し、車間距離警報の出力の要否を判断する(ステップS216,S214,S215)。
【0037】
このようにして第2の実施の形態の車間距離警報装置では、例えば、図7の特性線N1,N2を参照すれば、アイドル回転数が1000rpmよりも小さい場合には車速が6〜7km/hで車間距離が5m程度以下になれば車間距離警報が出力されるが、アイドル回転数が1000rpmを超える場合には、同じ車速6〜7km/hでは車間距離が6m程度以下になれば車間距離警報を発することにして、アイドル回転数が高く、クリープ力が強い場合にも確実に追突防止できるようにする。
【0038】
なお、上記の実施の形態で例示した低速度領域としての10km/h以下とする数値、また低速時警報特性は限定されるものではなく、現状に応じて変更可能である。またアイドル回転数を1000rpm以上で高速としたが、これも特に限定されず、より大きな値あるいはより小さな値に設定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態の車間距離警報処理のフローチャート。
【図3】上記の実施の形態で用いる低速時警報特性を示すグラフ。
【図4】上記の実施の形態の車間距離警報出力動作の一例を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態の回路ブロック図。
【図6】上記の実施の形態の車間距離警報処理のフローチャート。
【図7】上記の実施の形態で用いる低速時警報特性を示すグラフ。
【図8】従来例の回路ブロック図。
【図9】一般的な車間距離警報特性を示すグラフ。
【図10】従来例の車間距離警報処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 車間距離検出装置
20 警報処理装置
20a 通常警報判断部
20b 低速警報判断部
20c 車速判断部
20d 警報出力制御部
20e アイドル回転判断部
3 表示装置
4 警報ブザー
5 ブレーキスイッチ
6 車速センサ
7 エンジン回転センサ
Claims (1)
- 前方車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
前記車間距離検出手段によって検出された前方車両との車間距離が自車両の速度及び前記前方車両との相対速度に対応してあらかじめ定められている警報距離以下か否かを判断する第1の警報判断手段と、
自車速が走行状態から停止状態に変化したことが検出された後に、所定の車速以下において自車両の速度及び前方車両との車間距離に対応してあらかじめ定められている低速時警報距離以下か否かを判断する第2の警報判断手段と、
車間距離警報を出力する警報出力手段と、
自車両のブレーキ操作がなされたことを検出するブレーキ検出手段と、
前記第1の警報判断手段により警報条件が満足されていると判断され、かつ前記ブレーキ検出手段がブレーキ操作を検出していない時に前記警報出力手段に車間距離警報を出力させ、また前記第2の警報判断手段が前記低速時警報条件が満足されていると判断された時に前記警報出力手段に車間距離警報を出力させる警報出力制御手段と、
アイドル回転数を検出するアイドル回転数検出手段と、
前記アイドル回転数検出手段の検出するアイドル回転数を通常のアイドル回転数設定値と比較するアイドル回転数判断手段とを備え、
前記第2の警報判断手段は、前記アイドル回転数判断手段が前記通常のアイドル回転数設定値以上であると判断している時に、当該設定値以下のアイドル回転数に対する通常の低速時警報距離よりも長めの距離が設定されている第2の低速時警報距離を用いて警報出力を判断することを特徴とする車間距離警報装置。
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