JP6276532B2 - 受電装置、送電装置およびそれらの制御方法並びにプログラム - Google Patents

受電装置、送電装置およびそれらの制御方法並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線による電力伝送技術に関するものである。
近年、無線電力伝送システムの技術開発は広く行われている。ところで、無線電力伝送システムにおいては、受電装置に適切な送電を行うための制御を行う必要がある。そこで、例えば、特許文献1では、送電部/受電部とは別個に設けられる通信部を介して、送電/受電の制御のための通信を行う技術が提案されている。
特開2012−110199号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術においては、送電装置の通信部が、当該送電装置が送電可能な範囲の外に存在する受電装置の通信部と無線接続した場合、適切な送電制御が出来ない場合があった。すなわち、当該受電装置は送電可能な範囲の外に存在するため受電できないにも関わらず、送電装置は送電を開始してしまう場合があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、電力伝送システムにおいて、より好適な送電制御を可能とする技術を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決するため、本発明に係る送電装置は以下の構成を備える。すなわち、送電装置は、第1アンテナから出力される電磁波を用いて電力を送信する送電手段と、前記第1アンテナから出力される電磁波を用いて通信する第1通信手段と、前記第1アンテナと異なる第2アンテナを用いて通信する第2通信手段と、前記第1通信手段を用いて通信された所定の情報を用いて前記第2通信手段により接続した受電装置に対して、前記送電手段により送電を行わせる制御手段と、前記第2通信手段により接続した受電装置に対して、インピーダンスを変化させるように指示する指示手段と、前記指示手段による指示の後に、インピーダンス変化に基づいて前記送電手段の送電範囲に存在する物体を検出する検出手段と、を有し、前記制御手段は、前記検出手段による物体の検出に応じて、前記物体に対する前記送電手段による送電を制限する
本発明によれば、電力伝送システムにおいて、より好適な送電制御を可能とする技術を提供することができる。
第1実施形態に係る電力伝送システムの全体構成図である。 電力伝送システムにおける送電範囲周辺の状態を例示的に示す図である。 検出部の動作を説明する図である。 E級増幅器の構成を例示的に示す図である。 送電部と検出部の動作を説明するタイミング図である。 送電装置の動作を説明するタイミング図である。 システム状態記憶部が記憶するフラグを例示的に示す図である。 送電装置のID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。 受電装置のID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。 インピーダンス記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。 制御部の動作フローチャートである。 検出部の動作フローチャートである。 送電装置の通信部の動作フローチャートである。 エラー処理部の動作フローチャートである。 無線接続処理に関する受電装置の動作フローチャートである。 受電装置の通信部の動作フローチャートである。 エラー処理に関する受電装置の動作フローチャートである。 BT停止処理に関する送電装置の動作フローチャートである。 応答ID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。 変形例1に係る送電装置の通信部の動作フローチャートである。 変形例1に係る送電装置の送電部と検出部のタイミング図である。 変形例2に係る送電装置の通信部の動作フローチャートである。 変形例2に係る受電装置の動作フローチャートである。 変形例1に係る電力伝送システムの全体構成図である。 変形例3に係る電力伝送システムの無線接続処理に関するシーケンス図である。 変形例3に係る電力伝送システムにおける受電装置の動作フローチャートである。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る電力伝送システムの第1実施形態として、無線送電を行う送電装置100と受電装置101を含む無線電力伝送システムを例に挙げて以下に説明する。
<装置構成>
図1は、第1実施形態に係る電力伝送システムの全体構成図である。送電装置100と受電装置101は媒体102を介して電力伝送を行う。なお、以下で詳述するが、送電装置100と受電装置101とは、送電アンテナ114と受電アンテナ123との間で行われる電力電送の制御に使用する制御情報のやりとりを、各装置が備える通信部を介して行う。以下の説明では、電力伝送には、周波数6.78MHzの電磁波を使用し、通信部は、2.4GHz帯の電磁波を使用するBluetooth(登録商標)規格(以後BTという)に準拠した通信を行うものとする。
まず、送電装置100の構成について説明する。検出部103は、送電部112を構成するE級増幅器の直流電圧源401の出力インピーダンスを検出する(以後Z検出という)機能部であり、詳細は後述する。制御部104は、送電装置100全体の制御を行う機能部であり、詳細は後述する。システム状態記憶部105は、電力伝送システムの状態を記憶する機能部であり、詳細は図7を参照して後述する。ID記憶部106は、受電装置101の識別子(ID)を記憶する機能部であり、詳細は図8を参照して後述する。
第1タイマ107、第2タイマ108は、システム状態に応じて使い分けられるタイマであり、詳細は後述する。インピーダンス記憶部110は、検出部103の検出結果を記憶する。表示部111は、システムのエラー状態を表示する。送電部112は、媒体102を介して伝送される電力を送電アンテナ114に供給する。送電アンテナ114は、主に磁界を発生させるアンテナであり、ここでは一例としてスパイラル形状のアンテナであるとして説明する。また、送電部112は、E級増幅器で構成されるものとして説明する。共振制御部113は、送電アンテナ114、受電アンテナ123および媒体102で構成される伝送路の特性インピーダンスを制御する機能部である。
通信部115(送電装置通信手段)は、図示しない通信用アンテナを介して、送電アンテナ114と受電アンテナ123間で伝送する電力に関する制御信号の送受信を行う機能部である。基準インピーダンス記憶部133は、異物あるいは受電装置を検出する時の基準となるインピーダンスを記憶する機能部である。また、上述のように通信部115はBT規格に対応した通信部であり、通信部115のBTアドレスは「aa aa aa aa aa aa」であるとする。また、ここでは通信部115はBT規格のマスタとして機能するものとする。
また、詳しくは後述するが、送電装置100は、SDP(Service Discovery Protocol)を利用して、自身が提供するサービスを周囲の機器にアナウンスするよう構成されている。ここでは、自身が提供するサービスとして、ワイヤレス充電器(Wireless Charger)という名称のサービスを提供していることをアナウンスするものとする。なお、BT規格における認証処理の際には、PINコードと呼ばれる認証コードが利用される。ここでは、“Wireless Charger”というサービスを提供できる送電装置100と、“Wireless Charger”というサービスを享受できる受電装置との間で、PINコードが共有されるものとする(詳細は後述する)。
応答ID記憶部109は、通信部115が送信するBT規格における問合せメッセージ(パケット)の1つであるInquiryメッセージに対して、Inquiry応答メッセージを行った機器のBTアドレスを記憶する機能部である。エラー処理部132は、送電装置100が送電を禁止した際の処理を行う機能部であり、詳細は図14を参照して後述する。
次に、受電装置101の構成について説明する。受電部116は、送電装置100が伝送する電力を受信する機能部である。負荷117は、受電部116が受電した電力を消費する回路を概念的に示したものであるが、ここでは充電回路および電池で構成されるものとする。通信部118(受電装置通信手段)は、送電装置100の通信部115と同様にBT規格に対応したものであり、通信部118のBTアドレスは「bb bb bb bb bb bb」であるとする。ここでは、受電装置101はBT規格のスレーブとして機能するものとする。ID記憶部119は、受電アンテナ123で受信したBTアドレスと通信部115で受信したBTアドレスを記憶する機能部であり、詳細は後述する。第3タイマ120および第4タイマ121の動作については後述する。
表示部122は、無線電力伝送システムの充電状態およびエラー情報を表示する機能部である。受電アンテナは、送電アンテナ114と電磁的に結合し受電するための機能部である。切替え部124は、受電アンテナを共振回路126または高抵抗125に接続する機能部である。
高抵抗125は例えば数メガオーム程度の定抵抗であり、受電アンテナ123と高抵抗125を接続することで、送電アンテナ114から受電アンテナ123をみたインピーダンスをハイインピーダンス(以後Hi−Zという)にする為のものである。なお、Hi−Zにすることにより受電アンテナ123を流れる電流はほぼゼロとなる。
共振回路126は、電力伝送路を特定のインピーダンスで共振させる機能部である。ここで、電力伝送路は、共振制御部113、送電アンテナ114、伝送路となる媒体102、受電アンテナ123とにより構成される。なお、特性インピーダンス127は、実際の部品として実装されているとは限らず、負荷切替え部128から共振回路126を見た場合の特性インピーダンスがZoであることを示している。
負荷切替え部は、抵抗値がZoと略等しい整合抵抗130と負荷制御部131、および中抵抗129を切り替える機能部である。中抵抗129は、高抵抗125に比べて抵抗値は低く、整合抵抗130と比較して高い抵抗値を有する。中抵抗129は、負荷切替え部128と接続することで、送電アンテナ114から受電アンテナ123をみたインピーダンスをHi−Zより低い中インピーダンス(以後Md−Zという)にする為のものである。Md−Zにすることにより受電アンテナ123および中抵抗129に微小電流が流れることになる。負荷制御部131は、負荷117の消費電力に応じて変化する負荷インピーダンスを、特性インピーダンスZoと整合させる為に動作するインピーダンス変換回路であり、DC−DCコンバータなどで構成される。なお、負荷インピーダンスとは、負荷制御部131から負荷117を見たインピーダンスを意味する。負荷制御部131の動作により、負荷117による消費電力が変動したとしても、送電アンテナ114からみた受電アンテナ123のインピーダンスはZoである。負荷制御部131の動作を以下では負荷インピーダンス制御と呼ぶ。
<送電範囲周辺の状態におけるインピーダンス>
図2は、電力伝送システムにおける送電範囲周辺の状態を例示的に示す図である。なお、通信範囲200は、送電装置100の通信部115による通信が可能な範囲を示している。送電範囲201(所定の送電範囲)は、送電アンテナ114による送電が可能な範囲を示している。図2に示されるように、通信範囲200は送電範囲201よりも広く、通信範囲200は送電範囲201全体を包含するよう構成されている。
図2(a)は、送電範囲201に何も配置されていない状態を示している。すなわち、送電範囲201には、受電装置101も異物202も存在しない。図2(b)は、送電範囲201に異物202のみが存在する状態を示している。図2(c)は、送電範囲201に受電装置101のみが存在する状態を示している。ただし、図2(c)においては、送電装置100は、受電装置101に対して送電は行っていない。図2(d)は、受電装置101が送電範囲201に存在する点は図2(b)と同じであるが、送電装置100は、受電装置101に対して送電を行っている。なお、矢印は、送電を行っていることを概念的に示している。図2(e)は、受電装置101と異物202との両方が送電範囲201に存在する状態を示している。
送電装置100は、送電範囲201に存在する物体が異物202である場合(図2(b))、送電を行わないように制御する必要がある。具体的には、送電装置100がすべき処理は以下のとおりである。
・送電範囲201に存在する物体は異物202であると判断し、
・送電範囲201に受電装置は存在しないと判断し、
・異物202があるため送電を行わないと判断する。
一方、送電装置100は、送電範囲201に存在する物体が受電装置である場合(図2(c))、送電を行うよう制御する必要がある。具体的には、送電装置100がすべき処理は以下のとおりである。
・送電範囲201に存在する物体は受電装置であると判断し、
・送電範囲201に異物202はないと判断し、
・送電範囲201に存在する受電装置とBT接続を行う。
また、送電装置100は、送電範囲201に受電装置と異物の両方が存在する場合(図2(e))、送電を行わないように制御する必要がある。具体的には、送電装置100がすべき処理は以下のとおりである。
・送電範囲201に存在する物体は異物202、受電装置101の両方であると判断し、
・異物202があるため送電を行わないと判断し、
・BT接続した受電装置に送電を行わない旨を通知する。
図3は、検出部の動作を説明する図である。図3においては、送電装置100、受電装置101の他、異物202、および送電範囲201の外にある別の受電装置304が示されている。送電アンテナ114の両端の電圧はV1として示されている。電流I1は受電アンテナ123を流れる電流、電流I2は異物202を流れる電流を示している。インピーダンス(Z)303は受電アンテナ123のインピーダンスである。
電圧V1の値は電流I1と、電流I2によって変化する。よって、図2(a)のように送電範囲201に異物202および受電装置101がない状態の電圧V1は、図2(b)のように送電範囲201に異物202がある状態の電圧V1と異なる値を示す。つまり、送電装置100は、送電範囲201に異物202および受電装置101がない状態の電圧V1(ここではV_initという)を予め記憶しておけば、図2(b)の状態で電圧V1を検出し、V_initと比較することで、異物202を検出できる。
また、図2(c)のように送電範囲201に受電装置101がある場合、電圧V1はV_initと異なる値を示す。つまり、送電装置100は、V_initと電圧V1を比較することで、異物202又は受電装置101が送電範囲201にあることを検出できる。
ところで、受電アンテナ123を流れる電流I1の大きさはインピーダンス303を変化させることで制御可能である。インピーダンス303をHi−Z(例えば無限大)とすれば、電流I1はゼロとなる。図2(c)のように送電範囲201に受電装置がある場合、前述のように電圧V1はV_initと異なる値を示す。ここで受電装置がインピーダンス303をHi−Z、つまり電流I1がゼロになるように制御したとすれば、電圧V1はV_initと等しい。
ただし、図2(c)の状態において、送電装置100は、異物202あるいは受電装置101が送電範囲201に存在することを電圧V1の変化で検出できるものの、変化の要因が異物202と受電装置101の何れであるのかは判別できない。ここで、受電装置101がHi−Zになるようにインピーダンス303を制御したとする。そうすれば電流I1がゼロになり、V1はV_initとなる。送電装置100はV1がV_initと異なる場合に、送電範囲201ある受電装置をHi−Zにさせ、V1の変化をみることで要因が受電装置であることを判別できる。
同様に、図2(e)の状態で、受電装置101がHi−Zになるようにインピーダンス303を制御すれば、電圧V1は、図2(b)の時の電圧V1と同一(V_initとは等しくない)となる。よって、送電装置100は、異物202および受電装置101の両方が送電範囲201にあることを検出できる。
図2(b)、図2(e)のいずれの場合も、送電範囲201に存在する受電装置101がHi−Zになるようにインピーダンス303を制御することが重要である。つまり、送電範囲201に存在しない別の受電装置304のインピーダンス303を制御した場合、受電装置304の受電アンテナ123と送電アンテナ114は結合していない為電圧V1は変化しない。つまり送電装置100は、異物202と受電装置を判別することができない。
上述の説明からわかるように、無線電力伝送システムにおいて重要なことは以下の2つである。
・送電装置100は、送電範囲201に存在する受電装置101を認識(特定)できる。
・送電装置100は、送電範囲201に存在する受電装置101がHi−Zになるようにインピーダンス303を制御させる。
また図2(c)において、受電装置がMd−Zになるようにインピーダンス303を制御したとすれば、受電アンテナ123およびインピーダンス303に微小電流が流れる。受電装置は微小電流を検出することで送電装置100を検出することが可能である。なお、電圧V1の変化は、電圧V1を、送電アンテナ114を流れる図示しない電流で除算した送電アンテナ114の入力インピーダンスの変化にも表れる。
図4は、送電装置100の送電部112を構成するE級増幅器の構成を例示的に示す図である。E級増幅器は、NチャネルMOSFET405と、2個のインダクタおよび2個のコンデンサで構成される。403はゲート端子、402はドレイン端子、404はソース端子である。401はNチャネルMOSFET405に入力される直流電圧源である。送電部112は共振制御部113を介して送電アンテナ114に接続されている為、送電アンテナ114の入力インピーダンスの変化はE級増幅器の出力インピーダンスの変化としてあらわれる。また、E級増幅器の出力インピーダンスの変化は、直流電圧源401の出力インピーダンスの変化としてあらわれる。
つまり、送電装置100は、図2(a)の状態、つまり送電アンテナ114と結合する受電アンテナ123および異物202が存在しない状態における直流電圧源401の出力インピーダンスをZ_initとして予め記憶しておく。これにより、インピーダンス変化によって異物202あるいは受電装置を検出できる。ここでは、図2(a)の状態における直流電圧源401の出力インピーダンスをZ_initと表現する。そして、送電装置100は、基準インピーダンス記憶部133にZ_initを記憶する。
次に、受電装置101のインピーダンスとして設定される、3つのインピーダンス値(Hi−Z、Md−Z、Zo)の用途について説明する。
Hi−Zは、受信装置検出の為に使用するインピーダンス値である。前述したように、送電装置100は、直流電圧源401の出力インピーダンスの変化を検出することによって異物202か受電装置101の少なくとも一方が送電範囲201に存在するとを検出できるものの、何れであるかは判別できない。この時に、受電装置101のインピーダンスをHi−Zにすることで、送電装置100による判別を可能にする。
Md−Zは、送信装置検出の為に使用するインピーダンス値である。前述の通り、受電装置101はインピーダンスをMd−Zにすることにより、送電装置100を検出することができる。また、受電アンテナ123を流れる微小電流により直流電圧源401の出力インピーダンスは変化する為、受電装置101のインピーダンスをMd−Zとすれば送電装置100も受電装置101を検出できる。
Zoは、伝送効率を導出する際に使用するインピーダンス値である。送電アンテナ114と受電アンテナ123と間の伝送効率が低い場合(例えば、所定の閾値未満)は送電をしない方がよい。よって、送電装置100は、受電装置101に送電を開始する前に送電アンテナ114と受電アンテナ123間の伝送効率を算出することが望ましい。ただし、Hi−Z、Md−Zの場合、受電アンテナと負荷のインピーダンス整合が取れず反射が大きい為、送電アンテナ114と受電アンテナ123間の伝送効率を正確に算出できない。よって伝送効率を導出する時に、受電アンテナ123の出力インピーダンスZoと整合が取れるように受電装置101のインピーダンスをZoにする。当然ながら、伝送効率を向上させるため、送電装置100から電力を受電する際にも受電装置101のインピーダンスをZoにする。
<送電装置の送電部と検出部の動作>
図5は、送電部と検出部の動作を説明するタイミング図である。送電部112及び検出部103のタイミング図を示しており、横軸は時間である。送電部112は、時間T1から時間T2の間、送電アンテナ114を介して微小な電力502を送電し、時間T2から時間T3の間、通信部115固有のアドレス(送電装置識別子)であるBTアドレス503を送電する。
検出部103は、時間T1からT3の間、パルス送電(所定の検出信号)を行い直流電圧源401のインピーダンスを検出する。四角504は、検出部103がZ検出を行っていることを示す。図5によれば、時間T1からT3の間に検出部103が実施したZ検出504の結果、インピーダンスはZ_initであることを示している。なお、微小な電力502とBTアドレス503を合計した505を以後の説明において「パルス」と表現する。
図6は、送電装置の動作を説明するタイミング図である。詳細は後述する。図6(a)は、送電範囲201に異物202のみが存在する場合を示している。一方、図6(b)は、送電範囲201に受電装置101と異物202の両方が存在する場合、図6(c)は、送電範囲201に受電装置101と受電装置150が存在する場合、をそれぞれ示している。詳細については後述する。
図7は、システム状態記憶部が記憶するフラグを例示的に示す図である。禁止フラグは、検出部103が異物202を検出し、送電を禁止する時に“1”を、そうでない時に“0”を記憶する。確認フラグは、検出部103が、送電範囲201に異物202が存在するかを確認する必要がある時に“1”を、そうでない時に“0”を記憶する。送電フラグは送電装置100が送電しているときに“1”を、送電を停止する時に“0”を記憶する。変化フラグは、検出部103がインピーダンス変化を検出した場合に“1”を、そうでない場合に“0”を記憶する。
図8は、送電装置のID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。ID記憶部は、送電装置100が“Wireless Charger”機能を提供できる受電装置とBT接続(認証および暗号鍵の共有)を行った時に、当該受電装置のBTアドレスを記憶する。図8においては、送電装置100は、BTアドレスが「bb bb bb bb bb bb」である受電装置、および、BTアドレスが「cc cc cc cc cc cc」である受電装置とBT接続を行っていることを示す。
図9は、受電装置のID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。BTアドレス900は、受電装置101が、パルスを受電アンテナ123で受電し、パルスに含まれるBTアドレス503を抽出した際に、BTアドレス503を記憶する。また、受電装置101が受電する電力が0になった場合、受電装置101はBTアドレス900を消去する。
BTアドレス901は、送電装置100の通信部115を介して受電装置101の通信部118が受信した送電装置100のBTアドレスである。受電装置101が、後述するInquiryメッセージ(通信パケット)を受信した際に、受電装置101はInquiryメッセージのヘッダ情報から送信元である送電装置100のBTアドレスを取得し、これをBTアドレス901として記憶する。
接続フラグ902は、BTアドレス900およびBTアドレス901に記憶したBTアドレスに対応する送電装置100と、BT接続されている時に“1”を、そうでない時に“0”を記憶する。
受電装置101は、詳しくは後述するが、自身が送電装置100の送電範囲201に存在する場合に、送電装置100に接続するように構成されている。
レコード903では、BTアドレス900に送電装置100のBTアドレスが記憶してあり、BTアドレス901は空欄、接続フラグは“0”である。つまり受電装置101は、パルスを受電しており自身が送電装置100の送電範囲201に存在していることを認識できるが、送電装置100が送信するInquiryメッセージは受信していない。つまり、BT接続はされていない状態である。この状態では、受電装置101は送電範囲201には存在している為、Inquiryメッセージを受信すれば、BT接続を行うことになる。
レコード904は、BTアドレス900、BTアドレス901共に送電装置100のBTアドレスが記憶してあり、接続フラグは“0”である。つまり受電装置101は、送電装置100の送電範囲201に存在していることを認識しており、送電装置100が送信するInquiryメッセージも受信している。ただし、受電装置101は、送電装置100との間で認証および暗号鍵の共有を行いBT接続を確立する前の状態である。
レコード905は、BTアドレス900、BTアドレス901共に送電装置100のBTアドレスが記憶してあり、接続フラグは“1”である。つまり受電装置101は、送電装置100の送電範囲201に存在していることを認識しており、送電装置100が送信するInquiryメッセージも受信しており、送電装置100とBT接続を行っている状態である。この状態では、受電装置101は自身が送電範囲201に存在することを認識した後、BT接続を行っている。よって送電装置100は、受電装置101がBT接続したことで、受電装置101が送電範囲201に存在することを認識する。
レコード906は、BTアドレス900が空欄で、BTアドレス901に送電装置100のBTアドレスが記憶してあり、接続フラグ902は“1”である。つまり受電装置101が受電する電力が0になった為、前述したように、受電装置101はBTアドレス900を消去している。この状態では、受電装置101は自身が送電範囲201に存在しているかどうか分からない。よって、受電装置101は、送電範囲201に自身が存在することを認識するためには、パルスを受電して送電装置100のBTアドレスを取得し、レコード904の状態になることが必要である。なお、この時、送電装置100は送電しないようにしなければならない。
図10は、インピーダンス記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。Z_nowは検出部103がZ検出を行った結果を記憶する。Z_beforeは、前回のZ検出の結果を記憶する。検出部103は、Z_nowとZ_beforeを比較することで、インピーダンス変化があったかどうかを判断する。
図19は、応答ID記憶部が記憶する情報を例示的に示す図である。送電装置100がInquiry応答メッセージを受信した際に、Inquiry応答メッセージのヘッダ情報から送信元のBTアドレスを取得し、それを記憶する。図19においては、それぞれが、「cc cc cc cc cc」、「bb bb bb bb bb bb」、「dd dd dd dd dd dd」のBTアドレスを有する3つのBT機器からInquiry応答メッセージを受信したことを示している。
図11は、制御部の動作フローチャートである。図12は、検出部の動作フローチャートである。図13は、送電装置の通信部の動作フローチャートである。図14は、エラー処理部の動作フローチャートである。図15は、無線接続処理に関する受電装置の動作フローチャートである。図16は、受電装置の動作フローチャートである。図17は、エラー処理に関する受電装置の動作フローチャートである。図18は、BT停止処理に関する送電装置の動作フローチャートである。
<送電範囲に存在する異物の判定動作>
まず、図2(a)および図2(b)の状態における無線電力伝送システムの動作について図6(a)のタイミング図を使用して説明する。
まず、制御部104は、検出部103を動作させる(S1100)。検出部103は、システム状態記憶部の禁止フラグを参照する。この時のシステム状態記憶部をレコード704に示す。レコード704によれば、禁止フラグは“0”であり(S1200でNO)、送電フラグも“0”である(S1201でNO)。よって、検出部103は、インピーダンス記憶部のZ_beforeにZ_initを記憶する(S1202)。確認フラグは“0”であるので(S1214でNO)、検出部103は第1タイマを選択し(S1204)、時間Ta1においてタイマをリセットする(S1205)。
時間Ta2においてタイムアウトすると(S1206でYES)、検出部103は、時間Ta2からTa3の間、送電部112からパルスを送電する。そして、検出部103は、時間Ta2から時間Ta3の間、Z検出を行った後、Z_nowを更新する(S1208)。図6(a)によれば、時間Ta2から時間Ta3の間に異物202は送電範囲201に存在しない。よって、時間Ta2からTa3においてZ検出の結果はZ_initである(S1209でYES)。時間Ta3におけるインピーダンス記憶部をレコード1002に示す。
続いて検出部103は、インピーダンス変化を確認する為インピーダンス記憶部を比較する。レコード1002によれば、Z_nowとZ_beforeは共にZ_initであり等しい(S1209でYES)。レコード704によれば、確認フラグは“0”なので(S1210でYES)、検出部103は変化フラグを“0”に更新し(S1211)、動作を終了する。
検出部103の動作が終了すると、制御部104は変化フラグを参照する。レコード704によれば変化フラグは“0”であるので(S1101でNO)、制御部104は、検出部103を再び動作させる。検出部103は、再び第1タイマを選択し、時間Ta3においてタイマをリセットする。そして時間Ta5においてタイムアウトすると、検出部103はパルスを送電し、時間Ta5からTa6の間Z検出を行う。
ここで時間Ta4において異物202が送電範囲201に入ったとする。すると時間Ta5からTa6においてZ検出の結果は、Z_initと異なる値であり、Z1である(四角603)。よって検出部103はZ_nowをZ1に更新する。時間Ta6におけるインピーダンス記憶部をレコード1003に示す。レコード1003によればZ_nowはZ_beforeと等しくない(S1209でNO)。レコード704における確認フラグは“0”なので(S1215でNO)、検出部103は変化フラグを“1”に更新する(S1217)。このように、検出部103はZ_nowとZ_beforeが異なる場合に変化フラグを“1”に更新し、インピーダンス変化があったことを記憶する。時間Ta6におけるシステム状態記憶部をレコード705に示す。
検出部103の動作が終了すると、制御部104は変化フラグを参照する。レコード705によれば変化フラグは“1”であり(S1011でYES)、送電フラグは“0”である(S1102でNO)。またレコード1003によればZ_nowはZ1であり、Z_initではない(S1103でNO)。よって制御部104は通信部115を動作させる(S1104)。変化フラグが“1”であり、インピーダンス変化があったことから、制御部104は、異物202あるいは受電装置101が送電範囲201に侵入したことがわかる。制御部104は後述の処理を行い、インピーダンス変化の要因が異物202なのか受電装置101なのかの判定を行う。
この時点ではBTを起動していないので(S1300でYES)、通信部115はBTをマスタとして起動する(S1301)。そしてマスタである通信部115は、周辺に存在するスレーブに対して同期確立する為の問合せを行うInquiryメッセージ605を送信する(S1302)。時間Ta6では通信範囲200内にBT対応の機器は存在しないので、通信部115はInquiryメッセージに対して応答を受信しない(S1303でNO)。この時点で、制御部104は要因が受電装置101ではなく、異物202であることを認識する。
そして通信部115は、異物202に高周波電流が流れ発熱するリスクを避けるために、禁止フラグを“1”に更新し(S1302)、処理を終了する。この時点でのシステム状態記憶部をレコード706に示す。通信部115の動作が終了すると、制御部104は禁止フラグを参照する。レコード706によれば禁止フラグは“1”であるので(S1105でYES)、制御部104はエラー処理部を動作させる(S1107)。
レコード706によれば禁止フラグは“1”であるので(S1400でYES)、エラー処理部は表示部に受電装置に送電できない旨を示すエラー表示を行う。そしてエラー処理部132はID記憶部106を参照する。この時点では送電装置100は受電装置101とBT接続をしていない為、ID記憶部106にBTアドレスは記憶していないので(S1402でNO)、エラー処理部はBTを停止し(S1805)、処理を終了する。エラー処理部の動作が終了すると、制御部104は再び検出部103を動作させる。
レコード1006によれば禁止フラグは“1”であるので(S1200でYES)、検出部103は、インピーダンス記憶部を参照し、レコード1004のZ_beforeに、レコード1003におけるZ_now(この場合Z1)を記憶する。そして、時間Ta7からTa8の間パルスを送電し、Z検出を行う。図6(a)によれば、時間Ta7からTa8では、時間Ta5から時間Ta6と同様に、異物202のみが送電範囲201に存在する。よって時間Ta7からTa8におけるZ検出の結果は、時間Ta5から時間Ta6の場合と同様にZ1である()。よって検出部103は、レコード1004のZ_nowをZ1に更新する。レコード1004ではZ_nowとZ_beforeは等しいので(YES)、検出部103は変化フラグを“0”に更新し処理を終了する。この時のシステム状態記憶部はレコード706であり、変化フラグが“0”であるので、制御部104は再び検出部103を動作させる。
検出部103は時間Ta10からTa11の間パルスを送電し、Z検出を行う。ここで、時間Ta9において異物202が送電範囲201から除去されたとする。時間Ta10からTa11において、送電範囲201には異物202、受電装置101ともに存在しない。よって時間Ta10からTa11におけるZ検出の結果は、時間Ta2からTa3の場合と同様にZ_initである。時間Ta11におけるインピーダンス記憶部はレコード1005に示すとおりである。レコード1005ではZ_nowとZ_beforeは等しくない。よって検出部103は変化フラグを“1”に更新し、処理を終了する。この時のシステム状態記憶部はレコード707である。レコード1005によれば、現在のインピーダンスZ_nowはZ_initである。つまり、時間Ta11において送電装置100が送電したとしても異物202が発熱するリスクはない。
Z_nowはZ_initであり(S1103でYES)、異物202が発熱するリスクがない為、禁止フラグを“0”に更新し、エラー処理部を動作させる。この時のシステム状態記憶部はレコード704である。禁止フラグは“0”である為(S1400でNO)、エラー処理部は表示部に表示していたエラー表示をオフする(S1406)。
以上のように、検出部103は、異物202と受電装置が共に送電範囲201に存在しない状態においてパルスを送電した場合のE級増幅器の直流電圧源の出力インピーダンスをZ_initとして基準インピーダンス記憶部133に予め記憶した。そして定期的に送電アンテナ114を介してパルスを送電し、その時の出力インピーダンスとZ_initを比較する構成とした。そして、送電装置100は、インピーダンス変化を検出することで、異物202あるいは受電装置が送電範囲201に存在することを認識し、Inquiryメッセージに対する応答がないことで異物であることを認識できる。
また、検出部103は、直流電圧源の出力インピーダンスを検出する構成としたが、送電装置100が検出可能なものであれば、送電アンテナ114と異物202が電磁的に結合することで変化する他の物理量であってもよい。例えば、送電アンテナ114の電圧V1でもよい。また、送電アンテナ114と共振制御部113の間にSWR(Standing Wave Ratio)検出回路を設け、SWRを検出する構成にしても同様の効果が得られる。また、送電部112は、直流電圧を、スイッチング素子を用いて交流電圧に変換するスイッチング電源であれば、E級増幅器以外の構成であってもよい。
また、送電装置100はインピーダンス変化を検出すると、Inquiryメッセージを送信し、Inquiry応答メッセージの有無によって異物であることを確認するようにした。そうすることで、Inquiry応答メッセージがなかった場合に、送電範囲201に異物202が存在し、受電装置は存在しないことを認識し、送電を禁止することでリスクを回避できる。
<送電範囲に存在する受電装置/異物の判定動作>
次に、図2(c)、図2(d)、図2(e)の状態に関して、図6(b)および図6(c)のタイミング図を参照して説明する。なお、図6(b)において、時間Tb6までが図2(c)の状態、時間Tb6からTb7が図2(d)の状態、時間Tb7からTb13までが図2(e)の状態に対応している。
ここで、受電装置の第3タイマ、第4タイマの機能について説明する。第3タイマは受電装置がHi−Zである時間を規定し、第4タイマはMd−Zである時間を規定している。つまり、受電装置がパルスを受電しなければ(後述するS1307でNO)、受電装置はHi−Z、Md−Zの状態変化を繰り返す。
受電装置は電池残量が予め決めた閾値(例えば95%)以下であれば(S1500でYES)、時間Tb1において第3タイマを起動し(S1501)、受電装置101をHi−Zにする(S1502)。時間Tb2で第3タイマがタイムアウトすると(S1503)、切替え部を共振部に接続する(S1504)。そして受電装置は負荷切替え部を中抵抗129に接続し、受電装置をMd−Zにし(S1505)、受電装置は第4タイマを起動する(S1506)。
制御部104は、時間Tb2からTb3の間でパルスを送電しZ検出を行う。受電装置は、時間Tb2からTb3において、送電装置100のBTアドレスを含むパルスを、受電アンテナ123を介して受電する(S1507でYES)。そして、パルスから送電装置100のBTアドレスを取得し(S1508)、ID記憶部119のBTアドレス900に記憶する(S1509)。そして、受電装置は、BTをスレーブとして起動する(S1510)。この時のID記憶部119をレコード903に示す。レコード903によれば、BTアドレス900は送電装置100のBTアドレスである「aa aa aa aa aa aa」である。この時点で、受電装置101は送電装置100の送電範囲201に自身が存在していることを認識できる。また、この時点では、通信部115を介して送電装置100のBTアドレスを取得していない為、BTアドレス901は空欄である。また、送電装置100の通信部115と受電装置101の通信部115はBT接続していない為、接続フラグは“0”である。
時間Tb2からTb3における検出部103の動作について述べる。時間Tb2からTb3では送電範囲201に受電装置が存在し、受電装置のインピーダンスがHi−Zではない。よって検出部103は時間Tb2からTb3でZ_initと異なるインピーダンスを検出する(この場合Z2とする)。時間Tb3におけるインピーダンス記憶部をレコード1006に示す。レコード1006によればZ_nowとZ_beforeは異なる為、制御部104はS1104において通信部115を動作させ、Inquiryメッセージを送信する(S1302)。
受電装置101は、Inquiryメッセージを受信すると(S1507でYES)、Inquiryメッセージのヘッダ情報から送信元である送電装置100のBTアドレスを取得し、ID記憶部119のBTアドレス901に記憶する。この時のID記憶部119をレコード904に示す。レコード904によれば、BTアドレス900とBTアドレス901は共に送電装置100のBTアドレスである。受電装置はID記憶部119のBTアドレスを比較し(S1513)、それらが一致することが分かる(S1514でYES)。この時点で、受電装置101は送電装置100の送電範囲201に自身が存在し、かつ通信範囲200に自身が存在することを認識できる。
レコード904において接続フラグは“0”である為(S1515でNO)、受電装置101は送電装置100との間でBT接続における同期を取得し認証処理に移行する。そのため、送電装置100が送信したInquiryメッセージに対するInquiry応答メッセージを送信する(S1516)。
送電装置100の通信部115は、Inquiry応答メッセージを受信すると(S1303でYES)、全てのInquiry応答メッセージのヘッダ情報から送信元である機器のBTアドレスを取得する。そして、全てのInquiry応答メッセージの送信元BTアドレスを応答ID記憶部109に記憶する(S1304)。ここでは、受電装置101のBTアドレスである「bb bb bb bb bb bb」を記憶する。
そして、応答ID記憶部109に記憶した受電装置101のBTアドレスを選択し(S1305)、ID記憶部106に記憶しているBTアドレスとして記憶済みであるか確認する。時間Ta3以前には、通信部115はいかなるBT機器とも接続しておらず、ID記憶部106にはBTアドレスを記憶していない(S1306でNO)。よって、通信部115は後続の処理により、応答ID記憶部109に記憶したBTアドレスに対応した機器(この場合受電装置)が、“Wireless Charger”サービスを享受できるかの判断を行う。ここで、“Wireless Charger”サービスを提供できる送電装置100と、それを享受できる受電装置の間では、PINコードとしてパルスに存在する送電装置100のBTアドレスを使用することが共有されているとする。
まず通信部115は、PINコードとして送電装置100自身のBTアドレスを使用し(S1307)、初期化キー(Initialization Key)を生成する(S1308)。そして、受電装置に対して、後続するSRES(Signal Response)を生成する為の乱数を送信する(S1309)。
受電装置101は、PINコードとしてS1514において一致を確認した送電装置100のBTアドレスを使用し(S1517)、初期化キーを生成する。そして、受電装置101は、生成した初期化キーと、S1309において送電装置100が送信した乱数および送電装置100のBTアドレスを元に、SRES(Signal Response)を生成し、送電装置100に送信する。
通信部115は、SRESを受信すると(S1303)、自身が生成したSRESと比較する。ここで、送電装置100と受電装置101はPINコードとして同一のもの(ここでは送電装置100のBTアドレス)を使用するので、SRESは一致し(S1311でYES)、BT接続の認証は成功する(S1312)。認証が成功したので、通信部115は、受電装置101が“Wireless Charger”サービスを享受できるとわかる。
続いて通信部115はBT規格の手順に従って暗号化鍵を生成し、受電装置101と共有する(S1313)。また、受電装置はSDP_Inquiresを送信し、SDP(Service Disicovery Protocol)において送電装置100が現在提供可能なサービスを検索する(S1520)。送電装置100の通信部115は、SDP_Inquiresを受信すると(S1310)、サービス情報として“Wireless Charger”を示す情報をSDP_responseとして送信する(S1315)。
前述したように、“Wireless Charger”は受電装置101が所望するサービスと一致する為(S1522,S1523でYES)、受電装置101は送電装置100のBTアドレスに対応する接続フラグを“1”に更新する(S1519)。
通信部115は、SDP_Inquiresを受信すると、S1312で認証した受電装置のBTアドレスをID記憶部106に記憶することでID記憶部106を更新する(S1316)。続いて通信部115は、応答ID記憶部109に記憶した全BTアドレスを処理したかどうかを確認する(S1317)。ここで仮にサービスを享受できないBT機器が送電範囲201に存在しInquiry応答メッセージを返し、応答ID記憶部109にBT機器のBTアドレスを記憶している場合を考える。BT機器は、PINコードに関する規定をしらない為、SRESは一致せず(S1311でNO)、通信部115は禁止フラグを“1”に更新する。
送電装置100および受電装置101が実施したBTの認証および暗号鍵生成処理を、図6(b)では矢印614で示す。矢印614の処理により送電装置100と受電装置101はBT接続される。制御部104はBTの認証および接続処理が終了すると、確認フラグを“1”に更新し(S1106)、検出部103を動作させる(S109)。そして異物202が送電範囲201に存在しないかを確認する。つまり、時間Tb2からTb3において、制御部104は送電範囲201に受電装置が存在することは確認できたが、異物202が存在しないことは確認していないからである。異物202が存在する場合は、送電装置100は送電を禁止しなければならない。
この時点でのシステム状態記憶部をレコード708に示す。レコード708によれば、確認フラグは“1”である(S1106でYES)。そのため、検出部103はID記憶部106に記憶している全ての受電装置(ここでは受電装置101)に対して、送電装置100からみた受電装置のインピーダンスをHi−Zにすることを指示するHi−Z指示を行う(S1219)。
受電装置101はHi−Z指示を受信すると(S1600でYES)、インピーダンスをHi−Zにし(607、S1601)、送電装置100にHi−Zにしたことを示すHi−Z指示応答を送信する(S1602)。
検出部103は、応答を受信すると(S1602でYES)、時間Tb3からTb4の間パルスを送電し、Z検出を行う。時間Tb3からTb4の間、送電範囲201に異物202は存在しないので、Z検出の結果はZ_initである。この時のインピーダンス記憶部はレコード1002に示すものとなる。レコード1002によれば、Z_nowとZ_beforeは等しく、確認フラグは“1”である(S1210でYES)。よって検出部103は、確認が終了したことを示す為、確認フラグを“0”に更新し(S1218)、処理を終了する。この時のシステム状態記憶部はレコード704である。レコード704によれば、禁止フラグは“0”である(S1110でYES)。この時点で、制御部104は、時間Tb3からTb4において送電範囲201に異物202が存在しないことが分かる。
続いて制御部は、送電アンテナ114と受電アンテナ123間の伝送効率を導出する為、ID記憶部106に記憶している受電装置101に対して、インピーダンスをZoにすることを指示するZo指示を行う(S1111、615)。受電装置は、Zo指示を受信すると(S1603でYES)、時間Tb4において受電装置101のインピーダンスをZoにし(609、S1604)、送電装置100にZoにしたことを示すZo指示応答を送信する(S1606)。制御部104は、Zo指示応答を受信すると(S1606でYES)、パルスを送電する(S1113)。
受電装置は、パルスを受電すると(S1606でYES)、整合抵抗130の両端の電圧を計測し、電圧を送電装置100にフィードバックする受電応答を送信する(S1607)。制御部104は、S1113で送電したパルスを受電装置が受電しなかったことを示す受電不可通知を受信せず(S1114でNO)、受電応答を受信したので(S1115)、伝送効率を導出する(S1116)。ここで、効率を算出する処理に先立って、S1109において異物がないことを確認しているので、送電アンテナ114と異物が電磁的に結合することにより伝送効率が正確に測定できないという事象は発生しない。
制御部104は、伝送効率に基づいて共振制御部113を動作させ、より高効率な伝送が可能なように送電アンテナと受電アンテナ123間のインピーダンスを調整する。制御部104はS1113からS1118の処理を時間Tb4から時間Tb5の間実施する。効率がピークになると(S118でYES)、制御部104は算出した効率を、予め記憶しておいた閾値(例えば80%)と比較する(S1119)。そして、効率が閾値以上であれば(S1120でYES)、制御部104は受電装置101に対して伝送効率が閾値よりも高いことを示す効率通知(効率は高い)を行う(S1122)。そして、受電装置が効率通知を受信したことを示す効率通知応答を受信すると(S1123でYES)、受電装置101が要求する要求電力量や負荷117内の受電回路が許容できるピーク電圧などを示す受電パラメータを、受電装置に要求する(S1124)。
受電装置は、効率通知を受信し(S1608でYES)、効率通知は効率が高いことを示している(S1609でYES)。受電装置は、受電パラメータ要求を受信すると(S1610)、自身が要求する要求電力量や負荷117内の受電回路が許容できるピーク電圧などの受電パラメータを、受電パラメータ応答として送電装置100に送信する(S1611)。
制御部104は、受電パラメータ応答を受信すると(S1125でYES)、自身の送電能力などを考慮して送電の可否を決定する送電可否判定を行う(S1126)。送電可否判定の結果、受電装置101に対して送電可能であれば(S1127でYES)、送電可否判定通知(送電可能)を行う(S1130)。受電装置101は、送電可否判定通知を受信し(S1612でYES)、送電可否判定応答を送電装置100に送信する(S1613)。制御部104は、送電可否判定応答を受信すると(S1131でYES)、確認フラグを“1”に更新し(S1132)、検出部103を動作させる(S1133)。そして、後述する送電に先立って、異物202が送電範囲201に存在しないかを確認する。これは、時間Tb4からTb5の間に、送電範囲201に異物202が侵入していないことを確認する為である。時間Tb4で受電装置はHi−Z指示を受信すると(S1614でYES)、Hi−Zにし(S1615)、Hi−Z指示応答を行う(S1616)。
検出部103の動作が終了したTb6におけるシステム状態記憶部はレコード704である。禁止フラグは“0”であるので(S1134でYES)、制御部104は受電装置に対して送電許可通知を行う(S1135)。受電装置は、送電許可通知を受信すると(S1617でYES)、送電許可応答を送信する(S1618)。
制御部104は、送電許可応答を受信すると(S1136でYES)、受電装置に対して、受電可能な状態に移行することを指示する充電回路接続指示を行う(S1137)。受電装置は、充電回路接続指示を受信すると(S1619でYES)、負荷切替え部を負荷制御部131に接続し、負荷制御部131を起動した後に(S1622)、充電回路接続応答を送電装置100に送信する(S1623)。
制御部104は、充電回路接続応答を受信すると(S1138でYES)、受電装置に対して送電開始通知を行う(S1139)。受電装置101は、送電開始通知を受信すると(S1620でYES)、送電開始応答を送電装置100に送信する(S1624)。制御部104は、送電開始応答を受信すると(S1140でYES)、時間Tb6において送電を開始し(616、S1217)、送電フラグを“1”に更新する(S1143)。この時のシステム状態記憶部をレコード704に示す。
受電装置101は受電を開始し(S1625)、負荷インピーダンス制御を行い(S1626)、表示部に充電している旨を示す充電表示を行う(S1627)。なお、受電中の受電装置のインピーダンスは、負荷インピーダンス制御の効果により、送電装置100からみてZoに維持される。また、時間Tb6で送電が開始されると、受電装置は、電池残量が閾値より大きくなければ(S1628でNO)の間、継続して受電を行う。
制御部104は送電を開始すると、検出部103を動作させる(S1144)。この時のシステム状態記憶部をレコード706に示す。レコード706によれば、送電フラグは“1”であるので(S1201でYES)、検出部103はZ_beforeにZ_nowを記憶し(S1203)、第2タイマを選択する(S1213)。ここで第2タイマは第1タイマに比べて短い微小時間(例えば数ミリセカンド)でタイムアウトするようにしている。これにより、送電中は送電していない時よりZ検出の周期を短くする。
ここでは送電部112はE級増幅器を用いているので、受電装置のインピーダンスがZoで一定であれば、検出部103が検出する直流電圧源のインピーダンスも一定である。ここでは、送電装置100が送電している時の直流電圧源のインピーダンスをZ_txとする。
検出部103が時間Tb6において第2タイマをリセットし、第2タイマのタイムアウト値が経過した後(不図示)タイムアウトする。そして検出部103はZ検出を行う。この時のインピーダンス記憶部をレコード1007に示す。レコード1007によれば、Z検出の結果はZ_now,Z_beforeともにZ_txで変化はない。
ここで、時間Tb7で異物202が送電範囲201に侵入したとする。第2タイマを微小時間に設定すれば、検出部103は、時間Tb7とZ検出および変化フラグの設定を行う。時間Tb7におけるインピーダンス記憶部をレコード1008に示す。Z_beforeは、Z_txである。Z_nowは、Z3(612)であり、異物202の影響を受けZ_txと異なる値を示す。この時点で、制御部104は、異物202あるいは図2(d)に図示しない新しい受電装置150が送電範囲201に侵入した、もしくは受電装置101が送電範囲201の外に移動し、インピーダンスが変化したことがわかる。制御部104は後述の処理を行い、レコード1008のインピーダンス変化の要因が異物202なのか新しい受電装置150なのか、それとも受電装置の移動なのかの判定を行う。
制御部104は、レコード707における送電フラグが“1”であるので(S102でYES)、時間Tb8においてリスクを考慮して送電を停止し(S1145)、送電フラグを“0”に更新する(S1146)。そして、制御部104は、受電装置に対して、判定が終了するまで送電を一旦停止することを示す送電保留通知を行う(S1147)。
受電装置は、時間Tb8において送電がなくなり、受電量が0になる(S1629でYES)。この時点で受電装置は、受電量が0になった要因として、送電装置100が判定を行うため送電を保留した、もしくは受電装置101自身が送電範囲201外に移動した、のいずれかであることがわかる。受電量が0になると、受電装置は自身が送電範囲201にいるかどうか分からなくなるので、ID記憶部119のBTアドレス900を消去する(S1630)。時間Tb8におけるID記憶部119をレコード906に示す。
受電装置は、送電保留通知を受信すると(S1148でYES)、送電保留通知応答を送電装置100に送信する。この時点で、受電装置は受電量が0になった要因が、送電を保留したことによることがわかる。送電保留通知を受信すると、受電装置は、受電量が0であるにも関わらず、充電表示をOFFしない(S1633)。
制御部104は、送電保留通知応答を受信すると(S1148でYES)、ID記憶部106に記憶している受電装置に対して、送電装置100からみた受電装置101のインピーダンスをMd−Zにすることを指示するMd−Z指示を行う(617、S1149)。受電装置は、Md−Z指示を受信すると(S1634でYES)、受電装置101のインピーダンスをMd−Zにし、Md−Zにしたことを示すMd−Z指示応答を送電装置100に送信する(S1635)。制御部104は、Md−Z指示応答を受信すると(S1150でYES)、検出部103を動作させる。
検出部103は、時間Tb8から時間Tb9においてパルスを送電し、Z検出を行う。時間Tb9におけるインピーダンス記憶部をレコード1009に示す。Z_beforeはZ_initである。Z_nowはZ4(613)であり、異物202およびMd−Zにした受電装置の影響を受けZ_initと異なる値を示す。インピーダンス変化があったので、検出部103は変化フラグを“1”に更新する。
制御部104は、S1100からS1103のフローに従い、S1104において通信部115を動作させる。そして通信部115はS1302においてInquiryメッセージを送信する。受電装置は時間Tb8からTb9において送電装置100が送電したパルスを受電すると(S1636でYES)、S1508の処理に移行する。受電したパルスから取得したBTアドレスとInquiryメッセージの送信元のBTアドレスは一致している。よって送電装置100は接続フラグを確認し、接続フラグは“1”であるので、後続するHi−Z指示を待つ。この時点で、受電装置は自身が送電範囲201にいることがわかる。
通信部115は、Inquiry応答メッセージを送信した受電装置のBTアドレスは、ID記憶部106に記憶済みである(S1306でYES)。また、Inquiry応答メッセージを送信した機器は受電装置だけであるので、応答ID記憶部109の全BTアドレスに対してS1305からS1307までの処理は終了している。送電装置100は、受電装置101からのみInquiry応答メッセージがかえってきたので、受電装置101のみが送電範囲201に存在することをこの時点で認識する。また、新しい受電装置150は送電範囲201にいないことを認識する。
通信部115の処理が終了すると、制御部104は確認フラグを“1”に更新し、時間Tb9からTb10の間、異物202が送電範囲201に存在するかの確認を行うが、検出部103の動作は前述の時間Tb3からTb4における処理と同一である。時間Tb9において、検出部103は受電装置101に対してHi−Z指示を行うので(619、S1219)、Tb9からTb10で検出部103が行うZ検出の結果は、異物202の影響のみを受ける。つまり、Z検出の結果は前述の時間Ta5からTa6で検出した値Z1と同一である。確認フラグは“1”であるので(S1215でYES)、検出部103は、禁止フラグを“1”に更新する(S1216)。
制御部104は禁止フラグが“1”である為(S1105でYES)、エラー処理部を動作させる。エラー処理部は、エラー表示を行った後、ID記憶部106を参照する。受電装置のBTアドレスを記憶しているので(S1402でYES)、エラー処理部は受電装置に対してエラー通知を行う(618、S1403)。
受電装置はエラー通知を受信すると(S1700でYES)、エラー通知応答を送信する(S1701)。そして、表示部の充電表示をOFFした後(1702)、異物202が送電範囲201に存在する為受電できないことを示すエラー表示を表示部に表示する(S1703)。
制御部104は、時間Tb10で第1タイマをリセットし、時間Tb11でタイムアウトすると、時間Tb11から時間Tb12の間Z検出を行うが、このとき受電装置101のインピーダンスはHi−Zであるので、Z検出の結果はZ1である。
ここで、時間Tb13において異物202が送電範囲201から除去されたとする。すると、時間Tb14からTb15におけるZ検出の結果はZ_initになる。この時のインピーダンス記憶部は1005である。Z_nowはZ_initなので(S1103でYES)、制御部104は禁止フラグを“0”に更新し、エラー処理部を動作させる。
ID記憶部106は受電装置101のBTアドレスを記憶しているので(S1407でYES)、エラー処理部は、受電装置に対してエラー解除通知を行う(S1408)。受電装置101は、エラー解除通知を受信すると(S1704でYES)、エラー解除通知応答を送電装置100に送信し(S1705)、エラー表示をOFFする(S1706)。エラー処理部は、エラー解除通知応答を受信すると(S1409でYES)、時間Tb15において、受電装置にMd−Z指示を行い(620、S1410)、受電装置101からMd−Z指示応答を受信すると(S1411でYES)処理を終了する。
そして制御部104は、時間Tb15からTb16の間で再び検出部103を動作さる。図6(b)によれば、時間Tb15からTb16の状態は、時間Tb2から時間Tb3の状態と同一である為、既に説明した処理に従い、送電装置100は送電を再開できることになる。
<送電範囲に新しい受電装置が侵入してきた場合>
上述の説明においては、図6(b)のTb7において、異物202が送電範囲201に侵入した場合について説明した。以下では、Tb7において受電装置とは別の新しい受電装置150が送電範囲201に侵入した場合について図6(c)を用いて説明する。ここで、新しい受電装置150のBTアドレスは「cc cc cc cc cc」であるとする。
送電中に、時間Tc3において、新しい受電装置150がインピーダンスMd−Zで送電範囲201に侵入したとする。検出部103は時間Tc3においてインピーダンスがZ3に変化したことを検出し、送電を停止する。この時、受電装置はS1633の処理により充電表示をOFFしない。そして検出部103は、時間Tc4において受電装置101に対してMd−Z指示を行った後、時間Tc4から時間Tc5の間にパルスを送電し、Z検出を行う。そして、制御部104は通信部115を動作させ、時間Tc5においてInquiryメッセージを送信する。
受電装置101および新しい受電装置150は、時間Tc4からTc5の間のインピーダンスはMd−Zであるので、パルスを受電する。つまり、受電装置101および新しい受電装置150は送電範囲201にいることを認識できる。よって、受電装置101および新しい受電装置150は、Inquiryメッセージに対してInquiry応答メッセージを送信する。
通信部115は受電装置および新しい受電装置150の2つの装置からInquiry応答メッセージを受信するので、2つの受電装置に対してS1305からS1317に従って処理を行う。受電装置に関しては、ID記憶部106にBTアドレスを記憶済みである(S1306でYES)。応答ID記憶部109の全BTアドレスを処理していないので(S1317でNO)、通信部115は、新しい受電装置150とBTの認証および接続処理を行う。時間Tc5において接続処理が終了した時点におけるID記憶部106が図8である。
つづいて、検出部103は、S1219において、ID記憶部106に記憶している全ての受電装置、つまり受電装置101および新しい受電装置150に対してHi−Z指示を行う。そして、検出部103は、時間Tc5からTc6においてZ検出を行うが、図6(c)からわかるように、時間Tc5からTc6の間は、受電装置はいずれもHi−Zであるので、検出結果はZ_initである。制御部104は、S1111において、ID記憶部106に記憶している全ての受電装置に対してZo指示を行う。この時点で、制御部104は時間Tc3で検出したインピーダンス変化は、新しい受電装置150が要因であることがわかる。
時間Tc6以降は図6(b)の時間Tb5以降の処理と同様に、受電装置および新しい受電装置150に対して送電処理を行う。また、受電装置はS1633において充電表示をOFFしない為、新しい受電装置150が送電範囲201入った場合に、その都度充電表示がOFFすることがなく、受電装置のユーザにとって充電が出来ていないといった不安を与えることがない。。
以上のように、送電装置100は受電装置と異物を判別し、受電装置であれば送電を行い、異物であれば送電しないように動作する。また、制御部104は、S1134において禁止フラグが“1”であれば(S1134でNO)、エラー処理部を動作させ(S1107)、送電を禁止する。こうすることで、時間Tb4からTb5の間に、送電範囲201に異物202が侵入した時は送電を禁止することが出来る。
また、通信部115はS1311においてSRESが一致しない場合は(S1311でNO)、禁止フラグを“1”に更新する。これは、“Wireless Charger”サービスを享受できないBT機器が送電範囲201に侵入し、認証処理を行った場合が該当する。その場合、通信部115はBT機器を異物202と同等と捉え、送電しないようにする。
また、受電装置が期待する応答を返さない場合は、送電装置100は図18に示すフローに従い通信部115を停止する。まず、受電装置からBT切断通知を受けておらず、BTが接続している場合は(S1807でYES)、受電装置に対してBT切断通知を行い(S1809)、BTを切断する(S1802)。そして、該当する受電装置のBTアドレスをID記憶部106から消去する(S1803)。そして接続済みの受電装置がなければ(S1801でYES)、送電装置100はBT停止する(S1805)。接続済みの受電装置がある場合は検出部103の動作に戻る(S1806)。
なお、上述の期待する応答を返さない場合とは以下の場合である。例えば、受電装置がなんらかの理由により通信範囲200の外に移動した、または受電装置の故障、送電装置100の通信部115の故障などが考えられる。
・受電装置からZo指示応答を受信しない(S1112でNO)
・受電パラメータ応答を受信しない(S1125でNO)、
・送電可否判定応答を受信しない(S1131でNO)、
・送電許可応答を受信しない(S1136でNO)、
・Md−Z指示応答を受信しない(S1150でNO)、
・充電回路接続応答を受信しない(S1138でNO)、
・送電開始応答を受信しない(S1140でNO)、
・Hi−Z指示応答を受信しない(S1220でNO)、
・エラー通知応答を受信しない(S1404でNO)、
・エラー解除通知応答を受信しない(S1409でNO)、
・効率通知応答を受信しない(S1123でNO)。
また、電波環境の悪化などによりBTが切断された場合(S1807でYES)も、送電を停止する(S1808)。制御信号が送受電できない場合、送電を続けることは危険だからである。
受電装置は、次に期待する処理を送電装置100が実施しない場合は、BTを切断し(S1640)、ID記憶部119のBTアドレス901を消去した後(S1641)、BTを停止する(S1642)。
なお、上述の期待する処理を送電装置100が実施しない場合とは以下の場合である。例えば、送電範囲201に存在する受電装置が、送電範囲201の外でかつ通信範囲200の外に持ち去られたもしくは移動した場合に対応する。また、受電装置または送電装置100の故障の場合も該当する。
・送電可否判定を受信しない(S1612でNO)、
・Hi−Z指示を受信しない(S1614でNO、S1600でNO)、
・送電許可通知を受信しない(S1617でNO)、
・充電回路接続指示を受信しない(S1619でNO)、
・受電量が0になったにもかかわらず(S1629でYES)送電保留通知を受信しない(S1631でNO)、
・受電量が0になったにもかかわらずMd−Z指示を受信しない(S1634でNO)、
・受電量が0になったにもかかわらずパルスを受電しない(S1636でNO)。
・S1606においてパルスを受電しない(S1606でNO)。
また、送電装置100に対して現在の受電量を通知する構成、例えば電力値や電圧値、電流値を通知する構成を受電装置が持っていてもよい。その場合、送電装置100はインピーダンス変化を検出しかつ受電量の通知が“0”もしくは微小であれば、送電装置100は、受電装置が送電範囲201の外、かつ通信範囲200の中に移動したと判断する。そして高効率な電力伝送が行えない為に、送電装置100は送電を停止するといった処理も可能となる。この構成は、インピーダンス変化があったにも関わらず送電装置100が大きな電力を送電した場合に送電部112にかかるストレスを軽減するという効果もある。
また、S1606においてパルスを受電しない(S1606でNO)場合は、受電装置は、受電しなかった旨を示す受電不可通知を送電装置100に通知し(S1647)、BTを切断する(S1640)。
<効果>
以上説明したように、送電装置100はインピーダンス変化を検出した際に、受電装置101に対して受電アンテナ123が送電アンテナ114と電磁的に結合が弱いHi−Z状態にすることを指示するようにした。そして、結合しない状態においてZ検出を行うことで、異物202の存在を確認するようにした。そうすることで、送電範囲201に異物202と受電装置の両方が存在することを認識し、送電を禁止することができる。また送電中であっても、異物202を検出でき送電を禁止することができる。
また、第2タイマを微小時間に設定する構成とすることで、異物202が送電範囲201に侵入したことを直ちに検出でき、送電を速やかに停止することができる。また、第1タイマを第2タイマより長い時間に設定することで、送電を行っておらず、BTも起動していない状態において、送電装置100の低消費電力化を図ることができる。
また、送電装置100はInquiry応答メッセージを受信した場合(S1303でYES)、受電装置をHi−Zにすることによって、異物が送電範囲201に存在するかそうでないかを確認するようにした。そうすることで、異物が存在した場合に受電装置にエラー通知を行い、送電を禁止する旨を通知することができる。
また、送電装置100は、S1116における効率算出に先立って、確認を行うようにした。そうすることで、効率算出を正確に実施することができる。また、時間Tb4から時間Tb5の間に送電装置100は効率算出を行うが、この時間に異物202が送電範囲201に侵入した場合、送電装置100はそれを認識することができない。送電装置100は、S1140の送電開始に先立ってS1132において確認を行うようにしたので。異物の侵入を送電開始前に認識でき、リスクが回避できる。
また、受電装置はS1631において保留通知を受信し、一旦受電が停止したとしても、エラー通知を受信するまで、充電表示をOFFしないようにした。そうすることで、一旦受電が停止したとしても、つづけて受電できる可能性がある場合は、充電表示をONしたままにできる。複数の受電装置が次々に送電範囲201に入ってくるような場合において、その都度充電表示がOFFすることがなくなる。
また、受電装置は、自身が送電範囲201に存在することを認識した上で、BTの認証処理を行うようにした。そうすることで、送電装置100はBTの認証処理に成功した受電装置は送電範囲201に存在することを認識できる。また、受電装置は一旦受電が停止し、自身が送電範囲201に存在するかどうか認識できなくなった場合は、Inquiry応答メッセージを返さないようにした。そうすることで、送電装置100は、インピーダンス変化を検出し頻繁に送電を停止するような状態であっても、受電装置が送電範囲201に存在するかどうかを正確に認識することができ,送電装置100は所望の受電装置と通信制御を実現できる
また、送電装置100は、通信範囲200より狭い、送電範囲201で使用する送電アンテナ114を介して自身のBTアドレスを通知するようにした。そして受電装置は受電アンテナ123で取得したBTアドレスをもつ送電装置100とのみ認証処理を行うようにしたので、近接する他の送電装置とBT接続するという問題を回避できる。
また、受電装置101は電池残量が閾値より大(S1500でNO)であればHi−Zにするようにした。こうすることで、充電する必要がない受電装置は送電装置100が実施するZ検出において影響を与えることがない。また、受電装置101は電池残量が閾値より大であれば、送電装置100とBT接続することがなく、受電装置101および送電装置100の省電力化を図ることが出来る。また、受電装置101は電池残量が閾値より大であれば(S1628でYES)、送電装置100に送電停止要求を送信する(S1644)。そして、充電表示をOFFした後に(S1645)、送電装置100に対して充電アプリケーションを終了する旨を通知し(S1646)、BT接続を切断する(S1640)。そうすることで、受電装置が満充電になり制御信号をやり取りする必要がなくなった時にBTの消費電力を抑制し、省電力化を図ることができる。
また、受電装置は、受電量が0になり(S1629でYES)送電保留通知を受信しない場合(S1631でNO)、Md−Z指示を受信しなかった場合(S1624でNO)、およびパルスを受電しなかった場合(S1636でNO)に、S1646において送電装置100に対して充電アプリケーションを終了する旨を通知する。そうすることで、受電装置が送電範囲外に取り去られ充電アプリケーションを継続できない場合において、充電アプリケーションを終了させることができ、システムの誤動作を防止することができる。
また、受電装置は、送電装置100から次に期待される指示または通知を受信しなければ、通信部115を停止するようにした。そうすることで、システムの誤動作を防止することができる。また、送電装置100は、受電装置から期待される応答を受信しなければ、通信部115を停止し、送電シーケンスを停止するようにした。そうすることで、システムの誤動作を防止することができる。
また、送電装置100は、エラーを解除して送電を再開する場合(S1408)、または一旦送電を停止した後、送電を再開する場合(S1148でYES)に受電装置に対してMd−Z指示を行うようにした。そうすることで、受電装置は、再開に先立って、自身が送電範囲に存在するかどうかを認識できるので、システムの誤動作を防止することができる。
また、送電装置100は、S1219においてID記憶部106に記憶している全ての受電装置に対してHi−Z指示を行うようにした。こうすることで、受電装置が複数台であっても、送電装置100は異物を検出することが可能となる。また、送電装置100はインピーダンス変化を検出した後に通信部115を起動するようにした。そうすることで、通信部115に対して無駄に電力供給をすることがなく、低消費電力を実現できる。
なお、上述の高抵抗125は、受電アンテナ123に発生する高周波電圧の周波数において高いインピーダンスを示すコンデンサとして構成してもよい。また負荷117である高抵抗125を実装しないようにすることも考えられ、この場合受電アンテナ123はオープン状態となり受電アンテナ123を流れる電流はゼロである。つまり受電アンテナ123のインピーダンスを非常に高くできる。
また、高抵抗125、中抵抗129、整合抵抗130を実装せず、負荷制御部131がその役割をになうよう構成しても良い。その場合、負荷制御部131は負荷117の消費電力に応じて変化する負荷インピーダンス(負荷制御部131から負荷117を見たインピーダンス)を、Hi−Z、Md−Z、Zoにインピーダンス変換する。また、Z_initはある固定値ではなく、固定値に対して誤差を含めた値であってもよい。例えば100オーム±3%といった値であっても同様の効果が得られる。
また、受電装置は614の認証および暗号鍵生成処理において、自身が“Wireless Charger”サービスを享受できることを示す例えば“Wireless Power Receiver”という情報要素を、Inquiry応答メッセージに付加して送電装置100に応答してもよい。具体的には、BT規格で規定されているExtended Inquiry Responseの情報要素の1つであるUUID(Universally Unique Identifier)として“Wireless Power Receiver”を示す情報を格納する。
送電装置100は受信したInquiry応答メッセージの内、情報要素を含む応答の送信元とのみ認証処理を行うことで、“Wireless Charger”サービスを享受できない他のBT機器と無駄な認証処理を行うことを回避できる。UUIDに格納する情報要素は無線電力伝送機能に対応していることを示すものであれば、“Wireless Power Receiver”以外であってもよい。
また、上述の説明では、送電装置100はマスタとして動作し、受電装置はInquiryメッセージの送信元アドレスに基づいてInquiry応答メッセージを行うか否かを判定した。しかし、S1313において暗号鍵を生成する以前に送受信する他のメッセージ、スレーブからの応答を期待するその他のメッセージを用いてもよい。例えば、呼び出し(Page)時に送受信するIDメッセージでもよい。そうすることでも、送電装置100は送電範囲201に存在する受電装置101とBT接続を確立することができる。
また、上述の説明では通信部115および通信部118はBT規格に対応するものとして説明したが、その他の通信規格、例えば無線LAN規格やNFC規格に対応していてもよい。また、送電アンテナ114および受電アンテナ123を介して、電力と同一の周波数帯を用いて制御信号を送受信する、いわゆるインバンド通信であってもよい。
以上説明したように、第1実施形態に係る無線電力伝送システムにおいては、送電範囲に存在する異物を好適に識別することが可能となる。これにより、より適切な、送電制御を行うことが可能となる。
(変形例1)
第1実施形態では、送電装置100が自身のBTアドレス503を送電により通知する構成について説明した。変形例1では、更に、受電装置が、自身のBTアドレス(受電装置識別子)を負荷変調を利用して送電装置100に通知する構成について説明する。具体的には、受電装置は、例えばアンテナ切替えスイッチを共振部に接続したり、しなかったりすることで、送電装置100が送電するパルスに対して負荷変調をかける。これにより、送電装置100から受電装置101をみたインピーダンスを変化させることが出来、受電装置は自身のBTアドレスを送電装置に送信(通知)することが出来る。なお、この場合、受電装置101は、Md−Z状態の時に自身のBTアドレスを送信する。
図24は、変形例1に係る電力伝送システムの全体構成図である。図24によれば送電装置100がID記憶部2400を有する構成となる。なお、全体構成は第1実施形態(図1)とほぼ同様であるため、以下の説明では図1と異なる部分のみ説明する。ID記憶部2400には、送電部を介して検出された受電装置のBTアドレスが格納される。
図20は、変形例1に係る送電装置の通信部の動作フローチャートである。なお、動作フローは第1実施形態(図13)とほぼ同様であるため、以下の説明では図13と異なる部分のみ説明する。
まず、送電装置100はZ検出によりインピーダンス変化を検出することで受電装置のBTアドレスを取得する(S2000)。送電装置100は、送電アンテナ114を介して取得した受電装置のBTアドレスであるBTアドレス900と、応答ID記憶部109に記憶されたBTアドレスを比較し(S2003)、一致したBTアドレスを選択する(S2001)。応答ID記憶部109に記憶されたBTアドレスは、通信部115を介して受信したInquiry応答メッセージのヘッダ情報から取得したBTアドレスである。
そして、送電装置100は、一致したBTアドレス全てに対して認証および暗号鍵生成の処理を行う。S1514において一致しなければ、BT終了処理(S1800)に移行する。このような構成にしても、送電装置100は、送電範囲201に受電装置が存在することを認識できる。そして送電装置100は、必ず送電範囲201に存在する受電装置とのみBT接続を行うことができる。さらに、この場合は、送電範囲201に存在する受電装置とのみS1307以降の認証処理を行うので、SRESは必ず一致する(S2004)。
図21は、変形例1に係る送電装置の送電部と検出部のタイミング図である。2100は受電装置のBTアドレスである。具体的には、受電装置101は、時間T3において送電装置100が自身のBTアドレス503を送電完了したのに続いて受電装置のBTアドレスを送信する。送電部112が送電するパルスは、第1実施形態(図5)のパルス505に受電装置のBTアドレス2100を足したパルス2101となっている。検出部103は、時間T3からT4において受電部の負荷変調回路に応じたインピーダンスを検出できる。このような構成にすることで、受電装置101は送電装置100の送電範囲201に存在することを認識することが出来る。また、併せて、送電装置100も受電装置101が送電範囲201に存在することを認識できる。よって、受電装置101は送電範囲201に対応する送電装置100にのみInquiry応答メッセージを行うことが出来る。送電装置100は、図20と同様に必ず送電範囲201に存在する受電装置とのみ認証処理を行う為、“Wireless Charger”サービスを享受できないBT機器と認証処理を行うような無駄な処理が発生しないという効果がある。
なお、BT規格のSecure Simple Paringの1方式であるOut of Band(OOB)の情報要素であるBTアドレス、公開鍵(Public key)、乱数を送信する構成としても同様の効果が得られる。
また、上述の説明では、送電装置100は、電力502とBTアドレス503を送電する構成としたが、これはBTアドレス503だけでもよい。また、送電装置100はパルスを間欠的に送電する構成としたが、これは連続的に送電する構成としても同様の効果が得られる。
また、上述の説明では、送電装置100が送電アンテナ114を介して自身のBTアドレスを受電装置に通知するようにした。これは、BTアドレスに特定の演算を施したものを通知してもよい。送電装置100および受電装置間で特定の演算を共有しておくことにより同様の効果が得られることに加え、セキュリティが向上する。例えば、特定の演算としては、BTアドレスと同じ6バイト(48ビット)のビット列と、BTアドレスの排他的論理和(XOR)をとるなどの方法がある。また、BTアドレスだけでなくPINコードを併せてパルスで送電するようにしてもよい。PINコードを適宜変更する構成とすることにより、暗号鍵の複雑さが増し、セキュリティが向上する。
更に、上述の説明では、送電装置100は、送電アンテナ114を介して自身のBTアドレスを受電装置に通知するようにした。しかし、BTアドレスの替わりに送電装置100を識別できる他の情報を通知するよう構成しても良い。例えば、ランダムに発生させた乱数であてもよい。その場合、時間Tb2からTb3の間で乱数を送電し、矢印615における認証および暗号鍵生成処理において、送電装置100はInquiryメッセージに乱数を付加するようにする。そして受電装置は時間Tb2からTb3において受電した乱数とInquiryメッセージに付加された乱数との2つに関してS1513において比較しても同様の効果が得られる。
また、上述の説明では、送電アンテナ114および受電アンテナ123は主に磁界を発生させるアンテナの例としてスパイラル形状のアンテナとしたが、これはヘリカル形状でもよく、スパイラル形状とヘリカル形状を組み合わせた構成であってもよい。また送電アンテナ114および受電アンテナ123は主に電界を発生させるメアンダ形状のアンテナであってもよい。また、上述の説明では、送電アンテナ114および受電アンテナ123に周波数6.78MHzの電磁波を印加する構成としたが、これは他の周波数例えばkHz帯や13.56MHzであってもよい。
(変形例2)
通信部115はBT規格以外の通信規格例えばWi−Fi規格に対応していても同様の効果が得られる。その場合の動作について説明する。特に、変形例2として、送電装置100および受電装置101の通信部を、BT規格の替わりにWi−Fi規格の無線通信を利用する構成について説明する。
なお、以下の説明では、BTアドレスをMACアドレス、InquiryメッセージをProbeRequestメッセージに置き換えて説明する。また、ID記憶部119に関しては、BTアドレス900をMACアドレス900、BTアドレス901をMACアドレス901と読み替えて説明する。更に、認証および接続処理には、Wi−Fiアライアンスで規格化されているWi−Fi Direct Serviceを使用するものとする。Wi−FiDirect Serviceは、アクセスポイント(AP)として動作する端末と、ステーション(STA)として動作する端末との間で認証および接続処理を実現するプロトコルである。
図22は、変形例2に係る送電装置の通信部の動作フローチャートである。図23は、変形例2に係る受電装置の動作フローチャートである。システム構成図は変形例1(図24)と同様である。また、送電装置100、受電装置101は、変形例1(図21)と同様に、各々の識別子(この場合MACアドレス)を送信するものとする。
まず、通信部115は、パルスから受電装置のMACアドレスを取得し(S2200)、ID記憶部2400のMACアドレス900に記憶する(S2201)。そして、通信部115はWi−Fiを起動し(S2203)、ProbeRequestメッセージを送信する(S2204)。
受電装置はS1507でパルスを受電すると、送電装置100のMACアドレスを取得し(S2300)、ID記憶部119のMACアドレス900に記憶し(S2301)、Wi−Fiを起動する(S2302)。そして、受電装置はProbeRequestメッセージを受信すると(S2303でYES)、ID記憶部119のMACアドレス901に記憶する(S2304)。つづいて、受電装置はID記憶部119のMACアドレスを比較する(S2305)。ID記憶部119のMACアドレスが一致していれば、S2306においてProbeResponseメッセージを送電装置100に送信する。
通信部115は、ProbeResponseメッセージを受信すると(S2205でYES)、受信したProbeResponseメッセージから取得した全てのMACアドレスを応答ID記憶部109に記憶する(S2206)。そして、応答ID記憶部109に記憶されたMACアドレスと、ID記憶部2400に記憶されたMACアドレス900と、を比較する(S2207)。一致するMACアドレスがあれば(S2208でYES)、通信部115は、一致したMACアドレスを選択し(S2210)、ID記憶部2400のMACアドレス901に記憶する(S2212)。
なお、送電装置100が制御信号をWi−Fiを使用して送受電するシステムにおいては、送電装置100がAPとして動作すべきである。例えば、送電範囲に複数台の受電装置が存在し、送電装置100が、複数の受電装置に対して送電を行っている場合を考える。1つの受電装置がAPとして動作し、当該受電装置が何らかの理由で通信範囲200の外に出た場合、当該受電装置と送電装置100との間のWi−Fi接続が切断される。その場合、STAとして動作している送電装置100は、同じくSTAとしている残りの受電装置との間で制御信号の送受信が不可能になる。
ただし、Wi−Fi Direct Serviceに対応したWi−Fi端末は、接続処理終了後は、STAモード、APモードのいずれにもなる可能性がある。そのため、送電装置100はAPモードとして動作するように制御する必要がある。そこで、通信部115は、Wi−Fi Direct Serviceによる認証および接続処理を開始する(S2212)。ここで、送電装置100は後続するActionフレームにおいてAPとなることを宣言する(S2213)。
受電装置は、S2300において自身が送電装置100の送電範囲201に存在することが認識できることになる。また、受電装置は、ProbeResponseメッセージ受信することで、Wi−Fiによる通信も可能であることがわかる。そこで、受電装置は、Wi−Fi Direct Serviceによる認証および接続処理を開始する(S2307)。そして、後続するActionフレームにおいてSTAとなることを宣言する(S2308)。
通信部115は、Wi−Fi Direct Serviceを開始後、受電装置との間でWi−Fi接続に必要なSSID(Service Set Identifier)や暗号鍵の共有(以後接続シーケンスという)を行う。ここで、通信範囲200に存在する他のWi−Fi端末が偶然にWi−Fi Direct Serviceを開始する可能性もある。しかし、送電装置100は受電装置101に送電する際の制御信号のやり取りにWi−Fiを使用するので、受電装置以外の装置が同一ネットワークに入ることはセキュリティ上の問題がある。
よって、通信部115はS2212において、接続シーケンスを実施しているMACアドレスが一致したMACアドレスのみでない場合は(S2214でNO)、送電範囲201に存在する受電装置のみが接続シーケンスを実行できるようにする。具体的には、S2208で一致したMACアドレスでフィルタリングを行い、一致したMACアドレスに対応する受電装置とのみ認証および接続処理を行う(S2216)。
同様に、受電装置はS2309において、接続シーケンスを実施しているMACアドレスが一致したMACアドレスのみでない場合は(S2309でNO)、送電範囲201に存在する受電装置101のみが接続シーケンスを実行できるように、S1514で一致したMACアドレスでフィルタリングを行う(S2310)。そして、一致したMACアドレスに対応する送電装置100とのみ認証および接続処理を行う(2311)。つまり、S2214において、送電装置100は、S2200で取得したMACアドレスを元にフィルタリングしたので特定の受電装置のみと認証および接続処理を行うことができる。また、S2310において、S2300で取得したMACアドレスを元に送信装置のフィルタリングをしたので特定の1台の送電装置100のみと認証および接続処理を行うことができる。
なお、認証および接続処理を行うプロトコルとしてWi−Fi Direct Service規格を例に説明したが、これはWi−Fi Direct規格であってもよい。また、通信部がWi−Fiに対応した場合について、図21のように送電装置100および受電装置101の両方が各々の識別子(MACアドレス)を通知する構成とした。しかし、送電装置100または受電装置101のいずれかが通知する場合においても同様の効果が得られる。
(変形例3)
変形例3として、送電装置100および受電装置101の通信部がBluetooth LowEnergy規格(以下、BLE規格という)に準拠している場合について説明する。
図25は、変形例3に係る電力伝送システムの無線接続処理に関するシーケンス図である。また、図26は、変形例3に係る電力伝送システムにおける受電装置の動作フローチャートである。
受電装置の通信部は、パルスを受電していない場合、BLE規格で規定されているADVERTISINGメッセージの内、ADV_NONCONNECT_INDメッセージを送信する(シーケンス2500)。ADV_NONCONN_INDメッセージは、受電装置がサポートしているサービス情報は通知するが、BLEによる接続は許容しないことを示すメッセージである。また、受電装置は、自身の通信可能範囲に存在する送電装置100に対して自身が“Wireless Power Receiver”というサービスをサポートしていることを通知する。
送電装置100は、ADV_NONCONN_INDメッセージを受信すると、通信範囲内に“Wireless Power Charger”サービスを提供できる受電装置が存在することを認識できる。ただし、ADV_NONCONN_INDメッセージが接続を許容しないことを示している為、受電装置に対して接続処理を行わない。このようにすることで、送電装置100は送電範囲外に存在する受電装置と無線接続を行い、送電を開始してしまうとう状態を回避することができる。
一方、受電装置は、パルスを受電すると(シーケンス2501、S1507でYES)、通信部をBLE規格のADVERTISETとして起動する。そして、受電装置は、パルスに含まれている送電装置100のBTアドレスを格納したADV_DIRECT_INDメッセージを送信する(シーケンス2502、S2600)。ADV_DIRECT_INDメッセージは、受電装置がサポートしているサービス情報を通知し、かつBLEによる接続を許容する相手をアドレスで指定するメッセージである。
つまり、受電装置は、自身が送電範囲201に存在し、受電できることを確認できた場合に、ADV_NONCONN_INDを送信しない。このようにすることで、送電装置100との接続を許容するようにしたので、送電装置100が送電する電力を受電する為の制御信号をやり取りすることが可能となる。さらには、受電装置はパルスに含まれる送電装置100のBTアドレスを、2501におけるADV_DIRECT_INDメッセージに格納することによって、送電範囲内にある送電装置100とのみ接続することが可能となる。
そして、受電装置は、接続を要求することを示すCONNECT_REQメッセージを受信する(シーケンス2503、S2601でYES)。そして、S1515において自身がパルスを受電した送電装置100と接続していないと判断した場合は(S1515でNO)、ペアリング処理および送電装置100との通信を暗号化する暗号鍵の生成処理を含む認証処理へと移行すると判断する(S2602)。
また、受電装置は送電装置100からCONNECT_REQメッセージを受信しなかった場合(S2601でNO)、また認証に成功しなかった場合(S1518でNO)は、表示部にエラー表示を行う。こうすることで、受電装置のユーザに対して充電できない状態にあることを通知することができる。
なお、シーケンス2500で受電装置が送信するメッセージは接続を許容しないことを示すメッセージであればよく、その他のメッセージを利用しても良い。例えば、受電装置がサポートするサービス情報を提供可能(Scannable)であり、かつ接続を許容しないことを示すADV_SCAN_INDメッセージであっても同様の効果が得られる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. 第1アンテナから出力される電磁波を用いて電力を送信する送電手段と、
    前記第1アンテナから出力される電磁波を用いて通信する第1通信手段と、
    前記第1アンテナと異なる第2アンテナを用いて通信する第2通信手段と、
    前記第1通信手段を用いて通信された所定の情報を用いて前記第2通信手段により接続した受電装置に対して、前記送電手段により送電を行わせる制御手段と、
    前記第2通信手段により接続した受電装置に対して、インピーダンスを変化させるように指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示の後に、インピーダンス変化に基づいて前記送電手段の送電範囲に存在する物体を検出する検出手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記検出手段による物体の検出に応じて、前記物体に対する前記送電手段による送電を制限する
    ことを特徴とする送電装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2通信手段により接続した受電装置から無線電力伝送に対応していることを示す情報を取得できた場合、当該受電装置に対して前記送電手段により送電を行わせる
    ことを特徴とする請求項に記載の送電装置。
  3. 前記第1通信手段は、前記送電手段により第1受電装置に送電を行っている際に第2受電装置が前記送電手段の送電範囲にある場合、前記所定の情報を通信し、
    前記制御手段は、前記第1通信手段を用いて通信された前記所定の情報を前記第2通信手段により前記第2受電装置と通信した場合、前記第1受電装置と前記第2受電装置とに対して、前記送電手段により送電を行わせる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
  4. 前記送電手段から前記受電装置への送電の伝送効率を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された伝送効率に基づいて、前記送電手段による送電の伝送効率を調整する調整手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送電装置。
  5. 前記第2通信手段による通信により受電装置の受電パラメータを取得する取得手段を更に有し、
    前記送電手段は、前記取得手段により取得された前記受電パラメータに従って、当該受電装置に送電する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送電装置。
  6. 前記第1通信手段の通信に用いる周波数と前記第2通信手段による通信に用いる周波数とは異なる
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送電装置。
  7. 前記第1通信手段は、前記所定の情報を送信または受信する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送電装置。
  8. 前記第2通信手段は、Bluetooth、Bluetooth LowEnergyまたはWi−Fi規格に従って通信する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送電装置。
  9. 前記所定の情報は、前記送電装置の識別情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の送電装置。
  10. 前記所定の情報は、前記送電装置のBluetoothアドレスである
    ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の送電装置。
  11. 前記第2通信手段は、前記所定の情報を用いた認証を行い、当該認証に成功した場合、接続を確立する
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の送電装置。
  12. 前記指示手段は、前記受電装置に起因するインピーダンス変化が生じないように、前記受電装置の受電アンテナに、前記送電手段による送電に応じて流れる電流が略0となるようなインピーダンスに変更するよう前記受電装置に指示する
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の送電装置。
  13. 第1アンテナから出力される電磁波を用いて電力を送信する送電部を有する送電装置の制御方法であって、
    前記第1アンテナから出力される電磁波を用いて通信する第1通信工程と、
    前記第1アンテナと異なる第2アンテナを用いて通信する第2通信工程と、
    前記第1通信工程において通信された所定の情報を用いて前記第2通信工程において接続した受電装置に対して、前記送電部により送電を行わせる制御工程と、
    前記第2通信工程において接続した受電装置に対して、インピーダンスを変化させるように指示する指示工程と、
    前記指示工程における指示の後に、インピーダンス変化に基づいて前記送電部の送電範囲に存在する物体を検出する検出工程と、
    を含み、
    前記制御工程では、前記検出工程における物体の検出に応じて、前記物体に対する前記送電部による送電を制限する
    ことを特徴とする送電装置の制御方法。
  14. コンピュータを請求項1乃至12の何れか1項に記載の送電装置として動作させるためのプログラム。
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