JP6590497B2 - 送電装置、送電装置が行う制御方法、受電装置、受電装置が行う制御方法、及びプログラム - Google Patents

送電装置、送電装置が行う制御方法、受電装置、受電装置が行う制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線電力伝送に関する。
従来、無線で電力を送信する送電装置と、送電装置から供給された電力を受電する受電装置とを含む無線電力伝送システムが知られている。無線電力伝送システムには送電装置が、送電可能な範囲に存在する受電装置を微弱な電力の検出用送電により検出し、検出された受電装置を認証用送電に基づいて認証処理を行う。そして、送電装置は、この認証が成功した場合に、受電装置に対して、より大きな電力の充電用送電を開始するものがある(特許文献1)。また、送電装置が複数の受電装置に同時に送電を行うことができる無線電力伝送システムも知られている。
特開2013−212004号公報
特許文献1のように認証処理を行う無線電力伝送システムの送電装置が複数の受電装置に同時に送電を行う場合、送電装置が受電を行わない受電装置に対しても認証処理を行ってしまうという問題が生じ得る。
例えば、送電装置が第1受電装置に充電用送電を行っている場合、充電用送電は検出用送電および認証用送電より電力が大きいため、検出用送電および認証用送電と比して送電範囲は広い。したがって、送電装置が第1受電装置に充電用送電を行っている際に送電装置の比較的近くに第2受電装置が置かれたとすると、第2受電装置は、第1受電装置に対して行われている充電用送電を検出することができる。第2受電装置は、この第1受電装置に対して行われている充電用送電に対して、検出用送電および認証用送電と同様に反応し、送電装置と認証処理を開始してしまう。この場合、第2受電装置が、充電が必要ない状態であるとしても、送電装置と第2受電装置との間で認証処理を行ってしまうことがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされた発明であり、送電装置が、受電を必要としている可能性が低い受電装置を大きい電力の送電の対象とすることを低減することを目的とする。
上述の課題を解決する手段として本発明の送電装置は、受電装置に電力を送電する送電手段と、BLE(Bluetooth Low Energy)に基づく通信を行う通信手段と、前記通信手段によるBLE通信に基づいて、前記送電手段による送電を制御する制御手段と、を有し、前記通信手段は、前記送電手段により送電される電力を受電した受電装置から、BLEのアドバタイジングパケットであって、前記受電装置が受電した電力に基づく情報むアドバタイジングパケットを受信し、前記制御手段は、受信した前記アドバタイジングパケットに含まれる前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超える場合に、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に対してBLEのコネクションリクエストパケットを前記通信手段に送信させて、前記コネクションリクエストパケットを受信した前記受電装置とのBLE通信に基づいて前記送電手段による送電を制御し、前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超えない場合に、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に前記コネクションリクエストパケットを送信しないように前記通信手段を制御することを特徴とする
本発明によれば、送電装置が受電を必要としている可能性が低い受電装置を大きい電力の送電の対象とすることを低減することができる。
無線電力伝送システムの構成を表す図である。 送電装置の構成を表す図である。 受電装置の構成を表す図である。 送電装置の動作を示すフローチャートである。 認証処理1を示すフローチャートである。 認証処理2を示すフローチャートである。 認証処理2で参照するテーブルを示す図である。 無線電力伝送システムの動作を説明する図である。
本実施形態に係る無線電力伝送を行う無線電力伝送システムの構成を図1に示す。本実施形態に係る無線電力伝送システムは、磁界共鳴方式を用いて無線電力伝送を行うものとする。磁界共鳴方式は送電装置の共振器(共鳴素子)と、受電装置の共振器(共鳴素子)との間の磁場の共鳴(共振)による結合によって電力を伝送する方式である。しかしながら、無線電力伝送方式(非接触電力伝送方法)は磁界共鳴方式に限るものではなく、電磁誘導方式、電界共鳴方式、マイクロ波方式、レーザー等を利用した電力伝送方式を用いてもよい。
図1において、101は送電装置、102は受電装置である。送電装置101は、無線で電力を送電する送電装置である。受電装置102は、送電装置101から無線で送電された電力を受電可能な受電装置である。なお、受電装置102はバッテリを備え、送電装置101から受電した電力により該バッテリに充電する。110は、送電装置101が、後述する検出用送電により受電装置102を検出することが可能な範囲を示す。範囲110はユーザには不可視であるが、ユーザは充電台103の上に受電装置102を載置することで、受電装置102を範囲110に入れることができる。本実施形態における無線電力伝送システムにおいて、送電装置と受電装置との間で、認証を行うための通信や無線電力伝送を制御するための制御情報を通信する。以下、装置間での電力の受け渡しは、送電、受電または電力伝送(無線電力伝送)と表現し、装置間での認証のためのやり取りや制御情報のやり取りは、単に通信(無線通信)と表現する。
なお、本実施形態の無線電力伝送システムの装置間で行う通信は、Bluetooth(登録商標)4.0規格に準拠する通信を用いる。Bluetooth(登録商標)4.0では、Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)という比較的少ない消費電力で通信可能な通信方式が規定されている。なお、本無線電力伝送システムでは、送電装置は、ネットワークの親局である、BLEに規定されるセントラルとして動作する。送電装置は、一度に複数の受電装置に対して送電を行うために、複数の受電装置夫々と通信を行う必要がある。したがって、送電装置は複数の受電装置夫々と通信を行うため、セントラルとして動作する。また、受電装置は、セントラルに接続し、セントラルによる制御に基づいて通信を行う、BLEに規定されるペリフェラルとして動作する。なお、送電装置101がペリフェラルで受電装置102がセントラルとなってもよい。
なお、本実施形態における通信はBLEに準拠した通信を行うものとしたが、その他の通信規格であってもよい。例えば、無線LAN(IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc)802.11シリーズ)であってよい。また、本実施形態における通信は、NFC(Near Field Communication)、ZIGBEEなどであってもよい。また、通信は独自の通信方式、負荷変調であってもよい。ここでは送電装置を1台、受電装置を1台示しているが、それぞれが2台以上あってもよい。
続いて、無線電力伝送システムの各装置の構成について説明を行う。図2は、無線電力伝送システムの送電装置101の構成を示す図である。201は、送電装置101を制御する制御部である。制御部201の一例は、タイマ207とメモリ208を備えるCPU(Central Processing Unit)である。制御部201は、メモリ208に記憶されている制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。制御部201は制御プログラムを実行中に変数の値を記憶する際にもメモリ208を用いる。また制御部201は、時間を計測する際に、タイマ207を用いる。
202は送電装置101から無線電力伝送を行う際に電力を供給する電源である。電源202は、商用電源またはバッテリである。203は、電源202から入力される直流又は交流電力を伝送帯の交流周波数電力に変換し、送電アンテナ205を介して受電装置に受電させるための電磁波を発生させるための送電部である。送電部203は、制御部201の指示に基づいて、後述する検出用送電、認証用送電、充電用送電のいずれかを送電アンテナ205から出力するように電磁波の強度を調節する。強度の調節は、送電アンテナ205に入力する電圧(送電電圧)を調節することで行う。送電電圧を大きくすると電磁波の強度が強くなる。また送電部203は、制御部201の指示に基づいて、送電アンテナ205からの送電を停止する制御を行う。
204は、送電電圧および送電アンテナ205における電流の大きさ(送電電流)を検出する検出部である。検出部204において検出した送電電圧と送電電流は、制御部201より読み出される。なお、送電電圧および送電電流と、電源部202から送電部203に入力される電圧および電流との間の相関関係が既知である場合には、検出部204を送電部203に入力される電圧および電流を検出するように構成しても良い。このとき、検出部204から得た検出値を用いて制御部201にて既知の相関関係に基づく演算により送電電圧と送電電流を求めることができる。
206は受電装置102と通信するための通信部である。通信部206は、BLEに準拠した無線通信を制御するためのチップおよび信号を送信するためのアンテナを含む。209は、ユーザへの情報通知を行うための通知部である。通知部209は制御部201の指示に基づいて、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部に情報を表示させる表示制御を行う。なお、通知部209はLCD以外の表示手段を用いても良いし、スピーカを備えて音声を用いてユーザに情報通知してもよい。
なお、送電装置101は、送電を専用に行う装置だけでなく、他の装置、一例としては、プリンタ、PC等の装置であってもよい。
続いて、無線電力伝送システムの受電装置102の構成について図3を用いて説明を行う。301は受電装置102を制御する制御部である。制御部301は、制御部201と同様にタイマ307とメモリ308を備えるCPUである。通信部306は、BLEに準拠した無線通信を制御するためのチップおよび信号を送信するためのアンテナを含む。305は送電装置101からの無線電力伝送を受電するための受電アンテナである。303は、受電アンテナ305で受電した電磁波から電力を生成する受電部である。受電部303は、受電アンテナ305により受信した電磁波により共振を生じ、該共振により交流電力を得る。そして、受電部303は、交流電力を直流または所望周波数の交流電力に変換し出力する。302は、充電可能なバッテリであり、受電装置102により受電された電力が蓄電される。310は、バッテリ302の電圧を検出する満充電検出部である。満充電検出部310の検出結果に基づいて制御部301はバッテリ302が満充電であるか否か、および充電状況を検出することができる。さらに制御部301は、スイッチ309により、受電した電力をバッテリ302へ出力するか否かを制御する。スイッチ309がONのときに電力がバッテリ302に出力される。スイッチ309がOFFのときには、電力はバッテリ302に出力されず、受電部303、制御部301、通信部306に出力される。スイッチ309の初期状態はOFFである。
304は、送電アンテナ205から送られた電磁波により受電アンテナ305に発生する起電力(受電電圧)を検出する検出部である。検出部304において検出した受電電圧は、制御部301より参照可能である。なお、検出部204の説明で述べたのと同様に、検出部304は受電部303から出力される電圧を検出するように構成してもよい。
受電装置102の受電部303、制御部301、通信部306は、送電装置101から送電される電力で動作しても良い。このように構成することで、受電装置102は、送電装置101から無線電力伝送を始めるために必要な電力を保持していない場合にも、送電装置101と通信を開始できる。なお、受電部303、制御部301、通信部306は、バッテリ302から供給される電力で動作してもよい。
なお、受電装置102の一例は、デジタルカメラ、携帯電話等の装置であってよい。
図2および図3に示した構成は一例であり、送電装置101、受電装置102は図示したハードウェア構成以外のハードウェア構成を備えていてもよい。例えば、送電装置101、受電装置102は、ユーザが各種入力等を行い、装置を操作するための操作部を有していてもよい。
以上の構成を有する無線電力伝送システムにおける送電装置は、検出用送電、認証用送電、充電用送電のうちいずれかの送電を選択的に行う。
検出用送電は、充電台103上に、物体が少なくとも一つ載置されているか否かを検出するための送電である。検出用送電においては、送電装置101は送電アンテナ205から弱い電磁波を間欠的に発生させる。これにより、物体が載置されていない期間の消費電力を抑えることができる。検出用送電を行っている際に送電装置101の送電可能範囲に物体が載置された場合、該検出用送電は該物体により消費される。この場合、送電装置101の送電アンテナ205のインピーダンスに変化が生じ、送電アンテナ205には定常状態、すなわち受電する物体が一つも載置されていない状態とは異なる電流が流れる。この変化を検出部204によって検出することで、自装置の送電可能範囲110に物体が置かれたことを検出することができる。
なお、送電装置101は、受電装置102が送電範囲に存在する場合の検出部204の検出結果の変化値を予め記憶しているものとする。送電装置101は、検出部204の検出結果が、定常状態における検出結果からこの予め記憶している変化値を超えた変化量を検出した場合、送電可能範囲110に物体が置かれたことを検出する。なお、送電装置101は、検出部204の検出結果が、定常状態における検出結果から予め記憶している変化値を超えない場合の変化量を検出した場合、送電可能範囲110に受電装置102以外の異物が存在すると判定してもよい。そして、この場合、送電を停止するまたは異物を除去することを促す情報を表示させる等のエラー処理を実行するようにしてもよい。
認証用送電は、送電可能範囲内にある一つの受電装置に対して、該受電装置が認証のための通信に要する電力、すなわち該受電装置の制御部301と通信部306が起動するのに十分な電力を供給するための送電である。送電装置101は自装置の送電可能エリアに物体が存在することを検出した場合、認証用送電を開始する。
また、認証用送電を受電した受電装置102は、他の装置から通信接続要求を送信させるためのアドバタイズパケットを、認証用送電を検出してから一定期間内(例えば、100ms)に通信部306から送信する。送電装置101は認証用送電に応答した受電装置102からアドバタイズパケットを受信した場合、送電可能範囲に受電装置102が存在すると判定する。
なお、アドバタイズパケットは、ブロードキャストで送信されるBLEに規定された信号である。アドバタイズパケットは、自身が存在することを近隣のBLE対応機器に対して通知する通知信号である。アドバタイズパケットは、自身の機器名や提供するサービスの種類、通信に用いるプロトコルのバージョンなどの情報を含む。アドバタイズパケットは、周囲の機器に自装置の存在および周囲の機器からの接続を待っていることを通知するために用いられる。受電装置102からのアドバタイズパケットには、本システムが対応する無線電力伝送方式が実行可能なことを示すサービス情報が含まれている。以降の説明において、アドバタイズパケットを存在通知と称す。
なお、送電装置101は認証用送電を開始してから所定期間以内(例えば、100ms)に受電装置102から存在通知を受信しない場合、認証用送電を停止する。そして、再び送電アンテナ205から電磁波を間欠的に発生させることにより、検出用送電を間欠的に行う。
また、送電装置101は、受信した存在通知の送信元である受電装置102に対してConnection Requestパケット(接続要求)を通信部206から送信する。そして、送電装置101は、送信した接続要求に応じて受電装置102と通信接続を確立する。そして、確立した無線接続を用いて、装置間で送電のためのネゴシエーションを行う認証処理を行う。認証処理においては、送電装置101と受電装置102の間で確立した通信接続の期間に互いの能力情報を通信(交換)する。能力情報は例えば、送受電可能な電力量、ハードウェア構成、対応している電力伝送の方式、対応している電力伝送規格のバージョン、通信プロトコルのバージョン等である。BLEではデータパケットの交換の機会が周期的に発生する。この機会をConnection Eventと呼ぶ。送電装置101は、最初のConnection Eventで送信するデータパケットにて、受電装置102に対して必要な電力値を通知するように要求する。受電装置102はこれに応答する形で、必要な電力値を次のデータパケットに含めて送信する。
認証処理では、送電装置101と受電装置102とのプロトコルのバージョンが一致し、かつ、受電装置102が要求する電力が、送電装置101で送電可能な電力と同じか下回っている場合には認証は成功する。また、それ以外の場合、認証は不成功とする。即ち、この場合、送電装置101と受電装置102との電力量またはプロトコルに関するネゴシエーションが不成立のため、充電用送電は行わない。
また、認証用送電を開始してから所定時間以内に認証に必要な情報が受電装置102から取得できない場合にも認証は不成功とする。なお、認証処理では、認証を行うためのパスワードを送電装置101と受電装置102との間で通信し、送電装置101と受電装置102とのいずれかまたは双方で通信されたパスワードが正しいと判断した場合に認証が成功とするようにしてもよい。
この認証処理によって、送電装置101は、送電範囲に存在する物体が送電を要求する受電装置であることを確認することができる。一方、認証処理によって、受電装置102は、通信接続した送電装置が電力の供給実行可能であるか否かを確認することができる。送電装置101は、認証処理の間、認証用送電を継続して送電し、受電装置102に対して能力情報の通信を行わせるための送電を行う。
送電装置101は、認証処理による認証が成功した場合、つまり、受電装置102とのネゴシエーションが成立した場合、充電用送電を行う。充電用送電は、検出用送電および認証用送電の電力より大きい電力を受電装置102に送電する。充電用送電を行うに際して、送電装置101は、通信部206によって、受電している電力の値、送電量の増減の要求、送電の停止などの無線電力伝送を制御するための制御情報を受電装置102から受信する。即ち、充電用送電は、受電装置102からの要求に応じた送電である。なお、送電装置101は、受電装置102から送電の停止を要求する送電停止要求を受信した場合や送電のエラーが生じた場合に充電用送電を終了する。また、受電装置102からの制御情報にエラー情報が含まれていてもよく、例えば、送電装置101は、エラーが発生したことを示す制御情報を受電装置102から受信した場合に送電を停止するようにしてもよい。また、送電装置101は、受電装置102が満充電であることを示す満充電通知を受信した場合、この満充電通知の送信元の受電装置102に対する充電用送電を停止する。また、送電装置101は、複数の受電装置に送電中に、送電停止要求を1台の受電装置102から受信した場合、この送電停止要求の送信元の受電装置102に対する充電用送電を停止し、他方の受電装置に対する送電は継続して行う。
また、受電装置102は、認証処理が成功すると、充電用送電により供給される電力を蓄電するために、制御部301によりスイッチ309をOFFからONにする。即ち、受電装置102は、充電用送電が開始されるまではバッテリ302へ電力が供給されないようにする。また、受電装置102は、充電を終了する場合は、制御部301によりスイッチ309をONからOFFにする。
また、送電装置101は、複数の受電装置に送電を行うことが可能である。例えば、送電装置101が第1受電装置に充電用送電を行っている場合、新たに受電を要求する第2受電装置は、第1受電装置に対する充電用送電を検出した場合、存在通知を送電装置101に送信する。存在通知を受信した送電装置101は、第2受電装置と認証処理を開始し、認証に成功すると、第2受電装置に対する充電用送電を開始する。このように、送電装置101は、複数の受電装置に同時に並行して充電用送電を行うことができる。
本実施形態に係る無線電力伝送を行う無線電力伝送システムの動作を図4〜6に示すフローチャートを用いて説明する。図4は、送電装置101の動作の全体を示すフローチャートである。図5と図6は、それぞれ後述する認証処理1と2の詳細を示すフローチャートである。なお、図4〜6に示すフローチャートは、制御部201がメモリ208に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工、各ハードウェアの制御を実行することにより実現される。なお、図4〜6に示すフローチャートに示すステップの一部または全部を例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで実現する構成としても良い。
図4に示す処理は、送電装置101の電源がONされた場合に開始される。また、図4に示す処理は、送電装置101の電源がOFFされた場合に終了する。
送電装置101の制御部201は、動作を開始すると、送電部203を制御して送電アンテナ205より検出用送電を行う。そして、送電装置101は、検出用送電時の検出部204による検出結果に基づいて、充電台103上に載置された物体を検出する検出処理を行う(S401)。検出処理により物体が検出された場合、制御部201は、送電部203を制御して送電アンテナ205より認証用送電を出力する(S402)。
送電装置101は、認証用送電を開始してから所定時間以内にアドバタイズパケットを通信部206により受信し、かつ該アドバタイズパケットに受電装置を示す情報が含まれているか否かを判定する(S403)。
なお、受電装置102が送信するアドバタイズパケットには、自身が受電装置であることを示す情報と受電電圧を示す受電情報とが、アドバタイズパケットのメッセージ要素である、Type=FFとしたAD Structureに格納されている。また、本実施形態における受電装置102が送信するアドバタイズパケットには、ID情報が、アドバタイズパケットのメッセージ要素であるAdvAに格納されている。
S403において、受電装置102からの存在通知を受信しない場合、即ち検出した物体が受電装置102ではない場合、送電装置101は、ユーザに対して充電台103に載置された物体を除去するように通知部209により通知する(S406)。その後、載置物が除去されたことを検出すると、S401へ戻る。
S403において、受電装置102からの存在通知を受信した場合、受信した存在通知の送信元に通信部206により接続要求を送信し、通信接続を確立する。そして、送電装置101は、確立した通信接続を用いて、装置間で認証処理1を行う(S404)。
S404における認証処理1を図5に示すフローチャートを用いて説明する。認証処理1は受電装置102の通信能力と送電装置の送電能力を確認するための処理である。まず、送電装置101は、受電装置102からバージョン情報と要求する電力に関する電力情報と通信部206により取得する(S501)。バージョン情報には、無線電力伝送において送電装置101と受電装置102の間で通信する際の通信プロトコルのバージョン情報が含まれる。続いて、送電装置101は、自装置が対応する通信プロトコルのバージョンと受電装置102が対応する通信プロトコルのバージョンとがマッチするかを確認する。さらに、送電装置101は、受電装置102が要求する電力を送電可能であるかを確認する(S502)。
バージョンおよび電力値が送電装置101と受電装置102とでマッチする場合、認証処理1の結果は認証成功として終了し(S503)、そうでない場合は認証処理1の結果を認証不成功として終了する(S504)。なお、認証処理1は、パスワード、識別情報、他の情報に基づく認証を行うようにしてもよい。
図4の説明に戻る。S405において認証処理1の認証結果が認証不成功となったと判定された場合には、S414に処理を進める。なお、この場合、通知部209において、認証が不成功となった原因を表示するようにしてよい。例えば、バージョン情報の違いにより認証が不成功となったのであれば、バージョン情報の違いにより認証が不成功となったことを示す情報およびファームウェアの更新を行ってバージョンの更新を促す情報を表示しても良い。
S405において認証処理1の認証結果が認証成功となったと判定された場合には、送電装置101は、認証を行った受電装置102に対して送電を開始することを通信部206による通信により通知する。また、送電装置101は、送電部203を制御して送電アンテナ205から充電用送電を開始する(S406)。充電用送電においては、受電装置102がバッテリ302に充電することが可能な、大きな電力を送電する。また、送電開始の通知を受信した受電装置は、スイッチ309をONにしてバッテリ302への充電を開始する。
以上、S401〜S406の処理により、検出用送電を用いて1台目の受電装置が載置されたことを検出し、該受電装置に対して充電用送電を開始することができる。S407以降の処理は、1台目の受電装置に対して充電用送電中に、2台目以降の受電装置の載置を検出し、該受電装置に対して充電用送電を開始するための処理である。以下において、1台目の受電装置を第1受電装置と称し、新たに検出される受電装置を第2受電装置と称する。また、第1受電装置と第2受電装置とは、図3で説明した受電装置102の構成を有する。
送電装置101は、S406において充電用送電を行いながら別の受電装置(第2受電装置)からの存在通知の監視を行う(S407)。存在通知を受信したら、送電装置101は、その存在通知の送信元である第2受電装置と認証処理2を行う(S408)。認証処理2は、充電用送電を第1受電装置に行っている際に第2受電装置から存在通知を受信した場合、この第2受電装置が充電台103に載置された装置であるかを確認するための処理である。即ち、認証処理2は、充電を行うために、第2受電装置がユーザにより送電装置101に近接されたかを確認する処理である。
認証処理2を図6に示すフローチャートを用いて説明する。まず、送電装置101は、第2受電装置から受信した存在通知に含まれる第2受電装置の受電電圧を示す受電情報を取得する(S601)。第2受電装置は検出部304によって受電電圧を検出して、検出された受電電圧を存在通知に含めて送信する。したがって送電装置101は、S407で受信した存在通知により第2受電装置における受電電圧を取得することができる。次に送電装置101は、送電アンテナ205に入力する電圧(送電電圧)に応じて設定される所定値とS601において取得した受電電圧とを比較する(S602)。
ここで、認証処理2の対象となる第2受電装置は、認証処理2を実行している期間において、送電装置101が供給した電力の消費電力はほぼ一定である。第2受電装置は、送電開始通知を受信していないため、スイッチ309をOFFにしている状態である。このとき、第2受電装置において、受電した電力を消費するのは受電部303、制御部301、通信部306である。一般に、無線電力伝送の受電装置においては、これら部位で消費する電力は、受電装置の主目的すなわちバッテリへの充電で消費する電力と比較すると非常に小さく、ほぼ一定であるとみなすことができる。受電装置における消費電力が一定であるとき、送電アンテナから出力される電磁波が強いほど、受電アンテナには大きな起電力が発生する。すなわち、送電電圧が大きいほど受電アンテナにおける受電電圧は大きくなる。また、送電アンテナに対する受電アンテナの相対位置が近いほど受電電圧は大きくなる。
このように、送電装置101は、送電電圧と、第2受電装置の受電電圧の関係から、送電アンテナ205と第2受電装置の受電アンテナ305との位置関係を推定することができる。したがって、送電装置101は、第2受電装置が充電台103に載置されている装置であるかを判断することができる。なお、送電装置101は、第2受電装置が充電台103に載置されている装置であるかを判断するとしたが、範囲110内に第2受電装置が存在することを判断するようにしてよい。
送電電圧と充電台103に載置されている場合の受電電圧との関係を示す表を図7に示す。例えば、第1送電装置への充電用送電が行われている際の検出部204による検出結果である送電電圧が20Vである場合、表700の行702から、第2受電装置の受電電圧が11V以上であれば、第2受電装置は充電台103に載置されている。
送電装置101は、図7に示す送電電圧に応じた受電電圧を所定値とし、この所定値とS601において取得した受電電圧とを比較する。送電装置101は、S601において取得した受電電圧が所定値より大きい場合は、認証処理2の認証結果を認証成功として処理を終了する(S603)。即ち、送電装置101は、第2受電装置から受信した通知信号に含まれる受電情報に対応する受電値が十分な値である場合、第2受電装置と認証処理におけるネゴシエーションを行う対象とすることを決定する。
また、送電装置101は、S601において取得した受電電圧が所定値未満であれば、認証処理2の認証結果を認証不成功として処理を終了する(604)。即ち、送電装置101は、第2受電装置から受信した通知信号に含まれる受電情報に対応する受電値が十分な値ではない場合、第2受電装置を充電用送電の対象としないことを決定する。
なお、図7に示す表700はメモリ208に予め格納されているものとする。なお、送電装置101は、図7に示す表700を自装置で作成し、メモリ208に記憶するようにしてよい。
このように送電装置101は、通信接続の確立前にやり取りすることが可能な存在通知に含まれた情報に基づいて、この存在通知の送信元が、充電台103に載置され、受電を要求する装置であるか否かを通信接続の確立前に判定することができる。そして、送電装置101は、充電用送電を行っており、検出用送電を実行できない場合にも、充電台103に載置されている受電装置を検出することができる。
S416において、認証処理2の結果が認証不成功となったと判定された場合には、S412に処理を進める。なお、この場合、認証処理2の結果が認証不成功となった場合、送電装置101は、通知部209によりエラーを表示してもよい。表示例としては、「近くに受電装置があります。充電を行う場合は、充電台に載置下さい。充電を行わない場合は、送電装置から離してください」とのメッセージを表示させる。即ち、送電装置101は、通知部209により認証処理2の結果が認証不成功となった装置の移動を促す情報を表示させてよい。このように、送電装置101は、ユーザが第2受電装置の充電を希望している場合に認証処理2の結果が認証不成功となったとしても、ユーザに正しい載置位置を通知するため、第2受電装置の充電を行うことができるようになる。
また、認証処理2の結果が認証不成功となったと判定された場合には、第2受電装置に対しては、通信部206を通して、存在通知を出さないように指示しても良い。この指示を受信し第2受電装置の制御部301は、タイマ307を用いて、前記指示を受信してから所定時間は通信部306からは存在通知を送信しないように制御する。また送電装置101は、認証処理2を実行して不成功となった第2受電装置のID情報を記憶して、S407において該ID情報を含む存在通知を所定時間無視するような構成としても良い。また、認証処理2の結果が認証不成功となったと判定された場合には、S414に処理を進めてもよい。即ち、認証処理2の結果が認証不成功となったと判定された場合に、第1受電装置に対する充電用送電も停止し、充電台103上の物体を取り除くようにユーザに促してよい。このようにすることで、充電用送電中に異物が載置された場合、送電を停止することができる。
S416において、認証処理2の結果が認証成功となったと判定された場合には、送電装置101は、図5で説明した認証処理1を行う(S409)。このように、認証処理2の結果により、第2受電装置に対して認証処理1を行うか否かを切り替えることができる。即ち、認証処理2は、存在通知に含まれる情報に応じて、認証処理1を行うか否か判定するための処理ともいうことができる。なお、S409における認証処理1のS502における送電電力の余力の条件は、第2受電装置が要求する電力値と、第1送電装置に送電中の電力値との合計が、送電装置が送電可能な最大電力値より小さければ成功とする。S409における認証が成功であれば、第2受電装置に対して送電開始を通知し、第2受電装置に対して充電用送電を開始する(S410、S411)。
なお、S409における認証処理1が不成功の場合は、第2受電装置には送電開始通知を送信せずにS412へ進む。この際、送電装置101は、認証処理1の不成功の理由を通知部209により表示しても良い。また、S409における認証処理1が不成功の場合は、S414に処理を進めてもよい。即ち、S409における認証処理1が不成功の場合は、第1受電装置に対する充電用送電も停止し、充電台103上の物体を取り除くようにユーザに促してよい。このようにすることで、充電用送電中に異物が載置された場合、送電を停止することができる。
続いて、送電装置101は、充電用送送電を行っている受電装置のいずれかから満充電通知もしくは送電停止要求を通信部206により受信したか否かを判定する(S412)。S412において、満充電通知もしくは送電停止要求を受信しないと判定した場合、送電装置101は、再びS407からの処理を行う。S412において、満充電通知もしくは送電停止要求を受信したと判定された場合、送電装置101は、満充電通知または送電停止要求の送信元である受電装置に対して送電停止通知を通信部206に送信する(S413)。そして、送電装置101は、満充電通知または送電停止要求の送信元である受電装置に対する充電用送電を停止し、ユーザに充電完了を通知部209により通知する(S414)。
そして、送電装置101は、充電用送電中の受電装置があるか否かを判定する(S415)。S415において、充電用送電中の受電装置が1台もないと判定された場合、再びS401からの処理を行う。S415において、充電用送電中の受電装置が少なくとも1台あると判定された場合、再びS407からの処理を行う。
以上説明したように、送電装置101は、1台目の受電装置102については検出用送電を用いて充電台103に載置されたか否かを検出する。そして、送電装置101は、充電用送電を行って、検出用送電を出力することができない場合であっても、存在通知の送信元が充電台103に載置された装置であるか否かを、存在通知に含まれる情報に基づいて判断することができる。そして、送電装置101は、存在通知によって充電台103に載置されたと判定された受電装置とのみ認証処理1を行い、充電台103に載置されたと判定されなかった受電装置とは認証処理1を行わない。したがって、ユーザにより充電を意図せず、送電装置の近くにたまたま置かれたような、充電を必要としていない受電装置に対して、認証処理1や充電用送電を行わないので、不要な送電のための処理を低減することができる。
また、送電装置101は、通信接続の確立前にやり取りすることが可能な存在通知に含まれた情報に基づいて、存在通知の送信元が充電台103に載置された装置であるか否かを判定できるので、不要な通信接続や認証処理を行うこと低減することができる。
ここで、本実施形における無線電力伝送システムにおける動作を、図8を用いて説明する。
送電装置101から受電装置801に対して送電電圧20Vにて充電用送電中に、充電台103の上に新たに受電装置802が載置されたとする。このとき、図7により示されるように、受電装置802の受電アンテナには11V以上の起電力が生じる。この起電力により、受電装置802は、存在通知を送信する。送電装置はS407でこの存在通知を検出して受電装置802の認証処理2を開始する。S602において、現在の送電電圧は20V、かつ受電電圧は11V以上であるので、認証処理2の結果は認証成功となる(S601〜S603)。したがって、送電装置101は、充電用送電を出力中であっても、充電台103上に配置された受電装置802を検出し、受電装置802に対しても充電用送電を開始することができる。
また、送電電圧20Vで送電中の送電装置101の近傍に受電装置803が置かれた場合を考える。この場合、送電装置101は、検出用送電および認証用送電より大きな充電用送電を行っているため、検出用送電により検出可能なおよび認証用送電により認証可能な範囲110より広い範囲において、認証に要する電力を供給することが可能である。したがって、受電装置803は、充電を必要としていない状態であっても、存在通知を送信することとなってしまう。しかしながら、受電装置803は充電台103上に載置されていないので、受電装置803の受電アンテナに生じる起電力は11Vより小さな値となる。
したがって、送電電圧20Vにて充電用送電中の送電装置101は、認証処理2において受電装置803を認証不成功とする。すなわち、充電用送電中にも、送電可能範囲内に載置された受電装置を正しく検出することができるため、充電を必要としない状態であると考えられる受電装置803とは認証処理1および充電用送電を行わない。また、送電装置101は、受電装置803のような比較的離れた位置に存在するため、送電効率がよくない受電装置に対して送電を行わないので消費電力を低減することができる。
上述のように、本実施形態によれば、図8の受電装置803のように送電可能範囲外の受電装置が、充電用送電の強い電磁波により起動して存在通知を出してきた場合にも、該受電装置に対しての認証処理および充電用送電を抑制することができる。また、送電装置が、受電を必要としている可能性が低いと考えられる、送電装置から離れて配置された受電装置を大きい電力である充電用送電を行う対象としてしまうことを低減できるため、送電効率が悪い受電装置に対して送電を行うことを低減できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態において、送電装置101は、2台目以降の受電装置に対して、認証処理2が不成功なら認証処理1は省略する構成としたが、認証処理2が不成功でも認証処理1を行っても良い。また、認証処理1と認証処理2の順番を入れ替えても良い。
また、上述の実施形態において、検出用送電で検出した受電装置102、即ち、送電装置101が送電する1台目の受電装置に対しては、認証処理2を行わないものとしたが、認証処理2を行うようにしてよい。このようにすることで、受電装置102を検出する際の位置検出精度が向上し、充電台103に載置されているような送電効率がよい受電装置102に対してのみ送電を行うことができるため、消費電力が低減される。
また、上述の実施形態において、受電装置を送電装置上に載置することで、無線電力伝送が行われること述べたが、受電装置と送電装置とが、空間的に隔たりがある場合にも無線電力伝送が行われるようにしてもよい。例えば、上述の実施形態において、受電装置である電気自動車が、床面または路面に内蔵された送電装置と非接触状態で無線電力伝送を行う場合を適用してよい。
また、上述の実施形態において、受電装置はバッテリへの充電を行うと説明したが、受電装置で受電した電力を充電以外の用途、例えばモーターを駆動するような用途に用いてもよい。
また、上述の実施形態において、例えば、受電装置には一律同じ電力を供給するような、充電用送電中の受電装置の個数と送電電圧に既知の相関関係がある場合には、表700の左列を送電電圧に代えて受電装置の個数としてもよい。この場合、送電装置は認証処理2において、充電用送電中の受電装置の個数と、認証処理対象の受電装置における受電電圧に基づいて認証を成功させるか否かを決定する。
また、上述の実施形態の認証処理2において、送電電圧と受電電圧に基づいて認証することを説明したが、これら電圧の大きさに代えて、送電アンテナと受電アンテナを流れる電流の大きさを用いても良い。このとき、検出部204と304をそれぞれのアンテナにおける電流の大きさを検出するように構成し、表700およびS602において電流の大きさを用いて認証するように構成する。同様に、例えば電力のように電圧と電流を組み合わせた物理量を用いて認証するように構成してもよい。
また、上述の実施形態の認証処理2において、存在通知には、受電電圧が含まれており、受電電圧に関する情報に基づいて認証を行うとしたが他の情報に基づいて、認証処理2を行うようにしてよい。例えば、上述の実施形態の認証処理2において、送電装置と受電装置との通信に基づいて距離を測定し、この装置間の距離に応じて認証成功または不成功を判断してよい。例えば、認証処理2において、送電装置101は、受電装置102との通信に基づいて、装置間の距離を判定し、この受電装置102が範囲110内にある場合は、認証成功とし、受電装置102が範囲110内にない場合は、認証不成功とするようにしてよい。なお、装置間の距離の測定方法としては、BLEに規定されるProXimity Profile(PXP)を用いればよい。PXPは、受信信号レベル(受信電界強度)の所定期間における平均値レベルに基づいて、装置間の距離を測定するプロファイルである。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 送電装置
102 受電装置
201 制御部
203 送電部
204 検出部
206 通信部

Claims (21)

  1. 受電装置に電力を送電する送電手段と、
    BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に基づく通信を行う通信手段と、
    前記通信手段によるBLE通信に基づいて、前記送電手段による送電を制御する制御手段と、を有し、
    前記通信手段は、前記送電手段により送電される電力を受電した受電装置から、BLEのアドバタイジングパケットであって、前記受電装置が受電した電力に基づく情報を含むアドバタイジングパケットを受信し、
    前記制御手段は、受信した前記アドバタイジングパケットに含まれる前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超える場合に、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に対してBLEのコネクションリクエストパケットを前記通信手段に送信させて、前記コネクションリクエストパケットを受信した前記受電装置とのBLE通信に基づいて前記送電手段による送電を制御し、前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超えない場合に、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に前記コネクションリクエストパケットを送信しないように前記通信手段を制御することを特徴とする送電装置。
  2. 前記通信手段は、前記コネクションリクエストパケットを受信した受電装置から、要求電力に関する情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記制御手段は、前記通信手段により受信した前記要求電力に関する情報により特定される要求電力と、前記送電装置の送電可能電力と、に基づいて、前記送電手段による送電を制御することを特徴とする請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記制御手段は、前記要求電力が前記送電可能電力より大きい場合は、前記送電手段による送電を制限することを特徴とする請求項3に記載の送電装置。
  5. 前記制御手段は、前記要求電力が前記送電可能電力以下である場合は、前記要求電力に基づく電力で前記送電手段が送電を行うように制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の送電装置。
  6. 前記受電装置は、前記送電手段により他の受電装置に送電された電力の少なくとも一部を受電する受電装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記送電手段は、前記受電装置が有する他の通信手段であって、BLEに基づく通信を行う他の通信手段を起動させるための電力を送電し、
    前記通信手段は、前記受電装置が有する前記他の通信手段を起動させるための電力を受電した受電装置から前記アドバタイジングパケットを受信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記制御手段は、前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超えるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の送電装置。
  9. 前記閾値は、前記受電装置が前記送電装置の送電台に載置されていることを示す値に基づくことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の送電装置。
  10. 前記閾値は、前記送電手段により送電される電力に応じた値であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の送電装置。
  11. 前記受電装置が受電した電力に基づく情報は、受電電圧に関する情報であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の送電装置。
  12. 前記送電手段は、第1アンテナを用いて受電装置に電力を送電し、
    前記通信手段は、前記第1アンテナとは異なる第2アンテナを用いて、前記受電装置とBLE通信を行うことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の送電装置。
  13. 受電装置に電力を送電することが可能な送電装置が行う制御方法であって、
    前記送電装置から送電された電力を受電した受電装置から、BLEのアドバタイジングパケットであって、前記受電装置が受電した電力に基づく情報を含むアドバタイジングパケットを受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信した前記アドバタイジングパケットに含まれる前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超える場合に、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に対してBLEのコネクションリクエストパケットを送信する送信工程と、
    前記送信工程において送信した前記コネクションリクエストパケットを受信した前記受電装置とのBLE通信に基づいて、前記受電装置に対する送電を制御する制御工程と、を有し、
    前記受信工程において受信した前記アドバタイジングパケットに含まれる前記受電装置が受電した電力に基づく情報に対応する値が閾値を超えない場合は、前記アドバタイジングパケットを送信した受電装置に前記コネクションリクエストパケットを送信しないことを特徴とする制御方法。
  14. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の送電装置の各手段として、コンピュータを動作させるためのプログラム。
  15. 送電装置から電力を受電する受電手段と、
    BLE(Bluetooth Low Energy)に基づく通信を行う通信手段と、
    前記受電手段による受電する電力を蓄電するバッテリと、
    前記受電手段により受電する電力の前記バッテリへの蓄電を制御する制御手段と、を有し、
    前記通信手段は、BLEのアドバタイジングパケットであって、前記受電手段が前記送電装置から受電した電力に基づく情報を含むアドバタイジングパケットを送信し、
    前記制御手段は、前記アドバタイジングパケットを受信した前記送電装置からBLEのコネクションリクエストパケットを受信したことに従って実行される前記送電装置とのBLE通信に基づいて、前記受電手段により受電する電力の前記バッテリへの蓄電を制御することを特徴とすることを特徴とする受電装置。
  16. 前記通信手段は、前記コネクションリクエストパケットを送信した送電装置に対して、要求電力に関する情報を送信することを特徴とする請求項15に記載の受電装置。
  17. 前記通信手段は、前記送電装置から他の受電装置に送電された電力の少なくとも一部を前記受電手段により受電した場合、前記アドバタイジングパケットを送信することを特徴とする請求項15又は16に記載の受電装置。
  18. 前記通信手段は、前記送電装置から前記通信手段を起動させるための電力を前記受電手段により受電した場合、前記アドバタイジングパケットを送信することを特徴とする請求項15又は16に記載の受電装置。
  19. 前記送電装置から受電した電力に基づく情報は、受電電圧に関する情報であることを特徴とする請求項15乃至18の何れか1項に記載の受電装置。
  20. 送電装置から電力を受電することが可能な受電装置が行う制御方法であって、
    BLE(Bluetooth Low Energy)のアドバタイジングパケットであって、前記送電装置から受電した電力に基づく情報を含むアドバタイジングパケットを送信する送信工程と、
    前記送信工程において送信された前記アドバタイジングパケットを受信した前記送電装置からBLEのコネクションリクエストパケットを受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信した前記コネクションリクエストパケットを送信した前記送電装置とのBLE通信に基づいて、前記送電装置から受電する電力のバッテリへの蓄電を制御する制御工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  21. 請求項15乃至19の何れか1項に記載の受電装置の各手段として、コンピュータを動作させるためのプログラム。
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