JP6491433B2 - 送電装置並びにその制御方法、及びプログラム - Google Patents

送電装置並びにその制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は無線電力伝送技術に関する。
近年、無線電力伝送システムの技術開発が広く行われている。特許文献1には、送電装置が複数の受電装置へ電力を送電する電力伝送システムが記載されている。特許文献1では、受電装置の優先度情報に基づいて、優先度の高い受電装置へは送電時間を長くすることで早期に充電が完了することが記載されている。
特開2011−019291号公報
ここで、送電装置が電池で駆動する場合、複数の受電装置への送電に応じて送電装置の電池残量が低下し、送電可能な送電量も低下する。この場合、送電装置がある受電装置に送電を続けることにより、他の受電装置に送電できなくなる。このとき、例えば優先的に送電したい受電装置がある場合に、それ以外の受電装置へ給電することで電池残量が減り、優先されるべき受電装置に送電できなくなる場合があるという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、無線電力伝送において、電池残量に応じて、受電装置ごとに送電する電力の量を制御することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による送電装置は、電池に蓄積された電力に基づいて複数の受電装置へ電力を送電する送電手段、前記複数の受電装置のそれぞれから、受電装置を識別する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した受電装置を識別する情報に応じて受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値と前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する電電力量を決定する決定手段と、を有し、前記送電手段は、前記決定手段により決定された送電電力量に応じて前記複数の受電装置へ電力を送電前記決定手段は、送電対象である受電装置の数が増えることにより、前記送電対象である複数の受電装置のそれぞれに対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さくなる場合、前記送電対象である複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置に対する送電電力量を、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも小さくすることを決定することを特徴とする
本発明によれば、無線電力伝送において、電池残量に応じて、受電装置ごとに送電する電力の量を制御することができる。
システム構成例を示す図。 送電装置の機能構成例を示すブロック図。 送電量記憶部に記憶される情報の例を示す図。 実施形態1の制御記憶部に記憶される情報の例を示す図。 実施形態1の送電管理部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態1の判定記憶部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態1の分配記憶部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態1の送電処理の流れを示すシーケンス図。 実施形態1の分類部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態1の判定部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態1の分配部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態2の制御記憶部に記憶される情報の例を示す図。 実施形態2の送電管理部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態2の判定記憶部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態2の分配記憶部に記憶される情報の遷移を例示する図。 実施形態2の分類部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態2の判定部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態2の分配部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態3の受電部における処理の流れを示すフローチャート。 実施形態3の判定部における処理の流れを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<<実施形態1>>
(システム構成)
本実施形態に係る無線電力伝送システムの構成例を図1に示す。図1は、1つの送電装置100が、3つの受電装置101〜103へ電力を送電するシステムを示している。本実施形態では、送電装置及び受電装置のそれぞれは、機器を識別する情報である機器IDおよび機器のユーザ情報を保持する。図1では、送電装置100は、機器IDとして「1」を有し、ユーザ情報として「A」を有している。同様に、受電装置101は機器ID「2」及びユーザ情報「A」を、受電装置102は機器ID「3」及びユーザ情報「B」を、受電装置103は機器ID「4」及びユーザ情報「A」を、それぞれ有する。以下では、受電装置101を機器2、受電装置102を機器3、受電装置103を機器4とそれぞれ表現するものとする。なお、本実施形態では、1つの送電装置100に対して複数の受電装置が存在する場合について説明するが、1つの送電装置100に対して1つ以上の受電装置が存在する任意の場合に、以下で説明する技術を適用することができる。
(送電装置の構成)
図2は、本実施形態における送電装置100の機能構成例を示すブロック図である。分類部200は、受電装置のユーザ情報に基づいて受電装置を分類する。本実施形態においては、分類部200は、送電装置のユーザ情報と同一のユーザ情報を有する受電装置を識別子「1」で表される分類に、それ以外のユーザ情報を有する受電装置を識別子「0」で表される分類に、それぞれ分類するものとする。分類部200は、例えば、図1の例において、送電装置のユーザ情報がAであるため、ユーザ情報がAの受電装置(機器2及び機器4)を識別子「1」で表される分類に、分類する。一方で、分類部200は、ユーザ情報がBの受電装置(機器3)を識別子「0」で表される分類に、それぞれ分類する。
なお、分類部200は、あらかじめ登録された所定のユーザ情報を有する受電装置を識別子「1」で表される分類に、それ以外のユーザ情報を有する受電装置を識別子「0」で表される分類に、それぞれ分類する等、他の分類手法を用いてもよい。また、送電装置が店舗に設置される場合を考えると、ユーザ情報は、送電装置が設置される店舗又は店舗経営団体の提供するサービスに関する登録をしているか否かの情報であってもよい。なお、分類部200は、受電装置の機器IDに基づいて受電装置を分類してもよい。機器IDは、受電装置が準拠している規格の規格名称、及びそのバージョン情報が認識できる情報要素であってもよい。
また、以下では、受電装置を分類してから、分類に応じて定まる送電電力の上限値と、電池の残量とから受電装置に送電する電力の量を決定するように説明するが、この分類は行われなくてもよい。すなわち、受電装置を識別して、受電装置ごとに送電電力の上限値が定められ、その上限値と電池の残量とに応じて、受電装置ごとに送電される電力の量が決定されてもよい。また、ユーザが、受電装置の情報を送電装置の不図示の操作部を通じて入力してもよく、その際に、併せてその受電装置への送電電力の上限値が入力されてもよい。いずれにせよ、送電装置は、受電装置ごとに送電電力の上限値を設け、その上限値と電池の残量とから、実際に送電する電力の量を決定する。
送電量記憶部201は、分類部200によって行われた分類に基づいた送電量の上限値を記憶する。判定部202は、まず、分類に応じた送電量の上限値と送電装置の電池208の電池残量とに基づいて、送電量記憶部201に記憶された送電量の上限値を用いた送電が可能であるかを判定する。また、判定部202は、後述する各処理によって定められた受電装置のそれぞれに対する送電電力量の和と、電池残量とから、その定められた送電電力量が妥当であるかを判定する。そして、判定部202は、この判定結果に応じて、受電装置のそれぞれに対して、送電電力量の増減を行うかを決定する。判定記憶部203は、判定部202によって上述の判定に使用される情報を記憶する。例えば、判定記憶部203は、送電すべき電力の総量、電池残量、送電された後に残る電池の予想残量などの情報を記憶する。
分配部204は、判定部202の判定に基づいて、受電装置への送電電力量を増減し、1つ以上の受電装置に対して送電可能な電力の範囲内で送電電力を分配する。分配記憶部205は、受電装置ごと、分類部200が分類した分類ごと、および、システム全体について、分配部204が分配した結果の送電電力の増減量を記憶する。送電管理部206は、1つ以上の受電装置のそれぞれに対して決定された送電電力量および送電済みの電力量に関して管理する。
制御記憶部207は、判定部202および分配部204が処理を開始するトリガとなる情報を記憶しており、判定部202および分配部204は制御記憶部207を監視するものとする。電池208は、送電装置100が駆動する電源となるとともに、1つ以上の受電装置に送電される電力を供給する。送電部209は、例えば、受電装置へ電力を送電するためのインタフェースを有し、送電装置は送電部209を介して1つ以上の受電装置へ電力を送電する。
(送電量記憶部201に記憶される情報)
図3は、送電量記憶部201に記憶される情報の例を示す。分類300は分類部200が受電装置を分類した際の分類の識別子である。送電量301は、分類ごとの送電量の上限値である。詳細は後述するが、電池残量が十分であり、送電しても電池残量が所定値以上となると考えられる場合は、この上限値と等しい電力が受電装置へ送電される。一方、電池残量が不十分であり、送電することにより電池残量の予想量が所定値未満となると考えられる場合は、この上限値より少ない電力が受電装置へ送電される。なお、この送電量は、例えば電池容量との比を百分率で示した値である。なお、後述する図5、図6および図7において記憶される電力を示す数値は、図3の場合と同様に、電池208の電池容量を基準とした百分率によって示されるものとする。
本実施形態では、上述の通り、分類識別子が「1」(以下、「分類1」という)の場合、受電装置のユーザ情報が送電装置のユーザ情報と同一であることを示す。また、分類識別子が「0」(以下、「分類0」という)の場合は受電装置のユーザ情報が送電装置のユーザ情報と異なることを示す。このとき、図3は、分類1の受電装置に対する送電量301は「10%」であり受電装置に対して、最大、電池容量の10%の電力量を送電することができることを示す。また、図3において、分類0の受電装置に対する送電量301は「5%」である。このように、分類1の送電量301が分類0の送電量301より多くすることにより、送電装置100とユーザ情報が同一の受電装置には多くの電力を送電することができる。このように分類300によって送電量に優先度を設けることによって、受電装置の機器状態に応じた送電処理が可能となる。なお、このとき、分類の識別子は、その分類に属する受電装置に対する送電の優先度を示すように付与されてもよく、例えば、識別子の数値が大きいほど優先度が高いことを表してもよい。
(制御記憶部207に記憶される情報)
図4に制御記憶部207に記憶される情報の例を示す。判定フラグ400は、判定部202が送電量の妥当性の判定を行うべきである場合に、「1」に設定される。削減フラグ401は、分配部204が1つ以上の受電装置のそれぞれに対する送電電力量を削減すべきである場合に「1」に設定される。
(送電管理部206に記憶される情報)
図5は送電管理部206に記憶される情報の例である。機器ID(501a〜501c)は受電装置の識別子を記憶する。分類502a〜502cは、機器IDごとの分類の識別子を記憶する。送電量503a〜503cは、機器IDで特定される受電装置のそれぞれに対する送電予定の電力量を記憶する。送電済み量504a〜504cは、機器IDで特定される受電装置のそれぞれに対して既に送電された送電電力量を記憶する。
図5(a)によれば、この情報が記憶されている時点において、機器2について、機器2が分類1に属し、電池容量の10%に相当する電力を送電される予定であり、既に送電された電力量は0%であることが分かる。また、同様に、機器3について、機器3が分類0に属し、電池容量の5%の電力量を送電される予定であり、既に送電された電力量は0%であることが分かる。
送電管理部206は、時間の経過によって、例えば既に送電された電力量が変化すること、又は新たな受電装置に送電することとなったことなどによって、記憶している情報を更新する。送電管理部206は、例えば、図5(a)から図5(b)へ、図5(b)から図5(c)へ、記憶している情報を更新する。
(判定記憶部203に記憶される情報)
図6は判定記憶部203に記憶される情報の例である。分類600a〜600cは分類の識別子である。分類別送電量601a〜601cは、送電管理部206に記憶されている送電量を、分類ごとに合計したものである。例えば図5(a)の場合、分類1の受電装置は機器2のみであり、その送電量は10%であるから、分類1の送電量の合計値は10%となり、同様に、分類0の送電量の合計値は5%となる(601a)。一方、図5(b)の場合、分類1の受電装置は機器2及び機器4となり、その送電量はそれぞれ7%及び10%であるから、分類1の送電量の合計値は17%となる(601b)。
総送電量602a〜602cは、分類別送電量601a〜601cの合計値である。したがって、例えば図6(a)において総送電量602aは「15」であり、図6(b)において総送電量602bは「19」となる。電池残量603a〜603cは、電池208の残量を示す。電池残量603a〜603cは、送電したことにより徐々に減少することとなる。予想残量604a〜604cは、総送電量602a〜602cで示される電力が送電されたとした場合の電池残量の予想値であり、電池残量603a〜603cから、総送電量602a〜602cを減算した値である。
閾値605a〜605cは、判定部202が送電量の増減の必要性を判定する際の電池残量603a〜603cの基準値である。閾値605a〜605cは、例えば、送電装置100の電子機器としての使い勝手の観点からユーザが設定できてもよい。例えば、送電装置100が使用頻度の高い電子機器である場合は、ユーザは、閾値605a〜605cを高く設定することで、送電後の電池残量を十分に確保することができる。なお、本実施形態では、閾値605a〜605cは所定値「40」に設定され、変動しないものとする。ただし、ユーザの設定等により、例えば送電中に、この閾値605a〜605cが変更されてもよい。
要削減量606a〜606cは、閾値605a〜605cから、予想残量604a〜604cを減算した値である。要削減量606a〜606cの符号が0以下の場合は、送電後の予想残量604a〜604cが閾値605a〜605c以上であるため、送電量を削減する必要がないことを示すこととなる。一方、要削減量606a〜606cの値が0より大きい場合は、送電後の予想残量604a〜604cが閾値605a〜605cを下回るため、送電量を削減する必要があることを示すこととなる。
(分配記憶部205に記憶される情報)
図7は分配記憶部205に記憶される情報の例である。図7は、送電電力が削減された場合の削減量のみを分配記憶部205が記憶する場合についての例を示す。機器ID700a〜700bは、受電装置を識別する識別子を示す。分類701a〜701bは、分類の識別子であり、それぞれの受電装置に対応する分類を記憶する。削減量702a〜702bは、分配部204が決定した削減量を表し、受電装置のそれぞれに対する送電電力の削減量を記憶する。
分類別削減量703a〜703bは、分類ごとの削減量の合計を記憶する。例えば、図7(a)の場合、送電電力が削減されているのは、分類0の機器3のみであり、その削減量702aが2%であるため、分類別削減量703aは分類1に対して0%、分類0に対して2%となる。一方、図7(b)の場合、機器3のみならず、機器2及び機器4に対しても送電電力が削減されている。この結果、削減量702bの和は、分類1に対して(2.5%+2.5%=)5%であり、分類0に対して2%となり、分類別削減量703bは、分類1に対して5%、分類0に対して2%となる。
総削減量704a〜704bは、分類別削減量703a〜703bの合計である。また、差分705a〜705bは、図6における要削減量606a〜606cと、総削減量704a〜704bとの差分であり、要削減量606a〜606cから総削減量704a〜704bを減算した値である。すなわち、差分705a〜705bで示される電力量だけ、さらに送電電力を削減する必要があることを示す。図7(a)の場合、要削減量606aは、総削減量704aより5だけ大きいことを示しており、送電量をさらに5%減少させることが必要であることを示している。
(送電処理)
続いて、本実施形態に係る無線電力伝送システムで実行される処理について説明する。図8は、本実施形態の送電処理の流れを示すシーケンス図である。図9は、分類部200における処理の流れを示すフローチャートである。図9は、分類部200が受電装置の機器IDに基づいて受電装置を分類し、分類に応じた送電量を設定した上で、判定部にこの送電量の妥当性の判定を促す処理について示している。図10は、本実施形態の判定部202における処理の流れを示すフローチャートであり、判定部202が電池残量と分類ごとに定まる送電量の妥当性を判定する処理について示している。図11は、本実施形態の分配部204における処理の流れを示すフローチャートであり、分配部204が、分類ごとに定まる優先度に応じて、優先度の低い分類から送電量を削減する処理について示している。
処理が開始されると、送電装置100(分類部200)は、不図示の通信部を介して、機器2から機器ID「2」の通知を受ける(F800、S900)。分類部200は、機器IDの通知を受けると、その機器IDが送電管理部206に登録されているかを判断する(S901)。ここで、この時点では、送電装置100は、どの受電装置に対しても送電を行っていないものとし、いずれの受電装置の機器IDも登録されていないものとする。したがって、分類部200は、機器ID「2」が送電管理部206に登録されていない(S901でYES)ため、機器ID(501a)に「機器2」を追加して送電管理部206に記憶された情報を更新する(S902)。
続いて、分類部200は、機器2からユーザ情報の通知を受信する(F801、S903)。なお、ユーザ情報は、上述の機器IDと共に通知されてもよい。本実施形態では、機器2のユーザ情報は「A」である。分類部200は、F801において受信したユーザ情報と送電装置100のユーザ情報とを比較する(S904)。本実施形態では、送電装置100のユーザ情報は「A」であるため、機器2のユーザ情報は送電装置100のユーザ情報と一致する(S904でYES)。このため、分類部200は、送電管理部206に記憶された情報の、機器2の分類を「1」に更新する(S905)。
なお、本実施形態では、ユーザ情報の一致又は不一致によって受電装置を分類するが、これに限られない。例えば、受電装置の機器種別などによって、例えば機器を駆動させるのに要する電力又は機器の充電能力などに応じて、分類が行われてもよい。また、送電装置及び受電装置のグループ情報、機器種別、機器のメーカ情報、使用頻度、電池残量、またはそれらの組み合わせに応じて、分類が行われてもよい。
その後、分類部200は、送電量記憶部201に記憶された情報を参照し(S906)、分類1に対応する送電量の上限値「10」を確認する。そして、分類部200は、送電管理部206に記憶されている情報において、機器2に対する送電量を、その上限値「10」に更新する(S908)。この時点で機器2に対応する送電管理部206の更新が完了する(F802)。
次に、分類部200は、機器IDが通知された全ての受電装置について、送電管理部206に記憶された情報を更新したかを判断する(S909)。本例では、F803において、機器3から機器IDの通知を受信しているため、全ての受電装置についての情報の更新が終了していない(S909でNO)。このため、分類部200は、機器3について、上述の手順と同様にして、機器3のユーザ情報を取得し(F804)、送電管理部206に記憶された情報を更新する(F805)。なお、機器3については、ユーザ情報が「B」であり、送電装置100のユーザ情報と一致しない(S904でNO)ため、分類は「0」として送電管理部206に記憶される(S910)。なお、機器3は分類が「0」であるため、送電量記憶部201に記憶されている分類0に対応する送電量の上限値「5」によって、送電管理部206に記憶されている情報における機器3に対する送電量が更新される。この時点において、送電管理部206に記憶されている情報は図5(a)のようになる。
その後、この時点において機器IDを通知された全ての受電装置について、送電管理部206に記憶された情報の更新が完了している(S909でYES)ため、分類部200は、判定フラグを「1」に設定し(S911、F806)、処理を終了する。
なお、本実施形態では、分類部200は、電力を送電するのに先立って、受電装置から機器IDの通知を受けて登録すると説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、送電装置100のユーザが、不図示の操作部を介して、受電装置の機器IDを特定する情報を入力することによって、分類部200が機器IDを取得して、機器の情報を送電管理部206に登録するようにしてもよい。なお、この場合でも、登録後の継続的な機器IDの取得は通信を介して行われる。
その後、判定部202が、判定フラグが「1」になったことに応じて(S1000でYES)、図10に示す処理を開始する。判定部202は、まず、電池残量を例えば電池208から取得し(F807)、判定記憶部203に記憶された情報において電池残量の項目を更新する(S1001)。例えば、取得した電池残量が58%であった場合、図6(a)に示すように、電池残量603aを「58%」とする。
そして、判定部202は、電池残量603aが閾値605a以上であるかを判断する(S1002)。電池残量が閾値を超えていなければ、そもそも送電を行うことができないため、この判定が実行される。したがって、判定部202は、例えば、電池残量が閾値未満である場合(S1002でNO)は、送電を行うことができないと判定し(S1012)、送電に関する送電装置が実行する処理を全て終了する。
本実施形態においては、この時点で、図6(a)に示すように、電池残量603aが58%であるため、閾値605aの40%以上である(S1002でYES)。なお、この時点で、送電装置は、58%の電池残量を有し、閾値の40%に比べて18%の余剰があるため、電池容量の18%を1つ以上の受電装置に送電することができる。したがって、判定部202は、機器2及び機器3に送電できると判断する。この段階で、判定部202は、制御記憶部207の判定フラグ400を0に更新する(S1003)。
続いて、判定部202は、分類部200によって更新された送電管理部206に記憶された情報における送電量503aの妥当性を判定する。判定部202は、まず、判定記憶部203に記憶されている情報のうち送電量、電池残量及び要削減量に関する情報を更新する(S1004〜S1007)。図5(a)によれば、分類502aが1である機器は機器2のみであり、その送電量503aは電池容量の10%である。したがって、判定部202は、判定記憶部203に記憶された情報において、分類1に対応する分類別送電量601aを「10」に更新する(S1004)。同様に、図5(a)によれば、分類502aが0である機器は機器3のみであり、送電量503aは電池容量の5%である。したがって、判定部202は、判定記憶部203に記憶された情報において、分類0に対応する分類別送電量601aを「5」に更新する(S1004)。そして、判定部202は、分類別送電量601aの「10」と「5」とを加算し、受電装置に送電する送電量の合計である総送電量602aを「15」に更新する(S1005)。
次に、判定部202は、電池残量603aと総送電量602aとに基づいて、送電後の電池の予想残量604aを算出する。具体的には、判定部202は、現在の電池残量603aは58%であり、総送電量602aは15%であるので、58から15を減算し、送電後の予想残量604aを43に更新する(S1006)。
そして、判定部202は、閾値605aと予想残量604aに基づいて、要削減量606aを算出する。このとき、閾値605aは40%であり、この時点での予想残量604aは43%である。したがって、送電後に予想される電池残量は、閾値605aに対して3%の余剰があることとなる。判定部202は、40から43を減算した結果「−3」により、要削減量606aを更新する(S1007)。これらの処理により、判定記憶部203に記憶された情報が更新される(F808)。
更新された情報によれば、要削減量606aは0以下である(S1008でYES)ため、判定部202は、送電量の削減は不要であると判定し、制御記憶部207の削減フラグ401を0に更新する(S1009、F809)。削減フラグ401が0の場合、送電管理部206に記憶されている送電量をそのまま送電することができる。したがって、判定部202は、送電管理部206に記憶されている送電量503aに基づいて、送電部209を介して機器2および機器3への送電を開始する(F810、F811、S1010)。
送電が開始された後も、機器2及び機器3は、所定周期で機器IDを送電装置100へ通知してもよい。分類部200は、機器IDを受信すると(S900)、その機器IDが既に登録されているかを判定する(S901)。この場合、機器2及び機器3の機器IDは、既に登録されているため、これらの機器についての、送電管理部206に記憶されている情報における送電済み量504aを更新する(S907)。そして、送電の開始前に決定された送電量から送電済み量504aを減算して、送電量503aの情報を更新する(S908)。
ここで、送電装置100は、機器2及び機器3に対して、それぞれ電池容量の3%分の電力を送電した時点で、機器4から機器IDを通知されたとする(F812、S900)。すると、分類部200は、図9のフローに基づいて、機器4に関する情報を含めることにより、送電管理部206に記憶されている情報を更新する。このとき、送電管理部206に記憶されている情報は、図5(b)の機器2及び機器3に関する情報に示すように、機器2及び機器3に対する送電済み量504bがそれぞれ3に更新されている。さらに、図5(b)の機器2及び機器3に関する情報に示すように、送電量503bも、送電開始前に決定された送電量「10」及び「5」から、それぞれ送電済み量分だけ減算された、「7」及び「2」に更新されている。これは、今後、機器2に対して電池容量の7%分の電力を、そして機器3に対して電池容量の2%分の電力を、それぞれ送電予定であることを示す。
このとき、機器4に関する機器IDが通知されると、送電管理部206に記憶されている情報において、機器ID501bが「機器4」である行が追加される(S902)。そして、分類部200は、機器4のユーザ情報「A」を取得し(S903)、これが送電装置100のユーザ情報と一致する(S904でYES)ため、分類を「1」に更新する(S905)。その後、分類部200は、送電量記憶部201を参照し(S906)、機器4に対する送電量の上限値「10」により、送電管理部206に記憶されている情報における送電量503bを更新する(S908)。分類部200は、このようにして送電管理部206に記憶されている情報を更新した(F814)後、判定フラグを「1」として(S911、F815)、処理を終了する。処理が終了した時点の送電管理部206に記憶されている情報は、図5(b)のようになる。
なお、機器2及び機器3に関する送電管理部206に記憶されている情報の更新は、機器4の機器IDが通知された際に実行してもよい。すなわち、機器2及び機器3の機器IDは、定期的に通知されなくてもよい。この場合、分類部200は、機器4についての情報の登録が終了した後に、機器2及び機器3の更新が行われたかを判定し(S909)、更新されていない機器ID(S909でNO)に関する情報についての更新を行ってもよい。
続いて、判定フラグ400が1に更新されたので、判定部202が、送電管理部206に記憶されている情報における送電量による送電が可能であるかの判定を開始する(S1000でYES)。判定部202は、処理を開始すると、電池残量を電池208から取得し(F816)、判定記憶部203に記憶された情報における電池残量を更新する(S1001)。この時点で、送電装置100は、機器2及び機器3に対して、それぞれ電池容量の3%分ずつの電力を送電しているため、送電開始前の電池残量603aである58%から6%減少し、電池残量は52%となっている。したがって、判定部202は、電池残量603bを52に更新する(S1001)。なお、この時点で、電池残量は閾値を上回っており(S1002でYES)、閾値の40%に比べて12%の余剰がある。
続いて、判定部202は、送電管理部206に記憶されている情報(図5(b))を参照し、分類部200によって更新された送電量503bを実際に送電できるかを判定する。判定部202は、まず、判定フラグをクリアした後(S1003)、判定記憶部203に記憶されている情報を更新する(S1004〜S1007)。
図5(b)によれば、分類1に属する受電装置は機器2と機器4の2つであり、機器2の送電量503bは7%、機器4の送電量503bは10%であるため、その合計は17%である。したがって、判定部202は、判定記憶部203に記憶された情報において、分類1に対応する分類別送電量601bを「17」に更新する(S1004)。また、図5(b)によれば、分類0に属する機器は機器3のみであり、その送電量503bは2%である。したがって、判定部202は、判定記憶部203に記憶された情報において、分類0に対応する分類別送電量601bを「2」に更新する(S1004)。そして、判定部202は、分類別送電量601bの「17」と「2」とを加算し、総送電量602bを「19」に更新する(S1005)。
次に、判定部202は、電池残量603bと総送電量602bとに基づいて、送電後の予想残量604bを算出する。現在の電池残量603bは52%であり、総送電量602bは19%であるため、判定部202は、送電後の予想残量604bを、52から19を減算した値「33」に更新する(S1006)。そして、判定部202は、閾値605bと予想残量604bとに基づいて、要削減量606bを算出する。ここで、閾値605bは40%で予想残量604bは33%であるため、判定部202は、40から33を減算し、要削減量606bを7に更新する(S1007)。これは、送電後に予想される電池残量が閾値605aに対して7%少ないことを示している。この時点で判定部202は判定記憶部の更新を終了する(F817)。
このとき、要削減量606bは「7」であり、0より大きい(S1008でNO)ため、判定部202は、送電量の削減が必要であると判定し、制御記憶部207に記憶されている情報のうち、削減フラグ401を「1」に更新する(S1011、F818)。そして、判定部202は、判定処理を終了する。
削減フラグ401が「1」に設定されたことにより、分配部204が、図11に示す処理を開始する(S1100でYES)。分配部204は、判定記憶部203の要削減量606bに記憶された電力量を削減するべく、送電量503bを削減する処理を行う。
分配部204は、まず、電力を削減する対象となる分類を選択する。分配部204は、例えば、送電時の電力分配の観点における優先度が最も低い分類を選択する。このとき、優先度は、送電量が少なくてもよいほど低く、送電量を多く確保すべきであるほど高くなるような値である。例えば、分配部204は、分類識別子の値が大きいほど優先度が高いことを示す場合、送電量記憶部201に記憶された情報(図3)を参照し、分類識別子の最小値である分類0を選択する(S1101)。続いて、分配部204は、選択した分類に属する機器への送電量を全て削減した場合に、要削減量606bを削減できるかを判定する。分配部204は、この判定のため、まず、判定記憶部203に記憶されている情報における要削減量606bの値「7」を取得し、分配記憶部205に記憶されている情報において、差分の値を「7」に更新する(S1102)。
次に、分配部204は、判定記憶部203に記憶されている情報における分類0の分類別送電量601bの値「2」を取得し(S1103)、分配記憶部205に記憶させた差分の値「7」と比較する(S1104)。この場合、差分「7」は、分類別送電量601bの値「2」より大きい(S1104でNO)。このことは、分類0の機器の全てについて送電量を0まで削減しても、さらに、別の分類(この場合分類1)について送電量を削減する必要があることを示している。この場合、分配部204は、まず、分類0についての送電量の情報の更新を実行する。
分配部204は、図5(c)に示すように、送電管理部206に記憶されている情報のうち機器3に対応する送電量503cを、図5(b)における送電量503bの「2」から「0」に更新する(S1105)。そして、分配部204は、図6(c)に示すように、判定記憶部203に記憶されている情報における分類0に対応する分類別送電量601cを「0」に更新する(S1106)。
この場合、機器3への送電量は、「2」から「0」へ、2だけ減少している。したがって、分配部204は、図7(a)に示すように、分配記憶部205に記憶された情報において、機器3に対応する削減量702aを「2」に更新する(S1107)。また、分配部204は、削減量702aの更新に応じて、分配記憶部205に記憶された情報において、分類0の分類別削減量703aを「2」に更新し(S1108)、総削減量704aを分類別削減量703aの合計である「2」に更新する(S1109)。そして、分配部204は、差分705aを、S1102で記憶された「7」から、総削減量704aの「2」を減算した結果である「5」に更新する(S1110)。
この時点での、分配記憶部205に記憶される情報は、図7(a)のようになる。図7(a)によれば、分類0に属する機器3の送電量を2%削減しており、差分705aは5である。したがって、差分705aに示される電池容量の5%分の送電電力を、分類1に対する送電電力から削減する必要があること分かる。このため、分配部204は、分類識別子を0から1へインクリメントし(S1111)、続けて、判定記憶部203に記憶されている情報における分類1の分類別送電量601bの値「17」を取得する(S1103)。分類1の分類別送電量601bである「17」は、差分705aである「5」より大きい(S1104でYES)ため、処理は、S1112に移る。
分配部204は、差分705aを分類1に属する機器の個数で除算する(S1112)。図7(a)によれば、分類1に属する機器は機器2と機器4の2個である。したがって、分配部204は、差分705aである「5」を、「2」で除算し、「2.5」を得る。この結果に応じて、分配部204は、図7(b)のように、機器2及び機器4の削減量702bを「2.5」に更新する(S1113)。削減量702bの更新に応じて、分配部204は、図7(b)に示すように、分類1の分類別削減量703bを、分類1の機器の削減量702bの合計である「5」に更新する(S1114)。また、分配部204は、総削減量704bを分類別削減量703bの合計である「7」に更新する(S1115)。そして、分配部204は、差分705bを、S1102で記憶された「7」から、総削減量704bの「7」を減算した結果である「0」に更新する(S1116)。
そして、分配部204は、図5(c)のように、送電管理部206に記憶される情報において、機器2及び機器4についての送電量を、削減前の送電量(図5(b)の送電量503b)から、図7(b)の削減量702bを減算した値に更新する(S1117)。この時点での送電管理部206に記憶される情報は、図5(c)のようになる。図5(c)には、機器2に対する送電量503cは4.5%となり、機器4に対する送電量503cは7.5%となることが示されている。分配部204は、送電量を更新すると、削減フラグ401を「0」に更新する(S1118)と共に、判定フラグ400を「1」に更新し(S1119)、処理を終了する。
なお、本実施形態では、優先度の低い分類に対する送電量を0まで削減するように説明したが、これを所定量までしか削減しないようにしてもよい。すなわち、例えば送電の最低電力量を所定量として、優先度の低い分類に対してその所定量まで送電電力を削減しても削減量が不十分である場合に、別の分類に対する送電電力量を削減するようにしてもよい。例えば、所定量が0.5%である場合、分類0の分類別送電量の値「2」から、この所定量を減じた値である1.5%分だけ、分類0の送電電力量から削減することができるようにしてもよい。そして、残りの5.5%分については、送電電力が0.5%以上となる範囲で、分類1に対する送電電力を削減するようにしてもよい。
判定フラグ400が「1」に更新されたことに応じて(S1000でYES)、判定部202は、再度、図10に示す処理を実行する。まず、判定部202は、電池残量を取得し(F820)、判定記憶部203に記憶された情報において、電池残量603cの値を更新する(S1001)。なお、判定部202は、削減フラグ401を「1」に設定したことに続いて判定フラグ400が「1」になったことを検知した際には、電池残量の取得と更新を行わなくてもよい。これは、削減フラグ401を「1」に設定した後には、実際の送電の前に分配部204が判定フラグ400を「1」とすることが分かっており、分配部204の処理の間に電池残量が大きく変動することはないと考えられるからである。
続いて、判定部202は、分類部200によって更新された送電管理部206に記憶されている情報における送電量503cでの送電が可能であるかを判定する。ここで、分類1の機器は機器2と機器4であり、図5(c)に示すように、送電管理部206に記憶されている情報において、機器2に対する送電量503cは4.5%であり、機器4に対する送電量503cは7.5%である。したがって、判定部202は、図6(c)に示すように、判定記憶部203に記憶される情報において、分類1に対応する分類別送電量601cを、機器2及び機器4の送電量503cの合計である「12」に更新する(S1004)。また、分類0の機器は機器3のみであり、図5(c)に示すように、送電管理部206に記憶されている情報において、機器3に対する送電量503cは0%である。したがって、判定部202は、図6(c)に示すように、判定記憶部203に記憶される情報において、分類0に対応する分類別送電量601cを「0」に更新する(S1004)。そして、判定部202は、図6(c)に示すように、判定記憶部203に記憶される情報において、分類別送電量601cの「12」と「0」を加算し、総送電量602cを「12」に更新する(S1005)。
さらに、判定部202は、電池残量603cと総送電量602cに基づいて、送電後の電池の予想残量604cを算出する。この場合、現在の電池残量603cは52%であり、総送電量602cは12%であるので、判定部202は、送電後の予想残量604cを「40」に更新する(S1006)。そして、判定部202は、閾値605cと予想残量604cとに基づいて、要削減量606cを算出する。このとき、閾値605cは40%で予想残量604cは40%であるため、判定部202は、要削減量606cを「0」に更新し(S1007)、判定記憶部203に記憶された情報の更新を終了する(F821)。
このとき、要削減量606cは0以下であるので(S1008でYES)、判定部202は、送電量の削減は不要であると判定し、削減フラグを「0」とする(S1009、F822)。そして、判定部202は、送電管理部206の送電量503cに基づいて、送電部209を介して、機器2及び機器4への送電を開始する(F823、F824)。
以上のように、本実施形態に係る送電装置100は、受電装置のユーザ情報に基づいて1つ以上の受電装置を分類する。そして、送電装置100は、この分類に基づいて定まる送電量の上限値と送電によって変化する電池残量とに基づいて、1つ以上の受出装置に送電する電力量を決定して、送電電力を分配する。これにより、1つ以上の受電装置に電力を送電する無線電力伝送システムにおいて、送電装置の電池切れを防止しながら、受電装置ごとに送電量を制御することが可能となる。
なお、上述の説明では、受電装置が複数の場合について説明したが、1つの場合でも、その受電装置へ送電する場合の送電量の上限値と、電池の残量とに応じて、送電量が決定されてもよい。例えば、1つの受電装置の分類が1であり、送電量の上限値が10である場合であって、送電装置の電池残量が48、閾値が40であるとする。この場合、送電装置が、受電装置に対して上限値の電力量を送電すると、電池残量の予想値が38となり、閾値未満となってしまう。したがって、この場合、この受電装置に対して、8の電力量を送電するように、送電量が決定されてもよい。
<<実施形態2>>
本実施形態では、図1の無線電力伝送システムにおいて、機器2がユーザにより取り去られた等の理由で、システムから離脱した場合について説明する。
図12は、本実施形態において、制御記憶部207に記憶される情報の例を示す図である。本実施形態では、制御記憶部207は、判定フラグ400、削減フラグ401に加えて、受電装置のシステムからの離脱に応じて、削減された送電電力を増加させるための増加フラグ1200を記憶する。判定部202は、受電中の受電装置がシステムから離脱したことに応じて、離脱した受電装置へ送電される予定だった電力を他の受電装置に分配する場合に、増加フラグ1200に「1」を書き込み、そうでない場合には「0」を書き込む。
図13は、本実施形態において、送電管理部206に記憶される情報の例を示す図である。図14は、本実施形態において、判定記憶部203に記憶される情報の例を示す図である。図15は、本実施形態において、分配記憶部205に記憶される情報の例を示す図である。分配記憶部205は、実施形態1で記憶していた各情報に加えて、総増加量1503a〜1503bを記憶する。総増加量1503aは、分配部204が総削減量1502aを減少させた場合に、総削減量1502aの減少分と同一の値を加算する。差分1504aは、送電電力の要削減量(図14の1406a〜1406b)に、総増加量1503aを加算した値である。図13〜図15に示される情報は、実施形態1と同様に、時間の経過と共に、また、システムの状態の変化に応じて更新される。
本実施形態では、実施形態1における処理が行われた後の状態にシステムが置かれているものとし、送電装置100が、図13(a)に基づいて、機器2及び機器4に送電中であるものとする。図13(a)は、機器2に対する送電量1303aは3.5%であり、機器2は、今後、電池容量の3.5%の送電を受ける予定であることを示している。また、図13(a)は、機器4に対する送電量1303aは7.5%であり、機器4は、今後、電池容量の7.5%の送電を受ける予定であることを示している。
続いて、本実施形態で実行される各処理について説明する。図16は、本実施形態の分類部200における処理の流れを示すフローチャートである。図17は、本実施形態の判定部202における処理の流れを示すフローチャートである。図18は、本実施形態の分配記憶部205における処理の流れを示すフローチャートである。なお、実施形態1において説明した部分に関しては同一の符号を付与して説明を省略する。
まず、分類部200の処理について説明する。本実施形態の分類部200は、受電装置の離脱を検出すると、その受電装置についての、送電管理部206及び分配記憶部205に記憶されている情報を更新する。ここで、上述のように、機器2が、ユーザにより取り去られたために、送電装置100が送電する電力を受電しなくなったとする。
分類部200は、機器2から機器IDを受信しなくなったことを検知し(S1600でNO)、機器2がシステムから離脱したと判断する(S1601)。これに応じて、分類部200は、図13(b)に示すように、送電管理部206に記憶されている情報において、機器2に対して送電済みの電力量を更新する(S1602)。この場合、機器2に対する送電済み量1304bは4%である。そして、分類部200は、送電管理部206に記憶されている情報において、機器2に対する送電量1303bを、離脱前の送電量である「3.5」(1303a)から、「0」に更新する(S1603)。次に、送電管理部206に記憶されている情報において、他の受電装置の送電済み量1304bを更新する(S1004)。この時点での送電管理部206に記憶されている情報を図13(b)に示す。図13(b)に示すように、この時点で、送電装置100は、機器4に対してのみ、電池容量の6.5%の電力を送電予定であることが分かる。ここまでで、分類部200は、送電管理部206に記憶されている情報の更新を完了する。
分類部200は、次に、分配記憶部205に記憶されている情報を更新する。分配記憶部205には、この時点では、実施形態1における処理が終了した時点の情報が記憶されているため、この情報は図7(b)のようなものとなっている。分類部200は、機器2が離脱したことに応じてこの情報を更新する。
分類部200は、機器2の削減量1500aを0に更新し(S1605)、分類1に対応する分類別削減量1501aを、機器2と機器4の削減量1500aの合計である2.5に更新する(S1606)。そして、分類部200は、総削減量1502aを分類別削減量1501aの合計である4.5に更新する(S1607)。その後、分類部200は制御記憶部207の判定フラグ400を「1」に更新し(S911)、処理を終了する。
判定フラグが「1」となったことに応じて(S1000でYES)、判定部202が図17の処理を開始する。判定部202は、まず、電池残量を電池208から取得して、判定記憶部203に記憶されている情報(図14(a))を更新する(S1001)。なお、このときの電池残量は、図14(a)の電池残量1403aに示すように、電池容量の50%であったものとする。続いて、判定部202は、送電管理部206に記憶されている情報(図13(b))から分類1302bと送電量1303bを取得し、判定記憶部203に記憶されている情報を更新する。
図13(b)によれば、分類1に属する機器4に対する送電量1303bは6.5であり、分類0に属する機器3に対する送電量1303bは0である。したがって、判定部202は、図14(a)に示すように、分類1の分類別送電量1401aを「6.5」に、分類0の分類別送電量1401aを「0」に、それぞれ更新する(S1004)。そして、判定部202は、総送電量1402aを、分類別送電量1401aの合計である「6.5」に更新する(S1005)。そして、判定部202は電池残量1403aから総送電量1402aを減算し、予想残量1404aをその減算結果である「43.5」に更新する(S1006)。判定部202は、閾値1405aである40から予想残量1404aの43.5を減算し、要削減量1406aを「−3.5」に更新する(S1007)。この時点での判定記憶部203に記憶されている情報を図14(a)に示す。図14(a)の要削減量1406aによれば、送電が終了した時点で閾値に対して3.5%の余剰があると予想されることが分かる。
次に、判定部202は、この3.5%の電力を、他の機器に分配する必要があるかを後続するフローで判定する。判定部202は、まず、受電装置のシステムからの離脱があったかを判定する(S1700)。ここでは、機器2がシステムから離脱している(S1700でYES)ため、続いて、判定部202は、総削減量1502aが0より大きいかを判定する(S1701)。すなわち、この時点において、送電量が減らされた機器が存在しているかを判定する。総削減量が0より大きい場合、送電量が削減されている機器に対して、上述の余剰の電力を分配することができる。
総削減量が0より大きい場合(S1701でYES)、判定部202は、続いて、要削減量が0であるかを判定する(S1702)。要削減量が0である場合(S1702でYES)は、上述の余剰電力がないことを示すため、判定部202は、電力の再分配を行わずに送電を開始する(S1010)。一方、要削減量が0でない場合(S1702でNO)は、余剰電力があることを示すため、判定部202は、増加フラグ1200を「1」に設定して(S1703)、処理を終了する。
本例では、総削減量1502aは4.5であり(S1701でYES)、要削減量1406aは「−3.5」である(S1702でNO)。したがって、判定部202は、増加フラグ1200を1に設定して(1703)、処理を終了する。
削減フラグ401が0であり(S1800でNO)、増加フラグ1200が1である場合(S1801でYES)、分配部204は、図18に示す処理を開始する。本実施形態の分配部204は、余剰電力を、優先度の高い分類、つまり分類IDが大きい分類である分類1に属する機器から優先的に分配する。
まず、分配部204は、分配記憶部205に記憶されている情報(図15(a))のうち、分類701aを示す値が最大となる分類1の機器4を選択する(S1802)。
また、分配部204は、分配記憶部205に記憶されている情報において、差分1504aを、判定記憶部203に記憶されている情報における要削減量1406aの「−3.5」に更新する(S1803)。この時点で、分配記憶部205に記憶されている情報は、図15(a)のようになる。
分配部204は、分類1の分類別削減量1501aである2.5を取得し(S1804)、差分1504aの絶対値である3.5と比較する(S1805)。ここで、差分1504aの絶対値とは、電力の余剰分を表している。ここで、分類1の分類別削減量1501aは2.5であり、差分1504aの絶対値である3.5より小さい(S1805でNO)。このため、分配部204は、分類1に対応する機器4の削減量を「2.5」から「0」に更新し(S1806)、分類1に対応する分類別削減量を2.5だけ減少させて0に更新する(S1807)。
ここで、S1806の処理によって、機器4の削減量が2.5だけ減少するということは、機器4の送電量が2.5だけ増加することを意味する。したがって、分配部204は、総増加量を、0から、S1806の処理によって減少させた削減量である2.5だけ増加させて更新し、さらに、総削減量を、4.5から、分類別削減量の合計である2に減少させて更新する(S1808)。この時点において、分配記憶部205に記憶される情報は、図15(b)のようになる。
そして、分配部204は、送電管理部206に記憶される情報において、機器4の送電量を、それまでの値である6.5と、S1806で減少させた削減量の2.5とを加算した結果である「9」に更新する(S1809)。次に、分配部204は、判定記憶部203に記憶されている情報において、分類別送電量を、上述のように、それまでの値である6.5と、S1806で減少させた削減量の2.5とを加算した結果である「9」に更新する(S1809)。そして、分配部204は、総送電量を分類別送電量の合計である「9」に更新する。なお、この時点では、分類0に対する送電量が0であるため、0と9とを加算した「9」が総送電量として記憶される。
次に、分配部204は、判定記憶部203に記憶されている情報において、差分の値を、それまでの要削減量1406aである「−3.5」に総増加量1503bである「2.5」を加算した結果である「−1」に更新する(S1810)。そして、分配部204は、分類を分類1から分類0へデクリメントする(S1811)。
続いて、分配部204は分類0の分類別削減量1501bである「2」を取得し(S1804)、差分1504bの絶対値である「1」と比較する(S1805)。差分1504bの絶対値は分類0の分類別削減量1501bより小さい(1805でNO)ため、分配部204は、差分1504bの絶対値である「1」を、分類0に属する機器の数(この場合、機器3のみなので「1」)で除算する(S1812)。S1812の除算結果は、分類0に属する機器の送電量にそれぞれ加算される電力量に対応する。
続いて、分配部204は、S1812の除算結果である「1」を、分類0に対応する機器3の削減量1500bである「2」から減算し、その結果である「1」によって、分配記憶部205に記憶される情報において、削減量を更新する(S1813)。その後、分配部204は、削減量の更新に応じて、分類0に対応する分類別削減量を更新する(S1814)。そして、分配部204は、総削減量を分類別削減量の合計である「1」に更新し、総増加量をS1813で減算した「1」とそれまでの総増加量1503bである「2.5」とを加算した結果である「3.5」に更新する(S1815)。そして、分配部204は、差分を、判定記憶部203に記憶されている情報における要削減量1406aである「−3.5」に、S1815で更新した総増加量「3.5」を加算した「0」に更新する(S1816)。この時点で、分配記憶部205に記憶されている情報は、図15(c)のようになる。
そして、分配部204は、送電管理部206に記憶されている情報において、機器3の送電量を、それまでの送電量1303bである「0」にS1812の結果である「1」を加算した、「1」に更新する(S1817)。この時点で、送電管理部206に記憶されている情報は、図13(c)のようになる。
分配部204は、その後、増加フラグを0にクリアした(S1818)後に、判定フラグを1に更新する(S1819)。
判定フラグ400が1になったことに応じて、判定部202は、図17の処理を再度実行し、判定記憶部203に記憶されている情報を更新する(S1003〜S1007)。まず、判定部202は、図13(c)の送電管理部206に記憶されている情報を参照し、分類別送電量を、分類1に対して「9」、分類0に対して「1」に更新する(S1004)。そして、判定部202は、これらの分類別送電量の総和である「10」により、総送電量を更新する(S1005)。そして、判定部202は、事前に確認した電池残量1403bである「50」から、更新後の総送電量「10」を減算し、送電完了後の予想残量をその減算の結果「40」に更新する(S1006)。判定部202は、さらに、予め定められた閾値である「40」から更新後の予想残量「40」を減算し、要削減量を「0」に更新する(S1007)。この時点において、判定記憶部203に記憶されている情報は、図14(b)のようになる。
ここで、図14(b)の情報において要削減量1406bは「0」で(S1008でYES、1702でYES)、機器2が離脱しており(S1700でYES)、図15(c)の情報において総削減量1502cは「1」である(S1701でYES)。したがって、判定部202は、送電管理部206に記憶されている各機器に対する送電量に基づいて、送電を開始する。
このように、本実施形態では、受電装置が減少した場合に生じる余剰な電力を、送電量を低減された他の受電装置に分配する。これにより、各端末に対する上限値を超えない範囲で、可能な限り多くの電力を送電することが可能となる。また、このとき、優先度の高い受電装置から送電電力を増やすことにより、電力がより多く送電されるべき受電装置に対して、十分な電力を優先的に送電することが可能となる。
<<実施形態3>>
本実施形態では、実施形態1又は実施形態2の構成に加え、送電装置が不図示の受電部を有する場合について説明する。この受電部は、不図示の電力の供給元からの、送電装置が動作する電力および受電装置に送る電力の供給を受ける。本実施形態では、電力の供給元が商用の交流電圧を直流電圧に変換するアダプタ(external power supply)である場合について説明するが、無線電力伝送システムの他の送電装置が電力源であってもよい。
本実施形態に係る送電装置の処理の流れについて説明する。受電部の処理の流れを図19に、判定部の処理の流れを図20に、それぞれ示す。なお、以下の説明では、実施形態2の構成に加える形式での処理の流れを示しているが、実施形態1の構成に加える形式での処理がなされてもよい。
受電部は、受電部が電力を受け取っているかを監視する(S1900)。そして、受電部は、電力を受け取っている場合(S1900でYES)に、受電フラグを1に設定する(S1901)。一方、受電部は、電力を受け取っていない場合には(S1900でNO)、受電フラグを0に設定する(S1902)。例えば、受電部は、電池の電力を利用して送電している状態(図17のS1010)であれば、S1900においてNOと判定し、アダプタが接続され、電力の供給を受け始めた場合は、S1900においてYESと判定する。その後、送電装置は再びS1601の処理に移行し、分類部が全ての受電装置に関する送電量を更新する。
分類部の処理が終了すると、続いて、判定部が、受電フラグが1であるかを判定する(S2000)。そして、判定部は、受電フラグが1の場合(S2000でYES)、すなわち受電部が電力を受信している場合に、上述のS1004及びS1005を実行し、その後に、総送電量と送電部の送電能力とを比較する(S2002)。そして、判定部は、送電能力が総送電量以上である場合(S2002でYES)、不図示のスイッチの動作によって、送電部に供給する電力の供給元を電池から受電部に切り替えて、送電を行う。
一方、判定部は、送電能力が総送電量以上でない場合(S2002でNO)には、要削減量を更新する(S2003)。この時の要削減量は、総送電量から送電能力を減算した値である。続いて、判定部が削減フラグを1に更新して処理を終了した後に、図11の分配部の処理が実行される。図11に示される分配部の処理が終了すると、再び図20の処理に移行して、判定部が動作を行う。なお、受電部による図19の処理は、定期的に又は継続的に実行されてもよいし、判定部が動作を行う前に行われてもよい。
以上のように、本実施形態では、送電装置が電力の供給を受けている場合には、送電部に供給する電力の供給元が、電池から受電部に切り替えられる。そして、この場合には、要削減量が、電池残量と総送電量とからではなく、送電能力と総送電量とから算出される。このように、電力の供給を受けることにより、送電装置は、電池の残量を減らすことなく、受電装置へ送電することが可能となる。また、送電装置は、電池の残量を考慮することなく、送電能力を上限として送電を行うことができるようになる。
次に、受電部が受電している状態から、受電しなくなった状態になった場合について説明する。受電部は、この変化により、S1900において、NOと判定し、受電フラグを0に設定する(S1902)。そして、判定部は、これに応じて、受電フラグが1でないため、S2000でNOと判定し、不図示のスイッチにより、送電部への電力の供給元を受電部から電池へと切り替えて、送電を行う。そして、図17の処理に移行する(S2001)。このように本実施形態の構成によれば、受電部が受電している状態にあるかに応じて、送電部への電力供給元を電池と受電部との間で切り替えられ、受電装置へ適切に送電することが可能となる。
<<その他の実施形態>>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100;送電装置、200:分類部、201:送電量記憶部、202:判定部、203:判定記憶部、204:分配部、205:分配記憶部、206:送電管理部、207:制御記憶部、208:電池、209:送電部

Claims (15)

  1. 電池に蓄積された電力に基づいて複数の受電装置へ電力を送電する送電手段
    前記複数の受電装置のそれぞれから、受電装置を識別する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した受電装置を識別する情報に応じて受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値と前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する電電力量を決定する決定手段と、を有し、
    前記送電手段は、前記決定手段により決定された送電電力量に応じて前記複数の受電装置へ電力を送電
    前記決定手段は、送電対象である受電装置の数が増えることにより、前記送電対象である複数の受電装置のそれぞれに対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さくなる場合、前記送電対象である複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置に対する送電電力量を、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも小さくすることを決定することを特徴とする送電装置。
  2. 電池に蓄積された電力に基づいて複数の受電装置へ電力を送電する送電手段と、
    前記複数の受電装置のそれぞれから、受電装置を識別する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した受電装置を識別する情報に応じて受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値と、前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対して送電電力量を決定する決定手段と、を有し、
    前記送電手段は、前記決定手段により決定された送電電力量に応じて、前記複数の受電装置へ電力を送電し、
    送電対象である受電装置の数が増えることにより、前記送電対象である複数の受電装置のそれぞれに対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さくなる場合、前記決定手段は、前記送電対象である複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置に対する送電を行わないことを決定し、前記送電手段は、前記決定手段により送電を行わないと決定された受電装置に対して送電を行わないことを特徴とする送電装置。
  3. 前記決定手段は、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置を除く前記送電対象である受電装置に対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さい場合、前記他の受電装置に対する送電電力量を、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも小さくすることを決定することを特徴とする請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記決定手段は、前記送電対象である受電装置の数が減る場合で、かつ、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている受電装置がある場合、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている受電装置に対する送電電力量を、当該受電装置に対して定められた送電電力量の上限値を超えない範囲で、前記送電対象である受電装置が増える前の送電電力量よりも大きくすることを決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記決定手段は、複数の受電装置に対して受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている場合、前記複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも大きい受電装置に対する送電電力量を、当該受電装置に対して定められた送電電力量の上限値を超えない範囲で、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも大きくすることを決定することを特徴とする請求項4に記載の送電装置。
  6. 他の装置から電力を受け取ることができる受電手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記受電手段において電力を受け取っている場合に、前記複数の受電装置のそれぞれについて定められた送電電力量の上限値と前記送電装置の送電能力とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する送電電力量を決定し、前記受電手段において電力を受け取っていない場合に、前記複数の受電装置のそれぞれについて定められた送電電力量の上限値と前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する送電電力の量を決定する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 前記決定手段は、前記取得手段により取得された情報に基づいて前記複数の受電装置を分類し、受電装置の情報に応じて定められた送電電力量の上限値として、分類に応じて定められた上限値を用いて、前記複数の受電装置に対する送電電力量を決定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の送電装置。
  8. 前記取得手段により取得された受電装置を識別する情報は、受電装置のユーザに関する情報を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の送電装置。
  9. 前記取得手段により取得された受電装置を識別する情報は、前記送電装置が設置される店舗又は店舗経営団体の提供するサービスに関する登録をしているか否かの情報を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の送電装置。
  10. 電池に蓄積された電力に基づいて複数の受電装置へ電力を送電する送電手段を有する送電装置が行う制御方法であって、
    複数の受電装置のそれぞれから、受電装置を識別する情報を取得する取得工程と、
    取得工程において取得した受電装置を識別する情報に応じて受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値と前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する電電力量を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された送電電力量に応じて前記複数の受電装置へ電力を送電する送電工程と、を有し、
    前記決定工程において、送電対象である受電装置の数が増えることにより、前記送電対象である複数の受電装置のそれぞれに対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さくなる場合、前記送電対象である複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置に対する送電電力量を、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも小さくすることを決定することを特徴とする制御方法。
  11. 電池に蓄積された電力に基づいて複数の受電装置へ電力を送電する送電手段を有する送電装置が行う制御方法であって、
    前記複数の受電装置のそれぞれから、受電装置を識別する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した受電装置を識別する情報に応じて受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値と、前記電池の残量とに基づいて、前記複数の受電装置のそれぞれに対する送電電力量を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された送電電力量に応じて、前記複数の受電装置へ電力を送電する送電工程と、を有し、
    送電対象である受電装置の数が増えることにより、前記送電対象である複数の受電装置のそれぞれに対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さくなる場合、前記決定工程において、前記送電対象である複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置に対する送電を行わないことを決定し、前記送電工程において、前記決定工程において送電を行わないと決定された受電装置に対して送電を行わないことを特徴とする制御方法。
  12. 前記決定工程において、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも小さい受電装置を除く前記送電対象である受電装置に対して送電完了した後の前記電池の残量の予測値が所定値より小さい場合、前記他の受電装置に対する送電電力量を、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも小さくすることを決定することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記決定工程において、前記送電対象である受電装置の数が減る場合で、かつ、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている受電装置がある場合、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている受電装置に対する送電電力量を、当該受電装置に対して定められた送電電力量の上限値を超えない範囲で、前記送電対象である受電装置が増える前の送電電力量よりも大きくすることを決定することを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の制御方法。
  14. 前記決定工程において、複数の受電装置に対して受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値より小さい送電電力量で送電が行われている場合、前記複数の受電装置のうち、受電装置ごとに定められた送電電力量の上限値が他の受電装置よりも大きい受電装置に対する送電電力量を、当該受電装置に対して定められた送電電力量の上限値を超えない範囲で、前記送電対象である受電装置の数が増える前の送電電力量よりも大きくすることを決定することを特徴とする請求項13に記載の制御方法。
  15. コンピュータを請求項1から9のいずれか1項に記載の送電装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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