JP5675523B2 - 充電装置及び充電システム及び充電方法 - Google Patents

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Description

この発明は、移動体などに搭載された充電池を充電する充電装置に関する。
電気自動車に内蔵された充電池を利用した充放電を最適化することにより、省エネルギーを図る技術がある。
特開2010−81722号公報 特表2010−512727号公報 特開2011−15521号公報 特開2006−331405号公報 特開2011−10536号公報 特開2009−118652号公報
例えば、夜間など電力使用量が比較的少ない時間帯に充電池を充電し、昼間など電力使用量が比較的多い時間帯に充電池を放電することにより、一日の電力使用量を平均化し、電力会社における発電効率を高める方式では、必要なときに必要な量の電力が充電池に充電されていない可能性がある。
この発明は、充電池の充放電を最適化して省エネルギーを図る場合であっても、必要なときに必要な充電量を確保することを目的とする。
この発明にかかる充電装置は、
充電条件取得部と、充電計画作成部と、充電部とを有し、
上記充電条件取得部は、充電池の充電が完了すべき完了時刻と上記充電池に充電する電力量とを表わす充電条件情報を取得し、
上記充電計画作成部は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報が表わす完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電池を充電する充電計画を作成し、
上記充電部は、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、上記充電池を充電することを特徴とする充電装置。
この発明にかかる充電装置によれば、充電池に対して、充電条件情報によって指定された完了時刻までに、指定された電力量の充電をすることができる。
実施の形態1における充電システム800の全体構成の一例を示すシステム構成図。 実施の形態1における充電装置10及び移動体40のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図。 実施の形態1における充電装置10及び移動体40の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。 実施の形態1における充電条件通知部52が通知する充電条件情報510の一例を示す図。 実施の形態1における供給能力取得部23が取得する供給能力情報550の一例を示す図。 実施の形態1における充電計画作成部25の詳細ブロックの一例を示す詳細ブロック図。 実施の形態1における目的関数581及び制約条件582の一例を示す図。 実施の形態1における充電処理S610の流れの一例を示すフローチャート図。 実施の形態2における充放電管理装置の全体を表わす図。 実施の形態2における動作の概要を表わすフローチャート図。 実施の形態2における充放電条件伝達処理S103の概要を表わすフローチャート図。 実施の形態2における充放電条件変更処理の概要を表わすフローチャート図。 実施の形態2における充放電条件管理用データの構造を表わす図。 実施の形態3における充放電管理装置の全体を表わす図。 実施の形態3における動作の概要を表わすフローチャート図。 実施の形態3における充放電条件管理用データの構造を表わす図。 実施の形態4における充電装置10及び移動体40及び端末装置70のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図。 実施の形態4における充電装置10及び移動体40及び端末装置70の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図8を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における充電システム800の全体構成の一例を示すシステム構成図である。
充電システム800は、充電装置10と、移動体40とを有する。
移動体40は、例えば電気自動車(EV)などであり、電気エネルギーによって移動する。移動体40は、電気エネルギーを蓄える充電池を搭載している。移動体40は、1台であってもよいし、複数台であってもよい。
充電装置10は、例えば、充電ステーションや駐車場などに備え付けられている。充電装置10は、移動体40の充電池を充電する。
移動体40の利用者(運転者)は、移動体40を充電装置10の近くに停止させて、充電装置10に接続させる。接続方式は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。充電装置10は、同時に複数台の移動体40を接続することができる構成であってもよいし、1台の移動体40しか接続できない構成であってもよい。利用者の指示に基づく移動体40からの要求にしたがって、充電装置10は、移動体40の充電池を充電する。充電完了後、移動体40の利用者は、充電装置10と移動体40との接続を解除して、移動体40を別の場所へ移動させる。
図2は、この実施の形態における充電装置10及び移動体40のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
移動体40は、例えば、充電池41と、受給電装置42と、制御装置43と、通信装置44とを有する。充電池41は、電気エネルギーを蓄える。受給電装置42は、充電装置10から供給された電力により充電池41を充電する。また、受給電装置42は、逆に、充電池41を放電して、電気エネルギーを充電装置10に対して供給することもできる。制御装置43は、受給電装置42や通信装置44を制御する。通信装置44は、充電装置10と通信する。
充電装置10は、例えば、電力供給装置11と、充放電装置12と、制御装置13と、通信装置14とを有する。電力供給装置11は、充電池41を充電するための電力を供給する。電力供給装置11は、例えば太陽光発電機など、供給する電力を自ら生成する装置であってもよいし、例えば電力変換装置など、電力会社などから供給される電力を、充電池41を充電するための電力に変換する装置であってもよいし、両者を併用する構成であってもよい。充放電装置12は、電力供給装置11から供給された電力を、移動体40に送り、充電池41を充電する。また、充放電装置12は、逆に、充電池41を放電して得た電力を移動体40から受け取る。移動体40から受け取った電力は、例えば、他の移動体40の充電池41を充電するために使われる。制御装置13は、充放電装置12や通信装置14などを制御する。通信装置14は、移動体40と通信する。
制御装置13,43は、例えばコンピュータである。制御装置13,43は、図示していない処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置などを有する。処理装置は、記憶装置が記憶したコンピュータプログラムを実行することにより、データを処理し、制御装置全体を制御する。記憶装置は、処理装置が実行するコンピュータプログラムや、処理装置が処理するデータなどを記憶する。入力装置は、外部からの信号などを入力し、処理装置が処理できるデータに変換する。入力装置が変換したデータは、処理装置が直接処理してもよいし、記憶装置が一時的に記憶してもよい。出力装置は、処理装置が処理したデータや記憶装置が記憶したデータなどを、信号などに変換して外部に出力する。
以下に説明する充電装置10や移動体40の機能ブロックは、制御装置13,43がコンピュータプログラムを実行して、制御装置自身や他のハードウェアを制御することにより実現される。なお、これは、以下に説明する機能ブロックの実現手段の一例であり、他の電気的構成や機械的構成により、以下に説明する機能ブロックを実現するものであってもよい。
図3は、この実施の形態における充電装置10及び移動体40の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
移動体40は、例えば、充電条件入力部51と、充電条件通知部52と、充電不能取得部53と、充電不能出力部54とを有する。
充電条件入力部51は、制御装置43を用いて、移動体40の利用者(充電池41の利用者)が設定した充電条件を入力する。充電条件とは、例えば、いつまでにどのくらい充電してほしいかなど、利用者が希望する充電の条件である。
なお、充電条件入力部51が充電条件を入力する代わりに、充電条件を算出する充電条件算出部を設ける構成であってもよい。例えば、充電条件算出部は、移動体40の利用スケジュールを取得し、取得した利用スケジュールに基づいて、移動体40の出発時刻や、次の目的地まで行くのに必要な電力量を算出し、算出した出発時刻や電力量に基づいて、充電条件を算出する。
充電条件通知部52は、通信装置44を用いて、充電条件入力部51が入力した充電条件を表わす充電条件情報を生成し、生成した充電条件情報を充電装置10に対して通知する。
充電不能取得部53は、通信装置44を用いて、充電装置10から充電不能通知を取得する。充電不能通知とは、充電条件通知部52が通知した充電条件を満たす充電ができない場合に、充電装置10がそのことを移動体40に知らせるものである。
充電不能出力部54は、充電不能取得部53が充電不能通知を取得した場合に、制御装置43を用いて、移動体40の利用者に対して、充電条件入力部51が入力した充電条件を満たす充電ができないことを通知する。
充電装置10は、例えば、充電部21と、放電部22と、供給能力取得部23と、充電条件取得部24と、充電計画作成部25と、充電不能通知部26とを有する。
供給能力取得部23は、制御装置13を用いて、電力供給装置11が充放電装置12に対して供給できる電力量を表わす供給能力情報を取得する。
充電条件取得部24は、通信装置14を用いて、移動体40が通知した充電条件情報を取得する。
充電計画作成部25は、制御装置13を用いて、供給能力取得部23が取得した供給能力情報と、充電条件取得部24が取得した充電条件情報とに基づいて、充電計画を作成する。充電計画とは、例えば、どの移動体40の充電池41を、いつまでに、どれだけ充電するかなどの計画である。
充電部21は、充放電装置12を用いて、充電計画作成部25が作成した充電計画に基づいて、移動体40の充電池41を充電する。
放電部22は、充放電装置12を用いて、充電計画作成部25が作成した充電計画に基づいて、移動体40の充電池41を放電する。
充電不能通知部26は、充電計画作成部25が充電条件を満たす充電計画を作成できなかった場合に、通信装置14を用いて、移動体40に対して、充電不能通知を通知する。
図4は、この実施の形態における充電条件通知部52が通知する充電条件情報510の一例を示す図である。
充電条件情報510は、例えば、現在充電量511と、充電終了時刻512と、最終充電量513と、最大充電電流514と、優先指数515と、放電許否521と、最高充電量522と、最低充電量523と、最大放電電流524とを含む。
現在充電量511は、充電池41に現在充電されている充電量(残量)を表わす。
充電終了時刻512は、移動体40の利用者が希望する、充電の終了時刻を表わす。
最終充電量513は、移動体40の利用者が希望する、充電終了時における充電池41の充電量を表わす。
最大充電電流514は、充電池41を充電するために流すことができる電流の最大値を表わす。最大充電電流514は、例えば、充電池41や受給電装置42の仕様によって定まる。あるいは、充電池41が、大きな充電電流を流すと寿命が短くなるタイプであって、充電電流を制限したい場合など、充電池41や受給電装置42の仕様によって定まる値よりも小さい値を、利用者が指定する構成であってもよい。
優先指数515は、移動体40の利用者が何を優先させるかを表わす。優先指数515は、例えば、充電コストを抑えることを優先させるのか、なるべく早く充電することを優先させるのかを示す。
放電許否521は、充電池41の放電を許可するか否かを表わす。充電装置10は、例えば、電力供給装置11が供給する電力だけでは、一時的に電力が不足する場合に、放電が許可された充電池41を放電して、一時的な電力不足を補う。
最高充電量522は、最終充電量513よりも大きい値であって、充電池41の放電が許可されている場合において、電力不足時の放電に備えて、あらかじめ充電池41を充電しておく場合にどこまで充電してよいかを表わす。
最低充電量523は、現在充電量511よりも小さい値であって、充電池41の放電が許可されている場合において、充電池41をどこまで放電してもよいかを表わす。なお、最低充電量523は、現在充電量511よりも大きい値であってもよく、その場合、充電池41が最低充電量523に充電されるまでは放電を許可しないことを表わす。
最大放電電流524は、充電池41を放電する際、充電池41から取り出すことができる電流の最大値を表わす。最大放電電流524は、例えば、充電池41や受給電装置42の仕様によって定まる。あるいは、充電池41が、大きな放電電流を流すと寿命が短くなるタイプであって、放電電流を制限したい場合など、充電池41や受給電装置42の仕様によって定まる値よりも小さい値を、利用者が指定する構成であってもよい。
なお、充電条件情報510は、充電池41の放電を許可しないことを放電許否521が表わす場合、最高充電量522、最低充電量523及び最大放電電流524を含まない構成であってもよい。あるいは、充電条件情報510は、放電許否521を含まず、最大放電電流524が0である場合に、放電を許可しないことを表わす構成であってもよい。
充電条件入力部51は、制御装置13を用いて、充電条件を入力する。充電条件通知部52は、受給電装置42を用いて、充電池41の充電量を取得する。充電条件通知部52は、制御装置13を用いて、取得した充電量に基づいて、現在充電量511を生成する。充電条件通知部52は、制御装置13を用いて、充電条件入力部51が入力した充電条件に基づいて、充電終了時刻512、最終充電量513などを生成する。充電条件通知部52は、通信装置44を用いて、生成した現在充電量511などを充電条件情報510として充電装置10に対して送信する。
図5は、この実施の形態における供給能力取得部23が取得する供給能力情報550の一例を示す図である。
供給能力情報550は、例えば、日時551と、供給可能電力量552と、供給単価553との組を1つ以上含む。
日時551は、その組が表わす供給能力の開始日時を表わす。
供給可能電力量552は、日時551が表わす開始日時から始まる単位時間(例えば1時間、1分間など)の間に、電力供給装置11が充放電装置12に対して供給できる電力量を表わす。
供給単価553は、充電池41に対して単位電力量の電力を充電する場合の単価を表わす。例えば、電力供給装置11が電力会社から供給された電力を変換する電力変換装置である場合、供給単価553は、充電装置10が電力会社から電力を買い取る単価に基づいて定まる。
図6は、この実施の形態における充電計画作成部25の詳細ブロックの一例を示す詳細ブロック図である。
充電計画作成部25は、例えば、供給能力記憶部31と、充電条件記憶部32と、目的関数算出部33と、制約条件算出部34と、線形計画部35と、充電計画記憶部36とを有する。
供給能力記憶部31は、制御装置13を用いて、供給能力取得部23が取得した供給能力情報550を記憶する。
充電条件記憶部32は、制御装置13を用いて、充電条件取得部24が取得した充電条件情報510を記憶する。充電条件記憶部32は、その時点で充電装置10に接続している移動体40それぞれについて、充電条件取得部24が移動体40から取得した充電条件情報510を記憶する。
目的関数算出部33は、制御装置13を用いて、供給能力記憶部31が記憶した供給能力情報550と、充電条件記憶部32が記憶した充電条件情報510とに基づいて、目的関数の係数を算出する。目的関数は、充電計画作成部25が作成した充電計画に、充電装置10に接続している移動体40の利用者がどの程度満足するかを指数化したものである。例えば、ある充電条件情報510において、優先指数515が充電コストを優先させることを表わす場合、供給単価553が小さい時間帯にその充電池41を充電し、供給単価553が大きい時間帯にその充電池41を充電しない(あるいは放電する)充電計画であれば、その充電池41の利用者は満足する。このため、目的関数算出部33は、その場合に、目的関数の値が大きくなるよう、目的関数の係数を算出する。また、優先指数515が早く充電することを優先させることを表わす場合、できるだけ早くその充電池41を充電する充電計画であれば、その充電池41の利用者は満足する。このため、目的関数算出部33は、その場合に、目的関数の値が大きくなるよう、目的関数の係数を算出する。
制約条件算出部34は、制御装置13を用いて、供給能力記憶部31が記憶した供給能力情報550と、充電条件記憶部32が記憶した充電条件情報510とに基づいて、制約条件を算出する。制約条件には、例えば、以下のようなものがある。(1)それぞれの充電池41の充放電電流(充電の場合を正、放電の場合を負とする。)が最大充電電流514以下であること。(2)放電が許可されていない充電池41の充放電電流が0以上であること。(3)放電が許可された充電池41の充放電電流が最大放電電流524×(−1)以上であること。(4)充電終了時刻512以降における充電池41の充放電電流が0であること。(5)充電終了時刻512における充電池41の充電量が最終充電量513に等しいこと。(6)すべての充電池41の充放電電流の合計が供給可能電力量552以下であること。
線形計画部35は、制御装置13を用いて、目的関数算出部33が算出した目的関数の係数と、制約条件算出部34が算出した制約条件とに基づいて、線形計画法により、制約条件を満たし、かつ、目的関数を最大化する充電計画を作成する。
制約条件を満たす充電計画の作成に線形計画部35が成功した場合、充電計画記憶部36は、制御装置13を用いて、線形計画部35が作成した充電計画を記憶する。充電計画記憶部36が記憶した充電計画に基づいて、充電部21は充電池41を充電し、放電部22は充電池41を放電する。
制約条件を満たす充電計画の作成に線形計画部35が失敗した場合、充電条件記憶部32は、制御装置13を用いて、充電条件取得部24が最後に取得した充電条件情報510を、記憶装置から削除する。なお、充電条件取得部24が最後に取得した充電条件情報510が、それまでの充電条件情報510を変更するものであった場合、供給能力記憶部31は、制御装置13を用いて、新しい充電条件情報510を削除し、古い充電条件情報510を復活させる。また、充電不能通知部26は、通信装置14を用いて、充電条件取得部24が最後に取得した充電条件情報510を送信した移動体40に対して、充電不能通知を送信する。
図7は、この実施の形態における目的関数581及び制約条件582の一例を示す図である。
f(ΔX)は、ΔXを変数とする目的関数を示す。ΔXは、Δxt,iを成分とする行列を示す。Δxt,iは、時間帯tにおけるi番目の充電池41の充放電量を示す。ただし、充電の場合を正の値、放電の場合を負の値で表わす。kt,iは、目的関数算出部33が算出する目的関数の係数である。
は、i番目の充電池41について、優先指数515に基づいて目的関数算出部33が算出する係数である。aは、0以上1以下の実数であり、aの値が大きいほど、充電コストを抑えることを優先させることを表わし、aの値が小さいほど、早く充電することを優先させることを表わす。
は、時間帯tについて、供給単価553に基づいて目的関数算出部33が算出する係数である。cは、0以上の実数であり、cの値が大きいほど、時間帯tにおいて単位充電量の充電をするためのコストが大きいことを表わす。
max,iは、i番目の充電池41について、現在充電量511、充電終了時刻512、最終充電量513及び最大充電電流514に基づいて目的関数算出部33が算出する充電コストの総和の最大値である。
min,iは、i番目の充電池41について、現在充電量511、充電終了時刻512、最終充電量513及び最大充電電流514に基づいて目的関数算出部33が算出する充電コストの総和の最小値である。
は、時間帯tについて目的関数算出部33が算出する係数である。dは、0以上の実数であり、dの値が大きいほど、時間帯tが遅いことを表わす。
max,iは、i番目の充電池41について、現在充電量511、充電終了時刻512、最終充電量513及び最大充電電流514に基づいて目的関数算出部33が算出する遅延コストの総和の最大値である。遅延コストとは、係数dを、時間帯tにおいて単位充電量の充電をするためのコストとみなした場合における充電コストのことである。
min,iは、i番目の充電池41について、現在充電量511、充電終了時刻512、最終充電量513及び最大充電電流514に基づいて目的関数算出部33が算出する遅延コストの総和の最小値である。
は、i番目の充電池41について、最大充電電流514に基づいて制約条件算出部34が算出する各時間帯における最大充電量を表わす。
は、i番目の充電池41について、放電許否521及び最大放電電流524に基づいて制約条件算出部34が算出する各時間帯における最大放電量を表わす。なお、制約条件算出部34は、放電が許可されていない充電池41についてのDを0にする。
max,iは、i番目の充電池41について、充電終了時刻512に基づいて制約条件算出部34が算出する充電を完了すべき時間帯tを表わす。
は、時間帯tについて、供給可能電力量552に基づいて制約条件算出部34が算出する、その時間帯における最大充電量の総和を表わす。
s,iは、i番目の充電池41について、現在充電量511に基づいて制約条件算出部34が算出する、現在の充電量を表わす。
e,iは、i番目の充電池41について、最終充電量513に基づいて制約条件算出部34が算出する、充電完了時の充電量を表わす。
目的関数算出部33は、供給能力記憶部31が記憶した供給能力情報550と、充電条件記憶部32が記憶した充電条件情報510とに基づいて、それぞれの充電池41について、係数aと、最大値cmax,iと、最小値cmin,iと、最大値dmax,iと、最小値dmin,iとを算出する。目的関数算出部33は、供給能力記憶部31が記憶した供給能力情報550に基づいて、それぞれの時間帯tについて、係数cを算出する。また、目的関数算出部33は、それぞれの時間帯tについて、係数dを算出する。
目的関数算出部33は、算出した係数aと、最大値cmax,iと、最小値cmin,iと、最大値dmax,iと、最小値dmin,iと、係数cと、係数dとに基づいて、すべての充電池41と時間帯tとの組について、係数kt,iを算出する。例えば、目的関数算出部33は、係数aと係数cとの積a・cを、最大値cmax,iから最小値cmin,iを差し引いた差[cmax,i−cmin,i]で割った商と、1から係数aを差し引いた差(1−a)と係数dとの積(1−a)・dを、最大値dmax,iから最小値dmin,iを差し引いた差[cmax,i−cmin,i]で割った商との合計を算出し、算出した合計と(−1)との積を算出して、算出した積を係数kt,iとする。
制約条件算出部34は、充電条件記憶部32が記憶した充電条件情報510に基づいて、それぞれの充電池41について、最大充電量Cと、最大放電量Dと、時間帯Tmax,iと、充電量xs,iと、充電量xe,iとを算出する。制約条件算出部34は、供給能力記憶部31が記憶した供給能力情報550に基づいて、それぞれの時間帯tについて、最大充電量Sを算出する。
線形計画部35は、充放電量Δxt,iが最大放電量D以上最大充電量C以下であり、かつ、時間帯tが時間帯Tmax,iより遅い場合は、充放電量Δxt,iが0であり、かつ、時間帯tにおける充放電量Δxt,iの総和が0以上最大充電量S以下であり、かつ、i番目の充電池41についての充放電量Δxt,iの総和が、充電量xe,iから充電量xs,iを差し引いた差と等しいことを制約条件として、目的関数算出部33が算出した係数kt,iに基づいて、係数kt,iと充放電量Δxt,iとの積の総和f(ΔX)が最大になる充放電量Δxt,i(行列ΔX)を求める。
図8は、この実施の形態における充電処理S610の流れの一例を示すフローチャート図である。
充電処理S610において、充電装置10は、接続している移動体40の充電池41を充電する。充電処理S610は、例えば、接続工程S611と、充電条件通知工程S612と、充電計画作成工程S613,S617と、充電不能通知工程S614と、充電工程S615と、解列工程S616とを有する。
接続工程S611において、移動体40が充電装置10の近くに停止して、充電装置10と移動体40とが接続する。
充電条件通知工程S612において、充電条件入力部51が、充電条件を入力する。充電条件通知部52が、充電条件情報510を生成して、充電装置10に対して送信する。充電条件取得部24が、移動体40が送信した充電条件情報510を受信する。充電条件記憶部32が、充電条件取得部24が受信した充電条件情報510を記憶する。
充電計画作成工程S613において、充電計画作成部25が、充電計画を作成する。充電計画の作成に成功した場合、充電装置10は、充電処理S610を充電工程S615へ進め、新たに作成した充電計画にしたがって充電池41を充放電する。充電計画の作成に失敗した場合、充電装置10は、充電処理S610を充電不能通知工程S614へ進める。
充電不能通知工程S614において、充電不能通知部26が、移動体40に対して充電不能通知を送信する。充電不能取得部53が、充電装置10が通知した充電不能通知を受信する。充電不能出力部54が、充電条件入力部51が入力した充電条件を満たす充電ができないことを出力する。充電装置10は、充電処理S610を充電工程S615へ進め、以前の充電計画にしたがって充電池41を充放電する。
充電工程S615において、充電部21及び放電部22は、充電計画作成部25が作成した充電計画にしたがって充電池41を充放電する。
新たな移動体40が充電装置10に接続してきた場合、充電装置10は、充電処理S610を接続工程S611に戻す。
接続中の移動体40が新たな充電条件情報を通知してきた場合、充電装置10は、充電処理S610を充電条件通知工程S612に戻す。
接続中の移動体40が接続を解除(解列)してきた場合、充電装置10は、充電処理S610を解列工程S616へ進める。
解列工程S616において、充電装置10と移動体40とは、接続を解除する。充電条件記憶部32が、その移動体40についての充電条件情報510を削除する。
充電計画作成工程S617において、充電計画作成部25が、充電計画を作り直す。充電装置10は、充電処理S610を充電工程S615に戻し、作り直した充電計画にしたがって充電池41を充放電する。
以上のようにして、充電装置10は、移動体40の充電池41を充電する。
移動体40の利用者は、移動体40を、駐車場や充電ステーションなど充電装置10が設置された場所に移動させて停止させる。移動体40は、充電装置10に対して充電条件情報510を通知する。
この時点で、充電装置10は、他の移動体40の充電池41を充電するための充電計画にしたがって動作している。充電装置10は、新たに通知された充電条件情報510を含めて充電計画を作り直す。充電計画の作成に成功した場合、充電装置10は、新たに作成した充電計画にしたがって動作する。また、充電計画の作成に失敗した場合、充電装置10は、そのことを移動体40に対して通知し、それまでの充電計画にしたがった動作を継続する。なお、充電計画作成部25は、充電計画の作成に失敗した場合に、充電計画が作成できる充電条件の代替案を作成する構成であってもよい。その場合、充電不能通知部26は、充電計画作成部25が作成した充電条件の代替案を含む充電不能通知を移動体40に対して通知する。充電不能取得部53が充電不能通知を取得し、充電不能出力部54が出力する。
移動体40の利用者が充電不能出力部54の出力を見て、入れ直した充電条件を充電条件入力部51が入力する。充電不能通知が代替案を含む場合、充電条件入力部51は、利用者が代替案を承認するか否か、あるいは、複数の代替案のなかから利用者がどの代替案を選択するかを入力する構成であってもよい。なお、移動体40の利用者は、充電条件を入れ直すのではなく、充電を断念してもよい。
充電計画作成部25は、利用者が充電コストを抑えることを優先させるのか、なるべく早く充電することを優先させるのかにしたがって、利用者の満足度が高くなるような充電計画を作成する。
充電コストを抑えることを優先させる設定の場合、充電計画作成部25は、例えば供給単価553が小さい時間帯を使って充電をする充電計画を作成する。充電計画の作成に成功した場合、充電終了時刻512までの間に充電池41を最終充電量513まで充電する予定になるが、充電終了時刻512より前の時刻において、充電池41がどこまで充電されているかはわからない。このため、例えば、予定が突然変更になり、すぐに出発しなければならない場合であっても、充電池41が十分に充電されているとは限らない。
また、なるべく早く充電することを優先させる設定の場合、充電計画作成部25は、供給単価553に関わらず、充電池41を充電する充電計画を作成する。このため、充電終了時刻512より前の時刻であっても、充電池41が最終充電量513の近くまで充電されている可能性が高くなるが、その代わり、充電コストが高くなる可能性がある。
このように、充電コストを抑えることと、なるべく早く充電することとは、相反する場合がある。利用者による設定にしたがって充電計画作成部25が充電計画を作成するので、利用者が満足する充電計画を作成することができる。
また、移動体40の利用者は、充電中に充電条件を変更することもできる。充電条件入力部51は、利用者が変更した充電条件を入力する。充電条件通知部52は、変更した充電条件情報を充電装置10に対して通知する。
充電装置10は、新たに通知された充電条件情報510を含めて充電計画を作り直す。充電計画の作成に成功した場合、充電装置10は、新たに作成した充電計画にしたがって動作する。また、充電計画の作成に失敗した場合、充電装置10は、そのことを移動体40に対して通知し、それまでの充電計画にしたがった動作を継続する。
出発時刻が早まった場合であっても、まだ出発時刻まで間があれば、充電条件を変更することにより、出発時刻までに充電池41を十分充電できる可能性がある。このように、充電条件を変更できることにより、急な予定変更に対応することができる。
なお、充電計画作成部25は、充電終了時刻512を早める変更に対して充電計画の作成に失敗した場合、充電終了時刻512を変えずに、優先指数515を、なるべく早く充電することを優先させる設定に変更して、充電計画を作成する構成としてもよい。
また、移動体40の利用者は、いつでも充電装置10と移動体40との接続を解除することができる。これにより、予定が突然変更になり、すぐに出発しなければならない場合などにも対応できる。
充電終了時刻512より前に、充電装置10と移動体40との接続が解除された場合、それ以降は、その移動体40の充電池41を充電する必要がなくなるので、他に接続している移動体40に対して、現在の充電計画よりも満足度が高くなる充電計画を作成できる可能性がある。また、接続が解除された充電池41が、放電を許可されていた場合、その充電池41を放電できなくなることにより、現在の充電計画を変更する必要が生じる可能性がある。このため、充電計画作成部25は、充電装置10と移動体40との接続が解除された場合、充電計画を作り直す。
実施の形態2.
実施の形態2について、図9〜図13を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図9は、この実施の形態における充放電管理装置の全体を表わす図である。
充放電管理装置(充電システム)は、電気自動車100(移動体)と、充放電装置200(充電装置)を有する。
電気自動車100は、充放電条件入力部110(選択入力部、変更要求入力部、変更入力部)、充放電条件管理部120、(条件記憶部、条件更新部)、充放電条件通知部130(充電条件通知部、変更要求通知部)、充放電状態監視・制御部140(充電状態監視部、遮断部)、および、蓄電部150(充電池)を備える。
充放電装置200は、充放電計画・制御部210(充電条件取得部、充電計画作成部、変更要求取得部)、および、充放電部220(充電部、放電部)を備える。
電気自動車100は、大容量の充放電可能な蓄電池(蓄電部150)を備えることを特徴とした移動体である。例えば、いわゆる電気自動車やハイブリッド自動車などが相当する。また、自動車に限らず船舶や、電車など、任意の移動体であってよい。以下では、この実施の形態に関する主要な機能についてのみ述べる。
充放電条件入力部110は、電気自動車100が、所望の充放電条件を充放電条件管理部120に入力するためのものである。
充放電条件管理部120は、充放電条件入力部110によって入力された充放電条件を保持し、必要に応じて充放電条件通知部130、および、充放電状態監視・制御部140に充放電条件を提供するものである。
充放電条件通知部130は、電気自動車100が充放電装置200に接続された際、または、充放電条件入力部110によって充放電条件が変更された際に、充放電装置200に対して充放電条件を通知するためのものである。
充放電状態監視・制御部140は、蓄電部150の充放電状態を監視し、充放電条件管理部120に保持された充放電条件を逸脱した充放電が行われた際に、蓄電部150への充放電を遮断するものである。
蓄電部150は、充放電部220によって充放電が可能な蓄電池、および、蓄電用の制御回路等を含む蓄電機構である。
充放電装置200は、1台または複数台の電気自動車100に対して、充放電サービスを提供するものである。充放電装置200は、電気自動車100に対して充放電を行うことを特徴とするが、ビルや工場などのエネルギー管理システムの一部であってもよい。
充放電計画・制御部210は、充放電条件通知部130によって提供された充放電条件にしたがって電気自動車100を充電するための最適な充放電計画の立案、ならびに、立案された充放電計画にしたがって充放電を実行するために充放電部220の制御を行うものである。
充放電部220は、充放電計画・制御部210の制御にしたがって、蓄電部150への充電、または、放電を行うものである。
図10は、この実施の形態における動作の概要を表わすフローチャート図である。
以下、この実施形態における充放電条件管理処理について説明する。
ステップS101において、充放電条件入力部110は、電気自動車100の利用者による充放電条件の入力を受け付け、これを充放電条件管理部120に通知し保持する。充放電条件としては、何時間後に何Wの電力が充電されているべきか、また充電期間中に放電を許可するか否か、放電を許可する場合は最低何W以上の電力を確保すべきかなどである。充放電条件の詳細については、後述する。
充放電条件入力部110は、これらの条件を入力するための手段として、電気自動車100に備え付けられた専用のボタンやダイヤル類を用いるほか、ナビゲーションシステムなどの汎用ユーザインタフェースを用いてもよい。さらに、利用者の利便性を高めるために、携帯電話などの無線通信機器により、電気自動車100の遠隔から充放電条件の入力が行えることが望ましい。
ステップS102において、電気自動車100は、電源ケーブルなどにより、充放電装置200に接続される。ここで、電源ケーブルは、充放電を行うための電力的な接続と、充放電条件などを交換する通信的な接続との両者を確立する機能を持ったものとする。いずれの接続方式ともに、有線であっても無線であっても良い。
ステップS103において、充放電条件通知部130は、充放電条件管理部120から充放電条件を取得し、充放電計画・制御部210に対して充放電条件を伝達する。ステップS103の動作の詳細については、後述する。
ステップS104において、充放電計画・制御部210は、ステップS103において取得した充放電条件をもとに、充放電装置200に接続された電気自動車100に対する最適な充放電計画を立案する。充放電計画の立案においては、時間帯別の電気代の差異を考慮した経済性や、複数の電気自動車100の充放電条件を考慮した電力負荷変動の平滑化などを目的として、各電気自動車100に対する充放電の計画を最適化する。また、充放電装置200がビルや工場のエネルギー管理システムの一部である場合には、空調や照明などの電力消費機器や、太陽光発電機や風力発電機などの電力生成機器による電力需給も考慮した最適化を行う。
ステップS105において、充放電計画・制御部210は、ステップS104において立案した充放電計画にしたがって充放電部220を制御し、蓄電部150に対して充放電を行う。また、充放電状態監視・制御部140は、蓄電部150の充放電状態を監視し、充放電部220による充放電が、充放電条件を逸脱した際に、蓄電部150への充放電を遮断する。
ステップS106において、電気自動車100は、充放電装置200から解列される。充放電装置200に複数の電気自動車100が接続されている場合には、充放電計画・制御部210は、ステップS104に戻り、充放電計画を更新し、他の電気自動車100に対する充放電を継続する。また、必要であれば解列された電気自動車100への課金処理などを実行する。
図11は、この実施の形態における充放電条件伝達処理S103の概要を表わすフローチャート図である。
以下、この実施形態における充放電条件伝達処理S103について説明する。
ステップS201において、充放電条件通知部130は、充放電計画・制御部210と通信を行い、充放電計画・制御部210に充放電条件を通知する。ここで、充放電条件通知部130は、現在時刻、現在位置などをもとに、充放電条件管理部120を検索し、利用者の入力した充放電条件から現在の状況に適合する充放電条件を取得し、これを充放電計画・制御部210に通知する。また、充放電条件管理部120の検索においては、充放電器識別情報を受信することにより、直接的に充放電器を指定して検索しても良い。
ステップS202において、充放電計画・制御部210は、ステップS201において充放電条件通知部130から通知された充放電条件が実現可能であるか否かを判定する。ここで、充放電条件に沿った充放電が実現可能であると判定された場合は、ステップS203の処理に進み、実現不可能であると判定された場合は、ステップS205の処理に進む。
ステップS203において、充放電計画・制御部210は、利用者に充放電条件が実現可能であることを通知し、最終的な充放電の開始許可を要求する。充放電の開始許可を要求する際には、受入予定の充放電条件、および、充電に要する価格の見込みなどを提示し、利用者に内容の確認を促すことが望ましい。また、ステップS206にて充放電条件に変更が生じた場合には、必要に応じて変更された充放電条件を充放電条件管理部120に通知する。さらに、充放電を行う電源ケーブルの接続を利用者が自ら行う場合には、利用者は電気自動車100の外部にて電気自動車接続処理S102を行っていると考えられるため、充放電の開始許可は、充放電装置200にて提示、および、入力されることが望ましい。一方で、サービス員などが電源ケーブルを接続する場合、または、電源ケーブルが無線接続の場合などにおいては、利用者は電気自動車100の内部にて電気自動車接続処理S102を待っていると考えられるため、充放電の開始許可は、電気自動車100にて提示、および、入力されることが望ましい。
ステップS204において、充放電計画・制御部210は、利用者による充放電の開始許可を確認し、充放電を開始する。充放電の開始許可が確認されない場合は、充放電を開始せずに終了する。
ステップS205において、充放電計画・制御部210は、利用者に充放電条件が実現不可能であることを通知し、充放電条件の変更を要求する。利用者が充放電条件の変更要求を受け入れる場合は、ステップS206の処理に進み、変更要求を拒絶する場合は充放電を開始せずに終了する。
ステップS206において、利用者は、充放電条件を見直した後、再度ステップS202の処理に進む。充放電条件の変更確認においては、利用者が要求した充電量を達成するまでの最短所要時間や、利用者が要求した出発時刻までに充電可能な充電量などの実現可能な代替案を提示し、利用者に選択させることが望ましい。また、充放電条件の変更にかかる情報の提示、および、入力については、ステップS203と同様の考え方により、電気自動車100または充放電装置200に適宜配置することが望ましい。
図12は、この実施の形態における充放電条件変更処理の概要を表わすフローチャート図である。
充放電条件変更処理は、充放電条件の入力、および、更新に関する処理であり、充放電条件入力処理S101を含むが、とくに充放電中の電気自動車100において充放電条件の変更を行うためのものである。
以下、この実施形態における充放電条件変更処理について説明する。
ステップS301において、充放電条件入力部110は、充放電条件管理部120に対して、充放電条件の変更を通知する。
ステップS302において、充放電条件管理部120は、現在使用中の充放電条件を判定し、ステップS301において入力された充放電条件が現在使用中の充放電条件を置き換えるものであれば、ステップS303の処理に進む。それ以外の場合は、ステップS301において入力された充放電条件を保存し、充放電状態の通知はせずに終了する。
ステップS303において、充放電条件管理部120は、充放電条件通知部130により、充放電条件の変更を充放電計画・制御部210に通知する。ステップS303における処理の内容は、充放電条件伝達処理S103と同様である。ただし、充放電許可確認処理S203、および、充放電条件変更確認処理S206における、利用者への情報提示、および、入力は、ステップS301において利用した充放電条件入力部110に対して行われるものとする。
ステップS304において、充放電計画・制御部210は、ステップS303において入力された新たな充放電条件を反映し、各電気自動車100に対する充放電の計画を再計画する。充放電計画の再計画が完了した後は、通常処理に戻り、充放電実行処理S105を継続する。
図13は、この実施の形態における充放電条件管理用データの構造を表わす図である。
この図は、充放電条件管理部120において管理されるデータを模式的に表したものである。なお、この実施の形態の趣旨は、電気自動車100と充放電装置200との間において、電気自動車100の利用者が所望する充放電条件を交換することにあり、以下の内容はデータの構造自体の定義というよりは、むしろ充放電条件として交換されるべき情報を定義するものとして理解されるべきものである。
以下、この実施形態における充放電条件管理用データの構造について説明する。
充放電条件には、充放電計画・制御部210において充放電の計画を立案するために必要な情報として、充電にかかる制約と放電にかかる制約とがある。
充電にかかる制約は、充放電装置200に接続された電気自動車100に対して、何時までに何Wの電力を充電する必要があるかである。「何時までに」に関する情報の与え方としては、充電終了時刻を直接与える方式や、充電開始から終了までの時間を与える方式などが考えられる。また、充放電条件を利用者のスケジュール管理と一体化することで、利用者が充放電施設に滞在する時間などから算出する方式が考えられる。「何Wの」に関する情報の与え方としては、電力量を直接与える方式や、最大充電量に対する割合を与える方式や、現在充電量からの差分を与える方式などが考えられる。また、時間と同様に、スケジュール管理と一体化することで、充放電施設から次の移動目標までの経路などに基づいて算出する方式が考えられる。この例は、充電終了時刻を直接与える方式と充電量を最大充電量に対する割合で与える方式による実装例である。
放電にかかる制約は、電気自動車100の利用者が放電を許可しているか、また、放電を行う際にどの程度の範囲で放電を行ってよいかである。「放電許可」については、充放電施設や充放電事業者ごとに識別情報を用いて許可を与える、あるいは、充放電ごとに許可を与えるなどの方式が考えられる。「放電範囲」については、充電量と同様に、利用可能な範囲を直接電力量で与える方式や、最大充電量に対する割合で与える方式などが考えられる。また、指定すべき放電範囲の指標としては、放電中に確保すべき最小電力量、過充電を許す最大電力量、単位時間当たりの充放電量や充放電切り替えの回数などが考えられる。これらは利用者の利便性だけでなく、電池の寿命を左右するため、経済性の面からも蓄電池の特性に合わせて適切に設定される必要がある。この例は、放電許可の単位として充放電ごとに放電許可を与える方式を採用し、放電範囲の指標として最小確保電力量を採用した実装例である。
また、充放電条件には、充放電条件管理部120において充放電計画・制御部210に対して通知すべき充放電条件を判定するために必要な情報として、充放電条件の適用条件と開示条件がある。
充放電条件の適用条件は、充放電時にどの充放電条件を利用するかである。どの充放電条件を利用するかに関する情報としては、充放電を行う時刻、場所、または、接続対象の充放電装置や充放電装置を運用する事業者の識別情報などが考えられる。例えば、電気自動車100の利用者が事前に充放電条件に設定した時刻と場所において、電気自動車100が充放電装置200に接続された場合に、該当する充放電条件を選択して充放電装置200に通知する。また、類似の時刻と場所であっても、接続した充放電装置を運用する事業者が異なる場合は、事業者ごとに設定された充放電条件を選択して充放電装置200に通知する。この例は、適用条件として、充放電事業者の識別情報と、充電開始時刻を用いた実装例である。
充放電条件の開示条件は、特定の充放電装置200に対して、充放電条件を通知してよいか否かである。充放電条件通知の可否に関する情報としては、接続対象の充放電装置や充放電装置を運用する事業者の識別情報などが考えられる。開示条件は適用条件と類似の機能を持つが、もっぱら充電条件が意図されずに充放電装置200に通知されることを防ぐためのものである。例えば、電気自動車100に接続された充放電装置200が、電気自動車100の利用者によって充放電を許可された充放電装置200であることを公開鍵暗号方式などにより認証する。なお、この例では、簡単のため開示条件は省略している。
以上は、充放電条件の管理に係る情報であるが、充放電行為全体に係る情報として、充放電行為に対する課金に用いる情報や、充放電事業者による利用者の認証情報として、車両識別や利用者識別情報などがある。
この実施の形態は、電気自動車100が、充放電条件管理部120、および、充放電条件通知部130を備える。これにより、電気自動車100とこれを接続する充放電装置200との間において、充放電条件の交換を自動的に実行可能とする効果を得る。また、電気自動車100が充放電条件管理部120、および、充放電条件通知部130を備えることにより、充電時において、外部サーバに依存せずに充放電条件の交換が可能となる効果を得る。さらに、電気自動車100が充放電条件管理部120、および、充放電条件通知部130を備えることにより、電気自動車100の利用者は、充放電条件を電気自動車100において、一元的に管理可能となる効果を得る。
さらに、充放電条件入力部110が、携帯電話などの無線通信部を備える。これにより、電気自動車100の利用者は、電気自動車100の遠隔から充放電条件の変更が可能となるだけでなく、充放電条件管理部120、および、充放電条件通知部130により、この変更を充放電装置200に通知可能となる効果を得る。
また、電気自動車100が、充放電状態監視・制御部140を備える。これにより、充放電装置200による充放電の制御が、電気自動車100の利用者によって設定された充放電条件を逸脱した際に、充放電を中断することが可能になるという効果を得る。
以上の構成により、移動体の利用者が、複数の異なる充放電事業者の提供する充放電サービスを利用して移動体の充放電を行う際に、移動体の充放電条件を簡易に管理可能とする効果を得る。
この実施の形態における充放電管理装置は、
電気自動車(100)の充放電に係る電気自動車の利用者の要件を記した充放電条件を管理する充放電条件管理部(120)と、これを充放電装置(200)に通知するための充放電条件通知部(130)とを備えた電気自動車と、
充放電条件を受信可能な充放電計画・制御部(210)を備えた充放電装置(200)とを含む。
電気自動車(100)は、電気自動車の外部から操作可能な充放電条件入力部(110)を備える。
電気自動車(100)は、充放電装置(200)による充放電が、充放電条件から逸脱していないことを監視し、逸脱が検出された場合には充放電を中断するための充放電状態監視・制御部(140)を備える。
充放電計画・制御部(210)は、充放電条件の取得において、電気自動車の利用者の指定した充放電条件が達成できるか否かを判定し、達成不可能である場合には、代替案を提示する。
充放電条件管理部(120)は、電気自動車(100)と充放電装置(200)とが接続された時点において、接続時の状況を判断し、充放電条件を選択する。
充放電条件管理部(120)は、電気自動車(100)の利用者により、充放電条件が変更された際に、電気自動車の充放電状態に対して変更の要否を判定する。
電気自動車(100)は、充放電状態の変更が必要な場合に、充放電装置に対して充放電条件の変更を通知する充放電条件通知部(130)を備える。
実施の形態3.
実施の形態3について、図14〜図16を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
以下では、実施の形態2における、充放電条件入力部110、充放電条件管理部120、および、充放電条件通知部130の各機能が、電気自動車100の外部にあり、インターネットなどを経由して利用される場合について述べる。
図14は、この実施の形態における充放電管理装置の全体を表わす図である。
充放電管理装置は、電気自動車100と、充放電装置200とに加えて、更に、充放電条件管理装置300(充電条件管理装置)を有する。
電気自動車100は、充放電状態監視・制御部140、蓄電部150、充放電条件保持部160、および、車両識別情報通知部170(移動体識別通知部)を備える。
充放電装置200は、充放電計画・制御部210、および、充放電部220を備える。
充放電条件管理装置300は、充放電条件入力部310、充放電条件管理部320、および充放電条件通知部330を備える。
電気自動車100、充放電状態監視・制御部140、および、蓄電部150は、実施の形態2と同様である。
充放電条件保持部160は、充放電を行う際に共通的な充電条件を保持するためのものである。例えば、実施の形態2で述べた蓄電池の放電にかかる制約などが相当し、電気自動車100の利用者が必ず守られるべきと判断した充放電条件が保持される。充放電条件保持部160において指定された充放電条件は、車両識別情報通知部170によって充放電計画・制御部210に通知され、充放電条件通知部330による充放電条件よりも優先される。
車両識別情報通知部170は、電気自動車100が充放電装置200に接続された際に、充放電装置200に対して電気自動車100を特定可能な車両識別情報と、充放電条件保持部160において指定された充放電条件とを通知する。車両識別情報は、電気自動車100を特定する固有の情報や、電気自動車100の利用者を特定する固有の情報、または、充放電条件管理装置300を特定する固有の情報など、および、これらの任意の組み合わせであってよい。例えば、充放電装置200と充放電条件管理装置300を運営する事業者が同一の場合は、この事業者が電気自動車100を特定可能な固有の情報により、充放電条件の取得が可能である。一方、充放電装置200と充放電条件管理装置300を運営する事業者が異なる場合は、充放電装置200が、充放電条件管理装置300を特定する必要があるため、充放電装置200が充放電条件管理装置300を特定可能な固有の情報と、充放電条件管理装置300が電気自動車100を特定可能な固有の情報とを組み合わせたものが車両識別情報となり、これにより充放電条件の取得が可能となる。
充放電装置200、および、充放電部220は、実施の形態2と同様である。
充放電計画・制御部210(移動体識別取得部、識別通知部、充電条件取得部)は、車両識別情報通知部170によって提供された車両識別情報をもとに、充放電条件通知部330を通して充放電条件管理部320から対応する車両の充放電条件を取得するとともに、取得した充放電条件にしたがって電気自動車100を充電するための最適な充放電計画の立案、ならびに、立案された充放電計画に従って充放電を実行するために充放電部220の制御を行うものである。また、充放電条件通知部330により充放電条件の変更が通知された場合には、変更された充放電条件に従って充放電計画の変更を行う。
充放電条件管理装置300は、1台または複数台の電気自動車100に対して、充放電条件の管理と通知サービスを提供するものである。
充放電条件入力部310は、電気自動車100の利用者が、所望の充放電条件を充放電条件管理部320に入力するためのものである。
充放電条件管理部320(充電条件記憶部)は、充放電条件入力部310によって入力された充放電条件を保持し、必要に応じて充放電条件通知部330に充放電条件を提供するものである。
充放電条件通知部330(充電条件通知部)は、充放電装置200から充放電条件を要求された際に、充放電装置200に対して充放電条件を通知するためのものである。また、充放電条件管理部320によって、充放電条件の変更を通知する必要があると判定された際に、電気自動車100、および、充放電装置200に対して、充放電条件の変更を通知するためのものである。
図15は、この実施の形態における動作の概要を表わすフローチャート図である。
以下、この実施形態における充放電条件管理処理について説明する。
ステップS401において、充放電条件入力部310は、電気自動車100の利用者による充放電条件の入力を受け付け、これを充放電条件管理部320に通知し保持する。充放電条件として保持する情報は、実施の形態2と同様であるが、充放電条件と電気自動車100とを関連付けるための情報として、車両識別情報通知部170によって提供される車両識別情報を保持する点が異なる。
充放電条件管理装置300は、ネットワーク上のサーバとして実現されることが望ましい。充放電条件入力部310は、パソコン、または、携帯電話などにより、インターネットなどを経由して利用可能であることが望ましい。
ステップS402において、電気自動車100は、電源ケーブルなどにより、充放電装置200に接続される。この処理は、実施の形態2におけるステップS102と同様である。
ステップS403において、車両識別情報通知部170は、充放電計画・制御部210に対して車両識別情報、および、充放電条件保持部160に保持された充放電条件を通知する。この際、車両識別情報は個人を特定しうる情報であるため、車両識別情報通知部170は、車両識別情報を匿名化する匿名化部、または、充放電計画・制御部210を認証する認証部を備えることが望ましい。
ステップS404において、充放電計画・制御部210は、ステップS403において取得した車両識別情報、および、充放電条件を特定するための情報を充放電条件管理部320に送信する。充放電条件管理部320は、充放電計画・制御部210が要求する車両識別情報、および、充放電条件を特定するための情報に対応する充放電条件を特定し、充放電計画・制御部210に該当する充放電条件を通知する。この処理の詳細は、車両識別情報を利用する点を除いて、実施の形態2における充放電条件通知処理と同様である。
ステップS405において、充放電計画・制御部210は、ステップS404において取得した充放電条件をもとに、充放電装置200に接続された電気自動車100に対する最適な充放電計画を立案する。充放電計画の立案処理については、実施の形態2におけるステップS104と同様である。
ステップS406において、充放電計画・制御部210は、ステップS105において立案した充放電計画にしたがって充放電部220を制御し、蓄電部150に対して充放電を行う。また、充放電状態監視・制御部140は、蓄電部150の充放電状態を監視し、充放電部220による充放電が、充放電条件保持部160に保持された充放電条件を逸脱した際に、蓄電部150への充放電を遮断する。
ステップS407において、電気自動車100は、充放電装置200から解列される。充放電装置200に複数の電気自動車100が接続されている場合には、充放電計画・制御部210は、ステップS405に戻り、充放電計画を更新し、他の電気自動車100に対する充放電を継続する。また、充放電計画・制御部210は、充放電条件管理部320に対して、電気自動車100が解列されたことを通知する。
図16は、この実施の形態における充放電条件管理用データの構造を表わす図である。
この図は、充放電条件管理部320において、充放電条件の通知判定を行うために電気自動車100の充放電状態を管理するためのデータを模式的に表したものである。
以下、この実施形態における充放電状態管理用データの構造について説明する。
充放電状態管理の目的は、充放電条件入力部310によって、充放電条件管理部320に保存されている充放電条件が変更された際に、これを充放電計画・制御部210に通知すべきか否かを判定するための情報を管理することである。
実施の形態2においては、充放電条件管理部120が、電気自動車100の内部にあるため、電気自動車100の充電状態を直接取得することが可能である。しかし、この実施の形態においては、充放電条件管理部320が、電気自動車100の外部にあるため、電気自動車100の充電状態を管理することが必要となる。
この例は、充放電条件管理部320が管理する電気自動車100の車両識別情報ごとに、現在の充放電状態、利用中の充放電条件、ならびに、充電開始時刻を記録することで、充電状態の管理を行う例である。
充放電状態は、充放電開始処理S204による充電開始通知を受け取ることで充放電実行状態となり、電気自動車解列処理S407による充電終了通知を受け取ることで充放電待機状態となる。これにより、充放電条件管理部320は、車両識別情報によって特定される電気自動車100の充電状態が把握可能となる。
利用中の充放電条件は、充放電許可確認処理S203によって許可された充放電条件の充放電条件IDを保持することにより、現在実行中の充放電において利用されている充放電条件の特定を可能とする。
充放電状態は、上記2項目により把握可能であるが、通信の不具合などによる充放電状態の不整合を解消するために、充電開始時刻を記録することで、充放電実行状態として一定時間以上を経過した電気自動車100の充放電状態を充放電計画・制御部210に問い合わせるなどの処理を可能とする。
この実施の形態は、電気自動車100が、車両識別情報通知部170を備えることと、充放電条件管理装置300が、充放電条件管理部320、および、充放電条件通知部330を備える。これにより、充放電条件管理部320が電気自動車100の外部に置かれた構成においても、電気自動車100とこれを接続する充放電装置200との間において、充放電条件の交換を自動的に実行可能とする効果を得る。また、電気自動車100が車両識別情報通知部170を備えることにより、充放電計画・制御部210は、充放電条件管理部320を特定可能となるため、電気自動車100の利用者は、任意の充放電条件管理装置300において、充放電条件を一元的に管理可能となる効果を得る。
以上の構成により、移動体の利用者が、複数の異なる充放電事業者の提供する充放電サービスを利用して移動体の充放電を行う際に、移動体の充放電条件をインターネット上のサーバなどにおいて、簡易に管理可能とする効果を得る。
この実施の形態における充放電管理装置は、
充放電条件を管理するための充放電条件管理部(320)と、これを充放電装置(200)に通知するための充放電条件通知部(330)とを備えた充放電条件管理装置(300)と、
充放電条件を取得するために必要な車両識別情報を充放電装置に通知する車両識別情報通知部(170)を備えた電気自動車(100)と、
車両識別情報を用いて充放電条件管理装置(300)から充放電条件を取得する充放電計画・制御部(210)とを備えた充放電装置(200)とを含む。
なお、充放電条件通知部330の通知先を充放電条件保持部160とする構成であってもよい。その場合、車両識別情報通知部170に代えて、実施の形態2で説明した充放電条件通知部130を設ける。これにより、実施の形態2と同様の実施の形態として理解される。
実施の形態4.
実施の形態4について、図17〜図18を用いて説明する。
なお、実施の形態1〜実施の形態3と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図17は、この実施の形態における充電装置10及び移動体40及び端末装置70のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
充電システム800は、実施の形態1で説明した構成に加えて、端末装置70を有する。
端末装置70は、例えば携帯電話などであり、移動体40の利用者が所持し、利用者による操作を入力する。端末装置70は、制御装置73と、通信装置74とを有する。
制御装置73は、充電装置10の制御装置13や、移動体40の制御装置43と同様、例えばコンピュータであり、端末装置70を制御する。
通信装置74は、充電装置10や移動体40と通信する。
図18は、この実施の形態における充電装置10及び移動体40及び端末装置70の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
充電装置10は、実施の形態1で説明した構成に加えて、更に、充電識別通知部27と、変更要求取得部28と、変更不能通知部29とを有する。
充電識別通知部27は、充電計画作成部25が充電条件を満たす充電計画の作成に成功した場合に、制御装置13を用いて、充電識別情報を生成し、生成した充電識別情報を移動体40に対して通知する。充電識別情報は、充電装置10を識別する充電装置識別情報と、充電装置10と移動体40との接続を識別する接続識別情報とを含む。例えば、充電識別通知部27は、制御装置13を用いて、充電装置識別情報をあらかじめ記憶している。充電識別通知部27は、充電条件取得部24が充電条件情報を取得した場合に、制御装置13を用いて、接続識別情報をランダムに生成する。充電識別通知部27は、制御装置13を用いて、記憶した充電装置識別情報と、生成した接続識別情報とに基づいて、充電識別情報を生成する。
充電計画作成部25は、制御装置13を用いて、充電識別通知部27が生成した接続識別情報を、充電条件取得部24が取得した充電条件情報と対応づけて記憶する。
変更要求取得部28は、通信装置14を用いて、端末装置70が通知した変更要求情報を取得する。変更要求情報は、移動体40が充電装置10に対して通知した充電条件の変更を要求するものである。変更要求情報は、例えば、充電装置10が移動体40に対して通知した接続識別情報と、変更後の充電条件情報とを含む。
充電計画作成部25は、制御装置13を用いて、記憶した接続識別情報のなかから、変更要求取得部28が取得した変更要求情報に含まれる接続識別情報を探して、変更要求情報が、どの充電条件情報についてのものであるかを判定する。記憶した接続識別情報のなかに、変更要求取得部28が取得した変更要求情報に含まれる接続識別情報がない場合、充電計画作成部25は、変更要求取得部28が取得した変更要求情報を無視する。このように、接続識別情報は、充電装置10において、変更要求情報の対象である移動体40を識別するために用いられると同時に、変更要求情報が正当なものであるか否かを認証するためにも用いられる。
充電計画作成部25は、制御装置13を用いて、記憶した充電条件情報のうち、接続識別情報によって識別した充電条件情報を、変更要求取得部28が取得した変更要求情報に含まれる充電条件情報に変更して、充電計画を作成する。
充電計画の作成に失敗した場合、充電計画作成部25は、制御装置13を用いて、変更した充電条件情報をもとに戻す。変更不能通知部29は、通信装置14を用いて、変更要求取得部28が取得した変更要求情報を通知した端末装置70に対して充電不能通知を通知する。なお、充電計画作成部25が、充電計画を作成できる充電条件の代替案を生成し、変更不能通知部29が、充電計画作成部25が生成した代替案を含む充電不能通知を端末装置70に対して通知する構成であってもよい。
移動体40は、実施の形態1で説明した構成に加えて、更に、充電識別取得部55と、充電識別転送部56とを有する。
充電識別取得部55は、通信装置44を用いて、充電装置10が通知した充電識別情報を取得する。
充電識別転送部56は、通信装置44を用いて、充電識別取得部55が取得した充電識別情報を端末装置70に対して転送する。
充電識別情報を、充電装置10から端末装置70に対して直接通知しないのは、充電装置10が充電識別情報を通知すべき端末装置70を特定できない可能性があるからである。これに対し、充電装置10と移動体40とは接続しているので、充電装置10が充電識別情報を通知すべき移動体40は明らかである。また、移動体40の利用者が自分の端末装置70を移動体40に接続しておけば、移動体40が充電識別情報を転送すべき端末装置70を特定できる。あるいは、端末装置70に利用者の移動体40を特定するための情報を登録しておく構成であってもよい。このように、移動体40が充電識別情報を中継することにより、充電識別情報を正しい端末装置70に対して通知することができる。
端末装置70は、例えば、変更要求入力部81と、変更要求通知部82と、変更不能取得部83と、変更不能出力部84と、充電識別転得部85とを有する。
充電識別転得部85は、通信装置74を用いて、移動体40が転送した充電識別情報を取得する。充電識別転得部85は、制御装置73を用いて、取得した充電識別情報を記憶する。
変更要求入力部81は、制御装置73を用いて、利用者が変更した充電条件を入力する。
変更要求通知部82は、制御装置73を用いて、充電識別転得部85が記憶した充電識別情報に含まれる接続識別情報と、変更要求入力部81が入力した充電条件を表わす充電条件情報とを含む変更要求情報を生成する。変更要求通知部82は、通信装置74を用いて、充電識別転得部85が記憶した充電識別情報に含まれる充電装置識別情報によって識別される充電装置10に対して、生成した変更要求情報を通知する。このように、充電識別情報に含まれる充電装置識別情報により充電装置10を識別することにより、充電装置10が複数ある場合でも、変更要求情報を通知すべき充電装置10を特定できる。
変更不能取得部83は、通信装置74を用いて、充電装置10が通知した充電不能通知を取得する。
変更不能出力部84は、変更不能取得部83が充電不能通知を取得した場合に、制御装置73を用いて、端末装置70の利用者に対して、変更要求入力部81が入力した充電条件を満たす充電ができないことを通知する。
充電条件を変更する場合は、移動体40を介さず、充電装置10と端末装置70との間で直接通信する。移動体40と端末装置70との間の通信が、有線接続や近距離無線通信接続など、移動体40と端末装置70とが離れているときに通信できない方式である場合、移動体40の利用者が移動体40から離れていると、移動体40と端末装置70とが通信できない場合がある。移動体40の利用者が所持している端末装置70と、充電装置10とが直接通信することにより、移動体40の利用者が移動体40から離れている場合でも、変更要求情報を充電装置10に対して通知することができる。
なお、移動体40と端末装置70との間が離れていても通信できる構成である場合、端末装置70が変更要求情報を移動体40に対して通知し、移動体40が充電装置10に対して転送する構成であってもよい。
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
以上説明した充電装置(10;充放電装置200)は、充電条件取得部(24;充放電計画・制御部210)と、充電計画作成部(25;充放電計画・制御部210)と、充電部(21;充放電部220)とを有する。
上記充電条件取得部は、充電池(41;蓄電部150)の充電が完了すべき完了時刻と上記充電池に充電する電力量とを表わす充電条件情報を取得する。
上記充電計画作成部は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報が表わす完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電池を充電する充電計画を作成する。
上記充電部は、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、上記充電池を充電する。
上記充電条件取得部(24;210)が取得する充電条件情報は、更に、上記充電池(41;150)の放電を許可するか否かを表わす。
上記充電装置(10;200)は、更に、放電部(22;充放電部220)を有する。
上記充電計画作成部(25;210)は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報に基づいて、放電を許可された充電池を放電することにより得られる電力量を算出し、算出した電力量に基づいて、上記充電計画を作成する。
上記放電部は、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、放電が許可された充電池を放電することにより、上記充電池から電力を取得する。
上記充電装置(10;200)は、更に、変更要求取得部(28;充放電計画・制御部210)を有する。
上記変更要求取得部は、上記充電条件取得部(24;210)が取得した充電条件情報によって指定された完了時刻及び電力量のうち少なくともいずれかの変更を要求する変更要求情報を取得する。
上記充電計画作成部(25;210)は、上記変更要求取得部が取得した変更要求情報にしたがって変更した変更後の完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電計画を作成する。
充電システム(800;充放電管理装置)は、充電装置(10;200)と、移動体(40;100)とを有する。
上記移動体は、充電池(41;150)と、充電条件通知部(52;充放電状態監視・制御部140)とを搭載している。
上記充電条件通知部は、上記充電条件情報を上記充電装置に対して通知する。
上記充電条件取得部(24;210)は、上記移動体の上記充電条件通知部が通知した充電条件情報を取得する。
上記充電部(21;220)は、上記移動体が搭載した充電池を充電する。
充電システム(800;充放電管理装置)は、充電装置(10;200)と、移動体(40;100)とを有する。
上記移動体は、充電池(41;150)と、条件記憶部(充放電条件管理部120)と、選択入力部(充放電条件入力部110)と、充電条件通知部(充放電条件通知部130)と、変更入力部(充放電条件入力部110)と、条件更新部(充放電条件管理部120)と、変更要求通知部(充放電条件通知部130)とを有する。
上記条件記憶部は、上記充電条件情報を1つ以上記憶する。
上記選択入力部は、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のうち、上記充電池の利用者がどの充電条件情報を選択したかを入力する。
上記充電条件通知部は、上記選択入力部が入力した情報に基づいて、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のなかから、上記利用者が選択した充電条件情報を、上記充電装置に対して通知する。
上記変更入力部は、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のうちのいずれかに対する上記充電池の利用者による変更を入力する。
上記条件更新部は、上記変更入力部が入力した情報に基づいて、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報を更新する。
上記変更要求通知部は、上記条件更新部が更新した充電条件情報が、上記充電条件通知部が上記充電装置に対して通知した充電条件情報である場合に、上記変更要求情報を上記充電装置に対して通知する。
充電システム(800;充放電管理装置)は、充電装置(10;200)と、移動体(40;100)と、端末装置(70)とを有する。
上記移動体は、充電池(41;150)と、充電条件通知部(52;130)とを搭載している。
上記充電条件通知部は、上記充電条件情報を上記充電装置に対して通知する。
上記端末装置は、変更要求入力部(81)と、変更要求通知部(82)とを有する。
上記変更要求入力部は、上記充電池の利用者による上記完了時刻及び上記電力量のうち少なくともいずれかの変更の要求を入力する。
上記変更要求通知部は、上記変更要求入力部が入力した要求に基づいて、上記変更要求情報を生成し、生成した変更要求情報を上記充電装置に対して通知する。
上記充電条件取得部(24)は、上記移動体の上記充電条件通知部が通知した充電条件情報を取得する。
上記変更要求取得部(28)は、上記端末装置の上記変更要求通知部が通知した変更要求情報を取得する。
充電システム(800;充放電管理装置)は、充電装置(10;200)と、移動体(40;100)と、充電条件管理装置(充放電条件管理装置300)とを有する。
上記移動体は、充電池(41;150)と、移動体識別通知部(車両識別情報通知部170)とを搭載している。
上記移動体識別通知部は、上記移動体を識別する移動体識別情報を上記充電装置に対して通知する。
上記充電装置は、更に、移動体識別取得部(充放電計画・制御部210)と、識別通知部(充放電計画・制御部210)とを有する。
上記移動体識別取得部は、上記移動体の上記移動体識別通知部が通知した移動体識別情報を取得する。
上記識別通知部は、上記移動体識別取得部が取得した移動体識別情報を上記充電条件管理装置に対して通知する。
上記充電条件管理装置は、充電条件記憶部(充放電条件管理部320)と、識別取得部(充放電条件通知部330)と、条件通知部(充放電条件通知部330)とを有する。
上記充電条件記憶部は、上記移動体を識別する移動体識別情報と、上記充電条件情報とを対応づけて記憶する。
上記識別取得部は、上記充電装置の上記識別通知部が通知した移動体識別情報を取得する。
上記条件通知部は、上記充電条件記憶部が記憶した充電条件情報のうち、上記識別取得部が取得した移動体識別情報に対応づけられた充電条件情報を上記充電装置に対して通知する。
上記充電条件取得部(充放電計画・制御部210)は、上記充電条件管理装置の上記条件通知部が通知した充電条件情報を取得する。
上記移動体(40;100)は、更に、充電状態監視部(充放電状態監視・制御部140)と、遮断部(充放電状態監視・制御部140)とを有する。
上記充電状態監視部は、上記充電池(41;蓄電部150)に対する充電あるいは放電の状態を監視する。
上記遮断部は、上記充電状態監視部が監視している上記充電池に対する充電及び放電の状態が、所定の制約を満たさない場合に、上記充電池に対する充電及び放電を遮断する。
電気自動車(移動体)の普及に伴い、電気自動車に内蔵された蓄電池(充電池)を利用した充放電の最適化による省エネが期待される。
例えば、比較的に負荷の低い夜間などに充電を行い、負荷の高い昼間などに放電を行うことにより、一日の負荷が平均化され、電力会社における発電効率が向上するといった効果が期待される。また、一般家庭において、昼間に太陽光発電器により発電された電力を充電し、夜間に照明や空調などに使用する電力として放電することにより、買電量を抑制するといった効果が期待される。
電気自動車内の蓄電池を上記のように利用する際には、蓄電池の電力利用を最適化するだけでなく、電気自動車の利用者の利便性を損ねないように、利用者の利用予定や最適化への嗜好などを考慮した充放電条件に従って、充放電を行うことが求められる。
例えば、上記の負荷を平均化する例において、昼間の時間帯において蓄電池に蓄積された全ての電力を放電することは、負荷の平均化においては最適な解と考えられる。しかし、昼間に電気自動車を利用したい利用者にとっては著しく利便性を損ねることになる。
以上説明した充電方式は、電気自動車など蓄電池を内蔵した移動体の充放電を行う際に、移動体の利用者が指定した充放電条件に沿った充放電を実施するための充放電管理の方式である。
これにより、利用者が充放電条件を指定することができ、充放電条件を変更することができる。
また、以下説明した充電方式は、1台の移動体が複数かつ不特定の充放電器を利用するという、移動体固有の特徴である移動性について考慮した方式である。
電気自動車など蓄電池を内蔵した移動体の充放電を行う際には、移動体の利用者の利便性を損ねないように、移動体の利用者が指定した充放電条件に沿った充放電を行う必要がある。また、移動体の利用者が、複数の異なる充放電事業者の提供する充放電サービスを利用して移動体の充放電を行うという利用形態を考慮することにより、充放電条件の管理が煩雑になるのを防ぐ。
例えば、買い物や旅行などにおいて、長期の駐車を伴う際には、電気自動車内の蓄電池の充放電を活用した省エネプログラムへの参加が期待される。充放電条件の管理が煩雑にならないことにより、省エネプログラムの普及を進めることができる。
また、移動体の充放電場所と移動体の利用者の活動場所が離れている場合でも、充放電条件の変更が容易に行える。
例えば、勤務先において上記省エネプログラムに参加していることを考える。利用者は、出社時点において、20時に帰宅する予定で「20時までに満充電」と充放電条件を設定したが、予定の変更により13時から電気自動車を利用する必要が生じたとする。この場合、充放電条件を変更しないと、13時時点における充電状態は予測不能であり、13時から電気自動車を利用できる保証はない。充放電条件を変更するために、自ら電気自動車の充放電器まで出向いて充放電条件の変更を行う必要がない。
以上説明した充電方式によれば、移動体の蓄電池を活用するためには、充放電条件を充放電事業者に通知する効率的な仕組みを提供することができる。移動体の利用者が、複数の異なる充放電事業者の提供する充放電サービスを利用して移動体の充放電を行う際に、移動体の充放電条件を簡易に管理可能とする手段を提供することができる。
10 充電装置、100 電気自動車、11 電力供給装置、110,310 充放電条件入力部、12,200 充放電装置、120,320 充放電条件管理部、13,43,73 制御装置、130,330 充放電条件通知部、14,44,74 通信装置、140 充放電状態監視・制御部、150 蓄電部、160 充放電条件保持部、170 車両識別情報通知部、21 充電部、210 充放電計画・制御部、22 放電部、220 充放電部、23 供給能力取得部、24 充電条件取得部、25 充電計画作成部、26 充電不能通知部、27 充電識別通知部、28 変更要求取得部、29 変更不能通知部、300 充放電条件管理装置、31 供給能力記憶部、32 充電条件記憶部、33 目的関数算出部、34 制約条件算出部、35 線形計画部、36 充電計画記憶部、40 移動体、41 充電池、42 受給電装置、51 充電条件入力部、510 充電条件情報、511 現在充電量、512 充電終了時刻、513 最終充電量、514 最大充電電流、515 優先指数、52 充電条件通知部、521 放電許否、522 最高充電量、523 最低充電量、524 最大放電電流、53 充電不能取得部、54 充電不能出力部、55 充電識別取得部、550 供給能力情報、551 日時、552 供給可能電力量、553 供給単価、56 充電識別転送部、581 目的関数、582 制約条件、70 端末装置、800 充電システム、81 変更要求入力部、82 変更要求通知部、83 変更不能取得部、84 変更不能出力部、85 充電識別転得部、S610 充電処理、S611 接続工程、S612 充電条件通知工程、S613,S617 充電計画作成工程、S614 充電不能通知工程、S615 充電工程、S616 解列工程。

Claims (9)

  1. 充電条件取得部と、充電計画作成部と、充電部とを有し、
    上記充電条件取得部は、充電池の充電が完了すべき完了時刻と上記充電池に充電する電力量とを表わす充電条件情報を取得し、
    上記充電計画作成部は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報が実現可能かどうかを判定し、実現可能と判定した場合には充電の開始許可を要求し、開始許可の要求に対する許可を取得した場合に充電条件情報が表わす完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電池を充電する充電計画を作成し、充電条件情報が実現可能ではないと判定した場合は、充電条件情報の変更を要求し、変更の要求が拒否された場合には充電を開始せず、
    上記充電部は、上記充電計画が作成された場合、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、上記充電池を充電することを特徴とする充電装置。
  2. 上記充電条件取得部が取得する充電条件情報は、更に、上記充電池の放電を許可するか否かを表わし、
    上記充電装置は、更に、放電部を有し、
    上記充電計画作成部は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報に基づいて、放電を許可された充電池を放電することにより得られる電力量を算出し、算出した電力量に基づいて、上記充電計画を作成し、
    上記放電部は、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、放電が許可された充電池を放電することにより、上記充電池から電力を取得することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 上記充電装置は、更に、変更要求取得部を有し、
    上記変更要求取得部は、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報によって指定された完了時刻及び電力量のうち少なくともいずれかの変更を要求する変更要求情報を取得し、
    上記充電計画作成部は、上記変更要求取得部が取得した変更要求情報にしたがって変更した変更後の完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電計画を作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充電装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の充電装置と、移動体とを有し、
    上記移動体は、充電池と、充電条件通知部と、充放電条件管理部とを搭載し、
    上記充電条件通知部は、上記充電条件情報を上記充電装置に対して通知し、
    上記充電条件取得部は、上記移動体の上記充電条件通知部が通知した充電条件情報を取得し、
    上記充放電条件管理部は、上記充電計画作成部が充電条件情報の変更を要求した場合に、上記充電条件取得部が取得している上記充電条件情報を別の充電条件情報に置き換えるかどうかを判定し、置き換えると判定した場合に、別の充電条件情報を上記充電条件取得部に通知して、上記別の充電条件情報が実現可能かどうかを判定させ、
    上記充電部は、上記移動体が搭載した充電池を充電することを特徴とする充電システム。
  5. 請求項3に記載の充電装置と、移動体とを有し、
    上記移動体は、充電池と、条件記憶部と、選択入力部と、充電条件通知部と、変更入力部と、条件更新部と、変更要求通知部とを有し、
    上記条件記憶部は、上記充電条件情報を1つ以上記憶し、
    上記選択入力部は、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のうち、上記充電池の利用者がどの充電条件情報を選択したかを入力し、
    上記充電条件通知部は、上記選択入力部が入力した内容に基づいて、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のなかから、上記利用者が選択した充電条件情報を、上記充電装置に対して通知し、
    上記変更入力部は、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報のうちのいずれかに対する上記充電池の利用者による変更を入力し、
    上記条件更新部は、上記変更入力部が入力した内容に基づいて、上記条件記憶部が記憶した充電条件情報を更新し、
    上記変更要求通知部は、上記条件更新部が更新した充電条件情報が、上記充電条件通知部が上記充電装置に対して通知した充電条件情報である場合に、上記変更要求情報を上記充電装置に対して通知することを特徴とする充電システム。
  6. 請求項3に記載の充電装置と、移動体と、端末装置とを有し、
    上記移動体は、充電池と、充電条件通知部とを搭載し、
    上記充電条件通知部は、上記充電条件情報を上記充電装置に対して通知し、
    上記端末装置は、変更要求入力部と、変更要求通知部とを有し、
    上記変更要求入力部は、上記充電池の利用者による上記完了時刻及び上記電力量のうち少なくともいずれかの変更の要求を入力し、
    上記変更要求通知部は、上記変更要求入力部が入力した要求に基づいて、上記変更要求情報を生成し、生成した変更要求情報を上記充電装置に対して通知し、
    上記充電条件取得部は、上記移動体の上記充電条件通知部が通知した充電条件情報を取得し、
    上記変更要求取得部は、上記端末装置の上記変更要求通知部が通知した変更要求情報を取得することを特徴とする充電システム。
  7. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の充電装置と、移動体と、充電条件管理装置とを有し、
    上記移動体は、充電池と、移動体識別通知部とを搭載し、
    上記移動体識別通知部は、上記移動体を識別する移動体識別情報を上記充電装置に対して通知し、
    上記充電装置は、更に、移動体識別取得部と、識別通知部とを有し、
    上記移動体識別取得部は、上記移動体の上記移動体識別通知部が通知した移動体識別情報を取得し、
    上記識別通知部は、上記移動体識別取得部が取得した移動体識別情報を上記充電条件管理装置に対して通知し、
    上記充電条件管理装置は、充電条件記憶部と、識別取得部と、条件通知部とを有し、
    上記充電条件記憶部は、上記移動体を識別する移動体識別情報と、上記充電条件情報とを対応づけて記憶し、
    上記識別取得部は、上記充電装置の上記識別通知部が通知した移動体識別情報を取得し、
    上記条件通知部は、上記充電条件記憶部が記憶した充電条件情報のうち、上記識別取得部が取得した移動体識別情報に対応づけられた充電条件情報を上記充電装置に対して通知し、
    上記充電条件取得部は、上記充電条件管理装置の上記条件通知部が通知した充電条件情報を取得することを特徴とする充電システム。
  8. 上記移動体は、充放電条件管理部と、充電状態監視部と、遮断部とを有し、
    上記充放電条件管理部は、上記充電装置が上記充電池に対して行う充電に対応する充電条件情報を保持し、
    上記充電状態監視部は、上記充電装置が上記充電池に対して行う電の状態を監視し、
    上記遮断部は、上記充電状態監視部が監視している上記充電池に対する充電の状態が、上記充放電条件管理部の保持する充電条件情報を満たさない場合に、上記充電池に対する充電を遮断することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の充電システム。
  9. 充電条件取得部と、充電計画作成部と、充電部とを有する充電装置が、充電池を充電する充電方法において、
    上記充電条件取得部が、充電池の充電が完了すべき完了時刻と上記充電池に充電する電力量とを表わす充電条件情報を取得し、
    上記充電計画作成部が、上記充電条件取得部が取得した充電条件情報が実現可能かどうかを判定し、実現可能と判定した場合に充電の開始許可を要求し、開始許可の要求に対する許可を取得した場合に充電条件情報が表わす完了時刻及び電力量に基づいて、上記充電池を充電する充電計画を作成し、充電条件情報が実現可能ではないと判定した場合は、実現可能ではないことを通知すると共に充電条件情報の変更を要求し、変更の要求が拒否された場合には充電を開始せず、
    上記充電部上記充電計画が作成された場合、上記充電計画作成部が作成した充電計画に基づいて、上記充電池を充電することを特徴とする充電方法。
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