JP6257934B2 - キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置 - Google Patents

キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6257934B2
JP6257934B2 JP2013137462A JP2013137462A JP6257934B2 JP 6257934 B2 JP6257934 B2 JP 6257934B2 JP 2013137462 A JP2013137462 A JP 2013137462A JP 2013137462 A JP2013137462 A JP 2013137462A JP 6257934 B2 JP6257934 B2 JP 6257934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
carrier tape
recess
roll
manufacturing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013137462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014061945A (ja
Inventor
英二 大河内
英二 大河内
一雄 田尻
一雄 田尻
健一 中越
健一 中越
敏男 杉山
敏男 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP2013137462A priority Critical patent/JP6257934B2/ja
Priority to MYPI2015000336A priority patent/MY176722A/en
Priority to PCT/JP2013/072506 priority patent/WO2014034537A1/ja
Priority to TW102131371A priority patent/TWI616312B/zh
Publication of JP2014061945A publication Critical patent/JP2014061945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6257934B2 publication Critical patent/JP6257934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/0084Containers and magazines for components, e.g. tube-like magazines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/07Flat, e.g. panels
    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9135Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means
    • B29C48/914Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means cooling drums

Description

本発明は、電子部品収納用キャリアテープを製造するために用いられるキャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置に関するものである。
一般に、電子部品(特にチップ抵抗、チップLED、チップコンデンサなどの非常に小さいチップ部品)などを収納する包装体としては、電子部品収納用キャリアテープ(以下、単に「キャリアテープ」とも言う。)をトップカバーテープ(以下、単に「カバーテープ」とも言う。)で封止した包装体が用いられている。
キャリアテープとしては、帯状のシートの一部を打抜き加工により貫通させた後にシートの下面にボトムテープを貼着して凹形の部品収納部(ポケット)を形成したパンチキャリアテープ(例えば、特許文献1参照)、帯状のシートの一部を圧縮加工によりポケットを形成したプレスキャリアテープ(例えば、特許文献2参照)、帯状のシートの一部を成形加工(圧空成形、真空ドラム成形、プレス成形など)によりポケットを形成したエンボスキャリアテープ(例えば、特許文献3参照)等が用いられている。
特開平10−218281号公報 特許第3751414号公報 特開2011−225257号公報
図9、図10、図11に示すような前記パンチキャリアテープおよび前記プレスキャリアテープは、シート基材として紙製のものが主流である。これらの紙製キャリアテープは、電子部品を表面実装機へフィードする際、シート自体から発生する紙粉が電子部品のはんだ接合不良や電子部品吸着ノズルの詰まりを発生させるという問題があった。また、ポケット内のケバ立ち、吸湿によるポケットの寸法変化、実装時にカバーテープを剥離する際に発生する静電気の帯電等により、電子部品吸着ノズルのピックアップミスが生じやすいという問題があった。
また、前記パンチキャリアテープは、シートの厚さ(ポケットの深さと同じ)を収納する電子部品の高さによって変更しているのが一般である。このため、高さの小さい電子部品を収納する場合のパンチキャリアテープは、シートの厚さを小さくする必要がある。このとき、シートの強度不足により、電子部品を収納し、カバーテープを封止するテーピング(以下、単に「テーピング」とも言う。)時や実装時にパンチキャリアテープをスプロケットで送る際、パンチキャリアテープの送り穴が変形し、それによって、送り不良が生じてしまい、テーピング時の収納安定性の低下や実装時のピックアップミスを引き起こすという問題があった。さらに、シートの下面にボトムテープを貼着する必要があるため、資材購入費や加工費などが増加し、高コストにつながるという問題があった。
一方、図12、図13、図14に示すような前記エンボスキャリアテープは、シートのポケットの裏側が突起状になるため、前記パンチキャリアテープや前記プレスキャリアテープと併用する場合に、テーピング機および表面実装機の装置改造や部品交換が必要となり、多大のコストを要する。また、前記エンボスキャリアテープをリールに巻いて輸送する際、シートの裏側の突起に荷重がかかるため、部品収納部の変形や巻き崩れ、巻き緩みが発生するという問題があった。さらに、テーピング後にエンボスキャリアテープをリールに巻いた時、外側層に巻かれたシートの裏側の突起が、内側層に巻かれたポケット部分のカバーテープを押さえ、その結果、カバーテープにキズが付くことや、電子部品が破損するという問題があった。
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、テーピングおよび表面実装の安定性の向上、クリーン化対応がなされた電子部品収納用キャリアテープを製造することができるキャリアテープ製造装置およびかかる電子部品収納用キャリアテープの作製に用いられるキャリアテープ作製用シートを製造することができるキャリアテープ作製用シート製造装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(29)の本発明により達成される。
(1) 帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部をその第1面に有し、該第1面の反対側の第2面がほぼ平坦である樹脂製の電子部品収納用キャリアテープを製造するキャリアテープ製造装置であって、
少なくとも前記第1面側が溶融状態または軟化状態の帯状のシートを供給するシート供給部と、
供給された前記シートの前記第1面に当接し、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却する第1ロールと、前記第1ロールに対向配置され、前記シートの前記第2面に当接し、前記シートの前記第2面を平滑化する第2ロールと、前記第1ロールおよび前記第2ロールの後段に、前記第1ロールに対向配置され、前記第1ロールと前記第2ロールとの間を通過した前記シートの前記第2面に当接し、前記シートを冷却する第3ロールとを有し、前記シート供給部から供給された前記シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給することにより、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却し、さらに、前記第1ロールと前記第2ロールの間を通過した前記シートを、前記第1ロールと前記第3ロールの間に供給することにより、前記シートをさらに冷却し、前記電子部品収納用キャリアテープを得る成形部とを備えることを特徴とするキャリアテープ製造装置。
(2) 前記第1ロールは、前記第1凹部を成形するための突起物を有し、
突起物を前記シートに押し当てることにより前記第1凹部が形成される上記(1)に記載のキャリアテープ製造装置。
(3) 前記第1ロールは、その外周面に設けられた1つ以上の前記突起物を有する上記(2)に記載のキャリアテープ製造装置。
記第1ロールによる前記第1凹部の成形が省略され、前記第3ロールにより前記第1凹部が成形されるよう構成され、
前記シートを、前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給した後、前記第1ロールと前記第3ロールとの間に供給することにより、前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給した際に、前記第1面と前記第2面との双方が平坦化され、前記第2ロールと前記第3ロールとの間に供給した際に、前記第1面に前記第1凹部を成形するよう構成されている上記()に記載のキャリアテープ製造装置。
) 前記シート供給部は、前記シートの前記第1面に熱風を吹き付けることにより、前記シートを加熱して前記シートの少なくとも前記第1面側を溶融状態または軟化状態として供給する加熱部である上記(1)ないし()のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
) 前記シート供給部は、溶融状態または軟化状態の前記シートを押出成形法で成膜して供給する押出成形部である上記(1)ないし()のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
) 前記成形部は、前記第1面に、さらに、前記第1凹部に平行に配置された複数の第2凹部を成形するよう構成されている上記(1)ないし()のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
) さらに前記シートに前記第1凹部に平行に配置された複数の送り穴を加工する打抜部を有する上記()に記載のキャリアテープ製造装置。
) 前記打抜部は、前記送り穴を加工するための打抜工具を備える打抜金型を有し、
前記打抜工具で、前記シートを打ち抜くことにより前記送り穴を形成するよう構成されている上記()に記載のキャリアテープ製造装置。
10)前記打抜金型は、前記第1凹部と前記送り穴の位置精度を保つための位置補正機構を有する上記()に記載のキャリアテープ製造装置。
11) 前記位置補正機構は、前記第1凹部と平行に配置される前記第2凹部の位置を規制するための位置補正用パイロットおよび位置出し用パイロットと、
前記送り穴の位置を規制するためのパイロットピンとを有する上記(10)に記載のキャリアテープ製造装置。
12) 前記打抜金型は、前記位置補正用パイロットを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向入口側と出口側のそれぞれ外側に有する上記(11)に記載のキャリアテープ製造装置。
13) 前記打抜金型は、前記位置出し用パイロットを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向入口側と出口側のそれぞれ外側に有する上記(11)または(12)に記載のキャリアテープ製造装置。
14) 前記打抜金型は、前記パイロットピンを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向出口側に有する上記(11)ないし(13)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
15) 前記打抜部は、前記シートの前記第1面をストリッパで押えるのに先立って、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるよう構成されている上記(11)ないし(14)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
16) 前記打抜部は、前記打抜工具を用いて前記シートをプレスする最初の1ショット目において、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるのに先立って、前記第2凹部を前記位置出し用パイロットで位置規制するよう構成されている上記(14)に記載のキャリアテープ製造装置。
17) 前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させる最大量をU(mm)とし、前記第2凹部の中心軸と前記位置出し用パイロットの中心軸との位置ズレの最大量をV(mm)としたとき、
V≦Uを満たす上記(14)に記載のキャリアテープ製造装置。
18) 前記打抜部は、前記打抜工具を用いて前記シートをプレスする2ショット目以降において、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるのに先立って、前記送り穴を前記パイロットピンで位置規制させるよう構成されている上記(16)または(17)に記載のキャリアテープ製造装置。
19) 前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させる最大量をU(mm)とし、前記送り穴の中心軸と前記パイロットピンの中心軸との位置ズレの最大量をW(mm)としたとき、
W<Uを満たす上記(18)に記載のキャリアテープ製造装置。
20) 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第2凹部の底部の厚さをK(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
J+K=Cをほぼ満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記()ないし(19)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
21) 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第2凹部の底部の厚さをK(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
−0.1<C−(J+K)<0.1を満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記()ないし(20)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
22) 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
C−0.15≦J≦C−0.05を満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記()ないし(20)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
23) 前記第2凹部の内側の縁部は、曲率半径が0.2mm以下で湾曲するよう製造される上記()ないし(22)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
24) 前記打抜工程の後に、さらに前記シートを、前記長手方向に沿ってそれぞれ配置された複数の前記第1凹部および複数の前記送り穴が含まれるように所定の幅で切断することにより前記電子部品収納用キャリアテープを得る切断部を有する上記()ないし(23)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
25) 前記切断工程の後に、さらに、得られた前記電子部品収納用キャリアテープを、前記第1面または前記第2面を芯材側にして巻回する巻回部を有し、
前記芯材の直径は、5〜300mmである上記(24)に記載のキャリアテープ製造装置。
26) 前記第1凹部の深さをA(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部の底部の厚さをB(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
A+B=Cをほぼ満たすよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記(1)ないし(25)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
27) 前記第1凹部の深さをA(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部の底部の厚さをB(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
−0.1<C−(A+B)<0.1を満たすよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記(1)ないし(26)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
28) 前記第1凹部の内側の縁部を、曲率半径が0.2mm以下で湾曲するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する上記(1)ないし(27)のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
29) 帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部をその第1面に有し、該第1面の反対側の第2面がほぼ平坦である樹脂製のキャリアテープ作製用シートを製造するキャリアテープ作製用シート製造装置であって、
少なくとも前記第1面側が溶融状態または軟化状態の帯状のシートを供給するシート供給部と、
供給された前記シートの前記第1面に当接し、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却する第1ロールと、前記第1ロールに対向配置され、前記シートの前記第2面に当接し、前記シートの前記第2面を平滑化する第2ロールと、前記第1ロールおよび前記第2ロールの後段に、前記第1ロールに対向配置され、前記第1ロールと前記第2ロールとの間を通過した前記シートの前記第2面に当接し、前記シートを冷却する第3ロールとを有し、前記シート供給部から供給された前記シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給することにより、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却し、さらに、前記第1ロールと前記第2ロールの間を通過した前記シートを、前記第1ロールと前記第3ロールの間に供給することにより、前記シートをさらに冷却し、前記キャリアテープ作製用シートを得る成形部とを備えることを特徴とするキャリアテープ作製用シート製造装置。
本発明によれば、テーピングおよび表面実装の安定性の向上、クリーン化対応がなされた電子部品収納用キャリアテープを製造することができるキャリアテープ製造装置およびかかる電子部品収納用キャリアテープの作製に用いられるキャリアテープ作製用シートを製造することができるキャリアテープ作製用シート製造装置を提供することができる。
本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第1構成例を示す部分斜視図である。 図1の線A−Aに沿った断面図である。 図1の線B−Bに沿った断面図である。 図1の包装体が備える電子部品収納用キャリアテープを示す平面図である。 キャリアテープ作製用シートの第1形態例を示す部分斜視図である。 図5の線A−Aに沿った断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図7のC矢視図である。 従来のパンチキャリアテープの一実施形態の部分斜視図である。 図9の線D−Dに沿った断面図である。 図9の線E−Eに沿った断面図である。 従来のエンボスキャリアテープの一実施形態の部分斜視図である。 図12の線F−Fに沿った断面図である。 図12の線G−Gに沿った断面図である。 本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第2構成例を示す部分斜視図である。 図15の線H−Hに沿った断面図である。 図15の線J−Jに沿った断面図である。 本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第3構成例を示す部分斜視図である。 図18の線K−Kに沿った断面図である。 図18の線L−Lに沿った断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第3実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第4実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第5実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第6実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第7実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第8実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第9実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第10実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第11実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第12実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第13実施形態を示す縦断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第14実施形態を示す縦断面図である。 キャリアテープ作製用シートの第2形態例を示す部分斜視図である。 図34の線A−Aに沿った断面図である。 図34の線B−Bに沿った断面図である。 本発明のキャリアテープ作製用シート製造方法が適用されたキャリアテープ作製用シート製造装置の第15実施形態を示す斜視図である。 図37のC矢視図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置が備える各部材とシートとの位置関係を示す平面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いてキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための平面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための断面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための断面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための断面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための断面図である。 位置出し用パイロットと第2凹部との位置関係を示す断面図である。 位置補正用パイロットと第2凹部との位置関係を示す断面図である。 パイロットピンと送り穴との位置関係を示す断面図である。 図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置が備える各部材とシートとの位置関係を示す平面図である。 パイロットピンと送り穴との位置関係を示す平面図である。 送り穴と第1凹部との位置関係を示す平面図である。 位置補正用パイロットと第2凹部との位置関係を示す平面図である。
以下、本発明のキャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明のキャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置を説明するのに先立って、本発明のキャリアテープ製造装置を用いて製造された電子部品収納用キャリアテープを備える包装体について説明する。
<包装体>
<<第1構成例>>
図1は、本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第1構成例を示す部分斜視図、図2は、図1の線A−Aに沿った断面図、図3は、図1の線B−Bに沿った断面図、図4は、図1の包装体が備える電子部品収納用キャリアテープを示す平面図である。なお、以下の説明では、図1〜3中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1では、包装体が備えるキャリアテープの第1凹部内に収納された電子部品を示すために、包装体が備える任意のカバーテープが部分的に取り外されている。第1凹部の内部をよりはっきり示すために、電子部品は先頭のポケットから省かれている。
包装体100は、電子部品40を収納する第1凹部(電子部品収納用凹部;ポケット)12を備える電子部品収納用キャリアテープ(以下、単に「キャリアテープ」とも言う。)1と、キャリアテープ1の第1凹部12の開口を封止するトップカバーテープ(以下、単に「カバーテープ」とも言う。)20とを有している。
図1〜3に示すキャリアテープ1は、帯状のシート10からなる樹脂製のものであり、このキャリアテープ1の上側の第1面15に、その長手方向に沿って1列に配置された複数の第1凹部12と、複数の第1凹部12に平行となるように1列に配置された複数の送り穴11とを有している。
また、本実施形態では、キャリアテープ1における第1面15の反対側(下側)の第2面13は、ほぼ平坦となっている。
換言すれば、本実施形態では、キャリアテープ1は、第1面15に開放する有底の第1凹部12と、第1面15および第2面13に貫通する送り穴11とを有し、第2面13は、第1凹部12の底部およびその外周部付近に実質的に段差がない面で構成されている。
複数の第1凹部12は、図1に示すように、帯状のシート10の長手方向に沿って、第1面15に1列に並ぶように等間隔で設けられている。これらの第1凹部12には、それぞれ電子部品40を収納可能になっている。
また、複数の送り穴11は、図1に示すように、シート10の長手方向に沿って、第1面15に1列に並ぶように等間隔で設けられている。ただし、電子部品の表面実装機へのフィードを、送り穴を用いることなく実施する場合には、この送り穴11の形成を省略するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、電子部品40は、図1、2に示すように、その全体形状が直方体状をなしており、電子部品40を収納する第1凹部12の形状も、これに対応するように直方体状をなしている。したがって、第1凹部12の平面視形状は、長方形状をなしているが、収納すべき電子部品40の形状に対応して、三角形、五角形、六角形のような多角形状や、円形状等をなしていても良い。
また、第1凹部12の内周面には、電子部品吸着ノズルのピックアップ性等を考慮して、キャリアテープ1の厚さ方向に沿って、凸条または凹条が形成されていても良い。
さらに、第1凹部12の底面には、段差が設けられていても良い。これにより、例えば、電子部品40の底面に端子等が形成されている場合には、この端子が第1凹部12の底面に接触するのを防止することができるようになるため、キャリアテープ1の輸送時等に、端子等が破損してしまうのを的確に防止することができる。
複数の送り穴11は、図1、2に示すように、複数の第1凹部12に平行となるように、1列に並んで等間隔に設けられている。これら送り穴11は、第1凹部12に収納された電子部品40を、表面実装機にフィードする際に用いられる。
また、送り穴11のサイズは、キャリアテープ1の短手方向の幅が8mmの場合、その平均内径が、好ましくはΦ1.5〜1.6mm程度に設定され、より好ましくはΦ1.5〜1.55mm程度に設定され、キャリアテープ1の短手方向の幅が4mmの場合、その平均内径が、好ましくはΦ0.76〜0.84mm程度に設定され、より好ましくはΦ0.78〜0.82mm程度に設定される。これにより、表面実装機による送り穴11を用いた包装体100のフィードを確実に実施することができる。
なお、複数の第1凹部12と、複数の送り穴11は、ともに、シート10の長手方向に沿って、1列に並ぶように設けられているが、それぞれが配置される間隔は、特に限定されず、例えば、図4(a)、(b)に示すように、前記長手方向において、2つの送り穴11の間に2つ以上の第1凹部12が配置されているものであってもよいし、図4(c)に示すように、2つの送り穴11の間に1つの第1凹部12が配置されているものであってもよい。
なお、図4(a)の構成とする場合、キャリアテープ1の短手方向の幅を8mm、各送り穴11の長手方向の間隔を4mm、第1凹部12の間隔を2mmとする構成(a1)と、キャリアテープ1の短手方向の幅を8mm、各送り穴11の長手方向の間隔を2mm、第1凹部12の間隔を1mmとする構成(a2)と、キャリアテープ1の短手方向の幅を4mm、各送り穴11の長手方向の間隔を2mm、第1凹部12の間隔を1mmとする構成(a3)とが挙げられ、各構成(a1)、(a2)および(a3)におけるF1は、好ましくは0±0.05mm、より好ましくは0±0.03mmに設定され、各構成(a1)、(a2)および(a3)におけるF2は、それぞれ、好ましくは2±0.05mm、1±0.05mmおよび1±0.05mm、より好ましくは2±0.03mm、1±0.03mmおよび1±0.03mmに設定され、各構成(a1)、(a2)および(a3)におけるGは、それぞれ、好ましくは3.5±0.05mm、3.5±0.05mmおよび1.8±0.05mm、より好ましくは3.5±0.03mm、3.5±0.03mmおよび1.8±0.03mmに設定される。
また、図4(b)の構成とする場合、キャリアテープ1の短手方向の幅を8mm、各送り穴11の長手方向の間隔を4mm、第1凹部12の間隔を1mmとする構成(b)が挙げられ、かかる構成(b)において、F1は、好ましくは0±0.05mm、より好ましくは0±0.03mmに設定され、F2は、好ましくは1±0.05mm、より好ましくは1±0.03mmに設定され、F3は、好ましくは2±0.05mm、より好ましくは2±0.03mmに設定され、F4は、好ましくは3±0.05mm、より好ましくは3±0.03mmに設定され、Gは、好ましくは3.5±0.05mm、より好ましくは3.5±0.03mmに設定される。
さらに、図4(c)の構成とする場合、キャリアテープ1の短手方向の幅を8mm、各送り穴11の長手方向の間隔を4mm、第1凹部12の間隔を4mmとする構成(c)が挙げられ、かかる構成(c)において、F2は、好ましくは2±0.05mm、より好ましくは2±0.03mmに設定され、Gは、好ましくは3.5±0.05mm、より好ましくは3.5±0.03mmに設定される。
なお、これらの中でも、構成(a1)または構成(a3)とするのが好ましい。これにより、表面実装機による送り穴11を用いた包装体100のフィードをより確実に実施することができる。
また、本発明のキャリアテープ製造装置で製造されるキャリアテープ1は、樹脂製である。樹脂製であることにより、電子部品を表面実装機へフィードする際、紙粉のような微粉がキャリアテープ1自体から発生することがなく、電子部品のはんだ接合不良や電子部品吸着ノズルの詰まりの発生を防止することができる。また、第1凹部12内のケバ立ちや、吸湿による第1凹部12の寸法変化を防止することができる。さらに、実装時にカバーテープ20を剥離する際に発生する静電気の帯電を防止することで、電子部品吸着ノズルのピックアップ性を向上させることができる。これにより、クリーン化に十分に対応し、テーピングおよび表面実装の安定性の向上、生産性の向上を図ることができる。
また、樹脂製であることにより、シート10の強度が上昇する。これにより、高さの小さい電子部品40を収納するために、シート10の厚さを小さくする場合であっても、テーピング時や実装時にキャリアテープ1を送る際、キャリアテープ1の送り穴11が変形することや、キャリアテープ1の破断等を防ぐことができる。これにより、送り不良を十分に抑制し、テーピング時の収納安定性や実装時のピックアップ性を向上させることができ、テーピングおよび表面実装の安定性の向上、生産性の向上を図ることができる。
また、キャリアテープ1を構成する樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアセタールのような各種樹脂(各種熱可塑性樹脂)が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合せて用いることができる。また、必要に応じて、これらの樹脂に、カーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維等の導電性フィラーが混合される。これにより、キャリアテープ1に導電性を付与し、帯電が防止されるため、静電気による電子部品40の破壊をより防ぐことができる。また、必要に応じて、発泡剤や滑剤等の各種添加剤を添加してもよい。さらに、キャリアテープ1の表面には、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂等からなる剥離剤や、導電性を有する被膜等が成膜されていてもよい。また、キャリアテープ1のシート10の層構成は、これらの要件を満たした単層あるいは多層にしてもよい。
また、本実施形態では、第1凹部12がキャリアテープ1の第1面15に形成され、キャリアテープ1における第1面15の反対側の第2面13は、ほぼ平坦である。すなわち、第2面13は、第1凹部12の底部およびその外周部付近には実質的に段差がない面で構成されている。このため、キャリアテープ1は、パンチキャリアテープやプレスキャリアテープ用のテーピング機および実装機を用いて、パンチキャリアテープやプレスキャリアテープと同様に使用することができる。これにより、新たな設備投資等が不要となり、価格競争力を向上させることができる。また、前記キャリアテープ1をリールに巻いて輸送する際、第2面13がほぼ平坦であることにより、巻き崩れや巻き緩みを防止することができる。これにより第1凹部12の変形や、カバーテープ20のキズを防ぐことができる。
また、このような構造により、より薄型化された電子部品に対応したキャリアテープを提供することができる。つまり、こういうことである。第1凹部12の深さは、包装する電子部品40の大きさにより適切な深さが決められることがある。つまり、電子部品40は、キャリアテープ1とカバーテープ20との間に形成された内部空間中に収納されるところ、保管時や輸送時の衝撃、汚染等から電子部品40を保護するには、電子部品40の高さにわずかなクリアランス(例えば、0〜0.3mm)を設けて第1凹部12を設計することが好ましい。このため、昨今の電子部品の薄型化により、パンチキャリアテープの場合は、シート自体も薄型化させる必要があり、それにより強度が不十分となり、破断等のおそれがあった。しかし、キャリアテープ1は、包装する電子部品40に合わせて第1凹部12の深さを浅くしても、シート10自体の厚みは薄型化する必要がないため、充分な強度を有したまま、薄型化された電子部品に対応することができる。
また、第1凹部12は、その深さをA(mm)とし、キャリアテープ1における第1凹部12の底部の厚さをB(mm)として、キャリアテープ1における前記第1凹部12以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、A+B=Cをほぼ満たすことが好ましい。A+B=Cをほぼ満たすとは、例えば、−0.1<C−(A+B)<0.1を満たすことが好ましく、−0.05<C−(A+B)<0.05を満たすことがより好ましい。前記式を満たすことで、第2面13がより平坦となり、キャリアテープ1をリールに巻いて保管する時や輸送する際の巻き崩れや巻き緩みを防止することができる。
また、第1凹部12の深さAは、包装する電子部品40の高さにより決められるが、電子部品40の高さをZ(mm)としたとき、0≦A−Z≦0.3を満たすことが好ましく、0.05≦A−Z≦0.15がより好ましい。前記好ましい範囲にあることにより、テーピング時の収納安定性や実装時のピックアップ性を向上させることができ、キャリアテープ1の保管時や輸送時の衝撃、汚染等から電子部品40の破損を防止することができる。また、キャリアテープ1における前記第1凹部12以外の部分の厚みCは、キャリアテープ1のシート10の厚みとほぼ変わらない。ここで、Cの厚みは、0.1mm以上1.0mm以下が好ましく、0.2mm以上0.5mm以下がより好ましい。前記好ましい範囲にあることにより、キャリアテープ1の生産性が向上し、また、キャリアテープ1の送り穴11が変形することや、キャリアテープ1の破断等を防止することができる。
また、第1凹部12のサイズは、包装する電子部品40のサイズにより決められるが、第1凹部12のサイズをD(mm)、E(mm)、D≦Eとし、電子部品40のサイズをX(mm)、Y(mm)、X≦Yとしたとき、0<D−X≦0.3、0<E−Y≦0.3を満たすことが好ましく、0.05≦D−X≦0.15、0.05≦E−Y≦0.15がより好ましい。前記好ましい範囲にあることにより、テーピング時の収納安定性や実装時のピックアップ性を向上させることができ、キャリアテープ1の保管時や輸送時の衝撃、汚染等から電子部品40の破損を防止することができる。
また、キャリアテープ1は、第2面13をリール(芯材)側にして、巻回した状態で保管・輸送されることがあるが、この際に用いられるリールは、その直径が5〜300mm程度であるのが好ましく、30〜250mm程度であるのがより好ましい。
ここで、第1凹部12に収納する電子部品40を、図2に示すように長方形状のものとしたとき、電子部品40の平面視におけるサイズは、前述したY(mm)×X(mm)で記載すると、通常、0.6mm×0.5mm、0.6mm×0.3mm、0.4mm×0.2mmのものが知られ、さらに、将来的には0.3mm×0.15mm、0.2mm×0.1mmのものが用いられるようになると言われている。したがって、Y(mm)が0.2〜0.6mm程度、X(mm)が0.1〜0.5mm程度の電子部品40が第1凹部12に収納される。
また、このような電子部品40の高さZ(mm)は、通常、0.1〜0.35mm程度に設定されている。
ところで、キャリアテープ1を巻回するリールの直径φをF(mm)とし、巻回した際に、第1凹部12の開口部側、すなわちカバーテープ20側が平坦化されると仮定した場合、第1凹部12の深さAの変化量G(mm)は、本発明者の検討の結果、下記式(1)で表し得ることが判っている。この場合、変化量G(mm)は、第1凹部12の深さAが小さくなるように作用することから、第1凹部12の実質的な深さは、A−G(mm)となる。
また、巻回した際に、第1凹部12の底部側が平坦化されると仮定した場合、第1凹部12の深さAの変化量H(mm)を、下記式(2)で表すことができる。この場合、変化量H(mm)は、第1凹部12の深さAが大きくなるように作用することから、第1凹部12の実質的な深さは、A+H(mm)となる。
Figure 0006257934
そこで、上記式(1)および式(2)を用いて、上述したようなサイズの電子部品40を第1凹部12内に収納した状態で、直径が5〜300mmのリールに巻回した際の変化量Gおよび変化量Hを求めると、変化量Gおよび変化量Hは、それぞれ、2.0×10−5〜1.33×10−2mm、および、2.0×10−5〜1.46×10−2mmの範囲内となる。
なお、第1凹部12の平面視における大きさが電子部品40の平面視における大きさよりも、縦および横ともに0.05mmずつ大きく、第1凹部12の底部の厚さが0.1mmであり、第1凹部12の深さと電子部品40の高さの差(A−Z)が0.15mmである場合を代表に、前記変化量Gおよび変化量Hを求めている。
したがって、第1凹部12の深さと電子部品40の高さの差(A−Z)を、上述したように、より好ましい範囲である0.05≦A−Z≦0.15程度に設定することにより、(A−Z)と比較して、変化量Gおよび変化量Hは、ともに小さいものであると言うことができる。よって、キャリアテープ1を、上述したような直径のリールに巻回したとしても、電子部品40によりカバーテープ20が突き破られたり、カバーテープ20に巻皺が生じたりするのを的確に抑制または防止することができる。さらに、キャリアテープ1のリールに対する巻回をより強固に行うことができるようになるため、巻き崩れや巻き緩みの発生を確実に防止することができる。
また、前記第1凹部12の内側の縁部14は、曲率半径が0.2mm以下で湾曲していることが好ましく、より好ましくは、0.1mm以下である。第1凹部12がこのような構成をとることにより、薄型の電子部品40を包装する場合であっても、第1凹部12の底面と直交する側壁面の直線部を大きくすることができる。これにより、第1凹部12の側壁面が、底部から縁部にかけて広がることを防止できるため、電子部品40の収納安定性を向上させることができる。
図1、2に示すカバーテープ20は、帯状をなし、キャリアテープ1の第1凹部12内に電子部品40を収納した状態で、キャリアテープ1の第1面15に貼り合わされる。
かかる構成とすることで、第1凹部12の開口が封止され、その結果、キャリアテープ1とカバーテープ20とを備える包装体100において、第1凹部12に電子部品40が収納される。
このカバーテープ20は、キャリアテープ1と同様に樹脂で構成することができ、この樹脂としては、キャリアテープ1で挙げたものと同様のものを用いることができる。
これらキャリアテープ1とカバーテープ20とは、例えば、ヒートシールによって接着される。ヒートシールは、シール機を用いて、カバーテープ20の長辺の各縁に沿って行われる。なお、キャリアテープ1とカバーテープ20とは、ヒートシールに代えて、接着剤を用いて接着されてもよい。
このような包装体100は、カバーテープ20を包装体100の長手方向に引っ張ることで、キャリアテープ1からカバーテープ20が剥離され、これにより、電子部品40が取り出される。
また、この包装体100は、第2面13をリール(芯材)側にして巻回して、保管および輸送される。これにより、包装体100の保管時および輸送時における省スペース化が図られる。
<キャリアテープ作製用シート>
以上のような構成をなす包装体100は、前述の通り、キャリアテープ1とカバーテープ20とを貼り合わせることにより得られるが、この包装体100が有する、第1凹部12と送り穴11とを備えるキャリアテープ1は、以下で説明するキャリアテープ作製用シート155を、その長手方向に沿ってそれぞれ1列に配置された複数の第1凹部12と複数の送り穴11とが含まれるように所定の幅でスリット(切断)することにより製造される。
<<第1形態例>>
以下、このキャリアテープ作製用シート155の第1形態例について説明する。
図5は、キャリアテープ作製用シートの第1形態例を示す部分斜視図、図6は、図5の線A−Aに沿った断面図である。なお、以下の説明では、図5、6中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図5、6に示すキャリアテープ作製用シート(以下、単に「作製用シート」とも言う。)155は、帯状のシート151からなる樹脂製のものであり、この作製用シート155の第1面15に、その長手方向に沿って配置された複数の第1凹部12と、複数の第1凹部12に平行に配置された複数の送り穴11とを有している。
また、本実施形態では、キャリアテープ1における第1面15の反対側の第2面13は、ほぼ平坦となっている。
複数の第1凹部12は、本実施形態では、図5に示すように、帯状のシート151の長手方向に沿って、第1面15に1列に並ぶように等間隔で設けられ、さらに、1列に並んだ複数の第1凹部12が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って2列設けられている。また、複数の送り穴11は、図5に示すように、複数の第1凹部12に平行となるように、第1面15に1列に並ぶように等間隔に設けられ、さらに、1列に並んだ複数の送り穴11が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って2列設けられている。
さらに、前記長手方向に沿って1列に並んだ複数の第1凹部12と、前記長手方向に沿って1列に並んだ複数の送り穴11とは、それぞれ、互いに平行となるように、作製用シート155の短手方向において交互に配置されている。
かかる構成の作製用シート155を、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とが1対で含まれるようにして、作製用シート155の長手方向に沿って、所定の幅で作製用シート155をスリットすることにより、2つのキャリアテープ1が得られる。すなわち、図5中に示す想像線に沿って作製用シート155をスリット(切断)することで、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とを1対で備えるキャリアテープ1を2つ製造することができる。
この作製用シート155は、第1面15または第2面13をリール(芯材)側にして巻回して、保管および輸送することで、作製用シート155の保管時および輸送時における省スペース化が図られる。また、この際に用いられるリールは、その直径が5〜300mm程度であるのが好ましく、30〜250mm程度であるのがより好ましい。これにより、作製用シート155の保管時および輸送時における省スペース化を図ることができるとともに、この巻回により、第1凹部12および送り穴11が不用意に変形してしまうのを的確に抑制または防止することができる。
なお、本実施形態では、作製用シート155において、1列に並んだ複数の第1凹部12が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って2列設けられ、さらに、1列に並んだ複数の送り穴11が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って2列設けられ、この作製用シート155から2つのキャリアテープ1が製造される作製用シート155を一例に説明したが、作製用シート155はかかる構成のものに限定されず、例えば、1列に並んだ複数の第1凹部12が1つ設けられ、さらに、1列に並んだ複数の送り穴11が1つ設けられ、この作製用シート155から1つのキャリアテープ1が製造されるものであってもよい。さらに、1列に並んだ複数の第1凹部12が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って3列以上設けられ、さらに、1列に並んだ複数の送り穴11が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って3列以上設けられ、この作製用シート155から3つ以上のキャリアテープ1が製造されるものであってもよい。
<キャリアテープ作製用シート製造装置>
<<第1実施形態>>
以上のような構成の作製用シート155は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置(キャリアテープ製造装置)により製造することができる。以下、このキャリアテープ作製用シート製造装置の第1実施形態について説明する。
図7は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第1実施形態を示す斜視図、図8は、図7のC矢視図である。なお、以下の説明では、図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図7、8に示すキャリアテープ作製用シート製造装置500は、シート供給部700と、成形部800とを有している。
シート供給部700は、本実施形態では、図示しない押出機と押出機の溶融樹脂吐出部に接続されたTダイ600とで構成され、このTダイ600により、溶融状態または軟化状態の帯状の溶融シート(シート)が成形部800に供給される。
Tダイ600は、押出成形法で溶融状態または軟化状態の溶融シート150を帯状のシートとした状態で押し出す押出成形部(送出成形部)である。Tダイ600には、前述したキャリアテープ1(作製用シート155)を構成する樹脂を溶融状態とした溶融樹脂が装填されており、この溶融樹脂をTダイ600が有する開口部601から押し出すことで、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150が連続的に送り出されるようになっている。このように押出成形法により溶融シート150を得る構成とすることで、形成されたキャリアテープ1(作製用シート155)のシートの厚みを安定化させることができる。
成形部800は、タッチロール110と、冷却ロール120と、後段冷却ロール130、140とを有している。これらのロールは、それぞれ図示しないモータ(駆動手段)により、それぞれ単独回転するように構成されており、これらのロールの回転により、シート151が連続的に送り出されるようになっている。この成形部800に、シート151の少なくとも第1面15側が溶融または軟化された溶融シート150を連続的に送り込むことにより、溶融シート150の第1面15に第1凹部12が成形されるとともに、溶融シート150の第2面13が平坦化される。
また、冷却ロール120と、タッチロール110との間を通過した溶融シート150を、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に供給し、その後、後段冷却ロール130と後段冷却ロール140との間に供給することにより、溶融シート150が冷却される。
冷却ロール(第1ロール)120は、Tダイ600から供給された溶融状態とされた溶融シート150を冷却する冷却手段を備えるとともに、その外周面に、第1凹部12を成形するための突起物201を有する第1金型部200を備えている。本実施形態では、この第1金型部200は、複数の突起物201を有し、これらの突起物201は、冷却ロール120の外周面に配置され、その周方向に等間隔で設けられている。かかる構成の第1金型部200が、冷却ロール120の外周面に、2つ設けられている。このような冷却ロール120に対して、溶融シート150を押し当てることにより、その第1面15に第1凹部12が形成されるとともに、溶融シート150が冷却される。
本実施形態では、複数の突起物201を有する第1金型部200により成形金型220が構成される。
タッチロール(第2ロール)110は、外周面が平滑性を有するロールであり、冷却ロール(第1ロール)120に対向配置されている。このようなタッチロール110と冷却ロール120との間に、溶融シート150を供給することにより、溶融シート150の第2面13が平坦化される。
後段冷却ロール130、140は、ともに、溶融シート150を冷却する冷却手段を備え、タッチロール110および冷却ロール120の後段に配置されている。なお、本実施形態では、後段冷却ロール(第3ロール)130と後段冷却ロール140とでは、後段冷却ロール140が後段冷却ロール130よりも後段に配置され、より詳しくは、後段冷却ロール130が冷却ロール120に対向配置されており、さらに、後段冷却ロール140が後段冷却ロール130に対向配置されている。このような後段冷却ロール130、140に、溶融シート150を供給することにより、溶融シート150をより確実に冷却することができる。
なお、本実施形態では、タッチロール110、冷却ロール120および後段冷却ロール130、140は、これらのロールの中心が一直線上に乗るように配置されている。このような配置により、冷却ロール120には溶融シート150の第1面15が冷却ロール120を180°回転させるまで当接し、後段冷却ロール130には溶融シート150の第2面13が後段冷却ロール130を180°回転させるまで当接し、後段冷却ロール140には溶融シート150の第1面15が後段冷却ロール140を90°回転させるまで当接する。よって、各冷却ロール120、130、140に、溶融シート150の第1面15および第2面13が交互に当接した状態で、溶融シート150が冷却されることとなるため、第1面15または第2面13側に反りが生じた状態で溶融シート150が冷却されてしまうのを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、冷却ロール120が冷却手段を有し、タッチロール110が冷却手段を有しない場合について説明したが、かかる場合に限定されず、冷却ロール120およびタッチロール110のうちの少なくとも一方が冷却手段を有していればよく、タッチロール110が冷却手段を有し、冷却ロール120が冷却手段を有していなくてもよいし、冷却ロール120とタッチロール110との双方が冷却手段を有していてもよい。
<キャリアテープ作製用シートの製造方法>
以上のようなキャリアテープ作製用シート製造装置500を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法により、第1形態例の作製用シート155が製造される。
キャリアテープ作製用シートの製造方法は、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150を押し出す押出工程と、シート151の第1面15に第1凹部12を成形する成形工程とを有している。
以下、作製用シート155を製造するための各工程について詳述する。
[A]まず、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150を押し出す(押出工程)。
この押出工程では、前述した作製用シート155(キャリアテープ1)を構成する樹脂を溶融状態とした溶融樹脂が、Tダイ600が有する開口部601から押し出されることで、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150が連続的に送り出される。
換言すれば、溶融状態または軟化状態の溶融シート150が、開口部601から押し出されるようにして、押出成形法で成膜される。
[B]次に、シート151の第1面15に第1凹部12を成形する(成形工程)。
この成形工程は、タッチロール110と冷却ロール120との間に、溶融シート150を供給することにより行われる。
この際、冷却ロール120の外周面(外周)は、複数の突起物201を有するロール状をなす第1金型部200を備えており、その突起物201は、冷却ロール120の周方向に沿って等間隔に並ぶように配設されている。そのため、溶融シート150の第1面15には、突起物201の形状に対応した第1凹部12がシート151の供給方向すなわちシート151の長手方向に沿って複数、等間隔で形成される。
このように、本工程[B]において、冷却ロール120が備える突起物201を有する第1金型部200は、第1凹部12を成形するために用いられる。
さらに、タッチロール110の外周面が平滑性を有するロール状をなしているため、溶融シート150の第2面13は、平滑性を有する外周面に押し当てられることにより、平坦化される。
このように、本工程[B]において、タッチロール110は、第2面13を平坦化するために用いられる。
[C]次に、シート151を冷却する(冷却工程)。
この冷却工程は、溶融シート150を、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に供給し、その後、後段冷却ロール130と後段冷却ロール140との間に供給することにより行われる。
これにより、溶融シート150は、冷却ロール120に、冷却ロール120が180°回転するまで溶融シート150の第1面15が当接し、後段冷却ロール130に、後段冷却ロール130が180°回転するまで溶融シート150の第2面13が当接し、後段冷却ロール140に、後段冷却ロール140が90°回転するまで溶融シート150の第1面15が当接する。
ここで、本実施形態では、冷却ロール120、後段冷却ロール130および後段冷却ロール140のいずれもが冷却手段を備えているため、上記のような、溶融シート150の各ロール120、130、140との当接(接触)により、第1面15に第1凹部12が形成された溶融シート150が冷却される。その結果、第1面15に第1凹部12が成形されたシート151が得られる。
なお、本実施形態では、各冷却ロール120、130、140に、溶融シート150の第1面15および第2面13が交互に当接した状態で、溶融シート150が冷却される。そのため、第1面15または第2面13側に反りが生じた状態で溶融シート150が冷却されてしまうのを確実に防止することができる。
以上のように、本工程[C]において、冷却手段を備える各冷却ロール120、130、140は、溶融シート150を冷却するために用いられる。
[D]次に、第1凹部12が成形されたシート151に対して、送り穴11を形成する(送り穴形成工程)。
これにより、第1凹部12と送り穴11とを備える作製用シート155を得ることができる。
なお、このような送り穴11の形成は、例えば、シート151の送り穴11を形成すべき位置を、送り穴11の形状に対応したヘッドを有する打ち抜き機を用いて打ち抜くことで行うことができる。
また、送り穴11の形成は、本工程[D]のように、第1凹部12の成形の後に行う必要はなく、例えば、前記成形工程[B]において、第1凹部12の成形に併せて行うようにしてもよい。
さらに、電子部品の表面実装機へのフィードを、送り穴を用いることなく実施する場合には、この送り穴11の形成工程を省略することができる。
[E]次に、得られた作製用シート155を、第1面15または第2面13をリール(芯材)側にして巻回する(巻回工程)。
このように作製用シート155をリールに巻回することで、作製用シート155の保管時および輸送時における省スペース化に寄与する。
なお、保管時および輸送時の作製用シート155の形態は、リールに巻回する場合に限らず、例えば、帯状をなす作製用シート155を、その途中で幅方向に沿って裁断して短冊状のものとし、短冊状とされた作製用シート155を重ねた状態で、保管および輸送するようにしてもよい。
以上のようにして、作製用シート155がリールに巻回された状態で製造される。
なお、本工程[E]に先立って、得られた作製用シート155を、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とが1対で含まれるようにして、作製用シート155の長手方向に沿って、所定の幅で作製用シート155をスリット(切断)するようにしてもよい。これにより、2つのキャリアテープ1を得ることができ、本工程[E]において、リールに巻回された状態のキャリアテープ1を2つ製造することができる。このように作製用シート155を所定の幅でスリットしてキャリアテープ1を得る場合、作製用シート155を所定の幅でスリットするもので切断部が構成され、電子部品収納用キャリアテープを製造する本発明のキャリアテープ製造装置は、シート供給部700と成形部800との他に、かかる切断部を有するもので構成される。
<包装体のその他の構成例>
また、包装体100は、上述したような第1構成例のものの他、例えば、以下のような構成のものであってもよい。
<<第2構成例>>
まず、包装体の第2構成例について説明する。
図15は、本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第2構成例を示す部分斜視図、図16は、図15の線H−Hに沿った断面図、図17は図15の線J−Jに沿った断面図である。なお、以下の説明では、図15〜17中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図15では、包装体が備えるキャリアテープの第1凹部内に収納された電子部品を示すために、包装体が備える任意のカバーテープが部分的に取り外されている。第1凹部の内部をよりはっきり示すために、電子部品は先頭のポケットから省かれている。
第2構成例における包装体100が備えるキャリアテープ1は、帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部12を有する樹脂製の電子部品収納用キャリアテープであって、第1凹部12は、キャリアテープ1の第1面15に形成され、キャリアテープ1における第1面15の反対側の第2面13は、ほぼ平坦であるが、第2構成例のように、第1凹部12の底部およびその外周部付近において、第2面13がやや凹んでいてもよい。
<<第3構成例>>
次に、包装体の第3構成例について説明する。
図18は、本発明のキャリアテープ製造装置により製造されたキャリアテープを備える包装体の第3構成例を示す部分斜視図、図19は、図18の線K−Kに沿った断面図、図20は図18の線L−Lに沿った断面図である。なお、以下の説明では、図18〜20中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図18では、包装体が備えるキャリアテープの第1凹部内に収納された電子部品を示すために、包装体が備える任意のカバーテープが部分的に取り外されている。第1凹部の内部をよりはっきり示すために、電子部品は先頭のポケットから省かれている。
第3構成例における包装体100が備えるキャリアテープ1は、帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部12を有する樹脂製の電子部品収納用キャリアテープであって、第1凹部12は、キャリアテープ1の第1面15に形成され、キャリアテープ1における第1面15の反対側の第2面13は、ほぼ平坦であるが、第3構成例のように、第1凹部12の底部およびその外周部付近において、第2面13がやや膨らんでいてもよい。
<キャリアテープ作製用シート製造装置>
また、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置は、上述したような第1実施形態のものに限定されず、例えば、以下のような構成のものとすることができる。
<<第2実施形態>>
まず、第2実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図21は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第2実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第2実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、後段冷却ロール130および後段冷却ロール140の配置が省略され、タッチロール110と、冷却ロール120とにより成形部が構成される。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120に、溶融シート150の第1面15が冷却ロール120を90°回転させるまで当接する。
<<第3実施形態>>
次に、第3実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図22は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第3実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第3実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、後段冷却ロール140の配置が省略され、タッチロール110と、冷却ロール120と、後段冷却ロール130により成形部が構成される。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120に、溶融シート150の第1面15が冷却ロール120を180°回転させるまで当接し、後段冷却ロール130に、溶融シート150の第2面13が後段冷却ロール130を90°回転させるまで当接する。
<<第4実施形態>>
次に、第4実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図23は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第4実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第4実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、後段冷却ロール130、140を配置する位置が異なり、後段冷却ロール130が冷却ロール120の下側に位置している。
すなわち、タッチロール110の中心と冷却ロール120の中心とを結ぶ線分、および、後段冷却ロール130の中心と後段冷却ロール140の中心とを結ぶ線分と、冷却ロール120の中心と後段冷却ロール130の中心とを結ぶ線分とが、それぞれ、直交している。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120に、溶融シート150の第1面15が冷却ロール120を90°回転させるまで当接し、後段冷却ロール130に、溶融シート150の第2面13が後段冷却ロール130を90°回転させるまで当接し、後段冷却ロール140に、溶融シート150の第1面15が後段冷却ロール140を90°回転させるまで当接する。
<<第5実施形態>>
次に、第5実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図24は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第5実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第4実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第5実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120が第1金型部200を備えておらず、後段冷却ロール130が第1金型部200を備えている。
すなわち、本実施形態では、冷却ロール120への第1金型部200の形成が省略され、後段冷却ロール130の外周面に突起物が配置されるように第1金型部200が形成されている。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120とタッチロール110との間に溶融シート150が供給された後、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に溶融シート150が供給されることから、タッチロール110と冷却ロール120との間に供給した際に、第1面15と第2面13との双方の平坦化が行われ、その後、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に供給した際に、第1面15に第1凹部12が形成される。
<<第6実施形態>>
次に、第6実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図25は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第6実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第6実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、冷却ロール120が第1金型部200を備えておらず、タッチロール110が第1金型部200を備えている。
<<第7〜第10実施形態>>
次に、第7〜第10実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図26〜29は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第7〜第10実施形態を示す縦断面図である。
この第7〜第10実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、それぞれ、第1〜第3、第6実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500に対して、さらにタッチロール170を、第2面13に当接するように配置する構成となっている。すなわち、第7〜第10実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、それぞれ、第1〜第3、第6実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500に対して、成形部がさらに、タッチロール170を備える構成となっている。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、タッチロール110とタッチロール170との双方で第2面13の平坦化が行われるため、第2面13の平坦性をより向上させることができる。
<<第11実施形態>>
次に、第11実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図30は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第11実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第11実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、複数のタッチロール110、170、およびテンションロール190に平坦なシームレスベルト300が装着された構成となっている。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、平坦なシームレスベルト300に当接する距離が、タッチロール110に当接させる距離よりも長くなるため、第2面13のさらなる平坦化を図ることができる。
<<第12実施形態>>
次に、第12実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図31は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第12実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第6実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第12実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、複数のタッチロール110、170、およびテンションロール190に、複数の突起物201を備える第1金型部200が形成されたシームレスベルト310が装着された構成となっている。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、金型が形成されたシームレスベルト310に当接する距離が、金型を備えるタッチロール110に当接させる距離よりも長くなるため、第1凹部12の成形性を確実に向上させることができる。
<<第13実施形態>>
次に、第13実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図32は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第13実施形態を示す縦断面図である。
この第13実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、複数のタッチロール110、170、180、およびテンションロール190に平坦なシームレスベルト300が装着され、金型を有しない複数の冷却ロール120、130に、第1金型部200が形成されたシームレスベルト310が装着された構成となっている。
かかる構成のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、各シームレスベルト300、310に当接する距離が長くなるため、第2面13のさらなる平坦化が図られるとともに、第1凹部12の成形性を確実に向上させることができる。
なお、各実施形態におけるタッチロールや冷却ロールは、隣接するタッチロールや冷却ロール等に対して、90度または180度の位置にあるだけでなく、可動式として、隣接するタッチロールや冷却ロールに対して、様々な角度で配置することもできる。
<<第14実施形態>>
次に、第14実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500について説明する。
図33は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造装置の第14実施形態を示す縦断面図である。
以下、前述した第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500との相違点を説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
この第14実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、シート供給部700は、押出成形部に代えて、帯状のシートを加熱してかかるシートの少なくとも第1面15側を溶融状態または軟化状態として供給する加熱部で構成される。
すなわち、本実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500は、Tダイ600に代えて、ローラ156と、ヘッド750とを備えている。
ローラ156は、帯状のシート151を送り出す送出手段であり、このローラ156には、シート151が巻回されている。ローラ156は、図示しないモータ(駆動手段)により、回転するよう構成されており、ローラ156の回転により、ローラ156からシート151が連続的に送り出されるようになっている。
また、ヘッド750は、その開口部751から加熱した熱風を吹き出す加熱手段であり、ローラ156と冷却ロール120との間に配置され、ローラ156から送り出されたシート151の第1面15に、加熱した熱風を吹き付けることで、シート151の少なくとも第1面15側を溶融または軟化し得るよう構成されている。
なお、ヘッド750は、図33のように、開口部751から加熱した熱風を第1面15に吹き付ける構成のものに限らず、例えば、加熱した熱板を第1面15に当て付ける構成のものであってもよい。すなわち、加熱手段は、シート151を加熱して、その少なくとも第1面15側を溶融または軟化し得るものであれば、如何なる構成のものであってもよい。
なお、シート151への熱風を吹き付ける程度、すなわちシート151の加熱の程度は、第1金型部200を押し付けた際に、シート151の第1面15に第1凹部12が形成される程度に、第1面15側が軟化していればよく、必ずしも第1面15側が溶融している必要はない。さらに、第2面13側まで全体が軟化または溶融している必要もない。
このような本実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500において、ローラ156と、ヘッド750とにより加熱部が構成され、この加熱部により、少なくとも第1面15側が溶融状態または軟化状態の帯状のシートを供給するシート供給部700が構成される。
かかる構成の本実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500では、まず、図示しないモータの駆動により、ローラ156を回転させて、ローラ156に巻回されたシート151を、タッチロール110と冷却ロール120との間に連続的に送り出す(供給する)。
次いで、ローラ156と冷却ロール120との途中で、シート151の第1面15に、ヘッド750の開口部751から、加熱した熱風を吹き付ける。これにより、シート151の少なくとも第1面15側が溶融または軟化され、その結果、シート151は、タッチロール110と冷却ロール120との間に、少なくとも第1面15側が溶融または軟化された状態の溶融シート150として送り出される。
なお、本実施形態では、ローラ156に巻回された帯状(長尺状)をなすシート151が、タッチロール110と冷却ロール120との間に送り出されることとしたが、送り出されるシート151は、かかる構成のものに限定されず、例えば、帯状をなすシート151を短冊状に予め裁断したものであってもよく、この短冊状をなすシート151をタッチロール110と冷却ロール120との間に送り出すようにしてもよい。この場合、キャリアテープ作製用シート製造装置500において、ローラ156の配置が省略され、加熱部は、ヘッド750により構成される。
このように、シート供給部700を、押出成形部に代えて、加熱部で構成した場合にも、前記第1実施形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
ただし、シート供給部を、前記第1〜13実施形態のように、押出成形部で構成することにより、シート151の製造とシート151への第1凹部12の形成を、一連の動作で一括して行うことができる。したがって、予め必要な厚さ、幅、長さにスリットした帯状のシートを在庫、準備しておく必要がなく、資材購入費や加工費などが増加し、高コスト化を招くという問題を解消することができる。
<キャリアテープ作製用シートの他の形態例>
また、キャリアテープ作製用シート155は、上述したような第1形態例の他、例えば、以下のような第2形態例のものによってもキャリアテープ1を作製することができる。
<<第2形態例>>
以下、このキャリアテープ作製用シート155の第2形態例について説明する。
図34は、キャリアテープ作製用シートの第2形態例を示す部分斜視図、図35は、図34の線A−Aに沿った断面図、図36は、図34の線B−Bに沿った断面図である。なお、以下の説明では、図34〜36中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図34〜36に示す本形態例のキャリアテープ作製用シート155は、帯状のシート151からなる樹脂製のものであり、この作製用シート155の第1面15に、その長手方向に沿って配置された複数の第1凹部12と、複数の第1凹部12に平行に配置された複数の送り穴11と、複数の第1凹部12に平行に配置された複数の第2凹部(位置補正用凹部)16とを有している。
すなわち、本形態例のキャリアテープ作製用シート155は、前記第1形態例のキャリアテープ作製用シート155と比較して、第1凹部12および送り穴11の他に、さらに、複数の第1凹部12に平行に配置された複数の第2凹部16を有している。
複数の第2凹部16は、図34に示すように、複数の第1凹部12に平行となるように、第1面15に1列に並ぶように等間隔に設けられ、さらに、1列に並んだ複数の第2凹部16が、互いに平行となるように前記長手方向に沿って2列設けられている。
このように長手方向に沿って1列に並んだ複数の第2凹部16は、前記長手方向に沿って1列に並んだ複数の第1凹部12および前記長手方向に沿って1列に並んだ複数の送り穴11を挟むように、作製用シート155の短手方向の端部側に、それぞれ、前記長手方向に沿って1列に並んだ複数の第1凹部12と平行となるように配置されている。
かかる構成の本形態例の作製用シート155を、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とが1対で含まれ、かつ、1列に並んだ複数の第2凹部16が除かれるようにして、作製用シート155の長手方向に沿って、所定の幅で作製用シート155をスリットすることにより、2つのキャリアテープ1が得られる。すなわち、図34中に示す想像線に沿って作製用シート155をスリットすることで、1列に並んだ複数の第2凹部16が除かれた、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とを1対で備えるキャリアテープ1を2つ製造することができる。
このような作製用シート155において、本形態例では、第2凹部(位置補正用凹部)16を備える点で、第1形態例の作製用シート155と異なるが、この第2凹部16は、後述する作製用シート155の製造方法において、複数の送り穴11を、複数の第1凹部12に対して平行となるように設けるために用いられる。すなわち、送り穴11を、第1凹部12に対して優れた位置精度で設けるために用いられる。
この第2凹部16は、その深さをJ(mm)とし、作製用シート155における第2凹部16の底部の厚さをK(mm)として、作製用シート155における前記第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、J+K=Cをほぼ満たすことが好ましい。J+K=Cをほぼ満たすとは、例えば、−0.1<C−(J+K)<0.1を満たすことが好ましく、−0.05<C−(J+K)<0.05を満たすことがより好ましい。前記式を満たすことで、第2面13がより平坦となり、作製用シート155をリールに巻いて保管する時や輸送する際の巻き崩れや巻き緩みを防止することができる。
また、第2凹部16の深さJは、作製用シート155における前記第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みCにより変化するが、C−0.15≦J≦C−0.05を満たすことが好ましく、C−0.13≦J≦C−0.07がより好ましい。前記好ましい範囲にあることにより、作製用シート155の製造方法において、後述する位置補正用パイロットおよび位置出し用パイロットを第2凹部16に収納させることができるとともに、これらの収納時に第2凹部16が破断されるのを確実に防止することができる。
また、前記第2凹部16の内側の縁部18は、曲率半径が0.2mm以下で湾曲していることが好ましく、より好ましくは、0.1mm以下である。第2凹部16がこのような構成をとることにより、第2凹部16の底面と直交する側壁面の直線部を大きくすることができる。これにより、第2凹部16の側壁面が、底部から縁部にかけて広がることを防止できるため、位置補正用パイロットおよび位置出し用パイロットを確実に第2凹部16内に収納させることができるようになる。
<キャリアテープ作製用シート製造装置>
<<第15実施形態>>
以上のような第2形態例の作製用シート155は、第15実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置(キャリアテープ製造装置)により製造することができる。以下、本実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置について説明する。
図37は、本発明のキャリアテープ作製用シート製造方法に用いられるキャリアテープ作製用シート製造装置の第15実施形態を示す斜視図、図38は、図37のC矢視図である。なお、以下の説明では、図37中の上側を「上」、下側を「下」と言う。さらに、図38では、説明の便宜上、キャリアテープ作製用シート製造装置が備える打抜金型を図37中D−D線断面図で示す。
図37、38に示すキャリアテープ作製用シート製造装置500は、シート供給部700と、成形部800と、打抜金型900を備える打抜部とを有している。
シート供給部700は、図示しない押出機とTダイ600とで構成されるものであり、前記第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500が備えるシート供給部700と同様の構成をなすものである。
成形部800は、タッチロール110と、冷却ロール120と、後段冷却ロール130、140とを有している。これらのロールは、それぞれ図示しないモータ(駆動手段)により、それぞれ単独回転するように構成されており、これらのロールの回転により、シート151が連続的に送り出されるようになっている。この成形部800に、溶融シート150を連続的に送り込むことにより、溶融シート150の第1面15に第1凹部12および第2凹部16が成形されるとともに、溶融シート150の第2面13が平坦化される。
冷却ロール(第1ロール)120は、シート供給部700から供給された溶融状態とされた溶融シート150を冷却する冷却手段を備えるとともに、その外周面に、第1凹部12を成形するための突起物201を有する第1金型部200と、第2凹部16を成形するための突起物211を有する第2金型部210とを備える成形金型220を有している。
本実施形態では、成形金型220が備える第1金型部200は、複数の突起物201を有し、これらの突起物201は、冷却ロール120の外周面に配置され、その周方向に等間隔で設けられている。また、成形金型220が備える第2金型部210は、複数の突起物211を有し、これらの突起物211は、冷却ロール120の外周面に配置され、その周方向に等間隔で設けられている。かかる構成の第1金型部200および第2金型部210は、それぞれ、冷却ロール120の外周面に、2つずつ設けられており、2つの第1金型部200が中心部側に、2つの第2金型部210を縁部側にして、2つの第1金型部200を2つの第2金型部210で挟むように配置されている。このような冷却ロール120に対して、溶融シート150を押し当てることにより、その第1面15に第1凹部12および第2凹部16が形成されるとともに、溶融シート150が冷却される。
すなわち、本実施形態では、成形金型220は、突起物201を有する第1金型部200の他に、突起物211を有する第2金型部210を備え、この第2金型部210が有する突起物211に対応して第2凹部16が形成される。
タッチロール(第2ロール)110、および後段冷却ロール130、140は、前記第1実施形態のキャリアテープ作製用シート製造装置500が備えるタッチロール110、および後段冷却ロール130、140と同様の構成をなすものである。
このような成形部800において、冷却ロール120と、タッチロール110との間に、溶融シート150を供給することにより、第1面15に第1凹部12および第2凹部16が形成され、第2面13が平坦化される。
また、冷却ロール120と、タッチロール110との間を通過した溶融シート150を、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に供給し、その後、後段冷却ロール130と後段冷却ロール140との間に供給することにより、溶融シート150が冷却される。
打抜部は、図示しないプレス機と図示しないシート搬送装置および打抜金型900で構成され、この打抜金型900は、成形部800から供給されたシート151を支持(載置)する支持台950と、シート151を打ち抜くことでシート151に送り穴11を形成する打抜ヘッド910とを有している。この打抜金型900に、シート151を送り込むことにより、シート151の第1面15と第2面13とを貫通する送り穴11が優れた位置精度で形成される。
打抜ヘッド910は、第1基体920と、第1基体920の上側に配置される第2基体930と、第1基体920の下側に配置される押さえ板(ストリッパ)940と、シート151が備える第2凹部16に先端部を挿入する位置出し用パイロット923および位置補正用パイロット932と、シート151に形成された送り穴11を先端部で位置規制するパイロットピン931と、シート151に送り穴11を形成する打抜工具921とを有している。
第1基体920は、その全体形状が直方体状をなし、その中央部には上下方向(厚さ方向)に貫通する貫通孔が設けられ、さらに、その長手方向における両端部にはそれぞれ上下方向に貫通する貫通孔が設けられている。この第1基体920は、その長手方向がシート151の搬送方向(進行方向)に一致するように配置され、さらに、複数の貫通孔のうち、中央部の貫通孔には、打抜工具921が配置され、両端部の貫通孔には、それぞれ、位置出し用パイロット923が挿通されている。
第2基体930は、第1基体920の上側に配置され、その全体形状が直方体状をなしており、下面に開口する複数の穴部が設けられている。これらの穴部には、それぞれ、パイロットピン931および位置補正用パイロット932が、その先端部を突出するようにして挿通されている。なお、これらの穴部内において、パイロットピン931および位置補正用パイロット932は、それぞれ、それらの基端部がバネ材933で付勢された状態で挿通されている。
打抜工具921は、複数の突起物922と、上下方向に貫通する複数の貫通孔とを有している。複数の突起物922は、打抜工具921の下面から突出するように格子状(本実施形態では縦に2つ、横に6つずつ)に設けられている。また、複数の貫通孔には、それぞれ、位置補正用パイロット932およびパイロットピン931の先端側が挿通されている。このような打抜工具921で、突起物922を用いてシート151を打ち抜くことにより、その第1面15と第2面13とを貫通する送り穴11が形成される。
押さえ板940は、第1基体920の下側に配置され、その全体形状が帯状をなす板材で構成され、上下方向に貫通する複数の貫通孔が設けられている。これらの貫通孔には、それぞれ、位置補正用パイロット932、パイロットピン931および突起物922が、それらの先端部が突出し得るように挿通されている。このような押さえ板940で、支持台950上に供給されたシート151を押さえることで、打抜工具921でシート151を打ち抜く際に、シート151が位置ズレするのを確実に防止することができる。
位置出し用パイロット923は、その全体形状が四角柱状をなす棒状体で構成され、第1基体920の両端部に設けられた貫通孔に挿通されており、その先端部が第1基体920の下面から突出している。このような位置出し用パイロット923を用いて、その先端部を、支持台950上に供給(搬送)されたシート151が備える第2凹部16に挿入することで、位置補正用パイロット932でシート151が備える第2凹部16を位置規制させるのに先立って、シート151の位置規制を行うことができ、シート151に設ける送り穴11の位置精度を確実に向上させることができる。
パイロットピン931は、基端側から先端側に向かって縮径する棒状体で構成され、その基端部がバネ材933で付勢された状態で、第2基体930の穴部、打抜工具921の貫通孔および押さえ板940の貫通孔に挿通されており、その先端部が押さえ板940の下面から突出している。このようなパイロットピン931を用いて、その先端部で、支持台950上に供給されたシート151に形成された送り穴11を挿通することで、シート151の位置規制を行うことができ、シート151に設ける送り穴11の位置精度を確実に向上させることができる。
位置補正用パイロット932は、基端側から先端側に向かって縮径する棒状体で構成され、その基端部がバネ材933で付勢された状態で、第2基体930の穴部、打抜工具921の貫通孔および押さえ板940の貫通孔に挿通されており、その先端部が押さえ板940の下面から突出している。このような位置補正用パイロット932を用いて、その先端部を、支持台950上に供給されたシート151が備える第2凹部16に挿入することで、押さえ板940でシート151の第1面15を押さえるのに先立って、シート151の位置規制を行うことができ、シート151に設ける送り穴11の位置精度を確実に向上させることができる。
これら位置出し用パイロット923、パイロットピン931および位置補正用パイロット932のうち、パイロットピン931は、打抜工具921が有する突起物922に対してシート151の搬送方向(進行方向)の下流側(出口側)に位置しており、本実施形態では、2つのパイロットピン931が、シート151の短手方向で対向する送り穴11にそれぞれ挿通されるように2組、すなわち合計4つのパイロットピン931が設けられている。
また、位置補正用パイロット932は、打抜工具921が有する突起物922に対してシート151の搬送方向の下流側および上流側の双方の外側に位置しており、本実施形態では、前記上流側において、2つの位置補正用パイロット932が、シート151の短手方向で対向する第2凹部16にそれぞれ挿入されるように設けられ、前記下流側において、2つの位置補正用パイロット932が、シート151の短手方向で対向する第2凹部16にそれぞれ挿入されるように設けられている。
さらに、位置出し用パイロット923は、パイロットピン931および位置補正用パイロット932に対してシート151の搬送方向の下流側および上流側の双方の外側、すなわち打抜工具921が有する突起物922に対してシート151の搬送方向の下流側および上流側の双方の外側に位置しており、本実施形態では、前記上流側において、2つの位置出し用パイロット923が、シート151の短手方向で対向する第2凹部16にそれぞれ挿入されるように設けられ、前記下流側において、2つの位置出し用パイロット923が、シート151の短手方向で対向する第2凹部16にそれぞれ挿入されるように設けられている。
なお、本実施形態では、これら位置出し用パイロット923と、パイロットピン931と、位置補正用パイロット932とにより、作製用シート155が有する第1凹部12と送り穴11との位置精度を保つための位置補正機構が構成される。
支持台950は、凹部を備える第3基体951と、この凹部内に配置される受け板952とを有している。
第3基体951は、その全体形状が直方体状をなし、その中央部には上下方向(厚さ方向)に貫通する貫通孔に連通する凹部が設けられている。この凹部内には、受け板952が配置されている。
受け板952は、上下方向に貫通する複数の貫通孔を有している。複数の貫通孔は、それぞれ、これらの上側に位置する打抜工具921が有する突起物922およびパイロットピン931に対応する位置に設けられ、シート151を打ち抜く際に、これら突起物922およびパイロットピン931が挿入される。
なお、本実施形態では、打抜工具921の下面から格子状に突出する突起物922が縦に2つ、横に6つずつ設けられているものを一例に説明したが、この突起物の数は、この場合に限定されず、作製用シート155に設ける複数の送り穴11の列数等に応じて任意の数に設定される。
<キャリアテープ作製用シートの製造方法>
以上のようなキャリアテープ作製用シート製造装置500を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法により、前述した第2形態例の作製用シート155が製造される。
図39は、図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置が備える各部材とシートとの位置関係を示す平面図、図40は、図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いてキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための平面図、図41〜44は、図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置を用いたキャリアテープ作製用シートの製造方法を説明するための断面図、図45は、位置出し用パイロットと第2凹部との位置関係を示す断面図、図46は、位置補正用パイロットと第2凹部との位置関係を示す断面図、図47は、パイロットピンと送り穴との位置関係を示す断面図、図48は、図37に示すキャリアテープ作製用シート製造装置が備える各部材とシートとの位置関係を示す平面図、図49は、パイロットピンと送り穴との位置関係を示す平面図、図50は、送り穴と第1凹部との位置関係を示す平面図、図51は、位置補正用パイロットと第2凹部との位置関係を示す平面図である。なお、以下の説明では、図41〜44中の上側を「上」、下側を「下」と言う。さらに、図41〜44の断面図は、図39中におけるA−A線断面図を示し、図41(b)では位置出し用パイロット923の先端部付近を拡大して示し、それ以外では、打抜工具921が備える突起物922の先端部付近を拡大して示す。
電子部品収納用キャリアテープの製造方法は、本実施形態では、帯状のシート151を加熱してシート151の少なくとも第1面15側を溶融または軟化させる加熱工程と、シート151の第1面15に第1凹部12を成形する成形工程と、シート151を冷却する冷却工程と、シート151に送り穴11を加工する打抜工程とを有している。
以下、各工程について詳述する。
[A]まず、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150を押し出す(押出工程)。
この押出工程では、前述した作製用シート155(キャリアテープ1)を構成する樹脂を溶融状態とした溶融樹脂が、Tダイ600が有する開口部601から押し出されることで、帯状をなすシートとされた溶融状態または軟化状態の溶融シート150が連続的に送り出される。
[B]次に、シート151の第1面15に第1凹部12および第2凹部16を成形する(成形工程)。
この成形工程は、タッチロール110と冷却ロール120との間に、溶融シート150を供給することにより行われる。
この際、冷却ロール120の外周面(外周)は、複数の突起物201を有するロール状をなす第1金型部200と、複数の突起物211を有するロール状をなす第2金型部210とを有する成形金型220を備えており、複数の突起物201は、冷却ロール120の周方向に沿って等間隔に並ぶように配設され、さらに、複数の突起物211は、シート151の短手方向において複数の突起物201に対して平行となるように、冷却ロール120の周方向に沿って等間隔に並ぶように配設されている。そのため、溶融シート150の第1面15には、突起物201の形状に対応した第1凹部12がシート151の供給方向すなわちシート151の長手方向に沿って複数、等間隔で形成され、さらに、シート151の短手方向において複数の第1凹部12に対して平行となるように、突起物211の形状に対応した第2凹部16がシート151の長手方向に沿って複数、等間隔で形成される。
このように、本工程[B]において、冷却ロール120が備える突起物201を有する第1金型部200は、第1凹部12を成形するために用いられ、突起物211を有する第2金型部210は、第2凹部16を成形するために用いられる。
さらに、タッチロール110の外周面が平滑性を有するロール状をなしているため、溶融シート150の第2面13は、平滑性を有する外周面に押し当てられることにより、平坦化される。
このように、本工程[B]において、タッチロール110は、第2面13を平坦化するために用いられる。
[C]次に、シート151を冷却する(冷却工程)。
この冷却工程は、溶融シート150を、冷却ロール120と後段冷却ロール130との間に供給し、その後、後段冷却ロール130と後段冷却ロール140との間に供給することにより行われる。
これにより、溶融シート150は、冷却ロール120に、冷却ロール120が180°回転するまで溶融シート150の第1面15が当接し、後段冷却ロール130に、後段冷却ロール130が180°回転するまで溶融シート150の第2面13が当接し、後段冷却ロール140に、後段冷却ロール140が90°回転するまで溶融シート150の第1面15が当接する。
ここで、本実施形態では、冷却ロール120、後段冷却ロール130および後段冷却ロール140のいずれもが冷却手段を備えているため、上記のような、溶融シート150の各ロール120、130、140との当接(接触)により、第1面15に第1凹部12および第2凹部16が形成された溶融シート150が冷却される。その結果、第1面15に第1凹部12および第2凹部16が成形されたシート151が得られる。
なお、本実施形態では、各冷却ロール120、130、140に、溶融シート150の第1面15および第2面13が交互に当接した状態で、溶融シート150が冷却される。そのため、第1面15または第2面13側に反りが生じた状態で溶融シート150が冷却されてしまうのを確実に防止することができる。
以上のように、本工程[C]において、冷却手段を備える各冷却ロール120、130、140は、溶融シート150を冷却するために用いられる。
[D]次に、第1凹部12および第2凹部16が成形されたシート151に対して、送り穴11を加工する(打抜工程)。
この送り穴11のシート151に対する加工(打抜き)に、キャリアテープ作製用シート製造装置500が有する打抜金型900が用いられる。
その際、打抜金型900によるシート151に対する送り穴11の1度目の打抜きと、2度目以降の打抜きとでは、打抜金型900が備える各部の用途が異なる。そのため、以下では、まず、打抜金型900による1度目の打抜きについて説明し、次いで、2度目の打抜きについて説明する。
<<1度目の打抜き>>
まず、打抜金型900によるシート151に対する送り穴11の1度目の打抜き、すなわち打抜工具921を用いてシート151をプレスする最初の1ショット目では、打抜金型900が備える各部は、第1凹部12および第2凹部16が成形されたシート151の各部に対応して、以下のようにして配置される。
すなわち、図39(a)に示すように、シート151をその上側から視たとき、位置補正用パイロット932は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側において、第2凹部16に対応するようにして、その先端部が第2凹部16内に挿入される。
また、位置出し用パイロット923は、位置補正用パイロット932のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側、すなわち、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側において、第2凹部16に対応するようにして、その先端部が第2凹部16内に挿入される。
さらに、パイロットピン931は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向出口側において、シート151の2度目以降の打抜きで送り穴11が形成される位置に対応するようにして、その先端部がシート151に当接される。
以下、このように各部が配置される打抜金型900を用いて、送り穴11を形成する方法について順次説明する。
[D−1a]まず、図40(a)に示すような第1凹部12および第2凹部16が形成されたシート151を、シート151の進行方向(搬送方向)の入口側(上流側)から出口側(下流側)に向かって搬送することにより、支持台950上、すなわち、支持台950と打抜ヘッド910との間に、シート151を搬送(供給)する(図41(a)参照)。
[D−2a]次いで、打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、位置出し用パイロット923を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、位置出し用パイロット923の先端部を第2凹部16内に挿入する(図41(b)参照)。
これにより、第2凹部16が位置出し用パイロット923で位置規制される。
ここで、本工程では、位置出し用パイロット923の先端部が第2凹部16に挿入されるが、位置出し用パイロット923の先端部の形状と、第2凹部16の形状とは、例えば、以下のような関係のものが挙げられる。
すなわち、まず、図45(A1)に示すように、位置出し用パイロット923の先端部の長さをP(mm)とし、先端部の幅をQ(mm)としたとき、先端部の幅Qが基端から先端に向かって一定となっている形状を先端部がなし、この形状に対応するように、第2凹部16の深さをJ(mm)とし、底部の厚さをK(mm)とし、幅をL(mm)とし、第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、第2凹部16の幅Lが深さ(厚さ)方向において一定となっている形状を第2凹部16がなしているものが挙げられる。
この場合、J<Pを満たし、0<L−Q≦0.06を満たすことが好ましく、0<L−Q≦0.03を満たすことがより好ましい。
さらに、V=(L−Q)/2とし、後述するように、第2凹部16を位置補正用パイロット932で位置規制させる最大量をU(mm)とし、位置補正用パイロット932の先端部の先端側の幅をN(mm)とし、U=(L−N)/2としたとき、V<Uを満たし、(L−Q)/2<(L−N)/2を満たし、さらに、Q>Nを満たすことが好ましい。
このような関係を満足することで、図45(A2)、(A3)に示すように、第2凹部16内に、その形状に対応した位置出し用パイロット923の先端部を、挿入することで、後述するように第2凹部16内に、その形状に対応した位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
また、図45(B1)に示すように、位置出し用パイロット923の先端部の長さをP(mm)とし、先端部の幅をQ(mm)としたとき、先端部の幅Qが基端から先端に向かって短く(小さく)なっている形状を先端部がなし、この形状に対応するように、第2凹部16の深さをJ(mm)とし、底部の厚さをK(mm)とし、幅をL(mm)とし、第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、第2凹部16の幅Lが深さ(厚さ)方向において底部側に向かって短くなっている形状を第2凹部16がなしているものが挙げられる。
この場合、先端部の中心軸と先端部の側面とがなす角度をβ(°)とし、シート151の厚さ方向と第2凹部16の内周面とがなす角度をθ(°)としたとき、β=θ、10°≦θ≦30°を満たし、L≦Qを満たすことが好ましい。
また、図45(B2)に示すように、シート151の厚さ方向において、位置出し用パイロット923の先端部がシート151の第1面15と一致した際に、先端部の中心軸と、第2凹部16の先端部との位置ズレの大きさをV(mm)としたとき、V=L/2+J×Tanθ−Q/2=J×Tanθ−(Q−L)/2で表すことができ、0.03<V<0.5を満たすことが好ましい。
さらに、図45(B3)に示すように、位置出し用パイロット923の先端部を第2凹部16に対応するように挿入した際に、第2凹部16内に挿入される先端部の深さ(大きさ)をδ(mm)としたとき、δ=J−(Q−L)/(2×Tanθ)で表すことができ、δ≧0.15を満たすことが好ましい。また、この際に、第2凹部16の中心軸と、位置出し用パイロット923の中心軸との位置ズレの大きさをV(mm)としたとき、V=0で表わすことができる。
このような関係を満足することで、図45(B2)、(B3)に示すように、第2凹部16内に、その形状に対応した位置出し用パイロット923の先端部を、挿入することで、後述するように第2凹部16内に、その形状に対応した位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
[D−3a]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、パイロットピン931を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、パイロットピン931の先端部をシート151の第1面15に当接させる(図41(c)参照)。
この際、パイロットピン931は、その基端側部をバネ材933で付勢されているため、シート151の第1面15の突き破りを防止する。
[D−4a]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、位置補正用パイロット932を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、位置補正用パイロット932の先端部を第2凹部16内に挿入する(図41(d)参照)。
これにより、第2凹部16が位置補正用パイロット932で位置規制される。
なお、このような順序で実施する位置出し用パイロット923および位置補正用パイロット932による位置規制では、第2凹部16を位置補正用パイロット932で位置規制させる最大量、すなわち、シート151の厚さ方向において、位置補正用パイロット932の先端部がシート151の第1面15と一致した際に、先端部の中心軸と、第2凹部16の先端部との位置ズレの大きさをU(mm)とし、第2凹部16の中心軸と位置出し用パイロット923の中心軸との位置ズレの最大量をV(mm)としたとき、V≦Uを満たしており、0≦U−V≦0.5を満たしているのが好ましい。かかる関係を満足することにより、位置出し用パイロット923による位置規制の後に、位置補正用パイロット932による位置規制を実施する構成とすることで、後工程[D−6a]において、送り穴11をより優れた位置精度でシート151に形成することができる。
ここで、本工程では、位置補正用パイロット932の先端部が第2凹部16に挿入されるが、位置補正用パイロット932の先端部の形状と、第2凹部16の形状とは、例えば、以下のような関係のものが挙げられる。
すなわち、まず、図46(A1)に示すように、位置補正用パイロット932の先端部の長さをM(mm)とし、先端部の先端側の幅をN(mm)としたとき、先端部の幅Nが基端から先端に向かって短く(小さく)なっている形状を先端部がなし、これに対して、第2凹部16の深さをJ(mm)とし、底部の厚さをK(mm)とし、幅をL(mm)とし、第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、第2凹部16の幅Lが深さ(厚さ)方向において一定となっている形状を第2凹部16がなしているものが挙げられる。
この場合、M=Jを満たし、N<Lを満たすことが好ましい。
また、U=(L−N)/2とし、後述するように、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさをW(mm)とし、送り穴11の内径をR(mm)とし、パイロットピン931の基端部側の外径をS(mm)とし、W=(R−S)/2としたとき、U>Wを満たし、(L−N)/2>(R−S)/2を満たし、さらに、L−N>R−Sを満たすことが好ましい。
さらに、先端部の基端側の幅は、先端部の中心軸と先端部の側面とがなす角度をα(°)としたとき、N+2×M×Tanαで表すことができ、L+0.04≦N+2×M×Tanα≦L+0.1を満たすことが好ましい。
このような関係を満足することで、図46(A2)、(A3)に示すように、第2凹部16内に、これに対応する位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
また、図46(B1)に示すように、位置補正用パイロット932の先端部の長さをM(mm)とし、先端部の幅をN(mm)としたとき、先端部の幅Nが基端から先端に向かって短く(小さく)なっている形状を先端部がなし、この形状に対応するように、第2凹部16の深さをJ(mm)とし、底部の厚さをK(mm)とし、幅をL(mm)とし、第1凹部および第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、第2凹部16の幅Lが深さ(厚さ)方向において底部側に向かって短くなっている形状を第2凹部16がなしているものが挙げられる。
この場合、先端部の中心軸と先端部の側面とがなす角度をα(°)とし、シート151の厚さ方向と第2凹部16の内周面とがなす角度をθ(°)としたとき、α=θ、10°≦θ≦30°を満たし、L≦Nを満たすことが好ましい。
また、図46(B2)に示すように、シート151の厚さ方向において、位置補正用パイロット932の先端部がシート151の第1面15と一致した際に、先端部の中心軸と、第2凹部16の先端部との位置ズレの大きさ、すなわち、第2凹部16を位置補正用パイロット932で位置規制させる最大量をU(mm)としたとき、U=L/2+J×Tanθ−N/2=J×Tanθ−(N−L)/2で表すことができ、0.03<U<0.5を満たすことが好ましい。
さらに、図46(B3)に示すように、位置補正用パイロット932の先端部を第2凹部16に対応するように挿入した際に、第2凹部16内に挿入される先端部の深さ(大きさ)をγ(mm)としたとき、γ=J−(N−L)/(2×Tanθ)で表すことができ、γ≧0.15を満たすことが好ましい。また、この際に、第2凹部16の中心軸と、位置補正用パイロット932の中心軸との位置ズレの大きさUV(mm)としたとき、U=0で表わすことができる。
このような関係を満足することで、図46(B2)、(B3)に示すように、第2凹部16内に、その形状に対応した位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
[D−5a]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、位置出し用パイロット923および位置補正用パイロット932による位置規制を維持した状態で、押さえ板(ストリッパ)940を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、押さえ板940の下面をシート151の第1面15に当接させる(図42(a)参照)。
これにより、シート151の第1面15が押さえ板940の下面で押さえられ、その結果、シート151が押さえ板940で位置規制される。
[D−6a]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、位置出し用パイロット923、位置補正用パイロット932および押さえ板940による位置規制を維持した状態で、打抜工具921を、シート151の厚さ方向に対して下側に、その突起物922が、受け板952が備える貫通孔内に達するまで移動させる(図42(b)参照)。
これにより、シート151の突起物922が当接した位置に対応する部分が打抜物17として打ち抜かれ、その結果、図40(b)に示すように、シート151に送り穴11が形成される。
このようにして打抜工具921でシート151を打ち抜く際に、位置出し用パイロット923、位置補正用パイロット932および押さえ板940で、シート151が位置規制されているため、シート151が位置ズレするのを確実に防止することができる。そのため、第1凹部12に対して優れた位置精度で送り穴11を形成することができる。
[D−7a]次いで、打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して上側に移動、すなわち、位置出し用パイロット923、パイロットピン931、位置補正用パイロット932および押さえ板940を、シート151の厚さ方向に対して上側に移動させることにより、これらによるシート151の位置規制を解除する(図42(c)参照)。
そして、このシート151を、シート151の進行方向の入口側から出口側に向かって搬送することにより、シート151が2度目の送り穴11の打ち抜きに供される。
以上のような工程により、送り穴11の1度目の打抜きが実施される。
<<2度目の打抜き>>
次に、打抜金型900によるシート151に対する送り穴11の2度目の打抜き、すなわち打抜工具921を用いてシート151をプレスする2ショット目では、打抜金型900が備える各部は、第1凹部12、第2凹部16および1ショット目の送り穴11が形成されたシート151の各部に対応して、以下のようにして配置される。
すなわち、図39(b)に示すように、シート151をその上側から視たとき、位置補正用パイロット932は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側において、第2凹部16に対応するようにして、その先端部が第2凹部16内に挿入される。
また、パイロットピン931は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向出口側において、1度目の打抜きで形成された送り穴11に対応するようにして、その先端部が送り穴11に挿通される。
以下、このように各部が配置される打抜金型900を用いて、送り穴11を形成する方法について順次説明する。
[D−1b]まず、図40(b)に示すような、第1凹部12、第2凹部16および1度目の打抜きで送り穴11が形成されたシート151を、シート151の進行方向の入口側から出口側に向かって搬送することにより、支持台950上に、シート151を搬送する(図43(a)参照)。
[D−2b]次いで、打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、パイロットピン931を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、パイロットピン931の先端部を1度目の打ち抜きで形成された送り穴11内に挿通する(図43(b)参照)。
これにより、1度目の打ち抜きで形成された送り穴11がパイロットピン931で位置規制される。
ここで、本工程では、パイロットピン931の先端部が送り穴11に挿通されるが、パイロットピン931の先端部の形状としては、例えば、以下のような構成のものが挙げられる。
すなわち、まず、図47(A1)に示すように、パイロットピン931の基端部側の外径をS(mm)とし、先端側の外径をT(mm)とし、送り穴11の内径をR(mm)としたとき、パイロットピン931が、その基端から先端に向かう途中で縮径し、さらに、その先端部が平坦面で構成される形状をなしているものが挙げられる。
この場合、図47(A1)に示すように、シート151の厚さ方向において、パイロットピン931の先端の平坦面がシート151の第1面15と一致した際には、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさ、すなわち、送り穴11をパイロットピン931で位置規制させる最大量をε(mm)としたとき、ε=(R−T)/2で表すことができ、ε≧0.2を満たすことが好ましい。
また、図47(A2)に示すように、シート151の厚さ方向において、パイロットピン931の先端の縮径する部分がシート151の第2面13から突出するようにパイロットピン931をシート151に挿通した際には、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさをW(mm)としたとき、W=(R−S)/2で表すことができ、0<W≦0.015を満たすことが好ましい。
このように、図47(A1)、(A2)に示すように、送り穴11にパイロットピン931が挿通されるが、この場合、パイロットピン931の中心軸とパイロットピン931の先端部(縮径部)の側面とがなす角度をλ(°)としたとき、0<R−S≦0.03、0≦T≦S−0.4を満たし、10°≦λ≦30°を満たすことが好ましい。
このような関係を満足することで、図47(A1)、(A2)に示すように、送り穴11内に、これに対応するパイロットピン931を、挿通することで、後述するように第2凹部16内に、その形状に対応した位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
また、図47(B1)に示すように、パイロットピン931の基端部側の外径をS(mm)とし、送り穴11の内径をR(mm)としたとき、パイロットピン931が、その基端から先端に向かう途中から縮径し、その先端部が針状なす形状で構成されているものが挙げられる。
この場合、図47(B1)に示すように、シート151の厚さ方向において、針状をなすパイロットピン931の先端がシート151の第1面15と一致した際には、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさ、すなわち、送り穴11をパイロットピン931で位置規制させる最大量をε(mm)としたとき、ε=R/2で表すことができる。
また、図47(B2)に示すように、シート151の厚さ方向において、パイロットピン931の先端の縮径する部分がシート151の第2面13から突出するようにパイロットピン931をシート151に挿通した際には、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさをW(mm)としたとき、W=(R−S)/2で表すことができ、0<W≦0.015を満たすことが好ましい。
このように、図47(B1)、(B2)に示すように、送り穴11にパイロットピン931が挿通されるが、この場合、0<R−S≦0.03を満たすことが好ましい。
このような関係を満足することで、図47(B1)、(B2)に示すように、送り穴11内に、これに対応するパイロットピン931を、挿通することで、後述するように第2凹部16内に、その形状に対応した位置補正用パイロット932の先端部を、位置ズレさせることなく、より優れた精度で収納させることができる。
[D−3b]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、位置補正用パイロット932を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、位置補正用パイロット932の先端部を第2凹部16内に挿入する(図43(c)参照)。
これにより、第2凹部16が位置補正用パイロット932で位置規制される。
ここで、本工程では、位置補正用パイロット932を用いて、第2凹部16が位置規制されるが、この位置規制を優れた位置精度で実施するには、前記工程[D−2b]における、パイロットピン931を用いた、1度目の打ち抜きで形成された送り穴11における位置規制とともに、以下に示すように、これらの位置規制が実施されることが求められる。
まず、図48に示すように、シート151をその上側から視たとき、4つの位置補正用パイロット932は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側において、4つの第2凹部16に対応するようにして、その先端部が第2凹部16内に挿入される。この際、4つの位置補正用パイロット932を、それぞれ、PR1、PR2、PR3、PR4とすると、それぞれの、X、Y方向における中心座標は、(Xr1、Yr1)、(Xr2、Yr2)、(Xr3、Yr3)、(Xr4、Yr4)で表すことができる。
また、4つのパイロットピン931は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向出口側において、1度目の打抜きで形成された4つの送り穴11に対応するようにして、その先端部が送り穴11に挿通される。この際、4つのパイロットピン931を、それぞれ、PP1、PP2、PP3、PP4とすると、それぞれの、X、Y方向における中心座標は、(Xp1、Yp1)、(Xp2、Yp2)、(Xp3、Yp3)、(Xp4、Yp4)で表すことができる。
さらに、2度目の打抜きでは打抜工具921が有する格子状に配置された突起物922により送り穴11がこれに対応して格子状(本実施形態では縦に2つ横に6つずつ)に打ち抜かれる。この際、格子状に形成される送り穴11のうち4角の送り穴11を、それぞれ、PS1、PS2、PS3、PS4とすると、それぞれの、X、Y方向における中心座標は、(Xs1、Ys1)、(Xs2、Ys2)、(Xs3、Ys3)、(Xs4、Ys4)で表すことができる。
また、4つの位置出し用パイロット923は、打抜工具921が有する突起物922のシート151の進行方向入口側と出口側とのそれぞれ外側において、4つの第2凹部16に対応するようにして、その先端部が第2凹部16内に挿入される。この際、4つの位置出し用パイロット923を、それぞれ、PQ1、PQ2、PQ3、PQ4とすると、それぞれの、X、Y方向における中心座標は、(Xq1、Yq1)、(Xq2、Yq2)、(Xq3、Yq3)、(Xq4、Yq4)で表すことができる。
以上のように定義した場合、まず、4つのパイロットピン931(PP1、PP2、PP3、PP4)を、その中心をPC1として通過する円を円935とし、中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とすると、円935の半径R1を下記式(3)で、中心PC1とPP4とを結ぶ線分がX方向に対してなす角度ψpを下記式(4)で表すことができる。
Figure 0006257934
そして、図49に示すように、中心をパイロットピン931の中心軸として、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさを半径R2とする円を円936としたとき、R2=W=(R−S)/2で表すことができる。この場合、シート151が中心PC1を中心として回転すると仮定すると、送り穴11の回転角度ωpを下記式(5−1)、(5−2)で表すことができる。なお、円935と、円936との交点を、それぞれ、PP41、PP42とし、その交点座標を、それぞれ、(Xp41、Yp41)、(Xp42、Yp42)としたとき、それらの交点座標は、それぞれ、下記式(6)、(7)で表すことができる。
Figure 0006257934
また、形成すべきキャリアテープ1を図4(a)に示すような構成のものとする場合、図50(a)に示すように、点PC1を中心とした際の第1凹部12の中心点PK1を通過する円を円pk1とし、円pk1の中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とし、第1凹部12の中心PK1の座標を(Xk1、Yk1)としたとき、円pk1の半径Rk1を下記式(8)で表すことができ、中心PK1のX方向に対する角度ψk1を下記式(9)で表すことができる。
そして、この場合、シート151が点PC1を中心としてωp°回転したと仮定すると、第1凹部12の中心座標は、座標PK11(Xk11、Yk11)または座標PK12(Xk12、Yk12)にまで位置ズレすることとなるが、これらを、それぞれ、下記式(10)、(11)で表すことができる。
そのため、第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt11、Yt11、Xt12、Yt12)を下記式(12)で表すことができる。
Figure 0006257934
これらの第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt11、Yt11、Xt12、Yt12)は、それぞれ、−0.05〜0.05mmを満たすことが好ましく、−0.03〜0.03mmがより好ましい。この場合、R1を大きくし、R2を小さく、すなわち、4つのパイロットピン931の対角線の距離を大きく、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさWを小さくすることで、第1凹部12の位置ズレの大きさを前記好ましい範囲に設定することができる。
さらに、形成すべきキャリアテープ1を図4(a)に示すような構成のものとする場合、図50(b)に示すように、点PC1を中心とした際の第1凹部12の中心点PK2を通過する円を円pk2とし、円pk2の中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とし、第1凹部12の中心PK2の座標を(Xk2、Yk2)としたとき、円pk2の半径Rk2を下記式(13)で表すことができ、中心PK2のX方向に対する角度ψk2を下記式(14)で表すことができる。
そして、この場合、シート151が点PC1を中心としてωp°回転したと仮定すると、第1凹部12の中心座標は、座標PK21(Xk21、Yk21)または座標PK22(Xk22、Yk22)にまで位置ズレすることとなるが、これらを、それぞれ、下記式(15)、(16)で表すことができる。
そのため、第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt21、Yt21、Xt22、Yt22)を下記式(17)で表すことができる。
Figure 0006257934
これらの第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt21、Yt21、Xt22、Yt22)は、それぞれ、−0.05〜0.05mmを満たすことが好ましく、−0.03〜0.03mmがより好ましい。この場合、R1を大きくし、R2を小さく、すなわち、4つのパイロットピン931の対角線の距離を大きく、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさWを小さくすることで、第1凹部12の位置ズレを前記好ましい範囲に設定することができる。
また、形成すべきキャリアテープ1を図4(a)に示すような構成のものとする場合、図50(c)に示すように、点PC1を中心とした際の第1凹部12の中心点PK3を通過する円を円pk3とし、円pk3の中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とし、第1凹部12の中心PK3の座標を(Xk3、Yk3)としたとき、円pk3の半径Rk3を下記式(18)で表すことができ、中心PK3のX方向に対する角度ψk3を下記式(19)で表すことができる。
そして、この場合、シート151が点PC1を中心としてωp°回転したと仮定すると、第1凹部12の中心座標は、座標PK31(Xk31、Yk31)または座標PK32(Xk32、Yk32)にまで位置ズレすることとなるが、これらを、それぞれ、下記式(20)、(21)で表すことができる。
そのため、第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt31、Yt31、Xt32、Yt32)を下記式(22)で表すことができる。
Figure 0006257934
これらの第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt31、Yt31、Xt32、Yt32)は、それぞれ、−0.05〜0.05mmを満たすことが好ましく、−0.03〜0.03mmがより好ましい。この場合、R1を大きくし、R2を小さく、すなわち、4つのパイロットピン931の対角線の距離を大きく、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさWを小さくすることで、第1凹部12の位置ズレを前記好ましい範囲に設定することができる。
さらに、形成すべきキャリアテープ1を図4(a)に示すような構成のものとする場合、図50(d)に示すように、点PC1を中心とした際の第1凹部12の中心点PK4を通過する円を円pk4とし、円pk4の中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とし、第1凹部12の中心PK4の座標を(Xk4、Yk4)としたとき、円pk4の半径Rk4を下記式(23)で表すことができ、中心PK4のX方向に対する角度ψk4を下記式(24)で表すことができる。
そして、この場合、シート151が点PC1を中心としてωp°回転したと仮定すると、第1凹部12の中心座標は、座標PK41(Xk41、Yk41)または座標PK42(Xk42、Yk42)にまで位置ズレすることとなるが、これらを、それぞれ、下記式(25)、(26)で表すことができる。
そのため、第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt41、Yt41、Xt42、Yt42)を下記式(27)で表すことができる。
Figure 0006257934
これらの第1凹部12の位置ズレの大きさ(Xt41、Yt41、Xt42、Yt42)は、それぞれ、−0.05〜0.05mmを満たすことが好ましく、−0.03〜0.03mmがより好ましい。この場合、R1を大きくし、R2を小さく、すなわち、4つのパイロットピン931の対角線の距離を大きく、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさWを小さくすることで、第1凹部12の位置ズレを前記好ましい範囲に設定することができる。
さらに、図51に示すように、点PC1を中心とした際の位置補正用パイロット932(PR1)の角部、点PR11〜14をそれぞれ通過する円を円pr11〜14とし、円pr11〜14の中心PC1の座標を(Xc1、Yc1)とし、位置補正用パイロット932の角部の座標PR11、PR12、PR13、PR14をそれぞれ、(Xr11、Yr11)、(Xr12、Yr12)、(Xr12、Yr12)、(Xr12、Yr12)としたとき、円pr11〜14の半径Rr11〜14をそれぞれ下記式(28)で表すことができ、角部の座標PR11〜14のX方向に対する角度ψr11〜14をそれぞれ下記式(29)で表すことができる。
そして、この場合、シート151が点PC1を中心として回転すると仮定すると、第2凹部16は、位置補正用パイロット932の角部が第2凹部16の側壁面に当接する角度ωr11〜14°にまで回転することができるが、その際の円pr11〜14と第2凹部16の側壁面の交点座標を、それぞれ、座標PR11’(Xr11’、Yr11’)、座標PR12’(Xr12’、Yr12’)、座標PR13’(Xr13’、Yr13’)、座標PR14’(Xr14’、Yr14’)とすると、これらを、それぞれ、下記式(30)〜(33)で表すことができる。
そのため、第2凹部16の幅(長さ)をL(mm)、位置補正用パイロット932の先端部の先端側の幅(長さ)をN(mm)としたとき、第2凹部16を位置補正用パイロット932で位置規制させる最大量をU(mm)を下記式(34)〜(37)で表すことができる。
Figure 0006257934
そのため、ωr11〜14≧ωpの関係を満足するときには、位置補正用パイロット932で第2凹部16を位置規制することができると言うことができ、ωr11〜14<ωpの関係となるときには、位置補正用パイロット932で第2凹部16を位置規制することができると言うことができない。
なお、上述したような順序で実施するパイロットピン931および位置補正用パイロット932による位置規制では、第2凹部16を位置補正用パイロット932で位置規制させる最大量をU(mm)とし、シート151の厚さ方向において、パイロットピン931の先端の縮径する部分がシート151の第2面13から突出するようにパイロットピン931をシート151に挿通した際には、パイロットピン931の中心軸と、送り穴11の中心軸との位置ズレの大きさをW(mm)としたとき、W≦Uを満たしており、0.015≦U−W≦0.5を満たしているのが好ましい。かかる関係を満足することにより、パイロットピン931による位置規制の後に、位置補正用パイロット932による位置規制を実施する構成とすることで、後工程[D−5b]において、送り穴11をより優れた位置精度でシート151に形成することができる。
[D−4b]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、パイロットピン931および位置補正用パイロット932による位置規制を維持した状態で、押さえ板(ストリッパ)940を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動させることにより、押さえ板940の下面をシート151の第1面15に当接させる(図43(d)参照)。
これにより、シート151の第1面15が押さえ板940の下面で押さえられ、その結果、シート151が押さえ板940で位置規制される。
[D−5b]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して下側に移動、すなわち、パイロットピン931、位置補正用パイロット932および押さえ板940による位置規制を維持した状態で、打抜工具921を、シート151の厚さ方向に対して下側に、その突起物922が、受け板952が備える貫通孔内に達するまで移動させる(図44(a)参照)。
これにより、シート151の突起物922が当接した位置に対応する部分が打抜物17として打ち抜かれ、その結果、図40(c)に示すように、シート151に送り穴11が形成される。
このようにして打抜工具921でシート151を打ち抜く際に、パイロットピン931、位置補正用パイロット932および押さえ板940で、シート151が位置規制されているため、シート151が位置ズレするのを確実に防止することができる。そのため、第1凹部12に対して優れた位置精度で送り穴11を形成することができる。
[D−6b]次いで、さらに打抜ヘッド910を、シート151の厚さ方向に対して上側に移動、すなわち、パイロットピン931、位置補正用パイロット932および押さえ板940を、シート151の厚さ方向に対して上側に移動させることにより、これらによるシート151の位置規制を解除する(図44(b)参照)。
そして、このシート151を、シート151の進行方向の入口側から出口側に向かって搬送することにより、シート151が3度目の送り穴11の打ち抜きに供される。
以上のような工程により、送り穴11の2度目の打抜きが実施される。そして、この2度目の打抜きを繰り返して実施すること、すなわち、2度目以降の打抜きを順次実施することにより、複数の送り穴11が形成され、その結果、シート151に第1凹部12、第2凹部16および送り穴11を備える作製用シート155が製造される。
[E]次に、得られた作製用シート155を、第1面15または第2面13をリール(芯材)側にして巻回する(巻回工程)。
このように作製用シート155をリールに巻回することで、作製用シート155の保管時および輸送時における省スペース化に寄与する。
以上のようにして、作製用シート155がリールに巻回された状態で製造される。
なお、本工程[E]に先立って、得られた作製用シート155を、1列に並んだ複数の第1凹部12と1列に並んだ複数の送り穴11とが1対で含まれ、かつ、1列に並んだ複数の第2凹部16が除かれるようにして、作製用シート155の長手方向に沿って、所定の幅で作製用シート155をスリット(切断)するようにしてもよい。これにより、2つのキャリアテープ1を得ることができ、本工程[E]において、リールに巻回された状態のキャリアテープ1を2つ製造することができる。このように作製用シート155を所定の幅でスリットしてキャリアテープ1を得る場合、作製用シート155を所定の幅でスリットするもので切断部が構成され、本発明のキャリアテープ製造装置は、シート供給部700と成形部800と打抜部との他に、かかる切断部を有するもので構成される。
以上、本発明のキャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、本発明のキャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置では、その各部の構成を、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、または、任意の構成のものを付加することもできる。また、前記第1〜第15実施形態の任意の構成を組み合わせることもできる。
さらに、前記実施形態では、キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置において、成形金型が備える第1金型部は、複数の突起物を備えるものとしたが、この突起物の数は、キャリアテープに成形すべき第1凹部12の数に応じて適宜設定され、この第1凹部12の数によっては、1つであってもよい。すなわち、第1金型部は、1つ以上の突起物を有するものであればよい。
1 キャリアテープ(電子部品収納用キャリアテープ)
10 シート
11 送り穴
12 第1凹部
13 第2面
14 縁部
15 第1面
16 第2凹部
17 打抜物
18 縁部
20 カバーテープ(トップカバーテープ)
30 ボトムテープ
40 電子部品
50 パンチキャリアテープ
70 エンボスキャリアテープ
100 包装体
110 タッチロール
120 冷却ロール
130 後段冷却ロール
140 後段冷却ロール
150 溶融シート
151 シート
155 キャリアテープ作製用シート(作製用シート)
156 ローラ
170 タッチロール
180 タッチロール
190 テンションロール
200 第1金型部
201 突起物
210 第2金型部
211 突起物
220 成形金型
300 平坦なシームレスベルト
310 金型を形成したシームレスベルト
500 キャリアテープ作製用シート製造装置
600 Tダイ
601 開口部
700 シート供給部
750 ヘッド
751 開口部
800 成形部
900 打抜金型
910 打抜ヘッド
920 第1基体
921 打抜工具
922 突起物
923 位置出し用パイロット
930 第2基体
931 パイロットピン
932 位置補正用パイロット
933 バネ材
935 円
936 円
940 押さえ板(ストリッパ)
950 支持台
951 第3基体
952 受け板

Claims (29)

  1. 帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部をその第1面に有し、該第1面の反対側の第2面がほぼ平坦である樹脂製の電子部品収納用キャリアテープを製造するキャリアテープ製造装置であって、
    少なくとも前記第1面側が溶融状態または軟化状態の帯状のシートを供給するシート供給部と、
    供給された前記シートの前記第1面に当接し、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却する第1ロールと、前記第1ロールに対向配置され、前記シートの前記第2面に当接し、前記シートの前記第2面を平滑化する第2ロールと、前記第1ロールおよび前記第2ロールの後段に、前記第1ロールに対向配置され、前記第1ロールと前記第2ロールとの間を通過した前記シートの前記第2面に当接し、前記シートを冷却する第3ロールとを有し、前記シート供給部から供給された前記シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給することにより、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却し、さらに、前記第1ロールと前記第2ロールの間を通過した前記シートを、前記第1ロールと前記第3ロールの間に供給することにより、前記シートをさらに冷却し、前記電子部品収納用キャリアテープを得る成形部とを備えることを特徴とするキャリアテープ製造装置。
  2. 前記第1ロールは、前記第1凹部を成形するための突起物を有し、
    突起物を前記シートに押し当てることにより前記第1凹部が形成される請求項1に記載のキャリアテープ製造装置。
  3. 前記第1ロールは、その外周面に設けられた1つ以上の前記突起物を有する請求項2に記載のキャリアテープ製造装置。
  4. 記第1ロールによる前記第1凹部の成形が省略され、前記第3ロールにより前記第1凹部が成形されるよう構成され、
    前記シートを、前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給した後、前記第1ロールと前記第3ロールとの間に供給することにより、前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給した際に、前記第1面と前記第2面との双方が平坦化され、前記第2ロールと前記第3ロールとの間に供給した際に、前記第1面に前記第1凹部を成形するよう構成されている請求項に記載のキャリアテープ製造装置。
  5. 前記シート供給部は、前記シートの前記第1面に熱風を吹き付けることにより、前記シートを加熱して前記シートの少なくとも前記第1面側を溶融状態または軟化状態として供給する加熱部である請求項1ないしのいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  6. 前記シート供給部は、溶融状態または軟化状態の前記シートを押出成形法で成膜して供給する押出成形部である請求項1ないしのいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  7. 前記成形部は、前記第1面に、さらに、前記第1凹部に平行に配置された複数の第2凹部を成形するよう構成されている請求項1ないしのいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  8. さらに前記シートに前記第1凹部に平行に配置された複数の送り穴を加工する打抜部を有する請求項に記載のキャリアテープ製造装置。
  9. 前記打抜部は、前記送り穴を加工するための打抜工具を備える打抜金型を有し、
    前記打抜工具で、前記シートを打ち抜くことにより前記送り穴を形成するよう構成されている請求項に記載のキャリアテープ製造装置。
  10. 前記打抜金型は、前記第1凹部と前記送り穴の位置精度を保つための位置補正機構を有する請求項に記載のキャリアテープ製造装置。
  11. 前記位置補正機構は、前記第1凹部と平行に配置される前記第2凹部の位置を規制するための位置補正用パイロットおよび位置出し用パイロットと、
    前記送り穴の位置を規制するためのパイロットピンとを有する請求項10に記載のキャリアテープ製造装置。
  12. 前記打抜金型は、前記位置補正用パイロットを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向入口側と出口側のそれぞれ外側に有する請求項11に記載のキャリアテープ製造装置。
  13. 前記打抜金型は、前記位置出し用パイロットを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向入口側と出口側のそれぞれ外側に有する請求項11または12に記載のキャリアテープ製造装置。
  14. 前記打抜金型は、前記パイロットピンを、前記送り穴を打ち抜く前記打抜工具の前記シートの進行方向出口側に有する請求項11ないし13のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  15. 前記打抜部は、前記シートの前記第1面をストリッパで押えるのに先立って、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるよう構成されている請求項11ないし14のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  16. 前記打抜部は、前記打抜工具を用いて前記シートをプレスする最初の1ショット目において、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるのに先立って、前記第2凹部を前記位置出し用パイロットで位置規制するよう構成されている請求項14に記載のキャリアテープ製造装置。
  17. 前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させる最大量をU(mm)とし、前記第2凹部の中心軸と前記位置出し用パイロットの中心軸との位置ズレの最大量をV(mm)としたとき、
    V≦Uを満たす請求項14に記載のキャリアテープ製造装置。
  18. 前記打抜部は、前記打抜工具を用いて前記シートをプレスする2ショット目以降において、前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させるのに先立って、前記送り穴を前記パイロットピンで位置規制させるよう構成されている請求項16または17に記載のキャリアテープ製造装置。
  19. 前記第2凹部を前記位置補正用パイロットで位置規制させる最大量をU(mm)とし、前記送り穴の中心軸と前記パイロットピンの中心軸との位置ズレの最大量をW(mm)としたとき、
    W<Uを満たす請求項18に記載のキャリアテープ製造装置。
  20. 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第2凹部の底部の厚さをK(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
    J+K=Cをほぼ満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項ないし19のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  21. 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第2凹部の底部の厚さをK(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
    −0.1<C−(J+K)<0.1を満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項ないし20のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  22. 前記第2凹部の深さをJ(mm)とし、前記第1凹部および前記第2凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
    C−0.15≦J≦C−0.05を満足するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項ないし20のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  23. 前記第2凹部の内側の縁部は、曲率半径が0.2mm以下で湾曲するよう製造される請求項ないし22のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  24. 前記打抜工程の後に、さらに前記シートを、前記長手方向に沿ってそれぞれ配置された複数の前記第1凹部および複数の前記送り穴が含まれるように所定の幅で切断することにより前記電子部品収納用キャリアテープを得る切断部を有する請求項ないし23のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  25. 前記切断工程の後に、さらに、得られた前記電子部品収納用キャリアテープを、前記第1面または前記第2面を芯材側にして巻回する巻回部を有し、
    前記芯材の直径は、5〜300mmである請求項24に記載のキャリアテープ製造装置。
  26. 前記第1凹部の深さをA(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部の底部の厚さをB(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
    A+B=Cをほぼ満たすよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項1ないし25のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  27. 前記第1凹部の深さをA(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部の底部の厚さをB(mm)とし、前記電子部品収納用キャリアテープにおける前記第1凹部以外の部分の厚みをC(mm)としたとき、
    −0.1<C−(A+B)<0.1を満たすよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項1ないし26のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  28. 前記第1凹部の内側の縁部を、曲率半径が0.2mm以下で湾曲するよう前記電子部品収納用キャリアテープを製造する請求項1ないし27のいずれか1項に記載のキャリアテープ製造装置。
  29. 帯状のシートの長手方向に沿って配置された複数の第1凹部をその第1面に有し、該第1面の反対側の第2面がほぼ平坦である樹脂製のキャリアテープ作製用シートを製造するキャリアテープ作製用シート製造装置であって、
    少なくとも前記第1面側が溶融状態または軟化状態の帯状のシートを供給するシート供給部と、
    供給された前記シートの前記第1面に当接し、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却する第1ロールと、前記第1ロールに対向配置され、前記シートの前記第2面に当接し、前記シートの前記第2面を平滑化する第2ロールと、前記第1ロールおよび前記第2ロールの後段に、前記第1ロールに対向配置され、前記第1ロールと前記第2ロールとの間を通過した前記シートの前記第2面に当接し、前記シートを冷却する第3ロールとを有し、前記シート供給部から供給された前記シートを前記第1ロールと前記第2ロールとの間に供給することにより、前記シートの前記第1面に前記第1凹部を成形するとともに、前記シートを冷却し、さらに、前記第1ロールと前記第2ロールの間を通過した前記シートを、前記第1ロールと前記第3ロールの間に供給することにより、前記シートをさらに冷却し、前記キャリアテープ作製用シートを得る成形部とを備えることを特徴とするキャリアテープ作製用シート製造装置。
JP2013137462A 2012-08-31 2013-06-28 キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置 Active JP6257934B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137462A JP6257934B2 (ja) 2012-08-31 2013-06-28 キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置
MYPI2015000336A MY176722A (en) 2012-08-31 2013-08-23 Apparatus for manufacturing carrier tape
PCT/JP2013/072506 WO2014034537A1 (ja) 2012-08-31 2013-08-23 キャリアテープ製造装置
TW102131371A TWI616312B (zh) 2012-08-31 2013-08-30 運送帶製造裝置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012192528 2012-08-31
JP2012192528 2012-08-31
JP2013137462A JP6257934B2 (ja) 2012-08-31 2013-06-28 キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014061945A JP2014061945A (ja) 2014-04-10
JP6257934B2 true JP6257934B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=50183351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137462A Active JP6257934B2 (ja) 2012-08-31 2013-06-28 キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6257934B2 (ja)
MY (1) MY176722A (ja)
TW (1) TWI616312B (ja)
WO (1) WO2014034537A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6258306B2 (ja) * 2013-05-14 2018-01-10 信越ポリマー株式会社 キャリアテープ作製用シート、キャリアテープ作製用シートの製造方法および包装体
JP6067038B2 (ja) * 2015-01-27 2017-01-25 浙江潔美電子科技股▲ふん▼有限公司 電子部品の搭載と連続供給に用いるベルトの製造方法
CN105014900B (zh) * 2015-06-16 2017-06-27 东莞市成同电子科技有限公司 一种粒子载带生产线
JP6809678B2 (ja) * 2017-05-15 2021-01-06 信越ポリマー株式会社 キャリアテープの成形方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788949A (ja) * 1993-09-24 1995-04-04 Yayoi Kk エンボスキャリアテープの製造方法
JP2000185766A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Nec Corp エンボスキャリアテープ
JP2002308211A (ja) * 2001-04-19 2002-10-23 Yayoi Kk 部品搬送体及びその製造方法
JP2004137080A (ja) * 2002-09-26 2004-05-13 Shin Etsu Polymer Co Ltd キャリアテープの巻き取り方法
JP2006117250A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 International Chemical:Kk 電子部品搬送体及びその製造方法
US20060157381A1 (en) * 2005-01-20 2006-07-20 Adams James T Component carrier and method for making
JP2007126169A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Shin Etsu Polymer Co Ltd 電子部品収容体の製造方法及び電子部品収容体
JP5358510B2 (ja) * 2010-04-21 2013-12-04 信越ポリマー株式会社 エンボスキャリアテープ及びその製造方法ならびに包装部品巻回体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014061945A (ja) 2014-04-10
TW201417991A (zh) 2014-05-16
TWI616312B (zh) 2018-03-01
MY176722A (en) 2020-08-19
WO2014034537A1 (ja) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6258306B2 (ja) キャリアテープ作製用シート、キャリアテープ作製用シートの製造方法および包装体
JP6257934B2 (ja) キャリアテープ製造装置およびキャリアテープ作製用シート製造装置
JP6257933B2 (ja) 電子部品収納用キャリアテープの製造方法およびキャリアテープ作製用シートの製造方法
JP5358510B2 (ja) エンボスキャリアテープ及びその製造方法ならびに包装部品巻回体
JP5417250B2 (ja) エンボスキャリアテープ及びその製造方法ならびに包装部品巻回体
JP6114514B2 (ja) 電子部品収納用キャリアテープ、電子部品収納用キャリアテープの製造方法、および包装体
JPH1191711A (ja) 小部品の包装用帯材、包装方法および包装装置ならびに電子部品の実装方法
JP2000185766A (ja) エンボスキャリアテープ
JP2021130292A (ja) エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープ
JP2019116310A (ja) 包装袋、包装袋の製造方法
JP4233318B2 (ja) キャリアテープの製造方法及びその装置
JP6885855B2 (ja) キャリアテープの巻回方法
CN111225862A (zh) 载带以及载带的成形方法
JP7245668B2 (ja) 電子部品包装体、電子部品包装体の製造方法、及び電子部品の実装方法
JP6072333B1 (ja) エンボスキャリアテープの製造方法
JP5736908B2 (ja) キャリアテープの製造方法
JP7441081B2 (ja) キャリアテープの成形方法
JP6751652B2 (ja) 電子部品用キャリアテープの製造方法
JP2001058606A (ja) エンボステープの製造方法及び製造装置
JP2851329B2 (ja) 電子部品搬送体の底材製造方法およびその製造装置
TWI532647B (zh) 具有薄片之物料承載結構的製法
JP6405852B2 (ja) 電子部品包装用包材、電子部品包装体、電子部品包装体の製造方法および電子部品の取り出し方法
JP2012140149A (ja) キャリアテープ製造装置及びキャリアテープ製造方法
WO2015029213A1 (ja) エンボスキャリアテープの中間製品、エンボスキャリアテープの成形用金型、及びエンボスキャリアテープの製造方法
JP2002067140A (ja) キャリアテープの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20151111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6257934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250