JP2021130292A - エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープ - Google Patents

エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープ Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程において、バリが発生せず、かつ、基材の変形を抑制できる、エンボスキャリアテープの製造方法を提供する。【解決手段】基材本体12と、基材本体12に設けられ、部品を収納するエンボス部14と、を含み、基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部に貫通孔(送り孔16,検査孔18)が形成された、エンボスキャリアテープ10の製造方法であって、基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部を、真空成形により薄肉化することにより、基材本体12の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部24,26を形成する成形工程と、延伸部24,26を打ち抜くことにより、貫通孔(送り孔16,検査孔18)を形成する穿孔工程と、を含む、エンボスキャリアテープ10の製造方法を提供する。【選択図】図5

Description

本発明は、エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープに関する。
精密機器の電子部品等を実装機に搬送する際、電子部品等を収納するためにエンボスキャリアテープが用いられている。例えば、エンボスキャリアテープのエンボスの凹部を部品収納部(ポケット)とし、そこに電子部品等を収納し、その上からカバーテープで封止して使用する。このようなエンボスキャリアテープは、表面実装用の梱包資材として使用するだけでなく、微細な部品の保管や在庫管理を行う場面でも使用されている(例えば、特許文献1)。
かかるエンボスキャリアテープは、エンボスの凹部である部品収納部に部品を収納するが、基材本体に送り穴を設けたり、エンボスの凹部の底面に部品を検知(検査)するための検査孔を設けたりする。このようなエンボスキャリアテープの製造においては、例えば、プレスパンチ金型を用いて基材本体をその厚さ方向に打ち抜くことで貫通孔を形成し、これを送り孔や検査孔として使用する。
ここで、図9は、従来のエンボスキャリアテープを簡略的に表す部分拡大図であり、貫通孔周辺の断面図である。図10は、図9の貫通孔周辺の下面図である。
エンボスキャリアテープ300には、貫通孔320が基材本体310に形成されており、この貫通孔320の内径は、基材本体310の厚さ方向(図9における上下方向)に沿う全長で略一定となっている。すなわち、貫通孔320の厚さは基材本体310の厚さと同一である。
また、図11は、従来のエンボスキャリアテープの製造装置のプレスパンチ金型を簡略的に表す部分拡大図であり、プレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成する前の図である。そして、図12は、図11のプレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成された後の図である。
エンボスキャリアテープ300の製造時においては、エンボスキャリアテープ素材300A(貫通孔320が形成される前の基材本体310)がプレスパンチ金型内に搬送されると、基材本体310の厚さ方向に沿う一方側(図11における上側)にストリッパー420及びピアスパンチ410が配置され、他方側(図11における下側)にダイス430が配置される。続いて、エンボスキャリアテープ素材300Aを厚さ方向の両側からストリッパー420とダイス430とで挟んで固定した状態から、ピアスパンチ410でエンボスキャリアテープ素材300Aを厚さ方向(矢印F7参照)に打ち抜く。これにより、エンボスキャリアテープ素材の一部300Bが打ち捨てられて、貫通孔320が形成される(図12参照)。
特開2006−273426号公報
上述したように幅広い用途に使用されているエンボスキャリアテープであるが、部品収納部に電子部品等を収納するときに、凹部の寸法精度が低いと電子部品が所定の位置に正確に静置できないことや、搬送の際に位置ずれが起きてしまう等の不具合が発生する。
発明者が鋭意研究したところ、かかる不具合の原因の1つとして、エンボスキャリアテープの製造時において、基材本体やエンボスの凹部等に貫通孔を形成する際、この貫通孔の内周等の周縁部にバリ(かえり)が発生することが挙げられる。例えば、このようなバリが生じると、エンボス内の部品を基板等に実装する際に、貫通孔からバリが離脱するとともに電子部品の基板等に付着して、接触不良(動作不良)等の不具合が生じるおそれがある。このような不具合は、電子部品の小型化・省スペース化の要求に基づき微細又は薄肉な電子部品が使用される近年において、顕著になっている。
また、エンボスキャリアテープの製造時において、基材本体やエンボスの凹部等に貫通孔を形成する際、穿孔によって、基材本体やエンボスの凹部の表面が局所的にもり上がったり、穿孔した端部等が反ったりする等の変形が生じることがある。かかる基材の変形は、エンボスの凹部の寸法精度の低下を招くため、電子部品が所定の位置に正確に静置できないことや、搬送の際に位置ずれが起きる等の不具合が生じるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、製造工程において、バリが発生せず、かつ、基材の変形を抑制できる、エンボスキャリアテープの製造方法及びエンボスキャリアテープを提供することを主な目的とする。
発明者が、上述した課題を解決するために鋭意検討した結果、基材本体と、基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、基材本体の表面の一部又はエンボス部の表面の一部に設けられた貫通孔と、を含むエンボスキャリアテープの製造方法であって、基材本体の表面の一部又はエンボス部の表面の一部を、真空成形により薄肉化することにより、基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部を形成する成形工程と、延伸部を打ち抜くことにより、貫通孔を形成する穿孔工程と、を行うことに知見を得て、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)
基材本体と、前記基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、を含み、前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部に貫通孔が形成された、エンボスキャリアテープの製造方法であって、前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部を、真空成形により薄肉化することにより、前記基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部を形成する成形工程と、前記延伸部を打ち抜くことにより、前記貫通孔を形成する穿孔工程と、を含む、エンボスキャリアテープの製造方法。
(2)
前記成形工程において、前記基材本体の厚さに対する前記延伸部の厚さの割合が、10〜85%となるように真空成形する、(1)のエンボスキャリアテープの製造方法。
(3)
前記成形工程において、前記延伸部の厚さが、0.02mmを超えて0.16mm以下となるように真空成形する、(1)又は(2)のエンボスキャリアテープの製造方法。
(4)
前記基材本体の厚さが、0.1〜0.7mmである、(1)〜(3)のいずれかのエンボスキャリアテープの製造方法。
(5)
前記延伸部の厚さが、上面視における前記延伸部の最大幅よりも小さい、(1)〜(4)のいずれかのエンボスキャリアテープの製造方法。
(6)
前記貫通孔は、前記基材本体の表面の一部に形成された送り孔、又は、前記エンボス部の表面の一部に形成された検査孔である、(1)〜(5)のいずれかのエンボスキャリアテープの製造方法。
(7)
基材本体と、前記基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部に設けられた貫通孔と、を含み、前記貫通孔の周縁の少なくとも一部には、前記基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部が形成されている、エンボスキャリアテープ。
(8)
前記基材本体の厚さに対する前記延伸部の厚さの割合が、10〜85%である、(7)のエンボスキャリアテープ。
(9)
前記延伸部の厚さが、0.02mmを超えて0.16mm以下である、(7)又は(8)のエンボスキャリアテープ。
(10)
前記基材本体の厚さが、0.1〜0.7mmである、(7)〜(9)のいずれかのエンボスキャリアテープ。
(11)
前記延伸部の厚さが、上面視における前記延伸部の最大幅より小さい、(7)〜(10)のいずれかのエンボスキャリアテープ。
(12)
前記貫通孔は、前記基材本体の表面の一部に形成された送り孔、又は、前記エンボス部の表面の一部に形成された検査孔である、(7)〜(11)のいずれかのエンボスキャリアテープ。
本発明によれば、製造工程において、バリが発生せず、かつ、基材の変形を抑制できる、エンボスキャリアテープの製造方法を提供することができる。
本実施形態に係るエンボスキャリアテープの上面図である。 図1のエンボスキャリアテープの側面図である。 図1のエンボスキャリアテープの断面図である。 本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法を説明するための模式図である。 本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法において、プレスパンチ金型を簡略的に表す部分拡大図であり、プレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成する前の図である。 図5のプレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成した後の図である。 本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法の説明に供する模式図である。 本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法の説明に供する別の模式図である。 従来のエンボスキャリアテープを簡略的に表す部分拡大図であり、貫通孔周辺の断面図である。 従来のエンボスキャリアテープを簡略的に表す部分拡大図であり、貫通孔周辺の下面図である。 従来のエンボスキャリアテープの製造装置のプレスパンチ金型を簡略的に表す部分拡大図であり、プレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成する前の図である。 図11のプレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成した後の図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
さらに、本明細書において、「略」を付した用語は、当業者の技術常識の範囲内でその「略」を除いた用語の意味を示すものであり、「略」を除いた意味自体をも含むものとする。
本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法は、基材本体と、基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、を含み、基材本体の表面の一部又はエンボス部の表面の一部に貫通孔が形成された、エンボスキャリアテープの製造方法であって、基材本体の表面の一部又はエンボス部の表面の一部を、真空成形により薄肉化することにより、基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部を形成する成形工程と、延伸部を打ち抜くことにより、貫通孔を形成する穿孔工程と、を含むものである。
本実施形態に係る製造方法によれば、成形工程において、貫通孔に対応する基材本体の表面の一部又はエンボス部の表面の一部(穿孔予定箇所)を、真空成形により薄肉化し、続く穿孔工程において、これを打ち抜くことから、面状バリ(面バリ)及び糸状バリ(糸バリ)等のバリの発生を抑制できる。
さらに、本実施形態に係る製造方法は、穿孔予定箇所にリブを成形する手法(「リブ成形」、「リブ加工」等と呼ばれることがある。)等の圧縮成形ではなく、真空成形によって穿孔予定箇所の薄肉化を行う。そのため、リブ成形等による圧縮等に起因する変形のリスクもない。例えば、リブ成形によって穿孔予定箇所のいずれかの部分にリブを成形させる場合、リブの付け根部分等はどうしても肉厚が厚くなる(偏肉する)傾向にある。このように偏肉した基材を穿孔工程においてパンチ等で押圧すると、基材の変形(例えば、基材本体の局所的なもり上がり、反り、表面のふくれ・しわの発生、形状に関するその他の変形等)が生じやすくなる。しかしながら、本実施形態に係る製造方法は真空成形によるので、穿孔による基材本体の変形を抑制できる。
すなわち、本実施形態に係る製造方法によれば、バリの発生や基材本体の変形を抑制できる。
<エンボスキャリアテープ>
まず、本実施形態の製造方法により得られるエンボスキャリアテープについて説明する。
図1は、本実施形態に係るエンボスキャリアテープの上面図であり、図2は、図1のエンボスキャリアテープの側面図であり、図3は、図1のエンボスキャリアテープの断面図である。
本実施形態に係るエンボスキャリアテープ10は、長尺の基材本体12と、部品(不図示)を収納するエンボス部14と、基材本体12の表面の一部に設けられた送り孔16と、エンボス部14の表面の一部に設けられた検査孔18と、を含むものである。
基材本体12の材料は、特に限定されず、例えば、樹脂組成物が挙げられる。樹脂組成物に用いることができる樹脂としては、特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂であることが好ましい。樹脂の具体例としては、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PUR)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアミド(PA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、スチレンアクリロニトリルコポリマー(AS樹脂)、アクリル樹脂(PMMA)等が挙げられる。これらの中でも、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂が好ましい。
そして、樹脂組成物には、必要に応じて、導電性フィラー、帯電防止剤、難燃剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤、加工助剤、分散剤、離型剤、増粘剤、酸化防止剤、滴下防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、染顔料等の添加剤を付与してもよい。例えば、導電性フィラーとしては、カーボンブラック、カーボンファイバー等が挙げられる。これらは、樹脂に練りこんでもよい。
また、基材本体12は、樹脂組成物から構成される層を1層有する単層構造でもよいし、樹脂組成物から構成される層を2層以上有する多層構造であってもよい。さらにまた、基材本体12は、その表面に導電性付与等を目的としてコーティング層を有していてもよい。コーティング層は、基材本体12の一方の面のみに設けてもよいし、表裏両面に設けてもよい。
基材本体12の厚さT1は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜0.7mmである。この厚さの下限は、より好ましくは0.2mm以上であり、更に好ましくは0.3mm以上である。また、この厚さの上限は、より好ましくは0.5mm以下であり、更に好ましくは0.4mm以下である。
エンボス部14は、基材本体12上に、基材本体12の長手方向Lに沿って所定の間隔で連続的に配置されている。そして、エンボス部14は、部品を収納する凹部(ポケット)が底面20と、底面20から立設している側壁22とから形成されている。なお、基材本体12の厚さ方向Tを向く両面(外面)のうち、エンボス部14が開口する側(図2における上側、図3における左側)の面を基材本体12の「表面」といい、この表面と反対側(図2における下側、図3における右側)を向く面を基材本体12の「裏面」という場合がある。
エンボス部14は、基材本体12の上面視において(図1参照)、略矩形状をなしており、基材本体12の表面側から裏面側へ膨出するようにエンボス加工が施されている。エンボス部14は、基材本体12の長手方向Lに沿って、所定の間隔で複数配置されている。図1では、長手方向Lに沿って隣り合うエンボス部14同士の配置間隔(配置ピッチ)が、等間隔(一定間隔)となるように設定されている。この配置間隔は、等間隔でもよいし、不等間隔でもよく、例えば、エンボスキャリアテープ10の構造設計等の観点から適宜好適な間隔とすることができる。
エンボス部14に収納される部品としては、特に限定されず、例えば、セラミックコンデンサ、抵抗、ICチップ、インダクタ、発光ダイオード(LED)、シールド部材、コネクタ等の種々の電子部品及び電気部品等が挙げられる。
送り孔16及び検査孔18(以下、これらを「貫通孔」と総称する場合がある。)は、基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部を、厚さ方向Tに貫通して形成された貫通孔である。
送り孔16は、基材本体12の表面の一部に形成されており、基材本体12を搬送するための孔である。送り孔16は、基材本体12の表面の一部が貫通された略円形状の孔であり(図1参照)、基材本体12の長手方向Lに沿って所定の間隔で複数配置されている。また、送り孔16は、基材本体の幅方向Wにおいてエンボス部14と並列するように配置されている。この送り孔16の周縁の少なくとも一部には延伸部26が形成されており、延伸部26の厚さT2,T3は、基材本体12の厚さT1よりも薄い。
送り孔16の形状については、特に限定されず、適宜好適な形状を選択することができる。例えば、エンボスキャリアテープ10の上面視において、略円形状、略矩形状等であることが挙げられる。
送り孔16の位置については、特に限定されず、基材本体12の表面の好適な場所に送り孔16を設けることができる。そして、送り孔16の配置間隔については、特に限定されず、収納する部品の形状及び大きさやエンボスキャリアテープ10の構造等を考慮して、適宜決定することができる。
例えば、長手方向Lに隣り合う送り孔16同士の間の距離(配置ピッチ)が一定間隔(等間隔)となるように設定してもよい。この場合、エンボス部14同士の配置ピッチ、及び送り孔16同士の配置ピッチのうち、一方が他方に対して整数倍となるように、エンボス部14及び送り孔16を配置することができる。例えば、隣り合うエンボス部14同士の配置ピッチが、隣り合う送り孔16同士の配置ピッチに対して、1倍(等倍)、0.5倍、又は2倍以上の整数倍等となるように規則的に配置することができる。
検査孔18は、各エンボス部14の表面の一部に形成されており、各エンボス部14に収納された部品を検知(検査)するための孔である。検査孔18は、エンボス部14の底面20の表面の一部に設けられており、これを貫通して形成されている。検査孔18は、基材本体12の上面視で略円形状をなしており、エンボス部14の底面20の略中央に配置されている。この検査孔18の周縁の少なくとも一部には延伸部24が形成されており、検査孔18の延伸部24の厚さT4,T5は、基材本体12の厚さT1よりも薄い。
検査孔18の形状については、特に限定されず、適宜好適な形状を選択することができる。例えば、エンボスキャリアテープ10の上面視において、略円形状、略矩形状等であることが挙げられる。
検査孔18の位置については、特に限定されず、エンボス部14の表面の好適な場所に検査孔18を設けることができる。そして、検査孔18は、エンボスキャリアテープ10の全てのエンボス部14に設けてもよいし、一部のエンボス部14にのみ設けてもよい。
貫通孔(送り孔16、検査孔18)の周縁の少なくとも一部には、基材本体12の厚さよりも薄い延伸部24,26が形成されている(図3参照)。この延伸部24,26は、基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部(穿孔予定箇所)を打ち抜いて貫通孔を形成する穿孔工程の前に、この穿孔予定箇所を真空成形によって薄肉化することによって形成されるものである。
このように、延伸部24,26は、基材本体12の厚さT1よりも薄い厚さを有するものであるから、貫通孔を有するエンボスキャリアテープ10において、その貫通孔の周縁の少なくとも一部に基材本体12の厚さT1よりも薄い部分が存在すれば、当該部分が延伸部24,26にあたる。そして、少なくとも1つの貫通孔の周縁の少なくとも一部において、その厚さが基材本体12の厚さT1よりも薄ければよい。当該エンボスキャリアテープ10は、穿孔工程の前に、穿孔予定箇所を真空成形により延伸したものであり、これによって、延伸部24,26を有するものといえる。
延伸部24,26の厚さT2,T3,T4,T5は、穿孔による破断及び損傷等を抑制する強度を維持する観点から、0.02mmを超えた厚さである。0.02mm以下であると、穿孔工程において破断等が生じてしまう。この厚さの下限は、好ましくは0.03mm以上である。そして、同様の観点から、この厚さの上限は、好ましくは0.16mm以下であり、より好ましくは0.15mm以下である。延伸部24,26がかかる条件を満たすことにより、穿孔による破断及び損傷等を一層効果的に抑制できるとともに、バリの発生及び基材本体12の変形を一層効果的に抑制できる。
基材本体12の厚さT1に対する延伸部24,26の厚さT2,T3,T4,T5の割合は、特に限定されないが、好ましくは10〜85%である。この割合の下限は、より好ましくは11%以上であり、より更に好ましくは13%以上であり、一層好ましくは15%以上である。また、この割合の上限は、より好ましくは80%以下であり、更に好ましくは78%以下であり、より更に好ましくは75%以下である。真空成形による薄肉化を用いる場合に、延伸部24,26がかかる条件を満たすことにより、穿孔による破断及び損傷等を一層効果的に抑制できるとともに、バリの発生及び基材本体12の変形を一層効果的に抑制できる。
<エンボスキャリアテープの製造方法>
次に、本実施形態のエンボスキャリアテープ10の製造方法について説明する。
図4は、本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法を説明するための模式図である。
エンボスキャリアテープ10の製造装置100は、エンボスキャリアテープ素材10Aが搬送される上流から下流側へ向けて、加熱ドラム110、成形ドラム120、アキュームローラー130を備えたアキューム部140、穿孔部150及び搬送装置160を、この順に備えている。
まず、あらかじめ一定幅に形成されたエンボスキャリアテープ素材10Aは、そのエンボス部14の形成領域が加熱ドラム110により加熱軟化された後、成形ドラム120に連続的に供給され、真空成形、圧空成形又は真空圧空成形等によりエンボス加工が施されて、エンボスキャリアテープ素材10A(基材本体12に対応)の表面にエンボス部14が形成される。なお、エンボス部14はエンボスキャリアテープ素材10Aの長手方向(例えば、図1及び図2の長手方向L参照)又は流れ方向(MD方向、矢印F1参照)に沿って、単列成形されてもよいし、多列成形されていてもよい。
続いて、エンボスキャリアテープ素材10Aは、真空成形により薄肉化をした上で(不図示)、打ち抜き後の収縮を考慮し、冷却水(温水)により一定温度に温調された穿孔部150内に導かれ、多数個の送り孔16及び検査孔18をそれぞれのプレスパンチ金型(不図示)等によって打ち抜く。このとき穿孔部150内でのエンボスキャリアテープ素材10Aの位置決めは、例えば、エンボス部14の内部形状と同一形状とされたパイロットピン(不図示)を、エンボス部14内に挿入することにより行われる。これにより、エンボスキャリアテープ素材10Aから、エンボスキャリアテープ10が得られる。
このように、本実施形態に係る製造方法では、あらかじめ基材本体12にエンボス部14を形成するエンボス加工工程を行った上で、成形工程及び穿孔工程を行うことが好ましい。エンボス加工工程としては、例えば、基材本体12の第一の表面(例えば、図2の上方)に開口し、第一の表面の反対側の第二の表面(図2の下方)に膨出した凹部を有するエンボス部14を形成することが挙げられる。
エンボス加工の手法については、特に限定されず、公知の手法を採用することができる。例えば、圧空方式、真空ロータリー方式、プレス機等を用いるプレス方式等が挙げられる。
ここで、上述した穿孔部150により貫通孔(送り孔16、検査孔18)を形成する手順について詳しく説明する。
図5は、本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法において、プレスパンチ金型を簡略的に表す部分拡大図であり、プレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成する前の図である。そして、図6は、図5のプレスパンチ金型によってエンボスキャリアテープ素材に貫通孔を形成した後の図である。
穿孔部150であるプレスパンチ金型は、ピアスパンチ210及びストリッパー220を備える第一の金型と、ダイス230を備える第二の金型とを有する。まず、エンボスキャリアテープ素材10A(基材本体12)が、第一の金型と第二の金型との間に配置される。次に、ピアスパンチ210が、ダイス230のピアスホールに向けて(図5の下方向、矢印F2参照)打ち下ろされる(図5参照)。そして、ピアスパンチ210が、エンボスキャリアテープ素材10Aを打ち抜くことで、エンボスキャリアテープ素材10Aの一部10Bが打ち抜かれ、貫通孔が形成される(図6参照)。
穿孔においては、ピアスパンチ径D1とピアスホール径D2の差(D2−D1)がクリアランスとなる。クリアランスの大きさは、特に限定されないが、目的とする貫通孔の大きさ並びに基材本体12の材質及び厚さ等を考慮して適宜好適な値を選択することができる。
このようにして、エンボスキャリアテープ素材10Aに、送り孔16及び検査孔18が形成されて、エンボスキャリアテープ10が製造される。上述したように、穿孔工程では延伸部24,26を打ち抜くことで貫通孔(送り孔16及び検査孔18)を形成するものであるが、延伸部24,26は、打ち抜きにより打ち捨てられるエンボスキャリアテープ素材10Aの一部10Bの端部に形成されているとともに、打ち抜きにより得られるエンボスキャリアテープ10の貫通孔の端部にも形成されている。すなわち、延伸部24,26は、打ち抜きの結果、エンボスキャリアテープ10の貫通孔の端部に残存するものといえる。
以上説明した本実施形態に係るエンボスキャリアテープ10の製造方法によれば、真空成形による基材本体12の一部の薄肉化を行うことで、基材本体12に設けられた貫通孔(送り孔16及び検査孔18)の各周縁の少なくとも一部に、基材本体12の厚さよりも薄い延伸部24,26を形成する。その結果、その製造プロセスにおいて、穿孔工程における打ち抜きによるバリの発生や基材本体12の変形を抑制できる。
続いて、延伸部24,26について詳しく説明する。
図7は、本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法の説明に供する模式図であり、図8は、本実施形態に係るエンボスキャリアテープの製造方法の説明に供する別の模式図である。
図7及び図8は、真空成形されたエンボスキャリアテープ素材10Aの表面の一部を打ち抜く場合の一例を図示しており、いずれも延伸部P1,P2,P3,P4を打ち抜く場合を例示的に図示している。
図7については、延伸部P1,P2が、真空成形により薄肉化された部分である。延伸部P1の厚さT6及び延伸部P2の厚さT7は、基材本体12の厚さT1よりも薄く、基材本体12を打ち抜く方向(矢印F3,F4参照)の反対の表面(図7の下方の面)が凹んでいる。
図8については、延伸部P3,P4が、真空成形により薄肉化された部分である。延伸部P3の厚さT8及び延伸部P4の厚さT9は、基材本体12の厚さT1よりも薄く、基材本体12を打ち抜く方向(矢印F5,F6参照)の反対の表面(紙面の下方の面)が凹んでいる。
このように、穿孔工程において基材本体12を打ち抜く(パンチする)前に、打ち抜く部位(貫通孔に対応する周縁)をあらかじめ真空成形によって薄肉化しておくことで、穿孔による打ち抜き方向(図7及び図8では下方向)への圧縮破断力がかかっても、バリが発生せず、かつ、貫通孔の周縁(例えば、打ち抜いた破断面の周縁等)が変形しない。
本実施形態では、延伸部P1,P2,P3,P4の厚さが基材本体12の厚さT1よりも薄ければよいが、このような観点から、成形工程の真空成形は、貫通孔が形成される基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部について、打ち抜き側の反対の表面が凹むように成形することが好ましい。例えば、貫通孔が形成される基材本体12の表面の一部又はエンボス部14の表面の一部について、上述した第二の表面(例えば、図7のエンボスキャリアテープ素材10Aの下側の表面)の一部が凹むように薄肉化する成形工程を行い、第一の表面(例えば、図7のエンボスキャリアテープ素材10Aの上側の表面)から打ち抜くことが好ましい(矢印F3,F4参照)。
また、延伸部P1,P2,P3,P4の厚さT6,T7,T8,T9は、上面視における延伸部P1,P2,P3,P4の最大幅よりも大きいことが好ましい。延伸部P1,P2,P3,P4は、真空成形により形成されるものであるが、かかる条件を満たすように真空成形による薄肉化を行うことで、バリ発生及び基材本体12の変形を一層効果的に抑制できる。なお、ここでいう上面視とは、延伸部P1,P2,P3,P4が設けられた表面のうち、凹んでいる部分を有する表面からの視野をいう。例えば、図7では延伸部P1,P2の下側の表面(上述の第二の表面)が凹んでいるので、この面の上面からの視野を上面視とする。図8では、延伸部P3,P4の下側の表面が凹んでいるので、この面の上面からの視野を上面視とする。そして、延伸部P1,P2,P3,P4の最大幅とは、かかる上面視において、凹んでいる領域の最大幅をいう。
本実施形態によれば、賦形の手法として真空成形を用いた上で穿孔を行うため、何も加工せずに穿孔する手法等に比べて、バリの発生がない。また、上述したリブ成形(例えば、基材本体を裏打ちしてリブを成形した上で穿孔する手法)等に比べて、基材本体がもり上がったり、不均一になったり、変形したりすることがない。基材本体にもり上がりや反り等の変形が生じると、エンボスキャリアテープの表面に凹凸が生じ、平面度が悪くなる。あるいは、変形によりエンボスキャリアテープの長手方向寸法、幅方向寸法、又は厚さ方向寸法に影響が生じる。このような凹凸が表面にあるエンボスキャリアテープは、部品を収納後にカバーシート等でテーピング(封止)する際の段差を生じる。かかる段差は、例えば、カバーシートで封止されたエンボスキャリアテープを搬送又は保管した後に剥離する際に、その剥離性を悪化させる原因になる。
図7及び図8に示すように、本実施形態に係る製造方法では、穿孔予定箇所が薄肉化されている延伸部P1,P2,P3,P4であればよいことから、穿孔工程において穿孔予定箇所の形状や貫通孔の形状について制限を受けない。また、本実施形態に係る製造方法では、穿孔工程の前処理として真空成形によって薄肉化を行う手法でよいことから、上述した利点に加え、基材本体12の層構造及び形状等の選択の自由度も高いため、賦形の自由度が高いという利点も有する。
以下の実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
<エンボスキャリアテープの作製>
(実施例1)
まず、厚さ(テープ厚)が0.20mmであり、両表層にカーボンを練りこんだポリスチレン製の基材本体12を用意した。そして、図4、図5及び図6に示す装置を用いて、エンボスキャリアテープ10を作製し、このエンボスキャリアテープ10の物性を評価した。
まず、図4に示す製造装置100のエンボス部14によってエンボス成形(φ0.8mm、深さ0.4mm)をした後、成形工程として、表1に示す条件にて真空成形(接触加熱)を行うことによって、穿孔予定箇所(送り孔16となる基材本体12の表面の一部、及び検査孔18となるエンボス部14の表面の一部)に延伸部24,26を形成した。そして、穿孔部150において、図5及び図6に示す装置を用いて、ピアスパンチ210でエンボスキャリアテープ素材10Aをパンチして、貫通孔(送り孔16及び検査孔18)を形成した。穿孔工程では、打ち抜きのピアスパンチ径D1をφ1.560mmとし、ピアスホール径D2をφ1.565mmとし、クリアランスを0.005mmとった(図5参照)。
(実施例2)
表1に示す条件で真空成形を行った点以外は、実施例1と同様にしてエンボスキャリアテープ10を作製した。
(比較例1)
比較例1は、穿孔予定箇所に真空成形等の成形工程を施すことなく、穿孔工程を行った点及び表1に記載した条件で行った点以外は、実施例1と同様にしてエンボスキャリアテープの作製を試みた。
(比較例2)
比較例2は、真空成形ではなく、テープ本体を裏打ちしてリブを成形する成形工程(リブ成形)を穿孔予定箇所に施してから、穿孔工程を行った点、及び表1に記載した条件で行った点以外は、実施例1と同様の条件でエンボスキャリアテープの作製を試みた。なお、比較例2の延伸部の厚さは、0.03mmであった。
(比較例3)
比較例3は、表1に示す条件で真空成形を行った点以外は、実施例1と同様にしてエンボスキャリアテープの作製を試みた。
<評価方法>
(バリの発生の有無)
得られたエンボスキャリアテープについて、打ち抜き後の100穴に対して面状バリ(面バリ)及び糸状バリ(糸バリ)の発生量を調べ、以下の基準に基づきバリの発生の有無を判定した。なお、ここでいう面状とは、長さと幅を有するもの、線状とは、幅のない長さであるものをいう。
・面状バリについては、最大のバリの長さ(最大長)を計測し、この最大長が0.2mm以上である面状バリが5個以上確認された場合、又は、この最大長が0.4mm以上である面状バリが1個以上確認された場合は、「不合格」と判定した。
・糸状バリについては、バリが貫通孔の内側に入ったものの最大の長さ(最大長)を計測し、この最大長が0.1mm以上である糸状バリが5個以上確認された場合、又は、この最大長が0.25mm以上である糸状バリが1個以上確認された場合は、「不合格」と判定した。
・面状バリ及び糸状バリの評価のいずれも不合格でなかった場合は、「合格」と判定した。
(シートの変形の有無)
目視にて、エンボスキャリアテープの幅方向、長手方向、又は厚さ方向において、テープ本体の凹凸化やもり上がり等が確認された場合は、「変形あり」と判定した。
表1に、各実施例及び各比較例の製造条件及び評価結果を示す。なお、表中、「−」は製造工程において破断等が生じたため、エンボスキャリアテープを得ることができなかったことを示す。
Figure 2021130292
実施例1,2は、いずれもバリの発生がなく、エンボスキャリアテープの変形も確認されず、優れたものであった。また、エンボスキャリアテープの貫通孔周辺の延伸部について、上面視における最大幅よりも、厚さが小さいものであった。よって、この実施例1,2のエンボスキャリアテープは、例えば、バリによる挿入時のセンシングのミスが抑制されるともに、バリの脱落リスクが低減されて実装時の接点不良が回避され、優れた実装性を得ることが期待される。
一方、比較例1は、穿孔によるバリの発生が少なくとも確認された。そして、比較例2は、テープ表面がもり上がり、シートの変形が少なくとも確認された。さらに、比較例3は、テープ本体の厚みが薄く、シート自体が強度不足であり、稼働中に真空成形を施した箇所が破断してしまい、貫通孔の打ち抜きができず、エンボスキャリアテープを得ることができなかった。
本発明に係るキャリアシートの製造方法、キャリアシート、及び部品包装体は、例えば、セラミックコンデンサ、抵抗、ICチップ、インダクタ、LED、シールド部材、コネクタ等の電子部品や電気部品等を収納するものとして、幅広い分野において利用可能性がある。
10:エンボスキャリアテープ、10A:エンボスキャリアテープ素材、10B:エンボスキャリアテープ素材の一部、12:基材本体、14:エンボス部、16:送り孔(貫通孔)、18:検査孔(貫通孔)、20:底面、22:側壁、24,26,P1,P2,P3,P4:延伸部、100:製造装置、110:加熱ドラム、120:成形ドラム、130:アキュームローラー、140:アキューム部、150:穿孔部、160:搬送装置、210:ピアスパンチ、220:ストリッパー、230:ダイス、300:エンボスキャリアテープ、310:基材本体、320:貫通孔、L:長手方向、W:幅方向、T:厚さ方向、T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8,T9:厚さ、D1:ピアスパンチ径、D2:ピアスホール径、F1,F2,F3,F4,F5,F6:矢印

Claims (12)

  1. 基材本体と、前記基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、を含み、前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部に貫通孔が形成された、エンボスキャリアテープの製造方法であって、
    前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部を、真空成形により薄肉化することにより、前記基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部を形成する成形工程と、
    前記延伸部を打ち抜くことにより、前記貫通孔を形成する穿孔工程と、
    を含む、エンボスキャリアテープの製造方法。
  2. 前記成形工程において、前記基材本体の厚さに対する前記延伸部の厚さの割合が、10〜85%となるように真空成形する、
    請求項1に記載のエンボスキャリアテープの製造方法。
  3. 前記成形工程において、前記延伸部の厚さが、0.02mmを超えて0.16mm以下となるように真空成形する、
    請求項1又は2に記載のエンボスキャリアテープの製造方法。
  4. 前記基材本体の厚さが、0.1〜0.7mmである、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープの製造方法。
  5. 前記延伸部の厚さが、上面視における前記延伸部の最大幅よりも小さい、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープの製造方法。
  6. 前記貫通孔は、前記基材本体の表面の一部に形成された送り孔、又は、前記エンボス部の表面の一部に形成された検査孔である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープの製造方法。
  7. 基材本体と、
    前記基材本体に設けられ、部品を収納するエンボス部と、
    前記基材本体の表面の一部又は前記エンボス部の表面の一部に設けられた貫通孔と、
    を含み、
    前記貫通孔の周縁の少なくとも一部には、前記基材本体の厚さよりも薄く、かつ、0.02mmを超えた厚さを有する延伸部が形成されている、
    エンボスキャリアテープ。
  8. 前記基材本体の厚さに対する前記延伸部の厚さの割合が、10〜85%である、
    請求項7に記載のエンボスキャリアテープ。
  9. 前記延伸部の厚さが、0.02mmを超えて0.16mm以下である、
    請求項7又は8に記載のエンボスキャリアテープ。
  10. 前記基材本体の厚さが、0.1〜0.7mmである、
    請求項7〜9のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープ。
  11. 前記延伸部の厚さが、上面視における前記延伸部の最大幅より小さい、
    請求項7〜10のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープ。
  12. 前記貫通孔は、前記基材本体の表面の一部に形成された送り孔、又は、前記エンボス部の表面の一部に形成された検査孔である、
    請求項7〜11のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープ。
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WO2023203955A1 (ja) * 2022-04-20 2023-10-26 株式会社村田製作所 キャリアテープ

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