JP6076194B2 - エンボスキャリアテープ及びその製造方法 - Google Patents
エンボスキャリアテープ及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6076194B2 JP6076194B2 JP2013108990A JP2013108990A JP6076194B2 JP 6076194 B2 JP6076194 B2 JP 6076194B2 JP 2013108990 A JP2013108990 A JP 2013108990A JP 2013108990 A JP2013108990 A JP 2013108990A JP 6076194 B2 JP6076194 B2 JP 6076194B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- embossed
- tape body
- hole
- compression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Packages (AREA)
Description
この種のエンボスキャリアテープには、そのテープ本体の延在方向に沿って、複数の送り孔と、製品を収納する複数のエンボス部とが形成されている。また、エンボス部の底壁には製品を検知(検査)するための検査孔が形成されている。そして、製品がエンボス部に収納された状態で、テープ本体の表面がカバーテープでシールされることでエンボス部が封止され、各種サイズのリールに巻き取られて搬送される。
ここで、図7に示されるものは、従来のエンボスキャリアテープ100を簡略的に表す部分拡大図であり、符号102はテープ本体101に形成された貫通孔を表している。この貫通孔102の内径は、テープ本体101の厚さ方向(図7(a)における上下方向)に沿う全長で略一定となっている。
エンボスキャリアテープ100の製造時においては、図8(a)に示されるように、エンボスキャリアテープ素材100Aがプレスパンチ金型内に搬送されると、テープ本体101の厚さ方向に沿う一方側(図8(a)における上側)にストリッパー122及びピアスパンチ123が配置され、他方側(図8(a)における下側)にダイス121が配置される。
次いで、図8(b)に示されるように、テープ本体101を厚さ方向の両側からダイス121とストリッパー122とで挟んで固定した状態から、図8(c)に示されるように、ピアスパンチ123でテープ本体101を厚さ方向に打ち抜いて、貫通孔102が形成される。
すなわち、エンボスキャリアテープ100の製造時において、テープ本体101に貫通孔102を形成する際、該貫通孔102の内周(周縁部)にバリが発生することがあった。このようなバリが生じると、エンボス部内の製品を基板等に実装する際に、貫通孔(特に送り孔)102からバリが離脱するとともに基板等に付着して、接触不良(動作不良)等の不具合を生じさせるおそれがあった。
すなわち本発明は、テープ本体の延在方向に間隔をあけて、複数の貫通孔と、製品を収納する複数のエンボス部とが形成されたエンボスキャリアテープであって、前記テープ本体は、熱可塑性プラスチックであり、前記貫通孔は、前記テープ本体の厚さ方向の一方側に開口する大径部と、他方側に開口する小径部とを有し、前記貫通孔の周縁部には、前記テープ本体の前記周縁部以外の部位よりも薄肉とされた圧縮部が形成されていることを特徴とする。
図1(a)〜(c)に示されるように、本実施形態のエンボスキャリアテープ10は、長尺の基材シートからなるテープ本体1を有しており、該テープ本体1にはその延在方向Lに沿って、テープ本体1を搬送するための(テープ送り用の)複数の送り孔2と、製品(不図示)を収納するための複数のエンボス部3と、が形成されている。また、各エンボス部3の底壁には、該エンボス部3に収容された製品を検知(検査)するための検査孔4がそれぞれ形成されている。これらの送り孔2及び検査孔4は、テープ本体1を厚さ方向Tに貫通して形成された貫通孔である。尚、前記製品としては、例えば、半導体チップやセラミックコンデンサ、チップ抵抗、コイル等の電子部品等が挙げられる。
ここで、本明細書では図1(a)〜(c)に示されるように、テープ本体1の延在方向を符号Lで表し、テープ本体1の幅方向を符号Wで表し、テープ本体1の厚さ方向を符号Tで表している。また、テープ本体1の厚さ方向Tを向く両面(外面)のうち、エンボス部3が開口される側(図1(b)における上側)の面をテープ本体1の表面といい、該表面とは反対側(図1(b)における下側)を向く面をテープ本体1の裏面という。
図3に示されるように、エンボスキャリアテープ10の製造装置は、エンボスキャリアテープ素材10Aが搬送される上流から下流側へ向けて、加熱ドラム12、成形ドラム13、アキューム部15、プレスパンチ金型17及び搬送装置18を、この順に備えている。
図4(a)に示されるように、エンボスキャリアテープ素材10Aがプレスパンチ金型17内に搬送されると、テープ本体1の厚さ方向Tに沿う一方側(図4(a)における上側)にストリッパー22及びピアスパンチ23が配置され、他方側(図4(a)における下側)にダイス21が配置される。
このようにして、エンボスキャリアテープ素材10Aにエンボス部3、送り孔2及び検査孔4が形成されて、エンボスキャリアテープ10が製造される。
すなわち、エンボスキャリアテープ10の製造時において、テープ本体1を厚さ方向Tに圧縮加工して圧縮部5、6を形成した状態から、該圧縮部5、6の径方向内側を打ち抜いて送り孔2や検査孔4を形成することで、これら貫通孔2、4にバリが発生することを顕著に防止できる。
すなわち、環状突起21aにより形成された圧縮部5、6の裏面側を向く端面は、テープ本体1の裏面に対して、厚さ方向Tに後退させられているとともに、ピアスパンチ23側に接近させられている。そして、圧縮部5、6を圧縮しつつその裏面側を向く端面を支持する環状突起21aも、ピアスパンチ23側に接近させられているので、打ち抜き支点がピアスパンチ23側に配置されて、該ピアスパンチ23によってパンチ加工された貫通孔2、4にバリが生じることがより確実に防止される。
具体的に、圧縮部5、6の深さがテープ本体1の厚さの10%未満の場合は、該圧縮部5、6を設けたことによる前述した効果が十分に得られないおそれがある。また、圧縮部5、6の深さがテープ本体1の厚さの70%を超える場合は、貫通孔2、4内のバリの発生は抑えられる一方、図5(a)(b)に示されるように、テープ本体1が大きく変形させられやすくなり、該テープ本体1の幅方向W寸法や厚さ方向T寸法などに影響が出るおそれがある。
従って、テープ本体1の全体厚さに対する圧縮部5、6の深さの割合は、上記範囲内とされていることが好ましい。
具体的に、圧縮部5、6の幅がテープ本体1の厚さの0%では、該圧縮部5、6を形成することができず、圧縮部5、6の幅がテープ本体1の厚さの100%以上の場合は、貫通孔2、4内のバリの発生は抑えられる一方、図6(a)(b)に示されるように、テープ本体1が大きく変形させられやすくなり、該テープ本体1の幅方向W寸法や厚さ方向T寸法などに影響が出るおそれがある。
従って、テープ本体1の全体厚さに対する圧縮部5、6の幅の割合は、上記範囲内とされていることが好ましい。
またこれに対応して、プレスパンチ金型17に設けられる環状突起21aは、前述の実施形態のようにダイス21においてストリッパー22側を向いて配設される代わりに、ストリッパー22においてダイス21側を向いて配設されたり、ダイス21及びストリッパー22の両方に配設されたりしてもよい。
尚、これら貫通孔のうち少なくとも送り孔2に圧縮部5が形成されている場合には、エンボス部3内の製品を基板等に実装する際、該送り孔2によってエンボスキャリアテープ10を搬送(テープ送り)したときに、送り孔2からバリが離脱して基板等に付着するような不具合が顕著に抑制されることになり、望ましい。
2 送り孔(貫通孔)
3 エンボス部
4 検査孔(貫通孔)
5、6 圧縮部
10 エンボスキャリアテープ
21 ダイス
21a 環状突起
22 ストリッパー
23 ピアスパンチ
L 延在方向
T 厚さ方向
Claims (5)
- テープ本体の延在方向に間隔をあけて、複数の貫通孔と、製品を収納する複数のエンボス部とが形成されたエンボスキャリアテープであって、
前記テープ本体は、熱可塑性プラスチックであり、
前記貫通孔は、前記テープ本体の厚さ方向の一方側に開口する大径部と、他方側に開口する小径部とを有し、
前記貫通孔の周縁部には、前記テープ本体の前記周縁部以外の部位よりも薄肉とされた圧縮部が形成されていることを特徴とするエンボスキャリアテープ。 - 請求項1に記載のエンボスキャリアテープであって、
前記圧縮部が、前記テープ本体を搬送するための送り孔、及び前記エンボス部に収納された製品を検知するための検査孔の少なくともいずれかに形成されていることを特徴とするエンボスキャリアテープ。 - 請求項1又は2に記載のエンボスキャリアテープであって、
前記圧縮部は、前記テープ本体の厚さ方向を向く外面から窪まされて形成され、
前記外面から前記圧縮部が窪む深さが、前記テープ本体の厚さの10%以上70%以下であることを特徴とするエンボスキャリアテープ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンボスキャリアテープであって、
前記貫通孔の径方向に沿う前記圧縮部の幅が、前記テープ本体の厚さの0%を超え100%未満であることを特徴とするエンボスキャリアテープ。 - テープ本体の延在方向に間隔をあけて、複数の貫通孔と、製品を収納する複数のエンボス部とが形成され、前記貫通孔の周縁部には、前記テープ本体の前記周縁部以外の部位よりも薄肉とされた圧縮部が形成されたエンボスキャリアテープを製造する方法であって、
前記テープ本体を厚さ方向の両側からダイスとストリッパーとで挟み、これらダイス及びストリッパーの少なくともいずれかに突設された環状突起により前記圧縮部を形成した状態から、該圧縮部の径方向内側をピアスパンチで打ち抜いて前記貫通孔を形成することを特徴とするエンボスキャリアテープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108990A JP6076194B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | エンボスキャリアテープ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108990A JP6076194B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | エンボスキャリアテープ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014227205A JP2014227205A (ja) | 2014-12-08 |
JP6076194B2 true JP6076194B2 (ja) | 2017-02-08 |
Family
ID=52127419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013108990A Active JP6076194B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | エンボスキャリアテープ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6076194B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7365372B2 (ja) | 2021-03-22 | 2023-10-19 | ダイキン工業株式会社 | 電装品ユニットおよび冷凍装置の室外ユニット |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6993845B2 (ja) * | 2017-11-01 | 2022-01-14 | 信越ポリマー株式会社 | キャリアテープの製造方法 |
JP2021130292A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-09 | 信越ポリマー株式会社 | エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3373420B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2003-02-04 | 株式会社 東京ウエルズ | キャリアテープ、その製造方法、その製造装置およびキャリアテープ体 |
JP2004345667A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 電子部品搬送用キャリアテープ |
JP2005067628A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-17 | Yayoi Kk | テープ状部品包装体、その製造装置及び製造方法 |
-
2013
- 2013-05-23 JP JP2013108990A patent/JP6076194B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7365372B2 (ja) | 2021-03-22 | 2023-10-19 | ダイキン工業株式会社 | 電装品ユニットおよび冷凍装置の室外ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014227205A (ja) | 2014-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5358510B2 (ja) | エンボスキャリアテープ及びその製造方法ならびに包装部品巻回体 | |
JP6076194B2 (ja) | エンボスキャリアテープ及びその製造方法 | |
KR20170096343A (ko) | 트랜스퍼 단일금형에서 캡형 디퓨저의 제조방법 | |
JP2001071044A (ja) | 加工装置及び成形加工方法 | |
JP2011225257A (ja) | エンボスキャリアテープ及びその製造方法ならびに包装部品巻回体 | |
WO2014192833A1 (ja) | 有底缶の製造方法 | |
JP2014172080A (ja) | 食品用ケース製造装置 | |
JP2007119011A (ja) | エンボスキャリアテープの製造方法及び製造装置 | |
JP2021130292A (ja) | エンボスキャリアテープの製造方法、及びエンボスキャリアテープ | |
WO2013146593A1 (ja) | 電子部品収納用キャリアテープ、電子部品収納用キャリアテープの製造方法、および包装体 | |
KR101114003B1 (ko) | 다수의 원통형 접속핀이 일체로 형성된 드로잉 성형품의 제조방법 및 상기 방법으로 생산된 드로잉 성형품 | |
JP5970414B2 (ja) | エンボスキャリアテープ | |
JP6101559B2 (ja) | エンボスキャリアテープ | |
WO2019098364A1 (ja) | キャリアテープ及びキャリアテープの成形方法 | |
JP5577353B2 (ja) | ワークの打ち抜き製造方法 | |
JP2007126169A (ja) | 電子部品収容体の製造方法及び電子部品収容体 | |
JP2023175257A (ja) | キャリアテープ及びキャリアテープの成形方法 | |
JP6047338B2 (ja) | 食品ケース加工用シート状ブランク製造装置 | |
JP3197501B2 (ja) | キャリアテープの製造方法 | |
JP2022134648A (ja) | キャリアテープの成形方法 | |
JP6072333B1 (ja) | エンボスキャリアテープの製造方法 | |
JPH09321092A (ja) | キャリアテープの製造方法 | |
JP2024141780A (ja) | キャリアテープの成形方法 | |
CN103862524B (zh) | 载带制造用模具及载带的制造方法 | |
JP2019085114A (ja) | キャリアテープの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160614 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6076194 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |