JP7229603B1 - 熱成形機 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007229603000001
【課題】熱成形機で結晶化されたPETシートが、トリミング装置の直前で、容器の間のスクラップ部が大きく変形しても亀裂が発生することのない熱成形機を提供すること。
【解決手段】連続的に供給される樹脂シートS1を熱成形することにより、樹脂シートS1の送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機3において、2列以上の容器の間にあって、送り方向と直交する方向に、薄肉部S11、S12を形成する先行クランプ40の凸状直線部42a、43a、及び上型20の凸状直線部25a、26aを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機に関するものである。
発泡樹脂、例えば、発泡PETや発泡PLAをシート状で連続的に供給し、容器を成形する熱成形機が使用されている(特許文献1参照)。通常のPETでは、耐熱性は60℃付近であり、オーブン等の加熱器で加熱したときに変形して容器としての機能を維持できない問題がある。C―PETは、PETに結晶核剤を混入したもので、結晶化温度(PETでは、130℃)以上に加熱することにより、PETを結晶化させることができる。結晶化されたPETは、耐熱性が200℃を越えるため、オーブン等の加熱器で加熱しても変形することがない。このような熱成形を、ヒートセット熱成形と言う。
連続的に供給されるC―PETシートを熱成形することにより、樹脂シートの送り方向に例えば、3列の容器を同時に成形する熱成形機においては、熱成形を行うときに、190℃までC―PETシートを加熱して、ヒートセット成形により、容器の結晶化を行っている。
熱成形機で3列の容器を含む成形単位が、次工程のトリミング装置に搬送され、容器の大きさにトリミングされる。トリミング装置は、熱成形機と比較して高速であるため、3列同時に打ち抜くことはせずに、1列ごとに打ち抜いていく方式を採っている。この場合、熱成形機とトリミング装置との間には、成形済みのPETシートの撓みがバッファとして形成され、熱成形機とトリミング装置の稼働状態を調整している。
実用新案登録第3221505号公報
しかしながら、熱成形機とトリミング装置との間に形成されるPETシートの撓み、及びPETシートがトリミング装置に進入していくときの1列ごとに形成される撓みが問題を発生する。
すなわち、結晶化されたPETは剛性が高いと共に、靭性が低下していて、割れやすくなっている。そのため、特にPETシートがトリミング装置に進入していくときの1列ごとに形成される撓みにより、容器の間のスクラップ部が大きく変形すると、大きく変形した部分で亀裂が発生する恐れがある。亀裂の発生によりトリミング工程への搬送が困難になるという問題、搬送されたとしても、亀裂の発生により容器の間の距離が変化するため、容器のトリミング位置が狂い、精度よく容器を打ち抜くことができない問題があった。
そこで、本発明の熱成形機は、上記問題点を解決して、熱成形機で結晶化されたPETシートが、トリミング装置の直前で、容器の間のスクラップ部が大きく変形しても亀裂が発生することのない熱成形機を提供することを目的とする。
本発明の熱成形機は、以下の構成を有している。
(1)連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部形成手段は、冷却手段を有し、ヒートセット熱成形の時に、前記薄肉部を結晶化温度まで上昇させないことを特徴とする。ここで、ヒートセット熱成形とは、容器を結晶化させる熱成形を言う。
)(1)に記載する熱成形機において、前記薄肉部は、前記樹脂シートの一方の端面から他方の端面に渡って連続的に形成されていることを特徴とする。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部は、両面に対向して形成された凹部を有することを特徴とする。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部は、凸状突起の先端部に形成されていることを特徴とする。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部形成手段は、冷却機構を備える先行クランプを有することを特徴とする。
上記構成を有する熱成形機は、以下のような作用、効果を奏する。
(1)連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有することを特徴とするので、1列毎の容器の間に薄肉部が形成されているため、特に結晶化されたPETシートがトリミング装置に進入していくときの1列ごとに形成される撓みにより、容器の間のスクラップ部において、薄肉部が大きく変形可能であるため、亀裂が発生することがない。そして、亀裂が発生しないため、トリミング工程への搬送が困難になることがない。また、トリミング装置に供給される容器の間の距離が変化することがなく、容器のトリミング位置が狂うことがなく、精度よく容器を打ち抜くことができる。
また、前記薄肉部形成手段は、冷却手段を有し、ヒートセット熱成形の時に、前記薄肉部を結晶化温度まで上昇させないことを特徴とするので、容器部分は結晶化されており、剛性が高く容易に変形できないが、薄肉部のみは結晶化されておらず、剛性が低いため薄肉部において容易に変形できるため、変形部分に亀裂が発生する恐れがない。
)(1)に記載する熱成形機において、前記薄肉部は、前記樹脂シートの一方の端面から他方の端面に渡って連続的に形成されていることを特徴とするので、結晶化された樹脂シートが、幅方向において全長に渡って薄肉部で変形するため、送られてくる樹脂シート全体を、流れ方向の一直線上で確実かつ均一に薄肉部で変形させることができる。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部は、両面に対向して形成された凹部を有することを特徴とするので、薄肉部である凹部で変形するときに、いずれの面でも表面が、樹脂シートの変形を邪魔することがないため、安定かつ均一に薄肉部を変形させることができる。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部は、凸状突起の先端部に形成されていることを特徴とするので、凸状突起の先端に形成された先端角度が広がることにより、凸状突起の両側の傾斜面が均一に変形するため、傾斜面を含めて安定かつ均一に薄肉部を変形させることができる。
連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、前記薄肉部形成手段は、冷却機構を備える先行クランプを有することを特徴とするので、先行クランプと雌型とで容器の間のスクラップ部を熱成形に先行して挟み込んで、先行クランプが当接する樹脂シートを冷却するため、容器の間のスクラップ部が結晶化温度に達することがなく、その部分は結晶化されないため、剛性を低くしておくことができる。
熱成形機が使用される全体システムの構成を示す図である。 熱成形機の主要部の断面図である。 クランプ工程の状態を示す図である。 熱成形工程の状態を示す図である。 図4のA部拡大図である。 第2の実施形態の図4に対応する図である。 成形後の樹脂シートの状態を示す図である。 先行クランプの構成を示す斜視図である。 上型、先行クランプ、及び下型の構成を示す分解斜視図である。
本発明の熱成形機の、第1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に熱成形機3が使用される全体システムの構成を示す。樹脂シートS1は、供給ローラ1から供給される。供給ローラ1の下流に輻射式の加熱装置2が樹脂シートS1を挟んで上下に配置され、その下流直近にヒートセット熱成形を行う熱成形機3が配置されている。熱成形機3から一定距離離れてトリミング装置4が配置され、トリミング装置4の下流にスクラップシートS3を巻き取るための巻取ローラ5が配置されている。トリミング装置4でトリミングされた容器は、搬送コンベア7によりトリミング装置4の外に搬出され人手により集積される。
熱成形機3は、樹脂シートS1の幅方向で3個(3行)、搬送方向で3列の9個同時熱成形する熱成形機である。トリミング装置4は、幅方向3個(3行)、搬送方向で1列の3個打ち抜きを行うトリミング装置である。トリミング装置4のタクトタイムは、熱成形機3のタクトタイムと比べて3倍以上速いため、トリミング装置4は、オンオフ制御されており、熱成形機3とトリミング装置4都の間には、成形後の樹脂シートS2を撓ませて保持するバッファ部6が配置されている。
樹脂シートS1は、発泡させたC―PET(結晶化を促進する添加剤である結晶核剤を含むPET)である。発泡倍率は4~5倍であり、厚みは2~3mmである。輻射式の上下の加熱装置2により、樹脂シートS1は、上下両面が同時に加熱される。加熱される温度は、PETのガラス転移温度71.1℃より高い100℃程度である。
熱成形機3の主要部を図2に断面図で示す。雌型である上型20と雄型である下型30の間に樹脂シートS1が保持されている。樹脂シートS1と下型30の間には、先行クランプ40が配置されている。
上型20は、樹脂シートS1の流れ方向に3列の雌型凹部21、22、23が形成されている。そして、21の列に雌型凹部21A、21B、21Cが形成され、22の列に雌型凹部22A、22B、22Cが形成され、23の列に雌型凹部23A、23B、23Cが形成され、合計9個の雌型凹部が形成されている。
また、下面の左端側にクランプ部24が形成され、雌型凹部21と雌型凹部22の間にクランプ部25が形成され、雌型凹部22と雌型凹部23の間にクランプ部26が形成され、右端側にクランプ部27が形成されている。
下型30は、樹脂シートS1の流れ方向に3列の雄型凸部31、32、33が形成されている。そして、31の列に雄型凸部31A、31B、31Cが形成され、32の列に雄型凸部32A、32B、32Cが形成され、33の列に雄型凸部33A、33B、33Cが形成され、合計9個の雄型凸部が形成されている。
先行クランプ40の構成を図8に斜視図で示す。図9に、上型20、先行クランプ40、及び下型30の構成を分解斜視図で示す。
先行クランプ40の内部には、水冷用流路(図示せず)が形成されており、冷却水入口48と冷却水出口49が形成されている。先行クランプ40には、下型30の雄型凸部31A、31B、31Cに対応する位置に、開口部45A、45B、45Cが開口され、下型30の雄型凸部32A、32B、32Cに対応する位置に、開口部46A、46B、46Cが開口され、下型30の雄型凸部33A、33B、33Cに対応する位置に、開口部47A、47B、47Cが開口されている。
先行クランプ40には、薄肉部形成手段である凸状直線部42a、43aが形成されている。凸状直線部42aは、雄型凸部31A、31B、31Cと、雄型凸部32A、32B、32Cとの中間部42の中間位置に直線状に形成されている。また、凸状直線部43aは、雄型凸部32A、32B、32Cと、雄型凸部33A、33B、33Cとの中間部43の中間位置に直線状に形成されている。
上型20のクランプ部25、及びクランプ部26の中間位置に凸状直線部25a、26aが各々形成されている。図9に示すように、凸状直線部42aは、凸状直線部25aに対向する位置にあり、凸状直線部43aは、凸状直線部26aに対向する位置にある。
本実施形態では、左端部41、及び右端部44には、凸状直線部を設けていないが、設けても良い。
次に、熱成形機3の作用について図面を参照して説明する。図2は、熱成形する前の状態である。樹脂シートS1は、加熱装置2によりガラス転移温度以上の温度である約100℃に加熱されている。
次のクランプ工程を図3に示し、次工程である熱成形工程を図4に示す。さらに、図4のA部拡大図を図5に示す。
加熱された樹脂シートS1に対して、上型20が下降し、先行クランプ40が上昇することにより、上型20の右端部(クランプ部24)と先行クランプ40の左端部41が、樹脂シートS1を挟んで押圧し、図5に示すように、厚みW1=1.5mmとする。同様に、上型20の右端部(クランプ部27)と先行クランプ40の右端部44が、樹脂シートS1を挟んで押圧し、厚みW1=1.5mmとする。
上型20のクランプ部25と先行クランプ40の中間部42が、樹脂シートS1を挟んで押圧し、厚み1.5mmとするが、同時に中間部42の凸状直線部42aと、クランプ部25の凸状直線部25aが挟み込んだ樹脂シート部は、厚みW2=0.7mmの薄肉部S11を形成し、中間部43の凸状直線部43aと、クランプ部26の凸状直線部26aが挟み込んだ樹脂シート部は、厚みW2=0.7mmの厚みの薄肉部S12を形成する。薄肉部S11、S12の位置を図7に示す。
次に、熱成形工程について説明する。上型20と先行クランプ40とでクランプ状態にある樹脂シートS1に対して、下型30が上昇し、9個の容器を同時にヒートセット熱成形する。すなわち、図4の状態を保ったままで、上型20と下型30の温度を190℃まで上昇させ10秒間保持する。190℃で10秒間保持されることにより、上型20の雌型凹部21A、21B、21C、22A、22B、22C、23A、23B、23Cと、下型30の雄型凸部31A、31B、31C、32A、32B、32C、33A、33B、33Cに挟まれて成形された9個の容器部分は、190℃まで加熱され結晶化される。
ここで、中間部42の凸状直線部42aと、クランプ部25の凸状直線部25aが挟み込んだ樹脂シート部、及び中間部43の凸状直線部43aと、クランプ部26の凸状直線部26aが挟み込んだ薄肉部S11、S12の近傍は、先行クランプ40が20℃の冷水で冷却されているため、上型20が190℃に加熱されても、ほぼ30~50℃まで加熱される程度なので、結晶化することなく、剛性が低いままで維持される。
次に、容器を1列ずつ打ち抜くトリミング工程、及び熱成形機3とトリミング装置4との間のバッファ部6でのバッファ工程について説明する。図7に成形工程を経た後のバッファ工程にある状態の樹脂シートS2を示す。
9個の容器の成形されたグループG1とグループG2との間は、上型20と下型30との位置する部分が存在し、その部分は、熱成形機3で190℃まで加熱されないので、結晶化することがなく、剛性が低いため柔軟性があり、バッファ工程において樹脂シートS2を撓ませたときに、無理なく変形するため、亀裂が発生する恐れはない。
トリミング装置4では、1列ずつ打ち抜くため、トリミング装置4に入っていく時に、1列ずつの間が大きく撓むことがある。その場合であっても、薄肉部S11、S12は、薄肉であり変形しやすいこと、及び結晶化されておらず変形しやすいことが重なるため、容易に変形するため、亀裂が発生する恐れがない。
本実施形態の熱成形機3は、以下のような作用、効果を奏する。
(1)連続的に供給される樹脂シートS1を熱成形することにより、樹脂シートS1の送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機3において、2列以上の容器の間にあって、送り方向と直交する方向に、薄肉部S11、S12を形成する先行クランプ40の凸状直線部42a、43a、及び上型20の凸状直線部25a、26aを有することを特徴とするので、1列毎の容器の間に薄肉部S11、S12が形成されているため、特に結晶化されたPETシートがトリミング装置4に進入していくときの1列ごとに形成される撓みにより、容器の間のスクラップ部において、薄肉部S11、S12が大きく変形可能であるため、亀裂が発生することがない。そして、亀裂が発生しないため、トリミング工程への搬送が困難になることがない。また、容器の間の距離が変化することがなく、容器のトリミング位置が狂うことがなく、精度よく容器を打ち抜くことができる。
(2)(1)に記載する熱成形機3において、先行クランプ40の凸状直線部42a、43aは、冷却手段を有し、ヒートセット熱成形の時に、薄肉部S11、S12を結晶化温度まで上昇させないことを特徴とするので、容器部分は結晶化させ剛性が高くされているが、薄肉部S11、S12は結晶化されておらず、剛性が低く容易に変形できるため、変形部分に亀裂が発生する恐れがない。
(3)(1)または(2)に記載する熱成形機3において、薄肉部S11、S12は、樹脂シートS2の一方の端面から他方の端面に渡って連続的に形成されていることを特徴とするので、結晶化された樹脂シートS2が、幅方向において全長に渡って薄肉部S11、S12で変形するため、確実かつ均一に薄肉部で変形させることができる。
(4)(1)乃至(3)に記載する熱成形機3のいずれか1つにおいて、薄肉部S11、S12は、両面に対向して形成された凹部を有することを特徴とするので、薄肉部S11、S12である凹部で変形するときに、いずれの面でも表面が、樹脂シートS2の変形を邪魔することがないため、安定かつ均一に薄肉部を変形させることができる。
(5)(1)乃至(4)に記載する熱成形機3のいずれか1つにおいて、先行クランプ40の凸状直線部42a、43aは、冷却機構を備える先行クランプ40を有することを特徴とするので、先行クランプ40と上型20とで容器の間のスクラップ部を熱成形に先行して挟み込んで、先行クランプ40が当接する樹脂シートS1を冷却するため、容器の間のスクラップ部が結晶化温度に達することがなく、その部分は結晶化されないため、剛性を低くしておくことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とほとんど同じ構成・作用を有するので、相違する点のみ説明し、同じ部分の説明を割愛する。
第2の実施形態における、薄肉部S11、S12の形状、凸状直線部を図6に示す。上型20のクランプ部25においては、凸状ではなく凹状直線部25bが形成されている。凹状直線部25bの凹部の深さW5は、W5=4~5mmである。また、先行クランプ40の中間部42には、第1の実施形態の凸状直線部42aより高い高さを持つ凸状直線部42bが形成されている。
クランプ部25と中間部42の平面部は、W6=1.5mmの厚みの樹脂シートS2を形成する。凸状直線部42bは、凹状直線部25bに入り込んで凸状突起S23を形成する。同時に凸状突起S23の先端部に薄肉部S13を形成する。薄肉部S13の厚みは、W4=1mmである。クランプ部26と中間部43も同様であり、凸状突起が形成され、その先端部に薄肉部S14が形成される。
第2の実施形態の熱成形機3によれば、薄肉部S13、S14は、凸状突起S23、S24の先端部に形成されていることを特徴とするので、凸状突起S23の先端部に形成された先端角度が薄肉部S13、S14の変形によりの容易に広がり、凸状突起の両側の傾斜面が均一に変形するため、傾斜面を含めて安定かつ均一に薄肉部を変形させることができる。
以上、本発明に係る熱成形機100に関する説明をしたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、第1の実施形態では、樹脂シートS2の厚みをW1=1.5mmとし、薄肉部S11、S12の厚みをW2=0.7mmとし、第2の実施形態では、樹脂シートS2の厚みをW5=1.5mmとし、薄肉部S13、S14の厚みをW2=1.0mmとしているが、この比率は、材料の種類により任意に変更すると良い。
また、本実施形態では、薄肉部S11、S12を連続的に形成しているが、薄肉部S11、S12を断続的に形成しても良い。
2 加熱装置
3 熱成形機
4 トリミング装置
6 バッファ部
20 上型
25、26 クランプ部
25a、26a 凸状直線部
25b、26b 凹状直線部
30 下型
40 先行クランプ
42、43 中間部
42a、43a 凸状直線部
42b、43b 凸状直線部
S1 熱成形前の樹脂シート
S2 熱成形後の樹脂シート
S3 トリミング後の樹脂シート(スクラップ)
S11、S12 薄肉部
S13、S14 薄肉部
S23 凸状突起

Claims (5)

  1. 連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、
    前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、
    前記薄肉部形成手段は、冷却手段を有し、ヒートセット熱成形の時に、前記薄肉部を結晶化温度まで上昇させないこと
    を特徴とする熱成形機。
  2. 請求項1に記載する熱成形機において、
    前記薄肉部は、前記樹脂シートの一方の端面から他方の端面に渡って連続的に形成されていることを特徴とする熱成形機。
  3. 連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、
    前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、
    前記薄肉部は、両面に対向して形成された凹部を有すること
    を特徴とする熱成形機。
  4. 連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、
    前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、
    前記薄肉部は、凸状突起の先端部に形成されていること
    を特徴とする熱成形機。
  5. 連続的に供給される樹脂シートを熱成形することにより、前記樹脂シートの送り方向に2列以上の容器を同時に成形する熱成形機において、
    前記2列以上の容器の間にあって、前記送り方向と直交する方向に、薄肉部を形成する薄肉部形成手段を有すること、
    前記薄肉部形成手段は、冷却機構を備える先行クランプを有すること
    を特徴とする熱成形機。
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