JP2024071033A - 真空成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供すること。【解決手段】本開示に係る真空成形方法は、加熱された樹脂シートを真空引きによって金型に密着させ、金型の形状を樹脂シートに転写することによって樹脂成形品を成形する真空成形方法であって、樹脂シートの少なくとも片面側に配置された、複数に分割され各々が独立して加熱温度を設定可能な複数の分割加熱部を備える加熱装置を用いて樹脂シートを加熱する工程を備え、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域の少なくとも一部に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で転写領域を加熱し、樹脂シートのうち金型の形状が転写されない非転写領域に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度未満の温度で非転写領域を加熱するか又は非転写領域を加熱しない。【選択図】図1

Description

本開示は真空成形方法に関する。
加熱された樹脂シートを真空引きによって金型に密着させ、金型の形状を樹脂シートに転写することによって樹脂成形品を成形する真空成形方法が知られている。特許文献1には、熱可塑性樹脂シートを使用した真空成形体の製造方法が開示されている。特に、赤外線輻射ヒーターを用いて熱可塑性樹脂シートを加熱し、ヒーターと熱可塑性樹脂シートとの間に赤外線反射材を配置してドローダウンを低減する方法が開示されている。特許文献2には、微細凹凸絞形状を表面に有する真空成形品の製造方法が開示されている。
特開2011-189620号公報 特開2007-182035号公報
赤外線反射材等を用いない場合、ドローダウンが発生する。ここでドローダウンについて図3を用いて説明する。図3(a)は、従来の真空成形装置100と、当該真空成形装置100が備える従来の加熱装置110によって加熱された樹脂シート200を示す正面図である。図3(b),(c)は、従来の加熱装置110によって加熱された樹脂シート200を示す斜視図である。図3(a)に示すように、従来の真空成形装置100上には金型M1,M2が配置されている。従来の真空成形方法では、金型M1,M2の形状を矩形状の1枚の樹脂シート200に転写し、2個の成形品または金型M1,M2の形状を備える2種類の部品を備える成形品を真空成形する。
図3(b)に示すように、樹脂シート200の片面側(z軸正側)に配置された従来の加熱装置110は、樹脂シート200のうち金型M1,M2の形状が転写される転写領域と、転写されない非転写領域との両方を含む、樹脂シート200全体を加熱する。図3(b)では、加熱装置110の加熱温度が樹脂シート200のガラス転移温度以上の温度に設定されている高温部111を右上がり斜線で示す。高温部111を囲むように配置された低温部112は、設定温度が樹脂シート200のガラス転移温度未満の温度に設定されているか、加熱機能を備えない部分である。図3(b)では、高温部111から樹脂シート200へ熱が伝わる様子を複数の下向きの白抜き矢印で示す。樹脂シート200のうち、加熱装置110の高温部111によって樹脂シート200のガラス転移温度以上に加熱された高温領域201を右上がり太細線で示す。低温領域202は、加熱装置110の低温部112から樹脂シート200のガラス転移温度未満の熱が伝わったか、加熱されていない領域である。
図3(a)に示したように、図3(b)及び図3(c)の矩形状の樹脂シート200のx軸正側及び負側のy軸に沿った辺はクランプ101によって保持されているが、中央部分は保持されていない。よって、図3(a)及び図3(c)に示すように、クランプ101で保持した樹脂シート200のうち、金型M1,M2の形状が転写される転写領域と転写されない非転写領域の両方を含む全体を樹脂シート200のガラス転移温度以上の温度で加熱すると、樹脂シート200は軟化し、自重で中央部分が重力方向(z軸負方向)にたわむ変形(垂下)が生じる。これが「ドローダウン」である。ドローダウン量が増大するほど成形性が低下し、ドローダウン量が減少するほど成形性が向上する。発明者らは、ドローダウン量を低減するために加熱温度を低くすると樹脂シートの変形が抑制され、金型の形状が樹脂シートに正確に転写されないという問題を見出した。
本開示は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、ドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供するものである。
本開示に係る真空成形方法は、加熱された樹脂シートを真空引きによって金型に密着させ、金型の形状を樹脂シートに転写することによって樹脂成形品を成形する真空成形方法であって、樹脂シートの少なくとも片面側に配置された、複数に分割され各々が独立して加熱温度を設定可能な複数の分割加熱部を備える加熱装置を用いて樹脂シートを加熱する工程を備え、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域の少なくとも一部に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で転写領域を加熱し、樹脂シートのうち金型の形状が転写されない非転写領域に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度未満の温度で非転写領域を加熱するか又は非転写領域を加熱しない。
本開示に係る真空成形方法では、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域の少なくとも一部に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で転写領域を加熱し、樹脂シートのうち金型の形状が転写されない非転写領域に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度未満の温度で非転写領域を加熱するか又は非転写領域を加熱しない。加熱温度が樹脂シートのガラス転移温度未満か又は加熱されない非転写領域では樹脂シートの軟化が抑制される。すなわち、ドローダウン量が低減される。よって、ドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供できる。
本開示により、ドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供できる。
実施の形態に係る真空成形方法の一連の流れを示す模式図である。 実施の形態に係る真空成形方法に用いる加熱装置の一例を示す平面図である。 従来の加熱装置によって加熱された樹脂シートを示す図である。
以下、本開示の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、図に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。特に言及のない限り、z軸プラス向きが鉛直上向きである。また、xy平面が水平面である。
本明細書における「樹脂シート」とは、矩形状の熱可塑性樹脂シートである。熱可塑性樹脂は、具体的には、例えばアクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合体(AES)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート共重合体(ASA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン(PS)等である。樹脂シートの厚さは、例えば0.2~6.0mmのものを用いてもよい。樹脂シートの形状、材質、厚さは所望の成形品によって適宜選択可能である。
ドローダウン量を低減するために、本開示に係る真空成形方法は、加熱装置を用いた樹脂シートの加熱方法に特徴を有する。換言すると、樹脂シートの加熱後の工程については特に限定されない。より具体的には、本開示に係る真空成形方法は、加熱された樹脂シートを真空引きによって金型に密着させ、金型の形状を樹脂シートに転写することによって3次元形状の樹脂成形品を成形する方法であれば特に限定されない。例えば、ストレート成形、ドレープ成形、プラグアシスト成形等の真空成形方法、圧空成形機等を使用した方法、真空成形と加飾成形を同時に行う成形方法等のいずれであってもよい。
以下、本実施の形態に係る真空成形方法の一連の流れについて図1及び図2を参照して説明する。図1は、実施の形態に係る真空成形方法の一連の流れを示す模式図である。図2は、実施の形態に係る真空成形方法に用いる加熱装置10の一例を示す平面図である。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係る真空成形方法では、矩形状の樹脂シート20を加熱し軟化する工程において樹脂シート20の少なくとも片面側に配置された加熱装置10を用いて樹脂シート20を加熱する。本実施の形態では、加熱装置10は樹脂シート20のz軸正側に配置されているが、これに限定されるものではない。例えば、加熱装置10は、樹脂シート20のz軸負側に配置して樹脂シート20を加熱してもよいし、樹脂シート20のz軸正側および負側の両方に配置して樹脂シート20を加熱してもよい。なお、図3(a)に示した樹脂シート200と同様、樹脂シート20のx軸正側および負側のy軸に沿った辺は、それぞれクランプ(不図示)によって保持された状態である。
図1(a)に示すように、樹脂シート20の加熱に用いる加熱装置10は直方体状であり、垂直方向(z軸方向)に延びる切断面によって複数に分割された、複数の分割加熱部を備える。複数の分割加熱部は、樹脂シート20を加熱する際の設定温度により大きく2つに分けることができる。一方は、樹脂シート20のガラス転移温度以上の加熱温度に設定された高温部11である。他方は、樹脂シート20のガラス転移温度未満の加熱温度に設定された低温部12である。なお、図1(a)中において高温部11は説明のため右上がり斜線で示しているが、断面図ではない。
図1(a)に示すように、樹脂シート20のうち加熱装置10の高温部11によって加熱される領域が被加熱領域20aである。加熱装置10の高温部11から樹脂シート20の被加熱領域20aに熱が伝わる様子を複数の下向きの白抜き矢印で示す。樹脂シート20のガラス転移温度以上の温度に加熱された被加熱領域20aを右上がり太細線で示す。また、樹脂シート20のうち金型の形状が転写される転写領域20bを破線で示す。非転写領域20cは、金型の形状が転写されない領域である。図1(a)に示すように、樹脂シート20の転写領域20bは、加熱装置10の高温部11が加熱する樹脂シート20の被加熱領域20aより大きい。すなわち、加熱装置10の高温部11は、樹脂シート20の転写領域20bのうちの少なくとも一部に配置され、被加熱領域20aを加熱する。ここで一旦図2を参照し、本実施の形態で使用する加熱装置10の詳細について説明する。
図2は、実施の形態に係る真空成形方法に用いる加熱装置10の一例を示す平面図である。図2は図1(a)の加熱装置10の斜視図に対応する。図2に示すように、平面視矩形状の加熱装置10は、垂直方向(z軸方向)に延びる切断面によって28個に分割された、平面視矩形状の複数の分割加熱部A~Z,AA,AB(以下、分割加熱部A~ABとも呼ぶ)を備える。
図2に示す複数の分割加熱部A~ABは、各々が独立した加熱温度の設定を行うことができる。図2に示すように、樹脂シート20のうち金型の形状が転写される転写領域20bの上方(z軸正側)の少なくとも一部に分割加熱部A~H,I~Pが配置されている。分割加熱部A~H,I~Pは樹脂シート20のガラス転移温度以上の加熱温度に設定され(高温部11)、樹脂シート20の被加熱領域20a(図1(a)参照)は加熱により軟化する。
一方、樹脂シート20のうち、金型の形状が転写されない非転写領域20cの上方に配置された分割加熱部Q~AB(低温部12)は、樹脂シートのガラス転移温度未満の加熱温度で非転写領域20cを加熱するが、これに限定されない。例えば、非転写領域20cに配置された分割加熱部Q~AB(低温部12)では加熱温度の設定を行わないか、電源を切るなどして、樹脂シート20の加熱を行わなくてもよい。複数の分割加熱部A~ABは各々が独立した加熱温度の設定を行うことができるため、ガラス転移温度未満とガラス転移温度以上の温度分布を有した状態で樹脂シート20を加熱することができる。
本実施の形態に係る真空成形方法では、一例として、1枚の樹脂シート20から2個の樹脂成形品を成形する。例えば図2に示すように、1個目の樹脂成形品の金型形状に対応するx軸負側の転写領域20bは分割加熱部A~Hによって加熱され、2個目の樹脂成形品の金型形状に対応するx軸正側の転写領域20bは分割加熱部I~Pによって加熱される。2個の樹脂成形品が同様の形状を有している場合、分割加熱部A~Hと、分割加熱部I~Pとは左右対称の形状を備える。本実施の形態では一例として加熱装置10が分割加熱部を28個備える例を示したが、これに限定されない。所望の樹脂成形品の形状に応じて、分割加熱部の分割の個数と各分割加熱部の形状は適宜変更可能であり、各分割加熱部の温度を高温部11に設定するか又は低温部12に設定するかは適宜変更可能である。
なお、高温部11の温度は必ずしも同じでなくてもよく、樹脂シート20のガラス転移温度以上の温度であれば、各分割加熱部において適宜段階的に異なる温度設定としてもよい。ドローダウンは樹脂シート20の中央部で生じることが多いため、樹脂シート20の中央部の温度が低くなるように、例えば分割加熱部A~Dにおいて、分割加熱部AからDに向かって高温から低温(ただしガラス転移温度以上の温度)に段階的に変化するように、各分割加熱部の温度設定を行ってもよい。同様に、分割加熱部E~Hにおいて分割加熱部EからHに向かって、分割加熱部I~Lにおいて分割加熱部LからIに向かって、分割加熱部M~Pにおいて分割加熱部PからMに向かって、それぞれ高温から低温(ただしガラス転移温度以上の温度)に段階的に変化するように、各分割加熱部の温度設定を行ってもよい。
図1に戻る。金型の形状の転写領域20bの少なくとも一部に配置された加熱装置10の高温部11が樹脂シート20のガラス転移温度以上の温度で樹脂シート20の被加熱領域20aの加熱を行い、金型の形状が転写されない非転写領域20cに配置された加熱装置10の低温部12は樹脂シート20の加熱を行わない例について説明する。一例として、樹脂シート20としてAES樹脂を用いる場合、AES樹脂のガラス転移温度以上であって、真空成形によって樹脂シート20に金型の形状を転写するために必要な加熱温度は例えば150℃以上である。すなわち、被加熱領域20aが150℃以上に加熱される。
図1(b)は、加熱された樹脂シート20の被加熱領域20aから熱伝導により転写領域20bまで熱が伝わる様子を示した図である。加熱装置10の高温部11によって被加熱領域20aが加熱されると、被加熱領域20aから熱伝導により転写領域20bに向かって熱が伝わり(白抜き矢印で示す)、転写領域20bが昇温する。昇温した転写領域20bを右下がり斜線で示す。図1(b)は熱伝導が開始した段階であるため、被加熱領域20aの温度は樹脂シート20のガラス転移温度以上の温度に加熱されているが、転写領域20bの温度はまだガラス転移温度未満の温度である。続いて図1(c)を参照する。さらに加熱装置10の高温部11が樹脂シート20の被加熱領域20aの加熱を続けると、熱伝導により樹脂シート20の転写領域20b全体が被加熱領域20aの温度と同等の温度まで加熱される。
上述の通り、転写領域20b全体を直接加熱装置10により加熱するのではなく、転写領域20bの一部を熱伝導により加熱することで、樹脂シート20の非転写領域20cの加熱および軟化を抑制し、ドローダウン量を低減することができる。また、樹脂シート20の転写領域20bの一部を熱伝導により加熱することで真空成形に適した温度まで加熱することができるため、上述の通りドローダウン量を低減しつつ、樹脂シート20を適切な温度で加熱し軟化させることができる。
発明者らは、赤外線反射材等を用いない場合はドローダウンが発生し、ドローダウン量を低減するために加熱温度を低くすると樹脂シートの変形が抑制され、金型の形状が樹脂シートに正確に転写されないという問題を見出した。
本実施の形態に係る真空成形方法では、樹脂シートの少なくとも片面側に配置された、複数に分割され各々が独立して加熱温度を設定可能な複数の分割加熱部を備える加熱装置を用いて樹脂シートを加熱する工程を備え、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域の少なくとも一部に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で転写領域を加熱し、樹脂シートのうち金型の形状が転写されない非転写領域に配置された分割加熱部は、樹脂シートのガラス転移温度未満の温度で非転写領域を加熱するか又は非転写領域を加熱しない。したがって、樹脂シートの非転写領域におけるドローダウンの発生を抑制できる。さらに、転写領域の少なくとも一部に配置された分割加熱部が樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で転写領域を加熱することにより、熱伝導により所望の転写領域全体を樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で加熱し軟化させることができる。よって、ドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供できる。
また、従来、ドローダウンによる樹脂シートの金型への接触を抑制するために、樹脂シートの加熱の際に金型を退避させる場合もあった。ドローダウンにより樹脂シートが金型に接触すると、加熱された樹脂シートが金型との接触部分から熱を奪われてしまい、樹脂シートの変形が抑制され、金型形状を正確に転写できなくなる。真空成形装置が金型を退避させる構成を備える場合、真空成形装置のサイズは大きくなり、退避させる時間の分サイクルタイムも長くなり、コストが高くなるという問題もあった。
これに対し、本実施の形態に係る真空成形方法では、ドローダウン量を低減することができるため、樹脂シートと金型との接触を抑制できる。したがって、従来の真空成形方法ではドローダウンによる樹脂シートの金型への接触が生じるような、樹脂シートと金型とが近接した配置であっても(図3(a)参照)、金型を退避させることなく樹脂シートが金型に接触することを抑制しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能である。よって、金型形状を樹脂シートに正確に転写できる。さらに、ドローダウン量の低減により金型を退避させなくてもよいことから、真空成形装置のサイズを小さくすることができ、退避させる時間の分のサイクルタイムを短縮でき、コストも低減できる。
さらに、本実施の形態に係る真空成形方法では、赤外線反射材を成形毎に貼り付けることなくドローダウン量を低減しつつ、樹脂シートのうち金型の形状が転写される転写領域において適切な温度での加熱が可能な真空成形方法を提供できる。したがって、生産性が上がり、材料コストも低減できる。
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 加熱装置、11 高温部、12 低温部、20 樹脂シート、20a 被加熱領域、20b 転写領域、20c 非転写領域、100 真空成形装置、101 クランプ、
110 加熱装置、111 高温部、112 低温部、200 樹脂シート、201 高温領域、202 低温領域、A~Z,AA,AB 分割加熱部、M1,M2 金型

Claims (1)

  1. 加熱された樹脂シートを真空引きによって金型に密着させ、前記金型の形状を前記樹脂シートに転写することによって樹脂成形品を成形する真空成形方法であって、
    前記樹脂シートの少なくとも片面側に配置された、複数に分割され各々が独立して加熱温度を設定可能な複数の分割加熱部を備える加熱装置を用いて前記樹脂シートを加熱する工程を備え、
    前記樹脂シートのうち前記金型の形状が転写される転写領域の少なくとも一部に配置された前記分割加熱部は、前記樹脂シートのガラス転移温度以上の温度で前記転写領域を加熱し、
    前記樹脂シートのうち前記金型の形状が転写されない非転写領域に配置された前記分割加熱部は、前記樹脂シートのガラス転移温度未満の温度で前記非転写領域を加熱するか又は前記非転写領域を加熱しない、
    真空成形方法。
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